JPWO2010021037A1 - ルート決定支援装置及びルート決定支援方法 - Google Patents

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Abstract

支援サーバ720では、複数の移動体MVk(k=0,…)のいずれかからの実測情報を受けるたびに、生成手段723が、当該実測情報に基づいて、複数の領域のそれぞれについての日時情報に関連付けられた通信状態情報を含む通信環境情報を更新して、記憶手段721に記憶させる。そして、移動端末装置710において目的地指定が行われると、制御手段711Aが、通信環境情報の取得要求を、支援サーバ720へ送る。この取得要求に応答して、報告手段724が、取得要求に対応する通信環境情報を制御手段711Aへ返送する。通信環境情報の返送を受けた制御手段711Aは、車両CR0の現在位置から目的地までの通信環境の情報を情報提示手段712に提示させる。この結果、移動体とともに移動する通信装置における通信データの受信レートを確保する移動ルートの決定を支援することができる。

Description

本発明は、ルート決定支援装置、ルート決定支援方法、ルート決定支援プログラム、及び、当該ルート決定支援プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来から、車両等の移動体には、様々な機器が搭載されている。こうした移動体搭載の機器としては、移動体の移動に際して誘導及び案内を行うナビゲーション装置、放送波を受信して放送コンテンツを再生する放送受信装置、コンテンツサーバから無線通信によりダウンロードあるいはストリーミングされた通信コンテンツを再生するコンテンツ再生装置等が挙げられる。また、近年におけるデジタル技術の進展に伴い、これらの装置の機能が複合された装置も登場してきている。
上記の放送受信装置や、通信を利用するコンテンツ再生装置では、対応する周波数帯の電波を受信して、当該電波が担っているコンテンツデータを抽出する。このため、当該電波の受信状態(受信電力やマルチパスの影響等)が悪い地域では、良好なコンテンツ再生ができない。
そこで、移動体の移動の際における誘導や案内を行う場合に、移動ルートにおける放送波の受信電力(受信強度)を考慮する技術が提案されている(特許文献1参照:以下、「従来例」という)。この従来例の技術では、位置情報と受信状態情報とを関連付けておき、この関連付けられた情報を利用して、ルート表示やルート探索を行うようになっている。
特開2001−156659号公報
上述した従来例の技術は、放送波の受信のように、コンテンツデータの受信レートの時間変化が殆どないといえる場合に適している。しかしながら、通信によりコンテンツ再生装置がコンテンツデータを取得する場合には、一般に、いわゆるベストエフォート方式が採用されることになるので、同一位置であっても、例えば、その位置を管轄する基地局と通信を行う通信装置の台数が変化すると、コンテンツ再生装置によるコンテンツデータの受信レートが変化することになる。
したがって、通信によりコンテンツサーバからのコンテンツデータを取得する場合には、従来例の技術のように、移動ルートの各位置における基地局からの無線信号の受信電力のみを考慮するのでは、コンテンツデータの受信レートを確保することができない場合が発生し得る。この結果、基地局からの無線信号の受信電力は十分であっても、例えば、ストリーム再生用のコンテンツデータの受信レートを確保できず、コンテンツのストリーム再生が途切れてしまうことがある。
このため、移動体とともに移動するコンテンツ再生装置による通信を利用したストリーム再生用のコンテンツデータの取得に際して、受信レートを確保し、利用者に違和感の無いコンテンツのストリーム再生に寄与することができる技術が待望されている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、移動体とともに移動する通信装置における通信データの受信レートを確保できる移動ルートの決定を支援する新たなルート決定支援装置及びルート決定支援方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、移動体の移動ルートの決定の支援を行うルート決定支援装置であって、複数の領域のそれぞれについての日時情報に関連付けられた通信状態情報を含む通信環境情報を記憶する記憶手段と;利用者に対して情報を提示する情報提示手段と;前記移動体の現在位置及び現在日時、並びに前記通信環境情報に基づいて、前記移動体の現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境に関する情報を前記情報提示手段に提示させる制御手段と;を備えることを特徴とするルート決定支援装置である。
本発明は、第2の観点からすると、移動体の移動ルートの決定の支援を行うルート決定支援方法であって、複数の領域のそれぞれについての日時情報に関連付けられた通信状態情報を含む通信環境情報を取得する通信環境取得工程と;前記移動体の現在位置及び現在日時を特定する特定工程と;前記特定工程における特定結果及び前記通信環境取得工程における取得結果に基づき、前記移動体の現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境の提示を行う提示工程と;を備えることを特徴とするルート決定支援方法である。
本発明は、第3の観点からすると、本発明のルート決定支援方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とするルート決定支援プログラムである。
本発明は、第4の観点からすると、本発明のルート決定支援プログラムが、演算手段により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
本発明の第1実施形態に係るルート決定支援装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るルート決定支援装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第1実施例に係るルート決定支援装置の構成、及び、当該ルート決定支援装置と接続される装置を説明するためのブロック図である。 図3のナビゲーション装置の構成を説明するためのブロック図である。 図3の支援サーバの構成を説明するためのブロック図である。 第1実施例で想定する領域の区分けの例を説明するための図である。 図5の通信環境情報(CCI)の構成を説明するための図である。 図7の個別通信環境情報の構成を説明するための図である。 図8の受信パワー情報の構成を説明するための図である。 図8の受信レート情報の構成を説明するための図である。 第1実施例における通信環境情報の生成処理を説明するためのシーケンス図である。 図11における実測情報の取得処理を説明するためのフローチャートである。 図11における実測情報に基づく通信環境情報の生成処理を説明するためのフローチャートである。 第1実施例における通信環境情報の提示処理を説明するためのシーケンス図である。 通信環境情報の提示例を示す図である。 本発明の第2実施例に係るルート決定支援装置であるナビゲーション装置と接続される装置を説明するためのブロック図である。 図16のナビゲーション装置の構成を説明するためのブロック図である。 第2実施例における通信環境情報の生成処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を、図1を参照して説明する。
<構成>
図1には、第1実施形態に係るルート決定支援装置700Aの概略的な構成と、当該ルート決定支援装置700Aとデータの授受を行う各種装置が示されている。
図1に示されるように、ルート決定支援装置700Aは、移動端末装置710と、支援サーバ720とを備えている。ここで、移動端末装置710は、移動体MV0に搭載されており、移動体MV0とともに移動するようになっている。また、支援サーバ720は、固定的な位置に配設されている。そして、移動端末装置710と、支援サーバ720とは、ネットワークシステムNWSを介して、データ通信を行うことができるようになっている。
