JPWO2012127745A1 - 冷却システムの制御装置 - Google Patents

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Abstract

冷却システムの冷凍機の制御値をより的確に調整し、環境条件に応じた冷却システムの制御をより適切に行うことができる制御装置を提供する。コントローラ10は、環境条件別に冷凍機11の制御値を登録するための環境条件セルを有するデータベース15を備え、現在の低温ショーケース1aの冷却状態に応じ、当該冷却状態に適した制御値を冷凍機に出力し、当該制御値を現在の環境条件に合致する環境条件セルに登録し、変更していくことでデータベースを構築すると共に、環境条件が変化した場合には、当該環境条件に合致する環境条件セルを参照し、当該環境条件セルに登録されている制御値を、それまでの制御値の変更傾向に応じて補正し、冷凍機に出力する。

Description

本発明は、例えばスーパーマーケットなどに設置される低温ショーケースと該低温ショーケースに冷媒を供給する冷凍機から構成される冷却システムの制御装置に関するものである。
従来より冷凍・冷蔵ショーケースなどの低温ショーケースは、スーパーマーケットなどの店内に複数台設置され、食品を冷凍若しくは冷蔵しながら陳列販売することに供されている。この場合、各低温ショーケースの蒸発器には店外(機械室など)に設置された冷凍機から冷媒が循環供給されるものであった。この場合、店舗によっては低温ショーケースと冷凍機とで異なるメーカーの製品が使用され、冷却システムの冷媒回路が構成される場合もある。
一方、近年では係るスーパーマーケットなどの店舗においても、環境問題への取り組みやエネルギーコストの削減の観点から、冷却システムにおける消費電力を削減する対策が重視されている。係る消費電力の削減のためには、低温ショーケースや冷凍機そのものの運転効率を改善することも重要であるが、低温ショーケースと冷凍機を含めた冷却システム全体として各機器の連携の上に消費電力の削減を図ることも可能である。
そこで、近年では店内温度、店外温度及び時間帯から成る環境条件別の複数の登録箇所を有するデータベースを設け、冷凍機を停止する低圧側圧力設定値に関する制御データを、環境条件毎に登録箇所に学習保存していくことでデータベースを構築していき、現在の環境条件に合致した登録箇所の制御データとそのときの低温ショーケースの冷却状態の良否判定結果データを参照することにより、制御データをそのまま、或いは、補正して使用する制御装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
係る制御装置によれば、運転環境の推移を予測して、それに迅速に追従したきめ細かい制御が可能となるというものであった。
特許第4183451号公報
しかしながら、環境条件が変化して参照する登録箇所が切り替わった直後は、環境条件の変化前と後の中間的な位置づけとなるために、新たに参照する登録箇所の制御データが、必ずしも最適な制御データになるとは限らないという問題が生じていた。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、冷却システムの冷凍機の制御値をより的確に調整し、環境条件に応じた冷却システムの制御をより適切に行うことができる制御装置を提供するものである。
本発明の制御装置は、低温ショーケースとこの低温ショーケースに冷媒を供給する冷凍機とから構成される冷却システムにおいて、環境条件別に冷凍機の制御値を登録するための環境条件セルを有するデータベースを備え、現在の低温ショーケースの冷却状態に応じ、当該冷却状態に適した制御値を冷凍機に出力し、当該制御値を現在の環境条件に合致する環境条件セルに登録し、変更していくことでデータベースを構築すると共に、環境条件が変化した場合には、当該環境条件に合致する環境条件セルを参照し、当該環境条件セルに登録されている制御値を、それまでの制御値の変更傾向に応じて補正し、冷凍機に出力することを特徴とする。
請求項2の発明の低温ショーケースの制御装置は、上記発明において環境条件は、店内温度、店外温度及び時間帯であることを特徴とする。
請求項3の発明の低温ショーケースの制御装置は、上記各発明において冷凍機の制御値は、当該冷凍機の運転を制御するための低圧側圧力設定値であることを特徴とする。
請求項4の発明の低温ショーケースの制御装置は、上記各発明において低温ショーケースの冷却状態に応じ、当該低温ショーケースの冷却を確保しながら、冷凍機における消費電力を削減する方向で制御値を変更することを特徴とする。
請求項5の発明の低温ショーケースの制御装置は、上記各発明において以前に参照していた環境条件セルの制御値と、新たに参照する環境条件セルの制御値との関係、及び、以前に参照していた環境条件セルにおける制御値の変更傾向に応じて新たに参照する環境条件セルの制御値を補正することを特徴とする。
請求項6の発明の低温ショーケースの制御装置は、上記発明において以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向がほぼ横ばい、若しくは、変更を行っていない場合、当該制御値を環境条件の変化後も使用することを特徴とする。
請求項7の発明の低温ショーケースの制御装置は、請求項5の発明において以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、低温ショーケースを冷やさない方向に緩やかである場合であって、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低温ショーケースをより冷やす傾向のものである場合、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用することを特徴とする。
