JPWO2011121702A1 - ファスナーテープ及びファスナーストリンガー - Google Patents

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Abstract

本発明のファスナーテープ(10,20) は、テープ主体部(12,22) と、芯紐(15,25) が編み込まれたエレメント取付部(11,21) とを有し、前記テープ主体部(12,22) は、エレメント取付部(11,21) 側の第1テープ主体部領域(12a,22a) と、第2テープ主体部領域(12b,22b) とを有し、第1テープ主体部領域(12a,22a) に隣接するエレメント取付部(11,21) のウエール(W2)、及び第1テープ主体部領域(12a,22a) を構成するウエール(W3〜W5)間のウエール間隔が、第2テープ主体部領域(12b,22b) よりも狭い。これにより、第2テープ主体部領域(12b,22b) の柔軟性を確保しつつ、エレメント取付部(11,21) におけるテープ主体部側の領域と第1テープ主体部領域(12a,22a) のテープ強度及び耐磨耗性を向上させ、更に、ファスナーエレメント(2)を成形する場合にエレメント取付部(11,21) の編目から湯漏れが生じることを防止できる。

Description

本発明は、エレメント取付部に芯紐が編み込まれたスライドファスナー用ファスナーテープに関し、特に、テープ主体部におけるエレメント取付部側のテープ領域の強度を向上させ、更に、エレメント取付部にファスナーエレメントを成形する場合に湯漏れを防止することが可能なファスナーテープ、及び、同ファスナーテープを用いて構成されたファスナーストリンガーに関する。
近年は、スライドファスナーが各種の柔軟な衣料にも取り付けられるようになり、ファスナーテープ自体に柔軟性が要求されることが多くなりつつある。そこで、織物と比較すると柔軟性に富む各種の編成されたファスナーテープが開発されてきている。特に、柔軟性を備えると共に形態の安定性に優れるという観点から、経編組織を有するファスナーテープが広く用いられるようになってきている。
また、ファスナーテープに合成樹脂製又は金属製のファスナーエレメントを成形してファスナーストリンガーを構成する場合や、ファスナーテープに金属製のファスナーエレメントを加締め固定してファスナーストリンガーを構成する場合などでは、ファスナーテープに対するファスナーエレメントの取付強度を高めるために、ファスナーテープのエレメント取付部に芯紐が一般的に配されている。特に、上述のように経編組織を有するファスナーテープのエレメント取付部に芯紐が配される場合、芯紐はファスナーテープの編成と同時にエレメント取付部に編み込まれる。
このように経編組織を有し、且つエレメント取付部に芯紐が編み込まれたファスナーテープに関する発明が、例えば実開昭55−148409号公報(特許文献1)や特開平8−56713号公報(特許文献2)に開示されている。
前記特許文献1には、単列ニードルにより編成され、エレメント取付部に芯紐が編み込まれたファスナーテープが記載されている。このファスナーテープは、鎖編糸、トリコット編糸及びシングルコード編糸の3種類の組織が異なる編糸を用いて編成されており、芯紐は、エレメント取付部のシングルコード編糸とトリコット編糸の両シンカーループ間に挿入されて編み込まれている。
また、同ファスナーテープによれば、シングルコード編糸としてテクスチャードヤーンが使用され、トリコット編糸の張力を、シングルコード編糸の張力よりも大きくしている。これにより、トリコット編糸のシンカーループとシングルコード編糸のシンカーループとの間に張力差が生じるため、芯紐がシングルコード編糸側に押圧され、芯紐が編み込まれている部分の膨らみ形状がファスナーテープの表裏面で対象となる。
従って、同ファスナーテープに金属製のファスナーエレメントを加締めにより取着したときに、ファスナーエレメントの取付位置が、テープ表裏方向(テープ厚さ方向)の中心部からずれることを防止できる。
前記特許文献2には、前列ニードルと後列ニードルを備え、それぞれのニードルにて編成することにより二重組織を編成できる二重両面編機により編成されたファスナーテープが記載されている。このファスナーテープは、テープ主体部と、テープ表裏方向の中心部に芯紐が配されたエレメント取付部とを有している。同ファスナーテープのテープ主体部は、後列ニードルにより編成されており、同テープ主体部の地組織は、鎖編糸、トリコット編糸、及び、4ウエール間に亘ってジグザグ状に挿入される第1緯挿入糸により構成されている。
一方、同ファスナーテープのエレメント取付部は、二重組織で編成されている。また、このエレメント取付部は、2列のウエールを有しており、これら2列のウエールの間に芯紐が配されている。また、同エレメント取付部の編組織は、テープ表裏に編成される鎖編糸と、2ウエール間に亘ってジグザグ状に挿入され、テープ表裏において対称的に配された2本の第2緯挿入糸とにより構成されており、芯紐はテープ表裏に配される2本の第2緯挿入糸の間に配されている。
このような特許文献2のエレメント取付部では、芯紐を間に挟む2列のウエールのテープ表面側とテープ裏面側とに鎖編糸が配されており、且つ、2列のウエールが2本の第2緯挿入糸によって引き締められている。このため、エレメント取付部は、全体的に略四角形状の断面を有するとともに、各ウエールのテープ表面側とテープ裏面側に配される鎖編糸と、2列のウエールに跨って挿入される2本の第2緯挿入糸とにより芯紐を略中心部で保持している。
これにより、同ファスナーテープのエレメント取付部に金属製のファスナーエレメントを加締めて取り付ける際に、断面が略四角形状をなすエレメント取付部にファスナーエレメントの脚部を深く食い込ませて、ファスナーエレメントを所定の位置に強固に取着することができる。従って、取着されたファスナーエレメントはエレメント取付部から外れ難く、また、ファスナーエレメントの位置がファスナーテープのテープ長さ方向にずれることを効果的に防止することができる。
ところで、編組織を有するファスナーテープは、一般的に柔軟性に優れているものの、例えば織成されたファスナーテープに比べて糸密度が小さく、テープ強度が低い。このため、編組織のファスナーテープを用いて構成されたスライドファスナーが横引き力をうけた場合に、ファスナーテープが部分的に切れたり、裂けたりすることがあった。
更に、編成されたファスナーテープは、スライドファスナーを構成した場合に、スライダーの摺動時に同スライダーのフランジとファスナーテープとが摺接することがあるため、スライダーのフランジが通過する領域上に配されるテープ領域の編糸が摩擦により切れ易く、スライダーの摺動に対する耐磨耗性が低いという欠点があった。
編組織を有するファスナーテープにおける上述のような欠点を解消するために、例えば実公昭54−35767号公報(特許文献3)には、エレメント取付部側のテープ端縁に配される第1ウエールと、同第1ウエールに隣接する第2ウエールとの間隔をテープ主体部のウエール間隔よりも広くし、且つ、第2ウエールから所定のウエールまでのウエールを、その他のウエールよりも接近させているファスナーテープが開示されている。
なお、この特許文献3に係るファスナーテープは、前記特許文献1や特許文献2のファスナーテープのようにエレメント取付部に芯紐が配されておらず、ファスナーテープの編成後に、連続状(例えばコイル状)のエレメント列を、第1及び第2ウエールからなるエレメント取付部に縫い付けることによりファスナーストリンガーが構成される。
従って、特許文献3のファスナーテープは、エレメント取付部に合成樹脂製又は金属製のファスナーエレメントを成形することや、金属製のファスナーエレメントを加締め固定することによりファスナーストリンガーを構成する前記特許文献1や特許文献2のファスナーテープとは基本的に相違するものである。
前記特許文献3のファスナーテープについてより具体的に説明すると、同ファスナーテープのエレメント取付部は、第1及び第2ウエールにより構成されており、第1及び第2ウエールには、鎖編糸と経挿入糸とが配されている。更に、第1ウエールには、隣合うファスナーテープとの間で往復して編組織を形成するトリコット編糸が配されており、第2ウエールには、第3ウエールとの間で往復して編組織を形成するトリコット編糸が配されている。一方、ファスナーテープのテープ主体部を構成する第3ウエール以降の各ウエールには、鎖編糸と、経挿入糸と、トリコット編糸とが配されている。
また、このファスナーテープには、4ウエール間に亘ってジグザグ状に挿入される緯挿入糸が配されている。特に、特許文献3では、第1ウエールから第4ウエールに跨って配される緯挿入糸が、その他に配される緯挿入糸よりも太く配されている。
