JPWO2010007738A1 - 制御装置、端末装置、及び通信システム - Google Patents

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Abstract

複数のチャネルを使用して、干渉波の影響を回避しながら、レイテンシや省電力性能に優れた無線通信を行う無線ネットワークを提供する。制御装置101は、ビーコン期間毎にチャネルを切り替えてビーコンフレームを送信し、無線端末102〜104との通信を行うとともに、チャネルの通信状態や干渉波の影響の有無を測定し、チャネルの使用可否を判定して使用可能チャネル情報を記憶する。制御装置101は、使用可能チャネル情報をビーコンフレームにより端末装置102〜104に配信する。端末装置102〜104は、受信したビーコンフレームの使用可能チャネル情報と自局が使用しているチャネルの伝送状態により、ビーコン期間毎にチャネルを切り替えながら最適なチャネルを選択して無線通信を行う。これにより、干渉波の影響を回避しつつ、高速に使用チャネルを切り替えることが可能となる。

Description

本発明は、無線ネットワークで用いられる制御装置、端末装置、通信システム及び通信方法に関し、より特定的には、センサーネットワークや、アクティブRF(Radio Frequency)タグなどの多数の無線端末を収容する無線ネットワークにおける干渉回避技術に関するものである。
近年、WPAN(Wireless Personal Area Network)や、センサーネットワークといった小型低消費電力の無線端末によるネットワークが注目されている。また、これらに類似するシステムとして、自ら無線信号を発信するアクティブRFタグといったシステムがある。
図24は、従来の無線ネットワーク700の構成の一例を示す図である。図24において、従来の無線ネットワーク700は、制御装置701と、複数の端末装置702〜704とから構成される。制御装置701は、無線ネットワーク700内での通信を制御する無線端末である。制御装置701は、無線ネットワーク700に関する制御情報を、ビーコンフレームに含めて周期的にブロードキャストする。端末装置702〜704は、この制御情報に基づいて、制御装置101と通信する無線端末である。端末装置702〜704のアクセス方式には、様々な方式を用いることができ、例えば、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、SDMA(Space Division Mutiple Access)などを用いることができる。
これらの無線ネットワークで用いられる端末装置702〜704は、伝送速度が低速(数kbpsから数百kbps)で、無線信号の到達距離は短い(数mから数十m程度)が、小型、かつ電池で数年間駆動可能な低消費電力性能に特徴がある。端末装置702〜704の消費電力を低減するために、通信プロトコルやフレームフォーマットにも工夫がなされており、例えば、無線ネットワーク700内で通信を行うアクティブ期間と、通信を行わずにスリープ状態にはいることができる非アクティブ期間とをもうけた構成になっている。端末装置702〜704は、非アクティブ期間を長くとれば、スリープ状態を長くとれるので消費電力をより低減することができる。
図25に、周期的なフレーム構成の一例であるスーパーフレーム期間を示す。図25において、スーパーフレーム期間は、アクティブ期間と非アクティブ期間とからなる。アクティブ期間は、制御装置701と端末装置702〜704とが通信を行う期間である。非アクティブ期間は、通信を行わない期間であり、この期間各端末装置702〜704はスリープ状態に入ることで消費電力を低減することができる。
制御装置701及び端末装置702〜704は、アクティブ期間を共用で使用する。制御装置701は、アクティブ期間の最初を使用し、ビーコンフレームをブロードキャストする。それ以外のアクティブ期間は、制御装置701と端末装置702〜704との間の通信に使用され、例えば、CSMAなどを用いることができる。また、アクティブ期間を複数の時間スロットに分割し、スロットCSMAやTDMAでスロットを共用して使用することも可能である。例えば、IEEE802.15.4規格では、前半の時間スロットをCSMAによる競合アクセス用に用い、後半の時間スロット毎に使用する無線端末を割り当てて通信を行う。
ビーコンフレームには、これらの時間スロット数やその割り当て規則、アクティブ期間の長さ、非アクティブ期間の長さ、次のビーコンフレーム送信までの時間などの制御情報が含まれる。
図26に、制御装置701と端末装置702〜704との間の通信シーケンスの一例を示す。図26を参照して、制御装置701は、アクティブ期間351の最初にビーコンフレーム360をブロードキャストする。端末装置702〜704は、ビーコンフレーム360を受信し、制御情報を取得する。制御情報には、アクティブ期間の長さ、非アクティブ期間の長さなどの情報が含まれる。
アクティブ期間351では、制御装置701と端末装置702〜704との間で通信が行われる。例えば、端末装置702〜704は、制御装置701にデータフレーム361、363、365を送信し、制御装置701は、それに対してACK(Acknowledgement)フレーム362、364,366を応答する。
非アクティブ期間352では、制御装置701と端末装置702〜704との間で通信は行われない。この非アクティブ期間352の間、制御装置701、及び端末装置702〜704は、スリープ状態に入ることができ、消費電力を低減することができる。制御装置701、及び端末装置702〜704は、非アクティブ期間352が終了する直前に動作状態に復帰し、次のアクティブ期間353の通信に備える。
制御装置701は、非アクティブ期間352が終了し、次のアクティブ期間353が開始すると、ビーコンフレーム370をブロードキャストする。アクティブ期間353では、制御装置701と端末装置702〜704との間で通信が行われる。
ここでは、端末装置702からの通信が失敗した例を示す。端末装置702から制御装置701へデータフレーム371が送信されるが、制御装置701でこのデータフレーム371の受信誤りが発生したとする。この場合、制御装置701は、データフレーム371に対するACKフレームを端末装置702に送信しない。
端末装置702は、制御装置701からのACKフレームを所定期間待ち続けるが、ACKフレームが返ってこない場合(すなわち、タイムアウトが発生した場合)、送信に失敗したと判定する。そこで、端末装置702は、データフレーム372の再送を試みる。ここでは、再送されたデータフレーム372は、制御装置701で正しく受信できたものとする。この場合、制御装置701は、再送されたデータフレーム372に対するACKフレーム373を端末装置702に送信し、通信が終了する。
以降、同様の動作を繰り返して、制御装置701と端末装置702〜704とは通信を行う。上述したようなアクティブ期間と非アクティブ期間とを利用して通信を行うシステムとしては、例えば、特許文献1に開示された無線通信システムがある。
特開2008−48365号公報(第12頁、図3)
しかしながら、従来の無線ネットワーク700が使用する周波数帯域は、他の無線システムと周波数帯域を共用する場合が多く、他の無線システムとの間での干渉が問題となる。例えば、日本においては、2.4GHzの周波数帯域では無線LANや、無線PANなど多くの無線システムが周波数帯域を共有している。また、950MHzの周波数帯域においても、パッシブRFタグとアクティブRFタグとが一部で同じチャネルを使用する。さらに、隣接する周波数帯で送信電力の大きい無線システム(例えば、携帯電話システムなど)が通信を行っている場合、アクティブRFタグのような小型で簡素な高周波部品を用いる無線端末では、チャネル選択度が得られずに干渉を受ける可能性がある。
このような他の無線システムからの干渉が多い周波数帯域では、同一の周波数チャネルで継続して通信を行っていては干渉の影響を避けられず、使用する周波数チャネルを変更することが必要となる。
しかし、周波数チャネルを変更するには、制御装置701側、及び端末装置702〜704側の双方で、干渉の影響が少ない周波数チャネルを探索する必要があり、新たな周波数チャネルを探索中は、通信ができず、また、スリープ状態に入れないために、通信の遅延が大きくなるとともに、消費電力が大きくなってしまうという課題があった。
それ故に、本発明は、上記課題を解決し、干渉がある周波数チャネルを回避するように周波数チャネルを選択して、使用する周波数チャネルを短時間で変更することが可能な制御装置、端末装置、及びそれらを用いたシステム、方法を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の一態様である制御装置は、複数の周波数チャネルを用いて、1つ以上の端末装置を備えた無線ネットワーク内での無線通信を制御する制御装置に向けられている。そして、本発明の制御装置は、複数の周波数チャネルの無線信号を受信する無線受信部と、無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、複数の周波数チャネルの中から、使用可能な周波数チャネルを判定し、当該判定された使用可能な周波数チャネルに対して、通信に使用する使用順序を決定する品質判定部と、周波数チャネルの使用順序を記載したビーコンを生成するビーコン生成部と、周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するチャネル設定部と、送信データを生成する送信データ生成部と、チャネル設定部が設定した周波数チャネルを用いて、ビーコン生成部が生成したビーコン、及び送信データ生成部が生成した送信データを、1つ以上の端末装置に無線信号で送信する無線送信部と、無線送信部に対して、無線信号を送信するタイミングを制御するタイミング制御部と、無線受信部及び無線送信部を介して、無線信号を送受信するアンテナとを備える。
また、無線通信における繰り返し周期を表すスーパーフレーム期間は、無線通信を行うことが可能なアクティブ期間と、無線通信を行わない非アクティブ期間とからなる。タイミング制御部は、1つ以上の端末装置にビーコンを送信する周期単位として、アクティブ期間を複数のビーコン期間に分割し、当該複数のビーコン期間のそれぞれで、ビーコンを送信する。
チャネル設定部は、周波数チャネルの使用順序に従って、複数のビーコン期間毎に、使用する周波数チャネルを切替える。
各ビーコン期間は、ビーコンを送信する期間と、1つ以上の端末装置とデータを送受信することが可能なアクセス期間とに分割される。無線送信部は、現在のビーコン期間におけるアクセス期間で、無線信号の送信に失敗した場合、次のビーコン期間のアクセス期間で、無線信号を再度送信する。
好ましくは、品質判定部は、無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、複数の周波数チャネルの中から、干渉波の影響が少ない周波数チャネルを、使用可能な周波数チャネルとして決定する。
好ましくは、品質判定部は、1つ以上の通信端末から、無線受信部を介して、品質が悪いと判定された周波数チャネルを通知されると、当該通知された周波数チャネルを、周波数チャネルの使用順序から外す。
好ましくは、スーパーフレーム期間において、アクティブ期間よりも前にキャリアセンス期間を設け、品質判定部は、キャリアセンス期間において、複数の周波数チャネルの全てを順次切替えながら、周波数チャネル毎に電力を測定し、キャリアセンスを行う。
また、スーパーフレーム期間において、アクティブ期間よりも前に一括キャリアセンス期間を設け、品質判定部は、一括キャリアセンス期間において、複数の周波数チャネルの周波数解析を一括して行い、キャリアセンスを行ってもよい。
また、従来の課題を解決するために、本発明の一態様である端末装置は、複数の周波数チャネルを用いて無線通信を制御する制御装置を備えた無線ネットワーク内で、制御装置の制御に従って、複数の周波数チャネルのうちいずれか1つを用いて、制御装置との間で無線通信を行う端末装置に向けられている。そして、本発明の端末装置は、制御装置から、複数の周波数チャネルのうち、使用可能な周波数チャネルの使用順序が記載されたビーコンを無線信号として受信する無線受信部と、ビーコンに記載された周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するチャネル設定部と、無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、制御装置との通信で使用している周波数チャネルの品質を判定する品質判定部と、品質判定部が周波数チャネルの品質が悪いと判定した場合、制御装置から受信したビーコンに記載された周波数チャネルの使用順序に基づいて、使用する周波数チャネルの切替えをチャネル設定部に指示する制御部と、送信データを生成する送信データ生成部と、チャネル設定部に設定された周波数チャネルを用いて、送信データ生成部が生成した送信データを、制御装置に無線信号で送信する無線送信部と、無線受信部及び無線送信部を介して、無線信号を送受信するアンテナとを備える。
好ましくは、制御部は、無線送信部を介して、品質判定部が品質が悪いと判定した周波数チャネルを制御装置に通知する。
好ましくは、品質判定部は、無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、干渉波の影響が大きい周波数チャネルを、品質が悪い周波数チャネルと判定する。
チャネル設定部は、ビーコンに含まれる周波数の使用順序に従って、ビーコン周期毎に、使用する周波数チャネルを切替える。
以上のように、本発明の実施の形態に係る制御装置は、使用可能な周波数チャネルの使用順序を記載したビーコンを、ビーコン期間毎に周波数チャネルを変更して、端末装置に送信するので、周波数チャネルの使用順序を、端末装置に通知することができる。これによって、端末装置は、使用している周波数チャネルの品質が悪い場合も、制御装置から通知されたビーコンに基づいて、次に使用する周波数チャネルを予測して変更することができる。このため、干渉波等の影響で制御装置と端末装置との間の通信が途絶えたとしても、次のビーコン期間で通信を再開させることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1における無線ネットワーク100の構成の一例を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1における制御装置101の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態1における端末装置102〜104の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態1におけるスーパーフレーム期間を示す模式図である。 図5は、本発明の実施の形態1におけるビーコン期間に対する周波数チャネルの配置を示す模式図である。 図6は、本発明の実施の形態1におけるビーコン期間の構成を表した模式図である。 図7は、本発明の実施の形態1における無線フレーム500のフォーマットを示す模式図である。 図8は、本発明の実施の形態1におけるMACヘッダ502のフォーマットを示す模式図である。 図9は、本発明の実施の形態1における通信シーケンスの一例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態1におけるビーコンペイロード520を示す模式図である。 図11は、本発明の実施の形態1におけるチャネル使用順序524の構成の一例を示す模式図である。 図12は、本発明の実施の形態1における他のチャネル使用順序524の構成の一例を示す模式図である。 図13は、本発明の実施の形態1における周波数チャネル切替え時の通信シーケンスの一例を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態1におけるスーパーフレーム単位の周波数チャネル切替えを示す模式図である。 図15は、本発明の実施の形態1における制御装置101の処理を示すフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態1における制御装置101の初期化時の処理の一例を示すフローチャートである。 図17は、本発明の実施の形態1における端末装置102〜104の処理の一例を示すフローチャートである。 図18は、本発明の実施の形態1における端末装置102〜104のビーコン受信処理の一例を示すフローチャートである。 図19は、本発明の実施の形態1における端末装置102〜104のチャネル変更処理の一例を示すフローチャートである。 図20は、本発明の実施の形態1における端末装置102〜104のデータフレーム送信処理の一例を示すフローチャートである。 図21は、本発明の実施の形態2における制御装置101のデータ受信処理の一例を示すフローチャートである。 図22は、本発明の実施の形態3におけるスーパーフレーム内のキャリアセンス期間を示す模式図である。 図23は、本発明の実施の形態3におけるスーパーフレーム内の別のキャリアセンス期間を示す模式図である。 図24は、従来の無線ネットワーク700の一例を示す図である。 図25は、従来のスーパーフレームの構成を示す模式図である。 図26は、従来の通信シーケンスの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における無線ネットワーク100の構成の一例を示す図である。図1において、無線ネットワーク100は、制御装置101と、端末装置102〜104とにより構成される。端末装置102〜104の数は、1つ以上であれば任意の数であってよい。制御装置101は、無線ネットワーク100内の通信を制御する無線端末である。端末装置102〜104は、制御装置101の制御に従って、制御装置101との間で無線通信を行う無線端末である。また、制御装置101と、端末装置102〜104とを合わせた構成を通信システムと記すことができる。
