JP2022060882A - 通信制御装置、方法、プログラム、及び車両 - Google Patents

通信制御装置、方法、プログラム、及び車両 Download PDF

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Abstract

【課題】移動中においてもデータベースに格納された接続情報を好適に更新することができる通信制御装置を提供する。【解決手段】通信制御装置が外部機器に接続可能な位置とこの位置において利用可能な通信方式とを少なくとも対応付けた通信可能性情報を記憶する記憶部と、通信制御装置及び外部機器の少なくとも一方からの要求に基づいて通信可能性情報の更新を制御する更新制御部と、通信制御装置が移動する予定経路を取得する取得部と、通信可能性情報の更新を制御するために通信制御装置が移動する間に通信制御装置と外部機器とで実施する通信を、予定経路、通信可能性情報、及び要求される通信内容に基づいて制御する制御部と、制御部の制御に基づいて通信制御装置と外部機器との通信を実行する通信部と、を備え、更新制御部は、通信制御装置と外部機器との通信において収集した更新に必要なデータに基づいて通信可能性情報を更新する、通信制御装置。【選択図】図1

Description

本開示は、複数の通信方式を用いて外部機器に接続可能な通信制御装置などに関する。
インターネットなどのネットワークに接続するための通信手段として複数の通信方式(セルラー(4G/5G)や無線LANなど)を実装する移動機器では、複数の通信方式の中から移動機器の置かれた状況に応じた最適な1つの通信方式を自動又は手動で選択することが行われている。
複数の通信方式の中から最適な1つの通信方式を自動的に選択する手法の1つとして、特許文献1に開示された技術がある。この技術では、接続優先順位、位置、移動速度、及び接続可能な通信方式などを示した接続情報を、移動機器が備えるデータベースに予め格納しておく。そして、この技術では、移動機器の位置情報や移動速度情報とデータベースに格納された接続情報とに基づいて、ネットワークへの接続手段として最適な通信方式を自動的に切り替える制御を行っている。
特開2001-309445号公報
上述した特許文献1に開示された技術のように、データベースに格納された接続情報を用いて移動する際の移動機器の通信方式を切り替える場合、接続情報に欠落する箇所があったり、接続情報の内容が古かったりすると、通信方式を切り替えようとしたときに必要な情報が不足していたり、切り替えるべき通信方式によるネットワークへの接続ができなかったりする虞がある。このため、複数の通信方式を実装する移動機器では、移動中においてもデータベースに格納された接続情報を好適に更新できることが望ましく、接続情報の更新制御については検討の余地がある。
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、移動中においてもデータベースに格納された接続情報を好適に更新することができる通信制御装置などを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、複数の通信方式を用いて外部機器に接続可能な通信制御装置であって、通信制御装置が外部機器に接続可能な位置と、複数の通信方式のうち位置において利用可能な通信方式とを少なくとも対応付けた、通信可能性情報を記憶する記憶部と、通信制御装置及び外部機器の少なくとも一方からの要求に基づいて、通信可能性情報の更新を制御する更新制御部と、通信制御装置が移動する予定経路として第1経路を取得する取得部と、更新制御部が通信可能性情報を更新するために通信制御装置が移動する間に通信制御装置と外部機器との間で実施する通信を、第1経路、通信可能性情報、及び通信制御装置及び外部機器が要求する通信内容に基づいて制御する制御部と、制御部の制御に基づいて、通信制御装置と外部機器との通信を実行する通信部と、を備え、更新制御部は、通信制御装置と外部機器との通信において更新に必要なデータを収集し、収集したデータに基づいて通信可能性情報の更新を制御する、通信制御装置である。
また、本開示技術の他の一態様は、記憶部が記憶する、通信制御装置が外部機器に接続可能な位置と、複数の通信方式のうち位置において利用可能な通信方式とを少なくとも対応付けた、通信可能性情報を用い、通信制御装置及び外部機器の少なくとも一方から通信可能性情報の更新を要求するステップと、通信制御装置が移動する予定経路として第1経路を取得するステップと、通信可能性情報を更新するために通信制御装置が移動する間に通信制御装置と外部機器との間で実施する通信を、第1経路、通信可能性情報、及び通信制御装置及び外部機器が要求する通信内容に基づいて制御するステップと、制御するステップの制御に基づいて、通信制御装置と外部機器との通信を実行し、更新に必要なデータを収集するステップと、収集したデータに基づいて通信可能性情報の更新を制御するステップと、を含む、複数の通信方式を用いて外部機器に接続可能な通信制御装置のコンピューターが実行する通信制御方法や、通信制御装置のコンピューターに実行させる制御プログラムである。
上記本開示の通信制御装置などによれば、移動中においてもデータベースに格納された接続情報を好適に更新することができる。
第1の実施形態に係る通信制御装置とその周辺部の機能ブロック図 通信可能性データベースが記憶する通信可能性情報の一例を示す図 第1の実施形態に係る通信制御装置が実行する通信制御の処理手順を示すフローチャート 第1の実施形態に係る通信制御装置が実行する通信制御の処理手順を示すフローチャート 第1の実施形態に係る通信制御装置が実行する他の通信制御の処理手順を示すフローチャート 第1の実施形態に係る通信制御装置が実行する他の通信制御の処理手順を示すフローチャート 第2の実施形態に係る通信制御装置とその周辺部の機能ブロック図
本開示の通信制御装置は、自装置が記憶する外部機器に接続可能な位置とその位置において利用可能な通信方式とを対応付けた通信可能性情報を、自装置が移動を予定している経路と要求される更新内容とに基づいて更新する。これにより、通信可能性情報における欠落した箇所や作成日時が古くなった箇所の情報などを、自装置の移動中でも好適に更新できるので、予定経路、通信可能性情報、及び自装置の実装アプリケーションで発生した通信ニーズが要求する通信内容に基づいて、自装置が移動する間にアプリケーションが外部機器との通信に用いる最適な通信方式を事前に正確に予測することができる。従って、予定した位置で自装置がセンターに接続できなかったり、自装置がセンターに接続できても希望する通信帯域が得られなかったり、センターとの接続に掛かる通信コストが不必要に高くなったり、することなどを回避できる。
本開示の通信制御装置は、複数の通信方式を用いて外部機器に接続可能な装置である。以下、本開示の各実施形態について、通信制御装置が車両などの移動機器に搭載された例を挙げて、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
[構成]
図1は、本開示の第1の実施形態に係る通信制御装置100とその周辺部の機能ブロック図である。図1に例示した機能ブロックは、車両に搭載された通信制御装置100と、通信制御装置100に接続されるセンター500と、を備える。このセンター500は、通信制御装置100以外の図示しない1つ以上の他の通信制御装置と接続することができる。
センター500は、通信制御装置100と通信を行うことで、通信制御装置100が有するサービスの提供を受けたり、自らが有するサービスを通信制御装置100に提供したりすることを行う、車両以外の外部機器である。また、センター500は、通信制御装置100が備える通信可能性情報(後述する)を管理しており、必要に応じてこの通信可能性情報に関してデータベースの全部又は一部を更新するための要求(以下「センターDB更新要求」という)を通信制御装置100に出力することができる。センターDB更新要求は、センター500が自ら発生させたものでもよいし、センター500と接続された一の車両で発生した要求を他の車両に仲介したものでもよい。このセンター500は、例えば、サーバーなどの固定設備であってもよいし、スマートフォンなどの移動端末であってもよい。
通信制御装置100は、電源状態検出部110と、通信制御部120と、外部通信アプリケーション部130と、外部通信部140と、経路決定部150と、データベース(DB)更新制御部160と、を備える。
