JPWO2009144862A1 - 通信端末装置及び通信制御方法並びに通信制御プログラム - Google Patents

通信端末装置及び通信制御方法並びに通信制御プログラム Download PDF

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Abstract

セッションへの招待を受けたユーザがセッションへの参加前にセッションの中でやり取りされていた会話の内容の把握を可能にしセッションに参加するか否かの判断を容易にする。他局ユーザを通信セッションに招待するために招待要求を送信する招待要求送信部202と、他局から招待要求を受信した場合に自局ユーザの入力操作に従って招待受け入れ応答を送信する招待受け入れ送信部206と、他局から受信した招待要求に対して所定の条件を満たした場合にダイジェスト要求を送信するダイジェスト要求送信部206と、他局からのダイジェスト要求を受信した場合にダイジェスト情報を作成し送信するダイジェスト情報送信部210と、他局から受信したダイジェスト情報の内容を自局ユーザに通知するダイジェスト情報出力部213とを設けた。

Description

本発明は、ネットワークを介して通信可能な複数の通信端末間でグループ通信を行うために用いる通信端末装置及び通信制御方法並びに通信制御プログラムに関する。
複数の通信端末によって成るセッション(互いに通信を行うグループ)に参加している端末の間で、ある端末が送信する情報が該セッションに参加中の端末の間で自動的に共有される仕組みとして、チャット、インスタントメッセージングなどがある。これらのサービスではセッションに参加している端末が該セッション宛にメッセージを送信すると、そのメッセージがサーバを介して該セッションに参加している全ての端末へ配送される。
このような従来のサービスでは、新たにセッションに参加したユーザが、参加前にやりとりされていた会話の内容を把握できないために、すぐに会話に加わることが出来ないという問題があった。この問題を解決するための技術は、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されている。
特許文献1に開示された技術によれば、チャットのログファイルを用意し、このログファイルに対する閲覧要求を受信したら、要求元端末のアドレスがアクセス許可されたものであればチャットのメッセージを読み出して該端末に送信する。
特許文献2に開示された技術によれば、あるカンバセーション参加中にそのカンバセーションに関連する別の新規カンバセーションを起こす場合、新規カンバセーションの識別子と、このカンバセーションに関連するカンバセーションの識別子とタイムスタンプのペアのリストを生成し、この情報を招待先端末に送信する。招待先端末は、送信された情報を元に、招待を受けたカンバセーションに関連するカンバセーションにアクセスする。
つまり、特許文献1、特許文献2の技術によれば、新たにセッションに参加したユーザが、参加前にやりとりされた会話の内容を把握することが出来るため、ユーザはセッション参加後に比較的スムーズに会話に加わることが出来る。
特許文献3に開示された技術によれば、予めユーザが登録した登録された条件に適合する発言を検出したら、この発言をユーザの端末に送信する。これによって、ユーザが、自身が興味を持つ内容について話し合われているチャットに加わるのを促す。
つまり、特許文献3に開示された技術によれば、新たにセッションに参加したユーザが、参加前にやりとりされた会話の内容を把握することは出来ないが、少なくとも自身にとって興味ある内容が話されているということを知った上でセッションに参加できるので、ユーザはセッション参加後に比較的スムーズに会話に加わることが出来る。
特開2007−108953号公報 米国出願公開2007/0033250号公報 特開2000−40162号公報
Web上のチャットなどは、ユーザが既知のURI(Uniform Resource Identifier)を自ら指定して参加するものあるが、インスタントメッセージングなどには、このような参加形態を採用したセッションの他に、セッション生成者やセッション参加者が他のユーザを招待し、招待されたユーザが応答を返すことによって参加が可能となるセッションも提供している。
例えば、OMA(Open Mobile Alliance)が仕様を公開するIMPS(Instant Messaging and Presence Service)をサポートするシステムでは、招待する側の端末から「InviteRequest」が送信されると、これを受けたIMサーバが招待を受ける側の端末へ「InviteUserRequest」を送信し、招待を受ける側の端末がこれに対して「InviteUserResponse」を返送することによってセッションが成立する。また、SIP/SIMPLE IM(Instant Messaging)をサポートするシステムでは、招待する側の端末から「SIP INVITE」が送信されると、これを受けたIMSネットワークが招待を受ける側の端末へ「SIP INVITE」を転送し、招待を受ける側の端末がこれに対して200OKを返送することによってセッションが成立する。
このようなシステムにおいて、あるユーザが別のユーザをセッションへ招待する場合、従来の技術では、招待を受けたユーザが、セッションの中でやり取りされている会話の内容を知らないままに、招待を受けるのか、拒否するのか判断して応答を返さなくてはならず、この判断に迷うことがあった。
前述の特許文献1〜特許文献3の技術を採用することにより、セッション参加後にそのセッションの中で過去に話されていた内容を知ることや、自分が予めサーバに登録しておいたキーワードを含むセッションの存在を参加前に知ることは可能であるが、招待を受けたとき、これに参加する前に、セッションの中で過去に話されていた内容を知ることはできない。また、従来の技術では、セッション履歴の保存機能などのサーバの機能拡張も必要である。
本発明の目的は、このような問題を解決し、セッションへの招待を受けたユーザが、セッションへの参加前にセッションの中でやり取りされていた会話の内容を簡単に把握し、セッションに参加するか否かをに判断できるシステムを提供することである。
本発明の通信端末装置の一形態としては、1つ以上の通信端末と通信が可能な通信端末装置であって、前記通信端末と通信を送受信する通信部と、通信セッションへの招待要求を前記通信部を介して前記通信端末に送信する招待要求送信部と、前記招待要求を送信後に、前記通信部が前記通信端末からダイジェスト要求を受信した場合に、前記通信セッションに関連するメッセージを含むダイジェスト情報を作成し、前記作成したダイジェスト情報を前記通信部を介して前記通信端末に送信するダイジェスト情報送信部とを備えたことを特徴とする。
本発明の通信端末装置の一形態としては、1つ以上の通信端末と通信が可能な通信端末装置であって、前記通信端末と通信を送受信する通信部と、前記通信端末から招待要求を受信した場合に、当該通信端末装置のユーザから前記招待要求を受け入れるか否かを入力操作を検出する入力部と、前記招待要求を受信してから所定時間以内に前記入力部がユーザーからの入力を検出しなかった場合に、前記通信端末にダイジェスト要求を前記通信部を介して送信するダイジェスト要求送信部と、を備えたことを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、特定の通信セッションに新たに参加するユーザ、すなわち招待元の第1の端末(1つの通信端末装置:自局又は他局に相当する)のユーザから招待要求を受けた第2の端末(もう1つの通信端末装置:他局又は自局に相当する)のユーザは、招待を受け入れるかどうかを決める際に、前記ダイジェスト情報の内容を確認することができるので、招待を受け入れるかどうかの判断が容易になる。つまり、招待要求を受けた第2の端末のユーザが招待受け入れのための入力操作を遅らせると、第2の端末のダイジェスト要求送信部がダイジェスト要求を送信し、このダイジェスト要求を受信すると第1の端末のダイジェスト情報送信部がダイジェスト情報を作成して送信し、第2の端末のダイジェスト情報出力部は、第1の端末から送信されたダイジェスト情報を受信してその内容を第2の端末のユーザに通知(例えば表示、あるいは音声出力)する。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記通信部は、前記ダイジェスト要求に対応したダイジェスト情報を受信し、前記ダイジェスト要求送信部は、前記ダイジェスト情報を受信してから所定時間以内に前記入力部がユーザーからの入力を検出しなかった場合に、再度前記通信端末にダイジェスト要求を前記通信部を介して送信することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待要求を受けた第2の端末から招待元の第1の端末に宛ててダイジェスト要求を複数回繰り返し送信することができるので、第2の端末のユーザは複数のダイジェスト情報を順番に受け取ることが可能になり、招待を受け入れるかどうかの判断に役立つ情報を必要に応じた量だけ入手できる。なお、ダイジェスト要求の送信回数に上限の制限を設けても良い。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト情報送信部は、前記通信部が前記ダイジェスト要求を複数回受信した場合には、既に送出したダイジェスト情報である第1のダイジェスト情報とは内容が異なる第2のダイジェスト情報を前記通信部を介して前記通信端末に送信することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待要求を送信した第1の端末は、招待要求先の第2の端末からのダイジェスト要求を複数回繰り返し受信した場合に、前に送信した第1のダイジェスト情報とは内容が異なる第2のダイジェスト情報を送信するので、第2の端末のユーザは複数のダイジェスト情報を順番に受け取ることが可能になり、招待を受け入れるかどうかの判断に役立つ情報を必要に応じた量だけ入手できる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト要求送信部は、前記通信端末から既に受信したダイジェスト情報のサイズもしくは内容に応じて、前記ダイジェスト要求を再度送信するかどうかを決めることを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、状況に応じた適切な動作が可能になる。例えば、受信したダイジェスト情報のサイズが大きい場合には、その内容の全体をユーザが把握するのに時間がかかるので、前記所定時間をサイズにほぼ比例するように変更することが望ましい。また、例えば受信したダイジェスト情報のうち表示器に表示されたことのある情報の割合が所定の割合を超えた場合や、受信したダイジェスト情報のうち、表示器上においてフォーカスされた(またはカーソルが通過した)ことのあるメッセージの割合が所定の割合を超えた場合に2回目以降の前記ダイジェスト要求を送信することも考えられる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト情報送信部は、前記招待要求に含まれる招待メッセージの内容に基づいて、前記通信セッションの通信履歴に含まれる各メッセージ情報を抽出することにより前記ダイジェスト情報を作成することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待先の端末のユーザは、セッション参加前に受け取った招待メッセージの内容からセッションの概要を理解することが可能になる。すなわち、招待要求を送信する招待元のユーザは、該当する通信セッションの概要と関連のある文字列を招待メッセージとして付加した招待要求を送信する場合が多く、この招待メッセージの内容は招待先のユーザの判断に役立つものである場合が多い。そこで、招待元の端末は、送信した招待メッセージに含まれている語と関連の深いメッセージ(例えば同じ語の出現回数が多いメッセージ)を該当する通信セッションの通信履歴の中から検索し、これを前記ダイジェスト情報として送信する。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト情報送信部は、前記通信端末ユーザと関連付けられた過去の受信メッセージの内容に基づいて前記ダイジェスト情報を作成することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待先ユーザの知りたがっている情報を網羅したダイジェストが作成できる。例えば、招待元ユーザが招待先ユーザから過去に受信したメッセージ(セッション経由のメッセージ、受信メールの内容など)には、招待先ユーザが招待元ユーザと語りたい内容が多く含まれていることが多く、招待先ユーザの嗜好を反映していると言える。そこで、例えば招待先から過去に受信したメッセージ群の中から出現頻度の高いキーワードを抽出し、該当する通信セッションで過去にやりとりされたメッセージの履歴情報の中で前記キーワードを含むメッセージを優先的に前記ダイジェスト情報として選択する。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト要求送信部は、前記ダイジェスト要求に、当該通信端末装置ユーザの嗜好と関連のあるキーワードを付加することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待元ユーザが把握している招待先ユーザの嗜好だけでなく、招待元ユーザが把握していない招待先ユーザの嗜好をも反映したダイジェスト情報を作成できる。招待先端末が送信するダイジェスト要求に含める前記キーワードについては、例えば過去に送受信したメールのタイトル内において出現回数(最近のものほど重み高い)の多い単語や、ユーザが予め入力した趣味情報や、過去に招待元へ送信したメッセージ(セッション経由のメッセージ、メール含む)内の出現回数の多い単語などを採用することにより、ユーザの嗜好との関連性を高めることができる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、通信セッションの履歴情報を記憶するセッション履歴記憶部を有し、前記招待要求送信部は、前記通信セッションに関する通信の履歴情報に基づいて、前記通信セッションと前記セッション履歴記憶部を比較し、前記通信端末と前記通信セッションのメンバーが前記セッション履歴記憶部に記憶される同じセッション内に含まれているか否かを判定し、含まれていない場合は、含まれていないメンバーの参加者情報を前記通信端末に前記通信部を介して送信することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待要求を受信した招待先の端末のユーザが招待を受け入れるかどうかを判断する際に、判断に役立つ有用な情報を入手することができる。すなわち、特定の通信セッションに参加するか否かを判断する際には、例えば該当する通信セッションに既に参加しているメンバーの全てが自分の知り合いかどうかが1つの判断基準になりうる。そこで、該当するユーザが過去に参加した通信セッションにメンバーとして参加したことのない特定の人物が今回の招待対象通信セッションのメンバーとして含まれている場合には、前記人物がメンバーであることを表す参加者情報を該当する招待先ユーザに対して通知するので、これを受け取ったユーザは自分の知らない人物がメンバーとして参加している通信セッションかどうかを知ることができる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、当該通信端末装置のユーザの嗜好と関連のあるプロファイル情報を保持するプロファイル情報記憶部を有し、前記プロファイル情報記憶部が保持するプロファイル情報を付加した履歴要求を前記通信部を介して送信する履歴要求送信部を更に備えることを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待を受けた端末のユーザは、セッション参加前に、無駄なトラフィックを発生させることなくユーザの知りたい履歴情報を取得できる。前記プロファイル情報については、例えばユーザが予め登録した情報、ユーザがアクセスしたWebページや送受信メールのタイトルに頻出する単語などの情報を含めることが考えられる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記招待要求送信部は、前記招待要求を送信した後、前記通信部が所定時間以内に招待先の前記通信端末からの招待受け入れに関する応答を受信しない場合は、前記ダイジェスト情報送信部が作成したダイジェスト情報を前記通信部を介して前記通信端末へ送信することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待を受けた端末のユーザは、セッション参加前に、無駄なトラフィックを発生させることなくユーザの知りたい履歴情報を取得できる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト情報送信部は、送信する前記ダイジェスト情報と関連のあるメッセージを特定するためのメッセージ識別情報を前記ダイジェスト情報に付加して送信する、ことを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待を受けた端末のユーザは、セッション参加前に、受信したダイジェスト情報に基づいて、ユーザが必要とする更なる情報を容易に取得できる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記通信セッションで通信した履歴のメッセージと前記メッセージに対応するメッセージ識別情報を保持するメッセージ記憶部と、前記通信部が前記通信端末から履歴情報要求を受信した場合に、前記メッセージ記憶部が保持する履歴のメッセージの中から、前記履歴情報要求に付加された前記第2のメッセージ識別情報に対応するメッセージを抽出し、前記メッセージを前記通信端末に送信する履歴情報送信部とを更に設けたことを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待を受けた端末のユーザは、セッション参加前に、受信したダイジェスト情報に基づいて、ユーザが必要とする更なる情報を容易に取得できる。例えば、招待を受けた端末の表示画面に既に受信したダイジェスト情報を表示した状態で、前記ダイジェスト情報中の特定のメッセージが選択状態になったら、この選択状態のメッセージを表す第1のメッセージ識別情報に基づいて、例えばその前後の位置にあるメッセージを表す第2のメッセージ識別情報を生成し、この第2のメッセージ識別情報を付加した履歴情報要求を招待元の端末宛てに送信することにより、前記ユーザは必要なメッセージを受け取ることができる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト記憶部は、前記セッションで通信したメッセージに付加されるメッセージIDを前記メッセージ識別情報とすることを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、新たな機能を追加することなく、簡便にメッセージ識別情報を生成することができる。
