JPWO2010113208A1 - コンタクトレンズの一時保存用パック - Google Patents

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Abstract

本発明の課題は、コンタクトレンズの一時的な保存に好適に用いることの出来る、今までに無いコンタクトレンズの一時保存用パックを提供することにある。かかる課題を解決するために、本発明は、本体部12と蓋部14が開閉可能に連結された合成樹脂製のフィルム材から成る一体成形品とし、該本体部12には該蓋部14との重ね合わせ面16上に開口する容器収容凹部34と一対のレンズ収容凹部26a,26bを形成する一方、該重ね合わせ面16上に開口して該一対のレンズ収容凹部26a,26bを互いに連通する連通部28を形成して使い捨て使用されるようにした。

Description

本発明は、コンタクトレンズを保存液への浸漬状態で収容保存する保存容器に係り、特に一時的な保存に好適に用いられる保存容器に関するものである。
良く知られているように、ハードタイプ、ソフトタイプ何れのコンタクトレンズも、例えば就寝時など眼球から取り外された非使用時には、その衛生状態を保つために保存液に浸漬された状態で保存容器に収容保存される。
ところで、コンタクトレンズの保存容器としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものが多く利用されている。これらの保存容器は保存液とセットで用いられ、コンタクトレンズ使用者は、宿泊を伴う出張や旅行等の際には、収容容器と保存液をセットで携帯している。
ところが、急な外泊や外出先での眼の疲れ等により一時的にコンタクトレンズを外したい時には、収容容器と保存液を持ち合わせていないことがあり、近くに保存容器と保存液を購入出来る販売店が無い場合も多い。また、これら保存容器と保存液は必ずしも高価なものではないが、その場限りの必要性のために購入するには高価であるといえるし、特に収容容器は繰り返しの使用を前提としたものであり、収容容器を多数所有しても意味が無いことからも、一回限りの使用の為に購入することは躊躇される。
それ故、コンタクトレンズの一時保存として、デスク等に大気に晒した状態で放置したり、水道水を満たした適当な皿の中に浸漬するなど、極めて不衛生な保存方法が採られることがあり、これへの対策が切望されていた。
特開平8−62551号公報 実開平7−34433号公報
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、コンタクトレンズの一時的な保存に好適に用いることの出来る、今までに無いコンタクトレンズの一時保存用パックを提供することにある。
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
すなわち、本発明の第一の態様が特徴とするところは、本体部と蓋部が開閉可能に連結された合成樹脂製のフィルム材から成る一体成形品であって、該本体部には該蓋部との重ね合わせ面上に開口する容器収容凹部と一対のレンズ収容凹部が形成されていると共に、該重ね合わせ面上に開口して該一対のレンズ収容凹部を互いに連通する凹状の連通部が形成されており、コンタクトレンズを一時的に保存するために使い捨て使用されるようになっていることを特徴とするコンタクトレンズの一時保存用パック。
本発明に従う構造とされたコンタクトレンズの一時保存用パックは、好適には容器収容凹部に保存液容器を収容した状態で使用者に提供される。かかる保存液容器は、例えば一回使用分、即ち一対のレンズ収容凹部へ一回注入するのに相当する量又はそれにレンズ洗浄用の必要分を加えた量のコンタクトレンズ保存液が収容されて密封殺菌状態とされる。そして、使用者は、蓋部を開放して保存液容器を容器収容凹部から取り出し、保存液を一対のレンズ収容凹部に貯留する。その後、眼から取り外したコンタクトレンズをレンズ収容凹部に入れて蓋部を閉じることによって、コンタクトレンズを埃等から保護しつつ、保存液への浸漬状態で保存することが出来る。そして、再びレンズを装用する際には、レンズ収容凹部からコンタクトレンズが取り出された後に廃棄されて、使い捨て使用される。
ここにおいて、本発明に従う構造とされたコンタクトレンズの一時保存用パックによれば、合成樹脂製のフィルム材から成る一体成形品とされていることから、極めて安価に且つ容易に大量生産することが出来、使い捨て用品として妥当な価格で大量に市場供給することが出来る。従って、本発明に係る一時保存用パックを例えばコンビニエンスストア等で販売すれば、急な外泊などで保存液とレンズ保存容器を持ち合わせていない場合でも、近くのコンビニエンスストアで容易に且つ使い捨てるつもりで気軽に購入することが出来る。これにより、保存液とレンズ保存容器を持ち合わせていないレンズユーザにも、衛生的なレンズ保存環境を提供することが可能となる。また、ホテルや美容院などに備え置くことによって、利用客により快適な環境を提供することが出来る。
また、本発明に係る一時保存用パックは、保存液容器の収容部とレンズ収容部が一体成形されていることから携帯性にも優れ、本発明に係る一時保存用パックを携帯すれば、従来のように互いに別体の保存液容器とレンズ保存容器を組み合わせてセットで携帯することも不要とされる。従って、不測の事態に備えて自動車に常備しておいたり、鞄に入れて持ち歩く等することも出来る。また、コンタクトレンズ使用者は、連泊等の際には保存液を容器ごと携帯することが多いが、保存液容器は一般に数か月分の保存液容量を有することから重く不便である。そこで、本発明に係る一時保存用パックを必要な個数だけ携帯すれば荷物も軽量で済み、処分が許される場所であればその場で廃棄することも可能であって、持ち帰ることも不要とされる。
