WO2011039798A1 - Memsセンサおよびこれを備えたセンサアレイ - Google Patents

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Abstract

 メンブレンを、強度を維持しつつ薄く形成することができるMEMSセンサおよびこれを備えたセンサアレイを提供する。 支持部2を介してリリースされた多角形のメンブレン3を備え、メンブレン3は、放射状に延在する複数のリブ部6aから成る補強リブ部6と、隣接する2つのリブ部6a,6a間にそれぞれ架設され、2つのリブ部6a,6aを2辺として多角形に形成された複数の分割メンブレン7と、を有しているものである。

Description

MEMSセンサおよびこれを備えたセンサアレイ
 本願発明は、温度変化、圧力変化、振動等に感応するメンブレン構造のMEMS (micro electro mechanical system)センサおよびこれを備えたセンサアレイに関するものである。
 従来、この種のMEMSセンサとして、メンブレン構造の熱センサが知られている(特許文献1)。この熱センサは、熱感度素子および上下の電極から成る方形のメンブレンと、基板上にメンブレンをリリースするようにして支持する一対の支持アームと、を備え、支持アームは、電極に接続された配線を兼ねると共に断熱材で形成されている。熱感度素子は、赤外線を吸収し、その温度変化を電気信号に変換し、検出可能とする。
米国特許第6087661号
 このような従来の熱センサでは、メンブレンを薄く形成し熱容量を小さくすることで検出感度を向上させることが可能となるが、薄く形成すると、製造過程におけるストレス(熱応力等)により反りや割れが生じ、歩留りが極端に悪化する問題がある。また、メンブレンを薄く形成すると共振周波数が低下し、車載用のセンサ等では、共振によりメンブレンが破壊したり、支持アームとメンブレンの接続部分が破損する等の問題がある。さらに、メンブレンの熱感度素子を強誘電体で構成した場合、振動によりマイクロフォニックノイズが発生し、検出感度が低下する問題があった。
 本発明は、メンブレンを、強度を維持しつつ薄く形成することができるMEMSセンサおよびこれを備えたセンサアレイを提供することを課題としている。
 本発明のMEMSセンサは、支持部により支持されたセンサ感度を有する多角形のメンブレンを備え、メンブレンは、放射状に延在する複数のリブ部から成る補強リブ部と、隣接する2つのリブ部間にそれぞれ架設され、2つのリブ部を2辺として多角形に形成された複数の分割メンブレンと、を有していることを特徴とする。
 この構成によれば、メンブレンが、放射状に延在する複数のリブ部と、2つのリブ部を2辺として多角形に形成された複数の分割メンブレンと、で構成されているため、感応部分の面積を十分に維持しつつ、メンブレン全体の剛性(強度)を高めることができる。このため、検出感度を損なうことなく、歩留りを高めつつメンブレンを薄く形成することができる。また、複数のリブ部により、メンブレンの共振周波数を極端に高くすることができ、振動による破壊・破損を防止することができると共に、マイクロフォニックノイズの発生を防止することができる。
 この場合、隣接する2つの分割メンブレンは、異なる平面内においてそれぞれの2つの前記リブ部に接合されていることが好ましい。
 より具体的には、隣接する2つの分割メンブレンは、一方が2つのリブ部に対し幅方向の表側端部に接合し、他方が2つのリブ部に対し幅方向の裏側端部に接合していることが好ましい。
 この構成によれば、メンブレン全体を、分割メンブレンを単位する凹凸形状とすることができ、より一層、メンブレンの剛性(強度)を高めることができる。
 また、隣接する2つの分割メンブレンの表裏方向の離間寸法が、メンブレンの厚さ寸法より大きいことが、好ましい。
 この構成によれば、各リブ部の強度を高めることができ、全体としてメンブレンの剛性(強度)を高めることができる。
 さらに、分割メンブレンの形状となる多角形が、三角形および四角形のいずれかであることが好ましい。
