JP2001258217A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2001258217A
JP2001258217A JP2000071260A JP2000071260A JP2001258217A JP 2001258217 A JP2001258217 A JP 2001258217A JP 2000071260 A JP2000071260 A JP 2000071260A JP 2000071260 A JP2000071260 A JP 2000071260A JP 2001258217 A JP2001258217 A JP 2001258217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構成及び制御でもって複数個の
ロータを同期回転することができるモータを提供するこ
と。 【解決手段】 ハウジング2と、ハウジング2内に間隔
をおいて回転自在に支持された第1〜第3ロータ4,
6,8と、第1及び第2のロータ4,6の片側に配設さ
れた第1ステータ32と、それらの他側に配設された第
1磁性部材40aと、第2及び第3ロータ6,8の片側
に配設された第2磁性部材40bと、それらの他側に配
設された第2ステータ34とを具備するモータ。第1〜
第3ロータ4,6,8は、周方向に実質上等間隔でN極
とS極とが交互に配設された環状ロータマグネット20
a,20b,20cを有し、これらロータマグネット2
0a,20b,20cの磁極数が等しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のロータを有
するモータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、モータは、ハウジングと、この
ハウジングに回転自在に支持されたロータとを備え、ロ
ータの回転軸が出力軸を構成する。ロータは環状のロー
タマグネットを有し、このロータマグネットに対向して
ステータが設けられ、ロータマグネット及びステータの
相互磁気作用によってロータが所定方向に回転駆動され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなモータから
同期回転する複数の出力軸を得ようとすると、ロータの
回転軸を一つの出力軸にするとともに、この回転軸に例
えば歯車機構を介して一つ又は二つ以上の出力軸を設け
るようになる。しかしながら、このように構成した場
合、ロータの回転駆動力を例えば歯車機構を介して複数
の出力軸に伝達するために、出力軸の数が多くなるに伴
って各出力軸に伝達される回転駆動力が低下し、充分な
回転駆動力が得られなくなるおそれがある。
【0004】このような回転駆動力の低下を防止するた
めには、例えば出力軸の数だけモータを設け、各モータ
の回転軸を出力軸として利用することも考えられるが、
このように構成した場合、複数個のモータを同期して回
転させるための制御が複雑且つ高価となる。本発明の目
的は、比較的簡単な構成及び制御でもって複数個のロー
タを同期回転することができるモータを提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハウジング
と、このハウジング内に所定方向に間隔をおいて回転自
在に支持された複数個のロータを備え、前記複数個のロ
ータのうちの特定ロータ及びこの特定ロータの一方側に
隣接する第1隣接ロータの片側には第1ステータが配設
され、それらの他側には第1磁気又は磁性手段が配設さ
れ、前記特定ロータ及びこの特定ロータの他方側に隣接
する第2隣接ロータの片側には第2磁気又は磁性手段が
配設され、それらの他側には第2ステータが配設され、
前記複数個のロータは、それぞれ、周方向に実質上等間
隔でN極とS極とが交互に配設された環状ロータマグネ
ットを有し、前記複数個のロータの前記ロータマグネッ
トの磁極数は等しく、前記第1及び第2ステータはステ
ータコア及びこのステータコアに巻かれたコイルを有
し、前記第1ステータの前記ステータコアの一端部が前
記第1隣接ロータの前記ロータマグネットに対向し、そ
