JPWO2009107195A1 - 無線基地局装置、周波数偏差検出方法及び移動体通信システム - Google Patents

無線基地局装置、周波数偏差検出方法及び移動体通信システム Download PDF

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Abstract

端末より送信されるプリアンブル信号を検出して逆拡散タイミングを求めるパス検出手段と、前記パス検出手段から通知される逆拡散タイミングを用いて前記端末より送信されるメッセージ信号の逆拡散を行う逆拡散手段と、前記逆拡散されたメッセージ信号のパイロット信号から前記逆拡散されたメッセージ信号の周波数偏差を算出する算出手段と、を有する無線基地局装置であって、前記パス検出手段は、前記プリアンブル信号を検出する際に前記プリアンブル信号の周波数偏差を検出し初期値情報として前記算出手段に供給する初期値情報検出手段を有し、前記算出手段は、前記メッセージ信号の周波数偏差の算出に前記初期値情報を用いる初期値情報追加手段を有する無線基地局装置を用いる。

Description

本発明は、移動体通信システムの無線基地局装置、周波数偏差検出方法及び移動体通信システムに関する。
例えばWCDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)方式の移動体通信システムにおいては、上りリンク(Uplink)の場合、端末(UE:User Equipment)の送信の基準となる発振器と無線基地局(BTS:Base Transceiver Station)での受信の基準となる発振器の周波数ずれが受信側の特性を劣化させる要因となる。また、下りリンク(Downlink)の場合、無線基地局の送信の基準となる発振器と端末での受信の基準となる発振器の周波数ずれが受信側の特性を劣化させる要因となる。更に端末が移動することで生じるドップラーシフトによる周波数偏差が受信側の特性を劣化させる要因となる。この劣化要因を抑え特性向上を図るため、受信側では一般的に自動周波数制御周波数偏差補正(AFC:Automatic Frequency Control)が行われる。
このうち、端末から無線基地局(BTS)への初期接続方式としてRACH(Random Access Channel)での伝送が用いられている。PRACH(Physical Random Access Channel)は、制御情報が載っている短いパケットの転送用上りリンクのチャネルである。無線基地局では常にRACHを観測しており、受信が成功した場合、音声通信やデータ通信用のチャネルへ移行する。
図1に、PRACHの一例の送受信タイミングを示す。端末(UE)から送信(Tx)されるプリアンブル信号を無線基地局では最初に検出し、検出が成功したらACK情報を無線基地局から端末に向けて送信する。端末ではACK信号を受信すると、制御情報が載っているパケット上のメッセージを無線基地局に向けて送信する。
プリアンブル信号が無線基地局で検出されないと、すなわち端末にACK信号が返ってこないと、無線基地局は所定の回数だけプリアンブル信号の送信を繰り返す。プリアンブル信号は例えば4096チップ長(1チップは3.84MHz−1)の決まったデータパターンであり拡散されている。
メッセージ信号は例えば20msの信号であり、決まったデータパターンを持っているパイロット信号を有するコントロールパート(Control Part)と、制御信号データが載っているデータパート(Data Part)で構成され、やはり拡散されている。
プリアンブル信号の先頭からACK信号までの時間は、例えば7680チップ長、プリアンブル信号からメッセージ信号までの時間は、例えば15360チップ長となる。このようなRACHの送受信動作から、無線基地局側ではプリアンブル信号、メッセージ信号とも同一の端末からの受信波となり、かつプリアンブル信号とメッセージ信号の間隔も短いため、周波数偏差やドップラーシフト量も、プリアンブル信号とメッセージ信号でほぼ同一となる。
このRACHの無線基地局の受信特性を向上させること、その際に周波数偏差補正の特性を向上させることが端末と無線基地局装置間の接続性の向上になる。
図2は、従来の無線基地局装置のベースバンド受信部(BB部)におけるRACH受信回路の一例のブロック図を示す。
同図中、アンテナ10は複数設けられており、各アンテナ10で受信された信号はバンドパスフィルタ11で帯域制限された後、2分岐される。その一方は、混合部12に供給され、発振器13からの発振信号と混合されることにより周波数変換され、ローパスフィルタ14を通してA/D変換部15に供給され、ここでデジタル化されI信号(実軸)としてパス検出部16及び逆拡散部17に供給される。
2分岐された信号の他方は、発振器13からの発振信号を移相器18でπ/2だけ移相した発振信号と混合部19で混合されることにより周波数変換され、ローパスフィルタ20を通してA/D変換部21に供給され、ここでデジタル化されQ信号(虚軸)としてパス検出部16及び逆拡散部17に供給される。
