JPWO2016043294A1 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つのチャネルを切り換えて通信するシステムを効率的に運用する。【解決手段】本発明の一態様としての無線通信用集積回路は、ベースバンド集積回路を備える。前記ベースバンド集積回路は、第1チャネルおよび第2チャネルを選択的に切り換え、RF集積回路を介して、前記第1チャネルで第1の周期で第1報知信号を送信し、前記第2チャネルで第2の周期で第2報知信号を送信するよう制御する。前記第2チャネルでは、前記第2報知信号の送信タイミング間に、信号の送受信が可能な第1期間と、信号の送受信が行われない第2期間が設定される。前記ベースバンド集積回路は、前記第2期間において使用チャネルを前記第2チャネルから前記第1チャネルに切り換え、前記第2期間の間、前記RF集積回路を介して、前記第1チャネルで前記第1報知信号を送信し、前記第2期間の終了までに前記使用チャネルを前記第1チャネルから前記第2チャネルに切り換えるよう制御する。

Description

この発明の実施形態は、無線通信用集積回路、無線通信端末および無線通信方法に関する。
人体に形成する無線ネットワークとして、ボディエリアネットワークと呼ばれるネットワークが知られている。ボディエリアネットワークは、たとえば人体に中央装置としてのハブと、端末装置としてのノードを装着して、ハブおよびノード間で通信を行う。
ボディエリアネットワークにおけるハブおよびノード間の通信方法として、例えばIEEE802.15.6には、1つのチャネルを用いるアクセス方式が開示されている。一方、それとは異なり、ハブが、制御チャネルとデータチャネルを用いる仕組みも検討されている。具体的には、データチャネルに干渉がある等の理由で、別のデータチャネルに変更したい場合に、ノードがいったん制御チャネルに戻って、制御チャネルのビーコン信号を利用して、変更後のデータチャネルを特定する方法が検討されている。これによれば、データチャネル変更時に、ノードは、すべてのデータチャネルの候補をチャネルサーチする必要はなく、消費電力を低減できる可能性がある。また、ハブは、他のハブから制御チャネルのビーコン信号を受信することで、当該他のハブで用いているデータチャネルの情報などを取得することも可能となる。この際、チャネルサーチの増大による消費電力の増大を抑制するには、制御チャネルの候補数は、データチャネルに比べて、少なく設定することが望ましい。
一方、別の技術として、運用中の使用チャネルを他チャネルに変更する場合に、当該使用チャネルとは異なるチャネルをサーチする仕組みが検討されている。例えば、端末装置との接続中に、端末装置からの信号の再送は受信出来る程度の短い期間の間にて、使用チャネルの受信処理を停止し、他のチャネルがビジーか否かをサーチする仕組みが、センサ通信用途として提案されている。
しかしながら、当該技術においては、チャネルの停止期間は短いため、ボディエリアネットワークにおいて問題となる緊急信号対応には良いが、他チャネルのサーチ時間が短い。このため、この従来技術をボディエリアネットワークに適用した場合、ハブがデータチャネルを制御チャネルに切り換え、他ハブのビーコン信号を受信し、データチャネルの情報を得るには、サーチ時間が短くなりすぎる問題がある。
特開2014−72725号公報
本発明の実施形態は、2つのチャネルを切り換えて通信するシステムを効率的に運用することを目的とする。
本発明の一態様としての無線通信用集積回路は、ベースバンド集積回路を備える。前記ベースバンド集積回路は、第1チャネルおよび第2チャネルを選択的に切り換え、RF集積回路を介して、前記第1チャネルで第1の周期で第1報知信号を送信し、前記第2チャネルで第2の周期で第2報知信号を送信するよう制御する。前記第2チャネルでは、前記第2報知信号の送信タイミング間に、信号の送受信が可能な第1期間と、信号の送受信が行われない第2期間が設定される。前記ベースバンド集積回路は、前記第2期間において使用チャネルを前記第2チャネルから前記第1チャネルに切り換え、前記第2期間の間に、前記RF集積回路を介して、前記第1チャネルで前記第1報知信号を送信し、前記第2期間の終了までに前記使用チャネルを前記第1チャネルから前記第2チャネルに切り換えるよう制御する。
実施形態1に係る無線ネットワークシステムの一例を示す図。 ハブのタイミング図。 ハブが備える無線通信装置のブロック図。 ノードが備える無線通信装置のブロック図。 ハブの第1の動作例のフローチャート。 ハブの第2の動作例のフローチャート。 実施形態2に係るハブのタイミング図。 データチャネルビーコン信号のフォーマット例を示す図。 ハブの動作例のフローチャート。 実施形態3に係るハブのタイミング図。 ハブの動作例のフローチャート。 実施形態4に係るハブが備える無線通信装置のブロック図。 実施形態4に係るノードが備える無線通信装置のブロック図。 実施形態5に係るハブが備える無線通信装置のブロック図。 実施形態5に係るノードが備える無線通信装置のブロック図。 実施形態6に係るハブが備える無線通信装置のブロック図。 実施形態6に係るノードが備える無線通信装置のブロック図。 実施形態7に係るノードまたはハブの全体構成例を示す図。 実施形態7に係るハブまたはノードに搭載される無線通信装置のハードウェア構成例を示す図。 実施形態8に係る無線通信端末の斜視図。 実施形態8に係るメモリーカードを示す図。 実施形態17に係る無線通信システムを示す図。 実施形態17に係るノードのハードウェアブロック図。 実施形態17に係るハブのハードウェアブロック図。
以下、図面を参照しながら、本実施の形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
図1に、実施形態1に係る無線ネットワークシステムの一例を示す。図1に示す無線ネットワークシステム100は、ハブ11と、複数のノード20、21、22を含む。ハブ11は中央装置として動作する無線通信装置を含む基地局である。各ノードは、中央装置と通信する無線通信装置を含む端末である。基地局も端末の一形態と考えることも可能である。ハブ11の無線通信装置は、ノード20、21、22にとっての対象通信装置であり、ノード20、21、22の無線通信装置は、ハブ11にとっての対象通信装置である。
各ノードは、たとえば1つまたは複数のセンサを内蔵しており、センサで取得したセンシング情報を、ハブ11に無線送信する。また各ノードは、通信に必要な制御情報等をハブから無線で受信する。ボディエリアネットワークの場合では、各ノードおよびハブが人体に装着される。人体に装着とは、人体に直接接触する形態、服の上から装着する形態、首からかけた紐に設ける形態、ポケットの収容する形態など、人体に近接した位置に配置するあらゆる場合を含んでよい。センサは、たとえば睡眠センサ、加速度センサ、心電センサ、体温センサ、脈センサなどの生体センサが想定される。ただし、本実施形態はボディエリアネットワークに限定されず、ハブとノードを配置可能である限りに、任意のネットワークを構築できる。たとえばハブとノードを、動物や植物等の人体以外の生体に設置してもよいし、生体以外の物体、たとえば自動車の複数箇所(たとえばボディと車輪など)に設置してもよい。
図2に実施形態1に係るハブのタイミング図を示す。図2を用いてハブ及びノード間の動きを説明する。
ハブとノードは、それぞれ第1のチャネルに相当する制御チャネル(「Cch」と記述することもある)と、第2のチャネルに相当するデータチャネル(「Dch」と記述することもある)を用いて送受信を行う。ハブは、制御チャネルとデータチャネルの両チャネルにて、ビーコンフレームの信号(ビーコン信号)を送信することを前提としている。ビーコンフレームは、同じネットワーク内のノードに基本的な情報あるいは制御情報を報知する報知フレームである。基本的には、1つのRF(Radio Frequency)部(後述する図18参照)を用いて、周波数の異なる2つのチャネルを切り換えて運用する。なお、制御チャネル用のRF部、データチャネル用のRF部の2つのRF部を用いて、両者を切り換えて使用することも可能である。以下の説明では、RF部が1つの場合を想定する。
図2の上側には、制御チャネルのタイミング図、下側にはデータチャネルのタイミング図が示される。便宜上、制御チャネルをチャネル番号N1、データチャネルをチャネル番号N2によって識別している。タイミング図の横軸は時間軸である。図における「B」の文字が入った縦長の矩形は、報知信号であるビーコン信号を表している。「Cch on」が付された区間は、制御チャネルが動作していることを示し、「Cch off」が付された区間は、制御チャネルが停止していることを表す。同様に、「Dch on」が付された区間は、データチャネルが動作していることを示し、「Dch off」が付された区間は、データチャネルが停止していることを表す。
ハブは、制御チャネルでは、予め定めたタイミング、具体的には、一定の周期で、制御チャネル用のビーコン信号(1011、1012、1013、・・・)を送信する。制御チャネルのビーコン信号には、ハブが使用するデータチャネルに関する情報(チャネル番号、データチャネルのビーコン信号の周期など)が含まれる。ビーコン信号の送信はブロードキャストによって行われるのが一般的であるが、マルチキャストによって行われることも可能である。ハブは、制御チャネルが動作中の間、ビーコン信号の送信以外では、必要に応じて他のハブが制御チャネルで送信するビーコン信号を受信し、他のハブが使用しているデータチャネルの情報を把握することもできる。なお、本実施形態では、制御チャネルは1つのみ存在し、本ハブおよび他のハブとも同じ制御チャネルを使うことを想定するが、複数の制御チャネルが存在し、そのうちの1つを、本ハブおよび他のハブがそれぞれ使う形態も可能である。
ハブは、データチャネルでも、予め定めたタイミング、具体的には一定の周期で、データチャネル用のビーコン信号(1001、・・・)を送信する。データチャネルのビーコン信号の送信周期は、制御チャネルと同じとするが、これに限定されない。制御チャネルのビーコン信号の送信タイミングと、データチャネルのビーコン信号の送信タイミングは異なる。データチャネルで送信する2つのビーコン信号間をビーコンインターバルとした場合、ビーコンインターバルには、TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)による割当ベースアクセスで通信を行う、割当ベースアクセス期間(SP:Scheduled Period)、CSMAまたはSlotted Alohaといった競合ベースアクセスで通信を行う競合ベースアクセス期間(Contention Period)が含まれる。さらに、ハブもノードも送受信を行わないインアクティブ期間(InActive Period)が設けられる。これらの期間の配置順序は、図2のものに限定されない。また、競合ベースアクセス期間など、一部の種類の期間が存在しない配置も可能である。
