JPWO2010095441A1 - 発光装置、面光源、及び表示装置 - Google Patents

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Abstract

すり鉢型発光装置(50)であって、基板(20)と、基板(20)にダイボンディングされるLEDチップ(25)と、LEDチップ(25)を被覆する波長変換部(40)と、基板(20)に対して起立する平面からなる面を少なくとも4面と、基板(20)に正対する天面(10a)とを有するレンズとを備え、前記4面は、LEDチップ(25)を囲むように四方に配置され、天面(10a)には凹状の陥没部が形成されている。

Description

本発明は、出射光を所定の方向へ指向させる封止体を備えた発光装置、複数の前記発光装置が配列されてなる面光源、および該面光源を備えた表示装置に関するものである。
液晶表示パネルを背面から照射するバックライトとして、LED(発光ダイオード)などの光源が配列されてなる面光源を備えた液晶表示装置がある。このように、導光板を用いるエッジライト型のバックライトとは異なり、導光板を用いずに液晶表示パネルを背面から照射するバックライトは、直下型バックライトと呼ばれている。
直下型バックライトに使用する光源は、コスト低減のため、光源数の低減が課題とされており、配光特性を広げる工夫が必要とされている。液晶表示パネルのバックライト光源用として記載されたものではないが、配光特性を広げる工夫をした例が幾つか報告されている。
特許文献1では、従来技術として、LEDチップ38と、垂直な側壁35を有するレンズ32と、じょうご形状の上面37とを含むLEDパッケージ30の例が記載されている(図20)。
LEDパッケージ30には、光がLEDパッケージ30内を進行する2つの主要な光路がある。第1の光路P1を進行する光は、望ましくはLEDチップ38から発せられた光であり、全内部反射(TIR)によって光を縦軸に対してほぼ90度の角度で側壁35を通って出射させる上面37にまで進行する。第2の光路P2を進行する光は、全内部反射を発生させる角度でLEDチップ38から側壁35の方へ発せられる光、または、縦軸に対して垂直に程遠い角度で光をLEDパッケージ30から出射される側壁35からの反射光である。第2の光路P2を進行する光は、好ましいものではなく、側壁35から抽出される光の効率を制限する。
LEDパッケージ30の例では、側壁35側に光を効率よく取り出すことを目的としており、後述に記載する本願の目的とは必ずしも一致しない。また、垂直な側壁35を有するレンズ32と、じょうご形状の上面37に関して詳細な説明がない。
特許文献1と同様にLEDを用いるものとして、特許文献2では、広い指向性を有するようにした面実装LEDが開示されている。また、特許文献3では、鉄道信号灯、交通信号灯や大型のディスプレイや車のテールランプ等に利用できる光源および導光体ならびに平面発光装置が開示されている。
日本国公開特許公報「特開2003−008081号公報(2003年1月10日公開)」 日本国公開特許公報「特開2002−344027号公報(2002年11月29日公開)」 日本国特許公報「特許3715635号(2005年9月2日特許)」
以上の先行文献には、広い指向性を有するような封止樹脂レンズ構成について説明されているが、液晶表示装置の表示パネルの背面に配置されるバックライト装置の光源としてどのような配光特性を有する発光装置がよいのか、特に、発光装置の基板と平行な観測面においてどのような発光パターンとするのがよいのかという記載がない。我々は、詳細な検討から発光装置の基板と平行な観測面において略矩形状の照射形状とすることで、照度むら、色度むらを抑制しつつ薄型化を図った面光源装置を実現できることを見出した。また、本構成によって、面光源の組み立てに際して、個々の発光装置の組み合わせが大いに容易になり、このような発光装置が可能であれば、エリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置の制御も格段に容易になる。
しかしながら、このような特殊な照射形状の発光装置、即ち矩形状の照射形状の発光装置を安定して得ることは一般には非常に困難であると考えられてきた。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、薄型化を図っても照度むら、色度むらの少ない表示装置を提供することであり、またその表示装置に適した構造の発光装置・面光源を提供することにある。
また、それに適した発光装置として、発光装置の基板と平行な観測面において、発光装置の発光による照射形状が略矩形状の照射形状になる発光装置を提供することにある。また、このような照射形状を安定して得られる発光装置構造を提供することにある。
さらに、エリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置に好適な略矩形状の照射形状になる発光装置を提供することにある。
本発明の発光装置は、前記課題を解決するために、発光装置であって、基板と、前記基板にダイボンディングされる半導体発光素子と、前記半導体発光素子を覆うレンズとを備え、前記レンズは、前記基板に対して起立する4面と、前記基板に正対する天井面とを有するレンズとを備え、前記4面は、前記半導体発光素子を囲むように四方に配置され、前記天井面には凹状の陥没部が形成され、前記発光装置の発光により、前記基板と平行な観測面において、矩形の頂点が丸みを帯びた矩形様の形状である照射形状の等高線を生じることを特徴とする。
前記発明によれば、前記発光装置は、前記封止体の中央部に前記陥没部を備えているので、前記基板と平行な観測面において、矩形状である照射形状を生じることが出来る。従って、薄型化を図っても照度むら、色度むらの少ない表示装置に適した構造の発光装置を提供することが可能となる。
また、前記発光装置の照射形状は矩形状の照射形状になるので、前記発光装置はエリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置に好適である。
本発明の発光装置は、前記課題を解決するために、基板と、前記基板にダイボンディングされる半導体発光素子と、前記半導体発光素子を覆うレンズとからなる発光装置であって、前記レンズは、前記基板に対して起立する4面を備え、前記4面は、前記レンズを囲むように四方に配置され、前記レンズの前記基板に正対する天井側では、その頂点を前記基板側にもつ楔形の2つの溝が、前記4面が形成する4つの交線を、互いに対角に結んで交差し、前記発光装置の発光により、前記基板と平行な観測面において、矩形の頂点が丸みを帯びた矩形様の形状である照射形状の等高線を生じることを特徴とする。
前記発明によれば、前記発光装置は、前記楔形の2つの溝が、前記4面が形成する前記4つの交線を、互いに対角に結んで交差するので、前記基板と平行な観測面において、矩形状である照射形状を生じることが出来る。
従って、薄型化を図っても照度むら、色度むらの少ない表示装置に適した構造の発光装置を提供することが可能となる。
また、実装基板上に発光によって矩形の頂点が丸みを帯びた矩形様の形状である照射形状を有する発光装置が複数配置されて構成された面光源と、領域毎に光透過率を変化させる表示パネルとを備え、前記面光源が前記表示パネルを背面から照射する表示装置において、前記面光源は、表示パネルにおいて、各発光装置の発光時の照射形状の重なりにより面状の照射形状を生じる表示装置構成とすることで、薄型化を図っても照度むら、色度むらの少ない表示装置に適した構造の発光装置を提供できる。
本発明は、発光装置であって、基板と、前記基板にダイボンディングされる半導体発光素子と、前記半導体発光素子を被覆する封止体と、前記基板に対して起立する4面と、前記基板に正対する天井面とを有するレンズとを備え、前記4面は、前記半導体発光素子を囲むように四方に配置され、前記天井面には凹状の陥没部が形成され、前記発光装置の発光により、前記基板と平行な観測面において、矩形の頂点が丸みを帯びた矩形様の形状である照射形状の等高線を生じるものである。
また、本発明は、発光装置であって、基板と、前記基板にダイボンディングされる半導体発光素子と、前記半導体発光素子を被覆する封止体とを備え、前記封止体は、前記基板に対して起立する4面と、前記基板に正対する天井面とを有するレンズを兼ね、前記天井面には凹状の陥没部が形成され、前記発光装置の発光により、前記基板と平行な観測面において、矩形の頂点が丸みを帯びた矩形様の形状である照射形状の等高線を生じるものである。
それゆえ、薄型化を図っても照度むら、色度むらの少ない表示装置に適した構造の発光装置を提供するという効果を奏する。
本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置を説明する説明図であり、(a)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の平面図であり、(b)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の正面図であり、(c)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の側面図である。 本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置を説明する説明図であり、(a)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の内部構造を示す平面図であり、(b)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の内部構造を示す正面図であり、(c)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置における、中央離間領域および頂点を示す平面図であり、(d)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置において、一つのLEDチップが基板と主軸とが交わる位置にダイボンディングされることを示す平面図であり、(e)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置について、封止体兼用レンズの望ましい高さを示す正面図である。 