JPWO2009142258A1 - 磁気カップリング装置 - Google Patents

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Abstract

装置全体の小型化を図りながら、一方の回転体が他方の回転体に近接離反する態様で回転軸L方向に沿って変位することを抑制して良好にトルクを伝達することができる磁気カップリング装置を提供すること。駆動側回転体10及び従動側回転体20の作用面12,21間に生ずる磁力によりトルクを伝達する磁気カップリング装置において、作用面12に回転軸Lの周方向に沿って複数の第1磁石15が等間隔で配設された第1磁石群14と、作用面21の回転軸Lに近接する個所に回転軸Lの周方向に沿って複数の第2磁石24が等間隔で配設された第2磁石群23と、第2磁石24よりも外方となる個所に、回転軸Lの周方向に沿って複数の第3磁石26が等間隔で配設された第3磁石群25とを備え、第3磁石26は、第2磁石24と略同一の面積を有し、かつ回転軸Lとの間に位置する第2磁石24とは磁極が異極と成る。

Description

本発明は、磁気カップリング装置に関し、より詳細には、互いの作用面が離隔して対向する態様で配設され、それぞれが作用面と直交する方向に沿って延在する回転軸回りに回転可能となる第1回転体及び第2回転体を備え、第1回転体と第2回転体との作用面間に生ずる磁力により、一方側の回転体から他方側の回転体にトルクを伝達する磁気カップリング装置に関するものである。
従来、トルクを非接触で伝達する回転伝達機構の一例として、次のような磁気カップリング装置が知られている。例えば、円筒状の形態を成す駆動側回転体の内周面と、該駆動側回転体と同一回転軸上に配置した円筒状の形態を成す従動側回転体の外周面とに、永久磁石をエアーギャップを介して対向配置し、内周面と外周面との間に生ずる磁力を利用して、駆動側回転体のトルクを従動側回転体に伝達するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−165189号公報
しかしながら、上述した特許文献1に提案されている磁気カップリング装置では、その構造上、回転軸方向にある程度の大きさを要するため、装置全体の小型化を図ることは困難であった。
一方、上記磁気カップリング装置とは別に、円板状の形態を成す駆動側回転体と、円板状の形態を成す従動側回転体とを互いの作用面が離隔して対向する態様で配置して成る磁気カップリング装置が知られている。この磁気カップリング装置では、駆動側回転体及び従動側回転体ともそれぞれの作用面と直交する方向に沿って同一直線上に延在する回転軸回りに回転可能に成っており、駆動側回転体と従動側回転体との作用面間に生ずる磁力(磁気吸引力)により、駆動側回転体から従動側回転体にトルクを伝達するものである。このような磁気カップリング装置では、その構造上、回転軸方向を短いものとする扁平な構成が可能であり、装置全体の小型化を図ることが可能である。
ところが、円板状の駆動側回転体及び従動側回転体を備えて成る磁気カップリング装置では、駆動側回転体と従動側回転体との間で回転軸方向に沿って磁気吸引力が生ずるために、回転体を支持する軸受部材の負担が大きくなる。特に、伝達するトルクが大きくなればなるほど回転軸方向に沿って生ずる磁気吸引力も大きくなるため、機構上の対策が必要になる。
本発明は、上記実情に鑑みて、装置全体の小型化を図りながら、回転軸方向に沿って生ずる磁気吸引力を低減させて良好にトルクを伝達することができる磁気カップリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る磁気カップリング装置は、互いの作用面が離隔して対向する態様で配設され、それぞれが作用面と直交する方向に沿って延在する共通の回転軸回りに回転可能となる第1回転体及び第2回転体を備え、第1回転体と第2回転体との作用面間に生ずる磁力により、一方側の回転体から他方側の回転体にトルクを伝達する磁気カップリング装置において、前記第1回転体及び前記第2回転体のそれぞれの作用面における前記回転軸に近接した内周領域間において前記回転軸の軸方向に沿った磁気反発力を主として生じさせる第1磁力ユニットと、前記第1回転体及び前記第2回転体のそれぞれの作用面における前記第1磁力ユニットよりも径外側の外周領域間において前記磁気反発力と同程度の前記回転軸の軸方向に沿った磁気吸引力を主として生じさせる第2磁力ユニットとを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る磁気カップリング装置は、上述した請求項1において、前記第1回転体の作用面に、前記回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で複数の第1磁石が所定間隔で配設されて成る第1磁石群と、前記第1回転体が相対的に回転することにより前記第2回転体の作用面における前記第1磁石と対向可能な対向領域のうち前記回転軸に近接する個所に、該回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で複数の第2磁石が所定間隔で配設されて成り、かつ前記第1磁石群の一部とともに前記第1磁力ユニットを構成する第2磁石群と、前記第2回転体の作用面における前記対向領域のうち前記第2磁石よりも外方となる個所に、該回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で複数の第3磁石が所定間隔で配設されて成り、かつ前記第1磁石群の一部とともに前記第2磁力ユニットを構成する第3磁石群とを備え、前記第3磁石は、前記第2磁石と略同一の面積を有し、かつ前記回転軸との間に位置する前記第2磁石とは磁極が異極と成ることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る磁気カップリング装置は、上述した請求項2において、前記第1磁石群を構成する第1磁石は、前記回転軸に近接する領域に設けた内周側磁石要素と、前記内周側磁石要素から分離する態様で該内周側磁石要素よりも径外側に設けた外周側磁石要素とをそれぞれ備えて成り、前記内周側磁石要素は、径外方向に向かうに連れて前記回転軸を中心とする一の回転方向に向けて変位するものであり、前記第2磁石群を構成する第2磁石は、前記第1回転体が相対的に回転することにより前記第2回転体の作用面における前記内周側磁石要素と対向可能な対向領域に設けたものであり、それぞれが前記内周側磁石要素と略同一の面積を有し、かつ径外方向に向かうに連れて前記一の回転方向に向けて変位するものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る磁気カップリング装置は、上述した請求項3において、前記第1回転体の作用面における内周側磁石要素と外周側磁石要素との間、並びに前記第2回転体