JPWO2011099593A1 - 部品の製造方法及び部品 - Google Patents

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Abstract

局所的な特異形状部分を有した部品を、工数の増大を招くことなく実現することができる製造方法を提供する。部品Jの製造方法を、単品プレス加工により作られた金属製の板状部材1aに、異形状に別加工した他の板状部材1b、1cを重ね合わせ、それら複数枚の板状部材1a、1b、1cを接着プレス加工に伴わせて接合してなり、少なくとも1枚の板状部材により形成された局所的な特異形状部分p1を有した部品を得るものとした。

Description

本発明は、電子機器の筐体等の部品及びその製造方法に関する。
従来から、平板状の板金素材に対をなす金型により挟圧力を作用させて所望の成型品を得るようにしたいわゆるプレス加工が知られている。一般にプレス加工は、板金素材を板厚が略一定に保たれたままの状態で種々の形状に塑性変形させるものであり、素材の厚みを変化させるのには一定の限界がある。そのため、プレス加工により作られた部品は表側の形状と裏側の形状とが常に一定の関係にあり、表側と裏側とを異なった形状に成型することは難しい。例えば、表に局所的に特異な形状部分を形成した場合には、裏側には必ずそれに対応した凹凸形状が形成されてしまうものであり、表側の形状と裏側の形状とに相関関係のない部品をプレス加工のみによって作ることは困難である。また、特定の領域と他の領域との厚みや強度特性等を異ならせるにも一定の限界がある。そのため、従来のプレス加工のみにより作られる製品は、設計の自由度が低いものであると言わざるを得ない。
その結果、一面側に局所的な特異形状部分等を備えるとともに他面側に異なった特異形状部分や平面などを有した部品を製造する場合には、プレス加工に加えて、ボス部やダボ部を後付け加工する等のプレス加工以外の加工を別途行う必要がある。
かかる事情から、比較的高い寸法精度を要求される部品であって、局所的な特異形状部分を有したものを製造する場合、最も厚みの大きな部位に対応する素材に削り出し加工を施すことにより目的の形状部分を備えた部品を得るようにしているものが存在する。例えば、ノートパソコンの筐体用部品の一つであるキーボード形成用の上面盤は、表側には意匠面を形成する必要があり、裏面には基板取り付け用のボス部等の局所的な特異形状部分を多数設ける必要がある。そのため、かかる複雑な形状を実現するために、アルミ削り出し加工による上面盤の製造が現実に行われている(例えば、非特許文献1を参照)。
かかる筐体用の部品は、前述した取り付け用のボス部や位置決め等に用いられるダボ部等のみならず、強度特性や軽量化の要求等に対応する関係で、種々の局所的な特異形状部分を備えたものとすることが不可欠となっている。そのため、工作機械による削り出し加工の工数は極めて膨大なものとなり、仮に当該部品を1日に10,000台生産するためには、2,500台の高価なマシニングセンタを20時間稼働させなければならないという試算もある。
電子機器等に用いられる各種の部品は、機能性や意匠性の向上等を確保する必要からその形態の自由度や材質の選択の自由度等が絶えず要求されるものである。かかる事情から、比較的精度が高く要求されるとともに局所的な特異形状部分を適切に備えた部品を、より少ない工数で効率よく製造するための方策が望まれている。
また、このような要求は電子機器の分野に限らず、全ての工業製品の分野に拡がりつつある。
"アップルジャパン株式会社"、[online]、[平成21年9月9日検索]、インターネット<URL:http://www.apple.com/jp/macbookair/>
本発明は、以上のような事情に着目してなされたものであり、局所的な特異形状部分を有する製品をプレス加工により製造する場合には形状的な制約が多く設計の自由度が低くなるという課題を解消し、工数の大幅な増大を招くことなく種々の形態の部品を製造することを目的としている。
すなわち、本発明に係る部品の製造方法は、単品プレス加工により作られた金属製の板状部材に、異形状に別加工した他の板状部材を重ね合わせ、それら複数枚の板状部材を接着プレス加工に伴わせて接合してなり、少なくとも1枚の板状部材により形成された局所的な特異形状部分を有した部品を得ることを特徴とする。
このような構成のものであれば、局所的な特異形状部分を有した部品を、単品プレス加工により作られた金属製の板状部材に、異形状に別加工した他の板状部材を重ね合わせ、それら複数枚の板状部材を接着プレス加工に伴わせて接合することにより得ることができるため、プレス加工で製造しても他面側に影響を与えることなく一面側に局所的な特異形状部分を形成することが可能となり、設計の自由度が向上するとともに、工数の大幅な増大を招くことなく種々の形態の部品を製造することができるものとなる。
ここで、「接着プレス加工」とは、重ね合わせた複数枚の板状部材を接着させるために厚み方向に圧縮する加工全般を意味して命名した文言である。代表例としては、板状部材間に介在させた接着層の接着機能をプレスによる圧縮力により惹起させる加工を挙げることができる。また、「単品プレス加工」とは、板金素材にプレス加工を施すことにより所定の形状をなす各板状部材を作る行為を意味しており、説明の便宜上、前記「接着プレス加工」と明確に区別するために命名した文言である。
前記接着プレス加工の好ましい態様としては、ストローク制御機構を備えたプレス機により前記複数枚の板状部材を接合するものを挙げることができる。換言すれば、ストローク制御機構を備えたプレス機を用いることにより、板状部材間に介在させた接着層に均一な圧縮力を作用させて各部にムラのない接着機能を惹起させるものが接着プレス加工の望ましい態様として挙げられる。
前記板状部材間の接合度合いをより確実なものとするには、前記接着プレス加工が、少なくとも板状部材間に介在させた接着層の接着機能を惹起させるものであり、この接着プレス加工に加えて補強接合加工を施すようにすればよい。
ここで、前記補強接合加工の具体的なものとしては、前記補強接合加工が、隣接する金属製の板状部材同士を、その境界部分にレーザビームを照射して接合するレーザ溶接加工を挙げることができる。その他の前記補強接合加工としては、外部に表出しない金属製の板状部材同士をスポット溶接により接合するスポット溶接加工や、外部に表出しない板状部材同士をリベットを用いて接合する締結加工を挙げることができる。
前記局所的な特異形状部分としては、取り付けのための部分を挙げることができ、より具体的には、ねじ孔を有したボス部や、種々の部材に係合するためのフック部や、他の部材を挿通させるために形成した孔などが考えられる。
前記局所的な特異形状部分としては、位置決めのための部分を挙げることができ、より具体的には、突出形状をなすダボ部などが考えられる。