電源状態検出部110は、現在の通信制御装置100の電源状態を検出したり、後述する経路決定部150が出力する予定経路に基づいて将来の通信制御装置100の電源状態を推定したり、することができる。通信制御装置100の電源状態とは、通信制御装置100が内蔵するバッテリー(図示せず)の蓄電量や充放電の状態などである。例えば、通信制御装置100がプラグイン充電可能な電動車両(PHV)に搭載されている場合には、車両の充放電の状態として、モータージェネレータで発電しており車載バッテリーへの充電が可能な状態である「IG状態」、モータージェネレータで発電しておらず車載バッテリーへの充電がされない状態である「+B状態」、及び外部電源設備から車載バッテリーにプラグインで充電を行っている状態である「PlugIn状態」など、を設定することができる。また、電源状態検出部110は、現在の通信制御装置100が使用できる電力を検出したり、予定経路上で通信制御装置100が使用できる電力を推定したり、することができる。電源状態検出部110は、通信制御装置100の電源状態及び使用可能電力に関する情報を通信制御部120に出力する。
外部通信アプリケーション部130は、通信制御装置100に実装されるアプリケーションを含み、センター500と通信することによって所定のサービスを実施することができる。本実施形態では、外部通信アプリケーション部130として、第1アプリ131、第2アプリ132、及び第3アプリ133の3つのアプリケーションが実装されている例を示しているが、通信制御装置100に実装されるアプリケーションの数は、これに限られるものではない。
外部通信アプリケーション部130は、第1アプリ131、第2アプリ132、及び第3アプリ133の1つ又は複数から発生するデータ送信の要求及び/又はデータ受信の要求(以下「通信ニーズ」という)を、通信制御部120に出力する。通信ニーズには、通信に要求される内容(通信内容)として、通信するデータの量(通信データ量)、通信の遅延が許容される時間(許容通信遅延時間)、通信を中断してよいか否か(通信中断可否)、及び許容される通信のためのコスト(許容通信コスト)の少なくとも1つに関する制約情報が含まれている。また、外部通信アプリケーション部130は、通信ニーズを実現するために許可された外部通信部140の通信方式及び通信タイミングに関する通知を、通信制御部120から受け取る。そして、外部通信アプリケーション部130は、通信制御部120から受け取った通知に基づいて、外部通信部140を介したセンター500へのデータ送信又はセンター500からのデータ受信を実施する。
外部通信アプリケーション部130に実装されるアプリケーションとしては、車両の走行中に収集した所定のデータ(フィールドデータ)をセンター500に随時アップロードするアプリケーション(FOT(Field of Test)アプリ)を例示できる。また、外部通信アプリケーション部130に実装されるアプリケーションとしては、経路案内をするために必要な地図データを適宜取得するナビゲーション、所謂ハイブリッドナビゲーションに用いられる走行予定先の地図データをセンター500からダウンロードするアプリケーション(ハイブリッドナビアプリ)を例示できる。また、外部通信アプリケーション部130に実装されるアプリケーションとしては、センター500からの要求に基づいて、車両の状態に関するデータなどをセンター500にアップロードするアプリケーション(リモートサービスアプリ)が考えられる。また、外部通信アプリケーション部130に実装されるアプリケーションとしては、ECUなどのソフトウエアを更新するための更新プログラムをセンター500からダウンロードするアプリケーション(OTA(Over The Air)アプリ)を例示できる。
外部通信部140は、通信制御装置100をセンター500に直接又はネットワークを介して接続するための通信インタフェースである。この外部通信部140は、通信制御部120の制御に基づいて、通信制御装置100とセンター500との通信を実行する。本実施形態の外部通信部140は、通信手段として、セルラー4Gの通信方式を用いる第1通信部141、セルラー5Gの通信方式を用いる第2通信部142、無線LANの通信方式を用いる第3通信部143、及び有線LANの通信方式を用いる第4通信部144を備えている例を示している。なお、外部通信部140が備える通信部の数や扱う通信方式は、図示したものに限られるものではない。なお、外部通信部140は、第1通信部141、第2通信部142、第3通信部143、及び第4通信部144のそれぞれが正常に動作しているか否かを示す動作情報を、通信制御部120やデータベース更新制御部160に出力してもよい。
経路決定部150は、通信制御装置100が移動(走行)する予定経路を決定することができる。この経路決定部150には、一例として、地図データに基づいて目的地点までの経路案内を行うナビゲーション機能や、車両が全ての運転制御を行う自動運転機能や、ACC(Adaptive Cruise Control)などの車両が運転の一部の制御を支援する運転支援機能が含まれる。経路決定部150は、これらの機能が決定した予定経路に関する情報(通過位置、通過位置間の移動速度など)を通信制御部120に出力する。また、経路決定部150は、通信制御部120から代替経路が提案された場合、現在の予定経路を代替経路に変更するか否かを、安全性や移動ニーズ(到着時刻、移動コスト、快適性など)によって定められる所定の条件に基づいて判断することができる。
通信制御部120は、外部通信アプリケーション部130に実装されるアプリケーションが所定のサービスを実施するために、又はデータベース更新制御部160によって後述する通信可能性情報を更新するために、通信制御装置100とセンター500との間で行われる通信を制御する。この通信制御部120は、通信可能性予測部121と、通信可能性データベース(DB)122と、経路検討部123と、通信方策決定通知部124と、を含む。
通信可能性データベース122は、通信制御装置100がセンター500に接続可能な位置と、外部通信部140が備える複数の通信方式のうち各位置において利用可能な通信方式とを少なくとも対応付けた、通信可能性情報を記憶する記憶部である。図2に、通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報の一例を示す。
図2に示す通信可能性情報では、各位置における時刻ごとに、通過速度、通信可能方式、通信可能帯域、天候、送受信電力、切断率、及び誤り率が、それぞれ対応付けて記憶されている。位置は、一例として、緯度経度で示される地点(いわゆる地図データでいうノード)や、2つの地点を結んだ直線(同リンク)や、4つの地点で囲まれた領域(同メッシュ)などである。時刻は、基本的には時分の情報であり、さらに月、日、曜日などの情報を含んでもよい。通過速度は、通信制御装置100がその位置を通過したときの速度である。なお、位置が直線や領域の場合には、ある箇所における速度の瞬時値であってもよいし、速度の平均値や最大値としてもよい。通信可能方式は、その位置において各時刻及び通過速度の条件下で通信制御装置100が利用可能な通信方式を示す。通信可能帯域は、その位置において各時刻、通過速度、及び通信方式の条件下で通信制御装置100が利用可能な通信帯域を示す。天候は、晴れ、雨、雪などの気象状態であり、その位置及び時刻において各通過速度、通信可能方式、及び通信可能帯域を得られたときの天候を示す。送受信電力は、その位置において各時刻、通過速度、通信方式、及び天候の条件下で通信制御装置100が送受信可能な電力を示す。切断率は、その位置において各時刻、通過速度、通信方式、通信可能帯域、天候、及び送受信電力の条件下で通信制御装置100とセンター500との通信が切断されてしまう割合を示す。誤り率は、その位置において各時刻、通過速度、通信方式、通信可能帯域、天候、及び送受信電力の条件下で通信制御装置100とセンター500との通信に誤りが生じてしまう割合を示す。なお、上述した天候、送受信電力、切断率、及び誤り率の情報は、省略してもかまわない。また、通信制御装置100の通信アンテナの取り付け場所に応じて通信可能性情報が異なるような場合には、通信アンテナの取り付け場所ごとに通信可能性情報を記憶していてもよい。
