JPWO2010100713A1 - エレベーターの管制運転システム - Google Patents
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Abstract
地震と停電とが併発した場合に、かご内の乗客の安全を確保しつつ、可能な限り乗客を救出するための運転を行うことができるエレベーターの管制運転システムを提供する。このため、地震感知器及び非常電源を備えた管制運転システムにおいて、非常電源の状態を監視する非常電源監視手段と、エレベーターのかごを最寄り階まで走行させる際に消費する電力量を予測する消費電力予測手段とを備える。そして、地震感知器によって地震の発生が検知されてかごが停止し、且つ、非常電源からの電力供給が行われている場合に、非常電源監視手段による監視情報、及び、消費電力予測手段による予測結果に基づき、かごの走行方向を適切に決定する。
Description
この発明は、地震と停電とが併発した場合に、可能な限り安全に乗客を降車させるためのエレベーターの管制運転システムに関するものである。
エレベーターには、機械室等に地震感知器を設置しておき、この地震感知器の動作に応じてエレベーターを所定の管制運転、即ち地震時管制運転に移行させるようにしたものがある。
一方、地震の規模が大きいと、地震の発生と同時に停電を併発する恐れもある。
このような事情に鑑み、例えば、エレベーターの従来技術として、上記地震時管制運転機能とともに、停電時に非常電源からの電力供給によってエレベーターを運転する停電時管制運転機能を備えることにより、状況に応じて一方の機能を優先的に実施するようにしたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、このエレベーターにおいては、発生した地震の規模が小さければ停電時管制運転を優先的に行い、地震の規模が大きければ地震時管制運転を優先的に行うようにしている。
このような事情に鑑み、例えば、エレベーターの従来技術として、上記地震時管制運転機能とともに、停電時に非常電源からの電力供給によってエレベーターを運転する停電時管制運転機能を備えることにより、状況に応じて一方の機能を優先的に実施するようにしたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、このエレベーターにおいては、発生した地震の規模が小さければ停電時管制運転を優先的に行い、地震の規模が大きければ地震時管制運転を優先的に行うようにしている。
停電時にエレベーターに対して電力供給を行う非常電源は、その用途が非常用であるため、必ずしも十分な電力量を備えている訳ではない。このため、特許文献1に記載のもののように、大規模地震による停電が発生した際に地震時管制運転を単に優先的に実施したのでは、かご内の乗客の救出が完了する前に、非常電源からの電力供給が途絶えてしまう恐れがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、地震と停電とが併発した場合に、かご内の乗客の安全を確保しつつ、可能な限り乗客を救出するための運転を行うことができるエレベーターの管制運転システムを提供することである。
この発明に係るエレベーターの管制運転システムは、地震の発生を検知する地震感知器を備え、地震感知器によって地震の発生が検知されると、エレベーターに対して所定の管制運転を行うエレベーターの管制運転システムであって、平常時にエレベーターの制御盤に対して電力を供給する平常電源と、平常電源から制御盤に対する電力の供給が遮断された場合に、制御盤に対して電力を供給する非常電源と、非常電源の状態を監視する非常電源監視手段と、エレベーターのかごを最寄り階まで走行させる際に消費する電力量を予測する消費電力予測手段と、地震感知器によって地震の発生が検知されてかごが停止し、且つ、非常電源から制御盤に対して電力が供給されている場合に、非常電源監視手段による監視情報、及び、消費電力予測手段による予測結果に基づき、かごの走行方向を決定する制御装置と、を備えたものである。
この発明によれば、地震と停電とが併発した場合に、かご内の乗客の安全を確保しつつ、可能な限り乗客を救出するための運転を行うことができるようになる。
1 昇降路、 2 機械室、 3 かご、 4 つり合いおもり、 5 主ロープ、
6 駆動綱車、 7 制御盤、 8 乗場、 9 かご戸、 10 かご操作盤、
11 表示器、 12 かご呼び登録釦、 13 戸開釦、 14 戸閉釦、
15 かご呼び登録装置、 16 平常電源、 17 非常電源、
