JP6590033B2 - 低圧egr装置 - Google Patents
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Description
吸気通路のうち合流部よりも下流側の通路部(312)を形成し、EGRガス及び吸入エアの少なくとも一方を弁室から流出させるミクスチャダクト(14,3014)とを、備え、弁ハウジングの内周面は、EGRダクトとエアダクトとの間に設けられたシール凹面(113)を有しており、シート部は、シート部における回動軸線とは反対側の面であり、弁体の回動に伴ってシール凹面に沿って移動するシール凸面(103)を有しており、弁体がEGRダクトを全閉する全閉回動位置(P1)にある場合に、シール凸面は、EGRダクトにおいて弁室へEGRガスを流入させる流入口(120)を弁室側から覆い、弁体がエアダクトを最大限に絞る最大絞り回動位置(P5)にある場合に、シール凸面は、エアダクトにおいて弁室へ吸入エアを流入させる流入口(130)を弁室側から覆い、弁体がEGRダクトを部分開放し且つエアダクトを部分開放する中間回動位置(P4)にある場合に、シール凸面は、弁体の回動方向においてシール凹面からEGRダクト側及びエアダクト側の両方にはみ出して、EGRダクトの流入口及びエアダクトの流入口のそれぞれの一部を弁室側から覆い、中間回動位置は、エアダクトが全開状態に維持されると共に、EGRダクトが開き始める第1中間回動位置(P2)と、エアダクトが全開状態に維持されると共に、EGRダクトが第1中間回動位置よりも広い開度をもって部分開放される第2中間回動位置(P3)とを含む、ことを特徴とする。
図1に示すように、本発明の第一実施形態による低圧EGR装置1は、ターボ過給器2を搭載した車両用内燃機関3に、適用される。
以下、低圧EGR装置1の全体作動を説明する。尚、図10では、吸入エアについて最大流量Famaxを100%としたときの流量と、EGRガスについて最大流量Femaxを100%としたときの流量とを、共通の縦軸にて示している。
以上説明した第一実施形態の作用効果を、以下に説明する。
開示された第一態様は、
ターボ過給器(2)を搭載した内燃機関(3)において、排気通路(32)のうちター
ビン(20)よりも下流側の分流部(320)から、吸気通路(31)のうちコンプレッ
サ(21)よりも上流側の合流部(310)へ、EGRガスを再循環させて吸入エアと混
合させる低圧EGR装置(1)であって、
部分球面状のシール凸面(103)を有し、シール凸面の球面中心(Cv)を通る回動
軸線(Lv)まわりに回動可能な弁体(10)と、
合流部を形成して弁体を収容する弁室(110)、及び弁室に露出してシール凸面と摺
接する部分球面状のシール凹面(113)を、有する弁ハウジング(11)と、
分流部からのEGRガスを弁室へ流入させるEGRダクト(12,2012,4012
)と、
吸気通路のうち合流部よりも上流側の通路部(311)を形成し、吸入エアを弁室へ流
入させるエアダクト(13,3013,5013)と、
吸気通路のうち合流部よりも下流側の通路部(312)を形成し、EGRガス及び吸入
エアの少なくとも一方を弁室から流出させるミクスチャダクト(14,3014)とを、
備え、
シール凹面は、EGRダクトとエアダクトとの間に設けられ、
エアダクトにおいて弁室へ吸入エアを流入させる流入口(130)と、ミクスチャダク
トにおいて弁室からEGRガス及び吸入エアの少なくとも一方を流出させる流出口(14
0)とを、最短距離で筒状に接続するエア仮想領域(Aa)を想定すると、
弁体は、EGRダクトを全閉する全閉回動位置(P1)から、EGRダクトを部分開放
する所定の中間回動位置(P3)まで回動する角度範囲(Rcm)において、エア仮想領
域内から外れることにより、エアダクトを全開することを特徴とする。
このような第一発明によると、弁体を収容する弁室に露出した部分球面状のシール凹面
は、弁ハウジングのうちEGRダクトとエアダクトとの間に設けられて、部分球面状のシ
ール凸面と摺接する。こうしてEGRダクトとエアダクトとに共通化される弁体は、シー
ル凸面の球面中心を通る回動軸線まわりに回動することで、それらのダクトを相異なる状
態に同時に制御することができる。具体的に弁体は、EGRダクトを全閉する全閉回動位
