JPWO2010013449A1 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

制御回路(11)は、第1の期間と第1の期間に後続する第2の期間とを含むワード線駆動期間においてワード線(WL1,WL2)のうち書き込み対象のメモリセル(MC1)に対応するワード線(WL1)にワード線駆動電圧(WD1)を供給し、第1の期間において書き込み対象のメモリセル(MC1)に含まれるロードトランジスタ(QLa,QLb)の電流能力を減少させ、第2の期間において書き込み対象のメモリセル(MC1)に含まれるロードトランジスタ(QLa,QLb)の電流能力を増加させる。

Description

この発明は、複数のメモリセルを備える半導体記憶装置に関し、さらに詳しくは、メモリセルの書き込み制御に関する。
図17は、一般的なスタティック型ランダムアクセスメモリ(SRAM)のメモリセルの構成を示す。このメモリセルは、ロードトランジスタQP91,QP92と、ドライブトランジスタQN91,QN92と、アクセストランジスタQN93,QN94とを備える。このメモリセルでは、ビット線対BL,/BLの電位は予めハイレベルにプリチャージされており、このメモリセルにデータを書き込む場合、ワード線WLを活性化させ(ワード線WLの電位をローレベルからハイレベルに変化させ)、書き込みデータに応じてビット線対BL,/BLのうち一方のビット線の電位をハイレベルからローレベルに変化させる。これにより、記憶ノードD,NDの電位が互いに相補的に変化し、メモリセルにデータが書き込まれたことになる。
近年、プロセスの微細化に伴い、半導体集積回路の小面積化が急速に進んでいる。SRAMでは、メモリセルを構成する各トランジスタのサイズの縮小化が進んでおり、トランジスタ特性のランダムばらつきが増大する傾向にある。そのため、書き込み動作マージンを確保することが困難になりつつある。一般的に、書き込み動作を容易にする(例えば、書き込み動作を素早くする)ためには、アクセストランジスタQN93に対するロードトランジスタQP91の電流能力比(QP91/QN93)およびアクセストランジスタQN94に対するロードトランジスタQP92の電流能力比(QP92/QN94)を小さくすることが回路設計上有利である。しかし、これらの電流能力比が小さくなるほど、データ保持能力(スタティックノイズマージン)が劣化してしまう。スタティックノイズマージンが十分に確保されていない場合には、ワード線を活性化させた際に、書き込み対象ではないメモリセル(活性化されたワード線に接続されたメモリセル)において記憶ノードD,NDの電位が反転してしまう(すなわち、データが破壊されてしまう)おそれがある。また、トランジスタ特性のランダムばらつきの増大により、データ保持能力を確保することが困難になりつつある。特に、ランダムばらつきによってアクセストランジスタQN93,QN94の閾値電圧が低くなるほど、アクセストランジスタQN93,QN94の電流能力が大きくなるため(すなわち、電流能力比(QP91/QN93)および電流能力比(QP92/QN94)が小さくなるため)、データ保持能力の劣化が顕著になる。
以上のように、プロセスの微細化に伴い、SRAMにおいて書き込み動作マージンおよびデータ保持能力の両方を確保することがますます困難になってきている。このような問題を解決するために、特許文献1,2などには、メモリセルの電源電圧VDDMを制御することによって書き込み動作の安定化を図る技術が開示されている。この技術では、メモリセルにデータを書き込む際に書き込み対象のメモリセルのメモリセル電源電圧VDDMを引き下げる。これにより、電流能力比(QP91/QN93)および電流能力比(QP92/QN94)が小さくなるため、書き込み動作マージンが向上する。
特開昭55−64686号公報 特開2007−012214号公報
今後、微細化技術の進展によりトランジスタの縮小化がさらに進行し、トランジスタ特性のランダムばらつきがさらに増大することが予想される。そのため、書き込み動作マージンを確保するために、メモリセル電源電圧の下げ幅をさらに大きくすることが求められている。しかしながら、メモリセル電源電圧の下げ幅が大きくなるほど、書き込み対象ではないメモリセルにおいてデータ破壊が発生しやすくなるだけでなく、書き込み対象のメモリセルにおいて書き込み不良(データ再反転)が発生しやすくなってしまう。
ここで、図18を参照して、メモリセルの書き込み不良について説明する。ここでは、書き込み対象のメモリセルにおいて、記憶ノードD,NDの電位は、それぞれ、ローレベル(GND),ハイレベル(VDD)に設定されているものとする。
時刻t91になると、ワード線WLの電位がローレベルからハイレベルに変化するとともに、ビット線/BLの電位がハイレベルからローレベルに変化する。また、メモリセル電源電圧VDDMの電圧レベルは、電源電圧VDDから電源電圧VDDLに引き下げられる。これにより、電流能力比(QP92/QN94)が小さくなるため、記憶ノードNDの電位はハイレベルからローレベルに素速く引き下げられる。一方、記憶ノードDの電位は、アクセストランジスタQN93によって徐々に上昇するが、中間電位V91(ワード線WLの電位からアクセストランジスタQN93の閾値電圧を減算して得られる電位)までしか上昇しない。また、メモリセル電源電圧VDDMの引き下げによってロードトランジスタQP91の電流能力が小さくなっているので、記憶ノードDの電位をメモリセル電源電圧VDDM(すなわち、電源電圧VDDL)まで上昇させることが困難である。特に、ランダムばらつきによってロードトランジスタQP91の閾値電圧が高くなるほど、ロードトランジスタQP91の電流能力が小さくなるため、記憶ノードDの電位を電源電圧VDDLまで上昇させることがますます困難になる。
このように、記憶ノードDの電位の引き上げが不十分であるため、ロードトランジスタQP92の電流能力が十分に抑制されていない(例えば、ロードトランジスタQP92が記憶ノードNDの電位をハイレベルに引き上げることができる能力を有している)可能性がある。このような状況下において、ロードトランジスタQP91の電流能力が非常に小さくなっている場合(例えば、記憶ノードNDの電位がローレベルであっても、ロードトランジスタQP91が記憶ノードDの電位をハイレベルに引き上げることができる能力を有していない場合)、時刻t92においてワード線WLの電位がハイレベルからローレベルになってアクセストランジスタQN93,QN94がオフ状態になると、図18のように、記憶ノードD,NDの電位が再度反転して元の状態に戻ってしまうという書き込み不良が発生してしまう。このような書き込み不良は、ロードトランジスタQP91,QP92の閾値電圧のランダムばらつきが非常に大きい場合(特に、ロードトランジスタQP91の閾値電圧が非常に高く、ロードトランジスタQP92の閾値電圧が非常に低い場合)や、ロードトランジスタQP91,QP92の閾値電圧を元々高く設定している場合に発生しやすい。
以上のように、データの書き込みの際にメモリセル電源電圧を引き下げることにより、記憶ノードND(D)の電位をハイレベルからローレベルに引き下げることが容易になるが、記憶ノードD(ND)の電位をローレベルからハイレベルに引き上げることが困難になるため、書き込み不良が発生しやすくなってしまう。
また、トランジスタ特性のランダムばらつきの増大によって書き込み動作マージンだけでなくデータ保持能力(スタティックノイズマージン)も劣化する傾向にある。データ保持能力を改善する手法として、ワード線のハイレベル電位をメモリセル電源電圧(電圧レベルが引き下げられていないメモリセル電源電圧)よりも低くすることが有効である。しかし、ワード線のハイレベル電位が低くなるほど、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードD(ND)の電位をローレベルからハイレベルに引き上げることが困難になるため、書き込み不良が発生しやすくなってしまう。
そこで、この発明は、書き込み動作マージンを確保できるとともに書き込み不良(データ再反転)の発生を抑制できる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
この発明の1つの局面に従うと、半導体記憶装置は、n組(nは、2以上の整数)のビット線対と、m本(mは、2以上の整数)のワード線と、上記n組のビット線対と上記m本のワード線との交差部にそれぞれ配置された(n×m)個のメモリセルと、制御回路とを備え、上記(n×m)個のメモリセルの各々は、そのメモリセルに対応するビット線対のうち一方のビット線とそのメモリセルの第1の記憶ノードとの間に接続された第1のアクセストランジスタと、そのメモリセルに対応するビット線対のうち他方のビット線とそのメモリセルの第2の記憶ノードとの間に接続された第2のアクセストランジスタと、メモリセル電源電圧が与えられるそのメモリセルの電源ノードとそのメモリセルの第1および第2の記憶ノードとの間にそれぞれ接続された第1および第2のロードトランジスタと、メモリセル接地電圧が与えられるそのメモリセルの接地ノードとそのメモリセルの第1および第2の記憶ノードとの間にそれぞれ接続された第1および第2のドライブトランジスタとを含み、上記(n×m)個のメモリセルの各々において、上記第1および第2のアクセストランジスタのゲートは、そのメモリセルに対応するワード線に接続され、上記第1のロードトランジスタおよび上記第1のドライブトランジスタのゲートは、そのメモリセルの第2の記憶ノードに接続され、上記第2のロードトランジスタおよび上記第2のドライブトランジスタのゲートは、そのメモリセルの第1の記憶ノードに接続され、上記制御回路は、第1の期間と上記第1の期間に後続する第2の期間とを含むワード線駆動期間において上記m本のワード線のうち書き込み対象のメモリセルに対応するワード線にワード線駆動電圧を供給し、上記第1の期間においてそのメモリセルに含まれる第1および第2のロードトランジスタの電流能力を減少させ、上記第2の期間においてその第1および第2のロードトランジスタの電流能力を増加させる。上記半導体記憶装置では、第1の期間において、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードの電位を素速く引き下げることができるので、書き込み動作マージンを確保できる。また、第2の期間において、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードの電位を引き上げることができるので、書き込み不良(データ再反転)の発生を抑制できる。
なお、上記ワード線駆動電圧は、そのワード線駆動電圧が供給されるワード線に対応するメモリセルのうち書き込み対象ではないメモリセルに与えられるメモリセル電源電圧よりも低くても良い。このように設定することにより、書き込み対象ではないメモリセルのデータ保持能力(スタティックノイズマージン)を向上させることができる。
また、上記制御回路は、上記第1および第2の期間において、上記書き込み対象のメモリセルと同一のワード線に対応する書き込み対象ではないメモリセルの各々に含まれる第1および第2のロードトランジスタの電流能力を変化させない。このように構成することにより、書き込み対象ではないメモリセルのデータ保持能力の劣化を防止できる。
なお、上記制御回路は、上記第1の期間において上記書き込み対象のメモリセルの電源ノードに与えられるメモリセル電源電圧を減少させ、上記第2の期間においてそのメモリセル電源電圧を増加させても良い。
また、上記制御回路は、上記第1の期間において上記書き込み対象のメモリセルに含まれる第1および第2のロードトランジスタの基板に与えられる基板電圧を増加させ、上記第2の期間においてその基板電圧を減少させても良い。
また、上記制御回路は、上記第1の期間において上記書き込み対象のメモリセルの接地ノードに与えられるメモリセル接地電圧を増加させ、上記第2の期間においてそのメモリセル接地電圧を減少させても良い。
この発明のもう1つの局面に従うと、半導体記憶装置は、それぞれがフリップフロップ回路を含む複数のメモリセルと、書き込み動作の開始時に上記複数のメモリセルのうち書き込み対象のメモリセルに含まれるフリップフロップ回路のデータ保持能力を弱め、上記書き込み動作の終了前の所定の期間にそのフリップフロップのデータ保持能力を強める制御回路とを備える。上記半導体記憶装置では、書き込み動作マージンを確保できるとともに、書き込み不良の発生を抑制できる。
以上のように、書き込み動作マージンを確保できるとともに、書き込み不良の発生を抑制できる。
図1は、実施形態1による半導体記憶装置の構成例を示す図である。 図2は、図1に示した制御信号生成回路の構成例を示す図である。 図3は、図2に示した制御信号生成回路の動作について説明するための図である。 図4は、図1に示したビット線選択回路,電源電圧制御回路,およびプリチャージ回路の構成例を示す図である。 図5は、図1に示した半導体記憶装置の動作について説明するための図である。 図6は、図1に示した半導体記憶装置の変形例について説明するための図である。 図7は、実施形態2による半導体記憶装置の構成例を示す図である。 図8は、図7に示した基板電圧制御回路の構成例を示す図である。 図9は、図7に示した半導体記憶装置の動作について説明するための図である。 図10は、実施形態3による半導体記憶装置の構成例を示す図である。 図11は、図10に示した接地電圧制御回路の構成例を示す図である。 図12は、図10に示した半導体記憶装置の動作について説明するための図である。 図13は、制御信号生成回路の変形例1について説明するための図である。 図14は、図13に示した制御信号生成回路の動作について説明するための図である。 図15は、制御信号生成回路の変形例2について説明するための図である。 図16は、図15に示した制御信号生成回路の動作について説明するための図である。 図17は、SRAMメモリセルについて説明するための図である。 図18は、図17に示したメモリセルにおける書き込み不良について説明するための図である。
以下、この発明の実施形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1による半導体記憶装置の構成例を示す。半導体記憶装置は、カラム方向に配置されたn組(nは、2以上の整数)のビット線対と、ロウ方向に配置されたm本(mは、2以上の整数)のワード線と、n組のビット線対およびm本のワード線の交差部にそれぞれ配置された(n×m)個のメモリセルと、制御回路11とを備える。なお、図1では、n=2,m=2であり、半導体記憶装置は、2組のビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2と、2本のワード線WL1,WL2と、4個のメモリセルMC1,MC2,…,MC4と、制御回路11とを備える。
〔メモリセル〕