18 非常電源監視手段、 19 地震感知器、 20 制御装置、
21 入出力装置、 22 伝送インターフェイス、 23 消費電力予測手段、
24 判定手段、 25 運転制御手段、 26 ROM、 27 RAM、
28 マイクロコンピュータ、 29 入力ポート、 30 入力ポート、
31 マイクロコンピュータ、 32 ROM、 33 RAM、
34 2ポートRAM、 35 シリアルインターフェイス、 36 ドライバ、
37 レシーバ、 38 レシーバ、 39 シリアルインターフェイス、
40 ドライバ、 41 マイクロコンピュータ、 42 ROM、 43 RAM、
44 入力ポート
6 駆動綱車、 7 制御盤、 8 乗場、 9 かご戸、 10 かご操作盤、
11 表示器、 12 かご呼び登録釦、 13 戸開釦、 14 戸閉釦、
15 かご呼び登録装置、 16 平常電源、 17 非常電源、
18 非常電源監視手段、 19 地震感知器、 20 制御装置、
21 入出力装置、 22 伝送インターフェイス、 23 消費電力予測手段、
24 判定手段、 25 運転制御手段、 26 ROM、 27 RAM、
28 マイクロコンピュータ、 29 入力ポート、 30 入力ポート、
31 マイクロコンピュータ、 32 ROM、 33 RAM、
34 2ポートRAM、 35 シリアルインターフェイス、 36 ドライバ、
37 レシーバ、 38 レシーバ、 39 シリアルインターフェイス、
40 ドライバ、 41 マイクロコンピュータ、 42 ROM、 43 RAM、
44 入力ポート
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの概略を示す図、図2は図1に示すかごの内部を説明するための図である。図1において、1はエレベーターの昇降路、2は昇降路1の上方に設けられたエレベーターの機械室、3は昇降路1内を昇降するエレベーターのかご、4は昇降路1内をかご3とは互いに逆方向に昇降するつり合いおもり、5はかご3とつり合いおもり4とを昇降路1内において釣瓶式に懸架する主ロープ、6は機械室2に設置された巻上機(駆動装置)の駆動綱車、7は巻上機の制御等、エレベーター全体の運行制御を司る制御盤である。
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの概略を示す図、図2は図1に示すかごの内部を説明するための図である。図1において、1はエレベーターの昇降路、2は昇降路1の上方に設けられたエレベーターの機械室、3は昇降路1内を昇降するエレベーターのかご、4は昇降路1内をかご3とは互いに逆方向に昇降するつり合いおもり、5はかご3とつり合いおもり4とを昇降路1内において釣瓶式に懸架する主ロープ、6は機械室2に設置された巻上機(駆動装置)の駆動綱車、7は巻上機の制御等、エレベーター全体の運行制御を司る制御盤である。
上記主ロープ5は、駆動綱車6にその一部が巻き掛けられており、駆動綱車6の回動に連動して移動する。即ち、巻上機によって駆動綱車6が駆動されることにより、かご3が昇降路1内を昇降する。上記つり合いおもり4は、かご3を走行させる際の巻上機の負荷を軽減させるために設けられている。
また、8はエレベーターの各サービス階(図1においては、建物の1階から6階)に設けられたエレベーターの乗場である。
また、8はエレベーターの各サービス階(図1においては、建物の1階から6階)に設けられたエレベーターの乗場である。
かご3には、図2に示すように、かご戸9やかご操作盤10が備えられている。
かご戸9は、かご3に形成された出入口を開閉するためのものであり、かご3が乗場8(のドアゾーン)に停止している時のみ開閉動作が可能となる構成を有している。
かご戸9は、かご3に形成された出入口を開閉するためのものであり、かご3が乗場8(のドアゾーン)に停止している時のみ開閉動作が可能となる構成を有している。
かご操作盤10は、かご3内の乗客がかご呼びを登録したり、かご3内の乗客に対して種々の情報を報知したりするためのものである。具体的に、かご操作盤10には、表示器11と、複数のかご呼び登録釦12と、かご戸9を開閉させるための戸開釦13及び戸閉釦14とが実装されている。
上記表示器11には、かご3の走行方向を示す方向灯や、現在のかご3の位置を示す位置表示灯が備えられている。例えば、かご3が図1に示す状態である場合、表示器11には、図2に示すように、かご3が現在2階付近を上方向に走行中である旨が表示される。
