JPWO2011114795A1 - マルチコア光ファイバおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
複数のコア部と、前記各コア部の外周に位置するクラッド部と、を有し、前記コア部は、中心に位置し前記クラッド部よりも屈折率が高い中心コア部と、前記中心コア部の外周を離間して囲むように形成され前記クラッド部の屈折率よりも低い屈折率を有するディプレスト部と、を備え、前記各コア部は、隣接するコア部との離隔距離が、全長における該コア部間での光のクロストークが波長1.55μmにおいて−30dB以下となるように、設定されている。これによって、コア部間のクロストークを抑制しつつ、より高密度にコア部を配置できるマルチコア光ファイバおよびその製造方法を提供する。
Description
本発明は、マルチコア光ファイバおよびその製造方法に関するものである。
複数のコア部を有するマルチコア光ファイバは、光通信ケーブルに光ファイバを高密度に収容することが要求される光伝送路や、機器内における高密度配線が要求されている光インターコネクションシステムなどにおいて利用されることが想定されている。マルチコア光ファイバには、従来の光ファイバと同様に、互いに屈折率が異なる媒質からなるコア部とクラッド部との屈折率差によってコア部に光を閉じ込める種類のもの(たとえば非特許文献1参照)がある。マルチコア光ファイバでは、長手方向に垂直な断面において複数のコア部が所定の間隔で互いに離隔しており、コア部間のクロストークを抑制しつつコア部の高密度な配置が実現されている。
一方、シングルモード光ファイバの有効コア断面積(Aeff)の拡大を実現するために、トレンチ型の屈折率プロファイルを有する光ファイバが開示されている(たとえば非特許文献2)。
M. Koshiba, et al., "Heterogeneous multi-core fibers proposal and design principle", IEICE Electronics Express, vol. 6, no. 2, pp. 98-103 (2009)
M. B. Astruc, et al., "Trench-Assisted Profiles for Large-Effective-Area Single-Mode Fibers", ECOC 2008, MO.4.B.1(2008)
ところで、光通信のさらなる大容量化に伴い、コア部間のクロストークを抑制しつつ、より高密度にコア部を配置したマルチコア光ファイバが要求されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コア部間のクロストークを抑制しつつ、より高密度にコア部を配置できるマルチコア光ファイバおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るマルチコア光ファイバは、複数のコア部と、前記各コア部の外周に位置するクラッド部と、を有し、前記コア部は、中心に位置し前記クラッド部よりも屈折率が高い中心コア部と、前記中心コア部の外周を囲むように形成され前記中心コア部よりも屈折率が低い第2コア部と、前記第2コア部の外周を囲むように形成され第2コア部および前記クラッド部よりも屈折率が低いディプレスト部と、を備え、前記各コア部は、隣接するコア部との離隔距離が、全長における該コア部間での光のクロストークが波長1.55μmにおいて−30dB以下となるように、設定されていることを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコア光ファイバは、上記の発明において、前記中心コア部の前記クラッド部に対する比屈折率差をΔ1、前記第2コア部の前記クラッド部に対する比屈折率差をΔ2、前記ディプレスト部の前記クラッド部に対する比屈折率差をΔ3とし、前記コア部の直径を2A、前記第2コア部の外径を2B、前記ディプレスト部の外径を2Cとし、B/AをRa2、C/AをRa3とすると、Δ1は0.05〜1.2%であり、Δ2はほぼ0%であり、Δ3は−0.6%以上であり、2Aは4〜14μmであり、Ra2は1〜3であり、(Ra3−Ra2)は2以下であり、カットオフ波長が1〜1.53μmであり、波長1.55μmにおける有効コア断面積が30〜180μm2であることを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコア光ファイバは、上記の発明において、全長が100km以上であり、全ての前記複数のコア部は、Δ1、Δ3、2A、Ra2、Ra3がそれぞれ同じであり、隣接するコア部との離隔距離が40μm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコア光ファイバは、上記の発明において、全長が100km以上であり、前記複数のコア部は、Δ1、Δ3、2A、Ra2、Ra3の全てがそれぞれ同じである2以上のコア部と、Δ1、Δ3、2Aのうちの少なくとも1つの値が前記2以上のコア部と異なる、少なくとも1つの異種コア部を含み、前記2以上のコア部は、互いの離隔距離が40μm以上であり、前記異種コア部は、隣接する他のコア部との離隔距離が前記2以上のコア部同士の離隔距離よりも短いことを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコア光ファイバは、上記の発明において、前記クラッド部の外周に最も近接している前記コア部の中心と、前記クラッド部の外周との最短距離が20μm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコア光ファイバは、上記の発明において、波長1.55μmにおける直径20mmで巻いた場合の曲げ損失が、当該マルチコア光ファイバと等しいカットオフ波長および有効コア断面積を有するステップインデックス型屈折率プロファイルのマルチコア光ファイバの曲げ損失よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコア光ファイバは、上記の発明において、波長1.55μmにおける直径20mmで巻いた場合の曲げ損失が、当該マルチコア光ファイバと等しいカットオフ波長および有効コア断面積を有するステップインデックス型屈折率プロファイルのマルチコア光ファイバの曲げ損失の1/5以下であることを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコア光ファイバの製造方法は、上記の発明のいずれか一つに記載のマルチコア光ファイバを製造する方法であって、前記各コア部を形成するためのコア領域と、前記ディプレスト部を形成するためのディプレスト領域とを備えるキャピラリーを、前記クラッド部を形成するためのガラス部材内に配置して光ファイバ母材を形成し、前記光ファイバ母材を線引きすることを特徴とする。