パス検出部16ではPRACHのプリアンブル検出処理を実施し、プリアンブル信号を検出した際に得た伝播路が異なる複数パスの逆拡散タイミングを逆拡散部17に通知する。プリアンブル信号自体は、決まったデータパターンを拡散処理された信号であるため、例えばマッチドフィルタとパターン一致検出回路を組み合わせることで、プリアンブル検出が可能となる。
逆拡散部17は、PRACHのメッセージ信号の逆拡散処理をパス検出部16から通知された複数の逆拡散タイミングそれぞれで行う。それぞれのタイミングの逆拡散後信号は、周波数偏差算出部22、複数の伝播路推定部23−1〜23−N、複数の検波処理部20−1〜20−Nに供給される。
周波数偏差算出部22は、ベースバンドにおける周波数補正(AFC)を行うためにメッセージ信号の周波数偏差を算出し、この情報を伝播路推定部23−1〜23−Nに通知する。
伝播路推定部23−1〜23−Nは、この周波数偏差情報を使用して伝播路推定情報を生成する。検波処理部24−1〜24−Nは、伝播路推定部23−1〜23−Nからの伝播路推定情報を使用して同期検波を行う。
検波処理部24−1〜24−Nの出力信号は最大比合成部25において合成された後、誤り判定部26において合成信号の判定を行い、復号データとして出力される。
なお、特許文献1には、受信信号に周波数ドリフトが存在する場合、固定パターン検出特性の低下を抑制する方法が記載されている。
また、特許文献2には、バースト信号毎の位相変化量に適応したディレイプロファイルを生成することができ、伝搬環境に適応した制御を可能とする装置及び方法が記載されている。
また、特許文献3には、プリアンブルの検出を同期/非同期の2種類の検出器で判定する方法が記載されている。
また、特許文献4には、バースト的に送信される信号に対しても、演算量の増加を抑えつつ、高精度にドップラー周波数を検出して、周波数オフセット補正を行う方法が記載されている。
特開2003−152600 特開2004−274317 特開2003−258925 特許3522631号
図3は、周波数偏差算出部22の一例の回路構成図を示す。周波数偏差算出部22は、メッセージ信号のAFC補正を行うため、メッセージ信号のコントロールパートのパイロット信号を使った周波数偏差情報の生成回路の一例を示す。ここでは、パイロット信号の2シンボル間の周波数偏差を算出している。
周波数偏差の推定精度は、スロット数が多ければ多いだけS/Nの平均化が行われて検出精度が向上する。つまり、メッセージ信号の第1スロットに関しては、周波数偏差検出に使用している平均化母数が少ないため、精度のよい周波数偏差を算出することは難しい。
このため、従来は、第1スロットから周波数偏差の算出はしているものの、第1スロットからのAFC補正への適用はしておらず、図3においては第4スロット以降の周波数偏差をAFC補正に適用している。これはノイズにより誤判定してしまうことを排除するためである。
パス検出部16はプリアンブル信号を検出すると、即刻、ACK信号の送信を指示しなければならず、上記周波数偏差算出部22の情報を適用することができない。
また、パス検出部16に、周波数偏差算出部22のような回路を設けても、プリアンブル信号の周波数補正情報を算出するまでの時間が短く、精度よく周波数補正を行えない。そのため、例えばマッチドフィルタ方式の場合、4096チップ長のプリアンブル信号を複数に分割して、それぞれで振幅加算を行うことで、プリアンブル信号の周波数偏差を補正している。
いずれにしても、従来は、プリアンブル信号の周波数偏差を向上させる方法と、メッセージ信号の周波数偏差補正方法は独立して制御されている。
高速移動体のドップラーシフトにより発生する周波数偏差、特に、無線基地局装置の近傍で端末を載せた移動体が高速に通過する場合のドップラーシフトによる周波数偏差が大きい場合、又は、送信側と受信側の発振器の周波数ずれから生じる周波数偏差が大きい場合、プリアンブル信号についてはプリアンブル長を複数セグメント化することにより周波数偏差の影響を小さくして特性向上を図る方法は検討されている(特許文献1〜4を参照)。
しかし、プリアンブル信号の周波数偏差特性を向上させたとしても、プリアンブル信号の周波数偏差を向上させる方法とメッセージ信号の周波数偏差補正方法は独立して制御されるため、プリアンブル信号と同様にメッセージ信号の周波数偏差補正特性を向上させなければ、RACH全体としての特性向上とはならないという問題があった。
開示の装置は、上記の点に鑑みなされたものであり、メッセージ信号の周波数偏差補正特性を向上させることができる無線基地局装置、周波数偏差検出方法及び移動体通信システムを提供することを総括的な目的とする。
