JPWO2010116513A1 - 地図データ処理装置、地図データ処理方法、地図データ処理プログラム、および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
読込部(102)は、更新用データ、または更新対象ではない非更新地図データを読み込む。判定部(103)は、読込部(102)による更新用データの読み込みが可能な状態にある場合、地図データの参照要求があるか否か、およびナビゲーション処理を実行する際に用いる実行地図データに更新用データを適用するか否かを判定する。参照部(104)は、実行地図データに更新用データを適用すると判定された場合に更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう一方、実行地図データに更新用データを適用しないと判定された場合に非更新地図データを参照してナビゲーション処理をおこなう。更新部(105)は、地図データの参照要求がない場合に、更新用データを用いて地図データを更新する。
Description
この発明は、地図データ処理装置、地図データ処理方法、地図データ処理プログラム、および記録媒体に関する。
従来、カーナビゲーション装置、PND(Personal Navigation Device)、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの、地図データを用いて地図画面を表示して目的地までの経路を誘導する電子機器では、定期的にナビゲーションデータの更新がおこなわれている。
ナビゲーションデータの更新においては、ナビゲーション処理とデータ更新処理とを並行しておこなう、バックグラウンド処理がおこなわれている。たとえば、路線別の更新用データである路線別更新データと、全国更新版の更新用データである全国更新データとを用い、全国更新が終了していない場合には路線別更新データの更新を優先しておこなうようにした技術が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。このような技術では、全国更新が完了していない場合であっても、現在必要な最新の路線別更新データを用いてナビゲーション処理をおこなうことを可能にしている。
しかしながら、上述した従来技術は、路線別更新データを現在使用するか否かにより、更新の順番を変更するものであるため、複雑な制御が必要になるといった問題があった。また、路線別更新データの更新をおこなってから、最新の路線別更新データを用いたナビゲーション処理を実行するものであるため、すなわち、路線別更新データの更新が完了しなければ最新の路線別更新データを用いたナビゲーション処理を実行することができず、新しいデータを早急に使用することができないといった問題があった。
さらに、従来技術では、更新前のデータのバックアップを作成して更新をおこない、更新が完了した後に新しいデータを使用していたので、バックアップ用の記憶容量が必要であり、バックアップ用の記憶容量が確保されなければ、更新をおこなうことができないといった問題があった。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる地図データ処理装置は、地図データを用いた所定のナビゲーション処理を実行する実行手段を備えた地図データ処理装置であって、地図データを更新するための更新用データ、または更新対象ではない非更新地図データを読み込む読込手段と、前記読込手段による更新用データの読み込みが可能な状態にある場合、前記ナビゲーション処理を実行する際に用いる地図データ(以下「実行地図データ」という)に前記更新用データを適用するか否かを判定する判定手段と、を備え、前記実行手段は、前記判定手段によって前記実行地図データに前記更新用データを適用すると判定された場合に、前記更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう一方、前記判定手段によって前記実行地図データに前記更新用データを適用しないと判定された場合に、前記非更新地図データを参照してナビゲーション処理をおこなう参照手段と、前記更新用データを用いて地図データを更新する更新手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる地図データ処理方法は、地図データを更新するための更新用データ、または更新対象ではない非更新地図データを読み込む読込部を備え、地図データを用いた所定のナビゲーション処理を実行する地図データ処理装置の地図データ処理方法であって、前記読込部による更新用データの読み込みが可能な状態にある場合、前記ナビゲーション処理を実行する際に用いる地図データ(以下「実行地図データ」という)に前記更新用データを適用するか否かを判定する判定工程と、前記判定工程にて前記実行地図データに前記更新用データを適用すると判定された場合に、前記更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう一方、前記判定工程にて前記実行地図データに前記更新用データを適用しないと判定された場合に、前記非更新地図データを参照してナビゲーション処理をおこなう参照工程と、前記更新用データを用いて地図データを更新する更新工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる地図データ処理プログラムは、請求項6に記載の地図データ処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる記録媒体は、請求項7に記載の地図データ処理プログラムをコンピュータが読み取り可能に記録したことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる地図データ処理装置、地図データ処理方法、地図データ処理プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(地図データ処理装置の機能的構成)
図1を用いて、この発明の実施の形態にかかる地図データ処理装置の機能的構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる地図データ処理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。なお、地図データ処理装置は、カーナビゲーション装置、PND(Personal Navigation Device)、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの、地図画面を表示する電子機器によって実現される。