上述のような編組織を有する特許文献3のファスナーテープは、太い緯挿入糸が第1ウエールから第4ウエールに跨って配されるとともに、第1ウエールと隣合うファスナーテープのウエールとの間にトリコット編糸が配されている。しかも、同ファスナーテープは、第1ウエールと第2ウエールとの間にトリコット編糸が配されてなく、第2ウエールが第3ウエール側に移動可能なように構成されている。
これにより、同ファスナーテープは、第1ウエールと第2ウエールとの間隔をテープ主体部のウエール間隔よりも広げると同時に、第2ウエールから第4ウエールまでのウエールを、第4ウエール以降のウエールよりも接近させている。
このように第1ウエールと第2ウエールとの間隔を広くすることにより、同ファスナーテープのエレメント取付部に縫製糸を用いて連続状のエレメント列を縫着したときに、縫製糸を第1ウエールと第2ウエールとの間隔に安定して収容できるとともに、縫着されたエレメント列の位置がテープ幅方向にずれることを防止できる。更に、特許文献3によれば、第2ウエールから第4ウエールまでのウエールが互いに接近することにより、第2ウエールから第4ウエールまでのテープ領域がスライダーと摺接しても糸が磨耗せず、耐摩耗性を向上させることができるとしている。
実開昭55−148409号公報 特開平8−56713号公報 実公昭54−35767号公報
経編組織を有し、エレメント取付部に芯紐が配されている前記特許文献1や前記特許文献2のような従来のファスナーテープにおいて、例えばエレメント取付部に金属製のファスナーエレメントを加締めて取り付けることや、合成樹脂製又は金属製のファスナーエレメントを成形することによってスライドファスナーを構成した場合、前述のようにスライダーのフランジが通過する領域上に配されるテープ領域(以下、このテープ領域をフランジ通過領域と略記する)の編糸が摩擦により切れ易く、スライダーの摺動に対する耐磨耗性が低いという欠点があった。
一方、前記特許文献3のファスナーテープは、前述のような所定の編組織を有することにより、第2ウエールから第4ウエールまでのウエールを互いに接近させて、第2ウエールから第4ウエールにおけるテープ領域の耐摩耗性を向上させている。しかし、この特許文献3のファスナーテープは、エレメント取付部に芯紐が配されてない。このため、同ファスナーテープでは、第2及び第3ウエールを第4ウエール側に寄せて、第2ウエールから第4ウエールまでのウエールを互いに接近させることができるものの、第1ウエールと第2ウエールとの間の間隔が却って拡げられてしまう。
このような特許文献3に記載されている編組織を、例えば前記特許文献1や前記特許文献2のようなエレメント取付部に芯紐が配されるファスナーテープに適用して、エレメント取付部を構成する第1及び第2ウエール間の間隔が必要以上に拡大した場合、第1及び第2ウエール間に配される芯紐をしっかりと保持できず、芯紐の位置が不安定になる虞があった。
このように芯紐の位置が安定しない場合、エレメント取付部にファスナーエレメントを芯紐を挟むようにして取り付けたときに、ファスナーエレメントの位置や姿勢が不安定となり、スライドファスナーにおける噛合強度の低下や、スライダーの摺動性の低下を招くことがあった。
また、特許文献3のファスナーテープは、上述のような編組織で構成することにより、第1ウエールと第4ウエールとを所定の位置で保持するとともに、第2及び第3ウエールを緯挿入糸の張力によって第4ウエール側に引き寄せることによって、第2ウエールから第4ウエールまでのウエールを互いに接近させている。
しかしながら、このように緯挿入糸の張力を利用してウエール間の間隔を狭めようとしても、その狭められる大きさには限界がある。このため、スライドファスナーの用途などによっては、緯挿入糸の張力を利用することのみでは、ファスナーテープの強度や耐磨耗性を高めるためにウエール間の間隔を十分に近接させることができない場合もあった。
更に、経編組織のファスナーテープは、織組織ファスナーテープに比べて、一般的に糸密度が低い。このため、経編組織のファスナーテープのエレメント取付部に、例えば射出成形により合成樹脂製のファスナーエレメントを形成する場合や、ダイキャスト成形により金属製のファスナーエレメントを形成する場合などでは、射出成形又はダイキャスト成形を行う際に、金型の上型及び下型に挟持されるエレメント取付部の編目から湯漏れが生じ易く、スライドファスナーの品質低下や歩留まりの低下を招くという問題があった。
なお、ファスナーテープに対して射出成形又はダイキャスト成形を行う際の前記湯漏れの問題に関して、例えばファスナーテープを厚くするとともに、成形用金型の型閉めを強くすることによって、ファスナーテープの編目からの合成樹脂材料又は金属材料の漏れを防止することが考えられる。
しかし、この場合、金型の型閉めを行った際にファスナーテープが上型及び下型の締め付け力によって過大なダメージを受けてしまい、金型によって締め付けられたテープ領域の強度を低下させるという問題があった。しかも、上型と下型に挟持されるテープ領域は、スライドファスナーを構成したときにスライダーのフランジが通過する領域上に配されることが多いため、スライダーの摺動に対する耐磨耗性も著しく低下させるという問題もあった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、テープ主体部の柔軟性を確保しつつ、所要のテープ領域のテープ強度及び耐磨耗性を向上させ、更には、エレメント取付部にファスナーエレメントを成形するときに編目から湯漏れが生じることを防止することが可能なファスナーテープ、及び同ファスナーテープにファスナーエレメントが取着されたファスナーストリンガーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるファスナーテープは、基本的な構成として、経編組織を有するテープ主体部と、前記テープ主体部の一側縁に沿って編成されたエレメント取付部とを有し、前記エレメント取付部に芯紐が同時に編み込まれたスライドファスナー用のファスナーテープであって、前記テープ主体部は、前記エレメント取付部側に配され、少なくとも1列のウエールを有する第1テープ主体部領域と、前記第1テープ主体部領域に隣接するウエールから前記テープ主体部の他側縁にかけて配される第2テープ主体部領域とを有し、前記第1テープ主体部領域に隣接する前記エレメント取付部のウエール、及び前記第1テープ主体部領域を構成するウエール間のウエール間隔が、前記第2テープ主体部領域を構成するウエール間のウエール間隔よりも狭いことを最も主要な特徴とするものである。
この場合、前記第1テープ主体部領域に隣接する前記エレメント取付部のウエール、及び前記第1テープ主体部領域を構成するウエールに、熱収縮性を備えた熱収縮糸が2列以上のウエールに跨って配され、前記熱収縮糸の熱収縮率は、前記第2テープ主体部領域を構成するウエールに、2列以上のウエールに跨って配される糸よりも高く設定されていることが好ましい。
本発明に係るファスナーテープは、前記第1テープ主体部領域に隣接する前記エレメント取付部の前記ウエールと、前記第1テープ主体部領域の前記エレメント取付部側に配される少なくとも2列のウエールとに跨って挿入される第1緯挿入糸を含んでいることが好ましい。
この場合、前記第1テープ主体部領域に隣接する前記エレメント取付部の前記ウエール及び前記第1テープ主体部領域を構成する前記ウエールのうちの2列以上のウエールに跨って配され、前記第1緯挿入糸とコース間で交差する方向に挿入される第2緯挿入糸を含んでいることが好ましい。更に、前記第1テープ主体部領域を構成する各ウエールに挿入される経挿入糸を含んでいることが好ましい。
また、本発明に係るファスナーテープは、前記第1テープ主体部領域に隣接する前記エレメント取付部の前記ウエール及び前記第1テープ主体部領域を構成する前記ウエールのうちの3列以上のウエールに跨って挿入される第1シングルコード編糸と、前記第1テープ主体部領域に隣接する前記エレメント取付部の前記ウエール及び前記第1テープ主体部領域を構成する前記ウエールのうちの3列以上のウエールに跨って配され、前記第1シングルコード編糸とコース間で交差する方向に挿入される第2シングルコード編糸とを含んでいても良い。
また、本発明のファスナーテープでは、前記エレメント取付部の前記第1テープ主体部領域に隣接する前記ウエールと、前記第1テープ主体部領域を構成する前記ウエールとに、前記第2テープ主体部領域を構成する構成糸条よりも繊度の小さい糸条が配されていることが好ましい。
更に、本発明において、前記第1テープ主体部領域は、前記ファスナーテープを用いてスライドファスナーを構成したときに、同スライドファスナーを構成するスライダーのフランジが通過する領域上に配されるウエールの数よりも多いウエール数で構成されていることが好ましい。
