JP5225380B2 - 地図データ更新装置、更新地図データ作成装置、地図データ更新方法、更新地図データ作成方法、地図データ更新プログラム、更新地図データ作成プログラム、および記録媒体 - Google Patents

地図データ更新装置、更新地図データ作成装置、地図データ更新方法、更新地図データ作成方法、地図データ更新プログラム、更新地図データ作成プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

この発明は、地図データ更新装置、更新地図データ作成装置、地図データ更新方法、更新地図データ作成方法、地図データ更新プログラム、更新地図データ作成プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明は、上述の地図データ更新装置、更新地図データ作成装置、地図データ更新方法、更新地図データ作成方法、地図データ更新プログラム、更新地図データ作成プログラム、および記録媒体に限られない。
従来、ナビゲーション装置、PND(Personal Navigation Device)、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの地図データを用いて地図画面を表示する電子機器では、定期的に地図データの更新がおこなわれている。地図データを更新する際には、新規の地図データを全て更新する手法のほか、地図データをメッシュ単位で更新する手法が採られている。なお、地図データは、描画用のデータと経路計算用のデータとからなる。
地図データをメッシュ単位で更新する手法としては、たとえば、経路計算をサーバ側でおこなう通信ナビゲーションシステムにおいて、サーバからメッシュ単位の描画用のデータを、上述した電子機器からなる利用者端末装置に送信するようにし、利用者端末装置にて受信した当該描画用のデータを更新するようにした技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照)。
また、このほかにも、地図データをメッシュ単位で更新する手法として、描画用のデータと、経路計算用のデータについて、それぞれ更新前と更新後のデータの差分を示したバイナリデータを取得し、当該バイナリ差分データを用いて、描画用のデータと経路計算用のデータとを更新するようにした技術が提案されている(たとえば、下記特許文献2参照)。
特開2003−42771号公報 特開2007−248580号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、利用者端末装置にて経路計算用のデータを更新することができず、通信ナビゲーションシステム以外には適用することができないといった問題が一例として挙げられる。
また、上述した特許文献2の技術は、たとえば、全国一括単位での更新をおこなうものであるため、更新時におけるデータサイズが増大するとともに、利用者が更新を所望する地域の地図データのみを更新することができないといった問題が一例として挙げられる。
なお、仮に、特許文献1や2の技術を用いて、利用者が更新を所望する地域の地図データのみを更新したとすると、更新後の経路計算用データに階層間の不整合が発生し、適正な経路探索をおこなうことができないおそれがある。
ここで、階層間の不整合について具体的に説明しておく。描画用のデータであるパーセルデータは、階層構造をなす地図表示データと、最下位階層だけに存在する誘導用の経路誘導データとを有している。まず、最新のパーセルデータに対して新規の道路が追加された場合であって、最下位階層のパーセルデータのみを更新して、上位階層のパーセルデータを更新しないといった、パーセルデータの部分的な更新をおこなった場合を想定してみる。
このような更新をおこなった場合、詳細地図向けの最下位階層の地図表示においては最新のパーセルデータにより新規道路を表示することができるが、中広域地図向けの上位階層の地図表示においては新規道路を表示することができないといった不具合が発生してしまう。なお、経路誘導データについては、階層構造ではないので最下位階層のパーセルデータの更新をおこなうことにより、経路誘導をおこなうことは可能である。
一方、上位階層のパーセルデータのみを更新して、最下位階層のパーセルデータの更新をおこなわなかったとすると、最下位階層の地図表示において、新規道路を表示することができないだけでなく、最下位階層に存在する経路誘導データの更新がおこなわれないため、経路誘導ができなくなるといった問題が生じる。
また、経路計算用のデータであるリージョンデータは、階層構造をなしている。最新のリージョンデータに対して新規の道路が追加された場合であって、最下位階層のリージョンデータのみを更新して、上位階層のリージョンデータを更新しないといった、リージョンデータの部分的な更新をおこなった場合を想定してみる。
このような更新をおこなうと、新規に追加された道路が上位階層に跨る遠距離の道路である場合、上位階層のリージョンデータには当該遠距離の道路が反映されていないため、遠距離のルート探索に新規の道路を使用することができないといった問題が生じる。
一方、上位階層のリージョンデータのみを更新して、最下位階層のリージョンデータの更新をおこなわなかったとすると、新規道路が最下位階層だけに存在する近距離の道路の場合、近距離のルート探索に新規の道路が使用されないといった問題が生じる。
さらに、パーセルデータとリージョンデータ間にて生じる不整合についても説明しておく。パーセルデータだけを更新し、リージョンデータを更新しなかった場合、最新の地図表示をおこなうことができるものの、適正なルート探索をおこなうことができないといった問題が生じる。
一方、リージョンデータだけを更新し、パーセルデータを更新しなかった場合、適正なルート探索をおこなうことができるものの、最新の地図表示をおこなうことができないといった問題が生じる。
このように、地図データは、地図表示用データおよび経路誘導データを含むパーセルデータと、経路計算用のリージョンデータとをともに更新する必要がある。上述した従来技術のように、単一階層のパーセルデータを部分的に更新するだけでは、地図データとして成立しない。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる更新地図データ作成装置は、描画用のパーセルデータと経路計算用のリージョンデータとを有し、複数の異なる縮尺ごとにそれぞれ所定の範囲に分割され、階層構造をなすメッシュ単位で構成される地図データを格納する格納手段と、最新の地図データを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された最新の地図データと、前記格納手段に格納されている地図データとを用い、前記最新の地図データのうち、変更箇所が含まれる各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータを検出する検出手段と、各階層間におけるデータ単位の対応関係に基づいて、前記検出手段によって検出された各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータのデータ単位を、双方のデータ間および各データの階層間でそれぞれ整合させる整合手段と、前記整合手段によって各階層間でデータ単位が整合された最新のパーセルデータおよびリージョンデータの中から、階層ごとに、それぞれ最新のデータと更新前のデータとをメッシュ単位のバイナリデータ同士で比較することにより、最新のデータと更新前のデータとの差分を示すバイナリ差分データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出されたバイナリ差分データを出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
また、この発明にかかる地図データ更新装置は、描画用のパーセルデータと経路計算用のリージョンデータとを有し、複数の異なる縮尺ごとにそれぞれ所定の範囲に分割され、階層構造をなすメッシュ単位で構成される地図データを記録する記録手段と、各階層の前記パーセルデータおよび前記リージョンデータごとに、それぞれ双方のデータ間および各データの階層間でデータ単位が整合された最新のデータと更新前のデータとのメッシュ単位での差分が各データのバイナリデータ同士の比較によって抽出されているバイナリ差分データを取得する取得手段と、前記バイナリ差分データを復元し、前記記録手段に記録されている前記パーセルデータおよび前記リージョンデータを階層ごとにメッシュ単位で更新する更新手段と、を備えることを特徴とする。
