JP2013256976A - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2013256976A
JP2013256976A JP2012132109A JP2012132109A JP2013256976A JP 2013256976 A JP2013256976 A JP 2013256976A JP 2012132109 A JP2012132109 A JP 2012132109A JP 2012132109 A JP2012132109 A JP 2012132109A JP 2013256976 A JP2013256976 A JP 2013256976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve port
valve body
port
flat surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012132109A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5995543B2 (ja
Inventor
Daiki Nakagawa
大樹 中川
Naoki Kusaka
直樹 日下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2012132109A priority Critical patent/JP5995543B2/ja
Publication of JP2013256976A publication Critical patent/JP2013256976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5995543B2 publication Critical patent/JP5995543B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sliding Valves (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Abstract

【課題】弁体が弁ポートに食い込んでしまうおそれがなく、特に弁開初期における流量制御を確実に行うことができる流量制御弁を提供すること。
【解決手段】弁体20が、駆動手段を介して弁ポート32の形成方向に対して直交方向に直線移動するよう構成され、弁体の端面と弁ポートの周縁部とがそれぞれ平坦面であり、さらに弁体の平坦面の下方には平坦面から連続してテーパ面24が設けられており、流体によって、弁ポートの周縁部の平坦面に弁体の平坦面が面接触で押圧されることで弁ポートの弁閉がなされ、弁ポートの弁開時には、弁体を弁ポートに対して離反方向に直線移動させて、弁体のテーパ面と弁ポートの周縁部の平坦面との間に僅かな隙間を生じさせることにより、隙間から流体の流出を開始し、さらに弁体を弁ポートに対して離反方向に直線移動させることにより、流体の流出量が漸次増大されるよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は流量制御弁に関し、詳しくは冷暖房用空気調和装置などにおいて冷媒の流量制御に好適な流量制御弁に関する。
従来より冷暖房用空気調和装置などにおいて、冷媒の流量制御に流量制御弁が用いられている。
このような流量制御弁は、例えば特許文献1に開示されているように、モータ部のマグネットロータとロータ軸のネジ送り作用により、弁体を回転させながら弁ポートに接離させることで、弁ポートの開閉量を調整し、流体の流量を制御している。
ここで弁ポートの開閉時における弁体と弁ポートの関係について説明すると、図28に示したように、弁座面110に設けられた弁ポート112は断面円形であり、弁体100は弁ポート112よりも大きな断面円形で先端が円錐状となっている。
そして、弁ポート112に弁体先端の円錐状部分102を挿入し、弁ポート112の周縁部114と弁体100の円錐状部分102とを当接させることで弁閉を行い、弁ポート112から弁体100を離反させていくことで弁ポート112の弁開が行われる。
このように弁ポート112に対する弁体100の位置を調整することにより、流量制御がなされるようになっている。ここで用いられる弁体100は、ニードルと似た形状をしていることから「ニードル弁」と呼ばれ、流量制御弁において好適に用いられている。
特開2010−38219号公報
ところで、このような弁体(以下、ニードル弁とも言う)100を用いた従来の流量制御弁では、弁ポート112の周縁部114とニードル弁100の円錐状部分102とが周状に当接する構造であり、ニードル弁100の円錐状部分102の傾斜角度θaを大きく設定してしまうと、弁ポート112からニードル弁100を離反させて弁ポート112とニードル弁100との間に隙間を生じた際に、急にこの隙間に多くの流体が流れ込むこととなる。
従って、図29に示した「弁開度と流量との関係を示したグラフ」において実線で表したように、図28に示したようなニードル弁100を用いた場合には、弁開初期における流量が多くなってしまい、弁開初期における低流量の制御が困難であった。
なお、図30に示したようにニードル弁200の円錐状部分202の傾斜角度θbを小さく設定すれば、弁ポート212とニードル弁200の円錐状部分202との間に生ずる隙間量を、弁開初期において徐々に増すようにすることができる。図中、符号210は弁座面、214は弁ポート212の周縁部である。
したがってこのような形状のニードル弁200を採用すれば、図29に示した「弁開度と流量との関係を示したグラフ」において破線で表したように、弁開初期から流量を一定に保持することができ、弁開初期における低流量の制御ができると考えられる。
しかしながら、図30に示したような円錐状部分202の傾斜角度θbを小さく設定したニードル弁200は、弁ポート212に対する水平反力が大きく、弁ポート212に対してニードル弁200がくさびのように作用し易い形態であるため、場合によっては弁ポート212にニードル弁200が食い込んでしまい、ニードル弁200が弁ポート212から離脱できなくなってしまう場合があった。
このため、ニードル弁200を離脱できるように、モータ(例えばステッピングモータ)のトルクを予め高めることが考えられるが、このようにするとモータが大型化してしまうとともに製造コストも嵩んでしまうこととなる。
昨今の流量制御弁は、更なる小型化の要請に伴い、ニードル弁の動作に必要最低限のトルクを備えたモータが用いられる場合が多く、新たな構造で特に弁開初期における流量制御を確実に行うことのできる流量制御弁の開発が求められているのが現状である。
