JPWO2009119015A1 - 永久磁石埋込型回転子およびこれを用いた電動機並びに電気機器 - Google Patents

永久磁石埋込型回転子およびこれを用いた電動機並びに電気機器 Download PDF

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Abstract

回転子(21)は、回転子鉄心(24)に複数の永久磁石(25)が所定間隔毎に埋め込まれてなる永久磁石埋込型回転子である。回転子の外周面には、複数の永久磁石のそれぞれの中央部付近に対向して、外向きに突出した略円弧形状断面を有する第1突出部(26)と、複数の永久磁石のそれぞれの端部付近に対向して、外向きに突出した第2突出部(27)とが形成されている。1つの永久磁石に対して、1つの第1突出部と2つの第2突出部とが対応している。回転子の外周面に上記のような第1及び第2突出部を形成することにより、トルクリップルとギャップ磁束分布歪に起因する騒音とを十分に低減することができる。

Description

本発明は、回転子鉄心に複数の永久磁石が所定間隔毎に埋め込まれてなる永久磁石埋込型回転子およびこれを用いた電動機に関する。また、本発明は、この電動機を備えた電気機器に関する。
回転子鉄心に複数の永久磁石が所定間隔毎に埋め込まれてなる永久磁石埋込型回転子が特許文献1に記載されている。特許文献1では、回転中心軸に垂直な断面において、回転子の外周面に、各永久磁石の中央部付近に対向して、外向きに突出した円弧形状断面を有する突出部が形成されている。回転子がこのような構成を有することにより、回転子と固定子との距離が回転子の磁極端部付近で最大となり、この部分で磁束が通り難くなる。このため、永久磁石により発生する磁束を固定子に有効に鎖交させることができるので、起電力の低下を防止することができる。また、回転子が上記構成を有することにより、回転子により発生する磁束密度分布を正弦波状に近づけることができる。このため、回転時において固定子に鎖交する磁束を滑らかに増減させることができるので、起電力波形の脈動を低減することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、隣り合う突出部の間の部分で回転子と固定子との距離が大きくなり過ぎるので、トルクリップルを十分に低減することができない。
トルクリップルの低減のための発明が特許文献2に記載されている。特許文献2では、回転中心軸に垂直な断面において、回転子の外周面に、各永久磁石の中央付近に対向して外向きに突出した円弧形状断面を有する第1突出部が形成され、さらに、永久磁石間の部分に対向して外向きに突出した第2突出部が形成されている。回転子がこのような構成を有することにより、出力トルクを向上させながらトルクリップルを低減することができる。
特開2002−95194号公報 特開2005−354798号公報
上記特許文献2に記載の発明は、特許文献1に記載の発明よりもトルクリップルを低減することができる。しかしながら、ギャップ磁束分布歪を低減することができず、ギャップ磁束分布歪に起因する騒音を低減することができないという問題が生じていた。
本発明は、以上のような従来の問題を解決するものであり、トルクリップルとギャップ磁束分布歪に起因する騒音とを十分に低減することができる永久磁石埋込型回転子および電動機を提供することを目的とする。また、本発明は、高出力、且つ、低振動、低騒音の電気機器を提供することを目的とする。
本発明の永久磁石埋込型回転子は、回転子鉄心に複数の永久磁石が所定間隔毎に埋め込まれてなる永久磁石埋込型回転子である。前記回転子の外周面には、前記複数の永久磁石のそれぞれの中央部付近に対向して、外向きに突出した略円弧形状断面を有する第1突出部と、前記複数の永久磁石のそれぞれの端部付近に対向して、外向きに突出した第2突出部とが形成されている。1つの前記永久磁石に対して、1つの前記第1突出部と2つの前記第2突出部とが対応している。
本発明の電動機は、上記の本発明の永久磁石埋込型回転子を備える。
本発明の電気機器は、上記の本発明の電動機を備える。