前記局所的な特異形状部分としては、強度を変化させるための部分を挙げることができ、より具体的には、補強形状をなすリブや、他の部分よりも厚肉に形成した厚肉部や、他の部分よりも薄肉に形成した薄肉部などが考えられる。
前記局所的な特異形状部分としては、質量分布を変化させるための部分を挙げることができ、具体的には、軽量化に資するための孔や空洞や、重量化のために他の部分よりも厚肉に形成した厚肉部や、軽量化のために他の部分よりも薄肉に形成した薄肉部などが考えられる。
前記局所的な特異形状部分としては、特殊な機能を付加するための部分をあげることができ、より具体的には、電子機器等を操作するための操作部などが考えられる。
前記局所的な特異形状部分としては、外観を整えるための意匠形成部分等を挙げることができ、より具体的には、外観を変化させるために形成された凹凸部などが考えられる。
プレス加工の度合いを高め、工数の抑制により一層寄与するためには、前記全ての板状部材が、それぞれ単品プレス加工により作られた金属製のものであることが望ましい。なお、金属製の板状部材には、鋼板、アルミ板、ステンレス板、チタン板、ジュラルミン板、マグネシウム板などの単体素材金属板だけでなく、金属板を主体にし、その表面や裏面の全域に種々のコーティング層を有したものも含まれる。
前記板状部材の少なくとも1枚が、非金属製のものであれば、非金属製の板状部材の特性を効果的に利用した部品を得ることができるものとなる。
種々の仕様に適用するには、前記複数枚の板状部材の少なくとも1枚に、強度的特性を変化させるための要素を含んだもの、質量分布を変化させるための要素を含んだもの、熱、電気、電磁波、音、光等を遮蔽するための遮蔽機能を有した要素を含んだもの、制振機能を有した要素を含んだもの、又は、外観を整えるための意匠面を形成する要素を含んだものなどを適用することが好ましい。
ここで、「強度的特性」とは、強度に関する特性全般を意味し、具体的には、剛性、軟性、可撓性、靭性、弾性、ねじれ耐性、又は、耐圧性などを挙げることができる。
「要素」には、形態に係わるもの、材質に係わるもの、色彩に係わるもの、電気特性に係わるもの、耐熱性に係わるもの、塑性変形加工性に係わるもの、腐食性に係わるもの、時効変化特性に係わるもの、あるいは、これらを複合したものなどが含まれる。なお、形態には、形状、模様、構造などが含まれる。
接着プレス加工を円滑に行うためには、前記板状部材として、少なくとも一面に接着層が予め形成されたものを用いるのが好ましい。
部品の精度をより高めたり後処理加工の工数を軽減したりするには、前記接着プレス加工を終えた後に不要部分を切除するための仕上げプレス加工を更に備えているものが好ましい。
前記不要部分の具体的なものとしては、完成品の縁を構成すべき部位からはみ出た部分や、板状部材同士を位置決めするための位置決め用部分などを挙げることができる。
本発明により得られる前記部品の一例としては、ノートパソコン等に代表される電子機器の筐体の一部を構成するものがある。
また、本発明に係る部品は、それぞれが単品プレス加工により作られた形状の異なる複数枚の板状部材が重ね合わされた状態で接着層を介して接合されてなり、少なくとも一枚の板状部材により形成された局所的な特異形状部分を有してなる部品であって、前記接着層が板状部材の接合面全域に亘ってとぎれることなく略一定の厚さで存在していることを特徴とする。
このようなものであれば、板状部材のそれぞれが単品プレス加工により作られたものであるので、局所的な特異形状部分を有しているにもかかわらず、少ない工数で製造することができる。しかも、前記接着層が板状部材の接合面全域に亘ってとぎれることなく一定の厚さで存在するので、重ね合わされた複数枚の板状部材が離れることなく強固に接合したものとなる。
このような部品の好適な態様としては、前記板状部材の重ね合わせ枚数が相互に異なる複数の領域を備えているものがある。このような構成のものであれば、それぞれの領域において特性を異ならせることも容易になる。ここで、前記領域の具体的な態様としては、前記領域の少なくとも2つが、相互に異なる厚みを有したものを挙げることができる。
前記複数の板状部材が、外部に表出する表側の板状部材と、この表側の板状部材の裏側に添接される中間の板状部材と、この中間の板状部材の裏面側に添接される裏側の板状部材からなるものであって、前記局所的な特異形状部分が前記中間の板状部材により形成されたものであれば、意匠性や機能性を損なうことなく所定の部品を得ることができるものとなる。
なお、前記局所的な特異形状部分の一例としては、ねじ孔を有した取り付け用のボス部などを挙げることができる。
以上説明したように、本発明によれば、設計の自由度を高めることができ工数の大幅な増大を招くことなく局所的な特異形状部分を有した種々の形態の部品を製造することができる。
本発明の第一実施形態である部品の斜視図。 図1における一部を省略して示す模式的なA−A線断面図。 同実施形態の分解斜視図。 同実施形態における部品の製造工程を示す断面図。 同実施形態における部品の製造工程を示す断面図。 図1におけるVの一部を切断した部分拡大斜視図。 同実施形態におけるボス部の製造工程を示す断面図。 同実施形態におけるボス部の製造工程を示す断面図。 同実施形態におけるボス部の製造工程を示す断面図。 同実施形態におけるボス部の製造工程を示す断面図。 同実施形態におけるボス部の製造工程を示す斜視図。 図2におけるVIの部分拡大断面図。 本発明の第二実施形態である部品を示す斜視図。 同実施形態の分解斜視図。 同実施形態を示す部分拡大平面図。 図15におけるB−B線断面図。 さらに他の実施形態である部品を示す分解斜視図。 さらに他の実施形態である部品を示す分解斜視図。 さらに他の実施形態である部品を示す分解斜視図。 さらに他の実施形態である部品を示す分解斜視図。 さらに他の実施形態である部品を示す分解斜視図。 さらに他の実施形態である部品を示す分解斜視図。 さらに他の実施形態である部品を示す分解斜視図。 さらに他の実施形態である部品を示す分解斜視図。 さらに他の実施形態である部品を示す分解斜視図。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。
この第一実施形態は、本発明を電子機器の筐体用部品であるノートパソコンのキーボード形成用の上面盤Jに適用した場合のものであり、説明の都合上、図1〜図12では内面側が上を向くように描いてある。
この上面盤Jは、それぞれが単品プレス加工により作られた形状の異なる複数枚の板状部材、すなわち、外部に表出する表側の板状部材1aと、この表側の板状部材1aの裏側に添接される中間の板状部材1bと、この中間の板状部材1bの裏面側に添接される裏側の板状部材1cとが重ね合わされた状態で接着層sを介して接合されてなる。前記各板状部材1a、1b、1cは金属製のもので具体的には、鉄、アルミ、銅、ステンレス、チタン、マグネシウムなどが用いられる。