また、この発明にかかる更新地図データ作成方法は、描画用のパーセルデータと経路計算用のリージョンデータとを有し、複数の異なる縮尺ごとにそれぞれ所定の範囲に分割され、階層構造をなすメッシュ単位で構成される地図データを格納する格納部を備えた更新地図データ作成装置の更新地図データ作成方法であって、最新の地図データを取得する取得工程と、前記取得工程にて取得された最新の地図データと、前記格納部に格納されている地図データとを用い、前記最新の地図データのうち、変更箇所が含まれる最新のパーセルデータおよびリージョンデータを検出する検出工程と、各階層間におけるデータ単位の対応関係に基づいて、前記検出工程によって検出された各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータのデータ単位を、双方のデータ間および各データの階層間でそれぞれ整合させる整合工程と、前記整合工程で各階層間でデータ単位が整合された最新のパーセルデータおよびリージョンデータの中から、階層ごとに、それぞれ最新のデータと更新前のデータとをメッシュ単位のバイナリデータ同士で比較することにより、最新のデータと更新前のデータとの差分を示すバイナリ差分データを抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出されたバイナリ差分データを出力する出力工程と、を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる地図データ更新方法は、描画用のパーセルデータと経路計算用のリージョンデータとを有し、複数の異なる縮尺ごとにそれぞれ所定の範囲に分割され、階層構造をなすメッシュ単位で構成される地図データを記録する記録部を備えた地図データ更新装置の地図データ更新方法であって、各階層の前記パーセルデータおよび前記リージョンデータごとに、それぞれ双方のデータ間および各データの階層間でデータ単位が整合された最新のデータと更新前のデータとのメッシュ単位での差分が各データのバイナリデータ同士の比較によって抽出されているバイナリ差分データを取得する取得工程と、前記バイナリ差分データを復元し、前記記録手段に記録されている前記パーセルデータおよび前記リージョンデータを階層ごとにメッシュ単位で更新する更新工程と、を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる更新地図データ作成プログラムは、上記の更新地図データ作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明にかかる地図データ更新プログラムは、上記の地図データ更新方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明にかかる記録媒体は、上記のプログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
図1は、本実施の形態にかかる更新地図データ作成装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施の形態にかかる地図データ更新装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本実施の形態にかかる更新地図データ作成装置の更新地図データ作成処理手順の一例を示すフローチャートである。 図4は、本実施の形態にかかる地図データ更新装置の地図データ更新処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5−1は、本実施例にかかる地図データ更新システムのシステム構成図である。 図5−2は、RDBに格納されているメッシュデータの概要を示した説明図である。 図6は、本実施例にかかる地図データ配信サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図7は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図8−1は、地図データ配信サーバによって抽出されるバイナリ差分データの概要を示した説明図である。 図8−2は、パーセルデータの要素データの概要を示した説明図である。 図9は、本実施例にかかるRDBのデータ構造を示した説明図である。 図10は、本実施例にかかるバイナリ差分データの一例を示した説明図である。 図11は、地図データ配信サーバがおこなう更新地図データ作成処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、ナビゲーション装置がおこなう地図データ更新処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
100 更新地図データ作成装置
101 格納部
102 取得部
103 検出部
104 整合部
105 出力部
106 抽出部
200 地図データ更新装置
201 記録部
202 取得部
203 更新部
500 地図データ更新システム
510 地図データ配信サーバ
511 RDB
520 ナビゲーション装置
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる地図データ更新装置、更新地図データ作成装置、地図データ更新方法、更新地図データ作成方法、地図データ更新プログラム、更新地図データ作成プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(更新地図データ作成装置の機能的構成)
図1を用いて、この発明の実施の形態にかかる更新地図データ作成装置の機能的構成について説明する。なお、更新地図データ作成装置は、たとえば、地図データを管理するサーバやPC(Personal Computer)などのコンピュータ装置によって実現される。図1は、本実施の形態にかかる更新地図データ作成装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図1において、更新地図データ作成装置100は、格納部101と、取得部102と、検出部103と、整合部104と、出力部105と、抽出部106とを備えている。
格納部101は、階層構造をなすメッシュ単位で構成される地図データを格納する。メッシュは、描画用のパーセルデータと、経路計算用のリージョンデータとを有し、複数の異なる縮尺ごとにそれぞれ所定の範囲に分割されている。この所定の範囲は、階層ごとにそれぞれ一律の範囲としてもよいし、データ量に応じた範囲としてもよい。また、格納部101の格納方式は、代表的には、地図データを単純な表形式として表すことのできるリレーショナルデータベースが用いられるが、従来のファイルツリー構造によるものを用いることも可能である。
格納部101は、パーセルデータをひとまとめにして格納する他に、要素データごとに分割して格納しても構わない。具体的には、パーセルデータは、道路形状を示す道路データ、背景画面を示す背景データ、文字を表示するための名称データなどの要素データから構成するようにしてもよい。これにより、たとえば、背景データだけが変更された場合は、道路データ、名称データは全く変更せずに、地図データを更新することもでき、変更データ量の更なる削減も可能である。格納部101は、リージョンデータについても同様に、ひとまとめにして格納する他に、リンクデータ、ノードデータなどの要素データごとに分割して格納しても構わない。
取得部102は、最新の地図データを取得して格納する。取得部102による最新の地図データの取得および格納の手法は、たとえば、操作者からの入力に基づくものでもよいし、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体からの読み込みに基づくものでもよいし、外部からの受信に基づくものでもよい。
検出部103は、取得部102によって取得された最新の地図データと、格納部101に格納されている地図データとを用い、最新の地図データのうち、変更箇所が含まれる各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータを検出する。具体例を挙げると、新規に道路が開通した場合、検出部103は、最新の地図データの中から、当該道路の情報が含まれる各階層のパーセルデータおよびリージョンデータを検出する。なお、以下の説明において、パーセルデータおよびリージョンデータを、矩形に区切った単位を、メッシュという。
ここで、検出部103による検出手法について、具体例を挙げて説明する。たとえば、基データの各階層の各メッシュに付加されたデータバージョンを1.0とする。また、新データのうち、新規道路の情報が含まれる各階層のメッシュに付加されたデータバージョンを1.1、それ以外を1.0のままとする。この場合、検出部103は、基データのデータバージョン1.0と新データのデータバージョン1.1を比較して、データバージョン1.1のメッシュだけを検出する。