請求項8の発明の低温ショーケースの制御装置は、請求項5の発明において以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、低温ショーケースを冷やさない方向に緩やかである場合であって、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低温ショーケースを冷やさない傾向のものである場合、環境条件の変化後はそれまでに使用していた制御値と新たに参照する環境条件セルの制御値の平均値、又は、加重平均値を使用することを特徴とする。
請求項9の発明の低温ショーケースの制御装置は、請求項5の発明において以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、低温ショーケースをより冷やす方向に緩やかである場合であって、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低温ショーケースをより冷やす傾向のものである場合、環境条件の変化後はそれまでに使用していた制御値と新たに参照する環境条件セルの制御値の平均値、又は、加重平均値を使用することを特徴とする。
請求項10の発明の低温ショーケースの制御装置は、請求項5の発明において以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、低温ショーケースを冷やす方向に緩やかである場合であって、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低温ショーケースを冷やさない傾向のものである場合、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用することを特徴とする。
請求項11の発明の低温ショーケースの制御装置は、請求項5の発明において以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、低温ショーケースを冷やさない方向に急激である場合であって、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低温ショーケースをより冷やす傾向のものである場合、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用することを特徴とする。
請求項12の発明の低温ショーケースの制御装置は、請求項5の発明において以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、低温ショーケースを冷やさない方向に急激である場合であって、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低温ショーケースを冷やない傾向のものである場合、環境条件の変化後は新たに参照する環境条件セルの制御値を使用することを特徴とする。
請求項13の発明の低温ショーケースの制御装置は、請求項5の発明において以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、低温ショーケースを冷やす方向に急激である場合であって、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低温ショーケースをより冷やす傾向のものである場合、環境条件の変化後は新たに参照する環境条件セルの制御値を使用することを特徴とする。
請求項14の発明の低温ショーケースの制御装置は、請求項5の発明において以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、低温ショーケースを冷やす方向に急激である場合であって、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低温ショーケースを冷やさない傾向のものである場合、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用することを特徴とする。
本発明の制御装置によれば、低温ショーケースとこの低温ショーケースに冷媒を供給する冷凍機とから構成される冷却システムにおいて、環境条件別に冷凍機の制御値を登録するための環境条件セルを有するデータベースを備え、例えば請求項4の発明の如く現在の低温ショーケースの冷却状態に応じ、当該冷却状態に適した制御値を冷凍機に出力し、当該制御値を現在の環境条件に合致する環境条件セルに登録し、変更していくことでデータベースを構築すると共に、環境条件が変化した場合には、当該環境条件に合致する環境条件セルを参照し、当該環境条件セルに登録されている制御値を、それまでの制御値の変更傾向に応じて例えば請求項5乃至請求項14の発明の如く補正し、冷凍機に出力するようにしたので、参照する環境条件セルが切り替わるときの制御値の乱れが少なくなり、より安定した制御を実現することが可能となる。
これにより、参照する環境条件セルの遷移時に、制御値が最適では無い方向に変更されることを防止し、より早く最適な制御値に収束させ、低温ショーケースの冷却を必要最小限確保しながら、冷却システムの消費電力をより効果的に削減することができるようになる。これは特に、制御装置を導入した初期段階における環境条件毎の学習が十分では無い状況において極めて効果的である。
