JPWO2012081049A1 - 排気ガス循環バルブ - Google Patents

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Abstract

排気ガス循環バルブは、排気ガス入口2と排気ガス出口3を同一直線状に配置した排気通路4と、排気通路4から分岐するEGR通路7と、排気通路4とEGR通路7の分岐部分に回動自在に取り付けられたシャフト8と、シャフト8と一体に回動して排気通路4とEGR通路7を開閉する長円形状のバタフライバルブ9とを備える。

Description

この発明は、排気ガスを吸気系へ再循環させる排気ガス循環バルブに関する。
排気ガス循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)バルブは、排気通路と排気ガス循環通路の分岐部分に設置された弁体の開度を制御することにより、排気ガス循環通路を経由して吸気通路へ循環させる循環排気ガス量を調整する。
例えば特許文献1に係るバルブ装置は、内燃エンジンからの排気が流入する入口筒と外部への出口筒および再循環装置への出口筒が交差する部位で構成されるハウジング内に、バタフライバルブが設けられている。このバタフライバルブはそれらの筒の接続部位の前方の、そこに流れる流体に対して邪魔になる位置にあり、モータで回動させることで流体の流れを制御し、再循環装置に流れる排気ガス量を制御する三方弁構造である。
三方弁構造の他の例としては、例えば特許文献2,3がある。特許文献2に係る排気ガス処理装置は、1つの入口と2つ出口が形成された弁室内に支軸を支点にして回動するアームと、このアームの弁押え部に設ける支持棒と、アームの両側に支持棒で傾きの自由度をもつように支えたフラップ弁とから構成され、フラップ弁の表裏面で2つの出口を交互に開閉して排気ガス中の不純物捕集を交互に行うための三方弁構造である。
また、特許文献3に係る排気ガス再循環装置は、並行するクーラ通路とバイパス通路の合流部にバタフライバルブが設けられ、各通路から合流部に流れ込む排気ガスの混合比を制御するための三方弁構造である。
特表2009−517595号公報 特開平10−121996号公報 特開2009−156115号公報
特許文献1に係る三方弁構造は、バタフライバルブが排気ガスの流れに対して邪魔になる位置にあるため、流量および圧力の損失が生じる課題があった。さらに、排気ガスの入口筒と出口筒が直線上に配置されていないため、出口筒に接続する排気管を屈折させてマフラー位置へ引き戻したりする必要があり、ハウジングが大きくなったり、エンジンレイアウトの配管取り回し自由度が低下したりする課題もあった。
特許文献2,3に係る三方弁構造は、排気ガス循環バルブを目的とした構造ではないので単純に適用はできない。また、特許文献1と同様にバルブが流体の流れに対して邪魔になる位置にあり、かつ、入口と出口が直線状に配置されていないため、上述の課題もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、排気ガスの通路を直線状にして流量損失を低減すると共に、排気ガス循環バルブを設置することによる排気管の屈折を生じさせない等してエンジンレイアウトの配管取り回し自由度を向上させることを目的とする。
この発明の排気ガス循環バルブは、排気ガスを通す直線状の排気通路と、排気通路から分岐して、排気ガスを吸気通路へ導く排気ガス循環通路と、排気通路と排気ガス循環通路に分岐する通路内壁に位置する回動自在なシャフトと、シャフトを中心に両翼部が回動し、一方の片翼が排気通路を開弁するときに他方の片翼が排気ガス循環通路を閉弁し、一方の片翼が排気通路を絞るときに他方の片翼が排気ガス循環通路を開弁するバタフライバルブとを備えるものである。
この発明によれば、排気通路を直線状にすることにより、排気ガスの圧損を抑えて流量損失を低減することができ、かつ、排気ガス循環バルブを設置することによる排気管の屈折を生じさせない等してエンジンレイアウトの配管取り回し自由度を向上させてコンパクト化を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る排気ガス循環バルブの外観斜視図であり、排気通路を開弁、EGR通路を閉弁した状態を示す。 実施の形態1に係る排気ガス循環バルブの外観斜視図であり、排気通路を閉弁、EGR通路を開弁した状態を示す。 実施の形態1に係る排気ガス循環バルブを適用するエンジン機構の構成例を示す図である。 図1に示すAA線に沿って排気ガス循環バルブを切断した断面図であり、排気通路を開弁、EGR通路を閉弁した状態を示す。 