JPWO2012133263A1 - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

製品寿命が長い燃料電池を提供する。燃料電池1では、インターコネクタ14の、Ag,Pd,Pt,Fe,Co,Cu,Ru,Rh,Re及びAuからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む部分と、Niを含む第1の電極33との間に中間膜53が配されている。中間膜53は、導電性セラミックスからなる。

Description

本発明は、燃料電池に関する。特に、本発明は、固体酸化物形燃料電池に関する。
近年、新たなエネルギー源として、燃料電池に対する注目が大きくなってきている。燃料電池には、固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)、溶融炭酸塩形燃料電池、リン酸形燃料電池、固体高分子形燃料電池等がある。これらの燃料電池の中でも、固体酸化物形燃料電池では、液体の構成要素を用いる必要が必ずしもなく、炭化水素燃料を用いるときに内部での改質も可能である。このため、固体酸化物形燃料電池に対する研究開発が盛んに行われている。
固体酸化物形燃料電池は、固体酸化物電解質層と、固体酸化物電解質層を挟持している燃料極及び空気極とを有する発電要素を備えている。燃料極の上には、燃料ガスを供給するための流路を区画形成しているセパレータが配置されている。このセパレータ内には、燃料極を外部に引き出すためのインターコネクタが設けられている。一方、空気極の上には、酸化剤ガスを供給するための流路を区画形成しているセパレータが配置されている。このセパレータ内には、空気極を外部に引き出すためのインターコネクタが設けられている。
例えば下記の特許文献1には、燃料極の構成材料として、Ni,Cu,Fe,Ru及びPdから選ばれた少なくとも一種の金属を含むイットリア安定化ジルコニア(YSZ:Yttria Stabilized Zirconia)が記載されている。
また、特許文献1には、インターコネクタの構成材料として、Ag−Pd合金を含むガラスが記載されている。
WO2004/088783 A1号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のように、燃料極がNiを含み、インターコネクタがAg−Pd合金を含む場合、燃料極とインターコネクタとの電気的接続が経時劣化し、燃料電池の製品寿命を十分に長くできないという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みて成されたものであり、その目的は、製品寿命が長い燃料電池を提供することにある。
本発明に係る燃料電池は、発電要素と、セパレータと、インターコネクタとを備えている。発電要素は、固体酸化物電解質層と、第1の電極と、第2の電極とを有する。第1の電極は、固体酸化物電解質層の一主面の上に配されている。第2の電極は、固体酸化物電解質層の他主面の上に配されている。セパレータは、第1の電極の上に配されている。セパレータは、第1の電極に臨む流路を区画形成している。インターコネクタは、第1の電極に接続されている。第1の電極は、Niを含む。インターコネクタは、Ag,Pd,Pt,Fe,Co,Cu,Ru,Rh,Re及びAuからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む部分を有する。本発明に係る燃料電池は、中間膜をさらに備える。中間膜は、Ag,Pd,Pt,Fe,Co,Cu,Ru,Rh,Re及びAuからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む部分と、第1の電極との間に配されている。中間膜は、導電性セラミックスからなる。
本発明に係る燃料電池のある特定の局面では、中間膜は、ペロブスカイト型酸化物からなる。
本発明に係る燃料電池の別の特定の局面では、中間膜は、ABO(但し、Aは、Ca,Sr,Ba,La及びYからなる群から選ばれた少なくとも一種である。Bは、Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Mo,Ru,Rh,Pd及びReからなる群から選ばれた少なくとも一種である。)で表されるペロブスカイト型酸化物からなる。
本発明に係る燃料電池の他の特定の局面では、中間膜は、Sr,Ca及びBaからなる群から選ばれた少なくとも一種を含むペロブスカイト型チタン酸化物からなる。
本発明に係る燃料電池のさらに他の特定の局面では、中間膜は、(D1−x(Ti1−y)O(但し、Dは、Sr,Ca及びBaからなる群から選ばれた少なくとも一種である。Eは、希土類元素である。Gは、Nb及びTaの少なくとも一方である。0≦x≦1、0≦y≦0.5、0.66≦z≦1.5である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物からなる。