また、請求項3の発明の如く冷凍機の消費電力を削減するために、低圧側圧力設定値を制御値として出力することから、インバータタイプ以外の冷凍機に対しても対応可能となる。更に、請求項2の発明の如く環境条件として店内温度、店外温度及び時間帯を用いることで、季節の他、店舗の開店や閉店、照明の点消灯、商品の補充やナイトカバーの設置などの作業状況及び顧客の来店状況などに的確に対応可能となる。
本発明を適用した冷却システムを構成する低温ショーケースの一実施例の縦断側面図である。 図1の低温ショーケースが据え付けられたスーパーマーケットの配管構成を説明する図である。 本発明の冷却システムの制御ブロック図である。 本発明の冷却システムのコントローラのデータベースを説明する図である。 図4において参照する環境条件セルの遷移を説明する図である。 本発明における環境条件セルと冷凍機の制御値を説明する図である。 本発明における冷凍機の制御値の補正を説明する図である。 本発明における冷凍機の制御値の補正判断手法を説明する図である。 本発明における冷凍機の制御値の変更状態を説明する図である。 同じく本発明における冷凍機の制御値の変更状態を説明する図である。 従来における冷凍機の制御値の変更状態を説明する図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用する実施例としての低温ショーケース1の縦断側面図、図2は低温ショーケース1が据え付けられたスーパーマーケットの冷却システムRSの配管構成を説明する図、図3は本発明の冷却システムRSの制御ブロック図である。
実施例の低温ショーケース1は縦型オープンショーケースであり、断面略コ字状の断熱壁32と、据え付け現場においてこの断熱壁32の両側に取り付けられる側板(図示せず)とから構成されている。断熱壁32の内側にはそれぞれ間隔を存して外層仕切板34と内層仕切板36が取り付けられており、断熱壁32と外層仕切板34間が外層ダクト37、内外層仕切板36、34間が内層ダクト38とされ、内層仕切板36の内側が貯蔵室39(庫内)とされている。
この貯蔵室39内には複数段の棚41・・・が架設されると共に、各棚41・・・の下面前部と貯蔵室39の天井部、及び、庇37内には蛍光灯40・・・が取り付けられている。貯蔵室39の底部にはデックパン42が取り付けられ、このデックパン42の下方は前記両ダクト37、38に連通した底部ダクト43とされている。そして、この底部ダクト43内には送風機45を内蔵したファンケース44が設置される。また、貯蔵室39の背方に位置する内層ダクト38内の下部には蒸発器46が縦設されている。
貯蔵室39の前面開口部51の上縁には外層吐出口52と内層吐出口53が前後に並設されており、外層吐出口52は外層ダクト37に内層吐出口53は内層ダクト38にそれぞれ連通している。また、開口部51の下縁には吸込口54が形成され、前記底部ダクト43に連通している。
そして、前記ファンケース44内の送風機45が運転されると、底部ダクト43内の空気は後方の内外層ダクト37、38に向けて吹き出され、外層ダクト37においてはそのまま吹き上げられると共に、内層ダクト38においては蒸発器46と熱交換した後吹き上げられ、開口部51上縁の内外層吐出口52、53から、下縁の吸込口54に向けてそれぞれ吹き出される。
これによって、貯蔵室39の開口部51には内側の冷気エアーカーテンとそれを保護する外側のエアーカーテンとが形成され、開口部51からの外気の侵入が阻止若しくは抑制されると共に、内側の冷気エアーカーテンの一部が貯蔵室39内に循環して貯蔵室39内は冷却される。尚、閉店時にはこの開口部51は図示しないナイトカバーにて塞がれることになる。
そして、これらの冷気などは吸込口54から底部ダクト43に帰還し、送風機45に再び吸い込まれることになる。また、蒸発器46には霜取りヒータ67が取り付けられており、発熱して蒸発器46の着霜を融解するものである。
次に、図2において、1a・・・で示すのは青果(商品)を収納陳列する低温ショーケース(青果用冷蔵ケース)であり、三台並設されている。また、1b・・・で示すのは鮮魚(商品)を収納陳列する低温ショーケース(鮮魚用氷温ケース)であり、五台並設されている。
各低温ショーケース1a・・・、1b・・・はスーパーマーケットの店内の壁面に沿って図2に示す如く据え付けられる。一方、11、12は店外に構成された機械室13内に設置(別置)された別置型の冷蔵用冷凍機及び氷温用冷凍機であり、これら低温ショーケース1a・・・、1b・・・及び冷凍機11、12によって本発明の冷却システムRSが構成される。
各冷凍機11、12は図示しない圧縮機や凝縮器によりそれぞれ構成されており、低温ショーケース1a(冷蔵ケース)・・・の蒸発器46・・・の入口側はそれぞれ電磁弁14及び膨張弁16を介して冷蔵用冷凍機11の液冷媒配管17に並列接続されると共に、蒸発器46の出口側はそれぞれ冷蔵用冷凍機11のガス冷媒配管18に並列接続されている。
また、低温ショーケース1b(氷温ケース)・・・の蒸発器46・・・の入口側はそれぞれ電磁弁19及び膨張弁21を介して氷温用冷凍機12の液冷媒配管22に並列接続されると共に、蒸発器46の出口側はそれぞれ氷温用冷凍機12のガス冷媒配管23に並列接続されている。
各低温ショーケース1a、1bの制御装置は貯蔵室39内若しくはそこに吹き出される冷気の温度に基づいて電磁弁14、19を開閉制御し、蒸発器46に冷媒を供給して貯蔵室39内を冷却する。即ち、貯蔵室39の温度の目標値(設定温度)の上下に上限温度と下限温度を設定し、上限温度にて電磁弁14、19を開き、下限温度にて閉じるON−OFF制御を実行する。これにより、平均として貯蔵室39(庫内)の温度を目標値に近付けるものであるが、冷却能力や周囲の環境によって目標値と実際の貯蔵室39の温度の間には偏差温度が生じる。