(地図データ処理装置の機能的構成)
図1を用いて、この発明の実施の形態にかかる地図データ処理装置の機能的構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる地図データ処理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。なお、地図データ処理装置は、カーナビゲーション装置、PND(Personal Navigation Device)、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの、地図画面を表示する電子機器によって実現される。
図1において、地図データ処理装置100は、実行部101と、読込部102と、判定部103と、参照部104と、更新部105と、内部記憶部106と、消去部107と、外部記憶部108とを備えている。
実行部101は、地図データを用いた所定のナビゲーション処理を実行する。地図データは、たとえば、経路探索用のリージョンデータ、地図表示用のパーセルデータ、地点情報データなどである。地図データのデータ形式は、データを表形式にて格納するRDB(Relational Data Base)形式が挙げられるが、ファイル形式であってもよい。
所定のナビゲーション処理は、地図データを用いて実行される処理であり、具体的には、経路探索処理、地図表示処理、地点情報検索処理などである。なお、経路探索用のリージョンデータ、地図表示用のパーセルデータは、縮尺ごとにそれぞれ所定の範囲に分割されており、以下では、分割単位を総称してパーセルと呼ぶものとする。また、以下では、更新もパーセル単位で行われるものとするが、これに限られるものではなく、更新は道路単位などであってもよい。
読込部102は、地図データを更新するための更新用データ、または更新対象ではない非更新地図データを読み込む。更新用データは、更新前の古いバージョンのデータと、更新後の新しいバージョンのデータとの差分が抽出された差分データを有する。更新用データは、後述する内部記憶部106や、着脱可能な外部記憶部108に記憶されている。非更新地図データは、更新をおこなわない地図データである。非更新地図データは、地図データ処理装置に内蔵されるフラッシュメモリや磁気ディスクなどに記憶されているが、外部記憶部108に記憶されていてもよい。
判定部103は、読込部102による更新用データの読み込みが可能な状態にある場合、地図データの参照要求があるか否か、および、参照要求がある場合にナビゲーション処理を実行する際に用いる地図データ(以下「実行地図データ」という)に更新用データを適用するか否かを判定する。読込部102による更新用データの読み込みが可能な状態とは、更新用データにアクセス可能な状態であり、たとえば、後述する内部記憶部106に更新用データが記憶された状態や、着脱可能な外部記憶部108が接続された状態である。
実行地図データに更新用データを適用するか否かの判定については、その判定手法を問わず、たとえば、更新用データに含まれる更新対象パーセルのID情報を参照して、同一のパーセルのID情報がある場合に、実行地図データに更新用データを適用するものとして判定すればよい。
実行部101は、参照部104と、更新部105とを有する。参照部104は、判定部103によって実行地図データに更新用データを適用すると判定された場合、読込部102に更新用データの読み込みをおこなわせ、読み込んだ更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう。
さらに、参照部104は、判定部103によって実行地図データに更新用データを適用しないと判定された場合、読込部102に非更新地図データの読み込みをおこなわせ、読み込んだ非更新地図データを参照してナビゲーション処理をおこなう。更新部105は、地図データの参照要求がないと判定された場合、更新用データを用いて地図データを部分的に更新する。
また、本実施の形態において、更新用データは、更新用データを参照する際にのみ用いられる参照用データを有するものとしてもよい。なお、参照用データは、変化がないため、更新をおこなう必要のないデータであり、たとえば、緯度経度情報や縮尺の情報などである。
この場合、参照部104は、参照用データを用い、更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう。参照部104は、たとえば、参照用データとしての緯度経度情報を用いて、更新用データのうち、ナビゲーション処理にて使用されるデータと同一の緯度経度情報をもつデータを用いて、ナビゲーション処理をおこなう。
内部記憶部106は、更新用データを一時的に記憶する記憶部であり、具体的には、たとえば、地図データ処理装置に内蔵されるフラッシュメモリや磁気ディスクが挙げられる。このような内部記憶部106を備えた構成において、読込部102は、内部記憶部106から更新用データを読み込む。消去部107は、更新部105によって地図データの更新が完了したときに、内部記憶部106に記憶された更新用データを消去する。
また、読込部102は、内部記憶部106から更新用データを読み込むのではなく、更新用データを記憶する着脱可能な外部記憶部108から更新用データを読み込んでもよい。外部記憶部108としては、SDカードなどのメモリカードや光ディスクなどが用いられる。
本実施の形態において、更新用データは、当該更新用データを識別するためのシリアル番号を有するものとしてもよい。シリアル番号は、昇順に付与されている。なお、更新用データには、シリアル番号の他にも、更新をおこなうか否かの情報なども含まれている。
この場合、判定部103は、シリアル番号を用いた二分木探索によって、実行地図データに更新用データを適用するか否かを判定する。二分木探索は、具体的には、シリアル番号の中央の値に着目し、検索対象の値との大小関係を用いて、検索対象の値が中央の値よりも大きいか否かを判断して、一方の側には存在しないことを確かめながら、検索対象の値を検索する手法である。二分木探索は、検索を高速化することができる手法である。
(地図データ処理装置の地図データ処理手順)
次に、図2を用いて、地図データ処理装置100の地図データ処理手順について説明する。図2は、本実施の形態にかかる地図データ処理装置100の地図データ処理手順の一例を示すフローチャートである。
