JPWO2009128482A1 - 蓄電装置 - Google Patents

蓄電装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009128482A1
JPWO2009128482A1 JP2010508233A JP2010508233A JPWO2009128482A1 JP WO2009128482 A1 JPWO2009128482 A1 JP WO2009128482A1 JP 2010508233 A JP2010508233 A JP 2010508233A JP 2010508233 A JP2010508233 A JP 2010508233A JP WO2009128482 A1 JPWO2009128482 A1 JP WO2009128482A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
double layer
electric double
layer capacitor
storage device
power storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2010508233A
Other languages
English (en)
Inventor
野津 龍太郎
龍太郎 野津
邦宏 満屋
邦宏 満屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Holdings Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Holdings Inc filed Critical Nisshinbo Holdings Inc
Publication of JPWO2009128482A1 publication Critical patent/JPWO2009128482A1/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/44Methods for charging or discharging
    • H01M10/441Methods for charging or discharging for several batteries or cells simultaneously or sequentially
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/48Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte
    • H01M10/482Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte for several batteries or cells simultaneously or sequentially
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/20Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders
    • H01M50/204Racks, modules or packs for multiple batteries or multiple cells
    • H01M50/207Racks, modules or packs for multiple batteries or multiple cells characterised by their shape
    • H01M50/213Racks, modules or packs for multiple batteries or multiple cells characterised by their shape adapted for cells having curved cross-section, e.g. round or elliptic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/20Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders
    • H01M50/253Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders adapted for specific cells, e.g. electrochemical cells operating at high temperature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

二次電池と、電気二重層キャパシタと、を用いて、電流値が上下動を繰り返す入力電流により供給される電力を蓄積する場合に、充電効率を向上できる蓄電装置を提供する。電流値が上下動を繰り返す入力電流により充電される蓄電装置であって、電気二重層キャパシタと、電気二重層キャパシタに並列に接続された、二次電池を少なくとも一つ含んだ電池ユニットと、を含み、電池ユニットの内部抵抗に対する電気二重層キャパシタの内部抵抗の比が、入力電流に関するパラメタに応じて定められる蓄電装置である。