メモリセルMC1は、アクセストランジスタQAa,QAbと、ロードトランジスタQLa,QLbと、ドライブトランジスタQDa,QDbとを含む。アクセストランジスタQAaは、メモリセルMC1に対応するビット線BLa1とメモリセルMC1の記憶ノードNaとの間に接続され、アクセストランジスタQAbは、メモリセルMC1に対応するビット線BLb1とメモリセルMC1の記憶ノードNbとの間に接続され、アクセストランジスタQAa,QAbのゲートは、メモリセルMC1に対応するワード線WL1に接続される。ロードトランジスタQLa,QLbは、メモリセルMC1の電源ノードNd(メモリセル電源電圧VDDM1が与えられるノード)と記憶ノードNa,Nbとの間にそれぞれ接続される。ドライブトランジスタQDa,QDbは、メモリセルMC1の接地ノードNs(メモリセル接地電圧VSSM(例えば、接地電圧GND)が与えられるノード)と記憶ノードNa,Nbとの間にそれぞれ接続される。ロードトランジスタQLaおよびドライブトランジスタQDaのゲートは、記憶ノードNbに接続され、ロードトランジスタQLbおよびドライブトランジスタQDbのゲートは、記憶ノードNaに接続される。このように、ロードトランジスタQLaとドライブトランジスタQDaとによって1つのインバータが構成され、ロードトランジスタQLbとドライブトランジスタQDbとによってもう1つのインバータが構成され、それぞれのインバータの入出力端子(すなわち、記憶ノードNa,Nb)を接続することによってフリップフロップ回路を構成している。なお、メモリセルMC2,MC3,MC4は、メモリセルMC1と同様の構成を有する。
〔制御回路〕
制御回路11は、制御信号生成回路101と、ビット線選択回路102と、電源電圧制御回路103−1,103−2と、プリチャージ回路104−1,104−2とを含む。
《制御信号生成回路》
制御信号生成回路101は、クロック信号CLK,ロウアドレス入力信号RAD,カラムアドレス入力信号CAD,および読み出し/書き込み選択信号R/Wが与えられて、ワード線駆動電圧WD1,WD2,プリチャージ制御信号PCG,書き込みイネーブル制御信号WEN,およびカラムアドレス信号AD1,AD2を生成する。例えば、図2のように、制御信号生成回路101は、内部クロック生成回路CKGENと、内部ワード線信号生成回路111と、ロウデコーダRDECと、AND回路AW1,AW2と、バッファ回路BP1と、カラムデコーダCDECと、AND回路AEN1,AA1,AA2とを含む。なお、図2では、説明の簡略化のため、読み出し系の回路を省略している。
内部クロック生成回路CKGENは、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに基づいて内部クロック信号ICLKを生成する。内部クロック信号ICLKのハイレベル期間の長さは一定であり、クロック信号CLKのハイレベル期間の長さに依存しない。内部ワード線信号生成回路111は、内部クロック信号ICLKに基づいて内部ワード線信号IWLを生成する。内部ワード線信号IWLのハイレベル期間は、内部クロック信号ICLKのハイレベル期間よりも長い。例えば、内部ワード線信号生成回路111は、内部クロック信号ICLKを遅延させる遅延回路DLYと、内部クロック信号ICLKと遅延回路DLYの出力との論理和を内部ワード線信号IWLとして出力するOR回路OR1とを含む。この場合、内部ワード線信号IWLのハイレベル期間は、内部クロック信号ICLKのハイレベル期間に遅延回路DLYの遅延時間を加算して得られる期間に等しい。
ロウデコーダRDECは、ロウアドレス入力信号RADに応じてAND回路AW1,AW2のいずれか1つにハイレベルの出力信号を供給する。例えば、ロウアドレス入力信号RADがワード線WL1に対応するアドレスを示している場合、ロウデコーダRDECは、AND回路AW1に出力信号を供給する。AND回路AW1,AW2は、それぞれ、内部ワード線信号IWLとロウデコーダRDECの出力信号との論理積をワード線駆動電圧WD1,WD2として出力する。バッファ回路BP1は、内部ワード線信号IWLをプリチャージ制御信号PCGとして出力する。
カラムデコーダCDECは、カラムアドレス入力信号CADに応じて、AND回路AA1,AA2のいずれか1つにハイレベルの出力信号を供給する。例えば、カラムアドレス入力信号CADがビット線対BLa1,BLb1に対応するアドレスを示している場合、カラムデコーダCDECは、AND回路AA1に出力信号を供給する。AND回路AEN1は、読み出し/書き込み選択信号R/Wと内部クロック信号ICLKとの論理積を書き込みイネーブル制御信号WENとして出力する。AND回路AA1,AA2は、それぞれ、読み出し/書き込み選択信号R/W,内部クロック信号ICLK,およびカラムデコーダCDECの出力信号の論理積をカラムアドレス信号AD1,AD2として出力する。
図3のように、ワード線駆動電圧WD1,WD2およびプリチャージ制御信号PCGのハイレベル期間は、内部ワード線信号IWLのハイレベル期間に等しく、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間は、内部クロック信号ICLKのハイレベル期間に等しい。すなわち、ワード線駆動電圧WD1,WD2およびプリチャージ制御信号PCGのハイレベル期間は、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間よりも長くなっている。
《ビット線選択回路》
ビット線選択回路102は、カラムアドレス信号AD1,AD2に応答してビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2のいずれか一対を選択し、選択したビット線対の電位をデータ信号DINa,DINbに応じた電位に設定する。
例えば、図4のように、ビット線選択回路102は、AND回路ASa1,ASb1,ASa2,ASb2と、nMOSトランジスタQSa1,QSb1,QSa2,QSb2とを含む。AND回路ASa1(ASb1)は、カラムアドレス信号AD1とデータ信号DINa(DINb)との論理積を出力し、AND回路ASa2(ASb2)は、カラムアドレス信号AD2とデータ信号DINa(DINb)との論理積を出力する。nMOSトランジスタQSa1,QSb1,QSa2,QSb2は、それぞれ、ビット線BLa1,BLb1,BLa2,BLb2と接地ノードとの間に接続され、AND回路ASa1,ASb1,ASa2,ASb2の出力がゲートに与えられる。
《電源電圧制御回路》
電源電圧制御回路103−1,103−2は、それぞれ、ビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2に対応し、ビット線対BLa1,BLb1に接続されたメモリセルMC1,MC3の電源ノードNdおよびビット線対BLa2,BLb2に接続されたメモリセルMC2,MC4の電源ノードNdにメモリセル電源電圧VDDM1,VDDM2を供給する。また、電源電圧制御回路103−1(103−2)は、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1(AD2)に応じて、メモリセル電源電圧VDDM1(VDDM2)の電圧レベルを電源電圧VDDおよび電源電圧VDDL(電源電圧VDDよりも低い電圧)のいずれか一方に設定する。
例えば、図4のように、電源電圧制御回路103−1,103−2の各々は、NAND回路131と、インバータ132と、pMOSトランジスタ133,134とを含む。NAND回路131は、書き込みイネーブル制御信号WENとカラムアドレス信号AD1(AD2)との否論理積を出力する。インバータ132は、NAND回路131の出力を反転させる。pMOSトランジスタ133は、電源電圧VDDが与えられるソースと、インバータ132の出力が与えられるゲートと、メモリセル電源電圧VDDM1(VDDM2)を出力するためのドレインとを有する。pMOSトランジスタ134は、電源電圧VDDLが与えられるソースと、NAND回路131の出力が与えられるゲートと、メモリセル電源電圧VDDM1(VDDM2)を出力するためのドレインとを有する。
《プリチャージ回路》
プリチャージ回路104−1,104−2は、それぞれ、ビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2に対応し、プリチャージ制御信号PCGがローレベルである場合には、そのプリチャージ回路に対応するビット線対の電位をハイレベルにプリチャージし、プリチャージ制御信号PCGがハイレベルである場合には、ハイ・インピーダンス状態(ビット線対に影響を与えない状態)に設定される。
例えば、図4のように、プリチャージ回路104−1,104−2の各々は、イコライズトランジスタQP1と、プリチャージトランジスタQP2,QP3とを含む。イコライズトランジスタQP1は、ビット線BLa1(BLa2)とビット線BLb1(BLb2)との間に接続され、プリチャージ制御信号PCGがゲートに与えられる。プリチャージトランジスタQP2は、電源電圧VDDが与えられるソースと、プリチャージ制御信号PCGが与えられるゲートと、ビット線BLa1(BLa2)に接続されるドレインとを有する。プリチャージトランジスタQP3は、電源電圧VDDが与えられるソースと、プリチャージ制御信号PCGが与えられるゲートと、ビット線BLb1(BLb2)に接続されるドレインとを有する。
〔動作〕
次に、図5を参照しつつ、図1に示した半導体記憶装置の書き込み動作について説明する。ここでは、メモリセルMC1を書き込み対象とし、メモリセルMC1において記憶ノードNa,Nbは、それぞれ、ローレベル(VSSM),ハイレベル(VDD)に設定されており、データ信号DINa,DINbは、それぞれ、ローレベル,ハイレベルであるものとする。
時刻t0より前では、プリチャージ制御信号PCGがローレベルであるので、ビット線BLa1,BLb1,BLa2,BLb2の電位はハイレベルにプリチャージされる。また、書き込みイネーブル制御信号WEN,カラムアドレス信号AD1,AD2のいずれもがローレベルであるので、メモリセル電源電圧VDDM1,VDDM2の電圧レベルは、電源電圧VDDに設定されている。
時刻t0において、プリチャージ制御信号PCGがローレベルからハイレベルに変化して、プリチャージ回路104−1,104−2がハイ・インピーダンス状態になるとともに、ワード線駆動電圧WD1がローレベルからハイレベルに変化する。また、カラムアドレス信号AD1がローレベルからハイレベルに変化して、ビット線BLb1の電位がハイレベルからローレベルに引き下げられる。さらに、書き込みイネーブル制御信号WENがローレベルからハイレベルに変化して、メモリセル電源電圧VDDM1の電圧レベルが電源電圧VDDから電源電圧VDDLに引き下げられる。これにより、メモリセルMC1では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力が減少する。すなわち、アクセストランジスタQAaに対するロードトランジスタQLaの電流能力比(QLa/QAa)およびアクセストランジスタQAbに対するロードトランジスタQLbの電流能力比(QLb/QAb)が小さくなる。そのため、メモリセルMC1の記憶ノードNbの電位は、ハイレベルからローレベルに素速く引き下げられる。一方、メモリセルMC1の記憶ノードNaの電位は、アクセストランジスタQAaによって徐々に上昇するが、中間電位Vx(ワード線駆動電圧WD1からアクセストランジスタQAaの閾値電圧を減算して得られる電位)までしか上昇しない。さらに、メモリセル電源電圧VDDM1の引き下げによってロードトランジスタQLaの電流能力が小さくなっているため、記憶ノードNaの電位をメモリセル電源電圧VDDM1(すなわち、電源電圧VDDL)まで上昇させることができない可能性がある。特に、ランダムばらつきによってロードトランジスタQLaの閾値電圧が高くなっているほど、記憶ノードNaの電位を電源電圧VDDLまで上昇させることが困難になる。
また、カラムアドレス信号AD2はローレベルのまま維持されているので、メモリセル電源電圧VDDM2の電圧レベルは、電源電圧VDDのまま維持されている。そのため、ワード線WL1に接続されたメモリセルMC2(書き込み対象ではないメモリセル)では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力は変化しない(すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)は減少しない)ので、メモリセルMC2のデータ保持能力(スタティックノイズマージン)の劣化を防止できる。
次に、時刻t1において、プリチャージ制御信号PCGおよびワード線駆動電圧WD1はハイレベルのまま維持されているので、アクセストランジスタQAa,QAbはオン状態のまま維持されている。そのため、ビット線対BLa1,BLb1の電位は、アクセストランジスタQAa,QAbを介して記憶ノードNa,Nbにそれぞれ伝達されている。ここで、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1がハイレベルからローレベルに変化して、メモリセル電源電圧VDDM1の電圧レベルが電源電圧VDDLから電源電圧VDDに引き上げられる。これにより、メモリセルMC1では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力が増加する。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が大きくなる。そのため、メモリセルMC1の記憶ノードNaの電位は、ロードトランジスタQLaによってハイレベル(VDD)まで素速く引き上げられる。
次に、時刻t2において、プリチャージ制御信号PCGおよびワード線駆動電圧WD1がハイレベルからローレベルに変化し、メモリセルMC1に対する書き込み動作が完了する。
以上のように、制御回路11は、時刻t0〜t2の期間(ワード線駆動期間PW)において、書き込み対象のメモリセルに対応するワード線にワード線駆動電圧を供給する。また、制御回路11は、時刻t0〜t1の期間(期間P1)において、書き込み対象のメモリセルのメモリセル電源電圧を減少させることにより、書き込み対象のメモリセルに含まれるロードトランジスタQLa,QLbの電流能力を減少させる。これにより、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードNb(Na)の電位をハイレベルからローレベルに素速く引き下げることができるので、書き込み動作マージンを確保できる。
さらに、制御回路11は、時刻t1〜t2の期間(期間P2)において、書き込み対象のメモリセルのメモリセル電源電圧を増加させることにより、書き込み対象のメモリセルに含まれるロードトランジスタQLa,QLbの電流能力を増加させる。これにより、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードNa(Nb)の電位を引き上げることができるので、書き込み不良(データ再反転)の発生を抑制できる。
また、この書き込み不良は、期間P1において、ロードトランジスタQLb(QLa)の電流能力が非常に大きく、ロードトランジスタQLa(QLb)の電流能力が非常に小さい場合(例えば、ロードトランジスタQLb(QLa)が記憶ノードNb(Na)の電位をハイレベルに引き上げることができる能力を有しており、ロードトランジスタQLa(QLb)が記憶ノードNa(Nb)の電位をハイレベルに引き上げることができる能力を有していない場合)に発生する。より具体的には、一方のロードトランジスタQLa(QLb)のゲート・ソース間に電源電圧VDDLの負バイアスが印加された場合の電流能力が、他方のロードトランジスタQLb(QLa)のゲート・ソース間に所定電圧(中間電位Vx−電源電圧VDDL)の負バイアスが印加された場合の電流能力よりも低くなるような特性ばらつきが生じている場合に、上記の書き込み不良が発生する。このような状況は、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧のランダムばらつきが非常に大きい場合(特に、ロードトランジスタQLb(QLa)の閾値電圧が非常に低く、ロードトランジスタQLa(QLb)の閾値電圧が非常に高い場合)や、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧を元々高く設定している場合に発生しやすい。図1に示した半導体記憶装置では、このような状況下においても、書き込み不良の発生を抑制できる。すなわち、図1に示した半導体記憶装置では、ランダムばらつきに対する耐性が強化されている。そのため、メモリセルMC1,MC2,…、MC4に含まれる各トランジスタのサイズを縮小化でき、半導体記憶装置の回路面積を低減できる。さらに、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧を高くすることが可能であるので、ロードトランジスタQLa,QLbに流れるスタンバイリーク電流を抑制できる。また、NBTI(Negative Bias Temperature Instability)に対する耐性を強化できる。
