JPWO2011086810A1 - 霧化器 - Google Patents

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Abstract

高い霧化性能を実現し得る霧化器を提供する。霧化器(1)は、霧化器本体(10)と、圧電振動子(20)とを備えている。霧化器本体(10)には、液体が供給される加圧室(11a)が形成されている。霧化器本体(10)は、貫通孔形成部(13)と振動部(14)とを含む。貫通孔形成部(13)には、加圧室(11a)に臨む貫通孔(13a)が形成されている。振動部(14)は、加圧室(11a)に臨んでいる。圧電振動子(20)は、振動部(14)を振動させる。圧電振動子(20)は、筒状の圧電体(20a)と、第1の電極(20b)と、第2の電極(20c)とを有する。圧電体(20a)の一方の端部は、振動部(14)の外縁部に接合されている。第1及び第2の電極(20b、20c)は、圧電体(20a)に電圧を印加する。

Description

本発明は、霧化器に関する。特には、本発明は、圧電振動子を備えるインクジェット式の霧化器に関する。
従来、芳香剤や消臭剤などの種々の液体を霧化するための霧化器が種々提案されている。霧化器には、主として、キャビテーション噴霧を行うキャビテーション式霧化器と、インクジェット噴霧を行うインクジェット式霧化器とがある。
キャビテーション式霧化器は、超音波振動子を備えている。キャビテーション式霧化器では、この超音波振動子により発生する超音波によりもたらされる大きな圧力変動により、液体の表面から霧が発生する。このため、発生する霧の直径は、超音波振動子により発生する超音波と相関する。具体的には、霧の直径は、超音波の周波数が高くなるほど小さくなる。従って、5μm程度の小さな直径の所謂ドライフォッグを発生させるためには、超音波振動子を高周波で振動させる必要があり、超音波振動子の駆動に大きな電力が必要となる。よって、省電力駆動が求められる用途には適していない。
一方、インクジェット式霧化器では、ノズルの直径によって霧の直径が決まり、振動の周波数は、霧の直径に大きく影響しない。このため、ノズルの直径を小さくすることにより、振動の周波数が低い場合であっても、直径が小さなドライフォッグを発生させることができる。従って、ドライフォッグを発生させるインクジェット式霧化器は、比較的小さな電力で駆動可能である。
このため、例えば、下記の特許文献1,2などにおいて、種々のインクジェット式霧化器が提案されている。
図10は、特許文献1に記載の霧化器の略図的断面図である。図10に示すように、霧化器100は、加圧室101aを有する基体101を備えている。基体101には、加圧室101aに臨むノズル102aが形成されているノズル部102と、同じく加圧室101aに臨む振動子103とが取り付けられている。振動子103は、振動板103aと、圧電素子103bとにより構成されている。
霧化器100では、圧電素子103bが屈曲振動することにより、圧電素子103bと共に振動板103aも屈曲振動する。これにより、加圧室101a内の圧力が変動する。その結果、ノズル102aから霧が放出される。
図11は、特許文献2に記載の霧化器の略図的断面図である。図11に示すように、霧化器200は、加圧室201に臨むノズル202aを有するノズル板202を備えている。ノズル板202の加圧室201側の表面上には、たわみ振動(屈曲振動)する圧電素子203が取り付けられている。圧電素子203は、ノズル板202のノズル202aが設けられている中央部を覆わないように、リング状に形成されている。
霧化器200では、圧電素子203が屈曲振動することにより、ノズル板202も屈曲振動する。これにより、加圧室201内の圧力が変動する。その結果、ノズル202aから霧が放出される。
特開昭58−62411号公報 特開平6−63474号公報