図1に示すAA線に沿って排気ガス循環バルブを切断した断面図であり、排気通路を閉弁、EGR通路を開弁した状態を示す。 排気通路の構成例を示す断面図であり、図6(a)は傾斜0度、図6(b)は傾斜45度、図6(c)は傾斜90度を示す。 排気通路の傾斜角度と通路内流量の関係を示すCFD解析結果である。 実施の形態1に係るバタフライバルブの長円形状を示す正面図である。 真円形状のバラフライバルブに対応したハウジング形状の排気ガス循環バルブの外観斜視図である。 実施の形態1に係るバタフライバルブの変形例を示す正面図である。 図10に示す非対称形状のバタフライバルブを有する排気ガス循環バルブの断面図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1および図2に示すように、本実施の形態1に係る排気ガス循環バルブは、流体導入口としての排気ガス入口2と導出口としての排気ガス出口3およびEGRガス出口6を形成したハウジング1の内部にバタフライ形状のバルブ(以下、バタフライバルブ)9を設けた三方弁構造であって、排気ガス入口2から導入された流体の流れる方向を排気ガス出口3またはEGRガス出口6に切り替える。以下では、この排気ガス循環バルブを、図3に示すようなエンジン機構の排気ガス循環バルブ27または排気ガス循環バルブ29に適用する例を用いて説明する。
図3において、吸気通路20を流れる空気がコンプレッサ21で圧縮され、この圧縮空気が吸気通路22を流れてエンジン燃焼室23に供給される。エンジン燃焼室23から排出された排気ガスは排気通路25を通り、タービン24を駆動させつつ外部へ排出される。タービン24下流の排気通路25を流れる低圧の排気ガスをコンプレッサ21上流の吸気通路20に循環させる低圧EGR通路26が形成され、排気ガス循環バルブ27を設置して、排気通路25から低圧EGR通路26へ循環させる排気ガスの流量を制御する。または、タービン24上流、即ちエンジン燃焼室23下流の排気通路25を流れる高圧の排気ガスをエンジン燃焼室23上流の吸気通路22へ循環させる高圧EGR通路28が形成され、排気ガス循環バルブ29を設置して、排気通路25から高圧EGR通路28へ循環させる排気ガスの流量を制御する。
図4および図5は、図1に示すAA線に沿って排気ガス循環バルブを切断した断面図である。なお、図1および図4は排気通路4側を開弁しEGR通路7側を閉弁した状態、図2および図5は排気通路4側を閉弁しEGR通路7側を開弁した状態を示す。
図1、図2、図4および図5に示す排気ガス循環バルブにおいて、ハウジング1には排気ガス入口2および排気ガス出口3を連通する直線状の排気通路4が形成されている。この排気通路4は図3に示す排気通路25に連通して、排気ガス入口2から排気ガス出口3の方向へ排気ガスを流す。また、ハウジング1には排気通路4から分岐したEGR通路7が形成されている。EGR通路7は、排気通路4の直線方向に対して略直交する方向に分岐させる。このEGR通路7は低圧EGR通路26(または高圧EGR通路28)に連通して、分岐口5からEGRガス出口6の方向へ再循環させるガス(以下、EGRガス)を流す。EGRガス出口6を出たEGRガスは、低圧EGR通路26(または高圧EGR通路28)を通って吸気通路20(または吸気通路22)へ導出されることになる。
ハウジング1の排気通路4とEGR通路7とが分岐する分岐部分には軸受け部10a,10bが形成され、これら軸受け部10a,10bがシャフト8の軸方向両端部分を回動自在に支持することにより、分岐部分の通路内壁の位置にシャフト8が軸支される。このシャフト8には、長円形状のバタフライバルブ9が取り付けられている。また、分岐口5の開口部分のうちシャフト8が設置された部分を除いた残りの部分にはバタフライバルブ9の片翼部9bが着座するバルブシート5aが形成されている。
なお、図示例では、シャフト8が両端部分に設けた軸受け部10a,10bにより両持ち支持されているが、いずれか一方に軸受け部を設けて片持ち支持するようにしてもよい。
不図示のアクチュエータによりシャフト8が回転駆動されると、このシャフト8に取り付けられたバタフライバルブ9も一体に回転する。バタフライバルブ9が一方方向に回転することによって一方の片翼部9aが排気通路4を徐々に閉弁する方向に移動して開口面積を絞り、またそれと同時に、他方の片翼部9bがEGR通路7を徐々に開弁する。バタフライバルブ9が逆方向に回転することによって一方の片翼部9aが排気通路4を徐々に開弁し、またそれと同時に、他方の片翼部9bがEGR通路7を徐々に閉弁する。
