JP2011225043A - 車両用灯具の故障検知装置 - Google Patents

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克紀 中澤
Shigeru Murata
茂 村田
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Abstract

【課題】簡素な構成により、安定して車両用灯具の断線等による故障を検知する。
【解決手段】車両用灯具の制御装置は、発光素子31-36と直列接続される抵抗素子11,12,13と、発光素子と電源103との間に接続されるトランジスタ15と、第1〜第3ポートを有し、第1ポートに第1信号が与えられたときに相対的に広いオンデューティの第1制御信号をトランジスタへ供給し、第2ポートに第2信号が与えられたときに相対的に狭いデューティの第2制御信号をトランジスタへ供給し、第3ポートに第3信号が与えられたときに第1制御信号又は第2制御信号の出力を停止するパルス回路部10と、発光素子と抵抗素子との節点に接続されており、当該節点における電位が所定の基準より低下したときに、一定の遅延時間が経過した後、パルス回路部の第3ポートへ第3信号を供給する断線検知部14と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用灯具の断線等による故障を検知する装置に関する。
多数のLEDを光源として用いた車両用灯具が知られている。このような車両用灯具について、例えば何れかのLED光源が断線し、それにより規定の配光を満足しない状態となった際には、残りのLED光源を全て消灯させることが法規上要求されている。これを「一灯断線時全消灯機能」という。かかる機能を実現する先行例は、例えば特開2004−9825号公報(特許文献1)、特開2006−248509号公報(特許文献2)、特開2009−266723号公報(特許文献3)などに開示されている。
ところで、上記の特許文献1に開示される回路は、直流点灯時のLED断線検知に関してはシンプルで安価な構成によって実現される点で利点がある。しかし、パルス点灯時のLED断線検知については、電源電圧自体のオン/オフを切り替えるか、又はパルスがオフ期間のときに断線と誤検知されないようにするマスク時間設定回路を追加する必要があり、構成の複雑化を招くという不都合がある。
また、特許文献2に開示される回路では、複数の抵抗素子の組みあわせによる合成抵抗の変化を読み取ることにより断線を判定していることから、各抵抗素子のバラツキや周辺環境(温度等)の変動を考慮して、高精度で高安定な分解能を持つ判定回路を設計する必要がある。このため、判定回路の高コスト化が懸念される。さらに、環境要因やそれによる部品のバラツキを考慮したクリティカルなスレッショルド範囲の設定が必要となり、設計や評価の工数が過大になることも懸念される。
また、特許文献3に開示される回路では、パルス点灯時における断線の誤検出猶予時間設定部の時定数が抵抗素子と容量素子の乗算値になっており、かつトランジスタの微小かつ温度変動の大きいベース電位をスレッショルドに使用していることから、バラツキ要因が多く、実用設計上の困難さが懸念される。
特開2004−9825号公報 特開2006−248509号公報 特開2009−266723号公報
本発明に係る具体的態様は、簡素な構成により、安定して車両用灯具の断線等による故障を検知可能な技術を提供することを目的の1つとする。
本発明に係る一態様の車両用灯具の制御装置は、発光素子を有する車両用灯具及び当該車両用灯具に電力を供給する電源、と接続して用いられる車両用灯具の制御装置であって、(a)前記発光素子と直列接続される抵抗素子と、(b)前記発光素子と前記電源との間に接続されるトランジスタと、(c)第1ポート、第2ポート及び第3ポートを有しており、前記第1ポートに第1信号が与えられたときに相対的に広いオンデューティの第1制御信号を前記トランジスタの制御端子へ供給し、前記第2ポートに第2信号が与えられたときに相対的に狭いデューティの第2制御信号を前記トランジスタの制御端子へ供給し、前記第3ポートに第3信号が与えられたときに前記第1制御信号又は前記第2制御信号の出力を停止するパルス回路部と、(d)前記発光素子と前記抵抗素子との節点に接続されており、当該節点における電位が所定の基準より低下したときに、一定の遅延時間が経過した後、前記パルス回路部の前記第3ポートへ前記第3信号を供給する断線検知部と、を含む車両用灯具の制御装置である。
