JPWO2011040156A1 - 電動式ニードル弁 - Google Patents

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Abstract

ハウジング24としてのポートブロック10には、連通孔31の一端部に連通する第1のポート11と他端部に連通する第2のポート12が形成され、連通孔31内には、テーパ部18aが設けられたニードル弁軸18が軸方向に移動自在に装着されている。ニードル弁軸18はねじ軸27を電動モータ20により回転駆動することにより軸方向に駆動され、ニードル弁軸18の回転はガイドとしての棒材42により規制される。ニードル弁軸18には、受圧ピストン38を有する圧力相殺軸36が設けられており、第2のポート12の流体によりニードル弁軸18にねじ軸27に向けて加えられる軸方向推力が受圧ピストン38により相殺される。

Description

本発明はテーパ形状のニードル弁軸を電動モータにより駆動するようにした電動式ニードル弁に関する。
ニードル弁は、一次側ポートと二次側ポートとを連通させる連通孔内に軸方向に往復動自在に組み込まれるテーパ形状のニードル弁軸を有している。ニードル弁軸を軸方向に移動させると、連通孔の内周面により形成される弁座面とニードル弁軸の外周面との間の隙間幅が変化して弁開度が調整される。ニードル弁は、流体の流れに抵抗を与えアクチュエータに供給される流体の流量を制御するための流量制御弁や絞り弁として使用され、さらにアクチュエータの作動速度を調節するための速度制御弁として使用される。
ニードル弁軸は一次側ポートと二次側ポートとを連通させる連通孔内に設けられているので、流体圧が軸方向に加わることになり、流体圧はニードル弁軸を軸方向に調整移動する際に抵抗力となる。弁体内にバランス室を形成し、このバランス室内に弁体に加わる流体圧を案内するようにして弁体に加わる流体圧を相殺させるようにした絞り弁が特許文献1に記載されている。
実開昭51−130936号公報
通常のニードル弁はハンドルを手動操作することによってニードル弁軸を軸方向に駆動し弁開度を調節するようにしているが、弁開度の調整を外部からの信号により自動的に行うようにした電動式ニードル弁の開発が望まれている。電動モータにより弁開度を調節することができると、アクチュエータに供給される流体の流量や圧力を遠隔操作することができるとともに、弁開度を高精度で調節することができることになる。電動式ニードル弁を小型化するには、小型の電動モータによりニードル弁軸を軸方向に駆動する必要があるが、出力トルクが小さい小型の電動モータによりニードル弁軸を駆動するようにすると、ニードル弁軸に加わる流体圧に対抗してニードル弁軸を軸方向に駆動することができないという問題点がある。
ニードル弁軸を電動モータにより軸方向に駆動するには、電動モータにより駆動されるねじ軸をニードル弁軸に形成されたねじ孔にねじ結合させる必要があるので、ニードル弁軸にバランス室とねじ孔とを形成すると、ニードル弁軸を小径とすることができなくなり、ニードル弁の大型化が避けられないという問題点がある。
本発明の目的は、電動式ニードル弁の小型化を達成することにある。
本発明の電動式ニードル弁は、円筒形状の連通孔の一端部に連通する第1のポート、および前記連通孔の他端部に連通する第2のポートが形成されたハウジングと、前記連通孔内に軸方向に移動自在に装着され、前記連通孔の前記一端部側から前記他端部側に向けて外径が変化し軸方向の位置に応じて前記連通孔の弁座面との間の隙間が変化するテーパ部が形成されたニードル弁軸と、前記ニードル弁軸にねじ結合され、電動モータにより回転駆動され前記ニードル弁軸を軸方向に駆動するねじ軸と、前記ハウジングに設けられ、前記ニードル弁軸の回転を規制して軸方向移動を許容するガイドと、前記ニードル弁軸の先端に設けられ、前記第1と第2のポートの一方のポートの流体により前記ニードル弁軸に前記ねじ軸に向けて加えられる軸方向推力を相殺する受圧ピストンを備えた圧力相殺軸とを有することを特徴とする。
本発明の電動式ニードル弁は、前記第1のポートと前記第2のポートとの間に形成されこれらを連通させる弁体収容孔内に、前記連通孔が形成された円筒部を有する弁体受け部材を装着し、前記弁体受け部材に前記第1のポートと前記第2のポートとの連通を遮断するシール部材を装着することを特徴とする。本発明の電動式ニードル弁は、前記弁体受け部材の内部に前記受圧ピストンを摺動自在に配置し、前記受圧ピストンと前記テーパ部との間で前記弁体受け部材内に形成される圧力相殺室と前記第1と第2のポートの一方のポートとを連通させる貫通孔を前記弁体受け部材に形成することを特徴とする。本発明の電動式ニードル弁は、前記第1と第2の一方のポートと連通して形成される圧力相殺室を介して前記弁体受け部材と同軸にスリーブを前記ハウジングに装着し、前記スリーブに前記受圧ピストンを摺動自在に配置することを特徴とする。本発明の電動式ニードル弁は、前記電動モータを前記ハウジングに組み込むことを特徴とする。
本発明の電動式ニードル弁は、前記電動モータを前記ハウジングに取り外し自在に装着することを特徴とする。本発明の電動式ニードル弁は、前記電動モータを前記ハウジングから取り外したときに前記ねじ軸の回転を規制する回転防止機構を前記ハウジングに設けることを特徴とする。