そして、本発明によれば、上述の構成を有するファスナーテープに合成樹脂製又は金属製のファスナーエレメントが取着されたファスナーストリンガーを提供することができる。
本発明に係るスライドファスナー用ファスナーテープは経編組織で構成されており、ファスナーテープの編成と同時にエレメント取付部に芯紐が編み込まれている。テープ主体部は、エレメント取付部側の側縁部に配された第1テープ主体部領域と、その第1テープ主体部領域に隣接するウエールからテープ主体部の他側縁にかけて配された第2テープ主体部領域とを有している。また、第1テープ主体部領域に隣接するエレメント取付部のウエール、及び第1テープ主体部領域を構成するウエール間のそれぞれのウエール間隔が、第2テープ主体部領域のウエール間隔よりも狭められている。
このような本発明のファスナーテープは、第2テープ主体部領域の柔軟性を安定して確保できるとともに、第1テープ主体部領域に隣接するエレメント取付部のウエール、及び第1テープ主体部領域を構成するウエールを互いに接近させて、エレメント取付部のテープ主体部側の領域と第1テープ主体部領域の糸密度を増大させている。これにより、当該テープ領域におけるテープ強度及び耐磨耗性を容易に向上させることができる。
更に、本発明のファスナーテープは、上述のテープ領域の糸密度を高めることができるため、例えばエレメント取付部に、射出成形により合成樹脂製のファスナーエレメントを形成するときや、ダイキャスト成形により金属製のファスナーエレメントを形成するときに、エレメント取付部の編目から湯漏れが生じることを効果的に防止でき、スライドファスナーの品質向上や歩留まりの向上を図ることができる。
特に、本発明のファスナーテープは、第1テープ主体部領域に隣接するエレメント取付部のウエール、及び第1テープ主体部領域を構成するウエールに、熱収縮性を備えた熱収縮糸が2列以上のウエールに跨って配され、熱収縮糸の熱収縮率は、第2テープ主体部領域を構成するウエールに、2列以上のウエールに跨って配される糸よりも高く設定されている。これにより、上述の熱収縮糸の熱収縮を利用して、第1テープ主体部領域に隣接するエレメント取付部のウエール、及び第1テープ主体部領域を構成するウエールにおけるウエール間隔が確実に狭められる。
このため、本発明のファスナーテープでは、例えば前記特許文献3のようにエレメント取付部を構成するウエール間の間隔(即ち、第1及び第2ウエール間の間隔)が拡がることもない。このため、芯紐をエレメント取付部の所定位置に安定して保持することができ、エレメント取付部に取着されたファスナーエレメントの位置及び姿勢を安定させることができる。
なお、糸の熱収縮率の比較は、糸が熱収縮した後であっても、例えばそれらの糸の熱履歴を調べることによって行うことが可能である。具体的には、糸の熱応力を調べる。即ち、製造工程において糸に加えられた温度や張力などによって糸に蓄えられた歪みを測定することによって、その製造工程中に加えられた温度や張力の履歴を推定でき、その推定された温度や張力の履歴から糸の熱収縮率の高低を比較することが可能である。
このような本発明のファスナーテープは、その構成糸条の1つとして、第1テープ主体部領域に隣接するエレメント取付部のウエールと、第1テープ主体部領域のエレメント取付部側に配される少なくとも2列のウエールとに跨って挿入される第1緯挿入糸を含んでいる。このような第1緯挿入糸を熱収縮糸として有することにより、エレメント取付部の第1テープ主体部領域に隣接するウエール、及び第1テープ主体部領域のエレメント取付部側に配される2列のウエール間のウエール間隔を確実に狭めることができる。
この場合、ファスナーテープの構成糸条の1つとして、第1緯挿入糸の他に、第1テープ主体部領域に隣接するエレメント取付部のウエール及び第1テープ主体部領域を構成するウエールのうちの2列以上のウエールに跨って配され、第1緯挿入糸とコース間で交差する方向に挿入される第2緯挿入糸を熱収縮糸として含んでいる。
これにより、第1及び第2緯挿入糸が配されているテープ領域のウエール間隔をより確実に狭めることができる。また、第1テープ主体部領域に隣接するエレメント取付部のウエール及び第1テープ主体部領域を構成するウエールが配されるテープ領域をテープ長さ方向に収縮させて、同テープ領域の糸密度を一層増大させることができる。
また、ファスナーテープの構成糸条の1つとして、第1テープ主体部領域を構成する各ウエールに挿入される経挿入糸を更に含んでいることにより、第1テープ主体部領域の糸密度を更に増大させて、同領域のテープ強度及び耐磨耗性をより向上させることができる。
また、本発明では、ファスナーテープの構成糸条の1つとして、第1緯挿入糸の他に、第1テープ主体部領域に隣接するエレメント取付部のウエール及び第1テープ主体部領域を構成するウエールのうちの3列以上のウエールに跨って挿入される第1及び第2シングルコード編糸を含んでいても良い。
このような第1及び第2シングルコード編糸が配されていることによっても、ウエール間隔を確実に狭めることができるとともに、第1緯挿入糸と第1及び第2シングルコード編糸とが配されているテープ領域をテープ長さ方向に収縮させて、同テープ領域の糸密度を一層増大させることができる。
更に、本発明のファスナーテープでは、第1テープ主体部領域に隣接するエレメント取付部のウエールと、第1テープ主体部領域を構成するウエールとに、第2テープ主体部領域を構成する構成糸条よりも繊度の小さい糸条(太さの細い糸条)が配されている。これにより、エレメント取付部の第1テープ主体部領域に隣接するウエール、及び第1テープ主体部領域を構成するウエールが配されるテープ領域の編組織をより緻密に形成することができる。
このため、同テープ領域のテープ厚さを増大させることなく、テープ強度及び耐磨耗性を向上させることができる。このため、エレメント取付部に射出成形又はダイキャスト成形によりファスナーエレメントを形成するときに、同テープ領域が金型の締め付けによりダメージを受けることを防ぐとともに、エレメント取付部の編目から湯漏れが生じることをより確実に防止することができる。
更にまた、本発明のファスナーテープにおいて、第1テープ主体部領域は、ファスナーテープを用いてスライドファスナーを構成したときに、同スライドファスナーを構成するスライダーのフランジが通過する領域(ライン)上に配されるウエールの数よりも多いウエール数で構成されている。
例えば前記特許文献3のようにスライダーのフランジが通過する領域上に配される第2〜第4ウエールを互いに近接させている場合、第2〜第4ウエールが配されるテープ領域(フランジ通過領域)のテープ強度や耐磨耗性を高めることはできる。しかし、第4ウエールと第5ウエールとの間のウエール間隔は、第2〜第4ウエールのウエール間隔よりも広くなっている。このため、スライドファスナーの使用期間が長くなってスライダーの摺動が繰り返されていくにつれて、そのスライダーの摺動による摩擦などに起因して第4ウエールが第5ウエール側に徐々に移動し、フランジ通過領域の耐磨耗性を経時的に低下させることがある。
これに対して、本発明のように第1テープ主体部領域を、スライダーのフランジが通過する領域上に配されるウエールの数よりも多いウエール数で構成することにより、ウエール同士が近接して配されるテープ領域をフランジ通過領域よりも広く形成することができる。
このため、スライドファスナーの使用期間が長くなってスライダーの摺動が繰り返されても、第1テープ主体部領域の第2テープ主体部領域側に隣接するウエールは、スライダーの摺動による影響を受け難く、スライドファスナーの使用期間が長くなっても同ウエールが第2テープ主体部領域側に移動することを防止できる。また、この第2テープ主体部領域に隣接するウエールが、例え第2テープ主体部領域側に移動したとしても、同ウエールはフランジ通過領域を構成していないため、スライダーの摺動に対する耐磨耗性を経時的に低下させることもない。
更に、緻密な編組織を有する第1テープ主体部領域をテープ幅方向に広く形成することによって、第2テープ主体部領域の柔軟性を確保しつつ、エレメント取付部と第2テープ主体部領域とを離間させてエレメント取付部の編組織を安定して保持することができる。このため、エレメント取付部にファスナーエレメントをしっかりと安定して固着することができ、また、同ファスナーテープを用いてスライドファスナーを構成したときに、ファスナーテープに対するファスナーエレメントの位置及び姿勢が安定するため、左右のファスナーエレメントを円滑に噛合させることができる。
そして、本発明により提供されるファスナーストリンガーは、上述のような構成を有するファスナーテープに合成樹脂製又は金属製のファスナーエレメントが取着されて製造されている。このような本発明に係るファスナーストリンガーは、ファスナーテープの第2テープ主体部領域が適切な柔軟性を有するとともに、エレメント取付部の第1テープ主体部領域に隣接するウエール及び第1テープ主体部領域を構成するウエールにより形成されるテープ領域の糸密度が高められている。このため、当該テープ領域のテープ強度が高く、また、同ファスナーストリンガーを用いてファスナーストリンガーを構成したときに、スライダーの摺動に対するファスナーテープの耐磨耗性を大幅に向上させることができる。
