JPWO2010018867A1 - ジ置換ベンゾピラン化合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不整脈治療剤の提供。【解決手段】 式(I)【化1】〔式中、R1及びR2はそれぞれ独立してC1-6アルキル基などを意味し、R3は、水酸基などを意味し、R4は、水素原子などを意味し、R5は、水素原子などを意味し、mは、0〜4の整数であり、nは、0〜4の整数であり、Vは、単結合、CR12R13、NR14などを意味し、R6はC6-14アリールなどを意味し、R31、R32、R33及びR34はそれぞれ独立して、C1-6アルキル基、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、アミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基又はカルボキシル基などを意味する。〕であるベンゾピラン化合物。【選択図】 なし

Description

本発明は、不応期延長作用を有するベンゾピラン化合物に関するものであり、ヒトを含む哺乳動物に対する不整脈の治療に用いられるものである。
ベンゾピラン誘導体としてはクロマカリムに代表される4-アシルアミノベンゾピラン誘導体が知られている(例えば、特許文献1参照。)。これらクロマカリムに代表される4-アシルアミノベンゾピラン誘導体はATP感受性K+チャンネルを開口し、高血圧や喘息の治療に有効であることが知られているが、不応期延長作用に基づく不整脈の治療に関しては言及されていない。
又、不応期延長作用を有するベンゾピラン化合物として、置換ベンゾピラン誘導体等が報告されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、本願記載化合物について具体的な記述はない。
特開昭58-67683号公報 特開2003−81961号公報
ところで、不応期延長作用を主たる機序とする従来の抗不整脈薬(例えばVaughan Williamsによる抗不整脈薬分類の1群薬や、3群に属するd−ソタロール、ドフェチライドなど)は、不応期延長作用と関連のある心室筋活動電位の延長に基づくtorsades de pointes等の突然死を誘発しうる極めて危険な不整脈誘発作用が治療上の課題になっており、より副作用の少ない薬剤が望まれている。
本発明者らは、ベンゾピラン化合物を鋭意探索した結果、驚くべきことに式(I)で表される化合物に、心室筋の不応期および活動電位に影響することなく心房筋に選択的な不応期延長作用があることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち本発明は以下によって構成されるものである。
1. 式(I)
〔式中、
1及びR2は、それぞれ独立して水素原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)又は水酸基により任意に置換されていてもよい。)又はC6-14アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)又は水酸基により任意に置換されていてもよい。)又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)により任意に置換されていてもよい。)を意味するか、R1及びR2は一緒になって、=O、=S、若しくは=NR7(R7は水素原子、C1-6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、水酸基又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもo個のR10(R10はハロゲン原子、水酸基、C1-6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、水酸基又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、、スルホ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はC6-14アリールカルボニル基を意味する。)により任意に置換されていてもよく、oは1〜3の整数を表し、oが2又は3の場合、R10は同じでも異なっていてもよい。)を意味する。)を意味するか、又は結合する炭素原子と一緒になって、
(式中、jは0〜7の整数を表し、kは0〜7の整数を表し、Gは、単結合、CR89(R8及びR9はそれぞれ独立して、水素原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホニル基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基、C6-14アリールカルボニル基若しくはC2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)を意味するか又はR8及びR9が一緒になって=O又は=Sを意味する。)、NR11(R11は水素原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、水酸基、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C3-8シクロアルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基、C6-14アリールカルボニル基又はC2-9ヘテロアリールカルボニル基で任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C3-8シクロアルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-14アリールスルホニル基、又はC2-9ヘテロアリールスルホニル基(該アリールスルホニル基及びヘテロアリールスルホニル基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、カルボキシル基、C6-14アリールカルボニル基又はC2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)を意味する。)、O、S、SO又はSO2を意味する。)を意味し、
3は、水酸基若しくはC1-6アルキルカルボニルオキシ基を意味するか、又はR4と一緒になって結合を意味し、
4は水素原子を意味するか、又はR3と一緒になって結合を意味し、
mは0〜4の整数を意味し、
nは0〜4の整数を意味し、
Vは単結合、CR1213(R12はR8と同様の意味を表し、R13はR9と同様の意味を表す。)、NR14(R14はR11と同様の意味を表す。)、O、S、SO又はSO2を意味し、
5は、水素原子又はC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)又は水酸基で任意に置換されていてもよい。)を意味し、
6は、水素原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基、カルボキシル基又は水酸基で任意に置換されていてもよい。)、C3-8シクロアルキル基、C3-8シクロアルケニル基(該シクロアルキル基及びシクロアルケニル基は、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基、カルボキシル基又は水酸基で任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基、カルボキシル基又は水酸基で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C6-14アリールアミノ基、C2-9ヘテロアリールアミノ基(該アリールアミノ基及びヘテロアリールアミノ基は何れもp個のR15(R15はR10と同様の意味を表し、pはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもp個のR18(R18はR10と同様の意味を表し、pはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)又はC2-9ヘテロシクリル基(該ヘテロシクリル基は、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基、カルボキシル基又は水酸基で任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもp個のR15(R15はR10と同様の意味を表し、pはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はC6-14アリールカルボニル基で任意に置換されていてもよい。)を意味し、
31及びR32はそれぞれ独立して、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)
、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味し、
33及びR34はそれぞれ独立して、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味する。
〕で表されるベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
2. R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、Vが単結合であり、mが2又は3であり、nが0である1記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
3. R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、VがCR1213(R12はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基(該アルキル基及びアルコキシ基はハロゲン原子で置換されていてもよい。)又は水酸基を意味し、R13は水素原子を意味する。)であり、mが1又は2であり、nが0である1記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
4. R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、VがNR14(R14はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基(該アルキル基及びアルコキシ基はハロゲン原子で置換されていてもよい。)又は水素原子を意味する。)であり、mが1又は2であり、nが0である1記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
5. R6がC1-6アルキル基である2、3又は4記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
6. R6がC3-8シクロアルキル基である2、3又は4記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
7. R6がC6-14アリール基である2、3又は4記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
8. R31、R32、R33及びR34を含むベンゼン環が、式(II)
[式中、R31及びR32はそれぞれ独立して、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味し、
33及びR34はそれぞれ独立して、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味する。]で表される5、6又7記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
9. R31がC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)又はニトロ基であり、
32がC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、ニトロ基又はアミノ基であり、
33及びR34が水素原子である8記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
10. R31、R32、R33及びR34を含むベンゼン環が、式(III)
[式中、R31及びR32はそれぞれ独立して、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味し、
33及びR34はそれぞれ独立して、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味する。]で表される5、6又7記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
11. R31がC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)又はC1-6アルキルカルボニル基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基(該アリール基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルボキシル基であり、
32がC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基又はカルバモイル基であり、
33及びR34が水素原子であり、
32がニトロ基である場合R31はアミノ基ではない、で表される10記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
12. R31、R32、R33及びR34を含むベンゼン環が、式(IV)
[式中、R31及びR32はそれぞれ独立して、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味し、
33及びR34はそれぞれ独立して、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味する。]で表される5、6又7記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
13. R31がニトロ基又はアミノ基であり、
32がC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基又はC1-6アルキルカルボニルアミノ基であり
33及びR34が水素原子である12記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
14. 1−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル}プロパン−2−オン、1−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−{[2−(4−クロロフェニル)エチル]アミノ}−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル)プロパン−2−オン、2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3,7−ジオール、6−アミノ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3,7−ジオール、2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3,6−ジオール、7−ブロモ−6−メトキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、3−ヒドロキシ−6−メトキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボニトリル、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボニトリル、6−アミノ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボニトリル、6−アミノ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボキサミド、3−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル}安息香酸エチル、2,2−ジメチル−7−ニトロ−6−フェニル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、6−(4−メトキシフェニル)−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、2,2−ジメチル−7−ニトロ−6−(3−ニトロフェニル)−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボニトリル、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチル、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸、7−アミノ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチル、6−ブロモ−2,2,5−トリメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、N−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−8−イル}アセトアミド、2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−7−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−5−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、8−アミノ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、6−アミノ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−7−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、6−アミノ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−5−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、5−フルオロ−2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、6−メトキシ−2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、6−ブロモ−2,2,8−トリメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、5−ブロモ−8−メトキシ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール又は6−ブロモ−2,2,5,7−テトラメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オールであるベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
15.
1〜14の何れかに記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容され得る塩を有効成分として含有することを特徴とする医薬。
16.
1〜14の何れかに記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容され得る塩を有効成分として含有することを特徴とする不整脈治療薬。
次に、本発明化合物(I)の各置換基を具体的に説明する。
なお、本明細書中「n」はノルマルを、「i」はイソを、「s」はセカンダリーを、「t」はターシャリーを、「c」はシクロを、「o」はオルトを、「m」はメタを、「p」はパラを、「Me」はメチルを、「Et」はエチルを、「Pr」はプロピルを、「Ms」はメタンスルホニルを、「Ph」はフェニルを、「Ac」はアセチルを意味する。
1-6アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、i−ペンチル、ネオペンチル、2,2−ジメチルプロピル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、1−メチル−n−ペンチル、1,1,2−トリメチル−n−プロピル、1,2,2−トリメチル−n−プロピル及び3,3−ジメチル−n−ブチル等が挙げられる。
好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル及びn−ブチルが挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。好ましくは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が挙げられる。
1-6アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、1−ペンチルオキシ、2−ペンチルオキシ、3−ペンチルオキシ、i−ペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、2,2−ジメチルプロポキシ、1−ヘキシルオキシ、2−ヘキシルオキシ、3−ヘキシルオキシ、1−メチル−n−ペンチルオキシ、1,1,2−トリメチル−n−プロポキシ、1,2,2−トリメチル−n−プロポキシ及び3,3−ジメチル−n−ブトキシ等が挙げられる。
好ましくは、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ及びi-プロポキシが挙げられる。
6-14アリール基としては、フェニル、o−ビフェニリル、m−ビフェニリル、p−ビフェニリル、α−ナフチル、β−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリル、1−フェナントリル、2−フェナントリル、3−フェナントリル、4−フェナントリル及び9−フェナントリル等が挙げられる。
好ましくは、フェニルが挙げられる。
2-9ヘテロアリール基としては、酸素原子、窒素原子、硫黄原子が1〜3原子単独もしくは組み合わせて含むことができる5〜7員環までのC2-6単環式複素環基及び構成原子数が8〜10までのC5-9縮合二環式複素環基が含まれる。
5〜7員環までのC2-6単環式複素環基としては、2−チエニル基、3−チエニル基、2−フリル基、3−フリル基、2−ピラニル基、3−ピラニル基、4−ピラニル基、1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基、1−イミダゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、1−ピラゾリル基、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イソチアゾリル基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基、3−イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−ピラジニル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、5−ピリミジニル基、3−ピリダジニル基、4−ピリダジニル基、2−1,3,4−オキサジアゾリル基、2−1,3,4−チアジアゾリル基、3−1,2,4−オキサジアゾリル基、5−1,2,4−オキサジアゾリル基、3−1,2,4−チアジアゾリル基、5−1,2,4−チアジアゾリル基、3−1,2,5−オキサジアゾリル基及び3−1,2,5−チアジアゾリル基等が挙げられる。
