JPWO2010125630A1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

第1の直流電源(Vp)および第2の直流電源(Vn)から供給された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する電力変換装置(101)であって、第1のスナバコンデンサ(Crp)に印加される電圧が所定値以上になった場合または第2のスナバコンデンサ(Crn)に印加される電圧が所定値以上になった場合、第1の直流電源(Vp)および第2の直流電源(Vn)から第1のスナバコンデンサ(Crp)または第2のスナバコンデンサ(Crn)へ流れようとする充電電流を他の電流経路へ流すための保護回路(51)を備える。

Description

本発明は、電力変換装置に関し、特に、ソフトスイッチングを行なう電力変換装置に関する。
ソフトスイッチング、すなわち、スイッチ素子を通して流れる電流をゼロにしてそのスイッチ素子をオン・オフするゼロカレントスイッチング、およびスイッチ素子に印加される電圧をゼロにしてそのスイッチ素子をオン・オフするゼロボルトスイッチングを行なうソフトスイッチングインバータが開発されている。ソフトスイッチングインバータでは、このようなソフトスイッチングにより、スイッチングノイズおよびスイッチング損失を低減することができる。
ソフトスイッチングインバータの一例が、Frederik W. Combrink et al, IEEE TRANSACTIONS ON POWER ELECTRONICS, VOL.21, NO.1, JANUARY 2006 (非特許文献1)および特表平5−502365号公報(特許文献1)に開示されている。
特表平5−502365号公報
Frederik W. Combrink et al, IEEE TRANSACTIONS ON POWER ELECTRONICS, VOL.21, NO.1, JANUARY2006
しかしながら、非特許文献1に記載のソフトスイッチングインバータは、負荷電流がある程度大きい場合を前提としている。たとえば非特許文献1のFig.2に示すシーケンスでは、負荷電流が非常に小さい場合には、時刻0から時刻t1の期間におけるスナバコンデンサCrpの充電が極めて遅くなるため、時刻t1から時刻t2の期間の動作に移行するまでの時間が長くなる。すなわちスナバコンデンサCrpへの転流時間が非常に長くなってしまう。
このような現象を回避するために、時刻0すなわち主スイッチGpをオフする時刻から所定時間経過時に主スイッチGnをオンすることが考えられる。時刻0から時刻t1の期間におけるスナバコンデンサCrpの充電中に主スイッチGnがオンすると、スナバコンデンサCrpとアノードリアクトルLbpおよびLbnとの共振によりスナバコンデンサCrpが充電される。そして、スナバコンデンサCrpの電圧が電源電圧に達すると主スイッチGnを通して流れる電流が減少し始める。そして、主スイッチGnを通して流れる電流がゼロになると主スイッチGnがオフして主ダイオードDnが導通することにより、時刻t2から時刻t3の期間の動作に移行する。
ところが、上記のような共振を利用してスナバコンデンサCrpを充電すると、スナバコンデンサCrpは電源電圧よりも高い電圧まで過充電される。負荷電流が限りなくゼロに近い場合には、スナバコンデンサCrpは、上記共振によって最大で電源電圧の倍まで充電される。スナバコンデンサCrpの充電電圧は主スイッチGnおよび主ダイオードDnに印加されるので、これらの素子には電源電圧の2倍以上の耐電圧(Break Down Voltage)が要求される。このため、ソフトスイッチングインバータが大きくなり、また、コストもかかるという問題点があった。また、特許文献1には、このような問題点を解決するための構成は開示されていない。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、ソフトスイッチングを行ない、かつ軽負荷時に高電圧が印加されることを防ぐことが可能な電力変換装置を提供することである。
この発明のある局面に係わる電力変換装置は、第1電極および第2電極を有する第1の直流電源と、上記第1の直流電源の第2電極に接続される第1電極、および第2電極を有する第2の直流電源とから供給された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する電力変換装置であって、上記第1の直流電源の第1電極に結合される第1端と、上記負荷に結合される第2端とを有する第1の主スイッチと、上記第1の主スイッチと導通方向が逆になるように、上記第1の主スイッチと並列接続される第1の主ダイオードと、上記第1の主スイッチおよび上記第1の主ダイオードと並列接続される第1のスナバコンデンサと、上記第1の主スイッチと導通方向が同じになるように、上記第1のスナバコンデンサと直列接続され、かつ上記第1のスナバコンデンサと上記第1の主スイッチの第2端との間に接続される第1のスナバダイオードと、上記第1の直流電源および上記第2の直流電源の接続ノードと上記第1のスナバコンデンサおよび上記第1のスナバダイオードの接続ノードとの間に接続され、かつ互いに直列接続される第1の補助スイッチおよび第1の補助リアクトルと、上記第1の主スイッチの第2端に結合される第1端と、上記第2の直流電源の第2電極に結合される第2端とを有し、上記第1の主スイッチと導通方向が同じになるように設けられる第2の主スイッチと、上記第2の主スイッチと導通方向が逆になるように、上記第2の主スイッチと並列接続される第2の主ダイオードと、上記第2の主スイッチおよび上記第2の主ダイオードと並列接続される第2のスナバコンデンサと、上記第2の主スイッチと導通方向が同じになるように、上記第2のスナバコンデンサと直列接続され、かつ上記第2のスナバコンデンサと上記第2の主スイッチの第1端との間に接続される第2のスナバダイオードと、上記第1の直流電源および上記第2の直流電源と上記第1の補助スイッチまたは上記第1の補助リアクトルとの接続ノードと上記第2のスナバコンデンサおよび上記第2のスナバダイオードの接続ノードとの間に接続され、かつ互いに直列接続される第2の補助スイッチおよび第2の補助リアクトルと、上記第1のスナバコンデンサに印加される電圧が所定値以上になった場合または上記第2のスナバコンデンサに印加される電圧が所定値以上になった場合、上記第1の直流電源および上記第2の直流電源から上記第1のスナバコンデンサまたは上記第2のスナバコンデンサへ流れようとする充電電流を他の電流経路へ流すための保護回路とを備える。
好ましくは、上記保護回路は、上記第1の直流電源の第1電極と上記第2の直流電源の第2電極との間の電流経路を有し、上記第1のスナバコンデンサに印加される電圧が所定値以上になった場合または上記第2のスナバコンデンサに印加される電圧が所定値以上になった場合、上記電流経路を介して上記第1の直流電源の第1電極および上記第2の直流電源の第2電極間に上記充電電流を流す。