本発明によれば、コア部間のクロストークを抑制しつつ、より高密度にコア部を配置できるマルチコア光ファイバを実現できるという効果を奏する。
以下に、図面を参照して本発明に係るマルチコア光ファイバおよびその製造方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図において、同一または対応する要素には適宜同一符号を付している。また、本明細書においては、カットオフ波長(λc)とは、高次モードの閉じ込め損失が10dB/m以上になる最短の波長をいう。また、ケーブルカットオフ波長(λcc)とは、ITU−T(国際電気通信連合) G.650に規定されたケーブルカットオフ波長をいう。また、曲げ損失とは、波長1.55μmにおける直径20mmで巻いた場合の値をいう。また、その他、本明細書で特に定義しない用語についてはITU−T G.650.1における定義、測定方法に従うものとする。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係るマルチコア光ファイバの模式的な断面図である。図1に示すように、このマルチコア光ファイバ100は、7つのコア部1〜7と、各コア部1〜7の外周に位置するクラッド部8と、を備え、各コア部1〜7は、中心に位置する中心コア部1a〜7aと各中心コア部1a〜7aの外周を囲むように形成された第2コア部1b〜7bと、各第2コア部1b〜7bを囲むように形成されたディプレスト部1c〜7cと、を備えている。また、クラッド部8の外周には、被覆部16が形成されている。
図1は、本実施の形態1に係るマルチコア光ファイバの模式的な断面図である。図1に示すように、このマルチコア光ファイバ100は、7つのコア部1〜7と、各コア部1〜7の外周に位置するクラッド部8と、を備え、各コア部1〜7は、中心に位置する中心コア部1a〜7aと各中心コア部1a〜7aの外周を囲むように形成された第2コア部1b〜7bと、各第2コア部1b〜7bを囲むように形成されたディプレスト部1c〜7cと、を備えている。また、クラッド部8の外周には、被覆部16が形成されている。
コア部1は、マルチコア光ファイバ100の中心軸の近傍に位置し、その他のコア部2〜7は、コア部1を中心として、ほぼ正六角形の頂点に位置するように配置している。
コア部1〜7および、クラッド部8は、いずれもたとえば石英系ガラスからなる。また、クラッド部8は、中心コア部1a〜7aの屈折率よりも低い屈折率を有する。また、第2コア部1b〜7bは中心コア部1a〜7aよりも低い屈折率を有する。また、ディプレスト部1c〜7cは、第2コア部1b〜7bおよびクラッド部8の屈折率よりも低い屈折率を有する。たとえば、中心コア部1a〜7aは、屈折率を高めるドーパントであるGeが添加された石英ガラスからなる。また、第2コア部1b〜7bおよびクラッド部8は、屈折率調整用のドーパントを含まない純石英ガラスからなる。また、ディプレスト部1c〜7cは、屈折率を低くするドーパントであるフッ素(F)が添加された石英ガラスからなる。
また、被覆部16は、クラッド部8を保護できるように厚さが適宜設定されたものであり、厚さはたとえば62.5μmである。
図2は、図1に示すマルチコア光ファイバ100のコア部1の周辺の屈折率プロファイルを示す図である。図2に示すように、屈折率プロファイルPはトレンチ型となっている。
屈折率プロファイルPのうち、部分P1、P2、P3、P4はそれぞれ、中心コア部1a、第2コア部1b、ディプレスト部1c、クラッド部8の屈折率プロファイルをそれぞれ示している。また、図2において、比屈折率差Δ1、Δ2、Δ3は、コア部1の最大屈折率をn1、ディプレスト部1cの最小屈折率をn3、クラッド部8の屈折率をncとすると、それぞれ下記式(1)〜(3)で定義される。
Δ1={(n1−nc)/nc}×100 [%]・・・・・(1)
Δ2={(n2−nc)/nc}×100 [%]・・・・・(2)
Δ3={(n3−nc)/nc}×100 [%]・・・・・(3)
また、中心コア部1aの直径(コア径)2Aは、Δ1の1/2となる位置での径とする。また、第2コア部の外径2Bは、第2コア部1bとディプレスト部1cとの境界領域でΔ3の1/2の比屈折率を有する位置における外径、ディスプレイ部1cの外径2Cは、ディプレスト部1cとクラッド部8との境界領域でΔ3の1/2の比屈折率差を有する位置における外径として定義される。
Δ1={(n1−nc)/nc}×100 [%]・・・・・(1)
Δ2={(n2−nc)/nc}×100 [%]・・・・・(2)
Δ3={(n3−nc)/nc}×100 [%]・・・・・(3)
また、中心コア部1aの直径(コア径)2Aは、Δ1の1/2となる位置での径とする。また、第2コア部の外径2Bは、第2コア部1bとディプレスト部1cとの境界領域でΔ3の1/2の比屈折率を有する位置における外径、ディスプレイ部1cの外径2Cは、ディプレスト部1cとクラッド部8との境界領域でΔ3の1/2の比屈折率差を有する位置における外径として定義される。
また、上述した第2コア部1bの外径2B、ディプレスト部1cの外径2Cとコア径2Aとの比をそれぞれRa2=B/A、Ra3=C/Aとすると、本実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100は、全てのコア部1〜7について、構造パラメータであるΔ1、Δ3、2A、Ra2、Ra3がそれぞれ同じである。
つぎに、このマルチコア光ファイバ100の光のクロストークについて具体的に説明する。マルチコア光ファイバ100の2つのコア部(たとえばコア部1、2)が平行に存在するような導波路構造における、コア部間の光の干渉の大きさは、モード結合理論によって表される。すなわち、一方のコア部1に入射した光のうち、このコア部1を伝送する間にモード結合によって他方のコア部2に乗り移る光のパワーPwは、伝送距離zと、2つのコア部間のモード結合定数χとを用いて、下記式(4)で計算することができる。
Pw=f×sin2(χz) ・・・ (4)
Pw=f×sin2(χz) ・・・ (4)