更に、本発明のファスナーストリンガーは、例えばファスナーテープに射出成形により合成樹脂製のファスナーエレメントを形成することによって、又はダイキャスト成形により金属製のファスナーエレメントを形成することによって製造される場合に、射出成形又はダイキャスト成形の際にエレメント取付部の編目から湯漏れが生じない(又は生じ難い)。このため、同ファスナーストリンガーは、エレメント取付部に所定の形状を有するファスナーエレメントが安定して取着された高品質のファスナーストリンガーとなる。
図1は、本発明の実施例1に係るファスナーテープの経編組織を示す組織図である。 図2は、同ファスナーテープに使用される各構成糸の編組織図である。 図3は、同ファスナーテープのエレメント取付部に合成樹脂製のファスナーエレメントが射出成形されて構成されたファスナーストリンガーを示す断面図である。 図4は、ファスナーストリンガーを用いて構成されたスライドファスナーを示す断面図である。 図5は、本発明の実施例2に係るファスナーテープの経編組織を示す組織図である。 図6は、同ファスナーテープに使用される各構成糸の編組織図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する各実施例に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
例えば、以下の実施例では、編成されたファスナーテープのエレメント取付部に合成樹脂製のファスナーエレメントを射出成形することにより、ファスナーストリンガーを構成する場合について説明している。しかし、本発明は、これに限定されず、本発明に係るファスナーテープのエレメント取付部に、例えば金属製のファスナーエレメントをダイキャスト成形すること、又は、所定の形状に成形された金属製のファスナーエレメント(エレメント素子とも言う)を加締めて取り付けることによって、ファスナーストリンガーを構成することも可能である。また、ファスナーテープに用いられる糸条の材質や繊度、ファスナーテープの厚さ、及び、熱収縮性を有する糸条の熱収縮率などについても、必要に応じて任意に変更することも可能である。
図1は、本実施例1に係るファスナーテープの経編組織を示す組織図であり、図2は、同ファスナーテープに使用される各構成糸の編組織図である。図3は、同ファスナーテープのエレメント取付部に合成樹脂製のファスナーエレメントが射出成形されて構成されたファスナーストリンガーを示す断面図である。
なお、以下の説明において、ファスナーテープ10の長手方向をコース方向と定義し、後述する各ウエールはコース方向に延びている。また、ファスナーテープ10の平面上で長手方向に直交する方向をファスナーテープの幅方向と定義する。更に、ファスナーテープの表裏方向を厚さ方向と定義する。
本実施例1に係るファスナーテープ10は、全体が経編の一重組織からなる細幅の帯状体であり、全テープ幅が第1ウエールW1〜第13ウエールW13により構成されている。また、同ファスナーテープ10は、テープ主体部12と、テープ主体部12の一側縁に沿って配されたエレメント取付部11と、テープ主体部12の他側縁に沿って配された耳部13とを有しており、エレメント取付部11には芯紐15が編み込まれている。
エレメント取付部11は、ファスナーエレメントを取り付けるための部分であって、芯紐15を挟むように位置する第1ウエールW1と第2ウエールW2との2つのウエールからなる部分である。
ここで、テープ主体部12の一側縁は、図1にて第3ウエールW3であり、エレメント取付部11の第2ウエールW2の隣に位置している。また、テープ主体部12の他側縁は、図1にて第11ウエールW11であり、耳部13の第12ウエールW12の隣に位置している。
このファスナーテープ10では、ファスナーテープ10の一方のテープ側縁側に配されたウエールを第1ウエールW1とし、この第1ウエールW1と第2ウエールW2とによりエレメント取付部11が構成され、第3ウエールW3〜第11ウエールW11によりテープ主体部12が構成され、第12ウエールW12と第13ウエールW13とにより耳部13が構成されている。
特に本実施例1の場合、テープ主体部12は、エレメント取付部11側の側縁部における第3ウエールW3〜第5ウエールW5により構成され、後述する熱収縮性を有する熱収縮糸が配された第1テープ主体部領域12aと、第6ウエールW6〜第11ウエールW11により構成される第2テープ主体部領域12bとを有している。
なお、本発明においては、エレメント取付部11、テープ主体部12、及び耳部13のウエール数を、スライドファスナーの大きさやファスナーエレメントの大きさなどに応じて任意に設定することが可能である。また、ファスナーテープ10の少なくとも一部を二重組織で編成することも可能である。
また、本実施例1のファスナーテープ10は、図2及び図3に示した編組織を有するように編成されている。
具体的に説明すると、テープ主体部12の編組織は、各ウエールに配される鎖編糸31(0−1/1−0)と、トリコット編糸32(1−2/1−0)と、第2ウエールW2〜第4ウエールW4の3つのウエールに跨ってジグザグ状に挿入される第1緯挿入糸33(0−0/3−3)と、3つのウエールに跨るとともに第1緯挿入糸33とコース間で交差する方向にジグザグ状に挿入される第2緯挿入糸34(3−3/0−0)と、第3ウエールW3〜第5ウエールW5の各ウエールに沿ってジグザグ状に挿入される経挿入糸35(1−1/0−0)とにより構成されている。
前記コース間とは、ニードルで形成される編目の間を言う。第1緯挿入糸33と第2緯挿入糸34がコース間で交差するとは、第1緯挿入糸33と第2緯挿入糸34とがコース方向に1つずれて挿入されていることであり、それにより、第2ウエールW2と第3ウエールW3との連結をより強固にできる。
この場合、第2緯挿入糸34は、第2ウエールW2〜第13ウエールW13に亘って全体的に配されている。なお、本発明では、実施例1におけるテープ主体部12の編組織に加えて、第3ウエールW3〜第5ウエールW5の3つのウエールに跨るようにして第1緯挿入糸33を更に挿入することも可能である。
また、テープ主体部12を構成する上述の構成糸条のうち、第1緯挿入糸33、第2ウエールW2〜第4ウエールW4に跨って挿入される第2緯挿入糸34、第3ウエールW3〜第5ウエールW5に跨って挿入される第2緯挿入糸34、及び、第3ウエールW3〜第5ウエールW5の各ウエールに配される経挿入糸35には、熱収縮性を有する熱収縮糸が用いられている。この場合、熱収縮性を有する糸の乾熱収縮率は、10%以上15%以下に設定されている。
テープ主体部12を構成する構成糸条のうち、上述の第1緯挿入糸33、所定の2本の第2緯挿入糸34、及び経挿入糸35以外の糸条(例えば、トリコット編糸32や、第6ウエールW6以降のウエールに挿入される第2緯挿入糸34など)は、上述の第1緯挿入糸33、所定の2本の第2緯挿入糸34、及び経挿入糸35の乾熱収縮率よりも小さい熱収縮性を備えており、この場合、小さい熱収縮性を備える糸の乾熱収縮率は、例えば5%以上8%以下に設定される。
即ち、本実施例1では、第2ウエールW2〜第13ウエールW13に亘って配される第2緯挿入糸34のうち、第2ウエールW2〜第4ウエールW4に跨って挿入される第2緯挿入糸34と、第3ウエールW3〜第5ウエールW5に跨って挿入される第2緯挿入糸34の熱収縮性に比べて、これら2本以外の第2緯挿入糸34の熱収縮性は小さくされている。
なお、本発明では、第1緯挿入糸33、所定の2本の第2緯挿入糸34、及び経挿入糸35以外のトリコット編糸32や第2緯挿入糸34などの糸条に、熱収縮性を有する糸条が用いられても良い。この場合、トリコット編糸32などの糸条の乾熱収縮率は、上述の第1緯挿入糸33、所定の2本の第2緯挿入糸34、及び経挿入糸35の乾熱収縮率よりも小さく設定される。
一方、エレメント取付部11の編組織は、第1及び第2ウエールW1,W2のそれぞれに配される鎖編糸31(0−1/1−0)と、第1及び第2ウエールW1,W2に跨って配される一対の第3緯挿入糸36(2−2/0−0)及び第4緯挿入糸37(0−0/2−2)と、第2及び第3ウエールW2,W3に跨って配される前述のトリコット編糸32(1−2/1−0)と、第2ウエールW2〜第4ウエールW4の3つのウエールに跨ってジグザグ状に挿入される前述の第1緯挿入糸33(3−3/0−0)及び第2緯挿入糸34(0−0/3−3)とにより構成されている。