上記の制御装置においては、トランジスタの制御端子に供給された制御信号のデューティに応じた電力が電源から発光素子へ供給されるように、発光素子への電力供給が制御される。このとき、例えば相対的に狭いデューティの第2制御信号がトランジスタに供給され、これに応じた電力が発光素子へ供給されると、発光素子は点灯/消灯を繰り返す(すなわちパルス点灯する)。発光素子の消灯期間には上記した節点の電位が基準より低下するが、次の点灯期間が到来するまでの期間よりも上記の遅延時間を長く設定しておくことにより、パルス点灯時に誤って断線検知されることがない。また、節点の電位の判定は所定の基準より低下したか否かで判断すればよく、高精度で高安定な分解能を持つ判定回路等を設ける必要がない。したがって、簡素な構成により、安定して車両用灯具の断線等による故障を検知可能となる。
上記の制御装置において、断線検知部は、例えば(e)前記節点に接続され、当該節点の電位が前記基準より低下したことを検知する電圧検知部と、(f)前記電圧検知部により前記電位の低下が検知されたことに対応して前記遅延時間の計測を開始し、当該遅延時間が経過したときに第4信号を出力するディレイタイマー部と、(g)前記ディレイタイマー部から前記第4信号が出力されたときに、前記パルス回路部の前記第3ポートに前記第3信号を供給する停止指示部と、を有するように構成できる。
また、上記の制御装置は、前記断線検知部と接続された容量素子を更に含み、上記のディレイタイマー部は、前記電圧検知部により前記電位の低下が検知されたことに応じて前記容量素子の充電を開始し、当該容量素子の充電が完了したときに前記第4信号を前記停止指示部へ出力することが好ましい。
上記構成によれば、断線検知部に外付けされた容量素子の静電容量値を適宜に決めることにより、上記の遅延時間を容易に設定することができる。
一実施形態の車両用灯具の故障検知装置の構成を示す図である。 実施例1の故障検知回路の構成を示す図である。 実施例2の故障検知回路の構成を示す図である。 故障検知回路のシミュレーション解析結果を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態の車両用灯具の故障検知装置(制御装置)の構成を示す図である。ここで、本実施形態において制御対象となる車両用灯具102は、それぞれ直列接続されたLED31とLED32、LED33とLED34、LED35とLED36を並列にして構成されており、バッテリー103から電力供給を受けて発光する。車両用灯具102の用途は、例えばデイタイムランニングランプ(DRL)およびポジションランプ(Po)であり、これらは入力側のバッテリー103と故障検知装置101との間にそれぞれ接続されたスイッチ20、21のオン/オフに応じていずれかに切り替わる。車両用灯具102の明るさについては、デイタイムランニングランプのほうがポジションランプより約10倍から20倍明るい仕様となっている。
図1に示す故障検知装置101は、複数のLED(発光素子)31〜36を備える車両用灯具102と組み合わせて用いられるものであり、パルス回路部10、複数の電流制限並びに電流検出用の抵抗素子11、12、13、断線検知部14、トランジスタ15、複数のダイオード16、17、18、19、スイッチ20、21および容量素子(コンデンサ)22を含んで構成されている。図示のように、本実施形態の故障検知装置101は、車両用灯具102とバッテリー103との間に接続されており、車両用灯具の点灯を制御するとともに、車両用灯具102の各LED31等の何れかの断線による故障を検知する。
パルス回路部10は、人間の可視識別周波数以上の周波数で、一定のオンデューティパルスを発生する。このパルス回路10は、入力ポートSET、入力ポートRESET、入力ポートSHUTDOWN、出力ポートOUTを有する。ポジションランプ(Po)に対応するスイッチ20がオン状態となり、入力ポートSETにハイレベル電位(相対的に高い電位)の信号が与えられた場合に、パルス回路部10は、相対的に狭いオンデューティ(例えば10%)で発振する。それにより、相対的に狭いオンデューティパルスが出力ポートOUTから出力される。また、デイタイムランニングランプ(DRL)に対応するスイッチ21がオン状態となり、入力ポートRESETにハイレベル電位(相対的に高い電位)の信号が与えられた場合に、パルス回路部10は、相対的に広いオンデューティ(例えば100%、すなわちDC駆動)で発振する。それにより、広いオンデューティパルスが出力ポートOUTから出力される。なお、入力ポートSHUTDOWNに所定の信号が入力されたときには、パルス回路部10は動作を停止する。