本発明はこのような現状に鑑み、弁体が弁ポートに食い込んでしまうおそれがなく、特に弁開初期における流量制御を確実に行うことのできる流量制御弁を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題および目的を達成するために発明されたものであって、
本発明の流量制御弁は、
弁座面に設けられた弁ポートに対し、駆動手段を介して弁体を接離させることで前記弁ポートを通過する流体の流量を制御する流量制御弁であって、
前記流量制御弁は、
前記弁体が、前記駆動手段を介して前記弁ポートの形成方向に対して直交方向に直線移動するよう構成され、
前記弁体と前記弁ポートとを対向させた際に、前記弁体の端面と前記弁ポートの周縁部とがそれぞれ平坦面であり、さらに前記弁体の前記平坦面の下方には前記平坦面から連続してテーパ面が設けられており、
前記流体によって、前記弁ポートの周縁部の平坦面に前記弁体の平坦面が面接触で押圧されることで前記弁ポートの弁閉がなされ、
前記弁ポートの弁開時には、
前記弁体を弁ポートに対して離反方向に直線移動させて、前記弁ポートの周縁部の平坦面に対して前記弁体の平坦面を摺動させて行き、さらに前記弁体の平坦面から連続するテーパ面の一部が前記弁ポートの周縁部の平坦面と対向する位置に差し掛かった際に、前記弁体のテーパ面と前記弁ポートの周縁部の平坦面との間に僅かな隙間を生じさせることにより、前記隙間から前記流体の流出を開始し、
さらに前記弁体を弁ポートに対して離反方向に直線移動させることにより、前記流体の流出量が漸次増大されるよう構成されていることを特徴とする。
このように平坦面に設けられた弁ポートに対して弁体の平坦面が摺動して弁ポートを徐々に開閉していく構造であれば、特に弁開初期における流量制御を確実に行うことができる。
また弁体と弁ポートの構造が、従来のような円に円錐が挿入される所謂くさび構造のものとは全く異なるため、弁体が弁ポートに食い込んでしまうといった問題を生ずることがない。
また、本発明の流量制御弁は、
前記弁ポートが、
対向する一方側の弁座面と他方側の弁座面のそれぞれに設けられた、一方側弁ポートと他方側弁ポートであって、
前記弁体が、前記一方側弁ポートと他方側弁ポートの間に位置し、
さらに前記弁体は、
前記一方側弁ポートと対向する一方側の端面が平坦面であるとともに、前記他方側弁ポートと対向する他方側の端面が平坦面であり、
前記一方側の端面と他方側の端面のそれぞれの平坦面の下方には、前記平坦面から連続してそれぞれテーパ面が設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、一方側弁ポートから他方側弁ポートへ向かって流体を流す際にも、反対に他方側弁ポートから一方側弁ポートへ向かって流体を流す際にも、本発明の流量制御弁を用いることができる。
また、本発明の流量制御弁は、
前記弁体のテーパ面の下方には、前記弁ポートに対して前記弁体を摺動させた際に摺動安定性を向上させるために前記弁座面と面接触される安定面が設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、流体の圧力によって弁ポートに弁体が押圧された際に、弁ポートを挟んで上方と下方の弁座面と、弁体の平坦面と安定面の2つの面が接触することとなるため、弁体の安定性が増し、確実に弁開時における流量制御を行うことができる。
また、本発明の流量制御弁は、
前記弁体の前記テーパ面の下端部には、前記流体の流出量を向上させる貫通穴が設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、貫通穴からたくさんの流体を流出させることができる。したがって短時間で多量の流体の移動を行うことができる。
また、本発明の流量制御弁は、
前記弁体のテーパ面と安定面との間には、前記流体の流出量を向上させる貫通穴が設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、貫通穴からたくさんの流体を流出させることができる。したがって急に多量の流体の移動が必要となっても短時間で行うことができる。
また、本発明の流量制御弁は、
前記弁体は、少なくとも厚み方向が線対称形状であることを特徴とする。
このように構成することにより、一方側弁ポートから他方側弁ポートへ向かって流体を流す際にも、反対に他方側弁ポートから一方側弁ポートへ向かって流体を流す際にも、同条件で本発明の流量制御弁を用いることができる。
また、本発明の流量制御弁は、
弁座面に設けられた弁ポートに対し、駆動手段を介して弁体を接離させることで前記弁ポートを通過する流体の流量を制御する流量制御弁であって、
前記流量制御弁は、
前記弁体が、前記駆動手段を介して前記弁ポートの形成方向に対して直交方向に直線移動するよう構成され、
前記弁体と前記弁ポートとを対向させた際に、前記弁体の端面と前記弁ポートの周縁部とがそれぞれ平坦面であり、さらに前記弁ポートの下方に位置する前記弁ポートの周縁部の平坦面の一部には、前記弁ポートと連通するテーパ部が設けられており、
前記流体によって、前記弁ポートの周縁部の平坦面に前記弁体の平坦面が面接触で押圧されることで前記弁ポートの弁閉がなされ、
前記弁ポートの弁開時には、
前記弁体を弁ポートに対して離反方向に直線移動させて、前記弁ポートの周縁部の平坦面に対して前記弁体の平坦面を摺動させて行き、さらに前記弁体の平坦面が前記弁ポートと連通するテーパ部と対向する位置に差し掛かった際に、前記弁体の平坦面と前記弁ポートと連通するテーパ部との間に僅かな隙間を生じさせることにより、前記隙間から前記流体の流出を開始し、
さらに前記弁体を弁ポートに対して離反方向に直線移動させることにより、前記流体の流出量が漸次増大されるよう構成されていることを特徴とする。
このように平坦面に設けられテーパ部が連通された弁ポートに対して弁体の平坦面が摺動して弁ポートを徐々に開閉していく構造であれば、特に弁開初期における流量制御を確実に行うことができる。
また弁体と弁ポートの構造が、従来のような円に円錐が挿入される所謂くさび構造のものとは全く異なるため、弁体が弁ポートに食い込んでしまうといった問題を生ずることがない。
また、本発明の流量制御弁は、
前記弁ポートが、
対向する一方側の弁座面と他方側の弁座面のそれぞれに設けられた、一方側弁ポートと他方側弁ポートであって、
前記一方側弁ポートの下方に位置する前記一方側弁ポートの周縁部の平坦面の一部には、前記一方側弁ポートと連通する一方側テーパ部が設けられるとともに、前記他方側弁ポートの下方に位置する前記他方側弁ポートの周縁部の平坦面の一部には、前記他方側弁ポートと連通する他方側テーパ部が設けられており、
前記弁体が、前記一方側弁ポートと他方側弁ポートの間に位置し、
さらに前記弁体は、
前記一方側弁ポートと対向する一方側の端面が平坦面であるとともに、前記他方側弁ポートと対向する他方側の端面が平坦面であることを特徴とする。
このように構成することにより、一方側弁ポートから他方側弁ポートへ向かって流体を流す際にも、反対に他方側弁ポートから一方側弁ポートへ向かって流体を流す際にも、本発明の流量制御弁を用いることができる。