ここで、排気通路4の形状と流量および圧力の損失との関係を説明する。図6(a)は、本実施の形態1の排気通路4と同様に排気ガス入口2と排気ガス出口3とを直線上に配置した、傾斜0度の排気通路4、図6(b)は途中で45度傾斜させた排気通路4、図6(c)は途中で90度傾斜させた排気通路4の断面図である。図7は、図6に示す各傾斜角度の排気通路4について矢印の方向に流体を流したときの、通路内流量および通路内圧損のCFD(Computational Fluid Dynamics)解析結果である。各排気通路4はφ50mm、地点P0,P1の差圧ΔPは10kPaで一定とした。また、グラフの縦軸は流量[L/min]、横軸は各排気通路4の傾斜角度[度]を示す。
図7のグラフより、傾斜0度の排気通路4の流量を100%とした場合、排気通路4を45度傾斜すると流量は約62%まで減少し、90度傾斜すると約53%まで減少する。即ち、通路内圧損は傾斜がある程増加する。このように、流体は通路形状の影響を受けやすく、直線形状の通路が最も流量および圧力の損失が少ないことが分かる。
本実施の形態1では、排気通路4が直線構造となっているため、排気ガスの流量および圧力の損失が少ない。加えて、シャフト8を排気通路4とEGR通路7の分岐部分に配置しているため、シャフト8が排気ガスの流れに対して邪魔にならず、流量の損失を抑制することができる。また、排気通路4の開弁時にはバタフライバルブ9の一方の片翼部9aが排気通路4内壁面に沿うと同時に他方の片翼部9bが分岐口5を閉塞するため、両翼部9a,9bとも排気通路4内の排気ガスの流れに対して邪魔にならず、流量の損失を抑制することができる。
また、排気ガス入口2と排気ガス出口3とが同一直線上に位置するため、排気ガス循環バルブを図3に示す排気通路25の途中に配設した場合にこの排気通路25を構成する排気管の屈折が生じない等、エンジンレイアウトの配管取り回し自由度が向上する。よって、エンジンのコンパクト化につながる。
図8は、バタフライバルブ9の形状を示す正面図である。バタフライバルブ9はシャフト8の軸方向に直交する方向の直線部分と、その両端の円弧部分とからなる長円形状である。この円弧部分の曲率半径は任意でよい。
図8の例では、バタフライバルブ9の長手方向の中心にシャフト8が固定され、シャフト8に対して両翼部9a,9bは対称形状になっている。片翼部9aは排気通路4を閉塞する弁体、片翼部9bはEGR通路7を閉塞する弁体として機能する。このバタフライバルブ9は単純な長円形状であるため、板金等の板材を打ち抜き加工するなど容易に製作が可能である。なお、シャフト8とバタフライバルブ9は任意の取付方法で固定すればよく、例えばピンまたはネジ留めで固定する。
また、バタフライバルブ9は、円筒状の排気通路4を切断した断面円形に沿う円弧部分を有する長円形状であるため、ハウジング1においてバタフライバルブ9が開閉弁動作する際に通過する部分であるバルブ軌道通過部11の拡径分を最小限に抑えることができる。よって、ハウジング1の小型化および軽量化を図ることができる。
これに対して、バタフライバルブ9を長円形状ではなく真円形状にした場合の排気ガス循環バルブを、図9に示す。バタフライバルブ9を真円、かつ、排気通路4の断面円形に沿う形状にしようとすると、バタフライバルブ9をシャフト8の軸方向に伸ばすことになる。すると、バルブ軌道通過部11を確保するためにハウジング1も大きく拡径する必要がある。このため、ハウジング1が大型化し、かつ、重くなる。また、図示は省略するが、バタフライバルブ9を四角形状にしても同じようにハウジング1を大きく拡径する必要がある。
さらに、図4に示す排気通路4の開弁時、両翼部9a,9bの向きが排気ガスの流れ方向と同じであるため、シャフト8に発生するトルクは少ない。よって、容易に開閉弁動作が可能となる。また、発生したトルクは、排気通路4を開弁する方向に加わるので、EGR通路7の閉弁を補助するフェールセーフの役割を果たす。
また、図5に示す排気通路4の閉弁時、バタフライバルブ9が排気ガスの圧力を受けてシャフト8にトルクが生じるが、両翼部9a,9bがシャフト8に対して対称形状であるため、かかる圧力が略等しくなりトルクが低減される。よって、容易に開閉弁動作が可能となる。
ここまで説明したバタフライバルブ9は、図5に示すようにシャフト8から片翼部9a先端までの長さd1を排気通路4の直径d2より短くして、排気通路4を閉弁しても全閉はせず隙間(隙間量d3)が残るようにした。これにより、EGRガスの取り込みと同時に排気通路4を絞り、スロットルバルブの機能を同時に果たすことができる。