本発明に係る燃料電池のさらに別の特定の局面では、中間膜は、(Sr1−xCa(Ti1−yNb)O(但し、0.5≦x≦0.9、0≦y≦0.3、0.66≦z≦0.95である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物からなる。
本発明に係る燃料電池のまた他の特定の局面では、中間膜は、(Sr1−xCa(Ti1−yNb)O(但し、0≦x<0.5、0≦y≦0.3、0.66≦z≦0.95である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物からなる。
本発明に係る燃料電池のまた別の特定の局面では、中間膜は、n型半導体からなる。
本発明に係る燃料電池のさらにまた他の特定の局面では、第1の電極は、酸化ニッケル、Niを含む酸化イットリウム安定化ジルコニア、Niを含む酸化カルシウム安定化ジルコニア、Niを含む酸化スカンジウム安定化ジルコニア、Niを含む酸化セリウム安定化ジルコニア、Niを含む酸化チタン、Niを含むアルミナ、Niを含むマグネシア、Niを含むイットリア、Niを含む酸化ニオブまたはNiを含む酸化タンタルからなる。
本発明に係る燃料電池のさらにまた別の特定の局面では、インターコネクタは、Agを含む部分を有する。
本発明に係る燃料電池のまたさらに他の特定の局面では、インターコネクタは、Ag−Pd合金からなる部分を有する。
本発明によれば、製品寿命が長い燃料電池を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係る燃料電池の略図的分解斜視図である。 図2は、第1の実施形態における第1のセパレータ本体の略図的平面図である。 図3は、第1の実施形態における第1の流路形成部材の略図的平面図である。 図4は、第1の実施形態における空気極層の略図的平面図である。 図5は、第1の実施形態における固体酸化物電解質層の略図的平面図である。 図6は、第1の実施形態における燃料極層の略図的平面図である。 図7は、第1の実施形態における第2の流路形成部材の略図的平面図である。 図8は、第1の実施形態における第2のセパレータ本体の略図的平面図である。 図9は、図3の線IX−IXにおける略図的断面図である。 図10は、図7の線X−Xにおける略図的断面図である。 図11は、第2の実施形態に係る燃料電池の略図的断面図である。 図12は、第3の実施形態に係る燃料電池の略図的断面図である。 図13は、第4の実施形態に係る燃料電池の略図的断面図である。 図14は、実験例1,2におけるxと密度との関係を表すグラフである。 図15は、実験例3におけるyと密度との関係を表すグラフである。 図16は、実験例4におけるzと密度との関係を表すグラフである。 図17は、実施例及び比較例のそれぞれにおいて作製した燃料電池の通電試験の結果を表すグラフである。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る燃料電池の略図的分解斜視図である。図2は、第1の実施形態における第1のセパレータ本体の略図的平面図である。図3は、第1の実施形態における第1の流路形成部材の略図的平面図である。図4は、第1の実施形態における空気極層の略図的平面図である。図5は、第1の実施形態における固体酸化物電解質層の略図的平面図である。図6は、第1の実施形態における燃料極層の略図的平面図である。図7は、第1の実施形態における第2の流路形成部材の略図的平面図である。図8は、第1の実施形態における第2のセパレータ本体の略図的平面図である。図9は、図3の線IX−IXにおける略図的断面図である。図10は、図7の線X−Xにおける略図的断面図である。
図1、図9及び図10に示すように、本実施形態の燃料電池1は、第1のセパレータ10と、発電要素30と、第2のセパレータ50とを有する。燃料電池1では、第1のセパレータ10と、発電要素30と、第2のセパレータ50とがこの順番で積層されている。
なお、本実施形態の燃料電池1は、発電要素30をひとつのみ有している。但し、本発明は、この構成に限定されない。本発明の燃料電池1は、例えば、発電要素を複数有していてもよい。その場合、隣り合う発電要素は、セパレータにより隔離される。発電要素間の電気的接続は、インターコネクタにより行うことができる。インターコネクタは、セパレータと別体に設けてもよいし、セパレータを導電性材料により構成し、セパレータにインターコネクタとしての機能を兼ね備えさせてもよい。すなわち、インターコネクタは、セパレータと一体に形成されていてもよい。
(発電要素30)
発電要素30は、酸化剤ガス流路(酸化剤ガス用マニホールド)61から供給される酸化剤ガスと、燃料ガス流路(燃料ガス用マニホールド)62から供給される燃料ガスとが反応し、発電が行われる部分である。酸化剤ガスは、例えば、空気や酸素ガスなどの有酸素ガスなどにより構成することができる。また、燃料ガスは、水素ガスや、一酸化炭素ガスなどの炭化水素ガス等を含むガスとすることができる。