通信可能性予測部121は、経路決定部150が決定した予定経路を取得する。そして、通信可能性予測部121は、通信制御装置100の状態に関する情報(位置、速度など)及び通信制御装置100の周辺の状態に関する情報(時刻、天候など)と通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報とに基づいて、経路決定部150から取得した予定経路上における通信可能性を予測する。本実施形態における通信可能性とは、通信可能方式、通信可能帯域、送受信電力、切断率、及び誤り率である。
通信方策決定通知部124は、少なくとも通信可能性予測部121が予測した予定経路上における通信可能性(さらには外部通信部140から出力される動作情報)に基づいて、外部通信アプリケーション部130から受け付けた通信ニーズ及び/又は後述するデータベース更新制御部160から受け付けたDB更新用の通信ニーズを実行するために最適な通信方式及び通信タイミングを決定する。通信ニーズが複数ある場合には、通信方策決定通知部124は、各通信ニーズに予め付与された優先度などに基づいて、通信ニーズごとに通信方式及び通信タイミングをそれぞれ決定する。また、通信方策決定通知部124は、さらに電源状態検出部110が検出した通信制御装置100の電源状態や予測した予定経路上の使用可能電力に基づいて、通信ニーズを実行するために最適な通信方式及び通信タイミングを決定してもよい。なお、通信方式及び通信タイミングは、通信ニーズごとではなく外部通信アプリケーション部130が実装するアプリごと(第1アプリ131、第2アプリ132、及び第3アプリ133)に決定してもよい。そして、通信方策決定通知部124は、決定した通信方式及び通信タイミングに従って、外部通信アプリケーション部130に対して該当する通信ニーズを実行するための通信方式を通知し、データベース更新制御部160に対して該当するDB更新用の通信ニーズを実行するための通信方式を通知する。
経路検討部123は、外部通信アプリケーション部130から受け付けた通信ニーズ及び/又は後述する更新要求統合部161で生成されたDB更新用の通信ニーズを実行するために最適な経路が、経路決定部150が既に決定している現在の予定経路以外に存在するか否かを検討する。この検討は、通信ニーズが要求する通信内容である通信データ量、許容通信遅延時間、通信中断可否、及び許容通信コストなど、及びDB更新用の通信ニーズが要求する通信内容である通信位置、通過速度、通信データ量、通信方式、天候など、に基づいて実施される。この検討内容の詳細については、後述する。また、経路検討部123は、さらに電源状態検出部110が検出した通信制御装置100の電源状態や予測した予定経路上の使用可能電力に基づいて、電力が削減できるか否かの項目を検討してもよい。経路検討部123は、経路の検討を行った結果、予定経路以外の最適な代替経路が存在する場合に、経路決定部150に対して代替経路への変更を提案する。
また、経路検討部123は、通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報を更新する必要があるか否かを判断することができる。更新が必要であるとする判断は、例えば、外部通信アプリケーション部130から受け付けた通信ニーズに基づいて、通信可能性情報において欠落している箇所が抽出されたり、作成日時から所定の期間が経過した古くなった箇所が抽出されたり、することなどによって実施可能である。経路検討部123は、更新が必要であると判断した通信可能性情報の箇所に関するデータベースの全部又は一部を更新するための要求(以下「ローカルDB更新要求」という)を、データベース更新制御部160に出力する。
データベース更新制御部160は、通信制御部120の通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報の更新に関する処理を制御する。このデータベース更新制御部160は、更新要求統合部161と、更新データ取得部162と、を含む。
更新要求統合部161は、経路検討部123から出力されたローカルDB更新要求及びセンター500から出力されたセンターDB更新要求について、その一方又は双方を入力する。そして、更新要求統合部161は、DB更新要求が複数ある場合にはそれらのDB更新要求を統合して、DB更新用の通信ニーズを生成する。DB更新用の通信ニーズには、通信可能性情報のうち更新すべき箇所を示す通信位置、その位置での時刻、通過速度、通信データ量、通信方式、通信帯域、電源状態、及び天候の少なくとも1つに関する制約情報が含まれている。この生成されたDB更新用の通信ニーズは、通信制御部120に出力される。また、更新要求統合部161は、DB更新用の通信ニーズに基づくセンター500との通信によって、更新データ取得部162が取得した情報に基づいて生成されたDB更新データを取得する。そして、更新要求統合部161は、取得したDB更新データを、DB更新要求を発生させた要求元に出力する。より具体的には、更新要求統合部161は、ローカルDB更新要求であれば通信制御部120に、センターDB更新要求であればセンター500に出力する。
更新データ取得部162は、DB更新用の通信ニーズを実現するために許可された外部通信部140の通信方式及び通信タイミングに関する通知を、通信制御部120から受け取る。そして、更新データ取得部162は、通信制御部120から受け取った通知に基づいて、外部通信部140を介したセンター500へのデータ送信又はセンター500からのデータ受信を実施する。この通信の実施において、更新データ取得部162は、通信可能帯域、切断率、及び誤り率などの通信可能性に関わる情報更新に必要なデータを収集する。また、更新データ取得部162は、これらの収集したデータに基づいて、通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報を更新するためのDB更新データを生成する。生成されたDB更新データは、更新要求統合部161に出力される。
なお、上述した通信制御装置100の一部又は全部は、典型的にはマイコンなどのプロセッサ、メモリ、及び入出力インタフェースなどを含んだ電子制御装置(ECU)として構成され得る。この電子制御装置は、メモリに格納されたプログラムをプロセッサが読み出して実行することによって、電源状態検出部110、通信制御部120、外部通信アプリケーション部130、外部通信部140、経路決定部150、及びデータベース更新制御部160の一部又は全部の機能を実現することができる。
[制御]
次に、図3A、図3B、図4A、及び図4Bをさらに参照して、本実施形態の通信制御装置100で行われる制御を説明する。
図3A及び図3Bは、通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報を更新する要求が発生した場合に、通信制御装置100が実行する通信制御の処理手順を示すフローチャートである。なお、図3Aの処理と図3Bの処理とは、結合子V、Wでそれぞれ結ばれる。
図3A及び図3Bに示す通信制御は、例えば、経路決定部150において通信制御装置100が移動する予定である予定経路が決定されると開始される。なお、通信制御装置100による予定経路の移動が終了するまで、本通信制御を繰り返し行ってもよい。
(ステップS301)
データベース更新制御部160は、通信制御部120によるローカルDB更新要求及びセンター500によるセンターDB更新要求について、少なくとも1つのDB更新要求が発生したか否かを判断する。DB更新要求が発生した場合は(S301、はい)、ステップS302に処理が進み、DB更新要求が発生していない場合は(S301、いいえ)、本通信制御が終了する。
(ステップS302)
データベース更新制御部160の更新要求統合部161は、発生したDB更新要求に基づいて、通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報を更新するためのDB更新用の通信ニーズを生成する。複数のDB更新要求が発生した場合には、複数のDB更新要求をまとめた1つのDB更新用の通信ニーズが生成される。生成されたDB更新用の通信ニーズは、通信制御部120に出力される。DB更新用の通信ニーズが生成されると、ステップS303に処理が進む。
(ステップS303)