TDMA方式では、TDMA方式が適用される期間が時間方向に複数のスロットに分割され、ハブに接続したノードはスロットの割当てを受ける。ノードは、割り当てられたスロットでフレームの信号を送受信することができる。後述するように、ノードは、自装置に割り当てられたスロットで信号を送信する場合の他、未割当のスロットを他のノードとの共有スロットとして、この共有スロットを用いて、信号を送信することが許容される場合もある。
競合ベースアクセス方式は、スロット付きアロハ(slotted aloha)方式またはCSMAベース方式などがある。スロット付きアロハ方式では、スロット付きアロハ方式が適用される期間が複数のスロットに分割され、各スロットは各ノードの共有スロットとなる。ノードが送信用のフレームを有する場合、乱数を生成することで、当該フレームの送信または非送信を、規定の送信確率で決定する。送信が決定された場合は、フレームを送信する。非送信が決定された場合は、フレームの送信を見送る。規定の送信確率はパラメータとして変更可能である。なお、競合ベースアクセス期間では、割当ベースアクセス期間とは異なり、事前にハブからスロットの割り当てを受ける必要はない。CSMAベース方式では、ノードが送信用のフレームを有する場合、規定の時間と乱数で決めたバックオフ時間との間キャリアセンスを行い、キャリアセンス結果がアイドルであれば、送信権を獲得し、フレームを送信できる。
データチャネルのビーコン信号には、ビーコン信号の周期や、各種の情報を通知するフィールドが含まれる。後述するように、データチャネルをオフにする期間を指定する情報も含めることができる。
前述したように、本例ではハブが1つのRF部で、制御チャネルとデータチャネルを切り換えて動作させる場合を想定する。このため、ハブは、制御チャネルのビーコン信号の送信は、データチャネルのインアクティブ期間で、データチャネルから制御チャネルに動作チャネルを変更する(A101)。変更は、例えばインアクティブ期間の開始で行う。制御チャネルでビーコン信号を送信後、制御チャネルを再びデータチャネルに戻す(A102)。このように、インアクティブ期間では、制御チャネルおよびデータチャネル間の切替えと、制御チャネルのビーコン信号の送信が行われるため、インアクティブ期間の長さは、これらを考慮した長さに設定しておく必要がある。具体的に、データチャネルから制御チャネル、そして再度データチャネルへ切り替えるためにRF部等の設定の切り替えに要する時間に、制御チャネルでのビーコン信号送信時間を足した値以上である必要がある。
ノードは、ハブに接続する場合、1つまたは複数の制御チャネル候補をサーチし、ハブが使用する制御チャネルを特定する。当該特定した制御チャネルでハブが送信するビーコン信号を受信し、ハブが使用しているデータチャネルのチャネル番号等の情報を把握する。事前に制御チャネルが1つに決まっている場合は、ノードはその決まっているチャネルのみをサーチすればよい。
その後、ノードは、把握した番号のデータチャネルに、使用チャネルを変更し、データチャネルで送信されるビーコン信号をハブから受信する。ノードは、ハブに接続する場合、競合ベースアクセス期間を用いて、ハブに対し、接続処理を行う。具体的には、ノードは、接続要求フレームの信号(C−Req)をハブに送信し、ハブから接続応答フレームの信号(C−Ass)を受信することで、ハブへの接続を行う。このとき、ノードは、ハブから割当ベースアクセス期間でのスロットの割り当ても受けることができる。
ノードは、ハブと接続した以降は、基本的には、データチャネルのみを運用チャネルに設定して、データチャネルにて、センサデータ等のデータの送信または受信などを行う。また、ノードは、データの送信または受信が行われない間は、低消費電力の状態であるスリープ状態に遷移することが望ましい。スリープ状態ではRF部など、使用しない回路への電力供給を停止または低減したり、クロック周波数を低減したりすることで、低消費電力化を図る。
ノードのスリープ中に、ハブが、データチャネルを変更する可能性がある。例えば、データチャネルのビジー検出率の増加や、誤り率の増加など、他のハブが使用するデータチャネルに干渉があると推測される場合に、他のハブとの干渉を理由に、データチャネルを変更する。この場合、ハブは、隣接するハブが運用するデータチャネルと異なるデータチャネルを、新規データチャネルとするのが望ましい。基本的に、ハブは、他のハブが制御チャネルで送信するビーコン信号を受信することで、他のハブの運用しているデータチャネルを把握する。
他のハブから制御チャネルで送信されるビーコン信号を受信するために、ハブは、制御チャネルの1ビーコンインターバル以上、制御チャネルをサーチすることが望ましい。1つのRFで運用するハブは、制御チャネルのサーチを行う場合は、その間、データチャネルをオフにする必要がある。そこで、ハブは、事前に、データチャネルのビーコン信号で、データチャネルをオフにする期間を通知しておく。図2の例に示すように、ハブが制御チャネルのサーチを行う場合には、データチャネルのビーコン信号1001にて、当該ビーコン信号1001の直後のビーコンインターバルの次のビーコンインターバル1002の1つ分とその開始のトリガーとなるビーコン信号長の期間、データチャネルをオフすることを通知する。この通知を受けたノードでは、指定されたビーコンインターバル1002とその開始のトリガーとなるビーコン信号1003の長さの期間の間は、データチャネルがオフにされると認識する。なおデータチャネルがオフのため、ビーコン信号1003の送信は行われない(図において、破線で示されるビーコン信号は送信されないことを意味している)。
ここではビーコンインターバル1002の開始のトリガーとなるビーコン信号1003の期間もデータチャネルオフにしたが、変形例として、ビーコン信号1003は送信し、ビーコンインターバル1002のみデータチャネルをオフにしてもよい。つまり、ビーコンインターバルをデータチャネルオフの単位区間としてもよいし、ビーコンインターバルとその開始のトリガーとなるビーコン信号の期間とを合わせた期間をデータチャネルオフの単位区間としてもよい。換言すれば、ビーコン信号の送信終了タイミング後から次に送信するビーコン信号の送信開始タイミング前の間を単位区間としてもよいし、ビーコン信号の送信開始タイミングから、次に送信するビーコン信号の送信開始タイミング前の間を単位区間としてもよい。
ハブからの通知方法は、ビーコン信号1001内で、例えばデータチャネルのオフを開始するビーコン番号(あるいはビーコンインターバル)を設定するとともに、データチャネルオフビットをオンにすることで可能である。なお、データチャネルオフ用のビーコン番号の指定フィールドが事前に用意されている場合は、データチャネルオフビットを省略してもよい。ビーコン番号とはビーコン信号の識別子であり、ビーコン信号が送信されるごとに更新される。ここではデータチャネル番号を設定したが、別の方法として、次のビーコン信号から数えて何個目のビーコン信号から、データチャネルオフにするかを指定する方法も可能である。ここでは1つのビーコン番号(あるいはビーコンインターバル)を指定したが、複数のビーコン信号を指定できるようにしてもよい。
また、データチャネルをオフにするビーコンインターバルの直前のビーコン信号で、データチャネルオフビットをオンにするだけの方法も可能である。この場合、当該ビーコン信号を受信した直後のビーコンインターバルで、データチャネルをオフにする。ただし、この方法では、ビーコンインターバルのうち、ビーコン信号を送信する期間の間、データチャネルをオフにできない。
さらに他の通知方法として、ビーコンインターバルを単位区間として、またはビーコンインターバルとその開始のトリガーとなるビーコン信号長の期間とを合わせた期間を単位区間としてサーチを行う場合に、ハブが定期的に制御チャネルをサーチする場合には、データチャネルのビーコン信号にて、データチャネルオフ頻度情報を通知してもよい。この場合には、ビーコン信号を受信したノードは、ハブがデータチャネルをオフする頻度が分かるので、それを考慮したデータ送受信を行うことが可能となる。例えば、オフ頻度情報として、指定数の単位区間ごとに、その単位区間でデータチャネルをオフにすることが考えられる。
前述したように、ノードのスリープ中に、ハブが、データチャネルを変更した場合、ノードは、スリープから復帰後に、スリープ前に使用していたデータチャネルのビーコン信号を受信できないこととなる。この場合には、ノードは、動作チャネルをいったん制御チャネルに戻し、制御チャネルのビーコン信号を受信しなおす。これにより、ノードは、ハブが現在運用中のデータチャネルの番号を把握し、把握した番号のデータチャネル(新規データチャネル)へ移行することが可能となる。
このように、ノードは、ハブへの接続時や、ハブの運用しているデータチャネルを見失った場合のみ、制御チャネルを動作チャネルに設定し、それ以外は通常、データチャネルのみを用いればよい。
図3に本実施形態のハブに搭載される無線通信装置の構成例を示す。図3の無線通信装置は、アンテナ10、PHY&RF部20、本実施形態に係るMAC部30及び上位処理部40を備える。PHY&RF部20は、送信部21と受信部22を含み、MAC部30は、送信処理部31、受信処理部32、アクセス制御部33及びチャネル制御部34を含む。MAC部30の全部または一部は、本実施形態に係るベースバンド集積回路または制御部の一形態に対応する。PHY&RF部20は、本実施形態に係るRF集積回路または無線通信部の一形態に対応する。