(固体酸化物電解質層31)
発電要素30は、固体酸化物電解質層31を備えている。固体酸化物電解質層31は、イオン導電性が高いものであることが好ましい。固体酸化物電解質層31は、例えば、安定化ジルコニアや、部分安定化ジルコニアなどにより形成することができる。安定化ジルコニアの具体例としては、10mol%イットリア安定化ジルコニア(10YSZ)、11mol%スカンジア安定化ジルコニア(11ScSZ)等が挙げられる。部分安定化ジルコニアの具体例としては、3mol%イットリア部分安定化ジルコニア(3YSZ)、等が挙げられる。また、固体酸化物電解質層31は、例えば、SmやGd等がドープされたセリア系酸化物や、LaGaOを母体とし、LaとGaとの一部をそれぞれSr及びMgで置換したLa0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.2(3−δ)などのペロブスカイト型酸化物などにより形成することもできる。
なお、固体酸化物電解質層31には、図5に示すように、流路61,62の一部を構成している貫通孔31a、31bが形成されている。
固体酸化物電解質層31は、空気極層32と燃料極層33とにより挟持されている。すなわち、固体酸化物電解質層31の一主面の上に空気極層32が形成されており、他主面の上に燃料極層33が形成されている。
(空気極層32)
図4に示すように、空気極層32は、空気極32aと、周辺部32bとを有する。周辺部32bには、流路61,62の一部を構成している貫通孔32c、32dが形成されている。
空気極32aは、カソードである。空気極32aにおいては、酸素が電子を取り込んで、酸素イオンが形成される。空気極32aは、多孔質で、電子伝導性が高く、かつ、高温において固体酸化物電解質層31等と固体間反応を起こしにくいものであることが好ましい。空気極32aは、例えば、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)、Snをドープした酸化インジウム、PrCoO系酸化物、LaCoO系酸化物、LaMnO系酸化物などにより形成することができる。LaMnO系酸化物の具体例としては、例えば、La0.8Sr0.2MnO(通称:LSM)や、La0.6Ca0.4MnO(通称:LCM)等が挙げられる。
周辺部32bは、例えば、下記の第1及び第2のセパレータ本体11,51と同様の材料により形成することができる。
(燃料極層33)
図6に示すように、燃料極層33は、燃料極33aと、周辺部33bとを有する。周辺部33bには、流路61,62の一部を構成している貫通孔33c、33dが形成されている。
燃料極33aは、アノードである。燃料極33aにおいては、酸素イオンと燃料ガスとが反応して電子を放出する。燃料極33aは、多孔質で、電子伝導性が高く、かつ、高温において固体酸化物電解質層31等と固体間反応を起こしにくいものであることが好ましい。
燃料極33aは、Niを含む。具体的には、燃料極33aは、例えば、酸化ニッケル、Niを含む酸化イットリウム安定化ジルコニア(イットリア安定化ジルコニア(YSZ))、Niを含む酸化カルシウム安定化ジルコニア、Niを含む酸化スカンジウム安定化ジルコニア(スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ))、Niを含む酸化セリウム安定化ジルコニア、Niを含む酸化チタン、Niを含むアルミナ、Niを含むマグネシア、Niを含むイットリア、Niを含む酸化ニオブまたはNiを含む酸化タンタル等からなるものであることが好ましい。
例えば、Niを含む燃料極33aを形成した場合は、燃料電池1におけるニッケルの酸化に起因して発生する応力による破壊を抑制することができる。また、安定化ジルコニア、チタニア、アルミナ、マグネシア、イットリア、酸化ニオブ、酸化タンタル等は、酸化ニッケルを還元してニッケルとする際には分解せず安定に存在するので、ニッケル同士の接触を阻害せず燃料極33aの導電性を阻害しない。
なお、燃料極33aにおけるNiの含有率は20体積%程度以上であることが好ましい。
(第1のセパレータ10)
図1、図9及び図10に示すように、発電要素30の空気極層32の上には、第1のセパレータ10が配置されている。この第1のセパレータ10は、酸化剤ガス流路61から供給される酸化剤ガスを空気極32aに供給するための流路12aを形成する機能を有している。また、複数の発電要素を備える燃料電池においては、第1のセパレータは、燃料ガスと酸化剤ガスとを分離する機能も兼ね備えている。
第1のセパレータ10は、第1のセパレータ本体11と、第1の流路形成部材12とを有する。第1のセパレータ本体11は、空気極32aの上に配されている。第1のセパレータ本体11には、流路61,62の一部を構成している貫通孔11a、11bが形成されている。