本発明の電動式ニードル弁は、前記第1のポートと前記第2のポートとを直結させる直結孔を前記ハウジングに形成し、一方の前記ポートから流体が供給されたときに前記直結孔を閉じて流体を前記連通孔に案内し、他方の前記ポートから流体が供給されたときに前記直結孔を開いて前記直結孔を介して一方の前記ポートに直接流体を案内する逆止弁を前記直結孔内に装着することを特徴とする。本発明の電動式ニードル弁は、前記圧力相殺軸にその径方向に貫通して軸方向に延びる長孔を形成し、当該長孔を貫通して前記円筒部に固定される棒材により前記ニードル弁軸の回転を規制して軸方向移動を許容するガイドを形成することを特徴とする。本発明の電動式ニードル弁は、前記ニードル弁軸の外周面に軸方向に延びる平坦面を形成し、前記ハウジングに取り付けられ前記平坦面に接触する棒材により前記ニードル弁軸の回転を規制して軸方向移動を許容するガイドを形成することを特徴とする。本発明の電動式ニードル弁は、前記ニードル弁軸の外周面に軸方向に延びる平坦面を形成し、前記ハウジングに形成され前記平坦面に接触するガイド面により前記ニードル弁軸の回転を規制して軸方向移動を許容するガイドを形成することを特徴とする。
本発明によれば、連通孔内に装着されるニードル弁軸には受圧ピストンを有する圧力相殺軸が設けられているので、連通孔内の流体圧力によりニードル弁軸にこれを駆動するためのねじ軸に向けて加わる推力は圧力相殺軸によりほとんど相殺されることになる。これにより、電動モータによりニードル弁軸をこれに加わる流体圧に抗して駆動する際には、ニードル弁軸に加わる流体圧がわずかであるので、出力トルクが小さい小型の電動モータにより自動的に弁開度を調節することができる。ニードル弁軸には連通孔内の流体圧がわずかにしか加わらないので、電動モータにより高精度で弁開度を設定することができる。
ニードル弁軸はこれにねじ結合されるねじ軸により駆動され、ねじ軸を回転させたときにニードル弁軸がねじ軸により回転されるのを阻止するために、ニードル弁軸はガイドにより回転が規制されて軸方向に駆動される。ねじ軸を駆動するための電動モータを電動式ニードル弁のハウジングに対して取り外し自在に装着するようにすると、弁開度を調整した後には電動モータを取り外すことができ、1つの電動モータにより複数の電動式ニードル弁の開度を調整することができる。電動モータを取り外した後には、ねじ軸の回転は回転防止機構により防止されるので、設定された弁開度は電動モータを取り外しても維持される。
電動式ニードル弁に逆止弁を組み込むと、第1のポートと第2のポートの一方から供給された流体の流量が調整される。これに対し、他方のポートから供給された流体は流量が調整されることなく、直接反対側のポートに排出させることができる。
本発明の一実施の形態である電動式ニードル弁の断面図である。 図1における2−2線断面図である。 図1の左側面図である。 本発明の他の実施の形態である電動式ニードル弁の断面図である。 図4における5−5線断面図である。 本発明の他の実施の形態である電動式ニードル弁における図2と同様の部分の断面図である。 比較例の電動式ニードル弁の断面図である。 本発明の他の実施の形態である電動式ニードル弁を示す断面図である。 (A)は図8における9A−9A線断面図であり、(B)は図8における9B−9B線断面図である。 (A)は図8における10A−10A線断面図であり、(B)は図8に示されたニードル弁軸を示す正面図である。 本発明の他の実施の形態である電動式ニードル弁を示す断面図である。 (A)は本発明の他の実施の形態である電動式ニードル弁を示す断面図であり、(B)は(A)における12B−12B線断面図である。 (A)は本発明の他の実施の形態である電動式ニードル弁を示す断面図であり、(B)は(A)における13B−13B線断面図である。 (A)は本発明の他の実施の形態である電動式ニードル弁を示す断面図であり、(B)は(A)に示された遊星歯車機構からなる減速ユニットを示すスケルトン図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。それぞれの図においては、共通する部材には同一の符号が付されている。
図1〜図3に示すニードル弁は、全体的に直方体形状の部材からなるポートブロック10を有している。このポートブロック10にはその一端面に開口する第1のポート11と、他端面に開口する第2のポート12とが形成されている。それぞれのポート11,12は図1における上側の取付面13に開口している。取付面13にはバルブケース14が配置されている。このバルブケース14は図3に示されるようにポートブロック10を貫通するボルト15によりポートブロック10に固定されている。バルブケース14には、図1における左端面に開口する円筒形状の弁体収容孔16が形成されている。この弁体収容孔16にはその底壁面側に第1のポート11が連通し、その内周面に第2のポート12が連通しており、弁体収容孔16を介して第1のポート11と第2のポート12とが連通している。バルブケース14には、第1のポート11と弁体収容孔16とを連通させる給排孔19aが形成されるとともに、第2のポート12と弁体収容孔16とを連通させる給排孔19bが形成されている。
バルブケース14には弁体収容孔16と同軸上となったガイド孔17が形成されている。このガイド孔17は弁体収容孔16の底壁面とバルブケース14の一端面との間を貫通している。ガイド孔17内にはニードル弁軸18の基端部が軸方向に往復動自在となっている。
バルブケース14の一端面には、電動モータ20を支持する支持ブロック21が突き当てられ、支持ブロック21に突き当てられる取付ブロック22により電動モータ20は支持ブロック21に固定されている。取付ブロック22と支持ブロック21は、図2に示されるように、これらを貫通してバルブケース14にねじ結合されるボルト23によりバルブケース14に固定されている。
ポートブロック10,バルブケース14,支持ブロック21および取付ブロック22により、電動式ニードル弁のハウジング24が形成されている。