構成原子数が8〜10までのC5-9縮合二環式複素環基としては、2−ベンゾフラニル基、3−ベンゾフラニル基、4−ベンゾフラニル基、5−ベンゾフラニル基、6−ベンゾフラニル基、7−ベンゾフラニル基、1−イソベンゾフラニル基、4−イソベンゾフラニル基、5−イソベンゾフラニル基、2−ベンゾチエニル基、3−ベンゾチエニル基、4−ベンゾチエニル基、5−ベンゾチエニル基、6−ベンゾチエニル基、7−ベンゾチエニル基、1−イソベンゾチエニル基、4−イソベンゾチエニル基、5−イソベンゾチエニル基、2−クロメニル基、3−クロメニル基、4−クロメニル基、5−クロメニル基、6−クロメニル基、7−クロメニル基、8−クロメニル基、1−インドリジニル基、2−インドリジニル基、3−インドリジニル基、5−インドリジニル基、6−インドリジニル基、7−インドリジニル基、8−インドリジニル基、1−イソインドリル基、2−イソインドリル基、4−イソインドリル基、5−イソインドリル基、1−インドリル基、2−インドリル基、3−インドリル基、4−インドリル基、5−インドリル基、6−インドリル基、7−インドリル基、1−インダゾリル基、2−インダゾリル基、3−インダゾリル基、4−インダゾリル基、5−インダゾリル基、6−インダゾリル基、7−インダゾリル基、1−プリニル基、2−プリニル基、3−プリニル基、6−プリニル基、7−プリニル基、8−プリニル基、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基、1−フタラジニル基、5−フタラジニル基、6−フタラジニル基、1−2、7−ナフチリジニル基、3−2,7−ナフチリジニル基、4−2,7−ナフチリジニル基、1−2,6−ナフチリジニル基、3−2,6−ナフチリジニル基、4−2,6−ナフチリジニル基、2−1,8−ナフチリジニル基、3−1,8−ナフチリジニル基、4−1,8−ナフチリジニル基、2−1,7−ナフチリジニル基、3−1,7−ナフチリジニル基、4−1,7−ナフチリジニル基、5−1,7−ナフチリジニル基、6−1,7−ナフチリジニル基、8−1,7−ナフチリジニル基、2−1,6−ナフチリジニル基、3−1,6−ナフチリジニル基、4−1,6−ナフチリジニル基、5−1,6−ナフチリジニル基、7−1,6−ナフチリジニル基、8−1,6−ナフチリジニル基、2−1,5−ナフチリジニル基、3−1,5−ナフチリジニル基、4−1,5−ナフチリジニル基、6−1,5−ナフチリジニル基、7−1,5−ナフチリジニル基、8−1,5−ナフチリジニル基、2−キノキサリニル基、5−キノキサリニル基、6−キノキサリニル基、2−キナゾリニル基、4−キナゾリニル基、5−キナゾリニル基、6−キナゾリニル基、7−キナゾリニル基、8−キナゾリニル基、3−シンノリニル基、4−シンノリニル基、5−シンノリニル基、6−シンノリニル基、7−シンノリニル基、8−シンノリニル基、2−プテリジニル基、4−プテリジニル基、6−プテリジニル基及び7−プテリジニル基等が挙げられる。
好ましくは、2−ピリジル基、3−ピリジル及び基4−ピリジル基が挙げられる。
1-6アルキルアミノ基としては、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、i−プロピルアミノ、c−プロピルアミノ、n−ブチルアミノ、i−ブチルアミノ、s−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、c−ブチルアミノ、1−ペンチルアミノ、2−ペンチルアミノ、3−ペンチルアミノ、i−ペンチルアミノ、ネオペンチルアミノ、t−ペンチルアミノ、c−ペンチルアミノ、1−ヘキシルアミノ、2−ヘキシルアミノ、3−ヘキシルアミノ、c−ヘキシルアミノ、1−メチル−n−ペンチルアミノ、1,1,2−トリメチル−n−プロピルアミノ、1,2,2−トリメチル−n−プロピルアミノ及び3,3−ジメチル−n−ブチルアミノ等が挙げられる。
好ましくは、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、i−プロピルアミノ及びn−ブチルアミノが挙げられる。
ジC1-6アルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、ジ−i−プロピルアミノ、ジ−c−プロピルアミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジ−i−ブチルアミノ、ジ−s−ブチルアミノ、ジ−t−ブチルアミノ、ジ−c−ブチルアミノ、ジ−1−ペンチルアミノ、ジ−2−ペンチルアミノ、ジ−3−ペンチルアミノ、ジ−i−ペンチルアミノ、ジ−ネオペンチルアミノ、ジ−t−ペンチルアミノ、ジ−c−ペンチルアミノ、ジ−1−ヘキシルアミノ、ジ−2−ヘキシルアミノ、ジ−3−ヘキシルアミノ、ジ−c−ヘキシルアミノ、ジ−(1−メチル−n−ペンチル)アミノ、ジ−(1,1,2−トリメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1,2,2−トリメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(3,3−ジメチル−n−ブチル)アミノ、メチル(エチル)アミノ、メチル(n−プロピル)アミノ、メチル(i−プロピル)アミノ、メチル(c−プロピル)アミノ、メチル(n−ブチル)アミノ、メチル(i−ブチル)アミノ、メチル(s−ブチル)アミノ、メチル(t−ブチル)アミノ、メチル(c−ブチル)アミノ、エチル(n−プロピル)アミノ、エチル(i−プロピル)アミノ、エチル(c−プロピル)アミノ、エチル(n−ブチル)アミノ、エチル(i−ブチル)アミノ、エチル(s−ブチル)アミノ、エチル(t−ブチル)アミノ、エチル(c−ブチル)アミノ、n−プロピル(i−プロピル)アミノ、n−プロピル(c−プロピル)アミノ、n−プロピル(n−ブチル)アミノ、n−プロピル(i−ブチル)アミノ、n−プロピル(s−ブチル)アミノ、n−プロピル(t−ブチル)アミノ、n−プロピル(c−ブチル)アミノ、i−プロピル(c−プロピル)アミノ、i−プロピル(n−ブチル)アミノ、i−プロピル(i−ブチル)アミノ、i−プロピル(s−ブチル)アミノ、i−プロピル(t−ブチル)アミノ、i−プロピル(c−ブチル)アミノ、c−プロピル(n−ブチル)アミノ、c−プロピル(i−ブチル)アミノ、c−プロピル(s−ブチル)アミノ、c−プロピル(t−ブチル)アミノ、c−プロピル(c−ブチル)アミノ、n−ブチル(i−ブチル)アミノ、n−ブチル(s−ブチル)アミノ、n−ブチル(t−ブチル)アミノ、n−ブチル(c−ブチル)アミノ、i−ブチル(s−ブチル)アミノ、i−ブチル(t−ブチル)アミノ、i−ブチル(c−ブチル)アミノ、s−ブチル(t−ブチル)アミノ、s−ブチル(c−ブチル)アミノ及びt−ブチル(c−ブチル)アミノ等が挙げられる。
好ましくは、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、ジ−i−プロピルアミノ及びジ−n−ブチルアミノが挙げられる。
1-6アルキルカルボニルアミノ基としては、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノ、i−プロピルカルボニルアミノ、n−ブチルカルボニルアミノ、i−ブチルカルボニルアミノ、s−ブチルカルボニルアミノ、t−ブチルカルボニルアミノ、1−ペンチルカルボニルアミノ、2−ペンチルカルボニルアミノ、3−ペンチルカルボニルアミノ、i−ペンチルカルボニルアミノ、ネオペンチルカルボニルアミノ、t−ペンチルカルボニルアミノ、1−ヘキシルカルボニルアミノ、2−ヘキシルカルボニルアミノ及び3−ヘキシルカルボニルアミノ等が挙げられる。
好ましくは、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノ、i−プロピルカルボニルアミノ及びn−ブチルカルボニルアミノが挙げられる。
1-6アルキルスルホニルアミノ基としては、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n−プロピルスルホニルアミノ、i−プロピルスルホニルアミノ、n−ブチルスルホニルアミノ、i−ブチルスルホニルアミノ、s−ブチルスルホニルアミノ、t−ブチルスルホニルアミノ、1−ペンチルスルホニルアミノ、2−ペンチルスルホニルアミノ、3−ペンチルスルホニルアミノ、i−ペンチルスルホニルアミノ、ネオペンチルスルホニルアミノ、t−ペンチルスルホニルアミノ、1−ヘキシルスルホニルアミノ、2−ヘキシルスルホニルアミノ及び3−ヘキシルスルホニルアミノ等が挙げられる。
好ましくは、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n−プロピルスルホニルアミノ、i−プロピルスルホニルアミノ及びn−ブチルスルホニルアミノが挙げられる。
1-6アルキルアミノカルボニル基としては、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、i−プロピルアミノカルボニル、n−ブチルアミノカルボニル、i−ブチルアミノカルボニル、s−ブチルアミノカルボニル、t−ブチルアミノカルボニル、1−ペンチルアミノカルボニル、2−ペンチルアミノカルボニル、3−ペンチルアミノカルボニル、i−ペンチルアミノカルボニル、ネオペンチルアミノカルボニル、t−ペンチルアミノカルボニル、1−ヘキシルアミノカルボニル、2−ヘキシルアミノカルボニル及び3−ヘキシルアミノカルボニル等が挙げられる。
好ましくは、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、i−プロピルアミノカルボニル及びn−ブチルアミノカルボニルが挙げられる。
ジC1-6アルキルアミノカルボニル基としては、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジ−n−プロピルアミノカルボニル、ジ−i−プロピルアミノカルボニル、ジ−c−プロピルアミノカルボニル、ジ−n−ブチルアミノカルボニル、ジ−i−ブチルアミノカルボニル、ジ−s−ブチルアミノカルボニル、ジ−t−ブチルアミノカルボニル、ジ−c−ブチルアミノカルボニル、ジ−1−ペンチルアミノカルボニル、ジ−2−ペンチルアミノカルボニル、ジ−3−ペンチルアミノカルボニル、ジ−i−ペンチルアミノカルボニル、ジ−ネオペンチルアミノカルボニル、ジ−t−ペンチルアミノカルボニル、ジ−c−ペンチルアミノカルボニル、ジ−1−ヘキシルアミノカルボニル、ジ−2−ヘキシルアミノカルボニル及びジ−3−ヘキシルアミノカルボニル等が挙げられる。
好ましくは、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジ−n−プロピルアミノカルボニル、ジ−i−プロピルアミノカルボニル、ジ−c−プロピルアミノカルボニル及びジ−n−ブチルアミノカルボニルが挙げられる。
1-6アルキルカルボニル基としては、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、i−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、i−ブチルカルボニル、s−ブチルカルボニル、t−ブチルカルボニル、1−ペンチルカルボニル、2−ペンチルカルボニル、3−ペンチルカルボニル、i−ペンチルカルボニル、ネオペンチルカルボニル、t−ペンチルカルボニル、1−ヘキシルカルボニル、2−ヘキシルカルボニル及び3−ヘキシルカルボニルが挙げられる。
好ましくは、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、i−プロピルカルボニル及びn−ブチルカルボニルが挙げられる。
1-6アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、1−ペンチルオキシカルボニル、2−ペンチルオキシカルボニル、3−ペンチルオキシカルボニル、i−ペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシカルボニル、t−ペンチルオキシカルボニル、1−ヘキシルオキシカルボニル、2−ヘキシルオキシカルボニル及び3−ヘキシルオキシカルボニル等が挙げられる。
好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニル及びt−ブトキシカルボニルが挙げられる。
1-6アルキルスルホニル基としては、メタンスルホニル及びエタンスルホニルが挙げられる。
6-14アリールカルボニル基としては、ベンゾイル、p−メチルベンゾイル、p−t−ブチルベンゾイル、p−メトキシベンゾイル、p−クロルベンゾイル、p−ニトロベンゾイル、p−シアノベンゾイル、o−ビフェニリルカルボニル、m−ビフェニリルカルボニル、p−ビフェニリルカルボニル、α−ナフチルカルボニル、β−ナフチルカルボニル、1−アントリルカルボニル、2−アントリルカルボニル、9−アントリルカルボニル、1−フェナントリルカルボニル、2−フェナントリルカルボニル、3−フェナントリルカルボニル、4−フェナントリルカルボニル及び9−フェナントリルカルボニルが挙げられる。
好ましくは、ベンゾイル、p−ニトロベンゾイル及びp−シアノベンゾイルが挙げられる。
1-6アルコキシカルボニルアミノ基としては、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、n−プロポキシカルボニルアミノ、i−プロポキシカルボニルアミノ、n−ブトキシカルボニルアミノ、i−ブトキシカルボニルアミノ、s−ブトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、1−ペンチルオキシカルボニルアミノ、2−ペンチルオキシカルボニルアミノ、3−ペンチルオキシカルボニルアミノ、i−ペンチルオキシカルボニルアミノ、ネオペンチルオキシカルボニルアミノ、t−ペンチルオキシカルボニルアミノ、1−ヘキシルオキシカルボニルアミノ、2−ヘキシルオキシカルボニルアミノ及び3−ヘキシルオキシカルボニルアミノ等が挙げられる。
6-14アリールカルボニルアミノ基としては、ベンゾイルアミノ、p−メチルベンゾイルアミノ、p−t−ブチルベンゾイルアミノ、p−メトキシベンゾイルアミノ、p−クロルベンゾイルアミノ、p−ニトロベンゾイルアミノ、p−シアノベンゾイルアミノ、o−ビフェニリルカルボニルアミノ、m−ビフェニリルカルボニルアミノ、p−ビフェニリルカルボニルアミノ、α−ナフチルカルボニルアミノ、β−ナフチルカルボニルアミノ、1−アントリルカルボニルアミノ、2−アントリルカルボニルアミノ、9−アントリルカルボニルアミノ、1−フェナントリルカルボニルアミノ、2−フェナントリルカルボニルアミノ、3−フェナントリルカルボニルアミノ、4−フェナントリルカルボニルアミノ及び9−フェナントリルカルボニルアミノが挙げられる。
3-8シクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチル等が挙げられる。
好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル及びシクロヘキシルが挙げられる。
3-8シクロアルケニル基としては、1−c−ペンテニル、2−c−ペンテニル、3−c−ペンテニル、1−メチル−2−c−ペンテニル、1−メチル−3−c−ペンテニル、2−メチル−1−c−ペンテニル、2−メチル−2−c−ペンテニル、2−メチル−3−c−ペンテニル、2−メチル−4−c−ペンテニル、2−メチル−5−c−ペンテニル、2−メチレン−c−ペンチル、3−メチル−1−c−ペンテニル、3−メチル−2−c−ペンテニル、3−メチル−3−c−ペンテニル、3−メチル−4−c−ペンテニル、3−メチル−5−c−ペンテニル、3−メチレン−c−ペンチル、1−c−ヘキセニル、2−c−ヘキセニル、3−c−ヘキセニル、1−c−ヘプチニル、2−c−ヘプチニル、3−c−ヘプチニル、4−c−ヘプチニル、1−c−オクチニル、2−c−オクチニル及び3−c−オクチニル、4−c−オクチニル等が挙げられる。
好ましくは1−c−ペンテニル、2−c−ペンテニル、3−c−ペンテニル、1−c−ヘキセニル、2−c−ヘキセニル及び3−c−ヘキセニルが挙げられる。
本発明に用いられる化合物の置換基の好ましい具体例について説明する。
1及びR2の好ましい具体例としては、C1-6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、水酸基又はアルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)で置換されていてもよい。)又は結合する炭素原子と一緒になって、=O又は
(式中、jは1〜3の整数を表し、kは0〜3の整数を表し、Gは、単結合、CR89(R8及びR9はそれぞれ独立して、水素原子又はC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)を意味する。)、NR11(R11は水素原子又はC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)又は水酸基で任意に置換されていても良い。)を意味する。)、O、S、SO又はSO2を意味する。)が挙げられる。
1及びR2のさらに好ましい具体例としてはメチル基が挙げられる。
3の好ましい具体例としては、水酸基又はR4と一緒になって結合が挙げられる。
3のさらに好ましい具体例としては、水酸基が挙げられる。
4の好ましい具体例としては、水素原子又はR3と一緒になって結合が挙げられる。
4のさらに好ましい具体例としては、水素原子が挙げられる。
5の好ましい具体例としては、メチル基又は水素原子が挙げられる。
5のさらに好ましい具体例としては、水素原子が挙げられる。
N−(CH2m−V−(CH2n−におけるmとnとVの組み合わせは、好ましくはVが単結合であり、mが2若しくは3であり、nが0であるか、VがCR1213(R12はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基(該アルキル基及びアルコキシ基はハロゲン原子で置換されていてもよい。)又は水酸基を意味し、R13は水素原子を意味する。)であり、mが1又は2であり、nが0であるか、又はVがNR14(R14はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基(該アルキル基及びアルコキシ基はハロゲン原子で置換されていてもよい。)又は水素原子を意味する。)であり、mが1又は2であり、nが0である。mとnとVの組み合わせは、より好ましくはVが単結合であり、mが2若しくは3であり、nが0であり、さらに好ましくは、Vが単結合であり、mが2であり、nが0である。
6の好ましい具体例としては、C6-14アリール基(該アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子により置換されている。)、C2-9ヘテロアリール基、C1-6アルキル基又はC3-8シクロアルキル基が挙げられる。より好ましくはC6-14アリール基(該アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子により置換されている。)であり、さらに好ましくはフェニル基(該フェニル基は、無置換であるか又はハロゲン原子により置換されている。)である。
N−(CH2m−V−(CH2n−R6の好ましい具体例としては、以下に示すものが挙げられる。
N−(CH2m−V−(CH2n−R6のさらに好ましい具体例としては、以下に示すものが挙げられる。
好ましいR31、R32、R33、R34の好ましい種類と置換位置について、R31、R32、R33、R34が置換した好ましいベンゾピラン化合物の置換様式を例に挙げて説明する。
好ましいベンゾピラン化合物の置換様式の一つとしては、7位がニトロ基であり、6位が炭素原子を介して結合する置換基であるものが挙げられる。かかる炭素原子を介して結合する置換基の例としては、C6-14アリール基(該アリール基は、無置換であるか又はニトロ基、C1-6アルコキシ基、水酸基又はC1-6アルコキシカルボニル基により置換されている。)、C1-6アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか又はオキソ基により置換されている。)、シアノ基、C1-6アルコキシカルボニル基又はカルボキシル基が挙げられる。
好ましいベンゾピラン化合物の置換様式のその他の例としては、7位が炭素原子を介して結合する置換基であり、6位が窒素又は酸素を介して結合する置換基またはハロゲン原子であるものが挙げられる。かかる炭素原子を介して結合する置換基の例としては、シアノ基、C1-6アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子により置換されている。)が挙げられ、シアノ基またはトリフルオロメチル基がさらに好ましい。一方、かかる窒素又は酸素を介して結合する置換基としては、ニトロ基、アミノ基、C1-6アルコキシ基が挙げられる。
好ましいベンゾピラン化合物の置換様式のその他の例としては、6位がC1-6アルコキシ基であり、7位がハロゲン原子であるものが挙げられる。
好ましいベンゾピラン化合物の置換様式のその他の例としては、6位がハロゲン原子であり、7位がアミノ基であるものが挙げられる。
好ましいベンゾピラン化合物の置換様式のその他の例としては、6位がアミノ基又はニトロ基であり、7位が水酸基であるものが挙げられる。
好ましいベンゾピラン化合物の置換様式のその他の例としては、5位と8位に置換基を有するものが挙げられる。かかる5位置換基の例としてはハロゲン原子が挙げられ、かかる8位置換基としてはニトロ基又はC1-6アルコキシ基が挙げられる。
好ましいベンゾピラン化合物の置換様式のその他の例としては、5位と6位に置換基を有するものが挙げられる。かかる5位置換基の例としてはC1-6アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子により置換されている。)が挙げられ、かかる6位置換基としてはニトロ基、アミノ基又はハロゲン原子が挙げられる。
好ましいベンゾピラン化合物の置換様式のその他の例としては、6位と8位に置換基を有するものが挙げられる。かかる6位置換基の例としてはハロゲン原子、C1-6アルコキシ基又はC1-6アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子により置換されている。)が挙げられ、かかる8位置換基としてはC1-6アルキル基、ニトロ基又はC1-6アルキルカルボニルアミノ基が挙げられる。
好ましいベンゾピラン化合物の置換様式のその他の例としては、7位にニトロ基を有し、8位にアミノ基又はC1-6アルキルカルボニルアミノ基を有するものが挙げられる。
好ましいベンゾピラン化合物の置換様式のその他の例としては、5位、6位及び7位に置換基を有するものが挙げられる。かかる5位置換基の例としてはC1-6アルキル基が、かかる6位置換基の例としてはハロゲン原子が、かかる7位置換基としてはC1-6アルキル基が挙げられる。
好ましいベンゾピラン化合物の置換様式のその他の例としては、6位がハロゲン原子であり、7位がニトロ基であるものが挙げられる。