この上面盤Jは、局所的な特異形状部分である複数のボス部p1とキーボード形成用の領域r1を構成するための厚肉部p2とを有している。しかして、この上面盤Jは、キーボード形成用の領域r1と、この領域r1を囲むフレームプレート形成用の領域r2とを具備している。そして、前記接着層sが板状部材1の接合面全域に亘ってとぎれることなく略一定の厚さで存在している。
ボス部p1は、取り付けのための部分であって中間の板状部材1bにより形成されており、中間の板状部材1bを表側の板状部材1aに接着した状態で筐体の内方に突出する形態をなしている。換言すれば、上面盤Jを構成する板状部材の一部である中間の板状部材1bにボス部p1を一体に形成してなる物品である上面盤Jは、前記ボス部p1が、中間の板状部材1bを絞り上げ加工により一面側、すなわち上面盤Jの裏面側に膨出させてなる突起p11と、この突起p11の先端壁p14の一部をバーリング加工により突起p11内方側に突出させてなり内周にねじ溝p13を刻設してなる筒部u3とを具備してなり、前記筒部u3の突出寸法s1が前記突起p11の膨出寸法s2よりも小さく設定してある。すなわち、ボス部p1は、前記中間の板状部材1bを単品プレス加工により作る際にこの板状部材1bに一体に形成されるボス部形成用の突起p11を主体に構成されたもので、その突起p11の先端部分のねじ孔p12にタップ加工を施してねじ溝p13を形成したうえで前記中間の板状部材1bを表側の板状部材1aに接着することにより作られている。突起p11は内部に空洞p111を有したものでこの空洞p111は表側の板状部材1aにより塞がれている。換言すると、上面盤Jは、ボス部p1により中空化した部分を有したものとなっている。すなわち、物品たるノートパソコンのキーボード形成用の上面盤Jが複数の板状部材1a、1b、1cから構成されており、前記ボス部p1が前記板状部材1a、1b、1cのうちの一部、すなわち前記中間の板状部材1bと一体に形成されているものである。
厚肉部p2は、主として強度を変化させるための部分であって、表側の板状部材1aの裏面に中間の板状部材1bと裏側の板状部材1cとを重ね合わせて接着することにより作られている。裏側の板状部材1cはキーボード形成用の領域r1に対応させた形状をなしており、中間の板状部材1bはキーボード形成用の領域r1とフレームプレート形成用の領域r2とを合わせた形状をなしている。そのため、キーボード形成用の領域r1は表側、中間、裏側の三枚の板状部材1a、1b、1cにより構成され、一方、フレームプレート形成用の領域は表側、中間の二枚の板状部材1a、1bにより構成されている。その結果、キーボード形成用の領域r1は、フレームプレート形成用の領域r2と比べて裏側の板状部材1cの厚み分だけ厚み寸法が大きくなっている。したがって、この上面盤Jは、前記板状部材の重ね合わせ枚数が相互に異なり、且つ厚みも異なる複数の領域を備えている。
換言すれば、裏側の板状部材1cは、上面盤Jにおいて重ね合わせ枚数が相互に異なるとともに、厚みも異なる複数の領域を形成させるものであり、上面盤Jにおける強度的特性を変化させるための要素を少なくとも含んでいる。なお、表側の板状部材1aは、筐体の外面の一部を構成しており、外観を整えるための意匠面を形成する要素を少なくとも含んでいる。
キーボード形成用の領域r1には、図示しないキーを収容するための複数のキー収容孔11が多数穿設されている。また、フレームプレート形成用の領域r2には図示しないトラックパッド及びクリックボタン表出用の窓12、スイッチボタンの表出用の孔13、及び、ヒンジに対応する切欠部14が形成されており、前記各ボス部p1はこの領域r2に設けられている。
次いで、この上面盤Jの製造方法を説明する。
この上面盤Jは、図4及び図5に示すように、単品プレス加工により作られた金属製の表側の板状部材1aに、異形状に別加工した中間の板状部材1b及び裏側の板状部材1cを重ね合わせ、それら板状部材1a、1b、1cをストローク制御機構を備えたプレス機による接着プレス加工に伴わせて接合することにより作られる。その過程で、前述したような局所的な特異形状部分であるボス部p1と厚肉部p2が同時に形成される。ここで、前述したように、「接着プレス加工」とは、重ね合わせた複数枚の板状部材1a、1b、1cを接着させるために厚み方向に圧縮する加工全般を意味して命名した文言である。また、「単品プレス加工」とは、板金素材Uにプレス加工を施すことにより所定の形状をなす各板状部材1a、1b、1cを作る行為を意味しており、説明の便宜上、前記「接着プレス加工」と明確に区別するために命名した文言である。
前記接着プレス加工は、板状部材1a、1b、1c間に介在させた接着層sの接着機能を少なくとも惹起させる加工であり、本実施形態においては、圧接力を加えつつ板状部材間に介在させた接着層sを熱により溶融させることにより行うものである。
詳述すれば、単品プレス加工により裏面に接着層sを有した表側の板状部材1aと、接着層を有しない中間の板状部材1bと、表面に接着層sを有した裏側の板状部材1cとをそれぞれ製作する。しかる後に、それらの板状部材1a、1b、1cを重ねあわせたうえで、前記接着層sが溶融する程度の温間で接着プレス加工を施すことにより前記各板状部材1a、1b、1c同士を接合する。次いで、表側の板状部材1aの周縁部15にヘミング加工を施して上面盤Jの輪郭部分の仕上げを行うとともに、前記キー収容孔11、トラックパッド及びクリックボタン表出用の窓12、スイッチボタン表出用の孔13、及び、ヒンジに対応する切欠部14等に対して仕上げプレス加工である貼付シェービング加工を行う。貼付シェービング加工は、前記接着プレス加工を終えた後に不要部分stを切除するためのものである。前記不要部分stは、完成品の縁を構成すべき部位からはみ出た部分であり、この実施形態においては、例えば、図12に示すようにキー収容孔の内周縁からはみ出た部分stを意味している。はみ出た部分stには、板状部材の金属部分st1や接着層の部分st2あるいはその両方が含まれる。
具体的には、完成品である上面盤Jのキー収容孔11の内径寸法m1よりも単品プレスにより形成される各板状部材1のキー収容孔11に相当する孔11´の内径寸法m2を若干小さくしている場合には、この貼付シェービング加工により接着層の部分st2だけでなく金属部分st1をも打ち抜くことになる。その際、プレス機の上型と下型とのクリアランスをゼロに近い状態に設定した上で冷却しつつ打ち抜くことによってキー収納孔11の内周が鏡面仕上げ状態となり製品の外観レベルにまで加工面を成型することができる。この貼付シェービング加工は、前記窓12や切欠部14に対しても同時に行うことができる。
表側の板状部材1aに関する単品プレス加工は、打ち抜き加工を伴う通常のプレス加工技術を用いて行われる。