Description

本発明は、電気二重層キャパシタと二次電池とを組み合わせた蓄電装置に関する。
近年、省エネルギー対策の一環として、例えば風力や波力などの自然エネルギーを活用した発電システムが注目されている。また、自動車、鉄道、建設機械などの移動体の駆動により得られる回生電力の回収システムの開発も進められている。これらのシステムによって得られた電気エネルギーを有効に利用するためには、電気エネルギーを貯蔵しておくための蓄電装置が必要となる。このような目的のために、二次電池や電気二重層キャパシタなどを用いた各種の蓄電装置が提案されている。例えば特許文献1では、リチウム二次電池に対して電気二重層キャパシタを並列接続した蓄電装置が提案されている。
特開2002−246071号公報
前述したような自然エネルギーによる発電システムや回生電力の回収システムから供給される電力は、長時間にわたって安定して供給されるのではなく、その電流値が上下動を繰り返すような電流により蓄電装置に入力される場合がある。このような入力電流により供給される電力を、二次電池を含んだ蓄電装置に蓄積する場合、入力電流に対する二次電池の反応速度などの問題から、特に短時間に電流値の大きな電流が入力されるタイミングなどにおいて、供給される電力を十分効率よく蓄積できないことがある。この点、電気二重層キャパシタは二次電池と比較して内部抵抗が小さく、入出力特性が高いので、電気二重層キャパシタを二次電池と並列に接続することで、蓄電装置全体の充電効率を改善できる可能性がある。しかしながら、これまで、充電効率向上の観点からは、電気二重層キャパシタと二次電池との組み合わせについて十分に検討されてはいなかった。
また、電気二重層キャパシタを含んだ蓄電装置に電力を蓄積する場合において、単体の電気二重層キャパシタに印加できる電圧が蓄電装置全体として要求される出力電圧に満たないときには、複数の電気二重層キャパシタを直列に接続した電気二重層キャパシタモジュールを用いることがある。このような電気二重層キャパシタモジュールを蓄電装置の一部として用いる場合、一般的に、充放電の際に各電気二重層キャパシタの電圧が均一になるよう制御する必要がある。このような制御を実行しなければ、各電気二重層キャパシタの個体差や使用環境などの要因で、それぞれの電圧にばらつきが生じてしまい、特定の電気二重層キャパシタに他の電気二重層キャパシタより高い電圧が印加されてしまうからである。電気二重層キャパシタに許容値を超えて高い電圧が印加されると、寿命を早めてしまうなどの問題が生じる。そこで、通常、各電気二重層キャパシタの電圧を均等化するための均等化回路が電気二重層キャパシタモジュールに対して接続される。このような均等化回路は、蓄電装置の製造コスト増加の原因や、蓄電装置の小型化を阻害する要因となりうる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、二次電池と、電気二重層キャパシタと、を用いて、電流値が上下動を繰り返す入力電流により供給される電力を蓄積する場合に、充電効率を向上できる蓄電装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、二次電池と、複数の電気二重層キャパシタと、を用いて電力を蓄積する場合に、各電気二重層キャパシタの電圧を均等化するための均等化回路を不要にすることのできる蓄電装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る蓄電装置は、電流値が上下動を繰り返す入力電流により充電される蓄電装置であって、電気二重層キャパシタを少なくとも一つ含んだ電気二重層キャパシタユニットと、前記電気二重層キャパシタユニットに並列に接続された、二次電池を少なくとも一つ含んだ電池ユニットと、を含み、前記電池ユニットの内部抵抗に対する前記電気二重層キャパシタユニットの内部抵抗の比が、前記入力電流に関するパラメタに応じて定められることを特徴とする。
また、上記蓄電装置において、前記入力電流に関するパラメタは、前記入力電流の時間変化に関するパラメタを含むこととしてもよい。
さらに、前記入力電流の時間変化に関するパラメタは、前記電流値の一回の上下動において、所定の閾値以上の電流が流れる時間を含むこととしてもよい。
また、前記入力電流の時間変化に関するパラメタは、前記電流値の一回の上下動において、所定の閾値未満の電流が流れる時間を含むこととしてもよい。
また、上記蓄電装置において、前記内部抵抗の比は、当該内部抵抗の比と、前記電池ユニットの蓄電電力量に対する前記電気二重層キャパシタユニットの蓄電電力量の比と、の積の値が、前記入力電流に関するパラメタに応じた値になるよう定められることとしてもよい。
上記場合において、前記積の値は、0.018以上0.036以下であることが好ましい。さらに、前記積の値は、0.025以上0.030以下であることがより好ましい。
また、本発明に係る他の蓄電装置は、電流値が上下動を繰り返す入力電流により充電される蓄電装置であって、電気二重層キャパシタを少なくとも一つ含んだ電気二重層キャパシタユニットと、前記電気二重層キャパシタユニットに並列に接続された、二次電池を少なくとも一つ含んだ電池ユニットと、を含み、前記電池ユニットの内部抵抗に対する前記電気二重層キャパシタユニットの内部抵抗の比と、前記電池ユニットの蓄電電力量に対する前記電気二重層キャパシタの蓄電電力量の比と、の積の値が、0.018以上0.036以下であることを特徴とする。さらに、前記積の値は、0.025以上0.030以下であることがより好ましい。
また、本発明に係る他の蓄電装置は、互いに直列に接続された複数の電気二重層キャパシタと、過充電時に正極から発生する酸素を負極で還元する密閉型の二次電池を少なくとも一つ含んだ電池ユニットであって、前記複数の電気二重層キャパシタのそれぞれに対して並列に接続された複数の電池ユニットと、を含み、前記各電気二重層キャパシタの定格電圧が、当該電気二重層キャパシタに対して並列に接続された前記電池ユニットの過充電時における電圧以上であることを特徴とする。
また、上記蓄電装置において、前記電池ユニットのそれぞれは、前記二次電池が複数個直列に接続されてなることとしてもよい。
また、上記蓄電装置において、前記二次電池は、ニッケル−水素電池、ニッケル−カドミウム電池、又は制御弁式鉛−酸電池のいずれかであることとしてもよい。
本発明の実施の形態に係る蓄電装置の回路構成の一例を示す回路図である。 電気二重層キャパシタの外観の一例を示す斜視図である。 電気二重層キャパシタの内部構造の一例を示す断面図である。 電池ユニットの外観の一例を示す斜視図である。 電池ユニットの構造の一例を示す分解斜視図である。 電池ユニットの構造の別の例を示す分解斜視図である。 電気二重層キャパシタ及び電池ユニットの配置例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電装置に用いられる二次電池の性質を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る蓄電装置の回路構成の一例を示す回路図である。 入力電流と、電気二重層キャパシタ及び電池ユニットに流れる電流と、の間の関係の一例を示す図である。 実施例における充電効率の測定結果を示す図である。 実施例における充電効率の別の測定結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蓄電装置1の回路構成を示す回路図である。本実施形態に係る蓄電装置1は、例えば風力発電等によって得られる電力や自動車等の駆動によって得られる回生電力などの、外部から供給される電気エネルギーを、電気二重層キャパシタ及び二次電池内に蓄積する装置である。
蓄電装置1は、図1に示すように、複数の電気二重層キャパシタ2を含んだ電気二重層キャパシタモジュール3と、電気二重層キャパシタ2と同数の電池ユニット4と、を含んで構成されている。また、各電池ユニット4は、1又は複数の二次電池5を含んで構成されている。このように電気二重層キャパシタ2と二次電池5とを併用することによって、二次電池5と比較して出力性能が高いという電気二重層キャパシタ2の特性と、電気二重層キャパシタ2と比較してエネルギー密度が高いという二次電池5の特性と、を相補的に利用することができる。
図1に示すように、電気二重層キャパシタモジュール3は、互いに直列に接続された複数の電気二重層キャパシタ2を含んで構成されている。そして、電気二重層キャパシタモジュール3に含まれる各電気二重層キャパシタ2は、互いに同じ構造を有している。
図2は、電気二重層キャパシタ2の外観の一例を示す斜視図である。また、図3は、電気二重層キャパシタ2の内部構造の一例を示す断面図である。これらの図に示すように、電気二重層キャパシタ2は、少なくとも一対の正極11及び負極12と、各電極が互いに接触しないように各電極の間に配置されるセパレータ13と、各電極及びセパレータ13に含浸された有機系電解液14と、ケース15と、を含んで構成されている。
正極11及び負極12は、いずれも分極性電極であって、例えば、金属製の集電箔により形成される。さらに、正極11及び負極12の少なくとも一方には、活性炭などの高表面積材料である電極活物質と、導電剤と、バインダと、を含んだ組成物の層が形成される。具体的に、この組成物の層は、例えば当該組成物のスラリーを集電箔の片面又は両面に塗布し、乾燥させ、その後圧延することによって、形成される。
セパレータ13は、正極11と負極12との重なり部分より大きなシート状の部材であって、例えばガラス繊維、ポリオレフィン、ポリアミドイミド、ポリエステル、フッ素樹脂、セルロース系材料などの絶縁性材料によって形成される。このセパレータ13によって、正極11と負極12とが互いに電気的に接触しないよう、分離される。