ニードル弁軸18は、基端部側の大径部から先端部側の小径部に向けて外径が漸減するテーパ部18aを有しており、テーパ部18aの基端部には外径が一定となったストレート部18bが設けられている。ストレート部18bに形成された環状溝には弁体収容孔16からガイド孔17とストレート部18bとの間の隙間を介して流体が外部に漏れるのを防止するためにシール部材25が設けられている。ニードル弁軸18にはねじ孔26が形成され、このねじ孔26にはねじ軸27の先端に設けられた雄ねじ部27aがねじ結合されている。ねじ軸27の基端部には大径のジョイント部27bが設けられ、このジョイント部27bには電動モータ20の主軸28が連結され、この主軸28はねじ軸27に止めねじ29により固定されている。電動モータ20によりねじ軸27を回転駆動すると、ニードル弁軸18は軸方向に往復動される。電動モータ20にはロータの回転を減速して主軸28に伝達するための図示しない減速機構が組み込まれている。
弁体収容孔16には弁体受け部材30が装着されている。この弁体受け部材30は弁体収容孔16の他端部に嵌合されるフランジ30aと、フランジ30aから弁体収容孔16の底壁に向けて突出する円筒部30bとを有している。この円筒部30bには円筒形状の連通孔31が軸方向に貫通して形成されている。この連通孔31は第1のポート11に向けて開口され、弁体受け部材30とニードル弁軸18との隙間を介して第1のポート11に連通するようになっている。円筒部30bには連通孔31と第2のポート12とを連通させるための貫通孔32が形成されている。これにより、連通孔31はその一端部で第1のポート11に連通し、他端部で貫通孔32を介して第2のポート12に連通するようになっている。
弁体収容孔16内には弁体受け部材30の円筒部30bの外周面30cに密着嵌合されて固定される環状のシールホルダー33が装着されている。このシールホルダー33により第1のポート11と第2のポート12とが円筒部30bの外側を介して連通しないように、両方のポート間が遮断されている。シールホルダー33の外周面には弁体収容孔16の内周面をシールするシール材34が設けられている。
ニードル弁軸18は連通孔31内に軸方向に移動自在に装着されている。連通孔31の一端部側はニードル弁軸18のテーパ部18aのうち大径側部が接触する弁座面35となっている。ニードル弁軸18を電動モータ20により軸方向に駆動すると、テーパ部18aと弁座面35との間の隙間が変化して弁開度が調節される。この弁開度に応じて、第1のポート11と第2のポート12の一方から流入して他方に流出する流体の流量が調節される。したがって、この電動式ニードル弁は、アクチュエータに供給される流体の流量を制御するために使用されると流量制御弁や絞り弁となり、アクチュエータの作動速度を調節するために使用されると速度制御弁となる。
この電動式ニードル弁は、第1のポート11を一次側ポートとし第2のポート12を二次側ポートとすると、第1のポート11から流入した流体は第2のポート12に流量調節されて流出することになる。一方、第2のポート12を一次側ポートとし第1のポート11を二次側ポートとすると、第2のポート12から流入した流体は第1のポート11に流量調節されて流出することになる。いずれの使用形態においても、第2のポート12内の流体によりニードル弁軸18には、これをねじ軸27に向かわせる方向、つまり開弁方向に軸方向の推力が加わることになる。この推力は、おおよそ、ニードル弁軸18の断面積に第2のポート12又は第1のポート11の圧力を乗じた値となる。
ニードル弁軸18に開弁方向に加わる推力を相殺するために、ニードル弁軸18には圧力相殺軸36が設けられている。この圧力相殺軸36の一端部にはニードル弁軸18のねじ孔26の他端部にねじ結合される雄ねじ37が設けられている。圧力相殺軸36はニードル弁軸18の他端部にねじ固定され、両者は密着して嵌合しねじ孔26への流体の漏出はない。弁体受け部材30の円筒部30b内の連通孔31の他端部側には大径孔31aが形成されており、この大径孔31aは連通孔31の一端部側よりもやや大径となっている。圧力相殺軸36の他端部には大径孔31aの内周面に摺動接触する受圧ピストン38が設けられている。弁体受け部材30内には受圧ピストン38とニードル弁軸18との間に圧力相殺室40が区画されており、圧力相殺室40は貫通孔32を介して第2のポート12に連通している。
圧力相殺軸36がニードル弁軸18の先端に設けられている。貫通孔32を介して第2のポート12に連通する圧力相殺室40内の流体は、圧力相殺軸36の受圧ピストン38とテーパ部18aの外周面を主として加圧してほぼバランスするから、ニードル弁軸18の軸方向推力はわずかである。圧力相殺軸36の外径はテーパ部18aの最小径よりもやや小径となっているので、連通孔31内の流体は、ニードル弁軸18に対してこれを図1および図2において右方向つまり開弁方向に推力を加えるが、受圧ピストン38に対しては逆方向に推力を加えることになる。これにより、ニードル弁軸18に対して開弁方向に加わる軸方向推力は、圧力相殺軸36によって相殺されることになる。
このように、ニードル弁軸18に開弁方向に加わる軸方向推力を圧力相殺軸36により相殺すると、ニードル弁軸18を閉弁方向に駆動する際には、加圧された流体による軸方向推力はわずかなので、出力トルクが小さい小型の電動モータ20を使用してニードル弁軸18を駆動することができる。また、電動式ニードル弁を小型化することができるとともに、少ない消費電力でニードル弁を駆動することができる。受圧ピストン38の外周面に形成された環状溝には受圧ピストン38と連通孔31の大径孔31aとの間をシールするためのシール部材39が装着されている。
圧力相殺軸36には径方向に貫通して軸方向に延びる長孔41が形成されている。弁体受け部材30の円筒部30bには長孔41を貫通する棒材42がガイドとして固定されている。この棒材42は、ねじ軸27を回転させてニードル弁軸18を軸方向に駆動する際に、ニードル弁軸18とそれと一体となっている圧力相殺軸36の回転を規制してニードル弁軸18の軸方向移動を許容する。