本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置を説明する説明図であり、(a)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の内部構造を示す平面図であり、(b)及び(c)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置におけるLEDチップ周辺の拡大図であり、(d)は長方形状のLEDチップを3個配置した例の平面図であり、(e)は長方形状のLEDチップを4個配置した例の平面図である。 本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置を説明する説明図であり、(a)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の内部構造を示す平面図であり、(b)〜(d)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置におけるLEDチップ周辺の拡大図である。 本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置を説明する説明図であり、(a)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の内部構造を示す平面図であり、(b)及び(c)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置におけるLEDチップ周辺の拡大図である。 本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の配光特性、照射形状および照射形状の評価方法を示す図であり、(a)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の配光特性を三次元で示すシミュレーション図であり、(b)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の照射形状を示すシミュレーション図であり、(c)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の照射形状の評価方法を示す図である。 ドーム型発光装置の形状、配光特性および照射形状を示す図であり、(a)はドーム型発光装置の斜視図であり、(b)はドーム型発光装置の配光特性を三次元で示すシミュレーション図であり、(c)はドーム型発光装置の照射形状を示すシミュレーション図である。 四つ葉型発光装置の形状を示す図であり、(a)は四つ葉型発光装置の平面図であり、(b)は四つ葉型発光装置の正面図であり、(c)は四つ葉型発光装置の側面図である。 四つ葉型発光装置の配光特性および照射形状を示す図であり、(a)は四つ葉型発光装置の配光特性を三次元で示すシミュレーション図であり、(b)は四つ葉型発光装置の照射形状を示すシミュレーション図である。 本発明の実施形態に係る面光源の模式図、すり鉢型発光装置の照射形状およびすり鉢型発光装置の配列パターンを示す図であり、(a)は本発明の実施形態に係る面光源の側面図であり、(b)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置と照射形状との対応を示す模式図であり、(c)は本発明の実施形態に係るすり鉢型発光装置の配置および面光源としての照射形状を示した平面図である。 本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置を説明する説明図であり、(a)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置の平面図であり、(b)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置の正面図であり、(c)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置の側面図である。 本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置の内部構造を説明する説明図であり、(a)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置の内部構造を示す平面図であり、(b)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置の内部構造を示す正面図であり、(c)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置の側面図であり、(d)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置における長尺LEDチップ周辺の拡大図であり、(e)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置において、一つの長尺LEDチップが、V字の頂点の直下にダイボンディングされる構成を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置の配光特性および照射形状を示す図であり、(a)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置の配光特性を三次元で示すシミュレーション図であり、(b)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置の照射形状を示すシミュレーション図である。 本発明の他の実施形態に係る面光源の模式図およびくさび型発光装置の配列パターンを示す図であり、(a)は本発明の他の実施形態に係る面光源の側面図であり、(b)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置と照射形状との対応を示す模式図であり、(c)は本発明の他の実施形態に係るくさび型発光装置の配置および面光源としての照射形状を示した平面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置を説明する説明図であり、(a)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置の内部構造を示す平面図であり、(b)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置の内部構造を示す正面図であり、(c)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置におけるLEDチップ周辺の拡大図であり、(d)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置において、一つのLEDチップが、V字の頂点の直下にダイボンディングされる構成を示す平面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置の照射形状を示す図であり、(a)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置の配光特性を三次元で示すシミュレーション図であり、(b)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置の照射形状を示すシミュレーション図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置を説明する説明図であり、(a)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置の平面図であり、(b)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置の正面図であり、(c)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置の側面図であり、(d)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置を斜め45°方向(θaの方向)から見た側面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置の照射形状を示す図であり、(a)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置の配光特性を三次元で示すシミュレーション図であり、(b)は本発明のさらに別の実施形態に係る発光装置の照射形状を示すシミュレーション図である。 エリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置を示す模式図であり、(a)はエリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置の平面図であり、(b)はエリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置のA−A’線における横断面図であり、(c)および(d)は表示パネルの分割された領域と面光源の分割された領域との位置関係を示す図である。 従来のLEDパッケージの正面図である。 追加実施例1の発光装置の上面図、側面図である。 追加実施例2の発光装置の上面図、側面図である。
(実施の形態1)
本発明の一実施形態についておよび図1〜図10に基づいて説明すると以下の通りである。
(発光装置)
図1は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50を説明する説明図である。図1の(a)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50の平面図である。図1の(b)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50の正面図である。図1の(c)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50の側面図である。
