JPWO2009072655A1 - 液体収納容器 - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、負圧発生部材収納室を小さくしインク充填量を増やし、かつインク残量を適切に報知できるインクカートリッジを提供することである。記録装置に供給する液体を吐出するための液体吐出口11と大気を導入するための大気孔9を備え液体を吸収する負圧発生部材4bを装填された負圧発生部材収納室3bと、液体の充填口10を備え液体を収納する液体収納室2を有する液体収納容器1において、液体収納容器1内の液体の減少に伴って液体の液面が所定の位置まで低下した時に、記録装置からの判別情報を送り返す報知手段を有することを特徴とする液体収納容器1。

Description

本発明は、液体を収納する液体収納室とこの液体を負圧で保持しているが、供給側(記録装置等)の吸引がこの負圧に勝ると液体を供給する負圧発生部材収納室と、を備え染料や顔料を含むインク、これらを含まないコーティング液あるいは反応液等の液体を収納している容器またはこの液体を収納できる新規または再利用可能な液体収納容器に関する。
近年液体収納容器として、「液体を収納する液体収納室とこの液体を負圧で保持しているが、供給側(印刷機や記録装置等)の吸引がこの負圧に勝ると液体を供給する負圧発生部材収納室と、を備え染料や顔料を含むインク、これらを含まないコーティング液あるいは反応液等の液体を収納している容器またはこの液体を収納できる新規または再利用可能な液体収納容器」が実用化されている。この液体容器は、インクジェットプリンタ用のインクカートリッジとして販売され、実用化されている。
以下、液体はインクを例として説明する。この構成に関する文献としては文献1〜3がある。特許文献1は負圧発生部材収納室(以下、収納室Fと呼ぶ)を大気圧下において、インクを含んでいる負圧発生部材としてのインク吸収体に負圧を発生させるための大気連通口と、インク収納室と、これらの室を仕切る仕切り壁と、を備える容器を開示している。この仕切り壁は容器の下面との間に隙間(連通部とも呼ばれている。)を形成しており、この隙間で空気とインクとが交換されることが開示されている。この空気の導入を行わせるための構成としては、インク吸収体の形状を変化させる構成や、仕切り壁の途中からこの隙間に向かっている溝を用いている。
特許文献2は、前記収納室F内に繊維からなるインク吸収体を二つ入れた容器内を前提とし、容器内の空気がインク収納室に不用意に入り込むことを課題とし、この二つの吸収体間の水平面の全面が圧接することで形成される界面の毛管力を、これら二つの吸収体の毛管力よりも大きくすることが開示されている。
他方、インクジェット記録用のインクカートリッジには、内部にインクのみを収容する方式のものがある。この方式のものは、インクカートリッジの取り扱いに際しインクが外部に漏れ易く、またインク供給口にインクの水頭圧がかかりプリンタへのインクの供給が不安定になり易い。特許文献3には、インク収容室のインク量の変動による圧力変化を差圧弁によって可及的に排除する例が示されている。
インク収納容器からインクジェットヘッドへの供給は前記容器に設けられた、インク供給口に挿入可能なゴム栓やシールを用いる形式と、前記供給口に毛管力のある圧接体を用いる形式がある。後者のように圧接体を設ける場合、インク収納容器内の負圧発生部材のインク供給安定性を確保するため圧接体を負圧発生部材に圧接せしめる必要がある。例えば特許文献4には端から端までの繊維を、束ねてなり、毛管力の強い圧接体を、インク吸収容器に圧接している。この文献は、この圧接体自体を、この負圧発生部材に更に圧接せしめるため、インクジェットヘッドに装着するとその供給管によりそのまま形状を変えずに摺動させる発明を開示している。また、特許文献5は、毛管力の強い圧接体自体が最初から容器内の負圧発生部材に圧接しているため、インクを100%保持している。そしてその摺動は負圧発生部材を変形せしめるもので、圧接体は硬いものでなければならない。ところがこの圧接体は硬いため、インクジェット側供給管と圧接体との密着が悪い場合があり、外気の流入を招き、インク供給不良を起こす場合が知られている。
特開平06−40043号公報 特許第3278410号公報 特開2003−94682号公報 特開平07−81083号公報 特開2003−127429号公報
従来、大気導入を行うがインクの流出を防止しようとする部分や構造は、大気圧におかれている容器内部の状況を考慮するものが無かった。これは、容器の長手方向や容器の全断面域において大気の導入を許容していることを意味する。従って、大気圧にさらされているインク収納室からのインク流出を防止するために、上記特許文献4,5のようなインク供給部の構成を必要としていた。そこで、この状況に鑑み、本発明者らは、インク収納室に収納されている負圧発生部材に注目した。この部材は、大気と接触する部分が大領域であるとともにそれに用いられる負圧発生部材は大型であった。その大型のために負圧制御を確実に行えず、他の構成要件を付加する必要があることに原因を見出した。つまり、大気が容器の厚み全域から任意に導入され、負圧発生部材のばらつきの要素である無数の気体通路が任意の場所で、しかも不確定に生まれ、結果、空気がそこを通過しているという事実に直面した。本発明は小型でありながら従来の技術的定説を覆した発想に基づいてこの課題を検討した上でなされた発明である。また、本発明者らは、上記の背景技術において、特許文献3の図30に記載されているとおり、インクカートリッジの残存インク量に拘らずプリンタへインクを安定的に供給するための差圧弁は、大気の導入とインクの供給のバランスを極めて煩雑な機構で調整しており経済的生産性を超えたものであるという課題も見出した。
さらに、本発明は従来では着目されていない「容器の厚み方向」即ち、略直方体の液体収納容器の最小の長さの方向に着目することで、新たな機構を提供するものである。
本発明者は、上記の目的を達成するため鋭意検討を行った結果、本発明の液体収納容器を完成するに至った。即ち本発明は、最終液体残量をできるだけ少なくすると、負圧発生部材に残っている液体が少なくなり過ぎて、市場の記録装置が予め設定しているプログラムに合わず、途中でプリントできなくなる場合を勘案し、敢て液体収納室内に液体を残した状態で液体収納室内の液体が無いという判断を記録装置に行わせることができる発明である。