この場合、第3緯挿入糸36と第4緯挿入糸37とは、各コース間で交差するように挿入位置を互いにコース方向に1コースずらして挿入されている。また、第3緯挿入糸36は、芯紐15よりもテープ表面側に配されており、第4緯挿入糸37は、芯紐15よりもテープ裏面側に配されている。従って、芯紐15は、第3及び第4緯挿入糸36,37により表裏面で挟まれて保持されている。
また、第2ウエールW2〜第4ウエールW4に跨って挿入される第1及び第2緯挿入糸33,34は、前述のように熱収縮性を備えている。なお、第1及び第2緯挿入糸33,34以外にエレメント取付部11を構成する構成糸条にも、熱収縮性を有する糸条を用いることもできるが、その場合、その乾熱収縮率は、上述の第1及び第2緯挿入糸33,34の乾熱収縮率よりも小さく設定される。
更に、エレメント取付部11の第1ウエールW1と第2ウエールW2との間に配される芯紐15は、ファスナーテープ10の編成と同時にエレメント取付部11に編み込まれている。この芯紐15は、第1及び第2ウエールW1,W2に配される鎖編糸31と、第1及び第2ウエールW1,W2に跨って配される第3緯挿入糸36及び第4緯挿入糸37との間に挿入されて保持されている。
本実施例1における耳部13の編組織は、第12及び第13ウエールW12,W13のそれぞれに配される鎖編糸31(0−1/1−0)と、テープ主体部12にも配されている前述のトリコット編糸32(1−2/1−0)及び第2緯挿入糸34(0−0/3−3)とを用いて構成されている。
このような編組織を有する本実施例1のファスナーテープ10において、耳部13(第12及び第13ウエールW12,W13)に配される鎖編糸31以外の構成糸条には、ナイロン又はポリエステル系のマルチフィラメント糸が用いられている。この場合、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に配される鎖編糸31、トリコット編糸32、第1緯挿入糸33、第2緯挿入糸34、及び経挿入糸35の各糸条(糸条の少なくとも一部が、第2ウエールW2〜第5ウエールW5のうちの少なくとも1列のウエールに跨って挿入される糸条を含む)には、第2テープ主体部領域12bを構成する構成糸条(具体的には、第6ウエールW6〜第11ウエールW11のみに配される鎖編糸31、トリコット編糸32、及び第2緯挿入糸34(第4及び第5ウエールW4,W5に跨る糸条を除く))よりも繊度の小さい細い糸条が使用されている。なお、繊度の大小の比較については、単位長さの糸同士の重量を計測して比較することができ、この場合、重量が軽い方を繊度が小さいものとすることができる。また、繊度は、デシテックス(dtex)の単位で表される。
これにより、第2テープ主体部領域12bの柔軟性を確保しつつ、エレメント取付部11の第1テープ主体部領域12aに隣接する第2ウエールW2と第1テープ主体部領域12aを構成する第3ウエールW3〜第5ウエールW5とに亘るテープ領域を、テープ厚さを増大させることなく、緻密な編組織で形成することができる。
この場合、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に細い糸条として配される鎖編糸31、トリコット編糸32、第1緯挿入糸33、第2緯挿入糸34、及び経挿入糸35には、56デシテックス(dtex)以上300デシテックス(dtex)以下のマルチフィラメント糸が用いられることが好ましい。また、第2テープ主体部領域12bのみに配される鎖編糸31、トリコット編糸32、及び第2緯挿入糸34には、200デシテックス(dtex)以上500デシテックス(dtex)以下のマルチフィラメント糸が用いられることが好ましい。
更に、本実施例1のファスナーテープ10において、耳部13(第12及び第13ウエールW12,W13)に配される鎖編糸31には、芯鞘構造をもつ複合糸が使われている。この複合糸の鞘部には、ポリビニルアルコール系の水溶性合成樹脂が使われており、芯部にはテープ主体部12に使われている繊維材料であるナイロン又はポリエステル系の樹脂が使用されている。
このような複合糸を温水中に浸漬すると、鞘部を構成する水溶性合成樹脂が水に溶け、最終的には芯部を構成するナイロン又はポリエステル系の細い糸だけが残る。これにより、同鎖編糸31が配されている耳部13をより柔軟に形成することができる。なお、本発明においては、耳部13に配される水溶性糸の鎖編糸31として、前記複合糸の他に、例えば水溶性樹脂繊維からなる単独の糸条と通常の合成繊維からなる単独の糸条とを引き揃えた1本の編糸を使用することも可能である。また、第1ウエールW1に配される鎖編糸31を、水溶性合成樹脂からなる単独の糸条として使用することも可能である。
このような編組織を有する本実施例1のファスナーテープ10は、エレメント取付部11に芯紐15を編み込みながら編成された後に、熱処理が施されることにより、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に配された熱収縮性を備えた第1緯挿入糸33、第2緯挿入糸34、及び経挿入糸35の各糸条が大きく熱収縮する。
ここで、熱処理では、編成されたファスナーテープに対して、その後ヒーターによって熱する乾熱による処理を行う。また、ファスナーテープに染色を行うときにも、同ファスナーテープに熱が加えられるため、その熱による収縮も生じる。この場合、大気中で熱することを乾熱と定義し、乾熱での収縮率を乾熱収縮率とする。
なお、第1テープ主体部領域12aと第2テープ主体部領域12bとに跨る第2緯挿入糸34は、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に配された第2緯挿入糸34よりも低い熱収縮性を有するので、第5ウエールW5と第6ウエールW6との間隔は、第2ウエールW2〜第5ウエールW5において隣り合うウエールの間隔よりも広い。
また、第5ウエールW5と第6ウエールW6との間は、第1テープ主体部領域12aと第2テープ主体部領域12bとの双方に跨る編糸により連結されている。また同様に、エレメント取付部11の第2ウエールW2と第1テープ主体部領域12aの第3ウエールW3との双方に跨る編糸により連結されており、第2テープ主体部領域12bの第11ウエールW11と耳部13の第12ウエールW12との双方に跨る編糸により連結されている。
これにより、第2ウエールW2〜第5ウエールW5が互いに近づく方向に引き寄せられて、第2ウエールW2〜第5ウエールW5の各ウエール間隔が狭められ、第2ウエールW2〜第5ウエールW5は、第2テープ主体部領域12bを構成する第6ウエールW6〜第11ウエールW11よりも互いに接近した状態となる。それとともに、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域では、各コース間隔も狭められるため、同テープ領域のテープ長さ方向の寸法が、第2テープ主体部領域12bよりも短くなる。
従って、熱処理後におけるファスナーテープ10では、第6ウエールW6〜第11ウエールW11で構成される第2テープ主体部領域12b、及び第12及び第13ウエールW12,W13で構成される耳部13が適切な柔軟性を有すると同時に、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域は、糸密度が高く且つ緻密に形成されているため、同テープ領域におけるテープ強度が向上する。更に、同ファスナーテープ10を用いてスライドファスナーを構成したときには、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域が緻密であるため、後述するようにスライダー4の摺動に対する耐磨耗性を向上させることができる(図4を参照)。
特に、本実施例1における第2ウエールW2〜第5ウエールW5には、前述のように、第2テープ主体部領域12bを構成する構成糸条よりも繊度の小さい糸条が使用されているため、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域は極めて緻密な編組織を有しており、同テープ領域のテープ強度を更に効果的に向上させることができる。
しかも、本実施例1のファスナーテープ10では、糸密度が高く且つ緻密な編組織で形成されたテープ領域が、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘って広く形成されている。このため、第2テープ主体部領域12bが柔軟に形成されていても、エレメント取付部11と第2テープ主体部領域12bとを、第1テープ主体部領域12aを介することで互いに離間させて、エレメント取付部11の編組織を安定させることができる。従って、後述するようにファスナーテープ10にファスナーエレメント2を取着する際に、エレメント取付部11にファスナーエレメント2をしっかりと安定して固着することができる。
