JPWO2011158584A1 - 薄膜ガラスの搬送装置、及び薄膜ガラスの搬送方法 - Google Patents

薄膜ガラスの搬送装置、及び薄膜ガラスの搬送方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ロール状の薄膜ガラスに生じる応力偏在に起因する当該薄膜ガラスの破損を抑制する。本発明の搬送装置1は、長尺な薄膜ガラスGを長手方向に沿って送込ロール42で搬送し、当該送込ロール42と隣り合う巻取ロール3でロール状に巻き取るものであって、送込ロール42は、巻取ロール3に巻き取られたロール状の巻取りガラスと当該送込ロール42との間に張架される薄膜ガラスGの搬送方向長さが200mm以上となるように配設されている。

Description

本発明は、薄膜ガラスの搬送装置、及び薄膜ガラスの搬送方法に関する。
近年、表示デバイス用の基板材料として、ガスバリア性や透光性などに優れる薄膜ガラスが好適に用いられている。この薄膜ガラスは、厚さが200μm以下、好ましくは30〜150μmの極めて薄いガラスであり、この薄さによって可撓性を有し、例えばロール状に巻き取ることも可能となっている。
そのため、この可撓性を利用して薄膜ガラスに効率的に各種処理を施す手法として、長尺な薄膜ガラスを繰出軸から巻取軸へロールツーロール方式でロール搬送しつつ、その表面に各種処理を施す技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2010−105900号公報 特開平8−283041号公報
しかしながら、第一に、搬送される薄膜ガラスの厚さ分布や巻き取り時の張力分布を完全に均一にすることは困難であるため、図6に示すように、巻取軸でロール状に巻き取られる巻取りガラスには上記の厚さ分布や張力分布に起因する偏りが生じる。そのため、この偏りに基づく応力偏在によって、薄膜ガラス(巻取りガラス)が破損してしまう場合がある。
また、同様の現象として、繰出軸にロール状に巻かれた元巻ガラスに上記の応力偏在が生じている場合に、繰出軸とその直後の搬送ロールとの間において上記の偏在した応力を更に偏らせるような張力分布を生じさせてしまうと、繰出軸から繰り出された薄膜ガラスが破損してしまう場合がある。
本発明の第一の課題は、ロール状の薄膜ガラスに生じる応力偏在に起因する当該薄膜ガラスの破損を抑制することのできる薄膜ガラスの搬送装置、及び薄膜ガラスの搬送方法を提供することである。
また、第二に、上記の薄膜ガラスは、可撓性を有しているとはいえ、そもそも脆性材料であるため、大きな抱き角の搬送ロールに連続通過させると、屈曲が繰り返されることにより破断してしまう場合がある。
本発明の第二の課題は、搬送ロール通過時における薄膜ガラスの破断を抑制することのできる薄膜ガラスの搬送装置、及び薄膜ガラスの搬送方法を提供することである。
更に第三として、薄膜ガラスの幅を所定の長さに揃える工程では、COレーザー等のレーザーによる切断が好適に用いられる。この切断工程では、薄膜ガラスの一方の主面にCOレーザーを照射し、その熱応力を利用した亀裂進展によって薄膜ガラスを切断する。
一般に、ガラスの理論強度は非常に高いが、実質的に得られる引っ張り強度はその1/100程度と言われている。これはガラス端面に生じる所謂マイクロクラックと言われる傷に、応力が集中作用することに起因する。ガラスの強度を維持するにはやはりエッジ部の品質が特に重要であり、実際に長尺の可撓性帯状物として扱う場合、特にその要求品質は高い。エッジの処理は熱応力を発生させ切断する亀裂進展側の切断技術が必須であり、熱応力発生の意味からガラスへの吸収特性が優れているCOレーザーが用いられる。この切断技術で切断処理されたものは、その切断断面のマイクロクラックが極小化でき、切断したガラス自体の破断強度をつよく維持できることは公知であり。通常200μm程度の厚さであればレーザー照射、急冷の切断プロセスで膜厚方向全てを割断(所謂フルカット)することが可能である。
しかしながら、レーザーによって切断された薄膜ガラスでは、レーザーが照射されていないレーザー非照射面に微細なクラックを生じることが分かってきた。これは、レーザーによる亀裂進展がレーザーの走査速度よりも早くなったときに、薄膜ガラスの裏面(レーザー非照射面)側が加熱過多となる結果、このレーザー非照射面に歪みが発生してクラックが生じるものと考えられる。
そのため、レーザーによって切断された薄膜ガラスをロール搬送する場合に、レーザー非照射面を外側にして薄膜ガラスを大きく屈曲させると、この屈曲による曲率外側面に生じる引っ張り応力によりレーザー非照射面のクラックが進展して薄膜ガラスを破損させてしまう可能性が高い懸念がある。
本発明の第三の課題は、レーザーの被照射(非照射面に発生するクラック)に起因する薄膜ガラスの搬送時での破損を抑制することのできる薄膜ガラスの搬送方法、及び薄膜ガラスの搬送装置を提供することである。
前記第一の課題は以下1〜20の手段によって達成される。
1.長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送装置において、
前記搬送ロールは、前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスと当該搬送ロールとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが200mm以上となるように配設されていることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
2.前記搬送ロールは、当該搬送ロールと、
前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが当該薄膜ガラスの幅の0.5倍以上となるように配設されていることを特徴とする前記1に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
3.前記搬送ロールと前記巻取軸との少なくとも一方は、当該搬送ロールと前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さを調整可能なように、移動可能に構成されていることを特徴とする前記1又は2に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
4.長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送装置において、
前記搬送ロールは、前記薄膜ガラスと接触するロール部分が径方向に弾性変形可能に構成されていることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
5.長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送装置において、
前記搬送ロールと前記巻取軸との前記薄膜ガラスの幅方向両端部での各距離を調整可能な調整手段と、
前記搬送ロールを通過する前記薄膜ガラスの幅方向両側での搬送方向への各張力を検出可能な張力検出手段と、
前記張力検出手段が検出した前記各張力の張力差が所定の閾値以上となった場合に、当該張力差が前記所定の閾値未満となるように前記調整手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
6.繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、
前記搬送ロールは、前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスと当該搬送ロールとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが200mm以上となるように配設されていることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
7.前記搬送ロールは、当該搬送ロールと前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが当該薄膜ガラスの幅の0.5倍以上となるように配設されていることを特徴とする前記6に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
8.前記搬送ロールと前記繰出軸との少なくとも一方は、当該搬送ロールと前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さを調整可能なように、移動可能に構成されていることを特徴とする前記6又は7に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
9.繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、