有機系電解液14は、非水系有機溶媒と電解質とを含んだ組成物である。例えばこの電解質は、4級アンモニウムカチオンや4級ホスホニウムカチオン等の4級オニウムカチオンと、BF -、PF -、ClO -、CFSO -、(CFSO-、CFCO -等のアニオンと、からなる塩であってよい。なお、電解質がイオン液であれば、有機系電解液14はイオン液体のみからなる電解液であってもよい。この有機系電解液14が正極11及び負極12に含浸されることにより、外部からの電圧印加に応じて正極11と負極12の表面に電荷が蓄積され、電気二重層キャパシタ2が蓄電装置として機能する。
ケース15は、正極11、負極12、セパレータ13、及び有機系電解液14を収容する容器であって、例えば平板状、直方体状、円筒状などの形状を備える。ケース15の外面には正極端子及び負極端子がそれぞれ設けられ、正極端子はケース15内の正極11と、負極端子はケース15内の負極12と、それぞれ電気的に接続される。そして、電気二重層キャパシタ2は、この各電極端子を介して蓄電装置1を構成する他の構成要素と電気的に接続される。
図2に示す例では、ケース15は、側面から見て略矩形の形状であって、一対の金属体15a及び15bと、絶縁体15cと、を含んで構成されている。そして、この一対の金属体のうちの一方(ここでは金属体15aとする)が正極端子、他方(ここでは金属体15bとする)が負極端子として機能する。この例では、金属体15aのケース15内側の面が正極11と接続され、金属体15bのケース15内側の面が負極12と接続される。また、絶縁体15cにより、金属体15aと金属体15bとは互いに直接接触しないように配置されている。これにより、ケース15から突出する電極端子を別に設ける必要がなくなり、蓄電装置1全体の省スペース化を図ることができる。なお、ケース15には、ケース15の内圧が高まった場合にガスを排出するための排気孔16が設けられている。
電池ユニット4は、それぞれ1又は複数の二次電池5を含んで構成されている。そして、図1に示すように、複数の電池ユニット4のそれぞれは、複数の電気二重層キャパシタ2のそれぞれに対して、並列に接続されている。すなわち、蓄電装置1は、互いに並列に接続された電気二重層キャパシタ2と電池ユニット4との組が、複数組直列に接続されて構成されている。
図4は、電池ユニット4の外観の一例を示す斜視図である。ここでは、電池ユニット4は互いに直列に接続された2個の二次電池5を含んで構成されており、各二次電池5は円筒形状であって互いに同型であることとしている。また、図5Aは、図4に示す電池ユニット4の構造を説明するための分解斜視図である。同図に示されるように、電池ユニット4は、2個の二次電池5のそれぞれを一つの金属板5aに溶接することによって構成されている。なお、ここでは電池ユニット4は、帯状の金属板5aの一方の面の両端それぞれに、一方の二次電池5の正極及び他方の二次電池5の負極を溶接し、この金属板5aを折り曲げることによって製造される。これにより、2個の二次電池5が電気的に直列に接続され、かつ物理的に縦に並んで配置されるようになっている。しかしながら、二次電池5の接続方法はこのようなものに限られない。例えば、図5Bに示すように、二次電池5の直径に応じた内径の円筒形であって、その一方の側の周端から円筒の内部に向けて複数の突起部が設けられた金属材5bを、2個の二次電池5の接続に用いてもよい。このような金属材5bを介して2個の二次電池5を接続することにより、2個の二次電池5の間の電気抵抗がより少なくなるようにすることができる。
ここで、図2に例示した電気二重層キャパシタ2、及び図4に例示した電池ユニット4を用いた場合の、電気二重層キャパシタ2及び電池ユニット4の物理的配置の具体例について、説明する。図6は、蓄電装置1内部における電気二重層キャパシタ2及び電池ユニット4の配置の一例を示す斜視図である。この図の例においては、蓄電装置1は、5個の電気二重層キャパシタ2及びそれぞれ2個の二次電池5を含んだ5個の電池ユニット4を含んで構成されている。
図6に示すように、複数の電気二重層キャパシタ2のそれぞれは、そのケース15を構成する金属体15aが隣接する電気二重層キャパシタ2の金属体15bと接続するように、そのエッジ部分が溶接されている。また、金属体15bが反対側に隣接する電気二重層キャパシタ2の金属体15aと接続するように溶接されている。前述したように、各電気二重層キャパシタ2の金属体15a及び15bは、それぞれ正極端子及び負極端子として機能する。そのため、このように複数の電気二重層キャパシタ2が重ねて配置されることによって、各電気二重層キャパシタ2の正極は隣接する電気二重層キャパシタ2の負極と電気的に接続され、複数の電気二重層キャパシタ2が互いに直列に接続されることとなる。
さらに、各電気二重層キャパシタ2に対して、当該電気二重層キャパシタ2と並列に接続されるべき電池ユニット4が隣接して配置される。ここでは、各電池ユニット4を構成する二次電池5の直径は電気二重層キャパシタ2の厚さに応じた値になっており、また各電池ユニット4の高さは電気二重層キャパシタ2の高さ(側面から見た矩形形状の長辺の長さ)に応じた値になっている。
また、各電池ユニット4は、その上下の向きが隣接する電池ユニット4と逆向きになるように、互い違いに配置されている。さらに、紙面に向かって上側に正極が位置する電池ユニット4を注目電池ユニットとすると、注目電池ユニットの正極は、紙面に向かって注目電池ユニットの右側に隣接する電池ユニット4の負極と、略矩形の金属板6aを介して接続されている。また、金属板6aは、略矩形の金属板6bを介して、注目電池ユニットと並列に接続されるべき電気二重層キャパシタ2の金属体15a、及び当該電気二重層キャパシタ2の右隣に配置された電気二重層キャパシタ2の金属体15bと接続されている。
また、注目電池ユニットの負極は、注目電池ユニットの紙面に向かって左側に隣接する電池ユニット4の正極と、金属板6aと略同型の金属板6cを介して接続されている。そして、金属板6cは、金属板6bと略同型の金属板6dを介して、注目電池ユニットと並列に接続されるべき電気二重層キャパシタ2の金属体15b、及び当該電気二重層キャパシタ2の左隣に配置された電気二重層キャパシタ2の金属体15aと接続されている。これにより、複数の電池ユニット4は互いに直列に接続され、かつ、それぞれの電池ユニット4は隣接する電気二重層キャパシタ2と並列に接続されることになる。
以上説明した構造によれば、電気二重層キャパシタ2及び電池ユニット4をその隙間が少なくなるように並べて配置し、かつ電気二重層キャパシタ2の端子などが突出しないようにすることができるため、蓄電装置1全体の大きさを小さくすることができる。
次に、本実施形態において、蓄電装置1を構成する電気二重層キャパシタ2及び電池ユニット4の特性について、説明する。
本実施形態においては、電池ユニット4を構成する二次電池5は、密閉型の二次電池であって、かつ、過充電時には正極から発生する酸素を負極で還元する反応を生じさせる性質を備えている。ここで、過充電とは、電池ユニット4を構成する二次電池5が満充電になった後、さらに電池ユニット4に対して電気エネルギーが供給されている状態を指している。このような反応は、電解液として水溶液を用いる密閉型の二次電池において発生する。このような二次電池5の具体例としては、例えばニッケル−水素電池、ニッケル−カドミウム電池、また制御弁式鉛−酸電池(シール鉛蓄電池)などが挙げられる。
以下、ニッケル−水素電池を例として、過充電時に正極から発生する酸素を負極で還元する密閉型の二次電池5が備える性質について、説明する。ニッケル−水素電池に外部から電力が供給されると、正極(水酸化ニッケル)及び負極(水素吸蔵合金:例えばミッシュメタル・ニッケルファイブ)のそれぞれにおいて、以下に示す反応(以下、充電反応という)が生じる。
正極: Ni(OH)+OH→NiOOH+HO+e
負極: MmNi+xHO+xe→MmNi+xOH
この充電反応によって、外部から供給される電気的エネルギーが、二次電池5内に蓄えられる。
また、充電反応が進行すると、二次電池5内においては、上記充電反応のほか、以下に示すような反応(以下、副反応という)が生じ始める。
正極: 2OH→1/2O+HO+2e
負極: 1/2O+HO+2e→2OH
そして、二次電池5が過充電状態になると、充電反応は生じなくなり、副反応だけが生じるようになる。
この副反応により、正極では酸素が発生し、負極ではこの発生した酸素が吸収、還元される。本実施形態では、二次電池5は密閉型なので、正極で発生した酸素は二次電池5の外部に逃げることなく、負極での反応に用いられる。そのため、この過充電状態における副反応は、外部からの電力供給があれば、特に制限されることなく進行する。その結果、過充電状態で外部からの電力供給が続いたとしても、二次電池5の電圧は、上昇し続けることなく略一定の値に保たれる。また、この副反応は、二次電池5において電気分解した水の量と酸素還元によって生成した水の量が等しく、電解液を減少させることが実質的にないため、過充電による電池の劣化を生じさせることもない。
図7は、このようなニッケル−水素電池からなる電池ユニット4の性質を示すグラフである。この図において、横軸は、電池ユニット4に対して外部から供給された電気エネルギー(供給エネルギー)量(単位:J)を、電池ユニット4に蓄電可能なエネルギーに対する割合(単位:%)で示しており、紙面に向かって左側の縦軸は電池ユニット4の正極と負極との間の電圧(単位:V)、紙面に向かって右側の縦軸は電池ユニット4の温度(単位:摂氏温度)を示している。また、供給エネルギーに応じた電圧の変化は実線で、温度の変化は破線で、それぞれグラフ中に示されている。この図に示されるように、過充電状態(すなわち横軸の値が100%を超えた状態)になると、電池ユニット4の電圧は過充電になる前より少し上昇した後、略一定の値に保たれてそれ以上は上昇しなくなる。その代わりに、外部から供給された電気エネルギーは化学反応によって熱エネルギーに変換され、電池ユニット4の温度を上昇させることが示されている。以下では、過充電時における電池ユニット4の電圧を、過充電時電圧Voと表記する。