上記の移動端末装置710は、制御手段711Aと、情報提示手段712とを備えている。ここで、移動体MV0には、コンテンツサーバからネットワークシステムNWSを介して、データ通信により取得したコンテンツを再生するコンテンツ再生処理装置も搭載されていることを想定している。なお、移動端末装置710が、当該コンテンツ再生処理装置の機能を併有するように構成することもできる。
上記の制御手段711Aは、利用者により目的地の指定が行われると、支援サーバ720が保有する移動体MV0の現在位置から目的地までの移動において通過する可能性がある複数の領域の通信環境情報を取得する。この「通信環境情報」には、複数の領域のそれぞれについての日時情報に関連付けられた通信状態の情報が含まれている。ここで、「複数の領域」は、所定の方式により、地図上において予め定められる。また、「通信状態」には、例えば、ネットワークシステムNWSとの間の無線通信における受信信号のパワー、及び、コンテンツサーバからのコンテンツデータの受信レート等が含まれる。また、「日時情報」には、例えば、季節による変化、曜日による変化、時間帯による変化等が含まれる。
かかる通信環境情報の取得に際して、制御手段711Aは、通信環境情報の取得要求を、ネットワークシステムNWSを介して、支援サーバ720へ送る。なお、当該取得要求において、移動体MV0の現在位置及び目的地を指定することにより、支援サーバ720から返送されてくる通信環境情報を、後述する提示処理において制御手段711Aが実際に利用するものに限定することができる。
また、制御手段711Aは、通信環境情報の取得要求に対する応答として支援サーバ720から返送されてきた通信環境情報を取得すると、移動体MV0の現在位置及び現在日時、並びに取得された通信環境情報に基づき、移動体MV0の現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境の利用者に対する提示の制御を行う。こうした提示制御に際して、制御手段711Aは、各領域の通過予定日時を算出する。そして、制御手段711Aは、当該算出結果に基づいて、各領域について提示すべき通信環境を特定する。
上記の情報提示手段712は、例えば、画像表示手段を備えて構成される。なお、情報提示手段は、画像表示手段及び音声出力手段を備えるようにすることもできる。
情報提示手段712は、制御手段711Aによる制御のもとで、移動体MV0の現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境の提示を、利用者に対して行う。なお、画像表示手段による通信環境の提示が行われる場合には、各領域の通信環境を、地図上に表示するようにしてもよい。この場合には、良否の観点から通信環境をランク付けし、例えば、該当するランクに対応する色彩を、地図上における各領域に付するようにしてもよい。
上記の支援サーバ720は、記憶手段721と、収集手段722と、生成手段723とを備えている。また、支援サーバ720は、報告手段724を更に備えている。
上記の記憶手段721は、上述した内容の通信環境情報を記憶する。なお、この記憶手段721には、通信環境情報に限らず、様々な情報が記憶される。
上記の収集手段722は、ネットワークシステムNWSを介して、複数の移動体からの通信状態の実測情報を収集する。ここで、「実測情報」には、通信状態の計測結果、計測日時及び計測位置が含まれる。収集手段722による収集結果は、生成手段723へ送られる。
なお、実測情報を報告する「複数の移動体」には、移動体MV0を含まず、他の移動体MV1,…のみを含むようにしてもよいし、移動体MV0も含むようにしてもよい。「複数の移動体」に移動体MV0が含まれるようにする場合には、移動端末装置710が、通信状態を計測する計測手段と;当該計測手段による計測結果に計測日時及び計測位置が付加された情報を、実測情報として支援サーバ720へ送る送信手段と;を更に備える構成とすることができる。
上記の生成手段723は、収集手段722による収集結果である実測情報に基づいて、新たな通信環境情報を生成する。かかる新たな通信環境情報の生成に際して、生成手段723は、記憶手段721に記憶されている通信環境情報の中から当該実測情報に対応する通信状態の登録値を読み取る。そして、生成手段723は、読み取られた通信状態の登録値と、当該実測情報における通信状態の値とに基づいて、当該実測情報に対応する領域と日時との組み合わせにおける新たな通信状態を算出する。そして、記憶手段721における当該実測情報に対応する領域と日時との組み合わせにおける通信状態を当該算出結果に更新することにより、生成手段723は、新たな通信環境情報を生成する。
上記の報告手段724は、ネットワークシステムNWSを介して、移動端末装置710からの通信環境情報の取得要求を受ける。この取得要求を受けると、報告手段724は、当該取得要求に対応する通信環境情報を記憶手段721から読み取る。そして、報告手段724は、読み取り結果を、ネットワークシステムNWSを介して、移動端末装置710へ返送する。
<動作>
次に、上記のように構成されたルート決定支援装置700Aにおいて実行されるルート決定支援方法について、説明する。
《通信環境情報の生成処理》
まず、ルート決定支援装置700Aによる通信環境情報の生成処理について説明する。なお、移動体MV0も実測情報を支援サーバ720へ送るようになっているものとする。
ネットワークシステムNWSを介して、複数の移動体MVk(k=0,1,…)のいずれかからの実測情報を受けた支援サーバ720では、収集手段722が、当該実測情報を収集し、生成手段723へ送る。この実測情報を受けた生成手段723は、記憶手段721に記憶されている通信環境情報の中から、当該実測情報に対応する領域と日時との組み合わせにおける通信状態の登録値を読み取る。
こうして読み取られた通信状態の登録値と、当該実測情報における通信状態の値とに基づいて、生成手段723は、当該実測情報に対応する領域と日時との組み合わせに関する新たな通信状態を算出する。ここで、例えば、読み取られた通信状態の登録値が以前の実測情報に基づいて生成されたものでなかった場合(後述する推定したのものである場合)には、生成手段723は、当該実測情報における通信状態の値をそのまま採用して新たな通信状態とすることができる。また、読み取られた通信状態の登録値が以前の実測情報に基づいて生成されたものであった場合には、例えば、統計的な手法を用いて、新たな通信状態を算出するようにすることができる。
なお、生成手段723は、実測情報に基づく通信状態が得られていない領域と日時との組み合わせについては、位置的又は時間的な周囲において実測情報に基づく通信状態が得られている領域と日時との組み合わせについての通信状態の登録値に基づいて推定することにより、通信状態を推定するようにすることができる。すなわち、いずれかの日時についての実測情報が得られている実測領域に関しては、実測情報が報告されていない日時である未実測日時のそれぞれについて、当該実測領域において実測情報が報告されている日時の通信状態の登録値を考慮して、通信状態を推定するようにすることができる。また、いずれの日時についても実測情報が得られていない未実測領域に関しては、実測情報に基づく通信状態が得られている領域の登録値を考慮して、通信状態を推定するようにすることができる。
なお、上記の登録値の推定に際しては、基地局の位置を更に考慮することもできる。また、未実測領域に関しては、基地局の位置のみを考慮して、通信状態を推定するようにすることができる。
生成手段723は、記憶手段721における当該実測情報に対応する領域と日時との組み合わせにおける通信状態を、上述のようにして算出された新たな通信状態に更新する。この結果、新たな通信環境情報が生成される。
以後、複数の移動体MVk(k=0,1,…)のいずれかからの新たな実測情報を受けるたびに、上記と同様にして、支援サーバ720において、新たな通信環境情報が生成される。
《通信環境の提示処理》
次に、ルート決定支援装置700Aによる通信環境の提示処理について説明する。
利用者により指定された目的地が移動端末装置710の制御手段711Aに通知されると、制御手段711Aは、まず、通信環境情報の取得要求を、ネットワークシステムNWSを介して、支援サーバ720へ送る。なお、上述したように、制御手段711Aは、取得要求において、移動体MV0の現在位置及び目的地を指定するようにしてもよい。