即ち、本発明の第1は、記録装置に供給する液体を吐出するための液体吐出口と大気を導入するための大気孔を備え液体を吸収する負圧発生部材を装填された負圧発生部材収納室と、液体を収納する液体収納室を有する液体収納容器において、前記負圧発生部材収納室の容積が前記液体収納室の容積より小さくかつ前記負圧発生部材収納室に吸収される液体量は前記液体収納室に収納される液体量より少なく、前記液体収納容器内の液体の減少に伴って前記液体の液面が通常印字可能な量の液体を残した位置まで低下した時に、前記記録装置からの判別情報を送り返す予備報知手段を有することを特徴とする液体収納容器である。
本発明の第2は、前記液体の液面が通常印字可能な量の液体を残した位置が、前記液体収納容器内の液体が「無」の状態を示す位置であることを特徴とする上記発明の第1に記載の液体収納容器である。
本発明の第3は、前記液体収納容器内の液体が「無」の状態を示す位置において、前記液体収納容器内のインク量と前記負圧発生部材収納室に吸収されたインク量の総和が、前
記記録装置のドットカウント手段のリミッターに対応した量となることを特徴とする上記発明の第2に記載の液体収納容器である。
本発明の第4は、前記予備報知手段は、前記記録装置のインク残量検知手段の光信号を反射する反射面を備えていることを特徴とする上記発明の第1乃至発明の第3のいずれかに記載の液体収納容器である。
本発明の第5は、前記反射面が、前記液体収納容器の底面との間にメニスカスを形成しない間隔をもって保持されていることを特徴とする上記発明の第4に記載の液体収納容器である。
本発明の第6は、前記反射面が前記液体収納容器の底面との間にメニスカスを形成しない間隔が3mm以上であって、収納される前記液体がブラックインクである上記発明の第5に記載の液体収納容器である。
本発明の第7は、前記反射面は可動部材からなることを特徴とする上記発明の第5乃至発明の第6のいずれかに記載の液体収納容器である。
本発明の第8は、前記可動部材は、前記液体収納容器内の液体の減少に伴って下降する前記液体より比重の小さい浮き子を含む浮き子部材からなることを特徴とする上記発明の第7に記載の液体収納容器である。
本発明の第9は、前記浮き子部材は、前記浮き子と前記浮き子を支持する浮き子竿と前記浮き子竿の端末に装備された前記反射面と前記浮き子竿を回転可能な状態に保持する浮き子支軸とからなり、前記液体収納室の液面の下降とともに浮き子支軸を軸にして回転しながら下降することを特徴とする上記発明の第7または発明の第8に記載の液体収納容器である。
本発明の第10は、前記浮き子が前記液体収納容器内の液体の減少に伴って下降した時に前記浮き子部材の一部に接触して前記反射面の下限を設定するための下部浮き子止めが前記液体収納室内に設けられていることを特徴とする上記発明の第8または発明の第9に記載の液体収納容である。
本発明の第11は、前記浮き子が前記浮き子部材の一部に接触して前記浮き子の上限を設定するための上部浮き子止めが前記液体収納室内に設けられていることを特徴とする上記発明の第8乃至発明の第9のいずれかに記載の液体収納容器である。
本発明の第12は、前記上部浮き子止めまたは下部浮き子止めの形状が円柱であって、前記円柱の胴部において前記浮き子部材と接触することを特徴とする上記発明の第10または発明の第11に記載の液体収納容器である。
本発明の第13は、前記上部浮き子止めまたは下部浮き子止めが先端の尖った突起部を有し、前記突起部の頂点において前記浮き子部材と接触するよう形成されたことを特徴とする上記発明の第11または発明の12に記載の液体収納容である。
本発明の第14は、反射面が前記液体収納容器の壁面に固定されていることを特徴とする上記発明の第4または発明第5に記載の液体収納容である。
本発明の第15は、前記反射面に対応する前記液体収納容器の底面が前記液体収納室側に突出していることを特徴とする発明の第4乃至発明の14のいずれかに記載の液体収納
容器である。
本発明の液体収納容器によれば、適用する記録装置等が予めもっているプログラムに対して誤動作することなく適切に対応でき、容器内に最終的に残る液体の量を大幅に減少することができるという優れた効果を有する。本発明の目的は、負圧発生部材収納室を小さくし液体充填量を増やした液体収納容器において記録装置等に使用される液体収納容器の誤った取り扱いを防止できる液体収納容器を提供することである。
本発明の別の目的は、上記の目的に加えて、液体の色味に対して液体を収納している容器または収納を予定されている容器にとって最適な構成をもつ液体収納容器を提供することである。
本発明のインクカートリッジ側面の斜視図である。 本発明のインクカートリッジの外観を説明する図で、(a)はインクカートリッジの蓋体側からみた斜視図であり、 は蓋体の反対側の平面図である。 図1から蓋体34を取り外した図である。 本発明のインクカートリッジの蓋体側からみた図であり、(a)は蓋体を取り外した状態の図であり、(b)は蓋体を取り付けてインクを充填した状態の透視図である。 本発明のインクカートリッジの蓋体と反対側からみた透視図であり、(a)インクが入っていない状態の図であり、(b)はインクを消費して「無」の状態の透視図である。 浮き子竿21と上部浮き子止め22aの接触状態を示す概念図である。 インク吐出口12の側面断面図である。 図6のA−A矢視図である。 インクカートリッジが記録装置に装着され、記録装置のインク導入ノズルがインクカートリッジのインク吐出口12に挿入された状態の側面断面図である。 本発明のインクカートリッジの蓋体側からみた図であり、(a)は反射面18に対応するインクカートリッジの底面をインク収納室内へ突出させたインクが入っていない状態の透視図であり、(b)はインクが消費されて「無」の状態近傍(L1)及び「無」の状態(L2)を示す図である。 は本発明の連結室周辺詳細図でA−A矢視図である。 は本発明の連結室周辺詳細図でB−B矢視図である。 は本発明の連結室周辺詳細図でインクカートリッジの蓋体側から見た透視図である。
符号の説明
1 インクカートリッジ
2 インク収納室
3 負圧発生部材収納室
3a バッファー室
3b 第2負圧発生部材収納室
4a、4b 負圧発生部材
5 連結室
5a 上開口部
5b 下開口部
6 方向性繊維体
7 負圧発生部材仕切り壁
