JPWO2010137076A1 - パルス測定装置およびパルス測定方法ならびにそれらを用いた試験装置 - Google Patents
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Abstract
レプリカ信号発生部10は、パルス信号を受け、基準となる第1状態におけるパルス信号のパルス幅を基準パルス幅として保持する。レプリカ信号発生部10は、実動作状態に対応する第2状態において、基準パルス幅を有しかつ測定対象のパルス信号Targetのリーディングエッジに応じたリーディングエッジを有しているレプリカ信号REPLICAを発生する。条件判定部20は、パルス信号Targetおよびレプリカ信号REPLICAを受け、第2状態においてパルス信号Targetのエッジとレプリカ信号REPLICAのエッジの位相関係が、所定の条件を満たすか否かを判定する。カウント処理部30は、条件判定部20における判定結果に応じたカウント処理を行う。
Description
本発明は、パルス信号の特性を測定する技術に関する。
電子機器における動作速度の高速化と低価格化への要求は著しく、それにともない、電子機器のシステムの構成部品である半導体デバイスに対する、動作クロックの高速化、低価格化に対する要求も厳しくなっている。開発・製造された半導体デバイスは製品としてのスペックを満たすことを確認する評価試験を行った後に出荷されるが、その評価試験には、いわゆる半導体試験装置(以下、単に試験装置とも称する)が利用されるのが一般的である。したがって試験装置は、測定対象の半導体デバイス(以下、被測定デバイスDUTと称する)に対して、使用者の設計に即した正確な電源電圧を供給するとともに、正確なタイミングでテストパルスを印加する性能が要求される。
しかしながら上述の試験装置の高速化にともない、正確なタイミングでテストパルスを発生し、それを観測することが困難になっている。この問題の主たる原因としては、半導体デバイス内外の信号の受け渡しの際に発生するクロックジッタの影響が挙げられる。したがって試験装置の設計に際してはクロックジッタへの対策の必要性が高まっている。
試験装置を用いて半導体デバイスを測定する際には、試験装置が予定された性能を発揮できるように、試験に先立って試験装置に対するシステムイニシャライズが行われる。現在、システムイニシャライズ時は、システム内部の動作を最小限とすることで試験装置内部の電源電圧変動を極力抑制した上で種々の調整が実行される。具体的には、静的な状態で理想状態に近い基準クロックを発生し、この基準クロックを用いて調整対象の信号の遅延量を測定・調整する手法が採られている。
この手法でイニシャライズされた試験装置であっても、実動作時には、イニシャライズ時で電源環境や温度環境が異なるため、クロックジッタの発生が避けられない。そこで試験装置には、動作状態によらずに電源環境や温度環境の変動を抑える装置が実装されたり、シミュレーションによって予め発生しうる変動量を見積もることで試験装置が設計仕様を満たすように設計が行われたりする。しかしながら現在のシミュレーション技術では完全にモデル化することは困難であり、実際に発生するクロックジッタが、シミュレーション結果と一致することはまれであるため、クロックジッタの実機評価は必須となる。
実動作状態において発生するクロックジッタを外部の計測器を用いて測定する場合、測定対象のクロックを半導体デバイスの外部に取り出す必要がある。ところがクロックパルスは、そのパルス幅の短さ故に、LSI内部は通過、伝搬することができるが、LSIのI/O回路は通過することができず、計測器による測定が困難である。
またクロックパルスをLSIから取り出したとしても、計測器に至る経路での波形歪みによってパルス幅変動が発生し、測定誤差の要因となったり、パルスが消失して測定不能となったりする。
またクロックパルスをLSIから取り出したとしても、計測器に至る経路での波形歪みによってパルス幅変動が発生し、測定誤差の要因となったり、パルスが消失して測定不能となったりする。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、クロックジッタを適切に評価可能な技術の提供にある。
本発明のある態様は、クロック信号などのパルス信号の測定装置に関する。パルス測定装置は、パルス信号を受け、基準となる第1状態における前記パルス信号のパルス幅を基準パルス幅として保持し、実動作状態に対応する第2状態において、基準パルス幅を有しかつ測定対象のパルス信号のリーディングエッジに応じたリーディングエッジを有しているレプリカ信号を発生するレプリカ信号発生部と、パルス信号およびレプリカ信号を受け、第2状態においてパルス信号のエッジとレプリカ信号のエッジの位相関係が、所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、条件判定部における判定結果に応じたカウント処理を行うカウント処理部と、を備える。
この態様によれば、実動作状態におけるパルス信号の位相変動やパルス幅変動を評価することができる。
この態様によれば、実動作状態におけるパルス信号の位相変動やパルス幅変動を評価することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、実動作状態におけるパルス信号の特性を評価できる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、実施の形態に係るパルス測定装置100の構成を示すブロック図である。パルス発生部102は、所定の周波数、所定のパルス幅を有するタイミングパルスClock_outを生成する。タイミングパルスClock_outは、理想状態において、設計値に応じたパルス幅および位相特性を有する。しかしながら、パルス発生部102に供給される電源電圧の変動や温度変動にともない、タイミングパルスClock_outの特性は時々刻々と変化する。
パルス発生部102は、たとえば半導体試験装置1に用いられる。図2は、試験装置1の構成例を示すブロック図である。試験装置1は、パターン発生器PG、タイミング発生器TG、波形整形器(またはフォーマットコントローラともいう)FC、ドライバDR、タイミングコンパレータTC、論理比較部LC、電源PSを備える。