支援サーバ720では、当該取得要求を報告手段724が受ける。取得要求を受けた報告手段724は、当該取得要求に対応する通信環境情報を記憶手段721から読み取る。そして、報告手段724は、読み取り結果を、ネットワークシステムNWSを介して、移動端末装置710(制御手段711A)へ返送する。
この通信環境情報の返送を受けた制御手段711Aは、通信環境情報の取得要求に対する応答として支援サーバ720から返送されてきた通信環境情報を取得すると、移動体MV0の現在位置及び現在日時、並びに取得された通信環境情報に基づき、移動体MV0の現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境を、情報提示手段712を利用して、利用者に対して提示する。ここで、制御手段711Aは、各領域の通過予定日時を算出する。そして、制御手段711Aは、当該算出結果に基づいて、各領域について提示すべき通信環境を、通信環境情報の取得結果の中から特定する。
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、移動体とともに移動する通信装置における通信データの受信レートの確保に寄与する移動ルートの決定を支援することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図2を参照して説明する。
<構成>
図2には、第2実施形態に係るルート決定支援装置700Bの概略的な構成が示されている。この図2に示されるように、ルート決定支援装置700Bは、第1実施形態のルート決定支援装置700Aと異なり、全ての構成要素が移動体MVとともに移動するようになっている。
このルート決定支援装置700Bは、記憶手段731と、計測手段732と、生成手段733とを備えている。また、ルート決定支援装置700Bは、制御手段711Bと、情報提示手段712を備えている。
上記の記憶手段731は、上述した記憶手段721と同様に、通信環境情報を記憶する。なお、この記憶手段731には、通信環境情報に限らず、地図データ、POI(Point Of Interests)データ、背景データ等のナビゲーション用情報が記憶される。
上記の計測手段732は、上述した内容の通信状態を計測する。そして、計測手段732は、通信状態の計測結果に計測日時及び計測位置を付加し、実測情報として生成手段733へ送る。
上記の生成手段733は、計測手段732からの実測情報を受ける。そして、生成手段733は、当該実測情報及び記憶手段731に記憶されている通信環境情報に基づいて、上述した生成手段723と同様にして、新たな通信環境情報を生成する。
上記の制御手段711Bは、上述した制御手段711Aと同様に、通信環境情報を取得すると、移動体MVの現在位置及び現在日時、並びに取得された通信環境情報に基づき、移動体MVの現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境の利用者に対する提示の制御を行う。なお、制御手段711Bは、記憶手段731から直接的に、通信環境情報を取得する点が、制御手段711Aと異なっている。
<動作>
次に、上記のように構成されたルート決定支援装置700Bにおいて実行されるルート決定支援方法について、説明する。
《通信環境情報の生成処理》
まず、ルート決定支援装置700Bによる通信環境情報の生成処理について、説明する。
計測手段732が、通信状態を計測すると、通信状態の計測結果に計測日時及び計測位置を付加し、実測情報として生成手段733へ送る。この実測情報を受けた生成手段733は、記憶手段731に記憶されている通信環境情報の中から、当該実測情報に対応する領域と日時との組み合わせにおける通信状態の登録値を読み取る。
こうして読み取られた通信状態の登録値と、当該実測情報における通信状態の値とに基づいて、生成手段733は、当該実測情報に対応する領域と日時との組み合わせに関する新たな通信状態を算出する。そして、生成手段733は、記憶手段731における当該実測情報に対応する領域と日時との組み合わせにおける通信状態を、上述のようにして算出された新たな通信状態に更新する。この結果、新たな通信環境情報が生成される。
以後、計測手段732による通信状態の計測が行われるたびに、上記と同様にして、新たな通信環境情報が生成される。
《通信環境の提示処理》
次に、ルート決定支援装置700Bによる通信環境の提示処理について説明する。
利用者により指定された目的地が制御手段711Bに通知されると、制御手段711Bは、指定された目的地、移動体MVの現在位置及び現在日時に基づいて、記憶手段731に記憶されている通信環境情報及びナビゲーション用情報を適宜参照して、移動体MVの現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境を、情報提示手段712を利用して、利用者に対して提示する。ここで、制御手段711Bは、上述した制御手段711Aの場合と同様にして、各領域の通過予定日時を算出する。そして、制御手段711Bは、当該算出結果に基づいて、各領域について提示すべき通信環境を、通信環境情報の取得結果の中から特定する。
以上説明したように、本発明の第2実施形態によれば、上述した第1実施形態の場合と同様に、移動体とともに移動する通信装置における通信データの受信レートの確保に寄与する移動ルートの決定を支援することができる。
なお、上記の第1及び第2実施形態における移動体としては、例えば、車両、人等を挙げることができる。そして、移動端末装置としては、移動体が車両である場合にはカーナビゲーション装置等を挙げることができ、移動体が人である場合には携帯電話装置等を挙げることができる。
また、第1及び第2実施形態のルート決定支援装置700A,700Bを、演算手段としての1又は2以上のコンピュータを備えて構成し、上述した記憶手段を除く各手段の機能を、プログラムを実行することにより実現するようにすることができる。これらのプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配送の形態で取得されるようにすることができる。
以下、本発明のルート決定支援装置の実施例を、図3〜図18を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施例]
まず、本発明の第1実施例を、図3〜図15を主に参照しつつ説明する。
図3には、本発明の第1実施例のルート決定支援装置100の概略的な構成、及び、ルート決定支援装置100とデータ通信を行う各種装置が示されている。なお、ルート決定支援装置100は、上述した第1実施形態のルート決定支援装置700Aの一態様となっている。
<構成>
図3に示されるように、ルート決定支援装置100は、移動端末装置710としてのナビゲーション装置200Aと、支援サーバ720としての支援サーバ400とを備えている。ここで、ナビゲーション装置200Aは、移動体MV0としての車両CR0に搭載されており、車両CR0とともに移動するようになっている。また、支援サーバ400は、例えば、所定の建屋内の固定的な位置に配設されている。
上記のナビゲーション装置200Aには、車両CR0に装備された走行センサユニット290が接続されている。また、ナビゲーション装置200Aは、ネットワークシステム500における基地局(BS)520と無線通信することにより、ネットワーク510を介して、支援サーバ400及びコンテンツサーバ600とデータ通信を行うようになっている。ナビゲーション装置200Aが、走行センサユニット290、支援サーバ400及びコンテンツサーバ600との間で授受するデータの内容については、後述する。
なお、ネットワークシステム500は、数多くの基地局を備えているが、図3には、代表的に1つの基地局520のみが示されている。
上記の支援サーバ400は、ネットワークシステム500を介して、車両CRk(k=0,1,…)と通信可能となっている。支援サーバ400と車両CRkとの間における通信データの内容については、後述する。
上記のコンテンツサーバ600には、コンテンツデータが登録されている。このコンテンツサーバ600は、ネットワークシステム500を介してコンテンツデータの要求を受けた場合には、当該要求を行った装置へ、ネットワークシステム500を介してコンテンツデータを送るようになっている。
《ナビゲーション装置200Aの構成》
