JP2016186237A - バルブ装置 - Google Patents

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Mikito Ishii
幹人 石井
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雄太 長谷部
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Abstract

【課題】ポペットバルブを直線的に移動させる直動タイプのバルブ装置では、ポペットバルブの移動方向に駆動源が配置されるため、排気通路を急激に曲げる必要があった。
【解決手段】直動タイプのポペットバルブ23を用いることで、開弁時に弁座Aとシート面Bの間に形成される隙間の偏りを無くすことができる。このため、第2スクロール通路22に流入する排気ガスに乱流が生じる不具合を回避でき、タービン効率を向上できる。また、ポペットバルブ23を駆動操作するバルブ操作手段25を、ポペットバルブ23の移動方向のx軸上ではなく、x軸方向に対する垂直方向に配置するため、第2スクロール通路22を急激に曲げる制約を無くすことができる。これにより、排気ガスの急激な曲がりによる圧力損失を抑えることができ、タービン効率を向上できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、タービン羽根車へ排気ガスを導く排気通路の開閉を行うターボチャージャ用のバルブ装置に関する。
(従来技術)
タービン羽根車へ排気ガスを導く排気通路の開閉を行うバルブ装置の具体例を、図8を参照して説明する。
図8に示すバルブ装置は、スイングバルブタイプの開閉弁であり、ハウジングJ1の外部から回動操作されるバルブ軸J2と、このバルブ軸J2と一体に回動するバルブアームJ3と、このバルブアームJ3の先側に支持される弁体J4とを備える。
(従来技術の問題点)
排気通路J5を形成するハウジングJ1のうち、閉弁時に弁体J4が着座する箇所を弁座Aとした場合、スイングタイプのバルブ装置は、図8に示すように、弁座Aに対して弁体J4が傾いて開弁する。その結果、開弁した際の弁座Aと弁体J4の隙間距離は、バルブ軸J2に近い側が狭く、バルブ軸J2から遠い側が広くなる。
このため、バルブ軸J2から遠い側を排気ガス量が多く流れ、バルブ軸J2に近い側を排気ガス量が少なく流れることになり、弁体J4の直下には排気ガスの流れにより強い乱流が生じてしまう。この乱流による圧力損失によって、タービン羽根車を駆動する排気エネルギーが減少するため、タービン効率の低下を招いてしまう。
(参考技術)
一方、ターボチャージャ用のバルブ装置ではないが、直線方向へスライド駆動されるポペットバルブによって排気通路を開閉する直動タイプ(直線駆動タイプ)のバルブ装置が知られている。
ポペットバルブを用いた直動タイプのバルブ装置は、ポペットバルブのスライド方向をx軸方向とした場合、ポペットバルブを駆動するアクチュエータがポペットバルブのx軸上に配置されていた。
(参考技術の問題点)
ポペットバルブのx軸上にアクチュエータを配置する構造では、弁座とアクチュエータの間で排気通路を急激に曲げる必要がある。すると、排気ガス流の急激な曲がりによる圧力損失が生じてしまい、タービン羽根車を駆動する排気エネルギーが減少して、タービン効率の低下を招いてしまう。
特許第2873882号公報
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、偏流の発生を抑えるとともに、排気通路を急激に曲げる制約を無くすことのできるターボチャージャ用のバルブ装置の提供にある。
本発明のバルブ装置は、直動タイプのポペットバルブによって排気通路の開閉を行うため、開弁時に弁座とポペットバルブの間に形成される隙間に偏りが生じない。その結果、偏流による乱流の発生を防ぐことができ、乱流による圧力損失を抑えてタービン効率を向上できる。