図2は、本発明の実施の形態1における制御装置101の構成の一例を示すブロック図である。図2において、制御装置101は、アンテナ201、無線受信部202、品質判定部203、受信データ解析部204、メモリ205、ビーコン生成部206、タイミング制御部207、チャネル設定部208、無線送信部209、送信データ生成部210、及びインタフェース部211を備える。
無線受信部202は、アンテナ201で受信した無線信号の復調処理を行い、受信フレームを出力する。受信フレームの種類としては、データフレーム、及びACKフレーム等がある。品質判定部203は、無線受信部202が復調した受信フレームの受信状態(例えば、受信電力や受信品質)を測定することにより、周波数チャネル毎の品質(例えば、伝送路状態や干渉波の影響)を判定する。また、品質判定部203は、受信フレームが正常に受信できていると判定すると、無線送信部209にACKフレームを返信するように指示する。受信データ解析部204は、無線受信部202が復調した受信フレームを解析し、受信データを取り出して出力する。メモリ205は、制御装置101が管理する無線ネットワーク100に関する制御情報や、品質判定部203により得られた使用可能な周波数チャネル毎の品質情報などを記憶する。ここで、制御情報とは、無線ネットワーク100内の通信を制御するために必要な情報であり、後述するスーパーフレーム周期、ビーコン期間、及びビーコン期間数、及びチャネル使用順序等を含む情報である。
ビーコン生成部206は、メモリ205に格納されている制御情報や、周波数チャネル毎の品質情報などを読み出して、それらを記載したビーコンフレームを生成する。タイミング制御部207は、周期的に送信するビーコンフレームの送信タイミングを制御する。チャネル設定部208は、無線信号を送受信する周波数チャネルの設定を行う。無線送信部209は、ビーコンフレームや、送信データフレームや、ACKフレームなどに変調を施して無線信号を生成し、アンテナ201を介して無線送信を行う。送信データ生成部210は、インタフェース部211から入力された送信データをもとに、送信データフレームを生成する。インタフェース部211は、送信データ及び受信データを入出力するインターフェースである。
図3は、本発明の実施の形態1における端末装置102〜104の構成の一例を示すブロック図である。図3において、端末装置102〜104は、アンテナ221、無線受信部222、品質判定部223、受信データ解析部224、メモリ225、制御部226、チャネル設定部227、無線送信部228、送信データ生成部229、及びインターフェース部230を備える。
無線受信部222は、アンテナ221で受信した無線信号の復調処理を行い、受信フレームを出力する。受信フレームの種類としては、ビーコンフレーム、データフレーム、及びACKフレーム等がある。品質判定部223は、無線受信部222で復調した受信フレームの受信状態(例えば、受信電力や受信品質)を測定することにより、周波数チャネルの品質(例えば、伝送路状態や干渉波の影響)を判定する。また、品質判定部223は、受信フレームが正常に受信できていると判定すると、無線送信部228にACKフレームを返信するように指示する。受信データ解析部224は、無線受信部222が復調した受信フレームを解析し、受信データを出力する。メモリ225は、制御装置101が送信するビーコンフレームを、受信データ解析部224で解析することにより得られた無線ネットワーク100に関する制御情報や、品質判定部223により得られた周波数チャネル毎の品質情報などを記憶する。
制御部226は、メモリ225に格納されている制御情報や、周波数チャネルの品質情報などに基づいて、送信タイミングの制御や周波数チャネルを選択する。チャネル設定部227は、無線信号の送受信を行う周波数チャネルの設定を行う。無線送信部228は、送信データフレームや、ACKフレームなどに変調を施して無線信号を生成し、アンテナ221を介して無線信号を送信する。送信データ生成部229は、インタフェース部230から入力された送信データをもとに送信データフレームを生成する。インタフェース部230は、送信データ及び受信データを入出力するインタフェースである。
制御装置101は、無線ネットワーク100に関する制御情報を含むビーコンフレームを周期的に送信する。図4は、ビーコンフレームを送信する周期を時系列に表した模式図である。図4を参照して、最も大きな周期は、スーパーフレーム期間である。スーパーフレーム期間は、無線通信を行うアクティブ期間と、無線通信を行わない非アクティブ期間とから構成される。非アクティブ期間において、制御装置101及び端末装置102〜104は、無線通信に必要な機能ブロックの消費電力を最低限に抑えることが可能となるため、非アクティブ期間を設けることで、制御装置101及び端末装置102〜104の消費電力を抑えることができる。さらに、アクティブ期間は、制御装置101がビーコンフレームを送信する周期単位として、複数のビーコン期間(ビーコンインターバル)に分割される。
図4においては、アクティブ期間に、8個のビーコン期間を設けている。図4では、スーパーフレーム期間の構成を時系列に説明したが、制御装置101及び端末装置102〜104は、複数の周波数チャネルを切り替えながら無線通信を行うことが可能であり、ビーコン期間単位で周波数チャネルを切り替えながら通信を行っている。
図5は、ビーコン期間単位に、周波数チャネルを切り替えた時のビーコン期間に対する周波数チャネルの配置を表した模式図である。図5において、制御装置101は、スーパーフレーム期間内のビーコン期間BI1の期間に周波数チャネルCH1を割り当て、無線通信期間401を配置している。同様に、ビーコン期間BI2の期間に周波数チャネルCH2を割り当て、無線通信期間402を配置し、ビーコン期間BI4の期間には周波数チャネルCHnを割り当て、無線通信期間403を配置している。スーパーフレーム期間が終了し、次のスーパーフレーム期間になると、再びビーコン期間BI1の期間に周波数チャネルCH1を割り当て、無線通信期間411を配置し、ビーコン期間BI2の期間に周波数チャネルCH2を割り当て、無線通信期間412を配置している。以降、制御装置101は、スーパーフレーム期間毎に同じ周波数チャネルの割り当てを繰り返す。
図5において、例えば、端末装置102が周波数チャネルCH1で通信する場合には、ビーコン期間BI1でのみ起動する。すなわち、端末装置102は、無線通信期間401の次は無線通信期間411内のアクセス期間にCSMAで通信し、無線通信期間401と無線通信期間411との間の期間は無線通信を行わないので、非アクティブ期間と同様、無線通信に必要な機能ブロックの消費電力を最低限に抑えることが可能となる。
図6は、ビーコン期間の構成を表した模式図である。図6を参照して、ビーコン期間内では、制御装置101が最初に無線ネットワーク100の制御情報を含むビーコンフレームを送信し、その後にアクセス期間を設けている。このアクセス期間内に、制御装置101を含む無線端末は、無線通信を行うことができる。以下、このアクセス期間内において、各無線端末は、CSMA(キャリアセンス多元接続)により無線通信を行うものとして説明する。なお、無線アクセス方式としては、CSMAに限定するものではなく、ALOHAやTDMAなど他の無線アクセス方式を用いてもよい。
図7は、アクセス期間において、各無線端末が送信する無線フレーム500のフォーマットを示す図である。図7を参照して、無線フレーム500は、ビット同期符号やフレーム同期符号など無線信号の復調に必要な符号により構成されるPHY(Physical Layer)ヘッダ501、フレーム種別やアドレス情報より構成されるMAC(Media Access Control)ヘッダ502、通信相手先に送信する情報が格納されるペイロード503、無線フレーム500が正常に伝送されたか否かを検出するための誤り検出符号(ECC:Error Correcting Code)504から構成される。
また、MACヘッダ502は、図8に示すように、フレーム種別などを示すフレーム制御情報511、宛先アドレス512、及び送信元アドレス513より構成される。フレーム種別としては、データの送受信を行うデータフレーム、データフレームなどが正常に受信されたことに対する応答であるACKフレーム、無線ネットワーク100内の端末装置102〜104に制御情報を送信するためのビーコンフレームなどがある。
以上のように構成された無線ネットワーク100において、制御装置101と端末装置102〜104との間で無線通信を行う方法について説明する。
図9は、制御装置101と端末装置102〜104との間での通信シーケンスの一例を示す図である。図9において、アクティブ期間が開始されると、制御装置101は、最初にビーコンフレーム310を無線ネットワーク100内の端末装置102〜104に配信する。この際、無線フレーム500のフォーマットにおいて、フレーム制御情報511(図8参照)には、フレーム種別としてビーコンフレームを示す符号が付される。また、ペイロード503(図7参照)には、ビーコンペイロードが挿入される。
図10に、ビーコンペイロード520のフォーマットを示す。図10において、ビーコンペイロード520は、スーパーフレーム期間521、ビーコン期間522、ビーコン期間数523、及びチャネル使用順序524により構成される。スーパーフレーム期間521、及びビーコン期間522は、図4及び図5で説明したスーパーフレーム期間、及びビーコン期間と同様である。また、図4及び図5におけるアクティブ期間は、ビーコン期間522にビーコン期間数523を乗算することで算出することができる。また、非アクティブ期間は、スーパーフレーム期間521からアクティブ期間523を減算することにより算出することができる。
図11は、チャネル使用順序524の構成の一例を示す図である。図11において、チャネル使用順序524は、最初にビーコン期間番号BNが配置され、以降、ビーコン期間単位で使用する周波数チャネルが順番に並べられている。図11に示す例では、ビーコン期間数は8で、周波数チャネルは、CH1、CH2、CH8、CH6、CH3、CH7、CH4、CH5の順に使用される。ここで、ビーコン期間番号BNが1である場合には、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルはCH1であること示しており、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH2であり、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH8であることがわかる。同様に、ビーコン期間番号BNが2である場合には、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルはCH2であり、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH8であり、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH6であることがわかる。
なお、ビーコンフレーム内のチャネル使用順序524の構成は、図11に示す構成を用いたが、他の構成として図12に示す構成を用いてもよい。図12は、他のチャネル使用順序524の構成の一例を示す図である。図12に示す構成においては、ビーコン期間番号BNを用いずに、常に最初の位置に配置されている周波数チャネルが、現在使用されている周波数チャネルであり、ビーコン期間が終了する毎にチャネル使用順序を入れ替えている。したがって、ビーコン期間毎にチャネル使用順序524の最初が現在使用しているチャネルでありことがわかり、その次が、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルであることがわかる。例えば、ビーコン期間BI3では、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルはCH8であり、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH6であり、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH3であることがわかる。
制御装置101は、メモリ205に、無線ネットワーク100に関する制御情報であるスーパーフレーム期間、ビーコン期間、及びビーコン期間数などと共に、品質情報である周波数チャネル使用可否情報を保持している。周波数チャネル使用可否情報は、制御装置101が無線ネットワーク100を開設した時点で、全周波数チャネルの受信状態(例えば、受信電力や受信品質)を測定することにより、周波数チャネルが使用可能であるか否かを判定することで作成される。また、制御装置101は、ビーコン期間毎に切り替えたチャネルでの端末装置102〜104との通信状態や、キャリアセンスによる受信不可状態の継続時間などの情報により、周波数チャネルの使用可否を判断して、周波数チャネル使用可否情報を随時更新する。
制御装置101は、周波数チャネル使用可否情報に基づいて、ビーコン期間数に応じて使用可能周波数チャネルを選択し、使用可能周波数チャネルの中からランダムに周波数チャネルを選択してチャネル使用順序を決定し、制御情報としてメモリ205に保持する。制御装置101は、メモリ205からスーパーフレーム期間、ビーコン期間、ビーコン期間数、及びチャネル使用順序を読み出し、図10に示すペイロード520のフォーマット形式で、ビーコンフレームを作成する。この時、ビーコンフレーム内のチャネル使用順序におけるビーコン期間番号は1である。ビーコンフレームは、無線送信部209で変調され、アンテナ201を介して送信される。