上記表示器11には、かご3の走行方向を示す方向灯や、現在のかご3の位置を示す位置表示灯が備えられている。例えば、かご3が図1に示す状態である場合、表示器11には、図2に示すように、かご3が現在2階付近を上方向に走行中である旨が表示される。
かご呼び登録釦12は、かご3内の乗客が自分の行先階を登録(入力)するための釦である。即ち、乗客がかご呼び登録釦12を操作することにより、対応するかご呼びがかご呼び登録装置15(図1及び図2において図示せず)から制御盤7に伝送され、かご呼びの登録が行われる。また、各かご呼び登録釦12には、その内部に登録灯(図示せず)が設けられており、この登録灯が点灯することによって、その行先階(かご呼び)が既に登録されている旨を乗客に対して報知する。
次に、図3乃至図6も参照して、本願における管制運転システムの具体的構成について説明する。なお、図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの管制運転システムを示す構成図、図4は図3に示すエレベーター制御装置の構成図、図5は図3に示す伝送インターフェイスの構成図、図6は図3に示すかご呼び登録装置の構成図である。
図3乃至図6において、16は平常電源、17は非常電源、18は非常電源監視手段、19は地震感知器である。
平常電源16は、平常時に上記制御盤7に対して電力を供給する機能を有しており、建物に備えられている商用電源等から構成される。即ち、エレベーターは、基本的に、この平常電源16から供給される電力によって動作する。
平常電源16は、平常時に上記制御盤7に対して電力を供給する機能を有しており、建物に備えられている商用電源等から構成される。即ち、エレベーターは、基本的に、この平常電源16から供給される電力によって動作する。
非常電源17は、平常電源16から制御盤7に対する電力の供給が遮断された場合に、制御盤7に対して電力を供給する機能を有している。具体的には、停電等によって平常電源16からの電力供給が停止すると、制御盤7に対する電力の供給元が、平常電源16から非常電源17に切り替えられる。この非常電源17は、例えば、蓄電池等によって実現される。
非常電源監視手段18は、非常電源17の状態を常時監視する機能を有している。具体的に、非常電源監視手段18は、非常電源17からの入力情報に基づき、非常電源17の現在の容量(以下、「残電力量」ともいう)等を演算し、その監視情報(例えば、残電力量の情報)を制御盤7に対して伝送する。
地震感知器19は、地震の発生を検知する機能を有しており、例えば、エレベーターの機械室2等に設置される。この地震感知器19は、例えば、建物の加速度を複数のレベルで検知することができるように構成され、検知したレベルを含む検知情報を制御盤7に対して伝送する。即ち、このエレベーターには、地震時管制運転機能が備えられている。
また、エレベーターの制御盤7には、制御装置20、入出力装置21、伝送インターフェイス22、消費電力予測手段23が備えられている。
制御装置20は、入力情報や所定の条件等に基づき各種判定を行う判定手段24と、判定手段24の判定結果等に基づきエレベーターの運転を適切に制御する運転制御手段25とを備えている。
制御装置20は、入力情報や所定の条件等に基づき各種判定を行う判定手段24と、判定手段24の判定結果等に基づきエレベーターの運転を適切に制御する運転制御手段25とを備えている。
入出力装置21は、制御盤7が外部装置からの情報を入力したり、外部装置に対して情報を出力したりする機能を有している。地震感知器19が地震を検知した際の検知情報も、この入出力装置21により受信される。
伝送インターフェイス22は、制御装置20とかご3や入出力装置21との間で情報の円滑な伝送を行うためのものである。即ち、制御装置20は、生成した制御信号を、伝送インターフェイス22を介してかご3に伝送する。また、乗客がかご操作盤10から入力したかご呼び等の情報は、かご呼び登録装置15において処理された後、伝送インターフェイス22を介して制御装置20に取り込まれる。同様に、入出力装置21で受信した地震感知器19からの検知情報は、伝送インターフェイス22を介して制御装置20に取り込まれる。
消費電力予測手段23は、エレベーターのかご3を現在位置から所定の位置まで走行させる際に消費する電力量を予測する機能を有している。具体的に、消費電力予測手段23は、要時に、かご3を上下方向の最寄り階まで走行させる際に消費する各電力量を予測し、その予測結果(予測した消費電力量)を制御装置20に伝送する。なお、上記電力量の予測に際しては、かご3の現在位置から最寄り階までの距離(上方向の最寄り階までの距離、下方向の最寄り階までの距離)の情報と、かご3に作用している負荷の情報とが必要になる。このため、消費電力予測手段23は、かご位置情報や各階床の位置情報、秤装置(図示せず)からのかご負荷情報等を適切に取得し、上記電力量を算出する。
