JPWO2012060004A1 - ダイナミックダンパ装置 - Google Patents

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Abstract

ダイナミックダンパ装置(1)は、差動回転可能な複数の回転要素を含む遊星歯車機構(20)と、動力が伝達されて回転する回転軸(10)と遊星歯車機構(20)の第1回転要素(20C)とを連結する弾性体(31)と、第1回転要素(20C)とは異なる第2回転要素(20R、20S)に連結され当該第2回転要素(20R、20S)の回転速度を制御する速度制御装置(40Rs、40Ss)と、第1回転要素(20C)に連結され当該第1回転要素(20C)に作用するトルクを制御するトルク制御装置(40t)とを備えることを特徴とする。したがって、ダイナミックダンパ装置(1)は、適正に振動を低減することができる、という効果を奏する。

Description

本発明は、ダイナミックダンパ装置に関する。
従来のダイナミックダンパ装置として、例えば、特許文献1には、電気モータの駆動を制御しこの電気モータのトルクを制御して、見掛け上の慣性質量を調節することで共振点を制御し、これにより、共振振動を低減する制御を行うハイブリッド自動車用マスダイナミックダンパ装置が開示されている。
特開2003−314614号公報
ところで、上述のような特許文献1に記載のハイブリッド自動車用マスダイナミックダンパ装置は、例えば、見掛け上の慣性質量を調節する際の効率等の点で、更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正に振動を低減することができるダイナミックダンパ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るダイナミックダンパ装置は、差動回転可能な複数の回転要素を含む遊星歯車機構と、動力が伝達されて回転する回転軸と前記遊星歯車機構の第1回転要素とを連結する弾性体と、前記第1回転要素とは異なる第2回転要素に連結され当該第2回転要素の回転速度を制御する速度制御装置と、前記第1回転要素に連結され当該第1回転要素に作用するトルクを制御するトルク制御装置とを備えることを特徴とする。
また、上記ダイナミックダンパ装置では、前記速度制御装置による速度制御と前記トルク制御装置によるトルク制御とによって制振制御を行うものとすることができる。
また、上記ダイナミックダンパ装置では、前記回転軸のトルク変化が所定未満の場合には前記速度制御装置の速度制御によって制振制御を行い、前記回転軸のトルク変化が所定以上の場合には前記トルク制御装置のトルク制御によって制振制御を行うものとすることができる。
また、上記ダイナミックダンパ装置では、前記制振制御の際に、前記トルク制御から当該トルク制御と前記速度制御装置の前記速度制御とが重複する期間を経て、前記速度制御に切り替えるものとすることができる。
また、上記ダイナミックダンパ装置では、前記トルク制御装置は、前記第1回転要素に連結されるブレーキ装置又は回転電機を含んで構成されるものとすることができる。
また、上記ダイナミックダンパ装置では、前記速度制御装置は、前記第2回転要素に連結されるブレーキ装置又は回転電機を含んで構成されるものとすることができる。
また、上記ダイナミックダンパ装置では、前記回転軸は、内燃機関からの動力が伝達されて回転するものとすることができる。
本発明に係るダイナミックダンパ装置は、適正に振動を低減することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るダイナミックダンパ装置を搭載した車両の概略構成図である。 図2は、ダイナミックダンパ装置の要部断面図である。 図3は、遊星歯車機構の共線図である。 図4は、ECUによる制御の一例を示すフローチャートである。 図5は、制御マップの一例を示す図である。 図6は、制御の一例を示すタイムチャートである。 図7は、実施形態2に係るダイナミックダンパ装置の要部断面図である。 図8は、実施形態3に係るダイナミックダンパ装置の要部断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係るダイナミックダンパ装置を搭載した車両の概略構成図、図2は、ダイナミックダンパ装置の要部断面図、図3は、遊星歯車機構の共線図、図4は、ECUによる制御の一例を示すフローチャート、図5は、制御マップの一例を示す図、図6は、制御の一例を示すタイムチャートである。
なお、以下の説明では、特に断りのない限り、出力軸10の回転軸線Xに沿った方向を軸方向といい、回転軸線Xに直交する方向、すなわち、軸方向に直交する方向を径方向といい、回転軸線X周りの方向を周方向という。また、径方向において回転軸線X側を径方向内側といい、反対側を径方向外側という。また、軸方向において駆動源が設けられる側(駆動源から動力が入力される側)を入力側といい、反対側、つまり、駆動輪が設けられる側(駆動輪に動力を入力する側)を出力側という。
本実施形態のダイナミックダンパ装置1は、図1に示すように車両2に適用され、車両2のパワートレーン3の共振点(共振周波数)に対して反共振原理を用いて振動を低減するいわゆるダイナミックダンパ(動吸振動器)である。車両2のパワートレーン3は、走行用駆動源である内燃機関としてのエンジン4、ダンパ5、変速機等の駆動系6、デファレンシャルギヤ7等を含んで構成される。エンジン4、駆動系6等は、制御装置としてのECU8によって制御される。したがって、車両2は、エンジン4のクランクシャフト4aが回転駆動すると、その駆動力がダンパ5を介して駆動系6に入力されて変速され、デファレンシャルギヤ7等を介して各駆動輪9に伝達され、これにより、各駆動輪9が回転することで前進または後退することができる。そして、ダイナミックダンパ装置1は、パワートレーン3において、エンジン4からの動力が伝達されて回転する回転軸、ここでは、駆動系6の出力軸10に設けられる。