さらに、本発明に従う構造とされた一時保存用パックにおいては、一対のレンズ収容凹部を互いに連通する凹状の連通部が設けられており、手指が入ること等によって一方のレンズ収容凹部から保存液が溢れそうになった場合には、連通部を通じて保存液を他方のレンズ収容凹部に逃がすことが出来る。これにより、容器収容凹部に収容可能な程度の少量しか提供されない保存液の零れを抑えることが出来る。なお、本発明における連通部は、一対のレンズ収容凹部に挟まれる部位を連通させるものに限定されない。従って、例えば、一対のレンズ収容凹部において隣り合う部分と反対側の部分同士を互いに連通する連通部を採用しても良いし、一対のレンズ収容凹部が同一平坦面上に開口されており、該平坦面が重ね合わせ面から窪んで形成されることによって、かかる窪み部の全体を連通部とする等しても良い。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記本体部の前記蓋部との重ね合わせ面には、前記一対のレンズ収容凹部の開口部分の周辺をとり囲む共通凹部が形成されており、該共通凹部を含んで前記連通部が構成されていることを、特徴とする。本態様によれば、共通凹部の底面が、本体部における蓋部への重ね合わせ面より低くされており、この共通凹部の底面に対して、一対のレンズ収容凹部が何れも開口されている。そして、共通凹部によって、各レンズ収容凹部の周辺部分からの保存液の零れを軽減することが出来る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記一対のレンズ収容凹部の対向部分に形成されて、これら一対のレンズ収容凹部を互いに連通する連通溝を含んで前記連通部が構成されていることを、特徴とする。本態様によれば、連通部をコンパクトに形成することが出来ると共に、連通溝を通じて、一対のレンズ収容凹部に対して保存液を均等に注入することが出来る。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか一つの態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記本体部の前記蓋部との重ね合わせ面において前記一対のレンズ収容凹部の開口周辺部分が、該本体部と該蓋部との連結部から反対方向に行くに連れて平面への載置状態における高さ寸法が次第に小さくなる傾斜面とされていることを、特徴とする。
レンズユーザは、一般的に、連結部を自分の遠位に位置させて一時保存用パックを取り扱うことから、本態様によれば、連結部を自分の遠位に位置させた場合に、レンズ収容凹部の周辺部分が手前に向けて下降する向きに傾斜されることによって、レンズ収容凹部への保存液の注入や排出、レンズ収容凹部へのコンタクトレンズの収容や取り出し等をより容易に行なうことが出来て、取り扱い性の向上を図ることが出来る。
本発明の第五の態様は、前記第四の態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記傾斜面の傾斜方向が、前記一対のレンズ収容凹部の配列方向に対して直交していることを、特徴とする。
レンズユーザは、一般に、一対のレンズ収容凹部を自身の左右に位置させて一時保存容器を取り扱うことから、上記第二の態様と組み合わせて本第三の態様を採用することによって、レンズ収容凹部の周辺部分がレンズユーザの手前に近づくに連れて下降する向きにより自然に位置させることが出来る。
本発明の第六の態様は、前記第一乃至第五の何れか一つの態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記容器収容凹部には、前記本体部の側方に開口する側方開口部が形成されていることを、特徴とする。
本態様によれば、容器収容凹部に収容された保存液容器に対して、側方開口部から手指を引っ掛けて容器収容凹部から持ち上げるようにする等して、より容易に取り出すことが出来る。
本発明の第七の態様は、前記第六の態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記一対のレンズ収容凹部の一方が右レンズ収容凹部とされると共に他方が左レンズ収容凹部とされており、前記側方開口部が前記本体部において該右レンズ収容凹部と同じ側に形成されていることを、特徴とする。
前述のように、レンズユーザは一般的に、自分の左右に左右のレンズ収容凹部を対応位置させて一時保存用パックを取り扱う。それ故、本態様に従えば、側方開口部を右側に開口させることが出来て、右利きのレンズユーザに対する取り扱い性をより向上することが出来る。
本態様の第八の態様は、前記第一乃至第七の何れか一つの態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記本体部が、前記容器収容凹所と前記一対のレンズ収容凹部が形成された本体側板状部の外周縁部に本体側周壁を備えた中空の台地状とされている一方、前記蓋部が、該本体部の該本体側板状部に重ね合わされる蓋側板状部の外周縁部に蓋側周壁を備えたキャップ状とされており、該本体側板状部に該蓋側板状部が重ね合わされると共に、該本体側周壁の外周面に該蓋側周壁が重ね合わされるようになっていることを、特徴とする。
本態様に従えば、本体側周壁および蓋側周壁、更にそれらの重なり合いによって、本体部ひいては一時保存用パック全体の強度をより効率的に確保することが可能となる。しかも、互いに重ね合わされた本体側周壁と蓋側周壁の相互摩擦力等によっても、本体部と蓋部との重ね合わせ状態をより安定的に維持することが出来る。そこにおいて、より好適には、本体側周壁の外周形状が、蓋側周壁の内周形状と同じかそれより大きくされる。このようにすれば、蓋部を本体部に重ね合わせるに際して、本体側周壁と蓋側周壁がより強固に嵌着されて、本体部と蓋部の重ね合わせ状態をより強固に維持することが可能となる。