7a 負圧発生部材仕切り壁溶着部
8 大気室
8a 大気室仕切り壁
9 大気孔
10 インク充填孔
11 インク吐出口
12 筒状突出部
13 圧接体
13a 上部圧接体
13b 下部圧接体
13c 圧接体空隙
14 液体流路
15 空気供給孔
15a 表面空気供給孔
15b 裏面空気供給孔
16 空気導入孔
16a 表面空気導入孔
16b 裏面空気導入孔
17 液体流路
17a 表面空気導入室
17b 裏面空気導入室
18 浮き子
19 反射面
20 浮き子支軸
21 浮き子竿
22a 上部浮き子止め
22aa 上部浮き子止め突起部
22b 下部浮き子止め
23、23a、23b、23c 仕切り壁
24a インクが無くなった時の残量検知部材の状態
24b インクが満液における残量検知部材の状態
25 残量検知部材
26 第1連通部
27 インクカートリッジ周辺溶着部
28 側面蓋体
29 フィルム溶着部
29a 表面フィルム溶着部
29b 裏面フィルム溶着部
30 圧接体止め
31 記録装置へのインク導入ノズル
32 圧接体ストッパー
33 インクカートリッジ底面
34 蓋体
35 本体
36 空間部
37 連結片端下部
38 連結他端上部
39 斜線部
h メニスカスを形成しない間隔
L1 「無」の状態近傍にあるインク液面
L2 「無」の状態にあるインク液面
以下本発明の液体収納容器の一実施形態として、インクジェット式記録装置用のインクカートリッジについて図面を参照して説明する。
本実施形態によるインクカートリッジは、図1に示すとおり概ね直方体の容器である。図2(a)及び図3に示すとおり、本インクカートリッジは本体35と蓋体34からなる。図4は本インクカートリッジ1側面の表面透視図である。本インクカートリッジ1は、インクが充填され、インクジェット式記録装置(不図示、以下同じ)に装着して使用する前の状態においては、完全な密閉容器である。
本インクカートリッジ1は、インク充填孔10を備えたインクを収納するためのインク収納室2と、インクカートリッジ外部にインクを漏らし難くするための負圧発生部材13を収納しインクジェット記録装置へインクを供給するためのインク吐出口11を備えた負圧発生部材収納室3bと、大気孔9を備え負圧発生部材収納室3bに連通し負圧発生部材収納室3bに大気を導入するための大気室8aと、負圧発生部材収納室3bと大気室8aの間にあって、不測な事態においてはインクの漏れだしを防止するためのバッファー室3aと、インク収納室2と、負圧発生部材収納室3b及びバッファー室3a及び大気室8を仕切るための仕切り壁23からなり、本インクカートリッジ1にインクが充填され、インクジェット式記録装置に装着して使用する前の状態においては、大気孔9、インク充填孔10及びインク吐出口11は密封された完全な密閉容器である。
インク収納室2は、インクを充填するためのインク充填孔10、インク費消後のインクの残量を検知するための浮き子部材25及びインク費消中に大気を導入するための気泡導入孔16、仕切り壁23cとの間にインク流路14が備わっており、インクを収納し、インクジェット記録装置に装着され印字が開始されたときに、インク収納室2に収納されたインクをインクジェット記録装置に供給する。
本インクカートリッジ1の全体の容積を一定にしたとき、インク収納室2の容積(Vi)は大きい方がインクカートリッジ全体としてインクを多く充填することができる。本インクカートリッジは、インク収納室2の容積をVi、負圧発生部材収納室3bの容積をVfとした場合、その比率R、即ちVf/Viは、1/3以下であり、好ましくは1/5以下である。Rは小さい方がインク量を多く充填可能である。
本インクカートリッジにおいては、負圧発生部材4bにインクが吸収されるが、その吸収量はインク収納室2に充填されるインク量より少ない。これによって、インクカートリッジ全体のインク保持量を高くし、記録装置での印刷枚数を多くすることができる。
浮き子部材25は、空気を密封したインクよりも比重の小さい浮き子18と、浮き子をインク液面の移動とともにインク中を回転移動させるための浮き子支軸20と、浮き子18を浮き子支軸20に連結するための浮き子竿21と、インクが費消されて浮き子がインク収納室底面近傍に到達しインクカートリッジ1の底面と反射面19とがほぼ平行の状態24aになった時にインクカートリッジ外部からの光線(不図示)を反射してインクが費消されたことをインクジェット記録装置に報知するための反射面19を備えている。前記ほぼ平行とは平面に対して±5°程度傾いた状態を含む。この傾きは、前記インクカートリッジ外部からの光線を反射面で反射した時に、その反射光がインクカートリッジ外部の受光部(不図示)に入射するような傾きにすればよい。本実施例では、前記インクカートリッジ外部からの光線が受光部(受光素子)に進入しやすいように傾斜しており、具体的には5°傾斜した構成としている。
反射面19とインクカートリッジの底面との間隔hは、小さ過ぎるとインク収納室にインクがなくなった状態においても反射面19とインクカートリッジの底面との間にメニスカスを形成してインクが蓄積し、ブラックのような光透過性の低いインクの場合はインクカートリッジ底面から入射した光が前記メニスカスによって蓄積したインク層を透過せず、反射面が光を反射できない場合がある。メニスカスの大きさは、インクの表面張力、反射面19及びインクカートリッジ1の底面の材質によって変わる。インクカートリッジ1の底面と反射面19との間にメニスカスを形成させないためにはブラックインクの場合、hは3mm以上とればよいが、4mm以上とることがより好ましい。即ちブラックインクの場合、反射面19の所定の位置、即ち反射面19とインクカートリッジ1の底面との間隔hは、底面からの距離3mm以上、好ましくは4mm以上、となる。
ブラック以外のカラーインクの場合は反射面19とインクカートリッジ1の底板の間隔hが3mm以下になりメニスカスを形成しても光を透過するので誤動作を発生しない。またブラック以外のカラーインクの場合、光を透過し易いので、インク残量が多いにも拘わらず、反射面19が所定の位置に来たときに、インク層を透過して入射した光を反射面19が反射して記録装置(不図示)へ判別情報を送り返すことができる。従って、ブラック以外のインクの場合、反射面19の所定の位置、即ち反射面19とインクカートリッジ1の底面との間隔hは、メニスカスの形成を考慮せずに、ゼロ以上であればよく、インク収納室2のインク残量と負圧発生部材収納室3bのインク量と光の透過度とを考慮して決定することが好ましい。