 この構成によれば、隣接するMEMSセンサにおいて、リブ部を共有してセンサアレイを形成することができ、メンブレン(感応部)の面積比率の高く、且つ高剛性のセンサアレイを形成することができる。
 一方、メンブレンが、表側電極層と誘電体層と裏側電極層とを積層して成ることが、好ましい。
 この構成によれば、歩留りが高く且つ高検出感度の赤外線センサを構成することができる。
 本発明のセンサアレイは、上記したMEMSセンサの複数個を、面状に配置したセンサアレイであって、隣接する2つのMEMSセンサの連結部には、2つのリブ部に連なる連結リブ部が形成されていることを特徴とする。
 この構成によれば、メンブレン(感応部)の面積比率の高くすることができ、高剛性であって検出感度の高いセンサアレイを提供することができる。
 以上のように本発明によれば、メンブレンが、放射状の複数のリブ部と多角形に形成された複数の分割メンブレンと、で構成されているため、メンブレン全体の剛性(強度)を高めることができる。また、複数のリブ部により、振動による破壊・破損を防止することができる。したがって、歩留りの向上と検出感度の向上とを達成することができる。
本発明の第1実施形態に係る赤外線センサの斜視図である。 第1実施形態に係る赤外線センサの断面図である。 変形例に係る赤外線センサの断面図である。 第1実施形態に係る赤外線センサの製造方法を示す説明図である。 第1実施形態の赤外線センサを適用したセンサアレイ(赤外線検出装置)の部分平面図である。 変形例に係るセンサアレイの部分平面図である。 第2実施形態に係る赤外線センサの斜視図である。 第2実施形態の赤外線センサを適用したセンサアレイ(赤外線検出装置)の部分平面図である。
 以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るMEMSセンサである赤外線センサおよびこれを用いたセンサアレイについて説明する。この赤外線センサは、シリコン(ウェーハ)等を材料として微細加工技術により製造されるものであり、いわゆる焦電型の赤外線(遠赤外線)センサで構成されている。また、この赤外線センサは、アレイ形式で製品化されるセンサアレイ(赤外線検出装置)のピクセル(エレメント)を構成するものである。
 図1および図2に示すように、赤外線センサ1Aは、支持部を構成する一対の支柱部2,2と、一対の支柱部2,2により支持された六角形を為すメンブレン3と、を備えている。メンブレン3は、相互に60°の角度を存して放射状に延在する複数(6本)のリブ部6aから成る補強リブ部6と、隣接する2つのリブ部6a,6a間にそれぞれ架設され、2つのリブ部6a,6aを2辺として正三角形に形成された複数(6つ)の分割メンブレン7と、を有している。メンブレン3は、センサ感度を有するいわゆる赤外線検出部であり、可能な限り薄手に形成されている。また、図示では省略したが、各支柱部2にはメンブレン3への接続配線がパターニングされている。
 実施形態のメンブレン3は、例えば一辺が50μm程度の大きさに形成されている。なお、メンブレン3は、六角形の他、後述する正方形、長方形等、強度を考慮し多角形に形成することが好ましい。また、一対の支柱部2に代えて、支持部をメンブレン3の外形に倣う枠状に形成してもよい。
 図2に示すように、メンブレン3は、上側電極層11、焦電体層(誘電体層 )12および下側電極層13を、この順に積層して構成されている。焦電体層12は、例えばPZT(Pb(Zr,Ti)O)、SBT(SrBiTa)、BIT(BiTi12)、LT(LiTaO)、LN(LiNbO)、BTO(BaTiO)、BST(BaSrTiO)等で構成されている。この場合、焦電体層12は、検出感度を考慮し誘電率の高い材質のもの(例えば、BST(BaSrTiO)やLT(LiTaO))を用いることが好ましい。そして、実施形態の焦電体層12は、0.2μm程度の厚みに形成されている。
