この発明は、例えば車載のナビゲーション装置に適用される地図表示装置に関し、特にHOVレーン(High Occupancy Vehicle Lane)情報を含む地図情報を使用して地図を表示する技術に関する。
従来の車載ナビゲーション装置は、表示装置に表示された電子地図(以下、単に「地図」という)上に自車の現在位置を重ねて表示する。また、自車の現在位置から目的地に至る経路を探索し、推奨経路を地図上に表示する。さらに、記録媒体から読み出した地図情報に基づき奨励経路の誘導案内を実施する。
ところで、車両の進入が規制される道路として、例えば、主に北米の大都市に見られる道路システムで採用されているカープールレーン(Car Pool Lane)などが知られている。カープールレーンは、HOVレーンとも呼ばれ、複数人が乗っている車両のみが走行を許可されるレーンであり、ハイウエイに併設されるレーン、インターチェンジをショートカットするレーンなどが知られている。このカープールレーンを採用する道路システムは、カープールレーンを走行すれば短時間で目的地に到着できるという優遇措置をユーザに与えることにより、1台の車両に複数人が搭乗することを奨励し、以て、全体としての交通量を減らして交通渋滞を緩和しようとするものである。
このようなカープールレーンに関連する技術として、特許文献1は、他の車線との間の相互の進入および離脱が制限されている車線を効率よく走行することができるナビゲーション装置を開示している。このナビゲーション装置は、カープールレーンを備えた高速道路における進入/離脱ポイントに関する道路情報を含んだ地図データがDVDから読み出されてデータバッファに格納される。経路探索処理部は、データバッファに格納された地図データを用いて、カープールレーンの使用の可否を考慮した経路探索処理を行う。カープールレーンを使用した経路誘導を行う場合に、カープールレーン案内部は、進路を変更すべき進入/離脱ポイントが自車位置から所定距離以内に接近したタイミングで画像および音声により所定のレーン変更案内を行う。
また、特許文献2は、車両側の条件を考慮した経路探索を簡単な操作で行うことができる経路探索装置を開示している。この経路探索装置は、ノードおよび道路リンクにより定義された地図データを取得する地図データ取得部と、この地図データ取得部で取得された地図データに含まれる、車両側の条件によって通行の可否が決まる特定道路(例えばHOVレーン)に対応する道路リンクを考慮して目的地までの経路を車両側の条件が設定される前に探索する経路探索部と、この経路探索部で探索された経路を出力する出力部を備えている。
特開2001−183159号公報
特開2005−83758号公報
しかしながら、上述した特許文献1または特許文献2などに開示された従来の技術においては、HOVレーンに関する情報を地図上に表示するということは行われておらず、ユーザは、画面に表示された地図を見ても、HOVレーンが存在するかどうか、および、その位置を視覚的に認識することが難しいという問題がある。
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その課題は、ユーザが画面に表示された地図上のHOVレーンを視覚的に容易に認識できる地図表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明に係る地図表示装置は、地図データを取得する地図データ取得部と、地図データ取得部で取得された地図データに含まれる道路を規定するリンクデータに、HOVレーンが存在する旨を表すHOVレーン情報が含まれるかどうかを判断するHOVレーン判断部と、HOVレーン判断部でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される道路上にHOVレーンを表すシンボルを重畳した表示データを生成する表示処理部と、表示処理部で生成された表示データに基づき地図を表示する表示装置を備えている。
この発明に係る地図表示装置によれば、ユーザは、画面に表示された地図上でHOVレーンの存否およびその場所を視覚的に容易に把握することができるので、HOVレーンを容易に使用することができる。
この発明の実施の形態1に係る地図表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態1に係る地図表示装置の制御装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
この発明の実施の形態1に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態1に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態2に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態2に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態3に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態3に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態4に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態4に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態5に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態5に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態6に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態6に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態7に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態7に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態8に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態8に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態1〜実施の形態8の変形例に係る地図表示装置の動作を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、この発明の実施の形態に係る地図表示装置がナビゲーション装置に適用される場合について説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る地図表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。このナビゲーション装置は、入力装置1、GPS(Global Positioning System)受信機2、距離センサ3、方位センサ4、地図データ記憶装置5、表示装置6および制御装置7を備えている。
入力装置1は、例えば、表示装置6の画面上に載置されたタッチパネルから構成されている。この入力装置1は、例えば、経路探索のための出発地、目的地または経由地などを設定したり、ユーザが各種指示をナビゲーション装置に与えたりするために使用される。この入力装置1から入力された情報は、操作信号として制御装置7に送られる。
GPS受信機2は、GPS衛星から受信されたGPS信号に基づき車両の現在位置を検出する。このGPS受信機2で検出された車両の現在位置は、現在位置信号として制御装置7に送られる。距離センサ3は、車両の移動距離を検出する。この距離センサ3で検出された移動距離は、距離信号として制御装置7に送られる。方位センサ4は、車両が向いている方位を検出する。この方位センサ4で検出された方位は、方位信号として制御装置7に送られる。
地図データ記憶装置5は、例えばHDD(Hard Disk Drive)装置から構成されており、道路を規定するリンクデータおよびノードデータなどといったデジタル化された地図データの他に、ナビゲーション機能を実現するための種々のデータを記憶している。リンクデータには、当該リンクデータによって示される道路リンクにHOVレーンが存在する場合は、HOVレーンが存在する旨を表すHOVレーン情報(例えば、HOV車線位置、HOV時間規制などといった情報)が含まれる。この地図データ記憶装置5に記憶されているデータは、制御装置7によって読み出される。なお、地図データ記憶装置5としては、HDDに限らず、装着されたDVD(Digital Versatile Disk)またはCD(Compact Disc)からデータを読み出すドライブ装置、さらには、半導体メモリデバイスなどの各種の記憶装置によって構成することもできる。
表示装置6は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)から構成されており、制御装置7から送られてくる映像信号に従って、地図、経路、自車位置マークおよび種々の案内情報などを画面に表示する。
制御装置7は、詳細は後述するが、地図の表示処理、経路探索処理または経路案内処理などを実行するとともに、ナビゲーション装置の全体を制御する。この制御装置7は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、表示制御部14および入出力制御装置15を備えている。
CPU11は、RAM13をワークメモリとして使用し、ROM12から読み出したプログラムにしたがって動作することにより、経路探索および案内点抽出などといった種々の処理を実行する。ROM12は、CPU11によって読み出されて種々の処理を実行するためのプログラムおよびデータを格納している。RAM13は、上述したようにCPU11のワークメモリとして使用され、演算処理中のデータ(例えば展開された地図データなど)を一時的に格納する。
表示制御部14は、表示装置6を制御する。具体的には、表示制御部14は、CPU11で生成された表示データを映像信号に変換し、入出力制御装置15を介して表示装置6に送る。入出力制御装置15は、制御装置7と、この制御装置7に接続されている入力装置1、GPS受信機2、距離センサ3、方位センサ4、地図データ記憶装置5および表示装置6との間のインタフェースとして機能し、これらの間における信号の送受を制御する。
次に、制御装置7によって実現される機能の詳細を説明する。図2は、制御装置7の機能的な構成を示す機能ブロック図である。制御装置7は、制御部20、地図データ取得部21、現在位置検出部22、入力処理部23、経路探索部24、経路記憶部25、HOVレーン判断部26、HOVレーン出入口抽出部27および表示処理部28を備えている。これらの構成要素のうち、経路記憶部25以外は、CPU11において実行されるプログラム処理によって実現されている。
制御部20は、制御装置7の全体を制御する。例えば、制御部20は、地図データ取得部21、現在位置検出部22、入力処理部23、経路探索部24、経路記憶部25、HOVレーン判断部26、HOVレーン出入口抽出部27および表示処理部28の起動、停止、相互間のデータの送受などを制御する。地図データ取得部21は、地図データ記憶装置5から地図データを取得し、制御部20に送る。
現在位置検出部22は、GPS受信機2から送られてくる現在位置信号または方位センサ4から送られてくる方位信号および距離センサ3から送られてくる距離信号を用いて自律航法によって生成した現在位置信号と、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき、車両の現在位置を検出する。この現在位置検出部22で検出された車両の現在位置は、現在位置データとして制御部20に送られる。
