JPH05234607A - 固体電解質型燃料電池 - Google Patents
固体電解質型燃料電池Info
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- JPH05234607A JPH05234607A JP4033307A JP3330792A JPH05234607A JP H05234607 A JPH05234607 A JP H05234607A JP 4033307 A JP4033307 A JP 4033307A JP 3330792 A JP3330792 A JP 3330792A JP H05234607 A JPH05234607 A JP H05234607A
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- H01M8/10—Fuel cells with solid electrolytes
- H01M8/12—Fuel cells with solid electrolytes operating at high temperature, e.g. with stabilised ZrO2 electrolyte
- H01M8/124—Fuel cells with solid electrolytes operating at high temperature, e.g. with stabilised ZrO2 electrolyte characterised by the process of manufacturing or by the material of the electrolyte
- H01M8/1246—Fuel cells with solid electrolytes operating at high temperature, e.g. with stabilised ZrO2 electrolyte characterised by the process of manufacturing or by the material of the electrolyte the electrolyte consisting of oxides
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 共焼結の際に、異種材料の接合部分にそりや
剥れが生じない固体電解質型燃料電池を得る。 【構成】 空気極2、燃料極3を上下面に設けた安定化
ジルコニア(以下、YSZという)からなる固体電解質
1を作成する。この空気極2及び燃料極の表面にそれぞ
れ(La0.8Sr0.2)MnO3からなるディストリビュ
ータ5及びNiOとYSZの混合材料からなるディスト
リビュータ6を設ける。このディストリビュータ5,6
の両側にYSZからなるスペーサ7,8を配置する。さ
らに、(La0.7Ca0.32)CrO3からなるインターコ
ネクタ10,11が上下に配置される。その際、CaT
iO3からなるバリア膜12,13が配置される。従っ
て、これらの各部品を共焼結した際、バリア膜12,1
3によってインターコネクタ10,11に含まれている
Caの濃度低下が抑制される。
剥れが生じない固体電解質型燃料電池を得る。 【構成】 空気極2、燃料極3を上下面に設けた安定化
ジルコニア(以下、YSZという)からなる固体電解質
1を作成する。この空気極2及び燃料極の表面にそれぞ
れ(La0.8Sr0.2)MnO3からなるディストリビュ
ータ5及びNiOとYSZの混合材料からなるディスト
リビュータ6を設ける。このディストリビュータ5,6
の両側にYSZからなるスペーサ7,8を配置する。さ
らに、(La0.7Ca0.32)CrO3からなるインターコ
ネクタ10,11が上下に配置される。その際、CaT
iO3からなるバリア膜12,13が配置される。従っ
て、これらの各部品を共焼結した際、バリア膜12,1
3によってインターコネクタ10,11に含まれている
Caの濃度低下が抑制される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体電解質型燃料電池
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来より、固体電解質型燃料電池