そして、上記制御装置20は、地震感知器19によって所定規模の地震の発生が検知されてかご3が急行ゾーン等の階間に停止し、この時、非常電源17から制御盤7に対して電力供給が行われていると、非常電源監視手段18による監視情報と消費電力予測手段23による予測結果とに基づきかご3の走行方向を適切に決定し、かご3の運行制御を行う。なお、判定手段24及び運転制御手段25を含めた制御装置20の具体的な動作については、後述する。
次に、制御装置20、伝送インターフェイス22、かご呼び登録装置15の具体的構成について説明する。
図4に示すように、制御装置20において、エレベーターを制御するためのソフトウェアコードはROM26に格納され、制御を行うための各種パラメータはRAM27に格納されている。そして、制御装置20では、マイクロコンピュータ28において各種演算を行うことにより制御データを生成し、伝送インターフェイス22を介してかご3や巻上機に制御信号を伝送する。
非常電源監視手段18からのデータは、入力ポート29によって制御装置20に取り込まれ、RAM27に格納される。即ち、制御装置20は、入力ポート29からRAM27に格納されたこのデータに基づき、停電時の管制運転動作を決定する。
また、地震感知器19からのデータは、入力ポート30によって制御装置20に取り込まれ、RAM27に格納される。即ち、制御装置20は、入力ポート30からRAM27に格納されたこのデータに基づき、地震時管制運転動作を決定する。
また、地震感知器19からのデータは、入力ポート30によって制御装置20に取り込まれ、RAM27に格納される。即ち、制御装置20は、入力ポート30からRAM27に格納されたこのデータに基づき、地震時管制運転動作を決定する。
一方、伝送インターフェイス22は、図5に示すように、データ伝送を制御するマイクロコンピュータ31により動作し、ROM32から通信用プログラムコードを読み出し、RAM33からパラメータ等のデータを取り出してデータ伝送処理を行う。
伝送インターフェイス22において、制御装置20から伝送される制御信号は、2ポートRAM34に一旦格納され、順に取り出される。そして、シリアルインターフェイス35においてデータの変換が行われ、ドライバ36によってかご3へと送信される。また、かご3から送信されてくるデータは、レシーバ37によって受信され、シリアルインターフェイス35、2ポートRAM34を介して制御装置20に伝送される。
一方、地震感知器19からのデータは、入出力装置21を経由してレシーバ38によって受信され、制御装置20に伝送される。なお、39は入出力装置21に伝送するデータ変換を行うためのシリアルインターフェイス、40は入出力装置21にデータを送信するドライバである。
一方、地震感知器19からのデータは、入出力装置21を経由してレシーバ38によって受信され、制御装置20に伝送される。なお、39は入出力装置21に伝送するデータ変換を行うためのシリアルインターフェイス、40は入出力装置21にデータを送信するドライバである。
また、かご呼び登録装置15は、図6に示すように、マイクロコンピュータ41により動作し、ROM42からプログラムコードを読み出し、RAM43からパラメータ等のデータを取り出してデータ処理を行う。なお、かご操作盤10において操作されたかご呼び登録釦12等からの信号は、入力ポート44を介して、伝送インターフェイス22へと送信される。
次に、図7を参照して、上記構成を有するエレベーターの管制運転システムの具体的動作について説明する。なお、図7は、この発明の実施の形態1におけるエレベーターの管制運転システムの動作を示すフローチャートである。
平常電源16が通常動作している場合、エレベーターの制御盤7は、平常電源16から電力が供給される。この時、制御装置20は、運転制御手段25によって、乗場呼びやかご呼びにかご3を応答させる平常運転動作を行う(S101)。また、制御装置20では、平常運転を行っている間、平常電源16からの電力供給が遮断されたか否かを常時監視している(S102)。そして、平常電源16から正常に電力が供給されていれば、制御装置20は、現在のエレベーター動作(即ち、平常運転動作)をその後も継続させる(S103)。