本発明の通信制御方法の一態様としては、通信セッションに対して1つ以上の通信端末を招待するための通信制御方法であって、前記通信端末に前記通信セッションへの招待要求を送信し、前記招待要求を送信後に、前記通信端末からのダイジェスト要求を受信した場合に、前記通信セッションに関連するメッセージを含むダイジェスト情報を作成し、前記作成したダイジェスト情報を前記通信端末に送信することを特徴とする。
本発明の通信制御方法の一態様としては、通信セッションに対してある通信端末からの招待を受けるための通信制御方法であって、前記通信端末から前記通信セッションへの招待要求を受信し、前記受信した招待要求を受け入れるか否かの入力操作を検出し、前記招待要求を受信してから所定時間以内に前記入力操作を検出しなかった場合に、前記通信端末にダイジェスト要求を送信する、ことを特徴とする。
上記通信制御方法によれば、前述の通信端末装置を利用する場合と同様に、特定の通信セッションに新たに参加するユーザ、すなわち招待元の第1の通信端末のユーザから招待要求を受けた第2の通信端末のユーザは、招待を受け入れるかどうかを決める際に、前記ダイジェスト情報の内容を確認することができるので、招待を受け入れるかどうかの判断が容易になる。
本発明の通信制御プログラムの一態様としては、本発明の通信制御方法における各ステップを実行させるためのプログラムである。
上記通信制御プログラムを所定のコンピュータで実行し通信を制御することにより、前述の通信端末装置を利用する場合と同様に、特定の通信セッションに新たに参加するユーザ、すなわち招待元の第1の通信端末のユーザから招待要求を受けた第2の通信端末のユーザは、招待を受け入れるかどうかを決める際に、前記ダイジェスト情報の内容を確認することができるので、招待を受け入れるかどうかの判断が容易になる。
本発明に係る通信端末装置及び通信制御方法並びに通信制御プログラムによれば、セッションに招待された側の端末に、該端末のユーザがセッションに参加するか否かを判断するために必要な情報、すなわち、セッションで話されている内容に関する情報を、セッション参加前に自動的に提供することができる。
実施の形態の通信端末装置を用いた通信システムの構成例を示すブロック図である。 図1に示す通信システムにおいて1つの端末が他の端末を通信セッションに招待する場合の動作の概要を示すシーケンス図である。 図2に示す動作のより具体的な内容を示すシーケンス図である。 図1に示す通信システムに用いる1つの通信端末装置の主要部の構成を示すブロック図である。 他の端末のユーザを招待する場合の招待元の動作を示すフローチャートである。 招待先の端末の動作を示すフローチャートである。 図1に示す通信システムにおいて1つの端末が他の端末を通信セッションに招待する場合の動作の概要を示すシーケンス図である。
符号の説明
101,102,103,104 端末
110 セッション
201 ユーザ入力部
202 招待要求生成部
203 コンタクトリスト
204 送信部
205 自端末プレゼンス情報保持部
206 招待応答生成部
207 メッセージ生成部
208 受信部
209 受信情報解析部
210 ダイジェスト情報生成部
211 ダイジェスト情報解析部
212 メッセージ履歴保持部
213 表示制御部
214 表示器
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態では、OMAが仕様を公開しているSIP/SIMPLE IMをサポートするIMシステムを採用した場合を想定している。
この例では、図1に示すような通信システムを想定している。すなわち、所定の通信ネットワークを経由して互いに通信可能な複数の端末(クライアント)101〜104が存在しており、この中の端末101,103,104が更に互いに通信内容を共有可能な通信のセッション110に既に参加している状態で、端末101のユーザがまだ参加していないもう1つの端末102をこのセッション110に招待する場合を想定している。勿論、端末101以外の端末103や端末104も端末102のユーザを招待することが可能である。このセッション110により、端末101、103、104のいずれかの端末が該セッション宛にメッセージを送信すると、端末101、103、104の全てにこのメッセージが配信されるので、セッション110に参加している端末101、103、104は同じ通信内容(メッセージ)を共有することができる。
図1に示す通信システムにおいて端末101が端末102を招待する場合の動作シーケンスの概要が図2に示されている。
図2に示すように、端末101のユーザが、端末102のユーザを招待するよう端末101に指示を入力すると、端末101は端末102宛に招待要求を送信する(S201)。この招待要求を受信した端末102は、ユーザが招待に対する応答を入力しない場合は、所定時間ごとにダイジェスト要求を招待要求送信元に送信し(S203,S206)、この要求に応じて送られてきたダイジェスト情報を該端末の表示器に表示する(S205,S208)。そして、端末102のユーザが招待受入れまたは拒否するよう端末102に指示を入力したら、端末102はこの入力に応じて招待応答を返す(S209)。これによって端末102のセッション110への参加が完了し、この後、セッション110に参加中の各端末に対し、新規ユーザが参加したことが通知される。
前記ダイジェスト要求を受信した招待元の端末が送出するダイジェスト情報は、招待元端末101が保持しているセッションの履歴(当該セッション宛で過去に受信したメッセージ群の情報)の中から抽出される情報である。一般的に、IMクライアント端末は受信した最新のメッセージを表示するだけでなく、到着順にメッセージを並べて表示したり、ユーザの指示に応じた表示内容のスクロール動作等により参加中のセッション及び過去に参加していたセッションで過去にやりとりされたメッセージを表示する機能をサポートしており、これを実現するために端末内に、セッションにおいて受信したメッセージを格納するセッション履歴を保持している。ダイジェスト情報はこの履歴をソースとして生成される。
本実施の形態で用いるダイジェスト情報の具体例は次の通りである。
(具体例A1)
端末101が、招待要求送信後初めて送信するダイジェスト情報は、端末101が保持するセッション110の履歴の中から、全参加者について、ぞれぞれの参加者の最新メッセージを抽出したものである。セッション宛てメッセージには、例えばパブリックURI(Uniform Resource Identifier)などのように送信元を表す情報が含まれているので、端末101はこの情報をもとにしてメッセージの送信元を特定する。なお、この例では各参加者について最新のメッセージが抽出されるが、より詳細な発言傾向を招待先ユーザに知らせるために、各参加者について最もサイズの大きなメッセージが抽出されるようにしてもよい。
端末101が、招待要求送信後二回目以降に送信するダイジェスト情報は次のいずれかとする。(a)セッション110の履歴内の、ダイジェスト情報としてまだ送信されていないメッセージの中から、全参加者について、ぞれぞれの参加者の最新メッセージを抽出したもの。(b)ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、ダイジェストとしてすでに送信されているメッセージと送信時間が最も近いメッセージ。(c)履歴内の、ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、すでに送信済みのメッセージとこれとは別の送信済みのメッセージの間に送信されたメッセージ。
受信したダイジェスト情報を端末102が受信し、表示することで、招待を受けるユーザは、招待されたセッションがどのような発言傾向を持つユーザで構成されており、どのような話題を扱っているかを知った上で、参加するか否かを決めることが出来る。
(具体例A2)
端末101が、招待要求後初めて送信するダイジェスト情報は、端末101において、招待メッセージ作成の際にユーザが選択した語句の一部または全部を含むメッセージである。一般的なIMシステムでは、ユーザを招待する際、ユーザから招待メッセージと呼ばれる短いテキスト文の入力を受け、これを招待要求とともに招待先端末へ送信する。この招待メッセージ入力の際、表示器上に変換候補として表示される語句として、該セッションの履歴内に含まれる語句をより優先して表示する。ユーザが該セッションの履歴内に含まれる語句を選択した場合、端末101は、セッション110の履歴の中から、この語句または語句の一部を含むメッセージをダイジェスト情報として抽出する。なお、ユーザが該セッションの履歴内に含まれる語句を一つも選択しなかった場合は、別の例に挙げる情報を送信する。また、ダイジェスト情報として抽出されたメッセージの合計サイズが所定量より多い場合は、抽出されたメッセージの一部を一回目に送信するダイジェスト情報に含めず、二回目以降に送信するダイジェスト情報に含めるようにしてもよい。
端末101が、招待要求送信後、二回目以降に送信するダイジェスト情報は次のいずれか1つとする。(a)ダイジェスト情報として抽出されながら一回目のダイジェスト送信では送られなかったメッセージ。(b)ユーザが招待メッセージを入力する際、変換候補の中から選択した語句に含まれる語の同義語を含むメッセージをセッション110の履歴の中から抽出したもの。(c)ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、ダイジェストとしてすでに送信されているメッセージと送信時間が最も近いメッセージ。(d)ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、すでに送信済みのメッセージとこれとは別の送信済みのメッセージの間に送信されたメッセージ。
上述したダイジェスト情報を端末102が受信し、表示することで、招待を受けるユーザは、招待されたセッションが何をテーマとして話し合われているかを知った上で、参加するか否かを決めることが出来る。招待メッセージは招待元ユーザが意識的に作成するユーザを誘うための説明文であり、セッションの内容が正確に記載されていることが多いため、単純にセッション履歴内の出現回数の多い単語を含むメッセージから優先的に抽出するよりも、セッションの内容を端的に表すダイジェストが造れる可能性が高い。
また、招待元の端末101のユーザによって選択された語が存在しない場合には、セッション履歴の中から出現回数の多い単語を含むメッセージから優先的に抽出し、これをダイジェスト情報として送出する。
(具体例A3)
端末101が、招待要求後、初めて送信するダイジェスト情報は、ダイジェスト要求に含まれる語(キーワード)を含むメッセージである。この例では、招待要求を受けた端末102が、自端末のユーザの興味のある情報をダイジェスト要求とともに送信する場合を想定している。興味のある情報とは、例えば趣味のカテゴリ名(「鉄道」、「ピアノ」、「ゴルフ」など)や、話題名(「地球温暖化」、「参議院選挙」など)や、作品名(書籍タイトル、映画タイトルなど)や、地域名(「渋谷」「下北沢」など)や、その他固有名詞(人名、グループ名)のようなキーワードである。これらは、予め端末102のユーザが能動的に端末102に入力したものであってもよく、また、端末102が、自身のロケーションや、ユーザの操作履歴などから自動的に設定したものであってもよい。
端末101が、招待要求送信後、二回目以降に送信するダイジェスト情報は次のいずれか1つとする。(a)ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、ダイジェストとしてすでに送信されているメッセージと送信時間が最も近いメッセージ。(b)ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、すでに送信済みのメッセージとこれとは別の送信済みのメッセージの間に送信されたメッセージ。
上述したダイジェスト情報を端末102が受信し、表示することで、招待を受けるユーザは、招待されたセッションが自分の興味のある話題を扱っているか、および、その話題についてやり取りされている具体的な内容を知った上で、参加するか否かを決めることが出来る。
招待先の端末102が送出するダイジェスト要求に含めるキーワードについては、例えば履歴として存在する送受信メールのタイトル内において出現回数(最近のものほど重み高い)の多い単語を自動的に検出した結果を割り当てても良いし、ユーザが予め入力した趣味情報や過去に招待元へ送信したメッセージ(セッション経由のメッセージ、メール含む)内の出現回数の多いものから抽出した所定個数の単語を割り当てても良い。これにより招待元ユーザが把握していない招待先ユーザの嗜好を反映したダイジェストが作成できる。
招待元の端末101が受信したダイジェスト要求にキーワードが含まれていない場合には、招待元の端末101側で招待先ユーザの嗜好に対応したキーワードを検出し、このキーワードを含むメッセージを優先的に抽出してもよい。例えば、招待元が過去に招待先から受信したメッセージ(セッション経由のメッセージ、メール含む)内の出現回数の多い単語や端末内に保存された該ユーザの趣味情報(プレゼンス情報などから展開)を前記キーワードとして利用できる。つまり、過去に招待先ユーザが招待元ユーザへ送ったメッセージの中には、招待先ユーザが招待元ユーザと語りたい内容が多く含まれていることが多いので、単純にセッション履歴内の出現回数の多い単語を含むメッセージから優先的に抽出するよりも、招待先ユーザの知りたがっている情報を網羅したダイジェストが作成できる。
(具体例A4)
端末101が、招待要求後、初めて送信するダイジェスト情報は、端末101が保持するセッション110の履歴の中から、メッセージを所定の個数おきに抽出したものである。そして、二回目以降に送信するダイジェスト情報は、ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中で、招待先の端末102の表示器上において所定時間以上連続してフォーカスされた(注目状態になった、あるいは選択候補になった)特定のメッセージに最も近い時間に送信された候補メッセージを含む一つ以上のメッセージを抽出したものである。
端末101が抽出対象の前記候補メッセージを特定できるように、これを特定するための情報を端末102が送出するダイジェスト要求に含める。この情報は例えば、端末102の表示器上で表示されているメッセージの識別情報(message ID)、または、端末102の表示器上で表示されているメッセージの識別情報およびその前後の受信済みメッセージの識別情報とすればよい。前者は端末102が送信する情報量が少ないという利点を持ち、後者は端末101がどのメッセージが送信済みであるかという情報を保持せずに済むという利点を持つ。上述したダイジェスト情報を端末102が受信し、表示することで、招待を受けるユーザは、表示されたダイジェスト情報の中から、さらに詳しいやりとりの内容を知りたいと思う部分に関してその詳細を見た上で、参加するか否かを決めることが出来る。
なお、招待要求後、初めて送信するダイジェスト情報については、前記具体例A1、A2、A3に示した方法や、その他の方法で抽出されたメッセージであってもよい。また、この例では、ダイジェストの送信間隔や一度に送信されるメッセージの量などによっては、ユーザがスクロール操作によってある目的のメッセージに到達しようとしても、現在フォーカスされているメッセージから到達目標までのメッセージの間に、新規に受信したダイジェスト情報が次々に表示されてしまい、いくらスクロールを続けても到達目標にたどり着けないという現象が起こりうる。前記所定時間の具体的な値は、このようなことが起こらないよう設定する。
(具体例A5)