電動式ニードル弁を所定の据え付け部に固定するために、ポートブロック10とバルブケース14には、ハウジング24の幅方向に貫通する取付孔43が図1に示されるように形成されている。また、ハウジング24の高さ方向に貫通する取付孔44が図2に示されるようにポートブロック10とバルブケース14に形成されている。
図1および図2は、ニードル弁軸18のテーパ部18aが連通孔31の弁座面35に接触して連通孔31がニードル弁軸18により遮断された閉弁状態を示している。この状態のもとで、連通孔31を開放するには、電動モータ20に駆動電流を流してねじ軸27を回転させてニードル弁軸18を図1,2において右方向つまり開弁方向に駆動する。これにより、テーパ部18aと弁座面35との間には隙間が形成されて、連通孔31は第1のポート11と第2のポート12とを連通させる開弁状態となる。弁開度はニードル弁軸18の軸方向の位置により設定される。
ニードル弁軸18を閉弁方向に駆動して弁開度を絞る際には、電動モータ20を開弁方向とは逆方向に駆動することになる。第2のポート12の圧力によりニードル弁軸18には開弁方向に推力が加えられているが、ニードル弁軸18には圧力相殺軸36が設けられているので、圧力相殺軸36によりニードル弁軸18には開弁方向の推力を減少させてこれ相殺する方向に推力が加えられていることになる。これにより、出力トルクの小さい小型の電動モータ20によって確実にニードル弁軸18を閉弁方向に駆動することができる。
図1〜図3に示された電動式ニードル弁は、圧縮空気を作動流体としてこれを空気圧シリンダ等のアクチュエータに対して供給する空気圧回路に設けられ、アクチュエータに対して供給される圧縮空気の流量を調整するための流量制御弁や絞り弁として使用される。この電動式ニードル弁においては、ニードル弁軸18のストレート部18bの外径が約8mm程度であり、電動モータ20の外径寸法もニードル弁軸18の外径とほぼ同様な外径となっている。このような小型であって低出力トルクの電動モータ20を使用しても、ニードル弁軸18に開弁方向に加わる推力を圧力相殺軸36によって相殺することにより、確実にニードル弁軸18を駆動することが可能となった。
次に、図4および図5に示す電動式ニードル弁について説明する。図4および図5においては上述した電動式ニードル弁と共通する部材には同一の符号が付されている。
この電動式ニードル弁においては、バルブケース14が第1のケース片14aと第2のケース片14bの2つの部材により形成されている。ケース片14aには弁体収容孔16が形成され、ケース片14bにはガイド孔17が形成されている。弁体収容孔16内に装着される弁体受け部材30は、その一端部に設けられたフランジ30aがケース片14aに気密に圧入され、フランジ30aと第2のケース片14bの間にはOリング25aが挟み付けられてハウジング24に固定されている。弁体受け部材30の円筒部30b内には連通孔31が形成されている。連通孔31は円筒部30bに形成された貫通孔32により第1のポート11に連通している。貫通孔32は円筒部30bの連通孔31の大径孔31aに開口されている。
弁体受け部材30の他端部には、円筒部30bの外側を介して第1のポート11と第2のポート12とが連通しないように、環状のシール突起部30dが設けられ、この環状のシール突起部30dにより両方のポート間が遮断されている。シール突起部30dの外周面には弁体収容孔16の内周面をシールするシール材34が設けられている。
ニードル弁軸18のストレート部18b内には底付のねじ孔26が形成されている。このねじ孔26には、電動モータ20により駆動されるねじ軸27の雄ねじ部27aがねじ結合されている。ストレート部18bとガイド孔17との間の隙間を介して弁体収容孔16から流体が外部に漏れるのを防止するために、バルブケース14にはシール部材25が装着されている。
ニードル弁軸18のストレート部18bの外周面には、図5に示されるように、軸方向に延びる平坦面45が形成されている。平坦面45はストレート部18bを円周方向に180度の位相をずらして2個所切り欠くことにより2つの平坦面45が相互に平行となってニードル弁軸18に形成されている。ケース片14bにはそれぞれの平坦面45に接触する棒材46がガイドとして固定されている。2本の棒材46はニードル弁軸18の移動方向に対して直角方向を向いてケース片14bに固定されている。2本の棒材46は、ねじ軸27を回転させてニードル弁軸18を軸方向に駆動する際に、ニードル弁軸18の回転を規制して軸方向移動を許容する。
ニードル弁軸18にはテーパ部18aに連なって圧力相殺軸36がニードル弁軸18に一体に設けられている。この圧力相殺軸36には受圧ピストン38が設けられており、受圧ピストン38はケース片14aに設けられたガイド部材としてのスリーブ47内に軸方向に摺動自在に嵌合されている。圧力相殺軸36はスリーブ47のガイド孔47aに案内されて軸方向に移動する。スリーブ47のガイド孔47aと圧力相殺軸36との間から流体が外部に漏れるのを防止するために、スリーブ47に取り付けられたホルダ48内にはシール部材49が装着されている。
弁体受け部材30とスリーブ47との間は圧力相殺室40となっている。この圧力相殺室40に第2のポート12が給排孔19bを介して連通されている。したがって、圧力相殺室40内は第2のポート12の流体の圧力となるが、圧力相殺軸36がテーパ部18aに一体となっており、圧力相殺室40内の流体は圧力相殺軸36に対して図4において左方向に向かわせる推力とテーパ部18aに対して右方向に向かわせる推力とに主として作用し、これらの推力が相殺されるので、ニードル弁軸18に加わる軸方向推力はわずかである。受圧ピストン38の外径はテーパ部18aの最小径にほぼ対応しており、テーパ部18aには圧力相殺室40内の流体によって開弁方向の推力が加えられるが、テーパ部18aの最大径と最小径の差は僅かであり、ニードル弁軸18を閉弁する際にニードル弁軸18に加わる開弁方向の推力は電動モータ20により閉弁動作には影響を与えることがない。受圧ピストン38の外径をテーパ部18aの最大径に対応させると、テーパ部18aに加わる開弁方向の推力の相殺力を高めることができる。