本発明によれば、回転子の外周面に、各永久磁石に対して、1つの第1突出部と、これを挟む一対の第2突出部とが形成されているので、トルクリップルとギャップ磁束分布歪に起因する騒音とを十分に低減することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型回転子を備えた電動機(以下、「永久磁石埋込型電動機」という)の断面図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型回転子の断面図である。 図3は、図2の回転子における1磁極に対応する外周面を拡大して示す部分拡大断面図である。 図4は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例1,2に係る永久磁石埋込型電動機のギャップ磁束分布と電気角との関係を示す図である。 図5は、図4の電気角0乃至10[deg]の部分を拡大して示す図である。 図6は、従来例1に係る永久磁石埋込型回転子における1磁極に対応する外周面を拡大して示す部分拡大断面図である。 図7は、従来例2に係る永久磁石埋込型回転子における1磁極に対応する外周面を拡大して示す部分拡大断面図である。 図8は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例2に係る永久磁石埋込型電動機の46次以上の騒音を次数成分毎に分類して示した図である。 図9は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例1,2に係る永久磁石埋込型電動機のトルクと電気角との関係を示す図である。 図10は、エアコン室内機の一例を示す概略図である。 図11は、エアコン室外機の一例を示す概略図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機10の回転中心軸に垂直な面に沿った断面図である。
本実施の形態に係る電動機10は、固定子11と回転子21とを備えている。
固定子11は、プレスで打ち抜きされた複数の高透磁率薄鉄板が積層された固定子鉄心14と、固定子鉄心14に巻回された巻線(図示しない)とを含む。固定子鉄心14は、ヨーク12と、ヨーク12の内周側に形成された複数のティース13と、隣り合うティース13間に形成された複数のスロット15とを有する。巻線が固定子鉄心14に集中巻巻線にて巻回され、スロット15に収納されている。
回転子21は、複数の磁石埋設孔22が所定間隔で形成された回転子鉄心24と、それぞれの磁石埋設孔22に埋設された永久磁石25と、回転中心軸方向(以下、単に「軸方向」という)の両端に配置された一対の端板(図示しない)とを含む。回転子鉄心24は、磁石埋設孔22が形成された複数の高透磁率薄鉄板が軸方向に積層されてなる。そして、回転子21の磁極を形成するための永久磁石25がそれぞれの磁石埋設孔22に収納され保持されている。一対の端板と回転子鉄心24とは、カシメピン(図示しない)により締結されている。回転子鉄心24の中央には回転軸(図示しない)が締結されており、回転子鉄心24は軸受(図示しない)にて回転自在に支承されている。
このように構成された回転子21は、固定子11のティース13の内周面とエアギャップを介して対向している。
なお、図1においては、回転子21の極数は8(極対数は4)であり、固定子11のスロット数は12の場合を示しているが、本発明はこの組み合わせに限定されるものではなく、その他の組み合わせについても適用できる。
図2は回転子21の回転中心軸に垂直な面に沿った断面図である。図3は、図2の回転子21における1磁極、すなわち1つの永久磁石25に対応する回転子21の外周面を拡大して示す部分拡大断面図である。
図2および図3において、磁石埋設孔22は、挿入される永久磁石25の断面よりわずかに大きい形状を有している。永久磁石25は、磁石埋設孔22に接着剤等により固定される。
回転子21の外周面には、永久磁石25の各々の中央部付近に対向して、外向きに突出した第1突出部26と、永久磁石25の各々の端部付近に対向して、外向きに突出した第2突出部27とが形成されている。第1突出部26は略円弧形状断面を有している。第2突出部27も略円弧形状断面を有することが好ましい。ここで、「略円弧形状断面」とは、回転中心軸に垂直な面に沿った断面形状が略円弧形状であることを意味する。「略円弧形状」とは、正確な円弧である必要はなく、円弧に近似できる形状であれば十分であり、例えば複数の曲線や複数の直線の結合により形成されてもよい。
1つの永久磁石25に対して、1つの第1突出部26と2つの第2突出部27とが対応している。即ち、1つの第1突出部26と、その両側の2つの第2突出部27とからなる組が、永久磁石25に一対一に対応して回転子21の外周面に等角度間隔で形成されている。
互いに隣り合う第1突出部26と第2突出部27との間には凹みが形成される。即ち、回転子21の中心点Pから第1突出部26と第2突出部27との境界点Aまでの距離よりも、回転子21の中心点Pから第2突出部27の頂点(中心点Pから最も離れた第2突出部27上の点)までの距離が大きくなるように、第2突出部27は外向きに突出している。