 下側電極層13は、例えばAu、SRO、Nb-STO、LNO(LaNiO)等で構成されている。この場合、下側電極層13上への焦電体層12の成膜を考慮し、下側電極層13は結晶構造が焦電体層12と同一の材料とすることが好ましい。また、下側電極層13は、一般的なPt、Ir、Ti等で構成してもよい。一方、上側電極層11は、赤外線の吸収率を高め得るように、例えばAu-Black等で構成されている。そして、実施形態の上側電極層11および下側電極層13は、それぞれ0.1μm程度の厚みに形成されている。
 このような積層構造を有するメンブレン3は、補強リブ部6により区画されるようにして、平面内において凹凸形状に、厳密には周方向において2次元的に凹凸形状に形成されている。具体的には、隣接する2つの分割メンブレン7,7は、一方が2つのリブ部6a,6aに対し幅方向の表側端部(上側端部)に接合し、他方が2つのリブ部6a,6aに対し幅方向の裏側端部(下側端部)に接合している。すなわち、6つの分割メンブレン7は、周方向1つおきに、その内の3つが補強リブ部6の上側に接合され、残りの3つが補強リブ部7の下側に接合されており、メンブレン3は、いわゆる2層構造となっている。なお、2つの分割メンブレン7を補強リブ部6の上下中間に接合して、3層構造としてもよい。もちろん、3層以上の多層構造とすることも可能である。
 ところで、この赤外線センサ1Aを平面状に連ねてセンサアレイを構成する場合には、図1の仮想線で示すように、隣接する2つの赤外線センサ1Aの連結部には、2つのリブ部6a,6aに連なる連結リブ部8が形成される。すなわち、センサアレイの状態では、各分割メンブレン7は、2つのリブ部6a,6aと1つの連結リブ部8と、により正三角形に縁取られて補強される。
 一方、補強リブ部6の高さ、すなわち隣接する2つの分割メンブレン7,7の表裏方向の離間寸法は、メンブレン3の厚さ寸法より大きく形成されている(3層構造等に形成した場合も同様)。例えば、実施形態のものでは、この表裏方向の離間寸法が2.5μm程度に形成されている。
 なお、実施形態の各リブ部6aは、メンブレン3の面内方向に対し直角に形成されているが、傾斜したものであってもよい。すなわち、図3(a)に示すように、各リブ部6aを直角に対し幾分傾けた(傾斜させた)断面形状とする。その際、図3(b)に示すように、各リブ部6aと各分割メンブレン7との境界部分に丸みを持たせる(アール形状に形成する)ことがより好ましい。また、この丸みを持たせることは、図2の実施形態においても同様である。これにより、表裏方向においてメンブレン3の剛性を高めることができ、補強リブ部6と併せて赤外線センサ1全体の強度アップを図ることができる。
 次に、図4を参照して、赤外線センサ1Aの製造方法について説明する。実施形態の赤外線センサ1Aは、シリコン基板(ウェーハ)Wを用い、半導体の微細加工技術により製造される。先ず、フォトリソグラフィーによりレジストを塗布されたシリコン基板W(図4(a))に、上側(表側)から第1のエッチング(深掘反応性エッチング:異方性エッチング)を行って、上側の分割メンブレン7の上端面となる部分(実際には、上側の分割メンブレン7における下側電極層13の裏面に相当する部分)を形成する(図4(b))。同様に、上側(表側)から第2のエッチング(深掘反応性エッチング:異方性エッチング)を行って、下側の複数(3つ)の分割メンブレン7となる部分(実際には、下側電極層13の裏面において凹となる部分)を形成する(図4(c))。次に、熱酸化処理を行いシリコン基板Wの表裏両面に酸化膜(SiO)Waを形成する(図4(d))。
 次に、シリコン基板Wの表面、すなわち酸化膜Waの上に、下側電極層13、焦電体層12および上側電極層11の順で、例えばエピタキシャル成長(CVD)により、後にメンブレン3となる部分を成膜する(図4(e))。このエピタキシャル成長では、高品質の成膜を行うべく、特に酸化膜Waと下側電極層13との間には、それぞれバッファ層(図示省略)を設けることが好ましい。バッファ層は、例えばYSZ、CeO、Al、STOが好ましい。
