JPWO2010035717A1 - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

絶縁体が割れることを防止しつつ、主体金属と絶縁体との気密性を確保することができるスパークプラグを提供する。主体金具11には先端部に向けて内径が漸減した棚部30が形成され、絶縁体12には先端部に向けて外径が漸減して棚部30に対向して形成された段部32が形成され、棚部30と段部32との間にパッキン34が配置されたスパークプラグにおいて、棚部30と段部32との間の距離が径方向内側に向かって近づくものであり、棚部30と段部32とのなす角度θが1度以上10度以下であることを特徴とする。

Description

本発明は、内燃機関に使用されるスパークプラグに関する。
内燃機関に使用されるスパークプラグは、中心電極が挿設された絶縁体(絶縁碍子)を保持する主体金具の燃焼室側の先端部に接地電極を溶接して、接地電極の自由端部を中心電極の先端部と対向させて、火花放電間隙を形成している。そして、中心電極と接地電極との間で火花放電が行われ、両電極間に曝された燃料空気に点火することにより、火炎核が形成される。
スパークプラグにおける主体金具と絶縁体との組み付けは、その後端側から先端側に向かって絶縁体の先端部を挿入し、その後端側の開口部を絶縁体側(主体金具の径方向内側)に加締めることによって行われる。そして、主体金具と絶縁体との間の気密性を確保するために、主体金具と絶縁体との間にシール部材として環状の金属製パッキンを装填している(例えば特許文献1参照)。
図8は特許文献1に記載のスパークプラグのシール部を表す。図8に示すように、主体金具200の内壁には、先端部に向けて内径が漸減して傾斜した棚部202が形成され、絶縁体204の外壁には、先端部に向けて外径が漸減して傾斜し主体金具200の棚部202に対向した段部206が形成されている。そして、棚部202と段部206との間に、シール部材として鉄製のパッキン208が装填されている。
日本国特開2005−190762号公報
しかし、主体金具200に絶縁体204を組み付ける際に、気密性を高めるためにパッキン208に生ずる残留応力を大きくしようと主体金具200の後端側開口部を強く加締めると、パッキン208が過変形して図9に示すように、主体金具200の棚部202から内側にパッキン208の内径部が大きくはみ出してしまい(A部)、はみ出した部分が絶縁体204の脚長部210を押圧して絞り割れが発生するおそれがある。そして、絶縁体204に割れが発生すると、失火(燃焼不能によるエンジン停止)のおそれがある。
また、パッキン208の外径部が棚部202の後端部から後端側にはみ出る(B部)昇り量が多くなると、主体金具200と絶縁体204との間にパッキン208の外径部分が入り込み、絶縁体204に押し割れが発生するおそれがある。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、絶縁体が割れることを防止しつつ、主体金具と絶縁体との気密性を確保することができるスパークプラグを提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記構成により達成される。
(1) 筒状の主体金具と、
当該主体金具に嵌め込まれ、当該主体金具の先端部から自身の先端部が露出された筒状の絶縁体と、
当該絶縁体の前記先端部から自身の先端部が露出されるように当該絶縁体内に配置された中心電極と、
前記主体金具に一端部が結合され、且つ他端部が前記中心電極の前記先端部に対向配置され、前記他端部と前記中心電極の前記先端部との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、
前記主体金具と前記絶縁体との間に装着されて前記主体金具と前記絶縁体間を気密にシールするパッキンと
を備え、
前記主体金具には前記先端部に向けて内径が漸減しパッキン係合面となる棚部が形成され、前記絶縁体には前記先端部に向けて外径が漸減し前記棚部に対向するパッキン係合面となる段部が形成され、前記棚部と前記段部との間に前記パッキンが配置されたスパークプラグにおいて、
前記棚部と前記段部との間の距離が径方向内側に向かって近づくものであり、
前記棚部と前記段部とのなす角度が1度以上10度以下であることを特徴とするスパークプラグ。
(2) 前記主体金具の外周面には、周方向に沿ってガスシール部が形成されており、前記ガスシール部から前記主体金具の前記先端面までの長さが25mm以上であることを特徴とする前記(1)記載のスパークプラグ。