入力処理部23は、入力装置1から送られてくる操作信号を解析し、この解析により得られた出発地、目的地または経由地などを表すデータを制御部20に送る。
経路探索部24は、現在位置検出部22から制御部20を介して送られてきた現在位置データによって示される現在位置(出発地)から、入力処理部23から制御部20を介して送られてきた目的地を表すデータによって示される目的地までの経路を、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づいて探索する。この経路探索部24で探索された経路は、経路データとして経路記憶部25に送られる。
経路記憶部25は、例えば制御装置7のRAM13の一部に設けられ、経路探索部24から送られてきた経路データを記憶する。この経路記憶部25に記憶された経路データは、制御部20によって読み出される。
HOVレーン判断部26は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに含まれる道路を規定するリンクデータ、または、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データによって示される経路を規定するリンクデータに、HOVレーンが存在する旨を表すHOVレーン情報が含まれているかどうかを判断し、HOVレーン情報が含まれている場合は、そのリンクデータを、HOVレーン位置を表すデータとして制御部20に送る。
HOVレーン出入口抽出部27は、HOVレーン判断部26においてHOVレーン情報が含まれると判断されたリンクデータによって形成される道路または経路に設けられたHOVレーンの出入口、つまりHOVレーン以外のレーンからHOVレーンに入るための入口およびHOVレーンからHOVレーン以外のレーンに出るための出口を抽出し、この抽出したHOVレーンの出入口の区間を表す出入口区間位置データを生成して制御部20に送る。
表示処理部28は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づく地図、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データに基づく経路、HOVレーン判断部26によって判断されたHOVレーンを含む道路または経路、および、HOVレーン出入口抽出部27によって抽出されたHOVレーンの出入口の区間を表示させるための表示データを生成する。この表示処理部28で生成された表示データは、表示制御部14において映像信号に変換され、入出力制御装置15を介して表示装置6に送られる。
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態1に係る地図表示装置の動作を、HOVレーンに関する情報を表示する処理(以下、「HOVレーン表示処理」という)を中心に、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST11)。すなわち、地図データ取得部21は、表示装置6の画面に表示する地図に対応する地図データを地図データ記憶装置5から取得する。
次いで、地図データにHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST12)。すなわち、HOVレーン判断部26は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに含まれる道路を規定するリンクデータに、HOVレーン情報が含まれているかどうかを調べる。
このステップST12において、地図データにHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーン位置が取得される(ステップST13)。すなわち、HOVレーン判断部26は、地図データに含まれる道路を規定するリンクデータにHOVレーン情報が含まれていることを判断した場合は、そのHOVレーン位置を表すデータを、制御部20を介して表示処理部28に送る。
次いで、HOVレーンを示すシンボルが表示される(ステップST14)。すなわち、表示処理部28は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき作成された道路の、HOVレーン判断部26から送られてくるHOVレーン位置を表すデータによって示される位置に、HOVレーンを表すシンボルを重畳した表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図4に示すように、HOVレーンが存在する道路に、HOVレーンを表すシンボルが表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST12において、取得した地図データにHOVレーンが含まれていないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、HOVレーンを示すシンボルは表示されない。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る地図表示装置によれば、ユーザは、表示装置6の画面に表示された地図上でHOVレーンの存在する場所を常に把握することができるので、HOVレーンの利用が簡単になる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態2に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST21)。このステップST21の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、自車位置情報が取得される(ステップST22)。すなわち、現在位置検出部22は、GPS受信機2から送られてくる現在位置信号または方位センサ4から送られてくる方位信号および距離センサ3から送られてくる距離信号を用いて自律航法によって生成した現在位置信号と、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき、車両の現在位置を検出し、現在位置データとして制御部20を介して経路探索部24に送る。
次いで、経路探索が行われる(ステップST23)。すなわち、経路探索部24は、現在位置検出部22から制御部20を介して送られてきた現在位置データによって示される現在位置(出発地)から、入力処理部23から制御部20を介して送られてきた目的地データによって示される目的地までの経路を、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づいて探索し、この探索により得られた経路を、経路データとして経路記憶部25に送って記憶させる。
次いで、ステップST23で探索された経路にHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST24)。すなわち、HOVレーン判断部26は、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データによって示される経路を規定するリンクデータに、HOVレーン情報が含まれているかどうかを調べる。このステップST24において、経路にHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーン位置が取得される(ステップST25)。このステップST25の処理は、図3に示したフローチャートのステップST13の処理と同じである。
次いで、経路のHOVレーン部分が他の部分と異なる「色」で表示される(ステップST26)。すなわち、表示処理部28は、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データに基づき作成した経路の、HOVレーン判断部26から送られてくるHOVレーン位置を表すデータによって示される位置を、経路の他の部分と異なる色で表示するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図6に示すように、経路のHOVレーンが存在する部分が、経路の他の部分と異なる色で表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST24において、経路にHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、経路のHOVレーン部分を他の部分と異なる「色」で表示するといった特別な表示形態で表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係る地図表示装置によれば、探索された経路のうち、ユーザはどの部分でHOVレーンを走行する必要があるかを前もって知ることができる。したがって、通常レーンからHOVレーン、または、HOVレーンから通常レーンへの車線変更が必要な場合に、前もって変更すべき車線側へ寄ることが可能であり、また、心構えを与えることができる。
なお、上述した実施の形態2に係る地図表示装置においては、表示形態の一例として、経路のHOVレーン部分を他の部分と異なる「色」で表示するように構成したが、「色」の代わりに、他の表示形態、例えば、経路のHOVレーン部分を他の部分と異なる線の「幅」、「形状」または「明るさ」などで表示するように構成することもできる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態3に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST31)。このステップST31の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、地図データにHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST32)。このステップST32の処理は、図3に示したフローチャートのステップST12の処理と同じである。このステップST32において、地図データにHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーン位置が取得される(ステップST33)。このステップST33の処理は、図3に示したフローチャートのステップST13の処理と同じである。
次いで、HOVレーンを含む道路がHOVレーンを含まない道路と異なる色で表示される(ステップST34)。すなわち、表示処理部28は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき作成した道路の、HOVレーン判断部26から送られてくるHOVレーン位置を表すデータによって示される位置を、HOVレーンを含まない道路と異なる色で表示するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図8に示すように、HOVレーンが存在する道路が、他の道路と異なる色で表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST32において、取得した地図データにHOVレーンが含まれていないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、HOVレーンを含む道路をHOVレーンを含まない道路と異なる色で表示するといった、特別の表示形態で表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態3に係る地図表示装置によれば、ユーザは、表示装置6の画面に表示された地図上でHOVレーンの存在する場所を常に把握することができるので、HOVレーンの利用が簡単になる。