前記具体例A4の変形例として、端末102がダイジェスト要求に含めて送る情報に、現在のフォーカス位置にたどり着く直前のスクロール方向に関する情報も含める。従って、端末101は、ダイジェスト要求と共に受信したスクロール方向の情報に基づいて、招待先の端末102のユーザが現在のフォーカス位置にあるメッセージより前に送信されたメッセージを見たがっているか、それとも後に送信されたメッセージを見たがっているかを判断する。送信するダイジェスト情報は、判断結果が前に送信されたメッセージであれば、ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、端末102上でフォーカスされたメッセージより前の最も近い時間に送信されたメッセージを含む一つ以上のメッセージを抽出したものとし、判断結果が後に送信されたメッセージであれば、ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、端末102上でフォーカスされたメッセージより後の最も近い時間に送信されたメッセージを含む一つ以上のメッセージを抽出したものとする。上述したダイジェスト情報を端末102が受信し、表示することで、招待を受けるユーザは、表示されたダイジェスト情報の中から、さらに詳しいやりとりの内容を知りたいと思う部分に関してその詳細を見た上で、参加するか否かを決めることが出来る。
なお、少なくとも具体例A4、A5においては、受信したダイジェスト情報を表示器へ表示する際には、ダイジェスト情報に含まれるメッセージをダイジェスト情報の受信順に表示するのではなく、そのメッセージが過去に該セッションに向けて送信された順番に従って表示する。
また、以上の説明では、ダイジェスト要求への応答としてダイジェスト情報を送信する場合について述べてきたが、招待要求とこれに対する暫定応答の中でダイジェストの送受信についてネゴシエーションを行い、その後は端末102からのダイジェスト要求を待たずに端末101がダイジェスト情報を所定の時間間隔、または、送信するダイジェスト情報のサイズに応じた時間間隔で送信するようにしてもよい。
ところで、招待先の端末102がダイジェスト要求を送信する条件については、招待要求を受信してから所定時間以上、招待先の端末102のユーザが招待を受け入れるかどうかを決めるための入力操作が検出されない場合を採用しているが、次に示す具体例のように条件を変更しても良い。
(具体例B1)
ダイジェスト要求を送信した後で、それに対する応答として受信したダイジェスト情報のサイズ(例えば情報量)に略比例した時間だけ、ユーザが招待に対する応答を入力しない場合に更なるダイジェスト要求を送信する。すなわち、既に受信したダイジェスト情報の内容を招待先のユーザが読み終わるまでの時間は、受信したダイジェスト情報のサイズに略比例すると考えられるため、ユーザが既得情報を読み終ってから次の新しい情報を待つ時間を一定に保つのに有効である。
(具体例B2)
招待先の端末102が既に受信したダイジェスト情報のうち、端末102の表示器に表示されたことのある情報の割合が所定の割合を超えても、端末102のユーザが招待に対する応答を入力しない場合に更なるダイジェスト要求を送信する。例えば、携帯電話端末のように表示器の表示領域が狭い端末の場合には、画面上のスクロール操作等により該当する情報の領域がディスプレイに表示されたかどうかを判断することができ、これが表示された情報とユーザが読んだ情報とほぼ対応関係にあると考えられる。従って、ユーザが既得情報を読み終って新しい情報を待つ時間を一定に保つのに有効である。
(具体例B3)
招待先の端末102が既に受信したダイジェスト情報のうち、端末102の表示器上においてフォーカスされた(またはカーソルが通過した)ことのあるメッセージの割合が所定の割合を超えても、ユーザが招待に対する応答を入力しない場合に更なるダイジェスト要求を送信する。これにより、例えば表示器の表示領域が広く、表示されただけではユーザが読んだと判断するのが難しいデバイスを用いる場合であっても、ユーザが既得情報を読み終って新しい情報を待つ時間を一定に保つのに有効である。
図1に示した通信システムに各端末101〜104として利用可能な、1つの通信端末装置の主要部の構成例が図4に示されている。この通信端末装置については、例えば携帯電話端末や、携帯型情報端末(PDA)や、パーソナルコンピュータなどとして実現することができる。
図4を参照すると、この通信端末装置にはユーザ入力部201、招待要求生成部202、コンタクトリスト203、送信部204、自端末プレゼンス情報保持部205、招待応答生成部206、メッセージ生成部207、受信部208、受信情報解析部209、ダイジェスト情報生成部210、ダイジェスト情報解析部211、メッセージ履歴保持部212、表示制御部213、表示器214が備わっている。これらの各要素の基本的な機能は次の通りである。
ユーザ入力部201は、ユーザによるボタン操作などを読み取って様々な指示や情報を生成する。例えば、招待先を指定する情報、招待要求に付加される招待メッセージ、招待受け入れ可否の指示、送信対象メッセージなどがユーザ入力部201から入力される。
招待要求生成部202は、ユーザ入力部201からの指示に従って、あるいは所定の条件を満たしたことを検出するたびに、招待要求を生成する。また、表示制御部213に対して招待先候補の表示を要求したり、招待メッセージ入力に関する表示を要求する。
コンタクトリスト203は、例えばユーザの入力操作等によって予め登録された様々な他局ユーザのユーザ名やURIを含む情報をコンタクトリストとして保持している。
送信部204は、招待要求生成部202、招待応答生成部206、メッセージ生成部207から出力される各信号を所定の通信プロトコルに適合する各種信号として接続先の通信ネットワークに送出する。この例では、送信部204が送出する信号として、「INVITE(招待要求、ダイジェスト受信能力通知要求)」、「180 Ringing(呼び出し中通知、ダイジェスト受信能力通知)」、「UPDATE(ダイジェスト要求)」、「INVITE 200 OK(招待受け入れ応答)」、「MESSAGE(メッセージ)」、「UPDATE(ダイジェスト情報)」がある。なお、各信号「INVITE」、「180 Ringing」、「UPDATE」、「INVITE 200 OK」、「MESSAGE」、「UPDATE」の括弧内に示した内容は、どんな情報を乗せて送るのかを表している。すなわち、SIP標準ではINVITEメソッドは「セッションの確立要求」、UPDATEメソッドは「セッションの変更」、MESSAGEメソッドは「テキストメッセージ等の送信」を示し、ステータスコードの「180 Ringing」は「呼び出し中」を示すが、本実施形態では括弧内に示した特別な付加情報をSIPメッセージの各信号に乗せて送るように制御している。なお、信号UPDATEにダイジェスト情報を乗せている理由は、UPDATEが、INVITEによる招待処理が完了する前(200OKが返ってくる前)に送信することができるという特徴を持っているためである。これにより、ダイジェスト情報を早く転送することが可能になる。
自端末プレゼンス情報保持部205は、プレゼンス情報を保持している。
招待応答生成部206は、他局からの招待要求の受信内容や、他局からの招待キャンセル要求や、自端末プレゼンス情報保持部205から出力されるプレゼンス情報や、ユーザ入力部201から入力される招待受け入れ可否指示に従って、様々な信号を生成する。招待応答生成部206が生成する信号には、暫定応答、ダイジェスト要求、招待応答などがある。また、他局からの招待要求を受信した場合には、招待応答生成部206は表示制御部213に対して招待要求の表示を要求する。
メッセージ生成部207は、ユーザ入力部201から入力されるメッセージの内容に基づいて送信用のメッセージを生成する。
受信部208は、接続先の通信ネットワークを経由して所定の通信プロトコルに適合する他局からの各種信号を受信する。受信部208が受信する信号として、この例では「INVITE(招待要求、ダイジェスト受信能力通知要求)」、「180 Ringing(呼び出し中通知、ダイジェスト受信能力通知)」、「UPDATE(ダイジェスト要求)」、「INVITE 200 OK(招待受け入れ応答)」、「MESSAGE(メッセージ)」、「UPDATE(ダイジェスト情報)」がある。
受信情報解析部209は、受信部208から出力される各種受信情報の内容を解析し、種類毎に区分する。受信情報がメッセージである場合には、このメッセージはダイジェスト情報生成部210、ダイジェスト情報解析部211、メッセージ履歴保持部212、表示制御部213に送られる。受信情報が招待要求又は招待キャンセル要求の場合には、これらは招待応答生成部206に送られる。招待要求は表示制御部213にも送られる。
メッセージ履歴保持部212は、当端末が現在参加しているそれぞれの通信セッションについて、当該セッション宛てにこれまで受信したメッセージの情報を通信履歴として保持している。
ダイジェスト情報生成部210は、招待先の他局からのダイジェスト要求に対して送出すべきダイジェスト情報をメッセージ履歴保持部212が保持しているメッセージの情報に基づいて生成する。この処理については、例えば前述の具体例A1〜A5の通りである。
ダイジェスト情報解析部211は、受信情報解析部209から出力されるメッセージによりこれがダイジェスト情報かどうかを調べ、ダイジェスト情報であることを検出した場合には、ダイジェスト情報受信通知を招待応答生成部206に与え、ダイジェスト情報のメッセージを表示制御部213に与える。
表示制御部213は、状況に応じて受信メッセージなど必要な情報を表示器214に表示するための処理を実施する。
次に、図1に示す通信システムにおいて、端末101のユーザが端末102のユーザをセッション110に招待する場合の動作に関する詳細なシーケンスについて、図3を用いて説明する。この例では、端末101〜104間の通信のためにIMSネットワークを用いる場合を想定している。なお、図3において各エンティティ間で送受信されるメッセージとして記載したものは、全てSIP(Session Initiation Protocol)メッセージを想定して表してある。
端末101は、該端末のユーザから端末102のユーザをセッションに招待するよう指示を受けると、オファーを含んだINVITEを端末102のユーザのパブリックURIを宛先として送信する(図3のS301)。このオファーは、オファーを受けた端末に、ダイジェスト情報の受信および表示能力の有無を示す情報の提供を要求するものである。
IMSネットワークは、INVITEを受信すると、これを端末102に送信すると同時に、端末101に100 Tryingを返す(S302)。この100 Tryingは端末101において読み捨てられる。INVITEが端末102に到達すると、端末102は招待要求が受信されたことを該端末の表示器に表示すると同時に、前記オファーに対するアンサーを含んだ180 Ringingを返す(S303)。このアンサーは、端末102がダイジェスト情報の受信および表示能力の有無を示す情報である。
IMSネットワークは、180 Ringingを受信すると、これを端末101に送信する。180 Ringingを受信した端末101は、受信した情報の中にアンサーが存在している場合は、180 Ringingを承認するためにPRACKメッセージを送信し(S304)、端末102はこれに対して200 OKを返す(S305)。
端末102は所定の時間、該端末のユーザから招待要求に対する応答がない場合は、オファーを含んだUPDATEを送信する(S306)。このオファーは、前述のダイジェスト要求に相当する。ダイジェスト要求の詳細については既に述べたので、ここでは説明を省略する。なお、端末102のプレゼンスがIMを受入れることが出来ない状態に設定されている場合は、端末102はUPDATEの送信は行わず、INVITEに対する応答として招待には応じられない旨を示す488を送信する。
端末101はUPDATEを受信すると、受信したUPDATEの中にダイジェスト要求が含まれていれば、アンサーを含んだ200 OKを返送する(S307)。このアンサーは、前述のダイジェスト情報に相当する。このダイジェスト情報の詳細については既に述べたので、ここでは説明を省略する。
端末102はUPDATEに対する応答を受信すると、この応答の中にアンサーが含まれており、かつ、それがダイジェスト情報である場合は、受信したダイジェスト情報の内容(文字列で構成されるメッセージ)を表示器の画面に表示する(S308)。
端末102は、受信したダイジェスト情報を表示中であり、かつ、端末102のユーザが招待に対する応答を入力しない限り、更なるダイジェスト要求の送信と、受信したダイジェスト情報の追加表示を繰り返す(S309,S310)。そして、ユーザが応答を入力した時点で既に受信済みのINVITEへの応答として200 OKまたは488を送信する(S311)。ユーザが受け入れ指示した場合が200 OK、ユーザが受け入れを拒否した場合が488である。
図3に示したような動作を実現するための招待要求側の端末(図3の端末101に相当)の動作が図5に示されており、招待要求を受信する側の端末(図3の端末102に相当)の動作が図6に示されている。
まず、招待要求送信側の端末101における招待処理について、図5を参照しながら説明する。
招待要求生成部202は、ユーザ入力部201から、新たに(他局の)ユーザを招待したいという要求を受けると、コンタクトリスト203から招待先候補のユーザ名とURIを取得し、ユーザ名のリストを表示器214に表示するよう表示制御部213に依頼し、表示器214がこれを表示する。招待要求生成部202は、ユーザ入力部201から、招待先のユーザを指定する入力を受けると、招待メッセージ入力画面を表示器214に表示するよう表示制御部213に依頼する。招待応答生成部206は、ユーザから招待メッセージ入力および招待要求送信要求が入力されると、招待先情報、招待メッセージ、および、ダイジェスト情報の受信および表示能力の有無を示す情報を提供して欲しいという要求をINVITEリクエストに格納して、送信部を介してIMSネットワークに送信する(図5のS502)。同時に、招待応答待ちタイマtc1を起動し(S503)、ユーザから招待したいという要求を受ける前の画面に戻るよう表示制御部213に依頼する。
送信部204が、INVITEリクエスト送信後に、相手局からのSIPメッセージを受信すると、受信部208がこれを受信情報解析部209に渡す。受信情報解析部209は、渡された情報がリクエストであるか、レスポンスであるか、レスポンスである場合はどのSIPメッセージに対するレスポンスなのかを判断する。
受信したSIPメッセージが既に送信したINVITEリクエストへのレスポンスである場合(S504)、受信情報解析部209は、そのレスポンスが400番以上のステータスコードを含むメッセージであればセッションにユーザが追加された旨表示器214に表示するよう表示制御部213に依頼し、200 OK以外であれば招待が失敗した旨を表示するよう表示制御部213に依頼し(S507)、招待処理を終了する(S508)。
相手局から受信したSIPメッセージがUPDATEリクエストである場合(S505)、受信情報解析部209は、そのリクエストにオファーが含まれていれば、これをダイジェスト情報生成部210に送り、含まれていなければ読み捨てる。ダイジェスト情報生成部210は、オファーの内容がダイジェスト要求である場合はダイジェスト情報を作成し、そうでなければ読み捨てる。ダイジェスト情報生成部210は、ダイジェスト情報の作成完了後、これをUPDATEメッセージに格納して送信部204を介してIMSネットワークに送信する(S509)と同時に、招待応答待ちタイマtc1を再起動する(S510)。なお、端末101がUPDATEによるセッション情報の変更をサポートする場合、UPDATEリクエストは図4に記載されていないセッション情報変更部にも送られて、ここで処理されることになるが、この処理は招待処理とは無関係であるため、説明を省略する。
受信したSIPメッセージがMessageリクエストである場合、受信情報解析部209は、これをメッセージ履歴保持部212および表示制御部213に渡す。メッセージ履歴保持部212は渡されたメッセージを保存し、表示制御部213は受信したメッセージを表示器214上に表示する。なお、この処理は招待処理とは無関係に行われるものである。
受信したSIPメッセージがそれ以外のリクエストまたはレスポンスである場合については、招待処理とは無関係なため、説明を省略する。
INVITEリクエスト送信後、INVITEリクエストに対するレスポンスを受けないうちにタイマtc1が停止したら(所定時間が経過したら)、招待処理を終了する。実際には、招待処理終了前にCANCELリクエスト、レスポンスの送受信を行うが、一般的な処理であるため、説明を省略する。
上記シーケンスに従う招待要求送信側の端末101は、ダイジェスト要求を所定期間受信しない場合を除き、セッション招待応答のタイムアウトによる自動的な招待キャンセルは行わない(所定時間以上に渡ってダイジェスト要求を検出しない場合のみタイムアウトとして処理する)。これは、招待先ユーザが、招待を受けるか否かをダイジェストを見ながら検討している間に、招待がキャンセルされるのを防止するために有効である。同じ目的を実現するため、端末101が、ユーザから手動キャンセルを指示する入力を受けたら、警告を行うようにしても良い。
次に、招待要求受信側の端末102における被招待処理について、図6を参照しながら説明する。
他局(招待元)からのSIPメッセージが自局(招待先)の受信部208を介して受信されると、受信情報解析部209は、それがリクエストであるか、レスポンスであるか、レスポンスである場合はどのSIPメッセージに対するレスポンスなのかを判断する。
受信したSIPメッセージがINVITEリクエストである場合、受信情報解析部209は、これを招待応答生成部206に渡す。招待応答生成部206は、自端末プレゼンス情報保持部205から該端末のユーザのプレゼンス情報を取得する。プレゼンスがIMセッションに参加できる状態でない場合(図6のS602)、招待拒否を示すレスポンス488を、送信部204を介してIMSネットワークに送信(S608)し、その後、被招待処理を終了する(S609)。プレゼンスがIMセッションに参加できる状態である場合(S602)、招待応答生成部206は、招待を受けたことを表示器214に表示するよう表示制御部213に依頼し、該端末のユーザによる受け入れ判断待ち用タイマts1を起動する(S603)。