さらに本実施形態では、各電気二重層キャパシタ2の定格電圧Vrが、当該電気二重層キャパシタ2に対して並列に接続された電池ユニット4の過充電時電圧Vo以上になっている。ここで、定格電圧Vrは、蓄電装置1の所定の使用環境下において、電気二重層キャパシタ2に対して印加されることが許容される上限電圧である。蓄電装置1を使用する際には、各電気二重層キャパシタ2に印加される電圧値がこの定格電圧Vrを超えないようにすることが要請される。この定格電圧Vrは、例えば電気二重層キャパシタ2のメーカーによって公表される定格電圧の値であってもよいし、回路設計上の要請や想定される使用環境などから定められる、蓄電装置1固有の電圧上限値であってもよい。
具体例として、電気二重層キャパシタ2の定格電圧Vrに応じて、電池ユニット4の過充電時電圧Voがこの定格電圧Vrを超えないように、電池ユニット4を構成する電池の種類、数、及び接続態様が決定される。電池ユニット4を構成する二次電池5として、過充電時の電圧値が約1.6Vになるニッケル−水素電池を採用する場合、図4に例示したように電池ユニット4がこの二次電池5を2個直列に接続した構成であれば、電池ユニット4の過充電時電圧Voは約3.2Vとなる。そこで、定格電圧Vrが3.2V以上となるような電気二重層キャパシタ2を蓄電装置1に採用すればよい。
このように、互いに並列に接続された電気二重層キャパシタ2と電池ユニット4との間で定格電圧Vr≧充電時電圧Voの関係が満たされる場合、仮に蓄電装置1で蓄電可能なエネルギー容量を超える電気エネルギーが外部から供給されたとしても、電気二重層キャパシタモジュール3を構成する各電気二重層キャパシタ2に印加される電圧は、定格電圧Vrを超えないよう制御される。なぜなら、各電気二重層キャパシタ2に並列に接続された電池ユニット4内の各二次電池5で生じる副反応によって、電気二重層キャパシタ2に印加される電圧の上限も過充電時電圧Voに抑えられるからである。このため、本実施形態に係る蓄電装置1によれば、電気二重層キャパシタ2に印加される電圧を制御するために、別に均等化回路を接続する必要がなくなる。
なお、以上の説明では、二次電池5がニッケル−水素電池の場合の反応を例として説明したが、過充電時に正極で発生した酸素を負極で還元する反応を生じさせる電池であれば、他の種類の電池であっても構わない。また、以上の説明においては電池ユニット4が二次電池5を2個直列に接続した構成であることとしたが、電池ユニット4の構成はこのようなものに限られない。特に、電気二重層キャパシタ2の定格電圧Vrと二次電池5の過充電時電圧Voとの関係に応じて、電池ユニット4に含まれる二次電池5の数は、例えば1個又は3個以上であってもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る蓄電装置について、説明する。本実施形態に係る蓄電装置も、第1の実施形態に係る蓄電装置と同様に、風力発電等によって得られる電力や自動車等の駆動によって得られる回生電力などを蓄積する装置であって、電気二重層キャパシタを少なくとも一つ含む電気二重層キャパシタユニットと、当該電気二重層キャパシタに並列に接続され、二次電池を少なくとも一つ含む電池ユニットと、を含んで構成される。図8は、本実施形態に係る蓄電装置21の回路構成例を示す図である。電気二重層キャパシタユニット23は1又は複数の電気二重層キャパシタセル22を含んで構成され、電池ユニット24は1又は複数の二次電池25を含んで構成される。なお、電気二重層キャパシタセル22は、第1実施形態における電気二重層キャパシタ2と同様の構成を備える電気二重層キャパシタであってよい。また、二次電池25は、第1実施形態における二次電池5と同様に、ニッケル−水素電池やニッケル−カドミウム電池、制御弁式鉛−酸電池(シール鉛蓄電池)などの密閉型電池であってよい。さらに、電池ユニット24は、第1実施形態における電池ユニット4と同様の構成を備えてもよいし、これとは異なる構成であってもよい。
本実施形態においては、蓄電装置21を構成する構成要素の電気的特性が、外部から供給される電気エネルギーの特性に応じて定められている。具体的に、本実施形態に係る蓄電装置21は、例えば風力発電や波力発電等によって生成された電力や、自動車等の駆動によって得られる回生電力などによって充電されるものとする。この場合、外部から供給される電力は、長時間にわたって電流値が一定の電流ではなく、断続的に変化する電流の形で蓄電装置1に入力される。すなわち、蓄電装置1に外部より供給される入力電流Itは、蓄電装置1の充電容量が空の状態から所定の目標値に達するまでの間に、その電流値が時間経過に従って上下動を繰り返すという特徴がある。具体的に、例えば入力電流Itは、数秒〜10分程度の周期で上下動を繰り返す。
このような上下動を繰り返す入力電流Itによって外部から供給される電気エネルギーを、二次電池25だけを用いた蓄電装置に蓄積する場合、充電が行われる期間を通じた入力電流Itの平均値が二次電池25の特性に応じて望ましい条件の値であったとしても、瞬間的にはこの平均値を超える大きな電流値の入力電流Itが二次電池25に流れ込むタイミングがある。このようなタイミングでは、反応速度などの特性により二次電池25が前述した充電反応を効率的に行うことができず、結果として、蓄電装置の充電効率(外部から供給される電気エネルギーに対する、内部で消費されずに蓄電装置に蓄積されるエネルギーの割合)が低くなる場合がある。そこで、本実施形態では、二次電池25からなる電池ユニット24に対して、電気二重層キャパシタユニット23を並列に接続している。これにより、入力電流Itが電池ユニット24と電気二重層キャパシタユニット23とに分流され、電池ユニット24に流れる電流が電気二重層キャパシタユニット23によって平滑化されるので、電池ユニット24に流れる電流の最大値が抑えられ、二次電池25の充電効率を向上することができる。
図9は、充電時に蓄電装置21に入力される入力電流Itと、電気二重層キャパシタユニット23に流れる電流Ic、及び当該電気二重層キャパシタユニット23に並列に接続された電池ユニット24に流れる電流Ibと、の間の関係の一例を示す図である。図9において、横軸は時間(単位:分)を示しており、縦軸は電流(単位:A)を示している。また、図中において、入力電流Itの電流値は実線で、電気二重層キャパシタユニット23に流れる電流Icの電流値は破線で、電池ユニット24に流れる電流Ibの電流値は一点鎖線で、それぞれ示されている。この図の例では、入力電流Itは、期間t1の間の電流値がI1で、その後に続く期間t2の間の電流値が0となる矩形波が、周期(t1+t2)で繰り返されるパルス電流となっている。
この場合において、入力電流Itの電流値がI1の間(期間t1の間)は、入力電流Itが電気二重層キャパシタユニット23と電池ユニット24に分配されるので、電池ユニット24にはI1より小さな電流値の電流Ibが流れる。そして、電気二重層キャパシタユニット23は二次電池25と比較して高速充放電が可能であり、素早く電池ユニット24より高い電圧になるまで充電されるので、入力電流Itの電流値が0の間(期間t2の間)は、電気二重層キャパシタユニット23から電池ユニット24に対して放電が行われることになる。これにより、期間t2の間、電気二重層キャパシタユニット23に流れる電流Icは負の値(期間t1の場合と逆向き)になり、これと同じ値の電流Ibが電池ユニット24に流れ、これによって電池ユニット24は継続して充電される。こうして、電池ユニット24に流れる電流Ibは、入力電流Itにおける電流値の上下動より緩やかな変動を示す電流となり、過大な電流が二次電池25に流れこむことによる充電効率の悪化を抑えることができる。
以上説明した例において、入力電流Itが電気二重層キャパシタユニット23と電池ユニット24との間でどのように分流されるかは、電気二重層キャパシタユニット23の内部抵抗Rcと電池ユニット24の内部抵抗Rbとの比に応じて決定されることになる。そこで本実施形態に係る蓄電装置1では、電流値が上下動を繰り返すような入力電流Itによって充電される場合に、充電効率を向上できるように、電気二重層キャパシタユニット23の内部抵抗Rcと電池ユニット4の内部抵抗Rbとの比が、この入力電流Itに関するパラメタに応じて定められている。
本実施形態に係る蓄電装置1の充電効率は、電気二重層キャパシタユニット23の内部抵抗Rc及び電池ユニット24の内部抵抗Rbによって消費される電気エネルギーのほか、二次電池25内において生じる副反応(充電に寄与しない化学反応)により消費される電気エネルギーが増大することによって、悪化する。そこで、本実施形態では、電池ユニット24を構成する二次電池25内部における、副反応の反応速度に対する充電反応の反応速度の割合(以下、反応率kという)を高くするように、電池ユニット24の内部抵抗Rbに対する電気二重層キャパシタユニット23の内部抵抗Rcの比(以下、内部抵抗比という)が決定される。ここで、反応率kは、電池ユニット24内部で発生する全反応に対する、充電反応の起こりやすさを示している。この反応率kを高くすることで、充電中に副反応と比較して充電反応が起こる割合が高くなり、蓄電装置1の充電効率を高めることができる。
具体的には、例えば以下に示す関係式により、反応率k(単位:%)と内部抵抗比(Rc/Rb)との間の関係をモデル化する。なお、この関係式は、反応速度に関するアイリングの公式における、温度以外のストレスに関する因子として、内部抵抗比や入力電流Itに関するパラメタを導入したものである。
Figure 2009128482
ここで、t1及びt2は、いずれも入力電流Itの時間変化に関するパラメタの一つであって、t1は所定の電流値の電流が流れる期間を、t2は期間t1の後電流が流れない期間を、それぞれ秒を単位として示している。また、I1は、入力電流Itの大きさに関するパラメタの一つであって、期間t1の間の入力電流Itの電流値(単位:A)を示している。これらのパラメタの値が変化することにより、反応率kが変化することとなる。