なお、上述した実施の形態3に係る地図表示装置においては、表示形態の一例として、HOVレーンが存在する道路を他の道路と異なる「色」で表示するように構成したが、「色」の代わりに、他の表示形態、例えば、HOVレーンが存在する道路を他の道路と異なる線の「幅」、「形状」または「明るさ」などで表示するように構成することもできる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態4に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST41)。このステップST41の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、自車位置情報が取得される(ステップST42)。このステップST42の処理は、図5に示したフローチャートのステップST22の処理と同じである。次いで、経路探索が行われる(ステップST43)。このステップST43の処理は、図5に示したフローチャートのステップST23の処理と同じである。次いで、ステップST43で探索された経路にHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST44)。このステップST44の処理は、図5に示したフローチャートのステップST24の処理と同じである。
このステップST44において、経路にHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口が存在するかどうかが調べられる(ステップST45)。すなわち、HOVレーン出入口抽出部27は、HOVレーン判断部26でHOVレーンが含まれると判断された経路に設けられたHOVレーンの出入口を抽出する。この場合、出入口を抽出できた場合は、HOVレーンの出入口が存在する旨が判断され、出入口を抽出できなかった場合は、HOVレーンの出入口が存在しない旨が判断される。
このステップST45において、HOVレーンの出入口が存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口区間位置が取得される(ステップST46)。すなわち、HOVレーン出入口抽出部27は、ステップST45で抽出したHOVレーンの出入口に基づき、HOVレーンの出入口の区間を表す出入口区間位置データを生成し、制御部20を介して表示処理部28に送る。
次いで、経路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークが表示される(ステップST47)。すなわち、表示処理部28は、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データに基づき作成した経路の、HOVレーン出入口抽出部27から送られてくる出入口区間位置データによって示される位置に、案内区間マークを描画するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図10に示すように、経路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークが表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST44において、経路にHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、経路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークを表示する処理は行われない。同様に、上記ステップST45において、HOVレーンの出入口が存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合も、経路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークを表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態4に係る地図表示装置によれば、ユーザは、経路上のHOVレーンへ進入する位置およびHOVレーンから離脱する位置を知ることができる。また、案内区間マークが表示されるので、ユーザは、どの区間で車線を変更すればよいかを知ることができ、ユーザのペースで車線変更を行うことができる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態5に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST51)。このステップST51の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、自車位置情報が取得される(ステップST52)。このステップST52の処理は、図5に示したフローチャートのステップST22の処理と同じである。次いで、経路探索が行われる(ステップST53)。このステップST53の処理は、図5に示したフローチャートのステップST23の処理と同じである。次いで、ステップST53で探索された経路にHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST54)。このステップST54の処理は、図5に示したフローチャートのステップST24の処理と同じである。
このステップST54において、経路にHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口が存在するかどうかが調べられる(ステップST55)。このステップST55の処理は、図9に示したフローチャートのステップST45の処理と同じである。このステップST55において、HOVレーンの出入口が存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口区間位置が取得される(ステップST56)。このステップST56の処理は、図9に示したフローチャートのステップST46の処理と同じである。
次いで、経路のHOVレーン部分の出入口区間の道路が他の道路と異なる「色」で表示される(ステップST57)。すなわち、表示処理部28は、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データに基づき作成した経路の、HOVレーン出入口抽出部27から送られてくる出入口区間位置データによって示される部分に対応するリンクデータによって示される道路リンクを、他の経路の部分と異なる「色」で表示するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図12に示すように、経路のHOVレーン部分の出入口区間の道路が他の道路と異なる「色」で表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST54において、経路にHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、経路のHOVレーン部分の出入口区間の道路を他の道路と異なる「色」で表示するといった特別の表示形態で表示する処理は行われない。同様に、上記ステップST55において、HOVレーンの出入口が存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合も、経路のHOVレーン部分の出入口区間の道路を他の道路と異なる「色」で表示するといった特別の表示形態で表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態5に係る地図表示装置によれば、ユーザは、経路上のHOVレーンへ進入する位置およびHOVレーンから離脱する位置を知ることができる。
なお、上述した実施の形態5に係る地図表示装置においては、表示形態の一例として、経路の出入口区間を他の部分と異なる「色」で表示するように構成したが、「色」の代わりに、他の表示形態、例えば、経路の出入口区間を他の部分と異なる線の「幅」、「形状」または「明るさ」などで表示するように構成することもできる。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態6に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST61)。このステップST61の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、自車位置情報が取得される(ステップST62)。このステップST62の処理は、図5に示したフローチャートのステップST22の処理と同じである。次いで、経路探索が行われる(ステップST63)。このステップST63の処理は、図5に示したフローチャートのステップST23の処理と同じである。次いで、ステップST63で探索された経路にHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST64)。このステップST64の処理は、図5に示したフローチャートのステップST24の処理と同じである。
このステップST64において、経路にHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口が存在するかどうかが調べられる(ステップST65)。このステップST65の処理は図9に示したフローチャートのステップST45の処理と同じである。このステップST65において、HOVレーンの出入口が存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口区間位置が取得される(ステップST66)。このステップST66の処理は、図9に示したフローチャートのステップST46の処理と同じである。
次いで、経路のHOVレーン部分の出入口区間のうち、経路の最初と最後の出入口区間に案内点マークが表示される(ステップST67)。すなわち、表示処理部28は、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データに基づき作成した経路の、HOVレーン出入口抽出部27から送られてくる出入口区間位置データによって示される位置のうち、経路の最初と最後の出入口区間に対応する位置に案内点マークを描画するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図14に示すように、経路の最初と最後の出入口区間に案内点マークが表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST64において、経路にHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、経路のHOVレーン部分の出入口区間のうち、経路の最初と最後の出入口区間に案内点マークを表示するといった、特別の表示形態で表示する処理は行われない。同様に、上記ステップST65において、HOVレーンの出入口が存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合も、経路のHOVレーン部分の出入口区間のうち、経路の最初と最後の出入口区間に案内点マークを表示するといった、特別の表示形態で表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態6に係る地図表示装置によれば、ユーザは、経路上のHOVレーンへ進入する位置およびHOVレーンから離脱する位置を知ることができる。その結果、他の出入口位置を気にすることなく、走行することができる。
実施の形態7.