受信部208は、タイマts1起動後、SIPメッセージを受信すると、これを受信情報解析部209に渡す。受信情報解析部209は、渡された情報がリクエストであるか、レスポンスであるか、レスポンスである場合はどのSIPメッセージに対するレスポンスなのかを判断する。
受信したSIPメッセージがCANCELリクエストである場合(S604)、受信情報解析部209は、招待キャンセル要求を受信したことを招待応答生成部206に送り、招待応答生成部206はCANCELレスポンスを、送信部204を介してIMSネットワークに送信(S610)し、その後、被招待処理を終了する(S611)。
受信したSIPメッセージが既に送信したUPDATEリクエストに対するレスポンスである場合(S606)、受信情報解析部209は、そのレスポンスにアンサーが含まれていれば、これをダイジェスト情報解析部211に送り、含まれていなければ読み捨てる。ダイジェスト情報解析部211は、アンサーの内容がダイジェスト情報である場合、これをメッセージに分解して表示制御部213に渡すとともに招待応答生成部206にダイジェスト情報を受信したことを通知し、そうでない場合は読み捨てる。メッセージ情報を渡された表示制御部213は、これを表示器214で表示し(S614)、ダイジェスト情報を受信したことを通知された招待応答生成部206は、タイマtc1を再起動する(S615)。なお、端末101がUPDATEによるセッション情報の変更をサポートする場合、UPDATEリクエストは図4に記載されていないセッション情報変更部にも送られて、ここで処理されることになるが、この処理は招待処理とは無関係であるため、説明を省略する。
他局からのINVITEリクエストを受信後、自局のユーザ入力部201から、ユーザから招待の受け入れまたは拒否を指示する入力があった場合(S605)、招待応答生成部206は、この入力に応じたレスポンスを、送信部204を介してIMSネットワークに送信し(S612)、その後、被招待処理を終了する(S613)。
他局からのINVITEリクエストを受信後、自局のユーザからユーザ入力部201を経由して招待受け入れ判断の入力がないうちに、タイマts1が停止した(所定時間を経過した)場合は、ダイジェスト要求をUPDATEリクエストに格納し、送信部204を介してIMSネットワークに送信する(S616)。
端末102がINVITEに対するレスポンスとして200 OKを送信すると、端末102のセッション110への参加が完了する。
次に、図7を参照し、図1に示す通信システムにおいて1つの端末が他の端末を通信セッションに招待する場合の動作の概要を説明する。図7は、図1に示す通信システムにおいて1つの端末が他の端末を通信セッションに招待する場合の動作の概要を示すシーケンス図である。特に、図7では、招待元が、招待先からの履歴要求に応じて、メッセージ識別情報を付加した履歴を招待先へ送信する場合について説明する。
図7では、端末101、103が更に互いに通信内容を共有可能な通信のセッション110に既に参加している状態で、端末101のユーザがまだ参加していないもう1つの端末102をセッション110に招待する場合を想定している。勿論、端末101以外の端末103も端末102のユーザを招待することが可能である。セッション110により、端末101、103のいずれかの端末が該セッション宛にメッセージを送信すると、端末101、103にこのメッセージが配信されるので、セッション110に参加している端末101、103は同じ通信内容(メッセージ)を共有することができる。
図7に示すように、まず、端末101のユーザが、端末102のユーザをセッション110に招待するために、招待メッセージを端末101に入力する(S701)。
次に、端末101のユーザが、招待先として端末102を選択すると(S702)、端末101は、ネットワークを介して、端末102宛に招待要求(INVITE )を送信する(S703)。この招待要求の中には、履歴送信可能通知が含まれる。そして、端末102は、端末101から、ネットワークを介して、招待要求(INVITE)を受信する。
次に、招待先である端末102は、端末101から、招待要求(INVITE)を受信すると、端末101宛に、「呼び出し中」を示す「180 Ringing」を送信する(S704)。INVITEに履歴送信可能通知が含まれている場合は、この「180 Ringing」の中に、ダイジェスト要求を含める。そして、端末101は、端末102から、「180 Ringing」及びダイジェスト要求を受信する。
次に、端末101は、招待先である端末102から受信したダイジェスト要求に応じて、ダイジェスト情報を作成する(S705)。端末101が生成するダイジェスト情報は、例えば、上述した具体例A1〜A5で説明したダイジェスト情報である。
そして、端末101は、メディアネゴシエーションの更新(UPDATE)を、ダイジェスト要求の送信元である端末102へ送信する(S706)。UPDATEの中には、端末101が生成したダイジェスト情報が含まれる。ダイジェスト情報を送信するために、UPDATEを利用する理由は、UPDATEが、INVITEによる招待処理が完了する前(200OKが返ってくる前)に送信することができるという特徴を持っているためである。そして、端末102は、端末101が生成したダイジェスト情報を受信する。
次に、端末102は、招待元である端末101から受信したダイジェスト情報を、自端末の表示器に表示する(S707)。
ここで、端末102は、所定の時間、該端末のユーザから招待要求に対する応答の入力がない場合、招待元である端末101の履歴送信可能通知に応じて、履歴要求のメッセージ(MESSAGE)を、端末101へ送信する(S708)。
次に、招待先である端末102から履歴要求を受信した端末101は、メッセージ識別情報を付加して、ダイジェスト情報を含む履歴を、端末102へ送信する(S709)。端末102へ送信する履歴には、履歴要求と共に受信した端末102からのメッセージを履歴の後に追記する形で含まれている。なお、S709における端末101の動作は、後述する(変形例C4)の招待元の端末の動作に対応する。そして、端末102の表示器では、メッセージ識別情報に応じた位置に、履歴を表示することができる(S710)。なお、S711での端末102の動作は、後述する変形例C4における招待先の端末の動作に対応する。
また、端末102は、所定の時間、該端末のユーザから招待要求に対する応答の入力がない場合、再度、履歴要求のメッセージ(MESSAGE)を、招待元である端末101へ送信する。そして、端末102の表示器では、メッセージ識別情報に応じた位置に、履歴を表示することができる(S711)。
次に、端末102は、該端末のユーザが、S711での履歴を参照して招待要求に応じる入力を行った場合、そのユーザの入力に基づき、招待応答を生成・送信する(S712)。具体的には、端末102は、招待受け入れの応答を示す「INVITE 200 OK」を生成し、招待元である端末101へ送信する。これによって、端末102がセッション110へ参加する処理が完了する。
そして、端末102から「INVITE 200 OK」を受信した端末101は、端末102を含め、現在参加中の端末103に対して、新規ユーザが参加したことを知らせるメッセージ(MESSAGE)を通知する。端末102は、自端末の表示器に、すでに受信している履歴に含まれるダイジェスト情報の下に続けて、受信メッセージを表示する(S713)。
以上説明したように、本実施形態の技術を用いることにより、セッションへの招待を受けたユーザが、セッションに参加する前に、セッションで話されていた内容の情報をユーザのアクションを要さずに素早く入手でき、セッションに参加するか否かを判断することができる。また、これを実現するために、セッションの履歴をサーバに保存する必要もない。
また、招待要求送信側の端末は、ダイジェスト要求を所定期間受信しない場合を除き、セッション招待応答のタイムアウトによる自動的な招待キャンセルは行わないため、招待先ユーザが、招待を受けるか否かをダイジェストを見ながら検討している間に、招待がキャンセルされるのを防止することができる。
上述の実施形態については、例えば以下に示すような様々な変形が可能である。
(変形例C1)
[招待元の端末の動作]
該端末のユーザのセッションの履歴内に、招待先ユーザと同一セッションに参加していたことを示す記録がない特定ユーザが、招待対象セッションのメンバに含まれている場合は、前記特定ユーザを示す参加者情報として招待先に送信する。さらに、この特定ユーザの代表メッセージ(最新メッセージや、該セッション履歴内の最長メッセージなど)を送信してもよい(ダイジェスト情報とともに送っても、別送でもよい)。
[招待先の端末の動作]
招待元から特定ユーザの情報を含む前記参加者情報を受信したら、これを表示する。
これにより、招待先ユーザは、当該セッションに参加するかどうかを決める際に、自分の知らないメンバが参加しているか否か、また、そのメンバの素性がわかる。招待要求に対しては通常、一定時間内に招待を受けるか否かを決定して応答しないと、招待元ユーザを待たせたり、セッションがキャンセルされてしまったりする。これを防ぐためには、送受信情報及びユーザの閲覧する内容を絞り込むことが重要であり、参加している全メンバの情報を通知するよりも少ない情報だけで、招待先ユーザが必要とする情報を提供することができる。
(変形例C2)
[招待先の端末の動作]
他局からの招待要求を受信後、所定時間内に自局ユーザが応答を入力しない場合は、所定時間経過ごとに、ユーザの趣味情報(プロファイルとしてユーザが予め登録した情報、ユーザがアクセスしたWebページや送受信メールのタイトルに頻出する単語など)を含めて履歴要求を送信(要求内容は毎回変更、重要度順に送る、前回送信情報の同義語を送るなど)する。
[招待元の端末の動作]
招待先から履歴要求を受信したら、これに含まれている趣味情報に合致した履歴を送信(合致情報がない場合は、送信済みダイジェストおよび送信済み履歴メッセージの前後のメッセージを送信)する。
これにより、セッション参加前に、無駄なトラフィックを発生させずに招待を受けたユーザが知りたい履歴情報を取得できる。
(変形例C3)
[招待元の端末の動作]
自局が招待要求を送信した後、所定時間内に招待先からの応答を受信しない場合には、所定時間を経過する毎に、送信済みダイジェストおよび送信済み履歴メッセージの前後のメッセージを送信する。
これにより、招待先ユーザは、セッション参加前に無駄なトラフィックを発生させずにセッションに関するさらに詳細な情報を取得できる。
(変形例C4)
[招待元の端末の動作]
ダイジェスト情報を送信する時に、メッセージ識別情報を付加して送信する。また、招待先から履歴要求を受信したら、要求された履歴を送信する。この履歴を送信する際に、メッセージ識別情報を付加して送信する。なお、履歴の送受信には、SIP/SIMPLE IM(Instant Messaging)に定義されたセッション上のPrivate−Messageを利用しても良い。「Private−Message」は、IMセッションを利用して、セッション参加メンバーの一部にだけメッセージを送信する仕組みである。
[招待先の端末の動作]
招待元から受信したセッション宛てメッセージを、履歴(ダイジェストを含む)の後に追記する形で招待先の端末の画面に表示し、表示された履歴がユーザによって選択(例えば履歴にフォーカスが当たる)されたら、選択されたメッセージに隣接する前後のメッセージ(所定数以内と決めても良い。また未取得のものに限定しても良い)に対応するメッセージ識別情報とともに、招待元に履歴要求を送信する。招待元から履歴情報を受信したら、招待先の端末はダイジェスト情報と同じ画面上の領域に招待元の受信順通りに、これを表示する。なお、選択をフォーカスとする場合は、次のような工夫が必要。フォーカスメッセージが変化して一定時間以内は、履歴の新規取得〜表示を行わない。履歴の追加行表示時間間隔の下限値を設定し、フォーカスがこの時間より短い時間しか当たっていない場合は、履歴の新規取得・表示を行わない。
これにより、ユーザが欲しい情報の近くにスクロールできる。ダイジェスト情報を根として、ここから情報を掘り下げられるため、ユーザがほしい情報にたどり着くまでの時間が短い。また、全履歴を取得するよりトラフィックが軽減される。
(変形例C5)
前記「変形例C4」に対して次の点を変更する。前記メッセージ識別情報として、招待元がメッセージを受信した順番に対応した通し番号を用いる。招待先は、すでに取得済みの履歴を取得しないようにする。
これにより、同じ履歴情報の二重取りを防止し、トラフィックや処理軽減が可能になる。
(変形例C6)
前記「変形例C4」に対して次の点を変更する。前記メッセージ識別情報として、セッション宛のメッセージに付加されるMessage−IDを用いる。招待先の端末では、自端末が受信したセッション宛のメッセージのMessage−IDと、招待元の端末から受信した履歴情報のメッセージ識別情報が一致した場合は、履歴を表示せず、これ以降の履歴の取得を行わない。
これにより、履歴の二重表示、および、セッション参加後にセッション宛に送信されたメッセージの履歴取得防止が可能になり、トラフィックや処理の軽減につながる。
(変形例C7)
[招待元の端末の動作]
招待要求または招待キャンセル要求にキー(固有情報)を付加して送信する。招待済みユーザから、この招待に対応したキー付きの再招待要求を受信したら、再び前記キー付きの招待要求を自動送信する。
[招待先の端末の動作]
既に招待のキャンセル要求を受信した(時間切れの場合)セッションに対して、自局(招待先)ユーザが招待受入れを指示している場合は、招待元に再招待要求を送信する。この再招待要求には、前に受信した招待要求またはキャンセル要求にとともに受信したキーを付加する。再招待要求を送信した後で、この送信先から前記キーを含む招待要求を再び受信したら、自局のユーザに通知せずに招待受入れ応答を自動的に送信する。
例えば、招待先ユーザがダイジェストを確認している間に、招待元の端末が、タイムアウトの検出により招待をキャンセルしてしまう場合がある。このような場合でも、ユーザが繰り返し招待を行わなくても招待が可能になる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2008年5月28日出願の日本特許出願(特願2008−139776)、に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明の通信端末装置及び通信制御方法並びに通信制御プログラムは、例えば、携帯電話端末、携帯型情報端末、パーソナルコンピュータのような端末が複数存在し、これらが通信ネットワークを経由して通信できる場合に利用でき、例えばインスタントメッセージングサービスなどのプロトコルを用いてセッション毎に情報の共有を行おうとする場合に、各セッションへユーザを招待する場合のユーザの利便性を改善するのに役立つ。
本発明は、ネットワークを介して通信可能な複数の通信端末間でグループ通信を行うために用いる通信端末装置及び通信制御方法並びに通信制御プログラムに関する。
複数の通信端末によって成るセッション(互いに通信を行うグループ)に参加している端末の間で、ある端末が送信する情報が該セッションに参加中の端末の間で自動的に共有される仕組みとして、チャット、インスタントメッセージングなどがある。これらのサービスではセッションに参加している端末が該セッション宛にメッセージを送信すると、そのメッセージがサーバを介して該セッションに参加している全ての端末へ配送される。
このような従来のサービスでは、新たにセッションに参加したユーザが、参加前にやりとりされていた会話の内容を把握できないために、すぐに会話に加わることが出来ないという問題があった。この問題を解決するための技術は、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されている。
特許文献1に開示された技術によれば、チャットのログファイルを用意し、このログファイルに対する閲覧要求を受信したら、要求元端末のアドレスがアクセス許可されたものであればチャットのメッセージを読み出して該端末に送信する。
特許文献2に開示された技術によれば、あるカンバセーション参加中にそのカンバセーションに関連する別の新規カンバセーションを起こす場合、新規カンバセーションの識別子と、このカンバセーションに関連するカンバセーションの識別子とタイムスタンプのペアのリストを生成し、この情報を招待先端末に送信する。招待先端末は、送信された情報を元に、招待を受けたカンバセーションに関連するカンバセーションにアクセスする。
つまり、特許文献1、特許文献2の技術によれば、新たにセッションに参加したユーザが、参加前にやりとりされた会話の内容を把握することが出来るため、ユーザはセッション参加後に比較的スムーズに会話に加わることが出来る。
特許文献3に開示された技術によれば、予めユーザが登録した登録された条件に適合する発言を検出したら、この発言をユーザの端末に送信する。これによって、ユーザが、自身が興味を持つ内容について話し合われているチャットに加わるのを促す。
つまり、特許文献3に開示された技術によれば、新たにセッションに参加したユーザが、参加前にやりとりされた会話の内容を把握することは出来ないが、少なくとも自身にとって興味ある内容が話されているということを知った上でセッションに参加できるので、ユーザはセッション参加後に比較的スムーズに会話に加わることが出来る。