本発明の第九の態様は、前記第八の態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記容器収容凹部には前記本体部の側方に開口する側方開口部が形成されており、該本体部と該蓋部の重ね合わせ状態で、該側方開口部が前記蓋側周壁で覆われるようになっていることを、特徴とする。
本態様に従えば、蓋側周壁を巧く用いて側方開口部を覆うことが出来て、本体部と蓋部の重ね合わせ状態における保存液容器の露出を防ぐことが出来る。
本発明の第十の態様は、前記第八又は第九の態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記本体板状部の外周縁部から突出形成された前記本体側周壁の突出先端縁部に本体側フランジ部が形成されている一方、前記蓋側板状部の外周縁部から突出形成された前記蓋側周壁の突出先端縁部に蓋側フランジ部が形成されており、それら本体側フランジ部と蓋側フランジ部が前記本体部と前記蓋部の重ね合わせ状態で互いに重なり合うようにされていることを、特徴とする。
本態様によれば、本体側フランジ部および蓋側フランジ部によって、本体部および蓋部の部材剛性の向上が図られ得る。また、本体側フランジ部によって、一時保存用パックを平面上により安定して載置することが可能となる。更にまた、本体部と蓋部の両方にフランジ部が形成されていることから、それらフランジ部を利用して一時保存用パックの開閉操作をより容易に行なうことが出来る。更に、本体側フランジ部と蓋側フランジ部が一時保存用パックの閉状態で互いに重なり合うことから、補強効果の更なる向上が図られ得ると共に、一時保存用パックの閉状態における両フランジ部の突出が一箇所にまとめられて取り扱いも容易となる。
本発明の第十一の態様は、前記第八乃至第十の何れか一つの態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記本体側周壁と前記蓋側周壁の少なくとも一方において、前記本体部と前記蓋部の重ね合わせ状態で外部に露出される面から突出する載置用脚部が一体形成されていることを、特徴とする。このようにすれば、例えば陳列用のフックが無い店舗等においても、本体部と蓋部が水平方向で重ね合わされた状態で、一時保存用パックを立てて置くことが可能となり、小さなスペースで多数の一時保存用パックを陳列や保管等することが出来る。なお、本態様においては、前記載置用脚部と前記一対のレンズ収容凹部が、前記本体部と前記蓋部の重ね合わせ状態で、前記容器収容凹部を挟んで互いに反対側に位置されている態様が、好適に採用される。このようにすれば、載置用脚部と容器収容凹部が互いに近い位置に配設されることから、容器収容凹部に収容される保存液容器を錘として一時保存用パックの重心位置を載置用脚部に近づけることが出来て、一時保存用パックをより安定的に立てることが出来る。また、蓋側周壁が本体側周壁の全体を覆うことなく、本体部と蓋部の重ね合わせ状態でも本体側周壁の一部が外部に露出されるような場合には、本体側周壁における露出面から載置用脚部を突出形成する等しても良い。加えて、蓋側周壁に載置用脚部を形成すると共に、本体側周壁において載置用脚部と重なる位置に、載置用脚部に対応する形状の突出部を形成する等しても良い。このようにすれば、載置用脚部と突出部との重なり合いによって、載置用脚部の強度の向上も図られ得る。
本発明の第十二の態様は、前記第一乃至第十一の何れか一つの態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記一対のレンズ収容凹部が前記容器収容凹部を挟んで前記本体部と前記蓋部との連結部と反対側に形成されていることを、特徴とする。
前述のように、レンズユーザは一般的に、連結部を自分の遠位に位置させて一時保存用パックを取り扱う。それ故、本態様によれば、レンズ収容凹部をレンズユーザの手前に位置させることが出来て、レンズの収容や取出しをより容易にすることが出来る。
本発明の第十三の態様は、前記第一乃至第十二の何れか一つの態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記本体部と前記蓋部の連結部が屈曲可能なヒンジ連結構造とされており、該連結部の屈曲線上にはミシン目が形成されていることを、特徴とする。
本態様によれば、一時保存用パックの本体部の蓋部との一体成形構造を維持しつつ、例えばフィルム材の肉厚寸法と強度を向上させつつ、本体部に対する蓋部の開閉作動を容易とすることが可能になる。しかも、本体部と蓋部の連結部における応力伝達をミシン目で低減させることにより、開状態をより安定して維持させることが可能となり、取り扱い性を更に向上することが可能となる。
本発明の第十四の態様は、前記第一乃至第十三の何れか一つの態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記本体部と前記蓋部の少なくとも一方の外周部分に陳列用フックが設けられていることを、特徴とする。
このようにすれば、例えば薬局やコンビニエンスストア等で、特別な包装材を用いることなく、一時保存用パック自体を陳列棚のフックに直接ぶら下げて陳列することが出来る。
本発明の第十五の態様は、前記第十四の態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記陳列用フックと前記容器収容凹部が、前記本体部と前記蓋部の重ね合わせ状態で、前記一対のレンズ収容凹部を挟んで互いに反対側に位置されていることを、特徴とする。
このようにすれば、容器収容凹部に収容される保存液容器を錘として、陳列棚の支持ロッド等へのぶら下げ状態をより安定させることが出来る。