第2突出部27は、第1突出部26の略円弧形状断面よりも曲率半径が小さな略円弧形状断面を有することが好ましい。第2突出部27の略円弧形状断面の曲率半径が大きすぎると、トルクリップルやギャップ磁束分布歪が増大してしまう。
その一方で、第1突出部26を挟む一対の境界点A−A間の距離は、永久磁石25の長手方向の長さLmよりも短いことが好ましい。回転子鉄心24の外径を一定にしたままで、上記とは逆に一対の境界点A−A間の距離を永久磁石25の長さLmよりも長くすると、第1突出部26の曲率半径を大きくする必要があり、その結果、起電力波形が矩形波状となり、トルクリップルやギャップ磁束分布歪が増大してしまう。
一般に、上記の第2突出部27の曲率半径を小さくすることと、一対の境界点A−A間の距離を短くすることとは、トレードオフの関係にある。第2突出部27の曲率半径及び一対の境界点A−A間の距離を上記の好ましい条件を満足するように適切に設定することで、トルクリップルやギャップ磁束分布歪を低減することができる。
互いに隣り合う第2突出部27の境界点Bは、回転子21の中心点Pから境界点Bまでの距離が、回転子21の中心点Pから第2突出部27の頂点までの距離よりも短くなるように位置している。このように隣接する第2突出部27の間に凹みを設けることにより、トルクリップルやギャップ磁束分布歪を低減することができる。
回転子鉄心24を構成する高透磁率薄鉄板を打抜き加工する観点から、磁石埋設孔22と回転子21の外周面との間の距離が最小である部分(ロータブリッジ部)28の幅は、高透磁率薄鉄板の板厚d以上であることが好ましい。ただし、ロータブリッジ部28の幅が大きくなると、永久磁石25により発生する磁束のうち、ロータブリッジ部28を通る磁束が多くなり、固定子11に鎖交する磁束が少なくなるので、電動機の出力が低下してしまう。従って、ロータブリッジ部28で磁気飽和するようにロータブリッジ部28の幅を可能なかぎり小さく設定することは、より多くの磁束を固定子11に鎖交させることができるので好ましい。
次に、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機と従来例に係る永久磁石埋込型電動機とを比較して、本発明の効果について説明する。
図4は本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例1,2に係る永久磁石埋込型電動機のギャップ磁束分布と電気角との関係を解析により求めた結果を示す図であり、図5は図4の電気角0乃至10[deg]の部分を拡大して示す図である。図4及び図5では、比較のために正弦波波形を併せて示している。図6及び図7は、それぞれ従来例1及び従来例2に係る永久磁石埋込型電動機の回転子における1磁極、すなわち1つの永久磁石に対応する回転子の外周面を拡大して示す部分拡大図である。
図6に示す従来例1の回転子121は、上述した特許文献1に記載された永久磁石埋込型回転子に対応する。本発明の回転子21と同様に、複数の磁石埋設孔122のそれぞれに永久磁石125が保持されている。回転子121の外周面には、永久磁石125の各々の中央部付近に対向して、外向きに突出した単一の略円弧形状断面を有する突出部126が形成されている。
図7に示す従来例2の回転子221は、上述した特許文献2に記載された永久磁石埋込型回転子に対応する。本発明の回転子21と同様に、複数の磁石埋設孔222のそれぞれに永久磁石225が保持されている。回転子221の外周面には、永久磁石225の各々の中央部付近に対向して、外向きに突出した略円弧形状断面を有する第1突出部226と、隣り合う第1突出部126間に、外向きに突出した第2突出部227とが形成されている。
図4及び図5に示される各チャートの電気角0乃至10[deg]の部分の傾き(即ち、当該部分を線形近似して得た直線の傾き)は、正弦波波形では0.014、本発明の永久磁石埋込型電動機では0.01095、従来例1の永久磁石埋込型電動機では0.0108、従来例2の永久磁石埋込型電動機では0.0059である。つまり、従来例2の永久磁石埋込型電動機のギャップ磁束分布は、特に電気角0乃至10[deg]において、本発明の永久磁石埋込型電動機と比較して、正弦波波形に対するズレが大きい。これは、従来例2では、第2突出部227の存在により、固定子に鎖交する磁束の磁極が切り替わる時に、磁束の流れがスムーズに変化して切り替わることができないためであると考えられる。このような電気角0乃至10[deg]における正弦波波形に対するズレは、特に46次以上の高次成分の騒音に大きな影響を及ぼすことになる。