このダイナミックダンパ装置1は、図2に示すように、出力軸10から弾性体としてのバネ31を介してダイナミックダンパ装置1に作用する特定の周波数の振動に対して、ダンパマスが逆位相で振動することでこの振動を制振(吸振)し抑制する。つまり、ダイナミックダンパ装置1は、このダイナミックダンパ装置1に作用する特定の周波数の振動に対して、ダンパマスが共振振動し振動エネルギを代替吸収し、振動を吸収することで、高い制振効果(ダイナミックダンパ効果)を奏することができる。
そして、このダイナミックダンパ装置1は、遊星歯車機構20と、バネ31を保持するバネ保持機構30と、回転制御装置40とを備えることで、より適正に振動を低減している。ダイナミックダンパ装置1は、遊星歯車機構20、バネ保持機構30、回転制御装置40等の内側に出力軸10が挿入されるようにして配置される。ここでは、回転制御装置40の制御装置は、ECU8によって兼用される。なお、上述の出力軸10、遊星歯車機構20等は、所定の箇所が軸受等を介してケースに支持されている。
本実施形態のダイナミックダンパ装置1は、遊星歯車機構20にて、遊星歯車機構20の複数の回転要素のうちの1つ又は複数を回転制御要素とすると共に、他の1つの回転要素をトルク付加要素(言い換えれば、反力付加要素)とする。このダイナミックダンパ装置1は、遊星歯車機構20の複数の回転要素のうちのトルク付加要素がエンジン4からの動力が入力される入力要素となっている。
また、このダイナミックダンパ装置1は、遊星歯車機構20が出力軸10にバネ31を介して連結され弾性支持されることで、各回転要素がダンパマス、つまりダイナミックダンパにおいて慣性モーメントを発生させるための慣性質量部材として作用し、バネ31がダイナミックダンパの捩じり剛性を調節する部材として作用する。なお、以下の説明では、ダンパマスの慣性質量を可変とするという場合、特に断りの無い限り、ダンパマスの回転を可変とすることで見掛けの上の慣性質量を可変とする場合を含むものとする。
具体的には、遊星歯車機構20は、相互に差動回転可能な複数の回転要素を含んで構成され、回転要素の回転中心が回転軸線Xと同軸で配置される。遊星歯車機構20は、いわゆる、シングルピニオン式の遊星歯車機構であり、回転要素として、外歯歯車であるサンギヤ20Sと、サンギヤ20Sと同軸上に配置された内歯歯車であるリングギヤ20Rと、サンギヤ20Sとリングギヤ20Rとに噛合する複数のピニオンギヤ20Pを自転可能かつ公転可能に保持するキャリヤ20Cとを含んで構成される。本実施形態の遊星歯車機構20は、キャリヤ20Cが第1回転要素であり上記入力要素であると共に上記トルク付加要素に相当し、リングギヤ20R及びサンギヤ20Sが第1回転要素とは異なる第2回転要素であり上記回転制御要素に相当する。
キャリヤ20Cは、円環板状に形成され、ピニオン軸20Psに外歯歯車であるピニオンギヤ20Pを自転可能かつ公転可能に支持する。キャリヤ20Cは、第1サイドプレート33及び第2サイドプレート34を含んで構成される。この第1サイドプレート33及び第2サイドプレート34は、キャリヤ20Cを構成すると共に、後述のバネ保持機構30のバネ31を保持する保持部材としても兼用される。キャリヤ20Cは、遊星歯車機構20の入力部材をなす。キャリヤ20Cは、バネ保持機構30のバネ31等を介して出力軸10と相対回転可能に連結される。エンジン4から出力軸10に伝達された動力は、バネ保持機構30を介してこのキャリヤ20Cに伝達(入力)される。また、キャリヤ20Cは、後述の回転制御装置40のトルク制御装置40tが連結される。リングギヤ20Rは、円環板状に形成され、内周面に歯車が形成される。リングギヤ20Rは、後述の回転制御装置40のリングギヤ速度制御装置40Rsが連結される。サンギヤ20Sは、円環板状に形成され、外周面に歯車が形成される。サンギヤ20Sは、後述の回転制御装置40のサンギヤ速度制御装置40Ssが連結される。
バネ保持機構30は、バネ31と、このバネ31を保持する保持部材として、センタプレート32、第1サイドプレート33及び第2サイドプレート34とを有し、中心軸線が回転軸線Xと同軸で配置される。バネ31は、遊星歯車機構20の入力要素であるキャリヤ20Cを出力軸10に弾性支持するものであり、センタプレート32、第1サイドプレート33及び第2サイドプレート34によって周方向に沿って複数保持されている。バネ31は、出力軸10とキャリヤ20Cとを相対回転可能に連結する。つまり、このダイナミックダンパ装置1は、出力軸10と遊星歯車機構20との間にバネ31が介装される。