また、本発明のバルブ装置は、ポペットバルブの移動方向をx軸方向とした場合に、x軸方向に対する垂直方向からポペットバルブを開閉駆動する。即ち、ポペットバルブをx軸方向へ操作するバルブ操作手段を、ポペットバルブのx軸上ではなく、x軸方向に対する垂直方向に配置する構成を採用する。これにより、排気通路を急激に曲げる制約を無くすことができる。このため、排気ガスの急激な曲がりによる圧力損失を抑えることができ、タービン効率を向上できる。
即ち、本発明を採用することにより、タービン羽根車を駆動する排気エネルギーを大きくすることができる。
エンジン吸排気システムの概略図である(実施例1)。 バルブ装置の概略断面図である(実施例1)。 カムプレートの回動位置とスライドピンの端との関係の説明図である(実施例1)。 バルブ装置の概略断面図である(実施例2)。 バルブ装置の概略断面図である(実施例3)。 バルブ装置の概略断面図である(実施例4)。 バルブ装置の概略断面図である(実施例5)。 バルブ装置の作動説明図である(従来例)。
以下において発明を実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明を適用した実施例を説明する。なお、以下で開示する実施例は、具体的な一例を開示するものであって、本発明が実施例に限定されないことは言うまでもない。
[実施例1]
図1〜図3に基づいて実施例1を説明する。
車両走行用のエンジン1(燃料の燃焼により回転動力を発生する内燃機関:燃料の種類は問わない、またレシプロエンジン、ロータリーエンジン等のエンジン形式を問わない)は、ターボチャージャ2を搭載する。
エンジン1は、吸気をエンジン気筒内へ導く吸気通路3を備えるとともに、気筒内で発生した排気ガスを浄化して大気中に排出する排気通路4を備える。
ターボチャージャ2は、エンジン1から排出される排気ガスのエネルギーによって、エンジン1に吸い込まれる吸気を加圧する過給器であり、エンジン1の排気ガスによって駆動される排気タービン5と、この排気タービン5により駆動されてエンジン1に吸い込まれる吸気を加圧する吸気コンプレッサ6とを備える。
排気タービン5は、エンジン1から排出された排気ガスによって回転駆動されるタービン羽根車5aと、このタービン羽根車5aを収容する渦巻形状のタービンハウジング5bとを備えて構成される。
吸気コンプレッサ6は、タービン羽根車5aの回転力により駆動されて吸気通路3内の吸気を加圧するコンプレッサ羽根車6aと、このコンプレッサ羽根車6aを収容する渦巻形状のコンプレッサハウジングとを備えて構成される。
そして、タービン羽根車5aとコンプレッサ羽根車6aはシャフト7を介して結合されるものであり、このシャフト7はセンターハウジングによって高速回転自在に支持される。
吸気通路3は、吸気管、インテークマニホールド、吸気ポートの各内部通路によって構成される。
具体的に、吸気通路3には、エンジン1に吸い込まれる吸気中に含まれる塵や埃を除去するエアクリーナ11、ターボチャージャ2の吸気コンプレッサ6、この吸気コンプレッサ6により圧縮されて昇温した吸気を強制冷却するインタークーラ12、エンジン1へ吸引される吸気量の調整を行うスロットルバルブ13などが設けられている。
排気通路4は、排気ポート、エキゾーストマニホールド、排気管の各内部通路によって構成される。
具体的に、排気通路4には、ターボチャージャ2の排気タービン5、この排気タービン5の排気下流側に配置されて排気ガスの浄化を行う触媒14、排気音を消音させて排気ガスを大気中に排出するマフラー15などが設けられている。
ターボチャージャ2は、容量可変タイプであり、排気タービン5には、タービン羽根車5aを駆動する排気ガスの流量を調整するバルブ装置20が設けられる。
具体的に、タービンハウジング5bの内部には、エンジン1から排出された排気ガスを旋回させてタービン羽根車5aへ吹き付ける独立した第1、第2スクロール通路21、22が設けられている。
第1スクロール通路21には、開閉手段が設けられておらず、常に開かれており、排気ガスが常に第1スクロール通路21を通過するように設けられている。