特開2007−108953号公報 米国出願公開2007/0033250号公報 特開2000−40162号公報
Web上のチャットなどは、ユーザが既知のURI(Uniform Resource Identifier)を自ら指定して参加するものあるが、インスタントメッセージングなどには、このような参加形態を採用したセッションの他に、セッション生成者やセッション参加者が他のユーザを招待し、招待されたユーザが応答を返すことによって参加が可能となるセッションも提供している。
例えば、OMA(Open Mobile Alliance)が仕様を公開するIMPS(Instant Messaging and Presence Service)をサポートするシステムでは、招待する側の端末から「InviteRequest」が送信されると、これを受けたIMサーバが招待を受ける側の端末へ「InviteUserRequest」を送信し、招待を受ける側の端末がこれに対して「InviteUserResponse」を返送することによってセッションが成立する。また、SIP/SIMPLE IM(Instant Messaging)をサポートするシステムでは、招待する側の端末から「SIP INVITE」が送信されると、これを受けたIMSネットワークが招待を受ける側の端末へ「SIP INVITE」を転送し、招待を受ける側の端末がこれに対して200OKを返送することによってセッションが成立する。
このようなシステムにおいて、あるユーザが別のユーザをセッションへ招待する場合、従来の技術では、招待を受けたユーザが、セッションの中でやり取りされている会話の内容を知らないままに、招待を受けるのか、拒否するのか判断して応答を返さなくてはならず、この判断に迷うことがあった。
前述の特許文献1〜特許文献3の技術を採用することにより、セッション参加後にそのセッションの中で過去に話されていた内容を知ることや、自分が予めサーバに登録しておいたキーワードを含むセッションの存在を参加前に知ることは可能であるが、招待を受けたとき、これに参加する前に、セッションの中で過去に話されていた内容を知ることはできない。また、従来の技術では、セッション履歴の保存機能などのサーバの機能拡張も必要である。
本発明の目的は、このような問題を解決し、セッションへの招待を受けたユーザが、セッションへの参加前にセッションの中でやり取りされていた会話の内容を簡単に把握し、セッションに参加するか否かを判断できるシステムを提供することである。
本発明の通信端末装置の一形態としては、1つ以上の通信端末と通信が可能な通信端末装置であって、前記通信端末と通信を送受信する通信部と、通信セッションへの招待要求を前記通信部を介して前記通信端末に送信する招待要求送信部と、前記招待要求を送信後に、前記通信部が前記通信端末からダイジェスト要求を受信した場合に、前記通信セッションに関連するメッセージを含むダイジェスト情報を作成し、前記作成したダイジェスト情報を前記通信部を介して前記通信端末に送信するダイジェスト情報送信部とを備えたことを特徴とする。
本発明の通信端末装置の一形態としては、1つ以上の通信端末と通信が可能な通信端末装置であって、前記通信端末と通信を送受信する通信部と、前記通信端末から招待要求を受信した場合に、当該通信端末装置のユーザから前記招待要求を受け入れるか否かを入力操作を検出する入力部と、前記招待要求を受信してから所定時間以内に前記入力部がユーザからの入力を検出しなかった場合に、前記通信端末にダイジェスト要求を前記通信部を介して送信するダイジェスト要求送信部と、を備えたことを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、特定の通信セッションに新たに参加するユーザ、すなわち招待元の第1の端末(1つの通信端末装置:自局又は他局に相当する)のユーザから招待要求を受けた第2の端末(もう1つの通信端末装置:他局又は自局に相当する)のユーザは、招待を受け入れるかどうかを決める際に、前記ダイジェスト情報の内容を確認することができるので、招待を受け入れるかどうかの判断が容易になる。つまり、招待要求を受けた第2の端末のユーザが招待受け入れのための入力操作を遅らせると、第2の端末のダイジェスト要求送信部がダイジェスト要求を送信し、このダイジェスト要求を受信すると第1の端末のダイジェスト情報送信部がダイジェスト情報を作成して送信し、第2の端末のダイジェスト情報出力部は、第1の端末から送信されたダイジェスト情報を受信してその内容を第2の端末のユーザに通知(例えば表示、あるいは音声出力)する。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記通信部は、前記ダイジェスト要求に対応したダイジェスト情報を受信し、前記ダイジェスト要求送信部は、前記ダイジェスト情報を受信してから所定時間以内に前記入力部がユーザからの入力を検出しなかった場合に、再度前記通信端末にダイジェスト要求を前記通信部を介して送信することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待要求を受けた第2の端末から招待元の第1の端末に宛ててダイジェスト要求を複数回繰り返し送信することができるので、第2の端末のユーザは複数のダイジェスト情報を順番に受け取ることが可能になり、招待を受け入れるかどうかの判断に役立つ情報を必要に応じた量だけ入手できる。なお、ダイジェスト要求の送信回数に上限の制限を設けても良い。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト情報送信部は、前記通信部が前記ダイジェスト要求を複数回受信した場合には、既に送出したダイジェスト情報である第1のダイジェスト情報とは内容が異なる第2のダイジェスト情報を前記通信部を介して前記通信端末に送信することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待要求を送信した第1の端末は、招待要求先の第2の端末からのダイジェスト要求を複数回繰り返し受信した場合に、前に送信した第1のダイジェスト情報とは内容が異なる第2のダイジェスト情報を送信するので、第2の端末のユーザは複数のダイジェスト情報を順番に受け取ることが可能になり、招待を受け入れるかどうかの判断に役立つ情報を必要に応じた量だけ入手できる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト要求送信部は、前記通信端末から既に受信したダイジェスト情報のサイズもしくは内容に応じて、前記ダイジェスト要求を再度送信するかどうかを決めることを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、状況に応じた適切な動作が可能になる。例えば、受信したダイジェスト情報のサイズが大きい場合には、その内容の全体をユーザが把握するのに時間がかかるので、前記所定時間をサイズにほぼ比例するように変更することが望ましい。また、例えば受信したダイジェスト情報のうち表示器に表示されたことのある情報の割合が所定の割合を超えた場合や、受信したダイジェスト情報のうち、表示器上においてフォーカスされた(またはカーソルが通過した)ことのあるメッセージの割合が所定の割合を超えた場合に2回目以降の前記ダイジェスト要求を送信することも考えられる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト情報送信部は、前記招待要求に含まれる招待メッセージの内容に基づいて、前記通信セッションの通信履歴に含まれる各メッセージ情報を抽出することにより前記ダイジェスト情報を作成することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待先の端末のユーザは、セッション参加前に受け取った招待メッセージの内容からセッションの概要を理解することが可能になる。すなわち、招待要求を送信する招待元のユーザは、該当する通信セッションの概要と関連のある文字列を招待メッセージとして付加した招待要求を送信する場合が多く、この招待メッセージの内容は招待先のユーザの判断に役立つものである場合が多い。そこで、招待元の端末は、送信した招待メッセージに含まれている語と関連の深いメッセージ(例えば同じ語の出現回数が多いメッセージ)を該当する通信セッションの通信履歴の中から検索し、これを前記ダイジェスト情報として送信する。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト情報送信部は、前記通信端末ユーザと関連付けられた過去の受信メッセージの内容に基づいて前記ダイジェスト情報を作成することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待先ユーザの知りたがっている情報を網羅したダイジェストが作成できる。例えば、招待元ユーザが招待先ユーザから過去に受信したメッセージ(セッション経由のメッセージ、受信メールの内容など)には、招待先ユーザが招待元ユーザと語りたい内容が多く含まれていることが多く、招待先ユーザの嗜好を反映していると言える。そこで、例えば招待先から過去に受信したメッセージ群の中から出現頻度の高いキーワードを抽出し、該当する通信セッションで過去にやりとりされたメッセージの履歴情報の中で前記キーワードを含むメッセージを優先的に前記ダイジェスト情報として選択する。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト要求送信部は、前記ダイジェスト要求に、当該通信端末装置ユーザの嗜好と関連のあるキーワードを付加することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待元ユーザが把握している招待先ユーザの嗜好だけでなく、招待元ユーザが把握していない招待先ユーザの嗜好をも反映したダイジェスト情報を作成できる。招待先端末が送信するダイジェスト要求に含める前記キーワードについては、例えば過去に送受信したメールのタイトル内において出現回数(最近のものほど重み高い)の多い単語や、ユーザが予め入力した趣味情報や、過去に招待元へ送信したメッセージ(セッション経由のメッセージ、メール含む)内の出現回数の多い単語などを採用することにより、ユーザの嗜好との関連性を高めることができる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、通信セッションの履歴情報を記憶するセッション履歴記憶部を有し、前記招待要求送信部は、前記通信セッションに関する通信の履歴情報に基づいて、前記通信セッションと前記セッション履歴記憶部を比較し、前記通信端末と前記通信セッションのメンバーが前記セッション履歴記憶部に記憶される同じセッション内に含まれているか否かを判定し、含まれていない場合は、含まれていないメンバーの参加者情報を前記通信端末に前記通信部を介して送信することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待要求を受信した招待先の端末のユーザが招待を受け入れるかどうかを判断する際に、判断に役立つ有用な情報を入手することができる。すなわち、特定の通信セッションに参加するか否かを判断する際には、例えば該当する通信セッションに既に参加しているメンバーの全てが自分の知り合いかどうかが1つの判断基準になりうる。そこで、該当するユーザが過去に参加した通信セッションにメンバーとして参加したことのない特定の人物が今回の招待対象通信セッションのメンバーとして含まれている場合には、前記人物がメンバーであることを表す参加者情報を該当する招待先ユーザに対して通知するので、これを受け取ったユーザは自分の知らない人物がメンバーとして参加している通信セッションかどうかを知ることができる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、当該通信端末装置のユーザの嗜好と関連のあるプロファイル情報を保持するプロファイル情報記憶部を有し、前記プロファイル情報記憶部が保持するプロファイル情報を付加した履歴要求を前記通信部を介して送信する履歴要求送信部を更に備えることを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待を受けた端末のユーザは、セッション参加前に、無駄なトラフィックを発生させることなくユーザの知りたい履歴情報を取得できる。前記プロファイル情報については、例えばユーザが予め登録した情報、ユーザがアクセスしたWebページや送受信メールのタイトルに頻出する単語などの情報を含めることが考えられる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記招待要求送信部は、前記招待要求を送信した後、前記通信部が所定時間以内に招待先の前記通信端末からの招待受け入れに関する応答を受信しない場合は、前記ダイジェスト情報送信部が作成したダイジェスト情報を前記通信部を介して前記通信端末へ送信することを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待を受けた端末のユーザは、セッション参加前に、無駄なトラフィックを発生させることなくユーザの知りたい履歴情報を取得できる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記ダイジェスト情報送信部は、送信する前記ダイジェスト情報と関連のあるメッセージを特定するためのメッセージ識別情報を前記ダイジェスト情報に付加して送信する、ことを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待を受けた端末のユーザは、セッション参加前に、受信したダイジェスト情報に基づいて、ユーザが必要とする更なる情報を容易に取得できる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記通信セッションで通信した履歴のメッセージと前記メッセージに対応するメッセージ識別情報を保持するメッセージ記憶部と、前記通信部が前記通信端末から履歴情報要求を受信した場合に、前記メッセージ記憶部が保持する履歴のメッセージの中から、前記履歴情報要求に付加された前記メッセージ識別情報に対応するメッセージを抽出し、前記メッセージを前記通信端末に送信する履歴情報送信部とを更に設けたことを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、招待を受けた端末のユーザは、セッション参加前に、受信したダイジェスト情報に基づいて、ユーザが必要とする更なる情報を容易に取得できる。例えば、招待を受けた端末の表示画面に既に受信したダイジェスト情報を表示した状態で、前記ダイジェスト情報中の特定のメッセージが選択状態になったら、この選択状態のメッセージを表す第1のメッセージ識別情報に基づいて、例えばその前後の位置にあるメッセージを表す第2のメッセージ識別情報を生成し、この第2のメッセージ識別情報を付加した履歴情報要求を招待元の端末宛てに送信することにより、前記ユーザは必要なメッセージを受け取ることができる。
また、本発明の通信端末装置の一形態としては、前記メッセージ記憶部は、前記セッションで通信したメッセージに付加されるメッセージIDを前記メッセージ識別情報とすることを特徴とする。
上記通信端末装置によれば、新たな機能を追加することなく、簡便にメッセージ識別情報を生成することができる。
本発明の通信制御方法の一態様としては、通信セッションに対して1つ以上の通信端末を招待するための通信制御方法であって、前記通信端末に前記通信セッションへの招待要求を送信し、前記招待要求を送信後に、前記通信端末からのダイジェスト要求を受信した場合に、前記通信セッションに関連するメッセージを含むダイジェスト情報を作成し、前記作成したダイジェスト情報を前記通信端末に送信することを特徴とする。
本発明の通信制御方法の一態様としては、通信セッションに対してある通信端末からの招待を受けるための通信制御方法であって、前記通信端末から前記通信セッションへの招待要求を受信し、前記受信した招待要求を受け入れるか否かの入力操作を検出し、前記招待要求を受信してから所定時間以内に前記入力操作を検出しなかった場合に、前記通信端末にダイジェスト要求を送信する、ことを特徴とする。
上記通信制御方法によれば、前述の通信端末装置を利用する場合と同様に、特定の通信セッションに新たに参加するユーザ、すなわち招待元の第1の通信端末のユーザから招待要求を受けた第2の通信端末のユーザは、招待を受け入れるかどうかを決める際に、前記ダイジェスト情報の内容を確認することができるので、招待を受け入れるかどうかの判断が容易になる。
本発明の通信制御プログラムの一態様としては、本発明の通信制御方法における各ステップを実行させるためのプログラムである。
上記通信制御プログラムを所定のコンピュータで実行し通信を制御することにより、前述の通信端末装置を利用する場合と同様に、特定の通信セッションに新たに参加するユーザ、すなわち招待元の第1の通信端末のユーザから招待要求を受けた第2の通信端末のユーザは、招待を受け入れるかどうかを決める際に、前記ダイジェスト情報の内容を確認することができるので、招待を受け入れるかどうかの判断が容易になる。
本発明に係る通信端末装置及び通信制御方法並びに通信制御プログラムによれば、セッションに招待された側の端末に、該端末のユーザがセッションに参加するか否かを判断するために必要な情報、すなわち、セッションで話されている内容に関する情報を、セッション参加前に自動的に提供することができる。
