JPWO2011039797A1 - Memsセンサ - Google Patents
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Abstract
メンブレンを、強度を維持しつつ薄く形成することができるMEMSセンサを提供することである。四角形の枠状に形成されたフレーム部2と、フレーム部2内に架設された凹凸形状のメンブレン3と、を備え、メンブレン3の凹凸形状は、凹凸が直交する2方向に延在すると共に、メンブレン3の面内全域において方形の凹部3aと凸部3bとが網目状に分布した形態となっているものである。
Description
本願発明は、温度変化、圧力変化、振動等に感応するメンブレン構造のMEMS(micro electro mechanical system)センサに関するものである。
従来、この種のMEMSセンサとして、メンブレン構造の熱センサが知られている(特許文献1)。この熱センサは、熱感度素子および上下の電極から成る方形のメンブレンと、基板上にメンブレンをリリースするようにして支持する一対の支持アームと、を備え、支持アームは、電極に接続された配線を兼ねると共に断熱材で形成されている。熱感度素子は、赤外線を吸収し、その温度変化を電気信号に変換し、検出可能とする。
このような従来の熱センサでは、メンブレンを薄く形成し熱容量を小さくすることで検出感度を向上させることが可能となるが、薄く形成すると、製造過程におけるストレス(熱応力等)により反りや割れが生じ、歩留りが極端に悪化する問題がある。また、メンブレンを薄く形成すると共振周波数が低下し、車載用のセンサ等では、共振によりメンブレンが破壊したり、支持アームとメンブレンの接続部分が破損する等の問題がある。さらに、メンブレンの熱感度素子を強誘電体で構成した場合、振動によりマイクロフォニックノイズが発生し、検出感度が低下する問題があった。
本発明は、メンブレンを、強度を維持しつつ薄く形成することができるMEMSセンサを提供することを課題としている。
本発明のMEMSセンサは、多角形の枠状に形成されたフレーム部と、フレーム部内に架設され、少なくともフレーム部の内周面に接合する周縁部が凹凸形状に形成されたセンサ感度を有するメンブレンと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、メンブレンにおけるフレーム部との接合部分が凹凸形状に形成されているため、フレーム部との強度的な一体性が図られ、接合部分の応力集中が緩和されると共にメンブレン自体の強度もアップさせることができる。このため、歩留りを高めつつメンブレンを薄く形成することができる。また、周縁部の強度により、メンブレンの共振周波数を極端に高くすることができ、振動による破壊・破損を防止することができると共に、マイクロフォニックノイズの発生をも防止することができる。
この場合、凹凸形状における凹部と凸部との表裏方向の離間寸法が、メンブレンの厚さ寸法より大きいことが好ましい。
この構成によれば、凹部と凸部との境界壁部分を十分な幅を有するリブ構造とすることができ、メンブレン自体の強度アップとフレーム部との高い一体性を持たせることができる。
また、凹凸形状は、少なくとも2方向に延在し、メンブレンの面内全域において、凹部と凸部とが網目状に分布していることが好ましい。
この構成によれば、メンブレン自体の強度をより一層、高めることができ、その分、メンブレンを薄手に形成することができる。
さらに、多角形が、三角形、四角形および六角形のいずれかであることが好ましい。
この構成によれば、隣接するMEMSセンサにおいて、フレーム部を共有してセンサアレイを形成することができ、メンブレン(感応部)の面積比率の高く、且つ高剛性のセンサアレイを形成することができる。
一方、メンブレンが、表側電極層と誘電体層と裏側電極層とを積層して成ることが好ましい。
この構成によれば、歩留りが高く且つ高検出感度の赤外線センサを構成することができる。
本発明のMEMSセンサによれば、メンブレンにおけるフレーム部との接合部分が凹凸形状に形成されているため、フレーム部との強度的な一体性が図られると共にメンブレンの強度が図られる。また、振動による破壊・破損を防止することができる。したがって、歩留りの向上と検出感度の向上とを達成することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るMEMSセンサである赤外線センサおよびこれを用いたセンサアレイについて説明する。この赤外線センサは、シリコン(ウェーハ)等を材料として微細加工技術により製造されるものであり、いわゆる焦電型の赤外線(遠赤外線)センサで構成されている。また、この赤外線センサは、アレイ形式で製品化されるセンサアレイ(赤外線検出装置)のピクセル(エレメント)を構成するものである。
