JP2020063916A - 溶液性質検出用センサ - Google Patents

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哲信 林
Che-Hsin Lin
哲信 林
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Wei-Hsing Yen
▲ウェイ▼星 嚴
尉馨 高
Wei-Sin Kao
尉馨 高
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Abstract

【課題】本発明は、基板と、温度検出ユニットと、導電率検出ユニットと、酸アルカリ値検出ユニットと、参照電極とを備える溶液性質検出用センサを提供する。【解決手段】本発明は、異なる検出ユニットを用いて各種溶液の性質を検出するものであり、且つこれら検出ユニットは、基板においる導電性パターンに電気的に接続されて固定されることにより、工業的量産又は生産の簡素化に有利である。【選択図】図1A

Description

本発明は、センサに関し、特に溶液性質検出用センサに関する。
溶液性質をモニタリングするとき、酸アルカリ値(pH値)、温度及び導電率がすべて重要なパラメータである。従来、水質の酸アルカリ値の検出や測定には、pH試験紙、pH指示剤又はガラス電極の使用が一般的である。ガラス電極は、主にイオン選択性ガラス膜をセンサとして用いるものであり、1種又は1つのクラスのイオンに対して高選択性を有し、電極先端が中空半球状のフィルム壁を有するガラス管、水素イオンに対して高選択性を有する検出フィルムであり、ガラス管内に電解液が添加されており、且つ参照電極Ag/AgClが電解液に含まれ、電位変化を測定することにより被測定溶液のpH値を得る。また、温度については、通常、ガラス温度計又は赤外線温度計が使用される。この他、導電率については、ガラス電極が使用され、導電率値は主に水溶液の抵抗を測定して変換して得る。
しかしながら、以上の通常の水質測定技術のうち、ガラス電極には、検出端が酸アルカリによる影響を受けやすく、応答速度が低く、電極の保全にも時間がかかり又は非使用時に液体に浸漬して保存する必要があるなどの欠点がある。さらに、ガラス電極は、使用する前に、中性緩衝溶液(pH7)ゼロ校正、酸アルカリ度(pH4とpH10)感度校正及び温度校正を含む校正を行わなければならない。従って、ガラス電極を使用する場合は、多数の制限があり、且つ現場で複数種の水質をリアルタイムに測定するのに不適である。
上記問題に対して、本願の出願者は、1種の材料を用いて複数種の溶液の特性を測定する関連特許出願(中華民国の発明特許公告番号I616655)を提案している。同一材料の基板において、複数種の検出パターンを設計することによって、被測定溶液の酸アルカリ値、温度及び導電率を同時に検出して、測定の利便性や精度を高める。しかしながら、上記技術を商業用として実施するとき、製造コストが高く、製造工程が複雑で、パッケージの安定性が悪く、経時的に防水特性が劣化するなどの問題が存在する。また、該出願では、チップのプロセスにはレーザー彫刻ステップで酸化インジウムスズ(ITO)フィルムに表面加工を行い、酸アルカリ値、温度及び導電率検出用のパターンを形成するため、プロセスが複雑になるとともに、生産歩留まり、測定装置との接続性の点についても懸念がある。さらに、酸化インジウムスズフィルムの材質が純粋な金属ではないことにより、電気的接続能力が金属接続点より劣り、このため、接続端子の電気特性処理もパッケージをするときの課題となっている。
このため、従来技術に存在する問題を解決するために、溶液性質検出用センサを提供することが求められる。
本発明の目的の1つは、同一基板に温度、導電率及び酸アルカリ値の検出ユニットが設置され、且つこれら検出ユニットが基板における導電性パターンに電気的に接続されることで、これら導電性パターンを介して、温度、導電率及び酸アルカリ値の検出ユニットが同時に測定した検出信号を外部に伝達して、溶液性質の分析に用いる溶液性質検出用センサを提供することにある。また、これら検出ユニットはそれぞれ異なる検出ユニットとされるため、該基板における導電性パターンに電気的に接続されやすい。