試験装置1は、DUT2に対してテストパターンを供給する。DUT2は、与えられたテストパターンに応じた信号を出力する。DUT2はたとえばメモリである。試験装置1は、DUT2から出力された信号を受け、それを期待値と比較し、DUT2の良否を判定し、あるいはその不良箇所を特定する。
テストパターンの周期はテストレートとも称される。試験装置1は、テストレートを、パターンデータの1ビットごとに、時々刻々とリアルタイムで変化させる機能を有している。
パターン発生器PGは、試験装置1に供給すべきテストパターンの値を示すパターンデータと、各データの遷移タイミング(つまりテストレート)を示すタイミングデータを発生する。
タイミング発生器TGは、タイミングデータを受け、その値に応じたタイミングにエッジを有するタイミング信号を発生する。波形整形器FCは、タイミング信号およびパターンデータにもとづき、DUT2に供給すべきテストパターンを発生する。ドライバDRは、波形整形器FCの出力信号を受け、DUT2へと供給する。
タイミングコンパレータTCは、DUT2から出力されたデータを受け、その論理値を判定する。論理コンパレータLCは、タイミングコンパレータTCの出力データと、期待値データの値を比較し、合致しているか否かを示すパスフェイル信号P/Fを発生する。DUT2の良否は、パスフェイル信号P/Fにもとづいて判定される。
電源PSは、試験装置1の各ブロックに対して、安定的な電源電圧Vddを供給する。
以上が試験装置1の全体構成である。かかる試験装置1には、たとえばタイミング発生器TGが基準とすべきクロック信号(図1のタイミングパルスClock_outに対応する)を生成するパルス発生部102が搭載される。
このパルス発生部102の動作状態について検討する。
パルス発生部102は、温度変動および電源電圧変動が無い状態において、設計値に即したパルス幅および位相を有するタイミングパルスClock_outを生成するであろう。しかしながら、現実的には、試験装置1内のさまざまなブロックが動作することによる発熱の影響や電源PSの出力変動の影響によって、タイミングパルスClock_outの特性は時々刻々と変化する。以下では、この状態を実動作状態(第2状態)と称する。
パルス発生部102は、温度変動および電源電圧変動が無い状態において、設計値に即したパルス幅および位相を有するタイミングパルスClock_outを生成するであろう。しかしながら、現実的には、試験装置1内のさまざまなブロックが動作することによる発熱の影響や電源PSの出力変動の影響によって、タイミングパルスClock_outの特性は時々刻々と変化する。以下では、この状態を実動作状態(第2状態)と称する。
試験装置1は、その動作状態を制御することにより、パルス発生部102を安定的に動作させることが可能に構成されている。たとえば、パルス発生部102以外の不要なブロック(たとえばパターン発生器PGやタイミング発生器TGなど)の動作を停止させることにより、電源電圧Vddの変動や温度の変動を極力抑制することができる。この状態を、第1状態と称する。第1状態は、実動作状態(第2状態)よりもタイミングパルスClock_outが安定する基準となる状態である。
図1に戻る。以下では、これら2つの状態を前提として、図1のパルス測定装置100の構成を説明する。
パルス測定装置100は、パルス発生部102により生成されるタイミングパルスClock_outの特性を評価する。評価対象となる特性としては、タイミングパルスClock_outのパルス幅や位相特性(ジッタ量)などが例示される。
パルス測定装置100は、レプリカ信号発生部10、条件判定部20、カウント処理部30、バイアス電源50を備える。またパルス測定装置100に付随して、ループ測定回路40が設けられる。
バイアス電源50は、パルス測定装置100の各ブロックに対する電源電圧Vddを生成する。すなわちパルス測定装置100に対する電源は、タイミングパルスClock_outを生成するパルス発生部102の電源PSと独立している。つまり、パルス測定装置100の電源電圧は周囲から独立しており、第1状態と第2状態の如何にかかわらず安定しているといえる。
レプリカ信号発生部10には、タイミングパルスClock_outが入力される。
第1状態(基準状態)において、レプリカ信号発生部10はタイミングパルスClock_outのパルス幅を基準パルス幅として保持する。
第2状態(実動作状態)において、レプリカ信号発生部10はレプリカ信号REPLICAを生成する。レプリカ信号REPLICAは、基準パルス幅を有しており、そのリーディングエッジのタイミングは、タイミングパルスClock_outのリーディングエッジのタイミングに応じたものとなっている。
第1状態(基準状態)において、レプリカ信号発生部10はタイミングパルスClock_outのパルス幅を基準パルス幅として保持する。
第2状態(実動作状態)において、レプリカ信号発生部10はレプリカ信号REPLICAを生成する。レプリカ信号REPLICAは、基準パルス幅を有しており、そのリーディングエッジのタイミングは、タイミングパルスClock_outのリーディングエッジのタイミングに応じたものとなっている。
図3は、図1のレプリカ信号発生部10の構成例を示す回路図である。レプリカ信号発生部10は、ANDゲート12_A、12_1〜12_5、ORゲート14_1〜14_5、遅延素子15_1〜15_5、出力ANDゲート16を備える。レプリカ信号発生部10には、タイミングパルスClock_outに加えて、制御信号CTRLA、CTRLB1〜CTRLB5が入力されている。なお、制御信号CTRLBの数は、任意であって構わない。
制御信号CTRLAは、レプリカ信号発生部10全体に対する制御信号であり、ハイレベル(“1”、アサート)のとき、レプリカ信号発生部10がアクティブ、ローレベル(“0”、ネゲート)のとき非アクティブとなる。
制御信号CTRLB1〜CTRLB5は、レプリカ信号REPLICAのパルス幅を調節するために用いられる。
ANDゲート12_Aは、タイミングパルスClock_outと制御信号CTRLAの論理積を生成する。
i番目のANDゲート12_i(1≦i≦5)は、タイミングパルスClock_outとi番目の制御信号CTRLBiの論理積を生成する。
i番目(2≦i≦5)のORゲート14_iは、i−1番目の遅延素子15_(i−1)の出力信号とi番目のANDゲート12_iの出力信号の論理和を生成する。1番目のORゲート14_1は、ローレベルと1番目のANDゲート12_1の出力信号の論理和を生成する。ORゲート14_1は演算処理としては冗長であるため省略してもよいが、各信号経路の遅延量を揃える観点で有意義である。