図8は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例2に係る永久磁石埋込型電動機の46次以上の騒音を次数成分毎に分類して示した図である。なお、「Over All」は、全次数成分の騒音の総和を示す。図8から、電気角0乃至10[deg]においてギャップ磁束分布が正弦波波形に対して大きくズレている従来例2に係る永久磁石埋込型電動機は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機と比較して、46次以上の高次成分の騒音が大きくなっていることが分かる。
図9は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例1,2に係る永久磁石埋込型電動機のトルクと電気角との関係を解析により求めた結果を示す図である。縦軸のトルクは、本発明の平均値を「1」として正規化されている。
図9に示すように、従来例1に係る永久磁石埋込型電動機は、本発明に係る永久磁石埋込型電動機と比較して、発生トルクが低く、且つ、トルクリップルが大きい。これは、従来例1に係る永久磁石埋込型電動機では、リラクタンストルクが小さいために、マグネットトルクの脈動を打ち消すことができないためであると考えられる。
以上から、本発明に係る永久磁石埋込型電動機は、トルクリップルを低減することができ、且つ、騒音を低減することができる点で、トルクリップルを低減できない従来例1(即ち、特許文献1)に係る永久磁石埋込型電動機や、騒音量を低減できない従来例2(即ち、特許文献2)に係る永久磁石埋込型電動機と比較して、高性能であることがいえる。
次に、本発明に係る電動機を用いた電気機器の例として、エアコン室内機300及びエアコン室外機400を、図面を用いて説明する。
図10は、エアコン室内機300の一例を示す概略図である。
このエアコン室内機300は、筐体311内に電動機301が搭載されている。電動機301の回転軸にはクロスフローファン312が取り付けられている。電動機301は電動機駆動装置313によって駆動される。電動機駆動装置313からの通電により、電動機301が回転し、それに伴いクロスフローファン312が回転する。クロスフローファン312の回転により、室内機用交換器(図示しない)によって空気調和された空気が室内に送風される。電動機301として、本発明に係る永久磁石埋込型電動機を適用できる。本発明に係る電動機を適用することにより、高出力であり、かつ、低振動、低騒音のエアコン室内機を実現することができる。
図11は、エアコン室外機400の一例を示す概略図である。
このエアコン室外機400は、筐体411内に電動機401を搭載している。電動機401の回転軸にはファン412が取り付けており、電動機401は送風用ファンモータとして機能する。
エアコン室外機400の内部空間は、筐体411の底板402に立設された仕切り板404により、圧縮機室406と熱交換器室409とに区画される。圧縮機室406には圧縮機405が配設されている。熱交換器室409には熱交換器407、電動機401、及びファン412が配設されている。仕切り板404の上部には電装品箱410が配設されている。電装品箱410内には電動機駆動装置403が収容されている。
電動機駆動装置403からの通電により、電動機401が回転し、それに伴いファン412が回転する。ファン412の回転により熱交換器室409内に空気流が発生し、空気流が熱交換器407を通過する際に空気流と熱交換器407との間で熱の授受が行われる。電動機401として、本発明に係る永久磁石埋込型電動機を適用できる。本発明に係る電動機を適用することにより、高出力であり、かつ、低振動、低騒音のエアコン室外機を実現することができる。
上記の実施の形態は一例に過ぎず、本発明はこれに限定されず、適宜変更することができる。例えば、上記の実施の形態の構成の一部を公知の他の構成に置き換えてもよい。また、上記の実施の形態で言及されていない構成は任意であり、例えば公知の構成を適宜選択して本発明に組み合わせることができる。
本発明の電動機は、上述したエアコン室内機及びエアコン室外機に限定されず、例えば、給湯機、空気清浄機など、電動機が用いられる種々の電気機器に広範囲に適用することができる。
本発明の利用分野は特に制限はなく、例えば永久磁石埋込型回転子を備えた電動機として広範囲に利用することができる。本発明によれば、トルクリップルとギャップ磁束分布歪に起因する騒音とを低減することができるので、高出力、且つ、低振動、低騒音が要求される永久磁石埋込型回転子、電動機、及び電気機器として特に好ましく用いることができる。