の他端部が前記特定ロータの前記ロータマグネットに対
向し、前記第2ステータの前記ステータコアの一端部が
前記特定ロータの前記ロータマグネットに対向し、その
他端部が前記第2隣接ロータの前記ロータマグネットに
対向し、前記複数個のロータは、隣接するロータの回転
方向が相互に反対方向となるように同期して回転するこ
とを特徴とするモータである。
【0006】本発明に従えば、複数個のロータは、それ
ぞれ、実質上等間隔でN極とS極とが交互に配設された
環状ロータマグネットを有し、これらロータマグネット
の磁極数は等しくなっている。複数個のロータのうち特
定ロータ及びこの特定ロータの一方側に隣接する第1隣
接ロータの片側には第1ステータが設けられ、また特定
ロータ及び上記特定ロータの他方側に隣接する第2隣接
ロータの他側(上記片側とは反対側)には第2ステータ
が設けられている。従って、複数のロータからなるロー
タ列の両端部を除く中間に位置するロータには、そのロ
ータマグネットと二つのステータとの相互磁気作用によ
って回転駆動力が発生し、その回転駆動方向は隣接する
ロータとは反対方向となる。また、ロータ列の両端部に
位置するロータには、そのロータマグネットと一つのス
テータとの相互磁気作用によって回転駆動力が発生し、
その回転駆動方向は隣接するロータと反対方向になる。
各ロータにこのように回転駆動力が発生するので、各ロ
ータを隣接するロータの回転方向が反対方向となるよう
に同期回転することができるとともに、各ロータの回転
軸を出力軸とすることによって、充分な回転出力トルク
を得ることができる。また、特定ロータ及び第1隣接ロ
ータの他側に第1磁気又は磁性手段が設けられ、また特
定ロータ及び第2隣接ロータの片側に第2磁気又は磁性
手段が設けられ、第1及び第2磁気又は磁性手段はステ
ータ又は磁性部材から構成される。第1及び第2磁気又
は磁性手段が磁性部材から構成される場合、ロータ列の
中間に位置するロータには、二つの磁性部材によってリ
ラクタンストルクが作用し、またロータ列の両端部に位
置するロータには一つの磁性部材によってリラクタンス
トルクが作用し、かかるリラクタンストルクを利用して
デッドポイントを無くして複数のロータを所要の通りに
同期回転することができる。また第1及び第2磁気又は
磁性手段がステータから構成される場合、ロータ列の中
間に位置するロータには、更に二つのステータとによる
相互磁気作用によって回転駆動力が発生し、またロータ
列の両端部に位置するロータには更に一つのステータと
による相互磁気作用によって回転駆動力が発生し、かか
る磁気又は磁性手段による回転駆動力も加わって大きい
回転駆動力でもって複数のロータを所要の通りに同期回
転することができる。
【0007】このようなモータの特定形態として、一対
のロータを備えたもの、また3個のロータ、即ち第1〜
第3ロータを備えたものがある。一対のロータを備えた
ものでは、一対のロータのロータマグネットの片側にス
テータが配設され、それらの他側に磁気又は磁性手段が
配設される。また、第1〜第3ロータを備えたもので
は、第1及び第2ロータの片側に第1ステータが、また
それらの他側に第1磁気又は磁性手段が配設され、更
に、第2及び第3ロータの片側に第2磁気又は磁性手段
が、またそれらの他側に第2ステータが配設される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うモータの実施形態について説明する。図1及び
図2は、本発明に従うモータの第1の実施形態を示し、
図3は、本発明に従うモータの第2の実施形態を示し、
図4は、本発明に従うモータの第3の実施形態を示して
いる。第1の実施形態 まず、図1及び図2を参照して、本発明に従うモータの
第1の実施形態について説明すると、図示のモータは直
方体状のハウジング2と、このハウジング2内に図1及
び図2において左右方向に間隔をおいて配設された三つ
のロータ、即ち第1〜第3ロータ4,6,8を備えてい
る。ハウジング2は、図1及び図2において左右方向に
細長いハウジング本体10を備え、このハウジング本体
10の両端部に端壁12,14が装着され、ハウジング