の作用面における第2磁石と第3磁石との間には、両作用面間に磁力による反発力、あるいは磁力による吸引力を作用させるための磁石ユニットを設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る磁気カップリング装置は、上述した請求項1において、前記第1磁力ユニットは、前記第1回転体及び前記第2回転体のそれぞれの作用面における前記回転軸に近接した個所においてそれぞれが前記回転軸を囲繞する態様で互いに対向配設され、かつともに同極となる内周磁石と、前記第1回転体の作用面における前記内周磁石の外方となる個所に、前記回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が同極となる態様で複数の第1中周磁石が所定間隔で配設されて成る第1中周磁石群と、前記第1回転体が相対的に回転することにより前記第2回転体の作用面における前記第1中周磁石と対向可能な個所に、該回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が同極となる態様で、かつ前記第1中周磁石とも同極となる複数の第2中周磁石が所定間隔で配設されて成る第2中周磁石群とを備えて成り、前記第2磁力ユニットは、前記第1回転体の作用面における前記第1中周磁石よりも径外側となる個所に、前記回転軸を中心とする周方向に沿って外周磁性体が所定間隔で配設されて成る外周磁性体群と、前記第1回転体が相対的に回転することにより前記第2回転体の作用面における前記外周磁石と対向可能な個所に、該回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で複数の外周磁石が所定間隔で配設されて成る外周磁石群とを備えて成ることを特徴とする。ここで、外周磁性体群を構成する外周磁性体は、第1中周磁石群を構成する第1中周磁石よりも径外側となる個所に配設されているが、これは外周磁性体の外端部が第1中周磁石の外端部よりも径外側に配設されていればよく、外周磁性体の内端部が第1中周磁石の外端部よりも径内側に配置されている場合も含むものである。同様に、外周磁石群を構成する外周磁石は、第2中周磁石群を構成する第2中周磁石よりも径外側となる個所に配設されているが、これは外周磁石の外端部が第2中周磁石の外端部よりも径外側に配設されていればよく、外周磁石の内端部が第2中周磁石の外端部よりも径内側に配置されている場合も含むものである。
また、本発明の請求項6に係る磁気カップリング装置は、上述した請求項5において、前記第2磁力ユニットを構成する外周磁石及び外周磁性体は、前記第1回転体の作用面及び前記第2回転体の作用面において第1磁力ユニットを構成する磁石と前記回転軸の軸方向に沿って並列となる態様でそれぞれ配設されたことを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係る磁気カップリング装置は、上述した請求項1〜6のいずれか一つにおいて、前記第1磁力ユニット及び前記第2磁力ユニットは、前記第1回転体及び前記第2回転体とともに共通の筐体に内包されて成ることを特徴とする。
本発明によれば、第1磁力ユニットが、第1回転体及び第2回転体のそれぞれの作用面における回転軸に近接した内周領域間において回転軸の軸方向に沿った磁気反発力を主として生じさせ、第2磁力ユニットが、第1回転体及び第2回転体のそれぞれの作用面における第1磁力ユニットよりも径外側の外周領域間において回転軸の軸方向に沿った磁気吸引力を主として生じさせるので、回転軸方向に沿って第2回転体を変位させる力を低減化、すなわちスラスト荷重を低減化させることができ、しかも第2回転体が第1回転体に対して近接離反する態様で回転軸方向に沿って変位する虞れがない。また、第2磁力ユニットの方が第1磁力ユニットよりも外周側にあるために第2磁力ユニットで生ずる回転方向の磁気吸引力が、第1磁力ユニットで生ずる回転方向の磁気反発力よりも大きくなり、第1回転体に応じて第2回転体が回転することになり、第1回転体から第2回転体へトルクを伝達することができる。更に、回転軸方向を短いものとする扁平な構成が可能であり、装置全体の小型化を図ることが可能である。従って、装置全体の小型化を図りながら、回転軸方向に沿って生ずる磁気吸引力を低減させて良好にトルクを伝達することができるという効果を奏する。
また、本発明の請求項2に係る磁気カップリング装置によれば、複数の第1磁石が、第1回転体の作用面に回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で所定間隔で配設されて第1磁石群を構成し、複数の第2磁石が、第2回転体の作用面における第1磁石と対向可能な対向領域のうち回転軸に近接する個所に回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で所定間隔で配設されて第2磁石群を構成し、複数の第3磁石が、第2回転体の作用面における上記対向領域のうち第2磁石よりも外方となる個所に、回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で所定間隔で配設されて第3磁石群を構成し、第3磁石は、第2磁石と略同一の面積を有し、かつ回転軸との間に位置する第2磁石とは磁極が異極と成るので、第1磁石と第2磁石との間で回転軸方向に沿って働く磁気反発力と、第1磁石と第3磁石との間で回転軸方向に沿って働く磁気吸引力とは略等しいものとなる。これにより、回転軸方向に沿って第2回転体を変位させる力を低減化、すなわちスラスト荷重を低減化させることができ、しかも第2回転体が第1回転体に対して近接離反する態様で回転軸方向に沿って変位する虞れがない。また、第3磁石と第1磁石との間で働く回転方向の磁気吸引力が、第2磁石と第1磁石との間で働く回転方向の磁気反発力よりも大きくなり、第1回転体に応じて第2回転体が回転することになり、第1回転体から第2回転体へトルクを伝達することができる。更に、回転軸方向を短いものとする扁平な構成が可能であり、装置全体の小型化を図ることが可能である。従って、装置全体の小型化を図りながら、回転軸方向に沿って生ずる磁気吸引力を低減させて良好にトルクを伝達することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1である磁気カップリング装置を模式的に示す断面側面図である。 図2は、図1に示した駆動側回転体の作用面を模式的に示す説明図である。 図3は、図1に示した従動側回転体の作用面を模式的に示す説明図である。 図4は、図2に示した駆動側回転体の第1磁石群と、図3に示した従動側回転体の第2磁石群及び第3磁石群とが対向した状態を模式的に示す説明図である。 図5は、本発明の実施の形態2である磁気カップリング装置を模式的に示す断面側面図である。 図6は、図5に示した駆動側回転体の作用面を模式的に示す説明図である。 