具体的に、第1スクロール通路21の排気上流部は、タービンハウジング5bの排気入口(即ち、エキゾーストマニホールドとの接続口)と常に連通しており、排気ガスが常時第1スクロール通路21を通ってタービン羽根車5aに吹きつけられる。
第2スクロール通路22は、バルブ装置20によって開閉可能に設けられている。
具体的に、第2スクロール通路22の排気上流部は、第1スクロール通路21と同様、タービンハウジング5bの排気入口に連通するものであり、この第2スクロール通路22の上流端がバルブ装置20によって開閉される。
このバルブ装置20は、第2スクロール通路22の上流端(即ち、排気ガスの入口)の開閉および開度調整を行なうものであり、開度調整を行うことにより、第2スクロール通路22に流入する排気ガス量をコントロールしてターボチャージャ2による過給圧を制御する。
バルブ装置20は、直線方向へスライド駆動されるポペットバルブ23によって第2スクロール通路22を開閉する直動タイプの開閉弁であり、以下ではポペットバルブ23の移動方向をx軸方向と称し、このx軸方向に対して垂直な方向をy軸方向と称し、x軸方向とy軸方向の両方向に対して垂直な方向をz軸方向と称して説明する。
この実施例のバルブ装置20は、
・排気タービン5のタービン羽根車5aへ排気ガスを導く第2スクロール通路22(排気通路の一部)を開閉するポペットバルブ23と、
・このポペットバルブ23の移動方向を、x軸方向のみに規制するガイド手段24と、
・x軸方向に対する垂直方向からポペットバルブ23を開閉駆動するバルブ操作手段25と、
を備えて構成される。
この実施例のバルブ装置20は、第2スクロール通路22のガス上流端を開閉するものであり、ポペットバルブ23が排気ガスの流れ方向の上流側へ移動することにより開弁する内開弁タイプである。
ポペットバルブ23が組み付けられるタービンハウジング5bは、耐熱性に優れた金属材料によって設けられるものであり、閉弁時にポペットバルブ23が着座する箇所を弁座Aと称する。
この弁座Aの形状は限定するものではないが、具体的な一例として、バルブとのかじり防止のために排気上流側に向かって拡径するリング状のテーパ面に設けられている。なお、弁座Aを一定角のテーパ面に設ける場合、x軸方向に対して直角な面の角度をテーパ角の基準角(0°)とした場合に、テーパ角は15°以内に設けることが望ましい(限定しない)。
ポペットバルブ23が組み付けられるタービンハウジング5bには、第2スクロール通路22に隣接する部位に収容空間αが設けられる。
この収容空間αは、弁座Aより排気下流側に設けられる。即ち、収容空間αは、弁座Aより図2の上側に設けられる。
収容空間αは、ガイド手段24やバルブ操作手段25を収容配置する小部屋であり、形状等は限定するものではないが、例えば円筒や四角筒等を呈する壁材の内側に形成される。
また、収容空間αと第2スクロール通路22の間に隔壁26が設けられており、この隔壁26によって収容空間αの内部に配置されるバルブ操作手段25およびガイド手段24と、第2排気スクロール22を通過する排気ガスとを区画する。
隔壁26には、バルブ操作手段25が出力する直線運動をポペットバルブ23に伝えるスライドピン27が挿通されるシャフト挿通穴26aが形成されており、このシャフト挿通穴26aは、スライドピン27のx軸方向の移動を妨げないように、x軸方向に伸びる長穴形状に設けられている。
収容空間αを形成する壁材28や隔壁26は、タービンハウジング5bと一体に設けられる。なお、この実施例とは異なり、収容空間αを形成する壁材28や隔壁26を別部材で設けてタービンハウジング5bに結合するように設けても良い。
ポペットバルブ23は、耐熱性に優れた金属材料よりなり、
・第2スクロール通路22に組み付けられた状態でx軸方向へ伸びるポペット軸23aと、
・このポペット軸23aの排気上流側の先端に設けられ、ポペット軸23aの軸方向に対して垂直方向へ傘状に広がる形状の弁体23bと、
を一体に設けたものである。