出力部105は、検出部103によって検出された最新のパーセルデータおよびリージョンデータを出力する。出力部105から出力されるデータは、CDやDVD、HDD、メモリカードなどの記録媒体に記録してもよいし、図示せぬ送信部から利用者の端末装置(後述する地図データ更新装置)に送信してもよい。
また、本実施の形態において、整合部104は、任意の構成要素である。整合部104は、各階層間におけるデータ単位の対応関係に基づいて、検出部103によって検出された各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータのデータ単位を、双方のデータ間および各データの各階層間で整合させる。整合部104は、上位の階層のメッシュデータと下位の階層のメッシュデータとを対応付けることによりデータ単位を整合させるものであり、代表的には、各階層のリージョンデータのデータ単位を、新規道路を含んだ、最上位階層のリージョンデータのデータ単位に整合させるとともに、各階層のパーセルデータのデータ単位をそれぞれ対応する階層のリージョンデータに整合させるものである。なお、最上位階層は、縮尺でいう広域の階層である。また、整合部104は、パーセルデータとリージョンデータとの間のデータ単位を整合させる。
なお、整合部104は、必ずしも最上位階層を基準に整合しなくても構わない。新規道路を含んだ最小限のデータ単位で各階層ごとに整合させればよい。整合の具体的な例としては、検出部103にて検出された、新規道路の情報が含まれる各階層のメッシュのデータバージョン1.1のデータを、全階層に渡ってまとめて更新データとして採用することが挙げられる。
この場合、出力部105は、整合部104によって、パーセルデータとリージョンデータとの間、および各階層間、にてデータ単位が整合された最新のパーセルデータおよびリージョンデータを出力する。
また、本実施の形態において、抽出部106は、任意の構成要素である。この抽出部106は、整合部104によって各階層間でデータ単位が整合された最新のパーセルデータおよびリージョンデータの中から、階層ごとに、それぞれ最新のメッシュデータと更新前のメッシュデータとの差分を示すバイナリ差分データを抽出する。バイナリ差分データは、具体的には、各階層ごとのメッシュの差分をバイナリデータ同士で比較をおこなって抽出したものである。変更量を最小限に抑えた差分を抽出することが可能となり、更新データ量を大幅に削減することができる。
バイナリ差分データについて、具体的に説明しておく。バイナリ差分データは、更新ごとに差し替えられた各メッシュの差分を抽出したものである。バイナリ差分データは、具体的には、メッシュを構成する各階層ごとのメッシュの差分をバイナリデータ同士で比較をおこなって抽出したものである。変更量を最小限に抑えた差分を抽出することが可能となり、更新データ量を大幅に削減することができる。
さらに、このバイナリ差分データについて、パーセルデータを例に挙げて説明すると、パーセルデータは、道路形状を示す道路データ、背景画面を示す背景データ、文字を表示するための名称データなどの要素から構成される。パーセルデータのバイナリ差分データは、変更箇所が含まれるメッシュ(パーセルデータ)の中から、変更のあった、道路データ、背景データ、名称データをそれぞれバイナリデータ同士で比較をおこなって、差分として抽出したデータである。なお、このバイナリ差分データは、パーセルデータを要素ごとに分割せずに、ひとまとめにしてバイナリデータ同士で比較をおこなって、差分として抽出したデータであってもよい。
このような抽出部106を備えた構成において、出力部105は、抽出部106によって抽出されたバイナリ差分データを出力する。出力部105から出力されるバイナリ差分データは、記録媒体に記録してもよいし、図示せぬ送信部から利用者の端末装置に送信してもよい。
(地図データ更新装置の機能的構成)
つぎに、図2を用いて、この発明の実施の形態にかかる地図データ更新装置の機能的構成について説明する。なお、地図データ更新装置は、たとえば、ナビゲーション装置、PND、携帯電話、PDAなど、地図データを用いて地図画面を表示する電子機器によって実現される。図2は、本実施の形態にかかる地図データ更新装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図2において、地図データ更新装置200は、記録部201と、取得部202と、更新部203とを備えている。
記録部201は、階層構造をなすメッシュ単位で構成される地図データを記録する。メッシュは、描画用のパーセルデータと、経路計算用のリージョンデータとを有し、複数の異なる縮尺ごとにそれぞれ所定の範囲に分割されている。記録部201は、書き換え可能な記録媒体として、具体的には、磁気ディスクや、フラッシュメモリなどが用いられる。
取得部202は、変更箇所が含まれる各階層の最新のメッシュデータを取得する。最新のメッシュデータは、パーセルデータやリージョンデータそのものでもよいし、最新のデータと更新前のデータとの差分が抽出されているバイナリ差分データでもよい。取得部202による地図データの取得の手法は、代表的には、更新地図データ作成装置100からの送信に基づくものが挙げられるが、CDやDVD、メモリカードなどの記録媒体からの読み込みに基づくものでもよい。
更新部203は、取得部202によって取得された各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータを用いて、記録部201に記録されているパーセルデータおよびリージョンデータを階層ごとにメッシュ単位で更新する。
また、取得部202は、上述したように、最新の地図データとして各階層のパーセルデータおよびリージョンデータごとに、それぞれ最新のデータと更新前のデータとの差分が抽出されているバイナリ差分データを取得してもよい。この場合、更新部203は、当該バイナリ差分データを復元して、記録部201に記録されているパーセルデータとリージョンデータとを階層ごとにメッシュ単位で更新する。
(更新地図データ作成装置の更新地図データ作成処理手順)
つぎに、図3を用いて、更新地図データ作成装置100の更新地図データ作成処理手順について説明する。図3は、本実施の形態にかかる更新地図データ作成装置100の更新地図データ作成処理手順の一例を示すフローチャートである。
図3のフローチャートにおいて、更新地図データ作成装置100は、取得部102が最新の地図データを取得したか否かを判断する(ステップS301)。最新の地図データを取得するまで待機状態にある(ステップS301:Noのループ)。
最新の地図データを取得すると(ステップS301:Yes)、検出部103が、最新の地図データと格納部101に格納されている地図データとを用い、最新の地図データのうち、変更箇所が含まれる各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータを検出する(ステップS302)。そして、出力部105が各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータを階層ごとに出力し(ステップS303)、一連の処理を終了する。
(地図データ更新装置の地図データ更新処理手順)
つぎに、図4を用いて、地図データ更新装置200の地図データ更新処理手順について説明する。図4は、本実施の形態にかかる地図データ更新装置200の地図データ更新処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す地図データ更新処理手順は、図3に示した更新地図データ作成装置100の更新地図データ作成処理手順によって出力されたパーセルデータおよびリージョンデータを用いることによっておこなわれる処理である。
図4のフローチャートにおいて、地図データ更新装置200は、取得部202が変更箇所の含まれる各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータを階層ごとに取得したか否かを判断する(ステップS401)。最新のパーセルデータおよびリージョンデータを階層ごとに取得するまで待機状態にある(ステップS401:Noのループ)。