トランジスタ15は、車両用灯具102とバッテリー103との間の電力供給路に介在しており、パルス回路部10からの制御信号に応じて、車両用灯具102への電力の供給状態を制御する。例えば、トランジスタ15は、そのゲートに対してパルス回路部10の出力ポートOUTから相対的に狭いオンデューティパルス(第2制御信号)が供給されたときには、そのデューティに応じて交互にオン状態とオフ状態となることにより、車両用灯具102へ供給される電力を少なくする。それにより、車両用灯具102の明るさ(発光量)を低く制御できる。また、トランジスタ15は、そのゲートに対してパルス回路部10の出力ポートOUTから相対的に広いオンデューティパルス(第1制御信号)が供給されたときには、そのデューティに応じて交互にオン状態とオフ状態となることにより、車両用灯具102へ供給される電力を多くする。それにより、車両用灯具102の明るさ(発光量)を高く制御できる。なお、本実施形態ではトランジスタ15として電界効果型トランジスタを例示しているが、トランジスタ15としてバイポーラトランジスタを用いてもよい。
抵抗素子11は、LED32のカソード側と接地端子(接地電位)との間に接続されている。この抵抗素子11は、断線検知部14がLED31およびLED32に流れる電流を制限するとともに、この電流を検出するために用いられる。同様に抵抗素子12は、LED34のカソード側と接地端子(接地電位)との間に接続されている。この抵抗素子12は、断線検知部14がLED33およびLED34に流れる電流を制限するとともに、この電流を検出するために用いられる。同様に抵抗素子13は、LED36のカソード側と接地端子(接地電位)との間に接続されている。この抵抗素子13は、断線検知部14がLED35およびLED36に流れる電流を制限するとともに、この電流を検出するために用いられる。
断線検知部14は、車両用灯具102の故障、具体的には各LED31〜36の何れかの断線を検知するものであり、電圧検出部25、ディレイタイマー部26および停止指示部27を含んで構成されている。また、断線検知部14は、所定の制御信号を外部へ出力するための出力ポートVOUTを有する。
電圧検出部25は、断線検知部14の各入力ポートを介してLED32と抵抗素子11の接続点(節点)、LED34と抵抗素子12の接続点(節点)、LED36と抵抗素子13の接続点(節点)のそれぞれと接続されており、当該各接続点の電圧(接地電位からの上昇分の電位)が所定の基準より低下したか否かを検出する。この電圧検出部25は、後述のように例えばコンパレータを用いて構成できる。
ディレイタイマー部26は、電圧検出部25により上記いずれかの接続点における電圧低下が検出されたときに、所定の遅延時間(猶予時間)を計測する。この遅延時間は、断線検知部14の外部に設けられ、ディレイタイマー部26と接地端子(接地電位)との間に接続された容量素子22の静電容量値を増減させることにより所望値に設定できる。所定の遅延時間が経過すると、ディレイタイマー部26は、停止指示部27に所定の信号(第4信号)を供給する。
停止指示部27は、ディレイタイマー部26から所定の信号が供給されたときに、出力ポートOUTを介してパルス回路部10の入力ポートSHUTDOWNへ所定の制御信号(第3信号)を出力する。それにより、パルス回路部10がその動作を停止する。
複数のダイオード16、17、18、19は、バッテリー103の逆接続時等に、各LED31〜36や故障検出装置101を保護するためのもの、すなわち逆接防止ダイオードである。詳細には、ダイオード16は、スイッチ20とパルス回路部20の入力ポートSETの間に接続されている。ダイオード17は、スイッチ21とパルス回路部20の入力ポートRESETの間に接続されている。ダイオード18は、スイッチ21とトランジスタ15との間に接続されている。ダイオード19は、スイッチ20とトランジスタ15との間に接続されている。