より好ましくは、上記保護回路は、上記第1の直流電源および上記第2の直流電源の出力電圧と上記第1のスナバコンデンサに印加される電圧との差の電圧、または上記第1の直流電源および上記第2の直流電源の出力電圧と上記第2のスナバコンデンサに印加される電圧との差の電圧を受けて、受けた上記電圧を昇圧した電圧を生成し、生成した上記電圧に基づいて、上記電流経路を介して上記第1の直流電源の第1電極および上記第2の直流電源の第2電極間に上記充電電流を流すか否かを切り替える。
より好ましくは、上記保護回路は、上記第1の主スイッチの第2端と上記第2の主スイッチの第1端との間に接続される。
好ましくは、上記保護回路は、上記第1の直流電源および上記第2の直流電源の出力電圧と上記第1のスナバコンデンサに印加される電圧との差の電圧、または上記第1の直流電源および上記第2の直流電源の出力電圧と上記第2のスナバコンデンサに印加される電圧との差の電圧を受けて、受けた上記電圧を昇圧した電圧を生成し、生成した上記電圧に基づいて、上記充電電流を他の電流経路へ流すか否かを切り替える。
好ましくは、上記保護回路は、上記第1の主スイッチの第2端と上記第2の主スイッチの第1端との間に接続される1次巻線と、上記第1の直流電源の第1電極と上記第2の直流電源の第2電極との間に接続され、上記1次巻線と磁気結合される2次巻線と、上記第1の直流電源の第1電極と上記第2の直流電源の第2電極との間に接続され、上記2次巻線と直列接続されるクランプダイオードとを含む。
本発明によれば、ソフトスイッチングを行ない、かつ軽負荷時に高電圧が印加されることを防ぐことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータが電力変換を行なう際の電流の流れを時系列的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータが電力変換を行なう際のスイッチ制御手順を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータのステップ3および4における電流の流れを時系列的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータのステップ3および4における電圧および電流の波形図である。 本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータが電力変換を行なう際の電流の流れを時系列的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータが電力変換を行なう際のスイッチ制御手順を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータのステップ13および14における電流の流れを時系列的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータのステップ13および14における電圧および電流の波形図である。 本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータの変形例の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータの構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータの構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータの構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータの構成を示す図である。
図1を参照して、ソフトスイッチングインバータ(電力変換装置)101は、直流電源Vp,Vnと、電源端子TP,TC,TNと、交流出力端子TOUTと、主スイッチGp,Gnと、主ダイオードDp,Dnと、スナバコンデンサCrp,Crnと、スナバダイオードDrp,Drnと、補助スイッチSrp,Srnと、補助リアクトルLrp,Lrnと、保護回路51とを備える。保護回路51は、変圧器Trと、クランプダイオードDfとを含む。変圧器Trは、1次巻線Ls1,Ls2と、2次巻線Lfとを含む。なお、ソフトスイッチングインバータ101は、直流電源Vp,Vnを備える構成であってもよい。
主スイッチGp,Gnは、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。補助スイッチSrp,Srnは、たとえば逆阻止サイリスタである。
直流電源VpおよびVnは直列接続されている。すなわち、直流電源Vpは、電源端子TPに接続された正電極と、電源端子TCに接続された負電極とを有する。直流電源Vnは、直流電源Vpの負電極および電源端子TCに接続された正電極と、電源端子TNに接続された負電極とを有する。
主スイッチGpは、直流電源Vpの正電極に結合されたコレクタと、交流出力端子TOUTを介して負荷に結合されたエミッタとを有する。すなわち、主スイッチGpは、電源端子TPに接続されたコレクタと、トランスTrの1次巻線Ls1の第1端に接続されたエミッタとを有する。主ダイオードDpは、主スイッチGpと導通方向が逆になるように、主スイッチGpと並列接続されている。すなわち、主ダイオードDpは、主スイッチGpのコレクタに接続されたカソードと、主スイッチGpのエミッタに接続されたアノードとを有する。スナバコンデンサCrpは、主スイッチGpおよび主ダイオードDpと並列接続されている。スナバダイオードDrpは、主スイッチGpと導通方向が同じになるように、主スイッチGpおよび主ダイオードDpと並列接続され、かつスナバコンデンサCrpと直列接続されている。すなわち、スナバダイオードDrpは、スナバコンデンサCrpの第2端および補助リアクトルLrpの第2端に接続されたアノードと、主スイッチGpのエミッタおよび主ダイオードDpのアノードに接続されたカソードとを有する。補助スイッチSrpおよび補助リアクトルLrpは、直流電源Vpおよび直流電源Vnの接続ノードすなわち電源端子TCとスナバコンデンサCrpおよびスナバダイオードDrpの接続ノードとの間に接続され、かつ互いに直列接続されている。すなわち、補助スイッチSrpは、電源端子TCに接続されたアノードと、補助リアクトルLrpの第1端に接続されたカソードとを有する。補助リアクトルLrpは、補助スイッチSrpのカソードに接続された第1端と、スナバコンデンサCrpおよびスナバダイオードDrpの接続ノードに接続された第2端とを有する。
主スイッチGnは、主スイッチGpのエミッタに結合されたコレクタと、直流電源Vnの負電極に結合されたエミッタとを有し、主スイッチGpと導通方向が同じになるように設けられている。すなわち、主スイッチGnは、トランスTrの1次巻線Ls2の第2端に接続されたコレクタと、電源端子TNに接続されたエミッタとを有する。主ダイオードDnは、主スイッチGnと導通方向が逆になるように、主スイッチGnと並列接続されている。すなわち、主ダイオードDnは、主スイッチGnのコレクタに接続されたカソードと、主スイッチGnのエミッタに接続されたアノードとを有する。スナバコンデンサCrnは、主スイッチGnおよび主ダイオードDnと並列接続されている。スナバダイオードDrnは、主スイッチGnと導通方向が同じになるように、主スイッチGnおよび主ダイオードDnと並列接続され、かつスナバコンデンサCrnと直列接続されている。すなわち、スナバダイオードDrnは、スナバコンデンサCrnの第1端および補助リアクトルLrnの第2端に接続されたカソードと、主スイッチGnのコレクタおよび主ダイオードDnのカソードに接続されたアノードとを有する。補助スイッチSrnおよび補助リアクトルLrnは、直流電源Vpおよび直流電源Vnと補助スイッチSrpとの接続ノードすなわち電源端子TCとスナバコンデンサCrnおよびスナバダイオードDrnの接続ノードとの間に接続され、かつ互いに直列接続されている。すなわち、補助スイッチSrnは、電源端子TCに接続されたカソードと、補助リアクトルLrnの第1端に接続されたアノードとを有する。補助リアクトルLrnは、補助スイッチSrnのアノードに接続された第1端と、スナバコンデンサCrnおよびスナバダイオードDrnの接続ノードに接続された第2端とを有する。