31、R32、R33及びR34の好ましい種類と置換位置の具体例としては、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示される以下に記載の構造が挙げられる。
31、R32、R33及びR34のさらに好ましい種類と置換位置の具体例としては、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示される以下に記載の構造が挙げられる。
以下に、本発明に用いることができる化合物の好ましい具体例を示すが、本発明はこれらに制限されるものではない。
1) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−1で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
2) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−2で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
3) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−3で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
4) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−4で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
5) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−5で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
6) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−6で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
7) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−7で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
8) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−8で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
9) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−9で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
10) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−10で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
11) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−11で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
12) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−12で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
13) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−13で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
14) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−14で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
15) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−15で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
16) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−16で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
17) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−17で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
18) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−18で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
19) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−19で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
20) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−20で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
21) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−21で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
22) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−22で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
23) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−23で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
24) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−24で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
25) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−25で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
26) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−26で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
27) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−27で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
28) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−28で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
29) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−29で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
30) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−30で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
31) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−31で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
32) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−32で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
33) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−33で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
34) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−34で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
35) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−35で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
36) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−36で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
37) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−37で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
38) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−38で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
39) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−39で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
40) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−40で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
41) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−41で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
42) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−42で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
43) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−43で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
44) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−44で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
45) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−45で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
46) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−46で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
47) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−47で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
48) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−48で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
49) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−49で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
50) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−50で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
51) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−51で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
52) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−52で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
53) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−53で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
54) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−54で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
55) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−55で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
56) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−56で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
57) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−57で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
58) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−58で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
59) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−59で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
60) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−60で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
61) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−61で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
62) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−62で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
63) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−63で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
64) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−64で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
65) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−65で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
66) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−66で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
67) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−67で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
68) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−68で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
69) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−69で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
70) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−70で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
71) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−71で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
72) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−72で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
73) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−73で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
74) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−74で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
75) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−75で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
76) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−76で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
77) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−77で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
78) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−78で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
79) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−79で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
80) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−80で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
81) R1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、R31、R32、R33、R34及びそれらが結合するベンゼン環が一体となって示されるB−81で示される構造であり、N−(CH2m−V−(CH2n−R6がA−1〜A107の何れかである、式(I)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
82)R1がヒドロキシメチル基である、1)〜82)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
83)R1及びR2がエチル基である、1)〜82)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
84)R1及びR2が結合する炭素原子と一緒になって、
である、1)〜82)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
85)R1及びR2が結合する炭素原子と一緒になって、
である、1)〜82)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
86)R1及びR2が結合する炭素原子と一緒になって、
である、1)〜82)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
87)R1及びR2が結合する炭素原子と一緒になって、
である、1)〜82)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
88)R1及びR2が結合する炭素原子と一緒になって、=Oである、1)〜82)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
89)R3及びR4が一緒になって結合を意味する、1)〜89)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
90)R5がメチル基である、1)〜90)記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
91)1)〜90)の何れかに記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする医薬。
92)1)〜90)の何れかに記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする不整脈治療剤。
本発明化合物は、3位と4位に不斉炭素を有しており、該不斉炭素に基づく光学異性体が存在するが、ラセミ体と同様に光学活性体も本発明の用途に用いることができる。又、3位と4位の立体配置に基づくシス又はトランス異性体も包含するが、好ましくはトランス異性体である。