図9において、端末装置102及び端末装置103は、アクティブ期間301に周波数チャネルCH1を使用して、端末装置104は、アクティブ期間303に周波数チャネルCH2を使用して、制御装置101と通信しているものとする。アクティブ期間301において、端末装置102と端末装置103とは、起動状態にあるので、制御装置101が送信したビーコン310を受信する。ビーコン310を正常に受信すると、端末装置102と端末装置103とは、ビーコンフレーム内のペイロードを解析し、チャネル使用順序を含む制御情報をメモリ225に格納する。
次に、送信データを保持する端末装置103は、キャリアセンスを行い、データフレーム311を送信する。データフレーム311を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム312を端末装置103に送信する。同様に、送信データを保持する端末装置102は、キャリアセンスを行い、データフレーム313を送信する。データフレーム313を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム314を端末装置102に送信する。アクティブ期間が終了すると、制御装置101は、非アクティブ期間終了から、起動に要する時間と周波数チャネル切替えに要する時間とを減算した時間のタイマをセットして、無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を遮断し、スリープ状態になる。同様に、端末装置102及び端末装置103は、スーパーフレーム期間開始までのタイマをセットしてスリープ状態になる。
制御装置101は、非アクティブ期間が終了する前に、タイマが満了して無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を再開して再起動し、周波数チャネルをCH2に切替える。さらに、制御装置101は、アクティブ期間303の開始タイミングでビーコンフレーム320を送信する。この時、ビーコンフレーム320内のチャネル使用順序におけるビーコン期間番号は2である。アクティブ期間303の期間中に起動している端末装置104は、ビーコンフレーム320を正常に受信すると、端末装置102と端末装置103とは、ビーコンフレーム320内のペイロードを解析し、チャネル使用順序等を含む制御情報をメモリ225に格納する。次に、送信データを保持する端末装置104は、キャリアセンスを行い、データフレーム321を送信する。データフレーム321を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答として、ACKフレーム322を端末装置104に送信する。以降、同様のシーケンスを繰り返す。
次に、図13を用いて、端末装置102〜104側で干渉が発生した場合の周波数チャネルの切替えシーケンスについて説明する。図13において、制御装置101がビーコンフレーム310を送信すること、端末装置103がデータフレーム311を送信すること、及び端末装置103がACKフレーム312を受信することは、図9に示す場合と同様であるので、説明を省略する。端末装置102は、データフレーム313を送信すると、制御装置101からのACKフレームの応答を待つ。制御装置101は、データフレーム313を正常に受信したら、ACKフレーム314を送信する。しかし、ここで端末装置102の極周辺で同じ周波数チャネルを使用する別の無線端末が動作を開始し、端末装置102に対して干渉を与えたとする。
なお、ここでの干渉は同じ周波数チャネルを使用する異なる無線システムだけではなく、隣接する周波数チャネルを使用する無線端末からの干渉や、自局内の電磁妨害なども考えられる。
この時、端末装置102は、この干渉の影響でACKフレーム314が正常に受信できない。端末装置102は、ACKフレーム314の受信がタイムアウトになった場合、データフレーム313が制御装置101に届かなかったものとして、データフレーム313と同じデータフレームを再送データフレーム315として再送する。制御装置101は、再送データフレーム315を正常に受信し、再度ACKフレーム316を送信するが、再び干渉の影響で端末装置102はACKフレーム316を正常に受信できない。端末装置102は、このデータフレームの再送を所定の回数繰り返した後、制御装置101からのACKフレームが受信できない場合に、何らかの干渉等の影響により、現在使用している周波数チャネルCH1では通信が不可能であると判断する。
そこで、端末装置102は、メモリ225内のチャネル使用順序を読み出し、次のビーコン期間で制御装置101が周波数チャネルCH2を使用して通信を行うことを把握し、一旦スリープ状態になる。アクティブ期間301が終了する直前に、端末装置102は再起動し、周波数チャネルをCH2に切り替え、制御装置101が送信するビーコンフレームを待つ。制御装置101は、周波数チャネルをCH2に切り替え、アクティブ期間303が開始すると、ビーコンフレーム320を送信する。
端末装置102は、ビーコンフレーム320を正常に受信すると、ビーコンフレーム320内のペイロードを解析し、チャネル使用順序を含む制御情報を更新してメモリ225に格納する。次に、端末装置102は、キャリアセンスを行ってから、無線メディアがアイドル状態であると判断したら、データフレーム313の再送データである再送データフレーム317を制御装置101へ送信する。
このとき、端末装置102は、再送したデータフレーム317内のMACヘッダのフレーム制御情報に、使用する周波数チャネルを変更した旨を記載して、制御装置101へ通知する。再送データフレーム317を受信した制御装置101は、正常受信応答として、ACKフレーム318を端末装置102へ送信する。この時、制御装置101は、受信したデータフレーム317のMACヘッダを解析して、端末装置102が使用周波数チャネルを変更したことを把握し、端末装置102が周波数チャネルCH1を使用不可であることをメモリ205に格納する。以降の制御装置101と、各端末装置102〜104との間の通信シーケンスは、図9と同様の動作を繰り返す。
図14は、端末装置102が周波数チャネルを切り替える状態を示したタイミング図である。図14を参照して、周波数チャネルCH1で、ビーコンフレーム431が送信された後、各無線端末101〜104がCSMAにより通信を行うアクセス期間に入る。このアクセス期間中に、端末装置102は、データフレーム432を送信するが、制御装置101からACKフレームの応答がないので、さらに2回、データフレーム432を再送している。ここで、端末装置102は、周波数チャネルCH1が干渉等の影響で使用できないものと判断して、周波数チャネルをCH2に切り替える。制御装置101が周波数チャネルCH2に切替えてビーコンフレーム433を送信した後、各無線端末101〜104がCSMAにより通信を行うアクセス期間に入る。このアクセス期間中に、端末装置102は、データフレーム432の再送フレームであるデータフレーム434を送信し、制御装置101からACKフレーム435を受信する。これにより、制御装置101と端末装置102との間で周波数チャネルCH2での通信が成立する。
端末装置102は、周波数チャネルを切替えずに再送を行い続けると、干渉の影響等により、制御装置101との間で、全く通信を成立させることができなくなるか、あるいは次のスーパーフレーム期間まで待ってからデータフレームの再送が成功したとしても、スーパーフレーム期間だけ再送遅延が発生する。しかしながら、本発明の実施の形態1によれば、再送による伝送遅延は、図14に示すTrd期間のみとなる。Trd期間は、最大でも2ビーコン期間であり、伝送遅延を大幅に短縮することが可能となる。
また、端末装置102が周波数チャネルCH1を切替えずに制御装置101からACKフレームを受信するまでデータフレームの再送を続けると、干渉等の影響がなくなるまで、送信に必要な電力を無駄に消費することになる。本発明の実施の形態1によれば、迅速に使用する周波数チャネルを切り替えて干渉等の影響を回避しているので、無駄に電力を消費することを避けることも可能である。
次に、以上の処理シーケンスを処理する制御装置101及び端末装置102〜104の内部処理について、図15〜図19を用いて説明する。
図15は、制御装置101の処理フローの一例を示す図である。図16は、制御装置101の初期化時の処理フローの一例を示す図である。図15において、制御装置101は、ステップS1001で、図16に示す初期設定処理の各ステップS1021〜S1024を実行する。図16を参照して、制御装置101は、ステップS1021では、使用可能な全周波数チャネルを順次他の無線端末が使用していないか、あるいは干渉の影響がないかを電力測定等を行うことでスキャンし、使用可能周波数チャネルを得る。ステップS1022では、制御装置101は、ステップ1021で得た使用可能周波数チャネル情報をメモリ205に格納する。次に、ステップS1023では、制御装置101は、制御情報として保持しているビーコン期間数に応じて、使用可能周波数チャネルから周波数チャネルをランダムに選択して、チャネル使用順序を決定する。ステップS1024では、制御装置101は、決定したチャネル使用順序をメモリ205に格納して、初期化設定処理を終える。
次に、図15のステップS1002において、制御装置101は、メモリ205に保持しているスーパーフレーム期間、ビーコン期間、及びチャネル使用順序間などの無線ネットワークのチャネル情報を読み出す。ステップS1003では、制御装置101は、ステップS1002で読み出したチャネル情報を元にビーコンフレームを作成する。ステップS1004では、制御装置101は、S1002で読み出したチャネル使用順序の最初の周波数チャネルに切り替える。ステップS1005では、制御装置101は、ビーコン期間の最初でビーコンフレームを送信するために無線メディアがアイドル状態であるか否かを判定するためにキャリアセンスを行う。ステップS1006では、制御装置101は、ステップS1005で行ったキャリアセンスが所定のレベル以下である場合には、ビーコンフレームを送信可能であると判断してステップS1011以下を実行する。
制御装置101は、ステップS1005で行ったキャリアセンスが所定のレベル以上の場合には、当該周波数チャネルが使用されているため、ステップS1007以下を実行する。ステップS1007では、制御装置101は、ステップS1005からS1006を繰り返し行ったものの、無線メディアがアイドル状態にならない場合は、現在の周波数チャネルを他システムが継続的に使用しているか、何らかの干渉の影響があるものと判断して、当該周波数チャネルを使用不可と判断する。ステップS1008では、制御装置101は、現在の周波数チャネルを使用不可チャネルとしてメモリ205に格納する。ステップS1009では、制御装置101は、使用不可とした周波数チャネルを除いて、使用可能チャネルから再度ランダムに周波数チャネルを選択し、チャネル使用順序を再決定する。ステップS1010では、制御装置101は、再決定したチャネル使用順序をメモリ205に格納する。
ステップS1006において、ビーコン送信可能となった場合には、ステップS1011でビーコンフレームを送信する。以降、制御装置101と端末装置102〜104との間でデータフレーム等の送受信を行うために、ステップS1012からステップS1015までのデータ送信処理およびデータ受信処理を繰り返す。ステップS1012からステップS1015の各処理は、ステップS1016においてビーコン期間が終了するまで繰り返され、ビーコン期間が終了したら、ステップS1002に戻って以降の処理を繰り返す。
図17は、端末装置102〜104の処理フローの一例を示す図である。図18は、端末装置102〜104のビーコン受信時の処理フローの一例を示す図である。図19は、端末装置102〜104のチャネル変更処理時の処理フローを示す図である。
図17において、処理フローでは図示していないが、端末装置102〜104は、処理開始の時点では制御装置101との間で無線ネットワーク100に参入する処理を終えており、スーパーフレーム期間、及びビーコン期間のタイミングを認識してスリープ状態にあるものとする。端末装置102〜104は、ステップS1101でスリープタイマが終了したら、ステップS1102でスリープ状態から抜けて起動する。ステップS1103では、端末装置102〜104は、ビーコンの受信処理を行う。
図18を用いて、ビーコン受信処理ステップS1103の詳細を説明する。図18を参照して、端末装置102〜104は、ステップS1111において、ビーコンフレームを正常に受信すると、ステップS1112においてビーコンフレームのペイロードを解析し、チャネル使用順序を抽出し、メモリ225に格納する。これにより、端末装置102〜104は、チャネル使用順序情報を更新する。また、ステップS1111において、端末装置102〜104は、ビーコンフレームを正常に受信できなかった場合は、ステップS1113でチャネル使用可否判定を行う。チャネル使用可否の判定は、スーパーフレーム期間毎のビーコン受信タイミングであるにもかかわらず、所定の回数ビーコンフレームが受信できなかった場合や、ビーコン期間中に所定の回数データフレームの伝送に失敗した後にビーコン受信タイミングであるにもかかわらず、ビーコンフレームが受信できなかった場合に現在使用している周波数チャネルを使用不可と判定する。
端末装置102〜104は、現在使用中の周波数チャネルが使用不可であると判断した場合には、ステップS1114でチャネル変更処理を行う。図19を用いてチャネル変更処理ステップS1114の詳細を説明する。図19を参照して、最初にステップS1121で、端末装置102〜104は、メモリ225内のチャネル使用順序を読み出す。次に、ステップS1122で、端末装置102〜104は、チャネル使用順序に記載されている現在使用している周波数チャネルの次のビーコン期間の周波数チャネルを選択し、ステップS1123で選択した周波数チャネルに切り替える。端末装置102〜104は、ステップS1124でビーコンタイマ終了まで待ち、ビーコンタイマが終了したら、チャネル変更処理を終了して、ステップS1111のビーコン受信に戻る。ここで、ビーコンタイマ終了までの期間はスリープ状態になってもよい。
図17に戻り、端末装置102〜104は、ビーコン受信処理のステップS1103を終えたら、ステップS1104からステップS1106までのデータフレームの送信処理、及び受信処理をビーコンタイマが完了するまで繰り返し行う。
ここで、データ送信処理のステップS1104について、図20を用いて説明する。図20を参照して、端末装置102〜104は、ステップS1131で、インタフェース部230から送信データの入力があると、データフレームを作成する。次に、ステップS1132において、端末装置102〜104は、データフレームの送信を開始する前に、無線メディアがアイドル状態であるか否かを判断するために、キャリアセンスを行う。ステップS1133では、端末装置102〜104は、ステップS1132のキャリアセンスの結果から無線メディアがアイドル状態であると判断した場合には、ステップS1134に進んで、データフレームの送信処理を行う。ステップS1135では、端末装置102〜104は、制御装置101からのACKフレームの応答を待ち、ACKフレームを正常に受信した場合にはデータ送信処理は終了する。
端末装置102〜104は、ステップS1133で無線メディアがアイドル状態でなかった場合、及びステップS1135で制御装置101からのACKフレームの応答が受信できなかった場合には、ステップS1136へ進んで、現在使用中の周波数チャネルの使用可否を判定する。ステップS1136で、現在使用中の周波数チャネルを使用不可と判定するのは、複数回続けてキャリアセンスの結果が送信不可であった場合、及び複数回続けてデータフレームを送信したにもかかわらず、制御装置101からACKフレームを受信できなかった場合である。端末装置102〜104は、現在使用中の周波数チャネルが使用不可となった場合には、ステップS1114へ進んで、チャネル変更処理を行う。ステップS1114のチャネル変更処理は、図19を用いて説明したものと同様である。