保護回路51は、主スイッチGpのエミッタと主スイッチGnのコレクタとの間に接続されている。保護回路51において、1次巻線Ls1,Ls2は、主スイッチGpのエミッタと主スイッチGnのコレクタとの間に接続されている。すなわち、1次巻線Ls1は、主スイッチGpのエミッタおよびスナバダイオードDrpのカソードに接続された第1端と、交流出力端子TOUTおよび1次巻線Ls2の第1端に接続された第2端とを有する。1次巻線Ls2は、交流出力端子TOUTおよび1次巻線Ls1の第2端に接続された第1端と、主スイッチGnのコレクタおよびスナバダイオードDrnのアノードに接続された第2端とを有する。1次巻線Ls1,Ls2は、巻き方向が同じである。
2次巻線Lfは、直流電源Vpの正電極と直流電源Vnの負電極との間に接続され、1次巻線Ls1,Ls2と磁気結合されている。すなわち、2次巻線Lfは、クランプダイオードDfのアノードに接続された第1端と、電源端子TNに接続された第2端とを有する。2次巻線Lfは、1次巻線Ls1,Ls2と巻き方向が逆である。また、変圧器Trの1次巻線と2次巻線との巻数比は1:nであり、たとえばn>2である。
クランプダイオードDfは、直流電源Vpの正電極と直流電源Vnの負電極との間に接続され、2次巻線Lfと直列接続されている。すなわち、クランプダイオードDfは、電源端子TPに接続されたカソードと、2次巻線Lfの第1端に接続されたアノードとを有する。
ソフトスイッチングインバータ101は、直流電源Vp,Vnから供給される直流電力を主アームである主スイッチGp,Gnによってスイッチングすることにより、直流電源Vpおよび直流電源Vnから供給される直流電力を交流電力に変換し、交流出力端子TOUTを介して負荷に供給する。
スナバコンデンサCrpは、主スイッチGpがオフした時に主スイッチGpに電圧が印加されないようにするために設けられる。スナバコンデンサCrnは、主スイッチGnがオフした時に主スイッチGnに電圧が印加されないようにするために設けられる。
非特許文献1のFig.2に示すソフトスイッチングインバータのアノードリアクトルLbpは、主スイッチGpがオンした時に主スイッチGpを通して電流が流れないようにするために設けられる。また、アノードリアクトルLbnは、主スイッチGnがオンした時に主スイッチGnを通して電流が流れないようにするために設けられる。これに対して、ソフトスイッチングインバータ101では、アノードリアクトルLbpおよびLbnが設けられていないが、変圧器Trの1次巻線Ls1およびLs2がアノードリアクトルLbpおよびLbnの役割を兼ねている。
保護回路51は、直流電源Vpの正電極と直流電源Vnの負電極との間の電流経路PTを有する。保護回路51は、変圧器Trを用いることにより、主スイッチGpおよびGnに印加される最大電圧を直流電源VpおよびVnの出力電圧の2倍よりも小さい最大値VMに抑制する。
次に、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータが電力変換を行なう際の動作について図面を用いて説明する。まず、ソフトスイッチングインバータ101から負荷へ電流が流れる正期間の動作について説明し、次に、負荷からソフトスイッチングインバータ101へ電流が流れる負期間の動作について説明する。
[正期間の動作]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータが電力変換を行なう際の電流の流れを時系列的に示す図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータが電力変換を行なう際のスイッチ制御手順を示す図である。ここでは、直流電源Vpの出力電圧をVpとし、直流電源Vnの出力電圧をVnとする。
まず、負荷電流がある程度大きい場合の動作について説明する。図3の横軸は時間を示しており、この横軸に沿って並ぶ上段Aの各数字は、負荷電流がある程度大きい場合の、図2に示す各ステップの遷移を示している。すなわち、負荷電流がある程度大きい場合には、ステップ1、2、4、5、6、7、8、1の順にソフトスイッチングインバータの状態が遷移する。
図2および図3を参照して、まず、主スイッチGpをオン制御し、主スイッチGnをオフ制御し、補助スイッチSrpおよびSrnをオフ制御しており、主スイッチGpを通して直流電源Vpから負荷へ電流が流れている状態(ステップ1)から説明する。
この状態において、主スイッチGpをオフ制御する。そうすると、直流電源Vpからの電流がスナバコンデンサCrpへ転流する。これにより、スナバコンデンサCrpが充電され、スナバコンデンサCrpにおける電圧が直流電源VpおよびVnの出力電圧(Vp+Vn)に等しくなると主ダイオードDnが導通する(ステップ2)。
ここで、ステップ2において、主スイッチGpをオフ制御するとスナバコンデンサCrpへ電流が流れる。そして、主スイッチGpがオフした時、スナバコンデンサCrpの電荷はゼロであるため、主スイッチGpに電圧が印加されない。これにより、ゼロボルトスイッチングが実現される。
次に、主ダイオードDnが導通すると、直流電源Vnからの電流が主ダイオードDnを通して負荷へ流れる。また、スナバコンデンサCrpと1次巻線Ls1およびLs2における励磁インダクタンスとの共振によりスナバコンデンサCrpからスナバダイオードDrpへ流れる電流が減少し、やがてゼロになる。そうすると、スナバダイオードDrpがオフして直流電源Vpからの転流が終了する(ステップ4)。
次に、主スイッチGpをオフ制御してから所定時間Tb経過時に主スイッチGnをオン制御する。しかしながら、主ダイオードDnから負荷への電流は主スイッチGnの導通方向と電流極性が逆であるため主スイッチGnは導通せず、主ダイオードDnを通して負荷へ電流が流れ続ける(ステップ5)。すなわち、主スイッチGnをオン制御した時は主スイッチGnを通して電流が流れない。これにより、ゼロカレントスイッチングが実現される。
次に、主スイッチGnをオフ制御し、直後に主スイッチGpをオン制御する。そうすると、主ダイオードDnから主スイッチGpへの転流が始まる。そして、直流電源Vpから主スイッチGpを通して流れる電流が増加して負荷電流に等しくなると同時に主ダイオードDnを通して流れる電流はゼロとなって主ダイオードDnがオフし、この転流が完了する。そして、主スイッチGpを通して負荷へ電流が流れる(ステップ6)。