本発明の第十六の態様は、前記第一乃至第十五の何れか一つの態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記合成樹脂製のフィルム材が透明であることを、特徴とする。
このようにすれば、一時保存用パックの閉状態において、内部を視認可能とすることが出来て、商品デザインの向上を図れると共に、購入後にユーザーが使用済か否かを容易に目視判断することも可能となる。なお、本態様における透明とは、無色透明および有色透明の何れであっても良い。また、必ずしも一時保存用パックの全体が透明とされている必要は無いのであって、未着色部分において部分的に透明とされる等しても良い。
本発明の第十七の態様は、前記第一乃至第十六の何れか一つの態様に係るコンタクトレンズの一時保存用パックにおいて、前記容器収容凹部には、保存液が充填された保存液容器が収容されていることを、特徴とする。
予め保存液を充填した保存液容器をパッケージに同封して販売することで、別途に保存液容器を購入する手間が省けるし、商品流通や管理も簡略化できる。
本発明の第一の実施形態としてのコンタクトレンズの一時保存用パックを示す斜視図。 同コンタクトレンズの一時保存用パックの上面図。 同コンタクトレンズの一時保存用パックの下面図。 同コンタクトレンズの一時保存用パックの前面図。 同コンタクトレンズの一時保存用パックの後面図。 同コンタクトレンズの一時保存用パックの側面図。 同コンタクトレンズの一時保存用パック器の図6と反対側の側面図。 図2におけるVIII−VIII断面図。 本体部の図2におけるIX−IX断面図。 本体部の図2におけるX−X断面図。 本発明の第一の実施形態としてのコンタクトレンズの一時保存用パックへの保存液容器とコンタクトレンズの収容状態を示す上面図。 本発明の第二の実施形態としてのコンタクトレンズの一時保存用パックを示す斜視図。 同コンタクトレンズの一時保存用パックの上面図。 同コンタクトレンズの一時保存用パックの下面図。 同コンタクトレンズの一時保存用パックの前面図。 同コンタクトレンズの一時保存用パックの後面図。 同コンタクトレンズの一時保存用パックの側面図。 同コンタクトレンズの一時保存用パックの図17と反対側の側面図。 図13におけるXIX−XIX断面図。 本体部の図13におけるXX−XX断面図。
符号の説明
10:一時保存用パック、12:本体部、14:蓋部、16:重ね合わせ面、20:連結部、26a:右レンズ収容凹部、26b:左レンズ収容凹部、28:連通溝、34:容器収容凹部
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1乃至図11に、本発明の第一の実施形態としてのコンタクトレンズの一時保存用パック(以下、適宜に保存用パックとする)10を示す。この保存用パック10は、本体部12に対して蓋部14が開閉可能に連結された一体成形品とされており、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂製のフィルム材を用いて、プレス成形等で一体形成されている。
本体部12は、蓋部14との重ね合わせ面16を形成する本体側板状部17を備えている。また、本体側板状部17の外周縁部には、全周に亘って連続する本体側周壁18が、重ね合わせ面16と反対面側に突出して一体形成されている。これにより、本体部12は、全体として中空の台地状とされている。
本体側板状部17の重ね合わせ面16は、本体部12と蓋部14との連結部20側が直線形状とされた略半円形状を有しており、蓋部14との重ね合わせ方向(図6中、上方向)に膨らんで突出した略球殻形状面とされている。また、本体側板状部17には、平面視において、後述する容器収容凹部34の長手方向両側に窪み部22,22が形成されており、両側が段付外周形状とされている。また、本体側板状部17の外周縁部から突出形成された本体側周壁18には、突出先端縁部において本体部12の外周方向に向かって延びる本体側フランジ部24aが全周に亘って形成されている。
さらに、本体部12において連結部20と反対側の部位には、重ね合わせ面16に開口する一対のレンズ収容凹部としての右レンズ収容凹部26aおよび左レンズ収容凹部26bが形成されている。図9に示すように、右レンズ収容凹部26aおよび左レンズ収容凹部26bは、それぞれ略半球形状をもって重ね合わせ面16から窪んで形成されており、後述するコンタクトレンズ52を収容可能な開口寸法をもって形成されている。なお、重ね合わせ面16において右レンズ収容凹部26aおよび左レンズ収容凹部26bに近い位置には、これらの左右の別を示すための「R」と「L」の文字が重ね合わせ面16から突出して形成されている。
また、右レンズ収容凹部26aと左レンズ収容凹部26bとの間には、重ね合わせ面16上に開口すると共に両レンズ収容凹部26a,26bにおいて他方に対する近位の内側端部27a,27bに開口することによって、両レンズ収容凹部26a,26bを連通する凹状の連通溝28が形成されている。連通溝28の深さ寸法は、レンズ収容凹部26a,26bの深さ寸法よりも小さくされている。これにより、図9に示すように、右レンズ収容凹部26aおよび左レンズ収容凹部26bは、それぞれ、他方に対する遠位の外側端部29a,29bの深さ寸法よりも、内側端部27a,27bの深さ寸法の方が大きく(要するに、水平面への載置状態において外側端部29a,29bに比して内側端部27a,27bが鉛直上下方向で低く)されている。更に、連通溝28の底面の高さ位置は、レンズ収容凹部26a,26bにおいて予定或いは指定される容量だけ収容された保存液面に対して特定の関係に設定されることが好ましく、例えば保存液面かそれ以下の底面高さに設定される。これにより、連通溝28を通じて右レンズ収容凹部26aと左レンズ収容凹部26bの両方に均等に保存液を注入することが出来て、右レンズ収容凹部26aと左レンズ収容凹部26bの保存液面の高さの調節がより容易とされる。