アクセス制御部33では、制御チャネルおよびデータチャネルのアクセスを管理する。データチャネルは、割当ベースアクセス期間、競合ベースアクセス期間、インアクティブ期間ごとにアクセス管理を行い、割当ベースアクセス期間、競合ベースアクセス期間ではそれぞれのアクセス方式に従う。アクセス制御部33は、制御チャネル及びデータチャネルのビーコン信号の送信を、それぞれ所望タイミング(一定周期など)で行う制御する。具体的には、ビーコン信号の送信を送信処理部31に指示し、送信処理部31が、指示に従って、制御チャネルまたはデータチャネルのビーコンフレームを生成し、生成したビーコンフレームを送信部21へ出力する。例えば、現在の動作チャネルが制御チャネルでインアクティブ期間に相当する期間であれば、制御チャネルのビーコン信号の送信を送信処理部31に指示する。
送信部21は、チャネル制御部34により指定されたチャネルを動作チャネルとして、フレーム送信の処理を行う。具体的に、送信部21は、送信処理部31から入力されたフレームに対し、所望の物理層の処理を行う。物理層の処理後のフレームに対し、D/A変換や無線周波数へのアップコンバート等を行って送信信号を生成し、アンテナ10を介して送信信号を空間に電波として出力する。
アクセス制御部33は、制御チャネルのビーコン信号の送信終了をトリガーに、チャネル制御部34に対し、データチャネルへのチャネル変更の通知を出力する。チャネル制御部34は、チャネル変更の通知をもとに、PHY&RF部20に対しチャネル変更の指示信号を出力する。PHY&RF部20は、送信部21および受信部22の動作チャネルをデータチャネルに変更する。なお、本実施形態ではアクセス制御部33は、チャネル制御部34を介して、PHY&RF部20を制御しているが、チャネル制御部34を省き、アクセス制御部33が直接、PHY&RF部20を制御して、動作チャネルの変更を行ってもよい。
データチャネルに変更後、アクセス制御部33は、データチャネルビーコン信号を送信するよう制御する。その後、データチャネルビーコン信号の送信に続くビーコンインターバルを、割当ベースアクセス期間、競合ベースアクセス期間及びインアクティブ期間の3つの期間に分けて制御を行う。割当ベースアクセス期間、競合ベースアクセス期間の長さ等は、データフレームビーコン信号にて通知する。割当ベースアクセス期間、競合ベースアクセス期間が事前に決まっており、変更がある場合のみ、データフレームビーコン信号で通知してもよい。
アクセス制御部33は、インアクティブ期間の開始をトリガーに再度、チャネル制御部33にチャネル変更の通知を行うことにより、制御チャネルへチャネル変更する。また、ハブは、何等かの条件に基づき、データチャネルを別のデータチャネルに変更することを判断したとき、もしくは定期的に、制御チャネルへ戻し、ビーコンインターバルをサーチする。この場合、送信するデータチャネルのビーコン信号に、データチャネルをオフにする期間を指定した情報を挿入する。例えば、前述したデータチャネルオフビット、データチャネルのオフを開始するビーコン番号の情報、もしくはデータチャネルオフ頻度情報などを通知してもよい。
ハブは、競合ベースアクセス期間ではノードから、接続要求信号の受信等を行う。受信部22ではアンテナ10を介して信号を受信し、受信処理を行って、処理後のフレームを受信処理部32へ出力する。受信処理としては、たとえばベースバンドへの周波数変換やA/D変換、A/D変換後のフレームの物理ヘッダーの解析や復調処理など所望の物理層処理を含んでもよい。受信処理部32は、処理後のフレームを解析する。接続要求フレームの場合、受信処理部32はフレーム解析するとともに、アクセス制御部33に接続要求フレームの解析結果を通知する。アクセス制御部33は、ノードの接続要求に対する応答判断を行い、判断結果に応じて、送信処理部31に接続応答フレームの送信を指示する。この際、接続要求フレームに、ノードが対応するセンサ種別もしくは、それに類似する情報が含まれていた場合、アクセス制御部33は、センサ制御部である上位処理部40に情報を通知し、上位処理部40にて、ノードへの割当スロットの個数および位置等を判断しても構わない。この場合、接続要求フレームには、ノードに割り当てたスロットに関する情報を含める。受信処理部32は、MACヘッダーの解析等により、受信したフレームがデータフレームであると判断した場合は、当該データフレームを上位処理部40へ出力する。
なお、ノードへ個別に送信するダウンリンクのデータがあるときは、上位処理部40はそのデータを含むデータフレームを、送信処理部31に渡す。アクセス制御部33は、ノードに対して任意の方法(たとえばビーコン信号を用いた方法)で割当ベースアクセス期間に確保したダウンリンク用のスロットで、当該データフレームの送信を送信処理部31に指示する。
図4に本実施形態に係るノードが備える無線通信装置のブロック図を示す。図4の無線通信装置は、アンテナ110、PHY&RF部120、MAC部130及び上位処理部140を備える。PHY&RF部120は、送信部121と受信部122を含み、MAC部130は、送信処理部131、受信処理部132、アクセス制御部133及びチャネル制御部134を含む。上位処理部140は、センサのセンシング値やセンシング時刻などのセンサ情報を取得する機能を有していてもよい。MAC部130の全部または一部は、本実施形態に係るベースバンド集積回路または制御部の一形態に対応する。PHY&RF部120は、本実施形態に係るRF集積回路または無線通信部の一形態に対応する。
センサ制御部である上位処理部140は、起動時や送信データ発生時など所定のタイミングで、ハブとの接続を行うべく送信要求をアクセス制御部133に行う。アクセス制御部133は、上位処理部140からの送信要求に基づき、例えば競合ベースアクセス期間において、接続要求フレームの送信を送信処理部131に指示する。送信処理部131は、接続要求フレームを生成して送信部121に出力する。送信部121は、接続要求フレームに所望の物理層の処理を行う。物理層の処理後のフレームに対し、D/A変換や無線周波数へのアップコンバート等を行って送信信号(接続要求信号)を生成し、アンテナ10を介して送信信号を空間に電波として出力する。アクセス制御部133は、ハブからの接続応答信号の受信を待機する。受信部122ではアンテナ110を介して信号を受信し、受信処理を行って、処理後のフレームを受信処理部132へ出力する。受信処理としては、たとえばベースバンドへの周波数変換やA/D変換、A/D変換後のフレームの物理ヘッダーの解析や復調処理など所望の物理層処理を含んでもよい。受信処理部132は、処理後のフレームを解析する。接続応答フレームの場合、受信処理部132はフレーム解析するとともに、アクセス制御部133に接続応答フレームの解析結果(割当スロットの個数や位置など)を通知する。アクセス制御部133は、ノードに割当られたスロットの個数および位置等を管理する。
上位処理部140は、センシング情報などの送信データを含むデータフレームを生成し、送信処理部131に出力し、データフレームの送信要求をアクセス制御部133に出力する。送信データとしては、たとえば生体センサ等のセンサにより取得されたセンシング情報や、センシング情報をアプリケーションなどにより処理した結果のデータや、または、現在のノードの状態を含むデータなどがあり得るが、特定のデータに限定されない。上位処理部140は、送信データフレームに、送信データのデータ種別を含めてもよい。データ種別は、たとえばノードが搭載するセンサの種類でもよいし、センシング情報の値から決まるセンシング情報の重要度でもよい。あるいは、データ種別は、センサの状態が異常か正常かを表す値でもよい。データ種別は、一例として、送信データフレームが優先的に送信するべき緊急データフレームかを判断するために用いることができる。
アクセス制御部133は、データフレームの送信要求を受けると、割当ベースアクセス期間における割当スロットにてデータフレームを送信するため、送信処理部131へデータフレームの送信を指示する。この際、アクセス制御部133は、データ種別に応じて、そのデータフレームに含まれるデータが、他に優先的に送信する必要のあるデータ(以下、緊急データ)か否かを決定してもよい。すなわち、そのデータフレームが、他に優先的に送信する必要のある緊急データフレームか否かを判断してもよい。たとえばデータ種別がセンサの種別の場合は、センサの種別に応じて緊急データか否かを定義してもよい。または、センサの種別と優先度とを対応づけたテーブルを用意しておき、当該テーブルに基づき優先度を求めてもよい。この場合、優先度が最高もしくは一定値以上のデータフレームは、緊急データフレームと決定してもよい。またデータ種別がセンサの正常または異常を表す値である場合において、データ種別が異常を示すときは、緊急データフレームと判定してもよい。アクセス制御部133は、緊急データフレームの場合は、それを最優先で送信することを決定する。その場合、アクセス制御部133は、一例として、当該緊急データフレームを出来るだけ早く送信できるスロットを、割当ベースアクセス期間または競合ベースアクセス期間から決定する。割当ベースアクセス期間内であれば、例えば未割当スロットでのキャリアセンスでキャリア検知がなければ、そのスロットで緊急データフレームを送信するように制御する。
一方、スロットが競合ベースアクセス期間内であれば、競合ベースアクセス方式で、データフレームを送信するよう制御する。スロット付きアロハ方式では、例えば緊急データに対して、送信確率を高い値に設定することで、優先的に送信することができる。送信確率を1に設定して、無条件にスロットで緊急データフレームを送信するように構成してもよい。あるいは、スロットの先頭からキャリアセンスを行い、キャリア検知結果がアイドルであれば送信する方式の場合に、緊急データに対してはキャリアセンス時間を0または短くするようにしてもよい。あるいは、CSMA方式の場合に、Contention windowやBackoff値を他のデータよりも小さく設定してもよい。
また、アクセス制御部33は、ハブからデータチャネルビーコン信号でデータチャネルをオフにする期間を指定した情報が通知された場合、指定された期間、データチャネルをオフにするよう制御する。当該情報として、前述したデータチャネルオフビット、データチャネルのオフを開始するビーコン番号の情報、もしくはデータチャネルオフ頻度情報などがある。データチャネルをオフにすることで、ノードは当該データチャネルでの信号の送信を行わない。また、信号の受信待ちも行わなくてもよい。また、RF部をスリープ状態に遷移させてもよい。
図5は、実施形態1に係るハブの第1の動作例のフローチャートである。本実施形態の動作は、制御チャネルで一定の周期でビーコン信号を送信し、データチャネルで一定の周期でビーコン信号を送信する。データチャネルでは、ビーコンインターバル内に割当ベースアクセス期間と、競合ベースアクセス期間と、インアクティブ期間が存在する。ハブは、制御チャネルおよびデータチャネルを選択的に切り換えて信号を送受信する。