次に、図6に示す電動式ニードル弁について説明する。図6は図1〜図3に示した電動式ニードル弁における図2と同様の部分が示されている。
図1〜図3に示した電動式ニードル弁においては、シールホルダー33と弁体受け部材30とが別部品となっており、シールホルダー33が弁体受け部材30に密着嵌合されている。これに対して、図6に示す電動式ニードル弁においては、シールホルダー33が弁体受け部材30に一体に設けられている。また、図1〜図3に示した電動式ニードル弁においては、受圧ピストン38とニードル弁軸18とが別部品となっており、ニードル弁軸18は受圧ピストン38の雄ねじ37にねじ結合されている。これに対して、図6に示す電動ニードル弁においては、受圧ピストン38がニードル弁軸18に一体に設けられている。
図6に示されるニードル弁軸18のテーパ部18aにおける大径部と小径部は、上述したニードル弁軸18とは大小関係が逆となっている。つまり、テーパ部18aは電動モータ20側の一端部が小径部となっており、他端部が大径部となっている。このように、テーパ部18aのテーパ面の向きは、いずれを小径部としても良い。図6に示されるように、ニードル弁軸18の大径部に圧力相殺軸36が設けられている形態においては、圧力相殺室40内の流体によりニードル弁軸18には閉弁方向の推力がねじ軸27に向けて加わることになるが、受圧ピストン38には圧力相殺室40内の流体により開弁方向に加わるので、ニードル弁軸18を開弁方向に駆動する際には電動モータ20には大きな負荷が加わることが防止される。図2に示されたバルブケース14と支持ブロック21と取付ブロック22は、図1に示した電動式ニードル弁と同様のポートブロック10に取り付けられ、ハウジング24を構成している。
図7は比較例の電動ニードル弁を示す断面図である。この電動ニードル弁の基本構造は図4および図5に示したものと同様であり、図7においては図4および図5に示された部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
図7に示されるように、ニードル弁軸18はテーパ部18aとストレート部18bを有しているが、ニードル弁軸18には圧力相殺軸は設けられていない。したがって、第2のポート12の流体はニードル弁軸18の端面50とテーパ部18aの表面を加圧することになり、ニードル弁軸18には図7において右方向つまり開弁方向の推力が流体により加えられることになる。このため、ニードル弁軸18を閉弁方向に駆動する際には、流体によりニードル弁軸18に加わる推力に抗して電動モータ20によりニードル弁軸18を駆動することになる。比較例として示した試作品を使用したところ、ニードル弁軸18の外径とほぼ同様の外径となった小型の電動モータ20ではニードル弁軸18を確実に駆動することができなかった。
これに対して、ニードル弁軸18に圧力相殺軸36を設けて、ニードル弁軸18の端面方向には流体圧を相殺するようにしたところ、小型の電動モータ20によって確実にニードル弁軸18を駆動することができた。
次に、図8〜図10に示す電動式ニードル弁について説明する。ポートブロック10には取付面13に突き当ててバルブケース14が取り付けられ、バルブケース14はポートブロック10に取り付けられるカバー51により覆われている。バルブケース14の弁体収容孔16内には、図6に示された弁体受け部材30と同様にシールホルダー33が一体となった弁体受け部材30が組み込まれている。弁体受け部材30の円筒部30bに形成された貫通孔32は、図9(A)に示されるようにバルブケース14に形成された給排孔19bによりポート12の連通室12aを介して第2のポート12に連通してしいる。一方、バルブケース14に形成された給排孔19aは、図9(B)に示されるようにポートブロック10の両側に形成された凹部52に連通している。この凹部52はポートブロック10に形成された貫通孔52aを介して連通室11aに連通しており、ポート11は給排孔19aを介して弁体受け部材30の端面に連通している。
第1のポート11と第2のポート12はポートブロック10に同軸状に形成されており、両方のポート11,12は直結孔53により直結されている。第1のポート11には流体案内管54aが接続される継手54が取り付けられ、第2のポート12には流体案内管55aが接続される継手55が取り付けられている。流体案内管55aから第2のポート12に流体が供給されたときには直結孔53を閉じて流体を連通孔31に案内し、流体案内管54aから第1のポート11に流体が供給されたときに直結孔53を開放して流体を直接第2のポート12に案内するために、ポートブロック10には逆止弁56が装着されている。
逆止弁56はポート12と連通孔31とを連通させる流路57aが形成された弁体57を有し、ポートブロック10に固定された固定リング58と弁体57との間に装着されたばね部材としての圧縮コイルばね59により、弁体57には直結孔53を閉じる方向のばね力が加えられている。弁体57には直結孔53と弁体57との間をシールするためにシール材60が装着されている。例えば、この電動式ニードル弁がピストンロッドを直線往復動するために流体圧シリンダと流体供給源とを有する図示しない流体回路に使用される場合には、第1のポート11が流体案内管54aにより流体供給源に接続され、第2のポート12が流体案内管55aにより流体圧シリンダの圧力室に接続されて使用される場合がある。この場合には、流体圧源から流体案内管54aにより第1のポート11に供給された流体を流体圧シリンダの圧力室に供給するときには、流体は直結孔53を貫通して流体が圧力室に供給される。一方、圧力室内から排出されて流体案内管55aにより第2のポート12に戻される流体は、連通孔31を流れてニードル弁軸18により流量が調節されて第1のポート11に流れる。