図1ないし図3に示すように、赤外線センサ1は、四角形の枠状に形成されたフレーム部2と、フレーム部2内に架設され、全体として凹凸形状に形成されたメンブレン3と、を備えている。メンブレン3は、センサ感度を有するいわゆる赤外線検出部であり、可能な限り薄手に形成されている。フレーム部2は、薄手に形成されたメンブレン3を四周に亘って支持する部分であり、また図示では省略したが、その表面にはメンブレン3への接続配線がパターニングされている。
フレーム部2は、シリコン基板を表裏(上下)両面から深堀反応性エッチング(Deep RIE)して、正方形の枠状に形成されている。また、フレーム部2の各辺を構成する4つのフレーム片2aは、同一の厚さを有している。実施形態のフレーム部2は、例えば一辺が50μm程度の大きさに形成されている。なお、フレーム部2は、正方形の他、長方形、三角形、六角形等、強度を考慮し多角形に形成することが好ましい。
また、図4に示すように、フレーム部2の各隅部に丸みを持たせた構造としてもよい。図4(a)のフレーム部2は、各隅部を小さくアール形状(曲率半径大)に形成したものであり、図4(b)のフレーム部2は、各隅部を大きくアール形状(曲率半径小)に形成したものである。このような構成では、平面方向においてフレーム部2の剛性を高めることができ、ひいては赤外線センサ1全体の強度アップを図ることができる。
図2に示すように、メンブレン3は、上側電極層11、焦電体層(誘電体層)12および下側電極層13を、この順に積層して構成されている。焦電体層12は、例えばPZT(Pb(Zr,Ti)O3)、SBT(SrBi2Ta2O9)、BIT(Bi4Ti3O12)、LT(LiTaO3)、LN(LiNbO3)、BTO(BaTiO3)、BST(BaSrTiO3)等で構成されている。この場合、焦電体層12は、検出感度を考慮し誘電率の高い材質のもの(例えば、BST(BaSrTiO3)やLT(LiTaO3))を用いることが好ましい。そして、実施形態の焦電体層12は、0.2μm程度の厚みに形成されている。
下側電極層13は、例えばAu、SRO、Nb−STO、LNO(LaNiO3)等で構成されている。この場合、下側電極層13上への焦電体層12の成膜を考慮し、下側電極層13は結晶構造が焦電体層12と同一の材料とすることが好ましい。また、下側電極層13は、一般的なPt、Ir、Ti等で構成してもよい。一方、上側電極層11は、赤外線の吸収率を高め得るように、例えばAu−Black等で構成されている。そして、実施形態の上側電極層11および下側電極層13は、それぞれ0.1μm程度の厚みに形成されている。
このような積層構造を有するメンブレン3は、平面内において凹凸形状に、言い換えれば2次元的に凹凸形状に形成されている。具体的には、凹凸形状が直交する2方向に延在し、メンブレン3の面内全域において、平面視方形の凹部3aと凸部3bとが網目状(マトリクス状)に分布した形態となっている。すなわち、任意の1の凹部3aに対し4つの凸部3bが隣接し、任意の1の凸部3bに対し4つの凹部3aが隣接している。このため、図2(a)、図2(b)および図3に示すように、各フレーム片2aに対する接合部分も、平面的に凹凸形状となっている。なお、凹部3aおよび凸部3bの平面形状は、長方形や三角形等、或いは隅部をアール形状とした長方形や三角形等の多角形であることが好ましく、また1のメンブレン3において、形状の異なる凹部および凸部が混在していてもよい。
また、隣接する凹部3aと凸部3bとは相互の周壁3cを兼用しており、この周壁3cが、赤外線検出部の一部を構成すると共に補強リブとして機能している。補強リブとして機能する周壁3cの高さ、すなわち凹部3aと凸部3bとの表裏方向の離間寸法は、メンブレン3の厚さ寸法より大きく形成されている。例えば、実施形態のものでは、この表裏方向の離間寸法が2.5μm程度に形成されている。
なお、実施形態の補強リブは、メンブレン3の面内方向に対し直角に形成されているが、傾斜したものであってもよい。すなわち、図5(a)に示すように、メンブレン3の凹凸形状を、逆台形の凹部3aと台形の凸部3bとを交互に連ねた断面形状とする。その際、図5(b)に示すように、凹部3aおよび凸部3bの隅部および角部に丸みを持たせる(アール形状に形成する)こと、がより好ましい。また、この丸みを持たせることは、図2の実施形態においても同様である。これにより、表裏方向においてメンブレン3の剛性を高めることができ、フレーム部2と併せて赤外線センサ1全体の強度アップを図ることができる。