S102において、平常電源16からの制御盤7に対する電力供給が遮断されていること、即ち、非常電源17から制御盤7に対して電力が供給されていることが検出されると、制御装置20では、判定手段24により、地震感知器19によって所定規模の地震の発生が検出されたか否かを判定する(S104)。ここで、地震感知器19が動作していなければ(S104のNo)、制御装置20は、平常電源16からの電力供給の遮断が停電によるものであると判断し、運転制御手段25により、停電時に対応した管制運転動作を制御する。具体的に、運転制御手段25は、かご位置やかご負荷の情報に基づき電力負荷の少ない方向を判断し、その方向にかご3を走行させてかご3を最寄り階に停止させる(S105、S106)。また、S106において停止した階床で戸開動作を行い、乗客を降車させる。
一方、S104において地震感知器19の動作が検出されると、制御装置20は、大規模地震による停電が発生したと判断し、地震によって急行ゾーン等の階間に停止したかご3を、適切な方向に且つ安全に走行させるための動作制御を行う。
具体的に、制御装置20では、判定手段24により、かご3を走行させた際にかご3とつり合いおもり4とが離れていく方向(以下、「離反方向」という)が、電力負荷の少ない方向と一致するか否かを判定する(S107)。そして、S107において方向が一致する旨の判定がなされると、運転制御手段25は、かご3の走行方向を離反方向に設定して走行を開始し、かご3を最寄り階に停止させて乗客を降車させる(S108、S109)。
一方、S107において方向が一致しない旨の判定がなされると、制御装置20では、次に、判定手段24により、かご3を離反方向に走行させて最寄り階に停止させる際に消費される予測電力と非常電源17の残電力量との比較を行う(S110)。そして、非常電源17が、かご3を離反方向の最寄り階まで走行させるための電力量を備えていれば(S110のYes)、動作制御手段25により、走行方向を離反方向に設定してかご3の走行を開始し、かご3を最寄り階に停止させて乗客を降車させる。なお、上記S110において、判定手段24は、消費電力予測手段23の予測結果と非常電源監視手段18からの監視情報とに基づき、最寄り階までの消費予測電力と非常電源17の残電力量との比較を行う。即ち、非常電源17の残電力量が最寄り階までの消費予測電力よりも大きければ、S108に進んで上記動作を実施する。
一方、S110において、非常電源17がかご3を離反方向の最寄り階まで走行させるための電力量を備えていない旨の判定がなされると(S110のNo)、制御装置20では、離反方向へのかご3の走行が不可能との判断がなされ、上記離反方向とは反対の方向へかご3を走行させることが可能か否かの判断を行う。具体的に、制御装置20では、判定手段24により、かご3を接近方向に走行させて最寄り階に停止させる際に消費される予測電力と非常電源17の残電力量との比較を行う(S111)。なお、上記接近方向とは、上記離反方向とは反対の方向、即ち、かご3を走行させた際にかご3とつり合いおもり4とが近づいていく方向のことを意味する。
ここで、非常電源17が、かご3を接近方向の最寄り階まで走行させるための電力量を備えていない場合は(S111のNo)、制御装置20は、上記接近方向へのかご3の走行も不可能と判断する。かかる場合、制御装置20は、運転制御手段25により、外部(例えば、エレベーターの保守拠点や管理拠点)への緊急発報を行い、かご3の停止を継続させる(S112、S113)。
一方、S111において、非常電源17がかご3を接近方向の最寄り階まで走行させるための電力量を備えている旨の判定がなされると(S111のYes)、制御装置20は、更に、かご3を接近方向に走行させるための所定の条件を判断する(S114)。そして、制御装置20は、エレベーターの現在の状態が所定の条件を満たす場合に(S114のYes)、動作制御手段25により、走行方向を接近方向に設定してかご3の走行を開始し、かご3を最寄り階に停止させて乗客を降車させる。
なお、S114において、制御装置20は、例えば、かご3やつり合いおもり4がそれらの昇降方向を案内するガイドレールから外れていないか、かご3を接近方向に走行させた場合につり合いおもり4と接触する前に最寄り階に到達するか等の判定を行う。そして、制御装置20は、かご3やつり合いおもり4の脱レールがない、或いは、かご3がつり合いおもり4との接触可能位置に達する前に接近方向の最寄り階に到達する場合に、S115に進んで上記動作を実施する。即ち、かご3やつり合いおもり4の脱レールがあり、且つ、かご3がつり合いおもり4との接触可能位置に達する前に接近方向の最寄り階に到達しない場合、制御装置20は、かご3の接触方向への走行を不許可とし、S112以降の動作を実施する。