上記のナビゲーション装置200Aは、現在位置及び現在日時の検出機能、通信状態計測機能、通信環境の提示の制御機能、案内誘導機能及びコンテンツ再生機能を有している。これらの機能を有するナビゲーション装置200Aは、図4に示されるように、制御ユニット210Aと、記憶装置220Aと、無線通信ユニット240とを備えている。また、ナビゲーション装置200Aは、音出力ユニット250と、上述した情報提示手段712としての表示ユニット260と、操作入力ユニット270とを備えている。さらに、ナビゲーション装置200Aは、センサインターフェイス280と、GPS(Global Positioning System)受信ユニット285とを備えている。
上記の制御ユニット210Aは、ナビゲーション装置200Aの全体を統括制御する。この制御ユニット210Aについては、後述する。
上記の記憶装置220Aは、不揮発性の記憶装置であるハードディスク装置等から構成される。記憶装置220Aは、ナビゲーション用情報(NVI)等の様々なデータを記憶する。この記憶装置220Aには、制御ユニット210Aがアクセスできるようになっている。
上記のナビゲーション用情報には、地図データ、POIデータ、背景データ等のナビゲーションのために利用される様々のデータが含まれている。これらのデータは、制御ユニット210Aによって読み取られる。
上記の無線通信ユニット240は、不図示のアンテナ等を備えて構成されている。この無線通信ユニット240は、当該アンテナにより受信したネットワークシステム500(より詳しくは、基地局520)からの受信信号を処理して、制御ユニット210Aで処理可能なデジタルデータ信号に変換する。また、無線通信ユニット240は、制御ユニット210Aからの送信信号を処理し、当該アンテナを介して、無線信号の態様でネットワークシステム500(より詳しくは、基地局520)へ送る。
この無線通信ユニット240を利用することにより、ナビゲーション装置200A(より詳しくは、制御ユニット210A)が、支援サーバ400及びコンテンツサーバ600との間で通信を行うことができるようになっている。
また、無線通信ユニット240は、ネットワークシステム500との通信に使用される周波数帯の無線信号の受信パワーを検出する。この検出結果は、受信パワーデータとして、制御ユニット210Aへ送られる。
上記の音出力ユニット250は、スピーカを備えて構成され、制御ユニット210Aから受信した音声データに対応する音声を出力する。この音出力ユニット250は、制御ユニット210Aによる制御のもとで、車両CR0の進行方向、走行状況、交通状況等の案内音声を出力する。また、音出力ユニット250は、制御ユニット210Aによる制御のもとで、コンテンツ再生音声を出力する。
上記の表示ユニット260は、液晶パネル等の表示デバイスを備えて構成され、制御ユニット210Aから受信した表示データに対応する画像を表示する。この表示ユニット260は、ナビゲーション処理に際して、地図情報、ガイダンス情報等を表示する。また、表示ユニット260は、コンテンツ再生画像を表示する。
上記の操作入力ユニット270は、ナビゲーション装置200Aの本体部に設けられたキー部、及び/又はキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット260の表示デバイスに設けられたタッチパネルを用いることができる。なお、キー部を有する構成に代えて、又は併用して音声認識技術を利用して音声にて入力する構成を採用することもできる。
この操作入力ユニット270を利用者が操作することにより、ナビゲーション装置200Aの動作内容の設定や動作指令が行われる。例えば、目的地等の設定や、コンテンツ取得指令等を、利用者が操作入力ユニット270を利用して行う。こうした入力内容は、操作入力データとして、操作入力ユニット270から制御ユニット210Aへ向けて送られる。
上記のセンサインターフェイス280は、ナビゲーション装置200Aと、車両CR0に搭載された走行センサユニット290との間におけるデータ授受に関して利用される。ここで、走行センサユニット290は、本第1実施例では一例として、(i)車両の移動速度を検出する車速センサと、(ii)車両に作用している加速度を検出する加速度センサと、(iii)車両の角速度を検出する角速度センサとを備えている。これらのセンサによる検出結果は、検出信号としてセンサインターフェイス280へ送られる。この検出信号を受けたセンサインターフェイス280は、走行センサユニット290による検出結果を、走行センサデータとして制御ユニット210Aへ向けて送る。
上記のGPS受信ユニット285は、複数のGPS衛星からの電波の受信結果に基づいて、車両CR0の現在位置を算出する。また、GPS受信ユニット285は、GPS衛星から送出された日時情報に基づいて、現在日時を計時する。これらの現在位置および現在日時に関する情報は、GPSデータとして制御ユニット210Aへ送られる。
次に、上記の制御ユニット210Aについて説明する。この制御ユニット210Aは、中央処理装置(CPU)及びその周辺回路を備えて構成されている。制御ユニット210Aが様々なプログラムを実行することにより、上記の各種機能が実現されるようになっている。こうした機能の中に、上述した第1実施形態における制御手段711A、計測手段及び送信手段としての機能も含まれている。
ここで、制御ユニット210Aは、センサインターフェイス280から報告された走行センサデータ、GPS受信ユニット285から報告されたGPSデータ及び記憶装置220Aに記憶されているナビゲーション用情報における地図データに基づいて、いわゆるマップマッチングの手法を用いて、車両CR0の現在位置を検出する。また、制御ユニット210Aは、GPSデータにおける計時結果及び内部タイマの計時結果に基づいて、現在日時を検出する。
また、制御ユニット210Aは、無線通信ユニット240からの受信パワーデータを定期的に収集する。さらに、制御ユニット210Aは、受信パワーデータにおいてコンテンツサーバ600と通信中であった場合には、コンテンツサーバ600からの受信データの受信レートを計測する。そして、制御ユニット210Aは、計測結果を計測位置及び計測日時とともに、通信状態の実測情報として、無線通信ユニット240へ送る。この結果、実測情報が、ネットワークシステム500を介して支援サーバ400へ送られる。
なお、本第1実施例では、受信レートとしては、1つのコンテンツに対応する一連のコンテンツデータの受信動作における単位時間当たりのデータ量が計測されるようになっている。
また、制御ユニット210Aは、利用者により目的地が指定された場合に、通信環境の提示を制御する。ここで、利用者による目的地指定は、操作入力ユニット270からの操作入力データとして、制御ユニット210Aに通知される。
目的地の指定の通知を受けた制御ユニット210Aは、当該目的地及び車両CR0の現在位置を指定した通信環境情報の取得要求を、無線通信ユニット240へ送る。この結果、取得要求が、ネットワークシステム500を介して、支援サーバ400へ送られる。
また、制御ユニット210Aは、当該取得要求に対する応答として、支援サーバ400から送信された通信環境情報を、ネットワークシステム500及び無線通信ユニット240を介して受ける。この通信環境情報を受けると、制御ユニット210Aは、車両CR0の現在位置及び現在日時、並びに取得された通信環境情報に基づき、車両CR0の現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境を、表示ユニット260に表示させる。
ここで、制御ユニット210Aは、車両CR0の現在位置と、各領域との位置関係に基づいて、センサインターフェイス280を介して取得した速度情報等を考慮して、各領域を通過するとすれば、通過することになると推定される日時(通過予定日時)を算出する。そして、制御ユニット210Aは、当該算出結果に基づいて、各領域について提示すべき通信環境を、通信環境情報の取得結果の中から特定する。
なお、本第1実施例では、良否の観点から通信環境をランク付けし、該当するランクに対応する色彩を、表示ユニット260に表示される地図上における各領域に付するようにしている。
また、制御ユニット210Aは、操作入力ユニット270からの操作入力データとして、コンテンツの特定情報を含むコンテンツ再生指令を受けると、当該コンテンツの特定情報を指定したコンテンツデータ要求を無線通信ユニット240へ送る。この結果、コンテンツデータ要求が、ネットワークシステム500を介して、コンテンツサーバ600へ送られる。