この発明の実施の形態7に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態7に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図15に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST71)。このステップST71の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、地図データにHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST72)。このステップST72の処理は、図3に示したフローチャートのステップST12の処理と同じである。このステップST72において、地図データにHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口区間位置が取得される(ステップST73)。このステップST73の処理は、図9に示したフローチャートのステップST46の処理と同じである。
次いで、道路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークが表示される(ステップST74)。すなわち、表示処理部28は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき作成した道路の、HOVレーン出入口抽出部27から送られてくる出入口区間位置データによって示される位置に、案内区間マークを描画するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図16に示すように、道路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークが表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST72において、取得した地図データにHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、道路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークを表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態7に係る地図表示装置によれば、HOVレーンの出入口区間を示す案内区間マークが地図上に表示されるので、ユーザは、どこから高速道路にのればHOVレーンを走行するための出入口に行くことができるかを判断することができ、ユーザの判断でHOVレーンの走行を行うことができる。
実施の形態8.
この発明の実施の形態8に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態8に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図17に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST81)。このステップST81の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、地図データにHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST82)。このステップST82の処理は、図3に示したフローチャートのステップST12の処理と同じである。このステップST82において、地図データにHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口区間位置が取得される(ステップST83)。このステップST83の処理は、図9に示したフローチャートのステップST46の処理と同じである。
次いで、道路のHOVレーン部分の出入口区間が他の道路と異なる「色」で表示される(ステップST84)。すなわち、表示処理部28は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき作成された道路の、HOVレーン出入口抽出部27から送られてくる出入口区間位置データによって示される部分に対応するリンクデータによって示される道路リンクを、道路の他の部分と異なる色で表示するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図18に示すように、道路のHOVレーンの出入口が存在する区間が、道路の他の部分と異なる色で表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST82において、道路にHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、道路のHOVレーン部分の出入口区間を他の道路と異なる「色」で表示するといった特別な表示形態で表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態8に係る地図表示装置によれば、HOVレーンの出入口区間が地図上に表示されるので、どこから高速道路にのればHOVレーンを走行するための出入口に行くことができるかを判断することができ、ユーザの判断でHOVレーンの走行を行うことができる。
なお、上述した実施の形態8に係る地図表示装置においては、表示形態の一例として、HOVレーンの出入口区間を他の部分と異なる「色」で表示するように構成したが、「色」の代わりに、他の表示形態、例えば、道路のHOVレーン部分の出入口区間を他の部分と異なる線の「幅」、「形状」または「明るさ」などで表示するように構成することもできる。
以上説明した実施の形態1〜実施の形態8に係る地図表示装置においては、HOVレーンが存在すれば常にHOVレーンに関する表示を行うように構成したが、HOVレーンに関する表示を行うかどうかをユーザが入力装置1を操作して設定できるように変形することができる。この変形例の場合、入力装置1から設定された内容は、入力処理部23を介して制御部20に送られ、HOVレーン表示フラグとして制御部20の内部に記憶される。
図19は、この変形例に係る地図表示装置において実行される処理を示すフローチャートである。この処理では、まず、HOVレーン表示がONに設定されているかどうかが調べられる(ステップST91)。すなわち、制御部20は、自己の内部に記憶しているHOVレーン表示フラグがONであるかどうかを調べる。
このステップST91において、HOVレーン表示がONに設定されていることが判断されると、HOVレーン表示処理が実行される(ステップST92)。すなわち、上述した実施の形態1〜実施の形態8に係る地図表示装置のHOVレーン表示処理が実行される。一方、ステップST91において、HOVレーン表示がONに設定されていないことが判断された場合は、HOVレーン表示処理は実行されない。この変形例に係る地図表示装置によれば、ユーザは、必要なときにのみHOVレーンを表示させることができるので、HOVレーンの表示が不要なユーザにも対応することができる。
この変形例に係る地図表示装置は、さらに、実施の形態1〜実施の形態8に係る地図表示装置のHOVレーン表示処理の個々についてHOVレーン表示のON/OFFを設定するように変形できる。この場合、実施の形態1〜実施の形態8に係る地図表示装置のHOVレーン表示処理の各々に対してHOVレーン表示フラグが設けられ、HOVレーン表示フラグがONに設定されているHOVレーン表示処理のみが実行される。
具体的には、表示処理部28は、HOVレーン表示フラグの設定状態に応じて、HOVレーン判断部26でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される道路上にHOVレーンを表すシンボルを重畳した表示データの生成、または、HOVレーン判断部26でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される経路を、HOVレーン情報を含まないリンクデータによって形成される経路と異なる表示形態で表示するための表示データの生成、または、HOVレーン判断部26でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される道路を、HOVレーン情報を含まないリンクデータによって形成される道路と異なる表示形態で表示するための表示データの生成、または、HOVレーン出入口抽出部27で抽出された出入口の区間を案内区間マークとして表示するための表示データの生成、または、HOVレーン出入口抽出部27で抽出された出入口の区間に対応するリンクデータによって示される道路リンクを、該出入口の区間に対応しないリンクデータによって示される道路リンクと異なる表示形態で表示するための表示データの生成、または、HOVレーン出入口抽出部27で抽出された出入口のうち、経路上の最初の出入口および最後の出入口を示す案内点マークを表示するための表示データの生成、または、HOVレーン判断部26でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される道路を、HOVレーン情報を含まないリンクデータによって形成される道路と異なる表示形態で表示し、かつ、HOVレーン出入口抽出部27で抽出された出入口の区間を案内区間マークとして表示するための表示データの生成、または、HOVレーン判断部26でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される道路を、HOVレーン情報を含まないリンクデータによって形成される道路と異なる表示形態で表示し、かつ、HOVレーン出入口抽出部27で抽出された出入口の区間に対応するリンクデータによって示される道路リンクを、該出入口の区間に対応しないリンクデータによって示される道路リンクと異なる表示形態で表示するための表示データの生成の少なくとも1つを実行する。
この構成によれば、ユーザがHOVレーン表示の態様を切り替えることができるので、ユーザが必要とする情報のみを表示することができ、ユーザが情報を正しく理解することができる。
以上のように、この発明に係る地図表示装置は、ユーザが画面に表示された地図上のHOVレーンを視覚的に容易に認識できるようにするために、地図データを取得する地図データ取得部と、地図データ取得部で取得された地図データに含まれる道路を規定するリンクデータに、HOVレーンが存在する旨を表すHOVレーン情報が含まれるかどうかを判断するHOVレーン判断部と、HOVレーン判断部でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される道路上にHOVレーンを表すシンボルを重畳した表示データを生成する表示処理部と、表示処理部で生成された表示データに基づき地図を表示するよう構成したので、車載のナビゲーション装置に適用され、特にHOVレーン情報を含む地図情報を使用する地図表示装置などに用いるのに適している。
この発明は、例えば車載のナビゲーション装置に適用される地図表示装置に関し、特にHOVレーン(High Occupancy Vehicle Lane)情報を含む地図情報を使用して地図を表示する技術に関する。
従来の車載ナビゲーション装置は、表示装置に表示された電子地図(以下、単に「地図」という)上に自車の現在位置を重ねて表示する。また、自車の現在位置から目的地に至る経路を探索し、推奨経路を地図上に表示する。さらに、記録媒体から読み出した地図情報に基づき奨励経路の誘導案内を実施する。