の固体電解質及びスペーサの材料には安定化ジルコニア
(以下、YSZという)が用いられている。YSZは高
いイオン導電率を有し、化学的安定性にも優れているか
らである。また、燃料電池の空気極、燃料極の材料には
それぞれLaMnO3、Ni/YSZサーメットが用い
られている。さらに燃料電池のインターコネクタの材料
にはCaを添加したランタンクロマイト、あるいは、C
aを添加したランタンクロマイトと合金系材料との複合
材料が用いられる。ここに、Caはランタンクロマイト
の焼結性を良好にするために添加されている。
の固体電解質及びスペーサの材料には安定化ジルコニア
(以下、YSZという)が用いられている。YSZは高
いイオン導電率を有し、化学的安定性にも優れているか
らである。また、燃料電池の空気極、燃料極の材料には
それぞれLaMnO3、Ni/YSZサーメットが用い
られている。さらに燃料電池のインターコネクタの材料
にはCaを添加したランタンクロマイト、あるいは、C
aを添加したランタンクロマイトと合金系材料との複合
材料が用いられる。ここに、Caはランタンクロマイト
の焼結性を良好にするために添加されている。
【0003】ところで、固体電解質型燃料電池の発電効
率を向上させるためには電池の内部インピーダンスを下
げればよい。電池の内部インピーダンスを下げるには、
電池を構成するそれぞれの部分をグリーンシート状にし
て組み立てた後、共焼結(同時に焼成すること)して固
体電解質やインターコネクタを薄膜化すればよいことが
知られている。このとき、それぞれのグリーンシートの
焼結時の収縮率が一致するように、粉体特性やバインダ
ー量等が正確に管理される。しかし、共焼結の際に、ラ
ンタンクロマイトからなるインターコネクタからYSZ
からなるスペーサへCaが拡散するため、インターコネ
クタの焼結性が変化し、インターコネクタとスペーサの
接合部分にそりや剥がれが生じるという問題があった。
率を向上させるためには電池の内部インピーダンスを下
げればよい。電池の内部インピーダンスを下げるには、
電池を構成するそれぞれの部分をグリーンシート状にし
て組み立てた後、共焼結(同時に焼成すること)して固
体電解質やインターコネクタを薄膜化すればよいことが
知られている。このとき、それぞれのグリーンシートの
焼結時の収縮率が一致するように、粉体特性やバインダ
ー量等が正確に管理される。しかし、共焼結の際に、ラ
ンタンクロマイトからなるインターコネクタからYSZ
からなるスペーサへCaが拡散するため、インターコネ
クタの焼結性が変化し、インターコネクタとスペーサの
接合部分にそりや剥がれが生じるという問題があった。
【0004】そこで、本発明の課題は、共焼結の際に異
種材料の接合部分にそりや剥がれが生じない固体電解質
型燃料電池を提供することにある。
種材料の接合部分にそりや剥がれが生じない固体電解質
型燃料電池を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】以上の課題を解決
するため、本発明に係る固体電解質型燃料電池は、
(a)酸化ジルコニウムを主成分とする固体電解質と、
(b)空気極及び燃料極と、(c)少なくともカルシウ
ムを含むランタンクロマイトを主成分とするインターコ
ネクタと、(d)酸化ジルコニウムを主成分とするスペ
ーサと、(e)前記インターコネクタとスペーサの間に
配設され、かつ、少なくともチタン酸カルシウムを含む
バリア膜と、を備えたことを特徴とする。
するため、本発明に係る固体電解質型燃料電池は、
(a)酸化ジルコニウムを主成分とする固体電解質と、
(b)空気極及び燃料極と、(c)少なくともカルシウ
ムを含むランタンクロマイトを主成分とするインターコ
ネクタと、(d)酸化ジルコニウムを主成分とするスペ
ーサと、(e)前記インターコネクタとスペーサの間に
配設され、かつ、少なくともチタン酸カルシウムを含む
バリア膜と、を備えたことを特徴とする。
【0006】具体的には、固体電解質及びスペーサの材
料としてはイットリウム安定化ジルコニア等が用いられ
る。インターコネクタの材料としては、ランタンクロマ
イトや、ランタンクロマイトの一部のランタン元素がイ
ットリウム、ストロンチウム等のアルカリ土類や希土類
の元素に置換されたり、ランタンクロマイトの一部のク
ロム元素がマンガン、コバルト等の元素に置換されたも
のにCaを添加した材料等が用いられる。バリア膜の材