i番目のANDゲート12_i(1≦i≦5)は、タイミングパルスClock_outとi番目の制御信号CTRLBiの論理積を生成する。
i番目(2≦i≦5)のORゲート14_iは、i−1番目の遅延素子15_(i−1)の出力信号とi番目のANDゲート12_iの出力信号の論理和を生成する。1番目のORゲート14_1は、ローレベルと1番目のANDゲート12_1の出力信号の論理和を生成する。ORゲート14_1は演算処理としては冗長であるため省略してもよいが、各信号経路の遅延量を揃える観点で有意義である。
i番目の遅延素子15_iは、i番目のORゲート14_iの出力信号に、所定の遅延を与える。
出力ANDゲート16は、最終段(5番目)の遅延素子15_5の出力信号の反転と、ANDゲート12Aの出力信号の論理積を生成し、レプリカ信号REPLICAとして出力する。
レプリカ信号REPLICAのパルス幅は、制御信号CTRLB1〜CTRLB5の値に応じて設定される。またレプリカ信号REPLICAのリーディングエッジのタイミングは、タイミングパルスClock_outのそれと一致する。
図1に戻る。条件判定部20は、レプリカ信号発生部10により生成されるレプリカ信号REPLICAとタイミングパルスClock_outを受ける。
条件判定部20は第2状態において、タイミングパルスClock_outのエッジとレプリカ信号REPLICAのエッジの位相関係が、所定の条件を満たすか否かを判定する。
条件判定部20は第2状態において、タイミングパルスClock_outのエッジとレプリカ信号REPLICAのエッジの位相関係が、所定の条件を満たすか否かを判定する。
具体的に条件判定部20は、以下の4つの条件の少なくともひとつを判定する。
1.第1条件
タイミングパルスClock_outのリーディングエッジが、レプリカ信号REPLICAのリーディングエッジに対して遅れているか
2.第2条件
タイミングパルスClock_outのトレイリングエッジがレプリカ信号REPLICAのトレイリングエッジに対して遅れているか
3.第3条件
タイミングパルスClock_outのリーディングエッジがレプリカ信号REPLICAのリーディングエッジに対して進んでいるか
4.第4条件
タイミングパルスClock_outのトレイリングエッジがレプリカ信号REPLICAのトレイリングエッジに対して進んでいるか
1.第1条件
タイミングパルスClock_outのリーディングエッジが、レプリカ信号REPLICAのリーディングエッジに対して遅れているか
2.第2条件
タイミングパルスClock_outのトレイリングエッジがレプリカ信号REPLICAのトレイリングエッジに対して遅れているか
3.第3条件
タイミングパルスClock_outのリーディングエッジがレプリカ信号REPLICAのリーディングエッジに対して進んでいるか
4.第4条件
タイミングパルスClock_outのトレイリングエッジがレプリカ信号REPLICAのトレイリングエッジに対して進んでいるか
本実施の形態において、条件判定部20は、第1から第4のすべての条件を判定する。
図4は、図1の条件判定部20の構成例を示す回路図である。
条件判定部20は、第1条件から第4条件をそれぞれ判定する第1判定部21〜24およびターゲット信号生成部25を備える。条件判定部20には、評価対象のタイミングパルスClock_outと、制御信号CTRLCが入力される。制御信号CTRLCは、条件判定部20のアクティブ、非アクティブの切りかえを指示する。
図4は、図1の条件判定部20の構成例を示す回路図である。
条件判定部20は、第1条件から第4条件をそれぞれ判定する第1判定部21〜24およびターゲット信号生成部25を備える。条件判定部20には、評価対象のタイミングパルスClock_outと、制御信号CTRLCが入力される。制御信号CTRLCは、条件判定部20のアクティブ、非アクティブの切りかえを指示する。
ターゲット信号生成部25は、ANDゲート12C、16Cを含む。
ANDゲート12Cは、タイミングパルスClock_outと制御信号CTRLCの論理積を生成する。ANDゲート16Cは、ANDゲート12Cの出力信号と、固定レベル(ハイレベル)の論理積を生成し、ターゲット信号Targetとして出力する。
ANDゲート12Cは、タイミングパルスClock_outと制御信号CTRLCの論理積を生成する。ANDゲート16Cは、ANDゲート12Cの出力信号と、固定レベル(ハイレベル)の論理積を生成し、ターゲット信号Targetとして出力する。
ANDゲート16Cは、演算処理としては冗長であるが、図3のレプリカ信号発生部10により生成されるレプリカ信号REPLICAと、ターゲット信号Targetの位相ズレを解消するために設けられている。すなわち、図4のANDゲート12Cは、図3のANDゲート12Aに対応し、図4のANDゲート16Cは、図3のANDゲート16Aに対応しており、ターゲット信号Targetの発生経路と、レプリカ信号REPLICAの発生経路の遅延量がほぼ等しくなるように設計されている。
(第1判定部)
第1判定部21は、判定対象のタイミングパルスClock_outに応じたターゲット信号Targetに加えて制御信号cont1を受ける。
第1判定部21は、判定対象のタイミングパルスClock_outに応じたターゲット信号Targetに加えて制御信号cont1を受ける。
第1遅延素子D1は、ターゲット信号Targetを所定時間TD1、遅延させる。ANDゲートA11は、制御信号cont1に応じて第1遅延素子D1の出力信号をゲーティング(論理積)する。制御信号cont1がローレベル(ネゲート)のとき、第1判定部21は非アクティブとなる。制御信号cont1がハイレベル(アサート)のとき、第1判定部21はアクティブとなる。ANDゲートA11は、別の経路に設けられてもよい。
第1ORゲートO1は、ANDゲートA11の出力信号(つまり、第1遅延素子D1の出力信号)と、遅延を受ける前のもとのターゲット信号Targetの論理和を生成する。第1否定ゲートN1は、第1ORゲートO1の出力信号の論理レベルを反転する。
第1スキュー調整用遅延素子R1は、レプリカ信号REPLICAに対して調整可能な遅延を与え、スキューを調節するために設けられる。スキュー調整については後述する。