(実施形態1の変形例)
なお、ワード線駆動電圧WD1(WD2)は、ワード線WL1(WL2)に対応するメモリセルMC1,MC2(MC3,MC4)のうち書き込み対象ではないメモリセルの電源ノードNdに与えられるメモリセル電源電圧よりも低くても良い。例えば、図6のように、制御回路11は、ワード線駆動回路105−1,105−2をさらに含んでいても良い。ここでは、ワード線駆動回路105−1,105−2において電圧極性が反転されるため、制御信号生成回路101は、ワード線駆動電圧WD1,WD2に代えて、ワード線駆動電圧WD1,WD2の反転電圧WD1n,WD2nを出力する。例えば、制御信号生成回路101は、図2に示したAND回路AW1,AW2に代えて、内部クロック信号ICLKとロウデコーダRDECの出力信号との否論理積を反転電圧WD1n,WD2nとしてそれぞれ出力する2個のNAND回路を含む。
《ワード線駆動回路》
ワード線駆動回路105−1,105−2は、ワード線WL1,WL2にそれぞれ対応し、制御信号生成回路101からの反転電圧WD1n,WD2nに応答してワード線駆動電圧WDL1,WDL2を供給する。ワード線駆動電圧WDL1は、ワード線WL1に対応するメモリセルMC1,MC2のうち書き込み対象ではないメモリセルの電源ノードNdに与えられるメモリセル電源電圧VDDM1(または、VDDM2)よりも低い。ここでは、ワード線駆動電圧WDL1は、電源電圧VDDよりも低い。なお、ワード線駆動電圧WDL2についても同様である。
例えば、ワード線駆動回路105−1,105−2の各々は、インバータ回路を構成するpMOSトランジスタQ1およびnMOSトランジスタQ2と、nMOSトランジスタQ3とを含む。pMOSトランジスタQ1およびnMOSトランジスタQ2は、電源電圧VDDが与えられる電源ノードと接地ノードとの間に直列に接続され、pMOSトランジスタQ1およびnMOSトランジスタQ2のゲートには、反転電圧WD1n(WD2n)が与えられる。nMOSトランジスタQ3は、pMOSトランジスタQ1とnMOSトランジスタQ2との接続ノードと接地ノードとの間に接続され、電源電圧VDDがゲートに与えられる。反転電圧WD1n(WD2n)がハイレベルからローレベルに変化してワード線駆動電圧WDL1(WDL2)がローレベルからハイレベルに変化する場合、pMOSトランジスタQ1およびnMOSトランジスタQ3の両方が導通状態になるので、ワード線駆動電圧WDL1(WDL2)は電源電圧VDDよりも低くなる。
メモリセルMC1,MC2,…,MC4では、アクセストランジスタQAa,QAbの電流能力が大きくなるほど、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が小さくなるため、データ保持能力(スタティックノイズマージン)が劣化してしまう。特に、ランダムばらつきによってアクセストランジスタQAa,QAbの閾値電圧が低くなるほど、データ保持能力の劣化が顕著になる。図6に示した半導体記憶装置では、ワード線駆動電圧WDL1,WDL2は、書き込み対象ではないメモリセルに与えられるメモリセル電源電圧よりも低い。そのため、ワード線駆動電圧WDL1(WDL2)が供給されるワード線WL1(WL2)に対応するメモリセルMC1,MC2(MC3,MC4)のうち書き込み対象ではないメモリセルにおいて、アクセストランジスタQAa,QAbの電流能力を小さくすることができる。これにより、書き込み対象ではないメモリセルのデータ保持能力を向上させることができる。
また、従来(特許文献1,2)では、ワード線のハイレベル電位が低いほど、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードの電位をローレベルからハイレベルへ引き上げることが困難になるため、書き込み不良が発生しやすくなってしまう。一方、図6に示した半導体記憶装置では、ワード線駆動電圧WDL1(WDL2)が低いほど、期間P1において中間電位Vxが低くなる(すなわち、記憶ノードNa(Nb)の電位を引き上げることが困難になる)が、期間P2において記憶ノードNa(Nb)の電位が中間電位Vxからハイレベル(VDD)に引き上げられる。そのため、書き込み不良の発生を抑制できる。
以上のように、書き込み対象のメモリセルの書き込み動作マージンを向上することができるとともに、書き込み対象ではないメモリセルのデータ保持能力(スタティックマージン)を向上させることができる。
(実施形態2)
図7は、実施形態2による半導体記憶装置の構成例を示す。この半導体記憶装置は、図1に示した制御回路11に代えて、制御回路21を備える。制御回路21は、図1に示した電源電圧制御回路103−1,103−2に代えて、基板電圧制御回路203−1,203−2を含む。なお、メモリセルMC1,MC2,…,MC4の各々の電源ノードNdには、メモリセル電源電圧VDDM(例えば、電源電圧VDD)が与えられる。その他の構成は、図1と同様である。
《基板電圧制御回路》
基板電圧制御回路203−1,203−2は、それぞれ、ビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2に対応し、ビット線対BLa1,BLb1に接続されたメモリセルMC1,MC3に含まれるロードトランジスタQLa,QLbの基板およびビット線対BLa2,BLb2に接続されたメモリセルMC2,MC4に含まれるロードトランジスタQLa,QLbの基板に基板電圧VP1,VP2を供給する。また、基板電圧制御回路203−1(203−2)は、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1(AD2)に応じて、基板電圧VP1(VP2)の電圧レベルを電源電圧VDDおよび電源電圧VDDH(電源電圧VDDよりも高い電圧)のいずれか一方に設定する。
例えば、図8のように、基板電圧制御回路203−1,203−2の各々は、NAND回路231と、インバータ232と、pMOSトランジスタ233,234とを含む。NAND回路231は、書き込みイネーブル制御信号WENとカラムアドレス信号AD1(AD2)との否論理積を出力する。インバータ232は、NAND回路231の出力を反転させる。pMOSトランジスタ233は、電源電圧VDDが与えられるソースと、インバータ232の出力が与えられるゲートと、基板電圧VP1(VP2)を出力するためのドレインとを有する。pMOSトランジスタ234は、電源電圧VDDHが与えられるソースと、NAND回路231の出力が与えられるゲートと、基板電圧VP1(VP2)を出力するためのドレインとを有する。
〔動作〕
次に、図9を参照しつつ、図7に示した半導体記憶装置の書き込み動作について説明する。ここでは、メモリセルMC1を書き込み対象とし、メモリセルMC1において記憶ノードNa,Nbは、それぞれ、ローレベル(VSSM),ハイレベル(VDDM)に設定されており、データ信号DINa,DINbは、それぞれ、ローレベル,ハイレベルであるものとする。
時刻t0において、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1がローレベルからハイレベルに変化して、基板電圧VP1の電圧レベルが電源電圧VDDから電源電圧VDDHに引き上げられる。これにより、メモリセルMC1では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力が減少する。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が小さくなる。また、カラムアドレス信号AD2はローレベルのまま維持されているので、基板電圧VP2の電圧レベルは、電源電圧VDDのまま維持されている。そのため、ワード線WL1に接続されたメモリセルMC2(書き込み対象ではないメモリセル)では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力は変化しない。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)は減少しない。
次に、時刻t1において、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1がハイレベルからローレベルに変化して、基板電圧VP1の電圧レベルが電源電圧VDDHから電源電圧VDDに引き下げられる。これにより、メモリセルMC1では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力が増加する。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が大きくなる。
以上のように、制御回路21は、期間P1において、書き込み対象のメモリセルに含まれるロードトランジスタQLa,QLbの基板に与えられる基板電圧を増加させ、期間P2において、書き込み対象のメモリセルに含まれるロードトランジスタQLa,QLbの基板に与えられる基板電圧を減少させる。これにより、期間P1において電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が減少するので、書き込み動作マージンを向上させることができる。また、期間P2において電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が増加するので、書き込み不良の発生を抑制できる。
なお、図7に示した制御回路21は、図1に示した電源電圧制御回路103−1,103−2や図6に示したワード線駆動回路105−1,105−2をさらに備えていても良い。
(実施形態3)
図10は、実施形態3による半導体記憶装置の構成例を示す。この半導体記憶装置は、図1に示した制御回路11に代えて、制御回路31を備える。制御回路31は、図1に示した電源電圧制御回路103−1,103−2に代えて、接地電圧制御回路303−1,303−2を含む。なお、メモリセルMC1,MC2,…,MC4の各々の電源ノードNdには、メモリセル電源電圧VDDM(例えば、電源電圧VDD)が与えられる。その他の構成は、図1と同様である。
《接地電圧制御回路》
接地電圧制御回路303−1,303−2は、それぞれ、ビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2に対応し、ビット線対BLa1,BLb1に接続されたメモリセルMC1,MC3の接地ノードNsおよびビット線対BLa2,BLb2に接続されたメモリセルMC2,MC4の接地ノードNsにメモリセル接地電圧VSSM1,VSSM2を供給する。また、接地電圧制御回路303−1(303−2)は、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1(AD2)に応じて、メモリセル接地電圧VSSM1(VSSM2)の電圧レベルを接地電圧VSS(例えば、接地電圧GND)および接地電圧VSSH(接地電圧VSSよりも高い電圧)のいずれか一方に設定する。
例えば、図11のように、接地電圧制御回路303−1,303−2の各々は、NAND回路331と、インバータ332と、nMOSトランジスタ333,334とを含む。NAND回路331は、書き込みイネーブル制御信号WENとカラムアドレス信号AD1(AD2)との否論理積を出力する。インバータ332は、NAND回路331の出力を反転させる。nMOSトランジスタ333は、接地電圧VSSHが与えられるソースと、インバータ332の出力が与えられるゲートと、メモリセル接地電圧VSSM1(VSSM2)を出力するためのドレインとを有する。nMOSトランジスタ334は、接地電圧VSSが与えられるソースと、NAND回路331の出力が与えられるゲートと、メモリセル接地電圧VSSM1(VSSM2)を出力するためのドレインとを有する。
〔動作〕
次に、図12を参照して、図10に示した半導体記憶装置の書き込み動作について説明する。ここでは、メモリセルMC1を書き込み対象とし、メモリセルMC1において記憶ノードNa,Nbは、それぞれ、ローレベル(VSS),ハイレベル(VDD)に設定されており、データ信号DINa,DINbは、それぞれ、ローレベル,ハイレベルであるものとする。
時刻t0において、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1がローレベルからハイレベルに変化して、メモリセル接地電圧VSSM1の電圧レベルが接地電圧VSSから接地電圧VSSHに引き上げられる。メモリセルMC1では、オン状態のドライブトランジスタQDaを介してメモリセル接地電圧VSSM1がロードトランジスタQLbのゲートに伝達されているので、メモリセル接地電圧VSSM1の引き上げに伴ってロードトランジスタQLbのゲート電位が上昇する。これにより、メモリセルMC1において、ロードトランジスタQLbの電流能力が減少する(すなわち、電流能力比(QLb/QAb)が小さくなる)ので、メモリセルMC1の記憶ノードNbの電位は、ハイレベル(VDD)からメモリセル接地電圧VSSM1(すなわち、接地電圧VSSH)に素速く引き下げられる。一方、メモリセルMC1では、記憶ノードNbの電位は、ローレベル(VSS)よりも高い接地電圧VSSHまでしか引き下げられないので、ロードトランジスタQLaの電流能力は、記憶ノードNbの電位がローレベル(VSS)である場合よりも小さくなる。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)が小さくなる。そのため、記憶ノードNaの電位をハイレベル(VDD)まで上昇させることができない可能性がある。特に、ランダムばらつきによってロードトランジスタQLaの閾値電圧が高くなっているほど、記憶ノードNaの電位をハイレベルまで上昇させることが困難になる。
また、カラムアドレス信号AD2はローレベルのまま維持されているので、メモリセル接地電圧VSSM2の電圧レベルは、接地電圧VSSのまま維持されている。そのため、ワード線WL1に接続されたメモリセルMC2(書き込み対象ではないメモリセル)では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力は変化しない(すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が減少しない)ので、メモリセルMC2のデータ保持能力は劣化しない。