第1の流路形成部材12は、第1のセパレータ本体11と空気極層32との間に配されている。第1の流路形成部材12は、周辺部12bと、複数の線状凸部12cとを有する。周辺部12bには、燃料ガス流路62の一部を構成している貫通孔12dが形成されている。
複数の線状凸部12cのそれぞれは、第1のセパレータ本体11の空気極層32側の表面から、空気極層32側に向かって突出するように設けられている。複数の線状凸部12cのそれぞれは、x方向に沿って設けられている。複数の線状凸部12cは、y方向に沿って相互に間隔をおいて配置されている。隣接する線状凸部12cの間と、線状凸部12cと周辺部12bとの間に、上記流路12aが区画形成されている。
第1のセパレータ本体11及び第1の流路形成部材12の材料は、特に限定されない。第1のセパレータ本体11及び第1の流路形成部材12のそれぞれは、例えば、安定化ジルコニアや、部分安定化ジルコニア等により形成することができる。また、第1のセパレータ本体11及び第1の流路形成部材12のそれぞれは、例えば、希土類金属がドープされたランタンクロマイト、希土類金属がドープされたチタン酸ストロンチウム、Alで置換されたランタンフェレートなどの導電性セラミックスや、アルミナ、マグネシア、チタン酸ストロンチウムなどの絶縁性セラミックスなどによっても形成することができる。
複数の線状凸部12cのそれぞれには、複数のビアホール電極12c1が埋設されている。複数のビアホール電極12c1は、複数の線状凸部12cをz方向に貫通するように形成されている。また、第1のセパレータ本体11には、複数のビアホール電極12c1の位置に対応して複数のビアホール電極11cが形成されている。複数のビアホール電極11cは、第1のセパレータ本体11を貫通するように形成されている。これら複数のビアホール電極11c及び複数のビアホール電極12c1により、線状凸部12cの第1のセパレータ本体11とは反対側の表面から第1のセパレータ本体11の線状凸部12cとは反対側の表面にまで至る複数のインターコネクタ13が構成されている。なお、インターコネクタ13の形状は特に限定されない。インターコネクタ13は、例えば、四角柱状や三角柱な状どの多角柱状であってもよいし、円柱状であってもよい。
ビアホール電極11c及びビアホール電極12c1の材質は、特に限定されない。ビアホール電極11c及びビアホール電極12c1のそれぞれは、例えば、Ag−Pd合金、Ag−Pt合金、アルカリ土類金属を添加したランタンクロマイト(LaCrO)、ランタンフェレート(LaFeO)や、LSM等により形成することができる。
(第2のセパレータ50)
発電要素30の燃料極層33の上には、第2のセパレータ50が配置されている。この第2のセパレータ50は、燃料ガス流路62から供給される燃料ガスを燃料極33aに供給するための流路52aを形成する機能を有している。また、複数の発電要素を備える燃料電池においては、第2のセパレータは、燃料ガスと酸化剤ガスとを分離する機能も兼ね備えている。
第2のセパレータ50は、第2のセパレータ本体51と、第2の流路形成部材52とを有する。第2のセパレータ本体51は、燃料極33aの上に配されている。第2のセパレータ本体51には、流路61,62の一部を構成している貫通孔51a、51bが形成されている。
第2の流路形成部材52は、第2のセパレータ本体51と燃料極層33との間に配されている。第2の流路形成部材52は、周辺部52bと、複数の線状凸部52cとを有する。周辺部52bには、燃料ガス流路62の一部を構成している貫通孔52dが形成されている。
複数の線状凸部52cのそれぞれは、第2のセパレータ本体51の燃料極層33側の表面から、燃料極層33側に向かって突出するように設けられている。複数の線状凸部52cのそれぞれは、線状凸部52cの延びる方向に対して垂直なy方向に沿って設けられている。複数の線状凸部52cは、x方向に沿って相互に間隔をおいて配置されている。隣接する線状凸部52cの間と、線状凸部52cと周辺部52bとの間に、上記流路52aが区画形成されている。このため、流路52aの延びる方向と、流路12aの延びる方向とは直交している。
第2のセパレータ本体51及び第2の流路形成部材52の材料は、特に限定されない。第2のセパレータ本体51及び第2の流路形成部材52のそれぞれは、例えば、安定化ジルコニアや、部分安定化ジルコニア等により形成することができる。また、第2のセパレータ本体51及び第2の流路形成部材52のそれぞれは、例えば、希土類金属などがドープされたランタンクロマイト、希土類金属などがドープされたチタン酸ストロンチウム、Alで置換されたランタンフェレートなどの導電性セラミックスだけではなく、アルミナ、マグネシア、チタン酸ストロンチウムなどの絶縁性セラミックスなどによっても形成することができる。