前記搬送ロールは、前記薄膜ガラスと接触するロール部分が径方向に弾性変形可能に構成されていることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
10.繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、
前記搬送ロールと前記繰出軸との前記薄膜ガラスの幅方向両端部での各距離を調整可能な調整手段と、
前記搬送ロールを通過する前記薄膜ガラスの幅方向両側での搬送方向への各張力を検出可能な張力検出手段と、
前記張力検出手段が検出した前記各張力の張力差が所定の閾値以上となった場合に、当該張力差が前記所定の閾値未満となるように前記調整手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
11.長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送方法において、
前記搬送ロールとして、前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスと当該搬送ロールとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが200mm以上となるように配設されているものを用いることを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
12.前記搬送ロールとして、当該搬送ロールと前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが当該薄膜ガラスの幅の0.5倍以上となるように配設されているものを用いることを特徴とする前記11に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
13.前記搬送ロールと前記巻取軸との少なくとも一方として、当該搬送ロールと前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さを調整可能なように、移動可能に構成されているものを用いることを特徴とする前記11又は12に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
14.長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送方法において、
前記搬送ロールとして、前記薄膜ガラスと接触するロール部分が径方向に弾性変形可能に構成されているものを用いることを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
15.長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送方法において、
前記搬送ロールと前記巻取軸との前記薄膜ガラスの幅方向両端部での各距離を調整可能な調整手段と、前記搬送ロールを通過する前記薄膜ガラスの幅方向両側での搬送方向への各張力を検出可能な張力検出手段と、を用い、
前記張力検出手段が検出した前記各張力の張力差が所定の閾値以上となった場合に、当該張力差が前記所定の閾値未満となるように前記調整手段を制御することを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
16.繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送方法において、
前記搬送ロールとして、前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスと当該搬送ロールとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが200mm以上となるように配設されているものを用いることを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
17.前記搬送ロールとして、当該搬送ロールと前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが当該薄膜ガラスの幅の0.5倍以上となるように配設されているものを用いることを特徴とする前記16に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
18.前記搬送ロールと前記繰出軸との少なくとも一方として、当該搬送ロールと前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さを調整可能なように、移動可能に構成されているものを用いることを特徴とする前記16又は17に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
19.繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送方法において、
前記搬送ロールとして、前記薄膜ガラスと接触するロール部分が径方向に弾性変形可能に構成されているものを用いることを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
20.繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送方法において、
前記搬送ロールと前記繰出軸との前記薄膜ガラスの幅方向両端部での各距離を調整可能な調整手段と、前記搬送ロールを通過する前記薄膜ガラスの幅方向両側での搬送方向への各張力を検出可能な張力検出手段と、を用い、
前記張力検出手段が検出した前記各張力の張力差が所定の閾値以上となった場合に、当該張力差が前記所定の閾値未満となるように前記調整手段を制御することを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
また、前記第二の課題は以下の手段21〜28により達成され、第三の課題は手段29〜36により達成される。
21.長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って複数の搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、
前記複数の搬送ロールのうち40度以上の抱き角で前記薄膜ガラスと接触する搬送ロールは、搬送方向に4つ以下だけ連続して並設されていることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
22.前記複数の搬送ロールのうち90度以上の抱き角で前記薄膜ガラスと接触する搬送ロールは、搬送方向に2つ以下だけ連続して並設されていることを特徴とする前記21に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
23.それぞれ90度以上の抱き角で前記薄膜ガラスと接触するとともに、搬送方向に連続して並設された2つの搬送ロールは、当該2つの搬送ロール間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが100mm以上となるように配設されていることを特徴とする前記21又は22に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
24.それぞれ120度以上の抱き角で前記薄膜ガラスと接触するとともに、搬送方向に連続して並設された2つの搬送ロールは、当該2つの搬送ロール間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが100mm以上となるように配設されていることを特徴とする前記21〜23の何れか一項に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
25.長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って複数の搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送方法において、
前記複数の搬送ロールとして、当該複数の搬送ロールのうち40度以上の抱き角で前記薄膜ガラスと接触する搬送ロールが搬送方向に4つ以下だけ連続して並設されているものを用いることを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
26.前記複数の搬送ロールとして、当該複数の搬送ロールのうち90度以上の抱き角で前記薄膜ガラスと接触する搬送ロールが搬送方向に2つ以下だけ連続して並設されているものを用いることを特徴とする前記25に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