本発明は、回転子鉄心に複数の永久磁石が所定間隔毎に埋め込まれてなる永久磁石埋込型回転子およびこれを用いた電動機に関する。また、本発明は、この電動機を備えた電気機器に関する。
回転子鉄心に複数の永久磁石が所定間隔毎に埋め込まれてなる永久磁石埋込型回転子が特許文献1に記載されている。特許文献1では、回転中心軸に垂直な断面において、回転子の外周面に、各永久磁石の中央部付近に対向して、外向きに突出した円弧形状断面を有する突出部が形成されている。回転子がこのような構成を有することにより、回転子と固定子との距離が回転子の磁極端部付近で最大となり、この部分で磁束が通り難くなる。このため、永久磁石により発生する磁束を固定子に有効に鎖交させることができるので、起電力の低下を防止することができる。また、回転子が上記構成を有することにより、回転子により発生する磁束密度分布を正弦波状に近づけることができる。このため、回転時において固定子に鎖交する磁束を滑らかに増減させることができるので、起電力波形の脈動を低減することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、隣り合う突出部の間の部分で回転子と固定子との距離が大きくなり過ぎるので、トルクリップルを十分に低減することができない。
トルクリップルの低減のための発明が特許文献2に記載されている。特許文献2では、回転中心軸に垂直な断面において、回転子の外周面に、各永久磁石の中央付近に対向して外向きに突出した円弧形状断面を有する第1突出部が形成され、さらに、永久磁石間の部分に対向して外向きに突出した第2突出部が形成されている。回転子がこのような構成を有することにより、出力トルクを向上させながらトルクリップルを低減することができる。
特開2002−95194号公報 特開2005−354798号公報
上記特許文献2に記載の発明は、特許文献1に記載の発明よりもトルクリップルを低減することができる。しかしながら、ギャップ磁束分布歪を低減することができず、ギャップ磁束分布歪に起因する騒音を低減することができないという問題が生じていた。
本発明は、以上のような従来の問題を解決するものであり、トルクリップルとギャップ磁束分布歪に起因する騒音とを十分に低減することができる永久磁石埋込型回転子および電動機を提供することを目的とする。また、本発明は、高出力、且つ、低振動、低騒音の電気機器を提供することを目的とする。
本発明の永久磁石埋込型回転子は、回転子鉄心に複数の永久磁石が所定間隔毎に埋め込まれてなる永久磁石埋込型回転子である。前記回転子の外周面には、前記複数の永久磁石のそれぞれの中央部付近に対向して、外向きに突出した略円弧形状断面を有する第1突出部と、前記複数の永久磁石のそれぞれの端部付近に対向して、外向きに突出した第2突出部とが形成されている。1つの前記永久磁石に対して、1つの前記第1突出部と2つの前記第2突出部とが対応している。
本発明の電動機は、上記の本発明の永久磁石埋込型回転子を備える。
本発明の電気機器は、上記の本発明の電動機を備える。
本発明によれば、回転子の外周面に、各永久磁石に対して、1つの第1突出部と、これを挟む一対の第2突出部とが形成されているので、トルクリップルとギャップ磁束分布歪に起因する騒音とを十分に低減することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型回転子を備えた電動機(以下、「永久磁石埋込型電動機」という)の断面図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型回転子の断面図である。 図3は、図2の回転子における1磁極に対応する外周面を拡大して示す部分拡大断面図である。 図4は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例1,2に係る永久磁石埋込型電動機のギャップ磁束分布と電気角との関係を示す図である。 図5は、図4の電気角0乃至10[deg]の部分を拡大して示す図である。 図6は、従来例1に係る永久磁石埋込型回転子における1磁極に対応する外周面を拡大して示す部分拡大断面図である。 図7は、従来例2に係る永久磁石埋込型回転子における1磁極に対応する外周面を拡大して示す部分拡大断面図である。 図8は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例2に係る永久磁石埋込型電動機の46次以上の騒音を次数成分毎に分類して示した図である。 図9は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例1,2に係る永久磁石埋込型電動機のトルクと電気角との関係を示す図である。 図10は、エアコン室内機の一例を示す概略図である。 図11は、エアコン室外機の一例を示す概略図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機10の回転中心軸に垂直な面に沿った断面図である。