ところで、車両の進入が規制される道路として、例えば、主に北米の大都市に見られる道路システムで採用されているカープールレーン(Car Pool Lane)などが知られている。カープールレーンは、HOVレーンとも呼ばれ、複数人が乗っている車両のみが走行を許可されるレーンであり、ハイウエイに併設されるレーン、インターチェンジをショートカットするレーンなどが知られている。このカープールレーンを採用する道路システムは、カープールレーンを走行すれば短時間で目的地に到着できるという優遇措置をユーザに与えることにより、1台の車両に複数人が搭乗することを奨励し、以て、全体としての交通量を減らして交通渋滞を緩和しようとするものである。
このようなカープールレーンに関連する技術として、特許文献1は、他の車線との間の相互の進入および離脱が制限されている車線を効率よく走行することができるナビゲーション装置を開示している。このナビゲーション装置は、カープールレーンを備えた高速道路における進入/離脱ポイントに関する道路情報を含んだ地図データがDVDから読み出されてデータバッファに格納される。経路探索処理部は、データバッファに格納された地図データを用いて、カープールレーンの使用の可否を考慮した経路探索処理を行う。カープールレーンを使用した経路誘導を行う場合に、カープールレーン案内部は、進路を変更すべき進入/離脱ポイントが自車位置から所定距離以内に接近したタイミングで画像および音声により所定のレーン変更案内を行う。
また、特許文献2は、車両側の条件を考慮した経路探索を簡単な操作で行うことができる経路探索装置を開示している。この経路探索装置は、ノードおよび道路リンクにより定義された地図データを取得する地図データ取得部と、この地図データ取得部で取得された地図データに含まれる、車両側の条件によって通行の可否が決まる特定道路(例えばHOVレーン)に対応する道路リンクを考慮して目的地までの経路を車両側の条件が設定される前に探索する経路探索部と、この経路探索部で探索された経路を出力する出力部を備えている。
特開2001−183159号公報
特開2005−83758号公報
しかしながら、上述した特許文献1または特許文献2などに開示された従来の技術においては、HOVレーンに関する情報を地図上に表示するということは行われておらず、ユーザは、画面に表示された地図を見ても、HOVレーンが存在するかどうか、および、その位置を視覚的に認識することが難しいという問題がある。
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その課題は、ユーザが画面に表示された地図上のHOVレーンを視覚的に容易に認識できる地図表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明に係る地図表示装置は、地図データを取得する地図データ取得部と、地図データ取得部で取得された地図データに含まれる道路を規定するリンクデータに、HOVレーンが存在する旨を表すHOVレーン情報が含まれるかどうかを判断するHOVレーン判断部と、HOVレーン判断部でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される道路を、HOVレーン情報を含まないリンクデータによって形成される道路と異なる表示形態で表示するための表示データを生成する表示処理部と、表示処理部で生成された表示データに基づき地図を表示する表示装置とを備えている。
この発明に係る地図表示装置によれば、ユーザは、画面に表示された地図上でHOVレーンの存否およびその場所を視覚的に容易に把握することができるので、HOVレーンを容易に使用することができる。
この発明の実施の形態1に係る地図表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態1に係る地図表示装置の制御装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
この発明の実施の形態1に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態1に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態2に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態2に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態3に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態3に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態4に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態4に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態5に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態5に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態6に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態6に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態7に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態7に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態8に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に示すフローチャートである。
この発明の実施の形態8に係る地図表示装置で表示装置の画面に表示される地図の表示例である。
この発明の実施の形態1〜実施の形態8の変形例に係る地図表示装置の動作を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、この発明の実施の形態に係る地図表示装置がナビゲーション装置に適用される場合について説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る地図表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。このナビゲーション装置は、入力装置1、GPS(Global Positioning System)受信機2、距離センサ3、方位センサ4、地図データ記憶装置5、表示装置6および制御装置7を備えている。
入力装置1は、例えば、表示装置6の画面上に載置されたタッチパネルから構成されている。この入力装置1は、例えば、経路探索のための出発地、目的地または経由地などを設定したり、ユーザが各種指示をナビゲーション装置に与えたりするために使用される。この入力装置1から入力された情報は、操作信号として制御装置7に送られる。
GPS受信機2は、GPS衛星から受信されたGPS信号に基づき車両の現在位置を検出する。このGPS受信機2で検出された車両の現在位置は、現在位置信号として制御装置7に送られる。距離センサ3は、車両の移動距離を検出する。この距離センサ3で検出された移動距離は、距離信号として制御装置7に送られる。方位センサ4は、車両が向いている方位を検出する。この方位センサ4で検出された方位は、方位信号として制御装置7に送られる。
地図データ記憶装置5は、例えばHDD(Hard Disk Drive)装置から構成されており、道路を規定するリンクデータおよびノードデータなどといったデジタル化された地図データの他に、ナビゲーション機能を実現するための種々のデータを記憶している。リンクデータには、当該リンクデータによって示される道路リンクにHOVレーンが存在する場合は、HOVレーンが存在する旨を表すHOVレーン情報(例えば、HOV車線位置、HOV時間規制などといった情報)が含まれる。この地図データ記憶装置5に記憶されているデータは、制御装置7によって読み出される。なお、地図データ記憶装置5としては、HDDに限らず、装着されたDVD(Digital Versatile Disk)またはCD(Compact Disc)からデータを読み出すドライブ装置、さらには、半導体メモリデバイスなどの各種の記憶装置によって構成することもできる。
表示装置6は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)から構成されており、制御装置7から送られてくる映像信号に従って、地図、経路、自車位置マークおよび種々の案内情報などを画面に表示する。
制御装置7は、詳細は後述するが、地図の表示処理、経路探索処理または経路案内処理などを実行するとともに、ナビゲーション装置の全体を制御する。この制御装置7は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、表示制御部14および入出力制御装置15を備えている。
CPU11は、RAM13をワークメモリとして使用し、ROM12から読み出したプログラムにしたがって動作することにより、経路探索および案内点抽出などといった種々の処理を実行する。ROM12は、CPU11によって読み出されて種々の処理を実行するためのプログラムおよびデータを格納している。RAM13は、上述したようにCPU11のワークメモリとして使用され、演算処理中のデータ(例えば展開された地図データなど)を一時的に格納する。
表示制御部14は、表示装置6を制御する。具体的には、表示制御部14は、CPU11で生成された表示データを映像信号に変換し、入出力制御装置15を介して表示装置6に送る。入出力制御装置15は、制御装置7と、この制御装置7に接続されている入力装置1、GPS受信機2、距離センサ3、方位センサ4、地図データ記憶装置5および表示装置6との間のインタフェースとして機能し、これらの間における信号の送受を制御する。
次に、制御装置7によって実現される機能の詳細を説明する。図2は、制御装置7の機能的な構成を示す機能ブロック図である。制御装置7は、制御部20、地図データ取得部21、現在位置検出部22、入力処理部23、経路探索部24、経路記憶部25、HOVレーン判断部26、HOVレーン出入口抽出部27および表示処理部28を備えている。これらの構成要素のうち、経路記憶部25以外は、CPU11において実行されるプログラム処理によって実現されている。
制御部20は、制御装置7の全体を制御する。例えば、制御部20は、地図データ取得部21、現在位置検出部22、入力処理部23、経路探索部24、経路記憶部25、HOVレーン判断部26、HOVレーン出入口抽出部27および表示処理部28の起動、停止、相互間のデータの送受などを制御する。地図データ取得部21は、地図データ記憶装置5から地図データを取得し、制御部20に送る。
現在位置検出部22は、GPS受信機2から送られてくる現在位置信号または方位センサ4から送られてくる方位信号および距離センサ3から送られてくる距離信号を用いて自律航法によって生成した現在位置信号と、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき、車両の現在位置を検出する。この現在位置検出部22で検出された車両の現在位置は、現在位置データとして制御部20に送られる。
入力処理部23は、入力装置1から送られてくる操作信号を解析し、この解析により得られた出発地、目的地または経由地などを表すデータを制御部20に送る。