式(4)において、コア部1とコア部2とで、構造パラメータが同一の場合は、f=1である。したがって、z=π/(2χ)のときに、Pw=1となり、光のパワーの100%が一方のコア部から他方のコア部に乗り移ることとなる。このように光のパワーの100%が乗り移るまでの伝送距離は結合長Lと呼ばれる。すなわち、L=π/(2χ)である。なお、このモード結合定数χは、各コア部1、2のコア径、比屈折率差およびコア部1、2の離隔距離により定まる。
ここで、設定された各コア部1、2のコア径および比屈折率差と、所望の全長とに対して、モード結合定数χが3.16×10−7/mになるように、コア部1とコア部2との離隔距離を設定すれば、上記所望の全長において、コア部間のクロストークが−30dB以下となり、2つのコア部1、2を伝送する光信号のクロストークが十分に低いものとなる。
なお、このマルチコア光ファイバ100では、コア部1に関しては、隣接するコア部はコア部2〜7であり、その数は6である。一方、各コア部2〜7に関しては、隣接するコア部の数は3であり、残りの3つのコア部は、隣接する3つのコア部よりも大きく離隔している。ここで、コア部間のクロストークは、離隔距離が大きくなるにつれて急激に減少するので、隣接するコア部とのクロストークのみを考慮すればよい。
そこで、このマルチコア光ファイバ100においては、隣接するコア部の数が最も多く、クロストークが最も大きくなるコア部1におけるクロストークを勘案して、隣接するコア部間の離隔距離を設定している。
たとえば、Δ1が0.05〜1.2%であり、Δ2が0%であり、Δ3が−0.6%以上であり、2Aが4〜14μmであり、Ra2が1〜3であり、(Ra3−Ra2)が2以下であり、カットオフ波長が1〜1.53μmであり、波長1.55μmにおける有効コア断面積が30〜180μm2であるとする。この場合、コア部1と他のコア部2〜7との離隔距離を40μm以上とすれば、マルチコア光ファイバ100の全長が100kmの場合において、各コア部2〜7において個別に伝送する光信号の、コア部1におけるクロストークが−30dB以下となる。また、他のコア部2〜7におけるクロストークについては、コア部1のクロストークよりも小さくなるので、確実に−30dB以下となる。さらに、マルチコア光ファイバ100の全長が100kmより長い場合についても、コア部間の離隔距離を40μmより大きい値として、コア部間のクロストークを−30dB以下とできる。
以下、FEM(Finite Element Method)によるシミュレーション計算結果を用いて、マルチコア光ファイバ100のクロストークについて、クロストークと相関関係がある曲げ損失をもとに説明する。一般に光ファイバのクロストークと曲げ損失とには正の相関関係があり、曲げ損失が小さくなればクロストークも小さくなる。はじめに、Ra2、および(Ra3−Ra2)と曲げ損失との関係について説明する。なお、比屈折率差Δ2は0%に固定し、コア径2A、比屈折率差Δ1については、カットオフ波長が1.31μm、有効コア断面積が80μm2になるような値に設定している。
図3は、Δ3が−0.6%、(Ra3−Ra2)が0.5、1、1.5の場合の、Ra2と曲げ損失との関係を示す図である。図4は、Δ3が−0.4%、(Ra3−Ra2)が0.5、1、1.5の場合の、Ra2と曲げ損失との関係を示す図である。図5は、Δ3が−0.2%、(Ra3−Ra2)が0.5、1、1.5の場合の、Ra2と曲げ損失との関係を示す図である。ただし、図3〜図5の曲げ損失は、上記の設計パラメータの組み合わせのもとに計算した曲げ損失[dB/m]を、ディプレスト部が無く(すなわちΔ3が0%)、屈折率プロファイルがステップインデックス型であり、カットオフ波長が1.31μmかつ有効コア断面積が80μm2になるような値に比屈折率差Δ1を設定した場合の曲げ損失[dB/m]で規格化した値を示している。
図3〜5に示すように、本実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100は、(Ra3−Ra2)が0.5、1、1.5、かつRa2が1〜3の場合において、曲げ損失の規格化値が1より小さく、好ましくは0.2以下であるから、同じカットオフ波長および有効コア断面積を有するステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバと比較して、曲げ損失を小さい値、好ましくは1/5以下の小さい値にすることができる。
また、図6は、Ra2が2、Δ3が−0.6%、−0.4%、−0.2%の場合の、(Ra3−Ra2)と曲げ損失(規格化値)との関係を示す図である。図6において、(Ra3−Ra2)が0とは、ディプレスト部が無く、屈折率プロファイルがステップインデックス型であることを意味する。
図6に示すように、本実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100は、Δ3の値に応じて(Ra3−Ra2)の値、すなわちディプレスト部の層厚を2以下に設定することによって、曲げ損失を一層低減することができる。また、Δ3をより小さくすることによって、曲げ損失を一層低減することができる。
以上の図4〜6では、コア径2A、比屈折率差Δ1については、カットオフ波長が1.31μm、有効コア断面積が80μm2になるような値に設定している。以下では、カットオフ波長と有効コア断面積とを変化させた場合のコア径2A、比屈折率差Δ1の値について説明する。なお、比屈折率差Δ2は0%に固定し、比屈折率差Δ3、Ra2、(Ra3−Ra2)については、図6において曲げ損失が最小となる組み合わせである、Δ3が−0.6%、Ra2が2、(Ra3−Ra2)が0.75という値に固定する。そして、カットオフ波長は、1μm、1.31μm、1.53μmと変化させ、有効コア断面積は30〜180μm2の範囲で変化させる。
図7は、カットオフ波長が1μm、1.31μm、1.53μmの場合の、有効コア断面積Aeffと比屈折率差Δ1との関係を示す図である。図8は、カットオフ波長が1μm、1.31μm、1.53μmの場合の、有効コア断面積Aeffとコア径2Aとの関係を示す図である。図7、8に示すように、カットオフ波長が1〜1.55μm、有効コア断面積が30〜180μm2の場合に、曲げ損失を最小値近傍の値とするには、比屈折率差Δ1は0.05〜1.2%、2Aは4〜14μmとする必要がある。