また、(1)式において、Tは電池ユニット24の温度(単位:度)を、SOCは電池ユニット4全体の蓄電容量に対する目標充電量の割合、すなわち充電率(単位:%)を、それぞれ示している。温度Tは、蓄電装置21の想定される使用環境に応じた値を用いればよい。また、充電率SOCは、蓄電装置21の使用目的や必要な電気エネルギーに応じて決定される。例えば電池ユニット24の充電率SOCが80%になるまで蓄電装置21を充電して使用することが想定される場合、この80を充電率SOCの値として用いることで、蓄電装置21を空の状態から80%の充電率になるまで充電する場合の反応率kを、(1)式により算出できる。
さらに、(1)式において、A,B,α,β,γ及びωは、所定の定数であって、電池ユニット24を構成する二次電池25の種類や電気二重層キャパシタユニット23を構成する電気二重層キャパシタセル22の種類などに応じて決定される。これらの定数は、例えばある特定のパラメタにより決定される入力電流Itをテスト用の回路に入力し、反応率kを測定することによって、決定できる。
以上説明した(1)式を用いることにより、実際の蓄電装置21使用時に入力されると想定される入力電流Itに関するパラメタ(ここではI1、t1及びt2)を用いて、蓄電装置21の充電効率に関連する指標である反応率kを算出できる。ここで、回路設計上は充電効率以外にも様々な条件を考慮する必要がある。例えば電池ユニット24と並列に接続する電気二重層キャパシタユニット23の容量を増やせばより入力電流Itを平滑化でき、充電効率を改善できるが、一方で電気二重層キャパシタセル22のエネルギー密度は一般に二次電池25より低いため、電気二重層キャパシタユニット23の容量を増やすと蓄電装置21全体のエネルギー密度が下がってしまう。そこで、(1)式を用いて、例えば反応率kが所定の値以上になるという条件を満たす内部抵抗比(Rc/Rb)を決定し、この内部抵抗比(Rc/Rb)の条件を満足する範囲内で、エネルギー密度などに関する他の条件についても満足するように、蓄電装置21の回路構成を決定する。あるいは、(1)式により算出される内部抵抗比(Rc/Rb)の変化量に対する反応率kの上昇量が所定値以下になる場合には、それ以上電気二重層キャパシタユニット23の容量を増やさないこととしてもよい。
さらに、上述した内部抵抗比(Rc/Rb)と、電池ユニット24の蓄電電力量Wbに対する電気二重層キャパシタユニット23の蓄電電力量Wcの比(以下、蓄電電力量比という)と、の双方を考慮したパラメタを導入し、当該パラメタに関する条件を満足する電気二重層キャパシタユニット23及び電池ユニット24を採用することによって、入力電流Itの電流値が上下動を繰り返す場合に、蓄電装置21全体の充電効率を向上させることができる。これにつき、以下、詳細に説明する。なお、本実施形態では、電気二重層キャパシタユニット23及び電池ユニット24それぞれの蓄電電力量は、各々が蓄積し、放電することのできる最大の電気エネルギー(電力量)を示しており、個々の蓄電装置の定格容量を測定する方法に基づく放電電力量によって定義される。例えば、ニッケル−水素電池の場合は、0.1C(10時間率の電流)で定格電気量の150%分の電気量を定電流充電し、その後0.2C(5時間率の電流)で所定の電圧(通常1セルあたり1.0V)まで放電したときに得られる電力量である。電気二重層キャパシタの場合は、1.0C(1時間率の電流)、定格電圧で、定電流定電圧充電し、その後1.0Cで所定の電圧(通常1セルあたり0.0V)まで放電したときに得られる電力量である。
一般に、二次電池や電気二重層キャパシタにおいて、その性能を示す指標である蓄電電力量と内部抵抗とは互いに完全に独立しているわけではなく、一方の性能を向上させると他方の性能が相対的に低下する傾向がある。そのため、従来、1回当たりの充電又は放電時間が短い用途においては、蓄電装置の入出力性能を向上させる観点から、その内部抵抗を小さくすることが重視されていた。一方、充放電が比較的長時間にわたって行われる用途においては、短期の入出力性能は重視されないため、エネルギー密度の高い二次電池が用いられ、内部抵抗に関してはそれほど問題とはされていなかった。これに対して、周期的に電流値が上下動を繰り返す入力電流Itによって外部から供給される電力を蓄積する場合には、単純に蓄電電力量を犠牲にして内部抵抗の小さな電気二重層キャパシタを接続したとしても、充電効率が最適化されるとは限らない。
以上のような事情を考慮して、以下では、電池ユニット24に対して並列接続する電気二重層キャパシタユニット23の内部抵抗及び蓄電電力量の双方を考慮したパラメタとして、内部抵抗比(Rc/Rb)と、蓄電電力量比(Wc/Wb)と、の積によって表されるパラメタPを導入する。すなわち、パラメタPの値は、
P=(Rc・Wc)/(Rb・Wb)
によって算出される無次元の量である。
蓄電装置が瞬間的に入力される電流によって充電される場合、電気二重層キャパシタユニット23の蓄電電力量Wcが大きい必要性は乏しく、逆に内部抵抗Rcが小さいことが求められるので、パラメタPの値は小さいほうが望ましい。しかしながら、本実施形態では、1回当たりの充電時間が5秒から5分程度といった周期の入力電流Itによって充電されることを想定している。この場合、充電が開始された瞬間には電池ユニット4と電気二重層キャパシタユニット23それぞれの内部抵抗の逆比にしたがって入力電流Itは分配される。しかし、その後電気二重層キャパシタユニット23の電圧は充電された電気量に比例して上昇する。そのため、これによって生じる電気二重層キャパシタユニット23と電池ユニット24との間の電圧差を消失されるように入力電流Itの分配は変化する。すなわち、電池ユニット24に流れる電流が増大し、電気二重層キャパシタユニット23に流れる電流が減少する。ここで、電気二重層キャパシタユニット23の蓄電電力量Wcが小さいと、相対的に早く電気二重層キャパシタユニット23に流れる電流が減少し、電池ユニット24に流れる電流が増大する。そのため、十分に電池ユニット24に流れる電流を平滑化することができなくなってしまう。そこで、1回あたりの充電時間の長さに応じて、望ましい条件で入力電流Itが電気二重層キャパシタユニット23及び電池ユニット24のそれぞれに分配されるように、内部抵抗比及び蓄電電力量比の双方を考慮したパラメタPの値を決定する必要がある。
具体的に、パラメタPの値は、0.018以上0.036以下の範囲に含まれることが好ましい。さらに、パラメタPの値は、0.030以下であることがより好ましい。また、パラメタPの値は、0.025以上であることがより好ましい。すなわち、パラメタPの値は、0.025以上0.030以下であることがより好ましい。このような条件を満たす電気二重層キャパシタ2及び電池ユニット4を採用することによって、蓄電装置1の充電効率を向上させることができる。
以上説明した本実施の形態によれば、電流値が上下動を繰り返す入力電流Itにより外部から供給される電力を蓄積する場合に、電池ユニット4の内部抵抗Rbに対する電気二重層キャパシタ2の内部抵抗Rcの比、またはパラメタPの値を適切に決定することにより、蓄電装置1の充電効率を向上できる。
なお、以上の説明においては、入力電流Itとしては矩形波のパルス電流を想定した。しかしながら、例えば風力発電などから得られる入力電流Itは、このような電流値がI1及び0の2値をとる電流とは限らず、不規則に上下動することが想定される。このような場合、前述した入力電流Itに関するパラメタI1、t1及びt2として、例えば以下に説明する値を用いることとしてもよい。すなわち、入力電流Itの電流値の1回の上下動において、所定の閾値以上の電流が流れる時間をt1とし、所定の閾値未満の電流が流れる時間をt2とする。さらに、蓄電装置1の充電が行われると想定される期間全体における入力電流Itの上下動の周期が不規則な場合には、繰り返される複数回の上下動全体のうち、所定の閾値以上又は所定の閾値未満の電流が流れている時間を合算して、この合算された値を上下動の繰り返し回数で除することによって、1回の上下動における所定の閾値以上又は所定の閾値未満の電流が流れる時間の平均値を算出し、算出された平均値を時間のパラメタt1及びt2として用いてもよい。また、入力電流Itの電流値が所定の閾値を超える時間t1における、入力電流Itの平均値を、I1として用いる。
なお、以上説明した第1実施形態及び第2実施形態の構成は、組み合わせて用いられることとしてもよい。すなわち、互いに直列接続された複数の電気二重層キャパシタのそれぞれに対して、過充電時電圧がその定格電圧以下になる電池ユニットを並列接続するとともに、互いに並列接続された電気二重層キャパシタと電池ユニットとの組が、上述したパラメタPの条件を満たすようになっていてもよい。
以下、本発明を適用した蓄電装置の具体例を実施例として説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。まず、2個のニッケル−水素電池からなる電池ユニットと電気二重層キャパシタユニットとを並列接続した蓄電装置の例として、実施例A1及びA2について説明する。
[実施例A1]
定格電圧3.2V以上の電気二重層キャパシタである日清紡績株式会社製N’s CAP(登録商標)を2個直列に接続した電気二重層キャパシタユニットに、定格容量10,000mAhのDサイズニッケル−水素電池(GPバッテリーズ・インターナショナル社製GP1000DH)を2個直列に接続した電池ユニットを並列に接続して、蓄電装置とした。この蓄電装置において、電池ユニットと電気二重層キャパシタとの蓄電量比率は、10:1になっており、電気二重層キャパシタの内部抵抗Rcと電池ユニットの内部抵抗Rbとの比(Rc/Rb)は、0.25である。