端末より送信されるプリアンブル信号を検出して逆拡散タイミングを求めるパス検出手段と、前記パス検出手段から通知される逆拡散タイミングを用いて前記端末より送信されるメッセージ信号の逆拡散を行う逆拡散手段と、前記逆拡散されたメッセージ信号のパイロット信号から前記逆拡散されたメッセージ信号の周波数偏差を算出する算出手段と、を有する無線基地局装置であって、前記パス検出手段は、前記プリアンブル信号を検出する際に前記プリアンブル信号の周波数偏差を検出し初期値情報として前記算出手段に供給する初期値情報検出手段を有し、前記算出手段は、前記メッセージ信号の周波数偏差の算出に前記初期値情報を用いる初期値情報追加手段を有する無線基地局装置を用いる。
このような無線基地局装置によれば、メッセージ信号の周波数偏差補正特性を向上させることができる。
PRACHの一例の送受信タイミングを示す図である。 従来のRACH受信回路の一例のブロック図である。 周波数偏差情報の生成回路の一例を示す図である。 RACH受信回路の一実施形態のブロック図である。 パス検出部の第1実施形態の回路構成図である。 パス検出部の第1実施形態の回路構成図である。 プリアンブルプロファイルの一例を示す図である。 振幅情報ΔΘ0m,ΔΘ1mと周波数偏差ΔΦmの概念図である。 周波数偏差算出部の一実施形態の回路構成図である。 伝搬路推定部と検波処理部の一実施形態の回路構成図である。 パス検出部の第1実施形態の変形例の回路構成図である。 パス検出部の第1実施形態の他の変形例の回路構成図である。 パス検出部の第1実施形態の別の変形例の回路構成図である。 パス検出部の第2実施形態の回路構成図である。 プリアンブルプロファイルの他の一例を示す図である。 パス検出部の第2実施形態の変形例の回路構成図である。
符号の説明
30 アンテナ
31 バンドパスフィルタ
32,39 混合部
33 発振器
34,40 ローパスフィルタ
35,41 A/D変換部
36 パス検出部
37 逆拡散部
38 移相器
42 周波数偏差算出部
43−1〜43−N 伝播路推定部
44−1〜44−N 検波処理部
45 最大比合成部
46 誤り訂正部
以下、図面に基づいて実施形態について説明する。
<実施形態>
図4は、無線基地局装置のベースバンド受信部(BB部)におけるRACH受信回路の一実施形態のブロック図を示す。
同図中、アンテナ30は複数設けられており、各アンテナ30で受信された信号はバンドパスフィルタ31で帯域制限された後、2分岐される。その一方は混合部32に供給され、発振器33からの発振信号と混合されることにより周波数変換され、ローパスフィルタ34を通してA/D変換部35に供給され、ここでデジタル化されI信号(実軸)としてパス検出部36及び逆拡散部37に供給される。
2分岐された信号の他方は、発振器33からの発振信号を移相器38でπ/2だけ移相した発振信号と混合部39で混合されることにより周波数変換され、ローパスフィルタ40を通してA/D変換部41に供給され、ここでデジタル化されQ信号(虚軸)としてパス検出部36及び逆拡散部37に供給される。
パス検出部36ではPRACHのプリアンブル検出処理を実施し、プリアンブル信号を検出した際に得た伝播路が異なる複数パスの逆拡散タイミングを逆拡散部37に通知する。プリアンブル信号自体は、決まったデータパターンを拡散処理した信号であるため、例えばマッチドフィルタとパターン一致検出回路を組み合わせることで、プリアンブル検出が可能となる。また、パス検出部36は複数パスの逆拡散タイミング通知の際、プリアンブル信号から周波数偏差初期値情報(初期値情報)を算出し周波数偏差算出部(算出手段)42に通知する。
逆拡散部37は、PRACHのメッセージ信号の逆拡散処理をパス検出部36から通知された複数の逆拡散タイミングで行う。それぞれのタイミングの逆拡散された信号は、周波数偏差算出部42、複数の伝播路推定部43−1〜43−N、複数の検波処理部44−1〜44−Nに供給する。
周波数偏差算出部42は、逆拡散部37から供給されるメッセージ信号内のパイロット信号を使用して周波数偏差を算出する。この際に、パス検出部36から通知された周波数偏差初期値情報も使用する。得られたメッセージ信号の周波数偏差情報を伝播路推定部43−1〜43−Nに通知する。
伝播路推定部43−1〜43−Nは、この周波数偏差情報を使用して伝播路推定情報を生成する。検波処理部44−1〜44−Nは、伝播路推定部43−1〜43−Nからの伝播路推定情報を使用して同期検波を行う。
検波処理部44−1〜44−Nの出力信号は最大比合成部45において合成された後、誤り訂正部46において合成信号の誤り訂正を行い、復号データとして出力される。
上記のパス検出部36から周波数偏差初期値情報を周波数偏差算出部42に通知する構成とすることにより、メッセージ信号の周波数偏差に対する補正特性を向上させる。
<パス検出部>
3GPP(3rd Generation Partnership Project)におけるPRACHのプリアンブル信号とメッセージ信号の関係は図1に示す通りとなっており、無線基地局装置は端末からのプリアンブル信号をパス検出部36で検出し、Ackを図4には示さない送信部から端末に送信することにより、端末はメッセージ信号の送信を実施する。プリアンブル信号長は、4096チップである。