次に、時刻t1において、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1がハイレベルからローレベルに変化して、メモリセル接地電圧VSSM1の電圧レベルが接地電圧VSSHから接地電圧VSSに引き下げられる。これにより、メモリセルMC1の記憶ノードNbの電位が接地電圧VSSHからローレベル(VSS)に引き下げられ、メモリセルMC1では、ロードトランジスタQLaの電流能力は、記憶ノードNbの電位が接地電圧VSSHである場合よりも大きくなる。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)が大きくなる。これにより、メモリセルMC1の記憶ノードNaの電位は、ロードトランジスタQLaによってハイレベル(VDD)まで素速く引き上げられる。
以上のように、制御回路31は、期間P1において、書き込み対象のメモリセルの接地ノードNsに与えられるメモリセル接地電圧を増加させ、期間P2において、書き込み対象のメモリセルの接地ノードNsに与えられるメモリセル接地電圧を減少させる。これにより、期間P1において電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が減少するので、書き込み動作マージンを向上させることができる。また、期間P2において電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が増加するので、書き込み不良の発生を抑制できる。
なお、図10に示した制御回路31は、図1に示した電源電圧制御回路103−1,103−2,図6に示したワード線駆動回路105−1,105−2,および図7に示した基板電圧制御回路203−1,203−2をさらに備えていても良い。
(ビット線対の電位設定期間)
以上の各実施形態において、ビット線対の電位がデータ信号DINa,DINbに応じた電位に設定されている期間(すなわち、カラムアドレス信号のハイレベル期間)は、期間P1よりも長くても良い。例えば、制御回路11,21,31は、制御信号生成回路101に代えて、図13に示した制御信号生成回路101aを含んでいても良い。図13に示した制御信号生成回路101aでは、AND回路AA1,AA2は、内部クロック信号ICLKの代わりに内部ワード線信号IWLが与えられる。すなわち、図14のように、カラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間は、内部ワード線信号IWLのハイレベル期間に等しい。
以上のように、期間P1だけでなく期間P2においてもビット線対の電位設定を継続することにより、期間P2においてビット線対の電位を安定させることができるので、書き込み動作を確実に行うことができる(記憶ノードNa,Nbの電位をビット線対の電位に確実に設定できる)。特に、ビット線の配線長さが短いほど(ビット線容量が小さいほど)外乱によりビット線の電位が変動しやすいので、期間P2においてビット線対の電位設定を継続することが有効である。なお、図13に示した制御信号生成回路101aは、カラムアドレス信号AD1,AD2を生成するAND回路AA1,AA2に対して内部ワード線信号IWLが供給されるように構成されているので、図2に示した制御信号生成回路101(AND回路AA1,AA2に対して内部クロック信号ICLKが供給される場合)よりも出力負荷が大きく動作速度が遅いが、ビット線が短い場合では動作速度に対する影響は少ない。
(期間および電流能力の下げ幅の設定)
また、以上の各実施形態において、期間P1において記憶ノードNb(Na)の電位をハイレベルからローレベルに引き下げることができ、且つ、期間P2において記憶ノードNa(Nb)の電位を中間電位Vxからハイレベルに引き上げることができるように、期間P1の長さ,期間P2の長さ,およびロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅(例えば、メモリセル電源電圧の下げ幅、基板電圧の上げ幅、メモリセル接地電圧の上げ幅など)を設定することが好ましい。このように設定することにより、書き込み対象のメモリセルにおいて書き込み不良の発生を確実に防止できる。
なお、期間P1,P2の長さは、期間P1におけるロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅に応じて設定しても良い。期間P1におけるロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅が大きいほど、期間P1において記憶ノードNb(Na)の電位をハイレベルからローレベルに引き下げることが容易になる一方で、期間P2において記憶ノードNa(Nb)の電位をローレベルからハイレベルに引き上げることが困難になる。そこで、期間P1におけるロードトランジスタQLa,QLbの下げ幅が大きくなるほど期間P1が短くなる(または、期間P2が長くなる)ように設定することが好ましい。
同様に、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅は、期間P1,P2の長さに応じて設定しても良い。例えば、期間P1が長くなるほど(または、期間P2が短くなるほど)ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅を小さくすることが好ましい。
また、期間P1,P2の長さは、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧に応じて設定しても良い。ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧が低いほど、期間P1において記憶ノードNb(Na)の電位をハイレベルからローレベルに引き下げることが困難になる一方で、期間P2において記憶ノードNa(Nb)の電位をローレベルからハイレベルに引き上げることが容易になる。そこで、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧が低くなるほど、期間P1が長くなる(または、期間P2が短くなる)ように設定することが好ましい。
(期間長さ調整)
また、期間P1,P2の長さは可変であっても良い。例えば、制御回路11,21,31は、制御信号生成回路101に代えて、図15に示した制御信号生成回路101bを含んでいても良い。図15に示した制御信号生成回路101bは、図2に示した内部ワード線信号生成回路111に代えて、内部ワード線信号生成回路111aおよびタイミング制御回路121を含む。
内部ワード線信号生成回路111aは、内部ワード線信号生成回路111と同様に、内部クロック信号ICLKに基づいて内部ワード線信号IWLを生成する。内部ワード線信号生成回路111aは、縦続接続された遅延バッファD1,D2,D3からなる遅延回路DLYaと、内部クロック信号ICLKと遅延回路DLYaの出力との論理和を内部ワード線信号IWLとして出力するOR回路OR1とを含む。
タイミング制御回路121は、内部クロック信号ICLKに基づいてクロック信号DCLKを生成するものであり、タイミング制御信号TC1,TC2,TC3に応答してクロック信号DCLKのハイレベル期間の長さを変化させる。例えば、タイミング制御回路121は、遅延バッファD1の出力とタイミング制御信号TC1との論理積を出力するAND回路A1と、遅延バッファD2の出力とタイミング制御信号TC2との論理積を出力するAND回路A2と、遅延バッファD3の出力とタイミング制御信号TC3との論理積を出力するAND回路A3と、内部クロック信号ICLKおよびAND回路A1,A2,A3の出力の論理和をクロック信号DCLKとして出力するOR回路OR2とを含む。AND回路AEN1,AA1,AA2は、それぞれ、内部クロック信号ICLKの代わりにクロック信号DCLKが与えられる。
図16のように、タイミング制御信号TC1がハイレベルに設定されるとともにタイミング制御信号TC2,TC3がローレベルに設定された場合、クロック信号DCLKのハイレベル期間は、内部クロック信号ICLKのハイレベル期間に遅延バッファD1の遅延時間を加算して得られる期間に等しくなる。また、タイミング制御信号TC1,TC2,…,TC4のいずれもがローレベルに設定された場合、クロック信号DCLKのハイレベル期間は、内部クロック信号ICLKのハイレベル期間に等しくなる。このように、タイミング制御信号TC1,TC2,…,TC4を選択的にハイレベルに設定することにより、クロック信号DCLKのハイレベル期間の長さを変化させることができる。これにより、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間の長さを調整でき、その結果、期間P1,P2の長さを調整できる。
以上のように、期間P1,P2を可変にすることにより、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅やロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧などに応じて期間P1,P2を適切に調整できる。例えば、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅を検出する検出回路(図示せず)によって得られた電流能力の実際の下げ幅に基づいて期間P1,P2の長さを調整しても良い。これにより、回路動作上のばらつきに起因する書き込みマージンの劣化を軽減できる。また、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧を検出する検出回路(図示せず)によって得られた閾値電圧のばらつき情報に基づいて期間P1,P2の長さを調整しても良い。これにより、製造ばらつきに起因する書き込みマージンの劣化を軽減できる。
また、図15に示した制御信号生成回路では、ワード線駆動期間PWの長さが一定であるので、書き込み動作期間を延長することなく期間P1,P2の長さを調整できる。
さらに、検査時の期間P1,P2を実使用時の期間P1,P2と異なる長さに設定することにより、書き込み動作マージンを改善することができる。例えば、期間P1を実使用時の長さよりも長く設定した状態でメモリセルの動作不良を検査し、動作不良と判定されたメモリセルを冗長救済によって別のメモリセル(動作不良と判定されないメモリセル)に差し替える。これにより、記憶ノードの電位をローレベルからハイレベルへ引き上げる動作のマージンを確保できる。また、期間P2を実使用時の長さよりも長く設定した状態でメモリセルの動作不良を検査し、動作不良と判定されたメモリセルを冗長救済によって別のメモリセル(動作不良と判定されないメモリセル)に差し替えても良い。これにより、記憶ノードの電位をハイレベルからローレベルへ引き下げる動作のマージンを確保できる。このようにして、製造ばらつきに起因するメモリセルの動作不良を改善することができる。
なお、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間を固定とし、ワード線駆動電圧WD1,WD2およびプリチャージ制御信号PCGのハイレベル期間を可変としても良い。例えば、図2に示した制御信号生成回路101において遅延回路DLYの遅延時間を可変にしても良い。また、ワード線駆動電圧WD1,WD2,プリチャージ制御信号PCG,書き込みイネーブル制御信号WEN,およびカラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間を可変としても良い。例えば、図15に示した制御信号生成回路101bにおいて遅延回路DLYaの遅延時間を可変にしても良い。いずれの場合も、期間P1,P2の長さを可変にすることができる。
また、以上の各実施形態において、複数のメモリセルを書き込み対象としても良い。例えば、ワード線WL1に対応するメモリセルMC1,MC2の両方を書き込み対象としても良い。
以上説明したように、上述の半導体記憶装置は、書き込み動作マージンを確保できるとともに書き込み不良(データ再反転)を抑制できるので、電子機器に搭載されるメモリ装置などとして有用である。
MC1,MC2,MC3,MC4 メモリセル
QAa,QAb アクセストランジスタ
QLa,QLb ロードトランジスタ
QDa,QDb ドライブトランジスタ
11,21,31 制御回路
101,101a,101b 制御信号生成回路
102 ビット線選択回路
103−1,103−2 電源電圧制御回路
104−1,104−2 プリチャージ回路
105−1,105−2 ワード線駆動回路
203−1,203−2 基板電圧制御回路
303−1,303−2 接地電圧制御回路
この発明は、複数のメモリセルを備える半導体記憶装置に関し、さらに詳しくは、メモリセルの書き込み制御に関する。
図17は、一般的なスタティック型ランダムアクセスメモリ(SRAM)のメモリセルの構成を示す。このメモリセルは、ロードトランジスタQP91,QP92と、ドライブトランジスタQN91,QN92と、アクセストランジスタQN93,QN94とを備える。このメモリセルでは、ビット線対BL,/BLの電位は予めハイレベルにプリチャージされており、このメモリセルにデータを書き込む場合、ワード線WLを活性化させ(ワード線WLの電位をローレベルからハイレベルに変化させ)、書き込みデータに応じてビット線対BL,/BLのうち一方のビット線の電位をハイレベルからローレベルに変化させる。これにより、記憶ノードD,NDの電位が互いに相補的に変化し、メモリセルにデータが書き込まれたことになる。
近年、プロセスの微細化に伴い、半導体集積回路の小面積化が急速に進んでいる。SRAMでは、メモリセルを構成する各トランジスタのサイズの縮小化が進んでおり、トランジスタ特性のランダムばらつきが増大する傾向にある。そのため、書き込み動作マージンを確保することが困難になりつつある。一般的に、書き込み動作を容易にする(例えば、書き込み動作を素早くする)ためには、アクセストランジスタQN93に対するロードトランジスタQP91の電流能力比(QP91/QN93)およびアクセストランジスタQN94に対するロードトランジスタQP92の電流能力比(QP92/QN94)を小さくすることが回路設計上有利である。しかし、これらの電流能力比が小さくなるほど、データ保持能力(スタティックノイズマージン)が劣化してしまう。スタティックノイズマージンが十分に確保されていない場合には、ワード線を活性化させた際に、書き込み対象ではないメモリセル(活性化されたワード線に接続されたメモリセル)において記憶ノードD,NDの電位が反転してしまう(すなわち、データが破壊されてしまう)おそれがある。また、トランジスタ特性のランダムばらつきの増大により、データ保持能力を確保することが困難になりつつある。特に、ランダムばらつきによってアクセストランジスタQN93,QN94の閾値電圧が低くなるほど、アクセストランジスタQN93,QN94の電流能力が大きくなるため(すなわち、電流能力比(QP91/QN93)および電流能力比(QP92/QN94)が小さくなるため)、データ保持能力の劣化が顕著になる。
以上のように、プロセスの微細化に伴い、SRAMにおいて書き込み動作マージンおよびデータ保持能力の両方を確保することがますます困難になってきている。このような問題を解決するために、特許文献1,2などには、メモリセルの電源電圧VDDMを制御することによって書き込み動作の安定化を図る技術が開示されている。この技術では、メモリセルにデータを書き込む際に書き込み対象のメモリセルのメモリセル電源電圧VDDMを引き下げる。これにより、電流能力比(QP91/QN93)および電流能力比(QP92/QN94)が小さくなるため、書き込み動作マージンが向上する。