通信制御部120は、データベース更新制御部160からDB更新用の通信ニーズを入力(受け付ける)すると、通信可能性予測部121が、経路決定部150で決定された予定経路(第1経路)を経路決定部150から取得する。予定経路(第1経路)が取得されると、ステップS304に処理が進む。
(ステップS304)
通信制御部120の通信可能性予測部121は、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報に基づいて、経路決定部150で決定された予定経路(第1経路)上の各位置における通信可能性(通信可能方式、通信可能帯域など)をそれぞれ予測する。予定経路(第1経路)上の通信可能性の予測が終了すると、ステップS305に処理が進む。
(ステップS305)
通信制御部120の通信可能性予測部121は、予測した予定経路(第1経路)上の通信可能性に基づいて、通信制御装置100が予定経路(第1経路)を移動した場合に、データベース更新制御部160から受け付けたDB更新用の通信ニーズを全て満足することができるか否かを判断する。DB更新用の通信ニーズを全て満足する場合は(S305、はい)、ステップS311に処理が進み、DB更新用の通信ニーズを全て満足しない場合は(S305、いいえ)、ステップS306に処理が進む。
(ステップS306)
通信制御部120の経路検討部123は、経路決定部150で決定された予定経路(第1経路)と、データベース更新制御部160から受け付けたDB更新用の通信ニーズと、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報とに基づいて、予定経路(第1経路)の変更を検討する。具体的には、経路検討部123は、DB更新用の通信ニーズが要求する通信内容(通信位置、通過速度、通信データ量、通信方式、天候など)を、現在の予定経路(第1経路)を移動する場合よりもより満足することが可能な代替経路(第2経路)があるか否かを検討する。ここで、DB更新用の通信ニーズの要求をより満足するケースとしては、予定経路(第1経路)では要求速度で通過する見込みが少ないが、同一のメッシュ内の代替経路(第2経路)では要求速度で通過する見込みが高い場合など、更新効率が高くなる場合を例示できる。なお、経路変更の検討に必要な地図データなどの情報は、経路決定部150から取得してもよいし、経路検討部123が自ら有していてもよいし、あるいは他の構成から取得してもよい。予定経路(第1経路)の変更検討が終了すると、ステップS307に処理が進む。
(ステップS307)
通信制御部120の経路検討部123は、予定経路(第1経路)の変更を検討した結果、変更できる代替経路(第2経路)があるか否かを判断する。代替経路(第2経路)は、1つでも2つ以上でもよい。代替経路(第2経路)がある場合は(S307、はい)、ステップS308に処理が進む。代替経路(第2経路)は、経路決定部150に出力されて、予定経路(第1経路)の変更が提案される。一方、代替経路(第2経路)がない場合は(S307、いいえ)、ステップS311に処理が進む。
(ステップS308)
経路決定部150は、通信制御部120から提案された代替経路(第2経路)について、現在の予定経路(第1経路)に要求されている所定の条件を満足するか否かを判断する。所定の条件としては、目的地点への希望到着時刻、目的地点までに掛かる移動コスト(燃料費、有料道路料金など)、及び快適性(渋滞の有無、山道の有無など)が、例示できる。代替経路(第2経路)が所定の条件を満足する場合は(S308、はい)、ステップS309に処理が進み、代替経路(第2経路)が所定の条件を満足しない場合は(S308、いいえ)、ステップS311に処理が進む。
(ステップS309)
経路決定部150は、通信制御装置100の予定経路を、現在決定されている予定経路(第1経路)から代替経路(第2経路)に変更する。予定経路が変更されると、ステップS310に処理が進む。
(ステップS310)
通信制御部120の通信可能性予測部121は、経路決定部150から変更後の予定経路(第2経路)を再び取得する。そして、通信可能性予測部121は、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報に基づいて、予定経路(第2経路)上の各位置における通信可能性をそれぞれ再び予測する。予定経路(第2経路)上の通信可能性の再予測が終了すると、ステップS311に処理が進む。
(ステップS311)
通信制御部120の通信方策決定通知部124は、外部通信部140の状態を取得する。外部通信部140の状態とは、第1通信部141、第2通信部142、第3通信部143、及び第4通信部144のそれぞれが、使用可能な状態にあるか否かを示す情報である。使用不可能な状態としては、通信部の故障や通信部への電源の未供給などが例示できる。外部通信部140の状態が取得されると、ステップS311に処理が進む。
(ステップS312)
通信制御部120の通信方策決定通知部124は、通信可能性予測部121で予測された予定経路(第1経路又は第2経路)上の通信可能性と、外部通信部140の状態とに基づいて、データベース更新制御部160から受け付けたDB更新用の通信ニーズに関して、通信方式及び通信タイミングを示した通信方策を決定する。この通信方策としては、通信ニーズNについては、位置P1を通過するタイミングでは第3通信部143を介した無線LANの通信方式を用い、位置P2を通過するタイミングでは第1通信部141を介したセルラー5Gの通信方式を用いる、といった内容を例示できる。通信方策が決定されると、ステップS313に処理が進む。
(ステップS313)
通信制御部120の通信可能性予測部121は、予測した予定経路(第1経路又は第2経路)上の通信可能性に基づいて、通信制御装置100が予定経路(第1経路)を移動した場合に、データベース更新制御部160から受け付けたDB更新用の通信ニーズを全て満足することができるか否かを判断する。DB更新用の通信ニーズを全て満足する場合は(S313、はい)、ステップS316に処理が進み、DB更新用の通信ニーズを全て満足しない場合は(S313、いいえ)、ステップS314に処理が進む。
(ステップS314)
通信制御部120の通信可能性予測部121は、DB更新用の通信ニーズを満足できないことに伴って不足する箇所のDB更新データを、データベース更新制御部160及び外部通信部140を介してセンター500に要求する。この要求を受けたセンター500は、例えば、他の車両に搭載された通信制御装置を使用して不足する箇所のDB更新データを収集することなどを行う。不足する箇所のDB更新データをセンター500に要求すると、ステップS315に処理が進む。
(ステップS315)
データベース更新制御部160の更新データ取得部162は、不足する箇所のDB更新データを、外部通信部140を介してセンター500から取得する。不足する箇所のDB更新データがセンター500から取得されると、ステップS316に処理が進む。
(ステップS316)
通信制御部120の通信方策決定通知部124は、決定した通信方策で示される通信タイミングにその通信タイミングで実施する通信方式を、データベース更新制御部160の更新データ取得部162に通知する。更新データ取得部162に通信方式が通知されると、ステップS317に処理が進む。
(ステップS317)
データベース更新制御部160の更新データ取得部162は、通信制御部120から通知された通信方式を用いてセンター500との通信を実施する。具体的には、更新データ取得部162が、通信制御部120から通知された通信方式を用いたセンター500との通信を外部通信部140に要求し、この要求に応じて外部通信部140が更新データ取得部162とセンター500との通信を実現する。更新データ取得部162とセンター500との通信を実施されると、ステップS318に処理が進む。
(ステップS318)
データベース更新制御部160の更新データ取得部162は、センター500との通信によって収集された結果(通信可能帯域、切断率、誤り率など)に基づいて、更新する通信可能性情報の一部又は全部であるDB更新データを生成する。DB更新データが生成されると、ステップS319に処理が進む。
(ステップS319)