又、塩の形成可能な化合物であるときはその医薬的に許容し得る塩も有効成分として用いることができる。
医薬的に許容し得る塩としては塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、酒石酸塩、リン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、リンゴ酸塩、グルコン酸塩及びサリチル酸塩等が挙げられる。
好ましくは、塩酸塩、メタンスルホン酸塩及びマレイン酸塩が挙げられる。
次に本発明化合物の製法を説明する。
一般式(I)によって表される化合物のうち、R4が水素原子であり、R3が水酸基である(I−a)で表される化合物は、下記の反応式によって示されるように、一般式(2)で表される化合物を不活性溶媒中反応させることにより得ることができる。
化合物(1)と化合物(2)の反応に用いる溶媒としては下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフラン、ジオキサンによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルによって代表されるニトリル系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンによって代表される炭化水素系溶媒、酢酸エチルによって代表されるエステル系溶媒、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコールによって代表されるアルコール系溶媒、水が挙げられる。又、無溶媒の条件で反応を行うこともできる。好ましくはエーテル系溶媒、ニトリル系溶媒、アルコール系溶媒が挙げられる。
反応温度は、通常−80℃から用いられる反応溶媒の還流温度までであり、好ましくは、−10℃〜100℃である。
反応原料のモル比は、化合物(2)/化合物(1)が0.5〜4.0の範囲であり、好ましくは1.0〜2.0の範囲である。
反応には酸触媒を用いてもよい。
用いる酸触媒としては、塩酸、硫酸に代表される無機酸、塩化アルミニウム、四塩化チタン、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、過塩素酸、過塩素酸リチウム、臭化リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウムに代表されるルイス酸等が挙げられる。
好ましくは、臭化リチウム、過塩素酸リチウムが挙げられる。
一般式(I)により表される化合物のうち光学活性体の合成は、ラセミ体を光学分割する方法(特開平3−141286号公報、米国特許5097037号及び欧州特許409165号)を利用することにより達成される。
又、一般式(1)により表される化合物の合成は、以下の合成法を利用することにより達成される。
○ベンゾピラン環一般合成法
既知の方法(J. M. Evansら、J. Med. Chem. 1984, 27, 1127、J. Med. Chem. 1986, 29, 2194、J. T. NorthらJ. Org. Chem. 1995, 60, 3397や、Babu, K. S.らHeterocyclic Communications, 2003, 9(5), 519や、Ashwood V. A.ら J. Med. Chem., 1990, 33(9), 2667や、特開昭56−57785号公報、特開昭56−57786号公報、特開昭58−188880号公報、特開平2−141号公報、特開平10−87650号公報、特開平11−209366号公報、特開2005−80368号公報、特開2005−90357号公報、国際公開第2005−090357号パンフレット及び国際公開第2005−080368号パンフレット等に記載の方法)に従って合成することができる。
○クマリン環一般合成法
既知の方法(M. Narayanaら、J. Org. Chem., 1962, 27, 4704、R. G. Harveyら、J. Org. Chem., 1988, 53, 3936、R. S. Maliら、Synthesis, 1977, 464、F. Effenbergerら、Chem. Ber., 1987, 120, 373、及びJ. Sakakibaraら、Chem. Pharm. Bull., 1987, 35, 1796、Synthesis, 1986, 1026等に記載の方法)に従って合成することができる。
一般式(1)で表される化合物は、既知の方法(J. M. Evansら、J. Med. Chem. 1984, 27, 1127、J. Med. Chem. 1986, 29, 2194、J. T. NorthらJ. Org. Chem. 1995, 60, 3397や、特開昭56−57785号公報、特開昭56−57786号公報、特開昭58−188880号公報、特開平2−141号公報、特開平10−87650号公報及び特開平11−209366号公報等に記載の方法)に従って、一般式(2)で表される化合物より製造することができる。
一般式(I)によって表される化合物のうち、R31又はR32がフェニル基(該フェニル基はq個のR16(R16及びqは前記と同じ)によって任意に置換されていてもよい。)である(I−b)で表される化合物は、下記の反応式によって示されるように、一般式(I‐c)により表される化合物を金属触媒下で化合物(3)で表されるボロン酸化合物と反応させることにより製造することができる。
同様に、一般式(I)で表される化合物のうち、R31又はR32がシアノ基である(I−b)で表される化合物は、一般式(I‐c)により表される化合物を金属触媒下で一般式(4)で表されるようなシアノ化剤と反応させることにより製造することができる。
(式中、R1、R2、R5、R6、m、n、V、R31、R33及びR34は、前記と同じであり、X1は、塩素原子、臭素原子、メタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ等の脱離基を意味する。)
一般式(I−c)によって表される化合物と化合物(3)又は化合物(4)との反応に用いる溶媒としては下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテルによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルによって代表されるニトリル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンによって代表されるケトン系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンによって代表される炭化水素系溶媒、酢酸エチルによって代表されるエステル系溶媒が挙げられる。又、無溶媒の条件で反応を行うこともできる。好ましくは炭化水素系溶媒、スルホキシド系溶媒、アミド系溶媒が挙げられる。
反応温度は、通常−80℃から用いられる反応溶媒の還流温度までであり、好ましくは、50℃〜150℃である。
反応原料のモル比は、化合物(3)又は化合物(4)/化合物(I−c)は0.5〜20.0の範囲であり、好ましくは1.0〜10.0の範囲である。
塩基としては、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミンによって代表されるトリアルキルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、2,6−ジ−t−ブチルピリジン、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジン、プロトンポンプによって代表されるピリジン系アミン、カリウム−t−ブトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシドによって代表される金属アルコキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムによって代表される無機塩基が挙げられ、好ましくは、金属アルコキシド、無機塩基が挙げられる。
反応に金属触媒を加えることもできる。金属触媒としては、ヨウ化銅、塩化銅、酸化銅に代表される銅触媒、塩化パラジウム、臭化パラジウム、ヨウ化パラジウム、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム、ジクロロビス(ジフェニルフォスフィノエタン)パラジウム、ジクロロビス(ジフェニルフォスフィノプロパン)パラジウム、ジクロロビス(ジフェニルフォスフィノブタン)パラジウム、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム、パラジウムジベンジリデンアセトンなどのパラジウム触媒等が挙げられる。
金属触媒を用いる場合は配位子を加えることもできる。配位子としては、トリフェニルフォスフィン、トリブチルフォスフィン、ジフェニルフォスフィノエタン、ジフェニルフォスフィノプロパン、ジフェニルフォスフィノブタンに代表されるようなフォスフィン系配位子が挙げられる。
一般式(I)によって表される化合物のうち、R31又はR32がC1-6アルキルカルボニルアミノ基又はC6-14アリールカルボニルアミノ基である一般式(I−e)で表される化合物は、下記の反応式によって示されるように、一般式(I−f)により表される化合物を塩基存在下で化合物(5)又は化合物(6)で表される化合物と反応させることにより製造することができる。
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、m、n、V、R31、R33及びR34は、前記と同じであり、Xは、塩素原子、臭素原子等の脱離基を意味し、ZはC1-6アルキル基又はC6-14アリール基を意味する。)
但し、R5が水素原子の場合は、式(I−f)で表される化合物と化合物(5)又は化合物(6)を反応させる前に、R5の位置にt−ブトキシカルボニル等の保護基を導入しておき、C1-6アルキルカルボニルアミノ基又はC6-14アリールカルボニルアミノ基の導入後に脱保護することにより、(I−e)を製造することができる。
t−ブトキシカルボニル等の保護基の導入及び脱保護は、公知の方法(例えば、Protecting Groups in Organic Synthesis, second edition、T. W. Greene及びP. G. M. Wuts著、John Wiley & Sons, Inc出版等記載の方法)で行うことができる。
一般式(I−f)で表される化合物と化合物(5)又は化合物(6)との反応に用いる溶媒としては下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテルによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルによって代表されるニトリル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンによって代表されるケトン系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンによって代表される炭化水素系溶媒、酢酸エチルによって代表されるエステル系溶媒が挙げられる。又、無溶媒の条件で反応を行うこともできる。好ましくはハロゲン系溶媒、エーテル系溶媒又は無溶媒が挙げられる。
反応温度は、通常−80℃から用いられる反応溶媒の還流温度までであり、好ましくは、−10℃〜80℃である。
反応原料のモル比は、化合物(5)または化合物(6)/化合物(I−f)は0.5〜20.0の範囲であり、好ましくは1.0〜10.0の範囲である。
塩基としては、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミンによって代表されるトリアルキルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、2,6−ジ−t−ブチルピリジン、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジン、プロトンスポンジによって代表されるピリジン系アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウムによって代表される無機塩基が挙げられ、好ましくは、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、ピリジンが挙げられる。
又、一般式(I‐f)により表される化合物は、一般式(I−e)により表される化合物を、酸または塩基存在下、公知の脱アシル化反応(例えば、Protecting Groups in Organic Synthesis, second edition、T. W. Greene及びP. G. M. Wuts著、John Wiley & Sons, Inc出版等記載の方法)により製造することが出来る。
一般式(I)で表される化合物のうち、R31又はR32が水酸基である一般式(I−g)で表される化合物は、一般式(I‐h)により表される化合物を、酸触媒下で反応させることにより製造することができる。
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、m、n、V及びR31は、前記と同じであり、R21はC1-6アルキル基等を意味する。)
式(1−g)によって表される化合物の合成反応に用いる溶媒としては下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテルによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルによって代表されるニトリル系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンによって代表される炭化水素系溶媒、酢酸エチルによって代表されるエステル系溶媒、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコールによって代表されるアルコール系溶媒、酢酸、トリフルオロ酢酸に代表される有機酸系溶媒、水が挙げられる。又、無溶媒の条件で反応を行うこともできる。好ましくはハロゲン系溶媒、芳香族炭化水素系溶媒が挙げられる。
用いる酸触媒としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸に代表される無機酸、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸に代表される有機スルホン酸、塩化アルミニウム、四塩化チタン、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、過塩素酸、塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化鉄(III)、塩化鉄(II)、塩化銅(I)、塩化銅(II)に代表されるルイス酸が挙げられる。好ましくは、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体等のルイス酸が挙げられる。
反応に用いる反応温度は、通常−80℃から用いられる反応溶媒の還流温度までであり、好ましくは、−78℃〜室温である。
反応原料のモル比は、酸触媒/化合物(I−h)は0.5〜20.0の範囲であり、好ましくは1〜5の範囲である。
又、一般式(I−g)で表される化合物は、公知の方法(例えば、J.J.Plattnerら J. Am. Chem. Soc., 1972, 94, 8613等)により一般式(I‐i)により表される化合物を、酸又は塩基存在下で脱アシル化させることにより製造することができる。
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、m、n、V、R31、R33及びR34は、前記と同じであり、R22はC1-6アルキルカルボニル基、C6-14アリールカルボニル基等を意味する。)
一般式(I)により表される化合物のうち光学活性体の合成は、ラセミ体を光学分割する方法(特開平3−141286号公報、米国特許5097037号及び欧州特許409165号)を利用することにより達成される。
又、一般式(2)により表される化合物の光学活性体の合成は、不斉合成による方法(特表平5−507645号公報、特開平5−301878号公報、特開平7−285983号公報、欧州特許535377号公開公報及び米国特許5420314号)を利用することにより達成される。
前述したように、本発明者らは一般式(I)で表わされる化合物には強い不応期延長作用を有していることを見い出した。不応期延長作用は抗不整脈作用の奏功機序の1つであり,臨床の不整脈に対する有効性を外挿しうる重要な指標である。不応期延長作用を主たる機序とする従来の抗不整脈薬(例えばVaughan Williamsによる抗不整脈薬分類の第3群に属するd−ソタロールなど)は,不応期延長作用と関連のある心室筋活動電位の延長に基づくtorsades de pointes等の突然死を誘発しうる極めて危険な不整脈誘発作用が重大な課題とされており,心房筋が主体の不整脈(上室性頻拍症,心房粗動,心房細動など)に対する治療の問題になっている。
この課題を解決するために本発明者らは,心室筋よりも心房筋に選択的な不応期延長作用を有する化合物の探索研究を実施し,一般式(I)で表される化合物に,心室筋の不応期および活動電位に影響することなく心房筋に選択的な不応期延長作用があることを見出した。本発明者らの発見の既存技術との違いは,これらの化合物群に対して心房筋に選択的な不応期延長作用を付与し得たところにあり,このことは,摘出した心室筋の活動電位持続時間に影響しないこと,および麻酔動物の心電図QTに影響を及ぼさないことによっても示されている。以上のことから,本化合物は心室筋における不整脈誘発作用を持ち合わせず,既存技術に比べて心房筋が主体の不整脈においてより安全な使用に貢献できる可能性を提供しうるものである。この技術は,心房性不整脈に係わる,例えば発作性,慢性,手術前,手術中あるいは手術後の抗心房細動剤,抗心房粗動剤,抗心房性頻脈剤としての治療あるいは予防的な利用,心房性不整脈に基づく塞栓症への進展予防,心房性不整脈あるいは頻脈を原因とする心室性不整脈あるいは頻脈への移行の予防,心室性不整脈あるいは頻脈に移行しうる心房性不整脈あるいは頻脈予防作用に基づく生命予後悪化の予防の目的として有用である。
本発明は、これらの治療に一般式(I)で表わされる化合物の有効な量を含む医薬組成物又は獣医薬組成物を提供する。
本発明に係る化合物の投与形態としては、注射剤(皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内注射)、軟膏剤、坐剤、エアゾール剤等による非経口投与又は錠剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤、シロップ剤、液剤、乳剤、懸濁液剤等による経口投与をあげることができる。
本発明に係る化合物を含有する上記の医薬的又は獣医薬的組成物は、全組成物の重量に対して、本発明に係る化合物を約0.01〜99.5%、好ましくは、約0.1〜30%を含有する。
本発明に係る化合物に又は該化合物を含有する組成物に加えて、他の医薬的に又は獣医薬的に活性な化合物を含ませることができる。
また、これらの組成物は、本発明に係る化合物の複数を含ませることができる。
本発明化合物の臨床的投与量は、年令、体重、患者の感受性、症状の程度等により異なるが、通常効果的な投与量は、成人一日0.003〜1.5g、好ましくは、0.01〜0.6g程度である。しかし必要により上記の範囲外の量を用いることもできる。
本発明化合物は、製薬の慣用手段によって投与用に製剤化される。
即ち、経口投与用の錠剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤は、賦形剤、例えば白糖、乳糖、ブドウ糖、でんぷん、マンニット;結合剤、例えばヒドロキシプロピルセルロース、シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガント、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン;崩壊剤、例えばでんぷん、カルボキシメチルセルロース又はそのカルシウム塩、微結晶セルロース、ポリエチレングリコール;滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸マグネシウム又はカルシウム、シリカ;潤滑剤、例えばラウリル酸ナトリウム、グリセロール等を使用して調製される。
注射剤、液剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤及びエアゾール剤は、活性成分の溶剤、例えば水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール;界面活性剤、例えばソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、水素添加ヒマシ油のポリオキシエチレンエーテル、レシチン;懸濁剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム塩、メチルセルロース等のセルロース誘導体、トラガント、アラビアゴム等の天然ゴム類;保存剤、例えばパラオキシ安息香酸のエステル、塩化ベンザルコニウム、ソルビン酸塩等を使用して調製される。
経皮吸収型製剤である軟膏には、例えば白色ワセリン、流動パラフィン、高級アルコール、マクロゴール軟膏、親水軟膏、水性ゲル基剤等が用いられる。
坐剤は、例えばカカオ脂、ポリエチレングリコール、ラノリン、脂肪酸トリグリセライド、ココナット油、ポリソルベート等を使用して調製される。
以下、本発明を実施例にて詳述するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
〔合成例〕
尚、Ph,Phサレンマンガン錯体(XX)、Cyc,Phサレンマンガン錯体(XY)とは以下の構造式で示される光学活性化合物を意味し、特開平7−285983号公報記載の方法に準じて合成したものを用いた。
また、本実施例の化合物名の記載中、R又はSに付されて用いられる記号*は、当該絶対配置が推定であることを意味する。
合成例1
1−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル}プロパン−2−オン
<1−1>
1−(2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−クロメン−6−イル)プロパン−2−オンの合成
亜硝酸ナトリウム(1.04g, 15.0mmol)、塩化銅(II)(2.00g, 15.0mmol)、ビニルアセテート(7.50mL, 68.0mmol)の水−アセトン混合溶液に0℃で、6−アミノ−7−ニトロ−2,2−ジメチル−2H−クロメン(3.00g, 13.6mmol)と濃塩酸(3.00mL, 28.6mmol)のアセトン溶液を滴下して室温で5時間攪拌した。反応液を希塩酸に注ぎ、エーテルで抽出、有機相を水及び飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)に付し、目的物(収率:42%)を得た。
形状:赤色固形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.46 (s, 6H), 2.30 (s, 3H), 3.98 (s, 2H), 5.82 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 7.55 (s, 1H).
MS(EI)m/z; 261 [M]+