インク収納室1内の反射面19が所定の位置にあって、インク層を透過して入射した光を反射面19が反射して記録装置へ判別情報を送り返したときのインクカートリッジ内1のインク残量状態を、インク収納室内のインクが「無」の状態という。本インクカートリッジ1は、反射面19が前記「無」の状態を示す位置において、インク収納室2内のインク量と負圧発生部材収納室3b内のインク量との総和が、記録装置のドットカウント手段のリミッターに対応した量となる。
本インクカートリッジ1は、インク液面の降下とともに浮き子部材25が回転移動し、反射面19がインクカートリッジ底面から入射する光の真上に来た時に、浮き子部材25の回転移動を停止するための棒状の下部浮き子止め22bがインクカートリッジ本体に固定されている。
インク収納室にインクが満液になったとき浮き子部材25の一部がインク収納室内の壁面や他の部材に触れてメニスカスを形成して浮き子竿21が固定され、そのためインクが費消された状態においても浮き子18が下降しない状態を維持することを防止するための浮き子止め22aがインクカートリッジ本体に固定されている。上部浮き子止め22aは、浮き子部材25との間のメニスカス形成を抑制するため、形状を図4の表面から裏面に伸びる棒状とし、浮き子部材と前記棒状の上部浮き子止め22aを線で接触させるかあるいは図6のように前記棒の胴部の一部に先端が尖った上部浮き子止め突起部22aaを設け、浮き子部材25と前記突起部22aaを点で接触させることによって、上部浮き子止め22aaと浮き子部材25との接触面積を小さくすることが好ましい。
インクカートリッジ1は、インクジェット記録装置(印字中はインクジェットヘッド(不図示)に伴って動くためにインク収納室内の液面は激しく揺れる。そのためインク収納室内での浮き子止め22aの位置が高すぎると、浮き子自体が液面の上に出て激しく揺れ、浮き子支軸に余分な負荷がかかるので浮き子は可能な限り液中にある方が望ましく、浮き子止め22aはインク収納室内の低い位置に設ける方が好ましい。また浮き子止め22aの位置が低過ぎると浮き子18自体がインク収納室底面に近づき、インク残量切れの誤
動作を発生し易い。従って、浮き子止め22aの位置はインクジェット記録装置の種類やインクカートリッジの大きさあるいはインクの粘度や表面張力などの物性を考慮してインク収納室内の適切な高さの位置に設けることが適している。
図11は、本発明の連結室周辺詳細図で、(c)はインクカートリッジの蓋体側から見た透視図であり、(b)は(c)のB−B矢視図であり、(a)は(a)のA−A矢視図である。ここで、本実施例の大気導入規制部材は、周囲を壁によって覆われ前記容器の厚み方向に延在し、その一端側に位置し大気と連通する第1開口(38)と、その他端側に位置し前記液体収納室に連通する第2開口(37)と、前記壁内に圧縮収納されている負圧発生部材(6)を備えている。インクカートリッジ1は、負圧発生部材収納室3b(第1負圧発生部材収納室とも言う)と、バッファー室3a(第2負圧発生部材収納室とも言う)と、負圧発生部材収納室3bとバッファー室3aとの間の仕切り壁7と、一定の毛管力を有する繊維または多孔質材であってバッファー室3a及び負圧発生部材収納室3bにそれぞれ充填された負圧発生部材4a及び4bと、圧接体としての負圧発生部材13が充填された筒状突出部12からなるインク吐出口11と、を有している。この実施例では、この負圧発生部材として、インクがバッファー室3aに進入しないようインクを遮断するための連結室5に充填された方向性繊維体6を設けている。更に、インクカートリッジ1は、連結室5と負圧発生部材3aとの間の空間部36と、大気室8から導入された空気をインク収納室2に送りこむための空気供給孔15と、インク収納室2との仕切り壁23cの下部に形成されたインク流路14を備えている。
方向性繊維体6は樹脂製繊維を束ねて圧接したものであって、本インクカートリッジ製造の際、蓋体34を本体35に組み込む前に、連結室5よりも若干太めの柱状の方向性繊維体を、連結室に押し込み全体を均等に圧縮せしめる。方向性繊維体6は、図11(c)のように、方向性繊維体6の上方開口他端38側を切断することによって、端部を壁面から離して空気中に開放することができる。この開放部分がメニスカス形成をもたらすので、毛管力の源のひとつである。方向性繊維体6は、端部の切断長さが大き過ぎると、上方開口他端38から隠れてしまい開放面積が狭くなるので、注意が必要である。
負圧発生部材4aは、本発明の趣旨からは必要ないものであるが、本例では、バッファー機能を持たせている。そのため、負圧発生部材4aには基本的にインクがほとんど充填されていない。従って、この負圧発生部材4aは不測の事態が発生しインクが入り込んできたときにそのインクを吸着保持できる程度の毛管力があればよい。負圧発生部材4bは、インクカートリッジ内のインクが外部に漏れないようインクに負圧を持たせるための毛管力を有しており、負圧発生部材4bの毛管力は少なくとも負圧発生部材4aよりも大きい。本例では、負圧発生部材4bが図3に見られるように横側面から充填できるので、全体が壁面に対して充分な圧縮状態を得ることができる。尚、後述するように前記負圧発生部材と前記インク吸収部材との間に空間36を持たせた構成をとれば、方向性繊維体6のメニスカス形成を確実にでき、万が一液体があってもメニスカスの復帰形成を早急に行うことができる。
本インクカートリッジの製造の際、第2負圧発生部材は矩形であって、これより若干小さめでほぼ同じ矩形の第2負圧材室に、押圧しながら装填される。第2負圧発生部材収納室の片隅には連結室5の一部が突出しているので、装填された第2負圧発生材4bはこの突出部に押されて図11(a)(b)に示されているように、斜線部39の位置がその周辺よりも壁に圧接し、より高密度に圧縮されている。つまり、この斜線部39の位置の毛管力は、第2負圧発生部材の仕切り壁7や連結下端37周辺の毛管力よりも高くなっている。本インクカートリッジが記録装置に装着されて印字が開始されると、連結室5の片端下部開口37から第2負圧発生部材室へ導入される空気は、斜線部39の位置で規制されるので、この方向には流れ難い。逆に、仕切り壁側の第2負圧発生部材4bは図11(a