料としては、チタン酸カルシウム、あるいは少なくとも
チタン酸カルシウムを含み、その他、チタン酸マグネシ
ウム、チタン酸ストロンチウム及びチタン酸バリウムの
うち1種あるいは2種以上を含む材料等が用いられる。
料としてはイットリウム安定化ジルコニア等が用いられ
る。インターコネクタの材料としては、ランタンクロマ
イトや、ランタンクロマイトの一部のランタン元素がイ
ットリウム、ストロンチウム等のアルカリ土類や希土類
の元素に置換されたり、ランタンクロマイトの一部のク
ロム元素がマンガン、コバルト等の元素に置換されたも
のにCaを添加した材料等が用いられる。バリア膜の材
料としては、チタン酸カルシウム、あるいは少なくとも
チタン酸カルシウムを含み、その他、チタン酸マグネシ
ウム、チタン酸ストロンチウム及びチタン酸バリウムの
うち1種あるいは2種以上を含む材料等が用いられる。
【0007】以上の構成において、少なくともチタン酸
カルシウムを含む材料からなるバリア膜をインターコネ
クタとスペーサの間に配設したため、共焼結の際にイン
ターコネクタに含まれているCaの濃度低下がバリア膜
によって抑制される。従って、インターコネクタの焼結
性の変化が小さくなる。また、本発明に係る固体電解質
型燃料電池は、(f)酸化ジルコニウムを主成分とする
固体電解質と、(g)空気極及び燃料極と、(h)少な
くともカルシウムを含むランタンクロマイトを主成分と
するインターコネクタと、(i)少なくともカルシウム
を含むランタンクロマイトを主成分とするスペーサと、
(j)前記固体電解質とスペーサの間に配設され、か
つ、少なくともチタン酸カルシウムを含むバリア膜と、
を備えたことを特徴とする。
カルシウムを含む材料からなるバリア膜をインターコネ
クタとスペーサの間に配設したため、共焼結の際にイン
ターコネクタに含まれているCaの濃度低下がバリア膜
によって抑制される。従って、インターコネクタの焼結
性の変化が小さくなる。また、本発明に係る固体電解質
型燃料電池は、(f)酸化ジルコニウムを主成分とする
固体電解質と、(g)空気極及び燃料極と、(h)少な
くともカルシウムを含むランタンクロマイトを主成分と
するインターコネクタと、(i)少なくともカルシウム
を含むランタンクロマイトを主成分とするスペーサと、
(j)前記固体電解質とスペーサの間に配設され、か
つ、少なくともチタン酸カルシウムを含むバリア膜と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】以上の構成において、少なくともチタン酸
カルシウムを含む材料からなるバリア膜を固体電解質と
スペーサの間に配設したため、共焼結の際スペーサに含
まれているCaの濃度低下がバリア膜によって抑制され
る。従って、スペーサの焼結性の変化が小さくなる。
カルシウムを含む材料からなるバリア膜を固体電解質と
スペーサの間に配設したため、共焼結の際スペーサに含
まれているCaの濃度低下がバリア膜によって抑制され
る。従って、スペーサの焼結性の変化が小さくなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る固体電解質型燃料電池の
実施例をその製造方法と共に添付図面を参照して説明す
る。各実施例において同一部品及び同一部分には同じ符
号を付した。 [第1実施例、図1]図1に示すように、固体電解質1
は矩形状をしており、その材料としてはYSZの粉体と
バインダー剤のブチラール系樹脂、溶剤(トルエン/エ
タノール)を混合してドクターブレード法でグリーンシ
ート状にしたものを用いる。空気極2及び燃料極3はそ
れぞれ固体電解質1の上面、下面に設けられる。燃料極
3の材料としては、NiOとYSZを重量比6:4で混
合した粉末とブチラール系樹脂、溶剤(トルエン/エタ
ノール)を混合してグリーンシート状にしたものを用い
る。空気極2の材料としては、(La0.8Sr0.2)Mn
O3の粉末とブチラール系樹脂、溶剤(トルエン/エタ
ノール)を混合してグリーンシート状にしたものを用い
る。グリーンシート状にされた固体電解質1の上下面に
それぞれグリーンシート状にされた空気極2、燃料極3
が熱圧着される。
実施例をその製造方法と共に添付図面を参照して説明す
る。各実施例において同一部品及び同一部分には同じ符
号を付した。 [第1実施例、図1]図1に示すように、固体電解質1