また、本発明の流量制御弁は、
前記駆動手段が、電動駆動手段であることを特徴とする。
このように電動駆動手段で弁体の移動を行うようにした流量制御弁であれば、弁開初期における流体の低流量の制御を細かく行うことができ、例えば本流量制御弁を冷暖房用空気調和装置などに適用した際には、温度調整時に要するエネルギーの省エネルギー化、流量制御用のコンピュータプログラムの簡素化などに寄与することができる。
本発明によれば、弁体が弁ポートに食い込んでしまうおそれがなく、特に弁開初期における流量制御を確実に行うことができる流量制御弁を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態における流量制御弁の全体構造を説明するための概略図である。 図2は本発明の第1の実施形態における流量制御弁の要部の横断面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態における流量制御弁に用いられる弁体の要部を示した斜視図である。 図4は本発明の第1の実施形態における弁ポートの弁閉状態を説明するための説明図であり、図4(a)は流量制御弁の要部拡大図、図4(b)は図4(a)のA−A矢視図である。 図5は本発明の第1の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図5(a)は流量制御弁の要部拡大図、図5(b)は図5(a)のA−A矢視図である。 図6は本発明の第1の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図6(a)は流量制御弁の要部拡大図、図6(b)は図6(a)のA−A矢視図である。 図7は、本発明の第2の実施形態における流量制御弁に用いられる弁体の要部を示した斜視図である。 図8は本発明の第2の実施形態における弁ポートの弁閉状態を説明するための説明図であり、図8(a)は流量制御弁の要部拡大図、図8(b)は図8(a)のA−A矢視図である。 図9は本発明の第2の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図9(a)は流量制御弁の要部拡大図、図9(b)は図9(a)のA−A矢視図である。 図10は本発明の第2の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図10(a)は流量制御弁の要部拡大図、図10(b)は図10(a)のA−A矢視図である。 図11は、本発明の第3の実施形態における流量制御弁に用いられる弁体の要部を示した斜視図である。 図12は本発明の第3の実施形態における弁ポートの弁閉状態を説明するための説明図であり、図12(a)は流量制御弁の要部拡大図、図12(b)は図12(a)のA−A矢視図である。 図13は本発明の第3の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図13(a)は流量制御弁の要部拡大図、図13(b)は図13(a)のA−A矢視図である。 図14は本発明の第3の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図14(a)は流量制御弁の要部拡大図、図14(b)は図14(a)のA−A矢視図である。 図15は、本発明の第4の実施形態における流量制御弁に用いられる弁体の要部を示した斜視図である。 図16は本発明の第4の実施形態における弁ポートの弁閉状態を説明するための説明図であり、図16(a)は流量制御弁の要部拡大図、図16(b)は図16(a)のA−A矢視図である。 図17は本発明の第4の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図17(a)は流量制御弁の要部拡大図、図17(b)は図17(a)のA−A矢視図である。 図18は本発明の第4の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図18(a)は流量制御弁の要部拡大図、図18(b)は図18(a)のA−A矢視図である。 図19は、本発明の第5の実施形態および第6の実施形態における流量制御弁に用いられる弁体の要部を示した斜視図である。 図20は本発明の第5の実施形態における弁ポートの弁閉状態を説明するための説明図であり、図20(a)は流量制御弁の要部拡大図、図20(b)は図20(a)のA−A矢視図である。 図21は本発明の第5の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図21(a)は流量制御弁の要部拡大図、図21(b)は図21(a)のA−A矢視図である。 図22は本発明の第5の実施形態におけるテーパ部の別の形態を示した図21(b)と同様なA−A矢視図である。 図23は本発明の第6の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図23(a)は流量制御弁の要部拡大図、図23(b)は図23(a)のA−A矢視図である。 図24は本発明の第6の実施形態における弁ポートの弁閉状態を説明するための説明図であり、図24(a)は流量制御弁の要部拡大図、図24(b)は図24(a)のA−A矢視図である。 図25は本発明の第6の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図25(a)は流量制御弁の要部拡大図、図25(b)は図25(a)のA−A矢視図である。 図26は本発明の第6の実施形態における弁ポートの弁開状態を説明するための説明図であり、図26(a)は流量制御弁の要部拡大図、図26(b)は図26(a)のA−A矢視図である。 図27は本発明の他の実施形態における流量制御弁の要部の横断面図である。 図28は従来の流量制御弁の要部拡大図である。 図29は、弁開度と流量との関係を示したグラフである。 図30は従来の流量制御弁の要部拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の流量制御弁は、例えば冷暖房用空気調和装置などにおいて冷媒の流量制御に好適に用いられるものである。
なお、図面中に付された矢印は、流体の流れ方向を示したものである。また符号の名称について、一方側と他方側とが有る場合、一方側には符号の後に「a」、他方側には符号の後に「b」を付している。
さらに方向について、本明細書でいう上下方向、左右方向は、図1に示した流量制御弁を見た際の方向を指すものである。
本発明の流量制御弁10は、図1に示したように、弁室構成部材60の弁座面30に設けられた弁ポート32と、弁室構成部材60の弁体収容部62に挿入された弁体20と、この弁体20を弁ポート32に対して接離する電動駆動手段(本実施形態では、マグネットロータ40と、これとともに回転するロータ軸42)と、を少なくとも有している。