第1ANDゲートA1は、第1スキュー調整用遅延素子R1を経由したレプリカ信号REPLICA(SR1)と第1否定ゲートN1の出力信号の論理積を生成する。第1ANDゲートA1の出力信号は、第1条件が満たされるときハイレベル(アサート)となる。
(第2判定部)
第2判定部22は、タイミングパルスClock_outに応じたターゲット信号Targetに加えて制御信号cont2を受ける。
第2判定部22は、タイミングパルスClock_outに応じたターゲット信号Targetに加えて制御信号cont2を受ける。
第2スキュー調整用遅延素子R2は、レプリカ信号REPLICAに対して、調節可能な遅延を与えてタイミングを調節する。第2否定ゲートN2は、タイミングが調節されたレプリカ信号REPLICAを反転する。
第3否定ゲートN3は、ターゲット信号Targetを反転する。第2遅延素子D2は第3否定ゲートN3の出力信号に第2遅延TD2を与える。ANDゲートA12は、第2遅延素子D2の出力信号を制御信号cont2によりゲーティングする。
第2ORゲートO2は、第3否定ゲートN3の出力信号と第2遅延素子D2の出力信号の論理和を生成する。第4否定ゲートN4は第2ORゲートO2の出力信号を反転する。第2ANDゲートA2は、第2否定ゲートN2の出力信号SR2と第4否定ゲートN4の出力信号の論理積を生成する。第2ANDゲートA2の出力信号は、第2条件が満たされるときハイレベル(アサート)となる。
第2ORゲートO2は、第3否定ゲートN3の出力信号と第2遅延素子D2の出力信号の論理和を生成する。第4否定ゲートN4は第2ORゲートO2の出力信号を反転する。第2ANDゲートA2は、第2否定ゲートN2の出力信号SR2と第4否定ゲートN4の出力信号の論理積を生成する。第2ANDゲートA2の出力信号は、第2条件が満たされるときハイレベル(アサート)となる。
(第3判定部)
第3判定部23は、タイミングパルスClock_outに応じたターゲット信号Targetに加えて、制御信号cont3を受ける。
第3判定部23は、タイミングパルスClock_outに応じたターゲット信号Targetに加えて、制御信号cont3を受ける。
第3遅延素子D3は、レプリカ信号REPLICAを第3遅延時間TD3、遅延させる。ANDゲートA13は、第3遅延素子D3の出力信号を制御信号cont3に応じてゲーティングする。第3ORゲートO3は、レプリカ信号REPLICAと第3遅延素子D3の出力信号の論理和を生成する。第5否定ゲートN5は、第3ORゲートO3の出力信号を反転する。
第3スキュー調整用遅延素子R3は、ターゲット信号Targetに調節可能な遅延を与える。第3ANDゲートA3は、第5否定ゲートN5の出力信号とタイミングが調節されたターゲット信号Target(SR3)との論理積を生成する。第3ANDゲートA3の出力信号は、第3条件が満たされるときハイレベル(アサート)となる。
(第4判定部)
第4判定部24は、タイミングパルスClock_outに応じたターゲット信号Targetに加えて、制御信号cont4を受ける。
第4判定部24は、タイミングパルスClock_outに応じたターゲット信号Targetに加えて、制御信号cont4を受ける。
第6否定ゲートN6は、レプリカ信号REPLICAを反転する。第4遅延素子D4は、第6否定ゲートN6の出力信号を第4遅延時間TD4、遅延させる。ANDゲートA14は、第4遅延素子D4の出力信号を、制御信号cont4に応じてゲーティングする。第4ORゲートO4は、第6否定ゲートN6の出力信号と第4遅延素子D4の出力信号の論理和を生成する。第7否定ゲートN7は第4ORゲートO4の出力信号を反転する。
第4スキュー調整用遅延素子R4は、ターゲット信号Targetに対して調節可能な遅延を与える。第8否定ゲートN8は、タイミングが調節されたターゲット信号Targetを反転する。第4ANDゲートA4は第7否定ゲートN7の出力信号と第8否定ゲートN8の出力信号SR4の論理積を生成する。第4条件を満たすとき、第4ANDゲートA4の出力信号はハイレベル(アサート)となる。
第1判定部21〜第4判定部24それぞれの出力信号は、第1ラッチL1〜第4ラッチL4それぞれのクロック端子へと入力される。
i番目(1≦i≦4)の条件が満たされ、対応する判定部の出力信号がアサートされると、i番目のラッチLiの出力信号はハイレベルとなる。
i番目(1≦i≦4)の条件が満たされ、対応する判定部の出力信号がアサートされると、i番目のラッチLiの出力信号はハイレベルとなる。
セレクタ(マルチプレクサ)M3は、制御信号S3に応じて、レプリカ信号REPLICAおよびターゲット信号Targetの一方を選択する。遅延素子D13は、セレクタM3の出力信号のタイミングを調節する。遅延素子D13の出力信号S13を、同期信号と称する。
ラッチL1〜L4の出力信号は、後段のリザルトラッチLr1〜Lr4において、同期信号S13を用いてリタイミングされる。リザルトラッチLr1〜Lr4の出力信号(リザルト信号)result1〜result4はそれぞれ、第1〜第4条件を満たすときハイレベルとなる。
条件判定部20には、所定のタイミングごとにアサート(ハイレベル)されるリセット信号RESETが入力されている。否定ゲートN9は、リセット信号RESETを反転する。反転されたリセット信号RESETは、リザルトラッチLr1〜Lr4のリセット端子(反転論理)に入力される。つまり、リザルトラッチLr1〜Lr4は、所定のタイミングごとにリセットされ、その出力Qがローレベル(0)に設定される。
ORゲートO6は、反転入力、反転出力で構成される。ORゲートO6はラッチL1〜L4それぞれに対して設けられる。各ORゲートO6は、反転されたリセット信号RESETと、対応するリザルトラッチLrの反転出力(#Q)を受ける。ORゲートO6の出力は、対応するラッチLのリセット端子(反転論理)に入力される。つまりi番目のラッチLiは、リセット信号RESETがアサートされるか、または対応するリザルトラッチLriの出力Qがハイレベル(1)となるごとに、リセットされる。