は矩形状をしており、その材料としてはYSZの粉体と
バインダー剤のブチラール系樹脂、溶剤(トルエン/エ
タノール)を混合してドクターブレード法でグリーンシ
ート状にしたものを用いる。空気極2及び燃料極3はそ
れぞれ固体電解質1の上面、下面に設けられる。燃料極
3の材料としては、NiOとYSZを重量比6:4で混
合した粉末とブチラール系樹脂、溶剤(トルエン/エタ
ノール)を混合してグリーンシート状にしたものを用い
る。空気極2の材料としては、(La0.8Sr0.2)Mn
O3の粉末とブチラール系樹脂、溶剤(トルエン/エタ
ノール)を混合してグリーンシート状にしたものを用い
る。グリーンシート状にされた固体電解質1の上下面に
それぞれグリーンシート状にされた空気極2、燃料極3
が熱圧着される。
【0010】ディストリビュータ5,6は空気極2や燃
料極3の表面に設けられ、空気極2や燃料極3に均等に
燃料ガスや空気がゆきわたるように、またそれぞれの電
極2,3と後述のインターコネクタ10,11を電気的
に接続するために電極材料と同じ材料にて形成される。
すなわち、ディストリビュータ6は、NiOとYSZを
重量比6:4で混合した粉末と溶剤等を混合してグリー
ンシート状にしたものを用いる。同様にして、ディスト
リビュータ5は、(La0.8Sr0.2)MnO3の粉末と
溶剤等を混合してグリーンシート状にしたものを用い
る。このグリーンシートを複数枚重ねてリブ状のディス
トリビュータ5,6を成形し、それぞれ空気極2及び燃
料極3の表面に整列させて配設する。
料極3の表面に設けられ、空気極2や燃料極3に均等に
燃料ガスや空気がゆきわたるように、またそれぞれの電
極2,3と後述のインターコネクタ10,11を電気的
に接続するために電極材料と同じ材料にて形成される。
すなわち、ディストリビュータ6は、NiOとYSZを
重量比6:4で混合した粉末と溶剤等を混合してグリー
ンシート状にしたものを用いる。同様にして、ディスト
リビュータ5は、(La0.8Sr0.2)MnO3の粉末と
溶剤等を混合してグリーンシート状にしたものを用い
る。このグリーンシートを複数枚重ねてリブ状のディス
トリビュータ5,6を成形し、それぞれ空気極2及び燃
料極3の表面に整列させて配設する。
【0011】スペーサ7,8は、それぞれ整列されたデ
ィストリビュータ5,6の両側に配置され、空気や燃料
ガスを外気から遮断する。スペーサ7,8の材料として
は、YSZの粉末と溶剤を混合してグリーンシート状に
したものを用いる。このグリーンシートを複数枚重ねて
リブ状のスペーサ7,8を成形する。成形されたスペー
サ7,8は、それぞれ空気極2、燃料極3の表面に接着
される。
ィストリビュータ5,6の両側に配置され、空気や燃料
ガスを外気から遮断する。スペーサ7,8の材料として
は、YSZの粉末と溶剤を混合してグリーンシート状に
したものを用いる。このグリーンシートを複数枚重ねて
リブ状のスペーサ7,8を成形する。成形されたスペー
サ7,8は、それぞれ空気極2、燃料極3の表面に接着
される。
【0012】さらに、インターコネクタ10,11が上
下に配置される。インターコネクタ10,11の材料と
しては、(La0.7Ca0.32)CrO3の粉末と溶剤等を
混合してグリーンシート状にしたものを用いる。そし
て、スペーサ7,8とインターコネクタ10,11の間
にバリア膜12,13が配置される。バリア膜12,1
3の材料としては、CaTiO3の粉末とブチラール系
樹脂、溶剤(トルエン/エタノール)を混合してグリー
ンシート状にしたものを用いる。なお、CaTiO3に
は、さらに焼結助剤を添加してもよい。
下に配置される。インターコネクタ10,11の材料と
しては、(La0.7Ca0.32)CrO3の粉末と溶剤等を
混合してグリーンシート状にしたものを用いる。そし
て、スペーサ7,8とインターコネクタ10,11の間
にバリア膜12,13が配置される。バリア膜12,1
3の材料としては、CaTiO3の粉末とブチラール系
樹脂、溶剤(トルエン/エタノール)を混合してグリー
ンシート状にしたものを用いる。なお、CaTiO3に
は、さらに焼結助剤を添加してもよい。
【0013】こうして組み合わされた固体電解質型燃料
電池は、0.1℃/分の昇温速度で400℃まで加熱さ
れた後、400℃の温度で2時間保持され、脱脂され