電動駆動手段については、図1において一部省略して記載がなされているが、実際にはマグネットロータ40の外側にステータコイル(図示せず)が配設されてなるものである。
また、ロータ軸42には雄ネジ部分44が設けられており、この雄ネジ部分44と、流量制御弁10の本体46に設けられた雌ネジ部分48とが螺合されている。
そして、ステータコイル(図示せず)にパルス電流を流すことで、マグネットロータ40を回転させ、ロータ軸42が本体46に対して回転しながら上下動するようになっている。
また弁体20の上端部にはフランジ部21が設けられ、このフランジ部21をロータ軸42下端の支持部45で支持している。
なお、弁体20のフランジ部21とロータ軸42の支持部45との間にはクリアランスが設けられており、これにより弁体20がロータ軸42に対して左右方向にわずかにスライド可能となっている。このような構造により、後述する弁体20が弁ポート32に向かって押し付けられ易くなっている。
なおロータ軸42と、支持部45でフランジ部21が支持された弁体20との間には、弁体20と点接触するよう構成された調整部材50が設けられており、これによりロータ軸42の回転と弁体20とを切り離し、ロータ軸42が回転しながら上下動した際に、弁体20は回転せず、直線的に上下動するようにしている。
このような流量制御弁10における電動駆動手段の構造や作動原理は、基本的には従来から用いられている流量制御弁の電動駆動手段と同じであり、またその他の公知技術を用いても良いものである。
そして、電動駆動手段により、弁ポート32を弁体20で塞いだ状態から、弁体20を弁ポート32から離反させ弁ポート32を弁開したり、逆に弁ポート32に弁体20を接近させて弁ポート32を弁体20で弁閉することにより、流体の流量制御を行っている。
このような流量制御弁10において、特に本発明では、弁体20と弁ポート32の構造に特徴点を有しており、以下、この特徴的な弁体20と弁ポート32の構造について説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態における流量制御弁10で用いられる弁体20および弁ポート32は、図1に示したように、まず弁体20が、弁ポート32の形成方向(本実施形態では左右方向)に対して直交方向(本実施形態では上下方向)に直線的に移動するよう構成されている。
また、弁体20は、弁体収容部62内において、少なくとも左右の方向に若干の隙間を有しており、これにより弁体20が弁体収容部62内で自由に動ける状態となっている。
そして図2に示したように、弁体20と弁ポート32とを対向させた際に、それぞれの対向する端面が平坦面、すなわち対向する弁体20と弁ポート32の周縁部とが平坦面22,34となっている。
さらに図3に示したように弁体20の平坦面22の下方には、この平坦面22から連続するテーパ面24が設けられている。
なお、第1の実施形態における弁体20は、弁ポート32と対向する平坦面22とは反対側も平坦面29としているが、こちら側の面形状は特に限定されるものではなく、後述するように流体の圧力によって、弁体20が弁ポート32に向かって押圧されることとなるため、その際に流体の圧力を受け易い形態であれば特に限定されるものではないものである。
そして図4(a),(b)に示したように、弁閉状態において、弁ポート32の周縁部の平坦面34と、弁体20の平坦面22とは対向した状態であり、このとき弁体20が流体の圧力(本実施形態では左から右に向かう矢印)により、弁ポート32に押圧された状態となり、流体が弁ポート32内に流入することがないようになっている。
さらに図5(a),(b)に示したように、弁体20を上方に移動させ、弁ポート32から弁体20を離反させて行くと、弁ポート32の周縁部の平坦面34に対して今度は弁体20のテーパ面24が対向するようになり、弁ポート32と弁体20との間に僅かな隙間を生ずる。
この時、弁体20のテーパ面24の傾斜角度θcが小さければ小さいほど、弁ポート32と弁体20との間に生ずる弁開初期の隙間を小さくすることができ、結果として弁開初期において流体の低流量を制御することができる。
ここで、流体の低流量の制御に適したテーパ面24の傾斜角度θcとしては、好ましくは、1°〜50°の範囲内、さらに好ましくは1°〜20°の範囲内である。
そして図6(a),(b)に示したように、さらに弁ポート32から弁体20を離反させて行くと、弁ポート32を遮断するものがなくなり、流体をスムーズに弁ポート32内に流入させることができる。
このような第1の実施形態における流量制御弁10は、上記したように弁体20が上下方向に直線的に移動し、弁体20と弁ポート32とが面接触する構造であり、テーパ面24の傾斜角度θcにより特に流体の低流量時における制御を確実に行うことができるものである。
<第2の実施形態>
次に本発明の第2の実施形態における流量制御弁10について、図7〜図10を用いて説明する。
図7〜図10に示した弁体および弁ポートの構造は、基本的には、図3〜図6に示した第1の実施形態と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
第2の実施形態における弁体20は、図7に示したように、弁体20の平坦面22およびテーパ面24が、弁体20の厚み方向の両側面に設けられ、弁室構成部材60において、一方側弁ポート32aと他方側弁ポート32bの両方を備えている点で、第1の実施形態における弁体20および弁ポート32の構造と異なっている。
このような構造を用いた場合には、図8(a),(b)に示したように、まず弁室構成部材60の一方側弁ポート32aと他方側弁ポート32bとの間に、この弁体20が位置するように配設される。
そして、流体を一方側弁ポート32aから他方側弁ポート32bへ向かって、また他方側弁ポート32bから一方側弁ポート32aへ向かって流通させることができるようになっている。
なお、他方側弁ポート32bから一方側弁ポート32aに向かって流体を流通させる際については、基本的に第1の実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
一方側弁ポート32aから他方側弁ポート32bに向かって流体を移動させる際には、まず図8(a),(b)に示したように、弁閉状態において他方側弁ポート32bの周縁部の平坦面34bと、弁体20の平坦面22bとが対向した状態であり、このとき弁体20が流体の圧力(本実施形態では右から左に向かう矢印)により、他方側弁ポート32bに向かって押圧された状態となり、流体の流出を確実に防止している。
さらに図9(a),(b)に示したように、他方側弁ポート32bから弁体20を離反させて行くと、他方側弁ポート32bの周縁部の平坦面34bに対して、今度は弁体20のテーパ面24bが対向するようになり、他方側弁ポート32bと弁体20との間に僅かな隙間が生じ、流体の流出が開始されることとなる。