次に、主スイッチGnをオフ制御してから所定時間Td経過時に補助スイッチSrpをオン制御する。これにより、スナバコンデンサCrpの放電が始まる。この放電が完了してスナバコンデンサCrpにおける電圧がゼロになるとスナバダイオードDrpが導通する(ステップ7)。
次に、スナバダイオードDrpが導通すると補助リアクトルLrpに直流電源Vpからの電圧が印加される。このため、補助スイッチSrpを通して流れる電流は減衰してゆき、ゼロになると補助スイッチSrpおよびスナバダイオードDrpがともにオフし、ステップ1の状態に戻る(ステップ8)。
次に、負荷電流が非常に小さい場合の動作について説明する。図3の横軸に沿って並ぶ下段Bの各数字は、負荷電流が非常に小さい場合の、図2に示す各ステップの遷移を示している。すなわち、負荷電流が非常に小さい場合には、ステップ1、2、3、4、5、6、7、8、1の順にソフトスイッチングインバータの状態が遷移する。
ソフトスイッチングインバータ101では、主スイッチGpをオフ制御してから所定時間Tb経過時に主スイッチGnをオン制御するが、負荷電流が非常に小さい場合には、前述のステップ2におけるスナバコンデンサCrpの充電が極めて遅くなるため、ステップ2におけるスナバコンデンサCrpの充電中に主スイッチGnがオンされる。そうすると、ステップ3の状態に移行する。ここで、主スイッチGnをオン制御した時の主スイッチGnを通して流れる電流の増加は、変圧器Trの1次巻線Ls1およびLs2における励磁インダクタンスによって抑制される。これにより、ゼロカレントスイッチングが実現される。
ステップ3において、スナバコンデンサCrpと変圧器Trの1次巻線Ls1およびLs2における励磁インダクタンスとの共振電流によりスナバコンデンサCrpが充電される。このとき、変圧器Trの1次巻線Ls1およびLs2の直列回路には直流電源VpおよびVnの出力電圧(Vp+Vn)とスナバコンデンサCrpにおける電圧Vcとの差の電圧が印加される。1次巻線Ls1およびLs2はそれぞれ上記差電圧の1/2の電圧を分担することになる。すなわち、1次巻線Ls1およびLs2に印加される電圧の値VLは、以下の式で表わされる。
VL={(Vp+Vn)−Vc}/2
変圧器Trの巻数比は1:nであるので、2次側にはn×VLの電圧が誘起される。スナバコンデンサCrpにおける電圧Vcが上昇し、変圧器Trの2次側電圧が出力電圧(Vp+Vn)に達すると、クランプダイオードDfがオンしてスナバダイオードDrpがオフする。このときの電圧Vcの最大値VMは、以下の式で表わされる。
VM=(1+2/n)×(Vp+Vn)
そして、図2のステップ3に示す破線のように電流が流れ、スナバコンデンサCrpへ流れる電流はゼロとなり、スナバコンデンサCrpは充電されなくなる。これにより、スナバコンデンサCrpにおける電圧VcはVMにクランプされる。その後、主スイッチGnを通して流れる電流が減少し、ゼロになると主スイッチGnがオフし、主ダイオードDnが導通して、前述のステップ4の状態に移行する。但し、主スイッチGnはすでにオン制御されているので、ステップ5において主スイッチGnのオン制御は行なわれない。
次に、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータのステップ3および4における動作について詳細に説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータのステップ3および4における電流の流れを時系列的に示す図である。図5は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータのステップ3および4における電圧および電流の波形図である。
図4は、ステップ3および4におけるソフトスイッチングインバータ101の等価回路を示している。この等価回路では、ステップ3および4において導通しない回路を省略するとともに、動作を理解しやすくするために、変圧器Trの部分を理想変圧器と各巻線に並列に存在する励磁インダクタンスとに分けて詳細に示している。
すなわち、Lsid1,Lsid2は理想変圧器の1次巻線であり、Lfidは理想変圧器の2次巻線である。また、L1は変圧器Trの1次側の励磁インダクタンスであり、L2は変圧器Trの2次側の励磁インダクタンスである。トランスTrの巻数比は仮に1:4として説明する。この場合、V2=4×V1である。Vsは2つの直流電源VpおよびVnを1つにまとめた電源であり、その出力電圧値Vs=Vp+Vnである。VcはスナバコンデンサCrpにおける電圧であり、V1は変圧器Trの1次巻線における電圧であり、V2は変圧器Trの2次巻線における電圧である。また、各矢印の方向を正とする。
ここでは、理解を容易にするために負荷電流がゼロである場合を説明する。この場合、前述のステップ2ではスナバコンデンサCrpが全く充電されず、そのままステップ3に移行する。
図4および図5を参照して、変圧器Trの1次側には(Vc−Vs)の電圧が印加される。すなわち、V1=(Vc−Vs)/2である。変圧器Trの2次側電圧V2は、V2=2×(Vc−Vs)となる。
ここでは、ステップ3を時系列的に3つのモード1〜3に分割して説明する。すなわち、モード1はステップ3の開始時の状態であり、モード2はクランプダイオードDfがオンした後の状態であり、モード3はスナバダイオードDrpがオフした後の状態である。
まず、ステップ3の開始時、電圧VcはゼロであるからV2<0である。このため、クランプダイオードDfは導通しないので、理想変圧器を通して電流は流れない。この間、励磁インダクタンスL1とスナバコンデンサCrpとの共振電流I3が励磁インダクタンスL1を通して流れる。共振電流I3が流れることにより、スナバコンデンサCrpが充電される。そうすると、スナバコンデンサCrpにおける電圧Vcが大きくなり、Vc=1.5Vsにまで上昇すると、V2=2×(Vc−Vs)=Vsとなる。すなわち、変圧器Trの2次側電圧が電源電圧Vsと等しくなる(モード1)。
次に、変圧器Trの2次側電圧が電源電圧Vsに達すると、クランプダイオードDfが導通する。クランプダイオードDfが導通すると、理想変圧器の2次巻線Lfidを通して電流I2が流れ、変圧器作用によって電流I2の2倍の電流I1が理想変圧器の1次巻線Lsid1,Lsid2を通して流れる。ここで、電流I1は、スナバコンデンサCrpの充電電流すなわち電流I3を打ち消すように作用する。このため、スナバコンデンサCrpおよびスナバダイオードDrpを通して流れる電流I3がゼロとなり、スナバダイオードDrpがオフする。そして、スナバコンデンサCrpの充電が終了するので電圧Vcが上昇しなくなることから、電圧Vcは1.5×Vsのままで維持される(モード2)。
次に、スナバダイオードDrpがオフすると、変圧器Trの1次側の励磁電流は理想変圧器の1次巻線Lsid1,Lsid2をそれぞれ還流する。このとき、変圧器Trの2次側には電流I2が流れ続けるので、2次側には電源電圧Vsが印加されている。このため、変圧器Trの1次側には変圧器作用によってV1=1/4Vsの電圧が誘起され、この誘起電圧によって励磁インダクタンスL1を通して流れる電流が減衰してゆき、やがてゼロとなる。その結果、理想変圧器の1次巻線Lsid1,Lsid2を通して流れる電流もゼロとなり、変圧器作用によって2次巻線Lfidを通して流れる電流もゼロとなることから、ダイオードDfがオフする(モード3)。