なお、本実施例1のファスナーテープ10は、前記熱処理によって、芯紐15、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に配される第1緯挿入糸33、第2緯挿入糸34、及び経挿入糸35が熱収縮している。このため、同ファスナーテープ10の熱処理後の形態は、ファスナーテープ10のエレメント取付部11側が、その反対側のテープ側縁部側(耳部13側)よりもテープ長さ方向に収縮しており、ファスナーテープ10の全体が弓状に湾曲した状態となっている。
以上のような本実施例1のファスナーテープ10に対して、ファスナーエレメント2をエレメント取付部11に取着することにより、ファスナーストリンガー1を構成することができる。
本実施例1では、例えばファスナーテープ10のエレメント取付部11に、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン等の熱可塑性樹脂材料を射出成形してファスナーエレメント2を形成することにより、図3に示すようなファスナーストリンガー1が製造される。
このように本実施例1に係るファスナーテープ10に合成樹脂製のファスナーエレメント2を射出成形する場合、ファスナーテープ10のテープ長さ方向に所定のテンションをかけた状態で、射出成形用金型の上型と下型とによりファスナーテープ10のエレメント取付部11及び第1テープ主体部領域12aが挟み込まれる。そして、ファスナーテープ10を挟み込んでいる射出成形用金型のキャビティ内に溶融樹脂を高い圧力で射出することにより、所定の形状を有する複数のファスナーエレメント2が、ファスナーテープ10のエレメント取付部11に成形される。
このとき、本実施例1のファスナーテープ10では、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域の糸密度が高く、同テープ領域の編組織が緻密に形成されている。このため、ファスナーテープ10が金型の上型と下型とで挟み込まれた状態で同金型のキャビティ内に溶融樹脂を高い圧力で射出しても、その溶融樹脂がファスナーテープ10の編目やウエール同士の間隔を介してキャビティの外に漏れ出すこと(湯漏れ)を効果的に防止できる。
これにより、ファスナーエレメント2を所定の形状に安定して成形することができる。また、ファスナーテープ10のテープ主体部12に溶融樹脂が漏れ出すことも防止できるため、合成樹脂が冷却したときにテープ主体部12が硬直化することもない。
また、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域には細い糸条が配されており、同テープ領域におけるテープ厚さを第2テープ主体部領域12bに比較して薄くすることができる。このため、ファスナーテープ10の第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域が射出成形用金型で挟み込まれても、同テープ領域が金型の押圧により受けるダメージを極力小さくでき、ファスナーテープのテープ強度が低下することを防止できる。
更に、上述のように合成樹脂製のファスナーエレメント2を射出成形してファスナーストリンガー1を製造する場合、ファスナーエレメント2が取着された後のファスナーテープ10は、上述のように全体的に弓状に湾曲している。その結果、得られたファスナーストリンガー1を用いて構成されたスライドファスナーを、ファスナー被着製品である衣服などに縫製固定するときに、ファスナーテープ10や衣服に波打つような皺が形成されることを防止できる。
そして、上述のようにして製造されたファスナーストリンガー1を2つ一組にするとともに、それらのファスナーストリンガー1のエレメント列に沿ってスライダー4を摺動可能に取り付けることにより、図4に示すようなスライドファスナー3が製造される。このようにして得られたスライドファスナー3では、第2ウエールW2〜第5ウエールW5により構成されるテープ領域のテープ強度が上述のように高められている。
例えば、一般にスライドファスナーが左右のファスナーテープを互いに離間する方向に引っ張る横引き力を受けた場合に、ファスナーテープにおいては、ファスナーエレメントが取着されたエレメント取付部と、衣服などのファスナー被着製品に縫着される第2テープ主体部領域との間に配される第1テープ主体部領域が横引き力の影響を多大に受けることがある。
このような場合に、本実施例1に係るスライドファスナー3では、第3ウエールW3〜第5ウエールW5により構成される第1テープ主体部領域12aのテープ強度が高められていため、スライドファスナー3が横引き力を受けても、第1テープ主体部領域12aを構成する構成糸条が切れる又はほつれるといった不具合が生じることを効果的に防止できる。
更に、同スライドファスナー3のファスナーテープ10において、スライダー4のフランジ4aが挿入される領域上に配されるフランジ通過領域(本実施例1の場合、第2ウエールW2〜第4ウエールW4により構成されるテープ領域)は、図4に示したように、高い糸密度で緻密に形成された第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域内に含まれている。
このようにファスナーテープ10のフランジ通過領域が、高い糸密度を有して緻密に形成されていることにより、スライダー4の摺動が繰り返し行われても、スライダー4のフランジ4aとファスナーテープ10との間の摩擦に起因してフランジ通過領域の構成糸条が切れることや、ほつれることを生じ難くすることができる。
更に、本実施例1に係るファスナーテープ10は、糸密度が高く、緻密に形成されたテープ領域が、フランジ通過領域よりも広い第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘って配されている。つまり、スライダー4のフランジ4aは、図4に表す例では第3ウエールW3と第4ウエールW4上を通過する。このため、本実施例1では、第1テープ主体部領域12aの第5ウエールW5までを、ウエール間隔の狭い緻密に形成されたテープ領域としている。
このため、スライドファスナー3の使用期間が長くなってスライダー4の摺動が繰り返されても、第5ウエールW5は、スライダー4の摺動による影響を受け難く、第5ウエールW5が第6ウエールW6側に近寄るように移動することはない。従って、本実施例1のファスナーテープ10は、スライダー4の摺動に対する耐磨耗性が、スライドファスナー3の使用期間に比例して低下することはなく、スライドファスナー3を長期に渡り安定して使用することができる。
なお、本実施例1では、ファスナーテープ10のエレメント取付部11に合成樹脂材料を射出成形してファスナーエレメント2を形成することにより、ファスナーストリンガー1が構成されている。しかし、本実施例1に係るファスナーテープ10は、同ファスナーテープ10のエレメント取付部11に金属材料をダイキャスト成形してファスナーエレメントを形成することによって、又は、エレメント取付部11に金属製のファスナーエレメントを加締めて取り付けることによって、ファスナーストリンガーを構成することも可能である。
例えばファスナーテープ10に金属材料をダイキャスト成形することによって、金属製のファスナーエレメント2がエレメント取付部11に固着されたファスナーストリンガー1を構成する場合では、合成樹脂材料を射出成形してファスナーエレメント2を形成する場合と同様に、ファスナーテープ10の編目やウエール同士の間隔を介して溶融した金属が漏れ出す(湯漏れ)ことを防止でき、また、溶融金属がテープ主体部12に漏れ出してテープ主体部12を硬直化させることもない。
更に、金属材料をダイキャスト成形してファスナーストリンガーを構成する場合にあっても、或いは、金属製のファスナーエレメントを加締めてファスナーストリンガーを構成する場合にあっても、前述の場合と同様に、ファスナーエレメントがエレメント取付部11に取り付けられたファスナーストリンガーのファスナーテープ10は、全体が弓状に湾曲した形態を有することができる。
そして、金属材料の射出成形又は金属製ファスナーエレメント2の加締め加工によって製造されたファスナーストリンガーを2つ一組にしてスライドファスナーを構成することにより、横引き力に対するテープ強度が高く、且つ、スライダー4の摺動に対する耐摩耗性に優れたスライドファスナーを得ることができる。
図5は、本実施例2に係るファスナーテープの経編組織を示す組織図であり、図6は、同ファスナーテープに使用される各構成糸の編組織図である。