[実施例A2]
定格電圧3.2V以上の電気二重層キャパシタである日清紡績株式会社製「N’s CAP」(登録商標)1個からなる電気二重層キャパシタユニットに、定格容量10,000mAhのDサイズニッケル−水素電池(GPバッテリーズ・インターナショナル社製GP1000DH)を2個直列に接続した電池ユニットを並列に接続して、蓄電装置とした。この蓄電装置において、電池ユニットと電気二重層キャパシタとの蓄電量比率は、10:0.5になっており、電気二重層キャパシタの内部抵抗Rcと電池ユニットの内部抵抗Rbとの比(Rc/Rb)は、0.13である。
[比較例a1]
電気二重層キャパシタが電池ユニットに並列接続されない場合の充電効率を実施例における充電効率と比較するため、定格容量10,000mAhのDサイズニッケル−水素電池(GPバッテリーズ・インターナショナル社製GP1000DH)を2個直列に接続した電池ユニットを単体で、蓄電装置とした。
[測定結果]
実施例A1、実施例A2、及び比較例a1のそれぞれの蓄電装置に対して、以下に示す2種類のパターンの入力電流を入力した場合の、充電効率を測定した。
パターンA:電流率3.0Cの電流を10秒間入力、その後11秒間休止の繰り返し
パターンB:電流率1.0Cの電流を10秒間入力、その後11秒間休止の繰り返し
その測定結果が、図10に示されている。この図において、横軸は外部から供給された電気エネルギー(供給エネルギー)の量(単位:J)を、蓄電装置に蓄電可能な電気エネルギーに対する割合(単位:%)で示しており、縦軸は充電効率(供給エネルギーに対して蓄電装置に蓄積されたエネルギーの割合)(単位:%)を示している。また、実線はパターンAの入力電流に対する測定結果を、破線はパターンBの入力電流に対する測定結果を、それぞれ示している。さらに、四角形のプロットは実施例A1の測定結果を、円形のプロットは実施例A2の測定結果を、三角形のプロットは比較例a1の測定結果を、それぞれ示している。
この図に示されるように、実施例A1、実施例A2いずれの場合も、パターンA及びパターンB双方の入力電流に対して、比較例a1より充電効率が向上している。そして、実施例A1のほうが実施例A2よりも充電効率が向上しているが、その上昇の程度はパターンAの入力電流の場合の方がパターンBの入力電流の場合よりも大きくなっている。すなわち、パターンAでモデル化される入力電流が想定される用途においては、パターンBの場合と比較して、電気二重層キャパシタの容量増加がより充電効率を大きく改善させることがわかる。
次に、パラメタPの値と充電効率との関係を示すための実施例について、説明する。
[ニッケル−水素電池ユニットの作製]
Dサイズ円筒密閉型ニッケル−水素電池(GPバッテリーズ・インターナショナル社製GP1000DH、定格電気量10,000mAh、定格の放電電圧1.25V、充電の上限電圧1.5V、内部抵抗2.5mΩ)10セルを、高さ方向に2セル、縦方向に5セル並べて、幅20mm厚さ0.3mm長さ40mmのニッケル片を電極端子に抵抗溶接することによって直列接続して、定格電圧12.5V、充電の上限電圧15Vのニッケル−水素電池ユニット(蓄電電力量Wb=125,000mWh、内部抵抗Rb=25mΩ)を作製した。
[実施例B1]
定格静電容量3,000F、定格電圧3.0V、内部抵抗0.6mΩの電気二重層キャパシタセル5セルを電極端子溶接して直列接続することによって、定格電圧15V、静電容量600F、内部抵抗Rc=3mΩの電気二重層キャパシタユニット(蓄電電力量Wc=18,750mWh)を作製し、上記ニッケル水素電池と5.5mmφ長さ50mmビニル電線を用いて並列接続して、蓄電装置とした。
[実施例B2]
定格静電容量5,000F、定格電圧3.0V、内部抵抗0.5mΩの電気二重層キャパシタセル5セルを電極端子溶接して直列接続することによって、定格電圧15V、静電容量1,000F、内部抵抗Rc=2.5mΩの電気二重層キャパシタユニット(蓄電電力量Wc=31,250mWh)を作製し、5.5mmφ長さ50mmビニル電線を用いて上記電池ユニットと並列接続して、蓄電装置とした。
[実施例B3]
定格静電容量6,000F、定格電圧3.0V、内部抵抗0.5mΩの電気二重層キャパシタセル5セルを電極端子溶接して直列接続することによって、定格電圧15V、静電容量1,200F、内部抵抗Rc=2.5mΩの電気二重層キャパシタユニット(蓄電電力量Wc=37,500mWh)を作製し、5.5mmφ長さ50mmビニル電線を用いて上記電池ユニットと並列接続して、蓄電装置とした。
[実施例B4]
定格静電容量6,000F、定格電圧3.0V、内部抵抗0.6mΩの電気二重層キャパシタセル5セルを電極端子溶接して直列接続することによって定格電圧15V、静電容量1,200F、内部抵抗Rc=3mΩの電気二重層キャパシタユニット(蓄電電力量Wc=37,500mWh)を作製し、5.5mmφ長さ50mmビニル電線を用いて上記電池ユニットと並列接続して、蓄電装置とした。
[比較例b1]
上記電池ユニットのみを蓄電装置とした。
[比較例b2]
定格静電容量1,000F、定格電圧3.0V、内部抵抗1.2mΩの電気二重層キャパシタセル5セルを電極端子溶接して直列接続することによって定格電圧15V、静電容量200F、内部抵抗Rc=6mΩの電気二重層キャパシタユニット(蓄電電力量Wc=6,250mWh)を作製し、上記電池ユニットと5.5mmφ長さ50mmビニル電線を用いて並列接続して、蓄電装置とした。
[比較例b3]
定格静電容量2,000F、定格電圧3.0V、内部抵抗0.8mΩの電気二重層キャパシタセル5セルを電極端子溶接して直列接続することによって定格電圧15V、静電容量400F、内部抵抗Rc=4mΩの電気二重層キャパシタユニット(蓄電電力量Wc=12,500mWh)を作製し、上記ニッケル水素電池と5.5mmφ長さ50mmビニル電線を用いて並列接続して、蓄電装置とした。
[比較例b4]
定格静電容量6,000F、定格電圧3.0V、内部抵抗0.8mΩの電気二重層キャパシタセル5セルを電極端子溶接して直列接続することによって定格電圧15V、静電容量1,200F、内部抵抗Rc=4mΩの電気二重層キャパシタユニット(蓄電電力量Wc=37,500mWh)を作製し、上記ニッケル水素電池と5.5mmφ長さ50mmビニル電線を用いて並列接続して、蓄電装置とした。
[測定結果]
上記実施例B1〜B4、及び比較例b1〜b4それぞれの蓄電装置について、残存する電力量をニッケル−水素電池の定格電気量に対して5時間率の電流(2,000mA)で10Vまで放電した後、蓄電装置を電流20Aで10秒間充電し、次いで10秒間休止するサイクルを繰り返して蓄電電気量の80%(8,000mAh)分を充電した。このときの入力電流に関するパラメタは、I1=20A、t1=10秒、t2=10秒である。充電後、再び、ニッケル水素電池の定格電気量に対して5時間率の電流(2,000mA)で10Vまで放電した。ニッケル−水素電池の電圧は、電池電極端子間で測定された電圧とした。各実施例に係る蓄電装置の電圧は、ニッケル−水素電池ユニットと電気二重層キャパシタユニットの正極及び負極同士の接続に用いたビニル電線の中央部に露出させた銅線で測定された電圧とした。蓄電装置を充電するときの蓄電装置電圧の電気量積分を、蓄電装置に対して供給した電力量Wchargeとし、放電したときの蓄電装置電圧の電気量積分を、放電された電力量Wdischargeとした。充電電力量に対する放電電力量の割合Wdischarge/Wcharge×100(%)をその蓄電装置およびその充電条件における充電効率Effとした。
また、実施例B1〜B4及び比較例b2〜b3のそれぞれで示した蓄電装置について、充電条件を電流20Aで60秒間充電し、次いで60秒間休止するサイクルを繰り返して蓄電電気量の80%(8,000mAh)分を充電する条件にして測定した場合を、それぞれ実施例C1〜C4、比較例c1〜c3とした。このときの入力電流に関するパラメタは、I1=20A、t1=60秒、t2=60秒である。
さらに、充電条件を電流20Aで300秒間充電し、次いで300秒間休止するサイクルを繰り返して蓄電電気量の80%(8,000mAh)分を充電する条件にして測定した場合を、それぞれ実施例D1〜D4、比較例d1〜d3とした。このときの入力電流に関するパラメタは、I1=20A、t1=300秒、t2=300秒である。
以上の各実施例及び比較例の蓄電装置における、内部抵抗比(Rc/Rb)、蓄電電力量比(Wc/Wb)、パラメタPの値、入力電流に関する各条件、及び充電効率のシミュレーション結果を下記の表に示す。
Figure 2009128482
また、この表に示されるパラメタPの値と充電効率Effの関係を示すグラフを図11に示す。図11では、横軸がパラメタPの値、縦軸が充電効率Effの値を示している。また、円形のプロットはt1=t2=10sの場合(実施例B1〜B4及び比較例b1〜b4)を、四角形のプロットはt1=t2=60sの場合(実施例C1〜C4及び比較例c1〜c4)を、三角形のプロットはt1=t2=300sの場合(実施例D1〜D4及び比較例d1〜d4)を、それぞれ示している。
図11から明らかなように、期間t1=10秒〜300秒の時間間隔で蓄電装置に電力が供給され、その後入力電流が休止するサイクルの場合には、パラメタPの値が0.018未満又は0.036を超える蓄電装置よりも、パラメタPの値が0.018以上0.036以下の蓄電装置の方が、充電効率Effが向上していることがわかる。また、充電効率Effは、パラメタPの値が0.025〜0.030の付近でピークとなり、その後は減少に転じる。したがって、パラメタPの値が0.018以上0.036以下、より好ましくは0.025〜0.030になるように電気二重層キャパシタユニット及び電池ユニットの種類及び構成を決定することで、入力電流の電流値が上下動を繰り返すような用途において、充電効率Effを向上させることができる。