このように、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータでは、共振によってスナバコンデンサCrpが電源電圧Vsよりも高い電圧まで過充電されようとする際、スナバコンデンサCrpにおける電圧Vcが電圧値VMに達すると、変圧器Trの1次巻線Ls1およびLs2を通して電流を流そうとするエネルギーが変圧器Trの2次巻線Lfへ移り、スナバコンデンサCrpを通して充電電流が流れなくなる。このため、スナバコンデンサCrpの充電が止まり、スナバコンデンサCrpの最大電圧はVMにクランプされる。ここで、変圧器Trの巻数比nをn>2とすることにより、VMはVsの2倍以下となる。また、nを大きくすればVM≒(Vp+Vn)となるため、スナバコンデンサCrpにおける電圧Vcを電源電圧Vsに限りなく近い値に抑制することができる。
[負期間の動作]
図6は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータが電力変換を行なう際の電流の流れを時系列的に示す図である。図7は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータが電力変換を行なう際のスイッチ制御手順を示す図である。ここでは、直流電源Vnの出力電圧をVnとし、直流電源Vpの出力電圧をVpとする。
まず、負荷電流がある程度大きい場合の動作について説明する。図7の横軸は時間を示しており、この横軸に沿って並ぶ上段Aの各数字は、負荷電流がある程度大きい場合の、図6に示す各ステップの遷移を示している。すなわち、負荷電流がある程度大きい場合には、ステップ11、12、14、15、16、17、18、11の順にソフトスイッチングインバータの状態が遷移する。
図6および図7を参照して、まず、主スイッチGnをオン制御し、主スイッチGpをオフ制御し、補助スイッチSrnおよびSrpをオフ制御しており、主スイッチGnを通して負荷から直流電源Vnへ電流が流れている状態(ステップ11)から説明する。
この状態において、主スイッチGnをオフ制御する。そうすると、負荷からの電流がスナバコンデンサCrnへ転流する。これにより、スナバコンデンサCrnが充電され、スナバコンデンサCrnにおける電圧が直流電源VnおよびVpの出力電圧(Vn+Vp)に等しくなると主ダイオードDpが導通する(ステップ12)。
ここで、ステップ12において、主スイッチGnをオフ制御するとスナバコンデンサCrnへ電流が流れる。そして、主スイッチGnがオフした時、スナバコンデンサCrnの電荷はゼロであるため、主スイッチGnに電圧が印加されない。これにより、ゼロボルトスイッチングが実現される。
次に、主ダイオードDpが導通すると、負荷からの電流が主ダイオードDpを通して直流電源Vpへ流れる。また、スナバコンデンサCrnと1次巻線Ls1およびLs2における励磁インダクタンスとの共振によりスナバダイオードDrnからスナバコンデンサCrnへ流れる電流が減少し、やがてゼロになる。そうすると、スナバダイオードDrnがオフして負荷からの転流が終了する(ステップ14)。
次に、主スイッチGnをオフ制御してから所定時間Tb経過時に主スイッチGpをオン制御する。しかしながら、負荷から主ダイオードDpへの電流は主スイッチGpの導通方向と電流極性が逆であるため主スイッチGpは導通せず、主ダイオードDpを通して直流電源Vpへ電流が流れ続ける(ステップ15)。すなわち、主スイッチGpをオン制御した時は主スイッチGpを通して電流が流れない。これにより、ゼロカレントスイッチングが実現される。
次に、主スイッチGpをオフ制御し、直後に主スイッチGnをオン制御する。そうすると、主ダイオードDpから主スイッチGnへの転流が始まる。そして、直流電源Vnから主スイッチGnを通して流れる電流が増加して負荷電流に等しくなると同時に主ダイオードDpを通して流れる電流はゼロとなって主ダイオードDpがオフし、この転流が完了する。そして、主スイッチGnを通して直流電源Vnへ電流が流れる(ステップ16)。
次に、主スイッチGpをオフ制御してから所定時間Td経過時に補助スイッチSrnをオン制御する。これにより、スナバコンデンサCrnの放電が始まる。この放電が完了してスナバコンデンサCrnにおける電圧がゼロになるとスナバダイオードDrnが導通する(ステップ17)。
次に、スナバダイオードDrnが導通すると補助リアクトルLrnに直流電源Vnからの電圧が印加される。このため、補助スイッチSrnを通して流れる電流は減衰してゆき、ゼロになると補助スイッチSrnおよびスナバダイオードDrnがともにオフし、ステップ11の状態に戻る(ステップ18)。
次に、負荷電流が非常に小さい場合の動作について説明する。図7の横軸に沿って並ぶ下段Bの各数字は、負荷電流が非常に小さい場合の、図6に示す各ステップの遷移を示している。すなわち、負荷電流が非常に小さい場合には、ステップ11、12、13、14、15、16、17、18、11の順にソフトスイッチングインバータの状態が遷移する。
ソフトスイッチングインバータ101では、主スイッチGnをオフ制御してから所定時間Tb経過時に主スイッチGpをオン制御するが、負荷電流が非常に小さい場合には、前述のステップ12におけるスナバコンデンサCrnの充電が極めて遅くなるため、ステップ12におけるスナバコンデンサCrnの充電中に主スイッチGpがオンされる。そうすると、ステップ13の状態に移行する。ここで、主スイッチGpをオン制御した時の主スイッチGpを通して流れる電流の増加は、変圧器Trの1次巻線Ls1およびLs2における励磁インダクタンスによって抑制される。これにより、ゼロカレントスイッチングが実現される。
ステップ13において、スナバコンデンサCrnと変圧器Trの1次巻線Ls1およびLs2における励磁インダクタンスとの共振電流によりスナバコンデンサCrnが充電される。このとき、変圧器Trの1次巻線Ls1およびLs2の直列回路には直流電源VnおよびVpの出力電圧(Vn+Vp)とスナバコンデンサCrnにおける電圧Vcとの差の電圧が印加される。1次巻線Ls1およびLs2はそれぞれ上記差電圧の1/2の電圧を分担することになる。すなわち、1次巻線Ls1およびLs2に印加される電圧の値VLは、以下の式で表わされる。
VL={(Vn+Vp)−Vc}/2
変圧器Trの巻数比は1:nであるので、2次側にはn×VLの電圧が誘起される。スナバコンデンサCrnにおける電圧Vcが上昇し、変圧器Trの2次側電圧が出力電圧(Vn+Vp)に達すると、クランプダイオードDfがオンしてスナバダイオードDrnがオフする。このときの電圧Vcの最大値VMは、以下の式で表わされる。
VM=(1+2/n)×(Vn+Vp)
そして、図6のステップ13に示す破線のように電流が流れ、スナバコンデンサCrnへ流れる電流はゼロとなり、スナバコンデンサCrnは充電されなくなる。これにより、スナバコンデンサCrnにおける電圧VcはVMにクランプされる。その後、主スイッチGpを通して流れる電流が減少し、ゼロになると主スイッチGpがオフし、主ダイオードDpが導通して、前述のステップ14の状態に移行する。但し、主スイッチGpはすでにオン制御されているので、ステップ15において主スイッチGpのオン制御は行なわれない。