最新のパーセルデータおよびリージョンデータを階層ごとに取得すると(ステップS401:Yes)、更新部203が、各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータを用いて、記録部201に記録されているパーセルデータおよびリージョンデータを階層ごとにメッシュ単位で更新する(ステップS402)。そして、記録部201に更新したデータを記録し(ステップS403)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる更新地図データ作成装置100は、パーセルデータとリージョンデータとを有するメッシュ単位で構成される地図データに対し、最新の地図データと予め格納されている地図データとを用い、最新の地図データのうち、変更箇所が含まれる各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータをメッシュ単位で出力するようにした。したがって、ナビゲーション装置などに対して、変更箇所が含まれる各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータのみをメッシュ単位で更新させることができる。つまり、更新時におけるデータサイズを抑えながら、利用者が更新を所望する地域の地図データのみを更新させることができる。
また、各階層間におけるデータ単位の対応関係に基づいて、各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータのデータ単位を、双方のデータ間および各データの階層間でそれぞれ整合させるようにすれば、階層間の不整合や、パーセルデータとリージョンデータとの間の不整合を生じさせることなく、利用者が更新を所望する地域の地図データのみを更新させることができる。
また、変更箇所が含まれる各階層のメッシュの中から、それぞれ最新のメッシュデータと更新前のメッシュデータとの差分を示すバイナリ差分データを抽出し、抽出したバイナリ差分データを出力するようにすれば、更新時におけるデータサイズを、より抑えることができる。したがって、更新時間を短縮できるとともに、簡単に更新をおこなうことができる。
また、パーセルデータには、道路形状を示す道路データ、背景画面を示す背景データ、および、文字を表示するための名称データからなる要素データに分かれて構成されるものを用いるようにすれば、変更された要素データのみを更新させ、変更のない要素データについては更新させないようにすることができるため、データサイズを削減することができる。
また、リージョンデータには、リンクデータおよびノードデータからなる要素データに分かれて構成されるものを用いるようにすれば、変更された要素データのみを更新させ、変更のない要素データについては更新させないようにすることができるため、データサイズを削減することができる。
また、各階層のリージョンデータのデータ単位を最上位階層のリージョンデータのデータ単位に整合させるようにすれば、新旧データ混在のため、経路が接続しないなどの部分差し替え後の階層間の不整合を簡単に回避することができる。
また、地図データの格納方式として、リレーショナルデータベースを用いるようにすれば、地図データを単純な表形式に表すことができ、パーセルやリージョン単位でのデータの差し替えを容易におこなうことができる。
また、本実施の形態にかかる地図データ更新装置200は、各階層間でメッシュのデータ単位が整合された最新のパーセルデータとリージョンデータとを用い、予め記録されているパーセルデータとリージョンデータとをメッシュごとに最新のデータに更新するようにした。したがって、更新時におけるデータサイズを抑えながら、階層間の不整合や、パーセルデータとリージョンデータとの間の不整合を生じさせることなく、利用者が更新を所望する地域の地図データのみを更新することができる。また、記録容量の小さいフラッシュメモリなどの記録媒体を備えた地図データ更新装置200であっても、簡単に地図データの更新をおこなうことができる。
また、各階層におけるパーセルデータおよびリージョンデータごとに、それぞれ差分が抽出されているバイナリ差分データを用いて、メッシュごとに最新のパーセルデータとリージョンデータに更新するようにすれば、更新時におけるデータサイズを、より抑えることができる。したがって、更新時間を短縮できるとともに、簡単に更新をおこなうことができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、地図データ配信サーバ、およびナビゲーション装置によって構成される地図データ更新システムを実施した場合の一例について説明する。なお、実施の形態に示した更新地図データ作成装置100は、地図データ配信サーバに相当する。また、実施の形態に示した地図データ更新装置200は、ナビゲーション装置に相当する。
(地図データ更新システムのシステム構成)
まず、図5−1を用いて、本実施例にかかる地図データ更新システムのシステム構成について説明する。図5−1は、本実施例にかかる地図データ更新システムのシステム構成図である。
図5−1において、地図データ更新システム500は、地図データ配信サーバ510と、ナビゲーション装置520とで構成されている。地図データ配信サーバ510と、車両に搭載されるナビゲーション装置520とは、インターネットなどのネットワークを介して接続されている。また、地図データ配信サーバ510は、RDB(Relational Database)511に接続されている。
RDB511は、地図データを構成するパーセルデータやリージョンデータを表形式にてメッシュごとに格納する。なお、本実施例はRDB511に地図データを格納するものであるが、RDB511を使用せずに、通常のデータファイル形式にて地図データを格納してもよい。
パーセルデータは、描画用のデータであり、道路形状を示す道路データ、背景画面を示す背景データ、文字を表示するための名称データなどの要素データからなる。さらに、パーセルデータには、経路誘導用の誘導データも含まれる。誘導データは、一般的に、最下層(詳細縮尺)パーセルのみに存在し、交差点周辺の情報などのデータからなる。リージョンデータは、経路計算用のデータであり、具体的には、リンクやノードの情報を含む道路ネットワークに関するデータである。なお、パーセルデータおよびリージョンデータは、ともに階層構造をなしている。図1に示した格納部101は、RDB511によって実現される。
地図データ配信サーバ510は、メッシュごとに設定される更新周期などの属性情報やナビゲーション装置520からの要求信号などに応じて、RDB511に格納されている新規に作成された地図データをメッシュ(バイナリ差分データ)単位でナビゲーション装置520に送信する。ナビゲーション装置520は、地図データ配信サーバ510から送信されたデータを用いて、予め記録している地図データをメッシュ単位で更新する。
(RDBに格納されているメッシュデータの概要)
つぎに、図5−2を用いて、RDB511に格納されているメッシュデータの概要について説明する。図5−2は、RDB511に格納されているメッシュデータの概要を示した説明図である。
図5−2において、パーセルデータ530およびリージョンデータ540は、それぞれ符号530a,540aで示すように、矩形のメッシュ単位で構成されている。各メッシュ530a,540aは、階層構造をなしており、上位階層が広域用のデータとなっており、下位階層が詳細用のデータになっている。パーセルデータ530の最下位階層には、描画用のデータのほかに、経路誘導用のデータが格納されている。
パーセルデータ530およびリージョンデータ540は、それぞれ各階層間においてデータ単位の整合がとられている。また、パーセルデータ530とリージョンデータ540との間においてもデータ単位の整合がとられている。このようなデータ構成となっていることにより、地図画面の表示、経路の誘導、経路の探索などが適正におこなわれるようになっている。
(地図データ配信サーバのハードウェア構成)
図6を用いて、本実施例にかかる地図データ配信サーバ510のハードウェア構成について説明する。図6は、本実施例にかかる地図データ配信サーバ510のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6において、地図データ配信サーバ510は、CPU601と、ROM602と、RAM603と、磁気ディスクドライブ604と、磁気ディスク605と、光ディスクドライブ606と、光ディスク607と、入力デバイス608と、映像I/F609と、ディスプレイ610と、通信I/F(インターフェース)611とを備えている。また、各構成部601〜611はバス620によってそれぞれ接続されている。
CPU601は、地図データ配信サーバ510の全体の制御を司る。ROM602やフラッシュROM等の書き換え可能な不揮発性メモリは、ブートプログラム、更新地図データ作成プログラム、などの各種プログラムを記録している。また、RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される。
更新地図データ作成プログラムは、たとえば、入力デバイス608を介して操作者から操作入力された最新の地図データ(メッシュ単位で構成されるパーセルデータとリージョンデータ)と、RDB511に格納されている地図データとの、各メッシュの要素の差分を示すバイナリ差分データを抽出するとともに、当該バイナリ差分データを出力するプログラムである。出力された情報は、通信I/F611によりナビゲーション装置520へ送信される。