特開昭55−64686号公報 特開2007−012214号公報
今後、微細化技術の進展によりトランジスタの縮小化がさらに進行し、トランジスタ特性のランダムばらつきがさらに増大することが予想される。そのため、書き込み動作マージンを確保するために、メモリセル電源電圧の下げ幅をさらに大きくすることが求められている。しかしながら、メモリセル電源電圧の下げ幅が大きくなるほど、書き込み対象ではないメモリセルにおいてデータ破壊が発生しやすくなるだけでなく、書き込み対象のメモリセルにおいて書き込み不良(データ再反転)が発生しやすくなってしまう。
ここで、図18を参照して、メモリセルの書き込み不良について説明する。ここでは、書き込み対象のメモリセルにおいて、記憶ノードD,NDの電位は、それぞれ、ローレベル(GND),ハイレベル(VDD)に設定されているものとする。
時刻t91になると、ワード線WLの電位がローレベルからハイレベルに変化するとともに、ビット線/BLの電位がハイレベルからローレベルに変化する。また、メモリセル電源電圧VDDMの電圧レベルは、電源電圧VDDから電源電圧VDDLに引き下げられる。これにより、電流能力比(QP92/QN94)が小さくなるため、記憶ノードNDの電位はハイレベルからローレベルに素速く引き下げられる。一方、記憶ノードDの電位は、アクセストランジスタQN93によって徐々に上昇するが、中間電位V91(ワード線WLの電位からアクセストランジスタQN93の閾値電圧を減算して得られる電位)までしか上昇しない。また、メモリセル電源電圧VDDMの引き下げによってロードトランジスタQP91の電流能力が小さくなっているので、記憶ノードDの電位をメモリセル電源電圧VDDM(すなわち、電源電圧VDDL)まで上昇させることが困難である。特に、ランダムばらつきによってロードトランジスタQP91の閾値電圧が高くなるほど、ロードトランジスタQP91の電流能力が小さくなるため、記憶ノードDの電位を電源電圧VDDLまで上昇させることがますます困難になる。
このように、記憶ノードDの電位の引き上げが不十分であるため、ロードトランジスタQP92の電流能力が十分に抑制されていない(例えば、ロードトランジスタQP92が記憶ノードNDの電位をハイレベルに引き上げることができる能力を有している)可能性がある。このような状況下において、ロードトランジスタQP91の電流能力が非常に小さくなっている場合(例えば、記憶ノードNDの電位がローレベルであっても、ロードトランジスタQP91が記憶ノードDの電位をハイレベルに引き上げることができる能力を有していない場合)、時刻t92においてワード線WLの電位がハイレベルからローレベルになってアクセストランジスタQN93,QN94がオフ状態になると、図18のように、記憶ノードD,NDの電位が再度反転して元の状態に戻ってしまうという書き込み不良が発生してしまう。このような書き込み不良は、ロードトランジスタQP91,QP92の閾値電圧のランダムばらつきが非常に大きい場合(特に、ロードトランジスタQP91の閾値電圧が非常に高く、ロードトランジスタQP92の閾値電圧が非常に低い場合)や、ロードトランジスタQP91,QP92の閾値電圧を元々高く設定している場合に発生しやすい。
以上のように、データの書き込みの際にメモリセル電源電圧を引き下げることにより、記憶ノードND(D)の電位をハイレベルからローレベルに引き下げることが容易になるが、記憶ノードD(ND)の電位をローレベルからハイレベルに引き上げることが困難になるため、書き込み不良が発生しやすくなってしまう。
また、トランジスタ特性のランダムばらつきの増大によって書き込み動作マージンだけでなくデータ保持能力(スタティックノイズマージン)も劣化する傾向にある。データ保持能力を改善する手法として、ワード線のハイレベル電位をメモリセル電源電圧(電圧レベルが引き下げられていないメモリセル電源電圧)よりも低くすることが有効である。しかし、ワード線のハイレベル電位が低くなるほど、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードD(ND)の電位をローレベルからハイレベルに引き上げることが困難になるため、書き込み不良が発生しやすくなってしまう。
そこで、この発明は、書き込み動作マージンを確保できるとともに書き込み不良(データ再反転)の発生を抑制できる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
この発明の1つの局面に従うと、半導体記憶装置は、n組(nは、2以上の整数)のビット線対と、m本(mは、2以上の整数)のワード線と、上記n組のビット線対と上記m本のワード線との交差部にそれぞれ配置された(n×m)個のメモリセルと、制御回路とを備え、上記(n×m)個のメモリセルの各々は、そのメモリセルに対応するビット線対のうち一方のビット線とそのメモリセルの第1の記憶ノードとの間に接続された第1のアクセストランジスタと、そのメモリセルに対応するビット線対のうち他方のビット線とそのメモリセルの第2の記憶ノードとの間に接続された第2のアクセストランジスタと、メモリセル電源電圧が与えられるそのメモリセルの電源ノードとそのメモリセルの第1および第2の記憶ノードとの間にそれぞれ接続された第1および第2のロードトランジスタと、メモリセル接地電圧が与えられるそのメモリセルの接地ノードとそのメモリセルの第1および第2の記憶ノードとの間にそれぞれ接続された第1および第2のドライブトランジスタとを含み、上記(n×m)個のメモリセルの各々において、上記第1および第2のアクセストランジスタのゲートは、そのメモリセルに対応するワード線に接続され、上記第1のロードトランジスタおよび上記第1のドライブトランジスタのゲートは、そのメモリセルの第2の記憶ノードに接続され、上記第2のロードトランジスタおよび上記第2のドライブトランジスタのゲートは、そのメモリセルの第1の記憶ノードに接続され、上記制御回路は、第1の期間と上記第1の期間に後続する第2の期間とを含むワード線駆動期間において上記m本のワード線のうち書き込み対象のメモリセルに対応するワード線にワード線駆動電圧を供給し、上記第1の期間においてそのメモリセルに含まれる第1および第2のロードトランジスタの電流能力を減少させ、上記第2の期間においてその第1および第2のロードトランジスタの電流能力を増加させる。上記半導体記憶装置では、第1の期間において、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードの電位を素速く引き下げることができるので、書き込み動作マージンを確保できる。また、第2の期間において、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードの電位を引き上げることができるので、書き込み不良(データ再反転)の発生を抑制できる。
なお、上記ワード線駆動電圧は、そのワード線駆動電圧が供給されるワード線に対応するメモリセルのうち書き込み対象ではないメモリセルに与えられるメモリセル電源電圧よりも低くても良い。このように設定することにより、書き込み対象ではないメモリセルのデータ保持能力(スタティックノイズマージン)を向上させることができる。
また、上記制御回路は、上記第1および第2の期間において、上記書き込み対象のメモリセルと同一のワード線に対応する書き込み対象ではないメモリセルの各々に含まれる第1および第2のロードトランジスタの電流能力を変化させない。このように構成することにより、書き込み対象ではないメモリセルのデータ保持能力の劣化を防止できる。
なお、上記制御回路は、上記第1の期間において上記書き込み対象のメモリセルの電源ノードに与えられるメモリセル電源電圧を減少させ、上記第2の期間においてそのメモリセル電源電圧を増加させても良い。
また、上記制御回路は、上記第1の期間において上記書き込み対象のメモリセルに含まれる第1および第2のロードトランジスタの基板に与えられる基板電圧を増加させ、上記第2の期間においてその基板電圧を減少させても良い。
また、上記制御回路は、上記第1の期間において上記書き込み対象のメモリセルの接地ノードに与えられるメモリセル接地電圧を増加させ、上記第2の期間においてそのメモリセル接地電圧を減少させても良い。
この発明のもう1つの局面に従うと、半導体記憶装置は、それぞれがフリップフロップ回路を含む複数のメモリセルと、書き込み動作の開始時に上記複数のメモリセルのうち書き込み対象のメモリセルに含まれるフリップフロップ回路のデータ保持能力を弱め、上記書き込み動作の終了前の所定の期間にそのフリップフロップのデータ保持能力を強める制御回路とを備える。上記半導体記憶装置では、書き込み動作マージンを確保できるとともに、書き込み不良の発生を抑制できる。
以上のように、書き込み動作マージンを確保できるとともに、書き込み不良の発生を抑制できる。
実施形態1による半導体記憶装置の構成例を示す図。 図1に示した制御信号生成回路の構成例を示す図。 図2に示した制御信号生成回路の動作について説明するための図。 図1に示したビット線選択回路,電源電圧制御回路,およびプリチャージ回路の構成例を示す図。 図1に示した半導体記憶装置の動作について説明するための図。 図1に示した半導体記憶装置の変形例について説明するための図。 実施形態2による半導体記憶装置の構成例を示す図。 図7に示した基板電圧制御回路の構成例を示す図。 図7に示した半導体記憶装置の動作について説明するための図。 実施形態3による半導体記憶装置の構成例を示す図。 図10に示した接地電圧制御回路の構成例を示す図。 図10に示した半導体記憶装置の動作について説明するための図。 制御信号生成回路の変形例1について説明するための図。 図13に示した制御信号生成回路の動作について説明するための図。 制御信号生成回路の変形例2について説明するための図。 図15に示した制御信号生成回路の動作について説明するための図。 SRAMメモリセルについて説明するための図。 図17に示したメモリセルにおける書き込み不良について説明するための図。
以下、この発明の実施形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1による半導体記憶装置の構成例を示す。半導体記憶装置は、カラム方向に配置されたn組(nは、2以上の整数)のビット線対と、ロウ方向に配置されたm本(mは、2以上の整数)のワード線と、n組のビット線対およびm本のワード線の交差部にそれぞれ配置された(n×m)個のメモリセルと、制御回路11とを備える。なお、図1では、n=2,m=2であり、半導体記憶装置は、2組のビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2と、2本のワード線WL1,WL2と、4個のメモリセルMC1,MC2,…,MC4と、制御回路11とを備える。
〔メモリセル〕
メモリセルMC1は、アクセストランジスタQAa,QAbと、ロードトランジスタQLa,QLbと、ドライブトランジスタQDa,QDbとを含む。アクセストランジスタQAaは、メモリセルMC1に対応するビット線BLa1とメモリセルMC1の記憶ノードNaとの間に接続され、アクセストランジスタQAbは、メモリセルMC1に対応するビット線BLb1とメモリセルMC1の記憶ノードNbとの間に接続され、アクセストランジスタQAa,QAbのゲートは、メモリセルMC1に対応するワード線WL1に接続される。ロードトランジスタQLa,QLbは、メモリセルMC1の電源ノードNd(メモリセル電源電圧VDDM1が与えられるノード)と記憶ノードNa,Nbとの間にそれぞれ接続される。ドライブトランジスタQDa,QDbは、メモリセルMC1の接地ノードNs(メモリセル接地電圧VSSM(例えば、接地電圧GND)が与えられるノード)と記憶ノードNa,Nbとの間にそれぞれ接続される。ロードトランジスタQLaおよびドライブトランジスタQDaのゲートは、記憶ノードNbに接続され、ロードトランジスタQLbおよびドライブトランジスタQDbのゲートは、記憶ノードNaに接続される。このように、ロードトランジスタQLaとドライブトランジスタQDaとによって1つのインバータが構成され、ロードトランジスタQLbとドライブトランジスタQDbとによってもう1つのインバータが構成され、それぞれのインバータの入出力端子(すなわち、記憶ノードNa,Nb)を接続することによってフリップフロップ回路を構成している。なお、メモリセルMC2,MC3,MC4は、メモリセルMC1と同様の構成を有する。
〔制御回路〕
制御回路11は、制御信号生成回路101と、ビット線選択回路102と、電源電圧制御回路103−1,103−2と、プリチャージ回路104−1,104−2とを含む。
《制御信号生成回路》
制御信号生成回路101は、クロック信号CLK,ロウアドレス入力信号RAD,カラムアドレス入力信号CAD,および読み出し/書き込み選択信号R/Wが与えられて、ワード線駆動電圧WD1,WD2,プリチャージ制御信号PCG,書き込みイネーブル制御信号WEN,およびカラムアドレス信号AD1,AD2を生成する。例えば、図2のように、制御信号生成回路101は、内部クロック生成回路CKGENと、内部ワード線信号生成回路111と、ロウデコーダRDECと、AND回路AW1,AW2と、バッファ回路BP1と、カラムデコーダCDECと、AND回路AEN1,AA1,AA2とを含む。なお、図2では、説明の簡略化のため、読み出し系の回路を省略している。
内部クロック生成回路CKGENは、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに基づいて内部クロック信号ICLKを生成する。内部クロック信号ICLKのハイレベル期間の長さは一定であり、クロック信号CLKのハイレベル期間の長さに依存しない。内部ワード線信号生成回路111は、内部クロック信号ICLKに基づいて内部ワード線信号IWLを生成する。内部ワード線信号IWLのハイレベル期間は、内部クロック信号ICLKのハイレベル期間よりも長い。例えば、内部ワード線信号生成回路111は、内部クロック信号ICLKを遅延させる遅延回路DLYと、内部クロック信号ICLKと遅延回路DLYの出力との論理和を内部ワード線信号IWLとして出力するOR回路OR1とを含む。この場合、内部ワード線信号IWLのハイレベル期間は、内部クロック信号ICLKのハイレベル期間に遅延回路DLYの遅延時間を加算して得られる期間に等しい。
ロウデコーダRDECは、ロウアドレス入力信号RADに応じてAND回路AW1,AW2のいずれか1つにハイレベルの出力信号を供給する。例えば、ロウアドレス入力信号RADがワード線WL1に対応するアドレスを示している場合、ロウデコーダRDECは、AND回路AW1に出力信号を供給する。AND回路AW1,AW2は、それぞれ、内部ワード線信号IWLとロウデコーダRDECの出力信号との論理積をワード線駆動電圧WD1,WD2として出力する。バッファ回路BP1は、内部ワード線信号IWLをプリチャージ制御信号PCGとして出力する。
カラムデコーダCDECは、カラムアドレス入力信号CADに応じて、AND回路AA1,AA2のいずれか1つにハイレベルの出力信号を供給する。例えば、カラムアドレス入力信号CADがビット線対BLa1,BLb1に対応するアドレスを示している場合、カラムデコーダCDECは、AND回路AA1に出力信号を供給する。AND回路AEN1は、読み出し/書き込み選択信号R/Wと内部クロック信号ICLKとの論理積を書き込みイネーブル制御信号WENとして出力する。AND回路AA1,AA2は、それぞれ、読み出し/書き込み選択信号R/W,内部クロック信号ICLK,およびカラムデコーダCDECの出力信号の論理積をカラムアドレス信号AD1,AD2として出力する。