最後に、端末装置102〜104は、ステップS1107において、ビーコンタイマが終了したら、ステップS1108においてスリープモードに入り、再びステップS1101のスリープタイマが終了するまで、スリープ状態になる。以上の処理により、端末装置102〜104は、迅速に使用する周波数チャネルを切り替えて、干渉等の影響を回避することが可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る制御装置101は、使用可能な周波数チャネルの使用順序を記載したビーコンを、ビーコン期間毎に周波数チャネルを変更して、端末装置102〜104に送信するので、周波数チャネルの使用順序を、端末装置102〜104に通知することができる。これによって、端末装置102〜104は、使用している周波数チャネルの品質が悪い場合も、制御装置101から通知されたビーコンに基づいて、次に使用する周波数チャネルを予測して変更することができる。このため、干渉波等の影響で制御装置101と端末装置102〜104との間の通信が途絶えたとしても、次のビーコン期間で通信を再開させることが可能となる。
(実施の形態2)
図21は、本発明の実施の形態2における制御装置101におけるデータ受信処理の処理フローの一例を示す図である。制御装置101のその他の処理については、本発明の実施の形態1の処理フローと同様であり、図15及び図16に示す処理フローと同様の処理を行い、ステップS1015のデータ受信処理のみが異なる。
図21において、制御装置101は、ステップS1031で、端末装置102〜104からフレームを受信するとデータフレームであるか否かを判定する。制御装置101は、受信したフレームがデータフレームでない場合には、ステップS1032へ進んで、その他のフレームの処理を行い、処理を終了する。受信したフレームがデータフレームである場合には、ステップS1033に進む。ここで、端末装置102〜104が前のビーコン期間から周波数チャネルを切替えた場合には、データフレームのMACヘッダ中にその情報を記載している。このため、ステップS1033において、制御装置101は、チャネル変更通知があるか否かを判定する。チャネル変更通知がない場合には、ステップS1039へ進んで、制御装置101は、受信したデータフレームから受信データを取り出し、ステップS1140へ進んで、受信データをインタフェース部211へ出力する。
ステップS1033において、端末装置102〜104からのチャネル変更通知があった場合には、ステップS1134へ進んで、その端末装置102〜104のアドレスと、その端末装置102〜104の使用不可チャネル情報とを記録する。ステップS1135では、制御装置101は、全ての端末装置102〜104の使用不可チャネル情報を読み出して累計をとり、周波数チャネル毎に使用不可とした端末装置102〜104の数が、所定の閾値以上である場合には、その周波数チャネルを使用不可としてステップS1136において、使用可能チャネルの情報更新を行う。ステップS1137では、更新された使用可能チャネルからチャネル使用順序を再度決定してステップS1138でチャネル使用順序の更新を行う。
以上の処理により、多くの端末装置102〜104が使用不可能である周波数チャネルを除いてチャネル使用順序を決定できるため、端末装置102〜104が使用するビーコン期間を変更して、周波数チャネルを変更したにもかかわらず、その周波数チャネルも干渉等の影響により使用できずに、再度周波数チャネルを変更する確率を低減することが可能となる。
また、多くの端末装置102〜104が使用不可である周波数チャネルに変更することを回避することができるので、端末装置102〜104は、迅速に使用する周波数チャネルを切り替えて干渉等の影響を回避することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態2においては、端末装置102〜104が送信するデータフレームのMACヘッダの中に、周波数チャネルを切替えたことを通知する情報を埋め込むこととしたが、端末装置102〜104は、周波数チャネルを切替えたことをデータフレーム以外のフレームで制御装置101に通知してもよい。その場合は、図21に示すステップS1033からステップS1138までの処理は、ステップS1032のその他のフレーム処理の中で実行される。
(実施の形態3)
図22は、本発明の実施の形態3におけるスーパーフレーム期間の構成を表した図である。図22において、スーパーフレーム期間、及びビーコン期間は、本発明の実施の形態1において図5で説明したスーパーフレーム期間、及びビーコン期間と同じであり、説明を省略する。
図22において、図5で説明したスーパーフレーム期間と異なるのは、スーパーフレーム期間の先頭にキャリアセンス期間を設けていることである。キャリアセンス期間において、制御装置101は、全ての周波数チャネルを順次切替えながら、所定の期間各周波数チャネルの電力測定を行い、全ての周波数チャネルについて使用可能であるか否かを判定する。この判定結果を用いて、使用可能周波数チャネル情報を更新する。
上記の操作により、使用不可となっていた周波数チャネルが、干渉等の影響がなくなって再び使用可能となった場合に使用可能チャネルを増やすことができる。
また、図23は、本発明の実施の形態3の別のキャリアセンス期間の構成を表した図である。図23において、制御装置101は、一括キャリアセンス期間において、全チャネルの周波数解析を一括で行う。これにより、キャリアセンス期間を短縮することができる。
なお、上記の各実施の形態にかかる制御装置101のアンテナ201を除く各構成、及び端末装置102〜104のアンテナ221を除く各構成は、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成は、1チップ化されても良いし、一部又は全ての構成を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIといったが集積度の違いによっては、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、及びウルトラLSIと称呼されることもある。また、集積回路化の手法は、LSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで集積回路化を行ってもよい。
また、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable GateArray)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを用いてもよい。あるいは、これらの機能ブロックの演算は、例えばDSP(Digital Signal Processor)やCPU(Central Processing Unit)などを用いて演算することもできる。さらに、これらの処理ステップは、プログラムとして記録媒体に記録して実行することで処理することもできる。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックを集積化してもよい。バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
本発明に係る制御装置及び端末装置は、複数の周波数チャネルを使用して、同一あるいは隣接する周波数帯を使用する異なる無線通信システムとの干渉を避けながら、レイテンシや省電力性能に優れた効率の良い通信等を行うものとして有用である。
100 無線ネットワーク
101 制御装置
102〜104 端末装置
201 アンテナ
202 無線受信部
203 品質判定部
204 受信データ解析部
205 メモリ
206 ビーコン生成部
207 タイミング制御部
208 チャネル設定部
209 無線送信部
210 送信データ生成部
211 インタフェース
220 端末装置装置
221 アンテナ
222 無線受信部
223 品質判定部
224 受信データ解析部
225 メモリ
226 制御部
227 チャネル設定部
228 無線送信部
229 送信データ生成部
230 インタフェース
500 無線フレーム
501 PHYヘッダ
502 MACヘッダ
503 ペイロード
504 誤り検出符号
511 フレーム制御情報
512 宛先アドレス
513 送信元アドレス
520 ビーコンフレームペイロード
521 スーパーフレーム期間
522 ビーコン期間
523 ビーコン期間数
524 チャネル使用順序
本発明は、無線ネットワークで用いられる制御装置、端末装置、通信システム及び通信方法に関し、より特定的には、センサーネットワークや、アクティブRF(Radio Frequency)タグなどの多数の無線端末を収容する無線ネットワークにおける干渉回避技術に関するものである。
近年、WPAN(Wireless Personal Area Network)や、センサーネットワークといった小型低消費電力の無線端末によるネットワークが注目されている。また、これらに類似するシステムとして、自ら無線信号を発信するアクティブRFタグといったシステムがある。
図24は、従来の無線ネットワーク700の構成の一例を示す図である。図24において、従来の無線ネットワーク700は、制御装置701と、複数の端末装置702〜704とから構成される。制御装置701は、無線ネットワーク700内での通信を制御する無線端末である。制御装置701は、無線ネットワーク700に関する制御情報を、ビーコンフレームに含めて周期的にブロードキャストする。端末装置702〜704は、この制御情報に基づいて、制御装置01と通信する無線端末である。端末装置702〜704のアクセス方式には、様々な方式を用いることができ、例えば、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、SDMA(Space Division Mutiple Access)などを用いることができる。
これらの無線ネットワークで用いられる端末装置702〜704は、伝送速度が低速(数kbpsから数百kbps)で、無線信号の到達距離は短い(数mから数十m程度)が、小型、かつ電池で数年間駆動可能な低消費電力性能に特徴がある。端末装置702〜704の消費電力を低減するために、通信プロトコルやフレームフォーマットにも工夫がなされており、例えば、無線ネットワーク700内で通信を行うアクティブ期間と、通信を行わずにスリープ状態にはいることができる非アクティブ期間とをもうけた構成になっている。端末装置702〜704は、非アクティブ期間を長くとれば、スリープ状態を長くとれるので消費電力をより低減することができる。
図25に、周期的なフレーム構成の一例であるスーパーフレーム期間を示す。図25において、スーパーフレーム期間は、アクティブ期間と非アクティブ期間とからなる。アクティブ期間は、制御装置701と端末装置702〜704とが通信を行う期間である。非アクティブ期間は、通信を行わない期間であり、この期間各端末装置702〜704はスリープ状態に入ることで消費電力を低減することができる。
制御装置701及び端末装置702〜704は、アクティブ期間を共用で使用する。制御装置701は、アクティブ期間の最初を使用し、ビーコンフレームをブロードキャストする。それ以外のアクティブ期間は、制御装置701と端末装置702〜704との間の通信に使用され、例えば、CSMAなどを用いることができる。また、アクティブ期間を複数の時間スロットに分割し、スロットCSMAやTDMAでスロットを共用して使用することも可能である。例えば、IEEE802.15.4規格では、前半の時間スロットをCSMAによる競合アクセス用に用い、後半の時間スロット毎に使用する無線端末を割り当てて通信を行う。
ビーコンフレームには、これらの時間スロット数やその割り当て規則、アクティブ期間の長さ、非アクティブ期間の長さ、次のビーコンフレーム送信までの時間などの制御情報が含まれる。
図26に、制御装置701と端末装置702〜704との間の通信シーケンスの一例を示す。図26を参照して、制御装置701は、アクティブ期間351の最初にビーコンフレーム360をブロードキャストする。端末装置702〜704は、ビーコンフレーム360を受信し、制御情報を取得する。制御情報には、アクティブ期間の長さ、非アクティブ期間の長さなどの情報が含まれる。
アクティブ期間351では、制御装置701と端末装置702〜704との間で通信が行われる。例えば、端末装置702〜704は、制御装置701にデータフレーム361、363、365を送信し、制御装置701は、それに対してACK(Acknowledgement)フレーム362、364,366を応答する。
非アクティブ期間352では、制御装置701と端末装置702〜704との間で通信は行われない。この非アクティブ期間352の間、制御装置701、及び端末装置702〜704は、スリープ状態に入ることができ、消費電力を低減することができる。制御装置701、及び端末装置702〜704は、非アクティブ期間352が終了する直前に動作状態に復帰し、次のアクティブ期間353の通信に備える。
制御装置701は、非アクティブ期間352が終了し、次のアクティブ期間353が開始すると、ビーコンフレーム370をブロードキャストする。アクティブ期間353では、制御装置701と端末装置702〜704との間で通信が行われる。
ここでは、端末装置702からの通信が失敗した例を示す。端末装置702から制御装置701へデータフレーム371が送信されるが、制御装置701でこのデータフレーム371の受信誤りが発生したとする。この場合、制御装置701は、データフレーム371に対するACKフレームを端末装置702に送信しない。
端末装置702は、制御装置701からのACKフレームを所定期間待ち続けるが、ACKフレームが返ってこない場合(すなわち、タイムアウトが発生した場合)、送信に失敗したと判定する。そこで、端末装置702は、データフレーム372の再送を試みる。ここでは、再送されたデータフレーム372は、制御装置701で正しく受信できたものとする。この場合、制御装置701は、再送されたデータフレーム372に対するACKフレーム373を端末装置702に送信し、通信が終了する。
以降、同様の動作を繰り返して、制御装置701と端末装置702〜704とは通信を行う。上述したようなアクティブ期間と非アクティブ期間とを利用して通信を行うシステムとしては、例えば、特許文献1に開示された無線通信システムがある。
特開2008−48365号公報(第12頁、図3)
しかしながら、従来の無線ネットワーク700が使用する周波数帯域は、他の無線システムと周波数帯域を共用する場合が多く、他の無線システムとの間での干渉が問題となる。例えば、日本においては、2.4GHzの周波数帯域では無線LANや、無線PANなど多くの無線システムが周波数帯域を共有している。また、950MHzの周波数帯域においても、パッシブRFタグとアクティブRFタグとが一部で同じチャネルを使用する。さらに、隣接する周波数帯で送信電力の大きい無線システム(例えば、携帯電話システムなど)が通信を行っている場合、アクティブRFタグのような小型で簡素な高周波部品を用いる無線端末では、チャネル選択度が得られずに干渉を受ける可能性がある。
このような他の無線システムからの干渉が多い周波数帯域では、同一の周波数チャネルで継続して通信を行っていては干渉の影響を避けられず、使用する周波数チャネルを変更することが必要となる。
しかし、周波数チャネルを変更するには、制御装置701側、及び端末装置702〜704側の双方で、干渉の影響が少ない周波数チャネルを探索する必要があり、新たな周波数チャネルを探索中は、通信ができず、また、スリープ状態に入れないために、通信の遅延が大きくなるとともに、消費電力が大きくなってしまうという課題があった。