一方、各冷凍機11、12の圧縮機は何れかの電磁弁14、19が開いている場合には運転されるが、全ての低温ショーケース1a・・・、或いは、1b・・・において電磁弁14或いは19が閉じられた場合には、停止される。この場合、具体的には冷媒回路の低圧側圧力設定値Psを用い、各冷凍機11、12の制御装置は、全ての電磁弁14或いは19が閉じられたことで冷媒回路の低圧側の圧力がこの低圧側圧力設定値Psに低下した場合に圧縮機を停止する。そして、何れかの低温ショーケース1a、或いは、1bの電磁弁14或いは19が開放され、低圧側の圧力が低圧側圧力設定値Psより高くなれば(この場合には所定のヒステリシスが設けられる)、再び圧縮機を起動することになる。
次に、図3を用いて本発明に係る冷却システムRSの消費電力を削減するための制御装置(以下、コントローラと称する)10の動作について説明する。コントローラ10は後述するデータベース15が構築されるメモリと時計機能(20で示す)を有する汎用のマイクロコンピュータにより構成されており、各低温ショーケース1a・・・と冷凍機11との間、及び、各低温ショーケース1b・・・と冷凍機12との間にそれぞれ介設されてデータの授受を行う。
この場合、各コントローラ10、10には各低温ショーケース1a・・・、1b・・・から上述した貯蔵室39(庫内)の偏差温度と店内温度Tiがそれぞれ入力される。また、冷凍機11、12からは店外温度Toがそれぞれ入力される。そして、各コントローラ10、10からは冷凍機11、12に低圧側圧力設定値Psが制御値としてそれぞれ出力されることになる。
次に、係るコントローラ10の具体的な動作を説明する。尚、以後は低温ショーケース1a・・・と冷凍機11の間に介設されたコントローラ10について説明するが、低温ショーケース1b・・・と冷凍機12の間のコントローラ10も同様であるものとする。
先ず、コントローラ10のメモリ内には前述したデータベース15が構築される。このデータベース15には運転環境の条件(以下、環境条件と称する)の判断の指標となる前記店内温度Ti、店外温度To及び時刻帯tの三つの条件に基づいてデータの環境条件セルが分類され、複数段階に分類された離散データとして登録される。この場合の離散化のルールは、
店内温度Ti(℃):0℃〜+35℃の範囲を5deg刻みで8段階に分類(実際には1時間当たりの平均値を採用)。
店外温度To(℃):−5℃〜+40℃の範囲を5deg刻みで10段階に分類(実際には1時間当たりの平均値を採用)。
時刻帯t:1時間単位で24段階に分類。
とされ、全部で1920箇所の環境条件セル(図4で破線で示す)が構成される。
前記店内温度Tiや店外温度Toは自然環境に影響される環境条件である。また、低温ショーケース1aの冷却状態は係る自然環境だけでなく、店員や顧客による食品の出し入れ頻度、閉店時における省エネ目的の照明消灯、ナイトカバーでの閉塞などが影響するが、係る状況は時刻帯tで判断することが可能となる。
尚、後述する偏差温度の平均値の算出に関しては、算出開始時刻が含まれている時点をその時刻帯tとする。例えば、午後3時40分〜4時40分までの60分間の偏差温度から平均偏差温度を算出する際には時刻帯tは午後3時として扱うことになる。また、店内温度Tiが0℃より低い場合には0℃として、また、+35℃より高い場合には+35℃として扱うものとし、店外温度Toが−5℃より低い場合には−5℃として、また、+40℃より高い場合には+40℃として扱うものとする。
そして、コントローラ10はデータベース15の各環境条件セルに制御値としての冷凍機11の低圧側圧力設定値Psが図4の如く登録される。
以上の構成で、次に実際の制御の実施形態を説明する。コントローラ10は前述したデータベース15に基づいて冷凍機11の低圧側圧力設定値Psを調整する。この冷凍機11の低圧側圧力設定値Psの調整は所定の周期で実行するものであるが、以後は10分周期で調整する例を説明する。また、コントローラ10は現在の店内温度Ti、店外温度To、及び、時間帯tの環境条件に合致する環境条件セル(図5)に登録されている低圧側圧力設定値Ps(制御値)を参照し、後述する如き補正を行った後、制御値として冷凍機11に出力する。冷凍機11ではコントローラ10から送信された低圧側圧力設定値Ps(制御値)に基づいて前述の如く圧縮機の起動・停止を制御することになる。
先ず、データベース15の全環境条件セルには、制御値である低圧側圧力設定値Psの初期値としてデフォルト値を予め登録しておく。従って、低温ショーケース1a・・と冷凍機11がスーパーマーケットに設置された当初は、低圧側圧力設定値Psはデフォルト値に設定される。尚、このデフォルト値は夏季の最も冷却能力が必要とされる環境の値(例えばPs=0.05)とされており、以後の消費電力を削減する目的で行われる低圧側圧力設定値Psの調整は、当該デフォルト値よりも高くする方向で行われ、係る調整によってデフォルト値よりも低くなることはない。
尚、実際の制御では店内温度Ti、店外温度To、及び、時間帯tの3次元で環境条件を判断するものであるが、以下の説明では簡略化し、店内温度Tiのみに着目して説明する。この場合、図6に示す如く店内温度Tiが10〜15℃、15〜20℃、20〜25℃、及び、25℃〜30℃の各環境条件セルに、それぞれ0.3、0.2、0.2、及び、0.05の低圧側圧力設定値Psが登録されているものとする。
今、環境条件である店内温度Tiが10〜15℃の範囲内にあるものとすると、コントローラ10は所定の周期(前記10分)で各低温ショーケース1a・・・の貯蔵室39の冷却状態を判定する。この判定は、例えば各低温ショーケース1a・・・から送られてくる偏差温度から一定時間(実際には10分)当たりの平均偏差温度Te(deg)をそれぞれ算出し、全ての低温ショーケース1aにおいてこの平均偏差温度Teが予め設定したしきい値以上か否かで判断する。
