JPWO2012111041A1 - Led点灯装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、LEDは温度によっても発光量が変化する特性がある。そのため、温度が変化しても適切な明るさを確保するために、車両に設置したLEDの温度を測定して適宜調整を行う場合もある。
なお、特許文献1ではそもそも端子の数を減らす構成の記載がなく、上記課題も発生しない。
実施の形態1.
図1に示すLED点灯装置1は、直流電源2の直流電圧を利用してLED光源4を点灯する装置であり、主にDC/DCコンバータ部3、制御電源部5、制御部6、制御電源7、インタフェース(以下、I/F)部8、LED給電端子11、情報入力端子12、共用端子13を備える。直流電源2は、LED点灯装置1に直流電圧を供給する電源であり、電源スイッチ2aによってLED点灯装置1への直流電圧が供給または遮断される。
図1において、制御電源7と情報入力端子12の間に抵抗R1だけを設けた場合を考える。例えば、LED光源4への出力電圧を50V、制御電源部5の定電圧制御による制御電源7の電源電圧を5V(内部消費電流10mA)、抵抗R1と設定抵抗RSを1kΩとして、LED点灯装置1の内部のGNDへ繋がる共用端子13を開放(Open)すれば、制御電源7には22.5mA{=(50V−5V)/(1kΩ+1kΩ)}の電流(図1に破線で示す「共用端子Open時の電流」)が流れ込む。制御電源7に流入した電流22.5mAは内部消費電流10mAより大きいため、流入電流を内部の負荷によって消費しきれず、制御電源部5は5Vの定電圧制御ができず制御電源7の電源電圧が上昇して、各部が誤動作したりさらには各部の破壊を招いたりする可能性がある。
また、当然のことながら、共用端子13が開放される異常事態が発生したときは、制御部6にて異常を検知して速やかにDC/DCコンバータ部3を停止させ、LED光源4への出力電流を遮断することが望ましい。
ただし、一般にツェナダイオードの定電圧特性にはばらつきがあるため、ツェナダイオードD2は余裕を持って選定する必要がある。
(1)LED光源4に出力する電流値(定格電流値)を示す信号
LED光源4を所望の発光量で点灯するための電流値に対応する抵抗値が設定された設定抵抗RSを、制御電源7とGNDの間に内部の抵抗R1と直列に接続して、設定抵抗RSと抵抗R1の接続点である情報入力端子12の電圧値から設定抵抗RSの値を特定する。制御部6には、設定抵抗RSの値と出力電流との対応関係を定義した設定情報を予め与えておき、特定した設定抵抗RSの値に基づいた所定の電流を出力するようDC/DCコンバータ部3を操作する。
なお、制御部6は、設定抵抗RSの値に対応する出力電流の設定情報を、I/F部8を介して外部装置9から受け付けて変更してもよい。
LEDは温度によって発光量が変化する特性があるので、温度が変化しても適切な明るさを確保するために、出力電流をLEDの温度に応じて調整する場合がある。そこで、温度測定のために、図1に示す設定抵抗RSに代えて、サーミスタおよび温度測定用ダイオード等の温度検出素子を使用する。LED光源4の内部または周辺に設置した温度検出素子を制御電源7とGNDの間に内部の抵抗R1と直列に接続して、温度検出素子と抵抗R1との接続点である情報入力端子12の電圧値からLED光源4の温度を検知する。制御部6には、温度検出素子の値と出力電流との対応関係を定義した設定情報を予め与えておき、検知した温度に基づいた所定の電流を出力するようDC/DCコンバータ部3を操作する。
なお、制御部6は、温度検出素子の値に対応する出力電流の設定情報を、I/F部8を介して外部装置9から受け付けて変更してもよい。
LEDの発光量および発光色は個々のLEDによってばらつきが大きく、通電電流量に対して一様な発光特性にならないので、適切な明るさまたは発光色を確保するために、出力電流をLEDの発光量等に応じて調整する場合がある。そこで、発光量測定のために、図1に示す設定抵抗RSに代えて、フォトダイオードおよびCdS等の受光素子を使用する。LED光源4の周囲に設置した受光素子を制御電源7とGNDの間に内部の抵抗R1と直列に接続して、受光素子と抵抗R1との接続点である情報入力端子12の電圧値からLED光源4の明るさを検知する。制御部6には受光素子の値と出力電流との対応関係を定義した設定情報を予め与えておき、検知した明るさに基づいた所定の電流を出力するようDC/DCコンバータ部3を操作する。