データベース更新制御部160の更新要求統合部161は、更新データ取得部162で生成されたDB更新データを、DB更新要求を発生させた要求元に出力する。具体的には、更新要求統合部161は、DB更新要求が自車両の通信制御部120で発生したローカルDB更新要求であった場合にはDB更新データを通信制御部120に出力し、DB更新要求がセンター500で発生したセンターDB更新要求であった場合にはDB更新データをセンター500に出力(送信)する。DB更新データがDB更新要求の要求元に出力されると、ステップS320に処理が進む。
(ステップS320)
DB更新要求を発生させた要求元は、データベース更新制御部160から取得したDB更新データに基づいて、通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報を更新する。具体的には、DB更新要求がローカルDB更新要求であった場合、通信制御部120は、自らが保持する通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報をデータベース更新制御部160から取得したDB更新データに基づいて更新する。一方、DB更新要求がセンターDB更新要求であった場合には、センター500は、データベース更新制御部160から取得したDB更新データを、データベース更新の要求元である特定の車両(DB更新データを生成した車両とは異なる車両)に出力し、この特定の車両の通信制御装置100が自己の通信可能性情報をセンター500から取得したDB更新データに基づいて更新する。なお、センター500は、データベース更新制御部160から取得したDB更新データを、接続可能な全ての車両に出力してもよく、この場合には各車両の通信制御装置100が自己の通信可能性情報をセンター500から取得したDB更新データに基づいて更新する。これにより、本通信制御の処理が終了する。
図4A及び図4Bは、外部通信アプリケーション部130がセンター500と通信する要求が発生した場合に、通信制御装置100が実行する通信制御の処理手順を示すフローチャートである。なお、図4Aの処理と図4Bの処理とは、結合子X、Y、Zでそれぞれ結ばれる。
図4A及び図4Bに示す通信制御は、例えば、経路決定部150において通信制御装置100が移動する予定である予定経路が決定されると開始される。この図4A及び図4Bに示す通信制御は、上記図3A及び図3Bに示した通信制御とは、原則独立して実施される。
(ステップS401)
外部通信アプリケーション部130は、第1アプリ131、第2アプリ132、及び第3アプリ133において1つ又は複数の通信ニーズが新たに発生したか否かを判断する。通信ニーズが新たに発生した場合は(S401、はい)、ステップS402に処理が進む。発生した通信ニーズは、通信制御部120に出力される。一方、通信ニーズが新たに発生していない場合は(S401、いいえ)、ステップS412に処理が進む。
(ステップS402)
通信制御部120は、外部通信アプリケーション部130から通信ニーズを入力(受け付ける)すると、通信可能性予測部121が、経路決定部150で決定された予定経路(第1経路)を経路決定部150から取得する。予定経路(第1経路)が取得されると、ステップS403に処理が進む。
(ステップS403)
通信制御部120の通信可能性予測部121は、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報に基づいて、経路決定部150で決定された予定経路(第1経路)上の各位置における通信可能性(通信可能方式、通信可能帯域など)をそれぞれ予測する。予定経路(第1経路)上の通信可能性の予測が終了すると、ステップS404に処理が進む。
(ステップS404)
通信制御部120の経路検討部123は、経路決定部150で決定された予定経路(第1経路)と、外部通信アプリケーション部130で発生した通信ニーズと、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報とに基づいて、予定経路(第1経路)の変更を検討する。具体的には、経路検討部123は、通信ニーズが要求する通信内容(通信データ量、許容通信遅延時間、通信中断可否、許容通信コスト)を、現在の予定経路(第1経路)を移動する場合よりもより満足することが可能な代替経路(第2経路)があるか否かを検討する。ここで、通信ニーズの要求をより満足するケースとしては、予定経路(第1経路)では無線LANを使用できる位置を通過しないが、代替経路(第2経路)では無線LANを使用できる位置を経由することができるため通信コストが抑えられるといった場合や、予定経路(第1経路)でも許容通信遅延時間以内を満足することができるが、代替経路(第2経路)ではより少ない遅延時間で通信を行うことができるといった場合など、通信効率が高くなる場合を例示できる。なお、経路変更の検討に必要な地図データなどの情報は、経路決定部150から取得してもよいし、経路検討部123が自ら有していてもよいし、あるいは他の構成から取得してもよい。予定経路(第1経路)の変更検討が終了すると、ステップS405に処理が進む。
(ステップS405)
通信制御部120の経路検討部123は、予定経路(第1経路)の変更を検討した結果、変更できる代替経路(第2経路)があるか否かを判断する。代替経路(第2経路)は、1つでも2つ以上でもよい。代替経路(第2経路)がある場合は(S405、はい)、ステップS406に処理が進む。代替経路(第2経路)は、経路決定部150に出力されて、予定経路(第1経路)の変更が提案される。一方、代替経路(第2経路)がない場合は(S405、いいえ)、ステップS408に処理が進む。
(ステップS406)
経路決定部150は、通信制御部120から提案された代替経路(第2経路)について、現在の予定経路(第1経路)に要求されている所定の条件を満足するか否かを判断する。所定の条件としては、目的地点への希望到着時刻、目的地点までに掛かる移動コスト(燃料費、有料道路料金など)、及び快適性(渋滞の有無、山道の有無など)が、例示できる。代替経路(第2経路)が所定の条件を満足する場合は(S406、はい)、ステップS407に処理が進み、代替経路(第2経路)が所定の条件を満足しない場合は(S406、いいえ)、ステップS408に処理が進む。
(ステップS407)
経路決定部150は、通信制御装置100の予定経路を、現在決定されている予定経路(第1経路)から代替経路(第2経路)に変更する。予定経路が変更されると、ステップS408に処理が進む。
(ステップS408)
通信制御部120の通信可能性予測部121は、経路決定部150から変更後の予定経路(第2経路)を再び取得する。予定経路(第2経路)が再び取得されると、ステップS409に処理が進む。
(ステップS409)
通信制御部120の通信可能性予測部121は、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報に基づいて、予定経路(第2経路)上の各位置における通信可能性をそれぞれ再び予測する。予定経路(第2経路)上の通信可能性の再予測が終了すると、ステップS410に処理が進む。
(ステップS410)
通信制御部120の通信方策決定通知部124は、外部通信部140の状態を取得する。外部通信部140の状態とは、第1通信部141、第2通信部142、第3通信部143、及び第4通信部144のそれぞれが、使用可能な状態にあるか否かを示す情報である。使用不可能な状態としては、通信部の故障や通信部への電源の未供給などが例示できる。外部通信部140の状態が取得されると、ステップS411に処理が進む。
(ステップS411)
通信制御部120の通信方策決定通知部124は、通信可能性予測部121で予測された予定経路(第1経路又は第2経路)上の通信可能性と、外部通信部140の状態とに基づいて、外部通信アプリケーション部130で発生した通信ニーズに関して、通信方式及び通信タイミングを示した通信方策を決定する。この通信方策としては、通信ニーズNについては、位置P1を通過するタイミングでは第3通信部143を介した無線LANの通信方式を用い、位置P2を通過するタイミングでは第1通信部141を介したセルラー5Gの通信方式を用いる、といった内容を例示できる。通信方策が決定されると、ステップS412に処理が進む。
(ステップS412)
通信制御部120の通信方策決定通知部124は、決定した通信方策で示される通信タイミングになったか否かを判断する。通信タイミングになった場合は(S412、はい)、ステップS413に処理が進み、通信タイミングになっていない場合は(S412、いいえ)、ステップS415に処理が進む。