次に、図6を参照して、赤外線センサ1の製造方法について説明する。実施形態の赤外線センサ1は、シリコン基板(ウェーハ)Wを用い、半導体の微細加工技術により製造される。先ず、フォトリソグラフィーによりレジストを塗布されたシリコン基板W(図6(a))に、上側(表側)から第1のエッチング(深掘反応性エッチング:異方性エッチング)を行って、凸部3bの上端面となる部分(実際には、凸部3bにおける下側電極層13の裏面に相当する部分)を形成する(図6(b))。同様に、上側(表側)から第2のエッチング(深掘反応性エッチング:異方性エッチング)を行って、複数の凹部3aとなる部分(実際には、下側電極層13の裏面において凹となる部分)を形成する(図6(c))。次に、熱酸化処理を行いシリコン基板Wの表裏両面に酸化膜(SiO2)Waを形成する(図6(d))。
次に、シリコン基板Wの表面、すなわち酸化膜Waの上に、下側電極層13、焦電体層12および上側電極層11の順で、例えばエピタキシャル成長(CVD)により、後にメンブレン3となる部分を成膜する(図6(e))。このエピタキシャル成長では、高品質の成膜を行うべく、特に酸化膜Waと下側電極層13との間には、それぞれバッファ層(図示省略)を設けることが好ましい。バッファ層は、例えばYSZ、CeO2、Al2O3、STOが好ましい。
そして、最後に、裏面側から、或いはシリコン基板Wを表裏反転して表側から第3のエッチング(例えば、ウェットエッチングによる等方性エッチング)を行い、メンブレン3の下側となる基板部分を除去する(図6(f))。この場合、メンブレン3の下側電極層13を、エッチングストップ層として機能させる一方、エッチングの時間管理により、フレーム部2を残す。なお、この第3のエッチングに代えて、メンブレン3の下側となる基板部分を燐酸ガラス等の犠牲層として形成しておき、表側からこの犠牲層を除去するようにしてもよい。また、酸化膜Waは、最終的に除去しきれなくてもよい。
このような構成では、メンブレン3が凹凸形状に形成されているため、フレーム部2との強度的な一体性が図られ、且つメンブレン3自体の強度アップを図ることができる。このため、製造過程における破損を有効に防止することができ、歩留りを高めつつメンブレン3を薄く形成することができる。また、この凹凸形状により、メンブレン3の共振周波数を極端に高くすることができ、振動による破壊・破損を防止することができると共に、マイクロフォニックノイズの発生をも防止することができる。したがって、歩留りの向上と検出感度の向上とを同時に達成することができる。
次に、図7を参照して、上記の第1実施形態の変形例について説明する。なお、以降の変形例では、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
図7の変形例に係る赤外線センサ1は、第1実施形態と同様に、四角形の枠状に形成されたフレーム部2と、フレーム部2内に架設され、凹凸形状に形成されたメンブレン3と、を備えている。この第1変形例のメンブレン3は、凹凸形状が斜めに交差するように延在し、メンブレンの面内全域において、平面視三角形の凹部3aと凸部3bとが網目状に分布した形態となっている。この場合、補強リブとなる周壁3cが3方向に延在するため、より一層、メンブレン3の強度アップを図ることができる。
図7の変形例に係る赤外線センサ1は、第1実施形態と同様に、四角形の枠状に形成されたフレーム部2と、フレーム部2内に架設され、凹凸形状に形成されたメンブレン3と、を備えている。この第1変形例のメンブレン3は、凹凸形状が斜めに交差するように延在し、メンブレンの面内全域において、平面視三角形の凹部3aと凸部3bとが網目状に分布した形態となっている。この場合、補強リブとなる周壁3cが3方向に延在するため、より一層、メンブレン3の強度アップを図ることができる。
ここで、図8および図9を参照して、第1実施形態の赤外線センサ1をセンサエレメントとするセンサアレイ(赤外線検出装置)20について説明する。
図8のセンサアレイ20は、各赤外線センサ1において、その凹部3aおよび凸部3bを平面視長方形に形成したものであり、複数の赤外線センサ(センサエレメント)1を隙間なく面状に配置して、構成されている。具体的には、複数の赤外線センサ1は、相互のフレーム部2を共有した状態で、すなわち、隣接する任意の2つの赤外線センサ1において、相互のフレーム片2aを共有した状態で配置されている。また、隣接する任意の2つの赤外線センサ1において、メンブレン3の凹凸形状の形態が異なっている。すなわち、一方のメンブレン3では、長方形の凹部3aおよび凸部3bがいわゆる横向きに配置され、他方のメンブレンで3は、長方形の凹部3aおよび凸部3bがいわゆる縦向きに配置されている。