図2は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50を説明する説明図である。図2の(a)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50の内部構造を示す平面図である。図2の(b)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50の内部構造を示す正面図である。図2の(c)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50における、4つのLEDチップ12間の離間領域12a、12b、中央離間領域12cおよび頂点10cを示す平面図である。中央離間領域12cは、図2の(c)中で、2つの離間領域12a、12bの重複領域であり、離間領域12aは、主軸11と基板20の表面の交点を通り、後述するように平面視で正方形状の基板20の一辺にその長辺が平行で、短辺が垂直な矩形領域である。離間領域12bは、離間領域12aを主軸11を中心として90°回転させたものである。本例では、基板20上に搭載される平面視が矩形状のLEDチップの一辺が、前記離間領域12a或いは12bのいずれか領域の長辺に沿うように配置され、離間領域12a或いは12bの短辺の長さは、離間領域12a或いは12bを挟んで配置されるLEDチップ間の離間間隔となる。図2の(d)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50において、一つのLEDチップ25が、基板20と主軸11とが交わる位置にダイボンディングされることを示す平面図である。
すり鉢型発光装置50の外形上の特徴は、LEDチップ12を覆う封止体兼用レンズ10が起立する4つの側面13a、13b、13c、13dを備え、平面図において四角形であるとともに封止体兼用レンズ10の天面10aにおいて、凹面状の陥没部が、基板20の略中央部に配置されていることである。凹面状の陥没部は、主軸11に対し回転対称に形成された略円錐である。ここで主軸11とは、封止体兼用レンズ10の形状の中心軸であって、本発明においては後述する半導体発光素子(以下LEDチップと言う)25の配置や、照射形状(被照射面の形状)の中心軸と一致する。
次いで、すり鉢型発光装置50の構成について説明する。すり鉢型発光装置50は、基板20と、これにダイボンディングされるLEDチップ25と、これを被覆する波長変換部40と、これを被覆する封止体兼用レンズ10とを備えている。封止体兼用レンズ10は波長変換部40上に直接形成され封止体としての働きを兼ねているため、すり鉢型発光装置50を小型化するとともに十分な強度を有しているが、封止体兼用レンズ10と波長変換部40の間に隙間を設けることもできる(その場合にはレンズ10は封止体兼用ではなくなる)。特に、その隙間の形状によって光を屈折させ、配光特性を調整することもできる。
すり鉢型発光装置50の典型的な大きさとしては、たとえば、基板20のサイズが一辺3.2mm、封止体兼用レンズ10のサイズが一辺2.8mm×高さ1.6mm、LEDチップ25のサイズが一辺0.4mm×高さ0.1mmの場合が例として挙げられる。
基板20は好ましくは表面が平坦であって、セラミック、樹脂、および金属などの材質からなり、LEDチップ25に電力を供給する為の図示しない電極が表面又は基板内部に形成されている。LEDチップ25は窒化物半導体発光素子であって、例えば波長が400nm以上500nm以下の青色波長領域に発光ピークを有する、青色光である1次光を出射する。
LEDチップ25は、ロウ材もしくは接着剤等により基板20にダイボンディングされると共に、LEDチップ25の表面に備えられたp電極及びn電極と基板20に備えられた図示しない2つの電極とがワイヤボンディングによりそれぞれ電気的に接続される。LEDチップ25は、上記ワイヤボンディング法の他にフリップチップ法により基板に搭載することができる。つまり、LEDチップ25の表面に形成されているp電極、n電極面を基板側に向け、これらを基板表面に形成された2つの電極とそれぞれ電気的に接続することができる。また、LEDチップとして表面及び裏面にそれぞれp電極及びn電極を配したものを用いてもよく、その場合にはp電極をワイヤボンディングで基板上の電極に接続するとともに、n電極を導電性のボンディング材等により基板表面上の電極に接続することができる。
次いで、蛍光体が予め分散された樹脂によりLEDチップ25を被覆することにより波長変換部40が形成される。蛍光体はLEDチップ25が出射する上記1次光を吸収して、例えば波長が550nm以上600nm以下の黄色波長領域に発光ピークを有する、黄色光である2次光を発する物質である。すり鉢型発光装置50は、上記1次光と上記2次光とが混合されてなる白色光を出射するように構成されている。
なお、蛍光体は、例えばBOSE(Ba、O、Sr、Si、Eu)などを好適に用いることができる。またBOSEの他、SOSE(Sr、Ba、Si、O、Eu)、YAG(Ce賦活イットリウム・アルミニウム・ガーネット)、αサイアロン((Ca)、Si、Al、O、N、Eu)、βサイアロン(Si、Al、O、N、Eu)等を好適に用いることができる。
また、LEDチップ25を青色発光のものから代えて、例えば発光ピーク波長が390nmから420nmの紫外(近紫外)LEDチップとすることにより、さらなる発光効率の向上を図ることができる。
次いで、波長変換部40が封止体兼用レンズ10により被覆される。封止体兼用レンズ10の材質は、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂など、出射光を透過可能な材質であって、出射光を所定の方向へ指向させるプリズムの作用も有している。なお、波長変換部40の母材となる樹脂には、封止体兼用レンズ10と同じ樹脂を使用してもよいし、封止体兼用レンズ10と屈折率が等しいか屈折率が大きな樹脂を使用してもよい。
封止体兼用レンズ10は、起立する4つの側面13a、13b、13c、13dを備え、平面視において外形が四角形である。これらの側面は平坦に近いが、完全に平坦である必要はない。これらの側面は、図1の(b)及び(c)に示すように、基板に対して垂直ではなく上方においてやや中心に近づく傾斜を有している。そのため封止体兼用レンズ10を型を用いて樹脂成型する場合に、型を抜きやすいという利点を有する。なお、この側面を通る光が屈折するため、この傾斜を適宜調整することで、発光装置から一定距離の平面における照射形状を全体として狭めたり、逆に、照射形状を全体として広げたりすることが可能である。従って、側面13a、13b、13c、13dの傾斜角は、配光の広がり及び配光分布の均一性を考慮して決定する。
また、封止体兼用レンズ10は平坦な天面10aを有し、その中心部(好ましくは主軸11上)にすり鉢状(好ましくは円錐状)の斜面10bよりなる陥没部を備えている。斜面10bの形状は、円錐の他、円錐台、多角錐または多角錐台であることが好ましい。また陥没部の形状は主軸11に対して軸対称である必要はなく、配光特性を最適化するために適宜変更しうる。各側面13a、13b、13c、13dの間、及び各側面と天井面10aの間はなだらかにつながっていることが、生産が容易であるとともに照射分布が連続的になり好ましい。
発光部を直方体の封止樹脂である封止体兼用レンズ10で覆った場合に懸念されるのは、封止体兼用レンズ10の外側の面、特に陥没部を構成する斜面10bと空気との境界面で起きる全反射のために光取り出し効率が低下することである。しかしながら、本実施の形態1のすり鉢型発光装置50に見られるように、傾斜面をもつ比較的大きな凹面状の陥没部を封止体兼用レンズ10の中央部に配置すること、また、封止体兼用レンズ10の高さを、封止体兼用レンズ10の幅に対して少なくとも3分の1以上、より好ましくは2分の1以上と高く設定することにより、後述のドーム型発光装置60と同等の光取り出し効率を実現することが可能である。
ここで、図2の(a)に示すように、LEDチップ25は、主軸11を中心として基板20の表面に二点鎖線で示される仮想正方形24の各頂点に、合計4つがダイボンディングされている。このとき、封止体兼用レンズ10の天面10aに形成した、すり鉢状の斜面10bの頂点10cは主軸11を通るように設置されている。また、隣接する2つのLEDチップ25の離間領域12a,12bの中央を通る、二点鎖線で示される2本の線PP,QQの交点12も同様に、主軸11を通るように配置される。すなわち、図2の(a)で平面視をした場合、頂点10cと交点12とは略一致している。
このような構成によると、LEDチップ25のダイボンディング位置がx方向やy方向に若干のずれを生じたとしても、また、封止体兼用レンズ10を成型する場合に、すり鉢状の斜面10bの頂点10cの位置がx方向やy方向に若干のずれを生じたとしても、図2の(c)で示したとおり、平面視をした場合の頂点10cの位置は、図2の(c)で示した、LEDチップの中央離間領域12cに収まり、すり鉢状の斜面10bに対して、4つのLEDチップ25は4方にほぼ均等に配置されることになる。このため、すり鉢型発光装置50の配光特性は、線PP及びQQを基板に垂直な方向に延ばした面に対して安定して面対称性の高いものが得られる。
より詳細には、図2の(b)を参照して説明すると、断面図からは、すり鉢状の斜面10bは、頂点10cを挟む2つの斜面からなり、LEDチップ25から放出され入射する光の反射、屈折特性を各斜面で別々に考えなければならない。言い換えると、2つの斜面は傾斜角度が同じなので光の入射角度に対する反射、屈折特性は同じであるが、左右対称であるのでその点の考慮が必要であるということである。前記頂点10cの直下にLEDチップ25が1つ配置される場合、頂点10cに対してLEDチップが一方にシフトするとLEDチップ25の中心が真下に来るすり鉢状の斜面側では、入射光量が増加するが、LEDチップ25の中心が真下に来ないすり鉢状の斜面側では、LEDチップ25の中心が直下に来る側のすり鉢状の斜面が陰となって、入射光量が減少し、2つの斜面での光の取り出しのバランスが崩れやすい。しかし、前記頂点10cの2つの斜面の真下に別々のLEDチップを配置した場合は、一方の斜面側に配置されたLEDチップからの放出光は、他方の斜面側への入射光が少なく、ほとんど寄与しない。しかも、斜面の直下に位置するLEDチップが左右にシフトしても前記頂点10cを超えるほどでなければ、斜面10bの傾斜角を一定と設定した場合には、一方の斜面へのLEDチップの放出光の入射角度は変化しないので、2つの斜面での光の取り出しのバランスはほとんど崩れない。