図7は、図5に示した従動側回転体の作用面を模式的に示す説明図である。 図8は、本発明の実施の形態3である磁気カップリング装置を模式的に示すもので、一部を断面で示す断面側面図である。 図9は、プーリの各作用面の構成を示すもので、該プーリの内部の要部を前方から見た場合を示す正面図である。 図10は、従動側回転体の各作用面の構成を示すもので、従動側回転体を後方から見た場合を示す背面図である。 図11は、本発明の実施の形態3である磁気カップリング装置を模式的に示すもので、一部を断面で示す断面側面図である。 図12は、図9に示したプーリの駆動側内周磁石、第1中周磁石群及び外周磁性体群と、図10に示した従動側内周磁石、第2中周磁石群及び外周磁石群とがそれぞれ対向した状態を模式的に示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る磁気カップリング装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1である磁気カップリング装置を模式的に示す断面側面図である。ここで例示する磁気カップリング装置は、駆動側回転体(第1回転体)10と、従動側回転体(第2回転体)20とを備えて構成してある。
駆動側回転体10は、図2に示すように、円板状の形態を成しており、その中心を回転軸Lが通過する態様で駆動シャフト11が設けてある。より詳細には、駆動側回転体10は、作用面12から突出する態様で駆動シャフト11が設けてあり、該駆動シャフト11の軸心、すなわち回転軸L回りに回転可能に設けてある。この駆動シャフト11は、駆動機構13に連係しており、駆動機構13からの駆動力が駆動シャフト11を通じて駆動側回転体10に与えられ、これにより、駆動側回転体10は回転軸L回りに回転するものである。
このような駆動側回転体10の作用面12には、第1磁石群14が設けてある。第1磁石群14は、複数(図示の例では6つ)の永久磁石である第1磁石15により構成されるものである。第1磁石15は、駆動シャフト11の軸心、すなわち回転軸Lを中心とする円周上に等間隔で配置してあり、それぞれが径外方向に進むに連れて幅が漸次大きくなる形状を有している。これら第1磁石15は、互いに隣り合う磁極が異極となる態様で設けてある。
従動側回転体20は、図3に示すように、上記駆動側回転体10と略同一の外径を有する円板状の形態を成しており、作用面21が駆動側回転体10の作用面12に離隔して対向する態様で設けてある。より詳細には、従動側回転体20は、その中央領域に貫通孔22が設けてあり、この貫通孔22を駆動シャフト11が貫通しており、図示せぬ支持部材を介して駆動シャフト11の軸心、すなわち回転軸L回りに回転可能に設けてある。これにより、駆動側回転体10及び従動側回転体20は、互いの作用面12,21が離隔して対向する態様で配設され、それぞれが作用面12,21と直交する方向に沿って同一直線上に延在する回転軸L回りに回転可能となるものである。
このような従動側回転体20は、図には明示しないが、接続部材を介して負荷に接続してあり、回転することにより、そのトルク(駆動力)を負荷に伝達するためのものである。
また、このような従動側回転体20の作用面21には、第2磁石群23及び第3磁石群25が設けてある。第2磁石群23は、複数(図示の例では6つ)の永久磁石である第2磁石24により構成されるものである。第2磁石24は、従動側回転体20の作用面21における、駆動側回転体10が相対的に回転することにより第1磁石15と対向可能な対向領域Aのうち、駆動シャフト11(回転軸L)に近接する個所に、該回転軸Lを中心とする円周上に等間隔で配置してある。すなわち、回転軸Lを中心とする周方向に沿って配置してある。これら第2磁石24は、互いに隣り合う磁極が異極となる態様で設けてある。
第3磁石群25は、複数(図示の例では6つ)の永久磁石である第3磁石26により構成されるものである。第3磁石26は、従動側回転体20の作用面21における上記対向領域Aのうち、上記第2磁石24よりも外方となる個所に、より詳細には、従動側回転体20の作用面21の外周近傍個所に、該回転軸Lを中心とする円周上に等間隔で配置してある。すなわち、回転軸Lを中心とする周方向に沿って配置してある。これら第3磁石26は、互いに隣り合う磁極が異極となる態様で設けてある。
このような第3磁石26は、それぞれが第2磁石24の径外方向に配設してあり、第2磁石24と略同一の面積を有している。そして、第3磁石26は、回転軸Lとの間に位置する第2磁石24とは異なる磁極である。このことについて詳細に説明すると、第2磁石24がN極の場合、この第2磁石24の径外側にある第3磁石26はS極と成り、第2磁石24がS極の場合、この第2磁石24の径外側にある第3磁石26はN極と成っている。
以上のような構成を有する磁気カップリング装置では、次のようにして駆動側回転体10から従動側回転体20にトルクを伝達することになる。
駆動シャフト11を通じて駆動機構13から駆動力が与えられた駆動側回転体10は、駆動シャフト11の軸心、すなわち回転軸L回りに回転する。駆動側回転体10が回転する結果、駆動側回転体10の第1磁石15と、従動側回転体20の第2磁石24及び第3磁石26とが、図4に示すように対向すると、すなわち、N極の第1磁石15がN極の第2磁石24及びS極の第3磁石26に対向し、かつS極の第1磁石15がS極の第2磁石24及びN極の第3磁石26に対向すると、第1磁石15と第2磁石24との間では、磁気反発力が働く一方、第1磁石15と第3磁石26との間では、磁気吸引力が働くことになる。
ここで、第2磁石24と第3磁石26は、略同一の面積を有しており、第2磁石24及び第3磁石26は対向領域Aに配設してものであるから、第1磁石15と第2磁石24との間で回転軸L方向に沿って働く磁気反発力と、第1磁石15と第3磁石26との間で回転軸L方向に沿って働く磁気吸引力とは略等しいものとなる。
一方、第3磁石26は、第2磁石24の外方、すなわち従動側回転体20の外周近傍部に配置してあることから、第3磁石26と第1磁石15との間で働く回転方向の磁気吸引力が、第2磁石24と第1磁石15との間で働く回転方向の磁気反発力よりも大きくなり、つまり、第3磁石群25と第1磁石群14との間の方が第2磁石群23と第1磁石群14との間よりも大きな回転トルクを発生することとなり、これにより、従動側回転体20は、駆動側回転体10に応じて回転軸L回りに回転することになる。つまり、駆動側回転体10と従動側回転体20との作用面12,21間に生ずる磁力により、駆動側回転体10から従動側回転体20にトルクが伝達されたことになる。伝達されたトルクは、接続部材を介して負荷に伝達される。
