JPWO2011040244A1 - マルチモーダルセンサ - Google Patents

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雅登 二川
澤田 和明
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Abstract

交流電流を印加して試料の電気伝導度を検出する電気伝導度検出部と同じ試料に直流電圧を印加してそのpHを測定するpH検出部とを一つのチップに集積したマルチモーダルセンサを実用化する。試料の電気伝導度を検出するECセンサ部10と試料のpHを検出するpHセンサ部20とを同一の基板2に集積するマルチモーダルセンサ1であって、ECセンサ部10は試料に接触する一対の電極11,12間へ交流電圧を印加し、pHセンサ部20は試料に接触する参照電極40と水素イオン感応部23との間に直流電圧を印加し、ECセンサ部10に印加する交流電圧の基準電位と参照電極40の電位との間の電位差を、電極11,12の電気分解を防止するように所定電圧以下とする。

Description

本発明はマルチモーダルセンサの改良に関する。このマルチモーダルセンサは例えば土壌環境観察用のセンサとして好適である。
食物の安全や農作物の生産性の向上、農業従事者の負担低減のためには、農業におけるさまざまな情報の活用がとても重要になってきている。土壌に関して例を挙げれば、pHの測定は作物の状態・健全性の確認に用いられており、電気伝導度は作物のための養分濃度の制御に、温度は生育環境・生育温度の制御に使われている。現在のところ、これら3つの情報は、個別にかつ異なる箇所を計測しており、多くは継続的・連続的な計測がなされていない状況である。土壌の状態は様々な形態をとるため、個別の情報が変化しただけでは、どのような現象で何が原因となっているかを把握することができない。仮に、3つの情報を同一箇所からリアルタイムに連続的に計測することができれば、農業従事者がその場で多角的に状態を把握でき、容易に原因の特定までを行うことができるようになると考えられる。
本発明者らは、半導体集積回路技術を用いた様々なセンサを研究してきており、Si基板上へのPt電極を用いたEC(electrical conductivity:電気伝導度)センサの製作に成功している(非特許文献1参照)。このセンサは、チップサイズが縦5mm、横5mmと市販のECセンサ(長さが10cm以上、直径が2cm以上)に比べ小型であり、センサ電極の形状やこの小さなチップサイズのため、土壌などに挿したまま直接対象物中の溶液の電気伝導度の計測をすることができるところが特徴となっている。そして、水耕栽培で用いられるロックウール(Rock wool)に挿入した状態でのリアルタイムモニタリングに成功しており、農業分野に十分適用できるECセンサであることを確認してきた。
非特許文献2には、上記ECセンサと温度センサとをハイブリッドしたセンサ(マルチモーダルセンサ)が開示されている。
pHセンサ、ECセンサ及び温度センサを有するマルチモーダルセンサが特許文献1及び非特許文献3に開示されている。
特開2008−39523号公報
二川ら、「LSI技術を用いた農業用ECセンサに関する研究」、社団法人電気学会、バイオ・マイクロシステム研究会、2009年2月27日 資料番号BMS-09-005 二川ら、「電気伝導度センサと温度センサを含んだマルチモーダルセンサの製作」、社団法人電気学会、バイオ・マイクロシステム研究会、2009年7月23、24日 資料番号BMS-09-11 石田、「農業用マルチモーダルセンサ」、総合センシングデータベース、[平成21年9月27日検索]、インターネット〈URL: http://www.sensing-db.net/technology.php?tid=121〉
非特許文献1に開示のECセンサは一対の白金電極を試料に接触させ、所定周波数の交流電圧を印加することにより、直流電圧を印加するタイプのECセンサに比べて、感度良くかつ広範囲の抵抗値を検出しようとするものである。
他方、pHセンサは試料へ参照電極とイオン感応膜(イオン感応部)とを接触させて両者の間に直流電圧を印加してその電位差から試料のpHを求める。