図8のセンサアレイ20は、各赤外線センサ1において、その凹部3aおよび凸部3bを平面視長方形に形成したものであり、複数の赤外線センサ(センサエレメント)1を隙間なく面状に配置して、構成されている。具体的には、複数の赤外線センサ1は、相互のフレーム部2を共有した状態で、すなわち、隣接する任意の2つの赤外線センサ1において、相互のフレーム片2aを共有した状態で配置されている。また、隣接する任意の2つの赤外線センサ1において、メンブレン3の凹凸形状の形態が異なっている。すなわち、一方のメンブレン3では、長方形の凹部3aおよび凸部3bがいわゆる横向きに配置され、他方のメンブレンで3は、長方形の凹部3aおよび凸部3bがいわゆる縦向きに配置されている。
このようなセンサアレイ20では、隣接する赤外線センサ1におけるフレーム片2aを共有(言い換えれば、兼用)しているため、センサアレイ20全体として剛性(強度)を高めつつ、フレーム部2の総面積に対するメンブレン3の総面積の比率を高めることができ、歩留りの向上と検出感度の向上とを図ることができる。また、隣接する赤外線センサ1を、異なる共振周波数とすることができ、センサアレイ20全体としても共振周波数を低く抑えることができる。したがって、センサアレイ20の振動による破壊・破損を防止することができ、車載用に好適なセンサアレイ20を構成することができる。
図9のセンサアレイ20は、各赤外線センサ1において、その凹部3aおよび凸部3bを平面視正方形に形成したものであり、この場合も、複数の赤外線センサ1は、相互のフレーム部2を共有した状態で平面状に配置されている。また、隣接する任意の2つの赤外線センサ1において、一方のメンブレン3では、凹部3aおよび凸部3bがX軸方向およびY軸方向のマトリクスとなっているが、他方のメンブレン3では、凹部3aおよび凸部3bがX軸方向およびY軸方向から45°傾いたマトリクスとなっている。この場合も、歩留りの向上と検出感度の向上とを図ることができと共に、振動による破壊・破損を防止することができる。
次に、図10を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、本発明を圧力センサ31に適用したものであり、圧力センサ31は、第1実施形態と同様に、四角形の枠状に形成されたフレーム部32と、フレーム部31内に架設され、一部が凹凸形状に形成されたメンブレン33と、を備えている。この場合のメンブレン33は、上側電極層41、ダイヤフラム42および下側電極層43を順に積層した、容量検出型のもので構成されている。受圧部を構成するダイヤフラム42は、シリコン基板(単結晶)を表裏両側からエッチングして薄手に形成されている。なお、容量検出型に代えて、電気配線をp−n接合とした電気抵抗型(ピエゾ抵抗)としてもよい。
そして、メンブレン(ダイヤフラム42)33は、受圧部の主体を為す中央平坦部33aと、中央平坦部33aとフレーム部2とを結ぶ凹凸形状の周縁部33bと、で構成されている。この場合も、周縁部33bは、平面内において2次元的に凹凸形状に形成されており、凹部3aと凸部3bとが交互に分布した形態となっている。なお、メンブレン3の厚みは、検出対象となる圧力の高低により決定される。
このような圧力センサ31では、第1実施形態と同様に、メンブレン33の周縁部33aが凹凸形状に形成されているため、フレーム部2との強度的な一体性が図られ、且つメンブレン33の強度アップを図ることができる。このため、歩留りを高めつつメンブレン33を薄く形成することができる。また、この凹凸形状により、メンブレン33の共振周波数を極端に高くすることができ、振動による破壊・破損を防止することができる。
1 赤外線センサ 2 フレーム部
2a フレーム片 3 メンブレン
3a 凹部 3b 凸部
11 上側電極層 12 焦電体層
2a フレーム片 3 メンブレン
3a 凹部 3b 凸部
11 上側電極層 12 焦電体層
【0002】
課題を解決するための手段
[0006]
本発明のMEMSセンサは、センサアレイの各エレメントを構成するMEMSセンサであって、多角形の枠状に形成されたフレーム部と、フレーム部内に架設され、少なくともフレーム部の内周面に接合する周縁部が複数の凹凸形状に形成されたセンサ感度を有するメンブレンと、を備えたことを特徴とする。
[0007]