本体10及び端壁12,14は略箱状のハウジング2を
構成している。
【0009】第1〜第3ロータ4,6,8はそれらの基
本的構成が実質上同一であり、第1ロータ4(第2ロー
タ6、第3ロータ8)は回転軸16a(16b,16
c)及びこの回転軸16a(16b,16c)にスリー
ブ18a(18b,18c)を介して取り付けられた環
状ロータマグネット20a(20b,20c)から構成
されている。第1〜第3ロータ4,6,8の回転軸16
a,16b,16cは端壁12,14に軸受22,24
を介して回転自在に支持され、ロータマグネット20
a,20b,20cはハウジング2内に収容されてい
る。この実施形態では、各回転軸16a,16b,16
cがモータの出力軸を構成し、第1及び第3ロータ4,
8の回転軸16a,16cにあっては端壁14側の端部
がこの端壁14を越えて外方(図2において下方)に延
び、かかる突出端部に例えばローラ26a,26cが装
着され、また第2ロータ6の回転軸16bにあっては端
壁12側の端部がこの端壁12を越えて外方(図2にお
いて上方)に延び、かかる突出端部に例えばローラ26
bが装着される。
【0010】第1(第2、第3)ロータ4(6,8)の
ロータマグネット20a(20b,20c)は環状のマ
グネットから構成され、実質上等間隔(この形態では9
0度の間隔)でN極とS極とが交互に2極ずつ設けられ
ている(その外周部がN極及びS極に着磁されてい
る)。尚、図示の形態では、ロータマグネット20a
(20b,20c)を環状のものから構成しているが、
これに代えて、弧状のセグメントマグネットを環状に組
み合わせて環状マグネットを構成するようにしてもよ
く、またその磁極数も4極に限定されず、6極、8極等
の適宜の偶数に設定することができる。
【0011】第1の実施形態では、第1及び第2ロータ
4,6に関連してそれらの片側(図1において上側)に
第1ステータ32が配設され、また第2及び第3ロータ
6,8に関連してそれらの他側(図1において下側)に
第2ステータ34が配設されている。第1及び第2ステ
ータ32,34は実質上同一の構成であり、第1(第
2)ステータ32(34)は磁性材料から形成されたス
テータコア36a(36b)と、このステータコア36
a(36b)に巻かれたコイル38a(38b)を有
し、ステータコア36a(36b)が例えば端壁12及
び/又は端壁14に例えば接着剤を用いて固定される。
【0012】第1ステータ32のステータコア36aの
一端部37aは第1ロータ4のロータマグネット20a
の外側に位置し、その他端部39aは第2ロータ6のロ
ータマグネット20bの外側に位置している。この一端
部37aの磁化極部は上記片側にて第1ロータ4のロー
タマグネット20aの外周面に沿って弧状に延び、その
他端部39aの磁化極部は上記片側にて第2ロータ6の
ロータマグネット20bの外周面に沿って弧状に延びて
いる。また、第2ステータ34のステータコア36bの
一端部37bは第2ロータ6のロータマグネット20b
の外側に位置し、その他端部39bは第3ロータ8のロ
ータマグネット20cの外側に位置している。この第2
ステータ34の一端部37bの磁化極部は上記他側にて
第2ロータ6のロータマグネット20bの外周面に沿っ
て弧状に延び、その他端部39bの磁化極部は上記他側
にて第3ロータ8のロータマグネット20cの外周面に
沿って弧状に延びている。
【0013】更に、第1及び第2ロータ4,6に関連し
てそれらの他側(図1において下側)に、第1磁気又は
磁性手段を構成する第1磁性部材40aが配設され、ま
た第2及び第3ロータ6,8に関連してそれらの片側
(図1において上側)に、第2磁気又は磁性手段を構成
する第2磁性部材40bが配設されている。第1及び第
2磁性部材40a,40bは実質上同一の構成であり、
その断面形状が矩形状で、例えば鉄等の磁性材料から形
成され、端壁12及び/又は端壁14に例えば接着剤を
用いて固定される。第1磁性部材40aは第1及び第2
ロータ4,6間に配設され、その一角部がそれらの間を
上記片側に向けて幾分突出し、その一側面が第1ロータ