また、制御ユニット210Aは、当該コンテンツデータ要求に対する応答として、コンテンツサーバ600から送信されたコンテンツデータを、ネットワークシステム500及び無線通信ユニット240を介して受ける。そして、制御ユニット210Aは、受信したコンテンツデータを処理して、当該コンテンツデータに対応する音声データ及び表示データを生成し、音出力ユニット250及び表示ユニット260へ送る。
《支援サーバ400の構成》
図3に戻り、上記の支援サーバ400は、通信環境情報に生成及び報告の機能を有している。この支援サーバ400は、図5に示されるように、記憶手段721としての記憶装置410と、送受信部420とを備えている。また、支援サーバ400は、処理制御部440を備えている。
上記の記憶装置410は、不揮発性の記憶装置であるハードディスク装置等から構成される。記憶装置410は、通信環境情報(CCI)等の様々なデータを記憶する。この記憶装置410には、処理制御部440がアクセスできるようになっている。
通信環境情報としては、例えば、図6に示されるように仮想的に分割された領域R(m,n)(m=1,2,…;n=1,2,…)のそれぞれについての個別通信環境情報RCI(m,n)が登録されている(図7参照)。ここで、個別通信環境情報RCI(m,n)は、図8に示されるように、管轄基地局の位置情報BSP(m,n)、受信パワー情報RPI(m,n)及び受信レート情報RRI(m,n)を含んでいる。
上記の受信パワー情報RPI(m,n)は、図9に示されるように、実測情報報告の有無と、受信パワー値とを含んでいる。ここで、実測情報報告の有無により、当該受信パワー値が、実測情報に基づくものであるか否かを判定できるようになっている。
上記の受信レート情報RRI(m,n)は、図10に示されるように、曜日ごとの受信レート情報を含んでいる。この曜日ごとの受信レート情報は、予め定められた時間帯ごとの受信レート情報を含んでいる。そして、時間帯ごとの受信レート情報は、受信レート値及び実測情報報告の有無を含んでいる。ここで、実測情報報告の有無により、当該受信レート値が、実測情報に基づくものであるか否かを判定できるようになっている。
なお、受信パワー情報RPI(m,n)及び受信レート情報RRI(m,n)から、領域R(m,n)における通信状態の情報が構成されるようになっている。
図5に戻り、上記の送受信部420は、ネットワークシステム500との通信制御を行う。この送受信部420は、ネットワークシステム500から受信したデータを処理制御部440へ送る。また、送受信部420は、処理制御部440から受信したデータをネットワークシステム500へ送る。送受信部420を利用することにより、支援サーバ400は、車両CRk(k=0,1,…)に搭載された装置との間で通信を行うことができるようになっている。
上記の処理制御部440は、支援サーバ400の全体を統括制御する。この処理制御部440は、中央処理装置(CPU)及びその周辺回路を備えて構成されている。処理制御部440が様々なプログラムを実行することにより、上記の各種機能が実現されるようになっている。こうした機能の中に、上述した第1実施形態における収集手段722、生成手段723及び報告手段724としての機能も含まれている。
ここで、処理制御部440は、車両CRk(k=0,1,…)からの実測情報を、ネットワークシステム500及び送受信部420を介して受けると、当該実測情報を収集する。引き続き、処理制御部440は、収集された実測情報及び記憶装置410内の通信環境情報に基づいて、後述するようにして新たな通信環境情報を生成して、記憶装置410内に登録する。
また、処理制御部440は、ナビゲーション装置200Aからの通信環境情報の取得要求を、ネットワークシステム500及び送受信部420を介して受けると、当該取得要求に対応する通信環境情報を記憶装置410から読み取る。そして、処理制御部440は、読み取り結果を、送受信部420及びネットワークシステム500を介して、ナビゲーション装置200Aへ送る。
なお、車両CR0以外の車両CRj(j=1,…)にも、上記のナビゲーション装置200Aと同様に、上述した計測手段及び送信手段の機能を有する車載装置が搭載されている。そして、当該車載装置が、通信状態を計測し、計測位置及び計測日時が付加された実測情報として支援サーバ400へ送信するようになっている。
<動作>
次に、上記のように構成されたルート決定支援装置100の動作について、ルート決定に際しての支援処理に主に着目して説明する。
《通信環境情報の生成》
まず、支援サーバ400の記憶装置410内の通信環境情報(CCI)の生成処理について説明する。
かかる通信環境情報の生成処理に際しては、図11に示されるように、ステップS11において、車両CRkのそれぞれの車載装置(車両CR0の場合には、ナビゲーション装置200A)による実測情報の取得処理が行われる。以下、この取得処理について、ナビゲーション装置200Aにおける取得処理を例示して説明する。
このステップS11では、図12に示されるように、まず、ステップS21において、定期的な通信状態の計測タイミングとなった時点で、ナビゲーション装置200Aの制御ユニット210Aが、通信状態を計測する。この計測に際して、制御ユニット210Aは、基地局520からの受信信号の受信パワーを無線通信ユニット240から取得する。また、この時点でコンテンツサーバ600からのコンテンツデータを受信している場合には、制御ユニット210Aは、当該コンテンツデータの受信レートを計測する。
引き続き、ステップS22において、制御ユニット210Aが、センサインターフェイス280から報告された走行センサデータ、GPS受信ユニット285から報告されたGPSデータ及び記憶装置220Aに記憶されているナビゲーション用情報における地図データに基づいて、いわゆるマップマッチングの手法を用いて得られる車両CR0の現在位置を計測位置として特定する。また、制御ユニット210Aが、GPSデータにおける計時結果及び内部タイマの計時結果に基づいて、現在日時を計測日時として特定する。
次に、ステップS23において、制御ユニット210Aが、計測された通信状態に計測位置及び計測日時を付加した実測情報を生成する。そして、ステップS24において、制御ユニット210Aが、当該実測情報を無線通信ユニット240へ送る。この結果、図11に示されるように、実測情報(MDT)が、ネットワークシステム500を介して、支援サーバ400へ送られる。
なお、他の車両CRj(j=1,…)の車載装置においても上記のステップS21〜S24と同様の処理が行われて、実測情報(MDT)が、ネットワークシステム500を介して、支援サーバ400へ送られる。
この実測情報(MDT)を受けると、ステップS12において、支援サーバ400により、通信環境情報の生成処理が行われる。このステップS12では、図13に示されるように、まず、ステップS31において、送受信部420を介して車両CRk(k=0,1,…)のいずれかからの実測情報を受けると、処理制御部440が、当該実測情報を収集する。
次に、ステップS32において、処理制御部440は、更新対象となる通信状態の登録値を記憶装置410から読み取る。かかる読取処理に際して、処理制御部440は、まず、収集された実測情報における計測位置及び計測日時を特定する。引き続き、処理制御部440は、特定された計測位置及び計測日時に対応する領域、曜日及び時間帯における通信状態の登録値を、記憶装置410から読み取る。
次いで、ステップS33において、処理制御部440は、ステップS32における読み取り結果と、通信状態の値とに基づいて、新たな通信状態情報を算出する。かかる算出処理に際して、処理制御部440は、読み取られた通信状態における受信パワーの登録値が、実測情報に基づくものであるか否かの第1判定を行う。この第1判定の結果が否定的であった場合には、処理制御部440は、当該実測情報における受信パワー値を、当該実測情報に対応する領域、曜日及び時間帯における新たな受信パワー値に決定する。
一方、第1判定の結果が肯定的であった場合には、処理制御部440は、当該実測情報における受信パワー値と、読み取られた通信状態における受信パワーの登録値とについて、受信パワーに関する所定の重み付け加算を行って、当該実測情報に対応する領域、曜日及び時間帯における新たな受信パワー値を算出する。