)(b)に示されているように自由端となっている。従って、導入空気は、空気供給孔17aの方向に規制されて移動する。このことは、上記構成が、実質的に、連結室5から空気導入室17a及び17bへの空気流路を形成し、第2負圧発生部材中で空気の流れる道筋が最短距離で定まる。本実施例では、大気からインク室への空気の流れが安定し易く、その結果記録装置へのインクの供給が安定化する。従来のように、大きく、広い負圧発生部材中で、空気の流路が不明確であるのに対し、本実施例では、大気の流れを確実に所望の部分に形成できるように狭く絞り込み、しかも圧縮された第2負圧発生部材4bで囲み込むことによって空気流路を一定の方向に導くことができた。
図11(a)(b)に示されているように空間部36は、方向性繊維体6と第1負圧発生部材3aとの間にある空間である。これは、方向性繊維体6に含まれメニスカス形成をもたらすインクが、負圧発生部材3aの毛管力によって負圧発生部材3a側に必要以上に移行することを防止するための空隙でもある。本質的に、空間部36は、方向性繊維体6のメニスカス形成を確実にするための大気保有部を形成しているのである。また、万が一空間部36に液体があっても第1負圧発生部材3aが吸収できるので、方向性繊維体6のメニスカスの復帰形成を早急に行うことができる。このため、空間部36は、大気連通室5の上開口部5aの開口面にある方向性繊維体6の表面から、少なくとも1mm以上の距離(繊維を用いる場合は繊維が解れた際の部分も考慮して、後述するように2mm以上の距離)がとってあればどんな形状であってもよい。ここで、負圧材質の負圧材に、液体の流路抵抗となるが空気の流路抵抗とはならない方向性繊維体を形成することが好ましい。ここにおける技術内容をまとめると以下となる。即ち、大気孔及び液体吐出口を備え負圧材を収納する負圧発生部材収納室と、前記負圧発生部材収納室に隣接し液体を収納する液体収納室と、前記負圧発生部材収納室と前記液体収納室を仕切る第1仕切り壁とを有し、前記負圧発生部材収納室と前記液体収納室を連通する第1連通部を有する液体収納容器において、前記負圧発生部材収納室が、大気孔側の負圧発生部材を収納するバッファー室と液体吐出口側の負圧発生部材を収納する負圧発生部材収納室に仕切る第2仕切り壁によって分割され、前記第2仕切り壁に、前記バッファー室に開口する上開口部と負圧発生部材収納室に開口する下開口部を備え容器の厚み方向に対して異なる位置にバッファー室と負圧発生部材収納室を連通する連結室が形成されており、前記連結室には液体の流路抵抗となる毛管力を持つ多孔質体である方向性繊維体が少なくとも前記上開口部と前記下開口部との間に装填され、前記上開口部における前記方向性繊維体とバッファー室に装填された負圧材との間に空間が形成されていることを特徴とする液体収納容器である。この構成において、前記連結室と負圧発生部材収納室との連通部の開口面積は、前記負圧発生部材収納室の上下方向の断面積の0.5/100〜10/100、好ましくは1/100〜5/100であることや、前記方向性繊維体は撥水性の部材で形成されていること、前記方向性繊維体は空隙率が30%以上70%以下であることを好ましい条件とすることができる。また、前記空間部は、前記上開口部における前記方向性繊維体とバッファー室に装填された負圧材との間の間隔が2mm以上であることはいっそう効果の信頼性を向上できるので好ましい条件となる。この技術内容によれば、負圧発生部材収納室内に、空気流路を狭く絞り込んだ連結室を設け、その連結室内に液体の流路抵抗となるが空気の流路抵抗とはならない方向性繊維体を設けているので、負圧発生部材収納室の負圧材には液体が吸蔵されてもバッファー室の負圧材には液体が吸蔵されないので、大気孔が開封された際において大気孔からの液体漏れの発生を抑制できる効果がある。
また、本実施例の新たな技術機構の一つは、大気導入用の空気導入室で、容器側面の外側に位置し、夫々の室を連通している。インク収納室2から負圧発生部材収納室3bへの液体流路14、負圧発生部材収納室3bからインク収納室2への気体の流路である空気導入室17a(図4)及び17b(図5)(両者をまとめて以下、17とする)、負圧発生部材収納室3baから空気導入室17への空気の入口である空気供給孔15a(図4)及び1b(図5)(両者をまとめて以下、15とする)、空気導入室17からインク収納室
への空気の入口である空気導入孔16a(図4)及び16b(図5)(両者をまとめて以下、16とする)、からなり、インクカートリッジ1内のインクと大気との気液交換を行う機能を有する。
本インクカートリッジ1の使用のためにインクを充填する方法は、まずインク吐出口11を封止し大気孔9を開放した状態でインク充填孔10からインク収納室内の空気を排出しながらインクを充填する。インク収納室2と負圧発生部材収納室3bが満液になった時点でインク充填を停止し速やかに大気孔9及びインク充填孔10を封止する。負圧発生部材6には負圧発生部材4bと接触している一部にインクは含まれるが、負圧発生部材4aにはインクは含まれない。本インクカートリッジ1をインクジェット記録装置に装着する際、まず大気孔9、次にインク供給孔11を開封(インク充填孔10は密封状態)する。
本インクカートリッジ1をインクジェット記録装置に装着しインクの費消が開始されると、まず負圧発生部材収納室3bに吸収されたインクが減少し始め、負圧発生部材4bのインクレベルが低下するかもしくは負圧発生部材中に空気のバイパスができる前に、負圧発生部材収納室3bの側壁側のインクレベルが低下する。これによって、そのインクレベルが低下し、空気が空気供給孔15に至り、負圧発生部材のばらつきに左右されずに、インク収納室2への気体の導入路が確実に確保される。これにより、負圧発生部材収納室3baのインクレベルの低下は停止すると共にインク収納室2のインクの費消が不都合無く行われ続ける。このインク収納室のインクが費消され尽くした後、再度負圧発生部材収納室3baのインクが費消される。
即ち、空気供給孔15は、インクの費消が負圧発生部材収納室3baからインク収納室2に切り替わる節目の位置となる。空気供給孔15は、液体流路14よりも低い位置にあると液体流路14からインク収納室2へ空気が流れ、インク吐出口11からインクジェット記録装置へのインクの供給に乱れが生じる可能性があるので、少なくとも液体流路14よりも高い位置にあることが好ましい。