中間の板状部材1bに関する単品プレス加工は、打ち抜き加工を伴う通常のプレス加工技術に加えてボス部p1を形成するための特殊なプレス加工の工程が加えられている。図6は、そのボス部p1の拡大図であり一部を切断して内部構造も示している。プレス加工によりボス部p1を成形するにはまず、図7に示すような中間の板状部材1bを構成する板金素材Uに、図8に示すようにつぶし加工を施して円環状の薄肉部u1を形成するとともに、その薄肉部u1の内側に増肉部u2を作りだす。しかる後に、図9に示すように、その増肉部u2にバーリング加工を施して筒部u3を形成し、その筒部u3と前記薄肉部u1との間に存在する増肉部u2の塑性変形を利用して絞り上げ加工により図10に示すようなカップ状の突起p11を設ける。そして、前記筒部u3の内周にタップ加工によりねじ溝p13を刻設してねじ孔p12を形成する。以上の工程を行うことにより、図11に示されるようなボス部p1を得ることができる。
換言すると、ボス部p1を備えた物品は、中間の板状部材1bの一部にボス部p1を一体に形成してなるものであって、前記ボス部p1が、中間の板状部材1bの一部を絞り上げ加工により一面側に膨出させてなる突起p11と、この突起p11の先端壁p14の一部をバーリング加工により突起p11内方側に突出させてなり内周にねじ溝p13を刻設してなる筒部u3とを具備してなるもので、前記筒部u3の突出寸法s1が前記突起p11の膨出寸法s2よりも小さく設定してあるものである。
このようなものであれば、バーリング加工を施して通常の長さ程度の筒部u3を形成した後に、増肉部u2の存在を利用してその筒部u3の外側を絞り上げ加工するため、板状部材1bに無理な変形を強いることがなく、筒部u3の突出寸法s1よりもボス部p1全体の高さ寸法s2を無理なく大きくすることが可能となる。
裏側の板状部材1cに関する単品プレス加工は、打ち抜き加工を伴う通常のプレス加工技術を用いて行われる。
以上のように、第一実施形態に示す部品の製造方法によれば、上面盤Jを、単品プレス加工により作られた表側の板状部材1aに、異形状に別加工した中間の板状部材1b及び裏側の板状部材1cを重ね合わせ、それら板状部材1a、1b、1cをストローク制御機構を備えたプレス機による接着プレス加工に伴わせて接合することにより作ることができるため、複数の板状部材1a、1b、1cを積層して構成された強度に優れた部品を得ることができる。しかも、複数の板状部材1a、1b、1c間に接着層sを介して接合するため各板状部材1a、1b、1cのそれぞれの厚み寸法を薄く設定することができ、従来の削り出しにより形成されていた部品等の厚み寸法と比べて、部品を薄型化することができる。
また、本実施形態に示す部品の製造方法によれば、部品の所定箇所に中空化した部分を形成したり、板状部材の素材を適宜選択したりすることができるため、部品の強度を維持しつつその部品の軽量化を図ることが可能となる。さらにいえば、上面盤Jを、複数の板状部材を重ね合わせて作るようにしたので、各板状部材の設計の自由度が向上するものとなり、意匠面における自由度すなわちデザインの多様性を実現することができる。
なお、第一実施形態に係る部品の製造方法によれば、表側の板状部材1aに局所的な特異形状部分である複数のボス部p1等を一体に設けたものとしているので、従来のようにボス部やダボ部等の局所的な特異形状部分を設けるにあたって別個の部材を後付け加工することにより行っていたものと比較して、部材点数を削減することができるものとなる。
また、本実施形態に係る上面盤Jは、各板状部材1a、1b、1cを積層してなる3ピース構造をなすものであるが、かかる構造における一枚又は複数枚にアルミ材を適用すれば、放熱性に優れたものとすることができる。さらに、各板状部材1a、1b、1c間に断熱シートを介在させることにより、断熱性を向上させることもできる。
さらに、第一実施形態に示すボス部p1を備える上面盤Jの製造方法は、板金素材Uにつぶし加工を施して環状の薄肉部u1を形成するとともに、その薄肉部u1の内側に増肉部u2を作りだし、その増肉部u2にバーリング加工を施して筒部u3を形成し、その筒部u3と前記薄肉部u1との間に存在する増肉部u2の塑性変形を利用して絞り上げ加工によりカップ状の突起p11を設け、前記筒部u3の内周にねじ溝p13を刻設してねじ孔p12を形成しているので、バーリング加工を施して中間の板状部材1bに亀裂が入らない程度の高さを有する筒部u3を形成した後に、増肉部u2の存在を利用してその筒部u3の外側を絞り上げ加工するため、中間の板状部材1bに無理な変形を強いることがなく、筒部u3の突出寸法s1よりもボス部p1全体の高さ寸法を無理なく大きくすることが可能となる。すなわち、バーリング加工を施して筒部u3を形成した後に、その筒部u3の外側を絞り上げ加工するため、この絞り上げ加工によって前記筒部u3が中間の板状素材1bよりも厚さ方向に変位した位置に形成されることとなる。したがって、ボス部p1を備えた中間の板状部材1bと、このボス部p1を介して取り付けられる筐体との間の距離を、無理なく大きくすることが可能となる。
また、板金素材Uにつぶし加工を施して増肉部u2を作り出しているので、この板金素材Uに亀裂等を生じさせることなく、深く絞り出すことができる。
さらに、本実施形態にかかる上面盤Jの製造方法によれば、現在行われているアルミ削り出し加工による上面盤の製造に比べて、安価なプレス加工によって背の高いボス部p1を形成することができるため、工数の大幅な増大を招くことなく種々の形態の物品を製造することが可能となる。
また、本実施形態にかかる上面盤Jの製造方法によれば、板金素材Uの強度を維持した上での軽量化、及び薄型化を図ることができる。また、表側の板状部材1aにはボス部p1に対応した凹凸が形成されないため、意匠面のデザイン性の自由度が高まる。さらに、中間の板状部材1bとボス部p1とを一体化したことによって、部品点数の削減を図ることができる。
<第二実施形態>
次いで本発明の第二実施形態を、図13〜図16を参照して説明する。
この第二実施形態は、前述した第一実施形態と同様に、本発明を電子機器の筐体用部品であるノートパソコンのキーボード形成用の上面盤Jxに適用した場合のものであり、説明の都合上、図13、図14及び図16では内面側が上を向くように描いてある。図15は、外面から観察した平面図である。
この上面盤Jxは、それぞれが単品プレス加工により作られた形状の異なる複数枚の板状部材、すなわち、外部に表出する表側の板状部材1axと、この表側の板状部材1axの裏側に添接される中間の板状部材1bxと、この中間の板状部材1bxの裏面側に添接される裏側の板状部材1cxとが重ね合わされた状態で接着層sxを介して接合されたものである。さらに、前記表側の板状部材1axと中間の板状部材1bxとの間には、特殊な板状部材であるトラックパッドシートtsが挟持されている。前記表側の板状部材1ax、中間の板状部材1bx及び裏側の板状部材1cxはそれぞれ金属製のもので具体的には、鉄、アルミ、銅、ステンレス、チタン、マグネシウムなどが用いられる。この上面盤Jxは、局所的な特異形状部分である複数のボス部p1xと、キーボード形成用の領域r1xを構成するための厚肉部p2xと、トラック及びスイッチ操作用の領域r2xを構成するための操作部p3とを有している。