次に、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータのステップ13および14における動作について詳細に説明する。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータのステップ13および14における電流の流れを時系列的に示す図である。図9は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータのステップ13および14における電圧および電流の波形図である。
図8は、ステップ13および14におけるソフトスイッチングインバータ101の等価回路を示している。この等価回路では、ステップ13および14において導通しない回路を省略するとともに、動作を理解しやすくするために、変圧器Trの部分を理想変圧器と各巻線に並列に存在する励磁インダクタンスとに分けて詳細に示している。
すなわち、Lsid1,Lsid2は理想変圧器の1次巻線であり、Lfidは理想変圧器の2次巻線である。また、L1は変圧器Trの1次側の励磁インダクタンスであり、L2は変圧器Trの2次側の励磁インダクタンスである。トランスTrの巻数比は仮に1:4として説明する。この場合、V2=4×V1である。Vsは2つの直流電源VnおよびVpを1つにまとめた電源であり、その出力電圧値Vs=Vn+Vpである。VcはスナバコンデンサCrnにおける電圧であり、V1は変圧器Trの1次巻線における電圧であり、V2は変圧器Trの2次巻線における電圧である。また、各矢印の方向を正とする。
ここでは、理解を容易にするために負荷電流がゼロである場合を説明する。この場合、前述のステップ12ではスナバコンデンサCrnが全く充電されず、そのままステップ13に移行する。
図8および図9を参照して、変圧器Trの1次側には(Vc−Vs)の電圧が印加される。すなわち、V1=(Vc−Vs)/2である。変圧器Trの2次側電圧V2は、V2=2×(Vc−Vs)となる。
ここでは、ステップ13を時系列的に3つのモード1〜3に分割して説明する。すなわち、モード1はステップ13の開始時の状態であり、モード2はクランプダイオードDfがオンした後の状態であり、モード3はスナバダイオードDrnがオフした後の状態である。
まず、ステップ13の開始時、電圧VcはゼロであるからV2<0である。このため、クランプダイオードDfは導通しないので、理想変圧器を通して電流は流れない。この間、励磁インダクタンスL1とスナバコンデンサCrnとの共振電流I3が励磁インダクタンスL1を通して流れる。共振電流I3が流れることにより、スナバコンデンサCrnが充電される。そうすると、スナバコンデンサCrnにおける電圧Vcが大きくなり、Vc=1.5Vsにまで上昇すると、V2=2×(Vc−Vs)=Vsとなる。すなわち、変圧器Trの2次側電圧が電源電圧Vsと等しくなる(モード1)。
次に、変圧器Trの2次側電圧が電源電圧Vsに達すると、クランプダイオードDfが導通する。クランプダイオードDfが導通すると、理想変圧器の2次巻線Lfidを通して電流I2が流れ、変圧器作用によって電流I2の2倍の電流I1が理想変圧器の1次巻線Lsid1,Lsid2を通して流れる。ここで、電流I1は、スナバコンデンサCrnの充電電流すなわち電流I3を打ち消すように作用する。このため、スナバコンデンサCrnおよびスナバダイオードDrnを通して流れる電流I3がゼロとなり、スナバダイオードDrnがオフする。そして、スナバコンデンサCrnの充電が終了するので電圧Vcが上昇しなくなることから、電圧Vcは1.5×Vsのままで維持される(モード2)。
次に、スナバダイオードDrnがオフすると、変圧器Trの1次側の励磁電流は理想変圧器の1次巻線Lsid1,Lsid2をそれぞれ還流する。このとき、変圧器Trの2次側には電流I2が流れ続けるので、2次側には電源電圧Vsが印加されている。このため、変圧器Trの1次側には変圧器作用によってV1=1/4Vsの電圧が誘起され、この誘起電圧によって励磁インダクタンスL1を通して流れる電流が減衰してゆき、やがてゼロとなる。その結果、理想変圧器の1次巻線Lsid1,Lsid2を通して流れる電流もゼロとなり、変圧器作用によって2次巻線Lfidを通して流れる電流もゼロとなることから、ダイオードDfがオフする(モード3)。
このように、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータでは、共振によってスナバコンデンサCrnが電源電圧Vsよりも高い電圧まで過充電されようとする際、スナバコンデンサCrnにおける電圧Vcが電圧値VMに達すると、変圧器Trの1次巻線Ls1およびLs2を通して電流を流そうとするエネルギーが変圧器Trの2次巻線Lfへ移り、スナバコンデンサCrnを通して充電電流が流れなくなる。このため、スナバコンデンサCrnの充電が止まり、スナバコンデンサCrnの最大電圧はVMにクランプされる。ここで、変圧器Trの巻数比nをn>2とすることにより、VMはVsの2倍以下となる。また、nを大きくすればVM≒(Vn+Vp)となるため、スナバコンデンサCrnにおける電圧Vcを電源電圧Vsに限りなく近い値に抑制することができる。
ソフトスイッチングインバータ101は、正期間の動作として、図2に示すステップ1〜8の動作を繰り返し行ない、そして、負期間の動作として、図6に示すステップ11〜18の動作を繰り返し行なう。ソフトスイッチングインバータ101は、このような正期間の動作および負期間の動作を交互に行なうことにより、負荷に交流電力を供給する。
ところで、非特許文献1に記載のソフトスイッチングインバータでは、軽負荷時、スナバコンデンサが最大で電源電圧の倍まで充電され、主スイッチおよび主ダイオードに高電圧が印加される。このため、これらの素子には電源電圧の2倍以上の耐電圧が要求され、ソフトスイッチングインバータが大きくなり、また、コストもかかるという問題点があった。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータでは、保護回路51は、直流電源Vpおよび直流電源VnからスナバコンデンサCrpまたはスナバコンデンサCrnへ流れようとする充電電流を、スナバコンデンサCrpに印加される電圧が所定値以上になった場合またはスナバコンデンサCrnに印加される電圧が所定値以上になった場合、電流経路PTを介して直流電源Vpの正電極および直流電源Vnの負電極間に流す。
より具体的には、保護回路51は、直流電源Vpおよび直流電源Vnの出力電圧とスナバコンデンサCrpに印加される電圧との差の電圧、あるいは直流電源Vpおよび直流電源Vnの出力電圧とスナバコンデンサCrnに印加される電圧との差の電圧を受けて、受けた電圧を昇圧した電圧を生成し、生成した電圧に基づいて、電流経路PTを介して直流電源Vpの正電極および直流電源Vnの負電極間に充電電流を流すか否かを切り替える。