大気室8は、大気孔9を備え負圧発生部材収納室3bと連通しインク収納室2とは仕切り壁23aによって仕切られており、負圧発生部材収納室3b及びインク収納室2への大気の通路である。また、インク収容部の温度上昇による内圧の上昇やインクカートリッジの激しい振動などの不測の事態が発生しインク収納室のインクが負圧発生部材収納室3bを経由して大気室8に流れ込んだ場合、そのインクを大気室8に溜め込み、大気孔9の開封時にインクが大気孔9から漏れ出すことを防止するためのインクの貯室でもある。
連結室5は、その室内に空気は容易に流れるがインクは流れ難いというインクを保持することで大気との間で気液界面を形成し、毛管力機能を発揮する方向性繊維体6を装備している。その具体的な効果は次のとおりである。本インクカートリッジ1へのインク充填の際、インク収納室2にインクの充填を開始した時点で、インク収納室2の底部に溜まったインクが液体流露14において負圧発生部材4bと接触し負圧発生部材4bの毛管力及びインク収納室のインクの水頭圧によって負圧発生部材4bへのインクの吸収が開始される。本発明のインクカートリッジ1は連結室5において、方向性繊維体6によってインクが流れ難く形成されているので、インク充填時にインク収納室2が満液になっても、連結室はインクが満たされない。インク充填後大気孔9及びインク充填孔10は速やかに封止されるので、その後は負圧発生部材収納室3bにはインクは移動しない。
また連結室5は、空気は流れるので負圧発生部材収納室3bから負圧発生部材収納室3bを経由してインク収納室2への気泡の流れの障害にはならない。負圧発生部材4aにインクが吸収され難い構造となっていることによって、本インクカートリッジ1は、物流工程において高温にさらされてインク収納室2や負圧発生部材収納室4bに含まれる空気が
膨張して内圧がかかった状態になり大気孔9の開封時に、第2連通孔を経由して負圧発生部材収納室3b側に噴出するインクがあったとしてもそのインクは負圧発生部材4aに吸収されて大気孔9からインクカートリッジ外部に出ることはなく、また、万一インクが負圧発生部材収納室3bから大気室8に出たとしても、インクは大気室8の空間で捕捉されて大気孔9からインクカートリッジ外部に出ることはないので、インク漏れに関して二重の安全性が確保されたインクカートリッジである。
方向性繊維体6は、空気は流れるがインクは流れ難いという機能を持っていればどんな構造であってもよい。例えば、撥水性を有する繊維状部材や多孔質部材が使用できる。ポリテトラフロロエチレンやポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂やフッ素樹脂コーティングした樹脂材料、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、シリコーングラフトアクリル樹脂などのシリコーン系の樹脂材料は撥水性を有するのでこれらの材料から製造された繊維や多孔質材料、ポリエチレンやポリプロピレンのようなオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリカプロラクトンなどのポリエステル、ポリスチレン及び塩化ビニル樹脂などの繊維状部材や多孔質部材が好適に使用できる。その中でも、水との接触角が80°以上ある撥水性の部材が好ましく、接触角が90°以上のポリエチレンやポリプロピレンの繊維状部材や多孔質部材がより好ましく、接触角が100°以上のフッ素樹脂やフッ素樹脂コーティングした繊維状部材や多孔質部材が更に好ましい。
本インクカートリッジ1の方向性繊維体6は、空気は流れ易くインクは流れ難くするため、その空隙率は30%以上70%以下である。70%以上では流路抵抗が大き過ぎて空気が流れ難くなってインクの吐出に支障をきたし、30%以下の場合は流路抵抗が小さ過ぎて本インクカートリッジにインクを充填する際インク収納室4aにもインクが充填されるので不都合である。
連結室5は、大気孔9からの空気をインク収納室2へ流すための通路であり、空気の流速は大きくても0.5ml/min.であって極めて小さいので、その開口面積は多くを必要としない。上開口部及び下開口部の開口面積が大き過ぎると連結室の流路抵抗が小さいためにインクカートリッジ1へのインクの充填時に第2負圧発生部材収納室からバッファー室へインクが移動する可能性が高くなりまた開口面積が小さ過ぎるとバッファー室から第2負圧発生部材収納室への空気の移動の障害となる可能性があり不都合である。従って、第2連通部の上開口部5a及び下開口部5bの開口面積は、負圧発生部材収納室3babの上下方向の断面積の0.5/100〜10/100、好ましくは1/100〜5/100である。上記開口面積とは開口部平面の面積をいう。
空気導入室17は、負圧発生部材収納室3bの空気供給孔15を起点とし、負圧発生部材収納室3b及びインク収納室2の外壁面に彫られた溝を伝って空気導入孔16に至る通路であり、インクの費消に伴う空気導入孔16周辺の圧力と大気圧との差圧によって空気がインク収納室に引き込まれるための通路である。空気導入室17は、その断面積が大き過ぎるとインクが侵入し液満になり、気泡導入孔16からインク収納室に流れる気泡が大きくなってインク吐出口11からの記録装置へのインクの供給が乱れる要因となり、またその断面積が小さ過ぎると流路抵抗が大きくなってインク吐出口11からのインクジェット記録装置へのインクの供給に支障を来たすので、使用するインクジェット記録装置のインク吸引力に応じて空気導入室17の大きさを決める必要がある。
インク収納室2内の空気導入孔16の位置は、空気供給孔15よりも低い位置に形成する方が好ましい。気泡導入孔16をインク収納室2内の高い位置に形成すると、その高さの水頭圧と負圧発生部材4bの毛管力との差分の圧力がインク吐出口11にかかる。従って、空気導入孔16の位置が高いほどインク収納室のインク残量の変化によるインク吐出