以上説明したような本実施の形態1の磁気カップリング装置においては、複数の第1磁石15が、駆動側回転体10の作用面21に回転軸Lを中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で等間隔で配設されて第1磁石群14を構成し、複数の第2磁石24が、従動側回転体20の作用面21の対向領域Aのうち回転軸Lに近接する個所に、回転軸Lを中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で等間隔で配設されて第2磁石群23を構成し、第3磁石26が、従動側回転体20の作用面21の対向領域Aのうち第2磁石24よりも外方となる個所に、回転軸Lを中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で等間隔で配設されて第3磁石群25を構成し、第3磁石26が第2磁石24と略同一の面積を有し、かつ回転軸Lとの間に位置する第2磁石24とは磁極が異極としてあるので、第1磁石15と第2磁石24との間で回転軸L方向に沿って働く磁気反発力と、第1磁石15と第3磁石26との間で回転軸L方向に沿って働く磁気吸引力とは略等しいものとなる。これにより、回転軸L方向に沿って従動側回転体20を変位させる力を低減化、すなわちスラスト荷重を低減化させることができる。また、第3磁石26と第1磁石15との間で働く回転方向の磁気吸引力が、第2磁石24と第1磁石15との間で働く回転方向の磁気反発力よりも大きくなり、つまり、第3磁石群25と第1磁石群14との間の方が第2磁石群23と第1磁石群14との間よりも大きな回転トルクを発生することとなり、駆動側回転体10に応じて従動側回転体20が回転することになり、駆動側回転体10から従動側回転体20へトルクを伝達することができる。更に、本実施の形態1における磁気カップリング装置は、駆動側回転体10及び従動側回転体20が円板状の形態を成し、構造上、回転軸L方向を短いものとする扁平な構成が可能であり、装置全体の小型化を図ることが可能である。従って、装置全体の小型化を図りながら、回転軸L方向に沿って生ずる磁気吸引力を低減させて良好にトルクを伝達することができる。
特に、第1磁石15と第2磁石24との間で回転軸L方向に沿って働く磁気反発力と、第1磁石15と第3磁石26との間で回転軸L方向に沿って働く磁気吸引力とは略等しいものとなるので、従動側回転体20が駆動側回転体10に対して近接離反する態様で回転軸L方向に沿って変位する虞れがない。従って、一方の回転体が他方の回転体に近接離反する態様で回転軸L方向に沿って変位することを抑制して良好にトルクを伝達することができる。
<実施の形態2>
図5は、本発明の実施の形態2である磁気カップリング装置を模式的に示す断面側面図である。尚、上述した実施の形態1である磁気カップリング装置と同一の構成を有するものには同一の符号を付して説明する。
ここで例示する磁気カップリング装置は、駆動側回転体(第1回転体)10と、従動側回転体(第2回転体)20とを備えて構成してある。
駆動側回転体10は、図6に示すように、円板状の形態を成しており、その中心を回転軸Lが通過する態様で駆動シャフト11が設けてある。より詳細には、駆動側回転体10は、作用面12から突出する態様で駆動シャフト11が設けてあり、該駆動シャフト11の軸心、すなわち回転軸L回りに回転可能に設けてある。この駆動シャフト11は、駆動機構13に連係しており、駆動機構13からの駆動力が駆動シャフト11を通じて駆動側回転体10に与えられ、これにより駆動側回転体10は回転軸L回りに回転するものである。
このような駆動側回転体10の作用面12には、第1磁石群34が設けてある。第1磁石群34は、複数(図示の例では12個)の永久磁石である第1磁石35により構成されるものである。第1磁石35は、駆動シャフト11の軸心、すなわち回転軸Lを中心とする円周上に等間隔で配置してあり、互いに隣り合う磁極が異極となる態様で設けてある。このような第1磁石35は、一対の内周側磁石要素35aと外周側磁石要素35bとをそれぞれ備えて成るものである。
内周側磁石要素35aは、駆動シャフト11(回転軸L)に近接する領域に配置してある。このような内周側磁石要素35aは、径外方向に向かうに連れて幅が漸次大きくなる態様で回転軸Lを中心とする一の回転方向、すなわち図6中においては時計回りの方向に向けて変位するものであり、例えば放射状曲線に沿って延在している。ここで、内周側磁石要素35aは、放射状曲線に沿って延在するものとしているが、本発明はこれに限定されず、例えばインボリュート曲線に沿って延在するものであっても構わない。
外周側磁石要素35bは、内周側磁石要素35aから分離する態様で該内周側磁石要素35aよりも径外側に配置してある。この外周側磁石要素35bは、内周側磁石要素35aと略同一の面積を有しており、それぞれが径外方向に進むに連れて幅が漸次大きくなる形状を有している。
従動側回転体20は、図7に示すように、上記駆動側回転体10と略同一の外径を有する円板状の形態を成しており、作用面21が駆動側回転体10の作用面12に離隔して対向する態様で設けてある。より詳細には、従動側回転体20は、その中央領域に貫通孔22が設けてあり、この貫通孔22を駆動シャフト11が貫通しており、図示せぬ支持部材を介して駆動シャフト11の軸心、すなわち回転軸L回りに回転可能に設けてある。これにより、駆動側回転体10及び従動側回転体20は、互いの作用面12,21が離隔して対向する態様で配設され、それぞれが作用面12,21と直交する方向に沿って同一直線上に延在する回転軸L回りに回転可能となるものである。
このような従動側回転体20は、図には明示しないが、接続部材を介して負荷に接続してあり、回転することにより、そのトルク(駆動力)を負荷に伝達するためのものである。
また、このような従動側回転体20の作用面21には、第2磁石群43及び第3磁石群45が設けてある。第2磁石群43は、複数(図示の例では12個)の永久磁石である第2磁石44により構成されるものである。
第2磁石44は、従動側回転体20の作用面21において、駆動側回転体10が相対的に回転することにより第1磁石35の内周側磁石要素35aと対向可能な領域に、該回転軸Lを中心とする円周上に等間隔で配置してある。すなわち、回転軸Lを中心とする周方向に沿って配置してある。これら第2磁石44は、それぞれが第1磁石35の内周側磁石要素35aと略同一の面積を有し、互いに隣り合う磁極が異極となる態様で設けてある。
また、第2磁石44は、径外方向に向かうに連れて幅が漸次大きくなる態様で回転軸Lを中心とする一の回転方向、すなわち図7中においては反時計回りの方向に向けて変位するものであり、例えば放射状曲線に沿って延在している。ここで、第2磁石44は、放射状曲線に沿って延在するものとしているが、本発明はこれに限定されず、例えばインボリュート曲線に沿って延在するものであっても構わない。