なお、本実施例における更新地図データ作成プログラムでは、バイナリ差分データを出力するものであるが、最新の地図データのうち、変更箇所が含まれる各階層の最新のメッシュデータそのものを出力してもよい。なお、出力される情報は、通信I/F611によりナビゲーション装置520へ送信されるほか、RDB511に格納される。また、出力される情報は、各階層間にてデータ単位が整合されている。
また、出力される情報は、通信I/F611から、図示しないPC(Personal Computer)などの地図データ受信装置を介して、HD、DVD、CD、メモリカードなどの着脱可能な記録媒体に情報を出力し、これらの記録媒体を介して、ナビゲーション装置520に情報を格納する構成にしても構わない。さらには、本実施例では、通信I/F611を介して情報を出力するようにしているが、通信I/F611を介さずに、直接、HD、DVD、CD、メモリカードなどの着脱可能な記録媒体に情報を出力し、これらの記録媒体を介して、ナビゲーション装置520に情報を格納する構成にしても構わない。
なお、図1に示した検出部103と、整合部104と、抽出部106とは、CPU601によって実現される。すなわち、CPU601が更新地図データ作成プログラムを実行することにより、検出部103と、整合部104と、抽出部106との機能を実現する。
磁気ディスクドライブ604は、CPU601の制御にしたがって磁気ディスク605に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク605は、磁気ディスクドライブ604の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク605としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。RDB511に格納している情報や、更新地図データ作成プログラムを、磁気ディスク605に記録するようにしてもよい。また、磁気ディスクドライブ604は着脱自在な構成にしてもよい。
光ディスクドライブ606は、CPU601の制御にしたがって光ディスク607に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク607は、光ディスクドライブ606の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク607は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱自在な記録媒体として、光ディスク607のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
なお、本実施例では、入力デバイス608からの入力により最新の地図データを取得するようにしているが、最新の地図データが記録されている光ディスク607や、磁気ディスク605から最新の地図データを読み込むようにしてもよい。また、上述した更新地図データ作成プログラムを実行することによって出力されるバイナリ差分データを光ディスク607に記録するようにしてもよい。
入力デバイス608は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス608には、操作者からの操作により最新の地図データが入力される。なお、実施の形態に示した取得部102は、入力デバイス608によって実現される。
映像I/F609は、ディスプレイ610と接続される。映像I/F609は、具体的には、たとえば、ディスプレイ610全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリとディスプレイ610を表示制御する制御ICなどによって構成される。ディスプレイ610には、入力デバイス608に入力された最新の地図データなどが表示される。
通信I/F611は、無線を介してネットワークなどの通信網に接続され、この通信網とCPU601とのインターフェースとしても機能する。また、上述した更新地図データ作成プログラムを実行することによって出力されるバイナリ差分データをナビゲーション装置520へ送信する。なお、本実施例では、入力デバイス608からの入力により最新の地図データを取得するようにしているが、通信I/F611を介して外部のサーバから最新の地図データを受信するようにしてもよい。実施の形態に示した出力部105は、通信I/F611によって実現される。
図1に示した更新地図データ作成装置100が備える、格納部101と、取得部102と、検出部103と、整合部104と、出力部105と、抽出部106とは、図6に示した地図データ配信サーバ510におけるROM602、RAM603、磁気ディスク605、光ディスク607などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU601が所定のプログラムを実行し、地図データ配信サーバ510における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、本実施例の地図データ配信サーバ510は、記録媒体としてのROM602などに記録されている更新地図データ配信プログラムをCPU601が実行することにより、図1に示した更新地図データ作成装置100が備える機能を、図3に示した更新地図データ作成処理手順で実行することができる。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図7を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置520のハードウェア構成について説明する。図7は、本実施例にかかるナビゲーション装置520のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図7において、ナビゲーション装置520は、CPU701と、ROM702と、RAM703と、磁気ディスクドライブ704と、磁気ディスク705と、光ディスクドライブ706と、光ディスク707と、音声I/F708と、スピーカ709と、入力デバイス710と、映像I/F711と、ディスプレイ712と、通信I/F713と、GPSユニット714と、各種センサ715とを備えている。また、各構成部701〜715はバス720によってそれぞれ接続されている。
CPU701は、ナビゲーション装置520の全体の制御を司る。ROM702は、ブートプログラム、現在地点算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、地図描画プログラム、地図データ更新プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。
現在地点算出プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット714および各種センサ715の出力情報に基づいて、車両の現在地点(ナビゲーション装置520の現在地点)を算出させる。
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク705に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路や利用者が指定した条件に最も合致する経路などである。また、目的地点のみならず、立ち寄り地点や休憩地点までの経路を探索してもよい。探索された誘導経路は、CPU701を介して音声I/F708や映像I/F711へ出力される。
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在地点情報、磁気ディスク705から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。生成された経路誘導情報は、CPU701を介して音声I/F708や映像I/F711へ出力される。
地図描画プログラムは、後述する磁気ディスク705に記録されている地図データなどを利用して、描画情報を生成させる。生成された描画情報は、CPU701を介して映像I/F711へ出力される。
地図データ更新プログラムは、磁気ディスク705に記録されているパーセルデータとリージョンデータとに対し、通信I/F713を介して取得したバイナリ差分データを復元して、メッシュごとに最新の地図データに更新させるプログラムである。なお、本実施例では、図1に示した更新地図データ作成装置100と同様に、プログラムとして存在するRDB511に地図データを格納するようにしているが、RDB511を使用せずに、通常のデータファイル形式にて地図データを格納してもよい。