口11における圧変動幅は大きいので、空気導入孔16の位置はインク収納室内の低い位置に形成することが好ましく、インク収納室内の最下部に形成することが最も好ましい。また、空気導入孔16は、液体流路14から離れた位置に形成した方が、インク収納室からインク吐出口へのインクの流れを阻害しないので好ましい。更に、空気導入孔16から出る気泡は気泡の上昇する方向に液体を同伴して液体の上向きの流れを作る。インク収納室内では液体流路14近傍での液体の流れはあるが、液体流路14から離れた位置では液体の流れが極めて小さいので、例えば顔料系インクのように固体微粒子が分散された液体の場合は固体微粒子が沈降するという傾向がある。この傾向に対し、本実施例においては、液体流路14から離間した位置に空気導入孔16を形成することによって、気泡上昇に伴う液体の流れによって固体微粒子を流動させて固体微粒子の沈降を防止することができる。本インクカートリッジは、空気導入孔16と液体流路14との距離は4mm以上である。
圧接体13は、供給先であるヘッド供給管によって自ら変形はするが移動はしないように圧接体の上部の大半13cは保持されている撥水性多孔質材料からなる。本インクカートリッジがインクを充填され満液状態にあっても、未使用であればインクを吸収していないインク無し部分があって毛管力を発揮している。記録装置に装着された状態においては圧接体が圧縮されて毛管力が高まり、インクを吸収しインク吐出口から記録装置にインクを吐出する機能を有する。図7、図8及び図9は圧接体13周辺の詳細図である。インク吐出口11の筒状突出部12には上部圧接体13a及び圧接体下部からなる圧接体13が装填され、下部側は圧接体止め30によって圧接体13のインク吐出口からのはみ出しが防止される。本インクカートリッジが記録装置に装着されインク吐出口11に記録装置のインク導入ノズル31が挿入された状態においては、その挿入によって圧接体自体が変形し、圧接体上部の一部が負圧発生部材4b中に変形によって押し込まれ、負圧発生部材4bと圧接体13aとの接触部周辺が圧縮されて毛管力が高められる。これによって負圧発生部材4b中のインクをインク吐出口に引き寄せる効果がもたらされる。また記録装置のインク導入ノズル31によって、圧接体13はインク室の方向に押圧されると共に壁内面へ圧縮されているので、それ自体の毛管力が高められる。即ち、圧接体31は、記録装置に装着される前においては毛管力が低くインクをはじき、記録装置に装着された後においては毛管力が高くなることでよりインクを吸収し易くなり、インクカートリッジから記録装置へのインク供給を可能とする。
一般的に材料の撥水性が大きいほど、言い換えれば材料の水に対する接触角が大きいほど毛管力は小さくなり、また毛管の管径が小さいほど毛管力は大きくなる。本圧接体13は、撥水性多孔質材料であるので、適度な撥水性と適度な孔径を選択すれば、圧縮前においてはインクをはじき、圧縮後においてはインクを吸収するという機能を奏する。
本実施例の圧接体としては、水に対する接触角が80度以上、好ましくは90度以上であって、例えばポリエチレンやポリプロピレンのようなオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリカプロラクトンなどのポリエステル、ポリフッ化ビニリデンやポリテトラフロロエチレンなどのフッ素樹脂、ポリスチレン、塩化ビニルなどの樹脂からなる多孔質材料が適切である。などの繊維状物や多孔質体、が用いられる。焼結体が挙げられるが、これだけには限らない。ポリエチレンやポリプロピレンのようなオレフィン樹脂の焼結体は、水に対する接触角が90度以上であって、融点が低く加工性に富み、かつ経済的生産性という観点から好ましい。
ポリエチレンの焼結体は次のようにして製造することができる。ポリエチレン樹脂の粉体と炭酸カルシウムとを混合した混合物を型の中に入れ、ポリエチレン樹脂の一部のみが溶融する温度で圧縮して成型し、これを塩酸水に浸けて炭酸カルシウムを除去した後、乾燥して多孔質部材を得た。これにより、圧接体13として、空隙率30〜60%、孔径は
10〜100μmのポリエチレン樹脂の焼結体を得た。これをインク供給口のサイズに合わせて、圧接体止め30とで区画化されている空間内に充填する。図9にあるように上面は、容器壁で完全に規制されている。この空隙率は大き過ぎるとインク流路の抵抗になり難いためインクが外部に漏れ出す可能性があり、逆に小さ過ぎると記録装置へのインク供給に支障を来たすため、使用範囲としてはこの数値が適している。本実施例の圧接体13に用いられる多孔質部材多孔質材の材料及びインクが特定されれば圧接体の毛管力はその孔径によって変わるので、記録装置に装着される前後の圧接体の圧縮度に応じて適度な孔径を選択すればよい。
一般に、負圧発生部材を収容しインク吐出口に開閉弁を使用していないインクカートリッジにおいては、通常大気導入孔やインク吐出口などの大気との連通部を密封状態として市販されるが、使用する段階においてはまず大気導入孔、次にインク吐出口の順番に開封する必要がある。しかしこの順番を逆にしてインク吐出孔を先に開封すると、物流工程あるいは保管中の気温の上昇などによりインクカートリッジの内圧が大気圧より高くなっている場合にインク吐出口からインクが外に漏れることがある。また、記録装置に装着して使用したインクカートリッジを、インクが費消される前に記録装置から取り外した場合、インク供給口からインクが漏れることが知られている。この実施例において、突出部(液体供給口)に位置する多孔質部材の漏れの問題を改善し、取り扱い性に優れた液体収納容器になっている点からすると、以下の単独発明及び上記本発明との相乗効果発明として存在していると認定できる。即ち、負圧発生部材を収納する液体収納容器の底面から筒状に突出し多孔質部材が充填されている突出部を有する液体収納容器において、前記多孔質部材は、前記負圧発生部材にインク充填された後でも前記液体を保持していないインク無し領域を有し、外圧を受けると自ら変形して自らの毛管力を高めるとともに前記負圧発生部材への圧接状態を形成することを特徴とする液体収納容器である。この多孔質部材は、孔径が10〜100μmで、かつ空隙率が30%〜60%、の材料からなることが好ましく、水に対する接触角が90度以上の撥水性樹脂材料からなることが好ましい。より好ましくは、焼結ポリエチレンであることを挙げられる。この単独発明及び上記本発明との相乗効果発明の液体収納容器によれば、液体吐出口に撥水性のある多孔質体が存在し、自ら変形できる多孔質部材を用いているので、液体供給先の連結管との密着性を向上して液体供給を高め、液体の無駄な流出も防止できる。