弁体受け部材30に組み込まれたニードル弁軸18の先端には圧力相殺軸36が取り付けられ、圧力相殺軸36には受圧ピストン38が設けられている。バルブケース14には、弁体収容孔16よりも小径の円筒部14cが一体に設けられており、この円筒部14cにはニードル弁軸18の基端に設けられた連結端部18cが軸方向に摺動自在に嵌合されている。この連結端部18cはストレート部18bよりも大径となっており、受圧ピストン38の外径とほぼ同一の外径となっている。ストレート部18bにはスペーサ61が取り付けられ、弁座面35にニードル弁軸18のテーパ部18aが接触すると、スペーサ61が弁体受け部材30の端面に接触するようになっている。連結端部18cにはウエアリング62とシール部材25が設けられている。
連結端部18cにはねじ孔26が形成され、このねじ孔26にはねじ軸27の雄ねじ部27aがねじ結合されている。バルブケース14にはモータ収容孔16aが形成されており、このモータ収容孔16aに組み込まれる電動モータ20の主軸28は、ねじ軸27の基端部に設けられたジョイント部27bに連結されるようになっている。
ニードル弁軸18の連結端部18cの外周面には、図10(B)に示されるように、軸方向に延びる平坦面45が形成されている。平坦面45は連結端部18cを円周方向に180度の位相をずらして2個所切り欠くことにより2つの平坦面45が相互に平行となってニードル弁軸18の連結端部18cに形成されている。バルブケース14には、図10(A)に示されるように、それぞれの平坦面45に接触するガイド面63がガイドとして形成されている。それぞれのガイド面63はニードル弁軸18の移動方向に対して直角方向を向いている。それぞれのガイド面63は、ねじ軸27を回転させてニードル弁軸18を軸方向に駆動する際に、ニードル弁軸18の回転を規制して軸方向移動を許容する。
図8に示されるように、カバー51の内部には電動モータ20の給電ケーブル64が接続される基板65が組み込まれている。基板65には給電ケーブル64に電気的に接続されたコネクタ66が取り付けられており、コネクタ66には電源に接続された電源ケーブルが接続されるようになっている。カバー51には開閉蓋67が取り付けられており、開閉蓋67を開くとコネクタ66が外部に露出される。
図8に示される電動式ニードル弁も、上述したそれぞれの電動式ニードル弁と同様に、ニードル弁軸18の先端に圧力相殺軸36が設けられ、この圧力相殺軸36には受圧ピストン38が取り付けられており、受圧ピストン38は連通孔31のうち弁座面35に連なるとともに弁座面35よりも大径の大径孔31aの内周面に接触して圧力相殺室40を介してテーパ部18aに対向している。したがって、貫通孔32を介して第2のポート12に連通する圧力相殺室40内の流体は、圧力相殺軸36の受圧ピストン38とテーパ部18aの外周面を主として加圧してほぼバランスすることになり、ニードル弁軸18の軸方向推力はわずかである。連通孔31内の流体は、ニードル弁軸18に対してこれを図1および図2において右方向つまり開弁方向に推力を加えるが、受圧ピストン38に対しては逆方向に推力を加えることになる。これにより、ニードル弁軸18に対して開弁方向に加わる軸方向推力は、圧力相殺軸36によって相殺されることになる。
次に、図11に示す電動式ニードル弁について説明する。この電動式ニードル弁はポートブロック10とバルブケース14とを有している。それぞれは図8に示されたポートブロック10とバルブケース14と基本構造が同一であり、ポートブロック10とバルブケース14とによりハウジング24が形成されている。
バルブケース14にはモータ装着孔16bが形成されており、モータ装着孔16bには電動モータ20が取り外し自在に装着されるようになっている。電動モータ20の主軸28には十字形状の噛み合い部71が設けられ、ねじ軸27のジョイント部27bには噛み合い部71が入り込む噛み合い孔72が形成されている。これにより、電動モータ20をモータ装着孔16bに挿入して噛み合い部71を噛み合い孔72に噛み合わせると、主軸28はねじ軸27に連結される。電動モータ20をモータ装着孔16bから取り外すと、噛み合い部71は噛み合い孔72から離れて主軸28とねじ軸27との連結が解除される。
図11に示される電動式ニードル弁においては、電動モータ20をハウジング24のバルブケース14から取り外すことができるので、1つの電動式ニードル弁の弁開度を調整した後には、電動モータ20をバルブケース14が取り外して他の電動式ニードル弁の弁開度を調整することができる。電動モータ20を取り外した後に、ねじ軸27が回転するのを防止するために、バルブケース14にはロックねじ73が回転防止機構として取り付けられている。ロックねじ73は、電動モータ20によりねじ軸27を駆動する際には緩められ、電動モータ20を取り外す際にはねじ軸27に締め付けられる。
次に、図12(A),(B)に示す電動式ニードル弁について説明する。図12に示される電動式ニードル弁においては、バルブケース14に形成されたギヤ収容室16cにはねじ軸27を支持する軸受74が配置され、ねじ軸27にはウオームホイール75が設けられている。バルブケース14には図12(B)に示されるようにねじ軸27に対して直角方向に延びる駆動軸76が回転自在に組み込まれ、この駆動軸76にはウオームホイール75に噛み合うウオーム77が設けられている。駆動軸76には電動モータ20の主軸28に設けられた十字形状の噛み合い部71が入り込む噛み合い孔72が形成されている。これにより、電動モータ20をバルブケース14の側面から噛み合い部71を噛み合い孔72に噛み合わせるようにバルブケース14に押し込むと、主軸28は駆動軸76に連結される。電動モータ20をバルブケース14から取り外すと、噛み合い部71は噛み合い孔72から離れて主軸28と駆動軸76との連結が解除される。