しかして、この上面盤Jxは、キーボード形成用の領域r1xと、この領域r1xを囲むフレームプレート形成用の領域r2xと、トラック及びスイッチ操作用の領域r3とを具備している。そして、前記接着層sxが板状部材1ax、1bx、1cxの接合面全域に亘ってとぎれることなく略一定の厚さで存在している。
ボス部p1xは、取り付けのための部分であって中間の板状部材1bxにより形成されており、中間の板状部材1bxを表側の板状部材1axに接着した状態で筐体の内方に突出する形態をなしている。ボス部p1xは、前記中間の板状部材1bxを単品プレス加工により作る際にこの板状部材1bxに一体に形成されるボス部形成用のフランジ部p14を主体に構成されたもので、そのフランジ部p14の内周にタップ加工を施してねじ溝p13xを形成したうえで前記中間の板状部材1bxを表側の板状部材1axに接着することにより作られている。
厚肉部p2xは、主として強度を変化させるための部分であって、表側の板状部材1axの裏面に中間の板状部材1bxと裏側の板状部材1cxとを重ね合わせて接着することにより作られている。裏側の板状部材1cxはキーボード形成用の領域r1xに対応させた形状をなしており、中間の板状部材1bxはキーボード形成用の領域r1xとフレームプレート形成用の領域r2xとを合わせた形状をなしている。そのため、キーボード形成用の領域r1xは表側、中間、裏側の三枚の板状部材1ax、1bx、1cxにより構成され、一方、フレームプレート形成用の領域r2xは表側、中間の二枚の板状部材1ax、1bxにより構成されている。その結果、キーボード形成用の領域r1xは、フレームプレート形成用の領域r2xと比べて裏側の板状部材1cxの厚み分だけ厚み寸法が大きくなっている。したがって、この上面盤Jxは、前記板状部材の重ね合わせ枚数が相互に異なり、且つ厚みも異なる複数の領域を備えている。
操作部p3は、特殊な機能を付加するための部分であって、トラックパッド31とクリックボタン32とを隣接配置してなる。
トラックパッド31は、指の動きを電気信号に変換するトラックパッドシートtsと、このトラックパッドシートtsの上面を覆うトラックパッドカバー312とを具備してなる。トラックパッドシートtsは図示しない基板に接続される複数の端子ts1を有した矩形板状のもので、その内部構造は通常のものであるため説明を省略する。中間の板状部材1bxには、前記端子ts1を基板側に導くための端子挿通用スリットv1が形成されている。トラックパッドカバー312は、前記トラックパッドシートtsの上面全域を覆う板状のもので前記表面側の板状部材1axと一体に構成されている。以上のようにこのトラックパッド31はトラックパッドシートtsを二枚の板金(表側の板状部材1axと一体をなすトラックパッドカバー312及び中間の板状部材1bx)でサンドイッチした特殊な構成をなしており、トラックパッドシートtsが外部に表出しないようになっている。
クリックボタン32は、押圧動作を電気信号に変換する対をなすタクトスイッチ321と、これらのタクトスイッチ321の上面側を覆い押圧動作を前記タクトスイッチ321に伝達するスイッチカバー322とを具備してなる。タクトスイッチ321は、通常の構成を有するもので下端に設けた図示しない端子が前記基板に接続されるようになっており、例えば一方が左クリック用、他方が右クリック用に設定されている。前記中間の板状部材1bxには、これらタクトスイッチ321と干渉するのを防止するための干渉防止孔v2が穿設されている。スイッチカバー322は、一端側で左クリック用のタクトスイッチ321aを覆い、他端側で右クリック用のタクトスイッチ321bを覆う短冊状のもので、前記表面側の板状部材1axと一体に構成されている。一端側及び他端側はそれぞれ平面視コ字形をなす分断用スリットv3を介して表側の板状部材1axから部分的に切り離されており一端側及び他端側がそれぞれ中央に設けたつなぎ部tnを支点にして片持ち梁的に厚み方向に弾性変形し得るようになっている。そのため、スイッチカバー322の一端側を押圧操作するとその一端側が下方に弾性変位し左クリック用のタクトスイッチ321aが切りかわるようになっており、スイッチカバー322の他端側を押圧操作するとその他端側が下方に弾性変位し右クリック用のタクトスイッチ321bが切りかわるようになっている。このクリックボタン32は、前述したように電子機器の筐体の一部の弾性変形を利用してスイッチを切換えるようにした特殊な構成をなしている。すなわち、このクリックボタン32は、金属製の筐体の一部に一体に形成された弾性変位部d1と、この弾性変位部d1の内側に配設され外部操作により前記弾性変位部d1が変位した場合に切り替わるスイッチd2とを具備してなる。この実施形態においては、前記表側の板状部材1axに一体に形成したスイッチカバー322が前記弾性変位部d1に相当し、タクトスイッチ321が前記スイッチd2に相当する。
以上のように、トラックパッド31のトラックパッドカバー312とクリックボタン32のスイッチカバー322とは、表側の板状部材1axを単品プレス加工により製造する際に該板状部材1axと一体に形成されるものである。前記表側の板状部材1axにおける前記トラックパッドカバー312とスイッチカバー322とを囲む部位には内面側に突出する突条tjが一体に形成されており、この突条tjの内側に前記トラックパッドシートtsを配している。また、中間の板状部材1bxにもトラックパッドシートtsを収容するスペースを確保するための浅絞り部asを形成している。
キーボード形成用の領域r1xには、図示しないキーを収容するための複数のキー収容孔11xが多数穿設されている。また、フレームプレート形成用の領域r2xには図示しないヒンジに対応する切欠部14xが形成されており、前記各ボス部p1xはこの領域に設けられている。トラック及びスイッチ操作用の領域r3には、単品プレス加工により板状部材1xを製作する際に同時に形成される局所部材を利用して作られるトラックパッド31及びクリックボタン32が配されている。すなわち、この実施形態においては、表側の板状部材1axを単品プレス加工する際に同時に形成される局所部材Kを利用して前記トラックパッド31のトラックパッドカバー312及びクリックボタン32のスイッチカバー322が作られている。