27.それぞれ90度以上の抱き角で前記薄膜ガラスと接触するとともに、搬送方向に連続して並設された2つの搬送ロールとして、当該2つの搬送ロール間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが100mm以上となるように配設されているものを用いることを特徴とする前記25又は26に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
28.それぞれ120度以上の抱き角で前記薄膜ガラスと接触するとともに、搬送方向に連続して並設された2つの搬送ロールとして、当該2つの搬送ロール間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが100mm以上となるように配設されているものを用いることを特徴とする前記25〜27の何れか一項に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
29.幅方向両端がレーザーの照射によって切断された長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送方法において、
前記薄膜ガラスの両主面のうち前記レーザーが照射されたレーザー照射面とは反対側のレーザー非照射面を前記搬送ロールと接触させつつ当該薄膜ガラスを搬送することを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
30.幅方向両端がレーザーの照射によって切断された長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送方法において、
前記薄膜ガラスの両主面のうち前記レーザーが照射されたレーザー照射面と90度未満の抱き角で接触しつつ当該薄膜ガラスを搬送する少なくとも1つの他の搬送ロールを用いることを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
31.幅方向両端がレーザーの照射によって切断された長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送方法において、
前記搬送ロールによって搬送された前記薄膜ガラスを、前記薄膜ガラスの両主面のうち前記レーザーが照射されたレーザー照射面とは反対側のレーザー非照射面が内周側に位置するようにロール状に巻き取ることを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
32.前記レーザーはCOレーザーであることを特徴とする前記29〜31の何れか一項に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
33.幅方向両端がレーザーの照射によって切断された長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、
前記搬送ロールは、前記薄膜ガラスの両主面のうち前記レーザーが照射されたレーザー照射面とは反対側のレーザー非照射面と接触しつつ当該薄膜ガラスを搬送することを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
34.幅方向両端がレーザーの照射によって切断された長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、
前記薄膜ガラスの両主面のうち前記レーザーが照射されたレーザー照射面と接触しつつ当該薄膜ガラスを搬送する少なくとも1つの他の搬送ロールを備え、
前記他の搬送ロールは、90度未満の抱き角で前記薄膜ガラスの前記レーザー照射面と接触することを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
35.幅方向両端がレーザーの照射によって切断された長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、
前記搬送ロールによって搬送された前記薄膜ガラスをロール状に巻き取る巻取軸を備え、
前記巻取軸は、前記薄膜ガラスの両主面のうち前記レーザーが照射されたレーザー照射面とは反対側のレーザー非照射面が内周側に位置するように前記薄膜ガラスを巻き取ることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
36.前記レーザーはCOレーザーであることを特徴とする前記33〜35の何れか一項に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
前記1,11に記載の発明によれば、巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスと搬送ロールとの間に張架される薄膜ガラスの搬送方向長さが200mm以上あるので、当該張架される薄膜ガラスの幅方向での張力分布に多少の不平衡が存在する場合であっても、当該張力分布の不平衡をこのロール間において緩和させつつ巻取軸で巻き取ることができる。したがって、薄膜ガラスの張力分布の不平衡による巻き取り時の応力偏在を低減することができ、ひいては、この応力偏在に起因する薄膜ガラスの破損を抑制することができる。
前記1,7,12,17に記載の発明によれば、前記搬送ロールは、当該搬送ロールと、前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスまたは前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻きガラス、との間に張架される薄膜ガラスの搬送方向長さが当該薄膜ガラスの幅の0.5倍以上となるように配設されていることで、当該張架される薄膜ガラスの幅方向での張力分布に多少の不平衡が存在する場合であっても、当該張力分布の不平衡をこのロール間において緩和させつつ巻取軸で巻き取ることができる。したがって、薄膜ガラスの張力分布の不平衡による巻き取り時の応力偏在を低減することができ、ひいては、この応力偏在に起因する薄膜ガラスの破損を抑制することができる。
前記4,9,14,19に記載の発明によれば、薄膜ガラスと接触する搬送ロールのロール部分が径方向に弾性変形可能に構成されているので、当該搬送ロールによって張力分布の不平衡を緩和させることができる。したがって、薄膜ガラスの張力分布の不平衡による巻き取り時の応力偏在を低減することができ、ひいては、この応力偏在に起因する薄膜ガラスの破損を抑制することができる。
前記5,10,15,20に記載の発明によれば、薄膜ガラスの幅方向両側での搬送方向への各張力の張力差が所定の閾値未満となるように制御されるので、薄膜ガラスの幅方向での張力分布の不平衡を一定水準未満に抑えることができる。したがって、薄膜ガラスの張力分布の不平衡による巻き取り時の応力偏在を低減することができ、ひいては、この応力偏在に起因する薄膜ガラスの破損を抑制することができる。
前記6,16に記載の発明によれば、繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスと搬送ロールとの間に張架される薄膜ガラスの搬送方向長さが200mm以上あるので、当該張架される薄膜ガラスの幅方向での張力分布に多少の不平衡が存在する場合であっても、当該張力分布の不平衡をこのロール間において緩和させつつ搬送ロールで搬送することができる。したがって、元巻ガラスに応力偏在がある場合であっても、この応力偏在を更に偏らせることなく薄膜ガラスを繰り出すことができ、ひいては、この応力偏在に起因する薄膜ガラスの破損を抑制することができる。
前記21〜28に記載された発明によれば、40度以上の大きな抱き角で薄膜ガラスと接触する搬送ロールがある場合であっても、当該搬送ロールは搬送方向に4つ以下だけしか連続していないので、このような抱き角の大きな搬送ロールを連続通過することによる薄膜ガラスの破断を抑制することができる。
前記29,33に記載の発明によれば、搬送ロールが薄膜ガラスの両主面のうちのレーザー非照射面と接触しつつ当該薄膜ガラスを搬送するので、レーザーの照射によってレーザー非照射面に微細なクラックが生じていた場合であっても、搬送ロール通過時において当該クラックが進展しやすい方向へ薄膜ガラスを屈曲させることがない。したがって、クラックの進展を抑制することができ、レーザーの被照射に起因する薄膜ガラスの搬送時での破損を抑制することができる。
前記30,34に記載の発明によれば、薄膜ガラスのレーザー照射面と接触しつつ当該薄膜ガラスを搬送する他の搬送ロールがある場合であっても、当該他の搬送ロールが90度未満の抱き角で薄膜ガラスのレーザー照射面と接触するので、搬送ロール通過時においてレーザー非照射面のクラックが進展しやすい方向へ薄膜ガラスを過度に屈曲させることがない。したがって、クラックの進展を抑制することができ、レーザーの被照射に起因する薄膜ガラスの搬送時での破損を抑制することができる。