4のロータマグネット20aに対向し、その隣接する側
面が第2ロータ6のロータマグネット20bに対向して
いる。また、第2磁性部材40bは第2及び第3ロータ
6,8間に配設され、その一角部がそれらの間を上記他
側に向けて幾分突出し、その一側面が第2ロータ4のロ
ータマグネット20bに対向し、その隣接する側面が第
3ロータ8のロータマグネット20cに対向している。
【0014】この形態では、更に、第3ロータ8のロー
タマグネット20cの外周側の所定部位にホールセンサ
44が配設されている。このホールセンサ44は、取付
部材46を介してハウジング本体10の内面に固定され
ている。このような構成に代えて、ホールセンサ44を
支持部材を介して端壁12及び/又は14に取り付ける
ようにしてもよい。このホールセンサ44はロータマグ
ネット20cの磁力を検出し、この検出信号を利用し
て、第1及び第2ステータ32,34のコイル38a,
38bに供給する駆動電流が切換制御される。尚、この
ホールセンサ44は、第3ロータ8のロータマグネット
20cに代えて、第1ロータ4のロータマグネット20
a又は第2ロータ6のロータマグネット20bの外周側
の所定部位に設けるようにしてもよい。
【0015】第1の実施形態のモータでは、各ロータ
4,6,8は次のようにして回転駆動される。このモー
タでは、第1〜第3ロータ4,6,8のロータマグネッ
ト20a,20b,20cの磁極数が等しいので、第1
及び第2ロータ4,6にあっては、第1ロータ4のロー
タマグネット20aのN極(又はS極)と第2ロータ6
のロータマグネット20bのS極(又はN極)が相互に
磁気的に吸引するように回転駆動され、また第2及び第
3ロータ6,8にあっては、第2ロータ6のロータマグ
ネット20bのN極(又はS極)と第3ロータ8のロー
タマグネット20cのS極(又はN極)とが相互に磁気
的に吸引するように回転駆動され、これによって、第1
及び第3ロータ4,8と第2ロータ6とは反対方向に同
期して回転駆動される。
【0016】例えば、図1に示す状態にあるとき、第1
ステータ32のコイル38aの一端側が正(+)に、ま
たその他端側が負(−)となるように駆動電流が供給さ
れ、第1ステータ32のステータコア36aの一端部3
7aがN極に、またその他端部39aがS極に磁化され
る。また、第2ステータ34のコイル38bの一端側が
負(−)に、またその他端側が正(+)になるように駆
動電流が供給され、第2ステータ34のステータコア3
6bの一端部37bがS極に、またその他端部39bが
N極に磁化される。従って、図1から理解される通り、
第1ロータ4においては、そのロータマグネット20a
のN極と磁化されたステータコア36aのN極とが磁気
的に反発することによって、第1ロータ4が矢印52で
示す時計方向に回転駆動され、矢印52で示す方向の回
転に伴って、このロータマグネット20aのS極とステ
ータコア36aのN極とが磁気的に吸引されるようにな
る。また、第2ロータ6においては、そのロータマグネ
ット20bのS極と磁化されたステータコア36aのS
極とが磁気的に反発するとともに、そのロータマグネッ
ト20bの他のS極と磁化された他のステータコア36
bのS極とが磁気的に反発することによって、第2ロー
タ6が矢印54で示す反時計方向に回転駆動され、矢印
54で示す方向の回転に伴って、このロータマグネット
20bの一方のN極とステータコア36aの他端部39
aのS極とが磁気的に吸引されるようになるとともに、
ロータマグネット20bの他方のN極とステータコア3
6bの一端部37bのS極とが磁気的に吸引されるよう
になる。更に、第3ロータ8においては、そのロータマ
グネット20cのN極と磁化されたステータコア36b
のN極とが磁気的に反発することによって、第3ロータ
4が矢印56で示す時計方向に回転駆動され、矢印56
で示す方向の回転に伴って、このロータマグネット20
cのS極とステータコア36bのN極とが磁気的に吸引
されるようになる。
【0017】そして、第1〜第3ロータ4,6,8が所
定角度回転すると、ホールセンサ44からの検出信号に
基づいて、第1及び第2ステータ32,34のコイル3