ORゲートO6は、反転入力、反転出力で構成される。ORゲートO6はラッチL1〜L4それぞれに対して設けられる。各ORゲートO6は、反転されたリセット信号RESETと、対応するリザルトラッチLrの反転出力(#Q)を受ける。ORゲートO6の出力は、対応するラッチLのリセット端子(反転論理)に入力される。つまりi番目のラッチLiは、リセット信号RESETがアサートされるか、または対応するリザルトラッチLriの出力Qがハイレベル(1)となるごとに、リセットされる。
図5(a)〜(e)は、図1の条件判定部20の動作を示すタイムチャートである。図5(a)は、第2状態において条件判定部20に入力されるレプリカ信号REPLICA、ならびに位相やパルス幅が変動したターゲット信号Target1〜5を示す。具体的には、Target1はパルスの位相が進んだ状態、Target2は位相変動の無い状態、Target3は位相が遅れた状態、Target4はパルス幅が広がった状態、Target5はパルス幅が狭まった状態を示す。
図5(b)〜(e)はそれぞれ第1判定部21〜第4判定部24の動作を示す。図5(b)〜(e)に示される波形はそれぞれ、第1ANDゲートA1〜第4ANDゲートA4が受ける信号X1、X2である。波形のドットの部分は、遅延素子D1〜D4による遅延を示し、論理レベルとしてはローレベルである。ハッチング(斜線)の部分は、ANDゲートの出力がハイレベルとなることを示す。このタイムチャートからも、第1判定部21〜第4判定部24において、それぞれ第1条件〜第4条件が判定されることが確認される。
第1スキュー調整用遅延素子R1〜R4それぞれを経由した信号SR1〜SR4は、後述するループ測定回路40へと入力される。
図1に戻る。カウント処理部30は、条件判定部20による条件判定の結果result1〜result4を受ける。カウント処理部30は、判定結果result1〜result4に応じたカウント処理を行う。
最も簡単な実施例において、カウント処理部30は、判定結果result1〜result4それぞれがアサートされた回数をカウントする。
別の好ましい実施例において、カウント処理部30は以下のように構成される。図6は、図1のカウント処理部30の構成例を示す回路図である。
カウント処理部30は、ANDゲートA31〜A34、カウンタCNT1〜CNT4を備える。
カウント処理部30は、ANDゲートA31〜A34、カウンタCNT1〜CNT4を備える。
第1カウンタCNT1は、第1条件と第4条件がともに満たされた回数をカウントする。
ANDゲートA31は、リザルト信号result1とresult4の論理積を生成する。ANDゲートA31の出力信号は、第1カウンタCNT1のデータ端子DTに入力される。第1カウンタCNT1は、同期信号S13のタイミングにおいて、ANDゲートA31の出力信号がハイレベルであるとき、カウントアップする。
ANDゲートA31は、リザルト信号result1とresult4の論理積を生成する。ANDゲートA31の出力信号は、第1カウンタCNT1のデータ端子DTに入力される。第1カウンタCNT1は、同期信号S13のタイミングにおいて、ANDゲートA31の出力信号がハイレベルであるとき、カウントアップする。
第1条件と第4条件が同時に満たされることは、第2状態(実動作状態)におけるタイミングパルスClock_outのパルス幅が、第1状態(理想的な状態)に比べて短くなったことを意味する。したがって第1カウンタCNT1により、パルス幅の変動を検出できる。
同様に、第2カウンタCNT2は、第2条件と第3条件がともに満たされた回数をカウントする。これにより第2状態(実動作状態)におけるタイミングパルスClock_outのパルス幅が、第1状態(理想的な状態)に比べて長くなったことを検出できる。
同様に、第3カウンタCNT3は、第1条件と第2条件がともに満たされた回数をカウントする。これにより第2状態(実動作状態)におけるタイミングパルスClock_outの位相が、第1状態(理想的な状態)より遅れたことを検出できる。
同様に、第4カウンタCNT4は、第3条件と第4条件がともに満たされた回数をカウントする。これにより第2状態(実動作状態)におけるタイミングパルスClock_outの位相が、第1状態(理想的な状態)より進んだことを検出できる。
図1に戻る。ループ測定回路40は、入力されたパルスのリーディングエッジとトレイリングエッジの時間差を測定し、入力されたパルスのパルス幅を測定する。
図7は、図1のループ測定回路40の構成例を示す回路図である。ループ測定回路40は、セレクタM1、M2、XORゲートXO1、XO2、ORゲートO5、NORゲートNO1、フリップフロップFF1、パルサーLP、TP、カウンタ42を含む。
セレクタM1には、レプリカ信号REPLICAおよびターゲット信号Targetが入力され、制御信号S1に応じた一方を選択する。XORゲートXO1は、セレクタM1の出力信号と制御信号conta1の排他的論理和を生成する。XORゲートXO1の出力信号は、フリップフロップFF1のクロック端子に入力される。セレクタM2は、セレクタM1の出力信号と、フリップフロップFF1の出力信号を受け、制御信号S2に応じた一方を選択する。XORゲートXO2は、セレクタM2の出力信号と制御信号conta2の排他的論理和を生成する。
セレクタM1には、レプリカ信号REPLICAおよびターゲット信号Targetが入力され、制御信号S1に応じた一方を選択する。XORゲートXO1は、セレクタM1の出力信号と制御信号conta1の排他的論理和を生成する。XORゲートXO1の出力信号は、フリップフロップFF1のクロック端子に入力される。セレクタM2は、セレクタM1の出力信号と、フリップフロップFF1の出力信号を受け、制御信号S2に応じた一方を選択する。XORゲートXO2は、セレクタM2の出力信号と制御信号conta2の排他的論理和を生成する。
前縁パルサLPは、ループスタート信号LoopStartのリーディングエッジから所定時間、ハイレベルとなるパルスを生成する。ORゲートO5は、前縁パルサLPの出力信号とXORゲートXO2の出力信号の論理和を生成する。後縁パルサTPは、ORゲートO5の出力信号のトレイリングエッジから所定時間ハイレベルとなるパルスを生成する。NORゲートNO1は、ループスタート信号と後縁パルサTPの出力信号の否定論理和を生成する。NORゲートNO1の出力信号は、フリップフロップFF1のリセット端子に入力される。カウンタ42は、後縁パルサTPの出力信号がハイレベルとなる期間を、クロックclockを基準としてカウントする。