さらに、右レンズ収容凹部26aと左レンズ収容凹部26bの開口部分には、これら両レンズ収容凹部26a,26bの全体を囲む共通凹部30が重ね合わせ面16に開口して形成されており、両レンズ収容凹部26a,26bは、共通凹部30によっても互いに連通されている。即ち、両レンズ収容凹部26a,26bおよび連通溝28は、共通凹部30の底部が更に窪まされることによって形成されている。
また、重ね合わせ面16においてレンズ収容凹部26a,26bが開口された周辺の部位は、レンズ収容部26a,26bを手前に位置した平面への載置状態で、手前に向けて鉛直方向下方に傾斜する傾斜面32とされている。更に、傾斜面32は、傾斜方向(図2中、左右方向)がレンズ収容部26a,26bの並列方向(図2中、上下方向)と略直交するように形成されている。なお、左右のレンズ収容部26a,26bを結ぶ方向は、連結部20の方向と略平行とされている。
更にまた、本体部12において連結部20側の部位には、容器収容凹部34が重ね合わせ面16に開口して形成されている。図10に示すように、容器収容凹部34は略矩形の開口形状と保存液容器35を収容可能な大きさをもって形成されており、その長手方向がレンズ収容凹部26a,26bの配列方向と同じ方向とされている。また、容器収容凹部34の長手方向端部で右レンズ収容凹部26aと同じ側には、本体部12の側面に開口する側方開口部36が形成されている。なお、容器収容凹部34の大きさは、保存用パック10の繰り返しの使用の防止と、保存液を誤って零した場合の予備等を考慮して、右レンズ収容凹部26aと左レンズ収容凹部26bを略2〜3回程度満たせる容量の保存液容器35を収容可能な程度とされることが好ましい。また、好適には、図10にモデル的に示すように、保存液容器35の先端部37が側方開口部36の内面に載せられるように、容器収容凹部34の大きさが設定される。
また、本体側フランジ部24aにおいて連結部20と反対側には、フック部38が本体部12の外方に突出して形成されている。フック部38にはフック孔40が貫設されており、かかるフック孔40は、オーバル形状と、該オーバル形状において本体部12に対して遠位の長辺の中央部分から外方に突出する半円形状が組み合わされた形状とされている。これにより、陳列棚のフックの外形に応じてオーバル形状部分と半円形状部分を使い分けて陳列棚のフック形状に幅広く対応出来るようにされている。また、フック部38と容器収容凹部34が、本体部12と蓋部14との重ね合わせ状態において両レンズ収容凹部26a,26bを挟んだ互いに反対側に位置されていることから、容器収容凹部34に収容される保存液容器35を錘として用いて、ぶら下げ状態を安定させることが出来る。
一方、蓋部14は、本体部12の重ね合わせ面16に対応する形状をもって重ね合わせ面16に重ね合わされる蓋側板状部42と、該蓋側板状部42の外周縁部の全周に亘って連続する蓋側周壁44を含んで構成された略キャップ形状とされており、蓋側周壁44において蓋側板状部42と反対側の端縁部には、蓋部14の外方に突出する蓋側フランジ部24bが、本体側フランジ部24aと対応する形状をもって全周に亘って連続して形成されている。
そこにおいて、蓋側周壁44の高さ寸法(図4〜図7中、上下方向寸法)は本体側周壁18において対応する位置の高さ寸法と略等しくされており、蓋部14の本体部12への重ね合わせ状態において、本体側周壁18の全体を全周に亘って覆うようになっている。また、蓋部14の本体部12への重ね合せ状態において、蓋側フランジ部24bが本体側フランジ部24aと全周に亘って重ね合わされるようになっている。
そして、本体部12において容器収容凹部34側に位置する本体側フランジ部24aが蓋部14の蓋側フランジ部24bと連結されて連結部20が形成されており、連結部20が屈曲可能なヒンジ構造とされることによって、本体部12に対して蓋部14が開閉可能とされている。そこにおいて、連結部20には、屈曲線上に延びるミシン目46が形成されており、これにより、蓋部14の開状態が維持され易くなっている。
また、本実施形態においては、保存用パック10の閉状態で、蓋側周壁44が保存用パック10の外部に露出されるようになっており、かかる露出面を構成する蓋側周壁44における連結部20側には、一対の載置用脚部47が、外方に突出する台地形状をもって一体形成されている。これら載置用脚部47の突出端面は平坦面とされており、かかる載置用脚部47を用いて、蓋部14が本体部12に対して水平方向で重ね合わされた状態で保存用パック10を立てて置くことが可能とされている。これにより、例えば陳列用のフックを有さない店舗等でも小さなスペースで多数の保存用パック10を陳列や保管等することが出来る。更に、蓋部14の閉状態において載置用脚部47は容器収容凹部34を挟んでレンズ収容凹部26a,26bと反対側に形成されており、容器収容凹部34と載置用脚部47が互いに近接して配設される。これにより、保存液容器35が主な要因となる保存用パック10の重心位置と載置用脚部47を近づけることが出来て、保存用パック10を立てた状態をより安定させることが出来る。また、載置用脚部47が蓋側周壁44に一体形成されることによって、蓋側周壁44の連結部20側の部位に凹凸形状が付与されており、蓋側周壁44の強度向上も図られる。