(3) 前記主体金具の前記棚部の硬度が前記パッキンの硬度よりも大きいことを特徴とする前記(1)又は(2)記載のスパークプラグ。
(4) 少なくとも前記主体金具の前記棚部及び前記パッキンの表面に亜鉛めっきが施されていることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか記載のスパークプラグ。
上記(1)の構成によれば、主体金具の棚部と段部との間の距離が径方向内側に向かって近づくものであり、棚部と絶縁体の段部とのなす角度が1度以上10度以下であることにより、パッキンにかかる応力が内側に集中し、パッキンの過変形を抑えつつ、パッキンに生ずる残留応力を十分大きく保つことができる。したがって、気密性を確保しながらパッキンのはみ出し変形量及び昇り変形量を抑えることができる。なお、上記角度が1度未満であると、パッキンの変形抑制効果が少なく、パッキンの内径部が主体金具の棚部における最小径部よりも内側にはみ出る量(はみ出し変形量)が増えるおそれがあり、また、上記角度が10度超であると、パッキンの外径部が絶縁体の段部における後端よりも後端側にはみ出る量(昇り変形量)が増えるおそれがあるので好ましくない。
本発明は、上記(2)の構成のように、スパークプラグにおけるガスシール部から主体金具の先端面までの長さが25mm以上の、いわゆるロングリーチプラグにおいて特に有効である。すなわち、上記長さが25mm以上のスパークプラグでは、主体金具と絶縁体との熱膨張差の違いに起因して、熱間時の気密性が低下するおそれがあるので、パッキンに、より大きな残留応力を持たせるためにパッキンを変形させる必要がある。上記(2)の構成によれば、パッキン内径部のはみ出し変形量や、パッキン外径部の昇り変形量を十分抑えつつ、パッキンに大きな残留応力を持たせることができる。
上記(3)の構成によれば、主体金具の棚部の硬度がパッキンの硬度よりも大きいので、パッキンが主体金具の棚部の面に倣って確実に変形し、主体金具の棚部と絶縁体の段部との角度が変化することがない。
上記(4)の構成によれば、少なくとも主体金具の棚部及びパッキンの表面に亜鉛めっきが施されていることにより、亜鉛めっき層どうしの摩擦係数が大きいことから、パッキンのすべり変形を抑制することができる。したがって、パッキンそのものの変形を抑えて気密性を向上させることができる。
本発明によれば、絶縁体の割れを引き起こすようなパッキンの内径部のはみ出し変形量や外径部の昇り変形量を抑制することができ、パッキンに生ずる残留応力を十分大きく保つことができ、確実な気密性が得られる。
本発明に係るスパークプラグの断面図である。 パッキンの斜視図である。 図1におけるスパークプラグのシール部の拡大図である。 図1におけるスパークプラグのシール部の変形例の拡大図である。 実施例1の試験結果を表すグラフである。 実施例2の試験結果を表すグラフである。 実施例3、4の試験結果を表すグラフである。 従来のスパークプラグのシール部の拡大図である。 従来のスパークプラグのシール部のパッキン変形時の拡大図である。
以下、本発明に係るスパークプラグの好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係るスパークプラグの断面図であり、図2はパッキンの斜視図、図3は図1におけるスパークプラグのシール部の拡大図である。
図1に示すように、本実施形態のスパークプラグ10は、筒状の主体金具11と、この主体金具11に嵌め込まれ、この主体金具11の先端部11aから自身の先端部12aが露出された筒状の絶縁体12と、この絶縁体12の先端部12aから自身の先端部13aが露出されるようにこの絶縁体12内に配置された中心電極13と、主体金具11の先端部11aに一端部が結合され、且つ他端部が中心電極13の先端部13aに対向配置された接地電極14等を主に備えて構成されている。
なお、以下の説明において、中心電極13の軸方向において接地電極14が配置される側を「前方側」、これと反対側を「後端側」として説明する。
主体金具11は炭素鋼等で形成されており、必要に応じて表面に亜鉛めっきが施される。主体金具11の外周面には、例えば内燃機関のシリンダヘッドに取り付けられるための取付け用のねじ部15が周方向にわたって形成されている。そして、アルミナ等のセラミックス焼成体からなる絶縁体12には、軸方向に形成された貫通孔16の後端側(図中上方)の端部に端子金具17がその先端部17aが露出された状態で挿入・固定されており、前方側(図中下方)の端部に中心電極13がその先端部13aが露出された状態で挿入・固定されている。中心電極13の内部には、銅製の芯13bが設けられている。