以上説明した上面盤Jxは、前述した第一実施形態に準じた製造方法で製造することができる。本実施形態が第一実施形態と相違している点は、主としてボス部p1xをバーリング加工のみにより形成している点、及び、表側の板状部材1axと中間の板状部材1bxとの間にトラックパッドシートtsを介在させる点にあり、他の形状的な相違部分はプレス加工用の金型の違いにより対応することができるものである。
以上のように、第二実施形態に示す部品の製造方法によれば、前述した第一実施形態に示す部品の製造方法と同様の効果を得られる他、表側の板状部材1axと中間の板状部材1bxとの間にトラックパッドシートtsを介在させて接着プレス加工により一体成形された部品を得ることができるので、部品点数を削減できるとともに組み立て工数を減らすことができるものとなる。
なお、本発明は以上に説明した各実施形態に限られないのはもちろんのことである。
第一・第二実施形態においては、本発明をノートパソコンの筐体を構成する上面盤に適用した場合にして説明したが、本発明はこのようなものに限らず種々の製品の部品に適用が可能である。
図17及び図18に示す他の実施形態は、本発明を携帯電話の筐体を構成する操作部側上面盤Jy及び表示部側上面盤Jzに適用したものである。操作部側上面盤Jyは、図17に示すように、表側の板状部材1ayと裏側の板状部材1cyとを接着プレス加工により接合してなるもので、裏側の板状部材1cyに一体に形成した突起により局所的な特異形状部分であるボス部p1yが複数形成されている。これらのボス部p1yは前述した第一実施形態のボス部p1と同様な構成をなしており、前述と同様な手法により製造される。なお、前記表側の板状部材1ayは、いわゆるカラー鋼板に単品プレス加工を施すことにより作られる。表示部側上面盤Jzは、図18に示すように表側の板状部材1azと裏側の板状部材1czとを接着プレス加工により接合してなるもので、裏側の板状部材1czに一体に形成した突起により局所的な特異形状部分であるボス部p1zが複数形成されている。これらのボス部p1zは前述した第一実施形態のボス部p1と同様な構成をなしており、前述と同様な手法により製造される。
図19及び図20に示す他の実施形態は、本発明をデジタルカメラの筐体を構成する前面盤Je及び後面盤Jfに適用したものである。前面板Jeは、図19に示すように、表側の板状部材1aeと裏側の板状部材1ceとを接着プレス加工により接合してなるもので、裏側の板状部材に1ce一体に形成した突起により局所的な特異形状部分であるボス部p1eが複数形成されている。また、表側及び裏側の板状部材1ae、1ceの略中央部には図示しない筒状のレンズ部材を表出させるための局所的な特異形状部分である貫通孔e1、e2が形成されている。そして、表側の板状部材1aeには、前記貫通孔e1の周縁を外側に突出させることにより局所的な特異形状部分であるレンズ部材周縁部e3が形成されている。前記複数のボス部p1eは前述した第一実施形態のボス部p1と同様な構成をなしており、前述と同様な手法により製造される。なお、前記表側の板状部材1aeは、いわゆるカラー鋼板に単品プレス加工を施すことにより作られる。後面盤Jfは、図20に示すように表側の板状部材1afと裏側の板状部材1cfとを接着プレス加工により接合してなるもので、裏側の板状部材1cfに一体に形成した突起により局所的な特異形状部分であるボス部p1fが複数形成されている。また、表側及び裏側の板状部材1af、1cfには、局所的な特異形状部分である操作ボタン表出用の開口部f1、f2が複数穿設されている。表側の板状部材1afには、前記開口部f1の近傍を浅絞り加工により外側に突出させた局所的な特異形状部分である意匠形成部f3を備えている。前記複数のボス部p1fは前述した第一実施形態のボス部p1と同様な構成をなしており、前述と同様な手法により製造される。
図21に示す他の実施形態は、本発明を矩形状の携帯電話の筐体を構成する後面盤Jgに適用したものである。この後面盤Jgは、表側の板状部材1agと裏側の板状部材1cgとを接着プレス加工により接合してなるもので、裏側の板状部材1cgに一体に形成した突起により局所的な特異形状部分であるボス部p1gが複数形成されているとともに、図中の左側には図示しないスピーカからの音を通すための局所的な特異形状部分である丸孔部g1が形成されている。一方、表側の板状部材1agには、前記丸孔部g1に対応する位置に設けられ比較的小さな複数の孔からなり音を通すとともに外観を整えるための局所的な特異形状部分である複数開口部g2を備えている。前記ボス部p1gは前述した第一実施形態のボス部p1と同様な構成をなしており、前述と同様な手法により製造される。
図22及び図23に示す他の実施形態は、本発明を携帯型ゲーム機の筐体を構成する前面盤Jh及び後面盤Jiに適用したものである。前面盤Jhは、図22に示すように、表側の板状部材1ahと裏側の板状部材1chとを接着プレス加工により接合してなるもので、裏側の板状部材1ahに一体に形成した突起により局所的な特異形状部分であるボス部p1hが複数形成されている。また、表側及び裏側の板状部材1ah、1chにはそれぞれ図示しないコントローラ用ボタンを表出させるための開口窓h1、h2を適宜の形状で形成している。なお、ボス部p1hは前述した第一実施形態のボス部と同様な構成をなしており、前述と同様な手法により製造される。前記表側の板状部材1ahは、いわゆるカラー鋼板に単品プレス加工を施すことにより作られる。後面盤Jiは、図23に示すように表側の板状部材1aiと裏側の板状部材1ciとを接着プレス加工により接合してなるもので、裏側の板状部材1ciに一体に形成した突起により局所的な特異形状部分であるボス部p1iが複数形成されている。また、表側及び裏側の板状部材1ai、1ciには、それぞれ、主として電池を収容するために外側から内側に向けて凹んだ部位をなす局所的な特異形状部分である収容部i1、i2を形成している。ボス部p1iは前述した第一実施形態のボス部p1と同様な構成をなしており、前述と同様な手法により製造される。
図24及び図25に示す他の実施形態は、本発明を携帯型カーナビゲーションの筐体を構成する前面盤Jj及び後面盤Jkに適用したものである。前面盤Jjは、図24に示すように、表側の板状部材1ajと裏側の板状部材1cjとを接着プレス加工により接合してなるもので、裏側の板状部材1cjに一体に形成した突起により局所的な特異形状部分であるボス部p1jが複数形成されている。これらのボス部p1jは前述した第一実施形態のボス部p1と同様な構成をなしており、前述と同様な手法により製造される。なお、前記表側の板状部材1ajは、いわゆるカラー鋼板に単品プレス加工を施すことにより作られる。後面盤Jkは、図24に示すように表側の板状部材1akと裏側の板状部材1ckとを接着プレス加工により接合してなるもので、裏側の板状部材1ckに一体に形成した突起により局所的な特異形状部分であるボス部p1kが複数形成されている。また、表側及び裏側の板状部材1ak、1ckには、それぞれ、主として自動車等に固定するための取り付け部材を取り付けるために外側から内側に向けて凹んだ部位をなす局所的な特異形状部分である取り付け部材嵌合部k1、k2を形成している。ボス部p1kは前述した第一実施形態のボス部p1と同様な構成をなしており、前述と同様な手法により製造される。