受信パワーに関する所定の重み付け加算で使用される重みは、実験、シミュレーション、経験等により予め定められる。
次に、処理制御部440は、当該実測情報に受信レート値が含まれているか否かの第2判定を行う。この第2判定の結果が否定的であった場合には、処理はステップS34へ進む。
上記の第2判定の結果が肯定的であった場合には、処理制御部440は、読み取られた通信状態における受信レートの登録値が、実測情報に基づくものであるか否かの第3判定を行う。この第3判定の結果が否定的であった場合には、処理制御部440は、当該実測情報における受信レート値を、当該実測情報に対応する領域、曜日及び時間帯における新たな受信レート値に決定する。
一方、第3判定の結果が肯定的であった場合には、処理制御部440は、当該実測情報における受信レート値と、読み取られた通信状態における受信レートの登録値とについて、受信レートに関する所定の重み付け加算を行って、当該実測情報に対応する領域、曜日及び時間帯における新たな受信レート値を算出する。そして、処理はステップS34へ進む。
なお、受信レートに関する所定の重み付け加算で使用される重みは、実験、シミュレーション、経験等により予め定められる。
ステップS34では、処理制御部440が、記憶装置410における当該実測情報に対応する領域と日時との組み合わせにおける受信状態情報を、上記のようにして求められた新たな受信状態情報に更新する。
引き続き、処理制御部440は、記憶装置410内において、受信状態情報が更新された領域と日時との組み合わせに対して、位置的、時間的な周辺の通信状態情報として、実測情報に基づいていないものがあるか否かの第4の判定を行う。この第4の判定の結果が否定的であった場合には、ステップS12における新たな通信環境情報の生成処理が終了する。
一方、第4の判定の結果が肯定的であった場合には、処理制御部440は、位置的又は時間的な周囲において実測情報に基づく通信状態が得られている領域と日時との組み合わせについての通信状態の登録値(すなわち、上記の更新結果を含む)に基づいて推定する。すなわち、いずれかの日時についての実測情報が得られている実測領域に関しては、実測情報が報告されていない日時である未実測日時のそれぞれについて、当該実測領域において実測情報が報告されている日時の通信状態の登録値を考慮して、通信状態を推定する。また、いずれの日時についても実測情報が得られていない未実測領域に関しては、実測情報に基づく通信状態が得られている領域の登録値を考慮して、通信状態を推定する。そして、処理制御部440は、推定結果により、通信環境情報を更新する。この更新が終了すると、ステップS12における新たな通信環境情報の生成処理が終了する。
以後、複数の車両CRk(k=0,1,…)の車載装置のいずれかからの新たな実測情報を受けるたびに、支援サーバ400が、上記のステップS12の処理を実行することにより、新たな通信環境情報が生成される。
《通信環境の提示処理》
次に、ルート決定支援装置100による通信環境の提示処理について説明する。
この提示処理では、利用者により目的地が操作入力ユニット270に入力されると、図14に示されるように、ナビゲーション装置200Aの制御ユニット210Aが、その目的地指定(TPS)を受ける。この目的地指定を受けると、制御ユニット210Aが、ステップS13において、通信環境情報の要求(CCQ:以下、「取得要求」と呼ぶ)を、無線通信ユニット240及びネットワークシステム500を介して、支援サーバ400へ送る。
なお、本第1実施例では、制御ユニット210Aが、取得要求において、車両CR0の現在位置及び目的地を指定するようになっている。
支援サーバ400では、送受信部420を介して取得要求を受けると、ステップS14において、処理制御部440が、通信環境情報の返送処理を行う。この返送処理では、まず、処理制御部440が、当該取得要求に対応する通信環境情報、すなわち、車両CR0の現在位置から目的地までの走行に際して通過する可能性がある領域に関する個別通信環境情報を記憶装置410Aから読み取る。そして、処理制御部440は、読み取り結果を、送受信部420及びネットワークシステム500を介して、通信環境情報データ(CCD)としてナビゲーション装置200Aへ返送する。
なお、処理制御部440による車両CR0の現在位置から目的地までの走行に際して通過する可能性がある領域の抽出は、実験、シミュレーション、経験等に基づいて予め定められたアルゴリズムを利用して行われるようになっている。
無線通信ユニット240を介してこの返送結果を受けた制御ユニット210Aは、ステップS15において、受信した通信環境情報データ及び記憶装置220A内の地図データ等を参照して、車両CR0の現在位置から目的地までの通信環境の提示を行う。かかる提示処理に際して、制御ユニット210Aは、まず、車両CR0の現在位置と、各領域との位置関係に基づいて、センサインターフェイス280を介して取得した速度情報等を考慮して、各領域についての通過予定日時を算出する。
次に、制御ユニット210Aは、当該算出結果に基づいて、各領域について提示すべき通信環境を、通信環境情報の取得結果の中から特定する。そして、制御ユニット210Aは、記憶装置220A内の地図データ等を参照して、車両CR0の現在位置から目的地までの地図画像を表示ユニット260に表示させるとともに、地図上の各領域に表示すべき通信環境のランクに対応する色彩を付するようにしている。
こうして表示ユニット260に表示された通信環境の提示例が、図15に示されている。なお、図15の提示例においては、通信環境のランクが3段階とされ、通信環境が良好である第1ランクの通信環境の領域の色を、ハッチを付さないことにより表し、通信環境が次に良好な第2ランクの通信環境の領域の色を破線ハッチで表している。そして、通信環境が悪いといえる第3ランクの通信環境の領域の色を、実線ハッチで表している。
本第1実施例では、「第1ランクの通信環境」を、コンテンツサーバ600からのストリーミング再生用データに基づくコンテンツ再生を途切れることなく行うことが問題無く行える通信環境としている。また、「第2ランクの通信環境」を、コンテンツサーバ600からのストリーミング再生用データに基づくコンテンツ再生が途切れる可能性がある通信環境としている。また、「第3ランクの通信環境」を、コンテンツサーバ600からのストリーミング再生用データを受けることができない、又は、ストリーミング再生用データに基づくコンテンツ再生における途切れが高頻度で発生する通信環境としている。
以上説明したように、本第1実施例では、支援サーバ400が、基地局520からの受信波の受信パワー及びコンテンツサーバ600からの受信データの受信レートを含む通信状態の複数の車両CRk(k=0,1,…)における計測結果、計測位置及び計測日時を含む実測情報に基づいて、複数の領域のそれぞれについての日時情報に関連付けられた通信状態情報を含む通信環境情報を生成して、記憶する。そして、ナビゲーション装置200Aにおいて目的地が指定されると、ナビゲーション装置200Aは、支援サーバ400から通信環境情報を取得し、取得された通信環境情報に基づき、車両CR0の現在位置から目的地までの通信環境の提示を行う。
したがって、本第1実施例によれば、車両CR0とともに移動するナビゲーション装置200Aにおけるコンテンツサーバ600からの受信データの受信レートを適切に確保するためのルート決定に際して、利用者に対して適切な支援を行うことができる。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例を、図16〜図18を主に参照しつつ説明する。
図16には、本発明の第2実施例のルート決定支援装置としてのナビゲーション装置200Bの概略的な構成、及び、ナビゲーション装置200Bとデータ通信を行う各種装置が示されている。なお、ナビゲーション装置200Bは、上述した第2実施形態のルート決定支援装置700Bの一態様となっており、車両CRとともに移動する要素のみから、ルート決定支援装置が構成されるようになっている。
<構成>
上記のナビゲーション装置200Bは、図17に示されるように、上述した第1実施例のナビゲーション装置200Aと比べて、制御ユニット210Aに代えて制御ユニット210Bを備える点、及び、記憶装置220Aに代えて記憶手段731としての記憶装置220Bを備える点のみが異なっている。以下、これらの相違点に主に着目して説明する。