図9及び図10に示すように、複数の線状凸部52cのそれぞれには、複数のビアホール電極52c1が埋設されている。また、第2のセパレータ本体51には、複数のビアホール電極52c1の位置に対応して複数のビアホール電極51cが形成されている。複数のビアホール電極51cは、複数のビアホール電極52c1と電気的に接続されている。複数のビアホール電極51cは、第2のセパレータ本体51を貫通するように形成されている。これら複数のビアホール電極51c及び複数のビアホール電極52c1により、燃料極33aを外部に引き出すインターコネクタ14が構成されている。
インターコネクタ14は、Ag,Pd,Pt,Fe,Co,Cu,Ru,Rh,Re及びAuからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む部分を有する。本実施形態では、具体的には、インターコネクタ14は、Agを含む部分を有する。より具体的には、インターコネクタ14は、Ag−Pd合金からなる部分を有する。さらに具体的には、インターコネクタ14の全体が、Ag−Pd合金からなる。このため、インターコネクタ14のガスバリア性が高い。
本実施形態では、インターコネクタ14と燃料極33aとの間に中間膜53が配置されている。具体的には、中間膜53は、線状凸部52cに形成されたビアホール52c2の燃料極33a側端部に配されている。インターコネクタ14と燃料極33aとは、この中間膜53によって隔離されている。
中間膜53は、ペロブスカイト型の導電性セラミックスからなる。本実施形態では、具体的には、中間膜53は、ABO(但し、Aは、Ca,Sr,Ba,La及びYからなる群から選ばれた少なくとも一種である。Bは、Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Mo,Ru,Rh,Pd及びReからなる群から選ばれた少なくとも一種である。)で表されるペロブスカイト型酸化物からなる。より、具体的には、中間膜53は、Sr,Ca及びBaからなる群から選ばれた少なくとも一種を含むペロブスカイト型チタン酸化物からなる。さらに、具体的には、中間膜53は、(D1−x(Ti1−y)O(但し、Dは、Sr,Ca及びBaからなる群から選ばれた少なくとも一種である。Eは、希土類元素である。Gは、Nb及びTaの少なくとも一方である。0≦x≦1、0≦y≦0.5、0.66≦z≦1.5である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物からなる。さらにまた、具体的には、中間膜53は、(Sr1−xCa(Ti1−yNb)O(但し、0.5≦x≦0.9、0≦y≦0.3、0.66≦z≦0.95である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物または(Sr1−xCa(Ti1−yNb)O(但し、0≦x<0.5、0≦y≦0.3、0.66≦z≦0.95である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物からなる。
このように、本実施形態では、中間膜53は、ペロブスカイトチタン酸化物からなるため、還元雰囲気中においては、n型半導体からなる。中間膜53は、n型ドーパントを含有していなくてもよいが、n型ドーパントを含有していることが好ましい。
中間膜53は、緻密な層であってもよいし、多孔質体であってもよい。
以上説明したように、本実施形態では、Niを含む燃料極33aと、インターコネクタ14との間に、導電性セラミックスからなる中間膜53が配されている。このため、燃料電池1の製品寿命が長い。これは、ペロブスカイト型酸化物からなる中間膜53は、Ni等の金属を透過させないため、中間膜53により、燃料極33aとインターコネクタ14との反応による劣化を抑制できるためであると考えられる。
中間膜53は、ペロブスカイト型酸化物からなることが好ましい。この場合、中間膜53の電気抵抗を低くすることができる。よって、中間膜53を設けることによる電圧降下を抑制することができる。
中間膜53は、ABO(但し、Aは、Ca,Sr,Ba,La及びYからなる群から選ばれた少なくとも一種である。Bは、Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Mo,Ru,Rh,Pd及びReからなる群から選ばれた少なくとも一種である。)で表されるペロブスカイト型酸化物からなることが好ましい。この場合、中間膜53の電気抵抗を低くすることができる。よって、中間膜53を設けることによる電圧降下を抑制することができる。
また、中間膜53は、Sr,Ca及びBaからなる群から選ばれた少なくとも一種を含むペロブスカイト型チタン酸化物からなることが好ましい。この場合、中間膜53がn型半導体となる。また、酸化性雰囲気及び還元性雰囲気のいずれにおいても中間膜53の安定性が高い。さらに、この場合は、中間膜53の焼成を例えば1400℃以下という低温で行うことができる。