なお、本実施例において、地図データ更新プログラムは、取得したバイナリ差分データを用いて地図データの更新をおこなうものであるが、パーセルデータそのもの、およびリージョンデータそのものを取得し、取得したデータを用いて、磁気ディスク705に記録されている地図データをメッシュごとに最新の地図データに更新することも可能である。
なお、図2に示した更新部203とは、CPU701によって実現される。すなわち、CPU701が地図データ更新プログラムを実行することにより、更新部203の機能を実現する。
磁気ディスクドライブ704は、CPU701の制御にしたがって磁気ディスク705に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク705は、磁気ディスクドライブ704の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク705としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。磁気ディスク705には、地図データが記録されている。
また、磁気ディスクドライブ704は着脱自在な構成にしてもよい。これにより、磁気ディスクドライブ704を、図1に示した更新地図データ作成装置や、図示しないPC(Personal Computer)などの地図データ受信装置に、接続することにより、最新の地図データを読み込むこともできる。
地図データは、上述したように、メッシュ単位のパーセルデータとリージョンデータとからなる。パーセルデータおよびリージョンデータは、ともに階層構造をなしている。なお、地図データの記録は、磁気ディスク705に限らず、たとえば、携帯型ナビゲーション装置(PND)では、磁気ディスク705に比べて記録できるデータ容量の小さいフラッシュメモリなどに記録される。なお、図2に示した記録部201は、磁気ディスク705によって実現される。
光ディスクドライブ706は、CPU701の制御にしたがって光ディスク707に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク707は、光ディスクドライブ706の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク707は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク707のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。なお、本実施例においては、通信I/F713を介してバイナリ差分データを受信するようにしているが、バイナリ差分データが記録されている光ディスク707から最新の地図データを読み込むようにしてもよい。
音声I/F708は、音声出力用のスピーカ709に接続される。スピーカ709は、音声を出力する。入力デバイス710は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス710は、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネルのうち、いずれか一つの形態によって実現されてもよいし、複数の形態によって実現してもよい。
映像I/F711は、ディスプレイ712と接続される。映像I/F711は、具体的には、たとえば、ディスプレイ712全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ712を表示制御する制御ICなどによって構成される。
通信I/F713は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置520とCPU701とのインターフェースとして機能する。通信I/F713は、地図データ配信サーバ510から送信されるメッシュ単位の最新の地図データ情報を受信する。なお、図2に示した取得部202は、通信I/F713によって実現される。
GPSユニット714は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット714の出力情報は、後述する各種センサ715の出力値とともに、CPU701による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサ715は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ715の出力値は、CPU701による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
図2に示した地図データ更新装置200が備える、記録部201と、取得部202と、更新部203とは、図7に示したナビゲーション装置520におけるROM702、RAM703、磁気ディスク705、光ディスク707などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU701が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置520における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、本実施例のナビゲーション装置520は、記録媒体としてのROM702などに記録されている地図データ更新プログラムをCPU701が実行することにより、図2に示した地図データ更新装置200が備える機能を、図4に示した地図データ更新処理手順で実行することができる。
(地図データ配信サーバによって抽出されるバイナリ差分データの概要)
つぎに、図8−1を用いて、本実施例にかかる地図データ配信サーバ510によって抽出されるバイナリ差分データの概要について説明する。図8−1は、地図データ配信サーバ510によって抽出されるバイナリ差分データの概要を示した説明図である。
図8−1において、符号810は、RDB511に予め格納されているバージョン1.0の地図データ(基データ)を示している。なお、ここでは、リージョンデータを例に挙げて説明するが、パーセルデータについても同様である。この基データ810は、たとえば、広域データ811と、中域データ812と、詳細データ813とを有し、階層構造をなしている。広域データ811は、a1のメッシュデータを備えている。また、中域データ812は、b1〜b4のメッシュデータを備えている。詳細データ813は、c1〜c16のメッシュデータを備えている。
一方、符号820は、たとえば、入力デバイス608に入力されたバージョン1.1のメッシュデータを含む最新の地図データ(新データ)である。この新データ820についても、基データ810と同様に、階層構造をなす、広域データ821と、中域データ822と、詳細データ823とを有している。新データ820は、基データ810と異なり、たとえば、新設された道路825の情報が記録されている。
更新データ830は、基データ810と新データ820とを比較することにより、相互に異なる情報を含んでいるバージョン1.1のメッシュデータを検出したものである。すなわち、更新データ830は、新データ820のうち、道路825が含まれるメッシュデータ(a1,b1,c1,c2,c4)を検出したものである。
さらに、バイナリ差分データ840は、更新データ830のうち、変更のあったデータのみを抽出したものである。具体的には、リージョンデータを構成する、各階層ごとのメッシュの差分をバイナリデータ同士で比較をおこなって抽出したものである。また、バイナリ差分データ840は、各階層間にてデータ単位が整合されている。
(パーセルデータの要素データの概要)
ここで、図8−2を用いて、パーセルデータの要素データの概要について説明する。図8−2は、パーセルデータの要素データの概要を示した説明図である。図8−2において、パーセルデータ850は、要素データである、道路形状を示す道路データ851と、背景画面を示す背景データ852と、文字を表示するための名称データ853とから構成されている。
なお、図示しないが、リージョンデータも、同様に、リンクデータや、ノードデータなどの要素データから構成されている。本実施例では、RDB511は、パーセルデータ850およびリージョンデータを要素データごとに分割して格納している。また、更新に際しては、要素データごとに更新をおこなうようになっている。
(本実施例にかかるRDBのデータ構造)
つぎに、図9を用いて、本実施例にかかるRDB511のデータ構造について説明する。図9は、本実施例にかかるRDB511のデータ構造を示した説明図である。なお、ここでも、リージョンデータのみについて説明するが、パーセルデータについても同様である。