センタプレート32、第1サイドプレート33及び第2サイドプレート34は、バネ31を相互に動力伝達可能に保持するものであり、それぞれ、回転軸線Xと同軸の円環板状に形成される。センタプレート32は、出力軸10の外周面に支持され、径方向内側端部がスプライン係合部等を介して出力軸10に一体回転可能に連結される。第1サイドプレート33、第2サイドプレート34は、軸方向に対してセンタプレート32の両側にそれぞれ設けられ、上述したようにキャリヤ20Cとして兼用される。第1サイドプレート33と第2サイドプレート34とは、ピン、スペーサ等を介して、センタプレート32を挟んで一体化された状態で、このセンタプレート32に対して相対回転可能に設けられる。そして、第1サイドプレート33、第2サイドプレート34は、ピニオン軸20Psの一端側が固定される。ピニオン軸20Psは、第1サイドプレート33、第2サイドプレート34とセンタプレート32との相対回転を許容可能に、センタプレート32を貫通し、他端側にピニオンギヤ20Pが自転可能に支持される。そして、バネ31は、回転方向(周方向)に対するセンタプレート32と第1サイドプレート33、第2サイドプレート34との間に保持される。
上記のように構成されるバネ保持機構30は、回転方向(周方向)に対して、出力軸10と一体回転するセンタプレート32と、キャリヤ20Cとして兼用される第1サイドプレート33、第2サイドプレート34との間にバネ31が介在する。この結果、バネ保持機構30は、バネ31等を介して出力軸10とキャリヤ20Cとを相対回転可能に連結することができる。エンジン4から出力軸10に伝達された動力(変動成分)は、センタプレート32、バネ31を介してキャリヤ20Cとして兼用される第1サイドプレート33及び第2サイドプレート34に入力(伝達)される。この間、各バネ31は、回転方向に対するセンタプレート32と第1サイドプレート33、第2サイドプレート34との間に保持されつつ、伝達される動力の大きさに応じて弾性変形する。
回転制御装置40は、遊星歯車機構20に作用するトルクを調節して遊星歯車機構20の回転を制御するものである。回転制御装置40は、速度制御装置としてのリングギヤ速度制御装置40Rs及びサンギヤ速度制御装置40Ssと、トルク制御装置40tとを有する。リングギヤ速度制御装置40Rsは、リングギヤ20Rに連結されこのリングギヤ20Rの回転速度を制御する。サンギヤ速度制御装置40Ssは、サンギヤ20Sに連結されこのサンギヤ20Sの回転速度を制御する。トルク制御装置40tは、キャリヤ20Cに連結されこのキャリヤ20Cに作用するトルクを制御する。これにより、回転制御装置40は、遊星歯車機構20に作用するトルクを調節して遊星歯車機構の回転を制御する。
本実施形態のリングギヤ速度制御装置40Rsは、リングギヤ20Rに連結されるブレーキ装置又は回転電機、ここでは、ブレーキ装置としての電磁ブレーキ41Rsを含んで構成される。サンギヤ速度制御装置40Ssは、サンギヤ20Sに連結されるブレーキ装置又は回転電機、ここでは、ブレーキ装置としての電磁ブレーキ41Ssを含んで構成される。トルク制御装置40tは、キャリヤ20Cに連結されるブレーキ装置又は回転電機、ここでは、ブレーキ装置としての電磁ブレーキ41tを含んで構成される。電磁ブレーキ41Rsは、リングギヤ20Rと固定部、例えば、ケースとを選択的に連結する。電磁ブレーキ41Ssは、サンギヤ20Sと固定部、例えば、ケースとを選択的に連結する。電磁ブレーキ41tは、キャリヤ20Cと固定部、例えば、ケースとを選択的に連結する。
具体的には、電磁ブレーキ41Rs、41Ss、41tは、それぞれ、電磁コイル42Rs、42Ss、42tと、回転部材43Rs、43Ss、43tと、押圧ピストン44Rs、44Ss、44tとを含んで構成される。電磁ブレーキ41Rsは、リングギヤ20Rと一体回転する回転部材43Rsを所定のブレーキトルク(制動トルク)で制動可能であると共に、ブレーキトルクの大きさを調節可能である。電磁ブレーキ41Ssは、サンギヤ20Sと一体回転する回転部材43Ssを所定のブレーキトルク(制動トルク)で制動可能であると共に、ブレーキトルクの大きさを調節可能である。電磁ブレーキ41tは、キャリヤ20Cと一体回転する回転部材43tを所定のブレーキトルク(制動トルク)で制動可能であると共に、ブレーキトルクの大きさを調節可能である。
電磁コイル42Rs、42Ss、42tは、電流が供給されることで電磁力を発生する。回転部材43Rs、43Ss、43tは、回転軸線Xと同軸の円環板状に形成される。
回転部材43Rsは、リングギヤ20Rの延長部分20Raの外周面に支持され、径方向内側端部がスプライン係合部等を介してリングギヤ20Rに一体回転可能に連結される。回転部材43Ssは、サンギヤ20Sの延長部分20Saの外周面に支持され、径方向内側端部がスプライン係合部等を介してサンギヤ20Sに一体回転可能に連結される。回転部材43tは、キャリヤ20Cの延長部分20Caの外周面に支持され、径方向内側端部がスプライン係合部等を介してキャリヤ20Cに一体回転可能に連結される。
上記の電磁コイル42Rs、42Ss、42tは、それぞれ対応する回転部材43Rs、43Ss、43tの径方向外側端部に対して、軸方向に対向する位置に配置され、ケース等に固定される。押圧ピストン44Rs、44Ss、44tは、回転軸線Xと同軸の円環板状に形成される。押圧ピストン44Rs、44Ss、44tは、それぞれ軸方向に対して対応する回転部材43Rs、43Ss、43tの一方側(入力側)にて、ケース等に支持される。押圧ピストン44Rs、44Ss、44tは、径方向外側端部がスプライン係合部等を介して軸方向に沿って相対移動可能に支持される。ここでは、電磁ブレーキ41Rs、41Ss、41tは、ECU8によってその駆動が制御される。