その他、本発明に係る電子機器の筐体の一部を構成する部品としては、以上に説明したもののほか、デスクトップ用パソコン、スマートフォン又は携帯情報端末(PDA)など、種々のものを挙げることができる。また、本発明に係る部品は、電子機器に限らず、自動車用や航空機用のものとしても適用することが可能である。
上述した実施形態においては、局所的な特異形状部分が、主として、取り付けのための部分としてのボス部、強度を変化させるための部分としての厚肉部、及び、特殊な機能を付加するための部分としての操作部である場合について具体的に説明をしたが、本発明はこれらに限定されるものではない。その他、取り付けのための部分としては、種々の部材に係合するためのフック部や、他の部材を挿通させるために形成した孔などが挙げられる。強度を変化させるための部分としては、補強形状をなすリブや、他の部分よりも薄肉に形成した薄肉部などが考えられる。特殊な機能を付加するための部分としては、重なり合う部材を相互にスライド移動可能に接続するためのレール部などを挙げることができる。
その他の局所的な特異形状部分としては、突出形状をなすダボ部などの位置決めのための部分、軽量化に資するための孔や空洞や、重量化のために他の部分よりも厚肉に形成した厚肉部や、軽量化のために他の部分よりも薄肉に形成した薄肉部などの質量分布を変化させるための部分、又は、外観を変化させるために形成された凹凸部などの外観を整えるための意匠形成部分などを挙げることができる。
また、上述した実施形態においては、複数の板状部材が、いずれも単品プレス加工により作られた金属製のものである場合について説明をしたが、板状部材の少なくとも1枚が、非金属製のものであってもよい。非金属製のものとしては、例えば樹脂製、ガラス製、木製、陶磁製、モルタル製又はコンクリート製のものなどを挙げることができる。
板状部材間に配される接着層は、上述した実施形態に示されるように、予め板状部材の一面に備えられているようにしているもののほか、別個独立のシート状の接着剤や液状の接着剤を用いたものとしても良い。しかしながら、上述した実施形態に示されるような接着層をなす樹脂系被膜を予め板状部材に備えるようにしておけば接着プレス加工において工数の削減に寄与するものとなる。
上述した実施形態では、板状部材の少なくとも1枚が、主として強度的特性を変化させるための要素を含むもの、及び、外観を整えるための意匠面を形成する要素である場合について説明をしたが、これらの要素に限定されるものではない。例えば、前記板状部材の少なくとも1枚が、質量分布を変化させるための要素を含むものや、熱、電気、電磁波、音、光等を遮蔽するための遮蔽機能を有した要素を含むものや、制振機能を有した要素を含むものなどであってもよい。
上述した実施形態では、少なくとも板状部材間に介在させた接着層の接着機能を惹起させる接着プレス加工について詳述したが、この接着プレス加工に加えて補強接合加工を施すようにしてもよい。補強接合加工には、例えば、隣接する金属製の板状部材同士を、その境界部分にレーザビームを照射して接合するレーザ溶接加工、外部に表出しない金属製の板状部材同士をスポット溶接により接合するスポット溶接加工、又は、外部に表出しない板状部材同士をリベットを用いて接合する締結加工などを挙げることができる。
上述した実施形態では、仕上げプレス加工において、接着プレス加工を終えた後に不要部分を切除する態様を示しており、具体的には、完成品の縁を構成すべき部位からはみ出た部分である金属部分及び接着層の部分を挙げていたが、不要部分とはこれに限られるものではない。その他の不要部分としては、複数重ね合わされる板状部材同士を位置決めするための位置決め用部分などを挙げることができる。
上述した実施形態における部品は、板状部材の重ね合わせ枚数が相互に異なり且つ厚みも異なる複数の領域を備えている態様であったが、本発明はこのようなものに限られず、板状部材の重ね合わせ枚数が相互に異なり且つ厚みは全領域において同じである場合もある。
ボス部の形状は、円形に限られず、楕円その他の異形状であってもよい。また、ボス部の数も、複数に限られず、1つであってもよい。
薄肉部は、完全な環状に形成されるものに限られず、間欠的なものであってもよい。
ボス部を備えた物品が単一の部材から構成されている場合は、ボス部がその単一の部材に一体に形成されていることが好ましい。この場合の単一の部材とは、外見上一つの物体として認識し得る部材であって、塑性変形が可能なものであればどのようなものでもよく、たとえば、単一金属あるいは合金等の金属素材を一定の形状に成形してなるものだけでなく、クラッドやメッキ等の複数の金属素材を積層あるいは混在させて一定の形状に成形してなるもの、あるいは、金属素材と非金属素材とを混在させて一定の形状に成形してなるもの等が含まれる。一方で、第一実施形態に示すように、ボス部を備えた物品が複数の部材から構成されている場合は、ボス部が部材の少なくとも一部と一体に形成されているものであればよい。この場合の複数の部材とは、外見上複数の物体として認識し得る部材であって、少なくともボス部が形成される部材については塑性変形が可能なものであればよい。ボス部が形成されない部材については、塑性変形が可能であるか否かを問わず、あらゆる材料で作られたものを含む。
重ね合わせる板状部材のそれぞれが、異なる材料を用いたものであれば、採用される材料の特性、すなわち、板状部材に採用される金属の特性や着色の有無などの特性を活かした多様なバリエーションの部品を製造することもできる。例えば、外部に表出する板状部材として表面に任意の色や模様が施されたカラー鋼板(鉄)を用いたものを採用するとともに、外部に表出しない他の板状部材には、外部に表出する板状部材とは異なるアルミ鋼板やステンレス鋼板(ステンレス鋼)を用いたものを採用する態様や、外部に表出する板状部材として表面に任意の色や模様が施されたステンレス鋼板(ステンレス鋼)を用いたものを採用するとともに、外部に表出しない他の板状部材には、外部に表出する板状部材とは異なるアルミ鋼板を用いたものを採用する態様や、外部に表出する板状部材として表面に任意の色や模様が施されたカラーアルミ鋼板を用いたものを採用するとともに、外部に表出しない他の板状部材には、カラーアルミ鋼板とは異なる他のアルミ鋼板を用いたものを採用する態様などが挙げられる。表側の板状部材として、カラー鋼板や、カラーステンレス鋼板や、カラーアルミ鋼板を用いたものを採用すれば、部品の製造工程における塗装の工程を無くしたり簡略化したりすることができるものとなる。しかも、このようなものであれば、あらかじめ色や模様が施されている板状部材を選択した後にプレスにより部品を製造することができるため、部品を製造した後に任意の色彩を選択して塗装を施す工程と比べて、色や模様が異なる多様なバリエーションの部品を比較的容易に得ることができる。さらに、外側の板状部材として比較的強度に優れた鋼板を採用すれば、外部から受ける衝撃に強い部材として好適なものとなる。その一方で、外部に表出しない板状部材である裏側の板状部材や中間の板状部材にアルミ鋼板を用いたものとすれば、軽量化や成形性に優れたものとなり、放熱効果も向上するものとなる。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