本発明の別の目的は、異なる検出ユニットを用いて各種の溶液性質を検出し、且つこれら検出ユニットが基板における導電性パターンに電気的に接続して固定できるため、工業的量産又は生産の簡素化に有利である溶液性質検出用センサを提供することにある。
上記目的を達成させるために、本発明による溶液性質検出用センサは、基板、温度検出ユニット、導電率検出ユニット、酸アルカリ値検出ユニット及び参照電極を備える。該基板は、正面及び裏面を有し、温度検出領域、導電率検出領域、酸アルカリ値検出領域及び電気信号外部接続領域が画定されており、複数の導電性パターン及び複数の電気接続ピンを含む。前記導電性パターンは該基板の正面又は裏面に形成され、互いに電気的に絶縁し且つ2つの温度導線、少なくとも2つの導電率導線、1つの酸アルカリ値導線及び1つの参照電極導線を含む。前記電気接続ピンは、該電気信号外部接続領域に設置され且つそれぞれ前記導電性パターンに電気的に接続される。該温度検出ユニットは、該温度検出領域に設置され且つ該2つの温度導線に電気的に接続される。該導電率検出ユニットは、該導電率検出領域に設置され且つ該少なくとも2つの導電率導線に電気的に接続される。該酸アルカリ値検出ユニットは、該酸アルカリ値検出領域に設置され且つ該酸アルカリ値導線に電気的に接続され、該酸アルカリ値検出ユニットの材質には酸化インジウムスズが含まれ、及び該酸アルカリ値検出ユニットは検出面を有する。該参照電極は、該基板に設置され且つ該参照電極導線に電気的に接続される。
本発明の一実施例において、該溶液性質検出用センサはさらに、該温度検出領域又は該電気信号外部接続領域のうちの少なくとも1つを被覆する防水層を備える。
本発明の一実施例において、該導電率検出ユニットは、該少なくとも2つの導電率導線がそれぞれ有する露出部分であり、該露出部分は、該導電率検出領域の一表面に露出される。
本発明の一実施例において、該露出部分の形状が円形又は角形である。
本発明の一実施例において、該露出部分の形状が円形である場合、該円形の直径が0.2ミリメートル〜1.0ミリメートルであり、又は、該露出部分の形状が角形である場合、該露出部分の長さ及び幅系がそれぞれ0.2ミリメートル〜1.0ミリメートルである。
本発明の一実施例において、前記導電性パターンはさらに、該酸アルカリ値導線に電気的に接続され且つ該基板の正面又は裏面に設置された酸アルカリ値用導電性パターンを含み、該酸アルカリ値検出ユニットは、該酸アルカリ値用導電性パターンに電気的に接続される。
本発明の一実施例において、該酸アルカリ値用導電性パターンは該基板の裏面に設置され、且つ該基板はさらに、該酸アルカリ値検出領域を貫通する孔を含み、該酸アルカリ値導電性検出ユニットは、該孔を介して該検出面に露出される。
本発明の一実施例において、該溶液性質検出用センサは、該酸アルカリ値用導電性パターンと該酸アルカリ値検出ユニットの該検出面の一部とを接着して電気的に接続分する導電性接着材料をさらに備える。
本発明の一実施例において、該基板は、プリント回路基板又は可撓性回路基板である。
本発明の一実施例において、該温度検出領域及び該電気信号外部接続領域は、それぞれ該基板の対向両側に画定されている。
本発明の一実施例における溶液性質検出用センサの上面模式図である。 本発明の一実施例における溶液性質検出用センサの下面模式図である。 本発明の別の実施例における溶液性質検出用センサの上面模式図である。 本発明の別の実施例における溶液性質検出用センサの下面模式図である。 本発明のまた別の実施例における溶液性質検出用センサの上面模式図である。 本発明のまた別の実施例における溶液性質検出用センサの下面模式図である。 本発明のさらなる実施例における溶液性質検出用センサの上面模式図である。 本発明のさらなる実施例における溶液性質検出用センサの下面模式図である。