片翼部9aの長さd1は、バタフライバルブ9をシャフト8に対して非対称形状にすることにより容易に調節できるので、エンジン燃焼室23の条件に合わせて任意の隙間量d3、即ち最大EGR量の調整が可能である。
図10は、バタフライバルブ9の変形例を示す正面図であり、上述したように長さd1を変更して非対称形状に形成している。非対称形状のバタフライバルブ9は直線部分の寸法変更のみで製作可能であり、円弧部分の形状を変更する必要がない。よって、図8に示した対称形状のバタフライバルブ9と同様に単純な長円形状でよく、板金の打ち抜き加工等により容易に製作可能である。
図11に、図10で説明した非対称形状のバタフライバルブ9を有する排気ガス循環バルブの断面図を示す。排気通路4を閉塞する片翼部9aの長さd1を長くして排気ガスを絞る程、EGR通路7へ流入するEGRガスの最大EGR量が増加する。このように、バタフライバルブ9の形状変更によって排気ガスの絞り量を調節できるので、ハウジング1を変形する必要がない。
また、両翼部9a,9bの面積比を変更して排気通路4の閉弁時に両翼部9a,9bにかかる圧力を調整することにより、トルクの調整が容易にできる。従って、バタフライバルブ9に発生するトルクを更に低減可能となる。
以上より、実施の形態1によれば、排気ガス循環バルブを、排気ガスを通す直線状の排気通路4と、排気通路4から分岐して排気ガスを吸気通路20(または吸気通路22)へ導くEGR通路7と、排気通路4とEGR通路7に分岐する通路内壁に位置する回動自在なシャフト8と、シャフト8を中心に両翼部9a,9bが回動し、一方の片翼部9aが排気通路4を開弁するときに他方の片翼部9bがEGR通路7を閉弁し、一方の片翼部9aが排気通路4を閉弁するときに他方の片翼部9bがEGR通路7を開弁するバタフライバルブ9とを備えるように構成した。このため、排気通路4を流れる排気ガスの圧損を抑えて流量損失を低減することができる。また、排気ガス循環バルブを設置することによる排気管の屈折を生じさせない等してエンジンレイアウトの配管取り回し自由度を向上させることができ、ひいてはエンジンのコンパクト化を図ることができる。さらに、弁体をバタフライ形状にしたのでトルクを低減できる。
また、実施の形態1によれば、バタフライバルブ9を、シャフト8の軸方向に直交する方向の直線部分およびその両端の円弧部分からなる長円形状にしたので、バルブ軌道通過部11の拡径分を最小限に抑え、ハウジング1を小型化および軽量化することができる。また、バルブ形状が簡素化でき、安価かつ容易に製作できる。
また、実施の形態1によれば、バタフライバルブ9の長円形状の直線部分を寸法変更するのみで容易に非対称形状にすることができる。そして、バタフライバルブ9を、一方の片翼部9aが排気通路4を閉弁したときに排気通路4の内壁との間に隙間を形成するよう、シャフト8を中心にした両翼部9a,9bが非対称な長円形状にすることにより、排気通路4の排気絞り量を調整することができ、また、トルクをさらに低減することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係る排気ガス循環バルブは、図3に示すような低圧EGR用の排気ガス循環バルブ27に用いてもよいし、高圧EGR用の排気ガス循環バルブ29に用いてもよい。ただし、排気通路を直線状にすると共にシャフトおよびバタフライバルブを排気ガスの流れを邪魔しない位置に配置して大流量化を図ったので、低圧EGR用の排気ガス循環バルブにより適している。
1 ハウジング、2 排気ガス入口、3 排気ガス出口、4 排気通路、5 分岐口、5a バルブシート、6 EGRガス出口、7 EGR通路、8 シャフト、9 バタフライバルブ、9a,9b 片翼部、10a,10b 軸受け部、11 バルブ軌道通過部、20,22 吸気通路、21 コンプレッサ、23 エンジン燃焼室、24 タービン、25 排気通路、26 低圧EGR通路、27,29 排気ガス循環バルブ、28 高圧EGR通路。
この発明は、排気ガスを吸気系へ再循環させる排気ガス循環バルブに関する。
排気ガス循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)バルブは、排気通路と排気ガス循環通路の分岐部分に設置された弁体の開度を制御することにより、排気ガス循環通路を経由して吸気通路へ循環させる循環排気ガス量を調整する。