なお、LED光源4を車載用ヘッドランプに適用した場合、受光素子を用いて車両周囲の明るさの情報を入力し、LED光源4への出力電流を操作することによって、ヘッドランプの自動点灯またはDRL(Daytime Running Light)点灯を行うこともできる。
LED光源4には予め異常検出回路を付加して、異常発生時にこの異常検出回路が異常検出信号を出力する構成にしてもよい。この場合、異常検出回路の出力端子を情報入力端子12に接続し、GND電位を共用端子13に接続し、制御部6は情報入力端子12を介して入力する異常検出信号を受けることでLED光源4の異常発生を検知し、DC/DCコンバータ部3を停止する等の所定の操作を行う。
さらに、制御部6は、異常検出回路からの異常検出信号を受けると、I/F部8を介して外部装置9へ信号を送出してもよい。この場合の外部装置9は、例えば車両のインストルメントパネルの警告灯などで構成する。これにより、異常が発生した場合に早急に運転者に知らしめることができ、より安全な走行を提供することができる。
図1では、ダイオードD1の両端子間を短絡する短絡素子S1をスイッチで等価的に表す。通常時はスイッチS1をオンして短絡するので、電流(図1に一点鎖線で示す「通常時の電流」)は制御電源7からスイッチS1を経由してGNDへ流れるので、ダイオードD1による電圧降下はない。一方、共用端子13の開放時はスイッチS1をオフして、ダイオードD1により制御電源7への電流の逆流を阻止する。
なお、この制御電源7から端子を介して外部に電流を流出する回路にダイオードD1を直列に接続することは、上記実施の形態1の端子を共用する構成や、上記特許文献1のそれぞれの端子が独立した構成において、本来出力端子13に接続されるべきLED光源の一方の端子を、誤って情報入力端子12に接続した場合に発生する制御電源7への電流の逆流に起因する誤動作または破壊の回避にも有効である。
図3は、この発明の実施の形態2に係るLED点灯装置1の構成を示す回路図である。図3において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
共用端子13が開放された場合に生じる制御電源7への電流の流れ込みを阻止するダイオードD1を設けたLED点灯装置1において、上記実施の形態1では情報入力端子12に入力する電圧のダイオードD1による電圧降下の影響を、短絡素子S1を用いてキャンセルする構成としたが、本実施の形態2では制御部6がダイオードD1のカソード端子の電圧を取得して情報入力端子12の電圧の値を補正する構成とする。具体的には、ダイオードD1のアノード端子を制御電源7に接続し、カソード端子を抵抗R1の一方の端子に接続すると共に、このカソード端子を制御部6の印加電圧入力用A/Dコンバータにも接続する。抵抗R1の他方の端子は制御部6の情報入力用A/Dコンバータと情報入力端子12に接続する。
この補正は、制御部6が、印加電圧入力用のA/Dコンバータから入力するダイオードD1のカソード端子の電圧と、情報入力用のA/Dコンバータから入力する情報入力端子12の電圧を入力に用いて、CPUのメインメモリ等に予め格納されたプログラムを実行することにより行う。これにより、制御部6は誤差の少ない情報入力端子12の電圧を検知することができる。
上記実施の形態1でも述べたとおり、ツェナダイオードの定電圧特性にはばらつきがあるため、ツェナダイオードD2,D3は余裕を持って選定する必要がある。
図4に、ダイオードD4,D5を使用する過電圧保護回路40の構成例を示す。この例では制御部6の印加電圧入力用および情報入力のA/Dコンバータとして、制御電源7の電圧以上の電圧(図5においては制御電源7より0.7V高い電圧)を印加して電流を流し込んでも問題を生じない保護特性を備えたA/Dコンバータを用いる。
過電圧保護回路40は、ダイオードD4,D5と抵抗R4,R5から構成され、情報入力端子12から制御部6に電圧を伝達する経路に抵抗R4を挿入し、この抵抗R4の端部にダイオードD4のアノード端子を接続し、ダイオードD4のカソード端子を制御電源41に接続している。また、ダイオードD1のカソード端子から制御部6に電圧を伝達する経路に抵抗R5を挿入し、この抵抗R5の端部にダイオードD5のアノード端子を接続し、ダイオードD5のカソード端子を制御電源42に接続している。共用端子13の開放時、プラスの過電圧による電流をダイオードD4,D5によって制御電源41,42に通電する。また、ダイオードD4,D5の順方向電圧降下分の電圧による情報入力用および印加電圧入力用のA/Dコンバータへの流入電流は、ダイオードD4,D5と直列に接続した抵抗R4,R5によって制限する。