第3磁石群45は、複数(図示の例では12個)の永久磁石である第3磁石46により構成されるものである。第3磁石46は、従動側回転体20の作用面21において、駆動側回転体10が相対的に回転することにより第1磁石35の外周側磁石要素35bと対向可能な領域に、より詳細には、従動側回転体20の作用面21の外周近傍個所に、該回転軸Lを中心とする円周上に等間隔で配置してある。すなわち、回転軸Lを中心とする周方向に沿って配置してある。これら第3磁石46は、互いに隣り合う磁極が異極となる態様で設けてある。
このような第3磁石46は、それぞれが第2磁石44の径外方向に配設してあり、第2磁石44と略同一の面積を有している。そして、第3磁石46は、回転軸Lとの間に位置する第2磁石44とは異なる磁極である。このことについて詳細に説明すると、第1磁石35の外周側磁石要素35bとこれに対向する第3磁石46との磁極がそれぞれ異なって吸引状態となっている場合に、第1磁石35の内周側磁石要素35aとこれに対向する第2磁石44との磁極がそれぞれ同じものとなって反発の関係となっている。
一方、本実施の形態2である磁気カップリング装置においては、磁石ユニット50が設けてある。磁石ユニット50は、第1円環磁石51と、第2円環磁石52とを備えて構成してある。第1円環磁石51は、円環状の形態を成している。この第1円環磁石51は、図6に示すように、駆動側回転体10の作用面12において内周側磁石要素35aと外周側磁石要素35bとの間にその中心が回転軸Lに一致するよう配置してある。
第2円環磁石52は、第1円環磁石51と略同一の外径及び内径を有した円環状の形態を成している。この第2円環磁石52は、図7に示すように、従動側回転体20の作用面21において第2磁石44と第3磁石46との間、より詳細には、駆動側回転体10の第1円環磁石51と対向可能な個所にその中心が回転軸Lと一致するよう配置してある。
このような磁石ユニット50において、第1円環磁石51と第2円環磁石52との磁極は、特に決められたものではない。磁石ユニット50が作用面12,21間に磁力による反発力(磁気反発力)を作用させるものである場合には、第1円環磁石51と第2円環磁石52とは互いに同極である一方、作用面12,21間に磁力による吸引力(磁気吸引力)を作用させるものである場合には、第1円環磁石51と第2円環磁石52とが互いに異極である。より具体的には、磁石ユニット50が作用面12,21間に磁気反発力を作用させるものである場合には、第1円環磁石51がN極なら第2円環磁石52もN極、第1円環磁石51がS極なら第2円環磁石52もS極であり、磁石ユニット50が作用面12,21間に磁気吸引力を作用させるものである場合には、第1円環磁石51がN極なら第2円環磁石52はS極、第1円環磁石51がS極なら第2円環磁石52はN極である。
かかる磁石ユニット50が作用面12,21間に磁気反発力を作用させるもの、あるいは磁気吸引力を作用させるものであるかについては、第1磁石群34と、第2磁石群43及び第3磁石群45との間で働く全体の磁力の大きさによって決められるものである。
以上のような構成を有する磁気カップリング装置では、次のようにして駆動側回転体10から従動側回転体20にトルクを伝達することになる。
駆動シャフト11を通じて駆動機構13から駆動力が与えられた駆動側回転体10は、駆動シャフト11の軸心、すなわち回転軸L回りに回転する。駆動側回転体10が回転する結果、第1磁石35(外周側磁石要素35b)と第3磁石46との間で磁気吸引力が、第1磁石35(内周側磁石要素35a)と第2磁石44との間で磁気反発力が働く。
ここで、第2磁石44と第3磁石46とは略同一の面積を有しており、第1磁石35と第2磁石44との間で回転軸L方向に沿って働く磁気反発力と、第1磁石35と第3磁石46との間で回転軸L方向に沿って働く磁気吸引力とは略等しいものとなる。
一方、第3磁石46は、第2磁石44の外方、すなわち従動側回転体20の外周近傍部に配置してあることから、第3磁石46と第1磁石35(外周側磁石要素35b)との間で働く回転方向の磁気吸引力が、第2磁石44と第1磁石35(内周側磁石要素35a)との間で働く回転方向の磁気反発力よりも大きくなり、つまり、第3磁石群45と第1磁石群34との間の方が第2磁石群43と第1磁石群34との間よりも大きな回転トルクを発生することとなり、これにより、従動側回転体20は、駆動側回転体10に応じて回転軸L回りに回転することになる。つまり、駆動側回転体10と従動側回転体20との作用面12,21間に生ずる磁力により、駆動側回転体10から従動側回転体20にトルクが伝達されたことになる。伝達されたトルクは、接続部材を介して負荷に伝達される。
そして、第1磁石35の内周側磁石要素35a及び第2磁石44は、上述したように互いに放射状曲線に沿って延在しているために、両磁石間で働く磁気反発力が図7の矢印aで示すように外方向に向けて主として作用することになる。この結果、駆動側回転体10及び従動側回転体20の回転方向と反対側の方向(図7中の矢印a1)に作用する磁気反発力を低減させることができる。
以上説明したような本実施の形態2の磁気カップリング装置によれば、上述した実施の形態1における磁気カップリング装置が奏する作用効果に加え、次のような作用効果を奏することができる。すなわち、第1磁石35の内周側磁石要素35a及び第2磁石44が互いに放射状曲線に沿って延在しているために、駆動側回転体10及び従動側回転体20の回転方向と反対側の方向に作用する磁気反発力を低減させることができ、これにより第1磁石35の外周側磁石要素35bと第3磁石46との間で働く磁気吸引力により駆動側回転体10の回転に応じて回転する従動側回転体20の回転トルクの低下を抑制することができる。
また、上記磁気カップリング装置によれば、磁石ユニット50が作用面12,21間に磁気反発力、あるいは磁気吸引力を作用させるために、回転軸L方向に働くスラスト力の絶対値を調整することが可能になる。これにより、作用面12,21間の最小離間距離、あるいは最大離間距離を規定することが可能になる。
以上、本発明の好適な実施の形態1及び実施の形態2について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。例えば、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、駆動シャフト11が従動側回転体20の貫通孔22を貫通する態様で設けてあったが、本発明では、駆動側回転体(第1回転体)及び従動側回転体(第2回転体)が各々別個に、回転軸が同一直線状となる態様で軸部(シャフト)を設けてあっても構わない。更に、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、便宜上第1回転体を駆動側回転体、第2回転体を従動側回転体として説明したが、本発明では、第1回転体が従動側回転体、第2回転体が駆動側回転体であっても構わない。
また、上述した実施の形態1では、従動側回転体20の作用面21において、第2磁石24と第3磁石26との間には、特に何も設けていなかったが、本発明では、第2磁石24と第3磁石26との間に回転軸Lの周方向に沿って例えば銅等の反磁性体材料から成る板状体を配設しても構わない。