ポペット軸23aは、スライドピン27の端部と結合して設けられている。ポペット軸23aとスライドピン27は、垂直に結合されており、スライドピン27がx軸方向へ駆動操作されることでポペットバルブ23もx軸方向へ駆動操作される。
弁体23bのうち、閉弁時にタービンハウジング5b(具体的には、タービンハウジング5bの弁座A)に直接触れる面をシート面Bと称する。
このシート面Bの形状は限定するものではないが、具体的な一例として排気下流側に向かって縮径する円錐面に設けられる。さらに具体例を説明すると、この実施例のシート面Bは外側へ膨出する凸形の球面形状に設けられており、閉弁すると弁座Aとシート面Bが線接触するように設けられている(限定しない)。
ポペットバルブ23をx軸方向へ駆動するためのバルブ操作手段25は、ポペットバルブ23のy軸方向に配置される。具体的に、この実施例のバルブ操作手段25は、ガイド手段24とともに、上述した収容空間αの内部に配置される。
バルブ操作手段25は、駆動源であるアクチュエータ29から与えられる回転運動を、ポペットバルブ23の駆動方向であるx軸方向へ変換し、変換したx軸方向の直線運動をポペットバルブ23に与えるものであり、
・収容空間αの外部から与えられる回転運動を収容空間αの内側へ導く回転シャフト31と、
・この回転シャフト31を回転自在に支持する軸受32と、
・回転シャフト31と一体に回動するカムプレート33と、
・カムプレート33に形成されたカム溝33aに嵌め入れられてポペットバルブ23と一体にx軸方向へ移動するスライドピン27と、
を備える。
バルブ操作手段25を構成する各部品は、耐熱性に優れた金属材料によって設けられる。
回転シャフト31は、y軸方向へ軸方向が伸びて配置される円柱棒状の軸体であり、収容空間αの内部でカムプレート33と結合される。また、回転シャフト31の一部は、収容空間αの外部に露出するものであり、この外部露出部分は外部レバー34が設けられる。そして、この外部レバー34を回動操作することで、回転シャフト31を介してカムプレート33が回動操作される。なお、外部レバー34は、排気タービン5から熱的に離れた部位(例えば吸気コンプレッサ6等)に配置されたアクチュエータ29からロッド等によるトルク伝達手段29aを介して回動操作される。
軸受32は、壁材28に形成された開口部28aに圧入される。軸受32が圧入される開口部28aは、収容空間αの内部にバルブ操作手段25とガイド手段24を組み入れる部品組付用の開口箇所であり、その開口部28aに軸受32を圧入することで、収容空間αの内部と大気中とが遮断される。
カムプレート33は、y軸方向に平な板形状を呈し、回転シャフト31に対して直角に固定配置される。
カムプレート33には、カムプレート33に付与される回転力をx軸方向の直線力に変換するためのカム溝33aが形成されている。このカム溝33aには、スライドピン27の端部が嵌め入れられる。
カムプレート33の回動操作によりスライドピン27をx軸方向へ駆動するカム溝33aは、「カムプレート33の回転中心と同一中心の円弧」に対して傾斜して設けられるものである。
カムプレート33の回動範囲は、カム溝33aに嵌め入れられたスライドピン27によって最小回転角θ0{図3(a)参照}から最大回動角θxに規制される{図3(d)参照}。
カムプレート33には、スライドピン27の端部に設けられるスライダ35を挿し入れるための組付け穴33bが設けられている。この組付け穴33bは、図3に示すように、カム溝33aに繋がって設けられる。なお、スライダ35はガイド手段24の構成部品である。
カムプレート33の最大回動角θxは、スライダ35をカム溝33aに組付ける際に用いる組付け穴33bと、第2スクロール通路22を介してシャフト挿通穴26aに挿入したスライドピン27の端部とが合致する角度である。このため、ポペットバルブ23をタービンハウジング5bに組付ける際は、カムプレート33を最大回動角θxに設定した状態で、スライダ35を組付け穴33bに挿し入れる{図3(d)参照}。