本発明に係る部品の製造方法を採用すれば、局所的な特異形状部分を有した部品を、単品プレス加工により作られた金属製の板状部材に、異形状に別加工した他の板状部材を重ね合わせ、それら複数枚の板状部材を接着プレス加工に伴わせて接合することにより得ることができる。このため、設計の自由度を高めることができ工数の大幅な増大を招くことなく局所的な特異形状部分を有した種々の形態の部品を製造することができる。また、本発明に係る部品を採用すれば、板状部材のそれぞれが単品プレス加工により作られたものであるので、局所的な特異形状部分を有しているにもかかわらず、少ない工数で製造することができる。
1a…板状部材(表側の板状部材)
1b…板状部材(中間の板状部材)
1c…板状部材(裏側の板状部材)
p1…ボス部(局所的な特異形状部分)
J…部品(上面盤)
s…接着層

Claims (31)

  1. 単品プレス加工により作られた金属製の板状部材に、異形状に別加工した他の板状部材を重ね合わせ、それら複数枚の板状部材を接着プレス加工に伴わせて接合してなり、少なくとも1枚の板状部材により形成された局所的な特異形状部分を有した部品を得ることを特徴とする部品の製造方法。
  2. 前記接着プレス加工が、ストローク制御機構を備えたプレス機により前記複数枚の板状部材を接合するものである請求項1記載の部品の製造方法。
  3. 前記接着プレス加工が、板状部材間に介在させた接着層の接着機能を少なくとも惹起させる加工である請求項1または2記載の部品の製造方法。
  4. 前記接着プレス加工が、少なくとも板状部材間に介在させた接着層の接着機能を惹起させるものであり、この接着プレス加工に加えて補強接合加工を施すようにした請求項1〜3のいずれか記載の部品の製造方法。
  5. 前記補強接合加工が、隣接する金属製の板状部材同士を、その境界部分にレーザビームを照射して接合するレーザ溶接加工である請求項4記載の部品の製造方法。
  6. 前記補強接合加工が、外部に表出しない金属製の板状部材同士をスポット溶接により接合するスポット溶接加工である請求項4記載の部品の製造方法。
  7. 前記補強接合加工が、外部に表出しない板状部材同士をリベットを用いて接合する締結加工である請求項4記載の部品の製造方法。
  8. 前記局所的な特異形状部分が、取り付けのための部分である請求項1〜7のいずれか記載の部品の製造方法。
  9. 前記局所的な特異形状部分が、位置決めのための部分である請求項1〜8のいずれか記載の部品の製造方法。
  10. 前記局所的な特異形状部分が、強度を変化させるための部分である請求項1〜9のいずれか記載の部品の製造方法。
  11. 前記局所的な特異形状部分が、質量分布を変化させるための部分である請求項1〜10のいずれか記載の部品の製造方法。
  12. 前記局所的な特異形状部分が、特殊な機能を付加するための部分である請求項1〜11のいずれか記載の部品の製造方法。
  13. 前記局所的な特異形状部分が、外観を整えるための意匠形成部分である請求項1〜12のいずれか記載の部品の製造方法。
  14. 前記全ての板状部材が、それぞれ単品プレス加工により作られた金属製のものである請求項1〜13のいずれか記載の部品の製造方法。
  15. 前記板状部材の少なくとも1枚が、非金属製のものである請求項1〜13のいずれか記載の部品の製造方法。
  16. 前記板状部材の少なくとも1枚が、強度的特性を変化させるための要素を含むものである請求項1〜15のいずれか記載の部品の製造方法。
  17. 前記板状部材の少なくとも1枚が、質量分布を変化させるための要素を含むものである請求項1〜16のいずれか記載の部品の製造方法。
  18. 前記板状部材の少なくとも1枚が、熱、電気、電磁波、音、光等を遮蔽するための遮蔽機能を有した要素を含むものである請求項1〜17のいずれか記載の部品の製造方法。
  19. 前記板状部材の少なくとも1枚が、制振機能を有した要素を含むものである請求項1〜18のいずれか記載の部品の製造方法。
  20. 前記板状部材の少なくとも1枚が、外観を整えるための意匠面を形成する要素を含むものである請求項1〜19のいずれか記載の部品の製造方法。
  21. 前記板状部材が、少なくとも一面に接着層が予め形成されたものである請求項1〜20のいずれか記載の部品の製造方法。
  22. 前記接着プレス加工を終えた後に不要部分を切除するための仕上げプレス加工を更に備えている請求項1〜21のいずれか記載の部品の製造方法。
  23. 前記不要部分は、完成品の縁を構成すべき部位からはみ出た部分である請求項22記載の部品の製造方法。
  24. 前記不要部分は、板状部材同士を位置決めするための位置決め用部分である請求項23記載の部品の製造方法。
  25. 前記部品が、電子機器の筐体の一部を構成するものである請求項1〜24のいずれか記載の部品の製造方法。
  26. 前記電子機器が、ノートパソコンである請求項25記載の部品の製造方法。
  27. それぞれが単品プレス加工により作られた形状の異なる複数枚の板状部材が重ね合わされた状態で接着層を介して接合されてなり、少なくとも一枚の板状部材により形成された局所的な特異形状部分を有してなる部品であって、前記接着層が板状部材の接合面全域に亘ってとぎれることなく略一定の厚さで存在していることを特徴とする部品。
  28. 前記板状部材の重ね合わせ枚数が相互に異なる複数の領域を備えている請求項27記載の部品。
  29. 前記領域の少なくとも2つが、相互に異なる厚みを有したものである請求項28記載の部品。
  30. 前記複数の板状部材が、外部に表出する表側の板状部材と、この表側の板状部材の裏側に添接される中間の板状部材と、この中間の板状部材の裏面側に添接される裏側の板状部材からなるものであって、前記局所的な特異形状部分が前記中間の板状部材により形成されたものである請求項27〜29記載の部品。
  31. 前記局所的な特異形状部分が、ねじ孔を有した取り付け用のボス部である請求項30記載の部品。
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