ハブは、データチャネルのインアクティブ期間の開始において、使用チャネルをデータチャネルから制御チャネルに切り換える(S101)。ハブは、切り換えたインアクティブ期間において、制御チャネルで、報知信号であるビーコン信号を送信する(S102)。ハブは、制御チャネルビーコン信号の送信後、インアクティブ期間の終了までに、使用チャネルを制御チャネルからデータチャネルに切り換える(S103)。例えば、制御チャネルビーコン信号の送信直後に切り換えを行うことで、インアクティブ期間の終了までに、データチャネルに切り換えることができる。
図6は、実施形態1に係るハブの第2の動作例のフローチャートである。
ハブは、他のハブとのデータチャネル干渉など、何らかの条件に基づき、制御チャネルのサーチの必要性を判断する(S111)。ハブは、データチャネルの動作をオフにする期間の指定情報(データチャネルオフを開始するビーコン番号など)を含むビーコン信号を送信する(S112)。ハブは、ビーコン信号で指定した期間の間、当該データチャネル以外のチャネル、具体的には制御チャネルについて、チャネルサーチを行う(S113)。チャネルサーチで他のハブから制御チャネルで送信されるビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号を解析して、他のハブが使用しているデータチャネルを特定する(S114)。ハブは、特定したデータチャネル以外のチャネルの中から、変更先とするデータチャネルを決定する(S115)。
以上、実施形態1によれば、ハブはデータチャネルのインアクティブ期間で制御チャネルに移行し、制御チャネルのビーコン信号を送信し、インアクティブ期間の終了前にデータチャネルに戻る。よって、ノードの動作に影響を与えることなく、1つのRF部を用いても、データチャネルおよび制御チャネルの切り替えを効率的に行うことができ、ハブの消費電力を低減できる。
また、ハブは、データチャネルをオフにする期間(ビーコンインターバル、または、ビーコンインターバルおよびその直前のビーコン信号の送信期間を合わせた期間)をデータチャネルビーコン信号で通知し、指定した期間の間、データチャネルをオフにするため、その指定した期間の間、他ハブが使用しているチャネルについてのチャネルサーチを行うことができる。
このようにRF部1つにて、制御チャネルとデータチャネルの2チャネルを用いた運用が可能となり、ハブの消費電力を低減できる。
なお、本実施形態ではRF部が1つであることを前提としたが、制御チャネル用のRF部と、データチャネル用のRF部を用意し、一方のRF部を使用しているときは他方のRF部を省電力化するように、使用チャネルを切り換えることも可能である。
(実施形態2)
実施形態1では、ハブが1つのRF部にて、制御チャネルとデータチャネルの2チャネルのアクセス方式を実現する基本的な仕組みを説明した。
ボディエリアネットワークでは、人体に関連する情報をセンサで取得し、それを送受信するため、緊急を通知する緊急信号の送受信を考慮する必要がある。例えば、IEEE802.15.6では、ビーコンインターバルの中にEAP(Exclusive Access Phase)と呼ばれる緊急信号専用の送信期間を設けている。一方、実施形態1で述べたようなアクセス方式(割当ベースアクセス方式、競合ベースアクセス方式)の期間でも、緊急信号の送信が可能である。例えば割当ベースアクセス期間において、未使用なスロットを、ハブに接続しているノードは、緊急信号の送受信に用いてよいとしている。また、競合ベースアクセス期間では、スロット付きアロハ方式の場合、信号またはデータの種類等に応じて、送信確率等に差を設け、緊急信号を優先的に共有スロットで送信できる。
一方、実施形態1のように、ハブが、他のハブが使用している制御チャネルのサーチを行うために、任意の1ビーコンインターバル以上にわたり、データチャネルをオフした場合には、最悪1ビーコンインターバル以上、ノードは緊急信号の送信が遅延する。一般には、ビーコンインターバルは50msや100ms以上を想定しており、一方、緊急信号は、アプリケーションにも依存するが、数10ms以下での送信が必要である。
そこで、本実施形態では、緊急信号の発生を考慮したデータチャネルのオフの仕方を示す。
図7に本実施形態に係るハブのタイミング図を示す。図2と同様、図7の上側には、制御チャネルのタイミング図、下側にはデータチャネルのタイミング図が示される。
実施形態1と同様、他のハブとのデータチャネル干渉など、何らかの条件に基づき、ハブは、制御チャネルのサーチの必要性を判断する。この場合、ハブは、該当するビーコンインターバル1021の開始を規定するデータチャネルビーコン信号1023にて、割当ベースアクセス期間及びインアクティブ期間をデータチャネルオフとすることを通知するオフ通知情報(割り当て期間/インアクティブ期間オフ通知情報)を送信する。インアクティブ期間はもともと通信が行われない期間であることから、割当ベースアクセス期間のみデータチャネルオフとすることを通知するオフ通知情報(割り当て期間オフ通知情報)を送信してもよい。当該ビーコン信号を受信したノードは、オフ通知情報を確認することで、当該ビーコンインターバルでは、割当ベースアクセス期間とインアクティブ期間では、データチャネルはオフにされていることを把握する。ハブは、競合ベースアクセス期間以外では、すなわち、割当ベースアクセス期間とインアクティブ期間では、制御チャネルサーチを行う。なお、ハブはチャネルサーチのために、一時的に制御チャネルのビーコン信号の送信を省略し、その間の時間もサーチすることも考えられる。
ここで、上述のオフ通知情報を受けたノードは、該当ビーコン信号のビーコンインターバル1021内で緊急信号の送信要求が発生した場合は、データチャネルがオンである競合ベースアクセス期間を用いて、緊急信号の送信を行う。一方、緊急信号以外の信号の送信要求、または、接続要求があるノードは、ビーコンインターバル1021の次のビーコンインターバル1022以降で送信を行うことが望ましい。ただし、当該競合ベースアクセス期間で、当該送信要求または接続要求を送信することも許容してもよい。
ハブは、ビーコンインターバル1021において、競合ベースアクセス期間以外の期間の制御チャネルサーチが完了したので、次のビーコンインターバル1022では、その前のビーコンインターバルで競合ベースアクセス期間であった期間をデータチャネルオフとする。さらに、その前のインアクティブ期間であった期間をデータチャネルオンとし、かつその期間が競合ベースアクセス期間とされる旨(競合ベースアクセス方式が適用される旨)を指定する。これらの指定を、データチャネルのビーコン信号1024で行う。
この指定を行うための具体的な方法は、システムまたは仕様等に依存するが、図8に示すデータチャネルのビーコンフォーマットの例を用いる場合は、以下のようになる。
図8に示すように、データチャネルビーコン信号では、割当ベースアクセス期間と競合ベースアクセス期間、競合ベースアクセス期間とインアクティブ期間、それぞれの境界スロット番号を“CP Start slot”及び“Inactive Start slot”として通知する。そこで、競合ベースアクセス期間を変更する場合には、これらのフィールドを用いて通知を行う。具体的には、該当するビーコンインターバル1022での競合ベースアクセス期間の先頭タイミングを、その前のビーコンインターバル1021での競合ベースアクセス期間の終了タイミングに設定する。
この操作により、ビーコンインターバル1022では割当ベースアクセス期間の末尾が、その前のビーコンインターバル1021での競合ベースアクセス期間の長さだけ延長される。また、該当ビーコンインターバル1022内での競合ベースアクセス期間の長さは、その前のビーコンインターバル1021内のインアクティブ期間と同じになり、結果的に、インアクティブ期間は、“Inactive Start slot”の値に拘わらず、0になる。ただし、割当ベースアクセス期間の末尾の延長された期間は、実際にはどのノードにもスロットが割り当てられていないため、ハブはこの延長された期間(図でIAの文字が付された破線で示される区間)を、実質的なインアクティブ期間であるとみなして、データチャネルをオフにすることができる。そこで、ハブは、この期間、データチャネルをオフにし、制御チャネルサーチを行う。なお、ノードは、データチャネルがオフであることは認識していなくてもよい。
なお、図8のフレームフォーマットでは、データチャネルオフ情報(Dch Off Info.)が存在する。この例では、データチャネルオフ情報のビットを1にすることで、割当ベースアクセス期間のデータチャネルをオフにすることを意味するようにしてもよい。インアクティブ期間はもともとオフであるため、通知しない。なお、Lfはフレーム長を表す。
このようにすることで、ハブは、2つのビーコンインターバルにて、制御チャネルのサーチが完了し、隣接ハブから制御チャネルで受信するビーコン信号から、当該隣接ハブでの使用データチャネル情報などを取得し、自ノードの移動先のデータチャネルの選択等を行う。
ここで、競合ベースアクセス期間の開始タイミングをずらす場合に、元の競合ベースアクセス期間とインアクティブ期間の関係によって、競合ベースアクセス期間<インアクティブ期間の場合と、この逆の場合がある。競合ベースアクセス期間<インアクティブ期間の場合には、ずらした方が、競合ベースアクセス期間が長くなるため、問題がない。
一方、逆の場合、すなわち、競合ベースアクセス期間>インアクティブ期間の場合、次のビーコンインターバルでの競合ベースアクセス期間が短くなる。しなしながら、このビーコンインターバルでは、割当ベースアクセス期間でデータチャネルはオンであるので、緊急信号の送信は、割当ベースアクセス期間で行うことができる。また、上述したような、スロット共有により、未割当スロットを利用した緊急信号の送信も可能である。よって、競合ベースアクセス期間が短くなることの影響は抑えられる。
図9は、実施形態2に係るハブの動作例のフローチャートである。