以上をまとめると、断面視で、前記頂点10cの直下を避けてどちらか一方の斜面側に揃えて、あるいは両方の斜面直下にそれぞれ、LEDチップを配置した場合、前記頂点10cに対して、LEDチップが前記頂点10cを横切らない程度の位置ずれが生じても発光装置としての2つの斜面での光の取り出しのバランスは崩れにくいといえる。
なお、上記ではLEDチップ25の位置ずれに応じて、波長変換部40も位置ずれさせるとの前提で考えている。
また、LEDチップ25の周囲は、波長変換部40であって粒子状の蛍光体が配置されており、LEDチップ25から放出される光は、その一部(1次光)が蛍光体に吸収され、1次光よりも波長の長い2次光を等方的に放出したり、他の一部が蛍光体に散乱されたり、また他の一部は、蛍光体に吸収、散乱されずに透過したりするので、蛍光体自身が点状光源となるのでその影響を考慮する必要がある。しかし、これらの蛍光体を基点とする発光や散乱光は、各蛍光体のより近傍に位置するLEDチップからの放出光の影響を多く受けるので、LEDチップの配置ずれによる光取り出しへの影響としては、おおよその傾向としては、上記説明の通りとなる。
ここで、LEDチップ25の中央離間領域12cは、LEDチップ25間の2つの離間領域12a,12bが交わる領域である。
なお図2の(d)に示すように、一つのLEDチップ25が基板20と主軸11とが交わる位置にダイボンディングされる構成であっても良い。この場合には、LEDチップ25の中心が主軸11と交わるよう製造を厳密に管理することで、光が四方に均等に配分されるようにすることが肝要になる。このため、同じ配光特性の製品を安定して生産するための難易度は、図2の(a)の4つのLEDチップ25を均等に配置した場合に比べて高くなる。
また、すり鉢形状の頂点10cは、加工精度の問題から理想的な頂点、すなわち先端の尖った形状を製作することは困難であり、図2の(d)に示すようなLEDチップ25の配置では、軸上方向に光が大きく漏れるという問題もある。このことから、生産において安定的な特性を実現するには、図2の(a)に示すようなLEDチップ25を頂点10cからずらした位置に配列する構造であることが特に好ましい。
図2では、4つのLEDチップ25を配置した場合について述べたが、LEDチップ25が3つの場合の配置を図3に示す。図3は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置121を説明する説明図である。図3の(a)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置121の内部構造を示す平面図である。図3の(b)及び図3の(c)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置121におけるLEDチップ周辺の拡大図である。LEDチップ25の配置は、図3の(c)に示す配置でもよいが、図3の(b)に示す配置のほうがより配光が安定する。よって、図3の(b)に示す配置のほうが生産ではより好ましい。
図4は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置122を説明する説明図である。図4の(a)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置122におけるLEDチップの配置に関する変形例の内部構造を示す平面図であり、LEDチップを2個搭載したものである。図4の(b)〜図4の(d)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置122におけるLEDチップ周辺の拡大図で、図4の(a)および図4の(a)とは異なるLEDチップ配置に関する変形例である。
図4の(a),(b)では、各LEDチップの一辺が、図2と共通の離間領域12bの共通の長辺に沿うように配置され、各LEDチップの一辺と直交する他辺がそれぞれ、離間領域12aの対向する長辺にそれぞれ沿うようにかつ各LEDチップが離間距離12aを挟むように対向して配置されている。
図4の(c)では、各LEDチップの一辺および一辺と直交する他辺がそれぞれ、離間領域12a或いは12bの対向する長辺にそれぞれ沿うようにかつ各LEDチップが離間領域12a或いは12bを挟むように配置されており、基板の対角線に沿ってLEDチップが並ぶように配置され、主軸11に対して中心対称に配置されている。
図4の(d)では、各LEDチップの一辺がそれぞれ、離間領域12aの対向する長辺にそれぞれ沿うようにかつ各LEDチップが離間領域12aを挟むように配置されており、各LEDチップの一辺と直交する他辺が離間領域12aの長辺に垂直な線と平行になるように配置されている。
さらに、各LEDチップの中心を、主軸11を通る離間領域12aの長辺に垂直な線が通るように配置されている。
LEDチップ25の配置は、図4の(d)に示す配置でもよいが、図2の(b)で説明したように、図4の(b)に示す配置及び図4の(c)に示す配置のほうがより配光が安定する。よって、図4の(b)に示す配置及び図4の(c)に示す配置のほうが生産ではより好ましい。
なお、LEDチップとして平面図上では正方形状のものを使用しているが、長方形状のものを使用してもよく、波長変換部40をより小さくするため、例えば、各LEDチップの長辺の方向が平行になるように配置してもよい。例えば長方形状のLEDチップ25を3個配置した例の平面図を図3の(d)、長方形状のLEDチップ25を4個配置した例の平面図を図3の(e)として示す。LEDチップ25は中心を通る線PPに沿って並行に配置されている。
また、LEDチップ25を覆う蛍光体が予め分散された透光性樹脂からなる波長変換部40のサイズは、すり鉢の斜面10bの開口部(天井面と斜面とが交わる部分)より内側に形成されていることが好ましい。これにより、波長変換部40からの光、すなわちLEDチップ25から発する光や波長変換部40中に分散されている蛍光体から発する光のうち、直接天井面10aから抜け、発光装置の直上方向に向かう成分を減少させることができ、斜面10bに入射する光を増加させることができる。そのため、斜面10bで多くの光を反射させ、側面13aから13dに導くことができ、後述する図6の(a),(b)に示すような広角度の配光特性を有する発光装置を実現することができる。
図5は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置123を説明する説明図である。図5の(a)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置123の内部構造を示す平面図である。図5の(b)及び図5の(c)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置123におけるLEDチップ周辺の拡大図である。LEDチップ25の配置は、図5の(c)に示す配置でもよいが、図5の(b)に示す配置のほうがより配光が安定する。よって、図5の(b)に示す配置のほうが生産ではより好ましい。
以上は、すり鉢形状の頂点10cの基板水平方向の位置についての課題であった。
次に、図2の(b)に示した正面図を用いて、すり鉢形状の頂点10cの基板垂直方向の位置について説明する。頂点10cは、可能な限り、基板20あるいは、LEDチップに近いことが望ましい。そのように配置することにより、LEDチップ25からでた光が、すり鉢状の斜面10bによって、より効果的に封止体兼用レンズ10の周縁部に起立する4面に導くことが出来る。LEDチップ25から、すり鉢状の斜面10bを見込む立体角が、より大きくなるためである。
しかしながら、すり鉢形状の頂点10cは、波長変換部40に接しないことが望ましい。頂点10cが、蛍光体の含まれた波長変換部40に接している場合、あるいは、食い込んでいる場合、この部分から、蛍光体で励起された光が漏れ出て、軸上光度が高くなるためである。
以上をまとめると、すり鉢形状の頂点10cは、波長変換部40に接しない範囲でなるべく基板に近づけることが望ましいといえる。
図6は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50の配光特性、照射形状および照射形状の評価方法を示す図である。図6の(a)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50の配光特性を三次元で示すシミュレーション図であって、中心11aから外郭面56までの距離が出射光強度を示している。
図6の(b)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50の照射形状を示すシミュレーション図である。ここで照射形状とは後述するように、拡散板112を照射した場合の照射形状であって、図中に二点鎖線で等高線58を示す。このように、すり鉢型発光装置50の照射形状は、非同心円状・非軸対称であって、特に略矩形様の形状(以下、矩形状と記載)の照射形状を拡散板112上に形成する。換言すると対角方向に4つの明部が分布する。
図6の(c)は、本実施の形態1に係るすり鉢型発光装置50の照射形状の評価方法を示す図である。すり鉢型発光装置50は実装基板110に実装され、拡散板112が実装基板110に相対して配設される。すり鉢型発光装置50により拡散板112を背面から照射すると、拡散板112の前面から照射形状が観察される。
ここでは、実装基板110から拡散板112までの距離dを18mmにとって観察している。
ここで照射形状とは、拡散板112を介して観察されるものを指す。一方、本実施の形態に記載の照射形状を示すシミュレーション図は、拡散板112に入射する直前の観察面での照射形状をシミュレーションにより求めたものであるが、拡散板112を介して観察されるものと同等と見做すことができる。