つぎに、図9は、カットオフ波長が1μm、1.31μm、1.53μmの場合の、Aeffと、コア部の隣接するコア部との離隔間隔との関係を示す図である。図9に示す離隔間隔は、全長が100kmの場合に、隣接するコア部との光のクロストークが−30dBとなる離隔間隔である。したがって、それぞれのAeffに対して、データ点で示した値以上の離隔距離であれば、クロストークが−30dB以下となる。図9に示すように、有効コア断面積が30〜180μm2の場合に、離隔間隔は40μm以上となる。
以上の結果から、本実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100において、Δ1が0.05〜1.2%であり、Δ2が0%であり、Δ3が−0.6%以上であり、2Aが4〜14μmであり、Ra2が1〜3であり、(Ra3−Ra2)が2以下であり、カットオフ波長が1〜1.53μmであり、波長1.55μmにおける有効コア断面積が30〜180μm2であれば、全長100km以上において、コア部の離隔距離を40μm以上として、上記の−30dB以下のクロストークを実現できる。
(製造方法)
つぎに、本実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100の製造方法について説明する。図10は、本実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100の製造方法の一例を説明する説明図である。図10に示すように、この製造方法においては、まず、7本のキャピラリー21を、クラッド部8を形成するためのガラス部材であるガラス管22内に配置する。このキャピラリー21は、VAD(Vapor phase Axial Deposition)法等によって製造したものであって、コア部1〜7のいずれかの中心コア部を形成するための中心コア領域21aと、第2コア部を形成するための第2コア領域21bと、ディプレスト部を形成するためのディプレスト領域21cと、クラッド部8の一部を形成するためのクラッド領域21dとを有するものである。その後、ガラス管22内の隙間に、クラッド部8と同じ材料からなる充填用キャピラリー23、24を充填し、光ファイバ母材200を作製する。なお、充填用キャピラリー23、24の代わりにガラスの粉を充填してもよい。つぎに、この光ファイバ母材200を、所望のコア径ならびにコア部間の離隔距離を実現するように計算された外径を保ちつつ線引きすることで、図1に示すマルチコア光ファイバ100を製造できる。
つぎに、本実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100の製造方法について説明する。図10は、本実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100の製造方法の一例を説明する説明図である。図10に示すように、この製造方法においては、まず、7本のキャピラリー21を、クラッド部8を形成するためのガラス部材であるガラス管22内に配置する。このキャピラリー21は、VAD(Vapor phase Axial Deposition)法等によって製造したものであって、コア部1〜7のいずれかの中心コア部を形成するための中心コア領域21aと、第2コア部を形成するための第2コア領域21bと、ディプレスト部を形成するためのディプレスト領域21cと、クラッド部8の一部を形成するためのクラッド領域21dとを有するものである。その後、ガラス管22内の隙間に、クラッド部8と同じ材料からなる充填用キャピラリー23、24を充填し、光ファイバ母材200を作製する。なお、充填用キャピラリー23、24の代わりにガラスの粉を充填してもよい。つぎに、この光ファイバ母材200を、所望のコア径ならびにコア部間の離隔距離を実現するように計算された外径を保ちつつ線引きすることで、図1に示すマルチコア光ファイバ100を製造できる。
図11は、本実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100の製造方法の他の一例を説明する説明図である。図11に示すように、この製造方法においては、まず、7本のキャピラリー31を準備する。このキャピラリー31は、中心コア領域21aと、同心円状に形成した、第2コア領域21bと、ディプレスト領域21cとを有するものである。つぎに、クラッド部8を形成するために、純石英ガラス棒の長手方向にドリル等によってキャピラリー31の外径よりやや大きい内径の7つの空孔32aを形成してガラス部材32を作製する。つぎに、ガラス部材32の空孔32a内にキャピラリー31を挿入して配置し、光ファイバ母材300を形成する。つぎに、この光ファイバ母材300を、所望のコア径ならびにコア部間の離隔距離を実現するように計算された外径を保ちつつ線引きすることで、図1に示すマルチコア光ファイバ100を製造できる。
図11に示す方法によれば、ガラス部材32の空孔32aに7本のキャピラリー31を挿入することによって、キャピラリー31を位置精度高く配置できるので、製造するマルチコア光ファイバ100においてコア部1〜7の位置精度が高くなる。また、このキャピラリー31は、キャピラリー21と比較して、クラッド領域21dの分だけガラス層が少ないので、より少ない工程数で低コストかつ簡易に製造できる。
なお、ガラス部材32は、ドリル法でなく公知のゾル/ゲル法を用いて作製してもよい。この場合、ガラス部材32内にキャピラリー31を配置する方法として、たとえばガラス管の内部に予めキャピラリー31を配置しておき、このガラス管の中にガラス部材32の材料となるゾルを流し込んで、その後にゲル化してガラス部材32を形成するという方法を用いてもよい。
(実施の形態2)
上記実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100では、全てのコア部1〜7について、Δ1、Δ3、2A、Ra2、Ra3のそれぞれが同じである。これに対して、本実施の形態2に係るマルチコア光ファイバは、Δ1、Δ3、2Aのうちの少なくとも1つの値が他のコア部と異なる異種コア部を含むものである。
上記実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100では、全てのコア部1〜7について、Δ1、Δ3、2A、Ra2、Ra3のそれぞれが同じである。これに対して、本実施の形態2に係るマルチコア光ファイバは、Δ1、Δ3、2Aのうちの少なくとも1つの値が他のコア部と異なる異種コア部を含むものである。