(ステップS413)
通信制御部120の通信方策決定通知部124は、ステップS412で判断した通信タイミングで実施する通信方式を、外部通信アプリケーション部130における対象のアプリケーション(以下「対象アプリ」という)に通知する。対象アプリに通信方式が通知されると、ステップS414に処理が進む。
(ステップS414)
外部通信アプリケーション部130の対象アプリは、通信制御部120から通知された通信方式を用いてセンター500との通信を実施する。具体的には、対象アプリが、通信制御部120から通知された通信方式を用いたセンター500との通信を外部通信部140に要求し、この要求に応じて外部通信部140が対象アプリとセンター500との通信を実現する。対象アプリとセンター500との通信を実施されると、ステップS415に処理が進む。
(ステップS415)
経路決定部150は、通信制御装置100による予定経路(第1経路又は第2経路)の移動が終了したか否かを判断する。移動の終了には、通信制御装置100が予定経路の移動を中止した場合や、通信制御装置100が予定経路の目的地点に到着した場合などが、含まれる。予定経路の移動が終了していない場合は(S415、いいえ)、ステップS401に処理が進み、予定経路の移動が終了した場合は(S415、はい)、本通信制御の処理が終了する。
ここで、通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報を更新する要求(図3A、S301)と、外部通信アプリケーション部130がセンター500と通信する要求(図4A、S401)とが、重複して発生する場合があり得る。このように要求が重複した場合には、経路検討部123は、外部通信アプリケーション部130からの要求に基づく通信ニーズを優先させた代替経路の変更を検討し(図3AのステップS306、図4AのステップS404)、また通信方策決定通知部124は、外部通信アプリケーション部130からの要求に基づく通信ニーズを優先させた通信方式及び通信タイミングを示した通信方策を決定する(図3BのステップS312、図4BのステップS411)ことが望ましい。
上述したように、通信制御装置100が移動する予定経路を用いることによって、通信制御装置100がアプリケーションによるサービスの実行やデータベースの情報更新のためにセンター500との通信に利用可能な通信方式を事前に高精度に予測することができる。これにより、現在状況に基づいて予測した将来の通信方式が利用(接続)できなかったり、予測した将来の通信帯域が得られなかったり、といった不具合の発生を防止することができる。
[具体例]
次に、上述した通信制御装置100が、通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報を更新する要求が発生した場合に実行する通信制御について、幾つか具体例を挙げて説明する。
(1)定期的なローカルDB更新要求の例
通信制御装置100に電源が投入されると、通信制御部120は、通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報(時刻や通過速度に応じた通信可能帯域、切断率、誤り率、天候など)を検索し、更新が必要な箇所の抽出を行う。更新が必要な箇所としては、未収集などが原因で情報が不足している箇所や、情報の有効期限(例えば半年)を過ぎている箇所を、例示できる。通信制御部120は、抽出された更新が必要な箇所に関するローカルDB更新要求を、データベース更新制御部160へ出力する。
データベース更新制御部160は、ローカルDB更新要求に基づいてDB更新用の通信ニーズを生成する。このDB更新用の通信ニーズには、要求される通信内容として、センター500への送信データ量(例えば1MB)、センター500からの受信データ量(例えば1MB)、地図上における特定の位置(例えば交差点)、その位置における通過速度(例えば10km/h未満)、その位置で利用する通信機器(例えば無線LAN)、その位置での天候(例えば雨)といった制約情報が含まれている。生成されたDB更新用の通信ニーズは、通信制御部120に出力される。
通信可能性予測部121は、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報に基づいて、データベース更新制御部160から受け付けたDB更新用の通信ニーズについて、現在の予定経路では、特定の位置における天候が雨である可能性が高いが、その位置を10km/h未満で通過できる可能性が低いことを予測する。
経路検討部123は、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報に基づいて、予定経路よりもDB更新用の通信ニーズが要求する通信内容をより満足する経路を検討して、特定の位置を雨でかつ10km/h未満で通過できる可能性が高い代替経路を導出する。一例として、予定経路は、主要幹線の優先道路を走行して特定の交差点を通過する経路であったのに対して、代替経路は、非優先道路から一時停止して特定の交差点を通過する経路である、ことなどが挙げられる。
経路決定部150は、経路検討部123で導出された代替経路が、現在の予定経路に要求されている所定の条件(安全性、目的地点への希望到着時刻など)を満足するか否かをチェックする。この例の場合は所定の条件を満足するため、経路決定部150は、予定経路を代替経路に変更する。
通信方策決定通知部124は、変更後の予定経路(代替経路)とDB更新用の通信ニーズで要求される通信内容とに基づいて、交差点に差し掛かった時点を通信タイミングとし、無線LANを通信方式とした、通信方策を決定する。そして、通信方策決定通知部124は、決定した通信方策に従って、通信制御装置100が予定経路を移動して交差点で停止した(又は交差点内で車両の速度が10km/h未満となった)タイミングで、無線LANを介した接続によってセンター500にデータ送受信を行うようにデータベース更新制御部160に通知する。
交差点で通信方策決定通知部124から通知を受けたデータベース更新制御部160は、この通知に応じて、第3通信部143に対して、無線LAN通信によるセンター500へのデータの送信及びセンター500からのデータの受信を要求する。そして、データベース更新制御部160は、このデータ通信時における通信可能帯域、切断率、誤り率などを収集する。
データベース更新制御部160の更新データ取得部162は、センター500との無線LAN通信によって収集した通信結果に基づいてDB更新データを生成し、データベース更新制御部160の更新要求統合部161に出力する。更新要求統合部161は、更新データ取得部162から入力したDB更新データを、ローカルDB更新要求を発生させた通信制御部120へ出力する。通信制御部120は、DB更新データに基づいて通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報を更新する。
(2)他車両のハイブリッドナビのためにセンターから自車両がセンターDB更新要求を受ける例
車両αの通信制御装置100がハイブリッドナビの使用において今後走行を予定する地域の地図データが必要になった場合、センター500からハイブリッドナビアプリへのデータ受信を要求する通信ニーズが発生する。この通信ニーズには、要求される通信内容として、例えば走行予定地域の地図データ量(例えば100MB)、走行予定地域への予定到達時刻から算出される許容通信遅延時間(例えば30分)、アプリの特性から導出される通信中断可否(例えば中断が可能)及び許容通信コスト(例えばセルラーとWiFiの通信を使用できる標準コスト)といった制約情報が含まれている。
車両αの通信可能性予測部121は、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報に基づいて、現在の予定経路上における通信可能性を予測する。しかしながら、通信可能性情報において予測に必要な幾つかの箇所の情報が不足しているため、車両αの通信制御部120は、この情報が不足している箇所の更新データの送信をセンター500に対して要求する。