なお図7は比較のために示した、ドーム型発光装置の形状、配光特性および照射形状を示す図である。斜視図が図7の(a)で示されるドーム型発光装置60は、基板20と、基板20にダイボンディングされるLEDチップ25(図示しない)と、LEDチップ25を被覆する波長変換部40と、波長変換部40を被覆するドーム形状の封止体61とを備えている。
図7の(b)は比較例のドーム型発光装置60の配光特性を三次元で示すシミュレーション図であり、図7の(c)はドーム型発光装置60の照射形状を示すシミュレーション図である。これによると、ドーム型発光装置60の配光特性は三次元で示すシミュレーション図において球状、照射形状はLEDチップ25の上方に生じる明部52に対して同心円の形状を呈する。
すり鉢型発光装置50の照射形状をドーム型発光装置60の照射形状と比較すると、すり鉢型発光装置50は、一つの発光装置が担う照射領域がドーム型発光装置60よりも広いという特徴を備えている。
なお図8、図9は比較のために示した、四つ葉型発光装置70の形状、配光特性および照射形状を示す図である。図8の(a)は、四つ葉型発光装置70の平面図である。図8の(b)は、四つ葉型発光装置70の正面図である。図8の(c)は、四つ葉型発光装置70の側面図である。
四つ葉型発光装置70は、基板20と、基板20にダイボンディングされる4個のLEDチップ25と、LEDチップ25を被覆するとともに蛍光体粒子を分散した波長変換部40と、波長変換部40を被覆する4つの山部80aを有するブロック状の封止体(封止体兼用レンズ)71とを備えている。平面図である図8の(a)に示すように、溝状の谷部80bを上下及び左右に形成することにより4つの山部80aが形成されている。谷部80bは正面図である図8の(b)、側面図である図8の(c)にも示されている。山部80aは、平面視における四つ葉型発光装置70の四方の端部に向かってなだらかに下方に傾斜しているが、平坦であってもよい。
図9の(a)は比較例の四つ葉型発光装置70の配光特性を三次元で示すシミュレーション図、図9の(b)は、四つ葉型発光装置70の照射形状を示すシミュレーション図である。これによると、四つ葉型発光装置70の照射形状は、図9の(b)に二点鎖線で示す等高線78で示され、これにより囲まれた明るい部分が照度の高い明部72、その近傍に分布する暗い部分が照度の低い暗部74である。
このように、四つ葉型発光装置70の照射形状は、4つの明部72と暗部74とが、それぞれ山部80aの上方と谷部80bの上方にそれぞれ対応して分布する。その結果、四つ葉型発光装置70の照射形状は、封止体71の形状と同様、中心81aに対して4回対称のX字状の形状を呈する。
すり鉢型発光装置50の照射形状を四つ葉型発光装置70の照射形状と比較すると、四つ葉型発光装置70では4つの暗部74を形成していた部分にも、光が照射されるようになっている。4つの暗部74に対応する部分が明るくなった分、他方、4つの明部72に対応する部分では、照度が低下している。結果として、すり鉢型発光装置50は、四つ葉型発光装置70の照射形状における4つの明部72に対応する部分を頂点とするように、略矩形状の照射形状が実現出来ている。
なお、すり鉢型発光装置50は封止体兼用レンズ10(すり鉢型レンズ)がLEDチップ25や波長変換部40の封止も兼ねたものであるが、すり鉢型レンズを封止体から分離し、通常のLEDチップの封止体上に装着してもよい。この時、封止体とすり鉢型レンズとの間に別の透明樹脂等を充填することが光の取り出し効率を上げるうえでは好ましいが、何も充填せず空間を設けてもよい。
ただし、レンズの位置あわせを簡便に精度良く行えること、光の取り出し効率を上げられること、レンズ作製と樹脂封止とが同時に済ませることが出来る製造の簡便性から、本実施の形態1に示すように、すり鉢型レンズは封止体を兼用することが最も好ましい。
なお、すり鉢状の斜面10bの傾斜角θは、全反射の臨界角θcよりも急傾斜とすることが望ましく、更にはおおむね臨界角θc程度から60°であることが望ましい。ここで言う全反射は、封止樹脂と大気との境界で発生する全反射を想定し、封止樹脂の屈折率がnの場合には、前記全反射の臨界角θcは、arcsin(1/n)で求められる。すり鉢状の斜面10bの傾斜角をθcまたはそれ以上とすることで、LEDチップ25の軸上方向またはその近傍に出た強い光を、封止体兼用レンズ10の周縁部に起立する4面に効果的に導くことが出来、この面を通過した光が略矩形状の照射形状を形成するのに寄与している。
一方、傾斜角θが60°以上となると、LEDチップ25の軸上方向を出た光が前記斜面で反射し天面10aへ出射される成分が増大するため、封止体兼用レンズ10の周縁部に起立する4面に効果的に導くことが出来無くなる。このため、照射形状がたとえ矩形状であったとしても、十分な照射領域を得ることが出来なくなる。また、LEDチップ25全域を覆うためには、すり鉢状の斜面の傾斜角が急傾斜になるほど陥没部が深く、デバイスの背が高くなるため、製作が困難になるという問題も生じる。
このため、すり鉢状の斜面10bの傾斜角θは、おおむね全反射の臨界角θc程度から60°であることが望ましいと言える。典型的なn=1.5の樹脂を用いた場合には、この臨界角θcは、41.8度になる。
なお、斜面10bの作用としては、全反射を主に説明したが、透過成分も重要な役割を果たす。LEDチップ25又は波長変換部40から放出される光のうちの一部は、斜面10bや天井面10aにおいて、LEDチップ25又は波長変換部40の直上方向にそのまま透過したり、少し屈折して透過する光もある。そのため、主軸11の直上にも配光され、図6の(a),(b)に示す通り、発光装置の主軸11の直上から所定の大きな傾斜角度範囲に渡り、広く光が出射される配光特性を有している。また、天井面10aへ入射される光をLEDチップ25又は波長変換部40の直上方向から斜め方向へ屈折させて光を封止体兼用レンズの外部に取り出すためには、天井面10aは光学的に平坦な面であることが好ましい。なお、斜面は、断面視で平面状である必要はなく、断面視で湾曲面状であっても構わない。
ところで先に述べた通り、すり鉢形状の頂点10cは、波長変換部40に接しない範囲でなるべく基板に近づけることが望ましい。このことと、すり鉢状の斜面10bの傾斜角θは、おおむね全反射の臨界角θc程度から60°であることが望ましいことを合わせて考慮すると、封止体兼用レンズ10として望ましい高さ〔図2の(e)中のH〕の上限が、封止体兼用レンズ10の幅を指すWに対して自然と決まってくる。
すり鉢状の傾斜面10bを可能な限り広くとった場合、その深さ〔図2の(e)中のH0〕は、おおむね、封止体兼用レンズ10の幅〔図2の(e)中のW〕に対して、0.45倍から0.86倍。図2の(e)よりH0はW・tanθ/2によって決まり、ここで、θとして望ましい値は、臨界角θc(n=1.5では41.8度)から60°までであることからH0/Wは求められた。したがって、この値に、すり鉢形状の頂点10cを、波長変換部40に接しない範囲でなるべく基板に近づけた場合の、基板25と頂点10c間の距離を加味した高さ〔図2の(e)中のH1〕が、封止体兼用レンズ10として望ましい高さ〔図2の(e)中のH〕の上限と言える。
より具体的に、すり鉢型発光装置50の典型的な大きさとして先に挙げた、封止体兼用レンズ10のサイズが一辺2.8mm〔図2の(e)中のWに相当〕の場合を例として考える。今、LEDチップ25を被覆する波長変換部40の基板垂直方向の厚み0.3mm〔図2の(e)中のh1〕、波長変換部40から頂点10cまでの距離〔図2の(e)中のh2〕を0.1mmの典型的な場合を考える。このとき基板25と頂点10c間の距離H1は0.4mmとなる。すなわち、封止体兼用レンズ10の幅2.8mmに対しては、0.14倍。したがってこの典型例における、封止体兼用レンズ10として望ましい高さ〔図2の(e)中のH〕の上限は、おおむね、0.6倍から1.1倍のあいだと言える。
(面光源)
図10は本実施の形態1に係る面光源100の模式図、すり鉢型発光装置50の照射形状およびすり鉢型発光装置50の配列パターンを示す図である。図10の(a)は面光源100の側面図である。これによると、面光源100は、実装基板110と、実装基板110に配設される複数のすり鉢型発光装置50と、実装基板110に相対して配設される拡散板112を備える。すり鉢型発光装置50の出射光は拡散板112を背面から照射し、拡散板112により拡散され前面から面状の光を出射するように構成されている。
図10の(b)はすり鉢型発光装置50と照射形状との対応を示す模式図である。すり鉢型発光装置50の封止体兼用レンズ10は、平面図における中央部にすり鉢状の斜面10bを有し、拡散板112における照射形状58は、封止体兼用レンズ10の対角方向に頂点を持つ略矩形状となる。
図10の(c)はすり鉢型発光装置50の配置および面光源としての照射形状を示した平面図である。これによると実装基板110には、図10の(b)に示す照射形状を備えたすり鉢型発光装置50が正方配列されている。すなわち図10の(c)に二点鎖線で示すように、配列軸114同士が交わる格子点は正方形の頂点をなし、すり鉢型発光装置50は、各格子点上に備わるように配列されている。このように、照射形状が略矩形状となるすり鉢型発光装置50では、単純に正方配列することで面内での照度均一性の高い面光源が容易に得られる。
また、すり鉢型発光装置50は、ドーム型発光装置60に比べ、一つの発光装置が担う照射領域が広いため、複数のすり鉢型発光装置50により面光源を構成する場合、発光装置の搭載数を削減することができる。また、出射光の出射角度が高く、すなわち出射光と実装基板110とが平行な方向に近くなるため、実装基板110から拡散板112までの距離を小さくすることが可能であり、バックライトの薄型化において有利である。
また、すり鉢型発光装置50は、四つ葉型発光装置70に比べ、照射形状が略矩形状と非常に単純である。このため、四つ葉型発光装置70のように、面内での照度均一性を確保するために照射形状の明部と暗部の重なり合いを考慮した特別な配列とする必要がない。
すなわち、照射形状に合わせて主軸を回転した設置する必要もなく、また、必ずしも千鳥配列にする必要性もない。このため、面光源の設計、製作が大いに簡便化できる。さらには、後述のエリアアクティブ(ローカルディミング)方式の表示装置が備えるバックライトとしても設計、製作が大いに簡便化できる。