すなわち、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータでは、変圧器を挿入し、その巻数比を1:n(n>2)とすることにより、スナバコンデンサの最大充電電圧を電源電圧の2倍以内に抑制する。すなわち、保護回路51は、共振によってスナバコンデンサが電源電圧よりも高い電圧まで過充電されるようとする際、スナバコンデンサに印加される電圧が所定電圧に達すると、変圧器の1次巻線へ電流を流そうとするエネルギーを変圧器の2次巻線へ移す。これにより、スナバコンデンサを通して充電電流を流れなくして充電を止め、スナバコンデンサに印加される電圧をクランプする。そして、トランスTrの巻数比nをn>2とすることにより、クランプ電圧が電源電圧の2倍以下となり、nを大きくすればスナバコンデンサに印加される電圧を電源電圧に限りなく近い値に抑制することができる。
したがって、主スイッチおよび主ダイオードに印加される電圧も制限されるので、これらの素子の耐圧を低くできることから、装置を小型化できるとともに、コストも低減することができる。逆に、これらの素子の耐圧を変更せず同じ耐圧の素子を用いることにより、従来よりも高い出力電圧を得ることができる。すなわち、スナバコンデンサの充電電圧を抑制することにより、主スイッチおよび主ダイオードの電圧利用率が向上するため、同じ耐圧を有する素子を用いてより高い出力電圧を得ることができる。
なお、保護回路は、図1に示す構成に限定されるものではなく、スナバコンデンサCrpに印加される電圧が所定値以上になった場合またはスナバコンデンサCrnに印加される電圧が所定値以上になった場合、直流電源Vpおよび直流電源VnからスナバコンデンサCrpまたはスナバコンデンサCrnへ流れようとする充電電流を他の電流経路へ逃がす構成であればよい。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータの変形例の構成を示す図である。
図10を参照して、このソフトスイッチングインバータは、ソフトスイッチングインバータ101と比べて、保護回路51の代わりに保護回路52を備える。保護回路52は、変圧器Trと、クランプダイオードDfと、直流電源Vbとを含む。直流電源Vbは、クランプダイオードDfのカソードに接続された正電極と、クランプダイオードDfのアノードに接続された負電極とを有する。
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータでは、クランプダイオードDfのカソードが直流電源Vpの正電極に接続されている構成であるとしたが、これに限定するものではない。すなわち、図10に示すように、保護回路52が直流電源VpおよびVnとは別の直流電源Vbを含む構成であってもよい。
保護回路52は、スナバコンデンサCrpに印加される電圧が所定値以上になった場合またはスナバコンデンサCrnに印加される電圧が所定値以上になった場合、直流電源Vpおよび直流電源VnからスナバコンデンサCrpまたはスナバコンデンサCrnへ流れようとする充電電流をクランプダイオードDf経由で直流電源Vbへ流す。
このような構成であれば、トランスTrによって直流電源VpおよびVnの出力電圧とスナバコンデンサの電圧Vcとの差の電圧を昇圧しなくても、スナバコンデンサに印加される電圧が直流電源VpおよびVnの出力電圧のたとえば2倍になる前にクランプダイオードDfをオンすることができるため、スナバコンデンサに印加される電圧を直流電源VpおよびVnの出力電圧の2倍以下に制限することが可能である。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと比べてトランスの代替回路を備えたソフトスイッチングインバータに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと同様である。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータの構成を示す図である。
図11を参照して、ソフトスイッチングインバータ102は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと比べて、保護回路51の代わりに保護回路53を備える。保護回路53は、アノードリアクトルLbと、クランプダイオードDfと、直流電源Vbとを含む。アノードリアクトルLbは、主スイッチGpのエミッタに接続された第1端と、主スイッチGnのコレクタに接続された第2端とを有する。直流電源VbおよびクランプダイオードDfは、アノードリアクトルLbの両端間において互いに直列接続されている。すなわち、直流電源Vbは、クランプダイオードDfのカソードに接続された正電極と、アノードリアクトルLbの第1端に接続された負電極とを有する。クランプダイオードDfは、アノードリアクトルLbの第2端に接続されたアノードを有する。
保護回路53は、スナバコンデンサCrpに印加される電圧が所定値以上になった場合またはスナバコンデンサCrnに印加される電圧が所定値以上になった場合、直流電源Vpおよび直流電源VnからスナバコンデンサCrpまたはスナバコンデンサCrnへ流れようとする充電電流をクランプダイオードDf経由で直流電源Vbへ逃がす。
このように、保護回路においてトランスを用いないことも可能である。一方、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータのように、保護回路にトランスを用いる構成では、直流電源を別途設ける必要がなくなるため、構成の簡易化を図ることができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと比べてアノードリアクトルを追加したソフトスイッチングインバータに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと同様である。
図12は、本発明の第3の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータの構成を示す図である。
図12を参照して、ソフトスイッチングインバータ103は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと比べて、さらに、アノードリアクトルLbp,Lbnを備える。
アノードリアクトルLbpは、スナバダイオードDrpのカソード、主スイッチGpのエミッタおよび主ダイオードDpのアノードに接続された第1端と、1次巻線Ls1の第1端に接続された第2端とを有する。アノードリアクトルLbnは、1次巻線Ls2の第2端に接続された第1端と、スナバダイオードDrnのアノード、主スイッチGnのコレクタおよび主ダイオードDnのカソードに接続された第2端とを有する。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第4の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと比べてアノードリアクトルを追加したソフトスイッチングインバータに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと同様である。
図13は、本発明の第4の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータの構成を示す図である。