そして、コントローラ10に接続されている全ての低温ショーケース1a・・・の平均偏差温度Teがしきい値以上でない場合には、全低温ショーケース1aの冷却状態を「良」とし、冷却能力に余裕があるものと判断して低圧側圧力設定値Psを一定値(所定ステップ)上げた値に変更し、更新する。コントローラ10は変更・更新した低圧側圧力設定値Psを制御値として冷凍機11に出力する。冷凍機11ではコントローラ10から送信された低圧側圧力設定値Psに基づいて前述した如く圧縮機の停止と起動を制御するが、その際、低圧側圧力設定値Psは高い値とされることにより、圧縮機の起動・停止される低圧側圧力設定値Psが高くなり、その分、冷却能力が低下(冷やさない方向)すると共に、消費電力も削減されるようになる。
逆に、1台でもしきい値以上となっている低温ショーケース1aがある場合には、冷却状態は「否」とし、冷却能力が不足しているものと判断して低圧側圧力設定値Psを一定値(所定ステップ)下げた値に変更し、更新する。コントローラ10は変更・更新した低圧側圧力設定値Psを制御値として冷凍機11に出力する。冷凍機11ではコントローラ10から送信された低圧側圧力設定値Psに基づいて同様に圧縮機の停止と起動を制御するが、その際、低圧側圧力設定値Psは低い値とされることにより、圧縮機の起動・停止される低圧側圧力設定値Psが低くなり、その分、冷却能力が向上(より冷やす方向)する。これにより、貯蔵室39の冷却状態は改善する。
このようにして、コントローラ10は或る環境条件セル内において、低温ショーケース1a・・・の貯蔵室39の冷却状態に基づき、最低限の冷却を維持しながら、圧縮機の消費電力を削減する方向で所定の周期で低圧側圧力設定値Ps(制御値)を変更し、当該環境条件セルに登録されている値をその値に更新していく。このようにして、年間運転されることで、学習が行われ、データベース15の各環境条件セルに当該環境条件に適した制御値が登録されていく。
次に、参照する環境条件セルが切り替わる場合について説明する。今、環境条件である店内温度Tiが15℃から16℃に変化(環境条件の変化)したものとすると、参照する環境条件セルは、以前参照していた低圧側圧力設定値Ps=0.3が登録されている環境条件セルから、新たに低圧側圧力設定値Ps=0.2が登録されている環境条件セルに切り替わる。
従って、従来ではコントローラ10から冷凍機11に出力される制御値(低圧側圧力設定値Ps)は0.2に変更されることになるが、図11のように変更前に参照していた低圧側圧力設定値Psが低温ショーケース1aの冷却状態によって上昇傾向、即ち、低温ショーケース1aを冷やさない傾向で変更されていた場合、制御値は既に0.3より高い値に変更されており、この高い値から0.2に急激に低下されることになる。
この0.2に変更された後は、前述したように低温ショーケース1aの冷却状態に基づいて所定周期で低圧側圧力設定値Psは圧縮機の消費電力を削減する方向で更新されていくため、やがては適切な値に収束するものであるが、以前参照していた環境条件セルの制御値の変更が上昇、即ち、低温ショーケース1aを冷やさない方向であったにも拘わらず、環境条件の変化のみによって急激に低圧側圧力設定値Psが低下される、即ち、低温ショーケース1aをより冷やす方向に偏向されるため、最適値への収束には時間がかかるようになってしまう。
そこで、本発明ではコントローラ10は、環境条件が変化して、参照する環境条件セルが切り替わる場合に、それまでの制御値(低圧側圧力設定値Ps)の変更傾向に応じて、切り替わった後に冷凍機11に出力する制御値に補正をかける。
以下に、その具体的な補正手順について説明する。以下の説明は図14の場合と同様の環境条件の変化があった場合とする。コントローラ10は以前に参照していた環境条件セルにおける制御値(低圧側圧力設定値Ps)の変更傾向として、図7の左側に示す、
「ほぼ横ばい(、或いは、変更無し)」、
「緩やかに上昇(低温ショーケース1aを冷やさない方向に緩やか)」、
「緩やかに下降(低温ショーケース1aをより冷やす方向に緩やか)」、
「急激に上昇(低温ショーケース1aを冷やさない方向に急激)」、及び、
「急激に下降(低温ショーケース1aをより冷やす方向に急激)」、
の5つの判定基準を保有している。
上記変更傾向の5つの条件への割り当て手法は、図8に示される。この場合、コントローラ10は、実施例では直近6周期(60分)について制御値の変更方向を保存している。変更方向として、変更無し、上昇、下降の何れかであり、それぞれに0、+1、−1を割り当てて集計する。これによる集計結果は図8の左側のような+6(毎回上昇)と−6(毎回下降)の間になる。
そして、集計結果が、
「+5〜+6」であった場合は変更傾向を上記「急激に上昇」、
「+2〜+4」であった場合は変更傾向を上記「緩やかに上昇」、
「−1〜+1」であった場合は変更傾向を上記「ほぼ横ばい(或いは、変更無し)」、
「−4〜−2」であった場合は変更傾向を上記「緩やかに下降」、及び、
「−6〜−5」であった場合は変更傾向を上記「急激に下降」、
と判定する。
次に、以前参照していた環境条件セルの制御値(低圧側圧力設定値Ps。変更を加えていった最後の値)と、新たに参照する環境条件セルの制御値(低圧側圧力設定値Ps)の大小関係も判定基準とする(図7)。また、補正の方法としては、
A:以前参照していた環境条件セルの制御値(変更を加えていった最後の値)を環境条件の変化後もそのまま使用する。
B:環境条件の変化後は、新たに参照する環境条件セルに登録されている制御値を使用する。
C:環境条件の変化後はそれまでに参照していた環境条件セルの制御値(変更を加えていった最後の値)と新たに参照する環境条件セルの制御値の平均値、又は、加重平均値を使用する。