ウオーム77とウオームホイール75とからなる減速機構は、ウオーム77の回転をウオームホイール75に伝達する。一方、ウオームホイール75に回転力が加えられても、ウオームホイール75の回転はウオーム77により規制されることになり、ウオーム77とウオームホイール75とからなる減速機構は回転防止機構となっている。これにより、電動モータ20を取り外しても、ねじ軸27の回転が防止されてニードル弁軸18の軸方向移動が防止される。
次に、図13(A),(B)に示す電動式ニードル弁について説明する。図13に示す電動式ニードル弁においては、バルブケース14に形成されたモータ装着孔16bにはねじ軸27を支持する軸受81が配置されている。ねじ軸27には、図11に示したねじ軸27と同様に、電動モータ20の主軸28に設けられた噛み合い部71が入り込む噛み合い孔72が形成されている。これにより、電動モータ20をねじ軸27に連結した状態と、連結を解除した状態とにすることができる。
ねじ軸27にはラチェットホイール82が設けられ、ラチェットホイール82に隣接させてバルブケース14にはラチェット爪83が取り付けられている。ラチェット爪83とラチェットホイール82との噛み合いにより、ねじ軸27には回転抵抗が加えられている。電動モータ20による主軸28の回転力はねじ軸27に加わる回転抵抗よりも大きく設定されている。これにより、主軸28によりねじ軸27を回転させるときには、ラチェット爪83はラチェットホイール82の外周面に円周方向に山形となった凹凸部を滑ることになる。一方、電動モータ20をハウジング24から取り外した状態のもとでは、ねじ軸27にはラチェット爪83の抵抗力が加えられるので、ねじ軸27の回転が規制される。このように、ラチェットホイール82とラチェット爪83とによりねじ軸27の回転を規制する回転防止機構が形成されている。
次に、図14(A),(B)に示す電動式ニードル弁について説明する。図14に示される電動式ニードル弁おいては、モータ装着孔16bには遊星歯車機構からなる減速ユニット85が装着されており、この減速ユニット85の出力軸はねじ軸27に連結されている。上述したそれぞれの電動モータ20には減速ユニット85が内蔵されているのに対し、図14に示す電動モータ20aには減速ユニット85が内蔵されていない。これにより、電動モータ20aの軸方向長さは上述した電動モータ20よりも短くなっている。
減速ユニット85は、図14(B)に示されるように、ユニットケース86に取り付けられた固定内歯車87と、ユニットケース86内に回転自在に組み込まれる可動内歯車88とを有し、可動内歯車88はねじ軸27に連結されている。固定内歯車87と可動内歯車88には複数の遊星歯車89が噛み合っており、それぞれの遊星歯車89は回転自在のキャリア91に回転自在に装着されている。電動モータ20の主軸28には太陽歯車92が固定されており、電動モータ20をモータ装着孔16bに挿入すると、太陽歯車92はそれぞれの遊星歯車89に噛み合わされる。
固定内歯車87と可動内歯車88は歯数が僅かに相違しそれぞれ転移歯車となっており、それぞれ遊星歯車89に噛み合っているので、主軸28の太陽歯車92の回転は、減速されてねじ軸27に伝達される。減速ユニット85は太陽歯車92を含めて不思議歯車減速機とも言われる減速機構を構成している。この減速ユニット85は、可動内歯車88に回転力を加えても遊星歯車89は回転しないので、ねじ軸27の回転を規制する回転防止機構となっている。
図11〜図14に示される電動式ニードル弁においては、ニードル弁軸18の構造は図8に示されたものと同様の構造となっており、ニードル弁軸18に開弁方向に加わる軸方向推力は圧力相殺軸36により相殺される。したがって、ニードル弁軸18を閉弁方向に駆動する際には、加圧された流体による軸方向推力はわずかなので、出力トルクが小さい小型の電動モータ20を使用してニードル弁軸18を駆動することができる。また、電動式ニードル弁を小型化することができるとともに、少ない消費電力でニードル弁を駆動することができる。
図11〜図14に示される電動式ニードル弁においても、図6に示した電動式ニードル弁と同様に、テーパ部18aの向きを図において左右反転させて、テーパ部18aの大径側をニードル弁軸18の先端部側に設けるようにしても良い。
ニードル弁軸18を駆動するための電動モータ20を図11〜図14に示されるようにハウジング24に対して取り外し自在に装着するようにした形態においては、弁の開度を調整した後には電動モータ20をハウジング24から取り外すことができる。電動モータ20をハウジング24から取り外すようにした形態においては、図11〜図14に示されるように、ねじ軸27の回転を規制するための回転防止機構がハウジング24内に組み込まれることになる。回転防止機構としては、図示された構造に限られない。
この電動式ニードル弁は、流体回路内を流れる圧縮空気等の流体の流量を調整するために使用される。