図13を参照して、ソフトスイッチングインバータ104は、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと比べて、さらに、アノードリアクトルLbp,Lbnを備える。
アノードリアクトルLbpは、電源端子TPおよびクランプダイオードDfのカソードに接続された第1端と、スナバコンデンサCrpの第1端、主スイッチGpのコレクタおよび主ダイオードDpのカソードに接続された第2端とを有する。アノードリアクトルLbnは、電源端子TNおよび2次巻線Lfの第2端に接続された第1端と、スナバコンデンサCrnの第2端、主スイッチGnのエミッタおよび主ダイオードDnのアノードに接続された第2端とを有する。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係るソフトスイッチングインバータと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
51,52,53 保護回路、101 ソフトスイッチングインバータ(電力変換装置)、Vp,Vn 直流電源、TP,TC,TN 電源端子、TOUT 交流出力端子、Gp,Gn 主スイッチ、Dp,Dn 主ダイオード、Crp,Crn スナバコンデンサ、Drp,Drn スナバダイオード、Srp,Srn 補助スイッチ、Lrp,Lrn 補助リアクトル、Tr 変圧器、Df クランプダイオード、Ls1,Ls2 1次巻線、Lf 2次巻線、Vb 直流電源、Lb,Lbp,Lbn アノードリアクトル。

Claims (6)

  1. 第1電極および第2電極を有する第1の直流電源(Vp)と、前記第1の直流電源(Vp)の第2電極に接続される第1電極、および第2電極を有する第2の直流電源(Vn)とから供給された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する電力変換装置であって、
    前記第1の直流電源(Vp)の第1電極に結合される第1端と、前記負荷に結合される第2端とを有する第1の主スイッチ(Gp)と、
    前記第1の主スイッチ(Gp)と導通方向が逆になるように、前記第1の主スイッチ(Gp)と並列接続される第1の主ダイオード(Dp)と、
    前記第1の主スイッチ(Gp)および前記第1の主ダイオード(Dp)と並列接続される第1のスナバコンデンサ(Crp)と、
    前記第1の主スイッチ(Gp)と導通方向が同じになるように、前記第1のスナバコンデンサ(Crp)と直列接続され、かつ前記第1のスナバコンデンサ(Crp)と前記第1の主スイッチ(Gp)の第2端との間に接続される第1のスナバダイオード(Drp)と、
    前記第1の直流電源(Vp)および前記第2の直流電源(Vn)の接続ノードと前記第1のスナバコンデンサ(Crp)および前記第1のスナバダイオード(Drp)の接続ノードとの間に接続され、かつ互いに直列接続される第1の補助スイッチ(Srp)および第1の補助リアクトル(Lrp)と、
    前記第1の主スイッチ(Gp)の第2端に結合される第1端と、前記第2の直流電源(Vn)の第2電極に結合される第2端とを有し、前記第1の主スイッチ(Gp)と導通方向が同じになるように設けられる第2の主スイッチ(Gn)と、
    前記第2の主スイッチ(Gn)と導通方向が逆になるように、前記第2の主スイッチ(Gn)と並列接続される第2の主ダイオード(Dn)と、
    前記第2の主スイッチ(Gn)および前記第2の主ダイオード(Dn)と並列接続される第2のスナバコンデンサ(Crn)と、
    前記第2の主スイッチ(Gn)と導通方向が同じになるように、前記第2のスナバコンデンサ(Crn)と直列接続され、かつ前記第2のスナバコンデンサ(Crn)と前記第2の主スイッチ(Gn)の第1端との間に接続される第2のスナバダイオード(Drn)と、
    前記第1の直流電源(Vp)および前記第2の直流電源(Vn)と前記第1の補助スイッチ(Srp)または前記第1の補助リアクトル(Lrp)との接続ノードと前記第2のスナバコンデンサ(Crn)および前記第2のスナバダイオード(Drn)の接続ノードとの間に接続され、かつ互いに直列接続される第2の補助スイッチ(Srn)および第2の補助リアクトル(Lrn)と、
    前記第1のスナバコンデンサ(Crp)に印加される電圧が所定値以上になった場合または前記第2のスナバコンデンサ(Crn)に印加される電圧が所定値以上になった場合、前記第1の直流電源(Vp)および前記第2の直流電源(Vn)から前記第1のスナバコンデンサ(Crp)または前記第2のスナバコンデンサ(Crn)へ流れようとする充電電流を他の電流経路へ流すための保護回路(51,52,53)とを備える電力変換装置。
  2. 前記保護回路(51)は、前記第1の直流電源(Vp)の第1電極と前記第2の直流電源(Vn)の第2電極との間の電流経路を有し、前記第1のスナバコンデンサ(Crp)に印加される電圧が所定値以上になった場合または前記第2のスナバコンデンサ(Crn)に印加される電圧が所定値以上になった場合、前記電流経路を介して前記第1の直流電源(Vp)の第1電極および前記第2の直流電源(Vn)の第2電極間に前記充電電流を流す請求の範囲第1項に記載の電力変換装置。
  3. 前記保護回路(51)は、前記第1の直流電源(Vp)および前記第2の直流電源(Vn)の出力電圧と前記第1のスナバコンデンサ(Crp)に印加される電圧との差の電圧、または前記第1の直流電源(Vp)および前記第2の直流電源(Vn)の出力電圧と前記第2のスナバコンデンサ(Crn)に印加される電圧との差の電圧を受けて、受けた前記電圧を昇圧した電圧を生成し、生成した前記電圧に基づいて、前記電流経路を介して前記第1の直流電源(Vp)の第1電極および前記第2の直流電源(Vn)の第2電極間に前記充電電流を流すか否かを切り替える請求の範囲第2項に記載の電力変換装置。
  4. 前記保護回路(51)は、前記第1の主スイッチ(Gp)の第2端と前記第2の主スイッチ(Gn)の第1端との間に接続される請求の範囲第3項に記載の電力変換装置。
  5. 前記保護回路(51,52)は、前記第1の直流電源(Vp)および前記第2の直流電源(Vn)の出力電圧と前記第1のスナバコンデンサ(Crp)に印加される電圧との差の電圧、または前記第1の直流電源(Vp)および前記第2の直流電源(Vn)の出力電圧と前記第2のスナバコンデンサ(Crn)に印加される電圧との差の電圧を受けて、受けた前記電圧を昇圧した電圧を生成し、生成した前記電圧に基づいて、前記充電電流を他の電流経路へ流すか否かを切り替える請求の範囲第1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記保護回路(51)は、
    前記第1の主スイッチ(Gp)の第2端と前記第2の主スイッチ(Gn)の第1端との間に接続される1次巻線と、
    前記第1の直流電源(Vp)の第1電極と前記第2の直流電源(Vn)の第2電極との間に接続され、前記1次巻線と磁気結合される2次巻線と、
    前記第1の直流電源(Vp)の第1電極と前記第2の直流電源(Vn)の第2電極との間に接続され、前記2次巻線と直列接続されるクランプダイオードとを含む請求の範囲第1項に記載の電力変換装置。
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