ハブは、他のハブとのデータチャネル干渉など、何らかの条件のもと、制御チャネルのサーチの必要性を判断する(S201)。ハブは、ビーコンインターバル1021の開始を規定するデータチャネルビーコン信号1023にて、割当ベースアクセス期間及びインアクティブ期間(あるいは割当ベースアクセス期間)をデータチャネルオフとすることを通知するオフ通知情報を送信する(S202)。ハブは、競合ベースアクセス期間以外では、すなわち、割当ベースアクセス期間とインアクティブ期間では、制御チャネルサーチを行う(S203)。ハブは、ビーコンインターバル1021において、競合ベースアクセス期間以外の期間の制御チャネルサーチが完了したので、次のビーコンインターバル1022では、その前の競合ベースアクセス期間であった期間をデータチャネルオフとし、さらに、その前のインアクティブ期間であった期間をデータチャネルオンとし、かつその期間が競合ベースアクセス期間とされる旨(競合ベースアクセス方式が適用される旨)をビーコン信号1024で指定する(S204)。ハブは、ステップS204でデータチャネルオフとした期間、制御チャネルサーチを行う(S205)。以降の動作は、実施形態1で述べた第2の動作フローのステップS114以降と同様である。
実施形態2では、割当ベースアクセス期間のすべてを一度にデータチャネルオフにしたが、割当ベースアクセス期間を複数(例えば2つ)の期間に分割し、複数のビーコンインターバルに渡って1つずつ順番に各分割した期間をデータチャネルオフにするようにしてもよい。チャネルサーチに要する時間が長くなるが、割当ベースアクセス期間での割当スロットで送信できないノード数を分割数に応じて低減できるため、多数のノードで緊急信号が同時に発生した場合に、少なくとも一部の緊急信号についてはより確実に送信する可能性を高めることができる。
このように、実施形態2によれば、競合ベースアクセス期間は少なくとも常にデータチャネルをオンとすることで、ノードで突発的に発生する緊急信号を低遅延で送信する仕組みを保持しつつも、必要に応じて制御チャネルの1ビーコンインターバルにあたる期間の間、制御チャネルをサーチすることで、他ハブの運用状況を把握することが可能となる。
(実施形態3)
実施形態2では、ハブは、連続する2つのビーコンインターバルを用いることで、1ビーコンインターバル分の制御チャネルのサーチを行った。一方、本実施形態ではハブが、チャネルサーチの必要性を判断した後、1ビーコンインターバルにてサーチを終える方法について示す。
図10に本実施形態に係るハブのタイミング図を示す。本実施形態では、通常動作時にハブは、インアクティブ期間において制御チャネルでのビーコン信号の送信、及び制御チャネルサーチを行っていることを前提とする。
本実施形態では、上述した前提の元、ハブは、制御チャネルのサーチの必要性を判断した場合、該当するビーコンインターバル1032の開始を規定するデータチャネルビーコン信号1034にて、その前のビーコンインターバル1031で割当ベースアクセス期間および競合ベースアクセス期間であった期間を、データチャネルオフとすることを指定する。さらに、その前のビーコンインターバル1031でインアクティブ期間であった期間をデータチャネルオンとし、かつその期間が競合ベースアクセス期間とされる旨(競合ベースアクセス方式が適用される旨)を、当該ビーコン信号1034で指定する。この指定を行うための具体的な方法は、実施形態2と同様の手法を用いることができるため、詳細な説明は省略する。
ビーコンインターバル1032で緊急信号の送信要求がノードで発生した場合は、ビーコンインターバル1032内では緊急信号を送信せず、次のビーコンインターバルを待っても良いし、競合ベースアクセス期間において、スロット共有により(スロット付きアロハ方式等の場合)送信するようにしてもよい。例えば、前述したように、信号またはデータの種類等に応じて、送信確率またはキャリアセンス時間等に差を設けて送信する仕組みの場合に、緊急信号のときに、高い確率で送信することが期待できる。このため、これを利用して、ノードは、緊急信号の送信を試みてもよい。次のビーコンインターバルを待つか、スロット共有を利用するかは、遅延要求によって判断してもよい。具体的には、信号の種類、優先度または発生頻度に応じて、前者および後者のどちらの方法を利用するかを決定してもよい。
図11は、実施形態3に係るハブの動作例のフローチャートである。
ハブは、通常動作時、インアクティブ期間において制御チャネルでのビーコン信号の送信、及び制御チャネルサーチを行っている(S301)。ハブは、他のハブとのデータチャネル干渉など、何らかの条件のもと、制御チャネルのサーチの必要性を判断する(S302)。ハブは、制御チャネルのサーチの必要性を判断した場合、該当するビーコンインターバル1032の開始を規定するデータチャネルビーコン信号1034にて、その前のビーコンインターバル1031で割当ベースアクセス期間および競合ベースアクセス期間であった期間をデータチャネルオフとし、さらに、その前のビーコンインターバル1031でインアクティブ期間であった期間をデータチャネルオンとし、かつその期間が競合ベースアクセス期間とされる旨を指定する(S303)。ハブは、ステップS303でデータチャネルオフとした期間、制御チャネルサーチを行う(S304)。以降の動作は、実施形態1で述べた第2の動作フローのステップS114以降と同様である。
なお、上述した第1〜第3の実施形態の説明では、制御チャネルは1チャネルのみであり、その1チャネルを制御チャネルサーチする前提であったが、制御チャネルが複数チャネル存在しても構わない。この場合には、複数チャネル分のサーチが必要であれば、上記実施形態1〜3で説明した処理と同様の処理を、複数回行えばよい。
(実施形態4)
図12に実施形態4に係るハブが備える無線通信装置のブロック図を示す。
図12に示すハブは、図3に示した実施形態1に係る無線通信装置のMAC部30に、バッファ71、72を追加した構成を有する。送信部30と受信部32とにそれぞれバッファ71、72が接続されている。上位処理部40はバッファ71、72を介して送信処理部30および受信処理部32と入出力を行う。バッファ71、72は、たとえば任意の揮発性メモリまたは不揮発性メモリで構成できる。このように、バッファ71、72を備えることで、送信フレームおよび受信フレームをバッファ71、72に保持して、再送処理、フレーム種別等に応じたQoS制御、または上位処理部40への出力処理を容易に行うことができる。
このようにバッファを追加する構成は、ノードに対しても同様に実施できる。
図13に実施形態4に係るノードが備える無線通信装置のブロック図を示す。
図13に示すノードは、図4に示した実施形態1に係る無線通信装置のMAC部130に、バッファ171、172を追加した構成を有する。送信部130と受信部132とにそれぞれバッファ171、172が接続されている。上位処理部140はバッファ171、172を介して送信処理部130および受信処理部132と入出力を行う。バッファ171、172は、たとえば任意の揮発性メモリまたは不揮発性メモリで構成できる。このように、バッファ171、172を備えることで、送信データおよび受信データをバッファ171、172に保持して、再送処理、フレーム種別等に応じたQoS制御、または上位処理部140への出力処理を容易に行うことができる。
(実施形態5)
図14に実施形態5に係るハブが備える無線通信装置のブロック図を示す。
図14に示すハブは、図12に示した実施形態4におけるバッファ71、72、アクセス制御部33にバス73を接続し、バス73に上位インターフェース部74とプロセッサ部75を接続した形態を有する。MAC部30は、上位インターフェース部74において上位処理部40と接続されている。プロセッサ部75では、ファームウェアが動作する。ファームウェアの書き換えによって無線通信装置の機能変更を容易に行うことができる。アクセス制御部33およびチャネル制御部34の少なくとも一方の機能をプロセッサ部75で実現してもよい。
図15に実施形態5に係るノードが備える無線通信装置のブロック図を示す。
図15に示すノードは、図13に示した実施形態4におけるバッファ171、172、アクセス制御部133にバス173を接続し、バス173に上位インターフェース部174とプロセッサ部175を接続した形態を有する。MAC部130は、上位インターフェース部174において上位処理部140と接続されている。プロセッサ部175では、ファームウェアが動作する。ファームウェアの書き換えによって無線通信装置の機能変更を容易に行うことができる。アクセス制御部133およびチャネル制御部134の少なくとも一方の機能をプロセッサ部175で実現してもよい。
(実施形態6)
図16に実施形態6に係るハブが備える無線通信装置のブロック図を示す。
図16に示す無線通信装置は、図3に示した実施形態1に係るハブが備えるMAC部30にクロック生成部76を接続した形態を有する。クロック生成部76は、出力端子を介して外部のホスト(ここでは上位処理部40)に接続され、クロック生成部76により生成されたクロックは、MAC部30に与えられるとともに、外部のホストにも出力される。ホストをクロック生成部76から入力されるクロックによって動作させることにより、ホスト側と無線通信装置側を同期させて動作させることが可能となる。この例ではクロック生成部76は、MAC部の外側に配置されているが、MAC部の内部に設けてもよい。
図17に実施形態6に係るノードが備える無線通信装置のブロック図を示す。
図17に示す無線通信装置は、図4に示した実施形態1に係るノードにおけるMAC部130にクロック生成部176を接続した形態を有する。クロック生成部176は、出力端子を介して外部のホスト(ここでは上位処理部140)に接続され、クロック生成部176により生成されたクロックは、MAC部130に与えられるとともに、外部のホストにも出力される。ホストをクロック生成部176から入力されるクロックによって動作させることにより、ホスト側と無線通信装置側を同期させて動作させることが可能となる。この例ではクロック生成部176は、MAC部の外側に配置されているが、MAC部の内部に設けてもよい。
(実施形態7)