 そして、最後に、裏面側から、或いはシリコン基板Wを表裏反転して表側から第3のエッチング(例えば、ウェットエッチングによる等方エッチング)を行い、メンブレン3の下側となる基板部分を除去する(図4(f))。この場合、メンブレン3の下側電極層13を、エッチングストップ層として機能させる一方、エッチングの時間管理により、支柱部2を残す。なお、この第3のエッチングに代えて、メンブレン3の下側となる基板部分を燐酸ガラス等の犠牲層として形成しておき、表側からこの犠牲層を除去するようにしてもよい。また、酸化膜Waは、最終的に除去しきれなくてもよい。
 このような構成では、メンブレン3が、放射状の6本のリブ部6aと、2層構造でこれらリブ部6a間に渡した6つの分割メンブレン7と、で構成されているため、メンブレン3全体の剛性(強度)を高めることができる。このため、歩留りを高めつつメンブレン3を薄く形成することができる。また、補強リブ部6により、メンブレン3の共振周波数を極端に高くすることができ、振動による破壊・破損を防止することができると共に、マイクロフォニックノイズの発生を防止することができる。したがって、歩留りの向上と検出感度の向上とを同時に達成することができる。
 ここで、図5を参照して、第1実施形態の赤外線センサ1Aをセンサエレメントとするセンサアレイ(赤外線検出装置)20Aについて説明する。
 このセンサアレイ20Aは、各赤外線センサ1Aの支持部が、メンブレンを囲繞するように設けた六角形の枠状部21で構成されている。すなわち、センサアレイ20Aは、枠状部21をハニカム状に連ね、これに複数の赤外線センサ1を支持した構造となっており、枠状部21の各枠状片21aが、上記の連結リブ部8を兼ねている。言い換えれば、センサアレイ20Aは、複数の赤外線センサ(センサエレメント)1Aを、相互の連結リブ部8を共有した状態で平面状に配置して、構成されている。
 なお、図6に示すように、上記のセンサアレイ20Aにおいて、枠状部21の各隅部をアール形状に形成するようにしてもよい。このアール形状の曲率半径は、製造の容易さや枠状部21の強度を考慮して決定されるものであり、大小は自由である。
 このようなセンサアレイ20Aでは、隣接する赤外線センサ1Aにおける連結リブ部8を共有し、且つ連結リブ部8が各赤外線センサ1Aの枠状部21を兼ねているため、センサアレイ20A全体として剛性(強度)を高めつつ、枠状部21(連結リブ部8)の総面積に対するメンブレン3の総面積の比率を高めることができ、歩留りの向上と検出感度の向上とを図ることができる。
 次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態に係る赤外線センサ1Bについて説明する。なお、第2実施形態の赤外線センサ1Bでは、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
 この実施形態の赤外線センサ1Bは、そのメンブレン3が全体とし正方形に形成されている。また、メンブレン3は、相互に90°の角度を存して放射状に延在する4本のリブ部6aから成る補強リブ部6と、隣接する2つのリブ部6a,6a間にそれぞれ架設され、2つのリブ部6a,6aを2辺として正方形に形成された4つの分割メンブレン7と、を有している。
 この場合も、メンブレン3は、第1実施形態と同様に、補強リブ部6により区画されるようにして、平面内において凹凸形状に形成されている。すなわち、隣接する2つの分割メンブレン7,7は、一方が2つのリブ部6a,6aに対し幅方向の表側端部(上側端部)に接合し、他方が2つのリブ部6a,6aに対し幅方向の裏側端部(下側端部)に接合している。
 また、この赤外線センサ1Bを平面状に連ねてセンサアレイを構成する場合には、図5の仮想線で示すように、隣接する2つの赤外線センサ1Bの連結部には、2つのリブ部6a,6aに連なると共に、2つリブ片8aから成る「L」字状の連結リブ部8が形成される。すなわち、センサアレイの状態では、各分割メンブレン7は、2つのリブ部6a,6aと「L」字状の連結リブ部8と、により正方形に縁取られて補強される。