次に、図2を用いて、地図データ処理装置100の地図データ処理手順について説明する。図2は、本実施の形態にかかる地図データ処理装置100の地図データ処理手順の一例を示すフローチャートである。
図2のフローチャートにおいて、地図データ処理装置100は、地図データの更新処理を実行中であるか否かを判断する(ステップS201)。地図データの更新処理を実行中ではない場合(ステップS201:No)、そのまま処理を終了する。地図データの更新処理を実行中の場合(ステップS201:Yes)、たとえば、内部記憶部106に更新用データが一時的に記憶された状態である、更新用データの読み込みが可能な状態か否かを判断する(ステップS202)。
更新用データの読み込みが可能な状態となるまで待機し(ステップS202:Noのループ)、更新用データの読み込みが可能な状態となると(ステップS202:Yes)、地図データの参照要求があるか否かを判断する(ステップS203)。地図データの参照要求がある場合(ステップS203:Yes)、ナビゲーション処理に用いる地図データに更新用データを適用するか否かを判断する(ステップS204)。ナビゲーション処理に用いる地図データに更新用データを適用すると判断した場合(ステップS204:Yes)、更新用データを参照してナビゲーション処理を実行し(ステップS205)、処理を終了する。
ナビゲーション処理に用いる地図データに更新用データを適用しないと判断した場合(ステップS204:No)、非更新地図データを参照してナビゲーション処理を実行し(ステップS206)、処理を終了する。ステップS203において、地図データの参照要求がない場合(ステップS203:No)、更新用データを用いて地図データを部分的に更新し(ステップS207)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる地図データ処理装置100は、地図データの参照要求がある場合で、かつ、実行地図データに更新用データを適用すると判定した場合に、更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう一方、実行地図データに更新用データを適用しないと判定した場合に、非更新地図データを参照してナビゲーション処理をおこなうようにした。また、参照要求がない場合は、差分データを用いて地図データを更新するようにした。したがって、従来のように更新の順番を考慮することなく、簡単な制御によってバックグラウンドでの更新をおこなうことができる。
また、本実施例によれば、更新が完了していない場合であっても、差分データを参照することにより、最新の地図データを用いたナビゲーション処理をおこなうことができる。すなわち、更新が完了していない場合であっても、ユーザに最新のデータを用いたナビゲーション処理の処理結果を早急に提示することができる。
さらに、本実施の形態にかかる地図データ処理装置100は、更新前の地図データのバックアップを作成する必要がないので、たとえば、フラッシュメモリを備えた記憶容量が少ない構成に効果的である。
また、本実施の形態において、参照用データを有する更新用データを用い、更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなうようにすれば、ナビゲーション処理における更新用データの適用を、更新用データだけを使用して、高速におこなうことができる。なお、更新用データに参照用データを有しない場合は、参照用データとして地図データを使用するため、複数のデータを参照する必要がある。
また、本実施の形態において、内部記憶部106に記憶した更新用データを読み込むようにし、地図データの更新が完了したときに、内部記憶部106に記憶した更新用データを消去するようにすれば、内部記憶部106への更新データの記憶完了後に、直ぐに更新用データの参照または更新をおこなうことが可能になる。
また、本実施の形態において、更新用データを記憶する着脱可能な外部記憶部108から更新用データを読み込むようにすれば、外部記憶部108の接続後に、直ぐに更新用データの参照または更新をおこなうことが可能になる。さらに、内部記憶部106に更新用データを記憶する容量がない場合であっても、更新用データの参照または更新をおこなうことが可能になる。
また、本実施の形態において、更新用データを識別するためのシリアル番号を用いた二分木探索によって、実行地図データに更新用データを適用するか否かを判定するようにすれば、高速にシリアル番号を検索することができる。したがって、ナビゲーション処理における更新用データの参照または更新を高速におこなうことができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、ナビゲーション装置によって構成される地図データ処理装置を実施した場合の一例について説明する。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図3を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3において、ナビゲーション装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、フラッシュメモリドライブ304と、フラッシュメモリ305と、SDカードドライブ306と、SDカード307と、音声I/F308と、スピーカ309と、入力デバイス310と、映像I/F311と、ディスプレイ312と、通信I/F313と、GPSユニット314と、各種センサ315とを備えている。また、各構成部301〜315はバス320によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、現在地点算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、地図描画プログラム、地図データ更新プログラム、地図データ処理プログラムなどの各種プログラムを記憶している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