このように同じ試料へ交流電圧と直流電圧と印加すると、電圧どうしが干渉して、検出結果に影響を及ぼすおそれがある。
特に、pHセンサによる直流電圧とECセンサによる交流電圧を独立して印加すると、ECセンサの白金電極が電気分解されてしまうことがあり、実用化の点に課題があった。
従ってこの発明は、交流電圧を印加して試料の電気伝導を検出する電気伝導度検出部と、同じ試料へ直流電圧を印加してそのpHを検出するpH測定部とを一つチップに集積したマルチモーダルセンサの実用化にある。
上記白金電極の分解は、ECセンサの白金電極とpHセンサの参照電極との間に0.5V以上の電位差が生じると、白金電極が電気化学的に電気分解をうけてしまうためと考えられる。
かかる発明者らによる知見に基づき、この発明の第1の局面は次のように規定される。即ち、
同一チップに集積され、試料の電気伝導度とpHを検出するマルチモーダルセンサであって、
前記試料に接触する一対の電極間へ交流電圧を印加することにより、試料の電気伝導度を検出する電気伝導度検出部と、
前記試料に接触する参照電極と水素イオン感応部との間に直流電圧を印加することにより、前記試料のpHを検出するpH検出部と、を有し、
前記電気伝導度検出部の前記一対の電極に印加する交流電圧の基準電位と前記pH検出部の前記参照電極の電位との間の電位差を、前記一対の電極の電気分解を防止するよう所定電圧以下とする、ことを特徴とするマルチモーダルセンサ。
このように規定される第1の局面に記載の発明によれば、電気伝導度検出部へ印加する交流電圧の基準電位とpH検出部の参照電極の電位との間の電位差を、電気伝導度検出部の一対の電極の電気分解を防止するよう所定電圧以下とする。これにより、交流電圧を用いた電気伝導度検出部とpH検出部とを同時に稼働させても、電気伝導度検出部の電極が電気分解することはなく、長期間安定して使用可能となる。
この発明の第2の局面は次のように規定される。即ち、
このように規定される第2の局面に記載の発明によれば、第1の局面に規定のマルチモーダルセンサにおいて、電気伝導度検出部へ印加する交流電圧の基準電位とpH検出部の参照電極の電位との間の電位差を0.5V以下とする。
これにより、交流電圧を用いた電気伝導度検出部とpH検出部とを同時に稼働させても、電気伝導度検出部の白金電極が電気分解することはなく、長期間安定して使用可能となる。
この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、
第1又は第2の局面に規定のマルチモーダルセンサにおいて、前記基準電位と前記参照電極の電位とを同電位とする。
また、この発明の第4の局面は次のように規定される。即ち、
第1〜第3のいずれかの局面に規定のマルチモーダルセンサにおいて、前記電気伝導度検出部の一方の電極と前記pH検出部の参照電極をともに接地する。
かかる構成を採用することにより、簡易な構造で電気伝導度検出部の白金電極へ印加する交流電圧の基準電位とpH検出部の参照電極の電位とを一致させられる。
この発明の第5の局面は次のように規定される。即ち、
第1〜第4のいずれかの局面に記載のマルチモーダルセンサにおいて、前記電気伝導度検出部には前記pH検出部による直流電圧の影響を排除するハイパスフィルタが備えられ、前記pH検出部には前記電気伝導度検出部による交流電圧の影響を排除するローパスフィルタが備えられる。
このように規定される第5の局面のマルチモーダルセンサによれば、各検出部に他の検出部の電圧の影響を除去するフィルタが設けられたので、検出部における検出精度が向上する。
この発明の第6の局面は次のように規定される。即ち、
第1〜第5のいずれかの局面に記載のマルチモーダルセンサにおいて、温度センサが更に配設される。
このように規定されるマルチモーダルセンサによれば、試料の電気伝導度、pH及び温度を同時に測定可能となり、例えば農業用土壌の状態を測定するのに好適なものとなる。
この発明の第7の局面は次のように規定される。即ち、
試料の電気伝導度を検出する電気伝導度検出部と前記試料のpHを検出するpH検出部とを同一のチップに集積するマルチモーダルセンサの駆動方法であって、