また、カムプレート33の回動範囲のうち、最小回動角θ0〜最大開弁角θmaxの範囲がポペットバルブ23の開閉操作範囲であり、
・カムプレート33を図3の左回転させて、カムプレート33を最小回動角θ0{図3(a)参照}に設定することでバルブ装置20が全閉状態に設定され、
・カムプレート33を図3の右回転させて、カムプレート33を最大開弁角θmax{図3(c)参照}に設定することでバルブ装置20が全開状態(最大開度の状態)に設定され、
・カムプレート33を最小回動角θ0と最大開弁角θmaxの間の任意の角度{図3(b)参照}に設定することでバルブ装置20が任意の開度に設定される。
即ち、アクチュエータ29によってカムプレート33を最小回動角θ0〜最大開弁角θmaxの範囲で回動操作することで、バルブ装置20を全閉〜全開の範囲で操作することができる。
この実施例のガイド手段24は、第2スクロール通路22の外部に設けられる。一例としてこの実施例1では、ガイド手段24は、第2スクロール通路22と隔壁26で区画された収容空間αの内部に設けられる。また、この実施例1のガイド手段24は、上述したバルブ操作手段25の一部として共通化されている。
ガイド手段24は、ポペットバルブ23の移動方向をx軸方向のみに規制し、ポペットバルブ23をx軸方向へスライド自在に支持するものであり、
・スライドピン27の端部に設けられるスライダ35と、
・軸受32とカムプレート33の対向面によってスライダ35をy軸方向に挟み、スライダ35がy軸方向へ移動するのを規制する第1規制部と、
・軸受32の内面に形成されたx軸方向へ伸びる2つのレール36によってスライダ35をx軸方向に挟み、スライダ35がz軸方向へ移動するのを規制する第2規制部と、
を備えて構成される。
スライダ35の具体的な形状は限定するものではないが、理解補助の目的でスライダ35の具体例を説明する。
スライダ35のx軸方向の端(図3の上下端)の形状は自由であり、この実施例では図3に示すように、組付け穴33bの穴径に合致する円弧形状に設けられている。
スライダ35のy軸方向の端(図2の左右端)の形状はx軸とz軸による平面形状であり、軸受32とカムプレート33の対向面に挟まれ、且つ軸受32とカムプレート33の対向面に摺動するように設けられる。
スライダ35のz軸方向の端(図3の左右端)の形状はx軸とy軸による平面形状であり、2つのレール36の対向面に挟まれ、且つ2つのレール36の対向面に摺動するように設けられる。
アクチュエータ29は、通電制御により回転出力またはストローク出力を発生するものであり、一例として回転出力を発生する電動アクチュエータ29を採用する。電動アクチュエータ29の具体例は、通電により回転出力を発生する電動モータ(DCモータ等)と、この電動モータの回転出力を減速して出力トルクを増大させる減速装置(例えば歯車減速装置等)とを組み合わせたものである。
また、アクチュエータ29は、バルブ装置20の開度を検出する開度センサを備える。開度センサの具体例は、アクチュエータ29の出力角を検出する回転角センサである。なお、回転角センサは、磁気センサ等を用いた非接触型であっても良いし、ポテンショメータなどを用いた接触型であっても良い。そして、開度センサのセンサ出力は、アクチュエータ29の通電制御を行うECU30に出力される。
ECU30は、マイクロコンピュータを搭載するエンジン・コントロール・ユニットであり、アクチュエータ29を通電制御することでターボチャージャ2の過給圧をコントロールする過給圧コントロール手段(制御プログラム)を備える。
この過給圧コントロール手段は、エンジン1の運転状態(エンジン回転数や、スロットル開度など)からエンジン1の運転状態に適した目標過給圧を算出する。そして、図示しない過給圧センサで検出した実過給圧(吸気圧)が目標過給圧に合致するように(あるいは、目標過給圧に応じたアクチュエータ29の出力角が得られるように)、アクチュエータ29をフィードバック制御する(一例であり、限定しない)。