現在地点算出プログラムは、たとえば、GPSユニット314および各種センサ315の出力情報に基づいて、車両の現在地点(ナビゲーション装置300の現在地点)を算出させる。経路探索プログラムは、フラッシュメモリ305に記憶されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路や利用者が指定した条件に最も合致する経路などである。また、目的地点のみならず、立ち寄り地点や休憩地点までの経路を探索してもよい。探索された誘導経路は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在地点情報、フラッシュメモリ305から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。生成された経路誘導情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
地図描画プログラムは、後述するフラッシュメモリ305に記憶されている地図データなどを利用して、描画情報を生成させる。生成された描画情報は、CPU301を介して映像I/F311へ出力される。なお、ここでは、現在地点算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、地図描画プログラムなどのプログラムを、ナビアプリケーションプログラムという。
地図データ更新プログラムは、地図データを更新するための更新用データ(差分ファイル)を用いて、フラッシュメモリ305に記憶されている地図データを更新するプログラムである。なお、差分ファイルは、古いバージョンと新しいバージョンとの差分が抽出された差分データを含む。
地図データ処理プログラムは、上述したナビアプリケーションプログラムを実行する際に用いる地図データ(以下「実行地図データ」という)に差分データを適用すると判定した場合に、差分データを参照してナビアプリケーションプログラムを実行させる一方、実行地図データに差分データを適用しないと判定した場合に、非更新地図データ(以下「旧データ」という)を参照してナビアプリケーションプログラムを実行させるプログラムである。なお、旧データには、更新対象の地図データのうち未更新のデータや、更新対象ではないデータが含まれる。
なお、地図データ処理プログラムは、地図データの更新が完了した際に、フラッシュメモリ305に一時的に記憶した差分ファイルを含む差分ファイルを消去させるプログラムを含む。
なお、図1に示した、実行部101と、読込部102と、判定部103と、参照部104と、更新部105と、消去部107とは、すなわち、CPU301が地図データ処理プログラムを実行することにより、各機能部を実現する。
フラッシュメモリドライブ304は、CPU301の制御にしたがってフラッシュメモリ305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。フラッシュメモリ305は、フラッシュメモリドライブ304の制御によって書き込まれたデータを記憶する。フラッシュメモリ305には、RDB形式にて地図データが記憶されている。また、フラッシュメモリ305には、SDカード307から読み込んだ差分ファイルが一時的に記憶される。図1に示した内部記憶部106は、フラッシュメモリ305によって実現される。
なお、フラッシュメモリドライブ304は着脱自在な構成にしてもよい。この場合、フラッシュメモリドライブ304を、更新用データを格納する不図示のPC(Personal Computer)などに接続することにより、更新用データを読み込むことが可能になる。また、フラッシュメモリドライブ304の代わりに、ハードディスクドライブなどを使用する構成にしてもよいし、同じく着脱自在な構成にしてもよい。
SDカードドライブ306は、CPU301の制御にしたがってSDカード307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。SDカード307は、SDカードドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記憶媒体である。SDカード307には、差分ファイルが記憶されている。また、SDカード307に地図データも記憶される構成にしてもよい。その場合はフラッシュメモリドライブ304を備えない構成にしてもよい。
なお、SDカード307は、最新の地図データを格納する不図示のPCなどに接続されることによって、最新の地図データが書き込まれる。本実施例において、着脱可能な記憶媒体としてSDカード307を用いたが、このほかにも、MO、メモリカード、リムーバブルハードディスク、CD−Rなどの書き換え可能な光ディスクなどを用いることも可能である。
音声I/F308は、音声出力用のスピーカ309に接続される。スピーカ309は、音声を出力する。入力デバイス310は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。この入力デバイス310を用いて、利用者から更新をおこなう旨の入力を受け付けることが可能になっている。
映像I/F311は、ディスプレイ312と接続される。映像I/F311は、具体的には、たとえば、ディスプレイ312全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ312を表示制御する制御ICなどによって構成される。
通信I/F313は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。なお、本実施例においては、SDカード307から更新用データである差分ファイルを読み込むようにしているが、通信I/F313を用いて、差分ファイルを管理する不図示の地図データ管理サーバから差分ファイルを受信するようにしてもよい。
GPSユニット314は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット314の出力情報は、後述する各種センサ315の出力値とともに、CPU301による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサ315は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ315の出力値は、CPU301による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
(更新用データの参照および更新用データを用いた更新の概要)
次に、図4を用いて、更新用データの参照および更新用データを用いた更新の概要について説明する。図4は、更新用データの参照および更新用データを用いた更新の概要を示した説明図である。