図12は、本実施の形態2に係るマルチコア光ファイバの模式的な断面図である。図12に示すように、このマルチコア光ファイバ400は、図1に示すマルチコア光ファイバ100において、コア部1、3、5、7の中心コア部1a、3a、5a、7aを、それぞれ中心コア部41a、42a、43a、44aに置き換えてコア部41、42、43、44とした構造を有している。このコア部41は、Δ1、Δ3、2A、Ra2、Ra3のうちの少なくとも1つの値が、コア部2、4、6の対応する値に対して1%程度以上異なるものである。さらに、コア部42、43、44は、互いに同じΔ1、Δ3、2A、Ra2、Ra3を有するが、これらの構造パラメータのうちの少なくとも1つの値が、コア部2、4、6およびコア部41のいずれとも異なるものである。すなわち、コア部2、4、6、コア部41、およびコア部42、43、44は互いに異種のコア部である。
なお、コア部41、およびコア部42、43、44は、たとえば、Δ1が0.05〜1.2%であり、Δ2が0%であり、Δ3が−0.6%以上であり、2Aが4〜14μmであり、Ra2が1〜3であり、(Ra3−Ra2)が2以下であり、カットオフ波長が1〜1.53μmであり、波長1.55μmにおける有効コア断面積が30〜180μm2である。
ここで、非特許文献1に記載されるように、構造パラメータの異なる異種のコア部間では、上述した式(4)における係数fが1より小さくなるため、コア部間を乗り移る光のパワーの最大値が小さくなる。したがって、同じクロストークを実現する場合であっても、異種のコア部間の離隔距離は、構造パラメータが同じである同種のコア部間の離隔距離と比較して小さくできる。しかしながら、同種のコア部間の離隔距離は、たとえば−30dBのクロストークを実現するためには、実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100の場合と同じにする必要がある。
そこで、本実施の形態2に係るマルチコア光ファイバ400は、コア部2、4、6を、互いの離隔距離が最も大きくなるように配置し、かつ、コア部42、43、44を、互いの離隔距離が最も大きくなるように配置している。したがって、コア部2、4、6の互いの離隔距離を40μm以上、たとえば40μmとし、コア部42、43、44の互いの離隔距離を40μm以上、たとえば40μmとしても、コア部2、4、6、コア部41、コア部42、43、44のうちの任意のコア部について、隣接するコア部とのクロストークを−30dB以下とできる。
この場合、コア部2、4、6、コア部41、コア部42、43、44は、正六角形の頂点および中心に位置するものであるから、隣接するコア部との離隔距離は、40μm×1/√3、すなわち約23.1μmであり、実施の形態1の場合の40μmよりも大幅に小さくなる。すなわち、本実施の形態2に係るマルチコア光ファイバ400は、より高密度にコア部を配置できるものとなる。
なお、本実施の形態2の変形例として、実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100において、コア部1〜7のうち2つのコア部以外を、互いに異種のコア部に置き換えて、マルチコア光ファイバを構成することもできる。この場合、たとえば最も離隔しているコア部2およびコア部5以外を異種のコア部に置き換えるようにすると、同種のコア部であるコア部2とコア部5との離隔距離を、たとえば40μmとすれば、各コア部において−30dBのクロストークを実現できる。この場合、隣接するコア部間の離隔距離を40μm×1/2、すなわち20μmにできるので、コア部をさらに高密度に配置することができる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3に係るマルチコア光ファイバについて説明する。図13は、本実施の形態3に係るマルチコア光ファイバの模式的な断面図である。図13に示すように、このマルチコア光ファイバ500は、実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100において、コア部1〜7の各ディプレスト部1c〜7cの外周のクラッド部8を、ディプレスト部1c〜7cと同じ屈折率差を有しディプレスト部1c〜7cと一体になったクラッド部58に置き換えた構成を有している。また、クラッド部58の外周には、被覆部59が形成されている。
つぎに、本発明の実施の形態3に係るマルチコア光ファイバについて説明する。図13は、本実施の形態3に係るマルチコア光ファイバの模式的な断面図である。図13に示すように、このマルチコア光ファイバ500は、実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100において、コア部1〜7の各ディプレスト部1c〜7cの外周のクラッド部8を、ディプレスト部1c〜7cと同じ屈折率差を有しディプレスト部1c〜7cと一体になったクラッド部58に置き換えた構成を有している。また、クラッド部58の外周には、被覆部59が形成されている。
このマルチコア光ファイバ500も、屈折率プロファイルはトレンチ型となっている。ただし、マルチコア光ファイバ500において、或るディプレスト部の外径とは、或るコア部の中心から、このコア部と最も隣接するコア部の外周に形成されたクラッド部の外縁までの距離として定義される。たとえば、コア部1の場合は、たとえば隣接するコア部2の外周のクラッド部58の外縁(第2コア部2bとの境界)までの距離である。また、たとえばコア部2の場合は、たとえば隣接するコア部3の外周のクラッド部58の外縁(第2コア部3bとの境界)までの距離である。
このマルチコア光ファイバ500は、たとえば、Δ1が0.34%であり、Δ3が−0.2%であり、2Aが7.97μmであり、Ra2が4であり、(Ra3−Ra2)が1.5である場合に、波長1.55μmにおける有効コア断面積が80μm2なるとともに、各コア部1〜7間の離隔距離が約37.9μmとなる。この離隔距離は、全長が1kmの場合において各コア部1〜7間のクロストークが−30dBとなる離隔間隔である36.43μmよりも大きいので、各コア部1〜7におけるクロストークが−30dB以下となる。