本発明の上記及びほかの目的、特徴、利点をより明瞭且つ理解しやすくするために、以下、本発明の好適実施例を例にして、図面を参照しながら、詳細に説明する。さらに、本発明における方向についての用語、たとえば上、下、頂、底、前、後、左、右、内、外、側面、周囲、中央、水平、横方向、垂直、縦方向、軸方向、径方向、最上層又は最下層などは、図面を参照した方向に過ぎない。従って、使用される方向用語は、本発明を説明して理解するために過ぎず、本発明を制限するものではない。
図1A−4Bに示されるように、図1Aは本発明の一実施例における溶液性質検出用センサ10の上面模式図、図1Bは本発明の一実施例における溶液性質検出用センサ10の下面模式図、図2Aは本発明の別の実施例における溶液性質検出用センサ10の上面模式図、図2Bは本発明の別の実施例における溶液性質検出用センサ10の下面模式図、図3Aは本発明のまた別の実施例における溶液性質検出用センサ10の上面模式図、図3Bは本発明のまた別の実施例における溶液性質検出用センサ10の下面模式図、図4Aは本発明のさらなる実施例における溶液性質検出用センサ10の上面模式図、及び、図4Bは本発明のさらなる実施例における溶液性質検出用センサ10の下面模式図である。なお、図面の簡潔さから、図2A−4Bに大部分の導電性パターンが示されていない。本発明の一実施例における溶液性質検出用センサ10は、基板11、温度検出ユニット12、導電率検出ユニット13、酸アルカリ値検出ユニット14及び参照電極15を備える。
該基板11は、たとえば、正面11A及び裏面11Bを有する平板状である。該基板11は、温度検出領域111、導電率検出領域112、酸アルカリ値検出領域113及び電気信号外部接続領域114が画定されている。一実施例において、該温度検出領域111及び該電気信号外部接続領域114はそれぞれ該基板11の対向両側(たとえば、先端側と末端側)に画定されている。別の実施例において、該温度検出領域111、該導電率検出領域112、該酸アルカリ値検出領域113及び該電気信号外部接続領域114の配列位置は、ユーザのニーズに応じて任意に設置されてもよい。たとえば、該温度検出領域111、該導電率検出領域112、該酸アルカリ値検出領域113及び該電気信号外部接続領域114は、該基板11の先端から末端へ順次配列され、又は、該導電率検出領域112、該電気信号外部接続領域114、該酸アルカリ値検出領域113及び該温度検出領域111は、該基板11の先端から末端へ順次配列される。
該基板11は、複数の導電性パターン115及び複数の電気接続ピン116を含む。前記導電性パターン115は、該基板11の正面11A又は裏面11Bに形成され、互いに電気的に絶縁し且つ2つの温度導線115A、少なくとも2つの導電率導線115B、1つの酸アルカリ値導線115C及び1つの参照電極導線115Dを含む。さらに、前記電気接続ピン116は、該電気信号外部接続領域114内に設置され且つそれぞれ前記導電性パターン115に電気的に接続される。
ここで、なお、該基板11は主に該温度検出ユニット12、該導電率検出ユニット13、該酸アルカリ値検出ユニット14及び該参照電極15を載置する役割を果たす。また、該基板11の導電性パターン115は主に上記各検出ユニット及び参照電極15を電気的に接続し、且つ前記電気接続ピン116は外部信号取得ユニットに電気的に接続されて、上記各検出ユニット及び参照電極15が検出した信号又は電圧を外部分析機器に伝送して分析に用いる。一具体例では、前記電気接続ピン116は「ゴールドフィンガー」と呼ばれる。
さらに、なお、該基板11の導電性パターン115は、たとえば基板11に形成された金属線(たとえば銅線)である。一実施例において、該基板11はプリント回路基板又は可撓性回路基板である。一具体例では、ユーザのニーズに応じて該温度検出領域111、該導電率検出領域112、該酸アルカリ値検出領域113及び該電気信号外部接続領域114の該基板11での位置を設計でき、且つ各検出領域に設置された検出ユニットに容易に電気的に接続されるように(たとえば溶接、電気的接続材などの方式で)、上記領域の位置には前記導電性パターン115が対応して設置される。