図18Aは、無線通信端末(ノードまたはハブ)の全体構成例を示したものである。この構成例は一例であり、本実施形態はこれに限定されるものではない。ノードまたはハブは、1つまたは複数のアンテナ1〜n(nは1以上の整数)と、無線LANモジュール148と、ホストシステム149を備える。無線LANモジュール148は、第1〜第2のいずれかの実施形態に係る無線通信装置に対応する。無線LANモジュール148は、ホスト・インターフェースを備え、ホスト・インターフェースで、ホストシステム149と接続される。接続ケーブルを介してホストシステム149と接続される他、ホストシステム149と直接接続されてもよい。また、無線LANモジュール148が基板にはんだ等で実装され、基板の配線を介してホストシステム149と接続される構成も可能である。ホストシステム149は、任意の通信プロトコルに従って、無線LANモジュール148およびアンテナ1〜nを用いて、外部の装置と通信を行う。通信プロトコルは、TCP/IPと、それより上位の層のプロトコルとを含んでもよい。または、TCP/IPは無線LANモジュール148に搭載し、ホストシステム149は、それより上位層のプロトコルのみを実行してもよい。この場合、ホストシステム149の構成を簡単化できる。本端末は、例えば、移動体端末、TV、デジタルカメラ、ウェアラブルデバイス、タブレット、スマートフォン、ゲーム装置、ネットワークストレージ装置、モニタ、デジタルオーディオプレーヤ、Webカメラ、ビデオカメラ、プロジェクト、ナビゲーションシステム、外部アダプタ、内部アダプタ、セットトップボックス、ゲートウェイ、プリンタサーバ、モバイルアクセスポイント、ルータ、エンタープライズ/サービスプロバイダアクセスポイント、ポータブル装置、ハンドヘルド装置等でもよい。
図18Bは、無線LANモジュールのハードウェア構成例を示す。この構成は、無線通信装置が端末(ノードまたはハブ)のいずれに搭載される場合にも適用可能である。つまり、図3または図4に示した無線通信装置の具体的な構成の一例として適用できる。この構成例では、アンテナは1本のみであるが、2本以上のアンテナを備えていてもよい。この場合、各アンテナに対応して、送信系統(216、222〜225)、受信系統(232〜235)、PLL242、水晶発振器243およびスイッチ245のセットが複数配置され、各セットがそれぞれ制御回路212に接続されてもよい。
無線LANモジュール(無線通信装置)は、ベースバンドIC(Integrated Circuit)211と、RF(Radio Frequency)IC221と、バラン225と、スイッチ245と、アンテナ247とを備える。
ベースバンドIC211は、ベースバンド回路(制御回路)212、メモリ213、ホスト・インターフェース214、CPU215、DAC(Digital to Analog Conveter)216、およびADC(Analog to Digital Converter)217を備える。
ベースバンドIC211とRF IC221は同じ基板上に形成されてもよい。また、ベースバンドIC211とRF IC221は1チップで構成されてもよい。DAC216およびADC217の両方またはいずれか一方が、RF IC221に配置されてもよいし、別のICに配置されてもよい。またメモリ213およびCPU215の両方またはいずれか一方が、ベースバンドICとは別のICに配置されてもよい。
メモリ213は、ホストシステムとの間で受け渡しするデータを格納する。またメモリ213は、端末またはアクセスポイントに通知する情報、または端末またはアクセスポイントから通知された情報、またはこれらの両方を格納する。また、メモリ213は、CPU215の実行に必要なプログラムを記憶し、CPU215がプログラムを実行する際の作業領域として利用されてもよい。メモリ213はSRAM、DRAM等の揮発性メモリでもよいし、NAND、MRAM等の不揮発メモリでもよい。
ホスト・インターフェース214は、ホストシステムと接続するためのインターフェースである。インターフェースは、UART、SPI、SDIO、USB、PCI Expressなど何でも良い。
CPU215は、プログラムを実行することによりベースバンド回路212を制御するプロセッサである。ベースバンド回路212は、主にMAC層の処理および物理層の処理を行う。ベースバンド回路212、CPU215またはこれらの両方は、通信を制御する通信制御装置、または通信を制御する制御部に対応する。
ベースバンド回路212およびCPU215の少なくとも一方は、クロックを生成するクロック生成部を含み、当該クロック生成部で生成するクロックにより、内部時間を管理してもよい。
ベースバンド回路212は、送信するフレームに、物理層の処理として、物理ヘッダの付加、符号化、暗号化、変調処理(MIMO変調を含んでもよい)など行い、例えば2種類のデジタルベースバンド信号(以下、デジタルI信号とデジタルQ信号)を生成する。
DAC216は、ベースバンド回路212から入力される信号をDA変換する。より詳細には、DAC216はデジタルI信号をアナログのI信号に変換し、デジタルQ信号をアナログのQ信号に変換する。なお、直交変調せずに一系統の信号のままで送信する場合もありうる。複数のアンテナを備え、一系統または複数系統の送信信号をアンテナの数だけ振り分けて送信する場合には、アンテナの数に応じた数のDAC等を設けてもよい。
RF IC221は、一例としてRFアナログICあるいは高周波IC、あるいはこれらの両方である。RF IC221は、フィルタ222、ミキサ223、プリアンプ(PA)224、PLL(Phase Locked Loop:位相同期回路)242、低雑音増幅器(LNA)、バラン235、ミキサ233、およびフィルタ232を備える。これらの要素のいくつかが、ベースバンドIC211または別のIC上に配置されてもよい。フィルタ222、232は、帯域通過フィルタでも、低域通過フィルタでもよい。
フィルタ222は、DAC216から入力されるアナログI信号およびアナログQ信号のそれぞれから所望帯域の信号を抽出する。PLL242は、水晶発振器243から入力される発振信号を用い、発振信号を分周または逓倍またはこれらの両方を行うことで、入力信号の位相に同期した、一定周波数の信号を生成する。なお、PLL242は、VCO(Voltage Controlled Oscillator)を備え、水晶発振器243から入力される発振信号に基づき、VCOを利用してフィードバック制御を行うことで、当該一定周波数の信号を得る。生成した一定周波数の信号は、ミキサ223およびミキサ233に入力される。PLL242は、一定周波数の信号を生成する発信装置の一例に相当する。
ミキサ223は、フィルタ222を通過したアナログI信号およびアナログQ信号を、PLL242から供給される一定周波数の信号を利用して、無線周波数にアップコンバートする。プリアンプ(PA)は、ミキサ223で生成された無線周波数のアナログI信号およびアナログQ信号を、所望の出力電力まで増幅する。バラン225は、平衡信号(差動信号)を不平衡信号(シングルエンド信号)に変換するための変換器である。RF IC221では平衡信号が扱われるが、RF IC221の出力からアンテナ247までは不平衡信号が扱われるため、バラン225でこれらの信号変換を行う。
スイッチ245は、送信時は、送信側のバラン225に接続され、受信時は、受信側のバラン234またはRF IC221に接続される。スイッチ245の制御はベースバンドIC211またはRF IC221により行われてもよいし、スイッチ245を制御する別の回路が存在し、当該回路からスイッチ245の制御を行ってもよい。
プリアンプ224で増幅された無線周波数のアナログI信号およびアナログQ信号は、バラン225で平衡−不平衡変換された後、アンテナ247から空間に電波として放射される。
アンテナ247は、チップアンテナでもよいし、プリント基板上に配線により形成したアンテナでもよいし、線状の導体素子を利用して形成したアンテナでもよい。
RF IC221におけるLNA234は、アンテナ247からスイッチ245を介して受信した信号を、雑音を低く抑えたまま、復調可能なレベルまで増幅する。バラン235は、低雑音増幅器(LNA)234で増幅された信号を、不平衡−平衡変換する。ミキサ233は、バラン235で平衡信号に変換された受信信号を、PLL242から入力される一定周波数の信号を用いてベースバンドにダウンコンバートする。より詳細には、ミキサ233は、PLL242から入力される一定周波数の信号に基づき、互いに90°位相のずれた搬送波を生成する手段を有し、バラン235で変換された受信信号を、互いに90°位相のずれた搬送波により直交復調して、受信信号と同位相のI(In−phase)信号と、これより90°位相が遅れたQ(Quad−phase)信号とを生成する。フィルタ232は、これらI信号とQ信号から所望周波数成分の信号を抽出する。フィルタ232で抽出されたI信号およびQ信号は、ゲインが調整された後に、RF IC221から出力される。
ベースバンドIC211におけるADC217は、RF IC221からの入力信号をAD変換する。より詳細には、ADC217はI信号をデジタルI信号に変換し、Q信号をデジタルQ信号に変換する。なお、直交復調せずに一系統の信号だけを受信する場合もあり得る。
複数のアンテナが設けられる場合には、アンテナの数に応じた数のADCを設けてもよい。ベースバンド回路212は、デジタルI信号およびデジタルQ信号に基づき、復調処理、誤り訂正符号処理、物理ヘッダの処理など、物理層の処理(MIMO復調を含んでもよい)等を行い、フレームを得る。ベースバンド回路212は、フレームに対してMAC層の処理を行う。なお、ベースバンド回路212は、TCP/IPを実装している場合は、TCP/IPの処理を行う構成も可能である。
上述した各部の処理の詳細は、図3および図4の説明から自明であるため、重複する説明は省略する。
(実施形態8)
図19(A)および図19(B)は、それぞれ実施形態8に係る無線通信端末(無線機器)の斜視図である。図19(A)の無線機器はノートPC301であり、図19(B)の無線機器は移動体端末321である。それぞれ、端末(基地局および子局のいずれとして動作してもよい)の一形態に対応する。ノートPC301および移動体端末321は、それぞれ無線通信装置305、315を搭載している。無線通信装置305、315として、これまで説明してきた無線通信装置を用いることができる。無線通信装置を搭載する無線機器は、ノートPCや移動体端末に限定されない。例えば、TV、デジタルカメラ、ウェアラブルデバイス、タブレット、スマートフォン等にも搭載可能である。
また、無線通信装置は、メモリーカードにも搭載可能である。当該無線通信装置をメモリーカードに搭載した例を図20に示す。メモリーカード331は、無線通信装置355と、メモリーカード本体332とを含む。メモリーカード331は、外部の装置との無線通信のために無線通信装置335を利用する。なお、図20では、メモリーカード331内の他の要素(例えばメモリ等)の記載は省略している。