る。その後、1300℃の温度まで昇温され、この温度
で3時間共焼結される。このとき、CaTiO3からな
るバリア膜12,13がインターコネクタ10,11と
スペーサ7,8の間に配置されているので、バリア膜1
2,13によってインターコネクタ10,11に含まれ
ているCaがスペーサ7,8へ拡散しなくなる。この結
果、インターコネクタ10,11とスペーサ7,8の接
合部分にそりや剥がれが生じなくなる。
電池は、0.1℃/分の昇温速度で400℃まで加熱さ
れた後、400℃の温度で2時間保持され、脱脂され
る。その後、1300℃の温度まで昇温され、この温度
で3時間共焼結される。このとき、CaTiO3からな
るバリア膜12,13がインターコネクタ10,11と
スペーサ7,8の間に配置されているので、バリア膜1
2,13によってインターコネクタ10,11に含まれ
ているCaがスペーサ7,8へ拡散しなくなる。この結
果、インターコネクタ10,11とスペーサ7,8の接
合部分にそりや剥がれが生じなくなる。
【0014】以上のようにして作製された固体電解質型
燃料電池は、高温(600〜1200℃)に保持された
状態で図1中に示された矢印a方向から空気を供給し、
かつ、矢印b方向から燃料ガスを供給することにより、
発電させることができる。 [第2実施例、図2]図2において、空気極2、燃料極
3をそれぞれ上面、下面に設けた固体電解質1のグリー
ンシート及びインターコネクタ10,11のグリーンシ
ートは前記第1実施例と同様の方法で作成される。ディ
ストリビュータ15,16はそれぞれインターコネクタ
10の下面、インターコネクタ11の上面に設けられ
る。ディストリビュータ15,16の材料としては、イ
ンターコネクタ10,11と同じ材料が用いられる。す
なわち、(La0.7Ca0.32)CrO3の粉末と溶剤等を
混合してグリーンシート状にしたものを用いる。このグ
リーンシートを複数枚重ねてリブ状のディストリビュー
タ15,16を成形し、それぞれインターコネクタ1
0,11の表面に整列させて接着される。
燃料電池は、高温(600〜1200℃)に保持された
状態で図1中に示された矢印a方向から空気を供給し、
かつ、矢印b方向から燃料ガスを供給することにより、
発電させることができる。 [第2実施例、図2]図2において、空気極2、燃料極
3をそれぞれ上面、下面に設けた固体電解質1のグリー
ンシート及びインターコネクタ10,11のグリーンシ
ートは前記第1実施例と同様の方法で作成される。ディ
ストリビュータ15,16はそれぞれインターコネクタ
10の下面、インターコネクタ11の上面に設けられ
る。ディストリビュータ15,16の材料としては、イ
ンターコネクタ10,11と同じ材料が用いられる。す
なわち、(La0.7Ca0.32)CrO3の粉末と溶剤等を
混合してグリーンシート状にしたものを用いる。このグ
リーンシートを複数枚重ねてリブ状のディストリビュー
タ15,16を成形し、それぞれインターコネクタ1
0,11の表面に整列させて接着される。
【0015】スペーサ21,22はそれぞれ整列された
ディストリビュータ15,16の両側に配置される。ス
ペーサ21,22の材料としては、インターコネクタ1
0,11と同じ材料が用いられる。すなわち、(La
0.7Ca0.32)CrO3の粉末と溶剤等を混合してグリー
ンシート状にしたものを用いる。このグリーンシートを
複数枚重ねてリブ状のスペーサ21,22を成形する。
成形されたスペーサ21,22は、それぞれインターコ
ネクタ10,11の表面に接着される。このディストリ
ビュータ15,16とスペーサ21,22を設けたイン
ターコネクタ10,11の間に固体電解質1を挟む。そ
の際、スペーサ21,22と固体電解質1との間にバリ
ア膜24,25が配置される。バリア膜24,25の材
料としては、CaTiO3の粉末とブチラール系樹脂、
溶剤(トルエン/エタノール)を混合してグリーンシー
ト状にしたものを用いる。
ディストリビュータ15,16の両側に配置される。ス
ペーサ21,22の材料としては、インターコネクタ1
0,11と同じ材料が用いられる。すなわち、(La
0.7Ca0.32)CrO3の粉末と溶剤等を混合してグリー
ンシート状にしたものを用いる。このグリーンシートを
複数枚重ねてリブ状のスペーサ21,22を成形する。
成形されたスペーサ21,22は、それぞれインターコ