また、中間膜53は、(D1−x(Ti1−y)O(但し、Dは、Sr,Ca及びBaからなる群から選ばれた少なくとも一種である。Eは、希土類元素である。Gは、Nb及びTaの少なくとも一方である。0≦x≦1、0≦y≦0.5、0.66≦z≦1.5である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物からなることが好ましい。この場合、中間膜53の電気抵抗をさらに低くすることができる。よって、中間膜53を設けることによる電圧降下をより効果的に抑制することができる。
また、中間膜53は、(Sr1−xCa(Ti1−yNb)O(但し、0.5≦x≦0.9、0≦y≦0.3、0.66≦z≦0.95である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物である場合は、中間膜53の密度を高めることができる。よって、燃料極33aとインターコネクタ14との反応による劣化をより効果的に抑制することができる。また、中間膜53の導電性を向上できるため、中間膜53を設けることによる電圧降下を抑制することができる。また、中間膜53の焼成を例えば1200℃以下という低温で行うことができる。よって、インターコネクタ14等の構成材料として、AgやAgを含む合金、卑金属などの金属を用いやすくなる。
一方、中間膜53は、(Sr1−xCa(Ti1−yNb)O(但し、0.5≦x≦0.9、0≦y≦0.3、0.66≦z≦0.95である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物である場合は、中間膜53の密度を低くすることができる。よって、他の構成材料との熱膨張係数の不一致によるクラックおよび剥離の発生が抑制される。
本実施形態では、中間膜53は、n型半導体である。このため、中間膜53と、電子導電体である燃料極33a及びインターコネクタ14とのそれぞれの間の接触電気抵抗を低くできる。従って、中間膜53を設けることによる電圧降下を抑制することができる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の他の例について説明する。以下の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第2〜第4の実施形態)
図11は、第2の実施形態に係る燃料電池の略図的断面図である。図12は、第3の実施形態に係る燃料電池の略図的断面図である。
上記第1の実施形態では、中間膜53がビアホール52c2の燃料極33a側端部に配されている例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、図11に示すように、中間膜53は、燃料極33aのインターコネクタ14側の表面を覆うように設けられていてもよい。具体的には、第2の実施形態では、中間膜53は、燃料極層33のインターコネクタ14側の表面を覆うように設けられている。第2の実施形態では、中間膜53は、多孔質体からなる。このため、燃料ガスは、中間膜53を透過して燃料極33aに供給される。
また、第2の線状凸部と燃料極との間に中間膜を配し、燃料極の流路に臨んでいる部分の上には中間膜を配さないようにしてもよい。
また、図12に示すように、中間膜53は、ビアホール52c2の中央部に配されていてもよい。図13に示すように、中間膜53は、ビアホール52c2のセパレータ本体51側端部に配されていてもよい。第3及び第4の実施形態のそれぞれにおいては、インターコネクタ14の中間膜53よりもセパレータ50側の部分52c11が、Ag,Pd,Pt,Fe,Co,Cu,Ru,Rh,Re及びAuからなる群から選ばれる少なくとも一種を含んでいる。燃料極33a側の部分52c12が燃料極33aと同じ材料により構成されている。
(実験例1)
CaCO、SrCO、TiO及びNbを、(Sr1−xCa0.9(Ti0.9Nb0.1)O(但し、xは、0、0.3、0.6、0.8、0.9または1.0)となるように化学量論に従い秤量し、ジルコニアボールを用いて、水中で粉砕・混合し、乾燥させた。その後、混合物を、1000℃で4時間仮焼成した。次に、焼成物を、直径が5mmのジルコニアボールを用いて水中で粉砕し、セラミック粉末を得た。そのセラミック粉末と、有機溶剤及びブチラール系バインダーとを混合し、スラリーを作製した。そのスラリーをドクターブレード法を用いてシート状に成形した。その後、得られたシートを1150℃で6時間焼成し、セラミックシートを得た。
その後、得られたセラミックシートの密度を測定した。結果を、図14に示すグラフに、菱形で示す。
(実験例2)
SrTiO、CaTiO及びNbを、(Sr1−xCa0.9(Ti0.9Nb0.1)O(但し、xは、0、0.4、0.6、0.8または1.0)となるように化学量論に従い秤量し、ジルコニアボールを用いて、水中で粉砕・混合し、乾燥させた。その後、混合物を、850℃で4時間仮焼成した。次に、焼成物を、直径が5mmのジルコニアボールを用いて水中で粉砕し、セラミック粉末を得た。そのセラミック粉末と、有機溶剤及びブチラール系バインダーとを混合し、スラリーを作製した。そのスラリーをドクターブレード法を用いてシート状に成形した。その後、得られたシートを1150℃で6時間焼成し、セラミックシートを得た。