このマルチコア光ファイバ500は、以下のようにして製造することができる。図14は、本実施の形態3に係るマルチコア光ファイバ500の製造方法の一例を説明する説明図である。図14に示すように、この製造方法においては、図11に示す製造方法と同様に、まず、7本のキャピラリー61を準備する。このキャピラリー61は、中心コア領域21aと、同心円状に形成した、第2コア部のいずれかを形成するための第2コア領域21bとを有するものである。つぎに、ディプレスト部58を形成するために、フッ素を添加した石英ガラス棒の端面にドリル等によってキャピラリー61の外径よりやや大きい内径の7つの空孔62aを形成してガラス部材62を作製する。つぎに、ガラス部材62の空孔62a内にキャピラリー61を挿入して配置し、光ファイバ母材600を形成する。つぎに、この光ファイバ母材600を、所望のコア径ならびにコア部間の離隔距離を実現するように計算された外径を保ちつつ線引きすることで、図13に示すマルチコア光ファイバ500を製造できる。
図14に示す方法によれば、図11に示す方法と同様に、キャピラリー61を位置精度高く配置できるので、製造するマルチコア光ファイバ500においてコア部1〜7の位置精度が高くなる。また、このキャピラリー61は、キャピラリー31と比較しても、ディプレスト領域21cの分だけガラス層が少ないので、さらに少ない工程数で低コストかつ簡易に製造できる。
なお、ガラス部材62は、図11に示すガラス部材32の場合と同様に、ドリル法でなく公知のゾル/ゲル法を用いて作製してもよい。
また、図15は、実施の形態3に係るマルチコア光ファイバの製造方法の他の一例を説明する説明図である。図15では、図14に示すガラス部材62の外周にさらに純石英ガラス管71を配置し、ガラス部材62の空孔62a内にキャピラリー61を挿入して配置し、光ファイバ母材700を形成している。フッ素を添加した石英ガラスからなるガラス部材62は比較的軟らかいため、このように外周に純石英ガラス管71を配置することによって、光ファイバ母材700の機械的強度を高め、その外径形状を安定させることができる。
なお、上記実施の形態1、3では、全てのコア部について、構造パラメータであるΔ1、Δ3、2A、Ra2、Ra3がそれぞれ同じであり、実施の形態2では、3種類の異種のコア部を備えるものである。しかしながら、本発明はこれに限らず、一部または全てのコア部が異種であるコア部を備えるマルチコア光ファイバでも良い。
ところで、本発明に係るマルチコア光ファイバは、複数のコア部を備え、かつこれらを所定の離隔距離で配置するようにしているので、コア部の中には、クラッド部の外周との距離が近いものがある。このため、各コア部についてマイクロベンドの影響を考慮する必要がある。なお、マイクロベンド損失は、光ファイバに側圧が加えられたときに、この側圧を加えた物(たとえばボビン)の表面の微少な凹凸等によって光ファイバに微小な曲げが加えられることによる伝送損失の増加量として定義される。
そこで、以下に、実施の形態1に係るマルチコア光ファイバ100と同様のトレンチ型屈折率プロファイルを有するコア部を、1つだけクラッド部の中心に有するシングルコア光ファイバにおいて、ITU−T G.652に規定される、クラッド部の外径が125μmのシングルモード光ファイバ(SMF)と同等のマイクロベンド損失を実現するために必要なクラッド部の外径について計算した結果を示す。なお、この計算では、トレンチ型シングルコア光ファイバにおける比屈折率差Δ3、Ra2、(Ra3−Ra2)について、図6において曲げ損失が最小となる組み合わせである、Δ3が−0.6%、Ra2が2、(Ra3−Ra2)が0.75という値に固定し、カットオフ波長は、1μm、1.31μm、1.53μmと変化させ、有効コア断面積は30〜180μm2の範囲で変化させた。
図16は、トレンチ型シングルコア光ファイバにおいて、カットオフ波長が1μm、1.31μm、1.53μmの場合の、Aeffと、SMFと同等のマイクロベンド損失を実現するために必要なクラッド部外径との関係を示す図である。なお、比較として、SMFのクラッド部外径とAeffとを示している。図16に示すように、トレンチ型シングルコア光ファイバにおいて、クラッド部外径が40μm以上、すなわち外半径が20μm以上であれば、SMFと同等のマイクロベンド損失を実現することができる。したがって、実施の形態1に係るマルチコア光ファイバにおいても、クラッド部8の外周に最も近接しているコア部2〜7の中心と、クラッド部8の外周との最短距離が20μm以上であれば、全てのコア部1〜7において、SMFと同等のマイクロベンド損失を実現することができる。
(実施例1〜4、比較例1、参考例1〜3)
つぎに、本発明の実施例1〜4として、図10に示した製造方法を用いて、異種コア部を含む7つのコア部を有するマルチコア光ファイバを製造した。図17は、実施例1〜4のマルチコア光ファイバを製造する際に用いたコア部の構造パラメータを示す図である。実施例1〜4のマルチコア光ファイバに含まれる各コア部の構造パラメータは、図17に示す構造パラメータの値の近傍の値(2Aについては図17の値に対して約±5%の値、それ以外の構造パラメータについては図17の値に対して約±2%の値)を有している。
つぎに、本発明の実施例1〜4として、図10に示した製造方法を用いて、異種コア部を含む7つのコア部を有するマルチコア光ファイバを製造した。図17は、実施例1〜4のマルチコア光ファイバを製造する際に用いたコア部の構造パラメータを示す図である。実施例1〜4のマルチコア光ファイバに含まれる各コア部の構造パラメータは、図17に示す構造パラメータの値の近傍の値(2Aについては図17の値に対して約±5%の値、それ以外の構造パラメータについては図17の値に対して約±2%の値)を有している。
また、本発明の比較例1として、図10に示した製造方法において、ディプレスト領域を有さないキャピラリーを用いて、異種コア部を含む7つのコア部を有するマルチコア光ファイバを製造した。ただし、製造する際に用いたコア部の構造パラメータは、Δ1を0.34%、2Aを9.1μmとした。この比較例1のマルチコア光ファイバは、各コア部の屈折率プロファイルがステップインデックス型となる。
さらに、本発明の参考例1〜3として、本発明の実施例1〜4のマルチコア光ファイバを製造する際に用いたものと同じキャピラリーを用いて、シングルコア光ファイバを製造した。
図18は、製造した実施例1のマルチコア光ファイバの模式的な断面図である。図18では、後の説明のために、各コア部に符号A〜Gを付している。なお、他の実施例2〜4、比較例1のマルチコア光ファイバのコア部を説明する際にも、対応するコア部についてはこの符号A〜Gを使用する。また、図中の3つの黒丸は、コア部の配置を特定するために形成した空孔マーカである。