本発明の実施形態に係る発光装置は、基板20と、基板20にダイボンディングされるLEDチップ25と、されるLEDチップ25を被覆する波長変換部40と、基板20に対して起立する平面からなる面を少なくとも4面と、基板20に正対する天面10aとを有するレンズとを備え、前記4面は、LEDチップ25を囲むように四方に配置され、天面10aには凹状の陥没部が形成されている。
また、本発明の実施形態に係る発光装置は、基板20と、基板20にダイボンディングされるLEDチップ25と、LEDチップ25を被覆する波長変換部40とを備え、波長変換部40は、基板20に対して起立する平面からなる面を少なくとも4面と、前記基板に正対する天面10aとを有する封止体兼用レンズ10を兼ね、天面10aには凹状の陥没部が形成されているものである。
これらの構成によれば、本実施例の発光装置は、波長変換部40の中央部に前記陥没部を備えているので、基板20と平行な観測面において、矩形状である照射形状を生じることが出来る。従って、薄型化を図っても照度むら、色度むらの少ない表示装置に適した構造の発光装置を提供することが可能となる。
また、本実施例の発光装置の照射形状が矩形状になるので、エリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置に好適である。
また、本実施例の発光装置では、前記陥没部としては、その頂点を基板側にもつ円錐または円錐台または多角錐または多角錐台であってもよい。
さらに、本実施例の発光装置では、LEDチップ25を複数備え、複数のLEDチップ25は、前記円錐または前記円錐台または前記多角錐または前記多角錐台の中心軸の周囲に配置されてもよい。
さらに、本実施例の発光装置では、LEDチップ25を4個備え、4個のLEDチップ25は、前記円錐または前記円錐台または前記多角錐または前記多角錐台の中心軸の周囲に離間して対称に配置されてもよい。
なお、本実施の形態において、矩形状とは、正方形または長方形をさすが、頂点部分を含め周縁形状が丸みを帯びた曲線となっていても構わない。なお、曲線は微妙に外側に凹状、凸状の曲線が滑らかに結合されて混在するような形状も含む。
(実施の形態2)
本発明の他の実施形態について図11〜図14に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、本実施の形態2に係るくさび型発光装置80の平面図、正面図および側面図、図12はその内部構造図である。図13は、実施の形態2のくさび型発光装置80の配光特性および照射形状を示す図である。実施の形態2のくさび型発光装置80を、実施の形態1のすり鉢型発光装置50との違いに絞って説明する。
図11の(a)は、本実施の形態2に係るくさび型発光装置80の平面図である。図11の(b)は、本実施の形態2に係るくさび型発光装置80の正面図である。図11の(c)は、本実施の形態2に係るくさび型発光装置80の側面図である。
図12の(a)は、本実施の形態2に係るくさび型発光装置80の内部構造を示す平面図である。図12の(b)は、本実施の形態2に係るくさび型発光装置80の内部構造を示す正面図である。図12の(c)は、本実施の形態2に係るくさび型発光装置80の側面図である。図12の(d)は、本実施の形態2に係るくさび型発光装置80における、長尺LEDチップ65周辺の拡大図である。図12の(e)は、本実施の形態2に係るくさび型発光装置80において、一つの長尺LEDチップ65が、V字の頂点10cの直下にダイボンディングされる構成を示す平面図である。
くさび型発光装置80の外形上の特徴は、封止体兼用レンズ10が平面図において四角形、これに対する凹面状の陥没部が、基板20の略中央部に配置されている。凹面状の陥没部は、V字形状の断面をもつ(正面図)。また、この断面に対して直交する切断面で見た場合(側面図)、底の平らな凹形状をしている。全体としては、楔形の溝を形成している。
ここで、図12の(a)に示すように、長尺LEDチップ65は、V字の底に対して対称に、しかも、長辺がV字溝に対して平行になるように、計4つがダイボンディングされている。すなわち、長尺LEDチップ65の離間領域の中央を直上にV字の底が通るように長尺LEDチップ65は配置されている。
このような構成によると、ダイボンディング位置がx方向やy方向に若干のずれを生じたとしても、また、封止体兼用レンズ10を成型する場合に、くさび形の斜面10bの頂点10cの位置がx方向やy方向に若干のずれを生じたとしても、図12の(d)で示したとおり、平面視をした場合のV字の頂点10cの位置は、図12の(d)で示したLEDチップの離間領域12bに収まり、くさび形の斜面10bおよび頂点10cに対して、4つの長尺LEDチップ65は左右にほぼ均等に配置されることになる。このため、くさび型発光装置80の配光特性は、安定して対称性の高いものが得られる。
ここでは、4つの長尺LEDチップ65を用いて説明を行っているが、チップの形状は長尺に限定されるものではない。また、LEDチップをV字の左右に1つずつ合計2つ配置した場合でも、さらには3つずつ合計6つ配置した場合でも良い。要は、くさび溝に対して対称性を考慮した配置とすればよいのである。
なお図12の(e)に示すように、一つのLEDチップ25が、または複数のチップが、V字の頂点10cの直下にダイボンディングされる構成であっても良い。この場合には、LEDチップ25の中心がV字の頂点10cの直下に配置されるよう製造を厳密に管理することで、光が左右均等に配分されるようにすることが肝要になる。このため、同じ配光特性の製品を安定して生産するための難易度は図12の(a)の4つの長尺LEDチップ65を均等に配置した場合に比べて高くなる。
また、V字の頂点10cは、加工精度の問題から理想的な頂点を製作することは困難であり、図12の(e)に示すようなLEDチップ25の配置では、軸上方向に光が大きく漏れるという問題もある。このことから、生産において安定的な特性を実現するには、図12の(a)に示すようなLEDチップ25を頂点10cからずらした位置に配列する構造であることが特に好ましい。
図13は、本実施の形態2のくさび型発光装置の配光特性、照射形状を示す図である。図13の(a)は、本実施の形態2に係るくさび型発光装置80の配光特性を三次元で示すシミュレーション図であって、中心11aから外郭面56までの距離が出射光強度を示している。図13の(b)は、本実施の形態2に係るくさび型発光装置80の照射形状を示すシミュレーション図である。
ここで照射形状とは、拡散板112を照射した場合の照射形状であって、図中に二点鎖線で等高線58を示す。このように、くさび型発光装置80の照射形状は、略矩形状しかも略長方形の照射形状を拡散板112上に形成する。
なお、くさび形の斜面10bの傾斜角θは、実施の形態1と同様の理由でおおむね全反射の臨界角θc程度から60°であることが望ましい。
(面光源)
図14は、本実施の形態2の面光源200の模式図およびくさび型発光装置の配列パターンを示す図である。図14の(a)は面光源200の側面図である。図14の(b)はくさび型発光装置80と照射形状との対応を示す模式図である。図14の(c)はくさび型発光装置80の配置および面光源としての照射形状を示した平面図である。
すり鉢型発光装置50では、図6の(b)に示すとおり、照射形状が略矩形状かつ略正方形であり、面光源100における、すり鉢型発光装置50の配列パターンも図10の(c)に示した通り、単純に正方配列することで面内での照度均一性の高い面光源が容易に得られた。
なお、略矩形(矩形状)は、頂点部分を含め周縁形状が丸みを帯びた曲線となっている図形も含む。曲線は微妙に外側に凹状、凸状の曲線が滑らかに結合されて混在するような形状も含む。
これに対し、図13の(b)に示す、くさび型発光装置80の照射形状は、略矩形状ではあるが略長方形となるため、くさび型発光装置80の配列パターンも図14に示した通り変更する必要がある。すなわち照射形状に合わせて単純に長方形配列することで面内での照度均一性の高い面光源が容易に得られる。
本実施の形態に係るくさび型発光装置80では、陥没部としては、その頂点を基板側にもつ楔形の溝であり、該溝の横断面がV字であってもよい。
また、くさび型発光装置80では、長尺LEDチップ65を複数備え、複数の長尺LEDチップ65は、前記楔形の対称面であり、かつ前記V字の底を通る面の周囲に配置されてもよい。
さらに、くさび型発光装置80では、長尺LEDチップ65を2個または2の倍数個備え、2個または2の倍数個の長尺LEDチップ65は、前記楔形の対称面の周囲に離間して対称に配置されてもよい。
(実施の形態3)
本発明の他の実施形態について図15、図16に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1,2と同じである。また、説明の便宜上、前記実施の形態1,2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図15は、本実施の形態3における発光装置90の平面図および正面図、図16は、本実施の形態3の照射形状を示す図である。
図15の(a)は、本実施の形態3に係る発光装置90の平面図である。図15の(b)は、本実施の形態3に係る発光装置90の正面図である。図15の(c)は、本実施の形態3に係る発光装置90におけるLEDチップ25周辺の拡大図である。図15の(d)は、本実施の形態3における発光装置90において、一つのLEDチップが、V字の頂点の直下にダイボンディングされる構成を示す平面図である。
発光装置90の、実施の形態2のくさび型発光装置80との外形上のちがいは、封止体兼用レンズ10の中央部に位置する凹面状の陥没部形状である。ちょうど、実施の形態2のくさび型発光装置80の陥没部が、十字に交差した陥没部形状を形成している。
ここで、図15の(a)に示すように、LEDチップ25は、V字の底に対して対称になるように、計4つがダイボンディングされている。また、LEDチップ25の離間領域12a,12bの中央を直上に十字の底が通るようにLEDチップ25は配置される。
このような構成によると、ダイボンディング位置がx方向やy方向に若干のずれを生じたとしても、また、封止体兼用レンズ10を成型する場合に、くさび形の斜面10bの頂点10cの位置がx方向やy方向に若干のずれを生じたとしても、図15の(c)で示したとおり、平面視をした場合のV字の頂点10cの位置は、図15の(c)で示したLEDチップの離間領域12aおよび12bに収まり、くさび形の斜面10bに対して、4つのLEDチップ25は前後左右にほぼ均等に配置されることになる。このため、実施の形態3における発光装置90の配光特性は、安定して対称性の高いものが得られる。