 このような構成では、メンブレン3が、放射状の4本のリブ部6aと、2層構造でこれらリブ部6a間に渡した4つの分割メンブレン7と、で構成されているため、第1実施形態と同様に、メンブレン3全体の剛性(強度)を高めることができ、且つ振動による破壊・破損を防止することができる。したがって、歩留りの向上と検出感度の向上とを同時に達成することができる。
 ここで、図8を参照して、第2実施形態の赤外線センサ1Bをセンサエレメントとするセンサアレイ(赤外線検出装置)20Bについて説明する。
 このセンサアレイ20Bは、各赤外線センサ1Bの支持部が、メンブレン3をその2辺で支持する2条の脚状部25で構成されている。すなわち、センサアレイ20Bは、脚状部25をストライプ状に連ね、これに複数の赤外線センサ1Bを支持した構造となっている。この場合、左右に隣接する赤外線センサ1Bにあっては、脚状部25が互いの連結リブ部8(リブ片8a)を兼ね、前後に隣接する赤外線センサ1Bにあっては、互いの連結リブ部8(リブ片8a)を共有する形態になっている。言い換えれば、センサアレイ20Bは、複数の赤外線センサ(センサエレメント)1Bを、相互の連結リブ部8を共有した状態で平面状に配置して、構成されている。
 このようなセンサアレイ20Bでは、隣接する赤外線センサ1Bにおける連結リブ部を共有し、且つ連結リブ部の一部が各赤外線センサ1Bの脚状部25を兼ねているため、センサアレイ20B全体として剛性(強度)を高めつつ、脚状部25(連結リブ部8)の総面積に対するメンブレン3の総面積の比率を高めることができ、歩留りの向上と検出感度の向上とを図ることができる。なお、基板上に脚状部を立設し、脚状部を介して、メンブレンを基板からリリースさせるようにしてもよい。
 1A 赤外線センサ            1B 赤外線センサ
  2 支柱部                3 メンブレン
  6 補強リブ部             6a リブ部
  7 分割メンブレン            8 連結メンブレン
 11 上側電極層             12 焦電体層
 13 下側電極層            20A センサアレイ
20B センサアレイ            21 枠状部
 25 脚状部                W シリコン基板

Claims (7)

  1.  支持部により支持されたセンサ感度を有する多角形のメンブレンを備え、
     前記メンブレンは、
     放射状に延在する複数のリブ部から成る補強リブ部と、
     隣接する2つの前記リブ部間にそれぞれ架設され、2つの前記リブ部を2辺として多角形に形成された複数の分割メンブレンと、を有していることを特徴とするMEMSセンサ。
  2.  隣接する2つの前記分割メンブレンは、異なる平面内においてそれぞれの2つの前記リブ部に接合されていることを特徴とする請求項1に記載のMEMSセンサ。
  3.  隣接する2つの前記分割メンブレンは、一方が2つの前記リブ部に対し幅方向の表側端部に接合し、他方が2つの前記リブ部に対し幅方向の裏側端部に接合していることを特徴とする請求項2に記載のMEMSセンサ。
  4.  隣接する2つの前記分割メンブレンの表裏方向の離間寸法が、前記メンブレンの厚さ寸法より大きいことを特徴とする請求項1に記載のMEMSセンサ。
  5.  前記分割メンブレンの形状となる前記多角形が、三角形および四角形のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のMEMSセンサ。
  6.  前記メンブレンが、表側電極層と誘電体層と裏側電極層とを積層して成ることを特徴とする請求項1に記載のMEMSセンサ。
  7.  請求項1ないし6のいずれかに記載のMEMSセンサの複数個を、面状に配置したセンサアレイであって、
     隣接する2つのMEMSセンサの連結部には、2つの前記リブ部に連なる連結リブ部が形成されていることを特徴とするセンサアレイ。
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