8a,38bに供給される駆動電流の流れが反対方向に
切り換えられ、第1スタータ32のステータコア36a
の一端部37aがS極に、その他端部39aがN極に磁
化されるとともに、第2ステータ34のステータコア3
6bの一端部37bがN極に、またその他端部39bが
S極に磁化される。従って、第1ロータ4にあっては、
そのロータマグネット20aのS極と磁化されたステー
タコア36aのS極とが磁気的に反発することによっ
て、更に矢印52で示す方向に回転駆動される。また、
第2ロータ6にあっては、そのロータマグネット20b
のN極と磁化されたステータコア36aのN極とが磁気
的に反発するとともに、そのロータマグネット20bの
他方のN極と磁化されたステータコア36bのN極とが
磁気的に反発することによって、更に矢印54で示す方
向に回転駆動される。更に、第3ロータ8にあっては、
そのロータマグネット20cのS極と磁化されたステー
タコア36bのS極とが磁気的に反発することによっ
て、更に矢印56で示す方向に回転駆動される。
【0018】このようにして、第1ロータ4は矢印52
で示す時計方向に、第2ロータ6は矢印54で示す反時
計方向に、また第3ロータ8は矢印56で示す時計方向
に同期して回転駆動される。このモータでは、第1磁気
又は磁性手段を構成する第1磁性部材40aは、第1及
び第2ロータ4,6にリラクタンストルクを付与し、ま
た第2磁気又は磁性手段を構成する第2磁性部材40b
は、第2及び第3ロータ6,8にリラクタンストルクを
付与する。それ故に、第1〜第3ロータ4,6,8の回
転が停止すると、それらのロータマグネット20a,2
0b,20cと第1及び第2磁性部材40a,40bと
の間に作用するリラクタンストルクによって、これらロ
ータマグネット20a,20b,20cは所定角度位置
で停止し、かかるリラクタンストルクによってデッドポ
イントの発生を防止することができる。
【0019】この第1の実施形態のモータは、3つのロ
ータ、即ち第1〜第3ロータ4,6,8を備えている
が、二つのロータ、即ち第1及び第2ロータ4,6又は
第2及び第3ロータ6,8でもってモータを構成しても
よい。第1及び第2ロータ4,6でモータを構成する場
合、図1と同様にして第1ステータ32及び第1磁性部
材40aを設ければよく、かく構成することによって、
回転軸16a,16bを相互に反対方向に同期して回転
駆動することができる。また、第2及び第3ロータ6,
8でモータを構成する場合、図1と同様にして第2ステ
ータ34及び第2磁性部材40bを設ければよく、かく
構成することによって、回転軸16b,16cを相互に
反対方向に同期して回転駆動することができる。
【0020】第2の実施形態 次に、図3を参照して、本発明に従うモータの第2の実
施形態について説明する。図示のモータは、図3におい
て上下方向に間隔をおいて配設された一対の端壁10
4,106を有するハウジング102を備え、一対の端
壁104,106間に軸受108,110を介して多数
のロータ112(図3において5個示す)が図3におい
て左右方向に間隔をおいて回転自在に支持されている。
各ロータ112は第1の実施形態のロータと実質上同一
の構成でよく、端壁104,106間に支持された回転
軸114と、この回転軸114に装着されたロータマグ
ネット116を有している。この形態では、図3にて左
から奇数番目のロータ112の回転軸114は、図3に
て一端側端部(上側端部)が端壁104を越えて外方に
突出し、この突出端部にローラ118が装着されてい
る。また、上記左から偶数番目のロータ112の回転軸
114は、図3にて他端側端部(下側端部)が他方の端
壁106を越えて外方に突出し、かかる突出端部にロー
ラ120が装着されている。従って、複数個のローラ1
18はモータの片側(図3にて上側)に位置し、複数個
のローラ120はモータの他側(図3にて下側)に位置
している。
【0021】このモータでは、隣接して位置する3つの
ロータ112が図1に示す関係に構成される。例えば、
図3にて左から3番目のロータを特定ロータ112Aと
すると、この特定ロータ112Aの一方側(図3におい