本発明の実施例における溶液性質検出用センサ10の温度検出ユニット12は、該温度検出領域111に設置され且つ該2つの温度導線115Aに電気的に接続され、主に被測定溶液の温度を検出する。一実施例において、該温度検出ユニット12は市販された温度抵抗である。ただし、該温度検出ユニット12は、温度検出領域111に設置されて温度を検出することのできる任意の電子部品としてもよい。
本発明の実施例における溶液性質検出用センサ10の導電率検出ユニット13は、該導電率検出領域112に設置され且つ該少なくとも2つの導電率導線115Bに電気的に接続される。該導電率検出ユニット13は主に被測定溶液の導電率を測定する。一実施例において、該導電率検出ユニット13は該少なくとも2つの導電率導線115Bがそれぞれ有する露出部分であり、該露出部分は該導電率検出領域112の一表面に露出される。具体的に、上記露出部分による被測定溶液の導電率の測定は、主に該少なくとも2つの導電率導線115Bの露出部分の間の距離にある被測定溶液の導電率を測定し、又は、3つ以上の導電率導線115Bの露出部分が空間的に接続されてなる面積又は体積にある被測定溶液の導電率を測定することであある。従って、露出部分が取り囲んでなる体積が多いほど、測定された導電率の精度が高くなる。一実施例において、該導電率検出ユニット13は、2つ、3つ(図3A及び3B参照)、4つ(図4A及び4B参照)又は5つ以上の露出部分を有する。別の実施例において、該露出部分の形状は円形(たとえば、図1A−3B参照)又は角形(たとえば、図4A及び4B参照)である。該露出部分の形状が円形である場合、該円形の直径が0.2ミリメートル−1.0ミリメートルであり、又は、該露出部分の形状が角形である場合、該露出部分の長さ及び幅がそれぞれ0.2ミリメートル−1.0ミリメートルである。なお、該露出部分の寸法が過不足(たとえば、直径、長さ又は幅が0.2ミリメートルより小さく、又は1.0ミリメートルより大きい)である場合、正確な導電率を測定できない。
本発明の実施例の溶液性質検出用センサ10の酸アルカリ値検出ユニット14は、該酸アルカリ値検出領域113に設置され且つ該酸アルカリ値導線115Cに電気的に接続され、該酸アルカリ値検出ユニットの材質として酸化インジウムスズが含まれる。一実施例において、該酸アルカリ値検出ユニット14は、たとえば市販された酸化インジウムスズ(ITO)基板である。さらに、該酸アルカリ値検出ユニットは、主に被測定溶液の酸アルカリ値を検出するための検出面14Aを有する。
一実施例において、前記導電性パターン115はさらに、該酸アルカリ値導線115Cに電気的に接続され且つ該基板11の正面11A又は裏面11Bに設置された酸アルカリ値用導電性パターン115Eを備え、該酸アルカリ値検出ユニット14は該酸アルカリ値用導電性パターン115Eに電気的に接続される。具体的に、該酸アルカリ値用導電性パターン115Eの寸法は、たとえば、該酸アルカリ値検出ユニット14の10%−50%、たとえば15%、20%、30%、35%、40%又は45%である。一具体例では、たとえば該酸アルカリ値検出ユニット14は長方形パネルであり、該酸アルカリ値用導電性パターン115Eの幅は本質的に該長方形パネルの幅と同様であるか又はそれに近いが、該酸アルカリ値用導電性パターン115Eの長さは該長方形パネルの長さの約10%−50%である。上記実施例の少なくとも1つの利点は、酸アルカリ値検出ユニット14について特定のパターン化処理を必要とせずに、簡単な切断方式で長方形として切断できることにある。また、該酸アルカリ値用導電性パターン115Eの寸法が該酸アルカリ値検出ユニット14の寸法よりも過度に小さくなることがないため、量産の場合は製造プロセスを簡略化させるとともに、製造し難さも中華民国の発明特許公告番号I616655号に開示されている技術よりも低い。