つぎに、実施例1〜4、比較例1、参考例1〜3の特性の測定結果について説明する。
はじめに、参考例1〜3のシングルコア光ファイバの特性について説明する。図19は、参考例1〜3のシングルコア光ファイバの特性の測定結果を示す図である。図20は、参考例1〜3のシングルコア光ファイバでのクラッド厚、およびクラッド部外径を示す図である。なお、「MFD」はモードフィールド径を意味する。また、各特性は、ケーブルカットオフ波長λcc以外は、波長1.55μmにおける値である。この参考例1〜3では、カットオフ波長が1〜1.53μm(1000〜1530nm)、かつ有効コア断面積(Aeff)が30〜180μm2という特性が満たされている。特に、有効コア断面積については90μm2以上が実現されている。
つぎに、実施例1〜4、比較例1のマルチコア光ファイバの特性について説明する。図21は、実施例1〜4、比較例1のマルチコア光ファイバの各コア部A〜Gの特性の測定結果を示す図である。なお、「MFD」はモードフィールド径を意味する。また、各特性は、ケーブルカットオフ波長λcc以外は、波長1.55μmにおける値である。また、図中「−」は、未測定の項目を示している。図21に示す実施例1〜4では、カットオフ波長が1〜1.53μm(1000〜1530nm)、かつ有効コア断面積(Aeff)が30〜180μm2であり、参考例1〜3と同程度の特性が満たされている。また、実施例1〜4のマルチコア光ファイバは、比較例1のマルチコア光ファイバよりも平均的に大きな有効コア断面積および小さな曲げ損失が得られたが、これについては後で詳述する。
図22は、実施例1〜4および比較例1のマルチコア光ファイバでのコア部間の離隔距離、クラッド厚、およびクラッド部外径を示す図である。なお、クラッド厚とは、コア部のうち、クラッド部の外周に最も近接しているコア部の中心と、クラッド部の外周との最短距離を意味する。実施例1〜4および比較例1のマルチコア光ファイバは、参考例1〜3と比較してもいずれも十分なクラッド厚を有しており、通常の光通信の通信波長帯域(1.3〜1.65μm)においては、コア部はマイクロベンドの影響はほぼ受けないと考えられる。
つぎに、実施例1〜4、比較例1、参考例1〜3の伝送損失スペクトルを示す。図23は、実施例1〜4のマルチコア光ファイバの伝送損失スペクトルを示す図である。なお、図23(a)〜(d)が、それぞれ実施例1〜4の伝送損失スペクトルを示している。図24は、比較例1のマルチコア光ファイバの伝送損失スペクトルを示す図である。図25は、参考例1〜3のシングルコア光ファイバの伝送損失スペクトルを示す図である。なお、図23、24の凡例の符号A〜Gは、コア部の符号を示している。
図23に示すように、実施例1〜4のマルチコア光ファイバは、波長1550nm(1.55μm)において、1dB/km以下の伝送損失を実現しており、特に実施例1、2では、図24、25に示す参考例1、2のシングルコア光ファイバ、および比較例1のステップインデックス型のマルチコア光ファイバの伝送損失と同程度の低い伝送損失を実現している。
つぎに、実施例1〜4、比較例1のマルチコア光ファイバの有効コア断面積、曲げ損失、および伝送損失についてさらに具体的に説明する。図26は、実施例1〜4、比較例1のマルチコア光ファイバの各コア部について、ケーブルカットオフ波長(λcc)とAeffとの関係を示す図である。図中のデータ点は、実施例1についてはコア部A、B、D、G、実施例2についてはコア部A、B、G、実施例3についてはコア部A、E、F、G、実施例4についてはコア部A、C、E、F、G、比較例1についてはコア部A〜Gに対応している。また、図中実線は実施例1〜4、比較例1のそれぞれのデータ点に対する線形近似曲線を示しており、破線は、図17に示す構造パラメータから計算されるλccとAeffとの関係を示している。
図26に示すように、実施例1〜4のマルチコア光ファイバの各コア部のλccとAeffとの関係は、図17に示す構造パラメータから計算される関係と良く一致している。また、実施例1〜4と比較例1とを比較すると、同じλccの値に対して、実施例1〜4の方が比較例1よりもAeffを8μm2程度大きくできることが確認された。
図27は、実施例1〜4、比較例1のマルチコア光ファイバの各コア部について、ケーブルカットオフ波長(λcc)と曲げ損失との関係を示す図である。図26と同様に、図中のデータ点は、実施例1についてはコア部A、B、D、G、実施例2についてはコア部A、B、G、実施例3についてはコア部A、E、F、G、実施例4についてはコア部A、C、E、F、G、比較例1についてはコア部A〜Gに対応している。また、図中実線は実施例1〜4、比較例1のそれぞれのデータ点に対する線形近似曲線を示している。
図27に示すように、実施例1〜4と比較例1とを比較すると、同じλccの値に対して、実施例1〜4の方が比較例1よりも曲げ損失を1/10倍程度に小さくできることが確認された。
図28は、実施例1〜4、比較例1のマルチコア光ファイバの各コア部について、ケーブルカットオフ波長(λcc)と伝送損失との関係を示す図である。図26と同様に、図中のデータ点は、実施例1についてはコア部A、B、D、G、実施例2についてはコア部A、B、G、実施例3についてはコア部A、E、F、G、実施例4についてはコア部A、C、E、F、G、比較例1についてはコア部A〜Gに対応している。また、図中実線は実施例1〜4、比較例1のそれぞれのデータ点に対する線形近似曲線を示している。
図28に示すように、実施例1、2および比較例1の場合、コア部の位置によらず、λccが大きくなるにつれ伝送損失が小さくなる傾向を示すことが確認された。また、実施例3、4の場合、コア部の位置によらず、λccが小さくなるにつれ伝送損失が小さくなる傾向を示すことが確認された。このように、伝送損失がケーブルカットオフ波長依存性を示す要因としては、マクロベンド、マイクロベンド(曲げ損失)、クロストーク等が考えられる。
そこで、実施例1〜4のマルチコア光ファイバの各コア部の伝送損失スペクトルと、ケーブルカットオフ波長が約1260nmである参考例1のシングルコア光ファイバの伝送損失スペクトルとの差分を計算した。図29は、実施例1〜4のマルチコア光ファイバの各コア部の伝送損失スペクトルと、参考例1のシングルコア光ファイバの伝送損失スペクトルとの差分スペクトルを示す図である。図29に示すように、各差分スペクトルは線形の波長依存性を示すことが確認された。ここで、曲げ損失やマイクロベンド損失は波長に対して指数関数的に増大することを考えると、マルチコア光ファイバにおいて、図28に示すようにλccが大きくなるにつれ伝送損失が小さくなる傾向あるいはλccが小さくなるにつれ伝送損失が小さくなる傾向を示すのは、コア部間の光の干渉に起因する可能性が高いことが分った。