前記31,35に記載の発明によれば、薄膜ガラスの両主面のうちのレーザー非照射面を内周側に位置させつつ当該薄膜ガラスをロール状に巻き取るので、レーザーの照射によってレーザー非照射面に微細なクラックが生じていた場合であっても、巻き取り時において当該クラックが進展しやすい方向へ薄膜ガラスを屈曲させることがない。したがって、クラックの進展を抑制することができ、レーザーの被照射に起因する薄膜ガラスの搬送時での破損を抑制することができる。
薄膜ガラスの搬送装置の概略構成を示す図である。 張力計とLMガイドを説明するための図である。 引出ロール及び送込ロールの構造を説明するための図である。 空気吹き出し式無接触搬送手段による幅手の張力分布イメージを示した図である。 実施例での巻取りの張力条件を説明するための図である。 巻取軸での巻取りガラスの偏りを説明するための図である。 実施例で用いた送り込みロールと巻き取りロールの配置を示す図である。 薄膜ガラスの搬送装置の要部を示す図である。 実施例で用いた搬送系を説明するための図である。 第1の実施形態における薄膜ガラスの搬送装置の概略構成を示す図である。 第2の実施形態における薄膜ガラスの搬送装置の概略構成を示す図である。 実施形態の別例における薄膜ガラスの搬送装置の概略構成を示す図である。 実施例9で用いた搬送系を説明するための図である。 実施例9の結果をまとめたグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。
図1は、前記1〜20に記載の発明の実施形態における薄膜ガラスの搬送装置(以下、単に搬送装置という)1の概略構成を示す図である。
この図に示すように、搬送装置1は、長尺な薄膜ガラスGを長手方向に沿ってロールツーロール方式でロール搬送しつつ、当該薄膜ガラスGの表面に機能性膜を被膜する装置である。具体的には、搬送装置1は、繰出ロール(繰出軸)2と、巻取ロール(巻取軸)3と、複数の搬送ロール4,…と、被膜処理部5とを備えており、薄膜ガラスGを繰出ロール2から繰り出して搬送ロール4,…で搬送しつつ巻取ロール3でロール状に巻き取る過程において、被膜処理部5によって薄膜ガラスG表面に機能性膜を被膜するように構成されている。
搬送ロール4,…のうち繰出ロール2と隣り合うものは、引出ロール41とされている。この引出ロール41は、繰出ロール2に巻かれたロール状の薄膜ガラスG(元巻ガラス)と当該引出ロール41との間に張架される薄膜ガラスGの搬送方向長さが200mm以上となるように配設されている。このとき、引出ロール41は、当該引出ロール41と元巻ガラスとの間に張架される薄膜ガラスGの搬送方向長さが当該薄膜ガラスGの幅の0.5倍以上となるように配設されていることがより好ましい。
また、搬送ロール4,…のうち巻取ロール3と隣り合うものは、送込ロール42とされている。この送込ロール42は、引出ロール41と同様に、巻取ロール3に巻き取られたロール状の薄膜ガラスG(巻取りガラス)と当該送込ロール42との間に張架される薄膜ガラスGの搬送方向長さが200mm以上となるように配設されている。このとき、送込ロール42は、当該送込ロール42と巻取りガラスとの間に張架される薄膜ガラスGの搬送方向長さが当該薄膜ガラスGの幅の0.5倍以上となるように配設されていることがより好ましい。
これらの引出ロール41及び送込ロール42には、当該引出ロール41又は送込ロール42を通過する薄膜ガラスGの幅方向両側での搬送方向への各張力を検出可能な張力計61がそれぞれ設けられている。この張力計61は、図2(a)(b)に示すように、引出ロール41及び送込ロール42の幅方向両端を軸支する部分に設けられ、内部の歪ゲージによって薄膜ガラスGの搬送方向張力を検出できるように構成されている。
また、引出ロール41及び送込ロール42には、当該引出ロール41又は送込ロール42を搬送方向へ移動可能なリニアモーションガイド(以下、LMガイドという)71がそれぞれ設けられている。このLMガイド71は、引出ロール41及び送込ロール42の両端の軸支部分のうちの一方を搬送方向に沿って移動可能なように支持している。このようなLMガイド71により、引出ロール41と繰出ロール2との薄膜ガラスGの幅方向両端部での各距離が調整可能となるとともに、送込ロール42と巻取ロール3との薄膜ガラスGの幅方向両端部での各距離が調整可能となっている。同時に、このLMガイド71は、引出ロール41と元巻ガラスとの間に張架される薄膜ガラスGの搬送方向長さを調整可能とするとともに、送込ロール42と巻取りガラスとの間に張架される薄膜ガラスGの搬送方向長さを調整可能としている。
また、引出ロール41及び送込ロール42は、薄膜ガラスGと接触するロール部分が径方向に弾性変形可能に構成されている。このような引出ロール41及び送込ロール42としては、例えば、ロール部分に高弾性のゴムを用いたゴムロールでもよい。但し、この場合には、薄膜ガラスGに対する滑り性が悪くなるため、これに起因する薄膜ガラスGの接触応力増加が懸念される。そこで、図3(断面図)に示すように、内部に高弾性体を有しつつ、薄膜ガラスGと接触する外表面に滑り性のよい皮膜(例えばフッ素系樹脂)を被せたロールとするのが好ましい。
搬送装置1は制御部10を備えている。この制御部10は、繰出ロール2及び巻取ロール3を駆動する駆動モータ21及び駆動モータ31と接続され、これら駆動モータ21及び駆動モータ31の駆動を制御して繰出ロール2及び巻取ロール3を所定の速度で回転させることが可能となっている。また、制御部10は、各張力計61及び各LMガイド71と接続されている。そして、制御部10は、引出ロール41及び送込ロール42のそれぞれにおいて、張力計61が検出した薄膜ガラスGの幅方向両側での各張力の張力差が所定の閾値以上となった場合に、当該張力差が所定の閾値未満となるようにLMガイド71を制御する。
搬送装置1が搬送する薄膜ガラスGは、特に限定はされないが、厚さが200μm以下、好ましくは30〜150μmの極めて薄いガラスである。
以上のように、巻取ロール3に巻き取られたロール状の巻取りガラスと送込ロール42との間に張架される薄膜ガラスGの搬送方向長さが200mm以上あるので、当該張架される薄膜ガラスGの幅方向での張力分布に多少の不平衡が存在する場合であっても、当該張力分布の不平衡をこのロール間において緩和させつつ巻取ロール3で巻き取ることができる。したがって、薄膜ガラスGの張力分布の不平衡による巻き取り時の応力偏在を低減することができ、ひいては、この応力偏在に起因する薄膜ガラスGの破損を抑制することができる。
また、繰出ロール2に巻かれたロール状の元巻ガラスと引出ロール41との間に張架される薄膜ガラスGの搬送方向長さが200mm以上あるので、当該張架される薄膜ガラスGの幅方向での張力分布に多少の不平衡が存在する場合であっても、当該張力分布の不平衡をこのロール間において緩和させつつ引出ロール41で搬送することができる。したがって、元巻ガラスに応力偏在がある場合であっても、この応力偏在を更に偏らせることなく薄膜ガラスGを繰り出すことができ、ひいては、この応力偏在に起因する薄膜ガラスGの破損を抑制することができる。
また、引出ロール41及び送込ロール42は、薄膜ガラスGと接触するロール部分が径方向に弾性変形可能に構成されているので、当該引出ロール41又は送込ロール42に亘って張架される薄膜ガラスGの張力分布の不平衡を更に緩和させることができる。
また、引出ロール41及び送込ロール42のそれぞれにおいて、張力計61が検出した薄膜ガラスGの幅方向両側での各張力の張力差が所定の閾値以上となった場合に、当該張力差が所定の閾値未満となるようにLMガイド71が制御されるので、引出ロール41又は送込ロール42に亘って張架される薄膜ガラスGの張力分布の不平衡を更に緩和させることができる。
なお、前記1〜20に記載の発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、LMガイド71は、引出ロール41及び送込ロール42に設けることとしたが、更に繰出ロール2及び巻取ロール3に設けてもよいし、繰出ロール2及び巻取ロール3だけに設けてもよい。また、LMガイド71は、引出ロール41及び送込ロール42それぞれにおいて、一端側のみに設けられることとしたが、両端に設けることとしてもよい。
また、巻取ロール3は、合紙を挟みつつ薄膜ガラスGを巻き取ることとしてもよい。この合紙として、厚さ方向に弾性を有するものを用いることで、上述した薄膜ガラスGの破損抑制効果を更に向上させることができる。