次に、図4を用いて、更新用データの参照および更新用データを用いた更新の概要について説明する。図4は、更新用データの参照および更新用データを用いた更新の概要を示した説明図である。
図4において、SDカード307には、差分ファイル400が記憶されている。差分ファイル400は、更新用データに相当し、差分データ401が含まれる。ナビアプリケーションプログラム410には、アプリケーションライブラリ411が含まれる。アプリケーションライブラリ411は、地図データを用いた処理をおこなうプログラムを定型化してまとめたファイルである。フラッシュメモリ305のRDB420には、更新対象となる更新対象データ421と、更新対象ではない非更新地図データ(旧データ)422とからなる地図データが格納されている。
以下の説明では、データの流れについて、図4に示した括弧書きの番号を用いて説明する。(1)ナビゲーション装置300にSDカード307を接続すると、SDカード307に記憶されている差分ファイル400がフラッシュメモリ305にコピーされる。(2)CPU301の制御によってナビアプリケーションプログラム410の実行中、アプリケーションライブラリ411を用いることにより地図データの要求があると、データ制御モジュール412は、要求された地図データが更新対象のデータであるか非更新対象のデータであるかの判断をおこなう。
(3)要求された地図データが更新対象のデータである場合、差分ファイル400から参照用として更新用データ(差分データ401)の読み込みをおこなう。(4)一方、要求された地図データが更新対象のデータではない場合、RDB420から参照用として旧データ422の読み込みをおこなう。(5)読み込まれた、差分データ401または旧データ422は、ナビアプリケーションプログラム410にて用いられる。(6)また、地図データの要求がない場合、データ制御モジュール412の制御によって、(7)差分データ401を用いた更新対象データ421の更新がおこなわれる。
(差分ファイルの構成)
次に、図5を用いて、差分ファイル400の構成について説明する。図5は、差分ファイル400の構成を示した説明図である。図5において、差分ファイル400は、管理部510と、データ部520とからなる。管理部510は、差分ファイル400の先頭に付加され、差分ファイル400に関する情報が付与されるヘッダに相当する。具体的には、管理部510には、更新対象となるパーセルのシリアルIDのリストが昇順に付与されている。このシリアルIDを用いることにより、各差分ファイル400の二分木探索がおこなわれる。
次に、図5を用いて、差分ファイル400の構成について説明する。図5は、差分ファイル400の構成を示した説明図である。図5において、差分ファイル400は、管理部510と、データ部520とからなる。管理部510は、差分ファイル400の先頭に付加され、差分ファイル400に関する情報が付与されるヘッダに相当する。具体的には、管理部510には、更新対象となるパーセルのシリアルIDのリストが昇順に付与されている。このシリアルIDを用いることにより、各差分ファイル400の二分木探索がおこなわれる。
データ部520は、参照用データ521と、参照および更新用の差分データ401とからなる。参照用データ521は、差分データ401を参照する際にのみ用いられ、古いバージョンと新しいバージョンの地図データで変化がないため、更新を必要としないデータである。具体的には、たとえば、緯度経度情報や縮尺の情報などであり、差分データ401を参照する際に、どのパーセルに用いられるかを特定するデータなどである。
差分データ401は、古いバージョンと新しいバージョンとの地図データの差分が抽出されたデータである。データ部520に、更新に最低限必要な差分データ401に加えて、参照用データ521も持たせることにより、差分ファイル400を使用して、更新のみならず、参照も行うことが可能になる。なお、地図データには、経路探索用のデータ、地図表示用のデータ、地点情報データなどが含まれる。
(差分ファイルが一つである場合の地図データ処理の一例)
次に、図6および図7を用いて、ナビゲーション装置300がおこなう地図データ処理の一例について説明する。図6は、差分ファイル400が一つである場合の地図データ処理の一例を示すフローチャートである。
次に、図6および図7を用いて、ナビゲーション装置300がおこなう地図データ処理の一例について説明する。図6は、差分ファイル400が一つである場合の地図データ処理の一例を示すフローチャートである。
図6のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300のCPU301は、SDカード307が接続され、SDカード307に未更新の差分ファイル400が記憶されている場合、SDカード307に記憶されている差分ファイル400をフラッシュメモリ305に記憶(コピー)する(ステップS601)。そして、ナビアプリケーションプログラム410にて使用する地図データを、旧データのみから、旧データと差分データ401とを合わせたデータに切り替える(ステップS602)。
この段階で、見た目の更新が完了し、ユーザは新データの使用が可能になる(ステップS603)。そして、データの参照要求があるか否かを判断する(ステップS604)。データの参照要求がある場合(ステップS604:Yes)、シリアルIDを用いた二分木探索による手法を用いて、要求されたデータが更新対象データ421であるか否かを判断する(ステップS605)。
要求されたデータが更新対象データ421である場合(ステップS605:Yes)、差分データ401の読み込みをおこなう(ステップS606)。なお、読み込まれた差分データ401は、参照用データ521によって、実行中のナビアプリケーションプログラム410に使用されているパーセルに適用される。一方、要求されたデータが更新対象データ421ではない場合(ステップS605:No)、旧データからの読み込みをおこなう(ステップS607)。なお、読み込まれた旧データは、ナビアプリケーションプログラム410に用いられる。
ステップS604において、データの参照要求がない場合(ステップS604:No)、差分データ401を用いて、フラッシュメモリ305の地図データを更新するデータ更新処理をおこなう(ステップS608)。この後、データの更新が終了したか否かを判断する(ステップS609)。
データ更新処理が終了していない場合(ステップS609:No)、ステップS604に移行し、ステップS604〜ステップS608の処理を繰り返しおこなう。データ更新処理が終了した場合(ステップS609:Yes)、アプリケーションプログラムにて使用する地図データを、旧データと差分データ401とを合わせたデータから、更新後の新データに切り替える(ステップS610)。