経路探索部24は、現在位置検出部22から制御部20を介して送られてきた現在位置データによって示される現在位置(出発地)から、入力処理部23から制御部20を介して送られてきた目的地を表すデータによって示される目的地までの経路を、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づいて探索する。この経路探索部24で探索された経路は、経路データとして経路記憶部25に送られる。
経路記憶部25は、例えば制御装置7のRAM13の一部に設けられ、経路探索部24から送られてきた経路データを記憶する。この経路記憶部25に記憶された経路データは、制御部20によって読み出される。
HOVレーン判断部26は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに含まれる道路を規定するリンクデータ、または、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データによって示される経路を規定するリンクデータに、HOVレーンが存在する旨を表すHOVレーン情報が含まれているかどうかを判断し、HOVレーン情報が含まれている場合は、そのリンクデータを、HOVレーン位置を表すデータとして制御部20に送る。
HOVレーン出入口抽出部27は、HOVレーン判断部26においてHOVレーン情報が含まれると判断されたリンクデータによって形成される道路または経路に設けられたHOVレーンの出入口、つまりHOVレーン以外のレーンからHOVレーンに入るための入口およびHOVレーンからHOVレーン以外のレーンに出るための出口を抽出し、この抽出したHOVレーンの出入口の区間を表す出入口区間位置データを生成して制御部20に送る。
表示処理部28は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づく地図、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データに基づく経路、HOVレーン判断部26によって判断されたHOVレーンを含む道路または経路、および、HOVレーン出入口抽出部27によって抽出されたHOVレーンの出入口の区間を表示させるための表示データを生成する。この表示処理部28で生成された表示データは、表示制御部14において映像信号に変換され、入出力制御装置15を介して表示装置6に送られる。
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態1に係る地図表示装置の動作を、HOVレーンに関する情報を表示する処理(以下、「HOVレーン表示処理」という)を中心に、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST11)。すなわち、地図データ取得部21は、表示装置6の画面に表示する地図に対応する地図データを地図データ記憶装置5から取得する。
次いで、地図データにHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST12)。すなわち、HOVレーン判断部26は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに含まれる道路を規定するリンクデータに、HOVレーン情報が含まれているかどうかを調べる。
このステップST12において、地図データにHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーン位置が取得される(ステップST13)。すなわち、HOVレーン判断部26は、地図データに含まれる道路を規定するリンクデータにHOVレーン情報が含まれていることを判断した場合は、そのHOVレーン位置を表すデータを、制御部20を介して表示処理部28に送る。
次いで、HOVレーンを示すシンボルが表示される(ステップST14)。すなわち、表示処理部28は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき作成された道路の、HOVレーン判断部26から送られてくるHOVレーン位置を表すデータによって示される位置に、HOVレーンを表すシンボルを重畳した表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図4に示すように、HOVレーンが存在する道路に、HOVレーンを表すシンボルが表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST12において、取得した地図データにHOVレーンが含まれていないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、HOVレーンを示すシンボルは表示されない。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る地図表示装置によれば、ユーザは、表示装置6の画面に表示された地図上でHOVレーンの存在する場所を常に把握することができるので、HOVレーンの利用が簡単になる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態2に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST21)。このステップST21の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、自車位置情報が取得される(ステップST22)。すなわち、現在位置検出部22は、GPS受信機2から送られてくる現在位置信号または方位センサ4から送られてくる方位信号および距離センサ3から送られてくる距離信号を用いて自律航法によって生成した現在位置信号と、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき、車両の現在位置を検出し、現在位置データとして制御部20を介して経路探索部24に送る。
次いで、経路探索が行われる(ステップST23)。すなわち、経路探索部24は、現在位置検出部22から制御部20を介して送られてきた現在位置データによって示される現在位置(出発地)から、入力処理部23から制御部20を介して送られてきた目的地データによって示される目的地までの経路を、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づいて探索し、この探索により得られた経路を、経路データとして経路記憶部25に送って記憶させる。
次いで、ステップST23で探索された経路にHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST24)。すなわち、HOVレーン判断部26は、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データによって示される経路を規定するリンクデータに、HOVレーン情報が含まれているかどうかを調べる。このステップST24において、経路にHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーン位置が取得される(ステップST25)。このステップST25の処理は、図3に示したフローチャートのステップST13の処理と同じである。
次いで、経路のHOVレーン部分が他の部分と異なる「色」で表示される(ステップST26)。すなわち、表示処理部28は、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データに基づき作成した経路の、HOVレーン判断部26から送られてくるHOVレーン位置を表すデータによって示される位置を、経路の他の部分と異なる色で表示するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図6に示すように、経路のHOVレーンが存在する部分が、経路の他の部分と異なる色で表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST24において、経路にHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、経路のHOVレーン部分を他の部分と異なる「色」で表示するといった特別な表示形態で表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係る地図表示装置によれば、探索された経路のうち、ユーザはどの部分でHOVレーンを走行する必要があるかを前もって知ることができる。したがって、通常レーンからHOVレーン、または、HOVレーンから通常レーンへの車線変更が必要な場合に、前もって変更すべき車線側へ寄ることが可能であり、また、心構えを与えることができる。
なお、上述した実施の形態2に係る地図表示装置においては、表示形態の一例として、経路のHOVレーン部分を他の部分と異なる「色」で表示するように構成したが、「色」の代わりに、他の表示形態、例えば、経路のHOVレーン部分を他の部分と異なる線の「幅」、「形状」または「明るさ」などで表示するように構成することもできる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態3に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST31)。このステップST31の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、地図データにHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST32)。このステップST32の処理は、図3に示したフローチャートのステップST12の処理と同じである。このステップST32において、地図データにHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーン位置が取得される(ステップST33)。このステップST33の処理は、図3に示したフローチャートのステップST13の処理と同じである。
次いで、HOVレーンを含む道路がHOVレーンを含まない道路と異なる色で表示される(ステップST34)。すなわち、表示処理部28は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき作成した道路の、HOVレーン判断部26から送られてくるHOVレーン位置を表すデータによって示される位置を、HOVレーンを含まない道路と異なる色で表示するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図8に示すように、HOVレーンが存在する道路が、他の道路と異なる色で表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST32において、取得した地図データにHOVレーンが含まれていないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、HOVレーンを含む道路をHOVレーンを含まない道路と異なる色で表示するといった、特別の表示形態で表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態3に係る地図表示装置によれば、ユーザは、表示装置6の画面に表示された地図上でHOVレーンの存在する場所を常に把握することができるので、HOVレーンの利用が簡単になる。