電磁ブレーキ41Rs、41Ss、41tは、電磁コイル42Rs、42Ss、42tに電流が供給されると、この電磁コイル42Rs、42Ss、42tの電磁力によって押圧ピストン44Rs、44Ss、44tが軸方向に沿って回転部材43Rs、43Ss、43t側に吸引され、この回転部材43Rs、43Ss、43tを軸方向に沿って押圧する。そして、電磁ブレーキ41Rs、41Ss、41tは、回転部材43Rs、43Ss、43tと押圧ピストン44Rs、44Ss、44t、電磁コイル42Rs、42Ss、42t近傍の当接面との接触面に生じる摩擦力によって、回転部材43Rs、43Ss、43tの回転を摩擦制動する。
このとき、電磁ブレーキ41Rs、41Ss、41tは、ECU8によって電磁コイル42Rs、42Ss、42tに供給される電流が調節されることで、回転部材43Rs、43Ss、43tの回転を制動するためのブレーキトルク(制動トルク)の大きさが調節される。典型的には、電磁ブレーキ41Rs、41Ss、41tは、電磁コイル42Rs、42Ss、42tに供給される電流が大きくなるにしたがって、押圧ピストン44Rs、44Ss、44tによる押圧力が大きくなり、ブレーキトルクが大きくなる。電磁ブレーキ41Rs、41Ss、41tは、ブレーキトルクが0である場合(供給電流が0の場合)に、回転部材43Rs、43Ss、43tが完全に解除された完全解放状態となり、ブレーキトルク(供給電流)が大きくなるにしたがって、半係合状態(スリップ状態)を経て完全係合状態となる。
ここで、ECU8は、車両2の各部の駆動を制御するものであり、CPU、ROM、RAM及びインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路である。ECU8は、エンジン4、駆動系6等を制御すると共に、回転制御装置40のリングギヤ速度制御装置40Rs、サンギヤ速度制御装置40Ss及びトルク制御装置40t、ここでは、電磁ブレーキ41Rs、41Ss、41tの駆動を制御する。
上記のように構成されるダイナミックダンパ装置1は、出力軸10からバネ31を介してダンパマスとしての遊星歯車機構20に作用する特定の周波数の振動に対して、このダンパマスが逆位相で振動することで、この振動を打ち消して制振(吸振)し抑制する。よって、このダイナミックダンパ装置1は、例えば、パワートレーン3で発生したエンジン爆発1次に起因する振動を抑制することができ、振動騒音の低減、燃費の向上を図ることができる。
このとき、ダイナミックダンパ装置1は、ECU8がリングギヤ速度制御装置40Rs、サンギヤ速度制御装置40Ss及びトルク制御装置40t、ここでは、電磁ブレーキ41Rs、41Ss、41tの駆動を制御し、遊星歯車機構20の回転を制御することによって制振制御を行うことで、ダイナミックダンパ装置1での逆位相の振動をパワートレーン3で発生する振動に応じて適宜設定することができ、広範囲な運転領域で適正に振動を低減することができる。
すなわち、ダイナミックダンパ装置1は、ECU8が電磁ブレーキ41Rs、41Ss、41tの駆動を制御し遊星歯車機構20の回転を可変制御する。これにより、ダイナミックダンパ装置1は、遊星歯車機構20のリングギヤ20Rやサンギヤ20Sの回転を可変とし、これらリングギヤ20R、サンギヤ20S等を含むダンパマスに作用する慣性力を可変とすることで、ダンパマスの見掛け上の慣性質量を可変に制御する慣性質量制御を行う。例えば、ダイナミックダンパ装置1は、相対的に大きなダンパマスであるリングギヤ20Rの回転速度を増速することにより、ダンパマスの見掛け上の慣性質量を増加し、実際の慣性質量を増加させた場合と同等の効果を得ることができる。
より具体的には、本実施形態のECU8は、リングギヤ速度制御装置40Rsである電磁ブレーキ41Rs、サンギヤ速度制御装置40Ssである電磁ブレーキ41Ss、トルク制御装置40tである電磁ブレーキ41tの駆動を制御し、リングギヤ速度制御装置40Rs又はサンギヤ速度制御装置40Ssによる速度制御と、トルク制御装置40tによるトルク制御とによって、遊星歯車機構20の入力要素であるキャリヤ20Cに作用するトルクを調節して遊星歯車機構20の回転を制御することで制振制御を行う。これにより、ダイナミックダンパ装置1は、制振制御を行う際に、以下で説明するように、応答性の高い制振制御が可能となり、例えば、パワートレーン3の効率や振動騒音が最適となるように応答性よく制御することができる。
ここで、遊星歯車機構20のキャリヤ20C、リングギヤ20R、サンギヤ20Sは、図3に示す共線図に基づいた回転速度(回転数に相当)で作動する。この図3は、遊星歯車機構20の各回転要素の回転速度(回転数)の相対関係を直線で表したものであり、縦軸をサンギヤ20S、キャリヤ20C及びリングギヤ20Rのそれぞれの回転の速度比(相対回転数比に相当)とし、横軸に沿った互いの間隔がリングギヤ20Rとサンギヤ20Sとの歯数比に応じた間隔となるように各回転要素の速度比をそれぞれ配置した速度線図である。ここでは、この図3は、入力要素であるキャリヤ20Cを基準とし、キャリヤ20Cの回転の速度比を1としている。また、この図3に示すギヤ比ρは、遊星歯車機構20のギヤ比である。すなわち、サンギヤ20Sとキャリヤ20Cとの間隔を「1」とするとキャリヤ20Cとリングギヤ20Rとの間隔は、ギヤ比ρに対応する。
そして、遊星歯車機構20全体において、各回転要素の回転速度を可変とすることによる見掛けの上の慣性質量(以下、特に断りの無い限り「慣性質量速度項」という。)を総合慣性質量速度項I0とした場合、総合慣性質量速度項I0は、サンギヤ20Sの慣性質量速度項Is0、キャリヤ20Cの慣性質量速度項Ic0及びリングギヤ20Rの慣性質量速度項Ir0を用いて、下記の数式(1)で表すことができる。言い換えれば、この総合慣性質量速度項I0は、回転速度制御による遊星歯車機構20全体での見掛け上の慣性質量である。