<1−2>
1−(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル)プロパン−2−オンの合成
1−(2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−クロメン−6−イル)プロパン−2−オン(1.00g, 3.83mmol)のジメチルスルホキシド−水混合溶液(33.0mL)に0℃でN−ブロモコハク酸イミド(2.00g, 11.5mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、有機相を飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をヘキサン−酢酸エチルで再結晶し、目的物(収率:80%)を得た。
形状:淡黄色結晶
融点:195℃(分解)
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.26 (s, 3H), 1.43 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.80 (br s, 1H), 3.96 (d, J = 17.6Hz, 1H), 4.11 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 4.15 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 4.91 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.4 (s, 1H), 7.58 (s, 1H).
MS(EI)m/z; 357 [M]+

<1−3>
1−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン−6−イル)プロパン−2−オンの合成
1−(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−クロメン−6−イル)プロパン−2−オン(900mg, 2.51mmol)の1,4−ジオキサン−水混合溶液(11.0mL)に0℃で水酸化ナトリウム(120mg, 3.01mmol)を加え室温で5時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、有機相を飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、目的物(収率:67%)を得た。
形状:淡橙色固形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.23 (s, 3H), 1.53 (s, 3H), 2.24 (s, 3H), 3.48 (d, J = 4.4Hz, 1H), 3.82 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 4.4Hz, 1H), 4.09 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.49 (s, 1H).
MS(EI)m/z; 277[M]+

<1−4>
1−[3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル]プロパン−2−オンの合成
1−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン−6−イル)プロパン−2−オン(200mg, 0.721mmol), 臭化リチウム(250mg, 2.88mmol), 2−フェネチルアミン(349mg, 2.88mmol)のアセトニトリル溶液(2.00mL)を65℃で2時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、目的物(収率:82%)を得た。
形状:淡茶色固体
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.18 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 2.30 (s,3H), 2.75-3.0 (m, 4H), 3.55 (d, J = 10.2Hz, 1H), 3.66 (d, J = 10.2Hz, 1H), 3.83 (d, J = 17.6 Hz,1H), 3.89 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 7.2-7.35 (m, 5H), 7.53 (s, 1H).
MS(FAB)m/z; 399 [M+H]+
以下、2H−クロメン化合物から、3−ブロモ−4−ヒドロキシ化合物を経由してエポキシ化合物を合成し、アミノアルコール化合物へ誘導する方法をMethod Aとする。
合成例2
1−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−{[2−(4−クロロフェニル)エチル]アミノ}−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル)プロパン−2−オン
1−(2,2−ジメチル−7−ニトロ−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン−6−イル)プロパン−2−オン(150mg, 0.541mmol)及び2−(4−クロロフェニル)エチルアミン(303μL, 2.16mmol)を用い合成例1と同様の方法で合成した。(収率79%)
形状:淡茶色無定形物
MS(FAB)m/z; 433 [M+H]+
合成例3
2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3,7−ジオール
7−メトキシメトキシ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オールマレイン酸塩(94.0mg, 0.155mmol、国際公開第2005090357号パンフレット記載の方法により合成した。)のエタノール溶液(3.00mL)に4M塩化水素ジオキサン溶液(400μL)を加え、90℃で2時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)に付し、目的物(収率:94%)を得た。
形状:黄色液体
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.19 (s, 3H), 1.50 (s, 3H), 2.8-3.0 (m, 4H), 3.47 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 6.44 (s, 1H), 7.15-7.30 (m, 5H), 7.91 (s, 1H).
MS(ESI+)m/z; 359[M+1]+
MS(ESI-)m/z; 357[M-1]+
合成例4
6−アミノ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3,7−ジオール
6−アミノ−7−メトキシメトキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール マレイン酸塩(94.0mg, 0.155mmol、国際公開第2005090357号パンフレット記載の方法により合成した。)を用い合成例3と同様の方法で合成した。
収率:84%
形状:淡黄色液体
MS(ESI-)m/z; 327[M-1]+
合成例5
2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3,6−ジオール 臭化水素酸塩
6−メトキシ−7−ニトロ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール(110mg, 0.30mmol、国際公開第2005080368号パンフレット記載の方法により合成した。)のジクロロメタン(1.1mL)溶液に、0℃で1M 臭化水素−ジクロロメタン溶液(0.89mL)を加えて1時間攪拌した。水を加えてクエンチ後、メタノールをさらに加えて、固形物を濾別し、得られた溶液を減圧留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて固形物を洗浄してろ過後、固形物を50℃にて減圧下乾燥して目的物(収率:68%)を得た。
形状:黄色固形物
1H-NMR(DMSO-d6)δ; 1.09 (s, 3H), 1.41 (s, 3H), 2.89-3.40 (m, 4H), 3.93-4.02 (m, 1H), 4.43-4.52 (m, 1H), 6.28 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.22-7.42 (m, 6H), 9.09 (brs, 1H), 9.51 (brs, 1H)
MS(EI)m/z; 358[M]+
合成例6
7−ブロモ−6−メトキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
7−アミノ−6−メトキシ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール(0.75g, 2.2mmol、国際公開第2005080368号パンフレット記載の方法により合成した。)の酢酸(4.5mL)、臭化水素酸水溶液(4.5mL)混合溶液に、−20℃で亜硝酸ナトリウム(167mg, 2.4mmol)水溶液を加えて、−5℃で5分攪拌した(溶液A)。一方、臭化銅(I)(316mg, 2.2mmol)の臭化水素酸水溶液(4.5mL)を別途調製し(溶液B)、溶液Bに−5℃で溶液Aを加えて20分攪拌した。酢酸エチル及び水を加えて室温で1時間攪拌後、さらにアンモニア水を加えて抽出を行った。有機相を乾燥し、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に付し、粗生成物を淡黄色結晶として得た。得られた粗生成物をジイソプロピルエーテル−ヘキサン混合液で洗浄し、結晶をろ取することで、目的物(収率:43%)を得た。
形状:無色結晶
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.13 (s, 3H), 1.45 (s, 3H), 2.75-2.97 (m, 4H), 3.55-3.63 (m, 2H), 3.69 (s, 3H), 6.55 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 7.20-7.36 (m, 5H)
MS(ESI+)m/z; 406[M+1]+, 408[M+3]+
合成例7
3−ヒドロキシ−6−メトキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボニトリル
7−ブロモ−6−メトキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール(100mg, 0.25mmol)、シアン化亜鉛(29 mg, 0.25mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(9mg)のジメチルホルムアミド(1mL)溶液を、マイクロウェーブ(140W)照射下、200℃で10分反応した。反応液に酢酸エチル及び水を加えて抽出し、有機相を飽和炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥して、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に付し、目的物(収率:23%)を得た。
形状:淡黄色固形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.13 (s, 3H), 1.45 (s, 3H), 2.70-2.97 (m, 4H), 3.58 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 3.66 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 6.66 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 7.20-7.36 (m, 5H)
MS(ESI+)m/z; 122(bp), 353[M+1]+
合成例8
3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボニトリル
<8−1>
2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−クロメン−7−オール
7−メトキシメトキシ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−クロメン(4.66g, 17.6mmol、国際公開第2005090357号パンフレット記載の方法により合成した。)の4M塩化水素−1,4−ジオキサン(44mL)溶液を、100℃で2時間攪拌した。反応液を放冷後、溶媒を留去した。残渣に酢酸エチル及び水を加えて抽出し、有機相を水及び飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を留去し、粗目的物を得た。

<8−2>
2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−クロメン−7−イル トリフルオロメタンスルホネートの合成
2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−クロメン−7−オール(3.88g, 17.5mmol)のトルエン(19mL)溶液に、トリエチルアミン(3,67mL, 26.3mmol)及び無水トリフルオロメタンスルホン酸(4.43mL, 26.3mmol)を室温で加え、終夜攪拌した。トルエン及び水を加えて抽出し、有機相を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=14:1)に付し、目的物(2工程収率:33%)を得た。
形状:淡黄色固形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.51 (s, 6H), 5.82 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 6.35 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 7.87 (s, 1H)

<8−3>
2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−クロメン−7−カルボニトリルの合成
2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−クロメン−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(4.61g, 13.1mmol)、ジフェニルホスフィノフェロセン(579mg, 1.04mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(478mg, 0.52mmol)、亜鉛粉末(205mg, 3.13mmol)及びシアン化亜鉛(919mg, 8.83mmol)のジメチルアセトアミド(46mL)溶液を、130℃で1時間攪拌した。反応液を放冷後、酢酸エチル及び飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、固形物をセライトろ過し、ろ液を分液、有機相を飽和炭酸ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)に付し、得られた粗物を酢酸エチル−ヘプタン混合液(9:1)で洗浄して目的物(収率:24%)を得た。
形状:黄赤色固形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.51 (s, 6H), 5.90 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.96 (s, 1H)
MS(EI)m/z; 169 (bp), 230[M]+

<8−4>
2,2−ジメチル−6−ニトロ−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン−5−カルボニトリルの合成
2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−クロメン−7−カルボニトリル(603mg, 2.62mmol)のクロロホルム(24mL)溶液に、m−クロロ過安息香酸(904mg, 5.24mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液に飽和炭酸ナトリウム水溶液を加え2回抽出後、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル:クロロホルム=4:1:1)に付し、目的物(収率:45%)を得た。
形状:黄色結晶
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.36 (s, 3H), 1.65 (s, 3H), 3.62 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 8.40 (s, 1H)
MS(ESI+)m/z; 247 [M+1]+