上記の記憶装置220Bは、上述した記憶装置220Aと同様に、不揮発性の記憶装置であるハードディスク装置等から構成される。この記憶装置220Bは、記憶装置220Aと比べて、通信環境情報(CCI)を更に記憶している点が異なっている。なお、記憶装置220Bに記憶される通信環境情報は、上述した記憶装置410に記憶される通信環境情報と同様に構成されている。
上記の制御ユニット210Bは、上述した制御ユニット210Aと同様に、中央処理装置(CPU)及びその周辺回路を備えて構成されている。制御ユニット210Bが様々なプログラムを実行することにより、上記の各種機能が実現されるようになっている。こうした機能の中に、上述した第2実施形態における計測手段732、生成手段733及び制御手段711Bとしての機能も含まれている。
この制御ユニット210Bは、制御ユニット210Aと比べて、送信手段の機能に代えて、生成手段733としての機能を実現する点が主に異なっている。なお、制御ユニット210Bは、生成手段733としての機能の実現に際して、上述した処理制御部440による生成手段723の機能を実現する場合と同様の処理を行うようになっている。
<動作>
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置200Bの動作について、ルート決定に際しての支援処理に主に着目して説明する。
《通信環境情報の生成》
まず、ナビゲーション装置200Bによる記憶装置220B内の通信環境情報の生成処理について説明する。
この生成処理では、図18に示されるように、まず、ステップS51において、ナビゲーション装置200Bの制御ユニット210Bが、実測情報の取得時期となったか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS51:N)には、ステップS51の処理が繰り返される。
一方、実測情報の取得時期となり、ステップS51における判定の結果が肯定的となると(ステップS51:Y)、処理はステップS52へ進む。この後、ステップS52〜S54において、制御ユニット210Bが、上述した第1実施例のステップS21〜S23(図12参照)における制御ユニット210Aによる処理と同様の処理を行って、実測情報を生成する。
すなわち、制御ユニット210Bは、ステップS52において、基地局520からの受信信号の受信パワーを無線通信ユニット240から取得するとともに、この時点でコンテンツサーバからのコンテンツデータを受信している場合には、当該コンテンツデータの受信レートを計測する。引き続き、制御ユニット210Bは、ステップS53において、車両CRの現在位置を計測位置として特定するとともに、現在日時を計測日時として特定する。そして、制御ユニット210Bは、ステップS54において、計測された通信状態に計測位置及び計測日時を付加した実測情報を生成する。
次いで、ステップS55〜S57において、制御ユニット210Bが、上述した第1実施例のステップS32〜S34(図13参照)における処理制御部440による処理と同様の処理を行う。この結果、新たな通信環境情報が生成されて、記憶装置220B内に記憶される。
すなわち、制御ユニット210Bは、ステップS55において、実測情報に対応し、更新対象となる通信状態の登録値を記憶装置220Bから読み取る。引き続き、制御ユニット210Bは、ステップS56において、ステップS55における読み取り結果と、実測情報における通信状態の値とに基づいて、新たな通信状態情報を算出する。そして、制御ユニット210Bは、ステップS57において、記憶装置220Bにおける当該実測情報に対応する領域と日時との組み合わせにおける受信状態情報を、新たな受信状態情報に更新することにより、新たな通信環境情報を生成する。
こうして新たな実測情報に基づく新たな通信環境情報の生成が終了すると、処理はステップS51へ戻る。以後、ステップS51〜S57の処理が繰り返され、新たな実測情報の取得時期となるたびに、新たな通信環境情報が生成されて、記憶装置220B内に記憶される。
《通信環境の提示処理》
次に、ナビゲーション装置200Bによる通信環境の提示処理について説明する。
この提示処理では、ナビゲーション装置200Bの制御ユニット210Bが、通信環境情報を記憶装置220Bから直接的に読み取ることを除いて、上述した第1実施例のステップS15における制御ユニット210Aの場合と同様の処理を行う。この結果、車両CRの現在位置から目的地までの地図画像において、地図上の各領域における通信環境が、表示ユニット260に表示される。
以上説明したように、本第2実施例では、ナビゲーション装置200Bが、基地局520からの受信波の受信パワー及びコンテンツサーバ600からの受信データの受信レートを含む通信状態を計測するとともに、計測結果、計測位置及び計測日時を含む実測情報に基づいて、複数の領域のそれぞれについての日時情報に関連付けられた通信状態情報を含む通信環境情報を生成して、記憶装置220B内に記憶する。そして、ナビゲーション装置200Bにおいて目的地が指定されると、ナビゲーション装置200Bは、記憶装置220Bから通信環境情報を読み取り、車両CRの現在位置から目的地までの通信環境の提示を行う。
したがって、本第2実施例によれば、上述した第1実施例と同様に、車両CRとともに移動するナビゲーション装置200Bにおけるコンテンツサーバ600からの受信データの受信レートを適切に確保するためのルート決定に際して、利用者に対して適切な支援を行うことができる。
[実施例の変形]
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の第1及び第2実施例では、通信環境のランク付けを3段階で行うようにしたが、通信環境のランク付けは、任意の複数段階で行うようにすることができる。
また、上記の第1及び第2実施例では、通信環境のランクに対応した色彩を地図上の各領域に付するようにしたが、模様や透明度を変化させるようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施例では、通信環境の提示制御を、表示ユニット260への表示画像を制御することにより行うことにしたが、音出力ユニット250からの音声出力を併用することもできる。
また、通信環境のランク付けに際して、再生対象となるコンテンツの種類にかかわらず、一律の基準に基づいてランク付けを行うようにすることもできる。また、再生対象となるコンテンツの種類を指定できるようにし、当該コンテンツの種類に応じて、ランク付けの基準を変更するようにすることもできる。
また、第1実施例におけるナビゲーション装置200A若しくは支援サーバ400、又は第2実施例のナビゲーション装置200Bによって、通信環境を考慮しないルート探索を行うようにしてもよい。ルート探索を行った場合には、探索されたルートを、通信環境とともに、表示ユニット260に表示させるようにすることができる。
また、上記の第1及び第2実施例では、実測情報が報告されていない領域と日時との組み合わせに関する通信状態の推定に際して、各領域を管轄する基地局の位置を考慮しなかったが、当該基地局の位置を更に考慮して推定を行うようにしてもよい。さらに、いずれの日時についても実測情報が報告されていない未実測領域については、当該基地局の位置のみを考慮して推定を行うようにしてもよい。
また、上記の第1実施例では、自車の走行時に測定した実測情報を支援サーバへ送ることとし、支援サーバのみが通信環境情報を記憶するための記憶装置を備えるようにした。これに対し、自車の走行時に測定した実測情報を自車に設置された記憶装置に記憶させるようにするとともに、第三者により計測された実測情報に基づいて生成された通信環境情報を支援サーバから取得するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施例では、実測情報が報告されていない領域と日時との組み合わせについて通信状態を推定し、推定結果を記憶装置内に登録しておくようにした。これに対し、記憶装置には実測情報に基づく登録値のみを記憶しておき、通信環境の情報を提示する時点で、必要に応じて、実測情報が報告されていない領域と日時との組み合わせについての通信状態を推定するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施例では、ナビゲーション装置が、コンテンツサーバとの通信による受信データに基づくコンテンツ再生機能を有するようにしたが、ナビゲーション装置からコンテンツ再生機能を切り離し、別途にコンテンツ再生機能を有する装置を用意するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施例では、移動体とともに移動する装置をナビゲーション装置としたが、移動体とともに移動する装置は、携帯電話装置等であってもよい。