また、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、駆動側回転体10の作用面12に第1磁石群14,34、従動側回転体20の作用面21に第2磁石群23,43及び第3磁石群25,45を設けたが、本発明では、駆動側回転体10の作用面12に第2磁石群23,43及び第3磁石群25,45、従動側回転体20の作用面21に第1磁石群14,34を設けても良い。
<実施の形態3>
図8は、本発明の実施の形態3である磁気カップリング装置を模式的に示すもので、一部を断面で示す断面側面図である。尚、図8中の左方が前方、右方が後方として説明する。ここで例示する磁気カップリング装置は、プーリ(第1回転体)60と、従動側回転体(第2回転体)70とを備えて構成してある。
プーリ60は、前面が開放し、かつ後面が閉塞した略円筒状を成している。このプーリ60には、例えばビスB等により磁性体等から成るカバー80が取り付けられ、該カバー80により前面が閉塞されている。プーリ60の後面の中央部には凹部61が形成してあり、この凹部61の底壁部62の中心部、すなわちプーリ60の後面の中心部には貫通孔63が形成してある。凹部61は、コンプレッサ本体Cの前部C1を進入させており、貫通孔63は、負荷となるコンプレッサ駆動機構(図示せず)に連結され、かつコンプレッサ本体Cの前部C1から前方に突出する態様で配設された駆動シャフトC2を貫通させている。貫通孔63を貫通する駆動シャフトC2の先端部は、プーリ60の前面を閉塞するカバー80まで至り、該カバー80に図示せぬ支持部材を介して自身の中心軸である回転軸L回りに回転可能に支持されている。また、凹部61と、コンプレッサ本体Cの前部C1との間にはベアリング64が介在している。
このようなプーリ60の外周には、駆動機構であるエンジンとの間で掛け渡される図示せぬベルトが巻回されており、エンジンの回転数に同期して駆動シャフトC2の回転軸L回りに回転する駆動側回転体である。上述したように、プーリ60とコンプレッサ本体Cの前部C1との間にはベアリング64が介在しているために、プーリ60の回転がコンプレッサ本体Cに直接伝達されることはなく、また、駆動シャフトC2は、プーリ60の貫通孔63を貫通してカバー80に回転可能に支持されているので、カバー80がプーリ60とともに回転してもその回転が駆動シャフトC2に直接伝達されることはない。
上記プーリ60の後面には、その前方を臨む面側に円環状を成す内壁部65が配設してあり、かかる内壁部65の前面と、上記底壁部62の前面とが該プーリ60の作用面を構成している。以下においては、説明の便宜上、内壁部65の前面を外周側作用面65aと、底壁部62の前面を内周側作用面62aと適宜称する。図から明らかなように、外周側作用面65a及び内周側作用面62aも駆動シャフトC2の回転軸Lの軸方向と直交する方向に延在しており、外周側作用面65aは内周側作用面62aと回転軸Lの軸方向に沿って並設している。
図9は、プーリ60の各作用面62a,65aの構成を示すもので、該プーリ60の内部の要部を前方から見た場合を示す正面図である。ここで例示するように、プーリ60の内周側作用面62aには、駆動側内周磁石66及び第1中周磁石群67が設けてある。
駆動側内周磁石66は、円環状の形態を成しており、回転軸Lに近接した個所である貫通孔63の外周個所に該回転軸Lを囲繞する態様で配設してある。
第1中周磁石群67は、複数(図示の例では30個)の永久磁石である第1中周磁石67aにより構成されるものである。第1中周磁石67aは、駆動シャフトC2の軸心、すなわち回転軸Lを中心とする円周上に等間隔で配置してあり、それぞれが径外方向に進むに連れて幅が漸次大きくなる形状を有している。これら第1中周磁石67aは、互いに隣り合う磁極が同極となる態様で設けてある。
プーリ60の外周側作用面65aには、外周磁性体群68が設けてある。外周磁性体群68は、複数(図示の例では30個)の磁性体であるヨーク68aにより構成されるものである。ヨーク68aは、駆動シャフトC2の軸心、すなわち回転軸Lを中心とする円周上に等間隔で配置してあり、それぞれが径外方向に進むに連れて幅が漸次大きくなる形状を有している。また、これらヨーク68aは、渦電流用アルミニウム68bで周囲を囲まれており、換言すると、渦電流用アルミニウム68bに埋設してある。
従動側回転体70は、駆動シャフトC2の外周に設けたハブHに一体的に形成したもので、該ハブHから径外方向に向けて延在する内周側径外部71と、内周側径外部71の延在端部より後方に向けて延在する水平延在部72と、水平延在部72の延在端部より径外方向に向けて延在する外周側径外部73とを有している。
ハブHは、図示せぬ駆動手段により、駆動シャフトC2とは別個に該駆動シャフトC2の軸方向に沿ってスライド移動、すなわちプーリ60の後面に対して近接離反する態様で移動することが可能であるが、駆動シャフトC2の回転軸L回りに回転する場合には、該駆動シャフトC2と一体的に回転するものである。
また、ハブHの前端部、すなわち従動側回転体70が形成された個所よりも前方側部位の外周部には、姿勢保持用磁石90が配設してある。姿勢保持用磁石90は、図8に示すように、ハブHの前端部がカバー80に形成された円筒部81の内部に進入する場合に該円筒部81の内周面との間で磁力によりハブHの姿勢を保持するためのものである。
従動側回転体70の後面、すなわち内周側径外部71の後面及び外周側径外部73の後面は、内周側作用面62a及び外周側作用面65aにそれぞれ離隔して対向しており、従動側回転体70の作用面を構成している。ここで、外周側径外部73の作用面73aは内周側径外部71の作用面71aと回転軸Lの軸方向に沿って並設している。
図10は、従動側回転体70の各作用面71a,73aの構成を示すもので、従動側回転体70を後方から見た場合を示す背面図である。ここで例示するように、従動側回転体70の内周側径外部71の作用面71aには、従動側内周磁石74及び第2中周磁石群75が設けてある。
従動側内周磁石74は、円環状の形態を成している。従動側内周磁石74は、内周側径外部71の作用面71aにおける内周領域、プーリ60が相対的に回転することにより該プーリ60の内周側作用面62aに設けた駆動側内周磁石66に対向可能な領域に設けてある。この従動側内周磁石74は、駆動側内周磁石66と同極である。
第2中周磁石群75は、複数(図示の例では30個)の永久磁石である第2中周磁石75aにより構成されるものである。第2中周磁石75aは、従動側回転体70の内周側径外部71の作用面71aにおける、プーリ60が相対的に回転することにより第1中周磁石67aと対向可能な対向領域に、駆動シャフトC2の回転軸Lを中心とする円周上に等間隔で配置してある。すなわち、回転軸Lを中心とする周方向に沿って配置してある。これら第2中周磁石75aは、互いに隣り合う磁極が同極となる態様で設けてあり、しかも第1中周磁石67aとも同極である。