上記霧化器100,200のように、圧電素子103b、203により、振動板103aやノズル板202を振動させる場合、振動板103aやノズル板202の形状によっては、振動板103aやノズル板202が好適に振動しない場合があった。例えば、振動板103aやノズル板202の一部のみが振動し、他の部分が振動しない場合もあった。このため、振動板103aやノズル板202の形状を、加圧室101a、201に対して好適な圧力変動を付与できる形状にできない場合があった。従って、上記霧化器100,200では、十分に霧化性能を実現することが困難であるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い霧化性能を実現し得る霧化器を提供することにある。
本発明に係る霧化器は、霧化器本体と、圧電振動子とを備えている。霧化器本体には、液体が供給される加圧室が形成されている。霧化器本体は、貫通孔形成部と振動部とを含む。貫通孔形成部には、加圧室に臨む貫通孔が形成されている。振動部は、加圧室に臨んでいる。圧電振動子は、振動部を振動させる。圧電振動子は、筒状の圧電体と、第1の電極と、第2の電極とを有する。圧電体の一方の端部は、振動部の外縁部に接合されている。第1及び第2の電極は、圧電体に電圧を印加する。
本発明に係る霧化器のある特定の局面では、貫通孔と振動部とは、加圧室を介して対向している。この構成では、加圧室の貫通孔形成部付近の部分の圧力を効率的に変動させることができる。従って、より高い霧化性能を得ることができる。
本発明に係る霧化器の他の特定の局面では、振動部は、貫通孔形成部とは反対側に突出する板状に形成されている。この構成では、加圧室の貫通孔形成部付近の部分の圧力をさらに効率的に変動させることができる。従って、さらに高い霧化性能を得ることができる。
本発明に係る霧化器の別の特定の局面では、振動部は、焦点を有する曲面状に形成されており、貫通孔形成部は、振動部の任意の点から振動部の焦点を通って貫通孔形成部に至るまでの距離が、上記振動部の任意の点から振動部の焦点までの距離の2倍以内となるように配置されている。すなわち、振動部から発生した波面が、貫通孔形成部に到達する時には、少なくとの振動部から発生した波面より小さくなる位置に、貫通孔形成部が配置されている。例えば、振動部と焦点との間の領域に貫通孔形成部が配置されていてもよい。この構成では、加圧室の貫通孔付近の部分の圧力を特に効率的に変動させることができる。従って、特に高い霧化性能を得ることができる。なお、焦点を有する曲面とは、球面、楕円面、放物面などが挙げられる。このとき、曲面状の振動部は、貫通孔形成部よりも面積が大きいことが好ましい。この場合、振動部で振動を、貫通孔形成部の全体に集束させることができ、複数の貫通孔への振動伝搬が容易になるためである。
なお、本発明では、焦点とは幾何的な焦点でだけでなく、曲面状の振動部から発生した波面が媒質を伝搬する場合、波面が一旦集束して、その後に拡散するとき、波面が極小となる領域を指す概念とする。
本発明に係る霧化器のさらに他の特定の局面では、振動部は、貫通孔形成部側に突出する板状に形成されており、貫通孔形成部と、振動部の貫通孔形成部と対向している部分との間の距離は、貫通孔形成部と振動部との間に加圧室内の液体が毛細管現象により給液される距離とされている。この構成によれば、霧化が行われる貫通孔形成部の全体に効率的に液体を供給することができる。
本発明に係る霧化器のさらに別の特定の局面では、圧電体は、回転対称軸を有する。この構成によれば、振動部をより効率的に振動させることができる。
本発明に係る霧化器のまた他の特定の局面では、圧電体は、円筒状である。この構成によれば、振動部をさらに効率的に振動させることができる。
本発明に係る霧化器のまた別の特定の局面では、振動部と圧電体とは一体に形成されている。この場合、振動部と圧電体とを同一工程で作製できる。従って、霧化器の製造コストを低減することができる。また、振動部と圧電体との接合強度を高めることができる。
本発明に係る霧化器のさらにまた他の特定の局面では、前記圧電振動素子は、円筒呼吸振動する。
本発明に係る霧化器のさらにまた別の特定の局面では、加圧室には、液体が満たされる。
本発明に係る霧化器のまたさらに他の特定の局面では、霧化器は、加圧室に配置されており、加圧室内の液体を貫通孔形成部に供給する液体供給部材をさらに備えている。