そして、以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更がほぼ横ばい(或いは、変更を行っていない)であった場合、以前参照していた環境条件セルの制御値(低圧側圧力設定値Ps。変更後を加えていった最後の値)と新たに参照する環境条件セルの制御値の上下関係に拘わらず、当該制御値を環境条件の変化後も使用する。
即ち、以前に参照していた環境条件セルが前述した低圧側圧力設定値Ps=0.3から新たに参照する環境条件セルが前述した低圧側圧力設定値Ps=0.2に環境条件が変化した場合にも、制御値としては以前に参照していた環境条件セルの最終の制御値をそのまま使用し、冷凍機11に出力する(図7のA)。環境条件が変化した場合にも、低温ショーケース1aの冷却状態が安定しており、制御値の変更が殆ど行われていない状況では、参照する環境条件セルが切り替わった後も、引き続き現在の制御値を使用することで、制御値の無用な乱れを防止する。
次に、以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、緩やかに上昇(低温ショーケース1aを冷やさない方向に緩やか)であった場合で、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低い場合(低温ショーケース1aをより冷やす傾向のものである場合)、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用する(図7のA)。
この様子は図9に示される。即ち、以前に参照していた環境条件セルにおける制御値の変更傾向が緩やかな上昇傾向であるということは、冷却能力は緩やかに余剰に向かう状況であったことであるので、切り換え後の環境条件セルの制御値がより冷やす傾向のものが登録されている場合には、参照する環境条件セルが切り替わった後も、引き続き現在の制御値を使用することで、無用な消費電力の増大を防止する。
次に、以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、緩やかに上昇(低温ショーケース1aを冷やさない方向に緩やか)であった場合で、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも高い場合(低温ショーケース1aを冷やさない傾向のものである場合)、環境条件の変化後はそれまでに使用していた制御値と新たに参照する環境条件セルの制御値の平均値、又は、加重平均値を使用する(図7のC)。
即ち、以前に参照していた環境条件セルにおける制御値の変更傾向が緩やかな上昇傾向であるということは、冷却能力は緩やかに余剰に向かう状況であったことであるので、切り換え後の環境条件セルの制御値が冷やさない傾向のものが登録されている場合には、参照する環境条件の変化後はそれまでに使用していた制御値と新たに参照する環境条件セルの制御値の平均値、又は、加重平均値を使用することで、不必要な制御値の乱れを防止する。
次に、以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、緩やかに下降(低温ショーケース1aをより冷やす方向に緩やか)である場合で、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低い場合(低温ショーケース1aをより冷やす傾向のものである場合)、環境条件の変化後はそれまでに使用していた制御値(以前に参照していた環境条件セルにおける最新の(最後の)制御値)と新たに参照する環境条件セルの制御値の平均値、又は、加重平均値を使用する(図7のC)。
即ち、以前に参照していた環境条件セルにおける制御値の変更傾向が緩やかな下降傾向であるということは、冷却能力は緩やかに不足に向かう状況であったことであるので、切り換え後の環境条件セルの制御値がより冷やす傾向のものが登録されている場合には、参照する環境条件の変化後はそれまでに使用していた制御値と新たに参照する環境条件セルの制御値の平均値、又は、加重平均値を使用することで、不必要な制御値の乱れを防止する。
次に、以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、緩やかに下降(低温ショーケース1aを冷やす方向に緩やか)である場合で、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも高い場合(低温ショーケース1aを冷やさない傾向のものである場合)、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用する(図7のA)。
即ち、以前に参照していた環境条件セルにおける制御値の変更傾向が緩やかな下降傾向であるということは、冷却能力は緩やかに不足に向かう状況であったことであるので、切り換え後の環境条件セルの制御値が冷やさない傾向のものが登録されている場合には、参照する環境条件セルが切り替わった後も、引き続き現在の制御値を使用することで、冷却能力不足が発生することを防止する。
次に、以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、急激に上昇(低温ショーケース1aを冷やさない方向に急激)である場合で、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低い場合(低温ショーケース1aをより冷やす傾向のものである場合)、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用する(図7のA)。