実施の形態の通信端末装置を用いた通信システムの構成例を示すブロック図である。 図1に示す通信システムにおいて1つの端末が他の端末を通信セッションに招待する場合の動作の概要を示すシーケンス図である。 図2に示す動作のより具体的な内容を示すシーケンス図である。 図1に示す通信システムに用いる1つの通信端末装置の主要部の構成を示すブロック図である。 他の端末のユーザを招待する場合の招待元の動作を示すフローチャートである。 招待先の端末の動作を示すフローチャートである。 図1に示す通信システムにおいて1つの端末が他の端末を通信セッションに招待する場合の動作の概要を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態では、OMAが仕様を公開しているSIP/SIMPLE IMをサポートするIMシステムを採用した場合を想定している。
この例では、図1に示すような通信システムを想定している。すなわち、所定の通信ネットワークを経由して互いに通信可能な複数の端末(クライアント)101〜104が存在しており、この中の端末101,103,104が更に互いに通信内容を共有可能な通信のセッション110に既に参加している状態で、端末101のユーザがまだ参加していないもう1つの端末102をこのセッション110に招待する場合を想定している。勿論、端末101以外の端末103や端末104も端末102のユーザを招待することが可能である。このセッション110により、端末101、103、104のいずれかの端末が該セッション宛にメッセージを送信すると、端末101、103、104の全てにこのメッセージが配信されるので、セッション110に参加している端末101、103、104は同じ通信内容(メッセージ)を共有することができる。
図1に示す通信システムにおいて端末101が端末102を招待する場合の動作シーケンスの概要が図2に示されている。
図2に示すように、端末101のユーザが、端末102のユーザを招待するよう端末101に指示を入力すると、端末101は端末102宛に招待要求を送信する(S201)。この招待要求を受信した端末102は、ユーザが招待に対する応答を入力しない場合は、所定時間ごとにダイジェスト要求を招待要求送信元に送信し(S203,S206)、この要求に応じて送られてきたダイジェスト情報を該端末の表示器に表示する(S205,S208)。そして、端末102のユーザが招待受入れまたは拒否するよう端末102に指示を入力したら、端末102はこの入力に応じて招待応答を返す(S209)。これによって端末102のセッション110への参加が完了し、この後、セッション110に参加中の各端末に対し、新規ユーザが参加したことが通知される。
前記ダイジェスト要求を受信した招待元の端末が送出するダイジェスト情報は、招待元端末101が保持しているセッションの履歴(当該セッション宛で過去に受信したメッセージ群の情報)の中から抽出される情報である。一般的に、IMクライアント端末は受信した最新のメッセージを表示するだけでなく、到着順にメッセージを並べて表示したり、ユーザの指示に応じた表示内容のスクロール動作等により参加中のセッション及び過去に参加していたセッションで過去にやりとりされたメッセージを表示する機能をサポートしており、これを実現するために端末内に、セッションにおいて受信したメッセージを格納するセッション履歴を保持している。ダイジェスト情報はこの履歴をソースとして生成される。
本実施の形態で用いるダイジェスト情報の具体例は次の通りである。
(具体例A1)
端末101が、招待要求送信後初めて送信するダイジェスト情報は、端末101が保持するセッション110の履歴の中から、全参加者について、ぞれぞれの参加者の最新メッセージを抽出したものである。セッション宛てメッセージには、例えばパブリックURI(Uniform Resource Identifier)などのように送信元を表す情報が含まれているので、端末101はこの情報をもとにしてメッセージの送信元を特定する。なお、この例では各参加者について最新のメッセージが抽出されるが、より詳細な発言傾向を招待先ユーザに知らせるために、各参加者について最もサイズの大きなメッセージが抽出されるようにしてもよい。
端末101が、招待要求送信後二回目以降に送信するダイジェスト情報は次のいずれかとする。(a)セッション110の履歴内の、ダイジェスト情報としてまだ送信されていないメッセージの中から、全参加者について、ぞれぞれの参加者の最新メッセージを抽出したもの。(b)ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、ダイジェストとしてすでに送信されているメッセージと送信時間が最も近いメッセージ。(c)履歴内の、ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、すでに送信済みのメッセージとこれとは別の送信済みのメッセージの間に送信されたメッセージ。
受信したダイジェスト情報を端末102が受信し、表示することで、招待を受けるユーザは、招待されたセッションがどのような発言傾向を持つユーザで構成されており、どのような話題を扱っているかを知った上で、参加するか否かを決めることが出来る。
(具体例A2)
端末101が、招待要求後初めて送信するダイジェスト情報は、端末101において、招待メッセージ作成の際にユーザが選択した語句の一部または全部を含むメッセージである。一般的なIMシステムでは、ユーザを招待する際、ユーザから招待メッセージと呼ばれる短いテキスト文の入力を受け、これを招待要求とともに招待先端末へ送信する。この招待メッセージ入力の際、表示器上に変換候補として表示される語句として、該セッションの履歴内に含まれる語句をより優先して表示する。ユーザが該セッションの履歴内に含まれる語句を選択した場合、端末101は、セッション110の履歴の中から、この語句または語句の一部を含むメッセージをダイジェスト情報として抽出する。なお、ユーザが該セッションの履歴内に含まれる語句を一つも選択しなかった場合は、別の例に挙げる情報を送信する。また、ダイジェスト情報として抽出されたメッセージの合計サイズが所定量より多い場合は、抽出されたメッセージの一部を一回目に送信するダイジェスト情報に含めず、二回目以降に送信するダイジェスト情報に含めるようにしてもよい。
端末101が、招待要求送信後、二回目以降に送信するダイジェスト情報は次のいずれか1つとする。(a)ダイジェスト情報として抽出されながら一回目のダイジェスト送信では送られなかったメッセージ。(b)ユーザが招待メッセージを入力する際、変換候補の中から選択した語句に含まれる語の同義語を含むメッセージをセッション110の履歴の中から抽出したもの。(c)ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、ダイジェストとしてすでに送信されているメッセージと送信時間が最も近いメッセージ。(d)ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、すでに送信済みのメッセージとこれとは別の送信済みのメッセージの間に送信されたメッセージ。
上述したダイジェスト情報を端末102が受信し、表示することで、招待を受けるユーザは、招待されたセッションが何をテーマとして話し合われているかを知った上で、参加するか否かを決めることが出来る。招待メッセージは招待元ユーザが意識的に作成するユーザを誘うための説明文であり、セッションの内容が正確に記載されていることが多いため、単純にセッション履歴内の出現回数の多い単語を含むメッセージから優先的に抽出するよりも、セッションの内容を端的に表すダイジェストが造れる可能性が高い。
また、招待元の端末101のユーザによって選択された語が存在しない場合には、セッション履歴の中から出現回数の多い単語を含むメッセージから優先的に抽出し、これをダイジェスト情報として送出する。
(具体例A3)
端末101が、招待要求後、初めて送信するダイジェスト情報は、ダイジェスト要求に含まれる語(キーワード)を含むメッセージである。この例では、招待要求を受けた端末102が、自端末のユーザの興味のある情報をダイジェスト要求とともに送信する場合を想定している。興味のある情報とは、例えば趣味のカテゴリ名(「鉄道」、「ピアノ」、「ゴルフ」など)や、話題名(「地球温暖化」、「参議院選挙」など)や、作品名(書籍タイトル、映画タイトルなど)や、地域名(「渋谷」「下北沢」など)や、その他固有名詞(人名、グループ名)のようなキーワードである。これらは、予め端末102のユーザが能動的に端末102に入力したものであってもよく、また、端末102が、自身のロケーションや、ユーザの操作履歴などから自動的に設定したものであってもよい。
端末101が、招待要求送信後、二回目以降に送信するダイジェスト情報は次のいずれか1つとする。(a)ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、ダイジェストとしてすでに送信されているメッセージと送信時間が最も近いメッセージ。(b)ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、すでに送信済みのメッセージとこれとは別の送信済みのメッセージの間に送信されたメッセージ。
上述したダイジェスト情報を端末102が受信し、表示することで、招待を受けるユーザは、招待されたセッションが自分の興味のある話題を扱っているか、および、その話題についてやり取りされている具体的な内容を知った上で、参加するか否かを決めることが出来る。
招待先の端末102が送出するダイジェスト要求に含めるキーワードについては、例えば履歴として存在する送受信メールのタイトル内において出現回数(最近のものほど重み高い)の多い単語を自動的に検出した結果を割り当てても良いし、ユーザが予め入力した趣味情報や過去に招待元へ送信したメッセージ(セッション経由のメッセージ、メール含む)内の出現回数の多いものから抽出した所定個数の単語を割り当てても良い。これにより招待元ユーザが把握していない招待先ユーザの嗜好を反映したダイジェストが作成できる。
招待元の端末101が受信したダイジェスト要求にキーワードが含まれていない場合には、招待元の端末101側で招待先ユーザの嗜好に対応したキーワードを検出し、このキーワードを含むメッセージを優先的に抽出してもよい。例えば、招待元が過去に招待先から受信したメッセージ(セッション経由のメッセージ、メール含む)内の出現回数の多い単語や端末内に保存された該ユーザの趣味情報(プレゼンス情報などから展開)を前記キーワードとして利用できる。つまり、過去に招待先ユーザが招待元ユーザへ送ったメッセージの中には、招待先ユーザが招待元ユーザと語りたい内容が多く含まれていることが多いので、単純にセッション履歴内の出現回数の多い単語を含むメッセージから優先的に抽出するよりも、招待先ユーザの知りたがっている情報を網羅したダイジェストが作成できる。
(具体例A4)
端末101が、招待要求後、初めて送信するダイジェスト情報は、端末101が保持するセッション110の履歴の中から、メッセージを所定の個数おきに抽出したものである。そして、二回目以降に送信するダイジェスト情報は、ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中で、招待先の端末102の表示器上において所定時間以上連続してフォーカスされた(注目状態になった、あるいは選択候補になった)特定のメッセージに最も近い時間に送信された候補メッセージを含む一つ以上のメッセージを抽出したものである。
端末101が抽出対象の前記候補メッセージを特定できるように、これを特定するための情報を端末102が送出するダイジェスト要求に含める。この情報は例えば、端末102の表示器上で表示されているメッセージの識別情報(message ID)、または、端末102の表示器上で表示されているメッセージの識別情報およびその前後の受信済みメッセージの識別情報とすればよい。前者は端末102が送信する情報量が少ないという利点を持ち、後者は端末101がどのメッセージが送信済みであるかという情報を保持せずに済むという利点を持つ。上述したダイジェスト情報を端末102が受信し、表示することで、招待を受けるユーザは、表示されたダイジェスト情報の中から、さらに詳しいやりとりの内容を知りたいと思う部分に関してその詳細を見た上で、参加するか否かを決めることが出来る。
なお、招待要求後、初めて送信するダイジェスト情報については、前記具体例A1、A2、A3に示した方法や、その他の方法で抽出されたメッセージであってもよい。また、この例では、ダイジェストの送信間隔や一度に送信されるメッセージの量などによっては、ユーザがスクロール操作によってある目的のメッセージに到達しようとしても、現在フォーカスされているメッセージから到達目標までのメッセージの間に、新規に受信したダイジェスト情報が次々に表示されてしまい、いくらスクロールを続けても到達目標にたどり着けないという現象が起こりうる。前記所定時間の具体的な値は、このようなことが起こらないよう設定する。
(具体例A5)
前記具体例A4の変形例として、端末102がダイジェスト要求に含めて送る情報に、現在のフォーカス位置にたどり着く直前のスクロール方向に関する情報も含める。従って、端末101は、ダイジェスト要求と共に受信したスクロール方向の情報に基づいて、招待先の端末102のユーザが現在のフォーカス位置にあるメッセージより前に送信されたメッセージを見たがっているか、それとも後に送信されたメッセージを見たがっているかを判断する。送信するダイジェスト情報は、判断結果が前に送信されたメッセージであれば、ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、端末102上でフォーカスされたメッセージより前の最も近い時間に送信されたメッセージを含む一つ以上のメッセージを抽出したものとし、判断結果が後に送信されたメッセージであれば、ダイジェスト情報としてまだ送信されていないセッション110の履歴内のメッセージの中から、端末102上でフォーカスされたメッセージより後の最も近い時間に送信されたメッセージを含む一つ以上のメッセージを抽出したものとする。上述したダイジェスト情報を端末102が受信し、表示することで、招待を受けるユーザは、表示されたダイジェスト情報の中から、さらに詳しいやりとりの内容を知りたいと思う部分に関してその詳細を見た上で、参加するか否かを決めることが出来る。
なお、少なくとも具体例A4、A5においては、受信したダイジェスト情報を表示器へ表示する際には、ダイジェスト情報に含まれるメッセージをダイジェスト情報の受信順に表示するのではなく、そのメッセージが過去に該セッションに向けて送信された順番に従って表示する。
また、以上の説明では、ダイジェスト要求への応答としてダイジェスト情報を送信する場合について述べてきたが、招待要求とこれに対する暫定応答の中でダイジェストの送受信についてネゴシエーションを行い、その後は端末102からのダイジェスト要求を待たずに端末101がダイジェスト情報を所定の時間間隔、または、送信するダイジェスト情報のサイズに応じた時間間隔で送信するようにしてもよい。
ところで、招待先の端末102がダイジェスト要求を送信する条件については、招待要求を受信してから所定時間以上、招待先の端末102のユーザが招待を受け入れるかどうかを決めるための入力操作が検出されない場合を採用しているが、次に示す具体例のように条件を変更しても良い。
(具体例B1)
ダイジェスト要求を送信した後で、それに対する応答として受信したダイジェスト情報のサイズ(例えば情報量)に略比例した時間だけ、ユーザが招待に対する応答を入力しない場合に更なるダイジェスト要求を送信する。すなわち、既に受信したダイジェスト情報の内容を招待先のユーザが読み終わるまでの時間は、受信したダイジェスト情報のサイズに略比例すると考えられるため、ユーザが既得情報を読み終ってから次の新しい情報を待つ時間を一定に保つのに有効である。
(具体例B2)
招待先の端末102が既に受信したダイジェスト情報のうち、端末102の表示器に表示されたことのある情報の割合が所定の割合を超えても、端末102のユーザが招待に対する応答を入力しない場合に更なるダイジェスト要求を送信する。例えば、携帯電話端末のように表示器の表示領域が狭い端末の場合には、画面上のスクロール操作等により該当する情報の領域がディスプレイに表示されたかどうかを判断することができ、これが表示された情報とユーザが読んだ情報とほぼ対応関係にあると考えられる。従って、ユーザが既得情報を読み終って新しい情報を待つ時間を一定に保つのに有効である。
(具体例B3)
招待先の端末102が既に受信したダイジェスト情報のうち、端末102の表示器上においてフォーカスされた(またはカーソルが通過した)ことのあるメッセージの割合が所定の割合を超えても、ユーザが招待に対する応答を入力しない場合に更なるダイジェスト要求を送信する。これにより、例えば表示器の表示領域が広く、表示されただけではユーザが読んだと判断するのが難しいデバイスを用いる場合であっても、ユーザが既得情報を読み終って新しい情報を待つ時間を一定に保つのに有効である。
図1に示した通信システムに各端末101〜104として利用可能な、1つの通信端末装置の主要部の構成例が図4に示されている。この通信端末装置については、例えば携帯電話端末や、携帯型情報端末(PDA)や、パーソナルコンピュータなどとして実現することができる。
図4を参照すると、この通信端末装置にはユーザ入力部201、招待要求生成部202、コンタクトリスト203、送信部204、自端末プレゼンス情報保持部205、招待応答生成部206、メッセージ生成部207、受信部208、受信情報解析部209、ダイジェスト情報生成部210、ダイジェスト情報解析部211、メッセージ履歴保持部212、表示制御部213、表示器214が備わっている。これらの各要素の基本的な機能は次の通りである。