なお、載置用脚部の具体的形状や個数は適宜に設定可能であって、載置用脚部を突出方向に直交する断面積のより小さな柱状に形成しても良いし、載置用脚部を3つ以上形成する等しても良い。また、本体側周壁18において載置用脚部47と重なり合う位置に、載置用脚部47の形状に対応して載置用脚部47が重ね合わされる突出部を形成する等しても良い。このようにすれば、保存用パック10の閉状態において、載置用脚部47と突出部との重なり合いによって、載置用脚部47の強度をより向上させることが出来る。更にまた、本実施形態においては、保存用パック10の閉状態で蓋側周壁44が本体側周壁18の略全体を覆うようにされているが、例えば蓋側周壁44が本体側周壁18に部分的に重ね合わされる等して、保存用パック10の閉状態でも本体側周壁18が外部に露出されるような場合には、本体側周壁18における外部への露出面から載置用脚部を突出形成する等しても良い。
さらに、本体部12の本体側周壁18においてフック部38が形成された側には、外周面に向けて凹となる係合凹部48が形成されている一方、蓋部14の蓋側周壁44において閉状態で係合凹部48と重なる位置に、蓋側周壁44の内周面に向けて凸となる係合突部50が形成されている。そして、蓋部14の閉状態において係合凹部48と係合突部50が互いに係合することによって、蓋部14の閉状態が維持されるようになっている。
なお、一時保存用パック10は、上述の如き合成樹脂材料によって透明に形成されて、蓋部14の閉状態でも内部が視認可能とされることが好ましい。そこにおいて、透明とは、無色透明でも有色透明でも良いし、また保存用パック10を着色して、部分的に未着色部分を形成することによって部分的に透明とする等しても良い。
このような構造とされた一時保存用パック10は、保存液を充填した保存液容器35を容器収容凹部34に収容した状態で、蓋部14の閉状態でレンズユーザに提供される。かかる蓋部14の閉状態において、図10に点線でモデル的に示すように、本体部12の側面に開口された側方開口部36が蓋側周壁44で覆われることから、保存液容器35を露出することなく保存用パック10内に収容することが出来る。更に、本体側周壁18の外周面の全体が蓋側周壁44で全周に亘って重ね合わされて覆われることから、保存用パック10の側面に不用意に手指が引っ掛かって開放するおそれが軽減されると共に、これら周壁18,44間の摩擦力等によって、蓋部14の閉状態をより安定して維持することが出来る。特に本実施形態においては、本体側周壁18における本体側フランジ部24a側の端縁部の外形寸法が、蓋側周壁44における蓋側フランジ部24b側の端縁部の外形寸法よりも僅かに大きくされており、蓋部14の閉操作に際して蓋側周壁44が押し広げられることによって、蓋側周壁44の復元力に基づいて蓋側周壁44が本体側周壁18に押し付けられて、蓋部14の閉状態がより強固に維持される。また、本体部12と蓋部14の本体側フランジ部24a,24bが重ね合わされることから、容器本体10の側面の凹凸を少なくすることが出来て、取り扱いが容易とされると共に、意匠上の効果も発揮され得る。また、蓋部14を開放する際には、フランジ部24a,24bの重なり合いの隙間に手指を入れる等して容易に開放することも出来る。
そして、レンズユーザは蓋部14を開放して保存液容器35を容器収容凹部34から取り出す。そこにおいて、容器収容凹部34の長手方向一方の端部に側方開口部36が形成されて、本体部12の側方に開口されていることから、本体部12の側面から保存液容器35の先端部37に手指を引っ掛けて先端部37を持ち上げるようにして容易に取り出すことが出来る。特に側方開口部36が容器収容凹部34の長手方向の一方にのみ設けられていることから、保存液容器35の先端部37と反対側を容器収容凹部34の内面に押し付けるようにして、かかる底部を支点に保存液容器35を立ち上げるようにして取り出すことも出来る。更に、レンズユーザは通常、蓋部14の開放側端部およびレンズ収容凹部26a,26bを手前に位置させて、右レンズ収容凹部26aと左レンズ収容凹部26bを使用者の左右と対応位置させて保存用パック10を取り扱う。そこにおいて、右レンズ収容凹部26aと同じ側に位置された側方開口部36が右側に位置されることから、右利きのレンズユーザには取出しがより容易とされる。
続いて、右レンズ収容凹部26aおよび左レンズ収容凹部26bのそれぞれに、保存液容器35から保存液を注入する。そこにおいて、両レンズ収容凹部26a,26bが連通溝28で互いに連通されていることから、両レンズ収容凹部26a,26bに保存液を均等に注入することが出来る。そして、右レンズ収容凹部26aおよび左レンズ収容凹部26bのそれぞれにコンタクトレンズ52を収容して保存液に浸漬させた後に、蓋部14を閉じて保管する。
その後、コンタクトレンズ52を保存用パック10から取り出す際には、蓋部14を開操作して、右レンズ収容部26aおよび左レンズ収容凹部26bのそれぞれからコンタクトレンズ52を取り出す。そこにおいて、両レンズ収容凹部26a,26bが連通溝28で連通されていることから、両レンズ収容部26a,26bの一方に手指を入れた際には、連通溝28を通じて保存液を両レンズ収容凹部26a,26bの他方に逃がすことによって、保存液が零れ難くされている。加えて、両レンズ収容凹部26a,26bの開口部分に共通凹部30が形成されていることによって、レンズ収容凹部26a,26bの連通溝28との非接続部分からの保存液の零れもより有効に低減されている。このように、本実施形態においては、連通溝28および共通凹部30のそれぞれが連通部とされている。更に、両レンズ収容凹部26a,26bが容器収容凹部34を挟んで連結部20と反対側に位置されており、通常の使用状態では蓋部14の開放側端部に位置する両レンズ収容凹部26a,26bを手前に位置させることから、レンズの取り扱いも容易とされる。加えて、重ね合わせ面16において両レンズ収容凹部26a,26bが形成された部位が手前に行くに連れて下降する傾斜面32とされていることから、レンズの取り扱い、特にレンズの取り出しがより容易とされる。そして、レンズを取り出した後、一時保存用パック10は廃棄されて使い捨て使用される。