また、引出ロール41及び送込ロール42それぞれの両端に張力計61を設けることとしたが、より詳細に幅方向の張力分布を計測可能な手段として、図4に示すように、空気を噴出して非接触で薄膜ガラスGを搬送可能な引出ロール41A及び送込ロール42Aを用いることができる。具体的には、引出ロール41A(送込ロール42A)表面と薄膜ガラスGとの間に生じる圧力(背圧)を計測することにより、薄膜ガラスGの幅方向の張力分布を詳細に計測することができる。このような引出ロール41A及び送込ロール42Aとしては、例えば、特開平1−209256号公報や特許第2597129号公報等に記載のものを用いることができる。なお、この手法による張力分布計測を引出ロール41及び送込ロール42以外の他の搬送ロール4にも適用し、これらの搬送ロール4において張力分布の均一化を図ることが好ましいのは勿論である。
また、巻取ガラスの巻径によらず当該巻取りガラスと送込ロール42との最短距離を常に200mm以上確保できるような距離調整機構を用いてもよい。巻取りガラスと送込ロール42との最短距離(両者の表面間の最短距離)を200mm以上とすることにより、上述した本願発明の効果を得られることは言うまでもない。また、同様の機構を繰り出し側に適用してもよい。
後述の実施例1〜6において、本発明をさらに具体的に説明する。
以下、前記21〜28に記載の発明の実施形態について、図を参照して説明する。
図8は、本実施形態における薄膜ガラスの搬送装置(以下、単に搬送装置という)1aの要部を示す図である。
この図に示すように、搬送装置1aは、複数の搬送ロール4,…を備えており、長尺な薄膜ガラスGを長手方向に沿ってロールツーロール方式で搬送ロール4,…によってロール搬送しつつ、当該薄膜ガラスGの表面に機能性膜を被膜する装置である。具体的には、搬送装置1aは、搬送ロール4,…の他に、繰出ロール,巻取ロール及び被膜処理部(何れも図示せず)を備えており、薄膜ガラスGを繰出ロールから繰り出して搬送ロール4,…で搬送しつつ巻取ロールで巻き取る過程において、被膜処理部によって薄膜ガラスG表面に機能性膜を被膜するように構成されている。
搬送装置1aが搬送する薄膜ガラスGは、特に限定はされないが、厚さが200μm以下、好ましくは30〜150μmの極めて薄いガラスである。
搬送ロール4,…は、当該搬送ロール4,…のうち40度以上の抱き角θで薄膜ガラスGと接触するものが搬送方向に4つ以下だけ連続するように並設されている。つまり、40度以上の抱き角θとなる搬送ロール4は、搬送方向に4つまでしか連続していない。ここで、抱き角θとは、搬送ロール4の周面のうち薄膜ガラスGと接触する円弧部分の中心角である。
但し、搬送ロール4,…のうち、90度以上の抱き角θで薄膜ガラスGと接触する搬送ロール4がある場合には、当該搬送ロール4は搬送方向に2つ以下だけ連続するように並設されていることが好ましい。つまり、90度以上の抱き角θとなる搬送ロール4は、搬送方向に2つまでしか連続していないことが好ましい。
また、搬送ロール4,…のうち、それぞれ90度以上の抱き角θで薄膜ガラスGと接触するとともに、搬送方向に連続して並設された2つの搬送ロール4は、当該2つの搬送ロール4間に張架される薄膜ガラスGの搬送方向長さ(2つの搬送ロール4間のパス長さ)が100mm以上となるように配設されている。
但し、搬送ロール4,…のうち、それぞれ120度以上の抱き角θで薄膜ガラスGと接触するとともに、搬送方向に連続して並設された2つの搬送ロール4がある場合には、これら2つの搬送ロール4は、当該2つの搬送ロール4間に張架される薄膜ガラスGの搬送方向長さが100mm以上となるように配設されていることが好ましい。
以上のように、40度以上の大きな抱き角θで薄膜ガラスGと接触する搬送ロール4がある場合であっても、当該搬送ロール4は搬送方向に4つ以下だけしか連続していないので、このような抱き角θの大きな搬送ロール4を連続通過することによる薄膜ガラスGの破断を抑制することができる。
なお、前記21〜28に記載の発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では特に限定していないが、搬送ロール4の外径は100mm以上であることが好ましい。搬送ロール4の外径が100mm以上であれば、当該搬送ロール4での屈曲が及ぼす薄膜ガラスGの破断への影響は、当該搬送ロール4の抱き角θの大きさだけで議論することができる。
また、薄膜ガラスGの搬送をより安定化させるために、薄膜ガラスGの搬送方向張力を検出可能な張力検出手段を設け、この張力検出手段が所定の張力を検出した場合に、薄膜ガラスGの搬送を停止、又は搬送ロール4の位置を調整することで、薄膜ガラスGの破断を未然に防げるように構成することが好ましい。また、この張力検出手段は、薄膜ガラスGの幅方向両端での張力差を検出できることがより好ましい。なお、このような張力検出手段としては、従来より公知のもの、例えば搬送ロール4の支持手段に設けた歪ゲージによるもの等を用いることができる。
後述の実施例7により、これらの発明についてはさらに具体的に説明する。
次に、前記29〜36に記載の発明の実施形態について、図を参照して説明する。
[第1の実施形態]
まず、前記29〜36に記載の発明の第1の実施形態について説明する。
図10は、本第1の実施形態における薄膜ガラスの搬送装置(以下、単に搬送装置という)1bの概略構成を示す図である。
この図に示すように、搬送装置1bは、長尺な薄膜ガラスGを長手方向に沿ってロールツーロール方式でロール搬送しつつ、当該薄膜ガラスGの表面に機能性膜を被膜する装置である。具体的には、搬送装置1bは、繰出ロール2と、巻取ロール(巻取軸)3と、複数の搬送ロール4,…と、被膜処理部5とを備えており、薄膜ガラスGを繰出ロール2から繰り出して搬送ロール4,…で搬送しつつ巻取ロール3でロール状に巻き取る過程において、被膜処理部5によって薄膜ガラスG表面に機能性膜を被膜するように構成されている。
搬送装置1bが搬送する薄膜ガラスGは、特に限定はされないが、厚さが200μm以下、好ましくは30〜150μmの極めて薄いガラスである。また、この薄膜ガラスGは、幅方向両端がレーザーの照射によって予め切断されており、図10の拡大図に示すように、両主面のうちの一方が切断時にレーザーを照射されたレーザー照射面aであり、他方がレーザーを照射されていないレーザー非照射面bとなっている。なお、薄膜ガラスGの切断に用いたレーザーは、本実施形態ではCOレーザーである。
複数の搬送ロール4,…は、薄膜ガラスGの両主面のうちのレーザー非照射面bと接触しつつ、当該薄膜ガラスGを搬送するように配設されている。
巻取ロール3は、搬送ロール4,…によって搬送された薄膜ガラスGを、レーザー非照射面bが内周側に位置するように巻き取る。
以上のように、搬送ロール4が薄膜ガラスGの両主面のうちのレーザー非照射面bと接触しつつ当該薄膜ガラスGを搬送するので、レーザーの照射によってレーザー非照射面bに微細なクラックが生じていた場合であっても、搬送ロール4通過時において当該クラックが進展しやすい方向へ薄膜ガラスGを屈曲させることがない。したがって、クラックの進展を抑制することができ、レーザーの被照射に起因する薄膜ガラスGの搬送時での破損を抑制することができる。
また、巻取ロール3がレーザー非照射面bを内周側に位置させつつ薄膜ガラスGを巻き取るので、レーザーの照射によってレーザー非照射面bに微細なクラックが生じていた場合であっても、巻き取り時において当該クラックが進展しやすい方向へ薄膜ガラスGを屈曲させることがない。したがって、クラックの進展を抑制することができ、レーザーの被照射に起因する薄膜ガラスGの巻き取り時での破損を抑制することができる。
[第2の実施形態]
続いて、前記29〜36に記載の発明の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、本第2の実施形態における搬送装置1Aの概略構成を示す図である。
この図に示すように、搬送装置1Aは、複数の搬送ロール4,…のうち、他の搬送ロール4とは薄膜ガラスGを屈曲させる方向が異なる逆曲げロール41を備えている。つまり、この逆曲げロール41は、他の搬送ロール4とは異なり、薄膜ガラスGのレーザー照射面aと接触しつつ当該薄膜ガラスGを搬送する。また、この逆曲げロール41は、90度未満の抱き角θで薄膜ガラスGのレーザー照射面aと接触するように配設されている。ここで、抱き角θとは、逆曲げロール41(搬送ロール4)の周面のうち薄膜ガラスGと接触する円弧部分の中心角である。
以上のように、薄膜ガラスGのレーザー照射面aと接触しつつ当該薄膜ガラスGを搬送する逆曲げロール41がある場合であっても、当該逆曲げロール41が90度未満の抱き角θで薄膜ガラスGのレーザー照射面aと接触するので、逆曲げロール41通過時においてレーザー非照射面bのクラックが進展しやすい方向へ薄膜ガラスGを過度に屈曲させることがない。したがって、クラックの進展を抑制することができ、レーザーの被照射に起因する薄膜ガラスGの搬送時での破損を抑制することができる。