図3のように、ワード線駆動電圧WD1,WD2およびプリチャージ制御信号PCGのハイレベル期間は、内部ワード線信号IWLのハイレベル期間に等しく、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間は、内部クロック信号ICLKのハイレベル期間に等しい。すなわち、ワード線駆動電圧WD1,WD2およびプリチャージ制御信号PCGのハイレベル期間は、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間よりも長くなっている。
《ビット線選択回路》
ビット線選択回路102は、カラムアドレス信号AD1,AD2に応答してビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2のいずれか一対を選択し、選択したビット線対の電位をデータ信号DINa,DINbに応じた電位に設定する。
例えば、図4のように、ビット線選択回路102は、AND回路ASa1,ASb1,ASa2,ASb2と、nMOSトランジスタQSa1,QSb1,QSa2,QSb2とを含む。AND回路ASa1(ASb1)は、カラムアドレス信号AD1とデータ信号DINa(DINb)との論理積を出力し、AND回路ASa2(ASb2)は、カラムアドレス信号AD2とデータ信号DINa(DINb)との論理積を出力する。nMOSトランジスタQSa1,QSb1,QSa2,QSb2は、それぞれ、ビット線BLa1,BLb1,BLa2,BLb2と接地ノードとの間に接続され、AND回路ASa1,ASb1,ASa2,ASb2の出力がゲートに与えられる。
《電源電圧制御回路》
電源電圧制御回路103−1,103−2は、それぞれ、ビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2に対応し、ビット線対BLa1,BLb1に接続されたメモリセルMC1,MC3の電源ノードNdおよびビット線対BLa2,BLb2に接続されたメモリセルMC2,MC4の電源ノードNdにメモリセル電源電圧VDDM1,VDDM2を供給する。また、電源電圧制御回路103−1(103−2)は、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1(AD2)に応じて、メモリセル電源電圧VDDM1(VDDM2)の電圧レベルを電源電圧VDDおよび電源電圧VDDL(電源電圧VDDよりも低い電圧)のいずれか一方に設定する。
例えば、図4のように、電源電圧制御回路103−1,103−2の各々は、NAND回路131と、インバータ132と、pMOSトランジスタ133,134とを含む。NAND回路131は、書き込みイネーブル制御信号WENとカラムアドレス信号AD1(AD2)との否論理積を出力する。インバータ132は、NAND回路131の出力を反転させる。pMOSトランジスタ133は、電源電圧VDDが与えられるソースと、インバータ132の出力が与えられるゲートと、メモリセル電源電圧VDDM1(VDDM2)を出力するためのドレインとを有する。pMOSトランジスタ134は、電源電圧VDDLが与えられるソースと、NAND回路131の出力が与えられるゲートと、メモリセル電源電圧VDDM1(VDDM2)を出力するためのドレインとを有する。
《プリチャージ回路》
プリチャージ回路104−1,104−2は、それぞれ、ビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2に対応し、プリチャージ制御信号PCGがローレベルである場合には、そのプリチャージ回路に対応するビット線対の電位をハイレベルにプリチャージし、プリチャージ制御信号PCGがハイレベルである場合には、ハイ・インピーダンス状態(ビット線対に影響を与えない状態)に設定される。
例えば、図4のように、プリチャージ回路104−1,104−2の各々は、イコライズトランジスタQP1と、プリチャージトランジスタQP2,QP3とを含む。イコライズトランジスタQP1は、ビット線BLa1(BLa2)とビット線BLb1(BLb2)との間に接続され、プリチャージ制御信号PCGがゲートに与えられる。プリチャージトランジスタQP2は、電源電圧VDDが与えられるソースと、プリチャージ制御信号PCGが与えられるゲートと、ビット線BLa1(BLa2)に接続されるドレインとを有する。プリチャージトランジスタQP3は、電源電圧VDDが与えられるソースと、プリチャージ制御信号PCGが与えられるゲートと、ビット線BLb1(BLb2)に接続されるドレインとを有する。
〔動作〕
次に、図5を参照しつつ、図1に示した半導体記憶装置の書き込み動作について説明する。ここでは、メモリセルMC1を書き込み対象とし、メモリセルMC1において記憶ノードNa,Nbは、それぞれ、ローレベル(VSSM),ハイレベル(VDD)に設定されており、データ信号DINa,DINbは、それぞれ、ローレベル,ハイレベルであるものとする。
時刻t0より前では、プリチャージ制御信号PCGがローレベルであるので、ビット線BLa1,BLb1,BLa2,BLb2の電位はハイレベルにプリチャージされる。また、書き込みイネーブル制御信号WEN,カラムアドレス信号AD1,AD2のいずれもがローレベルであるので、メモリセル電源電圧VDDM1,VDDM2の電圧レベルは、電源電圧VDDに設定されている。
時刻t0において、プリチャージ制御信号PCGがローレベルからハイレベルに変化して、プリチャージ回路104−1,104−2がハイ・インピーダンス状態になるとともに、ワード線駆動電圧WD1がローレベルからハイレベルに変化する。また、カラムアドレス信号AD1がローレベルからハイレベルに変化して、ビット線BLb1の電位がハイレベルからローレベルに引き下げられる。さらに、書き込みイネーブル制御信号WENがローレベルからハイレベルに変化して、メモリセル電源電圧VDDM1の電圧レベルが電源電圧VDDから電源電圧VDDLに引き下げられる。これにより、メモリセルMC1では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力が減少する。すなわち、アクセストランジスタQAaに対するロードトランジスタQLaの電流能力比(QLa/QAa)およびアクセストランジスタQAbに対するロードトランジスタQLbの電流能力比(QLb/QAb)が小さくなる。そのため、メモリセルMC1の記憶ノードNbの電位は、ハイレベルからローレベルに素速く引き下げられる。一方、メモリセルMC1の記憶ノードNaの電位は、アクセストランジスタQAaによって徐々に上昇するが、中間電位Vx(ワード線駆動電圧WD1からアクセストランジスタQAaの閾値電圧を減算して得られる電位)までしか上昇しない。さらに、メモリセル電源電圧VDDM1の引き下げによってロードトランジスタQLaの電流能力が小さくなっているため、記憶ノードNaの電位をメモリセル電源電圧VDDM1(すなわち、電源電圧VDDL)まで上昇させることができない可能性がある。特に、ランダムばらつきによってロードトランジスタQLaの閾値電圧が高くなっているほど、記憶ノードNaの電位を電源電圧VDDLまで上昇させることが困難になる。
また、カラムアドレス信号AD2はローレベルのまま維持されているので、メモリセル電源電圧VDDM2の電圧レベルは、電源電圧VDDのまま維持されている。そのため、ワード線WL1に接続されたメモリセルMC2(書き込み対象ではないメモリセル)では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力は変化しない(すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)は減少しない)ので、メモリセルMC2のデータ保持能力(スタティックノイズマージン)の劣化を防止できる。
次に、時刻t1において、プリチャージ制御信号PCGおよびワード線駆動電圧WD1はハイレベルのまま維持されているので、アクセストランジスタQAa,QAbはオン状態のまま維持されている。そのため、ビット線対BLa1,BLb1の電位は、アクセストランジスタQAa,QAbを介して記憶ノードNa,Nbにそれぞれ伝達されている。ここで、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1がハイレベルからローレベルに変化して、メモリセル電源電圧VDDM1の電圧レベルが電源電圧VDDLから電源電圧VDDに引き上げられる。これにより、メモリセルMC1では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力が増加する。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が大きくなる。そのため、メモリセルMC1の記憶ノードNaの電位は、ロードトランジスタQLaによってハイレベル(VDD)まで素速く引き上げられる。
次に、時刻t2において、プリチャージ制御信号PCGおよびワード線駆動電圧WD1がハイレベルからローレベルに変化し、メモリセルMC1に対する書き込み動作が完了する。
以上のように、制御回路11は、時刻t0〜t2の期間(ワード線駆動期間PW)において、書き込み対象のメモリセルに対応するワード線にワード線駆動電圧を供給する。また、制御回路11は、時刻t0〜t1の期間(期間P1)において、書き込み対象のメモリセルのメモリセル電源電圧を減少させることにより、書き込み対象のメモリセルに含まれるロードトランジスタQLa,QLbの電流能力を減少させる。これにより、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードNb(Na)の電位をハイレベルからローレベルに素速く引き下げることができるので、書き込み動作マージンを確保できる。
さらに、制御回路11は、時刻t1〜t2の期間(期間P2)において、書き込み対象のメモリセルのメモリセル電源電圧を増加させることにより、書き込み対象のメモリセルに含まれるロードトランジスタQLa,QLbの電流能力を増加させる。これにより、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードNa(Nb)の電位を引き上げることができるので、書き込み不良(データ再反転)の発生を抑制できる。
また、この書き込み不良は、期間P1において、ロードトランジスタQLb(QLa)の電流能力が非常に大きく、ロードトランジスタQLa(QLb)の電流能力が非常に小さい場合(例えば、ロードトランジスタQLb(QLa)が記憶ノードNb(Na)の電位をハイレベルに引き上げることができる能力を有しており、ロードトランジスタQLa(QLb)が記憶ノードNa(Nb)の電位をハイレベルに引き上げることができる能力を有していない場合)に発生する。より具体的には、一方のロードトランジスタQLa(QLb)のゲート・ソース間に電源電圧VDDLの負バイアスが印加された場合の電流能力が、他方のロードトランジスタQLb(QLa)のゲート・ソース間に所定電圧(中間電位Vx−電源電圧VDDL)の負バイアスが印加された場合の電流能力よりも低くなるような特性ばらつきが生じている場合に、上記の書き込み不良が発生する。このような状況は、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧のランダムばらつきが非常に大きい場合(特に、ロードトランジスタQLb(QLa)の閾値電圧が非常に低く、ロードトランジスタQLa(QLb)の閾値電圧が非常に高い場合)や、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧を元々高く設定している場合に発生しやすい。図1に示した半導体記憶装置では、このような状況下においても、書き込み不良の発生を抑制できる。すなわち、図1に示した半導体記憶装置では、ランダムばらつきに対する耐性が強化されている。そのため、メモリセルMC1,MC2,…、MC4に含まれる各トランジスタのサイズを縮小化でき、半導体記憶装置の回路面積を低減できる。さらに、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧を高くすることが可能であるので、ロードトランジスタQLa,QLbに流れるスタンバイリーク電流を抑制できる。また、NBTI(Negative Bias Temperature Instability)に対する耐性を強化できる。
(実施形態1の変形例)
なお、ワード線駆動電圧WD1(WD2)は、ワード線WL1(WL2)に対応するメモリセルMC1,MC2(MC3,MC4)のうち書き込み対象ではないメモリセルの電源ノードNdに与えられるメモリセル電源電圧よりも低くても良い。例えば、図6のように、制御回路11は、ワード線駆動回路105−1,105−2をさらに含んでいても良い。ここでは、ワード線駆動回路105−1,105−2において電圧極性が反転されるため、制御信号生成回路101は、ワード線駆動電圧WD1,WD2に代えて、ワード線駆動電圧WD1,WD2の反転電圧WD1n,WD2nを出力する。例えば、制御信号生成回路101は、図2に示したAND回路AW1,AW2に代えて、内部クロック信号ICLKとロウデコーダRDECの出力信号との否論理積を反転電圧WD1n,WD2nとしてそれぞれ出力する2個のNAND回路を含む。
《ワード線駆動回路》
ワード線駆動回路105−1,105−2は、ワード線WL1,WL2にそれぞれ対応し、制御信号生成回路101からの反転電圧WD1n,WD2nに応答してワード線駆動電圧WDL1,WDL2を供給する。ワード線駆動電圧WDL1は、ワード線WL1に対応するメモリセルMC1,MC2のうち書き込み対象ではないメモリセルの電源ノードNdに与えられるメモリセル電源電圧VDDM1(または、VDDM2)よりも低い。ここでは、ワード線駆動電圧WDL1は、電源電圧VDDよりも低い。なお、ワード線駆動電圧WDL2についても同様である。
例えば、ワード線駆動回路105−1,105−2の各々は、インバータ回路を構成するpMOSトランジスタQ1およびnMOSトランジスタQ2と、nMOSトランジスタQ3とを含む。pMOSトランジスタQ1およびnMOSトランジスタQ2は、電源電圧VDDが与えられる電源ノードと接地ノードとの間に直列に接続され、pMOSトランジスタQ1およびnMOSトランジスタQ2のゲートには、反転電圧WD1n(WD2n)が与えられる。nMOSトランジスタQ3は、pMOSトランジスタQ1とnMOSトランジスタQ2との接続ノードと接地ノードとの間に接続され、電源電圧VDDがゲートに与えられる。反転電圧WD1n(WD2n)がハイレベルからローレベルに変化してワード線駆動電圧WDL1(WDL2)がローレベルからハイレベルに変化する場合、pMOSトランジスタQ1およびnMOSトランジスタQ3の両方が導通状態になるので、ワード線駆動電圧WDL1(WDL2)は電源電圧VDDよりも低くなる。