0=Is0+Ic0+Ir0 ・・・ (1)

サンギヤ20Sの慣性質量速度項Is0、キャリヤ20Cの慣性質量速度項Ic0及びリングギヤ20Rの慣性質量速度項Ir0は、例えば、速度比が1であるときのサンギヤ20Sの慣性質量Is、キャリヤ20Cの慣性質量Ic及びリングギヤ20Rの慣性質量Irを用いて、下記の数式(2)から(4)で表すことができる。

Is0=δ2・Is ・・・ (2)

Ic0=Ic ・・・ (3)

Ir0=(1+(1−δ)・ρ)2・Ir ・・・ (4)

したがって、総合慣性質量速度項I0は、数式(1)〜(4)に基づいて、下記の数式(5)で表すことができる。

0=δ2・Is+Ic+(1+(1−δ)・ρ)2・Ir ・・・ (5)
そして、遊星歯車機構20全体において、各回転要素の回転速度変化の際に作用するトルクによる見掛けの上の慣性質量(以下、特に断りの無い限り「慣性質量トルク項」という。)を総合慣性質量トルク項Itとした場合、総合慣性質量トルク項Itは、各回転要素の回転速度変化の際に入力要素であるキャリヤ20Cに作用するキャリヤトルク(遊星歯車機構20本体側からキャリヤ20Cに作用するトルク)Tc、キャリヤトルクTcによる遊星歯車機構20全体での角速度変化量dω/dtを用いて、下記の数式(6)で表すことができる。言い換えれば、この総合慣性質量トルク項Itは、トルク制御による遊星歯車機構20全体での見掛け上の慣性質量である。

It=Tc/(dω/dt) ・・・ (6)

このキャリヤトルクTcは、キャリヤ20Cに連結されたキャリヤ負荷制御要素である電磁ブレーキ41tによるブレーキトルクTbtを調節することで、直接的に制御することができる。
そして、遊星歯車機構20全体において、各回転要素の回転を可変とすることによる見掛けの上の慣性質量を総合慣性質量(ダイナミックダンパ装置1のダンパマスの総合の慣性質量)Iaとした場合、総合慣性質量Iaは、総合慣性質量速度項I0、総合慣性質量トルク項Itを用いて、下記の数式(7)で表すことができる。

Ia=I0+It ・・・ (7)

このときのダイナミックダンパ装置1としての固有振動数faは、バネ31のバネ定数Kd、総合慣性質量Iaを用いて、下記の数式(8)で表すことができる。

fa=(√(Kd/Ia))/2π ・・・ (8)
したがって、ダイナミックダンパ装置1は、総合慣性質量Iaを調節することで固有振動数faをパワートレーン3で発生する振動に応じて適正に調節することができる。このとき、ダイナミックダンパ装置1は、キャリヤトルクTcを調節し遊星歯車機構20の回転を制御して総合慣性質量トルク項Itを調節することで、例えば、総合慣性質量速度項I0を調節する場合と比較して応答性よく総合慣性質量Iaを調節し固有振動数faを調節することができる。これは、各回転要素の速度は、トルクの積分項に相当することから、総合慣性質量トルク項Itの方が総合慣性質量速度項I0より素早く変化させることができるためである。
本実施形態のダイナミックダンパ装置1は、ECU8が制振制御におけるトルク制御として回転制御装置40のトルク制御装置40tである電磁ブレーキ41tの駆動を制御することで、電磁ブレーキ41tによるブレーキトルクTbtが調節され、キャリヤトルクTcが調節される。これにより、ダイナミックダンパ装置1は、総合慣性質量トルク項It、総合慣性質量Iaが調節され、最終的に固有振動数faが調節される。この結果、ダイナミックダンパ装置1は、応答性の高い制振制御を行うことができ、例えば、変速時などパワートレーン3における共振点(共振周波数)が急激に変化するような場合であっても、変化に対して応答性よく適正な固有振動数faに調節することができ、パワートレーン3の効率や振動騒音が最適となるように、素早く応答性よく制御することができる。車両2では、例えば、トルクコンバータ(不図示)のロックアップクラッチをOFF(解放状態)にすることで振動を抑制することも可能であるが、この場合、燃費が悪化するおそれがあるが、本願のダイナミックダンパ装置1であれば、このようなロックアップクラッチOFFによる燃費悪化を抑制した上で適正に振動を抑制できる。
ここで、本実施形態のダイナミックダンパ装置1は、ECU8がリングギヤ速度制御装置40Rs又はサンギヤ速度制御装置40Ssによる速度制御と、トルク制御装置40tによるトルク制御とによって制振制御を行うことで、速度制御による慣性質量制御と、トルク制御による慣性質量制御とを運転状態に応じて適宜使い分けて制振制御を行うことができ、これにより、制振制御の精度を向上することができる。リングギヤ速度制御装置40Rs又はサンギヤ速度制御装置40Ssによる速度制御とは、電磁ブレーキ41RsによるブレーキトルクTbrs(言い換えれば、リングギヤ20Rに作用するリングギヤトルクTr)又は電磁ブレーキ41SsによるブレーキトルクTbss(言い換えれば、サンギヤ20Sに作用するサンギヤトルクTs)を付加することで、遊星歯車機構20の各回転要素の回転速度を制御して総合慣性質量速度項I0を調節し、総合慣性質量Ia、固有振動数faを調節する制御である。この速度制御では、回転要素を減速側に制御する場合と、増速側に制御する場合とで、リングギヤ速度制御装置40Rsとサンギヤ速度制御装置40Ssとを使い分ける。トルク制御装置40tによるトルク制御とは、電磁ブレーキ41tによるブレーキトルクTbtを制御して総合慣性質量トルク項Itを調節し、総合慣性質量Ia、固有振動数faを調節する制御である。
例えば、ダイナミックダンパ装置1は、出力軸10のトルク変化が所定未満の場合にはリングギヤ速度制御装置40Rs又はサンギヤ速度制御装置40Ssの速度制御によって制振制御を行い、出力軸10のトルク変化が所定以上の場合にはトルク制御装置40tのトルク制御によって制振制御を行うとよい。出力軸10のトルク変化が所定未満の場合とは、典型的には、パワートレーン3における共振点が大きく変化しない運転状態であり、例えば、車両2の定常運転時などの場合である。出力軸10のトルク変化が所定以上の場合とは、典型的には、パワートレーン3における共振点が大きく変化するような運転状態であり、例えば、駆動系6にて変速が行われたような過渡時などの場合である。これにより、ダイナミックダンパ装置1は、制振制御の精度を向上することができると共に、燃費悪化を抑制することができ、制振制御の精度向上と燃費悪化抑制とを両立することができる。
すなわち、ダイナミックダンパ装置1は、車両2の定常走行時など、出力軸10のトルク変化が所定未満の場合には、ECU8がリングギヤ速度制御装置40Rs又はサンギヤ速度制御装置40Ssの速度制御によって制振制御を行い、総合慣性質量速度項I0を調節し、総合慣性質量Ia、固有振動数faを調節し、振動を低減する。ここで、遊星歯車機構20の回転要素の回転速度調節の際に、リングギヤ20R又はサンギヤ20Sに付加するトルクは、典型的には、極めて小さなトルクで十分であり、トルク制御でキャリヤ20Cに作用させるトルクと比較して格段に小さくてよい。この結果、ダイナミックダンパ装置1は、車両2の定常運転時など出力軸10のトルク変化が所定未満であり共振点が大きく変化しない運転状態では、燃費悪化の少ない速度制御によって制振制御を行うことができ、燃費の悪化を抑制することができる。
一方、ダイナミックダンパ装置1は、車両2の変速時や過渡運転時など、出力軸10のトルク変化が所定以上の場合には、ECU8がトルク制御装置40tのトルク制御によって制振制御を行い、総合慣性質量トルク項Itを調節し、総合慣性質量Ia、固有振動数faを調節し、振動を低減する。この結果、ダイナミックダンパ装置1は、車両2の変速時や過渡運転時など出力軸10のトルク変化が所定以上であり共振点が大きく変化する運転状態では、応答性の高いトルク制御によって制振制御を行うことができ、制振制御の精度を向上することができる。
なお、ダイナミックダンパ装置1は、トルク制御によって制振制御を行う場合、制振制御の初期はトルク制御によって応答性を確保した後、制振制御の終了時には速度制御に切り替えるようにしてもよい。すなわち、ダイナミックダンパ装置1は、制振制御の際に、ECU8がトルク制御からトルク制御と速度制御とが重複する期間を経て、最終的に速度制御に切り替えるようにしてもよい。この場合、ダイナミックダンパ装置1は、制振制御の応答性を確保した上で、燃費の悪化を抑制することができることから、より適正に制振制御の精度向上と燃費悪化抑制とを両立することができる。
次に、図4のフローチャートを参照してECUによる制御の一例を説明する。なお、これらの制御ルーチンは、数msないし数十ms毎の制御周期で繰り返し実行される。
まず、ECU8は、種々のセンサの検出結果に基づいて、エンジン4のエンジン回転数等のエンジン情報や車両2の速度情報などを取得する(ST1)。
次に、ECU8は、ST1で取得した情報に基づいて、種々の手法を用いて、車両2が変速するか否かを判定する(ST2)。
ECU8は、車両2が変速すると判定した場合(ST2:Yes)、目標の総合慣性質量トルク項Itを決定する(ST3)。この場合、ECU8は、例えば、図5に例示する制御マップに基づいて、変速後の変速段(変速比)に応じた目標の総合慣性質量Iaを算出する。この図5に例示する制御マップは、各変速段(1、2、3、・・・)と目標の総合慣性質量Ia(Ia1、Ia2、Ia3、・・・)との対応関係を記述したものであり、実車評価等に基づいて予め設定され、ECU8の記憶部に記憶されている。そして、ECU8は、現在の車両2の速度から推定するキャリヤ20Cの回転数、センサが検出する現在のリングギヤ20Rの回転数等から総合慣性質量速度項I0を算出し、例えば、下記の数式(9)を用いて、目標の総合慣性質量Ia、現在の総合慣性質量速度項I0等から目標の総合慣性質量トルク項Itを算出する。