なお、前記29〜36に記載の発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、薄膜ガラスGの幅方向両端がレーザーによって予め切断されているものとしたが、図12に搬送装置1Bとして示すように、ライン内にレーザーによる切断工程を組み込んでもよい。具体的には、この搬送装置1Bは、搬送ロール4の近傍に配置されたレーザー発振部81及び冷却部82と、その下流の搬送ロール4の近傍に配置された端材除去部83及び端材回収部84とを、それぞれ薄膜ガラスGの幅方向両端に一組ずつ備えている。
この搬送装置1Bでは、薄膜ガラスGを搬送しつつ、レーザー発振部81でレーザー(例えばCO2レーザー)を照射し、且つ冷却部82で冷却することにより、薄膜ガラスGの幅方向両端に所定深さの切欠きが連続的に形成される。そして、その下流において、薄膜ガラスGのうち切欠きよりも端部側の端材cが端材除去部83により薄膜ガラスGから分離され、端材回収部84内に収容される。
また、搬送装置1Bでは、繰出ロール2から繰り出される元巻きガラスに、いわゆる合紙としての樹脂フィルムF1が挟み込まれており、この樹脂フィルムF1を巻き取るための合紙巻取ロール71が繰出ロール2の近傍に設けられている。同様に、巻取ロール3の近傍にも合紙としての樹脂フィルムF2を繰り出す合紙繰出ロール72が設けられ、巻取ロール3が当該樹脂フィルムF2を挟みつつ薄膜ガラスGを巻き取るように構成されている。
また、搬送ロール4の外径は、特に限定はされないが、薄膜ガラスGの破損を抑制する点において、100mm以上であることが好ましい。
後述の実施例8、9により、これらの発明についてさらに具体的に説明する。
以下に、実施例1〜6を挙げることにより、前記21〜28に記載の発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
〈実施例1〉
実施例1では、巻き取りロールで巻き取るときの薄膜ガラスG(巻取りガラス)の破損(破断)状況について確認した。
<薄膜ガラス>
薄膜ガラスGとして、COレーザーにて予め幅方向両端を切断済みのホウケイ酸ガラスを用いた。また、薄膜ガラスGの厚さ及び幅は、結果と併せて表1に示す。
<搬送条件>
搬送は、図1の装置において送り込みロール42巻き取りロール3の配置を、図7に示すように送り込みロール42′で搬送し、隣り合う巻き取りロール3(それぞれロール径は200mm)で巻き取るように変更して試験を行った。薄膜ガラスを巻き取るに従って、張架された薄膜ガラスの長さが減少してゆき、巻取ロールに巻き取られたロール状の巻取りガラスと送り込みロール42′との間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さLは短くなり(減少してゆき)、一定長さ以下になった時点で破断する。何処で破断が起こったか前記Lと破断との関係を観察した。
搬送実験は、各薄膜ガラスについてそれぞれ150回行い、巻き取るとき何処(L)で破断が起きるかについて観察した。
なお、送込ロール42′は、平型(薄膜ガラスGの全幅に亘って外径が均一なタイプ)の塩化ビニル製ロールとした。また、搬送速度は5m/min一定とした。巻取り条件は、ガラス幅によってそれぞれ以下の様に設定した。
ガラス幅300mm:初期張力40N/幅、テーパー:40%
ガラス幅400mm:初期張力50N/幅、テーパー:40%
ガラス幅600mm:初期張力60N/幅、テーパー:40%
ガラス幅800mm:初期張力85N/幅、テーパー:40%
なお、巻取り条件に示した「テーパー」とは、図5に示すように、薄膜ガラスGに作用させる搬送方向張力を巻き取り中に直線的に低下させることを意味しており、この「テーパー」の値は、巻き取り完了時の搬送方向張力を初期張力の何%まで低下させるかを意味している。
各薄膜ガラスについて、巻き取りを行って、巻取ロールに巻き取られたロール状の巻取りガラスと送り込みロール42′との間に張架される前記薄膜ガラスの長さLが変わったとき、各薄膜ガラスについてそれぞれ150回の試験から搬送方向長さLのそれぞれの段階での破損率を算出した。
○:破損率が0%
△:破損率が0%より大きく5%未満
×:破損率が5%以上100%未満
××:破損率100%以上
なお、試験における破断時の最長薄膜ガラス長さを表に付記した。
<結果>
結果を表1に示す。
<まとめ>
表1から、破断が、「破断時の張架された薄膜ガラスの長さL」でみたとき、巻き取りの段階で、短くなったとき、どの長さにおいて破損が起こるか、破損率でわかる。
5%未満の破損率であれば可とした。それには、「破断時の張架された薄膜ガラスの長さL」は、少なくとも200mmを確保すべきであることが分かる。また、「送込ロール内面と巻取りガラス表面との距離」の値を薄膜ガラスGの幅で除した値は概ね0.5となるため、当該距離は薄膜ガラスGの幅の0.5倍以上あることが好ましい(破損率は0%となる)。
〈実施例2〉
実施例2では、送込ロール42′として図3に示したものを用いたときの薄膜ガラスG(巻取りガラス)の破損(破断)状況を確認した。
<評価条件>
送込ロール42′として、主軸の回りに片肉40mmのゴム(硬さ:JIS A 40度)を取り付け、その外表面をフッ素系の熱収縮チューブで覆った後、その表面を表面粗さRa1.0μm(JIS B 0601−1994)まで研磨したものを用いた。また、薄膜ガラスGまた搬送条件は上記実施例1と同様のものとし、搬送速度は5m/min一定とした。
<結果とまとめ>
結果を表2に示す。この表2を表1と対比すると、送込ロール42′として3に示したような二重構造ロールを用いることにより、薄膜ガラスG(巻取りガラス)の破損を抑制できることが分かる。
〈実施例3〉
実施例3では、送込ロール42′において、図2に示したようなLMガイド71を設け、張力計61により薄膜ガラスGの幅方向両端での各張力を計測し、当該各張力の張力差が閾値以上となった場合にLMガイド71により送込ロール42のアライメント調整を行った。そして、このときの薄膜ガラスG(巻取りガラス)の破損(破断)状況を確認した。
<評価条件>
送込ロール42及び薄膜ガラスGまた搬送条件は上記実施例1と同様のものとし、搬送速度は5m/min一定とした。張力値については、搬送による変動もあることから、10秒間毎の移動平均処理値を用いた。幅方向両端での張力差については、20Nで制御が入る設定値とした。また、各薄膜ガラス所定の巻取り条件とするための張力設定は、駆動モータ31の制御によるものとした。
<結果とまとめ>
結果を表3に示す。この表3を表1と対比すると、上記張力差に基づくアライメント調整制御を行うことにより、破断なく巻き取り可能な巻取りガラスの径を大きくできることが分かる。
〈実施例4〉
実施例4では、元巻きロールから繰り出すときの薄膜ガラスGの破損(破断)状況について確認した。
即ち、図1の装置において、引出ロール41の位置を変化させて張架された薄膜ガラス長さを変えたときの、繰り出し直後の(巻出しガラス)の破損状況を確認した。張架された薄膜ガラス長さを表に示す6段階で実施した。なお、各長さ毎に150回の試験を行い、破損率については実施例1と同様に評価した。
<評価条件>
薄膜ガラスGは上記実施例1と同様のものとした。元巻ガラスは、この薄膜ガラスGを外径400mmまで合紙を用いずに巻いたものとした。また、引出ロール41は、平型(薄膜ガラスGの全幅に亘って外径が均一なタイプ)の塩化ビニル製ロールとした。また、搬送速度は5m/min一定とし、繰り出し時の薄膜ガラスGの張力は70N/幅とした。
<結果とまとめ>
結果を表4に示す。この表から、引出ロール41及び元巻きガラスロール間の張架された薄膜ガラスの長さLを200mm以上取ることにより、薄膜ガラスGの繰り出し直後の破断を抑制できることが分かる。
〈実施例5〉
実施例5では、実施例4と同様の方法で、引出ロール41として図3に示したものを用いたときの薄膜ガラスG(巻取りガラス)の破損(破断)状況を確認した。
<評価条件>
引出ロール41として、上記実施例2で送込ロール42として用いたものを使用した。薄膜ガラスGは上記実施例1と同様のものとした。また、搬送速度は5m/min一定とし、繰り出し時の薄膜ガラスGの張力は70N/幅とした。
<結果とまとめ>
結果を表5に示す。この表5を表4と対比すると、引出ロール41として図3に示したような二重構造ロールを用いることにより、破断なく当該引出ロール41と元巻ガラスとの距離を短くできることが分かる。
〈実施例6〉
実施例6では、実施例4と同様の方法で、但し、引出ロール41において上記実施例3と同様のアライメント調整制御を行ったときの、繰り出し直後の薄膜ガラスGの破損(破断)状況を確認した。
<評価条件>
評価条件は、上記実施例3と同様のものとした。
<結果とまとめ>