前記電気伝導度検出部は前記試料に接触する一対の電極間へ交流電圧を印加し、
前記pH検出部は前記試料に接触する参照電極と水素イオン感応部との間に直流電圧を印加し、
前記電気伝導度検出部に印加する交流電圧の基準電位と前記pH検出部の参照電極の電位との間の電位差を前記一対の電極の電気分解を防止するよう所定電圧以下とする、ことを特徴とするマルチモーダルセンサの駆動方法。
このように規定される第7の局面のマルチモーダルセンサの駆動方法によれば、第1の局面と同様の効果が得られる。
この発明の第8の局面は次のように規定される。即ち、第7の局面に規定のマルチモーダルセンサの駆動方法において、電気伝導度検出部へ印加する交流電圧の基準電位とpH検出部の参照電極の電位との間の電位差を0.5V以下とする。
また、この発明の第9の局面は次のように規定される。即ち、第7又は8の局面に規定のマルチモーダルセンサの駆動方法において、前記基準電位と前記参照電極の電位とを同電位とする。
また、この発明の第10の局面は次のように規定される。即ち、第7〜第9のいずれかの局面に規定のマルチモーダルセンサの駆動方法において、前記電気伝導度検出部の基準電位及び前記pH検出部の参照電極の電位をともにアース電位とする。
このように規定される第7〜第9の局面のマルチモーダルセンサの駆動方法によれば、第2〜第4の局面とそれぞれ同等の作用を奏する。
図1はこの発明の実施の形態のマルチモーダルセンサの平面図である。 図2は図1におけるII−II線断面図である。 図3は図1におけるIII−III線断面図である。 図4はマルチモーダルセンサの構成を示す回路図である。 図5はマルチモーダルセンサの出力特性を示すグラフである。
以下、この発明を実施の形態に基づいて更に詳細に説明する。
実施の形態のマルチモーダルセンサ1は、図1に示すように、矩形の共通の基板2(n-Si基板)に3つのセンサ部が形成されている。第1のセンサ部は電気伝導度を検出するためのECセンサ部10であって、基板2の対向する縁にそって一対の電極11、12を備える。
第2のセンサ部はpHを検出するためのpHセンサ部20であって、基板2にはイオン感応部23が形成されている。この例では基板とは別に参照電極を準備するものとする。参照電極を基板2に配設することもできる。
第3のセンサ部は温度を検出するための温度センサ部30であって、基板2の内部に形成されるダイオードからなる。
ECセンサ部10、pHセンサ部20及び温度センサ部30へ図示しない汎用的な電源回路から電流が供給される。同様に、各センサ部10,20,30の出力データは図示しないデータ処理回路へ送られてデータ処理がなされ、それぞれ電気伝導度、pH値、温度が特定される。
ECセンサ部10の構造は図2に詳細に示される。
図2において符号2はnタイプのシリコン基板を示す。シリコン基板2の上面にはSiOからなる厚膜(約1μm)の絶縁膜3が積層されている。これは、ECセンサ部10へ印加される交流電流の影響が後述する温度センサ部30へ及ばないようにするためである。
ECセンサ部10を構成する電極11,12はそれぞれアルミニウムからなる電極回路部15、チタン合金からなる連結層16及び白金からなる電極本体部17の積層構造である。
電極回路部15は外部の電源回路及び信号処理回路に接続されている。連結層16は電極回路部15と電極本体部17とを電気的かつ機械的に安定に結合接着する。試料へ接触する電極本体部17には電気的に安定な白金を採用した。
これら電極11、12は試料に接触してそのインピーダンスを測定できればよく、試料の特性や検出の目的等に応じて適宜材料選択を行えることはいうまでもない。
この電極11、12はSiOからなる不導体保護膜5(膜厚:800nm)とSiNからなる不導体保護膜7(膜厚:400nm)で被覆されている。
この電極11、12を基板の対向縁の全域に形成したのは、即ちECセンサ部を他のセンサ部20、30より広く形成したのはセンサ信号を大きく取るためである。
pHセンサ部20の詳細も図2に示される。