図7のループ測定回路40によれば、制御信号S1が“0”のとき、レプリカ信号REPLICAのパルス幅を、“1”のときターゲット信号Targetのパルス幅を測定できる。
以上が、パルス測定装置100の構成である。続いてその動作を説明する。
図8は、図1のパルス測定装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
1. スキュー調整(S101)
システムが第1状態に設定される。レプリカ信号発生部10において、制御信号CTRLAを“1”、CTRLBをすべて“0”にセットする。この状態では、タイミングパルスClock_outがそのまま、レプリカ信号REPLICAとして出力される。
また、条件判定部20に対する制御信号CTRLCを“1”に、制御信号cont1〜cont4を“0”とする。
この状態において、ラッチL1〜L4から“1”が出力されないように、スキュー調整用遅延素子R1〜R4の遅延量を調節する。
図8は、図1のパルス測定装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
1. スキュー調整(S101)
システムが第1状態に設定される。レプリカ信号発生部10において、制御信号CTRLAを“1”、CTRLBをすべて“0”にセットする。この状態では、タイミングパルスClock_outがそのまま、レプリカ信号REPLICAとして出力される。
また、条件判定部20に対する制御信号CTRLCを“1”に、制御信号cont1〜cont4を“0”とする。
この状態において、ラッチL1〜L4から“1”が出力されないように、スキュー調整用遅延素子R1〜R4の遅延量を調節する。
2. レプリカ信号のパルス幅調整(S102)
引き続きシステムは第1状態に設定される。レプリカ信号発生部10において、制御信号CTRLB1〜CTRLB4を“0”とする。また条件判定部20において制御信号CTRLCを“1”、制御信号cont1〜cont4を“0”とする。
この状態において、ラッチL1〜L4から“1”が出力されないように、レプリカ信号発生部10に対する制御信号CTRLB1〜CTRLB5の値の組み合わせを決定する。こうして決定された制御信号CTRLB1〜CTRLB5は、基準パルス幅を示す。
引き続きシステムは第1状態に設定される。レプリカ信号発生部10において、制御信号CTRLB1〜CTRLB4を“0”とする。また条件判定部20において制御信号CTRLCを“1”、制御信号cont1〜cont4を“0”とする。
この状態において、ラッチL1〜L4から“1”が出力されないように、レプリカ信号発生部10に対する制御信号CTRLB1〜CTRLB5の値の組み合わせを決定する。こうして決定された制御信号CTRLB1〜CTRLB5は、基準パルス幅を示す。
3. ループ測定との相関測定(S103)
ループ測定回路40においてS1=0、S2=1にセットし、通常のシステムイニシャライズ時と同様にして、レプリカ信号発生部10により生成したレプリカ信号REPLICAのパルス幅を測定する。こうして得られたパルス幅と、パルス発生部102により生成されるタイミングパルスClock_outのパルス幅との相関関係を確認する。
ループ測定回路40においてS1=0、S2=1にセットし、通常のシステムイニシャライズ時と同様にして、レプリカ信号発生部10により生成したレプリカ信号REPLICAのパルス幅を測定する。こうして得られたパルス幅と、パルス発生部102により生成されるタイミングパルスClock_outのパルス幅との相関関係を確認する。
4. 測定のリセット(S104)
条件判定部20において制御信号CTRLB1〜5を、ステップS102で得られた値に設定する。また制御信号cont1〜cont4を“1”とする。さらに条件判定部20のラッチL1〜L4、Lr1〜Lr4の値をリセットし、カウント処理部30のカウンタCNT1〜CNT4のカウント値を初期化する。
条件判定部20において制御信号CTRLB1〜5を、ステップS102で得られた値に設定する。また制御信号cont1〜cont4を“1”とする。さらに条件判定部20のラッチL1〜L4、Lr1〜Lr4の値をリセットし、カウント処理部30のカウンタCNT1〜CNT4のカウント値を初期化する。
5. 実試験動作の開始・測定(S105)
続いて、パルス発生部102を第2状態(実動作状態)にて実動作の周波数で動作させる。所定の期間が経過した後、カウンタCNT1〜CNT4の値が読み出される。
カウンタCNT1〜CNT4の値にもとづいて、パルス幅変動、位相変動の頻度を分析することができる。
続いて、パルス発生部102を第2状態(実動作状態)にて実動作の周波数で動作させる。所定の期間が経過した後、カウンタCNT1〜CNT4の値が読み出される。
カウンタCNT1〜CNT4の値にもとづいて、パルス幅変動、位相変動の頻度を分析することができる。
6. パルス幅変動量の測定(S106)
引き続き第2状態に設定される。ステップS105の分析結果にもとづき、スキュー調整用遅延素子R1〜R4を調節しながら、注目するi番目のリザルト信号resultiが“0”となるような値を探索する。
引き続き第2状態に設定される。ステップS105の分析結果にもとづき、スキュー調整用遅延素子R1〜R4を調節しながら、注目するi番目のリザルト信号resultiが“0”となるような値を探索する。
続いて、ループ測定回路40を用いて、注目するリザルト信号resultiに対応するスキュー調整用遅延素子Riを経由した信号SRiのパルス幅を測定する。具体的には、ループ測定回路40のセレクタM1により信号SRiを選択する。測定されたパルス幅にもとづいて、スキュー調整用遅延素子Riの遅延量が算出できる。
そしてステップS106において設定されたスキュー調整用遅延素子Riの遅延量と、ステップS101において設定されたスキュー調整用遅延素子Riの遅延量の差分を算出する。
この差分はパルス幅の変動量に他ならず、つまりパルス測定装置100は、実動作状態におけるパルス幅の変動量を観測できることを意味する。
そしてステップS106において設定されたスキュー調整用遅延素子Riの遅延量と、ステップS101において設定されたスキュー調整用遅延素子Riの遅延量の差分を算出する。
この差分はパルス幅の変動量に他ならず、つまりパルス測定装置100は、実動作状態におけるパルス幅の変動量を観測できることを意味する。
7. システムイニシャライズへの反映(S107)