図5は、パス検出部36の一実施形態のブロック図を示す。同図中、プリアンブル受信データのI,Q信号はそれぞれマッチドフィルタ36−1,36−1に供給され、スクランブリングコードパターンキャンセル及びプリアンブルパターンキャンセルされたコードとの乗算が行われ、I,Q信号それぞれの振幅相関値が得られる。I,Q信号それぞれの振幅相関値は振幅相関加算部36−3,36−4において加算されて累積振幅相関値が得られる。
上記I,Q信号それぞれの累積振幅相関値は電力変換部36−5において、電力情報に変換され、プリアンブルプロファイルとしてプロファイルメモリ36−6に記憶される。パス判定部36−7はプロファイルメモリ36−6に記憶されているプリアンブルプロファイル(電力情報)がしきい値を超えた場合にプリアンブル検出と判定し、プリアンブル検出、かつ、最大電力となったタイミング(一又は複数タイミング)を逆拡散タイミング情報として逆拡散部37に通知する。
また、周波数偏差検出部36−8は、例えばプリアンブルを分割した複数ブロックそれぞれの累積振幅相関値から周波数偏差初期値を算出して保持し、パス判定部36−7からプリアンブル検出、かつ、最大電力となったタイミングを通知されると、このタイミングで算出した周波数偏差初期値を周波数偏差算出部42に通知する。
図6は、パス検出部36の第1実施形態の回路構成図を示す。同図中、4096チップに対して、チップ単位でスクランブリングコードパターンキャンセル及びプリアンブルパターンキャンセルを施したパターンキャンセル後のコードと、A/D変換器35が出力するプリアンブル受信データ(実軸)のMオーバーサンプルデータとの累積振幅相関を演算する。
すなわち、パターンキャンセル後のコードとプリアンブル受信データのMオーバーサンプルデータとを乗算器50で乗算して振幅相関値を求め、この振幅相関値を加算器51で累積加算して累積振幅相関を求める。
この累積振幅相関演算は、チップ間隔で4096チップを、セル半径L(例えば10Km)に応じた時間分(例えば256チップ分)行う。更に、累積振幅相関値を乗算器52で2乗することで電力変換を行い、A/D変換器41が出力するプリアンブル受信データ(虚軸)のMオーバーサンプルデータに対し同様にして得た累積振幅相関値を電力変換した値と加算器53,54で加算することにより、図7に示すようなプリアンブルプロファイルを生成している。
なお、図6の下部には、1オーバーサンプル(os)ずれたパターンキャンセル後のコードと、Lオーバーサンプルずれたパターンキャンセル後のコードを示している。
実際には、周波数偏差の影響やフェージングの影響を軽減するため、4096チップをN分割して1チップでN個の振幅情報を生成する構成とし、図6では2分割(N=2)の例を記載している。
2分割の場合、まず前半2048チップの伝播遅延0〜Lオーバーサンプルまでの電力情報P0,J(J=0〜L)をA/D変換後の受信信号の実軸成分の累積振幅相関値(S0i,J)と、虚軸成分の累積振幅相関値(S0q,J)から算出する。ただし、Lは算出プロファイル長[単位はオーバーサンプル]であり、図6には実軸成分の累積振幅相関値(S0i,J)の演算部分のみを示している。このとき、S0i,JとS0q,Jは記憶しておく。
0,J={(S0i,J+(S0q,J} …(1)
次に、後半2048チップの伝播遅延0〜Lオーバーサンプルまでの電力情報P1,JをA/D変換後の受信信号の実軸成分の累積振幅相関値(S1i,J)と、虚軸成分の累積振幅相関値(S1q,J)から算出し、前半の電力情報P0,Jに加算する。
=P0,J+{(S1i,J+(S1q,J} …(2)
加算器54では、0オーバーサンプル目から順次Lオーバーサンプル目まで前半の電力情報P0,Jに後半の電力情報P1,Jを加算してプロファイルP=(P0,0+P1,0)〜P=(P0,L+P1,L)を求める。
また、減算器55では、0オーバーサンプル目から順次Lオーバーサンプル目までの位相ΔΘ1=(S1i,J,S1q,J)から位相ΔΘ0=(S0i,J,S0q,J)を減算して、前半ブロックと後半ブロックの0オーバーサンプル目からLオーバーサンプル目までの周波数偏差ΔΦ(=ΔΘ1−ΔΘ0)〜ΔΦ(=ΔΘ1−ΔΘ0)を求めている。
実際は、上記の電力情報を求めながら、電力情報Pの最大値検出処理を行い、かつ、周波数偏差初期値情報を算出する。そして、電力情報の最大値Pmとしきい値(固定値)を使用して、しきい値を超えた場合にプリアンブル検出と判定し、プリアンブル検出、かつ、最大電力となったタイミングを逆拡散タイミング情報として逆拡散部37に通知する。
また、プリアンブル検出、かつ、最大電力となったタイミングmの前半と後半それぞれの振幅情報から得られる位相をΔΘ0m(=(S0i,m,S0q,m))と、ΔΘ1m(=(S1i,m,S1q,m))とすると、周波数偏差はeΔΦm=e(ΔΘ0m−ΔΘ1m)となる。この情報eΔΦmを周波数偏差初期値とする。図8(A),(B)に、前半ブロックの位相ΔΘ0mと後半ブロックの位相ΔΘ1mから算出される周波数偏差ΔΦmの概念図を示す。
<周波数偏差算出>