て左側)に隣接して位置するロータが第1隣接ロータ1
12Bとなり、その他方側(図3において右側)に隣接
して位置するロータが第2隣接ロータ112Cとなる。
このような関係にある場合、第1隣接ロータ112Bが
第1実施形態における第1ロータ4に相当し、中間の特
定ロータ112Aが第1の実施形態における第2ロータ
6に相当し、第2隣接ロータ112Cが第1の実施形態
における第3ロータ8に相当する。
【0022】この形態では、上述した関係から容易に理
解される如く、第1隣接ロータ112B及び特定ロータ
112Aに関連して、それらの片側(例えば図3におい
て紙面に対して手前側)にステータ(第1の実施形態に
おける第1ステータ32に相当する)(図示せず)が配
設され、また特定ロータ112A及び第2隣接ロータ1
12Cに関連してそれらの他側(例えば図3において紙
面に対して背面側)にステータ(図示せず)(第1の実
施形態における第2ステータ34に相当する)が配設さ
れている。これらステータは第1の実施形態の第1及び
第2ステータ32,34と実質上同一の構成でよい。更
に、第1隣接ロータ112B及び特定ロータ112Aに
関連してそれらの他側(例えば図3において紙面に対し
て背面側)に磁性部材(図示せず)(第1の実施形態の
第1磁性部材40aに相当する)が配設され、また特定
ロータ112A及び第2隣接ロータ112Cに関連して
それらの片側(例えば図3において紙面に対して手前
側)に磁性部材(図示せず)(第1の実施形態の第2磁
性部材40bに相当する)が配設されている。これら磁
性部材は第1の実施形態の第1及び第2磁性部材40
a,40bと実質上同一の構成でよい。このように構成
されるので、隣接するロータ112間にステータ及び磁
性部材が配置され、それらの片側及び他側方向の配置は
交互となる。尚、ホールセンサ(図示せず)は、複数の
ロータ112のいずれか一つに関連してその外周側の所
定部位に設けることができる。
【0023】この第3の実施形態では、その基本的構成
が第1の実施形態のモータにおける第1〜第3ロータ
4,6,8から成るロータ組を前の組の第3ロータ8と
次の組の第1ロータ4を重ねながら所定方向に多数連続
的に配置したと同様の構成となり、従って隣接するロー
タ112は相互に反対方向に同期して回転駆動される。
そして、例えば図3にて左から奇数番目のロータ120
は例えば矢印124で示す時計方向に回転駆動されるの
に対し、図3にて左から偶数番目のロータ112は例え
ば矢印126で示す反時計方向に回転駆動される。この
ように回転駆動されるので、矢印124で示す方向に回
転されるロータ112に装着されたローラ118は同様
に矢印124で示す方向に回転し、これらロータ118
の回転を利用して例えば搬送テーブル(図示せず)等を
矢印128で示す方向(図3において右方向)に搬送す
ることができ、また、矢印126で示す方向に回転され
るロータ112に装着されたローラ120は同様に矢印
126で示す方向に回転し、これらローラ120の回転
を利用して例えば搬送テーブル(図示せず)等を矢印1
30で示す方向(図3において左方向)に搬送すること
ができる。このように、図3に示すモータは、例えば搬
送テーブル等を往復搬送する搬送機構の主要構成部品と
して用いることができる。
【0024】第3の実施形態 次に、図4を参照して、本発明に従うモータの第3の実
施形態について説明する。尚、第3の実施形態におい
て、第1の実施形態と実質上同一の部材には同一番号を
付し、その説明を省略する。図4を参照して、この第3
の実施形態では、第1磁気又は磁性手段がステータ60
aから構成されているとともに、第2磁気又は磁性手段
がステータ60bから構成されている。ステータ60
a,60bはステータコア62a,62bとこのステー
タコア62a,62bに巻かれたコイル64a,64b
から構成され、例えば第1の実施形態における第1及び
第2ステータ32,34と実質上同一の構成でよい。第
1磁気又は磁性手段としてのステータ60aのステータ
コア62aの一端部66aは第1ロータ4のロータマグ
ネット20aの外側に位置し、その他端部68aは第2