なお、上述した実施の形態3に係る地図表示装置においては、表示形態の一例として、HOVレーンが存在する道路を他の道路と異なる「色」で表示するように構成したが、「色」の代わりに、他の表示形態、例えば、HOVレーンが存在する道路を他の道路と異なる線の「幅」、「形状」または「明るさ」などで表示するように構成することもできる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態4に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST41)。このステップST41の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、自車位置情報が取得される(ステップST42)。このステップST42の処理は、図5に示したフローチャートのステップST22の処理と同じである。次いで、経路探索が行われる(ステップST43)。このステップST43の処理は、図5に示したフローチャートのステップST23の処理と同じである。次いで、ステップST43で探索された経路にHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST44)。このステップST44の処理は、図5に示したフローチャートのステップST24の処理と同じである。
このステップST44において、経路にHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口が存在するかどうかが調べられる(ステップST45)。すなわち、HOVレーン出入口抽出部27は、HOVレーン判断部26でHOVレーンが含まれると判断された経路に設けられたHOVレーンの出入口を抽出する。この場合、出入口を抽出できた場合は、HOVレーンの出入口が存在する旨が判断され、出入口を抽出できなかった場合は、HOVレーンの出入口が存在しない旨が判断される。
このステップST45において、HOVレーンの出入口が存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口区間位置が取得される(ステップST46)。すなわち、HOVレーン出入口抽出部27は、ステップST45で抽出したHOVレーンの出入口に基づき、HOVレーンの出入口の区間を表す出入口区間位置データを生成し、制御部20を介して表示処理部28に送る。
次いで、経路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークが表示される(ステップST47)。すなわち、表示処理部28は、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データに基づき作成した経路の、HOVレーン出入口抽出部27から送られてくる出入口区間位置データによって示される位置に、案内区間マークを描画するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図10に示すように、経路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークが表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST44において、経路にHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、経路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークを表示する処理は行われない。同様に、上記ステップST45において、HOVレーンの出入口が存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合も、経路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークを表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態4に係る地図表示装置によれば、ユーザは、経路上のHOVレーンへ進入する位置およびHOVレーンから離脱する位置を知ることができる。また、案内区間マークが表示されるので、ユーザは、どの区間で車線を変更すればよいかを知ることができ、ユーザのペースで車線変更を行うことができる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態5に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST51)。このステップST51の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、自車位置情報が取得される(ステップST52)。このステップST52の処理は、図5に示したフローチャートのステップST22の処理と同じである。次いで、経路探索が行われる(ステップST53)。このステップST53の処理は、図5に示したフローチャートのステップST23の処理と同じである。次いで、ステップST53で探索された経路にHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST54)。このステップST54の処理は、図5に示したフローチャートのステップST24の処理と同じである。
このステップST54において、経路にHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口が存在するかどうかが調べられる(ステップST55)。このステップST55の処理は、図9に示したフローチャートのステップST45の処理と同じである。このステップST55において、HOVレーンの出入口が存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口区間位置が取得される(ステップST56)。このステップST56の処理は、図9に示したフローチャートのステップST46の処理と同じである。
次いで、経路のHOVレーン部分の出入口区間の道路が他の道路と異なる「色」で表示される(ステップST57)。すなわち、表示処理部28は、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データに基づき作成した経路の、HOVレーン出入口抽出部27から送られてくる出入口区間位置データによって示される部分に対応するリンクデータによって示される道路リンクを、他の経路の部分と異なる「色」で表示するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図12に示すように、経路のHOVレーン部分の出入口区間の道路が他の道路と異なる「色」で表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST54において、経路にHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、経路のHOVレーン部分の出入口区間の道路を他の道路と異なる「色」で表示するといった特別の表示形態で表示する処理は行われない。同様に、上記ステップST55において、HOVレーンの出入口が存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合も、経路のHOVレーン部分の出入口区間の道路を他の道路と異なる「色」で表示するといった特別の表示形態で表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態5に係る地図表示装置によれば、ユーザは、経路上のHOVレーンへ進入する位置およびHOVレーンから離脱する位置を知ることができる。
なお、上述した実施の形態5に係る地図表示装置においては、表示形態の一例として、経路の出入口区間を他の部分と異なる「色」で表示するように構成したが、「色」の代わりに、他の表示形態、例えば、経路の出入口区間を他の部分と異なる線の「幅」、「形状」または「明るさ」などで表示するように構成することもできる。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態6に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST61)。このステップST61の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、自車位置情報が取得される(ステップST62)。このステップST62の処理は、図5に示したフローチャートのステップST22の処理と同じである。次いで、経路探索が行われる(ステップST63)。このステップST63の処理は、図5に示したフローチャートのステップST23の処理と同じである。次いで、ステップST63で探索された経路にHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST64)。このステップST64の処理は、図5に示したフローチャートのステップST24の処理と同じである。
このステップST64において、経路にHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口が存在するかどうかが調べられる(ステップST65)。このステップST65の処理は図9に示したフローチャートのステップST45の処理と同じである。このステップST65において、HOVレーンの出入口が存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口区間位置が取得される(ステップST66)。このステップST66の処理は、図9に示したフローチャートのステップST46の処理と同じである。
次いで、経路のHOVレーン部分の出入口区間のうち、経路の最初と最後の出入口区間に案内点マークが表示される(ステップST67)。すなわち、表示処理部28は、経路記憶部25から制御部20を介して取得した経路データに基づき作成した経路の、HOVレーン出入口抽出部27から送られてくる出入口区間位置データによって示される位置のうち、経路の最初と最後の出入口区間に対応する位置に案内点マークを描画するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図14に示すように、経路の最初と最後の出入口区間に案内点マークが表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST64において、経路にHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、経路のHOVレーン部分の出入口区間のうち、経路の最初と最後の出入口区間に案内点マークを表示するといった、特別の表示形態で表示する処理は行われない。同様に、上記ステップST65において、HOVレーンの出入口が存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合も、経路のHOVレーン部分の出入口区間のうち、経路の最初と最後の出入口区間に案内点マークを表示するといった、特別の表示形態で表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態6に係る地図表示装置によれば、ユーザは、経路上のHOVレーンへ進入する位置およびHOVレーンから離脱する位置を知ることができる。その結果、他の出入口位置を気にすることなく、走行することができる。
実施の形態7.