本実施の形態に係る電動機10は、固定子11と回転子21とを備えている。
固定子11は、プレスで打ち抜きされた複数の高透磁率薄鉄板が積層された固定子鉄心14と、固定子鉄心14に巻回された巻線(図示しない)とを含む。固定子鉄心14は、ヨーク12と、ヨーク12の内周側に形成された複数のティース13と、隣り合うティース13間に形成された複数のスロット15とを有する。巻線が固定子鉄心14に集中巻巻線にて巻回され、スロット15に収納されている。
回転子21は、複数の磁石埋設孔22が所定間隔で形成された回転子鉄心24と、それぞれの磁石埋設孔22に埋設された永久磁石25と、回転中心軸方向(以下、単に「軸方向」という)の両端に配置された一対の端板(図示しない)とを含む。回転子鉄心24は、磁石埋設孔22が形成された複数の高透磁率薄鉄板が軸方向に積層されてなる。そして、回転子21の磁極を形成するための永久磁石25がそれぞれの磁石埋設孔22に収納され保持されている。一対の端板と回転子鉄心24とは、カシメピン(図示しない)により締結されている。回転子鉄心24の中央には回転軸(図示しない)が締結されており、回転子鉄心24は軸受(図示しない)にて回転自在に支承されている。
このように構成された回転子21は、固定子11のティース13の内周面とエアギャップを介して対向している。
なお、図1においては、回転子21の極数は8(極対数は4)であり、固定子11のスロット数は12の場合を示しているが、本発明はこの組み合わせに限定されるものではなく、その他の組み合わせについても適用できる。
図2は回転子21の回転中心軸に垂直な面に沿った断面図である。図3は、図2の回転子21における1磁極、すなわち1つの永久磁石25に対応する回転子21の外周面を拡大して示す部分拡大断面図である。
図2および図3において、磁石埋設孔22は、挿入される永久磁石25の断面よりわずかに大きい形状を有している。永久磁石25は、磁石埋設孔22に接着剤等により固定される。
回転子21の外周面には、永久磁石25の各々の中央部付近に対向して、外向きに突出した第1突出部26と、永久磁石25の各々の端部付近に対向して、外向きに突出した第2突出部27とが形成されている。第1突出部26は略円弧形状断面を有している。第2突出部27も略円弧形状断面を有することが好ましい。ここで、「略円弧形状断面」とは、回転中心軸に垂直な面に沿った断面形状が略円弧形状であることを意味する。「略円弧形状」とは、正確な円弧である必要はなく、円弧に近似できる形状であれば十分であり、例えば複数の曲線や複数の直線の結合により形成されてもよい。
1つの永久磁石25に対して、1つの第1突出部26と2つの第2突出部27とが対応している。即ち、1つの第1突出部26と、その両側の2つの第2突出部27とからなる組が、永久磁石25に一対一に対応して回転子21の外周面に等角度間隔で形成されている。
互いに隣り合う第1突出部26と第2突出部27との間には凹みが形成される。即ち、回転子21の中心点Pから第1突出部26と第2突出部27との境界点Aまでの距離よりも、回転子21の中心点Pから第2突出部27の頂点(中心点Pから最も離れた第2突出部27上の点)までの距離が大きくなるように、第2突出部27は外向きに突出している。
第2突出部27は、第1突出部26の略円弧形状断面よりも曲率半径が小さな略円弧形状断面を有することが好ましい。第2突出部27の略円弧形状断面の曲率半径が大きすぎると、トルクリップルやギャップ磁束分布歪が増大してしまう。
その一方で、第1突出部26を挟む一対の境界点A−A間の距離は、永久磁石25の長手方向の長さLmよりも短いことが好ましい。回転子鉄心24の外径を一定にしたままで、上記とは逆に一対の境界点A−A間の距離を永久磁石25の長さLmよりも長くすると、第1突出部26の曲率半径を大きくする必要があり、その結果、起電力波形が矩形波状となり、トルクリップルやギャップ磁束分布歪が増大してしまう。
一般に、上記の第2突出部27の曲率半径を小さくすることと、一対の境界点A−A間の距離を短くすることとは、トレードオフの関係にある。第2突出部27の曲率半径及び一対の境界点A−A間の距離を上記の好ましい条件を満足するように適切に設定することで、トルクリップルやギャップ磁束分布歪を低減することができる。