そして図10(a),(b)に示したように、さらに他方側弁ポート32bから弁体20を離反させて行くと、他方側弁ポート32bを遮るものがなくなり、流体を完全に一方側弁ポート32aから他方側弁ポート32bに流出させることができる。
なお、本実施形態では、弁体20に形成された一方側テーパ面24aの傾斜角度θd、および他方側テーパ面24bの傾斜角度θeを同じ角度とし、弁体20の厚み方向に対して線対称形状となるように構成している。
したがって、流体を一方側弁ポート32aから他方側弁ポート32bへ向かって流通させる際と、他方側弁ポート32bから一方側弁ポート32aへ向かって流通させる際と、同じように流量の制御ができる。
しかしながら、傾斜角度θd,θeをそれぞれに変えて、流れ方向で流量を変えるように構成しても良いものである。
<第3の実施形態>
次に本発明の第3の実施形態における流量制御弁10について、図11〜図14を用いて説明する。
図11〜図14に示した弁体および弁ポートの構造は、基本的には、図7〜図10に示した第2の実施形態と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
第3の実施形態における弁体20は、図11に示したように、弁体20のテーパ面24a,24bの下方に安定面26a,26bを有する点で、第2の実施形態における弁体20と異なっている。
なお、本実施形態においても、他方側弁ポート32bから一方側弁ポート32aに向かって流体を移動させる際については、基本的に第1の実施形態および第2の実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
一方側弁ポート32aから他方側弁ポート32bに向かって流体を移動させる際には、まず図12(a),(b)に示したように、弁閉状態において他方側弁ポート32bの周縁部の平坦面34bと、弁体20の平坦面22bと安定面26bとが対向した状態であり、このとき弁体20が流体の圧力(本実施形態では右から左に向かう矢印)により他方側弁ポート32bに向かって押圧された状態となり、流体の流出を確実に防止している。
この時、弁体20の平坦面22bに加えて安定面26bについても、他方側弁ポート32bの周縁部の平坦面34bと当接しているため、第2の実施形態の構造よりもさらに弁体20を安定させることができる。
さらに図13(a),(b)に示したように、他方側弁ポート32bから弁体20を離反させて行くと、他方側弁ポート32bの周縁部の平坦面34bに対して、弁体20のテーパ面24bが対向するようになり、他方側弁ポート32bと弁体20との間に僅かな隙間が生じ、流体の流出が開始されることとなる。
そして図14(a),(b)に示したように、さらに他方側弁ポート32bから弁体20を離反させて行くと、他方側弁ポート32bと弁体20との隙間が最大となり、この隙間から流体を確実に流出させることができる。
このように、本実施形態では弁体20に平坦面22a,22bとは他に安定面26a,26bを有するため、弁体20が流体の圧力を受けても傾くような心配がなく、安定して弁体20を移動させることができる。
<第4の実施形態>
次に本発明の第4の実施形態における流量制御弁10について、図15〜図18を用いて説明する。
図15〜図18に示した弁体および弁ポートの構造は、基本的には、図11〜図14に示した第3の実施形態と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
第4の実施形態における弁体20は、図15に示したように、弁体20のテーパ面24a,24bと安定面26a,26bとの間に、弁体20の厚み方向に貫通する貫通穴28を有する点で、第3の実施形態における弁体20と異なっている。
なお、本実施形態においても、他方側弁ポート32bから一方側弁ポート32aに向かって流体を移動させる際については、基本的に第1の実施形態から第3の実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
一方側弁ポート32aから他方側弁ポート32bに向かって流体を移動させる際には、まず図16(a),(b)に示したように、弁閉状態において他方側弁ポート32bの周縁部の平坦面34bと、弁体20の平坦面22bと安定面26bとが対向した状態であり、このとき弁体20が流体の圧力(本実施形態では右から左に向かう矢印)により他方側弁ポート32bに向かって押圧された状態となり、流体の流出を確実に防止している。
この時、弁体20の平坦面22bに加えて安定面26bについても、他方側弁ポート32bの周縁部の平坦面34bと当接しているため、弁体20を安定させることができる。
さらに図17(a),(b)に示したように、他方側弁ポート32bから弁体20を離反させて行くと、他方側弁ポート32bの周縁部の平坦面34bに対して、弁体20のテーパ面24bが対向するようになり、他方側弁ポート32bと弁体20との間に僅かな隙間が生じ、流体の流出が開始されることとなる。
この時、流体は、他方側弁ポート32bと弁体20との隙間から流出するとともに、弁体20のテーパ面24a,24bと安定面26a,26bとの間に設けられた貫通穴28から流出されることとなる。
貫通穴28の断面形状は、本実施形態では四角形としているが、他にも例えば円形、楕円形、三角形などとすることができ、特に限定されるものではないものである。要は流量を増すことに寄与することができるだけの断面積を有する貫通穴であることが重要である。
そして図18(a),(b)に示したように、さらに他方側弁ポート32bから弁体20を離反させて行くと、他方側弁ポート32bと弁体20の貫通穴28とが水平方向に並び、大きな流通経路が構成される。したがって、流体の流量を最大限に増して、流体を流出することができる。
このように、本実施形態では、弁体20に平坦面22a,22bとは他に安定面26a,26bを有するとともに、さらに弁体20のテーパ面24a,24bと安定面26a,26bとの間に貫通穴28を有するため、弁体20が流体の圧力を受けても傾くような心配がなく、安定して弁体20を移動させることができるとともに、弁開終期における流体の流量を最大限に増し、流体を効率良く流出させることができる。
<第5の実施形態>
次に本発明の第5の実施形態における流量制御弁10について、図19〜図23を用いて説明する。
本発明の第5の実施形態における流量制御弁10で用いられる弁体20は、図19に示したように、弁体20の両側面が平坦面22,29となっており、第1の実施形態から第4の実施形態における弁体20には設けられているテーパ面24が、設けられていない。
そして、上記のテーパ面24の替わりとして、図20(a),(b)に示したように、弁ポート32の下方に位置する弁ポート32の周縁部の平坦面34の一部に、弁ポート32と連通するテーパ部36が設けられている。