一実施例において、図1A及び1Bに示されるように、該酸アルカリ値用導電性パターン115Eは、該基板11の正面11Aに設置され(たとえば、該電気信号外部接続領域114中に設置され)、且つ該酸アルカリ値用導電性パターン115Eと該酸アルカリ値検出ユニット14の該検出面14Aの一部とは、導電性接着材料16(たとえば市販された導電性接着剤)で固定して接着されて、電気的に接続される。
一実施例において、図2A及び2Bに示されるように、該酸アルカリ値用導電性パターン115Eは、該基板11の裏面11Bに設置され(たとえば、該電気信号外部接続領域114中に設置され)、且つ該基板はさらに、該酸アルカリ値検出領域113を貫通する孔117を備え、該酸アルカリ値検出ユニット14は該孔117を介して該検出面14Aに露出される。一例では、該酸アルカリ値用導電性パターン115Eと該酸アルカリ値検出ユニット14の該検出面14Aの一部とは、導電性接着材料(たとえば、市販された導電性接着剤;未図示)で固定して接着されて、電気的に接続される。
なお、上記酸アルカリ値用導電性パターン115Eが該基板11の正面11A又は裏面11Bに設置される2種の上記実施例はそれぞれ利点がある。該酸アルカリ値用導電性パターン115Eが該基板11の正面11Aに設置された場合(図1A及び1B参照)、導電性接着材料16を該酸アルカリ値用導電性パターン115Eと該酸アルカリ値検出ユニット14の該検出面14Aに接着するだけでよいため、プロセスが簡素化される。その反面、この場合、該酸アルカリ値用導電性パターン115Eと該検出面14Aがともに同一方向に向いていることによって、該導電性接着材料16は、接着効果を果たすには渡り方式を採用しなければならないので、本発明の実施例の溶液性質検出用センサの小型化に不利である。該酸アルカリ値用導電性パターン115Eが該基板11の裏面11Bに設置された場合(図2A及び2B参照)、酸アルカリ値検出領域113に孔117を形成することにより製造ステップが比較的複雑になるが、該酸アルカリ値用導電性パターン115Eと該検出面14Aは逆方向に向いているため、該導電性接着材料は該酸アルカリ値用導電性パターン115Eと該検出面14Aの間に介装できるので、本発明の実施例の溶液性質検出用センサの小型化に寄与する。
本発明の実施例の溶液性質検出用センサ10の参照電極15は、該基板11に設置され且つ該参照電極導線115Dに電気的に接続される。該参照電極15は主に、その他の検出ユニットが測定した電圧の参照値又は基準値とする。一実施例において、該参照電極15は該温度検出領域111に設置される。別の実施例において、ユーザのニーズ又は該参照電極導線115Dの設置形態に応じて、該参照電極15は、該導電率検出領域112、該酸アルカリ値検出領域113又は該電気信号外部接続領域114に設置されてもよい。
一実施例において、本発明の実施例における溶液性質検出用センサ10は、各検出ユニットの特性に応じて防水層(未図示)が設置される。たとえば、該温度検出ユニット12又は前記電気接続ピン116は、溶液が該温度検出ユニット12又は前記電気接続ピン116に直接接触することによる電気信号短絡を避けるために、該防水層で被覆されることができる。言い換えれば、該防水層は、該温度検出領域111又は該電気信号外部接続領域114のうちの少なくとも1つを被覆する。なお、防水処理を必要とする領域を該基板11の先端側と末端側に設置し、又は、該基板11の縁部に設置する。前述設置形態の利点としては、たとえば、防水処理を必要とする領域を該基板11の先端側と末端側に設置する場合、直接該基板11を挟んで、基板の先端側と末端側をそれぞれ防水接着剤に侵漬することにより、防水層が設置される。従って、このような設置形態は工業的量産に寄与する。
前記のとおり、本発明の実施例の溶液性質検出用センサは、同一基板に温度、導電率及び酸アルカリ値検出ユニットが設置されており、且つ、これら検出ユニットは基板における導電性パターンに電気的に接続されているため、これら導電性パターンを介して温度、導電率及び酸アルカリ値の検出ユニットが同時に測定した検出信号を外部に伝達して、溶液性質の分析に用いることができる。また、これら検出ユニットは異なる検出ユニットであるため、該基板における導電性パターンに電気的に接続されやすい。