互いに隣り合う第2突出部27の境界点Bは、回転子21の中心点Pから境界点Bまでの距離が、回転子21の中心点Pから第2突出部27の頂点までの距離よりも短くなるように位置している。このように隣接する第2突出部27の間に凹みを設けることにより、トルクリップルやギャップ磁束分布歪を低減することができる。
回転子鉄心24を構成する高透磁率薄鉄板を打抜き加工する観点から、磁石埋設孔22と回転子21の外周面との間の距離が最小である部分(ロータブリッジ部)28の幅は、高透磁率薄鉄板の板厚d以上であることが好ましい。ただし、ロータブリッジ部28の幅が大きくなると、永久磁石25により発生する磁束のうち、ロータブリッジ部28を通る磁束が多くなり、固定子11に鎖交する磁束が少なくなるので、電動機の出力が低下してしまう。従って、ロータブリッジ部28で磁気飽和するようにロータブリッジ部28の幅を可能なかぎり小さく設定することは、より多くの磁束を固定子11に鎖交させることができるので好ましい。
次に、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機と従来例に係る永久磁石埋込型電動機とを比較して、本発明の効果について説明する。
図4は本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例1,2に係る永久磁石埋込型電動機のギャップ磁束分布と電気角との関係を解析により求めた結果を示す図であり、図5は図4の電気角0乃至10[deg]の部分を拡大して示す図である。図4及び図5では、比較のために正弦波波形を併せて示している。図6及び図7は、それぞれ従来例1及び従来例2に係る永久磁石埋込型電動機の回転子における1磁極、すなわち1つの永久磁石に対応する回転子の外周面を拡大して示す部分拡大図である。
図6に示す従来例1の回転子121は、上述した特許文献1に記載された永久磁石埋込型回転子に対応する。本発明の回転子21と同様に、複数の磁石埋設孔122のそれぞれに永久磁石125が保持されている。回転子121の外周面には、永久磁石125の各々の中央部付近に対向して、外向きに突出した単一の略円弧形状断面を有する突出部126が形成されている。
図7に示す従来例2の回転子221は、上述した特許文献2に記載された永久磁石埋込型回転子に対応する。本発明の回転子21と同様に、複数の磁石埋設孔222のそれぞれに永久磁石225が保持されている。回転子221の外周面には、永久磁石225の各々の中央部付近に対向して、外向きに突出した略円弧形状断面を有する第1突出部226と、隣り合う第1突出部126間に、外向きに突出した第2突出部227とが形成されている。
図4及び図5に示される各チャートの電気角0乃至10[deg]の部分の傾き(即ち、当該部分を線形近似して得た直線の傾き)は、正弦波波形では0.014、本発明の永久磁石埋込型電動機では0.01095、従来例1の永久磁石埋込型電動機では0.0108、従来例2の永久磁石埋込型電動機では0.0059である。つまり、従来例2の永久磁石埋込型電動機のギャップ磁束分布は、特に電気角0乃至10[deg]において、本発明の永久磁石埋込型電動機と比較して、正弦波波形に対するズレが大きい。これは、従来例2では、第2突出部227の存在により、固定子に鎖交する磁束の磁極が切り替わる時に、磁束の流れがスムーズに変化して切り替わることができないためであると考えられる。このような電気角0乃至10[deg]における正弦波波形に対するズレは、特に46次以上の高次成分の騒音に大きな影響を及ぼすことになる。
図8は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例2に係る永久磁石埋込型電動機の46次以上の騒音を次数成分毎に分類して示した図である。なお、「Over All」は、全次数成分の騒音の総和を示す。図8から、電気角0乃至10[deg]においてギャップ磁束分布が正弦波波形に対して大きくズレている従来例2に係る永久磁石埋込型電動機は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機と比較して、46次以上の高次成分の騒音が大きくなっていることが分かる。
図9は、本発明の一実施の形態に係る永久磁石埋込型電動機及び従来例1,2に係る永久磁石埋込型電動機のトルクと電気角との関係を解析により求めた結果を示す図である。縦軸のトルクは、本発明の平均値を「1」として正規化されている。