ロータ6のロータマグネット20bの外側に位置してい
る。この一端部66aの磁化極部は第1ロータ4のロー
タマグネット20aの外周面に沿って弧状に延び、その
他端部68aの磁化極部は第2ロータ6のロータマグネ
ット20bの外周面に沿って弧状に延びている。また、
第2磁気又は磁性手段としてのステータ60bのステー
タコア62bの一端部66bは第2ロータ6のロータマ
グネット20bの外側に位置し、その他端部68bは第
3ロータ8のロータマグネット20cの外側に位置して
いる。このステータ60bの一端部66bの磁化極部は
第2ロータ6のロータマグネット20bの外周面に沿っ
て弧状に延び、その他端部68bの磁化極部は第3ロー
タ8のロータマグネット20cの外周面に沿って弧状に
延びている。この第3の実施形態のその他の構成は、上
述した第1の実施形態と実質上同一である。
【0025】この第3の実施形態では、第1磁気又は磁
性手段がステータ60a,60bから構成されているの
で、このステータ60aとの磁気作用によって第1及び
第2ロータ4,6に回転駆動力が作用するとともに、ス
テータ60bとの磁気作用によって第2及び第3ロータ
6,8に回転駆動力が作用する。それ故に、第1ロータ
4にあっては、第1ステータ32及びステータ60aに
よって回転駆動力が付与され、第2ロータ6にあって
は、第1及び第2ステータ32,34並びにステータ6
0a,60bによって回転駆動力が付与され、更に第3
ロータ8にあっては、第2ステータ34及びステータ6
0bによって回転駆動力が付与され、各ロータ4,6,
8の回転駆動力を大きくすることができる。尚、第2の
実施形態においても、磁気又は磁性手段としてステータ
を用いることができる。
【0026】以上、本発明に従うモータの実施形態につ
いて説明したが、本発明はこれら実施形態に限定される
ものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の
変形乃至修正が可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明のモータによれば、比較的簡単な
構成でもって、相互に隣接するロータを相互に反対方向
に同期して回転駆動することができ、請求項1では一対
のロータを有するモータに関するものであり、請求項2
では3個のロータを有するモータに関するものであり、
請求項3では多数のロータを有するモータに関するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うモータの第1の実施形態を簡略的
に示す断面図である。
【図2】図1におけるII−II線による断面図であ
る。
【図3】本発明に従うモータの第2の実施形態の一部を
簡略的に示す断面図である。
【図4】本発明に従うモータの第3の実施形態を簡略的
に示す断面図である。
【符号の説明】
2,102 ハウジング 4,6,8,112 ロータ 16a,16b,16c,114 回転軸 20a,20b,20c,116 ロータマグネット 32,34,60a,60b ステータ 36a,36b,62a,62b ステータコア 38a,38b,64a,64b コイル 40a,40b 磁性部材 44 ホールセンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジング内に間隔
    をおいて回転自在に支持された一対のロータと、前記一
    対のロータの片側に配設されたステータと、前記一対の
    ロータの他側に配設された磁気又は磁性手段とを具備
    し、 前記一対のロータは、周方向に実質上等間隔でN極とS
    極とが交互に配設された環状ロータマグネットを有し、
    前記一対のロータの前記ロータマグネットの磁極数は等
    しく、 前記ステータはステータコア及びこのステータコアに巻
    かれたコイルを有し、前記ステータコアの一端部が一方
    のロータの前記ロータマグネットに対向し、その他端部
    が他方のロータの前記ロータマグネットに対向し、 前記一対のロータの前記ロータマグネットと前記ステー
    タとによる相互磁気作用、及び前記ロータマグネットと