また、貫通孔16内において端子金具17と中心電極13との中間部には、抵抗体18が配置されており、そしてこの抵抗体18の軸方向両端部には、導電性ガラスシール層19,20が配置されている。即ち、この抵抗体18及び導電性ガラスシール層19,20を介して中心電極13と端子金具17とは電気的に接続されていることになる。これら導電性ガラスシール層19,20及び抵抗体18は、導電性結合層を形成するものである。
なお、抵抗体18を省略して、端子金具17と中心電極13とを単一の導電性ガラスシール層で接合するようにしてもよい。
また、主体金具11の内壁には、前方側に向かって内径が漸減した棚部30が形成されている。また、絶縁体12の外壁には、主体金具11の棚部30に対向して前方側に向かって外径が漸減した段部32が形成されている。そして、棚部30と段部32との間には、図2に示す円環状の鉄製パッキン34が装填されている。パッキン34は必要に応じて表面に亜鉛めっきが施される。
主体金具11の後端側開口部が絶縁体12に向けて径方向内側に加締められると、絶縁体12が主体金具11の棚部30に向けて押圧されることによりパッキン34も主体金具11の棚部30と絶縁体12の段部32とにより挟持されて変形され、変形したパッキン34が棚部30と段部32との間の隙間を気密に閉塞するようになっている。
なお、主体金具11のねじ部15の後端側には、径方向外側に突出したガスシール部40が形成されており、このガスシール部40から主体金具11の先端面までの長さLが、本実施形態では25mm以上になっている。
中心電極13は、インコネル(Inconel:商標名)等の耐熱性及び耐食性に優れたNi合金により円柱状に形成されており、この中心電極13の先端部13aには、例えば、イリジウムを主成分とする合金からなる円柱状の中心電極側貴金属チップ21がレーザ溶接等により固着されている。
接地電極14は、耐熱性及び耐食性に優れたNi合金により角柱状に形成されており、基部14aが主体金具11の前方側端部に溶接により固定され、先端部(他端部)14bが中心電極13に対向するようにその中間部に曲部14cを有して略L字型に屈曲している。この接地電極14の、中心電極側貴金属チップ21と対向する位置に、例えば、白金を主成分とする合金からなる円柱状の接地電極側貴金属チップ22が、レーザ溶接等により固着されている。
これにより、中心電極側貴金属チップ21と、接地電極側貴金属チップ22との間には、火花放電ギャップgが形成されることになる。火花放電ギャップgの距離は、例えば、略0.9mm程度として設定される。そして、この状態で接地電極14(接地電極側貴金属チップ22)と中心電極13(中心電極側貴金属チップ21)との間に高電圧が印加されることにより、火花放電ギャップgにて火花放電させて、本発明に係るスパークプラグ10がエンジンの着火源として機能することになる。
図3に示すように、棚部30と段部32とは平行に対向しておらず、わずかに傾いて対向している。本実施形態では、棚部30と段部32との間の距離が径方向内側に向かって近づくものであり、棚部30と段部32とのなす角θは、1度以上10度以下に設定されている。
ここで、棚部30と段部32とのなす角θは、例えば、スパークプラグ10をその中心軸を通るように切断し、得られた断面を含む仮想平面上において、棚部30を延長した仮想線と段部32を延長した仮想線とのなす角を測定することで求めることができる。
また、棚部30と段部32との間の距離が径方向内側に向かって近づくとは、上記仮想平面上において、スパークプラグ10の中心軸と棚部30を延長した仮想線とがなす鋭角が、スパークプラグ10の中心軸と段部32を延長した仮想線とがなす鋭角よりも大きい構成を意味する。
なお、図4に示すように、棚部30が変形して全域が平坦ではない場合は、棚部30の平坦な部分30aを延長した仮想線と、段部32を延長した仮想線とのなす角θが、1度以上10度以下に設定される。
棚部30と段部32とのなす角θが、1度以上10度以下であることにより、主体金具11の後端側開口部を加締めてパッキン34を変形させたときに、パッキン内径部34aが棚部30における最小径部の内側にはみ出る量(はみ出し変形量)を抑えることができると共に、パッキン外径部34bが主体金具11と絶縁体12の段部32よりも後端側の部位との隙間の奥まで入り込む後端側への昇り変形量を抑えることができる。
これは、絶縁体12が主体金具11の棚部30に向けて押圧されるとパッキン34に軸方向の力が作用するが、棚部30と段部32とが1度以上10度以下で傾いていることにより、パッキン34の内径部側にかかる応力を高めることができるので、パッキン34の過変形を抑えつつ、パッキン34に生ずる残留応力を十分大きくすることができると考えられる。