置から、同ダクトを部分開放する所定の中間回動位置まで、回動する角度範囲においては
、エアダクトを開放することができる。このとき特に弁体は、エアダクトの流入口とミク
スチャダクトの流出口とを接続するエア仮想領域内から外れることから、吸気通路のうち
合流部よりも上流側通路部を形成するエアダクトは、全開の状態に保持されて吸入エアの
流通を阻害しない。故に、吸入エアの圧力損失が最大限に低減される状態下、EGRガス
の再循環流量が零流量又は必要小流量に絞られる。また一方で弁体は、EGRダクトを全
開する全開回動位置から、上記中間回動位置の手前まで回動する角度範囲においては、エ
アダクトを絞ることができる。このとき、吸気通路のうち合流部を形成する弁室へスムー
ズにEGRガスを流入させるEGRダクトに対して、エアダクトは、当該弁室へ流入させ
る吸入エアの流量を絞ることになる。故に、吸気負圧が高められて、EGRガスの再循環
流量が増加する。
また、開示された第二態様では、
EGRダクトにおいて弁室へEGRガスを流入させる流入口(120)と、ミクスチャ
ダクトにおいて弁室からEGRガス及び吸入エアの少なくとも一方を流出させる流出口と
を、最短距離で筒状に接続するEGR仮想領域(Ae)を想定すると、
弁体は、エアダクトを最大限に絞る最大絞り回動位置(P5)において、EGR仮想領
域内から外れることにより、EGRダクトを全開することを特徴とする。
このような第二発明によると、エアダクトを最大限に絞る最大絞り回動位置において弁
体は、EGRダクトの流入口とミクスチャダクトの流出口とを接続するEGR仮想領域内
から外れることで、EGRダクトを全開する。その結果、EGRダクトを全開の状態にし
てEGRガスの再循環流量を増加させる際には、EGRガスの流通を阻害しないで、EG
Rガスの圧力損失を低減することができる。それと共に、EGR仮想領域内から外れた弁
体に対しては、水蒸気を含んだ高温のEGRガスが衝突し難くなる。故に、最大絞り回動
位置の弁体に対して冷温の吸入エアが衝突する状況下にあっても、EGRガスが当該弁体
に衝突して水蒸気が凝縮するのを抑制することができる。これによれば、吸気通路のうち
低圧EGR装置よりも下流側のコンプレッサへと凝縮水が到達してエロージョン等の異常
を招く事態につき、回避することが可能となる。
図11〜13に示すように本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態によるEGRダクト2012において中心軸線Leは、弁体10の回動軸線Lv及び球面中心Cv,Chに対して、Y方向のうちエアダクト13とは反対側へオフセットした箇所Seを通るように、設定されている。尚、これ以外の点でEGRダクト2012の構成は、第一実施形態によるEGRダクト12の構成と実質同一である。
図17〜19に示すように本発明の第三実施形態は、第一実施形態の変形例である。第三実施形態によるエアダクト3013において中心軸線Laは、弁体10の回動軸線Lv及び球面中心Cv,Chに対して、X方向のうちEGRダクト12とは反対側へオフセットした箇所Saを通るように、設定されている。また、第三実施形態によるミクスチャダクト3014において中心軸線Lmは、弁体10の回動軸線Lv及び球面中心Cv,Chに対して、X方向のうちEGRダクト12とは反対側へオフセットした箇所Smを通るように、設定されている。ここで、ミクスチャダクト3014の中心軸線Lmに関するオフセット箇所Smと、エアダクト3013の中心軸線Laに関するオフセット箇所Saとは、回動軸線Lv及び球面中心Cv,Chに対して同一側に同一距離をもってオフセットしている。こうした構成により、ミクスチャダクト3014の中心軸線Lmとエアダクト3013の中心軸線Laとは、互いに実質重なっている。尚、以上以外の点でエアダクト3013及びミクスチャダクト3014の構成は、それぞれ第一実施形態によるエアダクト13及びミクスチャダクト14の構成と実質同一である。