本発明は好適実施例を掲示しているが、本発明は好適実施例により制限されず、当業者であれば、本発明の精神と範囲を逸脱せずに、各種の変更や修飾をすることができ、従って、本発明の保護範囲は添付した特許請求の範囲により限定される。
10 溶液性質検出用センサ
11 基板
11A 正面
11B 裏面
12 温度検出ユニット
13 導電率検出ユニット
14 酸アルカリ値検出ユニット
14A 検出面
15 参照電極
16 導電性接着材料
111 温度検出領域
112 導電率検出領域
113 酸アルカリ値検出領域
114 電気信号外部接続領域
115 導電性パターン
115A 温度導線
115B 導電率導線
115C 酸アルカリ値導線
115D 参照電極導線
115E 酸アルカリ値用導電性パターン
116 電気接続ピン
117 孔

Claims (10)

  1. 溶液性質検出用センサであって、
    正面及び裏面を有し、温度検出領域、導電率検出領域、酸アルカリ値検出領域及び電気信号外部接続領域が画定されている基板であって、正面又は裏面に形成され、互いに電気的に絶縁し且つ2つの温度導線と少なくとも2つの導電率導線と1つの酸アルカリ値導線と1つの参照電極導線とを含む複数の導電性パターン、及び該電気信号外部接続領域に設置され且つそれぞれ前記導電性パターンに電気的に接続される複数の電気接続ピンを含む基板と、
    該温度検出領域に設置され且つ該2つの温度導線に電気的に接続される温度検出ユニットと、
    該導電率検出領域に設置され且つ該少なくとも2つの導電率導線に電気的に接続される導電率検出ユニットと、
    該酸アルカリ値検出領域に設置され且つ該酸アルカリ値導線に電気的に接続され、材質として酸化インジウムスズを含み、且つ、検出面を有する酸アルカリ値検出ユニットと、
    該基板に設置され且つ該参照電極導線に電気的に接続される参照電極とを含む溶液性質検出用センサ。
  2. 該温度検出領域又は該電気信号外部接続領域のうちの少なくとも1つを被覆する防水層をさらに含む請求項1に記載の溶液性質検出用センサ。
  3. 該導電率検出ユニットは、該少なくとも2つの導電率導線がそれぞれ有する露出部分であり、該露出部分は、該導電率検出領域の一表面に露出される請求項1に記載の溶液性質検出用センサ。
  4. 該露出部分の形状が円形又は角形である請求項3に記載の溶液性質検出用センサ。
  5. 該露出部分の形状が円形である場合、該円形の直径が0.2ミリメートル〜1.0ミリメートルであり、又は、該露出部分の形状が角形である場合、該露出部分の長さ及び幅がそれぞれ0.2ミリメートル〜1.0ミリメートルである請求項4に記載の溶液性質検出用センサ。
  6. 前記導電性パターンはさらに、該酸アルカリ値導線に電気的に接続され且つ該基板の正面又は裏面に設置された酸アルカリ値用導電性パターンを含み、
    該酸アルカリ値検出ユニットは、該酸アルカリ値用導電性パターンに電気的に接続される請求項1に記載の溶液性質検出用センサ。
  7. 該酸アルカリ値用導電性パターンは該基板の裏面に設置され、且つ該基板はさらに、該酸アルカリ値検出領域を貫通する孔を含み、該酸アルカリ値導電性検出ユニットは、該孔を介して該検出面に露出される請求項6に記載の溶液性質検出用センサ。
  8. 該酸アルカリ値用導電性パターンと該酸アルカリ値検出ユニットの該検出面の一部とを接着して電気的に接続する導電性接着材料をさらに含む請求項6又は7に記載の溶液性質検出用センサ。
  9. 該基板はプリント回路基板又は可撓性回路基板である請求項1に記載の溶液性質検出用センサ。
  10. 該温度検出領域及び該電気信号外部接続領域は、それぞれ該基板の対向両側に画定されている請求項1に記載の溶液性質検出用センサ。
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