It=Ia−I0 ・・・ (9)
そして、ECU8は、駆動系6を制御して実際に変速を実行すると共に、目標の総合慣性質量トルク項Itに基づいて、実際の総合慣性質量トルク項Itがこの目標の総合慣性質量トルク項Itに収束するように、トルク制御として、トルク制御装置40tの電磁ブレーキ41tを制御する。これにより、ECU8は、キャリヤトルクTcを調節し、総合慣性質量Iaを目標の総合慣性質量Iaに収束させ、変速後の共振点に応じた適正な固有振動数faに調節する(ST4)。
そして、ECU8は、Ia=I0+Itの関係を保ちつつ、トルク制御装置40tのトルク制御による総合慣性質量トルク項Itを低減する一方、リングギヤ速度制御装置40Rs又はサンギヤ速度制御装置40Ssの速度制御による総合慣性質量速度項I0を増加させ、最終的にIt=0、I0=Iaとし(ST5)、現在の制御周期を終了し、次の制御周期に移行する。
ECU8は、ST2にて、車両2が変速しないと判定した場合(ST2:No)、ST5に移行し、以降の処理を実行する。
図6を参照して一例を説明すると、例えば、時刻t1にて、車両2が5速から6速に変速する場合、反共振に必要な慣性質量は、図5に例示する制御マップに示すように、Ia5からIa6に変化する。この場合、反共振に必要なキャリヤトルクTcは、例えば、下記の数式(10)で表すことができる。ダイナミックダンパ装置1は、トルク制御装置40tのトルク制御によってキャリヤ20Cに、数式(10)で算出されるキャリヤトルクTcを作用させることで、パワートレーン3で生じる振動に対して反共振状態となり、振動を低減することが可能となる。ここで算出されたキャリヤトルクTcは、上記の目標の総合慣性質量トルク項Itを実現するためのトルクに相当する。