本実施例2に係るファスナーテープ20は、前述の実施例1と同様に、全体が経編の一重組織からなる帯状体であり、全テープ幅が第1ウエールW1〜第13ウエールW13により構成されている。また、同ファスナーテープ20は、第1及び第2ウエールW1,W2により構成されたエレメント取付部21と、第3ウエールW3〜第11ウエールW11により構成されたテープ主体部22と、第12及び第13ウエールW12,W13により構成された耳部23とを有しており、エレメント取付部21の第1ウエールW1と第2ウエールW2の間には芯紐25が配されている。
また、本実施例2において、テープ主体部22は、エレメント取付部21側の側縁部に配され、熱収縮性を有する糸条が配される第1テープ主体部領域22aと、第1テープ主体部領域22aよりも熱収縮性が低い糸条、又は熱収縮性を示さない糸条が配される第2テープ主体部領域22bとを有している。この場合、第1テープ主体部領域22aは、第3ウエールW3〜第5ウエールW5により構成されており、第2テープ主体部領域22bは、第6ウエールW6〜第11ウエールW11により構成されている。
本実施例2におけるテープ主体部22の編組織は、各ウエールに配される鎖編糸41(0−1/1−0)と、ニードルループを閉じ目で形成しながら3つのウエールに跨って挿入される第1シングルコード編糸42(2−3/1−0)と、ニードルループを閉じ目で形成しながら3つのウエールに跨って挿入され、且つ第1シングルコード編糸42とコース間で交わる第2シングルコード編糸43(1−0/2−3)と、第2ウエールW2〜第4ウエールW4の3つのウエールに跨ってジグザグ状に挿入される第1緯挿入糸44(0−0/3−3)とにより構成されている。前記コース間とは、ニードルで形成される編目の間を言う。第1シングルコード編糸42と第2シングルコード編糸43とは、コース方向に1つずれて挿入されていることによりコース間で交わる。
この場合、第1及び第2シングルコード編糸42,43は、第2ウエールW2〜第13ウエールW13に亘って全体的に配されている。なお、本実施例2のテープ主体部22における第3ウエールW3〜第5ウエールW5には、前述の実施例1と同様の経挿入糸47(1−1/0−0)を更に挿入することも可能である。
また、テープ主体部22を構成する上述の構成糸条のうち、第2ウエールW2〜第5ウエールW5のうちの3つのウエールに跨って挿入される第1及び第2シングルコード編糸42,43と、第1緯挿入糸44とには、10%以上15%以下の乾熱収縮率を有する熱収縮性の糸条が用いられている。また、ファスナーテープ20における上述の所定のシングルコード編糸42,43及び第1緯挿入糸44以外の構成糸条には、乾熱収縮率が10%よりも低い糸条で、且つ、前記第2ウエールW2〜第5ウエールW5に挿入される第1及び第2シングルコード編糸42,43よりも乾熱収縮率が低い糸条が用いられている。
ここで、熱処理では、編成されたファスナーテープに対して、その後ヒーターによって熱する乾熱による処理を行う。また、ファスナーテープに染色を行うときにも、同ファスナーテープに熱が加えられるため、その熱による収縮も生じる。この場合、大気中で熱することを乾熱と定義し、乾熱での収縮率を乾熱収縮率とする。
なお、第1テープ主体部領域22aと第2テープ主体部領域22bとに跨る第1及び第2シングルコード編糸42,43は、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に配された第2緯挿入糸34よりも低い熱収縮性を有し、第5ウエールW5と第6ウエールW6との間隔は、第2ウエールW2〜第5ウエールW5において隣り合うウエールの間隔よりも広い。
また、第5ウエールW5と第6ウエールW6との間は、第1テープ主体部領域22aと第2テープ主体部領域22bとの双方に跨る編糸により連結されている。また同様に、エレメント取付部21の第2ウエールW2と第1テープ主体部領域22aの第3ウエールW3との双方に跨る編糸により連結されており、第2テープ主体部領域22bの第11ウエールW11と耳部13の第12ウエールW12との双方に跨る編糸により連結されている。
一方、エレメント取付部21の編組織は、第1及び第2ウエールW1,W2のそれぞれに配される鎖編糸41(0−1/1−0)と、第1及び第2ウエールW1,W2に跨って配される第1トリコット編糸45(1−0/1−2)及び第2トリコット編糸46(1−2/1−0)と、第2ウエールW2に配される前述の第1及び第2シングルコード編糸42,43と、第2ウエールW2に配される前述の第1緯挿入糸44とを用いて構成されている。
この場合、第1トリコット編糸45と第2トリコット編糸46とは、各コース間で交差するように挿入位置を互いに1コースずらして挿入されている。また、第1トリコット編糸45は、芯紐25よりもテープ表面側に配されており、第2トリコット編糸46は、芯紐25よりもテープ裏面側に配されている。
エレメント取付部21は、ファスナーエレメントを取り付けるための部分であって、芯紐25を挟むように位置する第1ウエールW1と第2ウエールW2との2つのウエールからなる部分である。
ここで、テープ主体部22の一側縁は、図5にて第3ウエールW3であり、エレメント取付部21の第2ウエールW2の隣に位置している。また、テープ主体部22の他側縁は、図5にて第11ウエールW11であり、耳部23の第12ウエールW12の隣に位置している。
また、エレメント取付部21の第1ウエールW1と第2ウエールW2との間に配される芯紐25は、第1及び第2ウエールW1,W2に配される鎖編糸41と、第1及び第2ウエールW1,W2に跨って配される第1及び第2トリコット編糸45,46との間に挿入されて保持されている。
本実施例2における耳部23の編組織は、第12及び第13ウエールW12,W13のそれぞれに配される鎖編糸41(0−1/1−0)と、テープ主体部22にも配されている前述の第1及び第2シングルコード編糸42,43と、第12及び第13ウエールW12,W13のそれぞれに配される経挿入糸47(1−1/0−0)とを用いて構成されている。
また、本実施例2のファスナーテープ20において、耳部23(第12及び第13ウエールW12,W13)に配される鎖編糸41及び経挿入糸47以外の構成糸条には、ナイロン又はポリエステル系のマルチフィラメント糸が用いられている。
この場合、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に配される鎖編糸41、第1シングルコード編糸42、第2シングルコード編糸43、及び第1緯挿入糸44の各糸条(糸条の少なくとも一部が、第2ウエールW2〜第5ウエールW5のうちの少なくとも1列のウエールに跨って挿入される糸条を含む)には、第2テープ主体部領域22bを構成する構成糸条(具体的には、第6ウエールW6〜第11ウエールW11に配される鎖編糸41、第1シングルコード編糸42、及び第2シングルコード編糸43(第4及び第5ウエールW4,W5に跨る編糸を除く))よりも繊度の小さい細い糸条が使用されている。これにより、第2テープ主体部領域22bの柔軟性を確保しつつ、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域を、テープ厚さを増大させることなく、緻密な編組織で形成することができる。
本実施例2において、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に細い糸条として配される鎖編糸41、第1シングルコード編糸42、第2シングルコード編糸43、及び第1緯挿入糸44には、56デシテックス(dtex)以上300デシテックス(dtex)以下のマルチフィラメント糸が用いられることが好ましい。また、第2テープ主体部領域22bの第6ウエールW6〜第11ウエールW11に配される鎖編糸41、第1シングルコード編糸42、及び第2シングルコード編糸43には、200デシテックス(dtex)以上500デシテックス(dtex)以下のマルチフィラメント糸が用いられることが好ましい。
更に、本実施例2のファスナーテープ20において、耳部23(第12及び第13ウエールW12,W13)に配される鎖編糸41及び経挿入糸47には、前述の実施例1と同様の芯鞘構造をもつ水溶性の複合糸が使われており、耳部23が柔軟に形成されている。
このような編組織を有する本実施例2のファスナーテープ20は、エレメント取付部21に芯紐25を編み込みながら編成された後に、熱処理が施されることにより、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に配された第1及び第2シングルコード編糸42,43と第1緯挿入糸44とがそれぞれ熱収縮する。