なお、過給圧コントロール手段は、第2スクロール通路22を閉じる際(即ち、全閉状態をキープする際)に、カムプレート33へ図3の左回転方向の閉弁トルクを付与して、タービンハウジング5bの弁座Aにポペットバルブ23のシート面Bを押し付けるように設けられている。
(実施例1の効果1)
この実施例1のバルブ装置20は、上述したように、直動タイプのポペットバルブ23を用いて第2スクロール通路22の開閉を行うため、開弁時に弁座Aとシート面Bの間に形成される隙間距離に偏りが生じない。このため、弁座Aとシート面Bの隙間を通過して第2スクロール通路22に流入する排気ガスに偏流による乱流が生じる不具合を回避できる。その結果、乱流による圧力損失を抑えることができ、タービン効率を向上できる。
また、この実施例1のバルブ操作手段25は、x軸方向に対する垂直方向からポペットバルブ23を開閉駆動する。即ち、ポペットバルブ23をx軸方向へ操作するバルブ操作手段25を、ポペットバルブ23のx軸上ではなく、x軸方向に対する垂直方向に配置する構成を採用する。このため、第2スクロール通路22を急激に曲げる制約を無くすことができる。これにより、排気ガスの急激な曲がりによる圧力損失を抑えることができ、タービン効率を向上できる。
即ち、この実施例1のバルブ装置20を用いることにより、タービン羽根車5aを駆動する排気エネルギーを大きくすることができ、燃費向上を図ることができる。
(実施例1の効果2)
この実施例1のバルブ操作手段25は、上述したように、第2スクロール通路22に隣接して設けられた収容空間αの内部に配置される。
これにより、高温高速で流れる排気ガスにバルブ操作手段25が直接晒される不具合を回避でき、バルブ操作手段25の高温に対する信頼性を高めることができる。
(実施例1の効果3)
この実施例1のバルブ装置20は、上述したように、収容空間αと第2スクロール通路22の間に隔壁26を設けている。
これにより、バルブ操作手段25に高温の排気ガスが当たるのをより確実に低減することができるため、バルブ操作手段25の高温に対する信頼性を大きく向上できる。
(実施例1の効果4)
この実施例1のバルブ装置20は、上述したように、収容空間αの内部にバルブ操作手段25とガイド手段24を組み入れる開口部28aを、軸受32によって塞ぐ構成を採用している。
バルブ操作手段25とガイド手段24を第2スクロール通路22から組付けるのではなく、開口部28aからバルブ操作手段25とガイド手段24を組付けことができるため、バルブ操作手段25とガイド手段24の組付けを容易に実施できる。
(実施例1の効果5)
この実施例1のカムプレート33には、上述したように、スライダ35を挿し入れる組付け穴33bが設けられる。
これにより、第2スクロール通路22から組み入れられるスライダ35を組付け穴33bに挿入することが可能になり、第2スクロール通路22から組み入れたスライダ35をカムプレート33と軸受32との間でスライダ35を挟むことができる。
(実施例1の効果6)
この実施例1の収容空間αは、上述したように、弁座Aよりも排気下流側に設けられる。
これにより、収容空間αの内部に配置されるバルブ操作手段25が、高温の排気ガスに晒される時間を減らすことができ、バルブ操作手段25の高温に対する信頼性をさらに高めることができる。
また、弁座Aより排気下流側は、弁座Aの排気上流側に比較して低圧であるため、壁材28と軸受32の隙間から漏れ出る排気ガス量を低減することができる。
(実施例1の効果7)
この実施例1のガイド手段24は、上述したように、第2スクロール通路22の外部に設けられる。具体的に、この実施例1では、ガイド手段24がバルブ操作手段25と同様、収容空間αの内部に設けられる。
このため、上述したバルブ操作手段25と同様、ガイド手段24の高温に対する信頼性を高めることができる。
[実施例2]
図4に基づいて実施例2を説明する。なお、以下の各実施例において、上記実施例1と同一符合は同一機能物を示すものである。
上記実施例1のガイド手段24では、スライドピン27のy軸方向の移動を規制する手段として、スライドピン27の端部に設けたスライダ35をカムプレート33と軸受32で挟む構造を採用した。