<8−5>
3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボニトリルの合成
2,2−ジメチル−6−ニトロ−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン−5−カルボニトリル(290mg, 1.18mmol)の1,4−ジオキサン(0.58mL)溶液に、過塩素酸リチウム(125mg, 1.18mmol)及び2−フェニルエチルアミン(0.18mL, 1.41mmol)を加えて85℃で1時間半攪拌した。反応液を放冷後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル:=3:1)に付し、目的物(収率:72%)を得た。
形状:赤色非定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.21 (s, 3H), 1.53 (s, 3H), 2.74-3.01 (m, 4H), 3.54 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.72 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 7.20-7.38 (m, 6H), 8.16 (s, 1H)
MS(ESI+)m/z; 368 [M+1]+
以下、2H−クロメン化合物から、m−過安息香酸を使用してエポキシドを合成し、アミノアルコール化合物へ誘導する方法をMethod Bとする。
合成例9
6−アミノ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボニトリル(化合物A’)
6−アミノ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボキサミド(化合物A’’)
3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボニトリル(60mg, 0.16mmol)のメタノール(1.8mL)溶液に、5%パラジウム−炭素(6mg)を加え、水素雰囲気下室温で終夜攪拌した。セライトろ過して固形物を除去後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル:=1:1から酢酸エチルのみへ変更)に付し、目的物である化合物A’(収率:43%)及び化合物A’’(収率:35%)を得た。
(化合物A’)
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.21 (s, 3H), 1.43 (s, 3H), 2.69-2.99 (m, 4H), 3.50-3.60 (m, 2H), 3.87 (brs, 2H), 6.13 (s, 1H), 6.79 (s, 1H), 7.20-7.38 (m, 6H), 8.16
MS(EI)m/z; 337 [M]+
(化合物A'')
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.13 (s, 3H), 1.45 (s, 3H), 1.84(brs, 2H), 2.74-3.00 (m, 4H), 3.50-3.59 (m, 2H), 5.10 (brs, 1H), 5.71 (brs, 2H), 6.11 (s, 1H), 6.80 (s, 1H), 7.20-7.28 (m, 5H)
MS(EI)m/z; 355[M]+
合成例10
(3R*, 4S*)−6−ブロモ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
(3R*, 4S*)−6−アミノ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール(5.0g, 14.0mmol, 国際公開第2005090357号パンフレット記載の方法により合成した。)の酢酸−臭化水素酸(1:1, 60mL)溶液に、−20℃にて亜硝酸ナトリウム水溶液(965mg, 14.0mmol/水7mL)を45分間で滴下し、そのままの温度で5分間攪拌した。反応溶液を−20℃に冷却した臭化銅(I)(3.01g, 21.0mmol)の臭化水素酸(30mL)溶液に添加し、そのままの温度で2時間攪拌後、室温に昇温し、発泡が見られなくなるまでさらに攪拌した。反応液を酢酸エチルに希釈し、水、アンモニア水および飽和食塩水にて洗浄し、有機相を硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、目的物(収率85%)を得た。
MS (EI+) m / z; 421 [M+1]+
合成例11
(3R*, 4S*)−6−クロロ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
(3R*, 4S*)−6−アミノ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オールを原材料とし、臭化銅(I)の代わりに塩化銅、及び臭化水素の代わりに塩酸を用いて、合成例10に準拠して目的物(収率:17%)を得た。
形状:桃色結晶
MS (EI+) m / z; 377 [M+1]+
合成例12
(3R*, 4S*)−7−アミノ−6−ブロモ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
(3R*, 4S*)−6−クロロ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール(2.46g, 5.84mmol)のエタノール(25mL)溶液に、水(5mL)および鉄紛(1.08g, 19.3mmol)を添加し、室温にて濃塩酸(246μL)を滴下した。70℃にて3時間攪拌後、室温まで放冷した。反応液を酢酸エチルに希釈し、1M水酸化ナトリウムおよび飽和食塩水にて洗浄し(途中セライトろ過にてエマルジョンを除去)、有機相を硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1→4:1)にて精製し、目的物(収率65%)を得た。
形状:液体
MS (EI+) m / z; 391 [M+1]+
合成例13
(3R*, 4S*)−7−アミノ−6−クロロ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
(3R*, 4S*)−6−クロロ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オールを原材料とし、合成例12に準拠して目的物(収率:52%)を得た。
形状:液体
MS (EI+) m / z; 347 [M+1]+
合成例14
3−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル}安息香酸エチル
6−ブロモ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール(42.1mg, 0.1mmol)の1,4−ジオキサン溶液に、窒素雰囲気下、3−エトキシカルボニルフェニルボロン酸(38.8mg, 0.2mmol)、トリフェニルホスフィン(10.5mg, 0.04mmol)、酢酸パラジウム(II)(2.2mg, 0.01mmol)、および2M炭酸水素ナトリウム水溶液(75μl)を加え、加熱還流下にて1時間攪拌した。反応液を室温まで放冷し、酢酸エチルにて希釈し、有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、および飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1→2:1)にて精製し、目的物(定量的収率)を得た。
形状:液体
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.25 (s, 3H), 1.42 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.53 (s, 3H), 2.73-3.00 (m, 4H), 3.61 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 3.73 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 4.42 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 7.01 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 7.05-7.20 (m, 5H), 7.30-7.42 (m, 2H), 7.50 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 8.05-8.14 (m, 1H).
以下、合成例15〜17は、合成例14に準拠して目的物を得た。
合成例15
2,2−ジメチル−7−ニトロ−6−フェニル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:93%
形状:液体
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.21 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 2.70-3.00 (m, 4H), 3.58 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 6.90-7.50 (m, 12H)
合成例16
6−(4−メトキシフェニル)−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:56%
形状:液体
MS (EI+) m / z; 449 [M+1]+
合成例17
2,2−ジメチル−7−ニトロ−6−(3−ニトロフェニル)−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:68%
形状:液体
MS (EI+) m / z; 464 [M+1]+
MS (EI+) m / z; 462 [M-1]+
合成例18
3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボニトリル
6−ブロモ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール(1g, 2.37mmol)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、シアン化銅(224mg, 2.61mmol)を加え、100℃にて6時間攪拌した。反応液を室温まで放冷し、水に希釈し、クロロホルムにて抽出した。あわせた有機層をアンモニア水、および飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→2:1)にて精製し、目的物(収率:8%)を得た。
形状:褐色油状物
MS (EI+) m / z; 368 [M+1]+
MS (EI+) m / z; 366 [M-1]+
合成例19
3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチル
<19−1>
2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチルの合成
6−ブロモ−7−ニトロ−2,2−ジメチル−2H−クロメン(1.04g, 3.66mmol, Ashwood Valerie A. et al., J. Med. Chem., 1990,33(9),2667−72に準じて合成した。)のジメチルスルホキシド(5 ml)、およびメタノール(5ml)混合溶液に、窒素雰囲気下、室温にて酢酸パラジウム(II)(82.2mg, 0.336mmol)、ジフェニルホスフィノブタン(156.1mg, 0.3661mmol)を加えた。そのままの温度で、トリエチルアミン(2.04ml, 14.64mmol)を加え、内部雰囲気を一酸化炭素に置換後、室温から80℃にて2日間攪拌した(途中、トリエチルアミンを追加した)。反応液を室温まで冷却し、反応液を酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、および飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:1)にて精製し、目的物(収率:14%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.48 (s, 6H), 3.87 (s, 3H), 5.81 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.40 (s, 1H).
以下、Method Bに準じて合成した。

<19−2>
2,2−ジメチル−5−ニトロ−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン−6−カルボン酸メチル
収率:82%
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.32 (s, 3H), 1.61 (s, 3H), 3.57 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.96 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.87 (s, 1H).

<19−3>
3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチル
収率:91%
形状:淡黄色粉末晶
MS (EI+) m / z; 401 [M+1]+
MS (EI+) m / z; 399 [M-1]+
合成例20
3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸
3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチル(104mg, 0.26mmol)のメタノール(4ml)溶液に、1M水酸化ナトリウム水溶液(1.86ml)を加え、70℃にて15分間攪拌した。反応液を室温まで放冷し、1M塩酸にて中和した。生じた結晶をろ過し、水にて洗浄し、目的物(収率62%)を得た。
形状:無色粉末晶
MS (EI+) m / z; 387 [M+1]+
MS (EI+) m / z; 385 [M-1]+
合成例21
(3R*, 4S*)−7−アミノ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチル
<21−1>
[(3R*, 4S*)−6−ブロモ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イル](2−フェニルエチル)カルバミン酸ベンジルの合成
(3R*, 4S*)−6−ブロモ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール(2.74g, 5.1mmol)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液に、炭酸カリウム(2.1g, 15.3mmol)、およびクロロギ酸ベンジル(0.87ml, 5.1mmol)を加えた。反応終了を確認した後に、反応液に水を加え、酢酸エチルにて希釈した。有機層を水、および飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて精製し、目的物(収率:78%)を得た。
MS (EI+) m / z; 555 [M+1]+
MS (EI+) m / z; 553 [M-1]+

<21−2>
(3R*, 4S*)−4−[{(ベンジルオキシ)カルボニル}(2−フェニルエチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチルの合成
[(3R*, 4S*)−6−ブロモ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イル](2−フェニルエチル)カルバミン酸ベンジル(588mg, 1.06mmol)のジメチルスルホキシド(3ml)、およびメタノール(3ml)混合溶液に、窒素雰囲気下、室温にてトリフェニルホスフィン(111mg, 0.424mmol)、酢酸パラジウム(II)(82.2mg, 0.336mmol)を加えた。そのままの温度で、トリエチルアミン(0.591ml, 4.24mmol)を加え、内部雰囲気を一酸化炭素に置換後、室温から70℃にて4日間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、反応液を酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、および飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、目的物(収率26%)を得た。

<21−3>
(3R*, 4S*)−7−アミノ−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](2−フェニルエチル)アミノ}−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチルの合成
(3R*, 4S*)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](2−フェニルエチル)アミノ}−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチル (146.6mg, 0.274mmol)のエタノール(2ml)溶液に、パラジウム−炭素(20mg)を加え、室温にて水素雰囲気下で15時間攪拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、目的物(収率:72%)を得た。

<21−4>
(3R*, 4S*)−7−アミノ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチルの合成
(3R*, 4S*)−7−アミノ−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](2−フェニルエチル)アミノ}−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチル(100.2mg, 0.1986mmol)のメタノール(2ml)溶液に、パラジウム−炭素(20mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて攪拌した。反応終了を確認した後に、反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(エタノール)にて精製し、目的物(収率:85%)を得た。
形状:黄色液体
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.16 (s, 3H), 1.45 (s, 3H), 2.70-3.00 (m, 4H), 3.45 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 3.55 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 5.63 (br, 2H), 6.03 (s, 1H), 7.13-7.38 (m, 5H), 7.64 (s, 1H).
以下、合成例22及び合成例23は、文献記載の方法(Babu, K. Suresh et al. Heterocyclic Communications (2003),9(5),519−526.)に準じて、3−メチル−フェノールから合成した2,2,5−トリメチル−2H−クロメン及び2,2,7−トリメチル−2H−クロメンの混合物より、Method Aを用いて誘導した。
合成例22
6−ブロモ−2,2,5−トリメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
<22−1>
3,6−ジブロモ−2,2,5−トリメチル−3,4−ヒドロ−2H−クロメン−4−オール
収率:25%
形状:淡黄色固体
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.42 (s, 3H), 1.57 (s, 3H), 2.46 (s, 3H), 2.60 (d, J = 5.4Hz, 1H), 4.23 (d, J = 6.2Hz, 1H), 5.06 (t, J = 6.2, 5.4Hz, 1H), 6.59 (d, J = 8.7Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.7Hz, 1H).

<22−2>
6−ブロモ−2,2,7−トリメチル−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン
形状:淡黄色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.25 (s, 3H), 1.56 (s, 3H), 2.53 (s, 3H), 3.47 (d, J = 4.6Hz, 1H), 4.16 (d, J = 4.6Hz, 1H), 6.56 (d, J = 8.7Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.7Hz, 1H).

<22−3>
6−ブロモ−2,2,5−トリメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:36%(2工程収率)
形状:淡茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.24 (s, 3H), 1.38 (s, 3H), 2.10 (s, 3H), 2.29 (br, 1H), 2.73-2.85 (m, 5H), 3.67 (ABq, J = 5.8Hz, 2H), 6.56 (d, J = 8.8Hz, 1H), 7.16-7.33 (m, 6H).
MS(FAB)m/z; 390, 392 [M+H]+
合成例23
6−ブロモ−2,2,7−トリメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
<23−1>
3,6−ジブロモ−2,2,7−トリメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−オール
収率:17%
形状:淡黄色固体
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.37 (s, 3H), 1.58 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.71 (d, J = 3.3Hz, 1H), 4.06 (d, J = 9.3Hz, 1H), 4.84 (d, J = 9.3Hz, 1H), 6.69 (s, 1H), 7.60 (s, 1H).

<23−2>
6−ブロモ−2,2,5−トリメチル−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン
形状:淡茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.24 (s, 3H), 1.56 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 3.46 (d, J = 4.2Hz, 1H), 3.83 (d, J = 4.2Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.7Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.7Hz, 1H).