本実施形態の故障検知装置101の構成は上記の通りであり、次にその動作について詳細に説明する。
まず、各LED31等のいずれにも断線が生じていない通常時の動作を説明する。例えば、デイタイムランニングランプ(DRL)に対応するスイッチ21がオン状態になった場合には、ダイオード17を経由してパルス回路部10の入力ポートRESETにハイレベル信号が与えられる。パルス回路部10は、トランジスタ15のゲートに対して、相対的に広いオンデューティの信号を供給する。例えばここではデューティ100%、すなわち直流信号が供給されるものとする。これにより、トランジスタ15は常時オン状態となり、バッテリー103からスイッチ21、ダイオード18およびトランジスタ15を経由して、各LED31〜36にDC電流が供給され、各LED31〜36は連続的に点灯状態となる。なお、各LED31〜36へ供給される電流の値は各抵抗素子11〜13によって制限される。また、各抵抗素子11〜13は、断線検知部14の電流検出用抵抗素子を兼ねる。
一方、ポジションランプ(Po)に対応するスイッチ20がオン状態になった場合には、ダイオード16を経由してパルス回路部10の入力ポートSETにハイレベル信号が与えられる。パルス回路部10は、トランジスタ15のゲートに対して、相対的に狭いオンデューティ(例えば10%)のパルス信号を供給する。これにより、トランジスタ15は、パルス信号に応じてオン状態とオフ状態を繰り返すため、バッテリー103からスイッチ20、ダイオード19およびトランジスタ15を経由して各LED31〜36にパルス状に変化する電流が供給される。各LED31〜36は間欠的に点灯状態となる(すなわち、点灯と消灯を繰り返す)。
次に、各LED31等のいずれかに断線が生じた場合の動作について説明する。ここでは、各LED31〜36にDC電流が供給されており、例えばLED31が断線した場合を想定する。この場合、LED31、LED32及び抵抗素子11には電流が流れないため、当該電流による電圧降下がなくなり、LED32と抵抗素子11との接続点の電位は0(ゼロ)Vになる。断線検知部14の電圧検知部25は、当該接続点の電位が所定の基準(閾値)を下回ったことを検知し、所定の信号をディレイタイマー部26へ出力する。ディレイタイマー部26は、容量素子22の充電を開始する。容量素子22が充電されるまでの間、電圧検知部25からディレイタイマー部26への信号の出力が継続すると、ディレイタイマー部26は、停止指示部27へ所定の信号を出力する。このとき、停止指示部27は、出力ポートOUTを介してパルス回路部10の入力ポートSHUTDOWNへ所定の制御信号を出力する。それにより、パルス回路部10がその動作を停止するため、各LED31〜36が全て消灯状態となり(いわゆる1灯断線時全消灯機能)、運転者等は車両用灯具102の故障を認識することができる。なお、全消灯とは別に、警告信号を車両側コントローラ等へ送信することも可能である。
次に、各LED31〜36にパルス状電流が供給されており、例えばLED31が断線した場合を想定する。この場合の動作は基本的に上記したDC電流が供給されている場合と同様である。このとき、パルス状電流のオフ時間を容量素子22の充電時間よりも短く設定してあるため、通常動作時においてパルス状電流のオフ時間に電圧検知部25が電圧低下を検知したとしても、パルス状電流がオン期間となるまでの間、停止指示部27から制御信号が出力されるのを保留させることができる。よって、LEDの断線を誤検知することがない。
次に、いくつかの実施例を説明する。
(実施例1)
図2に示す実施例1の故障検知回路は、2直列3並列に結線された6つのLED1〜6からなる車両用灯具が接続されている。以下に実施例1の故障検知回路について詳細に説明する。
入力側コネクタCN1のDRL端子に所定の電圧が印加されると、ダイオードD3、抵抗素子R55、トランジスタQ1を経由して制御回路IC1のRESETポートにリセット信号が入力される。これにより、制御回路IC1にリセットがかかり、制御回路IC1はその動作を停止する。また、電源線上のスイッチングトランジスタQ4は全オンとなり、負荷側である各LED1〜6には、各列の抵抗素子R1〜R18、R19〜R36、R37〜R54でそれぞれ制限された電流が流れる。