図9に示すように、従来例1に係る永久磁石埋込型電動機は、本発明に係る永久磁石埋込型電動機と比較して、発生トルクが低く、且つ、トルクリップルが大きい。これは、従来例1に係る永久磁石埋込型電動機では、リラクタンストルクが小さいために、マグネットトルクの脈動を打ち消すことができないためであると考えられる。
以上から、本発明に係る永久磁石埋込型電動機は、トルクリップルを低減することができ、且つ、騒音を低減することができる点で、トルクリップルを低減できない従来例1(即ち、特許文献1)に係る永久磁石埋込型電動機や、騒音量を低減できない従来例2(即ち、特許文献2)に係る永久磁石埋込型電動機と比較して、高性能であることがいえる。
次に、本発明に係る電動機を用いた電気機器の例として、エアコン室内機300及びエアコン室外機400を、図面を用いて説明する。
図10は、エアコン室内機300の一例を示す概略図である。
このエアコン室内機300は、筐体311内に電動機301が搭載されている。電動機301の回転軸にはクロスフローファン312が取り付けられている。電動機301は電動機駆動装置313によって駆動される。電動機駆動装置313からの通電により、電動機301が回転し、それに伴いクロスフローファン312が回転する。クロスフローファン312の回転により、室内機用交換器(図示しない)によって空気調和された空気が室内に送風される。電動機301として、本発明に係る永久磁石埋込型電動機を適用できる。本発明に係る電動機を適用することにより、高出力であり、かつ、低振動、低騒音のエアコン室内機を実現することができる。
図11は、エアコン室外機400の一例を示す概略図である。
このエアコン室外機400は、筐体411内に電動機401を搭載している。電動機401の回転軸にはファン412が取り付けており、電動機401は送風用ファンモータとして機能する。
エアコン室外機400の内部空間は、筐体411の底板402に立設された仕切り板404により、圧縮機室406と熱交換器室409とに区画される。圧縮機室406には圧縮機405が配設されている。熱交換器室409には熱交換器407、電動機401、及びファン412が配設されている。仕切り板404の上部には電装品箱410が配設されている。電装品箱410内には電動機駆動装置403が収容されている。
電動機駆動装置403からの通電により、電動機401が回転し、それに伴いファン412が回転する。ファン412の回転により熱交換器室409内に空気流が発生し、空気流が熱交換器407を通過する際に空気流と熱交換器407との間で熱の授受が行われる。電動機401として、本発明に係る永久磁石埋込型電動機を適用できる。本発明に係る電動機を適用することにより、高出力であり、かつ、低振動、低騒音のエアコン室外機を実現することができる。
上記の実施の形態は一例に過ぎず、本発明はこれに限定されず、適宜変更することができる。例えば、上記の実施の形態の構成の一部を公知の他の構成に置き換えてもよい。また、上記の実施の形態で言及されていない構成は任意であり、例えば公知の構成を適宜選択して本発明に組み合わせることができる。
本発明の電動機は、上述したエアコン室内機及びエアコン室外機に限定されず、例えば、給湯機、空気清浄機など、電動機が用いられる種々の電気機器に広範囲に適用することができる。
本発明の利用分野は特に制限はなく、例えば永久磁石埋込型回転子を備えた電動機として広範囲に利用することができる。本発明によれば、トルクリップルとギャップ磁束分布歪に起因する騒音とを低減することができるので、高出力、且つ、低振動、低騒音が要求される永久磁石埋込型回転子、電動機、及び電気機器として特に好ましく用いることができる。

Claims (4)

  1. 回転子鉄心に複数の永久磁石が所定間隔毎に埋め込まれてなる永久磁石埋込型回転子であって、
    前記回転子の外周面には、
    前記複数の永久磁石のそれぞれの中央部付近に対向して、外向きに突出した略円弧形状断面を有する第1突出部と、
    前記複数の永久磁石のそれぞれの端部付近に対向して、外向きに突出した第2突出部と
    が形成されており、
    1つの前記永久磁石に対して、1つの前記第1突出部と2つの前記第2突出部とが対応する永久磁石埋込型回転子。
  2. 前記第2突出部は、前記第1突出部の前記略円弧形状断面よりも曲率半径が小さな略円弧形状断面を有する請求項1に記載の永久磁石埋込型回転子。
  3. 請求項1又は2に記載の永久磁石埋込型回転子を備えた電動機。
  4. 請求項3に記載の電動機を備えた電気機器。
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