従動側回転体70の外周側径外部73の作用面73aには、外周磁石群76が設けてある。外周磁石群76は、複数(図示の例では30個)の永久磁石である外周磁石76aにより構成されるものである。外周磁石76aは、従動側回転体70の外周側径外部73の作用面73aにおける、プーリ60が相対的に回転することにより外周磁性体群68のヨーク68aと対向可能な対向領域に、駆動シャフトC2の回転軸Lを中心とする円周上に等間隔で配置してある。すなわち、回転軸Lを中心とする周方向に沿って配置してある。これら外周磁石76aは、互いに隣り合う磁極が異極となる態様で設けてある。
ここで、外周磁石76aの面積、並びにこれと対となるヨーク68aの面積は、両者間に働く回転軸L方向に沿った磁気吸引力が、内周磁石66,74間及び中周磁石群67,75間で働く回転軸L方向に沿った磁気反発力と同程度となるように大きさが予め調整してある。
以上のような構成を有する磁気カップリング装置では、次のようにして駆動側回転体であるプーリ60から従動側回転体70にトルクを伝達することになる。
図11に示すように、駆動手段によりハブHがプーリ60の後面に対して近接する態様で後方にスライド移動する。これにより、プーリ60の各作用面(内周側作用面62a及び外周側作用面65a)に対して従動側回転体70の各作用面(内周側径外部71の作用面71a及び外周側径外部73の作用面73a)がそれぞれ近接する。
このように近接した状態にあるプーリ60の各作用面62a,65aと、従動側回転体70の各作用面71a,73aとの間においては、図12に示すように、ヨーク68aと外周磁石76aとが対向して両者間に磁気吸引力が働く。その一方、第1中周磁石67aと第2中周磁石75aとの間では磁気反発力が主として働き、更に駆動側内周磁石66と従動側内周磁石74との間でも磁気反発力が働くことにより、回転軸L方向に沿って働く磁気反発力と、回転軸L方向に沿って働く磁気吸引力とは略等しいものとなる。
一方、ヨーク68aは、駆動側内周磁石66及び第1中周磁石67aの径外側に配置し、かつ外周磁石76aは、従動側内周磁石74及び第2中周磁石75aの径外側に配置してあることから、ヨーク68aと外周磁石76aとの間で働く回転軸L回りの回転方向の磁気吸引力が、第1中周磁石67aと第2中周磁石75aとの間で働く回転軸L回りの回転方向の磁気反発力、並びに駆動側内周磁石66と従動側内周磁石74との間で働く回転軸L回りの回転方向の磁気反発力よりも大きくなり、つまり外周磁性体群68と外周磁石群76との間の方が、内周磁石66,74間、並びに第1中周磁石群67と第2中周磁石群75との間よりも大きな回転トルクを発生することとなり、これにより従動側回転体70は、プーリ60に応じて回転軸L回りに回転することになる。つまりプーリ60と従動側回転体70との作用面間に生ずる磁力により、プーリ60から従動側回転体70にトルクが伝達されたことになる。
このようにして従動側回転体70が回転軸L回りに回転すると、その回転力はハブHを通じて駆動シャフトC2に伝達し、駆動シャフトC2が回転軸L回りに回転することにより、負荷であるコンプレッサ駆動機構に伝達される。
以上説明したような本実施の形態3の磁気カップリング装置においては、駆動側内周磁石66、従動側内周磁石74、第1中周磁石群67及び第2中周磁石群75が、プーリ(第1回転体)60及び従動側回転体70のそれぞれの作用面における回転軸Lに近接した内周領域間において回転軸Lの軸方向に沿った磁気反発力を主として生じさせる第1磁力ユニットを構成している。また、外周磁性体群68及び外周磁石群76が、プーリ60及び従動側回転体70のそれぞれの作用面における第1磁力ユニットよりも径外側の外周領域間において第1磁力ユニットで生じさせる磁気反発力と同程度の回転軸Lの軸方向に沿った磁気吸引力を生じさせる第2磁力ユニットを構成している。これにより、回転軸L方向に沿って従動側回転体70を変位させる力を低減化、すなわちスラスト荷重を低減化させることができる。
そして、第2磁力ユニットの方が第1磁力ユニットよりも径外側に配置してあることから、第1磁力ユニットよりも大きな回転トルクを発生することとなり、プーリ60に応じて従動側回転体70が回転することになり、プーリ60から従動側回転体70へトルクを伝達することができる。更に、本実施の形態3における磁気カップリング装置は、プーリ60及び従動側回転体70が、構造上回転軸L方向に沿った長さを短いものとする扁平な構成が可能であり、装置全体の小型化を図ることが可能である。従って、装置全体の小型化を図りながら、回転軸L方向に沿って生ずる磁気吸引力を低減させて良好にトルクを伝達することができる。
また、本発明の実施の形態3である磁気カップリング装置によれば、磁気吸引力を発生させる外周磁性体群68及び外周磁石群76を外周側作用面65a及び外周側径外部73の作用面73aにそれぞれ配置し、磁気反発力を発生させる内周磁石、第1中磁石群及び第2中周磁石群75を内周側作用面62a及び内周側径外部71の作用面71aにそれぞれ配置して、外周磁性体群68及び外周磁石群76とそれぞれ回転軸L方向に沿って並設してなる構成を採用しており、本構成により必要に応じて磁気反発力を発生させる内周磁石、第1中周磁石67a及び第2中周磁石75aを大きくすることが可能になり、回転軸Lの軸方向に沿って作用する磁力をきめ細やかに精度良く調整することが可能になる。
更に、本発明の実施の形態3である磁気カップリング装置によれば、プーリ60の各作用面と、従動側回転体70の各作用面との間に生ずる磁気発生部は、プーリ60とカバー80とにより形成された筐体内に内包されており、これにより、外部から各作用面に配置した磁石に不要な磁性体粉等が進入して吸着してしまうことを防止することができる。
また更に、上記磁気カップリング装置によれば、ハブHの前端部に配設した姿勢保持用磁石90が、例えば図8に示すように従動側回転体70がプーリ60の作用面から離隔した状態(オフ状態)にある場合において、カバー80の円筒部81の内周面との間で磁力によりハブHの姿勢を保持するので、当該オフ状態を良好に維持することが可能になる。
尚、上述した実施の形態3では、外周磁性体群68を構成するヨーク68aは、第1中周磁石群67を構成する第1中周磁石67aよりも径外側となる個所に配設されているが、本発明では、ヨーク68aの外端部が第1中周磁石の外端部よりも径外側に配設されていればよく、外周磁性体の内端部が第1中周磁石67aの外端部よりも径内側に配置されていても構わない。同様に、外周磁石群76を構成する外周磁石76aは、第2中周磁石群75を構成する第2中周磁石75aよりも径外側となる個所に配設されているが、本発明では、外周磁石76aの外端部が第2中周磁石75aの外端部よりも径外側に配設されていればよく、外周磁石76aの内端部が第2中周磁石75aの外端部よりも径内側に配置されていても構わない。