<23−3>
6−ブロモ−2,2,7−トリメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:69%(2工程収率)
形状:淡黄色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.14 (s, 3H), 1.45 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.78-2.98 (m, 5H), 3.47 (d, J = 10.2Hz, 1H), 3.59 (d, J = 10.2Hz, 1H), 6.67 (s, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.22-7.27 (m, 3H), 7.35 (t, J = 7.2Hz, 2H).
MS(FAB)m/z; 390, 392 [M+H]+
以下、合成例24は、文献記載の方法(Babu, K. Suresh et al. Heterocyclic Communications (2003),9(5),519−526.)に準じて、N−(2−ヒドロキシ−6−ニトロフェニル)アセトアミドより合成したN−(2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−クロメン−8−イル}アセトアミドより、Method Bを用いて誘導した。
合成例24
N−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−8−イル]アセトアミド
<24−1>
N−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン−4−イル)アセトアミド
収率 :68%
形状:淡黄色固体
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.31 (s, 3H), 1.63 (s, 3H), 2.18 (s, 3H), 3.57 (d, J = 4.5Hz, 1H), 3.96 (d, J = 4.5Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.4Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.4Hz, 1H), 7.5 (br, 1H).

<24−2>
N−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−8−イル}アセトアミド
収率:62%
形状:淡黄色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.20 (s, 3H), 1.52 (s, 3H), 2.18 (s, 3H), 2.71-2.93 (m, 5H), 3.53 (d, J = 10.0Hz, 1H), 3.69 (d, J = 10.0Hz, 1H), 6.89 (dd, J = 8.6, 1.1Hz, 1H), 7.19-7.39 (m, 6H), 7.51 (br, 1H).
MS(FAB)m/z; 400 [M+H]+
以下、合成例25は、文献記載の方法(Babu, K. Suresh et al. Heterocyclic Communications (2003),9(5),519−526.)に準じて、4−ニトロ−3−(トリフルオロメチル)フェノールより合成した2,2−ジメチル−6−ニトロ−7−(トリフルオロメチル)−2H−クロメンより、Method Bを用いて誘導した。
合成例25
2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−7−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
<25−1>
2,2−ジメチル−6−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン
収率:89%
形状:淡茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.35 (s, 3H), 1.63 (s, 3H), 3.60 (d, J = 4.2Hz, 1H), 3.98 (d, J = 4.2Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 8.10 (s, 1H).

<25−2>
2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−7−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:69%
形状:淡黄色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.21 (s, 3H), 1.52 (s, 3H), 1.67 (br, 1H), 2.76-2.97 (m, 5H), 3.54 (d, J = 10.1Hz, 1H), 3.70 (d, J = 10.1Hz, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.21-7.37 (m, 5H), 7.77 (s, 1H).
MS(FAB)m/z; 411 [M+H]+
以下、合成例26は、文献記載の方法(Babu, K. Suresh et al. Heterocyclic Communications (2003),9(5),519−526.)に準じて、4−ニトロ−3−(トリフルオロメチル)フェノールより合成した2,2−ジメチル−6−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)−2H−クロメンより、Method Bを用いて誘導した。
合成例26
2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−5−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
<26−1>
2,2−ジメチル−6−ニトロ−7−(トリフルオロメチル)−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン
収率:80%
形状:淡黄色固体
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.35 (s, 3H), 1.61 (s, 3H), 3.55 (d, J = 4.5Hz, 1H), 4.28 (m, 1H), 7.05 (d, J = 8.7Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.7Hz, 1H).

<26−2>
2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−5−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オールの合成
収率:85%
形状:淡黄色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.20 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.88 (br, 1H), 2.47-2.74 (m, 4H), 2.80 (br, 1H), 3.55 (d, J = 8.9Hz, 1H), 4.07 (d, J = 8.9Hz, 1H), 7.02 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.16-7.31 (m, 5H), 7.56 (d, J = 9.2Hz, 1H).
MS(FAB)m/z; 411 [M+H]+
合成例27
8−アミノ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
N−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−8−イル]アセトアミド(66mg, 0.17mmol)のエタノール(0.5mL)溶液に、6M塩酸(0.2mL)を加え、90℃で3.5時間攪拌した。放冷後、1M水酸化ナトリウム水溶液(mL)を加えて中和し、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾燥後に溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)に付し、目的物(収率:79%)を得た。
形状:淡茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.18 (s, 3H), 1.55 (s, 3H), 2.74-2.92 (m, 5H), 3.58 (ABq, J = 9.9Hz, 2H), 6.30 (d, J = 9.2Hz, 1H), 6.38 (br, 2H), 7.19-7.35 (m, 5H), 7.62 (d, J = 9.2Hz, 1H).
MS(FAB)m/z; 358 [M+H]+
合成例28
6−アミノ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−7−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−7−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オールを原材料とし、合成例12に準拠して目的物(収率:52%)を得た。
収率:72%
形状:淡黄色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.13 (s, 3H), 1.45 (s, 3H), 1.8 (br, 1H), 2.71-3.00 (m, 5H), 3.55 (ABq, J = 10.1Hz, 2H), 3.66 (br, 2H), 6.17 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 7.23-7.29 (m, 3H), 7.36 (t, J = 7.2Hz, 2H).
MS(FAB)m/z; 381 [M+H]+
合成例29
6−アミノ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−5−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−5−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オールを原材料とし、合成例12に準拠して目的物(収率:52%)を得た。
収率:55%
形状:淡黄色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.15 (s, 3H), 1.42 (s, 3H), 1.79 (br, 1H), 2.52-2.76 (m, 5H), 3.56 (d, J = 8.0Hz, 1H), 3.95 (br, 2H), 3.96 (d, J = 8.0Hz, 1H), 6.57 (d, J = 8.7Hz, 1H) , 6.78 (d, J = 8.7Hz, 1H), 7.13-7.29 (m, 5H).
MS(FAB)m/z; 381 [M+H]+
以下、合成例30〜31は国際公開第2005090357号パンフレット記載の方法により合成した。
合成例30
(3R*, 4S*)−6−メトキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
1H-NMR (CDCl3)δ: 1.15 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 2.73-2.95 (m, 4H), 3.60 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.68 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 6.78 (s, 1H), 7.21-7.35 (m, 6H)
MS (EI): 372[M+]
合成例31
(3R*, 4S*)−2,2,8−トリメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
1H-NMR (CDCl3)δ: 1.16 (s, 3H), 1.52 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.72-2.91 (m, 4H), 3.54 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.67 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.19 (m, 6H)
MS (EI): 356[M+]
以下、合成例32及び33は、文献記載の方法(Babu, K. Suresh et al. Heterocyclic Communications(2003), 9(5),519−526.)に準じて、2−メチルフェノールから合成した2,2,8−トリメチル−2H−クロメン、及び2−メトキシフェノールから合成した8−メトキシ−2,2−ジメチル−2H−クロメンより、Method Aを用いて誘導した。
合成例32
6−ブロモ−2,2,8−トリメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
<32−1>
3,6−ジブロモ−2,2,8−トリメチル−3,4−ヒドロ−2H−クロメン−4−オール(3−ブロモ−2,2,8−トリメチル−3,4−ヒドロ−2H−クロメン−4−オールとの混合物として得た)
形状:淡茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.36 (s, 3H), 1.60 (s, 3H), 2.13 (s, 3H), 2.67 (d, J = 4.6Hz, 1H), 4.06 (d, J = 9.6Hz, 1H), 4.84 (dd, J = 9.6, 4.6Hz, 1H), 7.17-7.20 (m, 1H), 7.42-7.44 (m, 1H).

<32−2>
6−ブロモ−2,2,4−トリメチル−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン(2,2,4−トリメチル−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメンとの混合物として得た)
形状:淡茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.21 (s, 3H), 1.59 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 3.47 (d, J = 4.1Hz, 1H), 3.82 (d, J = 4.1Hz, 1H), 7.23 (d, J = 2.1Hz, 1H), 7.29 (d, J = 2.1Hz, 1H).

<32−3>
6−ブロモ−2,2,8−トリメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:6%(3工程収率)
形状:淡茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.13 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 2.75-2.96 (m, 5H), 3.48 (d, J = 10.0Hz, 1H), 3.59 (d, J = 10.0Hz, 1H), 6.96 (d, J = 2.1Hz, 1H), 7.10 (d, J = 2.1Hz, 1H), 7.20-7.29 (m, 3H), 7.32-7.37 (m, 2H).
MS(FAB)m/z; 390, 392 [M+H]+
合成例33
5−ブロモ−8−メトキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
<33−1>
3,5−ジブロモ−8−メトキシ−2,2−ジメチル−3,4−ヒドロ−2H−クロメン−4−オール(3−ブロモ−8−メトキシ−2,2−ジメチル−3,4−ヒドロ−2H−クロメン−4−オールとの混合物として得た。)
形状:淡黄色固体
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.57 (s, 3H), 1.62 (s, 3H), 3.36 (d, J = 4.1Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 4.31 (d, J = 4.4Hz, 1H), 5.12 (t, J = 4.4, 4.1Hz, 1H), 6.72 (d, J = 8.7Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.7Hz, 1H).

<33−2>
7−ブロモ−4−メトキシ−2,2−ジメチル−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン(4−メトキシ−2,2−ジメチル−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメンとの混合物として得た。)
形状:淡黄色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.28 (s, 3H), 1.64 (s, 3H), 3.46 (d, J = 8.7Hz, 1H), 3.57 (d, J = 8.7Hz, 1H), 3.68 (s, 3H), 6.73 (d, J = 7.5Hz, 1H), 7.08 (d, J = 7.5Hz, 1H).

<33−3>
5−ブロモ−8−メトキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:17%(3工程収率)
形状:淡茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.24 (s, 3H), 1.52 (s, 3H), 2.58-2.79 (m, 5H), 3.68 (ABq, J = 7.4Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 6.63 (d, J = 8.7Hz, 1H), 7.04 (d, J = 8.7Hz, 1H), 7.15-7.21 (m, 3H), 7.24-7.29 (m, 2H).
MS(FAB)m/z; 406, 408 [M+H]+
以下、合成例34〜合成例37は、文献記載の方法(Babu, K. Suresh et al. Heterocyclic Communications (2003), 9(5), 519-526.)に準じて、2−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)フェノールより合成した2,2−ジメチル−8−ニトロ−6−(トリフルオロメチル)−2H−クロメン、4−メトキシ−2−ニトロフェノールより合成した6−メトキシ−2,2−ジメチル−8−ニトロ−2H−クロメン、5−フルオロ−2−ニトロフェノールより合成した5−フルオロ−2,2−ジメチル−8−ニトロ−2H−クロメン及び4−ブロモ−3,5−ジメチルフェノールより合成した6−ブロモ−2,2,5,7−テトラメチル−2H−クロメンより、Method Bを用いて誘導した。
合成例34
2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
<34−1>
2,2−ジメチル−4−ニトロ−6−(トリフルオロメチル)−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン
収率 :40%
形状:黄色油状物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.39 (s, 3H), 1.68 (s, 3H), 3.62 (d, J = 4.4Hz, 1H), 4.03 (d, J = 4.4Hz, 1H), 7.83 (d, J = 2.4Hz, 1H), 8.09 (m, 1H).

<34−2>
2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:65%
形状:淡茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.24 (s, 3H), 1.56 (s, 3H), 2.72-2.98 (m, 5H), 3.64 (d, J = 10.1Hz, 1H), 3.78 (d, J = 10.1Hz, 1H), 7.20-7.37 (m, 5H), 7.57 (br, 1H), 7.94 (m, 1H).
MS(FAB)m/z; 411 [M+H]+
合成例35
6−メトキシ−2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
<35−1>
6−メトキシ−2,2−ジメチル−4−ニトロ−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン
収率:74%
形状:黄色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.30 (s, 3H), 1.63 (s, 3H), 3.53 (d, J = 4.5Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.92 (d, J = 4.5Hz, 1H), 7.17 (d, J = 3.1Hz, 1H), 7.33 (d, J = 3.1Hz, 1H).

<35−2>
6−メトキシ−2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:77%
形状:茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.18 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 2.73-2.93 (m, 5H), 3.64 (ABq, J = 10.1Hz, 2H), 3.74 (s, 3H), 6.90 (dd, J = 3.0, 0.9Hz, 1H), 7.20-7.24 (m, 4H), 7.30-7.36 (m, 2H).
MS(FAB)m/z; 373 [M+H]+
合成例36
5−フルオロ−2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
<36−1>
7−フルオロ−2,2−ジメチル−4−ニトロ−1a,7b−ジヒドロ−2H−オキシレノ[c]クロメン
収率:87%
形状:黄色油状物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.38 (s, 3H), 1.66 (s, 3H), 3.58 (d, J = 4.4Hz, 1H), 4.30 (d, J = 4.4Hz, 1H), 6.76 (dd, J = 9.2, 8.1Hz, 1H), 7.88 (dd, J = 9.2, 5.9Hz, 1H).