本発明では、半径方向に分極されている筒状の圧電体を有する圧電振動子が振動部の外縁部に接続されている。このため、振動部に面方向に沿った応力変動が付与され、その結果、振動部が振動する。よって、振動部がどのような形状である場合にも、振動部を効率的に振動させることができる。従って、振動部の形状を加圧室に圧力変動を付与するのに適した構造とすることができる。その結果、高い霧化性能の実現が可能となる。
図1は、第1の実施形態に係る霧化器の略図的部分断面斜視図である。 図2は、第1の実施形態に係る霧化器の略図的断面図である。 図3(a)〜(c)は、第1の実施形態に係る霧化器の霧化態様を説明するための略図的断面図である。 図4は、第2の実施形態に係る霧化器の略図的部分断面斜視図である。 図5は、第3の実施形態に係る霧化器の略図的部分断面斜視図である。 図6は、第4の実施形態に係る霧化器の略図的部分断面斜視図である。 図7は、第5の実施形態における圧電振動子の略図的斜視図である。 図8は、第5の実施形態における圧電振動子の略図的断面図である。 図9は、第5の実施形態における圧電振動子の電極の略図的展開図である。 図10は、特許文献1に記載の霧化器の略図的断面図である。 図11は、特許文献2に記載の霧化器の略図的断面図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態について、図1〜図5に示す霧化器1〜3を例に挙げて説明する。但し、霧化器1〜3は単なる例示である。本発明は、霧化器1〜3に何ら限定されない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る霧化器の略図的部分断面斜視図である。図2は、第1の実施形態に係る霧化器の略図的断面図である。
本実施形態の霧化器1は、霧化器本体10と、圧電振動子20とを備えている。
霧化器本体10は、加圧室区画部11と、フランジ部12とを備えている。加圧室区画部11は、円板状の上壁部11bと、円板状の底壁部11cと、周壁部11dとを備えている。底壁部11cは、上壁部11bと対向している。周壁部11dは、上壁部11bの周縁と、底壁部11cの周縁とを接続している。これら上壁部11b、底壁部11c及び周壁部11dによって、霧化対象となる液体が満たされる加圧室11aが区画形成されている。なお、加圧室11a内には、例えば、不織布などの、液体を吸収する給液部材が配置されていてもよい。
底壁部11cと周壁部11dとの接合部には、フランジ部12が接続されている。フランジ部12は、外方に向かって延びている。フランジ部12には、パイプ部12aが設けられている。パイプ部12aの内部には、液体供給通路12a1が形成されている。この液体供給通路12a1を経由して、霧化対象となる液体が加圧室11aに供給される。
なお、霧化対象となる液体の種類は特に限定されない。霧化対象となる液体の具体例としては、例えば、水、水溶液、アルコールや石油類などの有機溶媒などが挙げられる。霧化対象となる液体は、例えば、芳香剤、消臭剤、殺虫剤、防虫剤、香水類、化粧水、洗剤などであってもよい。
また、霧化器本体10の材質も特に限定されない。霧化器本体10は、例えば、合成樹脂、金属、ガラス、セラミック、紙などにより形成することができる。具体的には、本実施形態では、霧化器本体10は、セラミックにより形成されている。より詳細には、後述する圧電体20aと霧化器本体10とは、圧電セラミックにより一体に形成されている。このため、少ない製造工程で霧化器1を製造することができる。従って、霧化器1の製造コストを低減することができる。また、霧化器1の剛性及び強度を高めることができる。
上壁部11bの中央部には、貫通孔形成部13が設けられている。貫通孔形成部13には、1または複数の貫通孔13aが等間隔に形成されている。貫通孔13aは、加圧室11aに臨むように形成されている。後に詳述するように、霧化器1では、この貫通孔13aから液体が霧として放出される。
なお、貫通孔形成部13の形状寸法は、少なくとも貫通孔13aが形成されている限りにおいて特に限定されない。また、貫通孔形成部13は、上壁部11bと一体に形成されていなくてもよい。例えば、別体に形成した円板状の貫通孔形成部を上壁部に取り付けてもよい。例えば上壁部11bと貫通孔形成部13とが別体に形成されている場合は、上壁部11bと貫通孔形成部13とが一体に形成されている場合と比較して、貫通孔13aの形成が容易となる。