周波数偏差は様々な方法で周波数偏差を算出可能であるが、ここでは、メッセージ信号のパイロット信号を使用して、スロット毎にKシンボル間の周波数偏差を算出する構成について説明する。なお、1フレーム(約10msec)は15スロットで構成され、1スロットは10シンボルで構成され、1シンボルは256チップで構成されている。
図9は、周波数偏差算出部42の一実施形態の回路構成図を示す。同図中、スロット毎に加算器60でパイロット信号の2シンボル(P1,P2)間の周波数偏差を算出し、加算器61でパイロット信号の2シンボル(P3,P4)間の周波数偏差を算出する。乗算器62は、加算器60,61それぞれの出力を乗算して電力変換を行っており、第1〜第4スロットそれぞれの周波数偏差(電力)は加算器63−1〜63−5に供給される。
本実施形態では、パス検出部36で算出した周波数偏差初期値情報を伝搬路推定部43−1〜43−Nに供給してメッセージ信号の第0スロットから周波数偏差除去を実施すると共に、パス検出部36で算出した周波数偏差初期値情報を加算器63−1に供給し、第1スロットの周波数偏差と加算して平均化を行い、加算器63−1出力を伝搬路推定部43−1〜43−Nに供給してメッセージ信号の第1スロットから周波数偏差除去を実施する。
第2スロット以降は加算器63−2〜63−5等で周波数偏差(電力)の平均化を行い、加算器63−2〜63−5等の出力を伝搬路推定部43−1〜43−Nに供給してメッセージ信号の第2スロット以降の周波数偏差除去を実施する。
上記第0スロットからの周波数偏差除去によりメッセージ信号の周波数偏差に対する耐力の向上を実現する。周波数偏差の推定精度は、スロット数が多ければ多いだけS/Nの平均化が実施でき検出精度が向上し、第1スロットに関する周波数偏差検出の平均化母数が2に増加するため周波数偏差の精度が向上する。
なお、図9では2シンボル間の周波数偏差を算出する構成について記載しているが、3シンボル間又は4シンボル間で算出してもよい。ただし、Kシンボル間となると検出可能な周波数偏差が±7500Hz/Kとなる。
<伝搬路推定>
図10は、伝搬路推定部43−1〜43−8と検波処理部44−1〜44−8の一実施形態の回路構成図を示す。同図中、伝搬路推定部43−1〜43−8では、DPCCH(Dedicated Physical Control Channel)の逆拡散データのN−MスロットからN+Mスロットまでについて、各スロット内のパイロットシンボルを振幅加算した結果に対し、乗算器71でスロット間に相当する周波数偏差(ΔΦ,±ΔΦ,±2×ΔΦ、・・・、±M×ΔΦ)を複素乗算することにより、スロット間周波数偏差を除去する。なお、周波数偏差ΔΦは周波数偏差算出部42で算出した周波数偏差である。例えば、N=4の場合には加算器63−4の出力が周波数偏差ΔΦとなる。
その後、乗算器72でN−MスロットからN−Mスロットのそれぞれについて重み係数(α0,α1,…,αM)を乗算することで、Nスロット目の伝播路推定値を算出する。
この算出された伝播路推定値は、例えば、1シンボル目のチャネル推定値と仮定した場合、スロット内でシンボル番号に依存した周波数偏差が生じているため、乗算器74で[+ΔΦ×(S/L)]を複素乗算することにより、シンボル番号に依存した周波数偏差を伝播路推定値に反映させ、シンボル毎の伝播路推定値を得る。なお、ΔΦは1スロット間周波数偏差、Sは1スロット内のシンボル番号、Lは1スロットのシンボル数である。
これにより、Nスロットの1シンボル目からSシンボル目までの周波数偏差分を加味した伝播路推定値を生成できる。伝搬路推定部43−1〜43−8それぞれは上記の伝播路推定値を検波処理部44−1〜44−8に供給する。
検波処理部44−1〜44−8では、検波処理しようとするDPDCH(Dedicated Physical Data Channel)の逆拡散データに伝搬路推定部43−1〜43−8からのシンボル毎の伝播路推定値を乗算器75で複素乗算する。その後、最大比合成部45で最大比合成を実施することで復調データが生成される。
<パス検出部の第1実施形態の変形例>
上記実施形態では、パス検出部36において、N=2として前半ブロックの振幅情報のみを格納して、最大値検出をしながら後半ブロックの振幅情報を使用して周波数偏差初期値情報を算出したが、Nを4以上の偶数としたNブロック分割に対応させるためには、プロファイル長Lと同じ長さのeΔΦmを格納するバッファを用意する。
図11は、パス検出部36の第1実施形態でN=4とした変形例の回路構成図を示す。同図中、4096チップ長のプリアンブル信号を4ブロック(各ブロックは1024チップ長)に分割して、パターンキャンセル後のコードとプリアンブル受信データのMオーバーサンプルデータとを乗算器50で乗算して振幅相関値を求め、この振幅相関値を加算器51で累積加算して累積振幅相関を求める。