図示は省略するが、ダイオードD1と抵抗R1の接続点と制御部6とを接続して、制御部6へカソード端子の印加電圧を入力する場合についても同様にツェナダイオードを用いて印加電圧入力用A/Dコンバータの電圧をクランプすればよい。
図6は、この発明の実施の形態3に係るLED点灯装置1の構成を示す回路図である。図6において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
共用端子13が開放された場合に生じる制御電源7への電流の流れ込みを阻止するダイオードD1を設けたLED点灯装置1において、上記実施の形態2では情報入力端子12に入力する電圧のダイオードD1による電圧降下の影響をキャンセルするために、制御部6がダイオードD1のカソード端子の電圧を取得して情報入力端子12の電圧の値を補正する構成としたが、本実施の形態3ではダイオードD1のカソード端子とアノード端子の各電圧を取得して情報入力端子12の電圧の値を補正する構成とする。具体的には、情報入力用の抵抗R1の一方の端子を制御電源7に接続し、他方の端子をダイオードD1のアノード端子に接続すると共に、このアノード端子を制御部6の印加電圧入力用A/Dコンバータにも接続する。ダイオードD1のカソード端子は制御部6の情報入力用A/Dコンバータと情報入力端子12に接続する。
この補正は、制御部6が、印加電圧入力用のA/Dコンバータから入力するダイオードD1のアノード端子の電圧と、情報入力用のA/Dコンバータから入力する情報入力端子12の電圧とを用いて、CPUのメインメモリ等に予め格納されたプログラムを実行することにより行う。これにより、制御部6は誤差の少ない情報入力端子12の電圧を検知することができる。
その他にも、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
Claims (7)
- LEDに所定の電力を出力するDC/DCコンバータ部およびその出力端子と、
前記DC/DCコンバータ部を操作して前記LEDへの出力電力を制御する制御部と、
少なくとも前記DC/DCコンバータ部および前記制御部に制御電源を供給する制御電源部と、
前記制御部に前記LEDへの出力電力を制御する情報を入力する一対の情報入力端子とを備え、
前記情報入力端子の一方の端子は前記制御電源から電流を流出する構成のLED点灯装置であって、
前記制御電源と前記情報入力端子の前記一方の端子の間に抵抗とダイオードを直列に接続したことを特徴とするLED点灯装置。 - 前記ダイオードの端子間を短絡する短絡素子を備えることを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
- 前記ダイオードのアノード端子を前記制御電源に接続し、前記ダイオードのカソード端子を前記抵抗の一方の端子に接続し、前記抵抗のもう一方の端子を前記情報入力端子に接続した構成とし、
前記制御部は、前記ダイオードのカソード端子に接続して、当該カソード端子の電圧を入力し、前記情報入力端子の端子電圧を補正することを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。 - 前記抵抗の一方の端子を前記制御電源に接続し、前記抵抗のもう一方の端子を前記ダイオードのアノード端子に接続し、前記ダイオードのカソード端子を前記情報入力端子に接続した構成とし、
前記制御部は、前記ダイオードのアノード端子に接続して、当該アノード端子の電圧を入力し、前記情報入力端子の端子電圧を補正することを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。 - 前記情報入力端子から前記制御部へ当該情報入力端子の端子電圧を伝達する経路に、過電圧保護素子、または、過電圧保護回路を備えることを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
- 前記LEDは、車載用の灯具の光源であることを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
- 前記制御部と外部装置の間で情報の入力あるいは出力の少なくともどちらか一方を行うインタフェース部を備えることを請求項1記載のLED点灯装置。
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