ネクタ10,11の表面に接着される。このディストリ
ビュータ15,16とスペーサ21,22を設けたイン
ターコネクタ10,11の間に固体電解質1を挟む。そ
の際、スペーサ21,22と固体電解質1との間にバリ
ア膜24,25が配置される。バリア膜24,25の材
料としては、CaTiO3の粉末とブチラール系樹脂、
溶剤(トルエン/エタノール)を混合してグリーンシー
ト状にしたものを用いる。
【0016】こうして組み合わされた固体電解質型燃料
電池は、前記第1実施例と同様の方法で脱脂、共焼結さ
れる。このとき、CaTiO3からなるバリア膜24,
25が空気極2と燃料極3を設けた固体電解質1とスペ
ーサ21,22の間に配置されているので、バリア膜1
2,13によってインターコネクタ10,11に含まれ
ているCaが空気極2や燃料極3を介して固体電解質1
へ拡散しなくなる。この結果、空気極2と燃料極3を設
けた固体電解質1とスペーサ21,22の接合部分にそ
りや剥がれが生じなくなる。
電池は、前記第1実施例と同様の方法で脱脂、共焼結さ
れる。このとき、CaTiO3からなるバリア膜24,
25が空気極2と燃料極3を設けた固体電解質1とスペ
ーサ21,22の間に配置されているので、バリア膜1
2,13によってインターコネクタ10,11に含まれ
ているCaが空気極2や燃料極3を介して固体電解質1
へ拡散しなくなる。この結果、空気極2と燃料極3を設
けた固体電解質1とスペーサ21,22の接合部分にそ
りや剥がれが生じなくなる。
【0017】以上のようにして作製された固体電解質型
燃料電池は、高温(800〜1000℃)に保持された
状態で図2中に示された矢印c方向から空気を供給し、
かつ、矢印d方向から燃料ガスを供給することにより、
発電させることができる。 [他の実施例]本発明に係る固体電解質型燃料電池は前
記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で
種々に変形することができる。特に、固体電解質型燃料
電池の形状は矩形状に限定されるもではなく、円盤状の
ものであってもよい。
燃料電池は、高温(800〜1000℃)に保持された
状態で図2中に示された矢印c方向から空気を供給し、
かつ、矢印d方向から燃料ガスを供給することにより、
発電させることができる。 [他の実施例]本発明に係る固体電解質型燃料電池は前
記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で
種々に変形することができる。特に、固体電解質型燃料
電池の形状は矩形状に限定されるもではなく、円盤状の
ものであってもよい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、インターコネクタとスペーサの間に少なくとも
チタン酸カルシウムを含む材料からなるバリア膜を配置
したので、共焼結の際にインターコネクタとスペーサの
接合部分にそりや剥がれが生じない。また、空気極や燃
料極を設けた固体電解質とスペーサの間に少なくともチ
タン酸カルシウムを含む材料からなるバリア膜を配置し
たので、共焼結の際に空気極や燃料極を設けた固体電解
質とスペーサの接合部分にそりや剥れが生じない。この
結果、共焼結の際に異種材料の接合部分にそりや剥れが
生じない固体電解質型燃料電池が得られる。そして、内
部インピーダンスが低い、従って発電効率が良い固体電
解質型燃料電池を共焼法にて容易に製造することができ
る。
よれば、インターコネクタとスペーサの間に少なくとも
チタン酸カルシウムを含む材料からなるバリア膜を配置
したので、共焼結の際にインターコネクタとスペーサの
接合部分にそりや剥がれが生じない。また、空気極や燃
料極を設けた固体電解質とスペーサの間に少なくともチ
タン酸カルシウムを含む材料からなるバリア膜を配置し
たので、共焼結の際に空気極や燃料極を設けた固体電解
質とスペーサの接合部分にそりや剥れが生じない。この
結果、共焼結の際に異種材料の接合部分にそりや剥れが
生じない固体電解質型燃料電池が得られる。そして、内
部インピーダンスが低い、従って発電効率が良い固体電
解質型燃料電池を共焼法にて容易に製造することができ
る。
【図1】本発明に係る固体電解質型燃料電池の第1実施
例を示す分解斜視図。
例を示す分解斜視図。
【図2】本発明に係る固体電解質型燃料電池の第2実施