これにより、第2ウエールW2〜第5ウエールW5が互いに近づく方向に引き寄せられて、第2ウエールW2〜第5ウエールW5の各ウエール間隔が狭められ、第2ウエールW2〜第5ウエールW5は、第2テープ主体部領域22bを構成する第6ウエールW6〜第11ウエールW11よりも互いに接近した状態となる。それとともに、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域では、各コース間隔も狭められるため、同テープ領域のテープ長さ方向の寸法が、第2テープ主体部領域22bよりも短くなる。
従って、熱処理後におけるファスナーテープ20では、第2テープ主体部領域22b及び耳部23が適切な柔軟性を有すると同時に、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域は、糸密度が高く且つ緻密に形成されているため、同テープ領域におけるテープ強度が向上する。また、スライドファスナーを構成したときにスライダーの摺動に対する耐磨耗性を向上させることができる。
特に、本実施例2における第2ウエールW2〜第5ウエールW5には、前述のように、第2テープ主体部領域22bを構成する構成糸条よりも繊度の小さい糸条が使用されているため、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘るテープ領域のテープ強度を更に効果的に向上させることができる。
しかも、本実施例2のファスナーテープ20では、前述の実施例1と同様に、糸密度が高く且つ緻密な編組織で形成されたテープ領域が、第2ウエールW2〜第5ウエールW5に亘って広く形成されている。このため、ファスナーテープ20にファスナーエレメントを取着する際に、エレメント取付部21にファスナーエレメントをしっかりと安定して固着することができる。
なお、熱処理が施された本実施例2のファスナーテープ20の形態は、ファスナーテープ20のエレメント取付部21側が、その反対側のテープ側縁部側よりもテープ長さ方向に縮んでいるため、ファスナーテープ20全体が弓状に湾曲した状態になっている。
以上のような本実施例2のファスナーテープ20に対して、熱可塑性樹脂材料を射出成形してファスナーエレメントを形成すること、金属材料をダイキャスト成形してファスナーエレメントを形成すること、又は、エレメント取付部21に金属製のファスナーエレメントを加締めて取り付けることによって、ファスナーストリンガーを構成することができる。
上述の何れの手段を用いてファスナーストリンガーを構成する場合であっても、ファスナーエレメントが取着された後のファスナーテープ20は、上述のように全体的に弓状に湾曲している。その結果、得られたファスナーストリンガーを用いて構成されたスライドファスナーを、ファスナー被着製品である衣服などに縫製固定するときに、ファスナーテープ20や衣服に波打つような皺が形成されることを防止できる。
更に、本実施例2のファスナーテープ20に、熱可塑性樹脂材料を射出成形することにより、又は金属材料をダイキャスト成形することにより、ファスナーストリンガーを構成する場合では、前述の実施例1と同様に、ファスナーテープ20の編目やウエール同士の間隔を介して溶融樹脂又は溶融金属が漏れ出すこと(湯漏れ)を防止でき、また、溶融樹脂又は溶融金属がテープ主体部22に漏れ出してテープ主体部22を硬直化させることもない。
そして、本実施例2のファスナーテープ20を用いて得られたファスナーストリンガー1を2つ一組にしてスライドファスナーを構成することにより、横引き力に対するテープ強度が高く、且つ、スライダーの摺動に対する耐摩耗性に優れたスライドファスナーを得ることができる。
1 ファスナーストリンガー
2 ファスナーエレメント
3 スライドファスナー
4 スライダー
4a フランジ
10 ファスナーテープ
11 エレメント取付部
12 テープ主体部
12a 第1テープ主体部領域
12b 第2テープ主体部領域
13 耳部
15 芯紐
20 ファスナーテープ
21 エレメント取付部
22 テープ主体部
22a 第1テープ主体部領域
22b 第2テープ主体部領域
23 耳部
25 芯紐
31 鎖編糸
32 トリコット編糸
33 第1緯挿入糸
34 第2緯挿入糸
35 経挿入糸
36 第3緯挿入糸
37 第4緯挿入糸
41 鎖編糸
42 第1シングルコード編糸
43 第2シングルコード編糸
44 第1緯挿入糸
45 第1トリコット編糸
46 第2トリコット編糸
47 経挿入糸

Claims (9)

  1. 経編組織を有するテープ主体部(12,22) と、前記テープ主体部(12,22) の一側縁に沿って編成されたエレメント取付部(11,21) とを有し、前記エレメント取付部(11,21) に芯紐(15,25) が同時に編み込まれたスライドファスナー(3) 用のファスナーテープ(10,20) であって、
    前記テープ主体部(12,22) は、前記エレメント取付部(11,21) 側に配され、少なくとも1列のウエールを有する第1テープ主体部領域(12a,22a) と、前記第1テープ主体部領域(12a,22a) に隣接するウエールから前記テープ主体部(12,22) の他側縁にかけて配される第2テープ主体部領域(12b,22b) とを有し、
    前記第1テープ主体部領域(12a,22a) に隣接する前記エレメント取付部(11,21) のウエール(W2)、及び前記第1テープ主体部領域(12a,22a) を構成するウエール(W3〜W5)間のウエール間隔が、前記第2テープ主体部領域(12b,22b) を構成するウエール(W6〜W11)間のウエール間隔よりも狭い、
    ことを特徴とするファスナーテープ。
  2. 前記第1テープ主体部領域(12a,22a) に隣接する前記エレメント取付部(11,21) のウエール(W2)、及び前記第1テープ主体部領域(12a,22a) を構成するウエール(W3〜W5)に、熱収縮性を備えた熱収縮糸が2列以上のウエールに跨って配され、前記熱収縮糸の熱収縮率は、前記第2テープ主体部領域(12b,22b) を構成するウエール(W6〜W11)に、2列以上のウエールに跨って配される糸よりも高く設定されてなる請求項1記載のファスナーテープ。
  3. 前記第1テープ主体部領域(12a,22a) に隣接する前記エレメント取付部(11,21) の前記ウエール(W2)と、前記第1テープ主体部領域(12a,22a) の前記エレメント取付部(11,21) 側に配される少なくとも2列のウエール(W3,W4)とに跨って挿入される第1緯挿入糸(33,44) を含んでなる請求項1記載のファスナーテープ。
  4. 前記第1テープ主体部領域(12a) に隣接する前記エレメント取付部(11)の前記ウエール(W2)及び前記第1テープ主体部領域(12a) を構成する前記ウエール(W3〜W5)のうちの2列以上のウエールに跨って配され、前記第1緯挿入糸(33)とコース間で交差する方向に挿入される第2緯挿入糸(34)を含んでなる請求項3記載のファスナーテープ。
  5. 前記第1テープ主体部領域(12a) を構成する各ウエール(W3〜W5)に挿入される経挿入糸(35) を含んでなる請求項3記載のファスナーテープ。
  6. 前記第1テープ主体部領域(22a) に隣接する前記エレメント取付部(21)の前記ウエール(W2)及び前記第1テープ主体部領域(22a) を構成する前記ウエール(W3〜W5)のうちの3列以上のウエールに跨って挿入される第1シングルコード編糸(42)と、
    前記第1テープ主体部領域(22a) に隣接する前記エレメント取付部(21)の前記ウエール(W2)及び前記第1テープ主体部領域(22a) を構成する前記ウエール(W3〜W5)のうちの3列以上のウエールに跨って配され、前記第1シングルコード編糸(42)とコース間で交差する方向に挿入される第2シングルコード編糸(43)と、
    を含んでなる請求項3記載のファスナーテープ。
  7. 前記エレメント取付部(11,21) の前記第1テープ主体部領域(12a,22a) に隣接する前記ウエール(W2)と、前記第1テープ主体部領域(12a,22a) を構成する前記ウエール(W3〜W5)とに、前記第2テープ主体部領域(12b,22b) を構成する構成糸条よりも繊度の小さい糸条が配されてなる請求項1記載のファスナーテープ。
  8. 前記第1テープ主体部領域(12a,22a) は、前記ファスナーテープ(10,20) を用いてスライドファスナー(3) を構成したときに、同スライドファスナー(3) を構成するスライダー(4) のフランジ(4a)が通過する領域上に配されるウエールの数よりも多いウエール数で構成されてなる請求項1記載のファスナーテープ。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のファスナーテープ(10,20) に合成樹脂製又は金属製のファスナーエレメント(2) が取着されてなることを特徴とするファスナーストリンガー。
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