図30は実施例1、3ならびに比較例1に係るマルチコア光ファイバの波長1.55μmにおけるクロストークの、マルチコア光ファイバの長さ依存性を示す図である。図中、たとえば「実施例1 B」とは、実施例1に係るマルチコア光ファイバにおいて、中心に位置する符号Aのコア部に光を入射したときの、符号Aのコア部と符号Bのコア部との間のクロストークを示している。図30に示すようにいずれのデータにおいてもコア部間での光のクロストークが波長1.55μmにおいて−45dB以下であり、各コア部において個別に伝送する光信号のクロストークが十分に低いものとなっている。
なお、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、上記各実施形態の各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。たとえば、実施の形態3に係るマルチコア光ファイバにおいて、実施の形態2に係るマルチコア光ファイバのように異種のコア部を含むような構成としてもよい。また、コア部の個数も特に限定はされず、2以上であればよい。
以上のように、本発明に係るマルチコア光ファイバおよびその製造方法は、大容量光通信の分野に利用して好適なものである。
1〜7、41〜44 コア部
1a〜7a、41a〜44a 中心コア部
1b〜7b 第2コア部
1c〜7cディプレスト部
8、58 クラッド部
16、59 被覆部
21、31、61 キャピラリー
21a 中心コア領域
21b 第2コア領域
21c ディプレスト領域
21d クラッド領域
22 ガラス管
23 充填用キャピラリー
32、62 ガラス部材
32a、62a 空孔
71 純石英ガラス管
100、400、500 マルチコア光ファイバ
200、300、600、700 光ファイバ母材
P 屈折率プロファイル
P1〜P4 部分
1a〜7a、41a〜44a 中心コア部
1b〜7b 第2コア部
1c〜7cディプレスト部
8、58 クラッド部
16、59 被覆部
21、31、61 キャピラリー
21a 中心コア領域
21b 第2コア領域
21c ディプレスト領域
21d クラッド領域
22 ガラス管
23 充填用キャピラリー
32、62 ガラス部材
32a、62a 空孔
71 純石英ガラス管
100、400、500 マルチコア光ファイバ
200、300、600、700 光ファイバ母材
P 屈折率プロファイル
P1〜P4 部分
Claims (8)
- 複数のコア部と、
前記各コア部の外周に位置するクラッド部と、を有し、
前記コア部は、中心に位置し前記クラッド部よりも屈折率が高い中心コア部と、前記中心コア部の外周を囲むように形成され前記中心コア部よりも屈折率が低い第2コア部と、前記第2コア部の外周を囲むように形成され第2コア部および前記クラッド部よりも屈折率が低いディプレスト部と、
を備え、前記各コア部は、隣接するコア部との離隔距離が、全長における該コア部間での光のクロストークが波長1.55μmにおいて−30dB以下となるように、設定されていることを特徴とするマルチコア光ファイバ。 - 前記中心コア部の前記クラッド部に対する比屈折率差をΔ1、前記第2コア部の前記クラッド部に対する比屈折率差をΔ2、前記ディプレスト部の前記クラッド部に対する比屈折率差をΔ3とし、前記コア部の直径を2A、前記第2コア部の外径を2B、前記ディプレスト部の外径を2Cとし、B/AをRa2、C/AをRa3とすると、Δ1は0.05〜1.2%であり、Δ2はほぼ0%であり、Δ3は−0.6%以上であり、2Aは4〜14μmであり、Ra2は1〜3であり、(Ra3−Ra2)は2以下であり、カットオフ波長が1〜1.53μmであり、波長1.55μmにおける有効コア断面積が30〜180μm2であることを特徴とする請求項1に記載のマルチコア光ファイバ。
- 全長が100km以上であり、全ての前記複数のコア部は、Δ1、Δ3、2A、Ra2、Ra3がそれぞれ同じであり、隣接するコア部との離隔距離が40μm以上であることを特徴とする請求項2に記載のマルチコア光ファイバ。
- 全長が100km以上であり、前記複数のコア部は、Δ1、Δ3、2A、Ra2、Ra3の全てがそれぞれ同じである2以上のコア部と、Δ1、Δ3、2Aのうちの少なくとも1つの値が前記2以上のコア部と異なる、少なくとも1つの異種コア部を含み、前記2以上のコア部は、互いの離隔距離が40μm以上であり、前記異種コア部は、隣接する他のコア部との離隔距離が前記2以上のコア部同士の離隔距離よりも短いことを特徴とする請求項2に記載のマルチコア光ファイバ。
- 前記クラッド部の外周に最も近接している前記コア部の中心と、前記クラッド部の外周との最短距離が20μm以上であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つ記載のマルチコア光ファイバ。
- 波長1.55μmにおける直径20mmで巻いた場合の曲げ損失が、当該マルチコア光ファイバと等しいカットオフ波長および有効コア断面積を有するステップインデックス型屈折率プロファイルのマルチコア光ファイバの曲げ損失よりも小さいことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のマルチコア光ファイバ。
- 波長1.55μmにおける直径20mmで巻いた場合の曲げ損失が、当該マルチコア光ファイバと等しいカットオフ波長および有効コア断面積を有するステップインデックス型屈折率プロファイルのマルチコア光ファイバの曲げ損失の1/5以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のマルチコア光ファイバ。
- 請求項1〜7のいずれか一つに記載のマルチコア光ファイバを製造する方法であって、 前記各コア部を形成するためのコア領域と、前記ディプレスト部を形成するためのディプレスト領域とを備えるキャピラリーを、前記クラッド部を形成するためのガラス部材内に配置して光ファイバ母材を形成し、前記光ファイバ母材を線引きすることを特徴とするマルチコア光ファイバの製造方法。
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