(実施形態9)
実施形態9では、上述したいずれかの実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、バス、プロセッサ部、及び外部インターフェース部を備える。プロセッサ部及び外部インターフェース部は、バスを介してバッファと接続される。プロセッサ部ではファームウェアが動作する。このように、ファームウェアを無線通信装置に含める構成とすることにより、ファームウェアの書き換えによって無線通信装置の機能の変更を容易に行うことが可能となる。
(実施形態10)
実施形態10では、上述したいずれかの実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、クロック生成部を備える。クロック生成部は、クロックを生成して出力端子より無線通信装置の外部にクロックを出力する。このように、無線通信装置内部で生成されたクロックを外部に出力し、外部に出力されたクロックによってホスト側を動作させることにより、ホスト側と無線通信装置側とを同期させて動作させることが可能となる。
(実施形態11)
実施形態11では、上述したいずれかの実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、電源部、電源制御部、及び無線電力給電部を含む。電源制御部は、電源部と無線電力給電部とに接続され、無線通信装置に供給する電源を選択する制御を行う。このように、電源を無線通信装置に備える構成とすることにより、電源を制御した低消費電力化動作が可能となる。
(実施形態12)
実施形態12では、上述したいずれかの実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、SIMカードを含む。SIMカードは、例えば、無線通信装置におけるMAC部53、または、制御部212等と接続される。このように、SIMカードを無線通信装置に備える構成とすることにより、容易に認証処理を行うことが可能となる。
(実施形態13)
実施形態13では、上述したいずれかの実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、動画像圧縮/伸長部を含む。動画像圧縮/伸長部は、バスと接続される。このように、動画像圧縮/伸長部を無線通信装置に備える構成とすることにより、圧縮した動画像の伝送と受信した圧縮動画像の伸長とを容易に行うことが可能となる。
(実施形態14)
実施形態14では、上述したいずれかの実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、LED部を含む。LED部は、例えば、無線通信装置におけるMAC部53、送信処理回路213、受信処理回路214、または制御回路212等と接続される。このように、LED部を無線通信装置に備える構成とすることにより、無線通信装置の動作状態を、ユーザに容易に通知することが可能となる。
(実施形態15)
実施形態15では、上述したいずれかの実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、バイブレータ部を含む。バイブレータ部は、例えば、無線通信装置におけるMAC部53、送信処理回路213、受信処理回路214、または制御回路212等と接続される。このように、バイブレータ部を無線通信装置に備える構成とすることにより、無線通信装置の動作状態を、ユーザに容易に通知することが可能となる。
(実施形態16)
実施形態16では、上述した実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、ディスプレイを含む。ディスプレイは、図示しないバスを介して、無線通信装置の制御部に接続されてもよい。このようにディスプレイを備える構成とし、無線通信装置の動作状態をディスプレイに表示することで、無線通信装置の動作状態をユーザに容易に通知することが可能となる。
(実施形態17)
図21は、実施形態17に係る無線通信システムの全体構成を示す。この無線通信システムは、ボディエリアネットワークの例である。無線通信システムは、ノード401、402を含む複数のノードと、ハブ451とを含む。各ノードおよびハブは人体に装着され、各ノードはハブ451と無線通信を行う。人体に装着とは、人体に直接接触する形態、服の上から装着する形態、首からかけた紐に設ける形態、ポケットの収容する形態など、人体に近接した位置に配置するあらゆる場合を含んでよい。ハブ451は、一例として、スマートフォンや携帯電話、タブレット、ノート型PCなどの端末である。
ノード401は、生体センサ411と無線通信装置412を備える。生体センサ411として、例えば、体温、血圧、脈拍、心電、心拍、血中酸素濃度、尿糖、または血糖等をセンシングするセンサを用いることができる。ただし、これら以外の生体データをセンシングするセンサを用いてもかまわない。無線通信装置412は、これまで述べた実施形態のいずれかの無線通信装置である。無線通信装置412は、ハブ451の無線通信装置453と無線通信を行う。無線通信装置412は、生体センサ411でセンシングされた生体データ(センシング情報)を、ハブ451の無線通信装置453に無線送信する。ノード401はタグ状の装置として構成されてもよい。
ノード402は、生体センサ421と無線通信装置422を備える。生体センサ421と無線通信装置422は、ノード401の生体センサ411と無線通信装置412と同様であるため、説明を省略する。
ハブ451は、通信装置452と無線通信装置453とを備える。無線通信装置453は、各ノードの無線通信装置と無線通信を行う。無線通信装置453は、これまで述べた実施形態のいずれかの無線通信装置でもよいし、ノードの無線通信装置と通信可能であれば、これまで述べた実施形態とは別の無線通信装置でもよい。通信装置452は、有線または無線によりネットワーク471と接続される。ネットワーク471は、インターネットや無線LAN等のネットワークでもよいし、有線ネットワークと無線ネットワークとのハイブリッドネットワークでもよい。通信装置452は、無線通信装置453により各ノードから収集されたデータを、ネットワーク471上の装置に送信する。無線通信装置453から通信装置へのデータの受け渡しは、CPUやメモリ、補助記憶装置等を介して、行われてもよい。ネットワーク471上の装置は、具体的に、データを保存するサーバ装置でもよいし、データ解析を行うサーバ装置でもよいし、その他のサーバ装置でもよい。ハブ451も、ノード401、402と同様に生体センサを搭載してもよい。この場合、ハブ451は、当該生体センサで取得したデータも、通信装置452を介してネットワーク471上の装置に送信する。ハブ451にSDカード等のメモリーカードを挿入するインターフェースを搭載し、生体センサで取得したデータまたは各ノードから取得したデータを、メモリーカードに保存してもよい。また、ハブ451に、ユーザが各種指示を入力するユーザ入力部、およびデータ等を画像表示する表示部を搭載してもよい。
図22は、図21に示したノード401またはノード402のハードウェア構成例を示したブロック図である。CPU512、メモリ513、補助記憶装置516、無線通信装置514、および生体センサ515がバス511に接続されている。ここでは1つのバスに各部512〜516が接続されているが、チップセット等を介して複数のバスを設け、各部512〜516が複数のバスに分かれて接続されてもよい。無線通信装置514は、図21の無線通信装置412、422に対応し、生体センサ515は、図21の生体センサ411、421に対応する。CPU512は、無線通信装置514および生体センサ514を制御する。補助記憶装置516は、SSD、ハードディスク等のデータを永続的に記憶する装置である。補助記憶装置516は、CPU512が実行するプログラムを格納している。また、補助記憶装置516は、生体センサ515により取得されたデータを格納してもよい。CPU512は、補助記憶装置516からプログラムを読み出して、メモリ513に展開して実行する。メモリ513は、DRAM等の揮発性メモリでもよいし、MRAM等の不揮発メモリでもよい。CPU512は、生体センサ515を駆動し、生体センサ515により取得されたデータをメモリ513または補助記憶装置516に格納し、当該データを、無線通信装置514を介してハブに送信する。CPU512は、MAC層より上位の通信プロトコルやアプリケーション層の処理を実行してもよい。
図23は、図21に示したハブ451のハードウェア構成例を示したブロック図である。CPU612、メモリ613、補助記憶装置616、通信装置614、無線通信装置615、入力部616および表示部617が、バス611に接続されている。ここでは1つのバスに各部612〜617が接続されているが、チップセット等を介して複数のバスを設け、各部612〜617が複数のバスに分かれて接続されてもよい。生体センサまたはメモリカードインタフェースが、さらにバス611に接続されてもよい。入力部616は、各種指示の入力をユーザから受けて、入力された指示の信号をCPU612に出力する。表示部617は、CPU612により指示されたデータ等を画像表示する。通信装置614および無線通信装置615は、図21のハブが備える通信装置452および無線通信装置453にそれぞれ対応する。CPU612は、無線通信装置615および通信装置614を制御する。補助記憶装置616は、SSD、ハードディスク等のデータを永続的に記憶する装置である。補助記憶装置616は、CPU612が実行するプログラムを格納しており、また、各ノードから受信したデータを格納してもよい。CPU612は、補助記憶装置616からプログラムを読み出して、メモリ613に展開して実行する。メモリ613は、DRAM等の揮発性メモリでもよいし、MRAM等の不揮発メモリでもよい。CPU612は、無線通信装置615で各ノードから受信したデータをメモリ613または補助記憶装置616に格納し、当該データを、通信装置614を介してネットワーク471に送信する。CPU612は、MAC層より上位の通信プロトコルやアプリケーション層の処理を実行してもよい。