センター500は、車両αの通信制御装置100からの要求に応じて、車両αとは異なる少なくとも1つの車両βに対して、情報が不足している箇所の更新データを要求するセンターDB更新要求を送信する。車両βは、例えば、車両αと同等の通信方式を利用できること、車両αと同じアンテナ構成を有していること、不足している箇所の情報を既に保有していること、不足している箇所の情報を容易に取得することができる位置にいること、などの様々な条件に基づいて、センター500と通信可能に接続される複数の車両の中から適切に選定される。
センター500からセンターDB更新要求を受信した車両βのデータベース更新制御部160は、センターDB更新要求に基づいてDB更新用の通信ニーズを生成する。このDB更新用の通信ニーズには、要求される通信内容として、センター500への送信データ量(例えば1MB)、センター500からの受信データ量(例えば1MB)、地図上における特定の位置(例えば市街地Aの路地B、C)、その位置における通過速度(例えば40km/h未満)、その位置で利用する通信機器(例えばセルラー5G)、その位置での天候(例えば晴れ)といった制約情報が含まれている。生成されたDB更新用の通信ニーズは、車両βの通信制御部120に出力される。
車両βの通信可能性予測部121は、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報に基づいて、車両βのデータベース更新制御部160から受け付けたDB更新用の通信ニーズについて、市街地Aの路地Bにおいてセルラー5G通信が可能であることを予測する。
車両βの経路検討部123は、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報に基づいて、予定経路よりもDB更新用の通信ニーズが要求する通信内容をより満足する経路を検討するが、予定経路よりも良い代替経路がないと判断する。
車両βの通信方策決定通知部124は、予定経路とDB更新用の通信ニーズで要求される通信内容とに基づいて、市街地Aの路地Bに差し掛かった時点を通信タイミングとし、セルラー5Gを通信方式とした、通信方策を決定する。そして、車両βの通信方策決定通知部124は、決定した通信方策に従って、車両βの通信制御装置100が予定経路を移動して市街地Aの路地Bに到達したタイミングで、セルラー5Gを介した接続によってセンター500にデータ送受信を行うようにデータベース更新制御部160に通知する。
市街地Aの路地Bで車両βの通信方策決定通知部124から通知を受けた車両βのデータベース更新制御部160は、この通知に応じて、車両βの第2通信部142に対して、セルラー5G通信によるセンター500へのデータの送信及びセンター500からのデータの受信を要求する。そして、車両βのデータベース更新制御部160は、このデータ通信時における通信可能帯域、切断率、誤り率などを収集する。
車両βのデータベース更新制御部160の更新データ取得部162は、センター500とのセルラー5G通信によって収集した通信結果に基づいてDB更新データを生成し、車両βのデータベース更新制御部160の更新要求統合部161に出力する。車両βの更新要求統合部161は、更新データ取得部162から入力したDB更新データを、センターDB更新要求を発生させたセンター500へ出力する。
センター500は、車両βの通信制御装置100から受信したDB更新データを、情報が不足している箇所の更新データの送信を要求してきた車両αの通信制御装置100に送信する。
車両αの通信制御部120は、センター500から受信したDB更新データに基づいて、車両αの通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報を更新する。これによって、車両αの通信可能性予測部121は、通信可能性データベース122に記憶された通信可能性情報に基づいて、現在の予定経路上における通信可能性を予測することができる。
上述した具体例でわかるように、本実施形態に係る通信制御装置によれば、移動中においてもデータベースに格納された通信可能性情報を好適に更新することができる。
<第2の実施形態>
図5は、本開示の第2の実施形態に係る通信制御装置200とその周辺部の機能ブロック図である。図5に例示した機能ブロックは、車両に搭載された通信制御装置200と、センター500と、を備える。
図5に示す第2の実施形態に係る通信制御装置200は、図1に示した第1の実施形態に係る通信制御装置100と比べて、外部通信部240及びデータベース更新制御部260の構成が異なる。以下、この異なる構成を中心に第2の実施形態に係る通信制御装置200を説明する。
外部通信部240は、通信制御装置200をセンター500に直接又はネットワークを介して接続するための通信インタフェースである。本実施形態の外部通信部240は、通信手段として、第1通信部141、第2通信部142、第3通信部143、及び第4通信部144を備えている例を示している。なお、第1通信部141、第2通信部142、第3通信部143、及び第4通信部144については、上述したとおりである。また、外部通信部240は、第1通信部141、第2通信部142、第3通信部143、及び第4通信部144のそれぞれが正常に動作しているか否かを示す動作情報を、データベース更新制御部260(の通信方策決定通知部124)に出力する。
データベース更新制御部260は、通信制御部120の通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報の更新に関する処理を制御する。このデータベース更新制御部260は、更新要求統合部161と、更新データ取得部262と、を含む。
更新データ取得部262は、外部通信アプリケーション部130のアプリがセンター500との間で実施する通信において、通信可能帯域、切断率、及び誤り率などの通信可能性に関わる情報を外部通信部240を介して収集する。また、更新データ取得部262は、これらの収集した情報に基づいて、通信可能性データベース122が記憶する通信可能性情報を更新するためのDB更新データを生成する。生成されたDB更新データは、更新要求統合部161に出力される。
上記第1の実施形態に係る通信制御装置100では、更新データ取得部162は、通信制御部120から受け取る通信方式及び通信タイミングに関する通知に基づいて、外部通信部140を介したセンター500へのデータ送信及び/又はセンター500からのデータ受信を自ら実施し、DB更新データの作成に必要な情報を収集する。これに対して、第2の実施形態に係る通信制御装置200では、更新データ取得部262は、DB更新データ作成のために自らセンター500との通信を実施せず、外部通信アプリケーション部130のアプリがセンター500との間で実施する通信において収集できる情報を蓄積してDB更新データを作成する。このようにすれば、データベース更新制御部260とセンター500とで実施するデータ通信を、外部通信アプリケーション部130とセンター500とで実施するデータ通信で代用することができ、通信制御装置200がセンター500と通信するデータを削減することができる。
なお、経路決定部150は、現在の予定経路(第1経路)を通信制御部120の経路検討部123によって検討された代替経路(第2経路)へ変更してもよいか否かを、ヒューマンマシンインタフェース機器(図示せず)を介してドライバーなどの利用者に問い合わせて、利用者から許可が得られた場合に限って現在の予定経路(第1経路)を代替経路(第2経路)へ変更するようにしてもよい。このようにすれば、通信制御装置100が移動する予定経路がこれから変更されること又は既に変更されたことを利用者が理解することができるため、利用者が不信感や違和感を覚えてしまうなどといったことがなくなる。
また、上記実施形態では、外部通信アプリケーション部130の通信ニーズが発生したアプリが、通信方策決定通知部124から通信タイミングに従った通知があるたびに、外部通信部140にデータを送信したり、外部通信部140からデータを受信したりする必要があったが、通信制御部120が通信データを一時保管する構成を新たに備え、外部通信アプリケーション部130と外部通信部140との間のデータの送受信を一元的に制御すようにしてもよい。これにより、通信ニーズが発生したアプリは、通信方式や通信タイミングに縛られることなく、全てのデータを事前に通信制御部120に一時的に預けたり、一時的に預けている全てのデータを通信制御部120から一括で受信したりすることができるため、データの送受信処理に関するアプリの負荷が軽減することができる。
<作用・効果>