本発明の電動式ニードル弁は、円筒形状の連通孔の一端部に連通する第1のポート、および前記連通孔の他端部に連通する第2のポートが形成されたハウジングと、前記連通孔内に軸方向に移動自在に装着され、前記連通孔の前記一端部側から前記他端部側に向けて外径が変化し軸方向の位置に応じて前記連通孔の弁座面との間の隙間が変化するテーパ部が形成されたニードル弁軸と、前記ニードル弁軸にねじ結合され、電動モータにより回転駆動され前記ニードル弁軸を軸方向に駆動するねじ軸と、前記ハウジングに設けられ、前記ニードル弁軸の回転を規制して軸方向移動を許容するガイドと、前記ニードル弁軸の先端に設けられ、前記第1と第2のポートの一方のポートの流体により前記ニードル弁軸に前記ねじ軸に向けて加えられる軸方向推力を相殺する受圧ピストンを備えた圧力相殺軸と、前記第1のポートと前記第2のポートとの間に形成されてこれらを連通させる弁体収容孔内に装着され、前記連通孔が形成された円筒部を有する弁体受け部材と、前記弁体受け部材に装着され、前記第1のポートと前記第2のポートとの連通を遮断するシール部材とを有することを特徴とする。
本発明の電動式ニードル弁は、前記弁体受け部材の内部に前記受圧ピストンを摺動自在に配置し、前記受圧ピストンと前記テーパ部との間で前記弁体受け部材内に形成される圧力相殺室と前記第1と第2のポートの一方のポートとを連通させる貫通孔を前記弁体受け部材に形成することを特徴とする。本発明の電動式ニードル弁は、前記第1と第2の一方のポートと連通して形成される圧力相殺室を介して前記弁体受け部材と同軸にスリーブを前記ハウジングに装着し、前記スリーブに前記受圧ピストンを摺動自在に配置することを特徴とする。本発明の電動式ニードル弁は、前記電動モータを前記ハウジングに組み込むことを特徴とする。

Claims (11)

  1. 円筒形状の連通孔の一端部に連通する第1のポート、および前記連通孔の他端部に連通する第2のポートが形成されたハウジングと、
    前記連通孔内に軸方向に移動自在に装着され、前記連通孔の前記一端部側から前記他端部側に向けて外径が変化し軸方向の位置に応じて前記連通孔の弁座面との間の隙間が変化するテーパ部が形成されたニードル弁軸と、
    前記ニードル弁軸にねじ結合され、電動モータにより回転駆動され前記ニードル弁軸を軸方向に駆動するねじ軸と、
    前記ハウジングに設けられ、前記ニードル弁軸の回転を規制して軸方向移動を許容するガイドと、
    前記ニードル弁軸の先端に設けられ、前記第1と第2のポートの一方のポートの流体により前記ニードル弁軸に前記ねじ軸に向けて加えられる軸方向推力を相殺する受圧ピストンを備えた圧力相殺軸とを有することを特徴とする電動式ニードル弁。
  2. 請求項1記載の電動式ニードル弁において、前記第1のポートと前記第2のポートとの間に形成されこれらを連通させる弁体収容孔内に、前記連通孔が形成された円筒部を有する弁体受け部材を装着し、前記弁体受け部材に前記第1のポートと前記第2のポートとの連通を遮断するシール部材を装着することを特徴とする電動式ニードル弁。
  3. 請求項2記載の電動式ニードル弁において、前記弁体受け部材の内部に前記受圧ピストンを摺動自在に配置し、前記受圧ピストンと前記テーパ部との間で前記弁体受け部材内に形成される圧力相殺室と前記第1と第2のポートの一方のポートとを連通させる貫通孔を前記弁体受け部材に形成することを特徴とする電動式ニードル弁。
  4. 請求項2記載の電動式ニードル弁において、前記第1と第2の一方のポートと連通して形成される圧力相殺室を介して前記弁体受け部材と同軸にスリーブを前記ハウジングに装着し、前記スリーブに前記受圧ピストンを摺動自在に配置することを特徴とする電動式ニードル弁。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動式ニードル弁において、前記電動モータを前記ハウジングに組み込むことを特徴とする電動式ニードル弁。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動式ニードル弁において、前記電動モータを前記ハウジングに取り外し自在に装着することを特徴とする電動式ニードル弁。
  7. 請求項6記載の電動式ニードル弁において、前記電動モータを前記ハウジングから取り外したときに前記ねじ軸の回転を規制する回転防止機構を前記ハウジングに設けることを特徴とする電動式ニードル弁。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動式ニードル弁において、前記第1のポートと前記第2のポートとを直結させる直結孔を前記ハウジングに形成し、一方の前記ポートから流体が供給されたときに前記直結孔を閉じて流体を前記連通孔に案内し、他方の前記ポートから流体が供給されたときに前記直結孔を開いて前記直結孔を介して一方の前記ポートに直接流体を案内する逆止弁を前記直結孔内に装着することを特徴とする電動式ニードル弁。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動式ニードル弁において、前記圧力相殺軸にその径方向に貫通して軸方向に延びる長孔を形成し、当該長孔を貫通して前記円筒部に固定される棒材により前記ニードル弁軸の回転を規制して軸方向移動を許容するガイドを形成することを特徴とする電動式ニードル弁。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動式ニードル弁において、前記ニードル弁軸の外周面に軸方向に延びる平坦面を形成し、前記ハウジングに取り付けられ前記平坦面に接触する棒材により前記ニードル弁軸の回転を規制して軸方向移動を許容するガイドを形成することを特徴とする電動式ニードル弁。
  11. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動式ニードル弁において、前記ニードル弁軸の外周面に軸方向に延びる平坦面を形成し、前記ハウジングに形成され前記平坦面に接触するガイド面により前記ニードル弁軸の回転を規制して軸方向移動を許容するガイドを形成することを特徴とする電動式ニードル弁。
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