このような構造とされた一時保存用パック10は、合成樹脂製のフィルム材からなる一体成形品であることから、安価に製造することが出来る。従って、例えばコンビニエンスストア等で使い捨て用品として妥当な安価で販売することが出来る。これにより、ケースと保存液を持ち合わせていないレンズユーザがコンタクトレンズを一時的に外したい場合に、近くのコンビニエンスストア等で容易に手に入れることを可能として、衛生的なレンズ保存環境をより広く提供することが出来る。また、ホテルや美容院等のアメニティとして備え置くことによって、レンズユーザにより快適な環境を提供することが出来る。更に、容器収容凹部34に収容可能な保存液容量が少なく、全体として軽量でコンパクトであることから携帯も容易であり、例えば不測の事態に備えて保存用パック10を鞄に入れて常に携帯すること等も出来る。また、保存液とレンズケースが一体とされていることから、外泊などの際に保存用パック10を携帯すれば、従来のように保存液容器をレンズケースをそれぞれ持ち運ぶ必要も無く、保存液の容量も小さいことから荷物を軽量にすることも出来る。更に、廃棄が許される場所であれば使用後はその場で廃棄することも出来て、荷物をより少なくすることも出来る。
次に、図12乃至図20に、本発明の第二の実施形態としてのコンタクトレンズの一時保存用パック70を示す。なお、以下の説明において、前記第一の実施形態と同様の部材および部位については、図中に、前記第一の実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態における保存用パック70は、重ね合わせ面16(本体側板状部17)とこれに対応する蓋側板状部42が略矩形状の平坦面とされている。また、本体側周壁18において蓋部14の開放側端部の両端に一対の係合凹部48が形成されている一方、蓋部側周壁44において係合凹部48と対応する位置に、一対の係合突部50が形成されている。
また、本実施形態における共通凹部30は略楕円形状とされており、共通凹部30における右レンズ収容凹部26aの内側端部27aと左レンズ収容凹部26bの内側端部27bの間の部分は、共通凹部30の開口周縁部から段差無く連続するすり鉢状の凹状部72とされている。かかる凹状部72により、右レンズ収容凹部26aおよび左レンズ収容凹部26bのそれぞれにおいて、外側端部29a,29bに比して内側端部27a,27bの深さ寸法が大きく(要するに、水平面への載置状態において外側端部29a,29bに比して内側端部27a,27bが鉛直上下方向で低く)されており、右レンズ収容凹部26aおよび左レンズ収容凹部26bが、凹状部72によって互いに連通されている。このように、本実施形態においては、共通凹部30および凹状部72を含んで連通部が構成されている。
本実施形態における一時保存用パック70によれば、全体の外形が略矩形ブロック形状とされると共に、蓋部14の容器外面が略平坦面とされることから、複数個の重ね合わせをスペース効率良く行なうことが出来る。これにより、例えば保存用パック70の複数個を1つの箱に詰め込んで連泊用の一時保存容器セットとして提供する際に好適に用いることが出来る。
以上、本発明の幾つかの実施形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、これらの実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、一時保存用パックの外形が前記実施形態の如き形状に限定されないことは言うまでも無く、円形および多角形状や、その他任意の形状が適宜に採用され得る。
また、一対のレンズ収容凹部を連通する連通部の具体的構造は上記実施形態の如き構造に限定されるものではない。前記実施形態においては、一対のレンズ収容凹部26a,26bにおける外側端部29a,29bに比して内側端部27a,27bが低くされることによって、両レンズ収容凹部26a,26bの間が本体側板状部17の傾斜面32から窪まされて両レンズ収容凹部26a,26bが互いに連通されていたが、例えば、外側端部29a,29bおよび内側端部27a,27bを平坦面上に位置させて同一の高さ位置として、かかる平坦面を傾斜面32から窪ませる等しても良い。また、前記第一の実施形態においては、連通溝28によって両内側端部27a,27bが互いに接続されていたが、連通溝は必ずしも物理的に両レンズ収容凹部に挟まれた部位に設けられている必要は無いのであって、例えば、前記第一の実施形態において、両外側端部29a,29b同士を連通する連通溝を形成して、かかる連通溝を含んで連通部を構成する等しても良い。
また、容器収容凹部における側方開口部は必ずしも必要では無い。そして、側方開口部を形成せずに、容器収容凹部を重ね合わせ面上にのみ開口形成する場合には、容器収容凹部の開口寸法を部分的に大きくして指入れ用の孔を形成することが好ましい。
また、本体部に形成された本体側周壁および蓋部に形成された蓋部側周壁は必ずしも必要ではなく、例えば本体部および蓋部を周壁を有さない略平板形状として、平板形状とされた本体部を窪ませて容器収容凹部やレンズ収容凹部を形成する等しても良い。
また、例えば使用説明や商品名、図柄等を、適当な紙片に印刷して本体部と蓋部の間に挿入したり、シールに印刷して容器内外に貼着したり、或いは本体部や蓋部に直接に印刷する等、適当な装飾処理を施すことも勿論可能である。
また、陳列用フックは必ずしも必要ではなく、特に複数個を箱詰めして提供するような場合には陳列用フックを省略しても良いが、陳列用フックを形成する場合であっても、その形状について何等限定されるものではないし、また、陳列用フックを蓋部に形成する等しても良い。

Claims (17)