    前記磁気又は磁性手段との間の相互磁気作用又はリラク
    タンストルクによって、前記一対のロータは相互に反対
    方向に同期して回転することを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 ハウジングと、このハウジング内に所定
    方向に間隔をおいて回転自在に支持された第1〜第3ロ
    ータと、前記第1及び第2ロータの片側に配設された第
    1ステータと、それらの他側に配設された第1磁気又は
    磁性手段と、前記第2及び第3ロータの片側に配設され
    た第2磁気又は磁性手段と、それらの他側に配設された
    第2ステータとを具備し、 前記第1〜第3ロータは、周方向に実質上等間隔でN極
    とS極とが交互に配設された環状ロータマグネットを有
    し、前記第1〜第3ロータの前記ロータマグネットの磁
    極数は等しく、 前記第1及び第2ステータはステータコア及びこのステ
    ータコアに巻かれたコイルを有し、前記第1ステータの
    前記ステータコアの一端部が前記第1ロータの前記ロー
    タマグネットに対向し、その他端部が前記第2ロータの
    前記ロータマグネットに対向し、前記第2ステータの前
    記ステータコアの一端部が前記第2ロータの前記ロータ
    マグネットに対向し、その他端部が前記第3ロータの前
    記ロータマグネットに対向し、 前記第1〜第3ロータの前記ロータマグネットと前記第
    1及び第2ステータとによる相互磁気作用、並びに前記
    第1〜第3ロータの前記ロータマグネットと前記第1及
    び第2磁気又は磁性手段との間の相互磁気作用又はリラ
    クタンストルクによって、前記第1及び第3ロータと前
    記第2ロータとは相互に反対方向に同期して回転するこ
    とを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 ハウジングと、このハウジング内に所定
    方向に間隔をおいて回転自在に支持された複数個のロー
    タを備え、 前記複数個のロータのうちの特定ロータ及びこの特定ロ
    ータの一方側に隣接する第1隣接ロータの片側には第1
    ステータが配設され、それらの他側には第1磁気又は磁
    性手段が配設され、 前記特定ロータ及びこの特定ロータの他方側に隣接する
    第2隣接ロータの片側には第2磁気又は磁性手段が配設
    され、それらの他側には第2ステータが配設され、 前記複数個のロータは、それぞれ、周方向に実質上等間
    隔でN極とS極とが交互に配設された環状ロータマグネ
    ットを有し、前記複数個のロータの前記ロータマグネッ
    トの磁極数は等しく、 前記第1及び第2ステータはステータコア及びこのステ
    ータコアに巻かれたコイルを有し、前記第1ステータの
    前記ステータコアの一端部が前記第1隣接ロータの前記
    ロータマグネットに対向し、その他端部が前記特定ロー
    タの前記ロータマグネットに対向し、前記第2ステータ
    の前記ステータコアの一端部が前記特定ロータの前記ロ
    ータマグネットに対向し、その他端部が前記第2隣接ロ
    ータの前記ロータマグネットに対向し、 前記複数個のロータは、隣接するロータの回転方向が相
    互に反対方向となるように同期して回転することを特徴
    とするモータ。
  4. 【請求項4】 前記磁気又は磁性手段は、磁性材料から
    形成された磁性部材から構成されていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のモータ。
  5. 【請求項5】 前記磁気又は磁性手段は、ステータコア
    及びこのステータコアに巻かれたコイルからなるステー
    タから構成されていることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載のモータ。
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