この発明の実施の形態7に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態7に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図15に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST71)。このステップST71の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、地図データにHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST72)。このステップST72の処理は、図3に示したフローチャートのステップST12の処理と同じである。このステップST72において、地図データにHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口区間位置が取得される(ステップST73)。このステップST73の処理は、図9に示したフローチャートのステップST46の処理と同じである。
次いで、道路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークが表示される(ステップST74)。すなわち、表示処理部28は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき作成した道路の、HOVレーン出入口抽出部27から送られてくる出入口区間位置データによって示される位置に、案内区間マークを描画するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図16に示すように、道路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークが表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST72において、取得した地図データにHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、道路のHOVレーン部分の出入口区間に案内区間マークを表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態7に係る地図表示装置によれば、HOVレーンの出入口区間を示す案内区間マークが地図上に表示されるので、ユーザは、どこから高速道路にのればHOVレーンを走行するための出入口に行くことができるかを判断することができ、ユーザの判断でHOVレーンの走行を行うことができる。
実施の形態8.
この発明の実施の形態8に係る地図表示装置の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る地図表示装置の構成と同じである。
次に、この発明の実施の形態8に係る地図表示装置の動作を、HOVレーン表示処理を中心に、図17に示すフローチャートを参照しながら説明する。HOVレーン表示処理では、まず、地図データが取得される(ステップST81)。このステップST81の処理は、図3に示したフローチャートのステップST11の処理と同じである。
次いで、地図データにHOVレーンが存在するかどうかが調べられる(ステップST82)。このステップST82の処理は、図3に示したフローチャートのステップST12の処理と同じである。このステップST82において、地図データにHOVレーンが存在することが判断されると、次いで、HOVレーンの出入口区間位置が取得される(ステップST83)。このステップST83の処理は、図9に示したフローチャートのステップST46の処理と同じである。
次いで、道路のHOVレーン部分の出入口区間が他の道路と異なる「色」で表示される(ステップST84)。すなわち、表示処理部28は、地図データ取得部21から制御部20を介して取得した地図データに基づき作成された道路の、HOVレーン出入口抽出部27から送られてくる出入口区間位置データによって示される部分に対応するリンクデータによって示される道路リンクを、道路の他の部分と異なる色で表示するための表示データを生成して表示装置6に送る。これにより、表示装置6の画面には、例えば図18に示すように、道路のHOVレーンの出入口が存在する区間が、道路の他の部分と異なる色で表示される。その後、HOVレーン表示処理は終了する。
上記ステップST82において、道路にHOVレーンが存在しないことが判断されると、HOVレーン表示処理は終了する。この場合、道路のHOVレーン部分の出入口区間を他の道路と異なる「色」で表示するといった特別な表示形態で表示する処理は行われない。
以上説明したように、この発明の実施の形態8に係る地図表示装置によれば、HOVレーンの出入口区間が地図上に表示されるので、どこから高速道路にのればHOVレーンを走行するための出入口に行くことができるかを判断することができ、ユーザの判断でHOVレーンの走行を行うことができる。
なお、上述した実施の形態8に係る地図表示装置においては、表示形態の一例として、HOVレーンの出入口区間を他の部分と異なる「色」で表示するように構成したが、「色」の代わりに、他の表示形態、例えば、道路のHOVレーン部分の出入口区間を他の部分と異なる線の「幅」、「形状」または「明るさ」などで表示するように構成することもできる。
以上説明した実施の形態1〜実施の形態8に係る地図表示装置においては、HOVレーンが存在すれば常にHOVレーンに関する表示を行うように構成したが、HOVレーンに関する表示を行うかどうかをユーザが入力装置1を操作して設定できるように変形することができる。この変形例の場合、入力装置1から設定された内容は、入力処理部23を介して制御部20に送られ、HOVレーン表示フラグとして制御部20の内部に記憶される。
図19は、この変形例に係る地図表示装置において実行される処理を示すフローチャートである。この処理では、まず、HOVレーン表示がONに設定されているかどうかが調べられる(ステップST91)。すなわち、制御部20は、自己の内部に記憶しているHOVレーン表示フラグがONであるかどうかを調べる。
このステップST91において、HOVレーン表示がONに設定されていることが判断されると、HOVレーン表示処理が実行される(ステップST92)。すなわち、上述した実施の形態1〜実施の形態8に係る地図表示装置のHOVレーン表示処理が実行される。一方、ステップST91において、HOVレーン表示がONに設定されていないことが判断された場合は、HOVレーン表示処理は実行されない。この変形例に係る地図表示装置によれば、ユーザは、必要なときにのみHOVレーンを表示させることができるので、HOVレーンの表示が不要なユーザにも対応することができる。
この変形例に係る地図表示装置は、さらに、実施の形態1〜実施の形態8に係る地図表示装置のHOVレーン表示処理の個々についてHOVレーン表示のON/OFFを設定するように変形できる。この場合、実施の形態1〜実施の形態8に係る地図表示装置のHOVレーン表示処理の各々に対してHOVレーン表示フラグが設けられ、HOVレーン表示フラグがONに設定されているHOVレーン表示処理のみが実行される。
具体的には、表示処理部28は、HOVレーン表示フラグの設定状態に応じて、HOVレーン判断部26でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される道路上にHOVレーンを表すシンボルを重畳した表示データの生成、または、HOVレーン判断部26でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される経路を、HOVレーン情報を含まないリンクデータによって形成される経路と異なる表示形態で表示するための表示データの生成、または、HOVレーン判断部26でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される道路を、HOVレーン情報を含まないリンクデータによって形成される道路と異なる表示形態で表示するための表示データの生成、または、HOVレーン出入口抽出部27で抽出された出入口の区間を案内区間マークとして表示するための表示データの生成、または、HOVレーン出入口抽出部27で抽出された出入口の区間に対応するリンクデータによって示される道路リンクを、該出入口の区間に対応しないリンクデータによって示される道路リンクと異なる表示形態で表示するための表示データの生成、または、HOVレーン出入口抽出部27で抽出された出入口のうち、経路上の最初の出入口および最後の出入口を示す案内点マークを表示するための表示データの生成、または、HOVレーン判断部26でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される道路を、HOVレーン情報を含まないリンクデータによって形成される道路と異なる表示形態で表示し、かつ、HOVレーン出入口抽出部27で抽出された出入口の区間を案内区間マークとして表示するための表示データの生成、または、HOVレーン判断部26でHOVレーン情報が含まれることが判断された場合に、該HOVレーン情報を含むリンクデータによって形成される道路を、HOVレーン情報を含まないリンクデータによって形成される道路と異なる表示形態で表示し、かつ、HOVレーン出入口抽出部27で抽出された出入口の区間に対応するリンクデータによって示される道路リンクを、該出入口の区間に対応しないリンクデータによって示される道路リンクと異なる表示形態で表示するための表示データの生成の少なくとも1つを実行する。
この構成によれば、ユーザがHOVレーン表示の態様を切り替えることができるので、ユーザが必要とする情報のみを表示することができ、ユーザが情報を正しく理解することができる。
1 入力装置、2 GPS(Global Positioning System)受信機、3 距離センサ、4 方位センサ、5 地図データ記憶装置、6 表示装置、7 制御装置、11 CPU(Central Processing Unit)、12 ROM(Read Only Memory)、13 RAM(Random Access Memory)、14 表示制御部、15 入出力制御装置、20 制御部、21 地図データ取得部、22 現在位置検出部、23 入力処理部、24 経路探索部、25 経路記憶部、26 HOVレーン判断部、27 HOVレーン出入口抽出部、28 表示処理部。