例えば特許文献1に係るバルブ装置は、内燃エンジンからの排気が流入する入口筒と外部への出口筒および再循環装置への出口筒が交差する部位で構成されるハウジング内に、バタフライバルブが設けられている。このバタフライバルブはそれらの筒の接続部位の前方の、そこに流れる流体に対して邪魔になる位置にあり、モータで回動させることで流体の流れを制御し、再循環装置に流れる排気ガス量を制御する三方弁構造である。
三方弁構造の他の例としては、例えば特許文献2,3がある。特許文献2に係る排気ガス処理装置は、1つの入口と2つ出口が形成された弁室内に支軸を支点にして回動するアームと、このアームの弁押え部に設ける支持棒と、アームの両側に支持棒で傾きの自由度をもつように支えたフラップ弁とから構成され、フラップ弁の表裏面で2つの出口を交互に開閉して排気ガス中の不純物捕集を交互に行うための三方弁構造である。
また、特許文献3に係る排気ガス再循環装置は、並行するクーラ通路とバイパス通路の合流部にバタフライバルブが設けられ、各通路から合流部に流れ込む排気ガスの混合比を制御するための三方弁構造である。
特表2009−517595号公報 特開平10−121996号公報 特開2009−156115号公報
特許文献1に係る三方弁構造は、バタフライバルブが排気ガスの流れに対して邪魔になる位置にあるため、流量および圧力の損失が生じる課題があった。さらに、排気ガスの入口筒と出口筒が直線上に配置されていないため、出口筒に接続する排気管を屈折させてマフラー位置へ引き戻したりする必要があり、ハウジングが大きくなったり、エンジンレイアウトの配管取り回し自由度が低下したりする課題もあった。
特許文献2,3に係る三方弁構造は、排気ガス循環バルブを目的とした構造ではないので単純に適用はできない。また、特許文献1と同様にバルブが流体の流れに対して邪魔になる位置にあり、かつ、入口と出口が直線状に配置されていないため、上述の課題もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、排気ガスの通路を直線状にして流量損失を低減すると共に、排気ガス循環バルブを設置することによる排気管の屈折を生じさせない等してエンジンレイアウトの配管取り回し自由度を向上させることを目的とする。
この発明の排気ガス循環バルブは、排気ガスを通す直線状の排気通路と、排気通路から分岐して、排気ガスを吸気通路へ導く排気ガス循環通路と、排気通路と排気ガス循環通路に分岐する通路内壁に位置する回動自在なシャフトと、シャフトを中心に両翼部が回動し、一方の片翼が排気通路を開弁するときに他方の片翼が排気ガス循環通路を閉弁し、一方の片翼が排気通路を絞るときに他方の片翼が排気ガス循環通路を開弁するバタフライバルブとを備え、バタフライバルブは、バルブ設置位置を三方弁通路角部とし、シャフトの軸方向に直交する方向の直線部分およびその両端の円弧部分からなる長円形状であることを特徴とするものである。
この発明によれば、排気通路を直線状にすることにより、排気ガスの圧損を抑えて流量損失を低減することができ、かつ、排気ガス循環バルブを設置することによる排気管の屈折を生じさせない等してエンジンレイアウトの配管取り回し自由度を向上させてコンパクト化を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る排気ガス循環バルブの外観斜視図であり、排気通路を開弁、EGR通路を閉弁した状態を示す。 実施の形態1に係る排気ガス循環バルブの外観斜視図であり、排気通路を閉弁、EGR通路を開弁した状態を示す。 実施の形態1に係る排気ガス循環バルブを適用するエンジン機構の構成例を示す図である。 図1に示すAA線に沿って排気ガス循環バルブを切断した断面図であり、排気通路を開弁、EGR通路を閉弁した状態を示す。 図1に示すAA線に沿って排気ガス循環バルブを切断した断面図であり、排気通路を閉弁、EGR通路を開弁した状態を示す。 排気通路の構成例を示す断面図であり、図6(a)は傾斜0度、図6(b)は傾斜45度、図6(c)は傾斜90度を示す。 排気通路の傾斜角度と通路内流量の関係を示すCFD解析結果である。 実施の形態1に係るバタフライバルブの長円形状を示す正面図である。 真円形状のバラフライバルブに対応したハウジング形状の排気ガス循環バルブの外観斜視図である。 実施の形態1に係るバタフライバルブの変形例を示す正面図である。 図10に示す非対称形状のバタフライバルブを有する排気ガス循環バルブの断面図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1および図2に示すように、本実施の形態1に係る排気ガス循環バルブは、流体導入口としての排気ガス入口2と導出口としての排気ガス出口3およびEGRガス出口6を形成したハウジング1の内部にバタフライ形状のバルブ(以下、バタフライバルブ)9を設けた三方弁構造であって、排気ガス入口2から導入された流体の流れる方向を排気ガス出口3またはEGRガス出口6に切り替える。以下では、この排気ガス循環バルブを、図3に示すようなエンジン機構の排気ガス循環バルブ27または排気ガス循環バルブ29に適用する例を用いて説明する。