結果を表6に示す。この表6を表4と対比すると、引出ロール41に対し薄膜ガラスGの張力差に基づくアライメント調整制御を行うことにより、破断なく当該引出ロール41と元巻ガラスとの距離を短くできることが分かる。
以下に、実施例7を挙げることにより、前記21〜28に記載の発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
〈実施例7〉
本実施例では、図9に示すように、6つの搬送ロール4(以下、上流側から第1ロール4a〜第6ロール4fとする)で薄膜ガラスGを搬送する搬送系において、これらの搬送ロール4の抱き角θ1〜θ5とロール間スパンL1〜L5を変化させたときの薄膜ガラスGの破断状況を確認した。ここで、ロール間スパンとは、搬送ロール4間に張架された薄膜ガラスGの搬送方向長さのことである。なお搬送ロール4fでの抱き角θ6は略38度とした。
<薄膜ガラス>
薄膜ガラスGとして、長手方向先端にポリエステル樹脂フィルムが繋げられたものを用い、このフィルム部分により安定した搬送状態となった後にガラス部分が各搬送ロール4を通過するようにした。また、薄膜ガラスGとして、COレーザーにて予め幅方向両端を切断済みの、幅400mmのホウケイ酸ガラスを用いた。なお、薄膜ガラスGの厚さ及び搬送方向張力は、結果と併せて表1〜表3に示す。
<搬送条件>
全ての搬送ロール4は、塩化ビニル製のものとし、それぞれ隣り合うロールの「幅方向のロール両端の軸間距離差」を「その平均軸間距離」で除した値が0.001(0.1%)以下となるまで芯出しした。また、搬送速度は5m/min一定とし、試験毎に薄膜ガラスGを25m(5min間)搬送して破断の有無を確認した。
<結果>
各搬送ロール4の抱き角θ1〜θ5を、40度前後で変化させたときの結果を表7に、90度前後で変化させたときの結果を表8に、120度前後で変化させたときの結果を表9に、それぞれ示す。
<まとめ>
表7の結果から、40度以上の抱き角θの搬送ロール4が5つ連続すると、薄膜ガラスGが破断しやすくなることが分かる。また、搬送ロール4の外径やロール間スパンLが薄膜ガラスGの破断に及ぼす影響は、さほど大きくないといえる。
表8の結果から、90度以上の抱き角θの搬送ロール4が3つ連続すると、薄膜ガラスGが破断しやすくなることが分かる。また、90度以上の抱き角θの搬送ロール4が2つしか連続していない場合であっても、この2つの搬送ロール4間でのロール間スパンLが100mm未満であると、薄膜ガラスGが破断しやすくなることが分かる。搬送ロール4の外径については、100mm以上の場合には安全と言え、100mm未満では大きいほど好ましいと言える。
表9の結果から、120度以上の抱き角θの搬送ロール4があるときには、当該搬送ロールが2つしか連続していない場合であっても、この2つの搬送ロール4間でのロール間スパンLが100mm未満であると、薄膜ガラスGが破断しやすくなることが分かる。
次に、実施例8〜9により、前記29〜36に記載の発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
〈実施例8〉
実施例8では、巻取ロール3での薄膜ガラスGの巻き取り時において、内周側に巻き込む面をレーザー照射面aとレーザー非照射面bとで変化させたときに、薄膜ガラスGを全長に亘って破損(破断)無く巻き取り可能か否かを確認した。(図10の装置にあたる、ただし被膜処理部5による処理は行わず、巻き取り試験を行った。なお、図では、図12に示すような繰出ロール近傍の合紙巻取ロール、同様に、巻取ロール近傍の合紙繰出ロールについては省略されている。)
<薄膜ガラス>
薄膜ガラスGとして、COレーザーにて予め幅方向両端を切断済みの、全長200mのホウケイ酸ガラスを用いた。また、薄膜ガラスGの厚さ及び幅は、結果と併せて表1に示す。
<搬送条件>
薄膜ガラスGの巻き取り速度は5m/min一定とした。また、巻取ローラ3(コア)の外径は200mmとし、巻き取りには合紙を用いた。その他の条件は、結果と併せて表10に示す。
<結果>
結果を表10に示す。なお、表中の巻取り条件に示した「テーパー」とは、薄膜ガラスGに作用させる搬送方向張力を巻き取り中に直線的に低下させることを意味しており、この「テーパー」欄の値は、巻き取り完了時の搬送方向張力を初期張力の何%まで低下させるかを意味している。この値は、厳密には巻径変化に対する張力変化率であり、本実施例8では巻径200〜400mmを0〜100%とした(200〜400mmのときに何%低下させたか)。また、表中の「端面エッジ安定性」とは、巻き取った薄膜ガラスGの幅方向両端面の状態を評価したものであり、この欄の各記号はそれぞれ以下の内容を示している。
また巻き取り結果については破断なく巻き取れたものを○で表示した。
◎:巻取ロールのコア端と両端面とがほぼ揃っている。
○:巻取ロールのコア端に対する両端面のずれが0.5〜1.0mmの範囲内である。
△:巻取ロールのコア端に対する両端面のずれが1.0mm以上である。
<まとめ>
表10の結果から、レーザー非照射面bを内周側に位置させつつ薄膜ガラスGを巻き取ることにより、薄膜ガラスGの巻き取り時での破損を抑制できていることが分かる。
〈実施例9〉
実施例9では、図13に示すように、抱き角θ1〜θ3を変更可能な3つの搬送ロール4,…(以下、第1ロール4a〜第3ロール4cとする)を含む搬送系において、以下の条件で各ロールにおける薄膜ガラスの抱き角θ1〜θ3を変化させたときの薄膜ガラスGの破損(破断)状況を確認した。また第3ロール4cに接触する薄膜ガラス面も変化させた。
<薄膜ガラス>
薄膜ガラスGとして、長手方向先端にポリエステル樹脂フィルムが繋げられたものを用い、このフィルム部分により安定した搬送状態となった後にガラス部分が各搬送ロール4を通過するようにした。また、薄膜ガラスGとして、COレーザーにて予め幅方向両端を切断済みのホウケイ酸ガラスを用いた。その他、薄膜ガラスGの厚さ及び幅は、結果と併せて表11に示す。
<搬送条件>
薄膜ガラスGの巻き取り速度は5m/min一定とした。そして、試験毎に薄膜ガラスGを25m(5min間)搬送して破損の有無を確認した。その他の条件は、結果と併せて表11に示す。
<結果>
結果を表11に示す。なお、表中の「破損有無」の欄の記号は、それぞれ以下の内容を示している。
○:薄膜ガラスに破損は確認されなかった。
△:薄膜ガラスが搬送ロール4を通過した後しばらくして破損した。
×:薄膜ガラスが搬送ロール4を通過した直後に破損した。
<まとめ>
表11の結果から、抱き角θ3と破損発生率の関係をまとめたものを図14に示す。この図から、薄膜ガラスGのレーザー照射面aを搬送ロール4(逆曲げロール41)と接触させた場合であっても、当該搬送ロール4(逆曲げロール41)の抱き角θを90度未満とすることにより、薄膜ガラスGの搬送時での破損を好適に抑制できることが分かる。
1、1a、1b、1A、1B 搬送装置
2 繰出ロール(繰出軸)
3 巻取ロール(巻取軸)
4 搬送ロール
41a 逆曲げロール(他の搬送ロール)
41,41A 引出ロール(搬送ロール)
42,42A 送込ロール(搬送ロール)
5 被膜処理部
10 制御部(制御手段)
21 駆動モータ
31 駆動モータ
61 張力計(張力検出手段)
71 LMガイド(調整手段)
G 薄膜ガラス
θ 抱き角
71 合紙巻取ロール
72 合紙繰出ロール
81 レーザー発振部
82 冷却部
83 端材除去部
84 端材回収部
F1 樹脂フィルム
F2 樹脂フィルム
a レーザー照射面
b レーザー非照射面
c 端材

Claims (20)

  1. 長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送装置において、
    前記搬送ロールは、前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスと当該搬送ロールとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが200mm以上となるように配設されていることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
  2. 前記搬送ロールは、当該搬送ロールと、
    前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが当該薄膜ガラスの幅の0.5倍以上となるように配設されていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
  3. 前記搬送ロールと前記巻取軸との少なくとも一方は、当該搬送ロールと前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さを調整可能なように、移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