Tc=(Ia6−Ia5)・(dω/dt) ・・・ (10)
このとき、ECU8は、I0=Ia6となるようにリングギヤ速度制御装置40Rs又はサンギヤ速度制御装置40Ssの速度制御によって、変速と同時にリングギヤ20R又はサンギヤ20Sにブレーキトルクを付加して、回転要素の回転速度を調節する。そして、ECU8は、Ia=I0+Itの関係を保ちつつ、トルク制御装置40tのトルク制御による総合慣性質量トルク項Itを低減する(It項低減)一方、リングギヤ速度制御装置40Rs又はサンギヤ速度制御装置40Ssの速度制御による総合慣性質量速度項I0を増加させ(I0項増加)、時刻t2にて、最終的にIt=0、I0=Iaとし、過渡状態から定常状態に移行する。
以上で説明した実施形態に係るダイナミックダンパ装置1によれば、差動回転可能な複数の回転要素を含む遊星歯車機構20と、動力が伝達されて回転する出力軸10と遊星歯車機構20の第1回転要素であるキャリヤ20Cとを連結するバネ31と、キャリヤ20Cとは異なる第2回転要素であるリングギヤ20R、サンギヤ20Sに連結されリングギヤ20R、サンギヤ20Sの回転速度を制御するリングギヤ速度制御装置40Rs、サンギヤ速度制御装置40Ssと、キャリヤ20Cに連結されキャリヤ20Cに作用するトルクを制御するトルク制御装置40tとを備える。したがって、ダイナミックダンパ装置1は、制振制御の応答性を向上することができ、適正に振動を低減することができる。この結果、ダイナミックダンパ装置1は、いわゆるNVH(Noise−Vibration−Harshness、騒音・振動・ハーシュネス)を低減することができ、例えば、トルクコンバータのロックアップクラッチをON(係合状態)にできる運転領域を拡大することができ、これにより、燃費を向上することができる。
なお、以上で説明したダイナミックダンパ装置1は、速度制御装置としてリングギヤ速度制御装置40Rs及びサンギヤ速度制御装置40Ssを備えるものとして説明したが、以下で一例を説明するように、いずれか一方であってもよい。
また、以上の説明では、リングギヤ速度制御装置40Rs、サンギヤ速度制御装置40Ss、トルク制御装置40tは、それぞれ、ブレーキ装置としての電磁ブレーキ41Rs、電磁ブレーキ41Ss、電磁ブレーキ41tを含んで構成されるものとして説明したが、以下で一例を説明するように、これにかえて、それぞれ対応する回転要素に連結される回転電機としてのモータジェネレータ(不図示)を含んで構成されてもよいし、ブレーキ装置と回転電機との組み合わせであってもよい。
[実施形態2]
図7は、実施形態2に係るダイナミックダンパ装置の要部断面図である。実施形態2に係るダイナミックダンパ装置は、回転制御装置の構成が実施形態1とは異なる。その他、上述した実施形態と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する(以下で説明する実施形態でも同様である。)。
図7に示すダイナミックダンパ装置201は、遊星歯車機構20と、バネ31を保持するバネ保持機構30と、回転制御装置240とを備えることで、より適正に振動を低減している。回転制御装置240は、速度制御装置としてのリングギヤ速度制御装置40Rs及びサンギヤ速度制御装置40Ssと、トルク制御装置240tとを有する。そして、本実施形態のトルク制御装置240tは、キャリヤ20Cに連結される回転電機としてのモータ241tを含んで構成される。なお、リングギヤ速度制御装置40Rs、サンギヤ速度制御装置40Ssは、上記で説明したものとほぼ同様の構成であるのでその説明を省略する。
モータ241tは、キャリヤ20Cに連結されこのキャリヤ20Cの回転を制御するものである。モータ241tは、固定子としてのステータ240Sと、回転子としてのロータ240Rとを備える。ステータ240Sは、ケース等に固定される。ロータ240Rは、ステータ240Sの径方向内側に配置され、キャリヤ20Cの延長部分20Caに一体回転可能に結合される。言い換えれば、このキャリヤ20Cの延長部分20Caは、ロータ240Rが一体回転可能に結合されるロータ軸をなす。モータ241tは、インバータなどを介してバッテリから供給された電力を機械的動力に変換する電動機としての機能と、入力された機械的動力を電力に変換する発電機としての機能とを兼ね備えた回転電機(モータジェネレータ)である。モータ241tは、ロータ240Rが回転駆動することで、キャリヤ20Cの回転を制御することができる。モータ241tは、ECU8によってその駆動が制御される。
本実施形態のECU8は、リングギヤ速度制御装置40Rsである電磁ブレーキ41Rs、サンギヤ速度制御装置40Ssである電磁ブレーキ41Ss、トルク制御装置240tであるモータ241tの駆動を制御し、リングギヤ速度制御装置40Rs又はサンギヤ速度制御装置40Ssによる速度制御と、トルク制御装置240tによるトルク制御とによって、遊星歯車機構20の入力要素であるキャリヤ20Cに作用するトルクを調節して遊星歯車機構20の回転を制御することで制振制御を行う。つまり、ダイナミックダンパ装置201は、ECU8が制振制御におけるトルク制御として回転制御装置240のトルク制御装置240tであるモータ241tの駆動を制御することで、モータ241tのモータトルクTmが調節され、キャリヤトルクTcが調節される。ここでは、トルク制御装置240tによるトルク制御とは、モータ241tのモータトルクTmを制御して総合慣性質量トルク項Itを調節し、総合慣性質量Ia、固有振動数faを調節する制御である。これにより、ダイナミックダンパ装置1は、総合慣性質量トルク項It、総合慣性質量Iaが調節され、最終的に固有振動数faが調節される。この結果、ダイナミックダンパ装置201は、制振制御を行う際に、応答性の高い制振制御が可能となり、例えば、パワートレーン3の効率や振動騒音が最適となるように応答性よく制御することができる。
以上で説明した実施形態に係るダイナミックダンパ装置201によれば、制振制御の応答性を向上することができ、適正に振動を低減することができる。そして、このダイナミックダンパ装置201は、モータ241tの駆動を制御し、キャリヤ20Cに作用するトルクを調節することで、最終的に固有振動数faを調節することができる。このとき、ダイナミックダンパ装置201は、モータ241tが動力回生によってエネルギを回収することも可能となり、これにより、さらなる燃費向上等を実現することができる。
[実施形態3]
図8は、実施形態3に係るダイナミックダンパ装置の要部断面図である。実施形態3に係るダイナミックダンパ装置は、回転制御装置の構成が実施形態2とは異なる。
図8に示すダイナミックダンパ装置301は、遊星歯車機構20と、バネ31を保持するバネ保持機構30と、回転制御装置340とを備えることで、より適正に振動を低減している。回転制御装置340は、速度制御装置としてのサンギヤ速度制御装置40Ssと、トルク制御装置240tとを有する。トルク制御装置240tは、キャリヤ20Cに連結される回転電機としてのモータ241tを含んで構成される。なお、サンギヤ速度制御装置40Ssは、形式が若干異なるが、基本的には上記で説明したものとほぼ同様の構成であるのでその説明を省略する。
本実施形態のダイナミックダンパ装置301は、速度制御装置として、上述したリングギヤ速度制御装置40Rs(図7参照)を有していない。このダイナミックダンパ装置301は、第1回転要素としてのキャリヤ20Cとは異なる回転要素であるリングギヤ20Rとサンギヤ20Sとのうち、リングギヤ20Rと比較して相対的にフリクションが小さい傾向にあるサンギヤ20Sに、速度制御装置としてのサンギヤ速度制御装置40Ssを設け、リングギヤ20Rには速度制御装置を設けていない。
以上で説明した実施形態に係るダイナミックダンパ装置301によれば、制振制御の応答性を向上することができ、適正に振動を低減することができる。そして、このダイナミックダンパ装置301は、例えば、ダイナミックダンパ装置201(図7参照)と比較して、リングギヤ20Rにリングギヤ速度制御装置40Rsである電磁ブレーキ41Rs(図7参照)を備えない分、引き摺り損失を抑制することができる。また、ダイナミックダンパ装置301は、例えば、ダイナミックダンパ装置201と比較して、リングギヤ20Rに電磁ブレーキ41Rsを備えない分、装置全体の大型化を抑制した上で、モータ241tの設置スペースを相対的に広く確保することができ、これにより、モータ241tを大型化することができる。これにより、ダイナミックダンパ装置301は、装置全体の大型化を抑制した上で、モータ241tの効率や出力を向上することができ、より適正にキャリヤトルクTcを調節することができる。この結果、ダイナミックダンパ装置301は、さらなる燃費向上等を実現することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るダイナミックダンパ装置は、上述した実施形態に限定されず、請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係るダイナミックダンパ装置は、以上で説明した実施形態を複数組み合わせることで構成してもよい。
以上で説明した速度制御装置の制御装置とトルク制御装置の制御装置とは、ECU8によって兼用されるものとして説明するが、それぞれ別個に制御装置が設けられていてもよく、各制御装置がECU8と相互に検出信号や駆動信号、制御指令等の情報の授受を行う構成であってもよい。
以上の説明では、遊星歯車機構は、例えば、実施形態1等では、キャリヤが第1回転要素であり、リングギヤ、サンギヤが第2回転要素であるものとして説明したがこれに限らない。遊星歯車機構は、例えば、リングギヤが第1回転要素であってもよいし、サンギヤが第1回転要素であってもよい。
以上の説明では、ダイナミックダンパ装置は、パワートレーンにおいて、内燃機関からの動力が伝達されて回転する回転軸として、出力軸10に設けられるものとして説明したがこれに限らない。ダイナミックダンパ装置は、例えば、駆動歯車、従動歯車等を介して出力軸10と一体回転する回転軸(増速軸)に設けられてもよい。
以上のように本発明に係るダイナミックダンパ装置は、種々の車両に搭載されるダイナミックダンパ装置に適用して好適である。
1、201、301 ダイナミックダンパ装置
2 車両
3 パワートレーン
4 エンジン(内燃機関)
8 ECU
10 出力軸(回転軸)
20 遊星歯車機構
20C キャリヤ
20S サンギヤ
20R リングギヤ
30 バネ保持機構
31 バネ(弾性体)
40、240、340 回転制御装置
40Ss サンギヤ速度制御装置(速度制御装置)
40t、240t トルク制御装置
40Rs リングギヤ速度制御装置(速度制御装置)
41Rs、41Ss、41t 電磁ブレーキ(ブレーキ装置)
241t モータ(回転電機)