したがって、パッキン内径部34aのはみ出し変形量及びパッキン外径部34bの昇り変形量を抑えることができ、はみ出し変形部及び昇り変形部が絶縁体12を押圧することによる割れ等の不具合の発生を防止しつつ、信頼性の高い気密性が得られる。特に、ガスシール部40から主体金具11の先端面までの長さLが25mm以上であるロングリーチプラグでは、パッキン34の気密性が低くなるおそれがあるが、上記構成を適用することにより確実な気密性が得られる。
なお、パッキン34を適正に変形させるためには、パッキン34の硬度よりも主体金具11の硬度が大きいことが好ましい。主体金具11の硬度をパッキンの硬度よりも大きくすることにより、加締め時にパッキン34が適正に変形するとともに、主体金具11の棚部30の変形が防止される。
また、主体金具11の表面に亜鉛めっきが施されている場合は、パッキン34も表面に亜鉛めっきが施されたものを用いることが好ましい。この場合、パッキン34の変形時に、主体金具11とパッキン34との亜鉛めっき層どうしの間に強い摩擦力が働くことでパッキン34の過変形が抑えられる。
以上説明したように、本発明のスパークプラグ10によれば、パッキン34のはみ出し量及び昇り量を抑えつつパッキン34に生ずる残留応力を十分大きくすることができ、絶縁体12が割れることを防止しつつ主体金具11と絶縁体12との間の高い気密性が得られる。
次に、上記構成による本発明の実施例を説明する。
なお、本評価試験では、前述した実施形態のスパークプラグ10を用いて実施した。
実施例1
主体金具11の棚部30と絶縁体12の段部32とのなす角度θを変更して、ISO11565に基づく気密試験を実施し、プラグ内部からの漏洩がなくなる加締めを行ったときのパッキン34のはみ出し量を測定した。ここで、絶縁体12の段部32が軸方向に直交する方向とのなす角度は、30度に固定した。結果を図5に示す。
図5に示すグラフから明らかなように、角度θが0度以下であると、はみ出し量が0.1mmよりも大きくなった。これは絶縁体12に絞り割れを引き起こすおそれのある変形量である。これに対し、角度θが1度以上であると、はみ出し量は0.02mm以下に抑えられた。これは絶縁体12に絞り割れを引き起こすような変形量ではない。
これらのことから、主体金具11の棚部30と絶縁体12の段部32とのなす角度θが1度以上であると、適正な気密性を維持した状態でパッキン34のはみ出し量を許容レベルに抑えられることが分かる。
実施例2
主体金具11の棚部30と絶縁体12の段部32とのなす角度θを変更して、ISO11565に基づく気密試験を実施し、プラグ内部からの漏洩がなくなる加締めを行ったときのパッキン34の昇り量を測定した。ここで、絶縁体12の段部32が軸方向に直交する方向とのなす角度は、30度に固定した。結果を図6に示す。
図6に示すグラフから明らかなように、角度θが10度以下であると、昇り量は0.01mm以下に抑えられた。これは絶縁体12に押し割れを引き起こすような変形量ではない。これに対し、角度θが15度以上であると、昇り量は0.05mm程度となった。これは絶縁体12に押し割れを引き起こすおそれのある変形量である。
これらのことから、主体金具11の棚部30と絶縁体12の段部32とのなす角度θが10度以下であると、パッキン34の昇り量を許容レベルに抑えられることが分かる。
更に、実施例1の結果と、実施例2の結果とから、主体金具11の棚部30と絶縁体12の段部32とのなす角度θが1度以上10度以下であると、パッキン34のはみ出し量及び昇り量の両方を許容レベルに抑えられることが分かる。
実施例3
スパークプラグ10として、ガスシール部40から主体金具11の先端面までの長さLが25mm以上のロングリーチプラグを用いて、主体金具11の棚部30と絶縁体12の段部32とのなす角度θを0度と5度とに変更して、ISO11565に基づく気密試験を実施したときの、パッキン34のはみ出し量及びプラグ内部からの漏洩量を測定した。なお、漏洩量は、角度θ=0度で鉄製パッキンを用い、はみ出し量が0mmになるサンプルでのプラグ内部からの漏洩量を1とし、他のデータはこれに対する割合で表す。結果を図7に示す。
図7に示すグラフから明らかなように、同じ気密性(漏洩量割合)を得られるように主体金具11の後端側開口部を加締めてパッキン34を変形させたとき、角度θが5度のプラグは、角度θが0度のプラグよりもはみ出し量が少ないことが分かる。例えば、同じ漏洩量割合では、角度θが5度のプラグのデータは、角度θが0度のプラグのデータよりも常に左に位置しており、はみ出し量が少ないことが分かる。