即ち、以前に参照していた環境条件セルにおける制御値の変更傾向が急激な上昇傾向であるということは、冷却能力は急激に余剰に向かう状況であったことであるので、切り換え後の環境条件セルの制御値がより冷やす傾向のものが登録されている場合には、参照する環境条件セルが切り替わった後も、引き続き現在の制御値を使用することで、無用な消費電力の増大を防止する。
次に、以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、急激に上昇(低温ショーケース1aを冷やさない方向に急激)である場合で、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも高い場合(低温ショーケース1aを冷やない傾向のものである場合)、環境条件の変化後は新たに参照する環境条件セルの制御値を使用する(図7のB)。
即ち、以前に参照していた環境条件セルにおける制御値の変更傾向が急激な上昇傾向であるということは、冷却能力は急激に余剰に向かう状況であったことであるので、切り換え後の環境条件セルの制御値が冷やさない傾向のものが登録されている場合には、参照する環境条件セルが切り替わった後は、新たに参照する環境条件セルの制御値に切り換えて使用することで、より早く最適な制御値に収束させ、無用な消費電力の増大を防止する。
次に、以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、急激に下降(低温ショーケース1aを冷やす方向に急激)である場合で、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも低い場合(低温ショーケース1aをより冷やす傾向のものである場合)、環境条件の変化後は新たに参照する環境条件セルの制御値を使用する(図7のB)。
この様子は図10に示される。即ち、以前に参照していた環境条件セルにおける制御値の変更傾向が急激な下降傾向であるということは、冷却能力は急激に不足に向かう状況であったことであるので、切り換え後の環境条件セルの制御値がより冷やす傾向のものが登録されている場合には、参照する環境条件セルが切り替わった後は、新たに参照する環境条件セルの制御値に切り換えて使用することで、より早く最適な制御値に収束させ、冷却能力の不足の発生を回避する。
次に、以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、急激に下降(低温ショーケース1aを冷やす方向に急激)である場合で、且つ、新たに参照する環境条件セルの制御値が以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも高い場合(低温ショーケース1aを冷やさない傾向のものである場合)、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用する(図7のA)。
即ち、以前に参照していた環境条件セルにおける制御値の変更傾向が急激な下降傾向であるということは、冷却能力は急激に不足に向かう状況であったことであるので、切り換え後の環境条件セルの制御値が冷やさない傾向のものが登録されている場合には、参照する環境条件セルが切り替わった後も、引き続き現在の制御値を使用することで、冷却能力不足の発生を回避する。
尚、上記のように制御値の補正を行った場合の制御値を、変化後の環境条件に合致する環境条件セルに登録して更新するか否かは、システムが使用される店舗の状況等に応じて更新するか、切り替わった後の一定期間はマスクするか等適宜設定を切り換えるものとする。
また、実施例で示した環境条件はそれに限定されるものでは無い。また、実施例では制御値として冷凍機の低圧側圧力設定値を調整したが、これも限定されるものでは無く、冷却システムの冷却能力と消費電力に関係する制御ファクターであれば対象となり得る。更に、実施例では10分周期で低圧側圧力設定値を調整したが、それに限らず、1分、30分、1時間、1時間30分、2時間周期など使用状況に応じて適宜選択可能である。
1a、1b 低温ショーケース
10 コントローラ(制御装置)
11、12 冷凍機
14、19 電磁弁
15 データベース

Claims (14)

  1. 低温ショーケースと該低温ショーケースに冷媒を供給する冷凍機とから構成される冷却システムにおいて、
    環境条件別に前記冷凍機の制御値を登録するための環境条件セルを有するデータベースを備え、
    現在の前記低温ショーケースの冷却状態に応じ、当該冷却状態に適した前記制御値を前記冷凍機に出力し、当該制御値を現在の環境条件に合致する前記環境条件セルに登録し、変更していくことで前記データベースを構築すると共に、
    環境条件が変化した場合には、当該環境条件に合致する前記環境条件セルを参照し、当該環境条件セルに登録されている制御値を、それまでの前記制御値の変更傾向に応じて補正し、前記冷凍機に出力することを特徴とする冷却システムの制御装置。
  2. 前記環境条件は、店内温度、店外温度及び時間帯であることを特徴とする請求項1に記載の冷却システムの制御装置。
  3. 前記冷凍機の制御値は、当該冷凍機の運転を制御するための低圧側圧力設定値であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却システムの制御装置。
  4. 前記低温ショーケースの冷却状態に応じ、当該低温ショーケースの冷却を確保しながら、前記冷凍機における消費電力を削減する方向で前記制御値を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の冷却システムの制御装置。