図9において、データ構造900は、ID901と、リージョンデータ902と、属性情報903とを示している。ID901は、リージョンデータ902を識別するために付した識別情報である。属性情報903は、リージョンデータ902ごとの属性を示したものであり、具体的には、更新日時の情報や、各リージョンが属する階層の情報などを示したものである。バージョン904は、リージョンデータの版数を示したものであり、旧データについては1.0を示し、新データについては1.1を示している。
なお、図9では、ID901の各要素ごとに属性情報が存在するデータ構造となっているが、これに限られず、属性情報はデータ管理情報としてまとめて、たとえばデータの先頭にまとめて置くようなデータ構造にしてもよい。
なお、階層の情報は、詳述すると、たとえば、図8−1に示したメッシュデータc1〜c4はb1の階層に属し、c5〜c8はb2の階層に属し、c9〜c12はb3の階層に属し、c13〜c16はb4の階層に属し、また、b1〜b4はa1の階層に属するといった情報である。すなわち、仮に、c5が更新されたとすると、b2およびa1も更新されたことが判別できるようになっている。なお、符号910に示しているデータは、図8−1に示した更新データ830(バージョン1.1)に相当するデータである。
(本実施例にかかるバイナリ差分データの一例)
つぎに、図10を用いて、本実施例にかかるバイナリ差分データの一例について説明する。図10は、本実施例にかかるバイナリ差分データの一例を示した説明図である。図10において、バイナリ差分データ1000は、ID901と、差分データ1001と、属性情報903とを示している。差分データ1001は、基データ810(図8−1参照)と新データ820との各要素の差分をメッシュごとに示したものである。なお、図10では、ID901の各要素ごとに属性情報が存在するデータ構造となっているが、これに限られず、属性情報はデータ管理情報としてまとめて、たとえばデータの先頭にまとめて置くようなデータ構造にしてもよい。
(地図データ配信サーバがおこなう更新地図データ作成処理の一例)
つぎに、図11を用いて、地図データ配信サーバ510がおこなう更新地図データ作成処理の一例について説明する。図11は、地図データ配信サーバ510がおこなう更新地図データ作成処理の一例を示すフローチャートである。
図11のフローチャートにおいて、地図データ配信サーバ510のCPU601は、入力デバイス608からの入力により、最新の地図データを取得したか否かを判断する(ステップS1101)。最新の地図データを取得するまで待機状態にあり(ステップS1101:Noのループ)、最新の地図データを取得すると(ステップS1101:Yes)、変更箇所が含まれる各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータを検出する(ステップS1102)。なお、ステップS1102では、具体的には、メッシュデータ(パーセルデータおよびリージョンデータ)をそれぞれ構成する要素データを検出する。
このあと、各階層間におけるデータ単位の対応関係に基づいて、各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータのデータ単位を要素データごとに各階層間で整合させる(ステップS1103)。このとき、各階層のリージョンデータのデータ単位を最上位階層のリージョンデータのデータ単位に整合させる。また、パーセルデータおよびリージョンデータ間についてデータ単位を整合させる。そして、各階層間でデータ単位が整合された要素データごとの最新のメッシュデータと更新前のメッシュデータとのバイナリ差分データを抽出する(ステップS1104)。
そして、通信I/F611によりバイナリ差分データをナビゲーション装置520へ送信し(ステップS1105)、一連の処理を終了する。なお、ステップS1105におけるバイナリ差分データの送信については、ナビゲーション装置520からバイナリ差分データの送信要求の情報を受信したタイミングとしてもよい。
なお、上述した説明では、要素データごとに、メッシュデータの検出および整合、さらにはバイナリ差分データの抽出をおこなうようにしているが、要素ごととせずに、メッシュデータをひとまとめにして、メッシュデータの検出および整合、さらにはバイナリ差分データの抽出をおこなうことも可能である。
(ナビゲーション装置がおこなう地図データ更新処理の一例)
つぎに、図12を用いて、ナビゲーション装置520がおこなう地図データ更新処理の一例について説明する。図12は、ナビゲーション装置520がおこなう地図データ更新処理の一例を示すフローチャートである。
図12のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置520のCPU701は、通信I/F713により、地図データ配信サーバ510から最新の地図データを受信したか否かを判断する(ステップS1201)。なお、ステップS1201における最新の地図データを受信したか否かの判断に先立ち、磁気ディスク705に記録されている地図データの更新日時などの情報や、利用者からの入力に基づき、地図データ配信サーバ510に対して、最新の地図データを要求する旨の情報を送信してもよい。
最新の地図データを受信するまで待機状態にあり(ステップS1201:Noのループ)、最新の地図データを受信すると(ステップS1201:Yes)、バイナリ差分データを復元する(ステップS1202)。そして、磁気ディスク705に記録されている地図データを、要素データごとに各メッシュデータを用いて最新のデータに更新する(ステップS1203)。そして、磁気ディスク705に更新したデータを記録し(ステップS1204)、一連の処理を終了する。
なお、上述した説明では、要素データごとに各メッシュデータを最新のデータに更新するようにしているが、要素ごととせずに、メッシュデータをひとまとめにして、メッシュデータの更新をおこなうことも可能である。
上述したように、本実施例にかかる地図データ配信サーバ510は、変更箇所が含まれる各階層のメッシュデータ(パーセルデータとリージョンデータ)の中から、それぞれ最新のメッシュデータと更新前のメッシュデータとの差分を示すバイナリ差分データを抽出し、抽出したバイナリ差分データをナビゲーション装置520へ送信するようにした。したがって、ナビゲーション装置520に対して、変更箇所が含まれる各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータのみをメッシュ単位で更新させることができる。つまり、更新時におけるデータサイズを抑えながら、利用者が更新を所望する地域の地図データのみを更新させることができる。これにより、更新時間を短縮できるとともに、簡単に更新をおこなうことができる。
また、各階層間におけるデータ単位の対応関係に基づいて、各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータのデータ単位を、双方のデータ間および各データの階層間でそれぞれ整合させるようにしたので、階層間の不整合や、パーセルデータとリージョンデータとの間の不整合を生じさせることなく、利用者が更新を所望する地域の地図データのみを更新させることができる。
また、変更箇所が含まれる各階層のメッシュの中から、それぞれ最新のメッシュデータと更新前のメッシュデータとの差分を示すバイナリ差分データを抽出し、抽出したバイナリ差分データを出力するようにしたので、更新時におけるデータサイズを、より抑えることができる。したがって、更新時間を短縮できるとともに、簡単に更新をおこなうことができる。
また、パーセルデータには、道路形状を示す道路データ、背景画面を示す背景データ、および、文字を表示するための名称データからなる要素データに分かれて構成されるものを用いるようにしたので、変更された要素データのみを更新させ、変更のない要素データについては更新させないようにすることができるため、データサイズを削減することができる。
また、リージョンデータについても同様に、リンクデータおよびノードデータからなる要素データに分かれて構成されるものを用いるようにしたので、変更された要素データのみを更新させ、変更のない要素データについては更新させないようにすることができるため、データサイズを削減することができる。
また、各階層のリージョンデータのデータ単位を最上位階層のリージョンデータのデータ単位に整合させるようにしたので、新旧データ混在のため、経路が接続しないなどの部分差し替え後の階層間の不整合を簡単に回避することができる。
また、地図データの格納には、RDB511を用いるようにしたので、地図データを単純な表形式に表すことができ、パーセルやリージョン単位でのデータの差し替えを容易におこなうことができる。なお、RDB511を使用せずに、通常のデータファイル形式にて地図データを格納することも可能である。