また、上記の第1及び第2実施例では、コンピュータによるプログラムの実行により、記憶手段を除く各手段の機能を実現するようにしたが、これらの各手段の全部又は一部を、専用のLSI(Large Scale Integrated circuit)等を用いたハードウエアにより構成するようにしてもよい。
本発明は、第1の観点からすると、移動体の移動ルートの決定の支援を行うルート決定支援装置であって、複数の移動体により計測された通信状態の計測結果と、前記計測されたときの計測日時及び計測位置の情報とを含む実測情報に基づいて、複数の領域のそれぞれについて生成された通信環境情報を取得する取得手段と;前記通信環境情報を記憶する記憶手段と;利用者に対して情報を提示する情報提示手段と;前記移動体の現在位置及び現在日時、並びに前記通信環境情報に基づいて、前記移動体の現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境に関する情報を前記情報提示手段に提示させる制御手段と;を備えることを特徴とするルート決定支援装置である。
本発明は、第2の観点からすると、移動体の移動ルートの決定の支援を行うルート決定支援方法であって、複数の移動体により計測された通信状態の計測結果と、前記計測されたときの計測日時及び計測位置の情報とを含む実測情報に基づいて、複数の領域のそれぞれについて生成された通信環境情報を取得する通信環境取得工程と;前記移動体の現在位置及び現在日時を特定する特定工程と;前記特定工程における特定結果及び前記通信環境取得工程における取得結果に基づき、前記移動体の現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境の提示を行う提示工程と;を備えることを特徴とするルート決定支援方法である。

Claims (13)

  1. 移動体の移動ルートの決定の支援を行うルート決定支援装置であって、
    複数の領域のそれぞれについての日時情報に関連付けられた通信状態情報を含む通信環境情報を記憶する記憶手段と;
    利用者に対して情報を提示する情報提示手段と;
    前記移動体の現在位置及び現在日時、並びに前記通信環境情報に基づいて、前記移動体の現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境に関する情報を前記情報提示手段に提示させる制御手段と;
    を備えることを特徴とするルート決定支援装置。
  2. 前記移動体とともに移動する移動端末装置と;
    前記移動端末装置と通信可能な支援サーバと;を備え、
    前記移動端末装置は、前記情報提示手段と、前記制御手段とを備え、
    前記支援サーバは、前記記憶手段に加えて、
    複数の移動体のそれぞれが計測した位置及び日時における通信状態の実測情報を収集する収集手段と;
    前記収集手段による収集結果に基づいて、前記通信環境情報を生成し、前記記憶手段に記憶させる生成手段と;
    前記移動端末装置からの取得要求に応答して、前記通信環境情報を前記移動端末装置へ送る報告手段と;を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のルート決定支援装置。
  3. 前記移動体は、前記複数の移動体に含まれ、
    前記移動端末装置は、
    前記通信状態を計測する計測手段と;
    前記計測手段による計測結果に計測日時及び計測位置が付加された情報を、前記実測情報として前記支援サーバへ送る送信手段と;を更に備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載のルート決定支援装置。
  4. 前記通信状態を計測する計測手段と;
    前記計測手段による計測結果に計測日時及び計測位置が付加された情報である実測情報に基づいて、前記通信環境情報を生成し、前記記憶手段に記憶させる生成手段と;を更に備え、
    前記移動体とともに移動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のルート決定支援装置。
  5. 前記生成手段は、
    前記複数の領域の内で、いずれかの日時における実測情報が報告されている領域である実測領域のそれぞれについては、前記実測領域のそれぞれに対応する実測情報に基づいて、前記実測領域のそれぞれに関する通信環境情報を生成し、
    前記複数の領域の内で、いずれの日時についても前記実測情報が報告されていない領域である未実測領域のそれぞれについては、前記実測領域に関する通信環境情報を考慮して推定することにより、前記未実測領域のそれぞれに関する通信環境情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のルート決定支援装置。
  6. 前記生成手段は、
    前記複数の領域の内で、いずれかの日時における実測情報が報告されている領域である実測領域のそれぞれについては、前記実測領域のそれぞれに対応する実測情報に基づいて、前記実測領域のそれぞれに関する通信環境情報を生成し、
    前記複数の領域の内で、いずれの日時についても前記実測情報が報告されていない領域である未実測領域のそれぞれについては、前記未実測領域を管轄する基地局の位置を考慮して推定することにより、前記未実測領域のそれぞれに関する通信環境情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のルート決定支援装置。
  7. 前記生成手段は、前記実測領域において実測情報が報告されていない日時である未実測日時のそれぞれについては、前記実測領域において前記実測情報が報告されている日時の通信環境情報を考慮して推定することにより、前記未実測日時のそれぞれに関する通信環境情報を生成する、ことを特徴とする請求項5又は6に記載のルート決定支援装置。
  8. 前記通信状態情報には、コンテンツサーバから送信されたデータの前記移動体における受信レートが含まれる、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のルート決定支援装置。
  9. 前記日時情報には、時間帯及び曜日が含まれる、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のルート決定支援装置。
  10. 前記情報提示手段は、画像表示手段を含み、
    前記制御手段は、地図上における前記移動体の現在位置と目的地と間の各領域に、前記移動体が前記各領域に移動すると推定される日時に対応する前記各領域の通信環境を前記画像表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のルート決定支援装置。
  11. 移動体の移動ルートの決定の支援を行うルート決定支援方法であって、
    複数の領域のそれぞれについての日時情報に関連付けられた通信状態情報を含む通信環境情報を取得する通信環境取得工程と;
    前記移動体の現在位置及び現在日時を特定する特定工程と;
    前記特定工程における特定結果及び前記通信環境取得工程における取得結果に基づき、前記移動体の現在位置と目的地との間の領域のそれぞれにおける通信環境の提示を行う提示工程と;
    を備えることを特徴とするルート決定支援方法。
  12. 請求項11に記載のルート決定支援方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とするルート決定支援プログラム。
  13. 請求項12に記載のルート決定支援プログラムが、演算手段により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
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