そして、2ブロック毎にプロファイル長分の周波数偏差ΔΦ〜ΔΦを算出し、2ブロック増加する毎に周波数偏差の累積加算を行う。つまり、J=0〜Lとして、減算器56で0オーバーサンプル目から順次Lオーバーサンプル目までの位相ΔΘ1=(S1i,J,S1q,J)から位相ΔΘ0=(S0i,J,S0q,J)を減算してΔΦ0,1(=ΔΘ1−ΔΘ0)を求め、減算器57で位相ΔΘ2から位相ΔΘ1を減算してΔΦ0,2(=ΔΘ2−ΔΘ1)を求め、減算器58で位相ΔΘ3から位相ΔΘ2を減算してΔΦ0,3(=ΔΘ3−ΔΘ2)を求めている。そして、平均処理部59で、ΔΦ0,1,ΔΦ0,2,ΔΦ0,3を平均化する。これにより、0オーバーサンプル目からLオーバーサンプル目までの周波数偏差ΔΦ〜ΔΦを求める。
その後、N=2の場合と同様にプロファイルの最大電力を算出し、しきい値を超えていればプリアンブル検出と判定し、そのときのタイミングをメッセージ信号の逆拡散タイミングとする。更に、そのタイミングの周波数偏差情報を周波数偏差初期値情報とする。この場合、N(4以上の偶数)分割することにより、検出可能な周波数偏差情報は、±938Hz×N÷2となる。なお、938Hzは4096チップに相当する。
<パス検出部の第1実施形態の他の変形例>
次に、プリアンブル信号の逆拡散を連続して累積加算する場合に、プリアンブル情報からメッセージ信号の周波数偏差初期値情報を、プリアンブル検出の最大値検出処理と同時に生成する他の変形例について説明する。
図12は、パス検出部36の第1実施形態の他の変形例の回路構成図を示す。同図中、シフトレジスタ81には、A/D変換器35が出力するプリアンブル受信データ(実軸)のMオーバーサンプルデータが供給されてシフトされる。
シグネチャパターンテーブル82には、16パターンのシグネチャパターンP〜P15(各パターンは16シンボル)が記憶されている。なお、シグネチャパターンテーブル82における「1」は値0に対応し、「−1」は値1に対応している。シグネチャパターンテーブル82から読み出されたシグネチャパターンP〜P15のいずれかがセレクタ83で選択されて乗算器84に供給され、逆拡散のためのスクランブリングコードと乗算され、パターンキャンセルされたスクランブリングコードが逆拡散回路85に供給される。
逆拡散回路85は、プリアンブル受信データを、パターンキャンセルされたスクランブリングコードで逆拡散して、プリアンブルパターンキャンセルを行うと同時に振幅相関値を求める。
4つの加算器86は振幅相関値を累積加算して累積振幅相関値を求め、電力加算部87において、累積振幅相関値を電力変換して加算することによりプリアンブルプロファイルを生成している。
また、図11と同様に、減算器88aは位相ΔΘ1から位相ΔΘ0を減算してΔΦ0,1を求め、減算器88bは位相ΔΘ2から位相ΔΘ1を減算してΔΦ0,2を求め、減算器88cは位相ΔΘ3から位相ΔΘ2を減算してΔΦ0,3を求めている。そして、平均処理部89で、ΔΦ0,1,ΔΦ0,2,ΔΦ0,3を平均化して、0オーバーサンプル目からLオーバーサンプル目までの周波数偏差ΔΦ〜ΔΦを求める。
このパス検出部36の第1実施形態の他の変形例では、逆拡散回路85でプリアンブルパターンキャンセルを行うと同時に振幅相関値を求めているため、回路構成が簡単となる。
<パス検出部の第1実施形態の別の変形例>
プリアンブル信号の逆拡散を同一コード毎にまとめてパターンキャンセルして累積加算する場合に、プリアンブル情報からメッセージ信号の周波数偏差初期値情報を生成する別の変形例について説明する。
図13は、パス検出部36の第1実施形態の別の変形例の回路構成図を示す。同図中、シフトレジスタ91には、A/D変換器35が出力するプリアンブル受信データ(実軸)のMオーバーサンプルデータが供給されてシフトされる。逆拡散回路92は、プリアンブル受信データを逆拡散のためのスクランブリングコードで逆拡散してパターンキャンセル回路95に供給する。
ここで、16パターンのシグネチャパターンP〜P15(各パターンは16シンボルからなる)は4シンボルの部分シグネチャパターンを8パターン組み合わせることで表現できる。したがって、受信信号をスクランブリングコードで逆拡散した結果を、16シンボル毎に加算し、それを4等分してシグネチャパターンキャンセルを行うことができる。
パターンキャンセル回路95内の複数の加算器96は逆拡散結果を16シンボル毎に加算し、これらの加算出力を4等分して乗算器97a〜97dに供給する。
シグネチャパターンテーブル93には、上記8パターンの部分シグネチャパターン部分シグネチャパターン(各パターンは4シンボル)が記憶されている。なお、シグネチャパターンテーブル93における「1」は値0に対応し、「−1」は値1に対応している。
シグネチャパターンテーブル93から読み出された4パターンの部分シグネチャパターンをセレクタ94で順次選択して乗算器97a〜97dに順次供給する。各乗算器97a〜97dには別々に選択された部分シグネチャパターンが供給される。
乗算器97a〜97dは、全体として16シンボルのシグネチャパターンを時系列で複数の加算器96出力と乗算する。これにより、プリアンブルパターンキャンセルされた累積振幅相関値が得られる。
4つの乗算器97a〜97dで得た累積振幅相関値は、電力加算部98において、電力変換されて加算されることによりプリアンブルプロファイルが生成される。