貫通孔13aの形状及び寸法及び貫通孔13aの数量は、発生させようとする霧の直径や、霧化対象となる液体の性質(例えば粘性等)、所望の霧化性能に応じて適宜設計することができる。例えば、発生させようとする霧の直径が5μmである場合は、貫通孔13aの直径を約5μmとすることができる。
貫通孔13aは、貫通方向に直径が変化しない円筒状の孔であってもよい。また、貫通孔13aは、貫通方向に直径が変化する部分を有する孔であってもよい。例えば、貫通孔13aは、貫通方向外側に向かって先細る孔であってもよい。さらに、貫通孔13aの平面形状は、円形でなくてもよい。貫通孔13aの平面形状は、例えば、多角形状、楕円形状等であってもよい。
底壁部11cの中央部には、振動部14が設けられている。この振動部14は、圧電振動子20が駆動されることにより、図2に示す上下方向zに振動し、加圧室11aに圧力変動を付与する部分である。
振動部14は、加圧室11aを介して貫通孔13aと対向するように配置されている。振動部14は、貫通孔形成部13とは反対側に突出する板状に形成されている。すなわち、振動部14は、ドーム状に形成されている。より詳細には、図2に示すように、振動部14は、例えば、球面状、楕円面状、放物面状などの、焦点Fを有する曲面状に形成されている。貫通孔13aは、この焦点Fと振動部14との間の領域A内に配置されている。換言すれば、振動部14は、貫通孔13aが焦点Fと振動部14との間の領域A内に位置する形状に形成されている。
圧電振動子20は、筒状の圧電体20aと、第1及び第2の電極20b、20cとを備えている。圧電体20aは、回転対称軸を有する。詳細には、本実施形態では、圧電体20aは、円筒状に形成されている。圧電体20aの一方の端部は、振動部14の外縁部に接続されている。圧電体20aは、振動部14と一体に形成されている。
圧電体20aを構成する圧電材料は、特に限定されない。圧電材料の具体例としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系セラミックなどが挙げられる。
第1及び第2の電極20b、20cは、圧電体20aに電圧を印加するための電極である。第1の電極20bは、圧電体20aの内周面上に形成されている。第2の電極20cは、圧電体20aの外周面上に形成されている。
第1及び第2の電極20b、20cは、圧電体20aに電圧を印加可能であれば特に限定されない。第1及び第2の電極20b、20cは、例えば、Ag、Cu、Au、Pt、Ni、Snなどの金属やCr/Ni合金、Ni/Cu合金などの合金により形成することができる。
なお、第1及び第2の電極20b、20cの耐水性が低い場合は、第1及び第2の電極20b、20cの表面に保護膜を形成してもよい。保護膜は、第1及び第2の電極20b、20cよりも耐水性の高いものであれば特に限定されない。保護膜は、例えば、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などの弾性樹脂により形成することができる。
第1及び第2の電極20b、20cの形成方法としては、例えば、スパッタ法や蒸着法などの薄膜形成方法や、導電性ペーストを用いた方法などが挙げられる。
圧電体20aは、例えば、3kV/mm程度の電圧を第1及び第2の電極20b、20c間に印加することにより、圧電体20aの半径方向に分極されている。このため、圧電振動子20は、第1及び第2の電極20b、20c間に交流電圧が印加されると、圧電体20aの径方向に振動(以下、「円筒呼吸振動」と称呼する。)する。この円筒呼吸振動は、d31モード及びd33モードの少なくとも一方によるものである。
具体的には、円筒呼吸振動は、図3に示すような態様の振動である。すなわち、図3(a)〜(c)に示すように、第1及び第2の電極20b、20c間に電圧が印加されると、圧電効果により、円筒状の圧電体20aが拡径と縮径とを繰り返す。このため、振動部14に面方向(振動部の延びる方向)に沿った応力変動が付与される。その結果、振動部14が上下方向zに沿って振動する。このため、振動部14の形状に関わらず、振動部14を効率的に振動させることができる。従って、振動部14の形状を加圧室11aの圧力変動を付与するのに適した構造とすることができる。例えば、本実施形態のように、振動部14をドーム状に形成した場合であっても、円筒呼吸振動を利用する本実施形態においては、高い効率で振動部14を振動させることができる。従って、高い霧化性能を実現することができる。