また、入力側コネクタCN1のPo端子に所定の電圧が印加されると、ダイオードD2、トランジスタQ9のエミッタを経由して制御回路IC1がアクティブになり、当該制御回路IC1が動作を開始する。各LED1〜6へ流れる電流は、上記と同様に各列の抵抗素子R1〜R18、R19〜R36、R37〜R54でそれぞれ制限され、かつ制御回路IC1の抵抗素子R57および抵抗素子R58で決定されるパルスデューティ比によって、全体の電流の平均値が決定される。これにより、Poランプ時の減光が達せられる。
制御回路IC2は、パルス駆動時における断線検知の誤動作防止用の遅延時間(ディレイタイム)を設定するためのものである。この制御回路IC2としては、例えば、入力電源電圧監視用に使用されるICを用いることができる。
コンパレータIC3−2、IC3−3、IC3−4は、それぞれ各列のLED1〜6の断線の有無をモニターするためのものである。具体的には、コンパレータIC3−2等の各反転入力端子には断線判定基準電位が入力され、各非反転入力端子には電流制限機能を兼ねた各列の抵抗素子R1〜R18等の合成抵抗と各LED1〜6との接続点の電位が入力される。例えば、コンパレータIC3−4の非反転入力端子に印加される電位が反転入力端子に印加される判断判定基準電位を下回った場合には、LED1またはLED2の断線が検出される。
例えば、出力側コネクタCN2の4番ピン列に接続されたLED5が断線したとする。この場合には、抵抗素子R1〜R18からなる合成抵抗部に電流が流れなくなるので、コンパレータIC3−2の非反転入力端子(7番ピン)の電位は0Vになる。この電位がコンパレータIC3−2の反転入力端子(6番ピン)の電位を下回るように設定しておけば、コンパレータIC3−2の出力端子(1番ピン)からはローレベル電位(例えば略0Vの電位)が出力され、それによりPNPトランジスタQ11がオン状態に引き込まれる。
PNPトランジスタQ11がオン状態となることにより、それまで基準電位(接地電位)であった制御回路IC2のSENSE端子に、ツェナーダイオードZD2およびトランジスタQ9からから供給される電圧を抵抗素子R79および抵抗素子R80で分圧された電位が発生する。この電位が制御回路IC2に固有のスレッショルド(本例では2.93V)を超えたときに、当該制御回路IC2のディレイタイマーがスタートする。この遅延時間は、制御回路IC2のCT端子(3番ピン)に接続された容量素子C10の静電容量値によって設定することができる。この制御回路IC2内部の安定した定電流源によって正確な遅延時間がカウントされる。
容量素子C10の充電時間に応じて決まる遅延時間に経過後も、制御回路IC2のSENSE端子に印加される電位が上記した固有のスレッショルドを超えたままの状態であるとすれば、これはLED1〜6のいずれかが断線している状態である。このとき、制御回路IC2の反転RESET端子からはハイレベル電位が出力される。それにより、トランジスタQ10がオン状態となり、トランジスタQ3およびトランジスタQ4はオフ状態となり、故障検知回路のメインラインが遮断される。それにより、各LED1〜6が全て消灯するため、運転者に、車両用灯具が故障したことをより明確に認識させることができる。
ここで、Poモードの場合、すなわち車両用灯具をパルス点灯させているときは、各LED1〜6に与えるパルス状電流のオフ期間には、抵抗素子R1〜R18等の合成抵抗による電流検出抵抗には電流が流れないので、各コンパレータIC3−2〜IC3−4はオフ期間毎に電位低下を検知する。しかし、前述したように、各コンパレータIC3−2等が電位低下を検出した時点から制御回路IC2による断線検知が実行されるまでの間には、制御回路IC2のディレイタイマーによる遅延時間がある。したがって、オフ期間をディレイタイマーによる遅延時間よりも短く設定しておけば、次の周期のオン期間が到来したときにはディレイタイマーはキャンセルされるので、不必要な断線検知が行われることなく、各LED1〜6のパルス点灯を維持できる。
(実施例2)
図3に示す実施例2の故障検知回路は、3直列2並列に結線された6つのLED1〜6からなる車両用灯具が接続されている。以下に実施例2の故障検知回路について詳細に説明する。実施例2の故障検知回路は、実施例1の故障検知回路と比較し、ディレイタイマー用の制御回路IC2のピン配置および周辺接続等にいくらかの差異が見られるが基本構成は共通である。