図3において、吸気通路20を流れる空気がコンプレッサ21で圧縮され、この圧縮空気が吸気通路22を流れてエンジン燃焼室23に供給される。エンジン燃焼室23から排出された排気ガスは排気通路25を通り、タービン24を駆動させつつ外部へ排出される。タービン24下流の排気通路25を流れる低圧の排気ガスをコンプレッサ21上流の吸気通路20に循環させる低圧EGR通路26が形成され、排気ガス循環バルブ27を設置して、排気通路25から低圧EGR通路26へ循環させる排気ガスの流量を制御する。または、タービン24上流、即ちエンジン燃焼室23下流の排気通路25を流れる高圧の排気ガスをエンジン燃焼室23上流の吸気通路22へ循環させる高圧EGR通路28が形成され、排気ガス循環バルブ29を設置して、排気通路25から高圧EGR通路28へ循環させる排気ガスの流量を制御する。
図4および図5は、図1に示すAA線に沿って排気ガス循環バルブを切断した断面図である。なお、図1および図4は排気通路4側を開弁しEGR通路7側を閉弁した状態、図2および図5は排気通路4側を閉弁しEGR通路7側を開弁した状態を示す。
図1、図2、図4および図5に示す排気ガス循環バルブにおいて、ハウジング1には排気ガス入口2および排気ガス出口3を連通する直線状の排気通路4が形成されている。この排気通路4は図3に示す排気通路25に連通して、排気ガス入口2から排気ガス出口3の方向へ排気ガスを流す。また、ハウジング1には排気通路4から分岐したEGR通路7が形成されている。EGR通路7は、排気通路4の直線方向に対して略直交する方向に分岐させる。このEGR通路7は低圧EGR通路26(または高圧EGR通路28)に連通して、分岐口5からEGRガス出口6の方向へ再循環させるガス(以下、EGRガス)を流す。EGRガス出口6を出たEGRガスは、低圧EGR通路26(または高圧EGR通路28)を通って吸気通路20(または吸気通路22)へ導出されることになる。
ハウジング1の排気通路4とEGR通路7とが分岐する分岐部分には軸受け部10a,10bが形成され、これら軸受け部10a,10bがシャフト8の軸方向両端部分を回動自在に支持することにより、分岐部分の通路内壁の位置にシャフト8が軸支される。このシャフト8には、長円形状のバタフライバルブ9が取り付けられている。また、分岐口5の開口部分のうちシャフト8が設置された部分を除いた残りの部分にはバタフライバルブ9の片翼部9bが着座するバルブシート5aが形成されている。
なお、図示例では、シャフト8が両端部分に設けた軸受け部10a,10bにより両持ち支持されているが、いずれか一方に軸受け部を設けて片持ち支持するようにしてもよい。
不図示のアクチュエータによりシャフト8が回転駆動されると、このシャフト8に取り付けられたバタフライバルブ9も一体に回転する。バタフライバルブ9が一方方向に回転することによって一方の片翼部9aが排気通路4を徐々に閉弁する方向に移動して開口面積を絞り、またそれと同時に、他方の片翼部9bがEGR通路7を徐々に開弁する。バタフライバルブ9が逆方向に回転することによって一方の片翼部9aが排気通路4を徐々に開弁し、またそれと同時に、他方の片翼部9bがEGR通路7を徐々に閉弁する。
ここで、排気通路4の形状と流量および圧力の損失との関係を説明する。図6(a)は、本実施の形態1の排気通路4と同様に排気ガス入口2と排気ガス出口3とを直線上に配置した、傾斜0度の排気通路4、図6(b)は途中で45度傾斜させた排気通路4、図6(c)は途中で90度傾斜させた排気通路4の断面図である。図7は、図6に示す各傾斜角度の排気通路4について矢印の方向に流体を流したときの、通路内流量および通路内圧損のCFD(Computational Fluid Dynamics)解析結果である。各排気通路4はφ50mm、地点P0,P1の差圧ΔPは10kPaで一定とした。また、グラフの縦軸は流量[L/min]、横軸は各排気通路4の傾斜角度[度]を示す。
図7のグラフより、傾斜0度の排気通路4の流量を100%とした場合、排気通路4を45度傾斜すると流量は約62%まで減少し、90度傾斜すると約53%まで減少する。即ち、通路内圧損は傾斜がある程増加する。このように、流体は通路形状の影響を受けやすく、直線形状の通路が最も流量および圧力の損失が少ないことが分かる。