それ故に、本発明は、上記課題を解決し、干渉がある周波数チャネルを回避するように周波数チャネルを選択して、使用する周波数チャネルを短時間で変更することが可能な制御装置、端末装置、及びそれらを用いたシステム、方法を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の一態様である制御装置は、複数の周波数チャネルを用いて、1つ以上の端末装置を備えた無線ネットワーク内での無線通信を制御する制御装置に向けられている。そして、本発明の制御装置は、複数の周波数チャネルの無線信号を受信する無線受信部と、無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、複数の周波数チャネルの中から、使用可能な周波数チャネルを判定し、当該判定された使用可能な周波数チャネルに対して、通信に使用する使用順序を決定する品質判定部と、周波数チャネルの使用順序を記載したビーコンを生成するビーコン生成部と、周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するチャネル設定部と、送信データを生成する送信データ生成部と、チャネル設定部が設定した周波数チャネルを用いて、ビーコン生成部が生成したビーコン、及び送信データ生成部が生成した送信データを、1つ以上の端末装置に無線信号で送信する無線送信部と、無線送信部に対して、無線信号を送信するタイミングを制御するタイミング制御部と、無線受信部及び無線送信部を介して、無線信号を送受信するアンテナとを備える。
また、無線通信における繰り返し周期を表すスーパーフレーム期間は、無線通信を行うことが可能なアクティブ期間と、無線通信を行わない非アクティブ期間とからなる。タイミング制御部は、1つ以上の端末装置にビーコンを送信する周期単位として、アクティブ期間を複数のビーコン期間に分割し、当該複数のビーコン期間のそれぞれで、ビーコンを送信する。
チャネル設定部は、周波数チャネルの使用順序に従って、複数のビーコン期間毎に、使用する周波数チャネルを切替える。
各ビーコン期間は、ビーコンを送信する期間と、1つ以上の端末装置とデータを送受信することが可能なアクセス期間とに分割される。無線送信部は、現在のビーコン期間におけるアクセス期間で、無線信号の送信に失敗した場合、次のビーコン期間のアクセス期間で、無線信号を再度送信する。
好ましくは、品質判定部は、無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、複数の周波数チャネルの中から、干渉波の影響が少ない周波数チャネルを、使用可能な周波数チャネルとして決定する。
好ましくは、品質判定部は、1つ以上の端末装置から、無線受信部を介して、品質が悪いと判定された周波数チャネルを通知されると、当該通知された周波数チャネルを、周波数チャネルの使用順序から外す。
好ましくは、スーパーフレーム期間において、アクティブ期間よりも前にキャリアセンス期間を設け、品質判定部は、キャリアセンス期間において、複数の周波数チャネルの全てを順次切替えながら、周波数チャネル毎に電力を測定し、キャリアセンスを行う。
また、スーパーフレーム期間において、アクティブ期間よりも前に一括キャリアセンス期間を設け、品質判定部は、一括キャリアセンス期間において、複数の周波数チャネルの周波数解析を一括して行い、キャリアセンスを行ってもよい。
また、従来の課題を解決するために、本発明の一態様である端末装置は、複数の周波数チャネルを用いて無線通信を制御する制御装置を備えた無線ネットワーク内で、制御装置の制御に従って、複数の周波数チャネルのうちいずれか1つを用いて、制御装置との間で無線通信を行う端末装置に向けられている。そして、本発明の端末装置は、制御装置から、複数の周波数チャネルのうち、使用可能な周波数チャネルの使用順序が記載されたビーコンを無線信号として受信する無線受信部と、ビーコンに記載された周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するチャネル設定部と、無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、制御装置との通信で使用している周波数チャネルの品質を判定する品質判定部と、品質判定部が周波数チャネルの品質が悪いと判定した場合、制御装置から受信したビーコンに記載された周波数チャネルの使用順序に基づいて、使用する周波数チャネルの切替えをチャネル設定部に指示する制御部と、送信データを生成する送信データ生成部と、チャネル設定部に設定された周波数チャネルを用いて、送信データ生成部が生成した送信データを、制御装置に無線信号で送信する無線送信部と、無線受信部及び無線送信部を介して、無線信号を送受信するアンテナとを備える。
好ましくは、制御部は、無線送信部を介して、品質判定部が品質が悪いと判定した周波数チャネルを制御装置に通知する。
好ましくは、品質判定部は、無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、干渉波の影響が大きい周波数チャネルを、品質が悪い周波数チャネルと判定する。
チャネル設定部は、ビーコンに含まれる周波数の使用順序に従って、ビーコン期間毎に、使用する周波数チャネルを切替える。
以上のように、本発明の実施の形態に係る制御装置は、使用可能な周波数チャネルの使用順序を記載したビーコンを、ビーコン期間毎に周波数チャネルを変更して、端末装置に送信するので、周波数チャネルの使用順序を、端末装置に通知することができる。これによって、端末装置は、使用している周波数チャネルの品質が悪い場合も、制御装置から通知されたビーコンに基づいて、次に使用する周波数チャネルを予測して変更することができる。このため、干渉波等の影響で制御装置と端末装置との間の通信が途絶えたとしても、次のビーコン期間で通信を再開させることが可能となる。
本発明の実施の形態1における無線ネットワーク100の構成の一例を示す図 本発明の実施の形態1における制御装置101の構成の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態1における端末装置102〜104の構成の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態1におけるスーパーフレーム期間を示す模式図 本発明の実施の形態1におけるビーコン期間に対する周波数チャネルの配置を示す模式図 本発明の実施の形態1におけるビーコン期間の構成を表した模式図 本発明の実施の形態1における無線フレーム500のフォーマットを示す模式図 本発明の実施の形態1におけるMACヘッダ502のフォーマットを示す模式図 本発明の実施の形態1における通信シーケンスの一例を示す図 本発明の実施の形態1におけるビーコンペイロード520を示す模式図 本発明の実施の形態1におけるチャネル使用順序524の構成の一例を示す模式図 本発明の実施の形態1における他のチャネル使用順序524の構成の一例を示す模式図 本発明の実施の形態1における周波数チャネル切替え時の通信シーケンスの一例を示す図 本発明の実施の形態1におけるスーパーフレーム単位の周波数チャネル切替えを示す模式図 本発明の実施の形態1における制御装置101の処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における制御装置101の初期化時の処理の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における端末装置102〜104の処理の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における端末装置102〜104のビーコン受信処理の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における端末装置102〜104のチャネル変更処理の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における端末装置102〜104のデータフレーム送信処理の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における制御装置101のデータ受信処理の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態3におけるスーパーフレーム内のキャリアセンス期間を示す模式図 本発明の実施の形態3におけるスーパーフレーム内の別のキャリアセンス期間を示す模式図 従来の無線ネットワーク700の一例を示す図 従来のスーパーフレームの構成を示す模式図 従来の通信シーケンスの一例を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における無線ネットワーク100の構成の一例を示す図である。図1において、無線ネットワーク100は、制御装置101と、端末装置102〜104とにより構成される。端末装置102〜104の数は、1つ以上であれば任意の数であってよい。制御装置101は、無線ネットワーク100内の通信を制御する無線端末である。端末装置102〜104は、制御装置101の制御に従って、制御装置101との間で無線通信を行う無線端末である。また、制御装置101と、端末装置102〜104とを合わせた構成を通信システムと記すことができる。
図2は、本発明の実施の形態1における制御装置101の構成の一例を示すブロック図である。図2において、制御装置101は、アンテナ201、無線受信部202、品質判定部203、受信データ解析部204、メモリ205、ビーコン生成部206、タイミング制御部207、チャネル設定部208、無線送信部209、送信データ生成部210、及びインタフェース部211を備える。
無線受信部202は、アンテナ201で受信した無線信号の復調処理を行い、受信フレームを出力する。受信フレームの種類としては、データフレーム、及びACKフレーム等がある。品質判定部203は、無線受信部202が復調した受信フレームの受信状態(例えば、受信電力や受信品質)を測定することにより、周波数チャネル毎の品質(例えば、伝送路状態や干渉波の影響)を判定する。また、品質判定部203は、受信フレームが正常に受信できていると判定すると、無線送信部209にACKフレームを返信するように指示する。受信データ解析部204は、無線受信部202が復調した受信フレームを解析し、受信データを取り出して出力する。メモリ205は、制御装置101が管理する無線ネットワーク100に関する制御情報や、品質判定部203により得られた使用可能な周波数チャネル毎の品質情報などを記憶する。ここで、制御情報とは、無線ネットワーク100内の通信を制御するために必要な情報であり、後述するスーパーフレーム期間、ビーコン期間ビーコン期間数、及びチャネル使用順序等を含む情報である。
ビーコン生成部206は、メモリ205に格納されている制御情報や、周波数チャネル毎の品質情報などを読み出して、それらを記載したビーコンフレームを生成する。タイミング制御部207は、周期的に送信するビーコンフレームの送信タイミングを制御する。チャネル設定部208は、無線信号を送受信する周波数チャネルの設定を行う。無線送信部209は、ビーコンフレームや、送信データフレームや、ACKフレームなどに変調を施して無線信号を生成し、アンテナ201を介して無線送信を行う。送信データ生成部210は、インタフェース部211から入力された送信データをもとに、送信データフレームを生成する。インタフェース部211は、送信データ及び受信データを入出力するインタフェースである。
図3は、本発明の実施の形態1における端末装置102〜104の構成の一例を示すブロック図である。図3において、端末装置102〜104は、アンテナ221、無線受信部222、品質判定部223、受信データ解析部224、メモリ225、制御部226、チャネル設定部227、無線送信部228、送信データ生成部229、及びインターフェース部230を備える。
無線受信部222は、アンテナ221で受信した無線信号の復調処理を行い、受信フレームを出力する。受信フレームの種類としては、ビーコンフレーム、データフレーム、及びACKフレーム等がある。品質判定部223は、無線受信部222で復調した受信フレームの受信状態(例えば、受信電力や受信品質)を測定することにより、周波数チャネルの品質(例えば、伝送路状態や干渉波の影響)を判定する。また、品質判定部223は、受信フレームが正常に受信できていると判定すると、無線送信部228にACKフレームを返信するように指示する。受信データ解析部224は、無線受信部222が復調した受信フレームを解析し、受信データを出力する。メモリ225は、制御装置101が送信するビーコンフレームを、受信データ解析部224で解析することにより得られた無線ネットワーク100に関する制御情報や、品質判定部223により得られた周波数チャネル毎の品質情報などを記憶する。
制御部226は、メモリ225に格納されている制御情報や、周波数チャネルの品質情報などに基づいて、送信タイミングの制御や周波数チャネルを選択する。チャネル設定部227は、無線信号の送受信を行う周波数チャネルの設定を行う。無線送信部228は、送信データフレームや、ACKフレームなどに変調を施して無線信号を生成し、アンテナ221を介して無線信号を送信する。送信データ生成部229は、インタフェース部230から入力された送信データをもとに送信データフレームを生成する。インタフェース部230は、送信データ及び受信データを入出力するインタフェースである。
制御装置101は、無線ネットワーク100に関する制御情報を含むビーコンフレームを周期的に送信する。図4は、ビーコンフレームを送信する周期を時系列に表した模式図である。図4を参照して、最も大きな周期は、スーパーフレーム期間である。スーパーフレーム期間は、無線通信を行うアクティブ期間と、無線通信を行わない非アクティブ期間とから構成される。非アクティブ期間において、制御装置101及び端末装置102〜104は、無線通信に必要な機能ブロックの消費電力を最低限に抑えることが可能となるため、非アクティブ期間を設けることで、制御装置101及び端末装置102〜104の消費電力を抑えることができる。さらに、アクティブ期間は、制御装置101がビーコンフレームを送信する周期単位として、複数のビーコン期間(ビーコンインターバル)に分割される。
図4においては、アクティブ期間に、8個のビーコン期間を設けている。図4では、スーパーフレーム期間の構成を時系列に説明したが、制御装置101及び端末装置102〜104は、複数の周波数チャネルを切り替えながら無線通信を行うことが可能であり、ビーコン期間単位で周波数チャネルを切り替えながら通信を行っている。
図5は、ビーコン期間単位に、周波数チャネルを切り替えた時のビーコン期間に対する周波数チャネルの配置を表した模式図である。図5において、制御装置101は、スーパーフレーム期間内のビーコン期間BI1の期間に周波数チャネルCH1を割り当て、無線通信期間401を配置している。同様に、ビーコン期間BI2の期間に周波数チャネルCH2を割り当て、無線通信期間402を配置し、ビーコン期間BI4の期間には周波数チャネルCHnを割り当て、無線通信期間403を配置している。スーパーフレーム期間が終了し、次のスーパーフレーム期間になると、再びビーコン期間BI1の期間に周波数チャネルCH1を割り当て、無線通信期間411を配置し、ビーコン期間BI2の期間に周波数チャネルCH2を割り当て、無線通信期間412を配置している。以降、制御装置101は、スーパーフレーム期間毎に同じ周波数チャネルの割り当てを繰り返す。
図5において、例えば、端末装置102が周波数チャネルCH1で通信する場合には、ビーコン期間BI1でのみ起動する。すなわち、端末装置102は、無線通信期間401の次は無線通信期間411内のアクセス期間にCSMAで通信し、無線通信期間401と無線通信期間411との間の期間は無線通信を行わないので、非アクティブ期間と同様、無線通信に必要な機能ブロックの消費電力を最低限に抑えることが可能となる。