例を示す分解斜視図。
例を示す分解斜視図。
1…固体電解質 2…空気極 3…燃料極 7,8…スペーサ 10,11…インターコネクタ 12,13…バリア膜 15,16…スペーサ 24,25…バリア膜
Claims (2)
- 【請求項1】 酸化ジルコニウムを主成分とする固体電
解質と、 空気極及び燃料極と、 少なくともカルシウムを含むランタンクロマイトを主成
分とするインターコネクタと、 酸化ジルコニウムを主成分とするスペーサと、 前記インターコネクタとスペーサの間に配設され、か
つ、少なくともチタン酸カルシウムを含むバリア膜と、 を備えたことを特徴とする固体電解質型燃料電池。 - 【請求項2】 酸化ジルコニウムを主成分とする固体電
解質と、 空気極及び燃料極と、 少なくともカルシウムを含むランタンクロマイトを主成
分とするインターコネクタと、 少なくともカルシウムを含むランタンクロマイトを主成
分とするスペーサと、 前記固体電解質とスペーサの間に配設され、かつ、少な
くともチタン酸カルシウムを含むバリア膜と、 を備えたことを特徴とする固体電解質型燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4033307A JPH05234607A (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 固体電解質型燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4033307A JPH05234607A (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 固体電解質型燃料電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05234607A true JPH05234607A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=12382903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4033307A Pending JPH05234607A (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 固体電解質型燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05234607A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9263749B2 (en) | 2011-03-31 | 2016-02-16 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Fuel cell |
EP3731320A4 (en) * | 2019-02-26 | 2020-12-09 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | FUEL CELL, FUEL CELL MODULE, POWER GENERATION SYSTEM, HIGH TEMPERATURE STEAM ELECTROLYSIS CELL AND MANUFACTURING METHOD FOR THESE |
-
1992
- 1992-02-20 JP JP4033307A patent/JPH05234607A/ja active Pending
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US11764383B2 (en) | 2019-02-26 | 2023-09-19 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Single fuel cell, fuel cell module, power generation system, high-temperature steam electrolysis cell and methods for manufacturing the same |
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