これらのことから、ガスシール部40から主体金具11の先端面までの長さLが25mm以上のロングリーチプラグでは、主体金具11の棚部30と絶縁体12の段部32とが、平行ではなく、わずかに傾いて対向していることにより、パッキン34のはみ出し量が少なくなることが分かる。
実施例4
主体金具11として表面に亜鉛めっきが施されたものを用い、パッキン34として表面に亜鉛めっきが施された鉄製パッキン34と、亜鉛めっきが施されていない鉄製パッキン34の2種を用い、パッキン34のはみ出し量と漏洩量を測定した。結果を図7に示す。
図7から明らかなように、同じ気密性(漏洩量割合)を得られるように主体金具11の後端側開口部を加締めてパッキン34を変形させたとき、亜鉛めっきが施されたパッキン34は、亜鉛めっきが施されていないパッキン34よりもはみ出し量が少ないことが分かる。例えば、同じ漏洩量割合では、亜鉛めっきを施されたパッキン34のデータは、亜鉛めっきを施されていないパッキン34のデータよりも常に左に位置しており、はみ出し量が少ないことが分かる。
これらのことから、主体金具11の表面に亜鉛めっきが施されている場合は、パッキン34の表面にも亜鉛めっきが施されていることにより、パッキン34のはみ出し量が少なくなることが分かる。従って、亜鉛めっきが施された主体金具11の場合は、亜鉛めっきが施されたパッキン34を用いることが好ましいことが分かる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、上記実施形態は、ガスシール部40から主体金具11の先端面までの長さLが25mm以上のロングリーチプラグに特に有効であるが、本発明は、ガスシール部40から主体金具11の先端面までの長さLが25mm未満のスパークプラグに適用しても有効である。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2008年9月24日出願の日本特許出願(特願2008−243699)、に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
10 スパークプラグ
11 主体金具
11a 主体金具の先端部
12 絶縁体
12a 絶縁体の先端部
13 中心電極
13a 中心電極の先端部
14 接地電極
14b 接地電極の先端部
22 接地電極側貴金属チップ
30 棚部
32 段部
34 パッキン
34a パッキン内径部
34b パッキン外径部
40 ガスシール部
g 火花放電ギャップ

Claims (4)

  1. 筒状の主体金具と、
    当該主体金具に嵌め込まれ、当該主体金具の先端部から自身の先端部が露出された筒状の絶縁体と、
    当該絶縁体の前記先端部から自身の先端部が露出されるように当該絶縁体内に配置された中心電極と、
    前記主体金具に一端部が結合され、且つ他端部が前記中心電極の前記先端部に対向配置され、前記他端部と前記中心電極の前記先端部との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、
    前記主体金具と前記絶縁体との間に装着されて前記主体金具と前記絶縁体間を気密にシールするパッキンと
    を備え、
    前記主体金具には前記先端部に向けて内径が漸減しパッキン係合面となる棚部が形成され、前記絶縁体には前記先端部に向けて外径が漸減し前記棚部に対向するパッキン係合面となる段部が形成され、前記棚部と前記段部との間に前記パッキンが配置されたスパークプラグにおいて、
    前記棚部と前記段部との間の距離が径方向内側に向かって近づくものであり、
    前記棚部と前記段部とのなす角度が1度以上10度以下であることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記主体金具の外周面には、周方向に沿ってガスシール部が形成されており、前記ガスシール部から前記主体金具の前記先端面までの長さが25mm以上であることを特徴とする請求項1記載のスパークプラグ。
  3. 前記主体金具の前記棚部の硬度が前記パッキンの硬度よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2記載のスパークプラグ。
  4. 少なくとも前記主体金具の前記棚部及び前記パッキンの表面に亜鉛めっきが施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のスパークプラグ。
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