図23〜25に示すように本発明の第四実施形態は、第一実施形態の変形例である。第四実施形態によるEGRダクト4012において、球面中心Cv,Chを通り且つ弁体10の回動軸線Lvに対して実質直交する中心軸線Leは、エアダクト13の中心軸線Laとの間に鈍角θabを挟んでいる。これにより、EGRダクト4012の中心軸線Leは、ミクスチャダクト14の中心軸線Lmとの間には鋭角θmsを挟んでいる。尚、以上以外の点でEGRダクト4012の構成は、第一実施形態によるEGRダクト12の構成と実質同一である。
図29〜31に示すように本発明の第五実施形態は、第一実施形態の変形例であって、第四実施形態の変形例であるともいえる。第五実施形態によるエアダクト5013において、球面中心Cv,Chを通り且つ弁体10の回動軸線Lvに対して実質直交する中心軸線Laは、EGRダクト12の中心軸線Leとの間に鈍角θabを挟んでいる。尚、これ以外の点でエアダクト5013の構成は、第一実施形態によるエアダクト13の構成と実質同一である。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
弁室、113 シール凹面、120,130 流入口、140 流出口、310 合流部、311,312,330 通路部、320 分流部、Aa エア仮想領域、Ae EGR仮想領域、Ch,Cv 球面中心、La,Le,Lm 中心軸線、Lv 回動軸線、P1 全閉回動位置、P3 中間回動位置、P5 最大絞り回動位置、Rcm,Rsm角度範囲、Sa,Se,Sm 箇所、θab 鈍角
Claims (1)
- ターボ過給器(2)を搭載した内燃機関(3)において、排気通路(32)のうちタービン(20)よりも下流側の分流部(320)から、吸気通路(31)のうちコンプレッサ(21)よりも上流側の合流部(310)へ、EGRガスを再循環させて吸入エアと混合させる低圧EGR装置(1)であって、
回動軸線(Lv)から離れた位置に設けられたシート部(100)を有し、前記回動軸線まわりに回動可能な弁体(10)と、
前記合流部を形成して前記弁体を収容する弁室(110)を有する弁ハウジング(11)と、
前記分流部からの前記EGRガスを前記弁室へ流入させるEGRダクト(12,2012,4012)と、
前記吸気通路のうち前記合流部よりも上流側の通路部(311)を形成し、前記吸入エアを前記弁室へ流入させるエアダクト(13,3013,5013)と、
前記吸気通路のうち前記合流部よりも下流側の通路部(312)を形成し、前記EGRガス及び前記吸入エアの少なくとも一方を前記弁室から流出させるミクスチャダクト(14,3014)とを、備え、
前記弁ハウジングの内周面は、
前記EGRダクトと前記エアダクトとの間に設けられたシール凹面(113)を有しており、
前記シート部は、
前記シート部における前記回動軸線とは反対側の面であり、前記弁体の回動に伴って前記シール凹面に沿って移動するシール凸面(103)を有しており、
前記弁体が前記EGRダクトを全閉する全閉回動位置(P1)にある場合に、前記シール凸面は、前記EGRダクトにおいて前記弁室へ前記EGRガスを流入させる流入口(120)を前記弁室側から覆い、
前記弁体が前記エアダクトを最大限に絞る最大絞り回動位置(P5)にある場合に、前記シール凸面は、前記エアダクトにおいて前記弁室へ前記吸入エアを流入させる流入口(130)を前記弁室側から覆い、
前記弁体が前記EGRダクトを部分開放し且つ前記エアダクトを部分開放する中間回動位置(P4)にある場合に、前記シール凸面は、前記弁体の回動方向において前記シール凹面から前記EGRダクト側及び前記エアダクト側の両方にはみ出して、前記EGRダクトの前記流入口及び前記エアダクトの前記流入口のそれぞれの一部を前記弁室側から覆い、
前記中間回動位置は、
前記エアダクトが全開状態に維持されると共に、前記EGRダクトが開き始める第1中間回動位置(P2)と、
前記エアダクトが全開状態に維持されると共に、前記EGRダクトが前記第1中間回動位置よりも広い開度をもって部分開放される第2中間回動位置(P3)とを含む、ことを特徴とする低圧EGR装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018119134A JP6590033B2 (ja) | 2018-06-22 | 2018-06-22 | 低圧egr装置 |
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