  1. 本体部と蓋部が開閉可能に連結された合成樹脂製のフィルム材から成る一体成形品であって、該本体部には該蓋部との重ね合わせ面上に開口する容器収容凹部と一対のレンズ収容凹部が形成されていると共に、該重ね合わせ面上に開口して該一対のレンズ収容凹部を互いに連通する凹状の連通部が形成されており、コンタクトレンズを一時的に保存するために使い捨て使用されるようになっていることを特徴とするコンタクトレンズの一時保存用パック。
  2. 前記本体部の前記蓋部との重ね合わせ面には、前記一対のレンズ収容凹部の開口部分の周辺をとり囲む共通凹部が形成されており、該共通凹部を含んで前記連通部が構成されている請求項1に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  3. 前記一対のレンズ収容凹部の対向部分に形成されて、これら一対のレンズ収容凹部を互いに連通する連通溝を含んで前記連通部が構成されている請求項1又は2に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  4. 前記本体部の前記蓋部との重ね合わせ面において前記一対のレンズ収容凹部の開口周辺部分が、該本体部と該蓋部との連結部から反対方向に行くに連れて平面への載置状態における高さ寸法が次第に小さくなる傾斜面とされている請求項1乃至3の何れか一項に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  5. 前記傾斜面の傾斜方向が、前記一対のレンズ収容凹部の配列方向に対して直交している請求項4に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  6. 前記容器収容凹部には、前記本体部の側方に開口する側方開口部が形成されている請求項1乃至5の何れか一項に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  7. 前記一対のレンズ収容凹部の一方が右レンズ収容凹部とされると共に他方が左レンズ収容凹部とされており、前記側方開口部が前記本体部において該右レンズ収容凹部と同じ側に形成されている請求項6に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  8. 前記本体部が、前記容器収容凹所と前記一対のレンズ収容凹部が形成された本体側板状部の外周縁部に本体側周壁を備えた中空の台地状とされている一方、前記蓋部が、該本体部の該本体側板状部に重ね合わされる蓋側板状部の外周縁部に蓋側周壁を備えたキャップ状とされており、該本体側板状部に該蓋側板状部が重ね合わされると共に、該本体側周壁の外周面に該蓋側周壁が重ね合わされるようになっている請求項1乃至7の何れか一項に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  9. 前記容器収容凹部には前記本体部の側方に開口する側方開口部が形成されており、該本体部と該蓋部の重ね合わせ状態で、該側方開口部が前記蓋側周壁で覆われるようになっている請求項8に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  10. 前記本体板状部の外周縁部から突出形成された前記本体側周壁の突出先端縁部に本体側フランジ部が形成されている一方、前記蓋側板状部の外周縁部から突出形成された前記蓋側周壁の突出先端縁部に蓋側フランジ部が形成されており、それら本体側フランジ部と蓋側フランジ部が前記本体部と前記蓋部の重ね合わせ状態で互いに重なり合うようにされている請求項8又は9に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  11. 前記本体側周壁と前記蓋側周壁の少なくとも一方において、前記本体部と前記蓋部の重ね合わせ状態で外部に露出される面から突出する載置用脚部が一体形成されている請求項8乃至10の何れか一項に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  12. 前記一対のレンズ収容凹部が前記容器収容凹部を挟んで前記本体部と前記蓋部との連結部と反対側に形成されている請求項1乃至11の何れか一項に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  13. 前記本体部と前記蓋部の連結部が屈曲可能なヒンジ連結構造とされており、該連結部の屈曲線上にはミシン目が形成されている請求項1乃至12の何れか一項に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  14. 前記本体部と前記蓋部の少なくとも一方の外周部分に陳列用フックが設けられている請求項1乃至13の何れか一項に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  15. 前記陳列用フックと前記容器収容凹部が、前記本体部と前記蓋部の重ね合わせ状態で、前記一対のレンズ収容凹部を挟んで互いに反対側に位置されている請求項14に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  16. 前記合成樹脂製のフィルム材が透明である請求項1乃至15の何れか一項に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
  17. 前記容器収容凹部には、保存液が充填された保存液容器が収容されている請求項1乃至16の何れか一項に記載のコンタクトレンズの一時保存用パック。
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