  4. 長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送装置において、
    前記搬送ロールは、前記薄膜ガラスと接触するロール部分が径方向に弾性変形可能に構成されていることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
  5. 長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送装置において、
    前記搬送ロールと前記巻取軸との前記薄膜ガラスの幅方向両端部での各距離を調整可能な調整手段と、
    前記搬送ロールを通過する前記薄膜ガラスの幅方向両側での搬送方向への各張力を検出可能な張力検出手段と、
    前記張力検出手段が検出した前記各張力の張力差が所定の閾値以上となった場合に、当該張力差が前記所定の閾値未満となるように前記調整手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
  6. 繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、
    前記搬送ロールは、前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスと当該搬送ロールとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが200mm以上となるように配設されていることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
  7. 前記搬送ロールは、当該搬送ロールと前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが当該薄膜ガラスの幅の0.5倍以上となるように配設されていることを特徴とする請求項6に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
  8. 前記搬送ロールと前記繰出軸との少なくとも一方は、当該搬送ロールと前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さを調整可能なように、移動可能に構成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の薄膜ガラスの搬送装置。
  9. 繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、
    前記搬送ロールは、前記薄膜ガラスと接触するロール部分が径方向に弾性変形可能に構成されていることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
  10. 繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、
    前記搬送ロールと前記繰出軸との前記薄膜ガラスの幅方向両端部での各距離を調整可能な調整手段と、
    前記搬送ロールを通過する前記薄膜ガラスの幅方向両側での搬送方向への各張力を検出可能な張力検出手段と、
    前記張力検出手段が検出した前記各張力の張力差が所定の閾値以上となった場合に、当該張力差が前記所定の閾値未満となるように前記調整手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする薄膜ガラスの搬送装置。
  11. 長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送方法において、
    前記搬送ロールとして、前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスと当該搬送ロールとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが200mm以上となるように配設されているものを用いることを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
  12. 前記搬送ロールとして、当該搬送ロールと前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが当該薄膜ガラスの幅の0.5倍以上となるように配設されているものを用いることを特徴とする請求項11に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
  13. 前記搬送ロールと前記巻取軸との少なくとも一方として、当該搬送ロールと前記巻取軸に巻き取られたロール状の巻取りガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さを調整可能なように、移動可能に構成されているものを用いることを特徴とする請求項11又は12に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
  14. 長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送方法において、
    前記搬送ロールとして、前記薄膜ガラスと接触するロール部分が径方向に弾性変形可能に構成されているものを用いることを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
  15. 長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って搬送ロールで搬送し、当該搬送ロールと隣り合う巻取軸でロール状に巻き取る薄膜ガラスの搬送方法において、
    前記搬送ロールと前記巻取軸との前記薄膜ガラスの幅方向両端部での各距離を調整可能な調整手段と、前記搬送ロールを通過する前記薄膜ガラスの幅方向両側での搬送方向への各張力を検出可能な張力検出手段と、を用い、
    前記張力検出手段が検出した前記各張力の張力差が所定の閾値以上となった場合に、当該張力差が前記所定の閾値未満となるように前記調整手段を制御することを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
  16. 繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送方法において、
    前記搬送ロールとして、前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスと当該搬送ロールとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが200mm以上となるように配設されているものを用いることを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
  17. 前記搬送ロールとして、当該搬送ロールと前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さが当該薄膜ガラスの幅の0.5倍以上となるように配設されているものを用いることを特徴とする請求項16に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
  18. 前記搬送ロールと前記繰出軸との少なくとも一方として、当該搬送ロールと前記繰出軸に巻かれたロール状の元巻ガラスとの間に張架される前記薄膜ガラスの搬送方向長さを調整可能なように、移動可能に構成されているものを用いることを特徴とする請求項16又は17に記載の薄膜ガラスの搬送方法。
  19. 繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送方法において、
    前記搬送ロールとして、前記薄膜ガラスと接触するロール部分が径方向に弾性変形可能に構成されているものを用いることを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
  20. 繰出軸にロール状に巻かれた長尺な薄膜ガラスを長手方向に沿って前記繰出軸から繰り出して、当該繰出軸と隣り合う搬送ロールで搬送する薄膜ガラスの搬送方法において、
    前記搬送ロールと前記繰出軸との前記薄膜ガラスの幅方向両端部での各距離を調整可能な調整手段と、前記搬送ロールを通過する前記薄膜ガラスの幅方向両側での搬送方向への各張力を検出可能な張力検出手段と、を用い、
    前記張力検出手段が検出した前記各張力の張力差が所定の閾値以上となった場合に、当該張力差が前記所定の閾値未満となるように前記調整手段を制御することを特徴とする薄膜ガラスの搬送方法。
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