これに対し、この実施例2のガイド手段24は、スライドピン27のy軸方向の移動を規制する手段として、カムプレート33に設けたスライダ35と、このスライダ35と平行に設けた第2スライダ37によってカムプレート33をy軸方向で挟む構造を採用するものである。
なお、他の構造は実施例1と同じであり、実施例1と同様の効果を得ることができる。
[実施例3]
図5に基づいて実施例3を説明する。
この実施例3のガイド手段24は、タービンハウジング5b(具体的には隔壁26)に設けられてx軸方向へ直線的に伸びる軸穴38と、スライドピン27に結合されてポペット軸23aと平行な支持軸39とによって設けられる。
この支持軸39は、軸穴38に微細なクリアランスを介して挿し入れられるものであり、支持軸39が軸穴38の内部においてx軸方向のみに摺動自在に支持されることで、ポペットバルブ23の移動方向がx軸方向のみに規制される。
[実施例4]
図6に基づいて実施例4を説明する。
上記実施例1〜実施例3では、ガイド手段24を第2スクロール通路22の外部に設ける例を示した。
これに対し、この実施例3は、ガイド手段24を第2スクロール通路22の内部に設けるものである。
具体的に、この実施例3のガイド手段24は、ポペットバルブ23の中心から放射状に設けられ、第2スクロール通路22の内壁面に摺接する複数のガイドリブ41によって設けられる。
第2スクロール通路22において各ガイドリブ41が摺接する範囲の内壁面は、円筒面に設けられる。そして、各ガイドリブ41は、第2スクロール通路22の内壁面に対して微細なクリアランスを介して挿入配置されるものであり、複数のガイドリブ41が第2スクロール通路22の内壁面に摺接するすることで、ポペットバルブ23の移動方向がx軸方向のみに規制される。
なお、弁体23bの形状は何ら限定するものではないが、この実施例の弁体23bは、ポペットバルブ23とタービンハウジング5bの間を通過する排気ガスの流れをスムーズにするべく、弁体23bの上流面が上流方向へ膨出する球面に設けられる。
また、弁体23bにおいて弁座Aに着座するシート面Bも外側へ膨出する球面に設けられる。さらに、弁体23bの下流面は、中心部が下流方向に膨出する円錐面に設けられるとともに、その円錐表面が排気ガスの流れをスムーズにするべく緩やかな曲面に設けられる。
[実施例5]
図7に基づいて実施例5を説明する。
上記実施例1〜4では、ポペットバルブ23が排気ガスの流れ方向の上流側へ移動することにより開弁する内開弁タイプを示した。
これに対し、この実施例5は、ポペットバルブ23が排気ガスの流れ方向の下流側へ移動することにより開弁する外開弁タイプを採用するものである。
このような外開弁タイプのバルブ装置20であっても、上記実施例1〜4で開示したバルブ操作手段25およびガイド手段24を採用することで、上記実施例1〜4と同様の効果を得ることができる。
上記実施例のバルブ操作手段25は、回転シャフト31の回転運動をスライドピン27の直線移動に変換する手段としてカム溝33aによるカム機構を用いる例を示したが、回転シャフト31の回転運動をスライドピン27の直線移動に変換する手段は適宜変更可能なものである。
具体的な一例として、回転駆動されるピニオンによって直線歯車であるラックを駆動するラック&ピニオンを用いたり、ワイヤを巻き取ることでスライドピン27を駆動操作するワイヤ駆動タイプを用いたり、カム山を用いたカム機構など、種々適用可能なものである。
上記の実施例では、タービンハウジング5bに独立した2つの排気スクロール(第1、第2スクロール通路21、22)を設けて、一方の排気スクロール(第2スクロール通路22)をバルブ装置20によって開閉する例を示したが限定するものではない。
具体的には、上記の実施例とは異なり、独立した2つのターボチャージャ2を搭載する車両において、一方のターボチャージャ5の排気タービン5に通じる排気通路を開閉するバルブ装置20に本発明を適用しても良い。即ち、ツインターボの運転状態をコントロールするバルブ装置20に本発明を適用しても良い。