この構成によれば、メンブレンにおけるフレーム部との接合部分が凹凸形状に形成されているため、フレーム部との強度的な一体性が図られ、接合部分の応力集中が緩和されると共にメンブレン自体の強度もアップさせることができる。このため、歩留りを高めつつメンブレンを薄く形成することができる。また、周縁部の強度により、メンブレンの共振周波数を極端に高くすることができ、振動による破壊・破損を防止することができると共に、マイクロフォニックノイズの発生をも防止することができる。
[0008]
この場合、複数の凹凸形状における凹部と凸部との表裏方向の離間寸法が、メンブレンの厚さ寸法より大きいことが好ましい。
[0009]
この構成によれば、凹部と凸部との境界壁部分を十分な幅を有するリブ構造とすることができ、メンブレン自体の強度アップとフレーム部との高い一体性を持たせることができる。
[0010]
また、複数の凹凸形状は、少なくとも2方向に延在し、メンブレンの面内全域において、凹部と凸部とが網目状に分布していることが好ましい。
[0011]
この構成によれば、メンブレン自体の強度をより一層、高めることができ、その分、メンブレンを薄手に形成することができる。
[0012]
さらに、多角形が、三角形、四角形および六角形のいずれかであることが好ましい。
[0013]
この構成によれば、隣接するMEMSセンサにおいて、フレーム部を共有してセンサアレイを形成することができ、メンブレン(感応部)の面積比率の高く、且つ高剛性のセンサアレイを形成することができる。
[0014]
一方、メンブレンが、表側電極層と誘電体層と裏側電極層とを積層して成ることが好ましい。
課題を解決するための手段
[0006]
本発明のMEMSセンサは、センサアレイの各エレメントを構成するMEMSセンサであって、多角形の枠状に形成されたフレーム部と、フレーム部内に架設され、少なくともフレーム部の内周面に接合する周縁部が複数の凹凸形状に形成されたセンサ感度を有するメンブレンと、を備えたことを特徴とする。
[0007]
この構成によれば、メンブレンにおけるフレーム部との接合部分が凹凸形状に形成されているため、フレーム部との強度的な一体性が図られ、接合部分の応力集中が緩和されると共にメンブレン自体の強度もアップさせることができる。このため、歩留りを高めつつメンブレンを薄く形成することができる。また、周縁部の強度により、メンブレンの共振周波数を極端に高くすることができ、振動による破壊・破損を防止することができると共に、マイクロフォニックノイズの発生をも防止することができる。
[0008]
この場合、複数の凹凸形状における凹部と凸部との表裏方向の離間寸法が、メンブレンの厚さ寸法より大きいことが好ましい。
[0009]
この構成によれば、凹部と凸部との境界壁部分を十分な幅を有するリブ構造とすることができ、メンブレン自体の強度アップとフレーム部との高い一体性を持たせることができる。
[0010]
また、複数の凹凸形状は、少なくとも2方向に延在し、メンブレンの面内全域において、凹部と凸部とが網目状に分布していることが好ましい。
[0011]
この構成によれば、メンブレン自体の強度をより一層、高めることができ、その分、メンブレンを薄手に形成することができる。
[0012]
さらに、多角形が、三角形、四角形および六角形のいずれかであることが好ましい。
[0013]
この構成によれば、隣接するMEMSセンサにおいて、フレーム部を共有してセンサアレイを形成することができ、メンブレン(感応部)の面積比率の高く、且つ高剛性のセンサアレイを形成することができる。
[0014]
一方、メンブレンが、表側電極層と誘電体層と裏側電極層とを積層して成ることが好ましい。
Claims (5)
- 多角形の枠状に形成されたフレーム部と、
前記フレーム部内に架設され、少なくとも前記フレーム部の内周面に接合する周縁部が凹凸形状に形成されたセンサ感度を有するメンブレンと、を備えたことを特徴とするMEMSセンサ。 - 前記凹凸形状における凹部と凸部との表裏方向の離間寸法が、前記メンブレンの厚さ寸法より大きいことを特徴とする請求項1に記載のMEMSセンサ。
- 前記凹凸形状は、少なくとも2方向に延在し、
前記メンブレンの面内全域において、凹部と凸部とが網目状に分布していることを特徴とする請求項1に記載のMEMSセンサ。 - 前記多角形が、三角形、四角形および六角形のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のMEMSセンサ。
- 前記メンブレンが、表側電極層と誘電体層と裏側電極層とを積層して成ることを特徴とする請求項1に記載のMEMSセンサ。
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