図6は、ビーコン期間の構成を表した模式図である。図6を参照して、ビーコン期間内では、制御装置101が最初に無線ネットワーク100の制御情報を含むビーコンフレームを送信し、その後にアクセス期間を設けている。このアクセス期間内に、制御装置101を含む無線端末は、無線通信を行うことができる。以下、このアクセス期間内において、各無線端末は、CSMA(キャリアセンス多元接続)により無線通信を行うものとして説明する。なお、無線アクセス方式としては、CSMAに限定するものではなく、ALOHAやTDMAなど他の無線アクセス方式を用いてもよい。
図7は、アクセス期間において、各無線端末が送信する無線フレーム500のフォーマットを示す図である。図7を参照して、無線フレーム500は、ビット同期符号やフレーム同期符号など無線信号の復調に必要な符号により構成されるPHY(Physical Layer)ヘッダ501、フレーム種別やアドレス情報より構成されるMAC(Media Access Control)ヘッダ502、通信相手先に送信する情報が格納されるペイロード503、無線フレーム500が正常に伝送されたか否かを検出するための誤り検出符号(ECC:Error Correcting Code)504から構成される。
また、MACヘッダ502は、図8に示すように、フレーム種別などを示すフレーム制御情報511、宛先アドレス512、及び送信元アドレス513より構成される。フレーム種別としては、データの送受信を行うデータフレーム、データフレームなどが正常に受信されたことに対する応答であるACKフレーム、無線ネットワーク100内の端末装置102〜104に制御情報を送信するためのビーコンフレームなどがある。
以上のように構成された無線ネットワーク100において、制御装置101と端末装置102〜104との間で無線通信を行う方法について説明する。
図9は、制御装置101と端末装置102〜104との間での通信シーケンスの一例を示す図である。図9において、アクティブ期間が開始されると、制御装置101は、最初にビーコンフレーム310を無線ネットワーク100内の端末装置102〜104に配信する。この際、無線フレーム500のフォーマットにおいて、フレーム制御情報511(図8参照)には、フレーム種別としてビーコンフレームを示す符号が付される。また、ペイロード503(図7参照)には、ビーコンペイロードが挿入される。
図10に、ビーコンペイロード520のフォーマットを示す。図10において、ビーコンペイロード520は、スーパーフレーム期間521、ビーコン期間522、ビーコン期間数523、及びチャネル使用順序524により構成される。スーパーフレーム期間521、及びビーコン期間522は、図4及び図5で説明したスーパーフレーム期間、及びビーコン期間と同様である。また、図4及び図5におけるアクティブ期間は、ビーコン期間522にビーコン期間数523を乗算することで算出することができる。また、非アクティブ期間は、スーパーフレーム期間521からアクティブ期間を減算することにより算出することができる。
図11は、チャネル使用順序524の構成の一例を示す図である。図11において、チャネル使用順序524は、最初にビーコン期間番号BNが配置され、以降、ビーコン期間単位で使用する周波数チャネルが順番に並べられている。図11に示す例では、ビーコン期間数は8で、周波数チャネルは、CH1、CH2、CH8、CH6、CH3、CH7、CH4、CH5の順に使用される。ここで、ビーコン期間番号BNが1である場合には、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルはCH1であること示しており、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH2であり、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH8であることがわかる。同様に、ビーコン期間番号BNが2である場合には、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルはCH2であり、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH8であり、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH6であることがわかる。
なお、ビーコンフレーム内のチャネル使用順序524の構成は、図11に示す構成を用いたが、他の構成として図12に示す構成を用いてもよい。図12は、他のチャネル使用順序524の構成の一例を示す図である。図12に示す構成においては、ビーコン期間番号BNを用いずに、常に最初の位置に配置されている周波数チャネルが、現在使用されている周波数チャネルであり、ビーコン期間が終了する毎にチャネル使用順序を入れ替えている。したがって、ビーコン期間毎にチャネル使用順序524の最初が現在使用しているチャネルでありことがわかり、その次が、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルであることがわかる。例えば、ビーコン期間BI3では、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルはCH8であり、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH6であり、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH3であることがわかる。
制御装置101は、メモリ205に、無線ネットワーク100に関する制御情報であるスーパーフレーム期間、ビーコン期間、及びビーコン期間数などと共に、品質情報である周波数チャネル使用可否情報を保持している。周波数チャネル使用可否情報は、制御装置101が無線ネットワーク100を開設した時点で、全周波数チャネルの受信状態(例えば、受信電力や受信品質)を測定することにより、周波数チャネルが使用可能であるか否かを判定することで作成される。また、制御装置101は、ビーコン期間毎に切り替えたチャネルでの端末装置102〜104との通信状態や、キャリアセンスによる受信不可状態の継続時間などの情報により、周波数チャネルの使用可否を判断して、周波数チャネル使用可否情報を随時更新する。
制御装置101は、周波数チャネル使用可否情報に基づいて、ビーコン期間数に応じて使用可能周波数チャネルを選択し、使用可能周波数チャネルの中からランダムに周波数チャネルを選択してチャネル使用順序を決定し、制御情報としてメモリ205に保持する。制御装置101は、メモリ205からスーパーフレーム期間、ビーコン期間、ビーコン期間数、及びチャネル使用順序を読み出し、図10に示すペイロード520のフォーマット形式で、ビーコンフレームを作成する。この時、ビーコンフレーム内のチャネル使用順序におけるビーコン期間番号は1である。ビーコンフレームは、無線送信部209で変調され、アンテナ201を介して送信される。
図9において、端末装置102及び端末装置103は、アクティブ期間301に周波数チャネルCH1を使用して、端末装置104は、アクティブ期間303に周波数チャネルCH2を使用して、制御装置101と通信しているものとする。アクティブ期間301において、端末装置102と端末装置103とは、起動状態にあるので、制御装置101が送信したビーコン310を受信する。ビーコン310を正常に受信すると、端末装置102と端末装置103とは、ビーコンフレーム内のペイロードを解析し、チャネル使用順序を含む制御情報をメモリ225に格納する。
次に、送信データを保持する端末装置103は、キャリアセンスを行い、データフレーム311を送信する。データフレーム311を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム312を端末装置103に送信する。同様に、送信データを保持する端末装置102は、キャリアセンスを行い、データフレーム313を送信する。データフレーム313を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム314を端末装置102に送信する。アクティブ期間が終了すると、制御装置101は、非アクティブ期間終了から、起動に要する時間と周波数チャネル切替えに要する時間とを減算した時間のタイマをセットして、無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を遮断し、スリープ状態になる。同様に、端末装置102及び端末装置103は、スーパーフレーム期間開始までのタイマをセットしてスリープ状態になる。
制御装置101は、非アクティブ期間が終了する前に、タイマが満了して無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を再開して再起動し、周波数チャネルをCH2に切替える。さらに、制御装置101は、アクティブ期間303の開始タイミングでビーコンフレーム320を送信する。この時、ビーコンフレーム320内のチャネル使用順序におけるビーコン期間番号は2である。アクティブ期間303の期間中に起動している端末装置104は、ビーコンフレーム320を正常に受信すると、ビーコンフレーム320内のペイロードを解析し、チャネル使用順序等を含む制御情報をメモリ225に格納する。次に、送信データを保持する端末装置104は、キャリアセンスを行い、データフレーム321を送信する。データフレーム321を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答として、ACKフレーム322を端末装置104に送信する。以降、同様のシーケンスを繰り返す。
次に、図13を用いて、端末装置102〜104側で干渉が発生した場合の周波数チャネルの切替えシーケンスについて説明する。図13において、制御装置101がビーコンフレーム310を送信すること、端末装置103がデータフレーム311を送信すること、及び端末装置103がACKフレーム312を受信することは、図9に示す場合と同様であるので、説明を省略する。端末装置102は、データフレーム313を送信すると、制御装置101からのACKフレームの応答を待つ。制御装置101は、データフレーム313を正常に受信したら、ACKフレーム314を送信する。しかし、ここで端末装置102の極周辺で同じ周波数チャネルを使用する別の無線端末が動作を開始し、端末装置102に対して干渉を与えたとする。
なお、ここでの干渉は同じ周波数チャネルを使用する異なる無線システムだけではなく、隣接する周波数チャネルを使用する無線端末からの干渉や、自局内の電磁妨害なども考えられる。
この時、端末装置102は、この干渉の影響でACKフレーム314が正常に受信できない。端末装置102は、ACKフレーム314の受信がタイムアウトになった場合、データフレーム313が制御装置101に届かなかったものとして、データフレーム313と同じデータフレームを再送データフレーム315として再送する。制御装置101は、再送データフレーム315を正常に受信し、再度ACKフレーム316を送信するが、再び干渉の影響で端末装置102はACKフレーム316を正常に受信できない。端末装置102は、このデータフレームの再送を所定の回数繰り返した後、制御装置101からのACKフレームが受信できない場合に、何らかの干渉等の影響により、現在使用している周波数チャネルCH1では通信が不可能であると判断する。
そこで、端末装置102は、メモリ225内のチャネル使用順序を読み出し、次のビーコン期間で制御装置101が周波数チャネルCH2を使用して通信を行うことを把握し、一旦スリープ状態になる。アクティブ期間301が終了する直前に、端末装置102は再起動し、周波数チャネルをCH2に切り替え、制御装置101が送信するビーコンフレームを待つ。制御装置101は、周波数チャネルをCH2に切り替え、アクティブ期間303が開始すると、ビーコンフレーム320を送信する。
端末装置102は、ビーコンフレーム320を正常に受信すると、ビーコンフレーム320内のペイロードを解析し、チャネル使用順序を含む制御情報を更新してメモリ225に格納する。次に、端末装置102は、キャリアセンスを行ってから、無線メディアがアイドル状態であると判断したら、データフレーム313の再送データである再送データフレーム317を制御装置101へ送信する。
このとき、端末装置102は、再送したデータフレーム317内のMACヘッダのフレーム制御情報に、使用する周波数チャネルを変更した旨を記載して、制御装置101へ通知する。再送データフレーム317を受信した制御装置101は、正常受信応答として、ACKフレーム318を端末装置102へ送信する。この時、制御装置101は、受信したデータフレーム317のMACヘッダを解析して、端末装置102が使用周波数チャネルを変更したことを把握し、端末装置102が周波数チャネルCH1を使用不可であることをメモリ205に格納する。以降の制御装置101と、各端末装置102〜104との間の通信シーケンスは、図9と同様の動作を繰り返す。
図14は、端末装置102が周波数チャネルを切り替える状態を示したタイミング図である。図14を参照して、周波数チャネルCH1で、ビーコンフレーム431が送信された後、各無線端末101〜104がCSMAにより通信を行うアクセス期間に入る。このアクセス期間中に、端末装置102は、データフレーム432を送信するが、制御装置101からACKフレームの応答がないので、さらに2回、データフレーム432を再送している。ここで、端末装置102は、周波数チャネルCH1が干渉等の影響で使用できないものと判断して、周波数チャネルをCH2に切り替える。制御装置101が周波数チャネルCH2に切替えてビーコンフレーム433を送信した後、各無線端末101〜104がCSMAにより通信を行うアクセス期間に入る。このアクセス期間中に、端末装置102は、データフレーム432の再送フレームであるデータフレーム434を送信し、制御装置101からACKフレーム435を受信する。これにより、制御装置101と端末装置102との間で周波数チャネルCH2での通信が成立する。
端末装置102は、周波数チャネルを切替えずに再送を行い続けると、干渉の影響等により、制御装置101との間で、全く通信を成立させることができなくなるか、あるいは次のスーパーフレーム期間まで待ってからデータフレームの再送が成功したとしても、スーパーフレーム期間だけ再送遅延が発生する。しかしながら、本発明の実施の形態1によれば、再送による伝送遅延は、図14に示すTrd期間のみとなる。Trd期間は、最大でも2ビーコン期間であり、伝送遅延を大幅に短縮することが可能となる。
また、端末装置102が周波数チャネルCH1を切替えずに制御装置101からACKフレームを受信するまでデータフレームの再送を続けると、干渉等の影響がなくなるまで、送信に必要な電力を無駄に消費することになる。本発明の実施の形態1によれば、迅速に使用する周波数チャネルを切り替えて干渉等の影響を回避しているので、無駄に電力を消費することを避けることも可能である。
次に、以上の処理シーケンスを処理する制御装置101及び端末装置102〜104の内部処理について、図15〜図19を用いて説明する。
図15は、制御装置101の処理フローの一例を示す図である。図16は、制御装置101の初期化時の処理フローの一例を示す図である。図15において、制御装置101は、ステップS1001で、図16に示す初期設定処理の各ステップS1021〜S1024を実行する。図16を参照して、制御装置101は、ステップS1021では、使用可能な全周波数チャネルを順次他の無線端末が使用していないか、あるいは干渉の影響がないかを電力測定等を行うことでスキャンし、使用可能周波数チャネルを得る。ステップS1022では、制御装置101は、ステップ1021で得た使用可能周波数チャネル情報をメモリ205に格納する。次に、ステップS1023では、制御装置101は、制御情報として保持しているビーコン期間数に応じて、使用可能周波数チャネルから周波数チャネルをランダムに選択して、チャネル使用順序を決定する。ステップS1024では、制御装置101は、決定したチャネル使用順序をメモリ205に格納して、初期化設定処理を終える。