なお図15の(d)に示すように、一つのLEDチップ25が十字の中央部に、または複数のチップが、V字の頂点10cの直下にダイボンディングされる構成であっても良い。この場合には、LEDチップ25の中心がV字の頂点10cの直下に配置されるよう製造を厳密に管理することで、光が均等に配分されるようにすることが肝要になる。このため、同じ配光特性の製品を安定して生産するための難易度は図15の(a)の4つのLEDチップ25を均等に配置した場合に比べて高くなる。
また、V字の頂点10cの加工精度の問題から、生産において安定的な特性を実現するには、図15の(a)に示すようなLEDチップ25を頂点10cからずらした位置に配列する構造であることが特に好ましい。
なお、くさび形の斜面10bの傾斜角θは、実施の形態2と同様におおむね全反射の臨界角θc程度から60°であることが望ましい。
図16は、本実施の形態3に係る発光装置90の照射形状を示すシミュレーション図である。図16の(a)は、本実施の形態3に係る発光装置90の配光特性を三次元で示すシミュレーション図である。図16の(b)は、本実施の形態3に係る発光装置90の照射形状を示すシミュレーション図である。
図16の(b)に示されるように、発光装置90は、略矩形状しかも略正方形の照射形状を拡散板112上に形成する。このため、同様の照射形状を生成する、すり鉢型発光装置50と同様に、正方形状に配列することで面内での照度均一性の高い面光源が容易に得られる。なお、略矩形(矩形状)は、頂点部分を含め周縁形状が丸みを帯びた曲線となっている図形も含む。曲線は微妙に外側に凹状、凸状の曲線が滑らかに結合されて混在するような形状も含む。
本実施の形態に係る発光装置90では、陥没部としては、その頂点を基板側にもち、それぞれが楔形である2つの交差する溝であり、該溝の横断面がV字であってもよい。
また、発光装置90では、LEDチップ25を複数備え、複数のLEDチップ25は、前記楔形の対称面に対して対称に配置されてもよい。
さらに、発光装置90では、LEDチップ25を4個備え、4個のLEDチップ25は、天面10aから見た場合に、LEDチップ25を基板にダイボンドした場合の離間部がV字溝の頂点部と一致してもよい。
(実施の形態4)
本発明の他の実施形態について図17、図18に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜3と同じである。また、説明の便宜上、前記実施の形態1〜3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図17は、本実施の形態4に係る発光装置190を説明する説明図である。図17の(a)は、本実施の形態4に係る発光装置190の平面図である。図17の(b)は、本実施の形態4に係る発光装置190の正面図である。図17の(c)は、本実施の形態4に係る発光装置190の側面図である。図17の(d)は、本実施の形態4に係る発光装置190を斜め45°方向(θa方向)から見た側面図である。
図18は、本実施の形態4に係る発光装置190の照射形状を示す図である。図18の(a)は、本実施の形態4に係る発光装置190の配光特性を三次元で示すシミュレーション図である。図18の(b)は、本実施の形態4に係る発光装置190の照射形状を示すシミュレーション図である。
発光装置190の、実施の形態3の発光装置90との外形上のちがいは、封止体兼用レンズ10に形成した交差するV字溝が、図17に示されるように、対角方向に走っていることである。また更に、V字溝が対角まで到達していることにある。
このような形状であっても、図18に示すように略矩形状しかも略正方形の照射形状を拡散板112上に形成することが出来る。このため、同様の照射形状を生成するすり鉢型発光装置50と同様に、正方形状に配列することで面内での照度均一性の高い面光源が容易に得られる。なお、略矩形(矩形状)は、頂点部分を含め周縁形状が丸みを帯びた曲線となっている図形も含む。曲線は微妙に外側に凹状、凸状の曲線が滑らかに結合されて混在するような形状も含む。
本実施の形態に係る発光装置190は、基板20と、基板20にダイボンディングされるLEDチップ25と、LEDチップ25を被覆する波長変換部40とからなる発光装置であって、波長変換部40は、基板20に対して起立する4平面からなる面を備え、前記4平面は、波長変換部40を囲むように四方に配置され、波長変換部40の基板20に正対する天井側では、その頂点を基板20側にもつ楔形の2つの溝が、前記4平面が形成する4つの交線を、互いに対角に結んで交差する。
前記構成によれば、発光装置190は、前記楔形の2つの溝が、前記4平面が形成する交線を、互いに対角に結んで交差するので、発光装置190の発光により、基板20と平行な観測面において、矩形状である照射形状を生じることが出来る。従って、薄型化を図っても照度むら、色度むらの少ない表示装置に適した構造の発光装置を提供することが可能となる。
発光装置190では、前記封止体内に、前記半導体発光素子から発する1次光を吸収して2次光を発するLEDパッケージ(波長変換部)40を備えてもよい。
(実施の形態5)
本発明の他の実施形態について図19に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜4と同じである。また、説明の便宜上、前記実施の形態1〜4の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図19はエリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置500(表示装置)を示す模式図である。図19の(a)はエリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置500の平面図であり、図19の(b)はエリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置500のA−A’線における横断面図である。
エリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置500は、液晶表示パネル(以下、表示パネルと称する)510と、これを背面から照射するバックライトとして、実施の形態1に記載の面光源100とを備えている。
表示パネル510は複数の領域に分割され、該領域に対応するように面光源100も複数の領域に分割されており、それぞれの領域が独立して駆動可能に構成される。さらに面光源100は、表示パネル510に表示される画像に応じて照度の調整が可能に構成されたドライバ(図示しない)により駆動され、表示パネル510に表示される画像で照度の高い領域の背面を強く、照度の低い領域の背面を弱く、それぞれ選択的に照射可能に構成されている。これにより、消費電力の抑制やコントラストの向上を図ることが出来る。
図19の(c)および図19の(d)は、表示パネル510の分割された領域と面光源100の分割された領域との位置関係を示す図である。例えば画像として、トンネル内を走行中の車両から、進行方向に見える、トンネルの出口512を撮影した画像を表示パネル510に表示する場合を想定すると、暗闇の中に明るいトンネルの出口512が表示される。このトンネルの出口512が表示される表示パネル510の領域をセグメント510aとし、この背面に相対する面光源100の領域をセグメント100aとする。このような画像を表示する場合は、セグメント510aの背面に相対する、セグメント100aの輝度を増大させれば良いのである。
本実施の形態5によると、実装基板110に配設された個々のすり鉢型発光装置50の照射形状は略矩形状を呈し、略正方形の限られた領域を照射するため、それ以外の領域へ拡散する光は、ごく僅かである。よって、隣り合うセグメントに光が漏れるといったクロストークが抑制される。従って、すり鉢型発光装置50を搭載した面光源はエリアアクティブ(ローカルディミング)方式の表示装置のバックライトとして好適に使用することができる。
なお、面光源は実施の形態1に示したものに限定されず、実施の形態2、3または4に示すものであってもよい。また、表示装置は液晶表示装置に限定されず、一般に領域によって光透過率を変化させるものであれば良い。
本発明の面光源は、実装基板と、上記いずれかに記載の複数の発光装置とを備え、複数の前記発光装置が前記実装基板上に配列された面光源であって、前記発光装置は、それぞれの前記発光装置による矩形状の照射形状の辺が互いに平行になるように配列されている。よって、薄型化を図っても照度むら、色度むらの少ない表示装置に適した構造の面光源を提供することが可能となる。
本発明の表示装置は、上記面光源と、領域毎に光透過率を変化させる表示パネルとを備え、前記面光源が前記表示パネルを背面から照射する。よって、薄型化を図っても照度むら、色度むらの少ない表示装置を提供することが可能となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。たとえば、説明のために用いた、封止樹脂形状の平面視が略正方形であるからと言って、長方形であることが請求の範囲内であることを妨げるものとは成り得ないことは自明である。すなわち請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
(追加実施例1)
本実施例は、図2の(a)〜(d)、図4の(a)〜(d)の実施の形態1の変形例である。
実施の形態1との相違点は、基板20が長方形状であり、すり鉢の斜面10bの開口部(天井面10aと斜面10bとの交接部)形状が基板20の長手方向に沿うように平面視で小判型形状或いは楕円様形状となっており、波長変換部40の形状は、平面視でその周縁部が、前記開口部より内側にくるような小判型形状になっていることである。
開口部が楕円様形状の例を、本発光装置の上面図、側面図を図21に示す。
(追加実施例2)
図22に、本発光装置の上面図、側面図を示す。
本実施例は、図12の(a)〜(d)の実施の形態2の変形例である。