なお、本実施例においては、ナビゲーション装置520へ送信するデータをバイナリ差分データとしたが、これに限られるものではなく、最新の地図データのうち、変更箇所が含まれる各階層の最新のメッシュデータそのものを送信するデータとして用いたとしても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施例にかかるナビゲーション装置520は、各階層間でメッシュのデータ単位が整合された最新のパーセルデータとリージョンデータとを用い、予め記録されているパーセルデータとリージョンデータとをメッシュごとに最新のデータに更新するようにした。したがって、更新時におけるデータサイズを抑えながら、階層間の不整合や、パーセルデータとリージョンデータとの間の不整合を生じさせることなく、利用者が更新を所望する地域の地図データのみを更新することができる。また、記録容量の小さいフラッシュメモリなどの記録媒体を備えた携帯型などのナビゲーション装置であっても、簡単に地図データの更新をおこなうことができる。
また、各階層におけるパーセルデータおよびリージョンデータごとに、それぞれ差分が抽出されているバイナリ差分データを用いて、メッシュごとに最新のパーセルデータとリージョンデータに更新するようにしたので、更新時におけるデータサイズを、より抑えることができる。したがって、更新時間を短縮できるとともに、簡単に更新をおこなうことができる。
なお、ナビゲーション装置520において更新に用いる情報は、バイナリ差分データに限らず、最新のメッシュデータとしての各階層の最新のパーセルデータと最新のリージョンデータとを用いたとしても、同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明の地図データ更新装置、更新地図データ作成装置、地図データ更新方法、更新地図データ作成方法、地図データ更新プログラム、更新地図データ作成プログラム、および記録媒体によれば、更新時におけるデータサイズを抑えながら、階層間の不整合や、パーセルデータとリージョンデータとの間の不整合を生じさせることなく、利用者が更新を所望する地域の地図データのみを更新させることができる。
なお、本実施例で説明した更新地図データ作成方法および地図データ更新方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

Claims (11)

  1. 描画用のパーセルデータと経路計算用のリージョンデータとを有し、複数の異なる縮尺ごとにそれぞれ所定の範囲に分割され、階層構造をなすメッシュ単位で構成される地図データを格納する格納手段と、
    最新の地図データを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された最新の地図データと、前記格納手段に格納されている地図データとを用い、前記最新の地図データのうち、変更箇所が含まれる各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータを検出する検出手段と、
    各階層間におけるデータ単位の対応関係に基づいて、前記検出手段によって検出された各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータのデータ単位を、双方のデータ間および各データの階層間でそれぞれ整合させる整合手段と、
    前記整合手段によって各階層間でデータ単位が整合された最新のパーセルデータおよびリージョンデータの中から、階層ごとに、それぞれ最新のデータと更新前のデータとをメッシュ単位のバイナリデータ同士で比較することにより、最新のデータと更新前のデータとの差分を示すバイナリ差分データを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出されたバイナリ差分データを出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする更新地図データ作成装置。
  2. 前記パーセルデータは、道路形状を示す道路データ、背景画面を示す背景データ、および、文字を表示するための名称データからなる要素データに分かれて構成されるものであることを特徴とする請求項1に記載の更新地図データ作成装置。
  3. 前記リージョンデータは、リンクデータおよびノードデータからなる要素データに分かれて構成されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の更新地図データ作成装置。
  4. 前記整合手段は、各階層のリージョンデータのデータ単位を最上位階層のリージョンデータのデータ単位に整合させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の更新地図データ作成装置。
  5. 前記格納手段は、リレーショナルデータベースを用いたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の更新地図データ作成装置。
  6. 描画用のパーセルデータと経路計算用のリージョンデータとを有し、複数の異なる縮尺ごとにそれぞれ所定の範囲に分割され、階層構造をなすメッシュ単位で構成される地図データを記録する記録手段と、
    各階層の前記パーセルデータおよび前記リージョンデータごとに、それぞれ双方のデータ間および各データの階層間でデータ単位が整合された最新のデータと更新前のデータとのメッシュ単位での差分が各データのバイナリデータ同士の比較によって抽出されているバイナリ差分データを取得する取得手段と、
    前記バイナリ差分データを復元し、前記記録手段に記録されている前記パーセルデータおよび前記リージョンデータを階層ごとにメッシュ単位で更新する更新手段と、
    を備えることを特徴とする地図データ更新装置。
  7. 描画用のパーセルデータと経路計算用のリージョンデータとを有し、複数の異なる縮尺ごとにそれぞれ所定の範囲に分割され、階層構造をなすメッシュ単位で構成される地図データを格納する格納部を備えた更新地図データ作成装置の更新地図データ作成方法であって、
    最新の地図データを取得する取得工程と、
    前記取得工程にて取得された最新の地図データと、前記格納部に格納されている地図データとを用い、前記最新の地図データのうち、変更箇所が含まれる最新のパーセルデータおよびリージョンデータを検出する検出工程と、
    各階層間におけるデータ単位の対応関係に基づいて、前記検出工程によって検出された各階層の最新のパーセルデータおよびリージョンデータのデータ単位を、双方のデータ間および各データの階層間でそれぞれ整合させる整合工程と、
    前記整合工程で各階層間でデータ単位が整合された最新のパーセルデータおよびリージョンデータの中から、階層ごとに、それぞれ最新のデータと更新前のデータとをメッシュ単位のバイナリデータ同士で比較することにより、最新のデータと更新前のデータとの差分を示すバイナリ差分データを抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって抽出されたバイナリ差分データを出力する出力工程と、
    を含むことを特徴とする更新地図データ作成方法。
  8. 描画用のパーセルデータと経路計算用のリージョンデータとを有し、複数の異なる縮尺ごとにそれぞれ所定の範囲に分割され、階層構造をなすメッシュ単位で構成される地図データを記録する記録部を備えた地図データ更新装置の地図データ更新方法であって、
    各階層の前記パーセルデータおよび前記リージョンデータごとに、それぞれ双方のデータ間および各データの階層間でデータ単位が整合された最新のデータと更新前のデータとのメッシュ単位での差分が各データのバイナリデータ同士の比較によって抽出されているバイナリ差分データを取得する取得工程と、
    前記バイナリ差分データを復元し、前記記録手段に記録されている前記パーセルデータおよび前記リージョンデータを階層ごとにメッシュ単位で更新する更新工程と、
    を含むことを特徴とする地図データ更新方法。
  9. 請求項7に記載の更新地図データ作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする更新地図データ作成プログラム。
  10. 請求項8に記載の地図データ更新方法をコンピュータに実行させることを特徴とする地図データ更新プログラム。
  11. 請求項9または10に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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