次に、図15のステップS1002において、制御装置101は、メモリ205に保持しているスーパーフレーム期間、ビーコン期間、及びチャネル使用順序間などの無線ネットワークのチャネル情報を読み出す。ステップS1003では、制御装置101は、ステップS1002で読み出したチャネル情報を元にビーコンフレームを作成する。ステップS1004では、制御装置101は、S1002で読み出したチャネル使用順序の最初の周波数チャネルに切り替える。ステップS1005では、制御装置101は、ビーコン期間の最初でビーコンフレームを送信するために無線メディアがアイドル状態であるか否かを判定するためにキャリアセンスを行う。ステップS1006では、制御装置101は、ステップS1005で行ったキャリアセンスが所定のレベル以下である場合には、ビーコンフレームを送信可能であると判断してステップS1011以下を実行する。
制御装置101は、ステップS1005で行ったキャリアセンスが所定のレベル以上の場合には、当該周波数チャネルが使用されているため、ステップS1007以下を実行する。ステップS1007では、制御装置101は、ステップS1005からS1006を繰り返し行ったものの、無線メディアがアイドル状態にならない場合は、現在の周波数チャネルを他システムが継続的に使用しているか、何らかの干渉の影響があるものと判断して、当該周波数チャネルを使用不可と判断する。ステップS1008では、制御装置101は、現在の周波数チャネルを使用不可チャネルとしてメモリ205に格納する。ステップS1009では、制御装置101は、使用不可とした周波数チャネルを除いて、使用可能チャネルから再度ランダムに周波数チャネルを選択し、チャネル使用順序を再決定する。ステップS1010では、制御装置101は、再決定したチャネル使用順序をメモリ205に格納する。
ステップS1006において、ビーコン送信可能となった場合には、ステップS1011でビーコンフレームを送信する。以降、制御装置101と端末装置102〜104との間でデータフレーム等の送受信を行うために、ステップS1012からステップS1015までのデータ送信処理およびデータ受信処理を繰り返す。ステップS1012からステップS1015の各処理は、ステップS1016においてビーコン期間が終了するまで繰り返され、ビーコン期間が終了したら、ステップS1002に戻って以降の処理を繰り返す。
図17は、端末装置102〜104の処理フローの一例を示す図である。図18は、端末装置102〜104のビーコン受信時の処理フローの一例を示す図である。図19は、端末装置102〜104のチャネル変更処理時の処理フローを示す図である。
図17において、処理フローでは図示していないが、端末装置102〜104は、処理開始の時点では制御装置101との間で無線ネットワーク100に参入する処理を終えており、スーパーフレーム期間、及びビーコン期間のタイミングを認識してスリープ状態にあるものとする。端末装置102〜104は、ステップS1101でスリープタイマが終了したら、ステップS1102でスリープ状態から抜けて起動する。ステップS1103では、端末装置102〜104は、ビーコンの受信処理を行う。
図18を用いて、ビーコン受信処理ステップS1103の詳細を説明する。図18を参照して、端末装置102〜104は、ステップS1111において、ビーコンフレームを正常に受信すると、ステップS1112においてビーコンフレームのペイロードを解析し、チャネル使用順序を抽出し、メモリ225に格納する。これにより、端末装置102〜104は、チャネル使用順序情報を更新する。また、ステップS1111において、端末装置102〜104は、ビーコンフレームを正常に受信できなかった場合は、ステップS1113でチャネル使用可否判定を行う。チャネル使用可否の判定は、スーパーフレーム期間毎のビーコン受信タイミングであるにもかかわらず、所定の回数ビーコンフレームが受信できなかった場合や、ビーコン期間中に所定の回数データフレームの伝送に失敗した後にビーコン受信タイミングであるにもかかわらず、ビーコンフレームが受信できなかった場合に現在使用している周波数チャネルを使用不可と判定する。
端末装置102〜104は、現在使用中の周波数チャネルが使用不可であると判断した場合には、ステップS1114でチャネル変更処理を行う。図19を用いてチャネル変更処理ステップS1114の詳細を説明する。図19を参照して、最初にステップS1121で、端末装置102〜104は、メモリ225内のチャネル使用順序を読み出す。次に、ステップS1122で、端末装置102〜104は、チャネル使用順序に記載されている現在使用している周波数チャネルの次のビーコン期間の周波数チャネルを選択し、ステップS1123で選択した周波数チャネルに切り替える。端末装置102〜104は、ステップS1124でビーコンタイマ終了まで待ち、ビーコンタイマが終了したら、チャネル変更処理を終了して、ステップS1111のビーコン受信に戻る。ここで、ビーコンタイマ終了までの期間はスリープ状態になってもよい。
図17に戻り、端末装置102〜104は、ビーコン受信処理のステップS1103を終えたら、ステップS1104からステップS1106までのデータフレームの送信処理、及び受信処理をビーコンタイマが完了するまで繰り返し行う。
ここで、データ送信処理のステップS1104について、図20を用いて説明する。図20を参照して、端末装置102〜104は、ステップS1131で、インタフェース部230から送信データの入力があると、データフレームを作成する。次に、ステップS1132において、端末装置102〜104は、データフレームの送信を開始する前に、無線メディアがアイドル状態であるか否かを判断するために、キャリアセンスを行う。ステップS1133では、端末装置102〜104は、ステップS1132のキャリアセンスの結果から無線メディアがアイドル状態であると判断した場合には、ステップS1134に進んで、データフレームの送信処理を行う。ステップS1135では、端末装置102〜104は、制御装置101からのACKフレームの応答を待ち、ACKフレームを正常に受信した場合にはデータ送信処理は終了する。
端末装置102〜104は、ステップS1133で無線メディアがアイドル状態でなかった場合、及びステップS1135で制御装置101からのACKフレームの応答が受信できなかった場合には、ステップS1136へ進んで、現在使用中の周波数チャネルの使用可否を判定する。ステップS1136で、現在使用中の周波数チャネルを使用不可と判定するのは、複数回続けてキャリアセンスの結果が送信不可であった場合、及び複数回続けてデータフレームを送信したにもかかわらず、制御装置101からACKフレームを受信できなかった場合である。端末装置102〜104は、現在使用中の周波数チャネルが使用不可となった場合には、ステップS1114へ進んで、チャネル変更処理を行う。ステップS1114のチャネル変更処理は、図19を用いて説明したものと同様である。
最後に、端末装置102〜104は、ステップS1107において、ビーコンタイマが終了したら、ステップS1108においてスリープモードに入り、再びステップS1101のスリープタイマが終了するまで、スリープ状態になる。以上の処理により、端末装置102〜104は、迅速に使用する周波数チャネルを切り替えて、干渉等の影響を回避することが可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る制御装置101は、使用可能な周波数チャネルの使用順序を記載したビーコンを、ビーコン期間毎に周波数チャネルを変更して、端末装置102〜104に送信するので、周波数チャネルの使用順序を、端末装置102〜104に通知することができる。これによって、端末装置102〜104は、使用している周波数チャネルの品質が悪い場合も、制御装置101から通知されたビーコンに基づいて、次に使用する周波数チャネルを予測して変更することができる。このため、干渉波等の影響で制御装置101と端末装置102〜104との間の通信が途絶えたとしても、次のビーコン期間で通信を再開させることが可能となる。
(実施の形態2)
図21は、本発明の実施の形態2における制御装置101におけるデータ受信処理の処理フローの一例を示す図である。制御装置101のその他の処理については、本発明の実施の形態1の処理フローと同様であり、図15及び図16に示す処理フローと同様の処理を行い、ステップS1015のデータ受信処理のみが異なる。
図21において、制御装置101は、ステップS1031で、端末装置102〜104からフレームを受信するとデータフレームであるか否かを判定する。制御装置101は、受信したフレームがデータフレームでない場合には、ステップS1032へ進んで、その他のフレームの処理を行い、処理を終了する。受信したフレームがデータフレームである場合には、ステップS1033に進む。ここで、端末装置102〜104が前のビーコン期間から周波数チャネルを切替えた場合には、データフレームのMACヘッダ中にその情報を記載している。このため、ステップS1033において、制御装置101は、チャネル変更通知があるか否かを判定する。チャネル変更通知がない場合には、ステップS1039へ進んで、制御装置101は、受信したデータフレームから受信データを取り出し、ステップS1140へ進んで、受信データをインタフェース部211へ出力する。
ステップS1033において、端末装置102〜104からのチャネル変更通知があった場合には、ステップS1134へ進んで、その端末装置102〜104のアドレスと、その端末装置102〜104の使用不可チャネル情報とを記録する。ステップS1135では、制御装置101は、全ての端末装置102〜104の使用不可チャネル情報を読み出して累計をとり、周波数チャネル毎に使用不可とした端末装置102〜104の数が、所定の閾値以上である場合には、その周波数チャネルを使用不可としてステップS1136において、使用可能チャネルの情報更新を行う。ステップS1137では、更新された使用可能チャネルからチャネル使用順序を再度決定してステップS1138でチャネル使用順序の更新を行う。
以上の処理により、多くの端末装置102〜104が使用不可能である周波数チャネルを除いてチャネル使用順序を決定できるため、端末装置102〜104が使用するビーコン期間を変更して、周波数チャネルを変更したにもかかわらず、その周波数チャネルも干渉等の影響により使用できずに、再度周波数チャネルを変更する確率を低減することが可能となる。
また、多くの端末装置102〜104が使用不可である周波数チャネルに変更することを回避することができるので、端末装置102〜104は、迅速に使用する周波数チャネルを切り替えて干渉等の影響を回避することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態2においては、端末装置102〜104が送信するデータフレームのMACヘッダの中に、周波数チャネルを切替えたことを通知する情報を埋め込むこととしたが、端末装置102〜104は、周波数チャネルを切替えたことをデータフレーム以外のフレームで制御装置101に通知してもよい。その場合は、図21に示すステップS1033からステップS1138までの処理は、ステップS1032のその他のフレーム処理の中で実行される。
(実施の形態3)
図22は、本発明の実施の形態3におけるスーパーフレーム期間の構成を表した図である。図22において、スーパーフレーム期間、及びビーコン期間は、本発明の実施の形態1において図5で説明したスーパーフレーム期間、及びビーコン期間と同じであり、説明を省略する。
図22において、図5で説明したスーパーフレーム期間と異なるのは、スーパーフレーム期間の先頭にキャリアセンス期間を設けていることである。キャリアセンス期間において、制御装置101は、全ての周波数チャネルを順次切替えながら、所定の期間各周波数チャネルの電力測定を行い、全ての周波数チャネルについて使用可能であるか否かを判定する。この判定結果を用いて、使用可能周波数チャネル情報を更新する。
上記の操作により、使用不可となっていた周波数チャネルが、干渉等の影響がなくなって再び使用可能となった場合に使用可能チャネルを増やすことができる。
また、図23は、本発明の実施の形態3の別のキャリアセンス期間の構成を表した図である。図23において、制御装置101は、一括キャリアセンス期間において、全チャネルの周波数解析を一括で行う。これにより、キャリアセンス期間を短縮することができる。
なお、上記の各実施の形態にかかる制御装置101のアンテナ201を除く各構成、及び端末装置102〜104のアンテナ221を除く各構成は、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成は、1チップ化されても良いし、一部又は全ての構成を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIといったが集積度の違いによっては、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、及びウルトラLSIと称呼されることもある。また、集積回路化の手法は、LSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで集積回路化を行ってもよい。
また、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable GateArray)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを用いてもよい。あるいは、これらの機能ブロックの演算は、例えばDSP(Digital Signal Processor)やCPU(Central Processing Unit)などを用いて演算することもできる。さらに、これらの処理ステップは、プログラムとして記録媒体に記録して実行することで処理することもできる。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックを集積化してもよい。バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
本発明に係る制御装置及び端末装置は、複数の周波数チャネルを使用して、同一あるいは隣接する周波数帯を使用する異なる無線通信システムとの干渉を避けながら、レイテンシや省電力性能に優れた効率の良い通信等を行うものとして有用である。
100 無線ネットワーク
101 制御装置
102〜104 端末装置
201 アンテナ
202 無線受信部
203 品質判定部
204 受信データ解析部
205 メモリ
206 ビーコン生成部
207 タイミング制御部
208 チャネル設定部
209 無線送信部
210 送信データ生成部
211 インタフェース
220 端末装
221 アンテナ
222 無線受信部
223 品質判定部
224 受信データ解析部
225 メモリ
226 制御部
227 チャネル設定部
228 無線送信部
229 送信データ生成部
230 インタフェース
500 無線フレーム
501 PHYヘッダ
502 MACヘッダ
503 ペイロード
504 誤り検出符号
511 フレーム制御情報
512 宛先アドレス
513 送信元アドレス
520 ビーコンフレームペイロード
521 スーパーフレーム期間
522 ビーコン期間
523 ビーコン期間数
524 チャネル使用順序

Claims (19)

  1. 複数の周波数チャネルを用いて、1つ以上の端末装置を備えた無線ネットワーク内での無線通信を制御する制御装置であって、
    前記複数の周波数チャネルの無線信号を受信する無線受信部と、