Claims (7)

  1. 差動回転可能な複数の回転要素を含む遊星歯車機構と、
    動力が伝達されて回転する回転軸と前記遊星歯車機構の第1回転要素とを連結する弾性体と、
    前記第1回転要素とは異なる第2回転要素に連結され当該第2回転要素の回転速度を制御する速度制御装置と、
    前記第1回転要素に連結され当該第1回転要素に作用するトルクを制御するトルク制御装置とを備えることを特徴とする、
    ダイナミックダンパ装置。
  2. 前記速度制御装置による速度制御と前記トルク制御装置によるトルク制御とによって制振制御を行う、
    請求項1に記載のダイナミックダンパ装置。
  3. 前記回転軸のトルク変化が所定未満の場合には前記速度制御装置の速度制御によって制振制御を行い、前記回転軸のトルク変化が所定以上の場合には前記トルク制御装置のトルク制御によって制振制御を行う、
    請求項1又は請求項2に記載のダイナミックダンパ装置。
  4. 前記制振制御の際に、前記トルク制御から当該トルク制御と前記速度制御装置の前記速度制御とが重複する期間を経て、前記速度制御に切り替える、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のダイナミックダンパ装置。
  5. 前記トルク制御装置は、前記第1回転要素に連結されるブレーキ装置又は回転電機を含んで構成される、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載に記載のダイナミックダンパ装置。
  6. 前記速度制御装置は、前記第2回転要素に連結されるブレーキ装置又は回転電機を含んで構成される、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載に記載のダイナミックダンパ装置。
  7. 前記回転軸は、内燃機関からの動力が伝達されて回転する、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のダイナミックダンパ装置。
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