また、図11と同様に、減算器99aは位相ΔΘ1から位相ΔΘ0を減算してΔΦ0,1を求め、減算器99bは位相ΔΘ2から位相ΔΘ1を減算してΔΦ0,2を求め、減算器99cは位相ΔΘ3から位相ΔΘ2を減算してΔΦ0,3を求めている。そして、平均処理部100で、ΔΦ0,1,ΔΦ0,2,ΔΦ0,3を平均化して、0オーバーサンプル目からLオーバーサンプル目までの周波数偏差ΔΦ〜ΔΦを求める。
<パス検出部の第2実施形態>
パス検出部36での周波数偏差算出において、第1実施形態では、プリアンブル検出、かつ、最大電力となった1つのタイミングの周波数偏差を周波数偏差初期値としている。しかし、実際はメッセージ信号の逆拡散タイミングとしては複数のタイミングが存在するため、逆拡散に設定する複数のタイミング全ての周波数偏差値を平均した結果を周波数偏差初期値情報とする実施形態について説明する。
図14は、パス検出部36の第2実施形態の回路構成図を示す。同図中、図6と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図14において、加算器54の出力するプロファイルP〜Pをメモリ111に順次記憶し、また、減算器55の出力する周波数偏差ΔΦ〜ΔΦを上記プロファイルP〜Pと関連付けてメモリ112に順次記憶する。
並べ替え部113は、図15に示すようなプリアンブルプロファイルの複数のピークそれぞれをサンプル点として抽出し、複数のサンプル点をプロファイルの電力値が大きい順に並べ替える。このとき、各サンプル点に関連付けている周波数偏差値も同時に並べ替える。ブロック114内に並べ替え後のサンプル点及びこれに関連付けている周波数偏差値の状態を示す。
平均処理部115は、電力値が最大のサンプル点からM(Mは例えば4)番目のサンプル点までの周波数偏差値の平均値を求め、その結果を周波数偏差初期値情報として出力する。
<パス検出部の第2実施形態の変形例>
更に、複数の逆拡散タイミングを検出するために図15のように複数のしきい値TH1〜THnを設定し、そのしきい値毎にベクトル合成時の重み係数(W0,W1,W2,W3)を設定することで、各逆拡散タイミングの周波数偏差情報に対して重み付けを実施した周波数偏差を算出し、その結果を周波数偏差初期情報とする変形例について説明する。
図16は、パス検出部36の第2実施形態の変形例の回路構成図を示す。同図中、図6と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図16において、加算器54の出力するプロファイルP〜Pをメモリ111に順次記憶し、また、減算器55の出力する周波数偏差ΔΦ〜ΔΦを上記プロファイルP〜Pと関連付けてメモリ112に順次記憶する。
並べ替え部113は、図15に示すようなプロファイルの複数のピークそれぞれをサンプル点として抽出し、複数のサンプル点をプロファイルの電力値が大きい順に並べ替える。このとき、各サンプル点に関連付けている周波数偏差値も同時に並べ替える。ブロック114に、並べ替え後のサンプル点及びこれに関連付けている周波数偏差値の状態を示す。
比較部120は、並べ替え後のサンプル点それぞれの電力値を図15に示すしきい値TH1〜しきい値THnと比較して、比較結果を重み選択部121に供給する。重み選択部121は、例えば、電力値がしきい値TH1を超えるとき重みW0=1/1を選択し、電力値がしきい値TH1未満でしきい値TH2を超えるとき重みW1=1/2を選択し、電力値がしきい値TH2未満でしきい値TH3を超えるとき重みW2=1/4を選択し、電力値がしきい値TH3未満でしきい値TH4を超えるとき重みW3=1/8を選択して乗算器122−1〜122−Mに供給する。なお、しきい値と重みを更に増加させても良い。
ブロック114からは電力値が最大のサンプル点からM(Mは例えば4)番目のサンプル点までの周波数偏差値が読み出されて乗算器122−1〜122−Mに供給されており、乗算器122−1〜122−Mにおいて、各周波数偏差値に重み付けがなされて平均処理部123に供給される。
平均処理部123は、電力値が最大のものからM番目のサンプル点までの重み付けされた後の周波数偏差値の平均値を求め、その結果を周波数偏差初期値情報として出力する。
上記の実施形態によれば、PRACHのようなプリアンブル信号に続いて送信されるメッセージ信号のようなバースト的な信号に対して周波数偏差が存在する場合にでも、メッセージ信号の初期段階から周波数偏差の検出精度の向上が図られ、更に時間が経過するたびに周波数偏差の検出精度の向上が可能となることで、メッセージ信号の受信特性を向上することができる。また、これを既存回路から大幅な回路規模増加なしに実現できる。

Claims (9)

  1. 端末より送信されるプリアンブル信号を検出して逆拡散タイミングを求めるパス検出手段と、前記パス検出手段から通知される逆拡散タイミングを用いて前記端末より送信されるメッセージ信号の逆拡散を行う逆拡散手段と、前記逆拡散されたメッセージ信号のパイロット信号から前記逆拡散されたメッセージ信号の周波数偏差を算出する算出手段と、を有する無線基地局装置であって、