このような本発明の第5の実施形態における流量制御弁10では、弁閉状態において、弁ポート32の周縁部の平坦面34と、弁体20の平坦面22とは対向した状態であり、このとき弁体20が流体の圧力(本実施形態では左から右に向かう矢印)により、弁ポート32に押圧された状態となり、流体が弁ポート32内に流入することがないようになっている。
さらに図21(a),(b)に示したように、弁体20を上方に移動させ、弁ポート32から弁体20を離反させて行くと、弁ポート32の周縁部の平坦面34の一部に設けられたテーパ部36に対して、今度は弁体20の平坦面22が対向するようになり、弁ポート32と連通するテーパ部36と、弁体20との間に、僅かな隙間を生ずる。
この時、図21(a)に示した方向において、弁ポート32と連通するテーパ部36の傾斜角度θfが小さければ小さいほど、弁ポート32と弁体20との間に生ずる弁開初期の隙間を小さくすることができ、結果として弁開初期において流体の低流量を制御することができる。
ここで、流体の低流量の制御に適したテーパ部36の傾斜角度θfとしては、好ましくは、1°〜50°の範囲内、さらに好ましくは1°〜20°の範囲内である。
なお、図21(b)に示した方向において、テーパ部36は、弁ポート32に向かうに従って、徐々にテーパ部36の幅が広がる、すなわち扇状の形態とすることが好ましい。
このようにテーパ部36が扇状であれば、弁開初期において流体の低流量をさらに制御し易くすることができる。
なおテーパ部36は、図22に示したように、弁ポート32に向かう幅が一定であっても良く、この形態を排除したものではないものである。
そして図23(a),(b)に示したように、さらに弁ポート32から弁体20を離反させて行くと、弁ポート32を遮断するものがなくなり、流体をスムーズに弁ポート32内に流入させることができる。
このような第5の実施形態における流量制御弁10は、上記したように弁体20が上下方向に直線的に移動し、弁体20と弁ポート32とが面接触する構造であり、弁ポート32と連通するテーパ部36の傾斜角度θfにより、特に流体の低流量時における制御を確実に行うことができるものである。
<第6の実施形態>
次に本発明の第6の実施形態における流量制御弁10について、図24〜図26を用いて説明する。
図24〜図26に示した弁体および弁ポートの構造は、基本的には、図19〜図23に示した第5の実施形態と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
第6の実施形態における弁体は、図19に示した第5の実施形態における弁体20と同じ構造であるが、弁室構成部材60において、一方側弁ポート32aと他方側弁ポート32bの両方を備え、さらに一方側弁ポート32aには、その下端に連通する一方側テーパ部36aが設けられ、他方側弁ポート32bには、その下端に連通する他方側テーパ部36bが設けられており、この点で第5の実施形態における弁体20および弁ポート32の構造と異なっている。
このような構造を用いた場合には、図24(a),(b)に示したように、まず弁室構成部材60の一方側弁ポート32aと他方側弁ポート32bとの間に、この弁体20が位置するように配設される。
そして、流体を一方側弁ポート32aから他方側弁ポート32bへ向かって、また他方側弁ポート32bから一方側弁ポート32aへ向かって流通させることができるようになっている。
なお、他方側弁ポート32bから一方側弁ポート32aに向かって流体を流通させる際については、基本的に第5の実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
一方側弁ポート32aから他方側弁ポート32bに向かって流体を移動させる際には、まず図24(a),(b)に示したように、弁閉状態において他方側弁ポート32bの周縁部の平坦面34bと、弁体20の平坦面22bとが対向した状態であり、このとき弁体20が流体の圧力(本実施形態では右から左に向かう矢印)により、他方側弁ポート32bに向かって押圧された状態となり、流体の流出を確実に防止している。
さらに図25(a),(b)に示したように、他方側弁ポート32bから弁体20を離反させて行くと、他方側弁ポート32bの周縁部の平坦面34bの一部に設けられた他方側テーパ部36bに対して、今度は弁体20の平坦面22bが対向するようになり、他方側弁ポート32bに連通する他方側テーパ部36bと弁体20との間に、僅かな隙間が生じ、流体の流出が開始されることとなる。
そして図26(a),(b)に示したように、さらに他方側弁ポート32bから弁体20を離反させて行くと、他方側弁ポート32bを遮るものがなくなり、流体を完全に一方側弁ポート32aから他方側弁ポート32bに流出させることができる。
なお、本実施形態では、一方側テーパ部36aの傾斜角度θg、および他方側テーパ部36bの傾斜角度θhを、同じ角度としている。
したがって、流体を一方側弁ポート32aから他方側弁ポート32bへ向かって流通させる際と、他方側弁ポート32bから一方側弁ポート32aへ向かって流通させる際と、同じように流量の制御ができる。
しかしながら、傾斜角度θg,θhをそれぞれに変えて、流れ方向で流量を変えるように構成しても良いものである。
以上、本発明の流量制御弁10について第1の実施形態から第6の実施形態を用いて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではないものである。
例えば図2に示した弁室構成部材60のように、中実円柱状の本体に、水平方向に貫通穴を開けて弁ポート32を形成するとともに、縦方向に平板状の弁体収容部62を形成する構造の他にも、図27に示したように、円筒状の本体に、水平方向に貫通穴を開け、そこに弁ポート形成部材64を螺着し、円筒状の本体の縦方向の空間を弁体収容部62として弁体20が移動するようにし、弁ポート形成部材64,64の両端面64a,64bが、弁体20との当接面となるような構造としても良いものである。
また弁ポートの断面形状について、上記実施形態では円形を想定して説明しているが、これも限定されるものではなく、例えば楕円形、四角形、三角形などとしても良いものである。
さらには、第1の実施形態(すなわち、弁体は片面にのみテーパ面が形成)に、第3の実施形態(すなわち、安定面を配設)を組み合わせたり、第1の実施形態(すなわち、弁体は片面にのみテーパ面が形成)に、第4の実施形態(すなわち、弁体は安定面と貫通穴を備える)を組み合わせたり、第1の実施形態(すなわち、弁体は片面にのみテーパ面が形成)と第5の実施形態(すなわち、弁ポートに連通するテーパ部を形成)を組み合わせることも可能である。
また、弁体の駆動手段として、第1の実施形態から第4の実施形態ではステッピングモータなどの電動駆動手段を用いて説明を行っているが、これについても限定されるものではなく、例えばハンドルやレバーなどの手動駆動手段を用いて弁体を上下動するようにしても良いなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の実施形態の組み合わせや変更が可能なものである。