特に、本実施形態では、貫通孔形成部13は、振動部14の任意の点から振動部14の焦点Fを通って貫通孔形成部13に至るまでの距離が、上記振動部14の任意の点から振動部14の焦点Fまでの距離の2倍以内となるように配置されている。すなわち、振動部14から発生した波面が、貫通孔形成部13に到達する時には、少なくとの振動部14から発生した波面より小さくなる位置に、貫通孔形成部13が配置されている。具体的には、本実施形態では、振動部14が焦点Fを有する曲面状に形成されており、焦点Fと振動部14との間の領域A内に貫通孔13aが配置されている。従って、加圧室11a内の貫通孔13a付近の領域を効果的に圧力変動させることができる。その結果、より高い霧化性能を実現することができる。
また、本実施形態では、圧電体20aが回転対称軸を有する円筒状とされている。従って、さらに高い霧化性能を実現することができる。
なお、圧電体20aの振動は、自励振であってもよいし、他励振であってもよい。但し、圧電体20aの振動が他励振の場合は、圧電振動子20の表面に液体が付着すると共振周波数が変動する。このため、周波数を変動させないための制御回路が必要となる。従って、圧電体20aの振動は、自励振であることが好ましい。
また、圧電体20aに印加する電圧の波形は、例えば、サイン波、ノコギリ波、方形波などであってもよい。中でも、圧電体20aに印加する電圧の波形は、方形波であることが好ましい。方形波を圧電体20aに印加することにより、より高い霧化効率を得ることができるからである。
霧化のオン/オフ制御は、圧電体20aに印加する電圧をオン/オフ制御することにより行うが、圧電体20aに印加する電圧の波形をAM変調やFM変調するようにしてもよい。
以下、他の実施形態及び変形例について説明する。なお、以下の他の実施形態及び変形例の説明において、上記第1の実施形態と実質的に同じ機能を有する部材を同じ符号で参照し、説明を省略する。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る霧化器の略図的部分断面斜視図である。
上記第1の実施形態では、振動部14がドーム状に形成されている場合について説明した。但し、本発明において、振動部の形状はドーム状に限定されない。例えば、図4に示す霧化器2のように、振動部14は、平板状に形成されていてもよい。
(第3の実施形態)
図5は、第3の実施形態に係る霧化器の略図的部分断面斜視図である。
図5に示すように、本実施形態の霧化器3では、振動部14は、貫通孔形成部13側に突出する板状に形成されている。振動部14は、貫通孔13aと対向する対向部14aを備えている。この対向部14aと貫通孔形成部13との間の距離は、貫通孔形成部13と対向部14aとの間に加圧室11a内の液体が毛細管現象により給液される距離とされている。すなわち、加圧室11aのうち、貫通孔形成部13と対向部14aとの間に位置している部分11a1には、毛細管現象により液体が進入可能である。このため、霧化が行われる貫通孔形成部13の全体に効率的に液体を供給することができる。
(第4の実施形態)
図6は、第4の実施形態に係る霧化器の略図的部分断面斜視図である。図6に示すように、本実施形態では、加圧室11a内に、加圧室11a内の液体を貫通孔形成部13に供給する液体供給部21が配置されている。具体的には、液体供給部21は、毛細管現象により液体を供給する部材であり、例えば、フェルト、不織布、織布、不織紙、キャピラリなどにより構成されている。本実施形態のように、液体供給部21を設けた場合、加圧室11aには、液体が満たされている必要は必ずしもない。
本実施形態では、振動部14の振動が液体供給部21に伝搬し、貫通孔形成部13に対向している液体供給部21の表面上に位置する液体が霧化される。このため、貫通孔形成部13と液体供給部21との間には、ある程度のギャップが形成されていることが好ましい。