その後、得られたセラミックシートの密度を測定した。結果を、図14に示すグラフに、三角で示す。
図14に示す結果から、0.5≦x≦0.9とすることにより、密度を高くできることが分かる。一方、0≦x<0.5とすることにより、密度を低くできることが分かる。
(実験例3)
SrTiO、CaTiO及びNbを、(Sr0.2Ca0.8(Ti1−yNb)O(但し、zは1−yであり、0.91、0.873,0.83,0.77、yは、0.09、0.127、0.17または0.23)となるように化学量論に従い秤量し、ジルコニアボールを用いて、水中で粉砕・混合し、乾燥させた。その後、混合物を、850℃で4時間仮焼成した。次に、焼成物を、直径が5mmのジルコニアボールを用いて水中で粉砕し、セラミック粉末を得た。そのセラミック粉末と、有機溶剤及びブチラール系バインダーとを混合し、スラリーを作製した。そのスラリーをドクターブレード法を用いてシート状に成形した。その後、得られたシートを1170℃で6時間焼成し、セラミックシートを得た。
その後、得られたセラミックシートの密度を測定した。結果を、図15に示す。
図15に示す結果から、yが変化しても密度は大きく変化しないことが分かる。
(実験例4)
SrTiO、CaTiO及びNbを、(Sr0.2Ca0.8(Ti0.9Nb0.1)O(但し、zは、0.920,0.927、0.936、0.955または1.000)となるように化学量論に従い秤量し、ジルコニアボールを用いて、水中で粉砕・混合し、乾燥させた。その後、混合物を、850℃で4時間仮焼成した。次に、焼成物を、直径が5mmのジルコニアボールを用いて水中で粉砕し、セラミック粉末を得た。そのセラミック粉末と、SrTiO、CaTiO、有機溶剤及びブチラール系バインダーとを混合し、スラリーを作製した。そのスラリーをドクターブレード法を用いてシート状に成形した。その後、得られたシートを1150℃で6時間焼成し、セラミックシートを得た。
その後、得られたセラミックシートの密度を測定した。結果を、図16に示す。
図16に示す結果から、zを0.95未満とすることにより、密度を高くできることが分かる。一方、zを0.95以上とすることにより、密度を低くできることが分かる。
また、実験例3および4の結果から、zを0.95未満とすることによって密度を高くすることができる。但し、ペロブスカイト構造を安定に保つ観点から、zは0.66以上とすることが好ましい。より好ましくは、zは0.90以上とすることが好ましい。
(実施例)
下記に示す条件で、上記第4の実施形態に係る燃料電池と実質的に同様の構成を有する燃料電池を作製した。
セパレータの構成材料:3YSZ(添加量3モル%のYで部分安定化されたZrO
固体酸化物電解質層の構成材料:ScCeSZ(添加量10モル%のSc、1モル%のCeO安定化されたZrO
空気極の構成材料:La0.8Sr0.2MnO粉末60質量%と、前記ScCeSZ40質量%との混合物に対してカーボン粉末を30質量%添加したもの
燃料極の構成材料:NiO 65質量%と、前記ScCeSZ 35質量%との混合物に対してカーボン粉末を30質量%添加したもの
燃料極側のインターコネクタの中間膜よりも燃料極側の部分の構成材料:NiO 70質量%と、TiO 30質量%との混合物
インターコネクタの中間膜よりも燃料極とは反対側の部分の構成材料:Pdの含有量が30質量%であるPd−Ag合金
中間膜の構成材料:(Sr0.2Ca0.80.9Ti0.9Nb0.1
ビアホールの直径:0.2mm
中間膜の厚み:30μm
燃料極の厚み:30μm
空気極の厚み:30μm
固体酸化物電解質層の厚み:30μm
線状凸部の高さ:240μm
セパレータ本体の厚み:360μm
焼成前のプレス条件:1000kgf/cm
焼成温度:1150℃
中間膜の作製:SrTiO、CaTiO及びNbを秤量し、ジルコニアボールを用いて、水中で粉砕・混合し、乾燥させた。その後、混合物を、850℃で4時間仮焼成した。次に、焼成物を、直径が5mmのジルコニアボールを用いて水中で粉砕し、セラミック粉末を得た。そのセラミック粉末と、CaCO及びSrCOと、有機溶剤及びブチラール系バインダーとを混合し、スラリーを作製した。得られたスラリーをビアホールに充填した。その後、他の構成部材共に一体焼成した。
(比較例)
中間膜を設けなかったこと以外は、上記実施例と同様にして燃料電池を作製した。
(評価)
上記実施例及び比較例のそれぞれにおいて作製した燃料電池に対して、750℃において、15.5%水蒸気を含む66%H−Nガスと、酸化剤ガスを流して発電させ、0.4 A/cmで通電試験をおこなった。結果を図17に示す。
図17に示す結果から分かるように、中間膜を設けた実施例では、中間膜を設けなかった比較例よりも、電圧が下がりにくかった。従って、中間膜を設けることにより燃料電池の電池寿命を長くできることが分かる。