本実施例では、制御回路IC2の端子V2にそのスレッショルド電位(本例では1.8V)を超える電圧が印加されると、約2.1μAの定電流で容量素子C10の充電が開始される。そして、容量素子C10の充電完了時間経過後、制御回路IC2のRST反転端子からハイレベル電位が出力され、トランジスタM2がオン状態となり、トランジスタQ3およびトランジスタM1がオフ状態となり、回路遮断となる。
図4に、実施例2の故障検知回路の動作をシミュレーション解析した結果を示す。図4(a)が正常時、図4(b)がLED断線時のシミュレーション解析結果であり、それぞれ実線の波形が各LEDへ供給されるパルス状電流を示し、点線の波形がRST反転端子の電圧を示す。図4(a)に示すように、正常時にはパルス状電流に追随してRST反転端子の電圧が変化する。一方、図4(b)に示すように、LED断線時には、RST反転端子の電圧は、ディレイタイマーによるカウントが開始し、容量素子C10の充電時間に相当するディレイ時間が経過した後にハイレベルになる。それにより、パルス状電流の供給が停止する。ここでは例えば容量素子C10の静電容量値を1nFとしており、ディレイ時間は約10msecとなる。
なお、本発明は上述した実施形態並びに各実施例の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。例えば、上記の故障検知回路は、車両用のストップランプおよびテールランプの制御回路にも適用できる。また、LEDを用いたヘッドランプにおいても、ハイビーム(走行ビーム)とDRLとを同一の光源で切り換えるためにパルス点灯方式を採用している場合には、上記の故障検知回路を適用可能である。また、上記では2種類のデューティ比を設定していたが、3種類以上のデューティ比を設定した場合であってもそれらの中の最大のオフ時間よりも長い遅延時間を設定すれば、上記と同様に故障検知を行うことができる。
10…パルス回路部 11、12、13…電流検出用抵抗 14…断線検知部 15…トランジスタ 16、17、18、19…ダイオード 20、21…スイッチ 22…容量素子(コンデンサ) 25…電圧検知部 26…ディレイタイマー部 27…停止指示部 31、32、33、34、35、36…LED(発光素子) 101…故障検知装置(制御回路) 102…車両用灯具 103…バッテリー

Claims (3)

  1. 発光素子を有する車両用灯具及び当該車両用灯具に電力を供給する電源、と接続して用いられる車両用灯具の制御装置であって、
    前記発光素子と直列接続される抵抗素子と、
    前記発光素子と前記電源との間に接続されるトランジスタと、
    第1ポート、第2ポート及び第3ポートを有しており、前記第1ポートに第1信号が与えられたときに相対的に広いオンデューティの第1制御信号を前記トランジスタの制御端子へ供給し、前記第2ポートに第2信号が与えられたときに相対的に狭いデューティの第2制御信号を前記トランジスタの制御端子へ供給し、前記第3ポートに第3信号が与えられたときに前記第1制御信号又は前記第2制御信号の出力を停止するパルス回路部と、
    前記発光素子と前記抵抗素子との節点に接続されており、当該節点における電位が所定の基準より低下したときに、一定の遅延時間が経過した後、前記パルス回路部の前記第3ポートへ前記第3信号を供給する断線検知部と、
    を含む、車両用灯具の制御装置。
  2. 前記断線検知部は、
    前記節点に接続され、当該節点の電位が前記基準より低下したことを検知する電圧検知部と、
    前記電圧検知部により前記電位の低下が検知されたことに対応して前記遅延時間の計測を開始し、当該遅延時間が経過したときに第4信号を出力するディレイタイマー部と、
    前記ディレイタイマー部から前記第4信号が出力されたときに、前記パルス回路部の前記第3ポートに前記第3信号を供給する停止指示部と、
    を有する、請求項1に記載の車両用灯具の制御装置。
  3. 前記断線検知部と接続された容量素子を更に含み、
    前記ディレイタイマー部は、前記電圧検知部により前記電位の低下が検知されたことに応じて前記容量素子の充電を開始し、当該容量素子の充電が完了したときに前記第4信号を前記停止指示部へ出力する、
    請求項1又は2に記載の車両用灯具の制御装置。
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