この後、フラッシュメモリ305内にコピーした差分ファイル400を削除する(ステップS611)。そして、真の更新が完了し、ナビアプリケーションプログラム410にて新データの使用を可能にし(ステップS612)、処理を終了する。
(差分データがN個ある場合の地図データ処理の一例)
図7は、差分ファイル400がN個ある場合の地図データ処理の一例を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300のCPU301は、SDカード307が接続され、SDカード307に未更新の差分ファイル400が記憶されている場合、SDカード307に記憶されている差分ファイル400をフラッシュメモリ305にコピーする(ステップS701)。そして、ナビアプリケーションプログラム410にて使用する地図データを、旧データのみから、旧データとN個の差分データ401とを合わせたデータに切り替える(ステップS702)。
図7は、差分ファイル400がN個ある場合の地図データ処理の一例を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300のCPU301は、SDカード307が接続され、SDカード307に未更新の差分ファイル400が記憶されている場合、SDカード307に記憶されている差分ファイル400をフラッシュメモリ305にコピーする(ステップS701)。そして、ナビアプリケーションプログラム410にて使用する地図データを、旧データのみから、旧データとN個の差分データ401とを合わせたデータに切り替える(ステップS702)。
この段階で、見た目の更新が完了し、ユーザは新データの使用が可能になる(ステップS703)。そして、データの参照要求があるか否かを判断する(ステップS704)。データの参照要求がある場合(ステップS704:Yes)、検索対象を最新の差分データNに移動させる(ステップS705)。そして、シリアルIDを用いた二分木探索による手法を用いて、要求されたデータが差分データnの更新対象データ421であるか否かを判断する(ステップS706)。
要求されたデータが差分データnの更新対象データ421である場合(ステップS706:Yes)、差分データnからの読み込みをおこなう(ステップS707)。なお、読み込まれた差分データ401は、参照用データ521によって、実行中のナビアプリケーションプログラム410に使用されているパーセルに適用される。一方、要求されたデータが差分データnの更新対象データ421ではない場合(ステップS706:No)、nが1よりも大きいか否かを判断する(ステップS708)。
nが1よりも大きい場合(ステップS708:Yes)、検索対象を、差分データnから、次に新しい差分データn−1に移動させ(ステップS709)、ステップS706に移行する。nが1以下の場合(ステップS708:No)、すなわちn=1である場合、旧データからの読み込みをおこなう(ステップS710)。なお、読み込まれた旧データは、ナビアプリケーションプログラム410に用いられる。
ステップS704において、データの参照要求がない場合(ステップS704:No)、差分データ401の古い順にフラッシュメモリ305の地図データを更新するデータ更新処理をおこなう(ステップS711)。この後、データの更新が終了したか否かを判断する(ステップS712)。
データ更新処理が終了していない場合(ステップS712:No)、ステップS704に移行し、ステップS704〜ステップS712の処理を繰り返しおこなう。データ更新処理が終了した場合(ステップS712:Yes)、アプリケーションプログラムにて使用する地図データを、旧データとN個の差分データ401とを合わせたデータから、更新後の新データに切り替える(ステップS713)。
この後、フラッシュメモリ305内にコピーした差分ファイル400を削除する(ステップS714)。そして、真の更新が完了し、ナビアプリケーションプログラム410にて新データの使用を可能にし(ステップS715)、処理を終了する。
(バックグラウンド更新時のデータの流れ)
次に、図8を用いて、バックグラウンド更新時のデータの流れについて説明する。図8は、バックグラウンド更新時のデータの流れを示した説明図である。
次に、図8を用いて、バックグラウンド更新時のデータの流れについて説明する。図8は、バックグラウンド更新時のデータの流れを示した説明図である。
図8において、状態801は、更新前のデータの流れを示している。状態802は、更新中のデータの流れを示している。状態803は、更新後のデータの流れを示している。状態801は、SDカード307に記憶されている差分ファイル400がフラッシュメモリ305の空き領域810にコピー中であることを示した状態である。状態801において、ナビアプリケーションプログラム410における使用データ820には、RDB420に記憶されている旧データが用いられる。また、このときの見た目のデータ830は、旧データである。
状態802は、SDカード307に記憶されている差分ファイル305がフラッシュメモリ305の空き領域810にコピーされた後の状態であり、かつフラッシュメモリ305の空き領域810からRDB420へのバックグラウンド更新中の状態である。状態802において、ナビアプリケーションプログラム410における使用データ820には、空き領域810にコピーされた差分ファイル400の差分データ401またはRDB420に記憶されている旧データが用いられる。
具体的には、変更のある部分については差分データ401が用いられ、変更のない部分については旧データが用いられる。また、このときの見た目のデータ830は、更新後の新データである。
状態803は、更新が完了し、フラッシュメモリ305の空き領域810にコピーされた差分ファイル400が消去された後の状態である。状態803において、ナビアプリケーションプログラム410における使用データ820には、RDB420に記憶されている更新後の新データが用いられる。また、このときの見た目のデータ830は、更新後の新データである。
このように、本実施例では、差分データ401がフラッシュメモリ305の空き領域810にコピーされた直後から、ナビアプリケーションプログラム410における使用データ820には差分データ401を新データとして用いることができる。すなわち、ユーザの見た目のデータ830を、新データとすることができる。