<36−2>
5−フルオロ−2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:77%
形状:黄茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.22 (s, 3H), 1.55 (s, 3H), 2.60-2.87 (m, 4H), 3.2 (br, 1H), 3.66 (d, J = 9.0Hz, 1H), 3.91 (d, J = 9.0Hz, 1H), 6.66 (t, J = 9.3, 9.3Hz, 1H), 7.16-7.33 (m, 5H), 7.80 (dd, J = 9.3, 6.0Hz, 1H).
MS(FAB)m/z; 361 [M+H]+
合成例37
6−ブロモ−2,2,5,7−テトラメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール
収率:84%
形状:淡橙色固体
〔製剤例〕
製剤例1
錠剤
本発明化合物 10g
乳 糖 260g
微結晶セルロース 600g
コーンスターチ 350g
ヒドロキシプロピルセルロース 100g
CMC−Ca 150g
ステアリン酸マグネシウム 30g
全 量 1,500g
上記成分を常法により混合したのち1錠中に1mgの活性成分を含有する糖衣錠10,000錠を製造する。
なお、CMC−Caはカルボキシメチルセルロースカルシウムを表す。
製剤例2
カプセル剤
本発明化合物 10g
乳 糖 440g
微結晶セルロース 1,000g
ステアリン酸マグネシウム 50g
全 量 1,500g
上記成分を常法により混合したのちゼラチンカプセルに充填し、1カプセル中に1mgの活性成分を含有するカプセル剤10,000カプセルを製造する。
製剤例3
軟カプセル剤
本発明化合物 10g
PEG400 479g
飽和脂肪酸トリグリセライド 1,500g
ハッカ油 1g
ポリソルベート(Polysorbate)80 10g
全 量 2,000g
上記成分を混合したのち常法により3号軟ゼラチンカプセルに充填し、1カプセル中に1mgの活性成分を含有する軟カプセル剤10,000カプセルを製造する。
製剤例4
軟膏
本発明化合物 1.0g
流動パラフィン 10.0g
セタノール 20.0g
白色ワセリン 68.4g
エチルパラベン 0.1g
l−メントール 0.5g
全 量 100.0g
上記成分を常法により混合し、1%軟膏とする。
製剤例5
坐剤
本発明化合物 1g
ウィッテップゾールH15* 478g
ウィッテップゾールW35* 520g
ボリソルベート(Polysorbate)80 1g
全 量 1,000g
「* トリグリセライド系化合物の商標名
ウィッテップゾール=Witepsol」
上記成分を常法により溶融混合し、坐剤コンテナーに注ぎ冷却固化して1mgの活性成分を含有する1g坐剤1,000個を製造する。
製剤例6
注射剤
本発明化合物 1mg
注射用蒸留水 5mL
用時、溶解して用いる。
〔薬理試験例〕
有効不応期に及ぼす影響
試験方法
ビーグルイヌをペントバルビタールナトリウムにて麻酔し、人工呼吸管理下に正中開胸し心膜切開にて心臓を露出した。心電図測定は、右房自由壁、右心耳、右室自由壁の表面に双極電極を留置して行った。迷走神経刺激は、電気刺激装置を用いて、頸部両側迷走神経内に刺入留置したニクロム線を介して行った。迷走神経への電気刺激の条件は、心電図のRR間隔が刺激開始前より約100 msec延長するように設定した。
心房および心室有効不応期は、両側迷走神経刺激下、300 msecの基本刺激周期で、プログラム電気刺激装置を用いてS1−S2期外刺激法により測定した。心臓への電気刺激は、閾値の2倍の電流を用い、基本刺激周期で10回の連続したS1刺激を与えた後、期外刺激S2を加えた。有効不応期測定のため、S1−S2間隔は2 msecずつ短縮していき、期外刺激S2の反応が消失した点を有効不応期とした。
評価は、薬物投与前に心房および心室有効不応期の測定を行い、その後各化合物は0.3mg/kg又は0.6mg/kgの用量で静脈内投与し、その5分後より心房および心室有効不応期の測定を行った。
結果は、
心房および心室有効不応期の延長時間(Δmsec)
=[薬物投与後の有効不応期]−[薬物投与前の有効不応期]
を2〜3例の平均値として表した。
尚、投与した化合物はフリー体、又は場合によりマレイン酸塩化若しくは塩酸塩化したものを用いた。
マレイン酸塩化の一般的な手法
化合物(1当量)のエタノール溶液に還流下、マレイン酸(1当量)を加え攪拌した。放冷後、ヘキサンを加え、得られた結晶をろ取し、減圧乾燥することにより、目的物のマレイン酸塩を得た。
塩酸塩化の一般的な手法
化合物(1当量)のエタノール溶液に室温で10%塩化水素−メタノール溶液(5容量倍)を加え、攪拌した。エーテルを加え0℃で攪拌した。得られた結晶をろ取し、減圧乾燥することにより、目的物の塩酸塩を得た。
結果
表1に示すように、本発明化合物は、心房に選択的な有効不応期延長作用を示した。
本発明化合物は、心房に選択的な有効不応期延長作用を示すため、抗心房細動薬および上室性不整脈治療薬として用いることができ、医薬品として有用である。また、本発明化合物は、心室への影響が小さいことから、上記不整脈病態の安全な治療に貢献できる。

Claims (16)

  1. 式(I)
    〔式中、
    1及びR2は、それぞれ独立して水素原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)又は水酸基により任意に置換されていてもよい。)又はC6-14アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)又は水酸基により任意に置換されていてもよい。)又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)により任意に置換されていてもよい。)を意味するか、R1及びR2は一緒になって、=O、=S、若しくは=NR7(R7は水素原子、C1-6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、水酸基又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもo個のR10(R10はハロゲン原子、水酸基、C1-6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、水酸基又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、、スルホ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はC6-14アリールカルボニル基を意味する。)により任意に置換されていてもよく、oは1〜3の整数を表し、oが2又は3の場合、R10は同じでも異なっていてもよい。)を意味する。)を意味するか、又は結合する炭素原子と一緒になって、
    (式中、jは0〜7の整数を表し、kは0〜7の整数を表し、Gは、単結合、CR89(R8及びR9はそれぞれ独立して、水素原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホニル基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基、C6-14アリールカルボニル基若しくはC2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)を意味するか又はR8及びR9が一緒になって=O又は=Sを意味する。)、NR11(R11は水素原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、水酸基、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C3-8シクロアルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基、C6-14アリールカルボニル基又はC2-9ヘテロアリールカルボニル基で任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C3-8シクロアルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-14アリールスルホニル基、又はC2-9ヘテロアリールスルホニル基(該アリールスルホニル基及びヘテロアリールスルホニル基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、カルボキシル基、C6-14アリールカルボニル基又はC2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもo個のR10(R10及びoは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)を意味する。)、O、S、SO又はSO2を意味する。)を意味し、
    3は、水酸基若しくはC1-6アルキルカルボニルオキシ基を意味するか、又はR4と一緒になって結合を意味し、
    4は水素原子を意味するか、又はR3と一緒になって結合を意味し、
    mは0〜4の整数を意味し、
    nは0〜4の整数を意味し、
    Vは単結合、CR1213(R12はR8と同様の意味を表し、R13はR9と同様の意味を表す。)、NR14(R14はR11と同様の意味を表す。)、O、S、SO又はSO2を意味し、
    5は、水素原子又はC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)又は水酸基で任意に置換されていてもよい。)を意味し、
    6は、水素原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基、カルボキシル基又は水酸基で任意に置換されていてもよい。)、C3-8シクロアルキル基、C3-8シクロアルケニル基(該シクロアルキル基及びシクロアルケニル基は、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基、カルボキシル基又は水酸基で任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基、カルボキシル基又は水酸基で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C6-14アリールアミノ基、C2-9ヘテロアリールアミノ基(該アリールアミノ基及びヘテロアリールアミノ基は何れもp個のR15(R15はR10と同様の意味を表し、pはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもp個のR18(R18はR10と同様の意味を表し、pはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)又はC2-9ヘテロシクリル基(該ヘテロシクリル基は、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基、カルボキシル基又は水酸基で任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもp個のR15(R15はR10と同様の意味を表し、pはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はC6-14アリールカルボニル基で任意に置換されていてもよい。)を意味し、
    31及びR32はそれぞれ独立して、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味し、
    33及びR34はそれぞれ独立して、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味する。
    〕で表されるベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  2. 1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、Vが単結合であり、mが2又は3であり、nが0である請求項1記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  3. 1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、VがCR1213(R12はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基(該アルキル基及びアルコキシ基はハロゲン原子で置換されていてもよい。)又は水酸基を意味し、R13は水素原子を意味する。)であり、mが1又は2であり、nが0である請求項1記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  4. 1及びR2がメチル基であり、R3が水酸基であり、R4及びR5が水素原子であり、VがNR14(R14はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基(該アルキル基及びアルコキシ基はハロゲン原子で置換されていてもよい。)又は水素原子を意味する。)であり、mが1又は2であり、nが0である請求項1記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  5. 6がC1-6アルキル基である請求項2、3又は4記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  6. 6がC3-8シクロアルキル基である請求項2、3又は4記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  7. 6がC6-14アリール基である請求項2、3又は4記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  8. 31、R32、R33及びR34を含むベンゼン環が、式(II)
    [式中、R31及びR32はそれぞれ独立して、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味し、
    33及びR34はそれぞれ独立して、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味する。]で表される請求項5、6又7記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  9. 31がC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)又はニトロ基であり、
    32がC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、ニトロ基又はアミノ基であり、
    33及びR34が水素原子である請求項8記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  10. 31、R32、R33及びR34を含むベンゼン環が、式(III)
    [式中、R31及びR32はそれぞれ独立して、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味し、
    33及びR34はそれぞれ独立して、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味する。]で表される請求項5、6又7記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  11. 31がC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)又はC1-6アルキルカルボニル基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基(該アリール基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルボキシル基であり、
    32がC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基又はカルバモイル基であり、
    33及びR34が水素原子であり、
    32がニトロ基である場合R31はアミノ基ではない、で表される請求項10記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  12. 31、R32、R33及びR34を含むベンゼン環が、式(IV)
    [式中、R31及びR32はそれぞれ独立して、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味し、
    33及びR34はそれぞれ独立して、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニル基(該アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基(該アリール基及びヘテロアリール基は何れもq個のR16(R16はR10と同様の意味を表し、qはoと同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はスルホ基で任意に置換されていてもよい。)、C6-14アリール基、C2-9ヘテロアリール基、C6-14アリールカルボニル基、C2-9ヘテロアリールカルボニル基(該アリール基、ヘテロアリール基、アリールカルボニル基及びヘテロアリールカルボニル基は何れもq個のR16(R16及びqは、前記と同様の意味を表す。)により任意に置換されていてもよい。)、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、スルホニルアミノ基、スルホ基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基又はカルボキシル基を意味する。]で表される請求項5、6又7記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  13. 31がニトロ基又はアミノ基であり、
    32がC1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、水酸基又はC1-6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基又はC1-6アルキルカルボニルアミノ基であり
    33及びR34が水素原子である請求項12記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  14. 1−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル}プロパン−2−オン、1−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−{[2−(4−クロロフェニル)エチル]アミノ}−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル)プロパン−2−オン、2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3,7−ジオール、6−アミノ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3,7−ジオール、2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3,6−ジオール、7−ブロモ−6−メトキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、3−ヒドロキシ−6−メトキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボニトリル、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボニトリル、6−アミノ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボニトリル、6−アミノ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−カルボキサミド、3−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル}安息香酸エチル、2,2−ジメチル−7−ニトロ−6−フェニル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、6−(4−メトキシフェニル)−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、2,2−ジメチル−7−ニトロ−6−(3−ニトロフェニル)−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボニトリル、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチル、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸、7−アミノ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−カルボン酸メチル、6−ブロモ−2,2,5−トリメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、N−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−8−イル}アセトアミド、2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−7−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、2,2−ジメチル−6−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−5−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、8−アミノ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、6−アミノ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−7−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、6−アミノ−2,2−ジメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−5−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、5−フルオロ−2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、6−メトキシ−2,2−ジメチル−8−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、6−ブロモ−2,2,8−トリメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール、5−ブロモ−8−メトキシ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オール又は6−ブロモ−2,2,5,7−テトラメチル−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−オールであるベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容される塩。
  15. 請求項1〜14の何れかに記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容され得る塩を有効成分として含有することを特徴とする医薬。
  16. 請求項1〜14の何れかに記載のベンゾピラン化合物又はその医薬的に許容され得る塩を有効成分として含有することを特徴とする不整脈治療薬。
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