ユーザ入力部201は、ユーザによるボタン操作などを読み取って様々な指示や情報を生成する。例えば、招待先を指定する情報、招待要求に付加される招待メッセージ、招待受け入れ可否の指示、送信対象メッセージなどがユーザ入力部201から入力される。
招待要求生成部202は、ユーザ入力部201からの指示に従って、あるいは所定の条件を満たしたことを検出するたびに、招待要求を生成する。また、表示制御部213に対して招待先候補の表示を要求したり、招待メッセージ入力に関する表示を要求する。
コンタクトリスト203は、例えばユーザの入力操作等によって予め登録された様々な他局ユーザのユーザ名やURIを含む情報をコンタクトリストとして保持している。
送信部204は、招待要求生成部202、招待応答生成部206、メッセージ生成部207から出力される各信号を所定の通信プロトコルに適合する各種信号として接続先の通信ネットワークに送出する。この例では、送信部204が送出する信号として、「INVITE(招待要求、ダイジェスト受信能力通知要求)」、「180 Ringing(呼び出し中通知、ダイジェスト受信能力通知)」、「UPDATE(ダイジェスト要求)」、「INVITE 200 OK(招待受け入れ応答)」、「MESSAGE(メッセージ)」、「UPDATE(ダイジェスト情報)」がある。なお、各信号「INVITE」、「180 Ringing」、「UPDATE」、「INVITE 200 OK」、「MESSAGE」、「UPDATE」の括弧内に示した内容は、どんな情報を乗せて送るのかを表している。すなわち、SIP標準ではINVITEメソッドは「セッションの確立要求」、UPDATEメソッドは「セッションの変更」、MESSAGEメソッドは「テキストメッセージ等の送信」を示し、ステータスコードの「180 Ringing」は「呼び出し中」を示すが、本実施形態では括弧内に示した特別な付加情報をSIPメッセージの各信号に乗せて送るように制御している。なお、信号UPDATEにダイジェスト情報を乗せている理由は、UPDATEが、INVITEによる招待処理が完了する前(200OKが返ってくる前)に送信することができるという特徴を持っているためである。これにより、ダイジェスト情報を早く転送することが可能になる。
自端末プレゼンス情報保持部205は、プレゼンス情報を保持している。
招待応答生成部206は、他局からの招待要求の受信内容や、他局からの招待キャンセル要求や、自端末プレゼンス情報保持部205から出力されるプレゼンス情報や、ユーザ入力部201から入力される招待受け入れ可否指示に従って、様々な信号を生成する。招待応答生成部206が生成する信号には、暫定応答、ダイジェスト要求、招待応答などがある。また、他局からの招待要求を受信した場合には、招待応答生成部206は表示制御部213に対して招待要求の表示を要求する。
メッセージ生成部207は、ユーザ入力部201から入力されるメッセージの内容に基づいて送信用のメッセージを生成する。
受信部208は、接続先の通信ネットワークを経由して所定の通信プロトコルに適合する他局からの各種信号を受信する。受信部208が受信する信号として、この例では「INVITE(招待要求、ダイジェスト受信能力通知要求)」、「180 Ringing(呼び出し中通知、ダイジェスト受信能力通知)」、「UPDATE(ダイジェスト要求)」、「INVITE 200 OK(招待受け入れ応答)」、「MESSAGE(メッセージ)」、「UPDATE(ダイジェスト情報)」がある。
受信情報解析部209は、受信部208から出力される各種受信情報の内容を解析し、種類毎に区分する。受信情報がメッセージである場合には、このメッセージはダイジェスト情報生成部210、ダイジェスト情報解析部211、メッセージ履歴保持部212、表示制御部213に送られる。受信情報が招待要求又は招待キャンセル要求の場合には、これらは招待応答生成部206に送られる。招待要求は表示制御部213にも送られる。
メッセージ履歴保持部212は、当端末が現在参加しているそれぞれの通信セッションについて、当該セッション宛てにこれまで受信したメッセージの情報を通信履歴として保持している。
ダイジェスト情報生成部210は、招待先の他局からのダイジェスト要求に対して送出すべきダイジェスト情報をメッセージ履歴保持部212が保持しているメッセージの情報に基づいて生成する。この処理については、例えば前述の具体例A1〜A5の通りである。
ダイジェスト情報解析部211は、受信情報解析部209から出力されるメッセージによりこれがダイジェスト情報かどうかを調べ、ダイジェスト情報であることを検出した場合には、ダイジェスト情報受信通知を招待応答生成部206に与え、ダイジェスト情報のメッセージを表示制御部213に与える。
表示制御部213は、状況に応じて受信メッセージなど必要な情報を表示器214に表示するための処理を実施する。
次に、図1に示す通信システムにおいて、端末101のユーザが端末102のユーザをセッション110に招待する場合の動作に関する詳細なシーケンスについて、図3を用いて説明する。この例では、端末101〜104間の通信のためにIMSネットワークを用いる場合を想定している。なお、図3において各エンティティ間で送受信されるメッセージとして記載したものは、全てSIP(Session Initiation Protocol)メッセージを想定して表してある。
端末101は、該端末のユーザから端末102のユーザをセッションに招待するよう指示を受けると、オファーを含んだINVITEを端末102のユーザのパブリックURIを宛先として送信する(図3のS301)。このオファーは、オファーを受けた端末に、ダイジェスト情報の受信および表示能力の有無を示す情報の提供を要求するものである。
IMSネットワークは、INVITEを受信すると、これを端末102に送信すると同時に、端末101に100 Tryingを返す(S302)。この100 Tryingは端末101において読み捨てられる。INVITEが端末102に到達すると、端末102は招待要求が受信されたことを該端末の表示器に表示すると同時に、前記オファーに対するアンサーを含んだ180 Ringingを返す(S303)。このアンサーは、端末102がダイジェスト情報の受信および表示能力の有無を示す情報である。
IMSネットワークは、180 Ringingを受信すると、これを端末101に送信する。180 Ringingを受信した端末101は、受信した情報の中にアンサーが存在している場合は、180 Ringingを承認するためにPRACKメッセージを送信し(S304)、端末102はこれに対して200 OKを返す(S305)。
端末102は所定の時間、該端末のユーザから招待要求に対する応答がない場合は、オファーを含んだUPDATEを送信する(S306)。このオファーは、前述のダイジェスト要求に相当する。ダイジェスト要求の詳細については既に述べたので、ここでは説明を省略する。なお、端末102のプレゼンスがIMを受入れることが出来ない状態に設定されている場合は、端末102はUPDATEの送信は行わず、INVITEに対する応答として招待には応じられない旨を示す488を送信する。
端末101はUPDATEを受信すると、受信したUPDATEの中にダイジェスト要求が含まれていれば、アンサーを含んだ200 OKを返送する(S307)。このアンサーは、前述のダイジェスト情報に相当する。このダイジェスト情報の詳細については既に述べたので、ここでは説明を省略する。
端末102はUPDATEに対する応答を受信すると、この応答の中にアンサーが含まれており、かつ、それがダイジェスト情報である場合は、受信したダイジェスト情報の内容(文字列で構成されるメッセージ)を表示器の画面に表示する(S308)。
端末102は、受信したダイジェスト情報を表示中であり、かつ、端末102のユーザが招待に対する応答を入力しない限り、更なるダイジェスト要求の送信と、受信したダイジェスト情報の追加表示を繰り返す(S309,S310)。そして、ユーザが応答を入力した時点で既に受信済みのINVITEへの応答として200 OKまたは488を送信する(S311)。ユーザが受け入れ指示した場合が200 OK、ユーザが受け入れを拒否した場合が488である。
図3に示したような動作を実現するための招待要求側の端末(図3の端末101に相当)の動作が図5に示されており、招待要求を受信する側の端末(図3の端末102に相当)の動作が図6に示されている。
まず、招待要求送信側の端末101における招待処理について、図5を参照しながら説明する。
招待要求生成部202は、ユーザ入力部201から、新たに(他局の)ユーザを招待したいという要求を受けると、コンタクトリスト203から招待先候補のユーザ名とURIを取得し、ユーザ名のリストを表示器214に表示するよう表示制御部213に依頼し、表示器214がこれを表示する。招待要求生成部202は、ユーザ入力部201から、招待先のユーザを指定する入力を受けると、招待メッセージ入力画面を表示器214に表示するよう表示制御部213に依頼する。招待応答生成部206は、ユーザから招待メッセージ入力および招待要求送信要求が入力されると、招待先情報、招待メッセージ、および、ダイジェスト情報の受信および表示能力の有無を示す情報を提供して欲しいという要求をINVITEリクエストに格納して、送信部を介してIMSネットワークに送信する(図5のS502)。同時に、招待応答待ちタイマtc1を起動し(S503)、ユーザから招待したいという要求を受ける前の画面に戻るよう表示制御部213に依頼する。
送信部204が、INVITEリクエスト送信後に、相手局からのSIPメッセージを受信すると、受信部208がこれを受信情報解析部209に渡す。受信情報解析部209は、渡された情報がリクエストであるか、レスポンスであるか、レスポンスである場合はどのSIPメッセージに対するレスポンスなのかを判断する。
受信したSIPメッセージが既に送信したINVITEリクエストへのレスポンスである場合(S504)、受信情報解析部209は、そのレスポンスが400番以上のステータスコードを含むメッセージであればセッションにユーザが追加された旨表示器214に表示するよう表示制御部213に依頼し、200 OK以外であれば招待が失敗した旨を表示するよう表示制御部213に依頼し(S507)、招待処理を終了する(S508)。
相手局から受信したSIPメッセージがUPDATEリクエストである場合(S505)、受信情報解析部209は、そのリクエストにオファーが含まれていれば、これをダイジェスト情報生成部210に送り、含まれていなければ読み捨てる。ダイジェスト情報生成部210は、オファーの内容がダイジェスト要求である場合はダイジェスト情報を作成し、そうでなければ読み捨てる。ダイジェスト情報生成部210は、ダイジェスト情報の作成完了後、これをUPDATEメッセージに格納して送信部204を介してIMSネットワークに送信する(S509)と同時に、招待応答待ちタイマtc1を再起動する(S510)。なお、端末101がUPDATEによるセッション情報の変更をサポートする場合、UPDATEリクエストは図4に記載されていないセッション情報変更部にも送られて、ここで処理されることになるが、この処理は招待処理とは無関係であるため、説明を省略する。
受信したSIPメッセージがMessageリクエストである場合、受信情報解析部209は、これをメッセージ履歴保持部212および表示制御部213に渡す。メッセージ履歴保持部212は渡されたメッセージを保存し、表示制御部213は受信したメッセージを表示器214上に表示する。なお、この処理は招待処理とは無関係に行われるものである。
受信したSIPメッセージがそれ以外のリクエストまたはレスポンスである場合については、招待処理とは無関係なため、説明を省略する。
INVITEリクエスト送信後、INVITEリクエストに対するレスポンスを受けないうちにタイマtc1が停止したら(所定時間が経過したら)、招待処理を終了する。実際には、招待処理終了前にCANCELリクエスト、レスポンスの送受信を行うが、一般的な処理であるため、説明を省略する。
上記シーケンスに従う招待要求送信側の端末101は、ダイジェスト要求を所定期間受信しない場合を除き、セッション招待応答のタイムアウトによる自動的な招待キャンセルは行わない(所定時間以上に渡ってダイジェスト要求を検出しない場合のみタイムアウトとして処理する)。これは、招待先ユーザが、招待を受けるか否かをダイジェストを見ながら検討している間に、招待がキャンセルされるのを防止するために有効である。同じ目的を実現するため、端末101が、ユーザから手動キャンセルを指示する入力を受けたら、警告を行うようにしても良い。
次に、招待要求受信側の端末102における被招待処理について、図6を参照しながら説明する。
他局(招待元)からのSIPメッセージが自局(招待先)の受信部208を介して受信されると、受信情報解析部209は、それがリクエストであるか、レスポンスであるか、レスポンスである場合はどのSIPメッセージに対するレスポンスなのかを判断する。
受信したSIPメッセージがINVITEリクエストである場合、受信情報解析部209は、これを招待応答生成部206に渡す。招待応答生成部206は、自端末プレゼンス情報保持部205から該端末のユーザのプレゼンス情報を取得する。プレゼンスがIMセッションに参加できる状態でない場合(図6のS602)、招待拒否を示すレスポンス488を、送信部204を介してIMSネットワークに送信(S608)し、その後、被招待処理を終了する(S609)。プレゼンスがIMセッションに参加できる状態である場合(S602)、招待応答生成部206は、招待を受けたことを表示器214に表示するよう表示制御部213に依頼し、該端末のユーザによる受け入れ判断待ち用タイマts1を起動する(S603)。
受信部208は、タイマts1起動後、SIPメッセージを受信すると、これを受信情報解析部209に渡す。受信情報解析部209は、渡された情報がリクエストであるか、レスポンスであるか、レスポンスである場合はどのSIPメッセージに対するレスポンスなのかを判断する。
受信したSIPメッセージがCANCELリクエストである場合(S604)、受信情報解析部209は、招待キャンセル要求を受信したことを招待応答生成部206に送り、招待応答生成部206はCANCELレスポンスを、送信部204を介してIMSネットワークに送信(S610)し、その後、被招待処理を終了する(S611)。
受信したSIPメッセージが既に送信したUPDATEリクエストに対するレスポンスである場合(S606)、受信情報解析部209は、そのレスポンスにアンサーが含まれていれば、これをダイジェスト情報解析部211に送り、含まれていなければ読み捨てる。ダイジェスト情報解析部211は、アンサーの内容がダイジェスト情報である場合、これをメッセージに分解して表示制御部213に渡すとともに招待応答生成部206にダイジェスト情報を受信したことを通知し、そうでない場合は読み捨てる。メッセージ情報を渡された表示制御部213は、これを表示器214で表示し(S614)、ダイジェスト情報を受信したことを通知された招待応答生成部206は、タイマtc1を再起動する(S615)。なお、端末101がUPDATEによるセッション情報の変更をサポートする場合、UPDATEリクエストは図4に記載されていないセッション情報変更部にも送られて、ここで処理されることになるが、この処理は招待処理とは無関係であるため、説明を省略する。
他局からのINVITEリクエストを受信後、自局のユーザ入力部201から、ユーザから招待の受け入れまたは拒否を指示する入力があった場合(S605)、招待応答生成部206は、この入力に応じたレスポンスを、送信部204を介してIMSネットワークに送信し(S612)、その後、被招待処理を終了する(S613)。
他局からのINVITEリクエストを受信後、自局のユーザからユーザ入力部201を経由して招待受け入れ判断の入力がないうちに、タイマts1が停止した(所定時間を経過した)場合は、ダイジェスト要求をUPDATEリクエストに格納し、送信部204を介してIMSネットワークに送信する(S616)。
端末102がINVITEに対するレスポンスとして200 OKを送信すると、端末102のセッション110への参加が完了する。
次に、図7を参照し、図1に示す通信システムにおいて1つの端末が他の端末を通信セッションに招待する場合の動作の概要を説明する。図7は、図1に示す通信システムにおいて1つの端末が他の端末を通信セッションに招待する場合の動作の概要を示すシーケンス図である。特に、図7では、招待元が、招待先からの履歴要求に応じて、メッセージ識別情報を付加した履歴を招待先へ送信する場合について説明する。
図7では、端末101、103が更に互いに通信内容を共有可能な通信のセッション110に既に参加している状態で、端末101のユーザがまだ参加していないもう1つの端末102をセッション110に招待する場合を想定している。勿論、端末101以外の端末103も端末102のユーザを招待することが可能である。セッション110により、端末101、103のいずれかの端末が該セッション宛にメッセージを送信すると、端末101、103にこのメッセージが配信されるので、セッション110に参加している端末101、103は同じ通信内容(メッセージ)を共有することができる。
図7に示すように、まず、端末101のユーザが、端末102のユーザをセッション110に招待するために、招待メッセージを端末101に入力する(S701)。
次に、端末101のユーザが、招待先として端末102を選択すると(S702)、端末101は、ネットワークを介して、端末102宛に招待要求(INVITE )を送信する(S703)。この招待要求の中には、履歴送信可能通知が含まれる。そして、端末102は、端末101から、ネットワークを介して、招待要求(INVITE)を受信する。