ステップS103、S105、S106に差が存在する場合、ループ測定と実試験動作時のパルス幅変動が現れていることになる。したがって、本測定結果をシステムイニシャライズに反映することができる。
ステップS103、S105、S106に差が存在する場合、ループ測定と実試験動作時のパルス幅変動が現れていることになる。したがって、本測定結果をシステムイニシャライズに反映することができる。
以上がパルス測定装置100の動作である。
実施の形態に係るパルス測定装置100は、以下の利点を有する。
実施の形態に係るパルス測定装置100は、以下の利点を有する。
1. パルス測定装置100は、実試験動作時(第2状態)のパルス(clock_out)を直接的に評価することができる。
従前では、実試験動作時のパルスではなく、第1状態(基準状態)のパルスを評価し、その評価結果からの類推によって、実試験動作時のパルスの状態を推定していた。これに対してパルス測定装置100によれば、実試験動作のパルスをリアルタイムに、より正確に評価できるため、試験装置のタイミングの精度を高めることができる。
従前では、実試験動作時のパルスではなく、第1状態(基準状態)のパルスを評価し、その評価結果からの類推によって、実試験動作時のパルスの状態を推定していた。これに対してパルス測定装置100によれば、実試験動作のパルスをリアルタイムに、より正確に評価できるため、試験装置のタイミングの精度を高めることができる。
2. パルス測定装置100は、評価対象のパルスを試験装置の外部に取り出すことなく、測定することができる。したがって、I/Oバッファや伝送路を経由することによるパルス歪みを抑制し、純粋なパルスを評価測定することができる。
3. パルス測定装置100は、4つのリザルト信号result1〜result4にもとづき、パルス幅の変動と位相の変動を区別して検出することができ、さらにそれぞれの発生頻度を測定できる。
たとえばパルスをオシロスコープなどの測定器を用いて測定する場合、オシロスコープにはいくつものパルスの重ね合わせが観測されることになるため、パルス幅変動と位相変動を区別することができない。図9は、オシロスコープによるパルスの測定結果を示す図である。これに対して実施の形態では、これらを区別して測定することができる。
たとえばパルスをオシロスコープなどの測定器を用いて測定する場合、オシロスコープにはいくつものパルスの重ね合わせが観測されることになるため、パルス幅変動と位相変動を区別することができない。図9は、オシロスコープによるパルスの測定結果を示す図である。これに対して実施の形態では、これらを区別して測定することができる。
4. パルス測定装置100による評価とループ測定による評価を併用することにより、スキュー調整用遅延素子の遅延量の差分にもとづいて、パルス幅変動量、位相変動量を見積もることができる。
5. さらにパルス幅変動の検出結果を利用して、試験装置の各種イベント発生時の周辺回路の電源電圧変動を解析することも可能である。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、4つの判定部21〜24を設けて、パルスの位相進みや位相遅れを検出する場合を説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、位相進みのみが予測される系においては、位相進みを検出するための判定部のみを設けてもよい。
反対に、より多くの判定部を設けてもよい。たとえば同種の判定部を複数設け、それぞれの遅延素子Dに異なる遅延量を設定してもよい。この場合、一度に位相変動やパルス信号変動の発生頻度と変動量を解析することができる。
反対に、より多くの判定部を設けてもよい。たとえば同種の判定部を複数設け、それぞれの遅延素子Dに異なる遅延量を設定してもよい。この場合、一度に位相変動やパルス信号変動の発生頻度と変動量を解析することができる。
実施の形態では、パルス測定装置100を試験装置に実装する場合を例に説明したが、本発明の用途はそれに限定されず、クロック信号やパルス信号の特性を高精度で評価すべき機器にも利用可能である。
実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
1…試験装置、2…DUT、PG…パターン発生器、TG…タイミング発生器、FC…波形整形器、DR…ドライバ、TC…タイミングコンパレータ、LC…論理コンパレータ、PS…電源、CTRL…制御信号、102…パルス発生部、Clock_out…タイミングパルス、REPLICA…レプリカ信号、reset…,リセット信号、Target…ターゲット信号、100…パルス測定装置、10…レプリカ信号発生部、DR1,DR2,DR3,DR4…遅延回路、20…条件判定部、21…第1判定部、22…第2判定部、23…第3判定部、24…第4判定部、25…ターゲット信号生成部、R1…第1スキュー調整用遅延素子、R2…第2スキュー調整用遅延素子、R3…第3スキュー調整用遅延素子、R4…第4スキュー調整用遅延素子、30…カウント処理部、32…第1カウンタ、34…第2カウンタ、36…第3カウンタ、38…第4カウンタ、40…ループ測定回路、D1…第1遅延素子、D2…第2遅延素子、D3…第3遅延素子、D4…第4遅延素子、N1…第1否定ゲート、N2…第2否定ゲート、N3…第3否定ゲート、N4…第4否定ゲート、N5…第5否定ゲート、N6…第6否定ゲート、N7…第7否定ゲート、N8…第8否定ゲート、A1…第1ANDゲート、A2…第2ANDゲート、A3…第3ANDゲート、A4…第4ANDゲート、O1…第1ORゲート、O2…第2ORゲート、O3…第3ORゲート、O4…第4ORゲート、50…バイアス回路。
本発明は、試験装置に利用できる。
Claims (14)
- パルス信号を受け、基準となる第1状態における前記パルス信号のパルス幅を基準パルス幅として保持し、実動作状態に対応する第2状態において、前記基準パルス幅を有しかつ測定対象のパルス信号のリーディングエッジに応じたリーディングエッジを有しているレプリカ信号を発生するレプリカ信号発生部と、
前記パルス信号および前記レプリカ信号を受け、前記第2状態において前記パルス信号のエッジと前記レプリカ信号のエッジの位相関係が、所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、