10・・・流量制御弁
20・・・弁体
21・・・フランジ部
22・・・平坦面
22a・・一方側の平坦面
22b・・他方側の平坦面
24・・・テーパ面
24a・・一方側テーパ面
24b・・他方側テーパ面
26a・・安定面
26b・・安定面
28・・・貫通穴
29・・・平坦面
30・・・弁座面
30a・・一方側の弁座面
30b・・他方側の弁座面
32・・・弁ポート
32a・・一方側弁ポート
32b・・他方側弁ポート
34・・・平坦面
34a・・一方側の平坦面
34b・・他方側の平坦面
36・・・テーパ部
36a・・一方側テーパ部
36b・・他方側テーパ部
40・・・マグネットロータ
42・・・ロータ軸
44・・・雄ネジ部分
45・・・支持部
46・・・本体
48・・・雌ネジ部分
50・・・調整部材
60・・・弁室構成部材
62・・・弁体収容部
64・・・弁ポート形成部材
64a・・端面
64b・・端面
θa〜θh・傾斜角度
100・・・弁体(ニードル弁)
102・・・円錐状部分
110・・・弁座面
112・・・弁ポート
114・・・周縁部
200・・・ニードル弁
202・・・円錐状部分
210・・・弁座面
212・・・弁ポート
214・・・周縁部

Claims (9)

  1. 弁座面に設けられた弁ポートに対し、駆動手段を介して弁体を接離させることで前記弁ポートを通過する流体の流量を制御する流量制御弁であって、
    前記流量制御弁は、
    前記弁体が、前記駆動手段を介して前記弁ポートの形成方向に対して直交方向に直線移動するよう構成され、
    前記弁体と前記弁ポートとを対向させた際に、前記弁体の端面と前記弁ポートの周縁部とがそれぞれ平坦面であり、さらに前記弁体の前記平坦面の下方には前記平坦面から連続してテーパ面が設けられており、
    前記流体によって、前記弁ポートの周縁部の平坦面に前記弁体の平坦面が面接触で押圧されることで前記弁ポートの弁閉がなされ、
    前記弁ポートの弁開時には、
    前記弁体を弁ポートに対して離反方向に直線移動させて、前記弁ポートの周縁部の平坦面に対して前記弁体の平坦面を摺動させて行き、さらに前記弁体の平坦面から連続するテーパ面の一部が前記弁ポートの周縁部の平坦面と対向する位置に差し掛かった際に、前記弁体のテーパ面と前記弁ポートの周縁部の平坦面との間に僅かな隙間を生じさせることにより、前記隙間から前記流体の流出を開始し、
    さらに前記弁体を弁ポートに対して離反方向に直線移動させることにより、前記流体の流出量が漸次増大されるよう構成されていることを特徴とする流量制御弁。
  2. 前記弁ポートが、
    対向する一方側の弁座面と他方側の弁座面のそれぞれに設けられた、一方側弁ポートと他方側弁ポートであって、
    前記弁体が、前記一方側弁ポートと他方側弁ポートの間に位置し、
    さらに前記弁体は、
    前記一方側弁ポートと対向する一方側の端面が平坦面であるとともに、前記他方側弁ポートと対向する他方側の端面が平坦面であり、
    前記一方側の端面と他方側の端面のそれぞれの平坦面の下方には、前記平坦面から連続してそれぞれテーパ面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。
  3. 前記弁体のテーパ面の下方には、前記弁ポートに対して前記弁体を摺動させた際に摺動安定性を向上させるために前記弁座面と面接触される安定面が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の流量制御弁。
  4. 前記弁体の前記テーパ面の下端部には、前記流体の流出量を向上させる貫通穴が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の流量制御弁。
  5. 前記弁体のテーパ面と安定面との間には、前記流体の流出量を向上させる貫通穴が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の流量制御弁。
  6. 前記弁体は、少なくとも厚み方向が線対称形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の流量制御弁。
  7. 弁座面に設けられた弁ポートに対し、駆動手段を介して弁体を接離させることで前記弁ポートを通過する流体の流量を制御する流量制御弁であって、
    前記流量制御弁は、
    前記弁体が、前記駆動手段を介して前記弁ポートの形成方向に対して直交方向に直線移動するよう構成され、
    前記弁体と前記弁ポートとを対向させた際に、前記弁体の端面と前記弁ポートの周縁部とがそれぞれ平坦面であり、さらに前記弁ポートの下方に位置する前記弁ポートの周縁部の平坦面の一部には、前記弁ポートと連通するテーパ部が設けられており、
    前記流体によって、前記弁ポートの周縁部の平坦面に前記弁体の平坦面が面接触で押圧されることで前記弁ポートの弁閉がなされ、
    前記弁ポートの弁開時には、
    前記弁体を弁ポートに対して離反方向に直線移動させて、前記弁ポートの周縁部の平坦面に対して前記弁体の平坦面を摺動させて行き、さらに前記弁体の平坦面が前記弁ポートと連通するテーパ部と対向する位置に差し掛かった際に、前記弁体の平坦面と前記弁ポートと連通するテーパ部との間に僅かな隙間を生じさせることにより、前記隙間から前記流体の流出を開始し、
    さらに前記弁体を弁ポートに対して離反方向に直線移動させることにより、前記流体の流出量が漸次増大されるよう構成されていることを特徴とする流量制御弁。
  8. 前記弁ポートが、
    対向する一方側の弁座面と他方側の弁座面のそれぞれに設けられた、一方側弁ポートと他方側弁ポートであって、
    前記一方側弁ポートの下方に位置する前記一方側弁ポートの周縁部の平坦面の一部には、前記一方側弁ポートと連通する一方側テーパ部が設けられるとともに、前記他方側弁ポートの下方に位置する前記他方側弁ポートの周縁部の平坦面の一部には、前記他方側弁ポートと連通する他方側テーパ部が設けられており、
    前記弁体が、前記一方側弁ポートと他方側弁ポートの間に位置し、
    さらに前記弁体は、
    前記一方側弁ポートと対向する一方側の端面が平坦面であるとともに、前記他方側弁ポートと対向する他方側の端面が平坦面であることを特徴とする請求項7に記載の流量制御弁。
  9. 前記駆動手段が、電動駆動手段であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の流量制御弁。