    前記無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、前記複数の周波数チャネルの中から、使用可能な周波数チャネルを判定し、当該判定された使用可能な周波数チャネルに対して、通信に使用する使用順序を決定する品質判定部と、
    前記周波数チャネルの使用順序を記載したビーコンを生成するビーコン生成部と、
    前記周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するチャネル設定部と、
    送信データを生成する送信データ生成部と、
    前記チャネル設定部が設定した周波数チャネルを用いて、前記ビーコン生成部が生成したビーコン、及び前記送信データ生成部が生成した送信データを、前記1つ以上の端末装置に無線信号で送信する無線送信部と、
    前記無線送信部に対して、前記無線信号を送信するタイミングを制御するタイミング制御部と、
    前記無線受信部及び前記無線送信部を介して、前記無線信号を送受信するアンテナとを備える、制御装置。
  2. 前記無線通信における繰り返し周期を表すスーパーフレーム期間は、無線通信を行うことが可能なアクティブ期間と、無線通信を行わない非アクティブ期間とからなり、
    前記タイミング制御部は、前記1つ以上の端末装置にビーコンを送信する周期単位として、前記アクティブ期間を複数のビーコン期間に分割し、当該複数のビーコン期間のそれぞれで、前記ビーコンを送信することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記チャネル設定部は、前記周波数チャネルの使用順序に従って、前記複数のビーコン期間毎に、使用する周波数チャネルを切替えることを特徴とする、請求項2に記載の制御装置。
  4. 各前記ビーコン期間は、前記ビーコンを送信する期間と、前記1つ以上の端末装置とデータを送受信することが可能なアクセス期間とに分割され、
    前記無線送信部は、現在のビーコン期間における前記アクセス期間で、無線信号の送信に失敗した場合、次のビーコン期間の前記アクセス期間で、無線信号を再度送信することを特徴とする、請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記品質判定部は、前記無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、前記複数の周波数チャネルの中から、干渉波の影響が少ない周波数チャネルを、前記使用可能な周波数チャネルとして決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
  6. 前記品質判定部は、前記1つ以上の通信端末から、前記無線受信部を介して、品質が悪いと判定された周波数チャネルを通知されると、当該通知された周波数チャネルを、前記周波数チャネルの使用順序から外すことを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
  7. 前記スーパーフレーム期間において、前記アクティブ期間よりも前にキャリアセンス期間を設け、
    前記品質判定部は、当該キャリアセンス期間において、前記複数の周波数チャネルの全てを順次切替えながら、周波数チャネル毎に電力を測定し、キャリアセンスを行うことを特徴とする、請求項2に記載の制御装置。
  8. 前記スーパーフレーム期間において、前記アクティブ期間よりも前に一括キャリアセンス期間を設け、
    前記品質判定部は、当該一括キャリアセンス期間において、前記複数の周波数チャネルの周波数解析を一括して行い、キャリアセンスを行うことを特徴とする、請求項2に記載の制御装置。
  9. 複数の周波数チャネルを用いて無線通信を制御する制御装置を備えた無線ネットワーク内で、前記制御装置の制御に従って、前記複数の周波数チャネルのうちいずれか1つを用いて、前記制御装置との間で無線通信を行う端末装置であって、
    前記制御装置から、前記複数の周波数チャネルのうち、使用可能な周波数チャネルの使用順序が記載されたビーコンを無線信号として受信する無線受信部と、
    前記ビーコンに記載された前記周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するチャネル設定部と、
    前記無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、前記制御装置との通信で使用している周波数チャネルの品質を判定する品質判定部と、
    前記品質判定部が前記周波数チャネルの品質が悪いと判定した場合、前記制御装置から受信したビーコンに記載された前記周波数チャネルの使用順序に基づいて、使用する周波数チャネルの切替えを前記チャネル設定部に指示する制御部と、
    送信データを生成する送信データ生成部と、
    前記チャネル設定部に設定された周波数チャネルを用いて、前記送信データ生成部が生成した送信データを、前記制御装置に無線信号で送信する無線送信部と、
    前記無線受信部及び前記無線送信部を介して、前記無線信号を送受信するアンテナとを備える、端末装置。
  10. 前記制御部は、前記無線送信部を介して、前記品質判定部が品質が悪いと判定した周波数チャネルを前記制御装置に通知することを特徴とする、請求項9に記載の端末装置。
  11. 前記品質判定部は、前記無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、干渉波の影響が大きい周波数チャネルを、品質が悪い周波数チャネルと判定することを特徴とする、請求項9に記載の端末装置。
  12. 前記チャネル設定部は、前記ビーコンに含まれる前記周波数の使用順序に従って、ビーコン周期毎に、使用する周波数チャネルを切替えることを特徴とする、請求項9に記載の端末装置。
  13. 複数の周波数チャネルを用いて、1つ以上の端末装置を備えた無線ネットワーク内での無線通信を制御する制御装置と、前記制御装置の制御に従って、前記複数の周波数チャネルのうちいずれか1つを用いて、前記制御装置と無線通信を行う端末装置とを備えた通信システムであって、
    前記制御装置は、
    前記複数の周波数チャネルの無線信号を受信する第1の無線受信部と、
    前記第1の無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、前記複数の周波数チャネルの中から、使用可能な周波数チャネルを判定し、当該判定された使用可能な周波数チャネルに対して、通信に使用する使用順序を決定する第1の品質判定部と、
    前記周波数チャネルの使用順序を記載したビーコンを生成するビーコン生成部と、
    前記周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するチャネル設定部と、
    送信データを生成する第1の送信データ生成部と、
    前記チャネル設定部が設定した周波数チャネルを用いて、前記ビーコン生成部が生成したビーコン、及び前記第1の送信データ生成部が生成した送信データを、前記1つ以上の端末装置に無線信号で送信する第1の無線送信部と、
    前記無線送信部に対して、前記無線信号を送信するタイミングを制御するタイミング制御部と、
    前記第1の無線受信部及び前記第1の無線送信部を介して、前記無線信号を送受信する第1のアンテナとを備え、
    前記端末装置は、
    前記制御装置から、前記複数の周波数チャネルのうち、使用可能な周波数チャネルの使用順序が記載されたビーコンを無線信号として受信する第2の無線受信部と、
    前記ビーコンに記載された前記周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定する第2のチャネル設定部と、
    前記第2の無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、前記制御装置との通信で使用している周波数チャネルの品質を判定する第2の品質判定部と、
    前記第2の品質判定部の品質が悪いと判定した場合、前記制御装置から受信したビーコンに記載された前記周波数チャネルの使用順序に基づいて、使用する周波数チャネルの切替えを前記第2のチャネル設定部に指示する制御部と、
    送信データを生成する第2の送信データ生成部と、
    前記第2のチャネル設定部に設定された周波数チャネルを用いて、前記第2の送信データ生成部が生成した送信データを、前記制御装置に無線信号で送信する第2の無線送信部と、
    前記第2の無線受信部及び前記第2の無線送信部を介して、前記無線信号を送受信する第2のアンテナとを備える、通信システム。
  14. 複数の周波数チャネルを用いて、1つ以上の端末装置を備えた無線ネットワーク内での無線通信を制御する制御装置が備える集積回路であって、
    前記制御装置は、無線信号を送受信するアンテナを備え、
    前記集積回路は、
    前記複数の周波数チャネルの無線信号を受信する無線受信部と、
    前記無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、前記複数の周波数チャネルの中から、使用可能な周波数チャネルを判定し、当該判定された使用可能な周波数チャネルに対して、通信に使用する使用順序を決定する品質判定部と、
    前記周波数チャネルの使用順序を記載したビーコンを生成するビーコン生成部と、
    前記周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するチャネル設定部と、
    送信データを生成する送信データ生成部と、
    前記チャネル設定部が設定した周波数チャネルを用いて、前記ビーコン生成部が生成したビーコン、及び前記送信データ生成部が生成した送信データを、前記1つ以上の端末装置に無線信号で送信する無線送信部と、
    前記無線送信部に対して、前記無線信号を送信するタイミングを制御するタイミング制御部とを備える、集積回路。
  15. 複数の周波数チャネルを用いて無線通信を制御する制御装置を備えた無線ネットワーク内で、前記制御装置の制御に従って、前記複数の周波数チャネルのうちいずれか1つを用いて、前記制御装置との間で無線通信を行う端末装置が備える集積回路であって、
    前記端末装置は、無線信号を送受信するアンテナを備え、
    前記集積回路は、
    前記制御装置から、前記複数の周波数チャネルのうち、使用可能な周波数チャネルの使用順序が記載されたビーコンを無線信号として受信する無線受信部と、
    前記ビーコンに記載された前記周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するチャネル設定部と、
    前記無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、前記制御装置との通信で使用している周波数チャネルの品質を判定する品質判定部と、
    前記品質判定部が前記周波数チャネルの品質が悪いと判定した場合、前記制御装置から受信したビーコンに記載された前記周波数チャネルの使用順序に基づいて、使用する周波数チャネルの切替えを前記チャネル設定部に指示する制御部と、
    送信データを生成する送信データ生成部と、
    前記チャネル設定部に設定された周波数チャネルを用いて、前記送信データ生成部が生成した送信データを、前記制御装置に無線信号で送信する無線送信部とを備える、集積回路。
  16. 複数の周波数チャネルを用いて、1つ以上の端末装置を備えた無線ネットワーク内での無線通信を制御する制御装置が実行する方法であって、
    前記複数の周波数チャネルの無線信号を受信するステップと、
    前記無線信号の受信状態に基づいて、前記複数の周波数チャネルの中から、使用可能な周波数チャネルを判定し、当該判定された使用可能な周波数チャネルに対して、通信に使用する使用順序を決定するステップと、
    前記周波数チャネルの使用順序を記載したビーコンを生成するステップと、
    前記周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するステップと、
    送信データを生成するステップと、
    前記設定された周波数チャネルを用いて、前記生成されたビーコン、及び前記送信データを、前記1つ以上の端末装置に無線信号で送信するステップと、
    前記無線信号を送信するタイミングを制御するステップとを備える、方法。
  17. 複数の周波数チャネルを用いて無線通信を制御する制御装置を備えた無線ネットワーク内で、前記制御装置の制御に従って、前記複数の周波数チャネルのうちいずれか1つを用いて、前記制御装置との間で無線通信を行う端末装置が実行する方法であって、
    前記制御装置から、前記複数の周波数チャネルのうち、使用可能な周波数チャネルの使用順序が記載されたビーコンを無線信号として受信するステップと、
    前記ビーコンに記載された前記周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するステップと、
    前記受信した無線信号の受信状態に基づいて、前記制御装置との通信で使用している周波数チャネルの品質を判定するステップと、
    前記周波数チャネルの品質が悪いと判定した場合、前記制御装置から受信したビーコンに記載された前記複数の周波数チャネルの使用順序に基づいて、使用する周波数チャネルの切替えを制御するステップと、
    送信データを生成するステップと、
    前記設定された周波数チャネルを用いて、前記送信データを、前記制御装置に無線信号で送信するステップとを備える、方法。
  18. 複数の周波数チャネルを用いて、1つ以上の端末装置を備えた無線ネットワーク内での無線通信を制御する制御装置が実行するプログラムであって、
    前記複数の周波数チャネルの無線信号を受信するステップと、
    前記無線信号の受信状態に基づいて、前記複数の周波数チャネルの中から、使用可能な周波数チャネルを判定し、当該判定された使用可能な周波数チャネルに対して、通信に使用する使用順序を決定するステップと、
    前記周波数チャネルの使用順序を記載したビーコンを生成するステップと、
    前記周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するステップと、
    送信データを生成するステップと、
    前記設定された周波数チャネルを用いて、前記生成されたビーコン、及び前記送信データを、前記1つ以上の端末装置に無線信号で送信するステップと、
    前記無線信号を送信するタイミングを制御するステップとを実行する、プログラム。
  19. 複数の周波数チャネルを用いて無線通信を制御する制御装置を備えた無線ネットワーク内で、前記制御装置の制御に従って、前記複数の周波数チャネルのうちいずれか1つを用いて、前記制御装置との間で無線通信を行う端末装置が実行するプログラムであって、
    前記制御装置から、前記複数の周波数チャネルのうち、使用可能な周波数チャネルの使用順序が記載されたビーコンを無線信号として受信するステップと、
    前記ビーコンに記載された前記周波数チャネルの使用順序に従って、使用する周波数チャネルを設定するステップと、
    前記受信した無線信号の受信状態に基づいて、前記制御装置との通信で使用している周波数チャネルの品質を判定するステップと、
    前記周波数チャネルの品質が悪いと判定した場合、前記制御装置から受信したビーコンに記載された前記周波数チャネルの使用順序に基づいて、使用する周波数チャネルの切替えを制御するステップと、
    送信データを生成するステップと、
    前記設定された周波数チャネルを用いて、前記送信データを、前記制御装置に無線信号で送信するステップとを実行する、プログラム。
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