以上説明したように、本実施例では、ナビアプリケーションプログラム410における使用データ820に差分データ401を適用すると判定した場合に、差分データ401を参照してナビゲーション処理をおこなう一方、使用データ820に差分データ401を適用しないと判定した場合に、旧データを参照してナビゲーション処理をおこなうようにした。さらに、地図データの参照要求がない場合には、差分データ401を用いて地図データを更新するようにした。したがって、従来のように更新の順番を考慮することなく、簡単な制御によってバックグラウンドでの更新をおこなうことができる。
また、本実施例によれば、更新が完了していない場合であっても、差分データ401を参照することにより、最新の地図データを用いたナビアプリケーションプログラム410を実行することができる。すなわち、更新が完了していない場合であっても、ユーザに最新のデータを用いたナビアプリケーションプログラム410の処理結果を早急に提示することができる。
さらに、本実施例では、更新前の地図データのバックアップを作成する必要がないので、たとえば、フラッシュメモリ305を備えた記憶容量が少ない構成に効果的である。
また、本実施例において、参照用データ521を有する差分ファイル400を用い、差分データ401を参照してナビゲーション処理をおこなうようにしたので、実行中のナビアプリケーションプログラム410に使用されているパーセルに差分データ401を高速に用いることができる。
また、本実施例において、フラッシュメモリ305の空き領域810に差分ファイル400をコピーし、地図データの更新が完了したときに、コピーした差分ファイル400を消去するようにしたので、フラッシュメモリ305へのコピー完了後に、直ぐに差分データ401の参照または更新をおこなうことが可能になる。
また、本実施例において、フラッシュメモリ305の空き領域810に差分ファイル400をコピーせずに、差分ファイル400を記憶する着脱可能なSDカード307などの記憶媒体から直接、差分データ401を読み込むようにしてもよい。このような構成によれば、SDカード307の接続後に、より迅速に差分データ401の参照または更新をおこなうことができる。さらに、フラッシュメモリ305に差分ファイル400を記憶する空き領域810がない場合であっても、差分データ401の参照または更新をおこなうことが可能になる。
また、本実施例において、差分ファイル400を識別するためのシリアルIDを用いた二分木探索によって、ナビアプリケーションプログラム410における使用データ820に差分データ401を適用するか否かを判定するようにしたので、高速にシリアルIDを検索することができる。したがって、ナビアプリケーションプログラム410の実行中における差分データ401の参照または更新を高速におこなうことができる。
以上説明したように、本発明の地図データ処理装置、地図データ処理方法、地図データ処理プログラム、および記録媒体によれば、更新が完了していない場合であっても、ユーザに最新のデータを用いたナビゲーション処理の処理結果を早急に提示することができる。
なお、本実施例で説明した地図データ処理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100 地図データ処理装置
101 実行部
102 読込部
103 判定部
104 参照部
105 更新部
106 内部記憶部
107 消去部
108 外部記憶部
300 ナビゲーション装置
305 フラッシュメモリ
307 SDカード
101 実行部
102 読込部
103 判定部
104 参照部
105 更新部
106 内部記憶部
107 消去部
108 外部記憶部
300 ナビゲーション装置
305 フラッシュメモリ
307 SDカード
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる地図データ処理装置は、地図データを用いた所定のナビゲーション処理を実行する実行手段を備えた地図データ処理装置であって、地図データを更新するための更新用データ、または更新対象ではない非更新地図データを読み込む読込手段と、前記読込手段による更新用データの読み込みが可能な状態にある場合、前記ナビゲーション処理を実行する際に用いる地図データ(以下「実行地図データ」という)に前記更新用データを適用するか否かを判定する判定手段と、を備え、前記実行手段は、前記判定手段によって前記実行地図データに前記更新用データを適用すると判定された場合に、前記更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう一方、前記判定手段によって前記実行地図データに前記更新用データを適用しないと判定された場合に、前記非更新地図データを参照してナビゲーション処理をおこなう参照手段と、前記ナビゲーション処理を実行しないときに、前記更新用データを用いて地図データを更新する更新手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる地図データ処理方法は、地図データを更新するための更新用データ、または更新対象ではない非更新地図データを読み込む読込部を備え、地図データを用いた所定のナビゲーション処理を実行する地図データ処理装置の地図データ処理方法であって、前記読込部による更新用データの読み込みが可能な状態にある場合、前記ナビゲーション処理を実行する際に用いる地図データ(以下「実行地図データ」という)に前記更新用データを適用するか否かを判定する判定工程と、前記判定工程にて前記実行地図データに前記更新用データを適用すると判定された場合に、前記更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう一方、前記判定工程にて前記実行地図データに前記更新用データを適用しないと判定された場合に、前記非更新地図データを参照してナビゲーション処理をおこなう参照工程と、前記ナビゲーション処理を実行しないときに、前記更新用データを用いて地図データを更新する更新工程と、を含むことを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる地図データ処理装置は、地図データを用いた所定のナビゲーション処理を実行する実行手段を備えた地図データ処理装置であって、地図データを更新するための更新用データ、または更新対象ではない非更新地図データを読み込む読込手段と、前記読込