本実施例でも追加実施例1と同様に、基板20が長方形状であり、くさび形状の斜面の開口部(天井面10aと斜面10bとの交接部)形状が基板20の長手方向に沿うように平面視で楕円様形状となっており、波長変換部40の形状は、平面視でその周縁部が、前記開口部より内側にくるような小判型形状とした事例で、くさび形状の斜面の両端部が逆円錐の半分に分割した面形状になっている。
以上の実施例では、前記基板と平行な観測面において正方形状もしくは長方形状の矩形状の照射形状をもつ発光装置とそれによって構成される面光源の説明をしてきたが、矩形状の照射形状は、面をなるべく隙間なく、発光パターンで埋めつくすような形状であればよく、例えば、六角形状、八角形状であってもよい。
〔実施形態の総括〕
すり鉢型発光装置50、121〜123では、前記レンズは、LEDチップ25を封止する封止体であってもよい。
すり鉢型発光装置50、121〜123では、LEDチップ25と前記レンズとの間に、LEDチップ25を被覆し、LEDチップ25から発する1次光を吸収して2次光を発する蛍光体が予め分散された樹脂層からなる波長変換部40を備えてもよい。
すり鉢型発光装置50、121〜123では、陥没部としては、その頂点を基板側にもつ円錐または円錐台または多角錐または多角錐台であってもよい。
また、すり鉢型発光装置50、121〜123では、LEDチップ25を複数備え、複数のLEDチップ25は、前記陥没部の中心軸の周囲に配置されてもよい。
さらに、すり鉢型発光装置50では、LEDチップ25を4個備え、4個のLEDチップ25は、前記陥没部の中心軸の周囲に離間して対称に配置されてもよい。
さらに、くさび型発光装置80では、前記陥没部としては、その頂点を基板側にもつ楔形の溝であり、該溝の横断面がV字であってもよい。
さらに、くさび型発光装置80では、長尺LEDチップ65を複数備え、複数の長尺LEDチップ65は、前記楔形の対称面であり、かつ前記V字の底を通る面の周囲に配置されてもよい。
さらに、くさび型発光装置80では、長尺LEDチップ65を2個または2の倍数個備え、2個または2の倍数個の長尺LEDチップ65は、前記楔形の対称面の周囲に離間して対称に配置されてもよい。
さらに、発光装置90,190では、前記陥没部としては、その頂点を基板側にもち、それぞれが楔形である2つの交差する溝であり、該溝の横断面がV字であってもよい。
さらに、発光装置90,190では、LEDチップ25を複数備え、複数のLEDチップ25は、前記楔形の対称面に対して対称に配置されてもよい。
さらに、発光装置90,190では、前記LEDチップ25を4個備え、4個の前記半導体発光素子LEDチップ25は、封止体兼用レンズ10の前記天井面から見た場合に、LEDチップ25を基板20にダイボンドした場合の離間部がV字溝の頂点部と一致してもよい。
すり鉢型発光装置50、121〜123、くさび型発光装置80、及び発光装置90,190では、LEDチップ25または長尺LEDチップ65を被覆し、LEDチップ25または長尺LEDチップ65から発する1次光を吸収して2次光を発する蛍光体が予め分散された樹脂層からなる波長変換部40を備えてもよい。
本実施形態に係る面光源100,200は、実装基板110と、上記いずれかに記載の複数の発光装置とを備え、複数の前記発光装置が実装基板110上に配列された面光源である。
さらに、液晶表示装置500では、面光源100,200が、領域毎に照度が調整可能に構成される場合、表示する映像に応じて、各領域毎に輝度調整を行うので、省電力化が図れる。
液晶表示装置500では、実装基板110上に発光によって矩形の頂点が丸みを帯びた矩形様の形状である照射形状を有する発光装置は、実装基板110上で正方配列あるいは長方形配列することが好ましい。
液晶表示装置500では、前記発光装置は、すり鉢型発光装置50、121〜123、くさび型発光装置80、及び発光装置90,190のいずれかであることが好ましい。
本発明は、液晶表示パネルを背面から照射するバックライト用光源として用いられる。また、エリアアクティブ(ローカルディミング)方式の液晶表示装置に好適なバックライト用光源として用いられる。そればかりではなく照明器具にも応用することが可能である。
10、61、71 封止体兼用レンズ(レンズ、封止体)
10a 天面(天井面)
10b 斜面
10c 頂点
11 主軸
11a 中心
12 交点
12a,12b 離間領域
12c 中央離間領域
13a,13b,13c,13d 側面
20 基板
24 仮想正方形
25 LEDチップ(半導体発光素子)
40 波長変換部
52 明部
56 外郭面
60 ドーム型発光装置
65 長尺LEDチップ(半導体発光素子)
70 四つ葉型発光装置
72 明部
74 暗部
58、78 等高線
80 くさび型発光装置
80a 山部
80b 谷部
81a 中心
90,190 発光装置
100,200 面光源
100a、510a セグメント
110 実装基板
112 拡散板
114 配列軸
50、121〜123 すり鉢型発光装置
500 液晶表示装置
510 液晶表示パネル
512 出口
d 距離
θ 傾斜角
θc 臨界角

Claims (19)

  1. 発光装置であって、
    基板と、
    前記基板にダイボンディングされる半導体発光素子と、
    前記半導体発光素子を覆うレンズとを備え、
    前記レンズは、前記基板に対して起立する4面と、前記基板に正対する天井面とを有するレンズとを備え、
    前記4面は、前記半導体発光素子を囲むように四方に配置され、
    前記天井面には凹状の陥没部が形成され、
    前記発光装置の発光により、前記基板と平行な観測面において、矩形の頂点が丸みを帯びた矩形様の形状である照射形状の等高線を生じることを特徴とする発光装置。
  2. 前記レンズは、前記半導体発光素子を封止する封止体であることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記半導体発光素子と前記レンズとの間に、前記半導体発光素子を被覆し、前記半導体発光素子から発する1次光を吸収して2次光を発する蛍光体が予め分散された樹脂層からなる波長変換部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記陥没部としては、その頂点を基板側にもつ円錐または円錐台または多角錐または多角錐台であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置。
  5. 前記半導体発光素子を複数備え、複数の前記半導体発光素子は、前記陥没部の中心軸の周囲に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置。
  6. 前記半導体発光素子を4個備え、4個の前記半導体発光素子は、前記陥没部の中心軸の周囲に離間して対称に配置されることを特徴とする請求項5に記載の発光装置。
  7. 前記陥没部としては、その頂点を基板側にもつ楔形の溝であり、該溝の横断面がV字であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 前記半導体発光素子を複数備え、複数の前記半導体発光素子は、前記楔形の対称面であり、かつ前記V字の底を通る面の周囲に配置されることを特徴とする請求項7に記載の発光装置。
  9. 前記半導体発光素子を2個または2の倍数個備え、2個または2の倍数個の前記半導体発光素子は、前記楔形の対称面の周囲に離間して対称に配置されることを特徴とする請求項8に記載の発光装置。
  10. 前記陥没部としては、その頂点を基板側にもち、それぞれが楔形である2つの交差する溝であり、該溝の横断面がV字であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置。
  11. 前記半導体発光素子を複数備え、複数の前記半導体発光素子は、前記楔形の対称面に対して対称に配置されることを特徴とする請求項10に記載の発光装置。
  12. 前記半導体発光素子を4個備え、4個の前記半導体発光素子は、前記レンズの前記天井面から見た場合に、前記半導体発光素子を基板にダイボンドした場合の離間部がV字溝の頂点部と一致することを特徴とする前記請求項11に記載の発光装置。
  13. 基板と、
    前記基板にダイボンディングされる半導体発光素子と、
    前記半導体発光素子を覆うレンズとからなる発光装置であって、
    前記レンズは、前記基板に対して起立する4面を備え、
    前記4面は、前記レンズを囲むように四方に配置され、
    前記レンズの前記基板に正対する天井側では、その頂点を前記基板側にもつ楔形の2つの溝が、前記4面が形成する4つの交線を、互いに対角に結んで交差し、
    前記発光装置の発光により、前記基板と平行な観測面において、矩形の頂点が丸みを帯びた矩形様の形状である照射形状の等高線を生じることを特徴とする発光装置。
  14. 前記半導体発光素子を被覆し、前記半導体発光素子から発する1次光を吸収して2次光を発する蛍光体が予め分散された樹脂層からなる波長変換部を備えたことを特徴とする請求項13に記載の発光装置。
  15. 実装基板と、
    請求項1〜14のいずれか一項に記載の発光装置を複数備え、
    複数の前記発光装置が前記実装基板上に配列された面光源。
  16. 実装基板上に、発光によって矩形の頂点が丸みを帯びた矩形様の形状である照射形状を有する発光装置が複数配置されて構成された面光源と、
    領域毎に光透過率を変化させる表示パネルとを備え、
    前記面光源が前記表示パネルを背面から照射する表示装置において、
    前記面光源は、前記表示パネルにおいて、前記各発光装置の発光時の照射形状の重なりにより面状の照射形状を生じる表示装置。
  17. 前記面光源は、
    領域毎に照度が調整可能に構成されることを特徴とする請求項16に記載の表示装置。
  18. 前記発光装置は、前記実装基板上で正方配列あるいは長方形配列されたことを特徴とする請求項16に記載の表示装置。
  19. 前記発光装置は、請求項1〜14のいずれか一項に記載の発光装置であることを特徴とする請求項16〜18のいずれか一項に記載の表示装置。

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