1…燃料電池
10…第1のセパレータ
11…第1のセパレータ本体
11a、11b…貫通孔
11c…ビアホール電極
12…第1の流路形成部材
12a…第1の流路
12b…周辺部
12c…第1の線状凸部
12c1…ビアホール電極
12d…貫通孔
13,14…インターコネクタ
30…発電要素
31…固体酸化物電解質層
31a、31b…貫通孔
32…空気極層
32a…空気極
32b…周辺部
32c、32d…貫通孔
33…燃料極層
33a…燃料極
33b…周辺部
33c、33d…貫通孔
50…第2のセパレータ
51…第2のセパレータ本体
51a、51b…貫通孔
51c1…ビアホール電極
52…第2の流路形成部材
52a…流路
52b…周辺部
52c…ビアホール電極
52c…第2の線状凸部
52d…貫通孔
61…酸化剤ガス流路
62…燃料ガス流路

Claims (11)

  1. 固体酸化物電解質層と、前記固体酸化物電解質層の一主面の上に配された第1の電極と、前記固体酸化物電解質層の他主面の上に配された第2の電極とを有する発電要素と、
    前記第1の電極の上に配されており、前記第1の電極に臨む流路を区画形成しているセパレータと、
    前記第1の電極に接続されているインターコネクタと、
    を備え、
    前記第1の電極は、Niを含み、
    前記インターコネクタは、Ag,Pd,Pt,Fe,Co,Cu,Ru,Rh,Re及びAuからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む部分を有し、
    前記Ag,Pd,Pt,Fe,Co,Cu,Ru,Rh,Re及びAuからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む部分と、第1の電極との間に配されており、導電性セラミックスからなる中間膜をさらに備える、燃料電池。
  2. 前記中間膜は、ペロブスカイト型酸化物からなる、請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記中間膜は、ABO(但し、Aは、Ca,Sr,Ba,La及びYからなる群から選ばれた少なくとも一種である。Bは、Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Mo,Ru,Rh,Pd及びReからなる群から選ばれた少なくとも一種である。)で表されるペロブスカイト型酸化物からなる、請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記中間膜は、Sr,Ca及びBaからなる群から選ばれた少なくとも一種を含むペロブスカイト型チタン酸化物からなる、請求項3に記載の燃料電池。
  5. 前記中間膜は、(D1−x(Ti1−y)O(但し、Dは、Sr,Ca及びBaからなる群から選ばれた少なくとも一種である。Eは、希土類元素である。Gは、Nb及びTaの少なくとも一方である。0≦x≦1、0≦y≦0.5、0.66≦z≦1.5である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物からなる、請求項4に記載の燃料電池。
  6. 前記中間膜は、(Sr1−xCa(Ti1−yNb)O(但し、0.5≦x≦0.9、0≦y≦0.3、0.66≦z≦0.95である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物からなる、請求項5に記載の燃料電池。
  7. 前記中間膜は、(Sr1−xCa(Ti1−yNb)O(但し、0≦x<0.5、0≦y≦0.3、0.66≦z≦0.95である。)で表されるペロブスカイト型チタン酸化物からなる、請求項5に記載の燃料電池。
  8. 前記中間膜は、n型半導体からなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の燃料電池。
  9. 前記第1の電極は、酸化ニッケル、Niを含む酸化イットリウム安定化ジルコニア、Niを含む酸化カルシウム安定化ジルコニア、Niを含む酸化スカンジウム安定化ジルコニア、Niを含む酸化セリウム安定化ジルコニア、Niを含む酸化チタン、Niを含むアルミナ、Niを含むマグネシア、Niを含むイットリア、Niを含む酸化ニオブまたはNiを含む酸化タンタルからなる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の燃料電池。
  10. 前記インターコネクタは、Agを含む部分を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の燃料電池。
  11. 前記インターコネクタは、Ag−Pd合金からなる部分を有する、請求項10に記載の燃料電池。
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