Claims (12)

  1. 電流値が上下動を繰り返す入力電流により充電される蓄電装置であって、
    電気二重層キャパシタを少なくとも一つ含んだ電気二重層キャパシタユニットと、
    前記電気二重層キャパシタユニットに並列に接続された、二次電池を少なくとも一つ含んだ電池ユニットと、
    を含み、
    前記電池ユニットの内部抵抗に対する前記電気二重層キャパシタユニットの内部抵抗の比が、前記入力電流に関するパラメタに応じて定められる
    ことを特徴とする蓄電装置。
  2. 請求項1記載の蓄電装置において、
    前記入力電流に関するパラメタは、前記入力電流の時間変化に関するパラメタを含む
    ことを特徴とする蓄電装置。
  3. 請求項2記載の蓄電装置において、
    前記入力電流の時間変化に関するパラメタは、前記電流値の一回の上下動において、所定の閾値以上の電流が流れる時間を含む
    ことを特徴とする蓄電装置。
  4. 請求項2記載の蓄電装置において、
    前記入力電流の時間変化に関するパラメタは、前記電流値の一回の上下動において、所定の閾値未満の電流が流れる時間を含む
    ことを特徴とする蓄電装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項記載の蓄電装置において、
    前記内部抵抗の比は、当該内部抵抗の比と、前記電池ユニットの蓄電電力量に対する前記電気二重層キャパシタユニットの蓄電電力量の比と、の積の値が、前記入力電流に関するパラメタに応じた値になるよう定められる
    ことを特徴とする蓄電装置。
  6. 請求項5記載の蓄電装置において、
    前記積の値が、0.018以上0.036以下である
    ことを特徴とする蓄電装置。
  7. 請求項6記載の蓄電装置において、
    前記積の値が、0.025以上0.030以下である
    ことを特徴とする蓄電装置。
  8. 電流値が上下動を繰り返す入力電流により充電される蓄電装置であって、
    電気二重層キャパシタを少なくとも一つ含んだ電気二重層キャパシタユニットと、
    前記電気二重層キャパシタユニットに並列に接続された、二次電池を少なくとも一つ含んだ電池ユニットと、
    を含み、
    前記電池ユニットの内部抵抗に対する前記電気二重層キャパシタユニットの内部抵抗の比と、前記電池ユニットの蓄電電力量に対する前記電気二重層キャパシタユニットの蓄電電力量の比と、の積の値が、0.018以上0.036以下である
    ことを特徴とする蓄電装置。
  9. 請求項8記載の蓄電装置において、
    前記積の値が、0.025以上0.030以下である
    ことを特徴とする蓄電装置。
  10. 互いに直列に接続された複数の電気二重層キャパシタと、
    過充電時に正極から発生する酸素を負極で還元する密閉型の二次電池を少なくとも一つ含んだ電池ユニットであって、前記複数の電気二重層キャパシタのそれぞれに対して並列に接続された複数の電池ユニットと、
    を含み、
    前記各電気二重層キャパシタの定格電圧が、当該電気二重層キャパシタに対して並列に接続された前記電池ユニットの過充電時における電圧以上である
    ことを特徴とする蓄電装置。
  11. 請求項1記載の蓄電装置において、
    前記電池ユニットのそれぞれは、前記二次電池が複数個直列に接続されてなる
    ことを特徴とする蓄電装置。
  12. 請求項1記載の蓄電装置において、
    前記二次電池は、ニッケル−水素電池、ニッケル−カドミウム電池、又は制御弁式鉛−酸電池のいずれかである
    ことを特徴とする蓄電装置。
JP2010508233A 2008-04-16 2009-04-15 蓄電装置 Ceased JPWO2009128482A1 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008107246 2008-04-16
JP2008107245 2008-04-16
JP2008107246 2008-04-16
JP2008107245 2008-04-16
PCT/JP2009/057608 WO2009128482A1 (ja) 2008-04-16 2009-04-15 蓄電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2009128482A1 true JPWO2009128482A1 (ja) 2011-08-04