JP2012132109A 2012-06-11 2012-06-11 流量制御弁 Active JP5995543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012132109A JP5995543B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 流量制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012132109A JP5995543B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 流量制御弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013256976A true JP2013256976A (ja) 2013-12-26
JP5995543B2 JP5995543B2 (ja) 2016-09-21

Family

ID=49953579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012132109A Active JP5995543B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 流量制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5995543B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114738506A (zh) * 2022-04-26 2022-07-12 南京萃智水利科技有限公司 一种水肥流量调节阀及调节方法
JP2022113383A (ja) * 2021-01-25 2022-08-04 月島テクノメンテサービス株式会社 流量制御バルブ及び下水処理設備における曝気流量制御方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006153141A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Fujikin Inc エントランスチャンネル付微小流量制御装置。
JP2008051148A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Takasago Electric Inc スライド式ソレノイドバルブ
US20090236554A1 (en) * 2008-03-18 2009-09-24 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Knife gate valve with skewed gate seat interface
JPWO2011040156A1 (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 株式会社コガネイ 電動式ニードル弁

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006153141A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Fujikin Inc エントランスチャンネル付微小流量制御装置。
JP2008051148A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Takasago Electric Inc スライド式ソレノイドバルブ
US20090236554A1 (en) * 2008-03-18 2009-09-24 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Knife gate valve with skewed gate seat interface
JPWO2011040156A1 (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 株式会社コガネイ 電動式ニードル弁

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022113383A (ja) * 2021-01-25 2022-08-04 月島テクノメンテサービス株式会社 流量制御バルブ及び下水処理設備における曝気流量制御方法
CN114738506A (zh) * 2022-04-26 2022-07-12 南京萃智水利科技有限公司 一种水肥流量调节阀及调节方法
CN114738506B (zh) * 2022-04-26 2024-04-09 南京萃智水利科技有限公司 一种水肥流量调节阀及调节方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5995543B2 (ja) 2016-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11261974B2 (en) Electronic expansion valve
JP5943549B2 (ja) 電動弁
JP3145048U (ja) 電動膨張弁及び冷凍サイクル
US9746087B2 (en) Refrigerant valve device
JP5632406B2 (ja) 流量制御弁
JP6461872B2 (ja) 電動弁
JP2017180525A (ja) 電動弁及びその組立方法
KR101604747B1 (ko) 유량조절밸브
JP6522023B2 (ja) 電動弁
EP3293470B1 (en) Electric valve
US10330214B2 (en) Control valve
JP6209231B2 (ja) 電動弁
JP6359593B2 (ja) 電動弁
JP5995543B2 (ja) 流量制御弁
JP2016200198A (ja) 電動弁及びそれを用いた熱交換器
TW201435263A (zh) 用於瓦斯開關之閉子
US20140294629A1 (en) Micro pump
JP2022095807A (ja) 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP2019143732A (ja) 電動弁および冷凍サイクルシステム
JP5175135B2 (ja) 流量制御弁
JP2019138473A (ja) 電動弁
JP7208127B2 (ja) 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP2017203534A (ja) バタフライバルブ
JP2006342891A (ja) 1回転電動弁
JP6515164B2 (ja) 流量制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5995543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150