5 排気タービン
5a タービン羽根車
20 バルブ装置
22 第2スクロール通路(排気通路)
23 ポペットバルブ
24 ガイド手段
25 バルブ操作手段

Claims (8)

  1. 排気タービン(5)のタービン羽根車(5a)へ排気ガスを導く排気通路(22)を開閉するポペットバルブ(23)と、
    このポペットバルブ(23)の移動方向を直線方向に規制するガイド手段(24)と、
    前記ポペットバルブ(23)の移動方向をx軸方向とした場合に、前記x軸方向に対する垂直方向から前記ポペットバルブ(23)を開閉駆動するバルブ操作手段(25)と、
    を備えるバルブ装置(20)。
  2. 請求項1に記載のバルブ装置(20)において、
    前記ポペットバルブ(23)が組み付けられるハウジング(5b)には、前記排気通路(22)に隣接する部位に収容空間(α)が設けられ、
    前記バルブ操作手段(25)は、前記収容空間(α)の内部に配置されることを特徴とするバルブ装置(20)。
  3. 請求項2に記載のバルブ装置(20)において、
    前記収容空間(α)と前記排気通路(22)の間には、前記収容空間(α)の内部に配置される前記バルブ操作手段(25)と、前記排気通路(22)を通過する排気ガスとを区画する隔壁(26)が設けられることを特徴とするバルブ装置(20)。
  4. 請求項2または請求項3に記載のバルブ装置(20)において、
    前記ハウジング(5b)は、内側に前記収容空間(α)を形成する壁材(28)を備え、
    前記バルブ操作手段(25)は、前記収容空間(α)の外部から与えられる回転運動を前記収容空間(α)の内側へ導く回転シャフト(31)を回転自在に支持する軸受(32)を備え、
    この軸受(32)は、前記壁材(28)に形成された開口部(28a)に圧入されて、前記収容空間(α)の内部と大気中とを遮断することを特徴とするバルブ装置(20)。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載のバルブ装置(20)において、
    前記バルブ操作手段(25)は、前記収容空間(α)の外部から与えられる回転運動を前記収容空間(α)の内側へ導く回転シャフト(31)と、この回転シャフト(31)と一体に回動するカムプレート(33)と、前記カムプレート(33)に形成されたカム溝(33a)に嵌め入れられて前記ポペットバルブ(23)と一体に前記x軸方向へ移動するスライドピン(27)とを備え、
    前記カムプレート(33)は、前記スライドピン(27)の端部に設けられるスライダ35を挿し入れる組付け穴(33b)を備え、この組付け穴(33b)は前記カム溝(33a)に繋がって設けられることを特徴とするバルブ装置(20)。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のバルブ装置(20)において、
    前記ポペットバルブ(23)が組み付けられるハウジング(5b)は、閉弁時に前記ポペットバルブ(23)が着座する弁座(A)を備え、
    前記収容空間(α)は、前記弁座(A)より排気下流側に設けられることを特徴とするバルブ装置(20)。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のバルブ装置(20)において、
    前記ガイド手段(24)は、前記排気通路(22)の外部に設けられることを特徴とするバルブ装置(20)。
  8. 請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のバルブ装置(20)において、
    前記ガイド手段(24)は、前記排気通路(22)の内部に設けられることを特徴とするバルブ装置(20)。
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