以上のように、本発明に係る磁気カップリング装置は、互いの作用面が離隔して対向する態様で配設された第1回転体と第2回転体との作用面間に生ずる磁力により、一方側の回転体から他方側の回転体にトルクを伝達するのに適している。
10 駆動側回転体
11 駆動シャフト
12 作用面
14,34 第1磁石群
15,35 第1磁石
20 従動側回転体
21 作用面
22 貫通孔
23,43 第2磁石群
24,44 第2磁石
25,45 第3磁石群
26,46 第3磁石
35a 内周側磁石要素
35b 外周側磁石要素
60 プーリ
61 凹部
62 底壁部
62a 内周側作用面
63 貫通孔
64 ベアリング
65 内壁部
65a 外周側作用面
66 駆動側内周磁石
67 第1中周磁石群
67a 第1中周磁石
68 外周磁性体群
68a ヨーク
68b 渦電流用アルミニウム
70 従動側回転体
71 内周側径外部
72 水平延在部
73 外周側径外部
71a,73a 作用面
74 従動側内周磁石
75 第2中周磁石群
75a 第2中周磁石
76 外周磁石群
76a 外周磁石
80 カバー
81 円筒部
90 姿勢保持用磁石
A 対向領域
B ビス
C コンプレッサ本体
C1 前部
C2 駆動シャフト
H ハブ
L 回転軸

Claims (7)

  1. 互いの作用面が離隔して対向する態様で配設され、それぞれが作用面と直交する方向に沿って延在する共通の回転軸回りに回転可能となる第1回転体及び第2回転体を備え、
    第1回転体と第2回転体との作用面間に生ずる磁力により、一方側の回転体から他方側の回転体にトルクを伝達する磁気カップリング装置において、
    前記第1回転体及び前記第2回転体のそれぞれの作用面における前記回転軸に近接した内周領域間において前記回転軸の軸方向に沿った磁気反発力を主として生じさせる第1磁力ユニットと、
    前記第1回転体及び前記第2回転体のそれぞれの作用面における前記第1磁力ユニットよりも径外側の外周領域間において前記磁気反発力と同程度の前記回転軸の軸方向に沿った磁気吸引力を主として生じさせる第2磁力ユニットと
    を備えたことを特徴とする磁気カップリング装置。
  2. 前記第1回転体の作用面に、前記回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で複数の第1磁石が所定間隔で配設されて成る第1磁石群と、
    前記第1回転体が相対的に回転することにより前記第2回転体の作用面における前記第1磁石と対向可能な対向領域のうち前記回転軸に近接する個所に、該回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で複数の第2磁石が所定間隔で配設されて成り、かつ前記第1磁石群の一部とともに前記第1磁力ユニットを構成する第2磁石群と、
    前記第2回転体の作用面における前記対向領域のうち前記第2磁石よりも外方となる個所に、該回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で複数の第3磁石が所定間隔で配設されて成り、かつ前記第1磁石群の一部とともに前記第2磁力ユニットを構成する第3磁石群と
    を備え、
    前記第3磁石は、前記第2磁石と略同一の面積を有し、かつ前記回転軸との間に位置する前記第2磁石とは磁極が異極と成ることを特徴とする請求項1に記載の磁気カップリング装置。
  3. 前記第1磁石群を構成する第1磁石は、前記回転軸に近接する領域に設けた内周側磁石要素と、前記内周側磁石要素から分離する態様で該内周側磁石要素よりも径外側に設けた外周側磁石要素とをそれぞれ備えて成り、
    前記内周側磁石要素は、径外方向に向かうに連れて前記回転軸を中心とする一の回転方向に向けて変位するものであり、
    前記第2磁石群を構成する第2磁石は、前記第1回転体が相対的に回転することにより前記第2回転体の作用面における前記内周側磁石要素と対向可能な対向領域に設けたものであり、それぞれが前記内周側磁石要素と略同一の面積を有し、かつ径外方向に向かうに連れて前記一の回転方向に向けて変位するものであることを特徴とする請求項2に記載の磁気カップリング装置。
  4. 前記第1回転体の作用面における内周側磁石要素と外周側磁石要素との間、並びに前記第2回転体の作用面における第2磁石と第3磁石との間には、両作用面間に磁力による反発力、あるいは磁力による吸引力を作用させるための磁石ユニットを設けたことを特徴とする請求項3に記載の磁気カップリング装置。
  5. 前記第1磁力ユニットは、
    前記第1回転体及び前記第2回転体のそれぞれの作用面における前記回転軸に近接した個所においてそれぞれが前記回転軸を囲繞する態様で互いに対向配設され、かつともに同極となる内周磁石と、
    前記第1回転体の作用面における前記内周磁石の外方となる個所に、前記回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が同極となる態様で複数の第1中周磁石が所定間隔で配設されて成る第1中周磁石群と、
    前記第1回転体が相対的に回転することにより前記第2回転体の作用面における前記第1中周磁石と対向可能な個所に、該回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が同極となる態様で、かつ前記第1中周磁石とも同極となる複数の第2中周磁石が所定間隔で配設されて成る第2中周磁石群と
    を備えて成り、
    前記第2磁力ユニットは、
    前記第1回転体の作用面における前記第1中周磁石よりも径外側となる個所に、前記回転軸を中心とする周方向に沿って外周磁性体が所定間隔で配設されて成る外周磁性体群と、
    前記第1回転体が相対的に回転することにより前記第2回転体の作用面における前記外周磁石と対向可能な個所に、該回転軸を中心とする周方向に沿って互いに隣り合う磁極が異極となる態様で複数の外周磁石が所定間隔で配設されて成る外周磁石群と
    を備えて成ることを特徴とする請求項1に記載の磁気カップリング装置。
  6. 前記第2磁力ユニットを構成する外周磁石及び外周磁性体は、前記第1回転体の作用面及び前記第2回転体の作用面において第1磁力ユニットを構成する磁石と前記回転軸の軸方向に沿って並列となる態様でそれぞれ配設されたことを特徴とする請求項5に記載の磁気カップリング装置。
  7. 前記第1磁力ユニット及び前記第2磁力ユニットは、前記第1回転体及び前記第2回転体とともに共通の筐体に内包されて成ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の磁気カップリング装置。
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