本実施形態で用いられる用語は、広く解釈されるべきである。例えば用語“プロセッサ”は、汎用目的プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態マシンなどを包含してもよい。状況によって、“プロセッサ”は、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラム可能論理回路(PLD)などを指してもよい。“プロセッサ”は、複数のマイクロプロセッサのような処理装置の組み合わせ、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサを指してもよい。
別の例として、用語“メモリ”は、電子情報を格納可能な任意の電子部品を包含してもよい。“メモリ”は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、フラッシュメモリ、磁気または光学データストレージを指してもよく、これらはプロセッサによって読み出し可能である。プロセッサがメモリに対して情報を読み出しまたは書き込みまたはこれらの両方を行うならば、メモリはプロセッサと電気的に通信すると言うことができる。メモリは、プロセッサに統合されてもよく、この場合も、メモリは、プロセッサと電気的に通信していると言うことができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
100:無線ネットワークシステム
11:ハブ
20〜22:ノード
10、110:アンテナ
20、120:送受信部
21、121:送信部
22、122:受信部
30、130:MAC部
31、131:送信処理部
32、132:受信処理部
33、133:アクセス制御部
34、134:チャネル制御部
40、140:上位処理部
71、72、171、172:バッファ
73、173:バス
74、174:上位インターフェース部
75、175:プロセッサ部
76、176:クロック生成部
211:ベースバンド部
221:RF部
50:アンテナ
212:制御回路
213:送信処理回路
214:受信処理回路
215、216:DA変換回路
217、218:AD変換回路
231、232:IC
301:ノートPC
321:移動体端末
305、315:無線通信装置
331:メモリーカード
332:メモリーカード本体
355:無線通信装置
401、402:ノード
451:ハブ
471:ネットワーク
511、611:バス
512、612:CPU
513、613:メモリ
514、615:無線通信装置
515:生体センサ
516、616:補助記憶装置
614:通信装置

Claims (15)

  1. 第1チャネルおよび第2チャネルを選択的に切り換え、RF集積回路を介して、前記第1チャネルで第1の周期で第1報知信号を送信し、前記第2チャネルで第2の周期で第2報知信号を送信するよう制御するベースバンド集積回路を備え、
    前記第2チャネルでは、前記第2報知信号の送信タイミング間に、信号の送受信が可能な第1期間と、信号の送受信が行われない第2期間が設定され、
    前記ベースバンド集積回路は、前記第2期間において使用チャネルを前記第2チャネルから前記第1チャネルに切り換え、前記RF集積回路を介して、前記第2期間の間に前記第1チャネルで前記第1報知信号を送信し、前記第2期間の終了までに前記使用チャネルを前記第1チャネルから前記第2チャネルに切り換えるよう制御する
    無線通信用集積回路。
  2. 前記第2期間の長さは、前記第2チャネルを前記第1チャネルに切り換えるために要する時間と、前記第1チャネルで前記第1報知信号を送信するのに要する時間と、前記第2チャネルを第1チャネルに切り換えるために要する時間とを合計した時間以上の長さを有する
    請求項1に記載の無線通信用集積回路。
  3. 前記ベースバンド集積回路は、前記第2チャネルの動作をオフにする期間の指定情報を含む前記第2報知信号を送信し、前記第2報知信号で指定した前記期間の間、前記第2チャネルとは異なるチャネルのチャネルサーチを行う
    請求項1または2に記載の無線通信用集積回路。
  4. 前記指定情報は、前記指定情報を含む前記第2報知信号の送信後から次に送信するべき第2報知信号の送信開始タイミングより前までの期間を特定する情報である
    請求項3に記載の無線通信用集積回路。
  5. 前記指定情報は、前記指定情報を含む前記第2報知信号の送信後に送信される第2報知信号の送信開始タイミングから、さらにその後に送信される第2報知信号の送信開始タイミング前までの期間を特定する情報である
    請求項3に記載の無線通信用集積回路。
  6. 前記第2報知信号の送信開始タイミングまたは送信終了タイミング後から、次に送信する第2報知信号の送信開始タイミング前までを単位期間として、前記単位期間の単位で前記チャネルサーチを行う場合に、
    前記指定情報は、前記チャネルサーチを行う前記単位期間の頻度に関する情報を含む
    請求項3に記載の無線通信用集積回路。
  7. 前記ベースバンド集積回路は、
    前記第2報知信号の送信開始タイミングまたは送信終了タイミング後から、次に送信する前記第2報知信号の送信開始タイミング前の間を単位区間として、
    第1の単位区間における前記第1期間の一部の期間である第3期間の間、前記第2チャネルの動作をオフにすることの指定情報を含む前記第2報知信号を前記第1の単位区間の開始以前に送信し、前記第3期間の間、前記チャネルサーチを行い、
    前記第1の単位区間より後の第2の単位区間における前記第1期間のうち、前記第3期間と異なる第4期間の間、前記第2チャネルの動作をオフにすることの指定情報を含む前記第2報知信号を、前記第2の単位区間の開始以前に送信し、前記第4期間の間、前記チャネルサーチを行う
    請求項3に記載の無線通信用集積回路。
  8. 前記ベースバンド集積回路は、前記第1期間では、予め割り当てたスロットを用いて他の無線通信装置と通信を行う割当ベースアクセス方式の通信を行う
    請求項1ないし7のいずれか一項に記載の無線通信用集積回路。
  9. 前記第2報知信号の送信開始タイミングまたは送信終了タイミング後から、次に送信する前記第2報知信号の送信開始タイミング前までの間を単位区間として、
    前記第1期間は、予め割り当てたスロットを用いて他の無線通信装置と通信を行う割当ベースアクセス方式で通信を行う第5期間と、競合ベースアクセス方式で前記他の無線通信装置と通信を行う第6期間とを含み、
    前記ベースバンド集積回路は、第1の単位区間の前記第1期間における前記第5期間の間、前記第2チャネルの動作をオフにすることの指定情報を含む前記第2報知信号を前記第1の単位区間の開始以前に送信し、前記第5期間の間、前記チャネルサーチを行い、
    前記第1の単位区間より後の第2の単位区間における前記第1期間の間前記割当ベースアクセス方式が適用され、
    前記ベースバンド集積回路は、前記第2期間の間、前記競合ベースアクセス方式が適用されるとの変更の指定情報を含む前記第2報知信号を、前記第2の単位区間の開始以前に送信し、前記第2の単位区間において、前記第6期間と同じ位置の期間の間、前記チャネルサーチを行う
    請求項3に記載の無線通信用集積回路。
  10. 前記第2報知信号の送信開始タイミングまたは送信終了タイミング後から、次に送信する前記第2報知信号の送信開始タイミング前までの間を単位区間とし、
    前記ベースバンド集積回路は、第1の単位区間における前記第2期間の間、前記チャネルサーチを行い、
    前記ベースバンド集積回路は、前記第1の単位区間より後の第2の単位区間における前記第1期間の間、前記第2チャネルの動作をオフにし、前記第2期間の間、競合ベースアクセス方式の通信を行うとの変更の指定情報を含む前記第2報知信号を前記第2の単位区間の開始以前に送信し、前記第1期間の間、前記チャネルサーチを行う
    請求項3に記載の無線通信用集積回路。
  11. 前記ベースバンド集積回路は、前記チャネルサーチにより、他の無線通信装置が前記第1報知信号の送信に使用しているチャネルを特定し、特定したチャネルで受信した第1報知信号を解析することにより、前記他の無線通信装置が前記第2報知信号の送信に使用している前記第2チャネルを識別する
    請求項3、5、6、7、9、10に記載の無線通信用集積回路。
  12. 前記第1チャネルは、制御チャネルであり、前記第2チャネルはデータチャネルである
    請求項1ないし11のいずれか一項に記載の無線通信用集積回路。
  13. 前記RF集積回路
    をさらに備えた請求項1ないし12のいずれか一項に記載の無線通信用集積回路。
  14. 少なくとも1つのアンテナと、
    前記アンテナに接続され、信号を送受信する無線通信部と、
    第1チャネルおよび第2チャネルを選択的に切り換え、前記無線通信部を介して、前記第1チャネルで第1の周期で第1報知信号を送信し、前記第2チャネルで第2の周期で第2報知信号を送信するよう制御する制御部を備え、
    前記第2チャネルでは、前記第2報知信号の送信タイミング間に、信号の送受信が可能な第1期間と、信号の送受信が行われない第2期間が設定され、
    前記制御部は、前記第2期間において使用チャネルを前記第2チャネルから前記第1チャネルに切り換え、前記第2期間の間に、前記無線通信部を介して前記第1チャネルで前記第1報知信号を送信し、前記第2期間の終了までに前記使用チャネルを前記第1チャネルから前記第2チャネルに切り換えるよう制御する
    無線通信端末。
  15. 無線通信端末による無線通信方法であって、
    第1チャネルおよび第2チャネルを選択的に切り換えるステップと、
    前記第1チャネルで第1の周期で第1報知信号を送信するステップと、
    前記第2チャネルで第2の周期で第2報知信号を送信するステップと、
    前記第2チャネルでは、前記第2報知信号の送信タイミング間に、信号の送受信が可能な第1期間と、信号の送受信が行われない第2期間が設定されており、前記第2期間において使用チャネルを前記第2チャネルから前記第1チャネルに切り換えるステップと、
    前記第2期間の間に、前記第1チャネルで前記第1報知信号を送信するステップと、
    前記第1報知信号を送信後、前記第2期間の終了までに前記使用チャネルを前記第1チャネルから前記第2チャネルに切り換えるステップと
    を備えた無線通信方法。
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