メモリセルMC1,MC2,…,MC4では、アクセストランジスタQAa,QAbの電流能力が大きくなるほど、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が小さくなるため、データ保持能力(スタティックノイズマージン)が劣化してしまう。特に、ランダムばらつきによってアクセストランジスタQAa,QAbの閾値電圧が低くなるほど、データ保持能力の劣化が顕著になる。図6に示した半導体記憶装置では、ワード線駆動電圧WDL1,WDL2は、書き込み対象ではないメモリセルに与えられるメモリセル電源電圧よりも低い。そのため、ワード線駆動電圧WDL1(WDL2)が供給されるワード線WL1(WL2)に対応するメモリセルMC1,MC2(MC3,MC4)のうち書き込み対象ではないメモリセルにおいて、アクセストランジスタQAa,QAbの電流能力を小さくすることができる。これにより、書き込み対象ではないメモリセルのデータ保持能力を向上させることができる。
また、従来(特許文献1,2)では、ワード線のハイレベル電位が低いほど、書き込み対象のメモリセルの記憶ノードの電位をローレベルからハイレベルへ引き上げることが困難になるため、書き込み不良が発生しやすくなってしまう。一方、図6に示した半導体記憶装置では、ワード線駆動電圧WDL1(WDL2)が低いほど、期間P1において中間電位Vxが低くなる(すなわち、記憶ノードNa(Nb)の電位を引き上げることが困難になる)が、期間P2において記憶ノードNa(Nb)の電位が中間電位Vxからハイレベル(VDD)に引き上げられる。そのため、書き込み不良の発生を抑制できる。
以上のように、書き込み対象のメモリセルの書き込み動作マージンを向上することができるとともに、書き込み対象ではないメモリセルのデータ保持能力(スタティックマージン)を向上させることができる。
(実施形態2)
図7は、実施形態2による半導体記憶装置の構成例を示す。この半導体記憶装置は、図1に示した制御回路11に代えて、制御回路21を備える。制御回路21は、図1に示した電源電圧制御回路103−1,103−2に代えて、基板電圧制御回路203−1,203−2を含む。なお、メモリセルMC1,MC2,…,MC4の各々の電源ノードNdには、メモリセル電源電圧VDDM(例えば、電源電圧VDD)が与えられる。その他の構成は、図1と同様である。
《基板電圧制御回路》
基板電圧制御回路203−1,203−2は、それぞれ、ビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2に対応し、ビット線対BLa1,BLb1に接続されたメモリセルMC1,MC3に含まれるロードトランジスタQLa,QLbの基板およびビット線対BLa2,BLb2に接続されたメモリセルMC2,MC4に含まれるロードトランジスタQLa,QLbの基板に基板電圧VP1,VP2を供給する。また、基板電圧制御回路203−1(203−2)は、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1(AD2)に応じて、基板電圧VP1(VP2)の電圧レベルを電源電圧VDDおよび電源電圧VDDH(電源電圧VDDよりも高い電圧)のいずれか一方に設定する。
例えば、図8のように、基板電圧制御回路203−1,203−2の各々は、NAND回路231と、インバータ232と、pMOSトランジスタ233,234とを含む。NAND回路231は、書き込みイネーブル制御信号WENとカラムアドレス信号AD1(AD2)との否論理積を出力する。インバータ232は、NAND回路231の出力を反転させる。pMOSトランジスタ233は、電源電圧VDDが与えられるソースと、インバータ232の出力が与えられるゲートと、基板電圧VP1(VP2)を出力するためのドレインとを有する。pMOSトランジスタ234は、電源電圧VDDHが与えられるソースと、NAND回路231の出力が与えられるゲートと、基板電圧VP1(VP2)を出力するためのドレインとを有する。
〔動作〕
次に、図9を参照しつつ、図7に示した半導体記憶装置の書き込み動作について説明する。ここでは、メモリセルMC1を書き込み対象とし、メモリセルMC1において記憶ノードNa,Nbは、それぞれ、ローレベル(VSSM),ハイレベル(VDDM)に設定されており、データ信号DINa,DINbは、それぞれ、ローレベル,ハイレベルであるものとする。
時刻t0において、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1がローレベルからハイレベルに変化して、基板電圧VP1の電圧レベルが電源電圧VDDから電源電圧VDDHに引き上げられる。これにより、メモリセルMC1では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力が減少する。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が小さくなる。また、カラムアドレス信号AD2はローレベルのまま維持されているので、基板電圧VP2の電圧レベルは、電源電圧VDDのまま維持されている。そのため、ワード線WL1に接続されたメモリセルMC2(書き込み対象ではないメモリセル)では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力は変化しない。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)は減少しない。
次に、時刻t1において、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1がハイレベルからローレベルに変化して、基板電圧VP1の電圧レベルが電源電圧VDDHから電源電圧VDDに引き下げられる。これにより、メモリセルMC1では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力が増加する。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が大きくなる。
以上のように、制御回路21は、期間P1において、書き込み対象のメモリセルに含まれるロードトランジスタQLa,QLbの基板に与えられる基板電圧を増加させ、期間P2において、書き込み対象のメモリセルに含まれるロードトランジスタQLa,QLbの基板に与えられる基板電圧を減少させる。これにより、期間P1において電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が減少するので、書き込み動作マージンを向上させることができる。また、期間P2において電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が増加するので、書き込み不良の発生を抑制できる。
なお、図7に示した制御回路21は、図1に示した電源電圧制御回路103−1,103−2や図6に示したワード線駆動回路105−1,105−2をさらに備えていても良い。
(実施形態3)
図10は、実施形態3による半導体記憶装置の構成例を示す。この半導体記憶装置は、図1に示した制御回路11に代えて、制御回路31を備える。制御回路31は、図1に示した電源電圧制御回路103−1,103−2に代えて、接地電圧制御回路303−1,303−2を含む。なお、メモリセルMC1,MC2,…,MC4の各々の電源ノードNdには、メモリセル電源電圧VDDM(例えば、電源電圧VDD)が与えられる。その他の構成は、図1と同様である。
《接地電圧制御回路》
接地電圧制御回路303−1,303−2は、それぞれ、ビット線対BLa1,BLb1およびビット線対BLa2,BLb2に対応し、ビット線対BLa1,BLb1に接続されたメモリセルMC1,MC3の接地ノードNsおよびビット線対BLa2,BLb2に接続されたメモリセルMC2,MC4の接地ノードNsにメモリセル接地電圧VSSM1,VSSM2を供給する。また、接地電圧制御回路303−1(303−2)は、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1(AD2)に応じて、メモリセル接地電圧VSSM1(VSSM2)の電圧レベルを接地電圧VSS(例えば、接地電圧GND)および接地電圧VSSH(接地電圧VSSよりも高い電圧)のいずれか一方に設定する。
例えば、図11のように、接地電圧制御回路303−1,303−2の各々は、NAND回路331と、インバータ332と、nMOSトランジスタ333,334とを含む。NAND回路331は、書き込みイネーブル制御信号WENとカラムアドレス信号AD1(AD2)との否論理積を出力する。インバータ332は、NAND回路331の出力を反転させる。nMOSトランジスタ333は、接地電圧VSSHが与えられるソースと、インバータ332の出力が与えられるゲートと、メモリセル接地電圧VSSM1(VSSM2)を出力するためのドレインとを有する。nMOSトランジスタ334は、接地電圧VSSが与えられるソースと、NAND回路331の出力が与えられるゲートと、メモリセル接地電圧VSSM1(VSSM2)を出力するためのドレインとを有する。
〔動作〕
次に、図12を参照して、図10に示した半導体記憶装置の書き込み動作について説明する。ここでは、メモリセルMC1を書き込み対象とし、メモリセルMC1において記憶ノードNa,Nbは、それぞれ、ローレベル(VSS),ハイレベル(VDD)に設定されており、データ信号DINa,DINbは、それぞれ、ローレベル,ハイレベルであるものとする。
時刻t0において、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1がローレベルからハイレベルに変化して、メモリセル接地電圧VSSM1の電圧レベルが接地電圧VSSから接地電圧VSSHに引き上げられる。メモリセルMC1では、オン状態のドライブトランジスタQDaを介してメモリセル接地電圧VSSM1がロードトランジスタQLbのゲートに伝達されているので、メモリセル接地電圧VSSM1の引き上げに伴ってロードトランジスタQLbのゲート電位が上昇する。これにより、メモリセルMC1において、ロードトランジスタQLbの電流能力が減少する(すなわち、電流能力比(QLb/QAb)が小さくなる)ので、メモリセルMC1の記憶ノードNbの電位は、ハイレベル(VDD)からメモリセル接地電圧VSSM1(すなわち、接地電圧VSSH)に素速く引き下げられる。一方、メモリセルMC1では、記憶ノードNbの電位は、ローレベル(VSS)よりも高い接地電圧VSSHまでしか引き下げられないので、ロードトランジスタQLaの電流能力は、記憶ノードNbの電位がローレベル(VSS)である場合よりも小さくなる。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)が小さくなる。そのため、記憶ノードNaの電位をハイレベル(VDD)まで上昇させることができない可能性がある。特に、ランダムばらつきによってロードトランジスタQLaの閾値電圧が高くなっているほど、記憶ノードNaの電位をハイレベルまで上昇させることが困難になる。
また、カラムアドレス信号AD2はローレベルのまま維持されているので、メモリセル接地電圧VSSM2の電圧レベルは、接地電圧VSSのまま維持されている。そのため、ワード線WL1に接続されたメモリセルMC2(書き込み対象ではないメモリセル)では、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力は変化しない(すなわち、電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が減少しない)ので、メモリセルMC2のデータ保持能力は劣化しない。
次に、時刻t1において、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1がハイレベルからローレベルに変化して、メモリセル接地電圧VSSM1の電圧レベルが接地電圧VSSHから接地電圧VSSに引き下げられる。これにより、メモリセルMC1の記憶ノードNbの電位が接地電圧VSSHからローレベル(VSS)に引き下げられ、メモリセルMC1では、ロードトランジスタQLaの電流能力は、記憶ノードNbの電位が接地電圧VSSHである場合よりも大きくなる。すなわち、電流能力比(QLa/QAa)が大きくなる。これにより、メモリセルMC1の記憶ノードNaの電位は、ロードトランジスタQLaによってハイレベル(VDD)まで素速く引き上げられる。
以上のように、制御回路31は、期間P1において、書き込み対象のメモリセルの接地ノードNsに与えられるメモリセル接地電圧を増加させ、期間P2において、書き込み対象のメモリセルの接地ノードNsに与えられるメモリセル接地電圧を減少させる。これにより、期間P1において電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が減少するので、書き込み動作マージンを向上させることができる。また、期間P2において電流能力比(QLa/QAa)および電流能力比(QLb/QAb)が増加するので、書き込み不良の発生を抑制できる。
なお、図10に示した制御回路31は、図1に示した電源電圧制御回路103−1,103−2,図6に示したワード線駆動回路105−1,105−2,および図7に示した基板電圧制御回路203−1,203−2をさらに備えていても良い。
(ビット線対の電位設定期間)
以上の各実施形態において、ビット線対の電位がデータ信号DINa,DINbに応じた電位に設定されている期間(すなわち、カラムアドレス信号のハイレベル期間)は、期間P1よりも長くても良い。例えば、制御回路11,21,31は、制御信号生成回路101に代えて、図13に示した制御信号生成回路101aを含んでいても良い。図13に示した制御信号生成回路101aでは、AND回路AA1,AA2は、内部クロック信号ICLKの代わりに内部ワード線信号IWLが与えられる。すなわち、図14のように、カラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間は、内部ワード線信号IWLのハイレベル期間に等しい。
以上のように、期間P1だけでなく期間P2においてもビット線対の電位設定を継続することにより、期間P2においてビット線対の電位を安定させることができるので、書き込み動作を確実に行うことができる(記憶ノードNa,Nbの電位をビット線対の電位に確実に設定できる)。特に、ビット線の配線長さが短いほど(ビット線容量が小さいほど)外乱によりビット線の電位が変動しやすいので、期間P2においてビット線対の電位設定を継続することが有効である。なお、図13に示した制御信号生成回路101aは、カラムアドレス信号AD1,AD2を生成するAND回路AA1,AA2に対して内部ワード線信号IWLが供給されるように構成されているので、図2に示した制御信号生成回路101(AND回路AA1,AA2に対して内部クロック信号ICLKが供給される場合)よりも出力負荷が大きく動作速度が遅いが、ビット線が短い場合では動作速度に対する影響は少ない。
(期間および電流能力の下げ幅の設定)
また、以上の各実施形態において、期間P1において記憶ノードNb(Na)の電位をハイレベルからローレベルに引き下げることができ、且つ、期間P2において記憶ノードNa(Nb)の電位を中間電位Vxからハイレベルに引き上げることができるように、期間P1の長さ,期間P2の長さ,およびロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅(例えば、メモリセル電源電圧の下げ幅、基板電圧の上げ幅、メモリセル接地電圧の上げ幅など)を設定することが好ましい。このように設定することにより、書き込み対象のメモリセルにおいて書き込み不良の発生を確実に防止できる。