なお、上記判定を行うため、かご3やつり合いおもり4がガイドレールから外れたことを検出するための脱レール検出手段(図示せず)を別途設置しても良い。
なお、上記判定を行うため、かご3やつり合いおもり4がガイドレールから外れたことを検出するための脱レール検出手段(図示せず)を別途設置しても良い。
この発明の実施の形態1によれば、大規模地震による停電が発生し、例えば、かご3が急行ゾーン等の階間で停止した場合であっても、かご3内の乗客の安全を確保しつつ、乗客の救出を可能な限り行うことができるようになる。
即ち、地震感知器19によって所定規模の地震の発生が検知されてかご3が昇降路1内で停止した際に、平常電源16からの電力供給が遮断されていても、非常電源監視手段18による監視情報と消費電力予測手段23による予測結果とに基づき、かご3のその後の走行方向を適切に設定することができる。このため、乗客の救出可能性を向上させ、閉じ込め事故を大幅に低減させることが可能となる。
即ち、地震感知器19によって所定規模の地震の発生が検知されてかご3が昇降路1内で停止した際に、平常電源16からの電力供給が遮断されていても、非常電源監視手段18による監視情報と消費電力予測手段23による予測結果とに基づき、かご3のその後の走行方向を適切に設定することができる。このため、乗客の救出可能性を向上させ、閉じ込め事故を大幅に低減させることが可能となる。
この発明に係るエレベーターの管制運転システムは、非常電源による運転機能と、地震感知器の動作に基づく運転機能との双方を備えたシステムに適用することができる。
Claims (5)
- 地震の発生を検知する地震感知器を備え、前記地震感知器によって地震の発生が検知されると、エレベーターに対して所定の管制運転を行うエレベーターの管制運転システムであって、
平常時にエレベーターの制御盤に対して電力を供給する平常電源と、
前記平常電源から前記制御盤に対する電力の供給が遮断された場合に、前記制御盤に対して電力を供給する非常電源と、
前記非常電源の状態を監視する非常電源監視手段と、
エレベーターのかごを最寄り階まで走行させる際に消費する電力量を予測する消費電力予測手段と、
前記地震感知器によって地震の発生が検知されて前記かごが停止し、且つ、前記非常電源から前記制御盤に対して電力が供給されている場合に、前記非常電源監視手段による監視情報、及び、前記消費電力予測手段による予測結果に基づき、前記かごの走行方向を決定する制御装置と、
を備えたことを特徴とするエレベーターの管制運転システム。 - 制御装置は、地震感知器によって地震の発生が検知されてかごが停止し、且つ、非常電源から制御盤に対して電力が供給されている場合に、前記非常電源が、前記かごがつり合いおもりから離れる第1方向の最寄り階まで前記かごを走行させるための電力量を備えていれば、走行方向を前記第1方向に設定して前記かごの走行を開始させることを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの管制運転システム。
- 制御装置は、地震感知器によって地震の発生が検知されてかごが停止し、且つ、非常電源から制御盤に対して電力が供給されている場合に、前記非常電源が、前記かごを第1方向の最寄り階まで走行させるための電力量を備えていなければ、前記非常電源が、前記かごがつり合いおもりに接近する第2方向の最寄り階まで前記かごを走行させるための電力量を備えている場合に、走行方向を前記第2方向に設定して前記かごの走行を開始させることを特徴とする請求項2に記載のエレベーターの管制運転システム。
- かご或いはつり合いおもりがガイドレールから外れたことを検出する脱レール検出手段と、
を更に備え、
制御装置は、非常電源が第2方向の最寄り階まで前記かごを走行させるための電力量を備えている場合であっても、前記脱レール検出手段によって脱レールが検出され、且つ、前記かごが前記つり合いおもりとの接触可能位置に達する前に第2方向の最寄り階に到達しない場合は、前記第2方向への前記かごの走行を不許可とすることを特徴とする請求項3に記載のエレベーターの管制運転システム。 - 制御装置は、地震感知器によって地震の発生が検知されてかごが停止し、且つ、非常電源から制御盤に対して電力が供給されている場合に、前記非常電源が、前記かごを第1方向の最寄り階或いは第2方向の最寄り階まで走行させるための電力量の何れも備えていなければ、前記かごの停止を継続させて、外部への発報を行うことを特徴とする請求項3に記載のエレベーターの管制運転システム。
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