pHセンサ部20はn型シリコン基板2中のpドープ領域4に形成されたFET構造であり、pドープ領域4の上にゲート絶縁膜として酸化シリコン膜21(膜厚:65nm)と窒化シリコン膜22(膜厚:100nm )を順次積層して水素イオン感応膜23を構成する。図中の符号はアルミニウムからなる電極回路部25,26であり、図示しない外部の電源回路及び信号処理回路に接続される。
図3に温度センサ部30の詳細構成を示す。なお、図3において図2と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
基板2中に外側から順にp型不純物、n型不純物、p型不純物をドープし、それぞれp層31、n層33、p層35を順に形成して温度センサ部30とする。試料の温度変化に伴うp層35とn層33との間の抵抗変化を検出して、試料の温度を特定する。即ち、p層35とn層33とは外部の電源回路及び信号処理回路に連結されている。ここに外側のp層31はシールド層として作用する。
かかるマルチモーダルセンサ1の回路構成は図4に示す通りとなる。図4において、図1〜図3と同一の作用を奏する要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図4において符号40は参照電極であり、pHセンサ部20の水素イオン感応膜23の対極として用いられる。この例では参照電極40がアースされているが、直流電源42に接続させてもよい。この場合、電極11も直流電電42の電圧が印加されるようにして、参照電極40の電位とECセンサ部10の基準電位とを一致させる。
参照電極40にはKCl溶液に入れたAg/AgCl電極が用いたが、用途・目的に応じて任意の参照電極40を選択できる。符号43はデプレッションタイプのMOSFETであり、参照電極40に対して水素イオン感応膜23側の電位が負側に振れることを予防している。
試料の水素イオン濃度に応じて参照電極40とイオン感応膜23との間の電圧が変わり、ソース-ドレインに流れる電流が変化するので、その変化を抵抗45における電圧変化に変換する。図中の符号47はローパスフィルタであり、ECセンサ部10により印加される交流の影響を除去し、直流電源42に起因する直流の電圧成分のみを抽出する。出力された電圧信号は外部の信号処理回路に送られ、そこで試料のpH値が特定される。
ECセンサ10部の電極11、12は交流電源51(周波数:10kHz、電圧振幅:0.25V)に接続される。一方の電極11は参照電極40とともにアースされ、両者は同電位に維持される。これにより、参照電極40の電位とECセンサ部10の電極11,12の電位との電位差が0.5V未満に維持され、もって白金製の電極本体部17が電気分解されることを確実に防止する。
試料に交流電圧を加えるとそのインピーダンスに応じて電流値が変化するので、その変化を抵抗53における電圧変化に変換する。図中の符号55はハイパスフィルタであり、pHセンサ部20により印加される直流の影響を除去し、交流電源51に起因する交流の電圧成分のみを抽出する。この電圧成分はAC/DCコンバータ57で直流信号に変換され、外部の信号処理回路へ送られてそこで試料の電気伝導度が特定される。
温度センサ部30には直流電源60から直流電流が印加される。p層35とn層33との間の抵抗値が温度変化に伴い変化すると、温度センサ回路にかかる電圧が変化する。図中の符号65はローパスフィルタであり、p層35とn層33との間において直流電源60による電圧成分のみを抽出可能としている。
かかるマルチモーダルセンサ1の実験例に付説明する。
pH4.0のpHバッファ溶液を用い、マルチモーダルセンサ1の動作実験を行った。pHバッファ溶液には、希釈されてもpHを保つという性質があり、EC、pH、温度を同時計測することでその様子を観測することとした。参照電極にはKCl溶液に入れたAg/AgCl電極を用いた。マルチモーダルセンサ上に約100μlのバッファ溶液を配置している。なお、ワイヤボンディングなどは溶液にふれないよう、樹脂で保護している。図5に同時計測の結果を示す。215秒までは、pH:4.0、EC:0.82 S/m、温度:19.8 OCを示している。215秒に温水(滴下量:50μl、pH:7、EC:7 mS/m、温度:27.6 OC)を滴下したところ、EC:0.46 S/m、温度:24.4 OCに変化する様子が観測できた。しかし、pHは変化せず、pH 4.0を示したままである。その後、445秒に冷水(滴下量:30μl、pH:7、EC:7 mS/m、温度:13.2 OC)を滴下したところ、EC:0.29 S/m、温度:15.8 OCに変化した。pHに変化は見られなかった。