前記条件判定部における判定結果に応じたカウント処理を行うカウント処理部と、
を備えることを特徴とするパルス測定装置。 - 前記条件判定部は、
第1条件として、前記パルス信号のリーディングエッジが前記レプリカ信号のリーディングエッジに対して遅れているか、
第2条件として、前記パルス信号のトレイリングエッジが前記レプリカ信号のトレイリングエッジに対して遅れているか、
第3条件として、前記パルス信号のリーディングエッジが前記レプリカ信号のリーディングエッジに対して進んでいるか、
第4条件として、前記パルス信号のトレイリングエッジが前記レプリカ信号のトレイリングエッジに対して進んでいるか、
の4つの条件の少なくともひとつを判定し、
前記カウント処理部は、当該判定結果にもとづき、カウント処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のパルス測定装置。 - 前記条件判定部は、
前記第1条件を判定する第1判定部と、
前記第4条件を判定する第4判定部と、を含み、
前記カウント処理部は、前記第1条件と前記第4条件がともに満たされた回数をカウントする第1カウンタを含むことを特徴とする請求項2に記載のパルス測定装置。 - 前記条件判定部は、
前記第2条件を判定する第2判定部と、
前記第3条件を判定する第3判定部と、を含み、
前記カウント処理部は、前記第2条件と前記第3条件がともに満たされた回数をカウントする第2カウンタを含むことを特徴とする請求項2に記載のパルス測定装置。 - 前記条件判定部は、
前記第1条件を判定する第1判定部と、
前記第2条件を判定する第2判定部と、を含み、
前記カウント処理部は、前記第1条件と前記第2条件がともに満たされた回数をカウントする第3カウンタを含むことを特徴とする請求項2に記載のパルス測定装置。 - 前記条件判定部は、
前記第3条件を判定する第3判定部と、
前記第4条件を判定する第4判定部と、を含み、
前記カウント処理部は、前記第3条件と前記第4条件がともに満たされた回数をカウントする第4カウンタを含むことを特徴とする請求項2に記載のパルス測定装置。 - 前記条件判定部は、前記パルス信号のリーディングエッジが前記レプリカ信号のリーディングエッジに対して遅れているかを判定する第1判定部を含み、前記第1判定部は、
前記パルス信号を遅延させる第1遅延素子と、
遅延された前記パルス信号ともとの前記パルス信号の論理和を生成する第1ORゲートと、
前記第1ORゲートの出力信号を反転する第1否定ゲートと、
前記レプリカ信号と前記第1否定ゲートの出力信号の論理積を生成する第1ANDゲートと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のパルス測定装置。 - 前記条件判定部は、前記パルス信号のトレイリングエッジが前記レプリカ信号のトレイリングエッジに対して遅れているかを判定する第2判定部を含み、前記第2判定部は、
前記レプリカ信号を反転する第2否定ゲートと、
前記パルス信号を反転する第3否定ゲートと、
前記第3否定ゲートの出力信号を遅延させる第2遅延素子と、
前記第3否定ゲートと前記第2遅延素子の出力信号の論理和を生成する第2ORゲートと、
前記第2ORゲートの出力信号を反転する第4否定ゲートと、
前記第3否定ゲートと前記第4否定ゲートの出力信号の論理積を生成する第2ANDゲートと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のパルス測定装置。 - 前記条件判定部は、前記パルス信号のリーディングエッジが前記レプリカ信号のリーディングエッジに対して進んでいるかを判定する第3判定部を含み、前記第3判定部は、
前記レプリカ信号を遅延させる第3遅延素子と、
前記遅延された前記レプリカ信号ともとのレプリカ信号の論理和を生成する第3ORゲートと、
前記第3ORゲートの出力信号を反転する第5否定ゲートと、
前記パルス信号と前記第5否定ゲートの出力信号の論理積を生成する第3ANDゲートと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のパルス測定装置。 - 前記条件判定部は、前記パルス信号のトレイリングエッジが前記レプリカ信号のトレイリングエッジに対して進んでいるかを判定する第4判定部を含み、前記第4判定部は、
前記レプリカ信号を反転する第6否定ゲートと、
前記第6否定ゲートの出力信号を遅延させる第4遅延素子と、
前記第6否定ゲートの出力信号と前記第4遅延素子の出力信号の論理和を生成する第4ORゲートと、
前記第4ORゲートの出力信号を反転する第7否定ゲートと、
前記パルス信号を反転する第8否定ゲートと、
前記第7否定ゲートと前記第8否定ゲートの出力信号の論理積を生成する第4ANDゲートと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のパルス測定装置。 - 前記パルス測定装置に対する電源は、前記パルス信号を生成するブロックの電源と独立していることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のパルス測定装置。
- パルス信号を生成するクロック生成部と
前記パルス信号にもとづき、試験対象の被試験デバイスに対して供給するテスト信号のタイミングを制御するタイミング発生器と、
前記パルス信号を測定する請求項1から10のいずれかに記載のパルス測定装置と、
を備えることを特徴とする試験装置。 - パルス信号の測定方法であって、
基準となる第1状態における前記パルス信号のパルス幅を基準パルス幅として保持するステップと、
実動作状態に対応する第2状態において、前記基準パルス幅を有しかつ測定対象のパルス信号のリーディングエッジに応じたリーディングエッジを有しているレプリカ信号を発生するステップと、
前記第2状態において前記パルス信号のエッジと前記レプリカ信号のエッジの位相関係が、所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、
を備えることを特徴とする測定方法。 - 前記所定の条件が満たされた回数をカウントするステップをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の測定方法。
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