なお、液体供給部21の厚み寸法は、特に限定されないが、例えば、0.05mm〜0.2mm程度であることが好ましい。また、液体供給部21の貫通孔形成部13と対向している表面は、凹状に形成されていることが好ましい。これらの場合には、霧化効率をより高めることができる。
(第5の実施形態)
図7は、第5の実施形態における圧電振動子の略図的斜視図である。図8は、第5の実施形態における圧電振動子の略図的断面図である。図9は、第5の実施形態における圧電振動子の電極の略図的展開図である。
上記第1の実施形態では、圧電体20aの内周面の上に第1の電極20bが形成されており、圧電体20aの外周面の上に第2の電極20cが形成されている例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。第1及び第2の電極は、例えば、両方が外周面上に形成されていてもよいし、両方が内周面上に形成されていてもよい。
図7〜図9に示す第5の実施形態における圧電振動子20では、第1及び第2の電極20b、20cは、互いに間挿し合うくし歯状に形成されており、両方が圧電体20aの外周面上に設けられている。圧電体20aは、図8に示すように、第1及び第2の電極20b、20cの電極指間で分極されている。圧電体20aの分極は、第1及び第2の電極20b、20c間に電圧を印加することにより行うことができる。
1〜3…霧化器
10…霧化器本体
11…加圧室区画部
11a…加圧室
11b…上壁部
11c…底壁部
11d…周壁部
12…フランジ部
12a…パイプ部
12a1…液体供給通路
13…貫通孔形成部
13a…貫通孔
14…振動部
14a…対向部
20…圧電振動子
20a…圧電体
20b…第1の電極
20c…第2の電極
21…液体供給部

Claims (11)

  1. 液体が供給される加圧室が形成されており、前記加圧室に臨む貫通孔が形成されている貫通孔形成部と、前記加圧室に臨む振動部とを有する霧化器本体と、

    前記振動部を振動させる圧電振動子とを備える霧化器であって、

    前記圧電振動子は、一方の端部が前記振動部の外縁部に接合されている筒状の圧電体と、前記圧電体に電圧を印加する第1の電極及び第2の電極とを有する、霧化器。
  2. 前記貫通孔と前記振動部とは、前記加圧室を介して対向している、請求項1に記載の霧化器。
  3. 前記振動部は、前記貫通孔形成部とは反対側に突出する板状に形成されている、請求項2に記載の霧化器。
  4. 前記振動部は、焦点を有する曲面状に形成されており、前記貫通孔形成部は、前記振動部の任意の点から前記振動部の焦点を通って前記貫通孔形成部に至るまでの距離が、前記振動部の任意の点から前記振動部の焦点までの距離の2倍以内となるように配置されている、請求項3に記載の霧化器。
  5. 前記振動部は、前記貫通孔形成部側に突出する板状に形成されており、前記貫通孔形成部と、前記振動部の前記貫通孔形成部と対向している部分との間の距離は、前記貫通孔形成部と前記振動部との間に前記加圧室内の液体が毛細管現象により給液される距離とされている、請求項2に記載の霧化器。
  6. 前記圧電体は、回転対称軸を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の霧化器。
  7. 前記圧電体は、円筒状である、請求項6に記載の霧化器。
  8. 前記振動部と前記圧電体とは一体に形成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の霧化器。
  9. 前記圧電振動素子は、円筒呼吸振動する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の霧化器。
  10. 前記加圧室には、前記液体が満たされる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の霧化器。
  11. 前記加圧室に配置されており、前記加圧室内の液体を前記貫通孔形成部に供給する液体供給部材をさらに備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の霧化器。
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