なお、期間P1,P2の長さは、期間P1におけるロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅に応じて設定しても良い。期間P1におけるロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅が大きいほど、期間P1において記憶ノードNb(Na)の電位をハイレベルからローレベルに引き下げることが容易になる一方で、期間P2において記憶ノードNa(Nb)の電位をローレベルからハイレベルに引き上げることが困難になる。そこで、期間P1におけるロードトランジスタQLa,QLbの下げ幅が大きくなるほど期間P1が短くなる(または、期間P2が長くなる)ように設定することが好ましい。
同様に、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅は、期間P1,P2の長さに応じて設定しても良い。例えば、期間P1が長くなるほど(または、期間P2が短くなるほど)ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅を小さくすることが好ましい。
また、期間P1,P2の長さは、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧に応じて設定しても良い。ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧が低いほど、期間P1において記憶ノードNb(Na)の電位をハイレベルからローレベルに引き下げることが困難になる一方で、期間P2において記憶ノードNa(Nb)の電位をローレベルからハイレベルに引き上げることが容易になる。そこで、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧が低くなるほど、期間P1が長くなる(または、期間P2が短くなる)ように設定することが好ましい。
(期間長さ調整)
また、期間P1,P2の長さは可変であっても良い。例えば、制御回路11,21,31は、制御信号生成回路101に代えて、図15に示した制御信号生成回路101bを含んでいても良い。図15に示した制御信号生成回路101bは、図2に示した内部ワード線信号生成回路111に代えて、内部ワード線信号生成回路111aおよびタイミング制御回路121を含む。
内部ワード線信号生成回路111aは、内部ワード線信号生成回路111と同様に、内部クロック信号ICLKに基づいて内部ワード線信号IWLを生成する。内部ワード線信号生成回路111aは、縦続接続された遅延バッファD1,D2,D3からなる遅延回路DLYaと、内部クロック信号ICLKと遅延回路DLYaの出力との論理和を内部ワード線信号IWLとして出力するOR回路OR1とを含む。
タイミング制御回路121は、内部クロック信号ICLKに基づいてクロック信号DCLKを生成するものであり、タイミング制御信号TC1,TC2,TC3に応答してクロック信号DCLKのハイレベル期間の長さを変化させる。例えば、タイミング制御回路121は、遅延バッファD1の出力とタイミング制御信号TC1との論理積を出力するAND回路A1と、遅延バッファD2の出力とタイミング制御信号TC2との論理積を出力するAND回路A2と、遅延バッファD3の出力とタイミング制御信号TC3との論理積を出力するAND回路A3と、内部クロック信号ICLKおよびAND回路A1,A2,A3の出力の論理和をクロック信号DCLKとして出力するOR回路OR2とを含む。AND回路AEN1,AA1,AA2は、それぞれ、内部クロック信号ICLKの代わりにクロック信号DCLKが与えられる。
図16のように、タイミング制御信号TC1がハイレベルに設定されるとともにタイミング制御信号TC2,TC3がローレベルに設定された場合、クロック信号DCLKのハイレベル期間は、内部クロック信号ICLKのハイレベル期間に遅延バッファD1の遅延時間を加算して得られる期間に等しくなる。また、タイミング制御信号TC1,TC2,…,TC4のいずれもがローレベルに設定された場合、クロック信号DCLKのハイレベル期間は、内部クロック信号ICLKのハイレベル期間に等しくなる。このように、タイミング制御信号TC1,TC2,…,TC4を選択的にハイレベルに設定することにより、クロック信号DCLKのハイレベル期間の長さを変化させることができる。これにより、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間の長さを調整でき、その結果、期間P1,P2の長さを調整できる。
以上のように、期間P1,P2を可変にすることにより、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅やロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧などに応じて期間P1,P2を適切に調整できる。例えば、ロードトランジスタQLa,QLbの電流能力の下げ幅を検出する検出回路(図示せず)によって得られた電流能力の実際の下げ幅に基づいて期間P1,P2の長さを調整しても良い。これにより、回路動作上のばらつきに起因する書き込みマージンの劣化を軽減できる。また、ロードトランジスタQLa,QLbの閾値電圧を検出する検出回路(図示せず)によって得られた閾値電圧のばらつき情報に基づいて期間P1,P2の長さを調整しても良い。これにより、製造ばらつきに起因する書き込みマージンの劣化を軽減できる。
また、図15に示した制御信号生成回路では、ワード線駆動期間PWの長さが一定であるので、書き込み動作期間を延長することなく期間P1,P2の長さを調整できる。
さらに、検査時の期間P1,P2を実使用時の期間P1,P2と異なる長さに設定することにより、書き込み動作マージンを改善することができる。例えば、期間P1を実使用時の長さよりも長く設定した状態でメモリセルの動作不良を検査し、動作不良と判定されたメモリセルを冗長救済によって別のメモリセル(動作不良と判定されないメモリセル)に差し替える。これにより、記憶ノードの電位をローレベルからハイレベルへ引き上げる動作のマージンを確保できる。また、期間P2を実使用時の長さよりも長く設定した状態でメモリセルの動作不良を検査し、動作不良と判定されたメモリセルを冗長救済によって別のメモリセル(動作不良と判定されないメモリセル)に差し替えても良い。これにより、記憶ノードの電位をハイレベルからローレベルへ引き下げる動作のマージンを確保できる。このようにして、製造ばらつきに起因するメモリセルの動作不良を改善することができる。
なお、書き込みイネーブル制御信号WENおよびカラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間を固定とし、ワード線駆動電圧WD1,WD2およびプリチャージ制御信号PCGのハイレベル期間を可変としても良い。例えば、図2に示した制御信号生成回路101において遅延回路DLYの遅延時間を可変にしても良い。また、ワード線駆動電圧WD1,WD2,プリチャージ制御信号PCG,書き込みイネーブル制御信号WEN,およびカラムアドレス信号AD1,AD2のハイレベル期間を可変としても良い。例えば、図15に示した制御信号生成回路101bにおいて遅延回路DLYaの遅延時間を可変にしても良い。いずれの場合も、期間P1,P2の長さを可変にすることができる。
また、以上の各実施形態において、複数のメモリセルを書き込み対象としても良い。例えば、ワード線WL1に対応するメモリセルMC1,MC2の両方を書き込み対象としても良い。
以上説明したように、上述の半導体記憶装置は、書き込み動作マージンを確保できるとともに書き込み不良(データ再反転)を抑制できるので、電子機器に搭載されるメモリ装置などとして有用である。
MC1,MC2,MC3,MC4 メモリセル
QAa,QAb アクセストランジスタ
QLa,QLb ロードトランジスタ
QDa,QDb ドライブトランジスタ
11,21,31 制御回路
101,101a,101b 制御信号生成回路
102 ビット線選択回路
103−1,103−2 電源電圧制御回路
104−1,104−2 プリチャージ回路
105−1,105−2 ワード線駆動回路
203−1,203−2 基板電圧制御回路
303−1,303−2 接地電圧制御回路

Claims (14)

  1. n組(nは、2以上の整数)のビット線対と、
    m本(mは、2以上の整数)のワード線と、
    前記n組のビット線対と前記m本のワード線との交差部にそれぞれ配置された(n×m)個のメモリセルと、
    制御回路とを備え、
    前記(n×m)個のメモリセルの各々は、
    当該メモリセルに対応するビット線対のうち一方のビット線と当該メモリセルの第1の記憶ノードとの間に接続された第1のアクセストランジスタと、
    当該メモリセルに対応するビット線対のうち他方のビット線と当該メモリセルの第2の記憶ノードとの間に接続された第2のアクセストランジスタと、
    メモリセル電源電圧が与えられる当該メモリセルの電源ノードと当該メモリセルの第1および第2の記憶ノードとの間にそれぞれ接続された第1および第2のロードトランジスタと、
    メモリセル接地電圧が与えられる当該メモリセルの接地ノードと当該メモリセルの第1および第2の記憶ノードとの間にそれぞれ接続された第1および第2のドライブトランジスタとを含み、
    前記(n×m)個のメモリセルの各々において、前記第1および第2のアクセストランジスタのゲートは、当該メモリセルに対応するワード線に接続され、前記第1のロードトランジスタおよび前記第1のドライブトランジスタのゲートは、当該メモリセルの第2の記憶ノードに接続され、前記第2のロードトランジスタおよび前記第2のドライブトランジスタのゲートは、当該メモリセルの第1の記憶ノードに接続され、
    前記制御回路は、第1の期間と前記第1の期間に後続する第2の期間とを含むワード線駆動期間において前記m本のワード線のうち書き込み対象のメモリセルに対応するワード線にワード線駆動電圧を供給し、前記第1の期間において当該メモリセルに含まれる第1および第2のロードトランジスタの電流能力を減少させ、前記第2の期間において当該第1および第2のロードトランジスタの電流能力を増加させる
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 請求項1において、
    前記ワード線駆動電圧は、当該ワード線駆動電圧が供給されるワード線に対応するメモリセルのうち書き込み対象ではないメモリセルに与えられるメモリセル電源電圧よりも低い
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記制御回路は、前記第1および第2の期間において、前記書き込み対象のメモリセルと同一のワード線に対応する書き込み対象ではないメモリセルの各々に含まれる第1および第2のロードトランジスタの電流能力を変化させない
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項1において、
    前記制御回路は、前記第1の期間において前記書き込み対象のメモリセルの電源ノードに与えられるメモリセル電源電圧を減少させ、前記第2の期間において当該メモリセル電源電圧を増加させる
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項1において、
    前記制御回路は、前記第1の期間において前記書き込み対象のメモリセルに含まれる第1および第2のロードトランジスタの基板に与えられる基板電圧を増加させ、前記第2の期間において当該基板電圧を減少させる
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項1において、
    前記制御回路は、前記第1の期間において前記書き込み対象のメモリセルの接地ノードに与えられるメモリセル接地電圧を増加させ、前記第2の期間において当該メモリセル接地電圧を減少させる
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項1において、
    前記制御回路は、前記第1の期間において前記書き込み対象のメモリセルに対応するビット線対を書き込みデータに応じた電位に設定し、前記第2の期間において当該ビット線対に対する電位設定を解除する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 請求項1において、
    前記制御回路は、前記第1および第2の期間において前記書き込み対象のメモリセルに対応するビット線対を書き込みデータに応じた電位に設定し、前記第2の期間の経過後に当該ビット線対に対する電位設定を解除する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 請求項1において、
    前記第1の期間の長さおよび第2の期間の長さのうち少なくとも一方は可変である
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 請求項1において、
    前記第1および第2の期間の長さは、前記第1の期間における前記第1および第2のロードトランジスタの電流能力と前記第2の期間における前記第1および第2のロードトランジスタの電流能力との差に応じて設定される
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 請求項1において、
    前記第1および第2の期間の長さは、前記第1および第2のロードトランジスタの閾値電圧に応じて設定される
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  12. それぞれがフリップフロップ回路を含む複数のメモリセルと、
    書き込み動作の開始時に前記複数のメモリセルのうち書き込み対象のメモリセルに含まれるフリップフロップ回路のデータ保持能力を弱め、前記書き込み動作の終了前の所定の期間に当該フリップフロップのデータ保持能力を強める制御回路とを備える
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  13. 請求項12において、
    複数のビット線対と
    複数のワード線とをさらに備え、
    前記複数のメモリセルは、前記複数のビット線対と前記複数のワード線との交差部にそれぞれ配置され、
    前記複数のメモリセルの各々は、
    当該メモリセルに対応するビット線対のうち一方のビット線と前記フリップフロップ回路の第1の記憶ノードとの間に接続され、当該メモリセルに対応するワード線にゲートが接続された第1のアクセストランジスタと、
    当該メモリセルに対応するビット線対のうち他方のビット線と前記フリップフロップ回路の第2の記憶ノードとの間に接続され、当該メモリセルに対応するワード線にゲートが接続された第2のアクセストランジスタとをさらに含み、
    前記制御回路は、前記書き込み動作を実行するために前記複数のワード線のうち書き込み対象のメモリセルに対応するワード線を活性化させる
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  14. 請求項13において、
    前記ワード線のハイレベル電位は、前記複数のメモリセルのうち前記書き込み動作の際にデータ保持動作を実行するメモリセルに与えられるメモリセル電源電圧よりも低い
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
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