本実施の形態1では、排気通路4が直線構造となっているため、排気ガスの流量および圧力の損失が少ない。加えて、シャフト8を排気通路4とEGR通路7の分岐部分に配置しているため、シャフト8が排気ガスの流れに対して邪魔にならず、流量の損失を抑制することができる。また、排気通路4の開弁時にはバタフライバルブ9の一方の片翼部9aが排気通路4内壁面に沿うと同時に他方の片翼部9bが分岐口5を閉塞するため、両翼部9a,9bとも排気通路4内の排気ガスの流れに対して邪魔にならず、流量の損失を抑制することができる。
また、排気ガス入口2と排気ガス出口3とが同一直線上に位置するため、排気ガス循環バルブを図3に示す排気通路25の途中に配設した場合にこの排気通路25を構成する排気管の屈折が生じない等、エンジンレイアウトの配管取り回し自由度が向上する。よって、エンジンのコンパクト化につながる。
図8は、バタフライバルブ9の形状を示す正面図である。バタフライバルブ9はシャフト8の軸方向に直交する方向の直線部分と、その両端の円弧部分とからなる長円形状である。この円弧部分の曲率半径は任意でよい。
図8の例では、バタフライバルブ9の長手方向の中心にシャフト8が固定され、シャフト8に対して両翼部9a,9bは対称形状になっている。片翼部9aは排気通路4を閉塞する弁体、片翼部9bはEGR通路7を閉塞する弁体として機能する。このバタフライバルブ9は単純な長円形状であるため、板金等の板材を打ち抜き加工するなど容易に製作が可能である。なお、シャフト8とバタフライバルブ9は任意の取付方法で固定すればよく、例えばピンまたはネジ留めで固定する。
また、バタフライバルブ9は、円筒状の排気通路4を切断した断面円形に沿う円弧部分を有する長円形状であるため、ハウジング1においてバタフライバルブ9が開閉弁動作する際に通過する部分であるバルブ軌道通過部11の拡径分を最小限に抑えることができる。よって、ハウジング1の小型化および軽量化を図ることができる。
これに対して、バタフライバルブ9を長円形状ではなく真円形状にした場合の排気ガス循環バルブを、図9に示す。バタフライバルブ9を真円、かつ、排気通路4の断面円形に沿う形状にしようとすると、バタフライバルブ9をシャフト8の軸方向に伸ばすことになる。すると、バルブ軌道通過部11を確保するためにハウジング1も大きく拡径する必要がある。このため、ハウジング1が大型化し、かつ、重くなる。また、図示は省略するが、バタフライバルブ9を四角形状にしても同じようにハウジング1を大きく拡径する必要がある。
さらに、図4に示す排気通路4の開弁時、両翼部9a,9bの向きが排気ガスの流れ方向と同じであるため、シャフト8に発生するトルクは少ない。よって、容易に開閉弁動作が可能となる。また、発生したトルクは、排気通路4を開弁する方向に加わるので、EGR通路7の閉弁を補助するフェールセーフの役割を果たす。
また、図5に示す排気通路4の閉弁時、バタフライバルブ9が排気ガスの圧力を受けてシャフト8にトルクが生じるが、両翼部9a,9bがシャフト8に対して対称形状であるため、かかる圧力が略等しくなりトルクが低減される。よって、容易に開閉弁動作が可能となる。
ここまで説明したバタフライバルブ9は、図5に示すようにシャフト8から片翼部9a先端までの長さd1を排気通路4の直径d2より短くして、排気通路4を閉弁しても全閉はせず隙間(隙間量d3)が残るようにした。これにより、EGRガスの取り込みと同時に排気通路4を絞り、スロットルバルブの機能を同時に果たすことができる。
片翼部9aの長さd1は、バタフライバルブ9をシャフト8に対して非対称形状にすることにより容易に調節できるので、エンジン燃焼室23の条件に合わせて任意の隙間量d3、即ち最大EGR量の調整が可能である。
図10は、バタフライバルブ9の変形例を示す正面図であり、上述したように長さd1を変更して非対称形状に形成している。非対称形状のバタフライバルブ9は直線部分の寸法変更のみで製作可能であり、円弧部分の形状を変更する必要がない。よって、図8に示した対称形状のバタフライバルブ9と同様に単純な長円形状でよく、板金の打ち抜き加工等により容易に製作可能である。
図11に、図10で説明した非対称形状のバタフライバルブ9を有する排気ガス循環バルブの断面図を示す。排気通路4を閉塞する片翼部9aの長さd1を長くして排気ガスを絞る程、EGR通路7へ流入するEGRガスの最大EGR量が増加する。このように、バタフライバルブ9の形状変更によって排気ガスの絞り量を調節できるので、ハウジング1を変形する必要がない。