  5. 以前に参照していた前記環境条件セルの制御値と、前記新たに参照する環境条件セルの制御値との関係、及び、前記以前に参照していた環境条件セルにおける制御値の変更傾向に応じて前記新たに参照する環境条件セルの制御値を補正することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の冷却システムの制御装置。
  6. 前記以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向がほぼ横ばい、若しくは、変更を行っていない場合、当該制御値を環境条件の変化後も使用することを特徴とする請求項5に記載の冷却システムの制御装置。
  7. 前記以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、前記低温ショーケースを冷やさない方向に緩やかである場合であって、且つ、前記新たに参照する環境条件セルの制御値が前記以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも前記低温ショーケースをより冷やす傾向のものである場合、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用することを特徴とする請求項5に記載の冷却システムの制御装置。
  8. 前記以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、前記低温ショーケースを冷やさない方向に緩やかである場合であって、且つ、前記新たに参照する環境条件セルの制御値が前記以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも前記低温ショーケースを冷やさない傾向のものである場合、環境条件の変化後はそれまでに使用していた制御値と前記新たに参照する環境条件セルの制御値の平均値、又は、加重平均値を使用することを特徴とする請求項5に記載の冷却システムの制御装置。
  9. 前記以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、前記低温ショーケースをより冷やす方向に緩やかである場合であって、且つ、前記新たに参照する環境条件セルの制御値が前記以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも前記低温ショーケースをより冷やす傾向のものである場合、環境条件の変化後はそれまでに使用していた制御値と前記新たに参照する環境条件セルの制御値の平均値、又は、加重平均値を使用することを特徴とする請求項5に記載の冷却システムの制御装置。
  10. 前記以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、前記低温ショーケースを冷やす方向に緩やかである場合であって、且つ、前記新たに参照する環境条件セルの制御値が前記以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも前記低温ショーケースを冷やさない傾向のものである場合、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用することを特徴とする請求項5に記載の冷却システムの制御装置。
  11. 前記以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、前記低温ショーケースを冷やさない方向に急激である場合であって、且つ、前記新たに参照する環境条件セルの制御値が前記以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも前記低温ショーケースをより冷やす傾向のものである場合、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用することを特徴とする請求項5に記載の冷却システムの制御装置。
  12. 前記以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、前記低温ショーケースを冷やさない方向に急激である場合であって、且つ、前記新たに参照する環境条件セルの制御値が前記以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも前記低温ショーケースを冷やない傾向のものである場合、環境条件の変化後は前記新たに参照する環境条件セルの制御値を使用することを特徴とする請求項5に記載の冷却システムの制御装置。
  13. 前記以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、前記低温ショーケースを冷やす方向に急激である場合であって、且つ、前記新たに参照する環境条件セルの制御値が前記以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも前記低温ショーケースをより冷やす傾向のものである場合、環境条件の変化後は前記新たに参照する環境条件セルの制御値を使用することを特徴とする請求項5に記載の冷却システムの制御装置。
  14. 前記以前に参照していた環境条件セルの制御値の変更傾向が、前記低温ショーケースを冷やす方向に急激である場合であって、且つ、前記新たに参照する環境条件セルの制御値が前記以前に参照していた環境条件セルの制御値よりも前記低温ショーケースを冷やさない傾向のものである場合、環境条件の変化後もそれまでに使用していた制御値を使用することを特徴とする請求項5に記載の冷却システムの制御装置。
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