Family

ID=41199169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010508233A Ceased JPWO2009128482A1 (ja) 2008-04-16 2009-04-15 蓄電装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8030901B2 (ja)
EP (1) EP2276099A1 (ja)
JP (1) JPWO2009128482A1 (ja)
CN (1) CN102007635B (ja)
WO (1) WO2009128482A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL1665446T3 (pl) 2003-09-18 2012-10-31 Commw Scient Ind Res Org Urządzenia o wysokiej sprawności do magazynowania energii
AR064292A1 (es) 2006-12-12 2009-03-25 Commw Scient Ind Res Org Dispositivo mejorado para almacenamiento de energia
AR067238A1 (es) 2007-03-20 2009-10-07 Commw Scient Ind Res Org Dispositivos optimizados para el almacenamiento de energia
WO2010079563A1 (ja) * 2009-01-07 2010-07-15 パナソニック株式会社 組電池の充電方法、及び電池充電システム
KR20120027260A (ko) 2009-04-23 2012-03-21 후루카와 덴치 가부시키가이샤 납 축전지용 부극판의 제조법 및 납 축전지
JP5711483B2 (ja) 2009-08-27 2015-04-30 古河電池株式会社 鉛蓄電池用複合キャパシタ負極板の製造法及び鉛蓄電池
JP5797384B2 (ja) 2009-08-27 2015-10-21 古河電池株式会社 鉛蓄電池用複合キャパシタ負極板及び鉛蓄電池
KR101833287B1 (ko) 2009-08-27 2018-03-02 커먼웰쓰 사이언티픽 앤드 인더스트리얼 리서치 오가니제이션 축전 디바이스 및 이의 전극
JP2012133959A (ja) 2010-12-21 2012-07-12 Furukawa Battery Co Ltd:The 鉛蓄電池用複合キャパシタ負極板及び鉛蓄電池
WO2012125954A2 (en) * 2011-03-16 2012-09-20 Johnson Controls Technology Company Energy source systems having devices with differential states of charge
JP2012231569A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Asahi Kasei Corp 電源装置および携帯機器
JP5639119B2 (ja) * 2012-06-07 2014-12-10 古河電気工業株式会社 充電装置および充電方法
US9738976B2 (en) 2013-02-27 2017-08-22 Ioxus, Inc. Energy storage device assembly
US9899643B2 (en) 2013-02-27 2018-02-20 Ioxus, Inc. Energy storage device assembly
US9892868B2 (en) 2013-06-21 2018-02-13 Ioxus, Inc. Energy storage device assembly
JP6090031B2 (ja) * 2013-07-24 2017-03-08 マツダ株式会社 車両用電源制御装置および車両用電池の充電方法
WO2015068680A1 (ja) * 2013-11-07 2015-05-14 株式会社村田製作所 非水電解質二次電池およびそれを用いた蓄電回路
JP6133817B2 (ja) * 2014-05-14 2017-05-24 本田技研工業株式会社 2電源システム及び電動車両
DE102015002152B3 (de) * 2015-02-18 2016-05-12 Audi Ag Batterie für ein Kraftfahrzeug, Kraftfahrzeug und Verfahren zum Betreiben einer Batterie
JP2017139844A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 川崎重工業株式会社 電力貯蔵装置
JP6885688B2 (ja) 2016-08-01 2021-06-16 トヨタ自動車株式会社 ニッケル水素電池の再生方法
JP2018026209A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 トヨタ自動車株式会社 ニッケル水素電池の充電方法および充電システム
KR102596075B1 (ko) * 2021-05-21 2023-10-31 주식회사 제이시스메디칼 커패시터의 직병렬 적층 구조를 갖는 고전압 출력 장치
CA3226136A1 (en) * 2021-07-07 2023-01-12 Tae Technologies, Inc. Systems, devices, and methods for module-based cascaded energy systems configured to interface with renewable energy sources

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000078768A (ja) * 1998-09-01 2000-03-14 Agency Of Ind Science & Technol リチウムイオン二次電池の均等充電方法
JP2004173345A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Meidensha Corp バッテリの充電方法
JP2006210244A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Toyota Motor Corp 電池モジュールの暖機装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4526718B2 (ja) 2001-02-20 2010-08-18 株式会社Kri 蓄電装置
US6998822B2 (en) * 2001-05-15 2006-02-14 Energy Storage Systems Pty Ltd Power supply for a pulsed load
US7417407B1 (en) * 2004-10-13 2008-08-26 The University Of Toledo Circuit with a switch for charging a battery in a battery capacitor circuit
US7667438B2 (en) * 2004-11-10 2010-02-23 Chrysler Group Llc Energy storage system with ultracapacitor and switched battery

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000078768A (ja) * 1998-09-01 2000-03-14 Agency Of Ind Science & Technol リチウムイオン二次電池の均等充電方法
JP2004173345A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Meidensha Corp バッテリの充電方法
JP2006210244A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Toyota Motor Corp 電池モジュールの暖機装置

Also Published As

Publication number Publication date
US8030901B2 (en) 2011-10-04
CN102007635B (zh) 2013-09-04
CN102007635A (zh) 2011-04-06
EP2276099A1 (en) 2011-01-19
WO2009128482A1 (ja) 2009-10-22
US20110025275A1 (en) 2011-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009128482A1 (ja) 蓄電装置
CA2677940C (en) Electrochemical supercapacitor/lead-acid battery hybrid electrical energy storage device
JP4960702B2 (ja) 高性能エネルギー蓄積装置
CN101517817B (zh) 电容器-电池结构的混合型电极组件
EA034486B1 (ru) Не содержащая свинца пусковая аккумуляторная батарея, способ работы и ее использования, в частности для двигателей внутреннего сгорания и автомобильного транспорта
JP4757369B2 (ja) 角形アルカリ蓄電池、並びにこれを用いた単位電池及び組電池
JP4800232B2 (ja) 電気二重層キャパシタ
US20130309554A1 (en) Lead-acid battery with high specific power and specific energy
KR20130095294A (ko) 알칼리 축전지용 정극, 그 제조방법, 및 알칼리 축전지
JP4512336B2 (ja) キャパシタ
JP7193420B2 (ja) ニッケル水素二次電池の製造方法
JP2002343366A (ja) アルカリ蓄電池用極板およびそれを用いたアルカリ蓄電池
KR20100011228A (ko) 에너지 저장장치
JP3695868B2 (ja) 角型アルカリ蓄電池
KR20190106158A (ko) 수명이 개선된 하이브리드 전지 및 그 제조방법
CN217214892U (zh) 一种高寿命锂离子电池
KR101025983B1 (ko) 에너지 저장장치
JP2023009939A (ja) 蓄電システム、電源、駆動装置、電力制御装置及び蓄電状態均等化方法
Arnold Batteries and Energy Storage
Wallis et al. Anodes-Technology review
JP2008234854A (ja) 組電池
JP2018163836A (ja) 亜鉛電池及び電極
JP2006066254A (ja) 鉛蓄電池
JP2014120356A (ja) シールド鉛蓄電池

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120411

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140527

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20140930