また、両翼部9a,9bの面積比を変更して排気通路4の閉弁時に両翼部9a,9bにかかる圧力を調整することにより、トルクの調整が容易にできる。従って、バタフライバルブ9に発生するトルクを更に低減可能となる。
以上より、実施の形態1によれば、排気ガス循環バルブを、排気ガスを通す直線状の排気通路4と、排気通路4から分岐して排気ガスを吸気通路20(または吸気通路22)へ導くEGR通路7と、排気通路4とEGR通路7に分岐する通路内壁に位置する回動自在なシャフト8と、シャフト8を中心に両翼部9a,9bが回動し、一方の片翼部9aが排気通路4を開弁するときに他方の片翼部9bがEGR通路7を閉弁し、一方の片翼部9aが排気通路4を閉弁するときに他方の片翼部9bがEGR通路7を開弁するバタフライバルブ9とを備えるように構成した。このため、排気通路4を流れる排気ガスの圧損を抑えて流量損失を低減することができる。また、排気ガス循環バルブを設置することによる排気管の屈折を生じさせない等してエンジンレイアウトの配管取り回し自由度を向上させることができ、ひいてはエンジンのコンパクト化を図ることができる。さらに、弁体をバタフライ形状にしたのでトルクを低減できる。
また、実施の形態1によれば、バタフライバルブ9を、シャフト8の軸方向に直交する方向の直線部分およびその両端の円弧部分からなる長円形状にしたので、バルブ軌道通過部11の拡径分を最小限に抑え、ハウジング1を小型化および軽量化することができる。また、バルブ形状が簡素化でき、安価かつ容易に製作できる。
また、実施の形態1によれば、バタフライバルブ9の長円形状の直線部分を寸法変更するのみで容易に非対称形状にすることができる。そして、バタフライバルブ9を、一方の片翼部9aが排気通路4を閉弁したときに排気通路4の内壁との間に隙間を形成するよう、シャフト8を中心にした両翼部9a,9bが非対称な長円形状にすることにより、排気通路4の排気絞り量を調整することができ、また、トルクをさらに低減することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 ハウジング、2 排気ガス入口、3 排気ガス出口、4 排気通路、5 分岐口、5a バルブシート、6 EGRガス出口、7 EGR通路、8 シャフト、9 バタフライバルブ、9a,9b 片翼部、10a,10b 軸受け部、11 バルブ軌道通過部、20,22 吸気通路、21 コンプレッサ、23 エンジン燃焼室、24 タービン、25 排気通路、26 低圧EGR通路、27,29 排気ガス循環バルブ、28 高圧EGR通路。
この発明の排気ガス循環バルブは、排気ガスを通す直線状の排気通路と、排気通路から分岐して、排気ガスを吸気通路へ導く排気ガス循環通路と、排気通路と排気ガス循環通路に分岐する通路内壁に位置する回動自在なシャフトと、シャフトを中心に両翼部が回動し、一方の片翼が排気通路を開弁するときに他方の片翼が排気ガス循環通路を閉弁し、一方の片翼が排気通路を絞るときに他方の片翼が排気ガス循環通路を開弁するバタフライバルブとを備え、バタフライバルブは、シャフトを三方弁通路角部に設け、シャフトの軸方向に直交する方向の直線部分およびその両端の円弧部分からなる長円形状であるとともに、排気通路を閉弁するときに一方の片翼が排気通路内壁との間に隙間を形成するようにして、両翼部がシャフトを中心にした非対称な長円形状であることを特徴とするものである。

Claims (3)

  1. 排気ガスを通す直線状の排気通路と、
    前記排気通路から分岐して、前記排気ガスを吸気通路へ導く排気ガス循環通路と、
    前記排気通路と前記排気ガス循環通路に分岐する通路内壁に位置する回動自在なシャフトと、
    前記シャフトを中心に両翼部が回動し、一方の片翼が前記排気通路を開弁するときに他方の片翼が前記排気ガス循環通路を閉弁し、前記一方の片翼が前記排気通路を絞るときに前記他方の片翼が前記排気ガス循環通路を開弁するバタフライバルブとを備える排気ガス循環バルブ。
  2. 前記バタフライバルブは、前記シャフトの軸方向に直交する方向の直線部分およびその両端の円弧部分からなる長円形状であることを特徴とする請求項1記載の排気ガス循環バルブ。
  3. 前記バタフライバルブは、一方の片翼が前記排気通路を閉弁したときに前記排気通路内壁との間に隙間を形成するよう、前記シャフトを中心にした両翼部が非対称な長円形状であることを特徴とする請求項2記載の排気ガス循環バルブ。
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