次に、招待先である端末102は、端末101から、招待要求(INVITE)を受信すると、端末101宛に、「呼び出し中」を示す「180 Ringing」を送信する(S704)。INVITEに履歴送信可能通知が含まれている場合は、この「180 Ringing」の中に、ダイジェスト要求を含める。そして、端末101は、端末102から、「180 Ringing」及びダイジェスト要求を受信する。
次に、端末101は、招待先である端末102から受信したダイジェスト要求に応じて、ダイジェスト情報を作成する(S705)。端末101が生成するダイジェスト情報は、例えば、上述した具体例A1〜A5で説明したダイジェスト情報である。
そして、端末101は、メディアネゴシエーションの更新(UPDATE)を、ダイジェスト要求の送信元である端末102へ送信する(S706)。UPDATEの中には、端末101が生成したダイジェスト情報が含まれる。ダイジェスト情報を送信するために、UPDATEを利用する理由は、UPDATEが、INVITEによる招待処理が完了する前(200OKが返ってくる前)に送信することができるという特徴を持っているためである。そして、端末102は、端末101が生成したダイジェスト情報を受信する。
次に、端末102は、招待元である端末101から受信したダイジェスト情報を、自端末の表示器に表示する(S707)。
ここで、端末102は、所定の時間、該端末のユーザから招待要求に対する応答の入力がない場合、招待元である端末101の履歴送信可能通知に応じて、履歴要求のメッセージ(MESSAGE)を、端末101へ送信する(S708)。
次に、招待先である端末102から履歴要求を受信した端末101は、メッセージ識別情報を付加して、ダイジェスト情報を含む履歴を、端末102へ送信する(S709)。端末102へ送信する履歴には、履歴要求と共に受信した端末102からのメッセージを履歴の後に追記する形で含まれている。なお、S709における端末101の動作は、後述する(変形例C4)の招待元の端末の動作に対応する。そして、端末102の表示器では、メッセージ識別情報に応じた位置に、履歴を表示することができる(S710)。なお、S711での端末102の動作は、後述する変形例C4における招待先の端末の動作に対応する。
また、端末102は、所定の時間、該端末のユーザから招待要求に対する応答の入力がない場合、再度、履歴要求のメッセージ(MESSAGE)を、招待元である端末101へ送信する。そして、端末102の表示器では、メッセージ識別情報に応じた位置に、履歴を表示することができる(S711)。
次に、端末102は、該端末のユーザが、S711での履歴を参照して招待要求に応じる入力を行った場合、そのユーザの入力に基づき、招待応答を生成・送信する(S712)。具体的には、端末102は、招待受け入れの応答を示す「INVITE 200 OK」を生成し、招待元である端末101へ送信する。これによって、端末102がセッション110へ参加する処理が完了する。
そして、端末102から「INVITE 200 OK」を受信した端末101は、端末102を含め、現在参加中の端末103に対して、新規ユーザが参加したことを知らせるメッセージ(MESSAGE)を通知する。端末102は、自端末の表示器に、すでに受信している履歴に含まれるダイジェスト情報の下に続けて、受信メッセージを表示する(S713)。
以上説明したように、本実施形態の技術を用いることにより、セッションへの招待を受けたユーザが、セッションに参加する前に、セッションで話されていた内容の情報をユーザのアクションを要さずに素早く入手でき、セッションに参加するか否かを判断することができる。また、これを実現するために、セッションの履歴をサーバに保存する必要もない。
また、招待要求送信側の端末は、ダイジェスト要求を所定期間受信しない場合を除き、セッション招待応答のタイムアウトによる自動的な招待キャンセルは行わないため、招待先ユーザが、招待を受けるか否かをダイジェストを見ながら検討している間に、招待がキャンセルされるのを防止することができる。
上述の実施形態については、例えば以下に示すような様々な変形が可能である。
(変形例C1)
[招待元の端末の動作]
該端末のユーザのセッションの履歴内に、招待先ユーザと同一セッションに参加していたことを示す記録がない特定ユーザが、招待対象セッションのメンバに含まれている場合は、前記特定ユーザを示す参加者情報として招待先に送信する。さらに、この特定ユーザの代表メッセージ(最新メッセージや、該セッション履歴内の最長メッセージなど)を送信してもよい(ダイジェスト情報とともに送っても、別送でもよい)。
[招待先の端末の動作]
招待元から特定ユーザの情報を含む前記参加者情報を受信したら、これを表示する。
これにより、招待先ユーザは、当該セッションに参加するかどうかを決める際に、自分の知らないメンバが参加しているか否か、また、そのメンバの素性がわかる。招待要求に対しては通常、一定時間内に招待を受けるか否かを決定して応答しないと、招待元ユーザを待たせたり、セッションがキャンセルされてしまったりする。これを防ぐためには、送受信情報及びユーザの閲覧する内容を絞り込むことが重要であり、参加している全メンバの情報を通知するよりも少ない情報だけで、招待先ユーザが必要とする情報を提供することができる。
(変形例C2)
[招待先の端末の動作]
他局からの招待要求を受信後、所定時間内に自局ユーザが応答を入力しない場合は、所定時間経過ごとに、ユーザの趣味情報(プロファイルとしてユーザが予め登録した情報、ユーザがアクセスしたWebページや送受信メールのタイトルに頻出する単語など)を含めて履歴要求を送信(要求内容は毎回変更、重要度順に送る、前回送信情報の同義語を送るなど)する。
[招待元の端末の動作]
招待先から履歴要求を受信したら、これに含まれている趣味情報に合致した履歴を送信(合致情報がない場合は、送信済みダイジェストおよび送信済み履歴メッセージの前後のメッセージを送信)する。
これにより、セッション参加前に、無駄なトラフィックを発生させずに招待を受けたユーザが知りたい履歴情報を取得できる。
(変形例C3)
[招待元の端末の動作]
自局が招待要求を送信した後、所定時間内に招待先からの応答を受信しない場合には、所定時間を経過する毎に、送信済みダイジェストおよび送信済み履歴メッセージの前後のメッセージを送信する。
これにより、招待先ユーザは、セッション参加前に無駄なトラフィックを発生させずにセッションに関するさらに詳細な情報を取得できる。
(変形例C4)
[招待元の端末の動作]
ダイジェスト情報を送信する時に、メッセージ識別情報を付加して送信する。また、招待先から履歴要求を受信したら、要求された履歴を送信する。この履歴を送信する際に、メッセージ識別情報を付加して送信する。なお、履歴の送受信には、SIP/SIMPLE IM(Instant Messaging)に定義されたセッション上のPrivate−Messageを利用しても良い。「Private−Message」は、IMセッションを利用して、セッション参加メンバーの一部にだけメッセージを送信する仕組みである。
[招待先の端末の動作]
招待元から受信したセッション宛てメッセージを、履歴(ダイジェストを含む)の後に追記する形で招待先の端末の画面に表示し、表示された履歴がユーザによって選択(例えば履歴にフォーカスが当たる)されたら、選択されたメッセージに隣接する前後のメッセージ(所定数以内と決めても良い。また未取得のものに限定しても良い)に対応するメッセージ識別情報とともに、招待元に履歴要求を送信する。招待元から履歴情報を受信したら、招待先の端末はダイジェスト情報と同じ画面上の領域に招待元の受信順通りに、これを表示する。なお、選択をフォーカスとする場合は、次のような工夫が必要。フォーカスメッセージが変化して一定時間以内は、履歴の新規取得〜表示を行わない。履歴の追加行表示時間間隔の下限値を設定し、フォーカスがこの時間より短い時間しか当たっていない場合は、履歴の新規取得・表示を行わない。
これにより、ユーザが欲しい情報の近くにスクロールできる。ダイジェスト情報を根として、ここから情報を掘り下げられるため、ユーザがほしい情報にたどり着くまでの時間が短い。また、全履歴を取得するよりトラフィックが軽減される。
(変形例C5)
前記「変形例C4」に対して次の点を変更する。前記メッセージ識別情報として、招待元がメッセージを受信した順番に対応した通し番号を用いる。招待先は、すでに取得済みの履歴を取得しないようにする。
これにより、同じ履歴情報の二重取りを防止し、トラフィックや処理軽減が可能になる。
(変形例C6)
前記「変形例C4」に対して次の点を変更する。前記メッセージ識別情報として、セッション宛のメッセージに付加されるMessage−IDを用いる。招待先の端末では、自端末が受信したセッション宛のメッセージのMessage−IDと、招待元の端末から受信した履歴情報のメッセージ識別情報が一致した場合は、履歴を表示せず、これ以降の履歴の取得を行わない。
これにより、履歴の二重表示、および、セッション参加後にセッション宛に送信されたメッセージの履歴取得防止が可能になり、トラフィックや処理の軽減につながる。
(変形例C7)
[招待元の端末の動作]
招待要求または招待キャンセル要求にキー(固有情報)を付加して送信する。招待済みユーザから、この招待に対応したキー付きの再招待要求を受信したら、再び前記キー付きの招待要求を自動送信する。
[招待先の端末の動作]
既に招待のキャンセル要求を受信した(時間切れの場合)セッションに対して、自局(招待先)ユーザが招待受入れを指示している場合は、招待元に再招待要求を送信する。この再招待要求には、前に受信した招待要求またはキャンセル要求にとともに受信したキーを付加する。再招待要求を送信した後で、この送信先から前記キーを含む招待要求を再び受信したら、自局のユーザに通知せずに招待受入れ応答を自動的に送信する。
例えば、招待先ユーザがダイジェストを確認している間に、招待元の端末が、タイムアウトの検出により招待をキャンセルしてしまう場合がある。このような場合でも、ユーザが繰り返し招待を行わなくても招待が可能になる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2008年5月28日出願の日本特許出願(特願2008−139776)、に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明の通信端末装置及び通信制御方法並びに通信制御プログラムは、例えば、携帯電話端末、携帯型情報端末、パーソナルコンピュータのような端末が複数存在し、これらが通信ネットワークを経由して通信できる場合に利用でき、例えばインスタントメッセージングサービスなどのプロトコルを用いてセッション毎に情報の共有を行おうとする場合に、各セッションへユーザを招待する場合のユーザの利便性を改善するのに役立つ。
101,102,103,104 端末
110 セッション
201 ユーザ入力部
202 招待要求生成部
203 コンタクトリスト
204 送信部
205 自端末プレゼンス情報保持部
206 招待応答生成部
207 メッセージ生成部
208 受信部
209 受信情報解析部
210 ダイジェスト情報生成部
211 ダイジェスト情報解析部
212 メッセージ履歴保持部
213 表示制御部
214 表示器

Claims (17)

  1. 1つ以上の通信端末と通信が可能な通信端末装置であって、
    前記通信端末と通信を送受信する通信部と、
    通信セッションへの招待要求を前記通信部を介して前記通信端末に送信する招待要求送信部と、
    前記招待要求を送信後に、前記通信部が前記通信端末からダイジェスト要求を受信した場合に、前記通信セッションに関連するメッセージを含むダイジェスト情報を作成し、前記作成したダイジェスト情報を前記通信部を介して前記通信端末に送信するダイジェスト情報送信部と、を備えた通信端末装置。
  2. 請求項1に記載の通信端末装置において、
    前記ダイジェスト情報送信部は、前記通信部が前記ダイジェスト要求を複数回受信した場合には、既に送出したダイジェスト情報である第1のダイジェスト情報とは内容が異なる第2のダイジェスト情報を前記通信部を介して前記通信端末に送信することを特徴とする通信端末装置。
  3. 請求項1に記載の通信端末装置において、
    前記ダイジェスト情報送信部は、前記招待要求に含まれる招待メッセージの内容に基づいて、前記通信セッションの通信履歴に含まれる各メッセージ情報を抽出することにより前記ダイジェスト情報を作成することを特徴とする通信端末装置。
  4. 請求項1に記載の通信端末装置において、
    前記ダイジェスト情報送信部は、前記通信端末ユーザと関連付けられた過去の受信メッセージの内容に基づいて前記ダイジェスト情報を作成することを特徴とする通信端末装置。
  5. 請求項1に記載の通信端末装置において、
    通信セッションの履歴情報を記憶するセッション履歴記憶部を有し、
    前記招待要求送信部は、前記通信セッションに関する通信の履歴情報に基づいて、前記通信セッションと前記セッション履歴記憶部を比較し、前記通信端末と前記通信セッションのメンバーが前記セッション履歴記憶部に記憶される同じセッション内に含まれているか否かを判定し、含まれていない場合は、含まれていないメンバーの参加者情報を前記通信端末に前記通信部を介して送信することを特徴とする通信端末装置。
  6. 請求項1に記載の通信端末装置において、
    前記招待要求送信部は、前記招待要求を送信した後、前記通信部が所定時間以内に招待先の前記通信端末からの招待受け入れに関する応答を受信しない場合は、前記ダイジェスト情報送信部が作成したダイジェスト情報を前記通信部を介して前記通信端末へ送信することを特徴とする通信端末装置。
  7. 請求項1に記載の通信端末装置において、
    前記ダイジェスト情報送信部は、送信する前記ダイジェスト情報と関連のあるメッセージを特定するためのメッセージ識別情報を前記ダイジェスト情報に付加して送信することを特徴とする通信端末装置。
  8. 請求項1に記載の通信端末装置において、
    前記通信セッションで通信した履歴のメッセージと前記メッセージに対応するメッセージ識別情報を保持するメッセージ記憶部と、
    前記通信部が前記通信端末から履歴情報要求を受信した場合に、前記メッセージ記憶部が保持する履歴のメッセージの中から、前記履歴情報要求に付加された前記第2のメッセージ識別情報に対応するメッセージ抽出し、前記メッセージを前記通信端末に送信する履歴情報送信部と、を更に設けたことを特徴とする通信端末装置。
  9. 請求項8に記載の通信端末装置において、
    前記ダイジェスト記憶部は、前記セッションで通信したメッセージに付加されるメッセージIDを前記メッセージ識別情報とすることを特徴とする通信端末装置。
  10. 1つ以上の通信端末と通信が可能な通信端末装置であって、
    前記通信端末と通信を送受信する通信部と、
    前記通信端末から招待要求を受信した場合に、当該通信端末装置のユーザから前記招待要求を受け入れるか否かを入力操作を検出する入力部と、
    前記招待要求を受信してから所定時間以内に前記入力部がユーザーからの入力を検出しなかった場合に、前記通信端末にダイジェスト要求を前記通信部を介して送信するダイジェスト要求送信部と、を備えた通信端末装置。
  11. 請求項10に記載の通信端末装置において、
    前記通信部は、前記ダイジェスト要求に対応したダイジェスト情報を受信し、
    前記ダイジェスト要求送信部は、前記ダイジェスト情報を受信してから所定時間以内に前記入力部がユーザーからの入力を検出しなかった場合に、再度前記通信端末にダイジェスト要求を前記通信部を介して送信することを特徴とする通信端末装置。
  12. 請求項11に記載の通信端末装置において、
    前記ダイジェスト要求送信部は、前記通信端末から既に受信したダイジェスト情報のサイズもしくは内容に応じて、前記ダイジェスト要求を再度送信するかどうかを決めることを特徴とする通信端末装置。
  13. 請求項10に記載の通信端末装置において、
    前記ダイジェスト要求送信部は、前記ダイジェスト要求に、当該通信端末装置ユーザの嗜好と関連のあるキーワードを付加することを特徴とする通信端末装置。
  14. 請求項10に記載の通信端末装置において、
    当該通信端末装置のユーザの嗜好と関連のあるプロファイル情報を保持するプロファイル情報記憶部を有し、
    前記プロファイル情報記憶部が保持するプロファイル情報を付加した履歴要求を前記通信部を介して送信する履歴要求送信部を更に備えることを特徴とする通信端末装置。
  15. 通信セッションに対して1つ以上の通信端末を招待するための通信制御方法であって、
    前記通信端末に前記通信セッションへの招待要求を送信し、
    前記招待要求を送信後に、前記通信端末からのダイジェスト要求を受信した場合に、前記通信セッションに関連するメッセージを含むダイジェスト情報を作成し、
    前記作成したダイジェスト情報を前記通信端末に送信することを特徴とする通信制御方法。
  16. 通信セッションに対してある通信端末からの招待を受けるための通信制御方法であって、
    前記通信端末から前記通信セッションへの招待要求を受信し、
    前記受信した招待要求を受け入れるか否かの入力操作を検出し、
    前記招待要求を受信してから所定時間以内に前記入力操作を検出しなかった場合に、前記通信端末にダイジェスト要求を送信する、ことを特徴とする通信制御方法。
  17. コンピュータに、請求項15または16に記載の通信制御方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
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