    前記パス検出手段は、前記プリアンブル信号を検出する際に前記プリアンブル信号の周波数偏差を検出し初期値情報として前記算出手段に供給する初期値情報検出手段を有し、
    前記算出手段は、前記メッセージ信号の周波数偏差の算出に前記初期値情報を用いる初期値情報追加手段を有する、
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  2. 請求項1記載の無線基地局装置において、
    前記パス検出手段は、前記端末より送信されるプリアンブル信号とパターンキャンセルされたコードとの振幅相関値を求め、プリアンブル信号長の前記振幅相関値を複数ブロックに分割し、ブロック毎に加算して累積振幅相関値を算出し、
    前記初期値情報検出手段は、ブロック毎の累積振幅相関値から得たブロック毎の位相から周波数偏差を求める、
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  3. 請求項2記載の無線基地局装置において、
    前記パス検出手段は、前記プリアンブル信号長の前記累積振幅相関値に基づくプロファイルから逆拡散タイミングを決定し、
    前記初期値情報検出手段は、前記逆拡散タイミングにおける前記ブロック毎の位相から周波数偏差を求め前記初期値情報とする、
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  4. 請求項3記載の無線基地局装置において、
    前記パス検出手段は、プリアンブル信号の逆拡散を、プリアンブル信号のシグネチャパターンを複数の部分シグネチャパターンに分解した場合の同一の部分シグネチャパターン毎にまとめてパターンキャンセルし、前記プリアンブル信号長の前記振幅相関値を求める、
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の無線基地局装置において、
    前記算出手段からの周波数偏差情報を用いて前記逆拡散されたメッセージ信号の伝搬路推定を行う伝搬路推定手段をさらに有し、
    前記算出手段は、前記初期値情報を前記逆拡散されたメッセージ信号の周波数偏差の初期値に用い、
    前記伝搬路推定手段は、前記算出手段からの周波数偏差情報を前記逆拡散されたメッセージ信号の第1スロットから適用して伝搬路推定を行う、
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  6. 請求項2記載の無線基地局装置において、
    前記パス検出手段は、前記プリアンブル信号長の前記累積振幅相関値に基づくプロファイルをしきい値と比較して複数の逆拡散タイミングを決定し、
    前記複数の逆拡散タイミングにおける前記周波数偏差を平均して前記初期値情報とする、
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  7. 請求項2記載の無線基地局装置において、
    前記パス検出手段は、前記プリアンブル信号長の前記累積振幅相関値に基づくプロファイルを複数のしきい値と比較して複数の逆拡散タイミングと重みを決定し、
    前記複数の逆拡散タイミングにおける前記周波数偏差を前記重みで重み付け平均して前記初期値情報とする、
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  8. 端末より送信されるプリアンブル信号を検出して逆拡散タイミングを求め、求められた逆拡散タイミングを用いて前記端末より送信されるメッセージ信号の逆拡散を行い、前記逆拡散されたメッセージ信号のパイロット信号から前記逆拡散されたメッセージ信号の周波数偏差を算出する周波数偏差検出方法であって、
    前記プリアンブル信号を検出する際に前記プリアンブル信号の周波数偏差を検出して初期値情報とし、
    前記メッセージ信号の周波数偏差の算出に前記初期値情報を用いる、
    ことを特徴とする周波数偏差検出方法。
  9. 端末より送信されるプリアンブル信号を検出して逆拡散タイミングを求めるパス検出手段と、前記パス検出手段から通知される逆拡散タイミングを用いて前記端末より送信されるメッセージ信号の逆拡散を行う逆拡散手段と、前記逆拡散されたメッセージ信号のパイロット信号から前記逆拡散されたメッセージ信号の周波数偏差を算出する算出手段とを、無線基地局装置に有する移動体通信システムであって、
    前記パス検出手段は、前記プリアンブル信号を検出する際に前記プリアンブル信号の周波数偏差を検出し初期値情報として前記算出手段に供給する初期値情報検出手段を有し、
    前記算出手段は、前記メッセージ信号の周波数偏差の算出に前記初期値情報を用いる初期値情報追加手段を有する、
    ことを特徴とする移動体通信システム。
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