これらの結果から、3種類のセンサの同時駆動に関し、それぞれに対するクロストークが見られず、それぞれ独立した計測ができているといえる。また、水を加えたとき、ECと温度が変化し希釈されていく様子が現われていたのに対し、pHは変化せず保持している様子が観察できた。まさにこれがpHバッファ溶液の特性と言える。
上記結果より、マルチモーダルセンサのリアルタイムかつ同時計測が確認できた。
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。

Claims (10)

  1. 同一チップに集積され、試料の電気伝導度とpHを検出するマルチモーダルセンサであって、
    前記試料に接触する一対の電極間へ交流電圧を印加することにより、試料の電気伝導度を検出する電気伝導度検出部と、
    前記試料に接触する参照電極と水素イオン感応部との間に直流電圧を印加することにより、前記試料のpHを検出するpH検出部と、を有し、
    前記電気伝導度検出部の前記一対の電極に印加する交流電圧の基準電位と前記pH検出部の前記参照電極の電位との間の電位差を、前記一対の電極の電気分解を防止するよう所定電圧以下とする、ことを特徴とするマルチモーダルセンサ。
  2. 前記基準電位と前記参照電極の電位との電位差を0.5V以下とする、ことを特徴とする請求項1に記載のマルチモーダルセンサ。
  3. 前記基準電位と前記参照電極の電位とを同電位とする、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモーダルセンサ。
  4. 前記電気伝導度検出部の一方の電極と前記pH検出部の参照電極はともに接地されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマルチモーダルセンサ。
  5. 前記電気伝導度検出部には前記pH検出部による直流電流の影響を排除するハイパスフィルタが備えられ、前記pH検出部には前記電気伝導度検出部による交流電圧の影響を排除するローパスフィルタが備えられる、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマルチモーダルセンサ。
  6. 温度センサが更に配設される、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマルチモーダルセンサ。
  7. 試料の電気伝導度を検出する電気伝導度検出部と前記試料のpHを検出するpH検出部とを同一のチップに集積するマルチモーダルセンサの駆動方法であって、
    前記電気伝導度検出部は前記試料に接触する一対の電極間へ交流電圧を印加し、
    前記pH検出部は前記試料に接触する参照電極と水素イオン感応部との間に直流電圧を印加し、
    前記電気伝導度検出部に印加する交流電圧の基準電位と前記pH検出部の参照電極の電位との間の電位差を前記一対の電極の電気分解を防止するよう所定電圧以下とする、ことを特徴とするマルチモーダルセンサの駆動方法。
  8. 前記基準電位と前記参照電極の電位との電位差を0.5V以下とする、ことを特徴とする請求項7に記載のマルチモーダルセンサの駆動方法。
  9. 前記基準電位と前記参照電極の電位とを同電位とする請求項7又は8に記載のマルチモーダルセンサの駆動方法。
  10. 前記電気伝導度検出部の基準電位及び前記pH検出部の参照電極の電位をともにアース電位とする、ことを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のマルチモーダルセンサの駆動方法。

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