手段による更新用データの読み込みが可能な状態にある場合、前記ナビゲーション処理を実行する際に用いる地図データ(以下「実行地図データ」という)に前記更新用データを適用するか否かを判定する判定手段と、を備え、前記実行手段は、前記判定手段によって前記実行地図データに前記更新用データを適用すると判定された場合に、前記更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう一方、前記判定手段によって前記実行地図データに前記更新用データを適用しないと判定された場合に、前記非更新地図データを参照してナビゲーション処理をおこなう参照手段と、前記ナビゲーション処理を実行しないときに、前記更新用データを用いて地図データを更新する更新手段と、を有し、前記読込手段は、更新用データを記憶する着脱可能な外部記憶手段から前記更新用データを直接読み込むものであることを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる地図データ処理方法は、地図データを用いた所定のナビゲーション処理を実行する地図データ処理装置の地図データ処理方法であって、地図データを更新するための更新用データ、または更新対象ではない非更新地図データを読み込む読込工程と、前記読込工程にて更新用データの読み込みが可能な状態にある場合、前記ナビゲーション処理を実行する際に用いる地図データ(以下「実行地図データ」という)に前記更新用データを適用するか否かを判定する判定工程と、前記判定工程にて前記実行地図データに前記更新用データを適用すると判定された場合に、前記更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう一方、前記判定工程にて前記実行地図データに前記更新用データを適用しないと判定された場合に、前記非更新地図データを参照してナビゲーション処理をおこなう参照工程と、前記ナビゲーション処理を実行しないときに、前記更新用データを用いて地図データを更新する更新工程と、を含み、前記読込工程では、更新用データを記憶する着脱可能な外部記憶部から前記更新用データを直接読み込むことを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる地図データ処理プログラムは、請求項4に記載の地図データ処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる記録媒体は、請求項5に記載の地図データ処理プログラムをコンピュータが読み取り可能に記録したことを特徴とする。
Claims (8)
- 地図データを用いた所定のナビゲーション処理を実行する実行手段を備えた地図データ処理装置であって、
地図データを更新するための更新用データ、または更新対象ではない非更新地図データを読み込む読込手段と、
前記読込手段による更新用データの読み込みが可能な状態にある場合、前記ナビゲーション処理を実行する際に用いる地図データ(以下「実行地図データ」という)に前記更新用データを適用するか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記実行手段は、
前記判定手段によって前記実行地図データに前記更新用データを適用すると判定された場合に、前記更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう一方、前記判定手段によって前記実行地図データに前記更新用データを適用しないと判定された場合に、前記非更新地図データを参照してナビゲーション処理をおこなう参照手段と、
前記更新用データを用いて地図データを更新する更新手段と、
を有することを特徴とする地図データ処理装置。 - 前記更新用データは、更新用データを参照する際にのみ用いられる参照用データを有し、
前記参照手段は、前記参照用データを用い、前記更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の地図データ処理装置。 - 更新用データを一時的に記憶する内部記憶手段と、
前記内部記憶手段に記憶された更新用データを消去する消去手段と、
をさらに備え、
前記読込手段は、前記内部記憶手段から前記更新用データを読み込むものであり、
前記消去手段は、前記更新手段によって地図データの更新が完了したときに、前記内部記憶手段に記憶された更新用データを消去することを特徴とする請求項1または2に記載の地図データ処理装置。 - 前記読込手段は、更新用データを記憶する着脱可能な外部記憶手段から前記更新用データを読み込むものであることを特徴とする請求項1または2に記載の地図データ処理装置。
- 前記更新用データは、当該更新用データを識別するためのシリアル番号を有し、
前記判定手段は、前記シリアル番号を用いた二分木探索によって、前記実行地図データに前記更新用データを適用するか否かを判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の地図データ処理装置。 - 地図データを更新するための更新用データ、または更新対象ではない非更新地図データを読み込む読込部を備え、地図データを用いた所定のナビゲーション処理を実行する地図データ処理装置の地図データ処理方法であって、
前記読込部による更新用データの読み込みが可能な状態にある場合、前記ナビゲーション処理を実行する際に用いる地図データ(以下「実行地図データ」という)に前記更新用データを適用するか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程にて前記実行地図データに前記更新用データを適用すると判定された場合に、前記更新用データを参照してナビゲーション処理をおこなう一方、前記判定工程にて前記実行地図データに前記更新用データを適用しないと判定された場合に、前記非更新地図データを参照してナビゲーション処理をおこなう参照工程と、
前記更新用データを用いて地図データを更新する更新工程と、
を含むことを特徴とする地図データ処理方法。 - 請求項6に記載の地図データ処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする地図データ処理プログラム。
- 請求項7に記載の地図データ処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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