上述した本開示の各実施形態に係る通信制御装置によれば、通信可能性データベースに格納された、センターに接続可能な位置と利用可能な通信方式とを少なくとも対応付けた通信可能性情報を、通信制御装置が移動する予定経路と要求される更新内容とに基づいて更新する。これにより、通信制御装置が記憶する通信可能性情報における欠落した箇所の情報や作成日時が古くなった箇所の情報などを、通信制御装置の移動中においても好適に更新することができる。
この制御によって、予定経路、随時更新された最新の通信可能性情報、及び通信制御装置が実装するアプリケーションで発生した通信ニーズが要求する通信内容に基づいて、通信制御装置が(搭載された車両が)移動する間にアプリケーションがセンターとの通信に用いる最適な通信方式を事前に正確に予測することができる。従って、予定した位置で通信制御装置がセンターに接続できなかったり、通信制御装置がセンターに接続できても希望する通信帯域が得られなかったり、センターとの接続に掛かる通信コストが不必要に高くなったり、することなどを回避できる。
以上、本開示の一実施形態を説明したが、本開示は、通信制御装置、プロセッサとメモリとを備えた通信制御装置が実行するバッテリー制御方法、バッテリー制御方法を実行するための制御プログラム、制御プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な非一時的記憶媒体、及び通信制御装置を含めた電源システムを搭載した車両として捉えることが可能である。
本開示は、複数の通信方式を用いて外部機器に接続可能な通信制御装置などに利用可能である。
100、200 通信制御装置
110 電源状態検出部
120 通信制御部
121 通信可能性予測部
122 通信可能性データベース(DB)
123 経路検討部
124 通信方策決定通知部
130 外部通信アプリケーション部
131 第1アプリ
132 第2アプリ
133 第3アプリ
140、240 外部通信部
141 第1通信部(4G)
142 第2通信部(5G)
143 第3通信部(無線LAN)
144 第4通信部(有線LAN)
150 経路決定部
160、260 データベース更新制御部
161 更新要求統合部
162、262 更新データ取得部
500 センター

Claims (12)

  1. 複数の通信方式を用いて外部機器に接続可能な通信制御装置であって、
    前記通信制御装置が前記外部機器に接続可能な位置と、前記複数の通信方式のうち前記位置において利用可能な通信方式とを少なくとも対応付けた、通信可能性情報を記憶する記憶部と、
    前記通信制御装置及び前記外部機器の少なくとも一方からの要求に基づいて、前記通信可能性情報の更新を制御する更新制御部と、
    前記通信制御装置が移動する予定経路として第1経路を取得する取得部と、
    前記更新制御部が前記通信可能性情報の更新を制御するために前記通信制御装置が移動する間に前記通信制御装置と前記外部機器との間で実施する通信を、前記第1経路、前記通信可能性情報、及び前記通信制御装置及び前記外部機器が要求する通信内容に基づいて制御する制御部と、
    前記制御部の制御に基づいて、前記通信制御装置と前記外部機器との通信を実行する通信部と、を備え、
    前記更新制御部は、前記通信制御装置と前記外部機器との通信において更新に必要なデータを収集し、当該収集したデータに基づいて前記通信可能性情報の更新を制御する、
    通信制御装置。
  2. 前記通信内容には、前記通信可能性情報のうち更新すべき箇所を示す通信位置、通過速度、通信データ量、通信方式、及び天候の少なくとも1つが含まれており、
    前記制御部は、前記通信内容を満足するように前記通信制御装置と前記外部機器との通信を制御する、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記通信制御装置及び前記外部機器から複数の要求が生じた場合、前記更新制御部は、前記複数の要求を1つにまとめて前記通信可能性情報の更新を制御する、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  4. 前記外部機器で生じた要求である場合、前記更新制御部は、前記収集したデータに基づいて生成した前記通信可能性情報の更新データを前記外部機器に送信する、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  5. 前記外部機器は、前記更新制御部から受信した前記更新データを前記通信制御装置とは異なる装置に配信する、
    請求項4に記載の通信制御装置。
  6. 前記第1経路、前記通信可能性情報、及び前記通信内容に基づいて、前記第1経路とは異なる第2経路を検討して提案する経路検討部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2経路が前記予定経路に要求される所定の条件を満足すると判断した場合に、前記通信制御装置が移動する前記予定経路を前記第1経路から前記第2経路に変更して、前記更新制御部と前記外部機器との通信を制御する、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  7. 前記第2経路は、前記第1経路よりも前記通信可能性情報の更新効率が高い経路である、
    請求項6に記載の通信制御装置。
  8. 前記予定経路に要求される条件は、前記予定経路の目的地点への到着時刻及び前記目的地点までの移動コストの一方を少なくとも含む、
    請求項6に記載の通信制御装置。
  9. 前記通信可能性情報は、前記通信方式と共に、時刻、天候、通過速度、通信帯域、通信に必要な電力、通信の切断率、及び通信の誤り率の少なくとも1つがさらに、前記位置と対応付けられている、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  10. 複数の通信方式を用いて外部機器に接続可能な通信制御装置のコンピューターが実行する通信制御方法であって、
    記憶部が記憶する、前記通信制御装置が前記外部機器に接続可能な位置と、前記複数の通信方式のうち前記位置において利用可能な通信方式とを少なくとも対応付けた、通信可能性情報を用い、
    前記通信制御装置及び前記外部機器の少なくとも一方から前記通信可能性情報の更新を要求するステップと、
    前記通信制御装置が移動する予定経路として第1経路を取得するステップと、
    前記通信可能性情報の更新を制御するために前記通信制御装置が移動する間に前記通信制御装置と前記外部機器との間で実施する通信を、前記第1経路、前記通信可能性情報、及び前記通信制御装置及び前記外部機器が要求する通信内容に基づいて制御するステップと、
    前記制御するステップの制御に基づいて、前記通信制御装置と前記外部機器との通信を実行し、更新に必要なデータを収集するステップと、
    前記収集したデータに基づいて前記通信可能性情報の更新を制御するステップと、を含む、
    通信制御方法。
  11. 複数の通信方式を用いて外部機器に接続可能な通信制御装置のコンピューターに実行させる通信制御プログラムであって、
    記憶部が記憶する、前記通信制御装置が前記外部機器に接続可能な位置と、前記複数の通信方式のうち前記位置において利用可能な通信方式とを少なくとも対応付けた、通信可能性情報を用い、
    前記通信制御装置及び前記外部機器の少なくとも一方から前記通信可能性情報の更新を要求するステップと、
    前記通信制御装置が移動する予定経路として第1経路を取得するステップと、
    前記通信可能性情報の更新を制御するために前記通信制御装置が移動する間に前記通信制御装置と前記外部機器との間で実施する通信を、前記第1経路、前記通信可能性情報、及び前記通信制御装置及び前記外部機器が要求する通信内容に基づいて制御するステップと、
    前記制御するステップの制御に基づいて、前記通信制御装置と前記外部機器との通信を実行し、更新に必要なデータを収集するステップと、
    前記収集したデータに基づいて前記通信可能性情報の更新を制御するステップと、を含む、
    通信制御プログラム。
  12. 請求項1~9のいずれか1項に記載の通信制御装置を搭載した車両。
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