記録装置のインク導入ノズルの挿入によって、圧接体13bは圧接体ストッパー32に、また圧接体13aは負圧発生部材4bに押圧され、圧接体13全体が圧縮されて毛管力が高まりインクの吸引力が向上する。圧接体13は柔軟性があるため従来のように硬過ぎて圧縮による毛管力の向上が期待できず更にインク導入ノズル先端の全体が圧接体に密接しない場合に比べてそれらの密接は良好であるため記録装置への安定的なインクの供給が可能となる。より好ましくは装着後、吸引を行い圧接体のインク無し領域をインクで濡らしならし処理を行う。本実施例では記録装置の吸引を2〜3回行って、インクジェットヘッドへのインク供給性能を確保すれば通常のインク供給ができた。その結果、操作上もインク漏れがなく、インク供給性もよく安定的に印字できた。この後、インクが使用され、残量がなくなったことを(前記構成で判断された後)記録装置が判定すると、ユーザーはこのインクカートリッジを装置から取り出す。この時、圧接体13は変形されインクが100%充填されている。しかしこの圧接体13は、1分程度水洗いするとインクの大半が洗い流されて、インクを保持しない部分が大半となる。これを乾燥すると体積も復帰してくる。この洗浄乾燥した圧接体をインクカートリッジに再装填すると、使用前と同様にインクを保持していない「インク無し領域」を持つ多孔質部材になり、再使用できる。即ち、主要部分が洗浄乾燥等の処理をすることで復活することになるので、再利用品は、発明の新たな実施となることはいうまでもない。
(実施例1)
黒インク用のインクカートリッジの場合。
(1)インクカートリッジの概略寸法
長手方向内径6.4cm、内壁高さ3.4cm、内部奥行き1.6cm、
(2)インク室の容積(Vi)と負圧発生部材室の容積(Vf)比
Vi=23.7ml、Vf=3.9ml、
∴Vi/Vf=6.1
(3)インク収納室のインク充填量(Wi)と負圧発生部材室のインク充填量(Wf)比、
Wi=23g、Wf=2.3g、∴Wi/Wf=10
(4)インクカートリッジ底面からの突出部
突出高さ0.5cm、突出部から反射面までの最短距離0.45cm
(5)記録装置での印字結果
本インクカートリッジをキヤノン社製PIIXUS−IP8600にて印字テストを行った結果、最初から最後まで全く停止することもなくまた印字物のカスレもなく印字できた。印字終了時のインク残量は、負圧発生部材中に0.2gであった。
(実施例2)
イエローインク用のインクカートリッジの場合。
(1)インクカートリッジの概略寸法
長手方向内径61mm、内壁高さ34mm、内部奥行き8mm、
(2)インク室の容積(Vi)と負圧発生部材室の容積(Vf)比
Vi=13.5ml、Vf=1.3ml、
∴Vi/Vf=10.4
(3)インク収納室のインク充填量(Wi)と負圧発生部材室のインク充填量(Wf)比、
Wi=13g、Wf=0.8g、∴Wi/Wf=16
(4)インクカートリッジ底面からの突出部
突出高さ0mm、底面から反射面までの最短距離1mm
(5)連結室奥行き8mm、方向性繊維体6の長さ7mm(上部開口他端側の壁から1mm離間)、上部開口他端38奥行き3mm、
(6)記録装置での印字結果
上記(1)〜(5)に記載のインクカートリッジをキヤノン社製インクジェットプリンターPIXUS−IP8600にて印字テストを行った結果、最初から最後まで全く停止することもなくまた印字物のカスレもなく印字できた。印字終了時のインク残量は、負圧発生部材中に0.2gだけであった。
(実施例3)
シアンインクの場合
実施例2と同様のインクカートリッジを使用し、記録装置での印字結果も実施例2と同様の結果が得られた。
(実施例4)
マゼンダインクの場合
実施例2と同様のインクカートリッジを使用し、記録装置での印字結果も実施例2と同様の結果が得られた。
(確認実験)
本発明のインクカートリッジがインクを充填された後、物流工程におけるインク漏れ発生の可能性について確認するため、下記の実験を行った。
(1)実験方法
インク吐出口11及び大気孔9をシールし、インク充填孔10より注射器にてインクを充填後、インク充填孔をシールした後、このインクカートリッジを上下左右にゆっくり回転し、バッファー室3aから負圧発生部材収納室3bを経てインク収納室2への気泡の流れ
の有無を観察した。
(2)実験結果(表1参照)
・実験した全てのケースにおいて、インクカートリッジの姿勢を変えても空気は流れなかった。
・実験した全てのケースにおいて、バッファー室にインクは流れ込まなかった。
・実験した全てのケースにおいて、圧接体13にインク身充填領域があった。
Figure 2009072655
本発明を要約すると、記録装置に供給する液体を吐出するための液体吐出口11と大気を導入するための大気孔9を備え液体を吸収する負圧発生部材4bを装填された負圧発生部材収納室3bと、液体を収納する液体収納室2を有する液体収納容器1において、前記負圧発生部材収納室3bの容積が前記液体収納室2の容積より小さくかつ前記負圧発生部材収納室3bに吸収される液体量は前記液体収納室2に収納される液体量より少なく、前記液体収納容器内の液体の減少に伴って前記液体の液面が通常印字可能な量の液体を残した位置まで低下した時に、前記記録装置からの判別情報を送り返す予備報知手段を有する構成とした液体収納容器である。
前記予備報知手段は、前記記録装置の光信号を反射する反射面19を備えてもよくこの場合前記液体収納容器の底面との間に前記液体のメニスカスを形成しない間隔をもって保持されている。また、前記反射面は可動部材から構成してもよく、前記液体収納容器内の液体の減少に伴って下降する前記液体より比重の小さい浮き子18を含む浮き子部材で構成することができる。前記浮き子部材は、前記浮き子18と前記浮き子を支持する浮き子竿21と前記浮き子竿の端末に装備された前記反射面19と前記浮き子竿を回転可能な状態に保持する浮き子支軸20とで構成することができ、前記液体収納室2の液面の下降とともに浮き子支軸20を軸にして回転しながら下降する構成としてもよい。
また、前記浮き子18は、前記液体収納容器2内の液体の減少に伴って下降した時に前記浮き子部材の一部に接触して前記反射面19の下限を設定するための前記液体収納室内
に設けられている下部浮き子止め22bに当接して停止する構成にしてもよい。また、前記浮き子18は、前記浮き子部材の一部に接触して前記浮き子の上限を設定するための前記液体収納室内に設けられている上部浮き子止め22aに当接して停止する構成としてもよい。前記上部浮き子止め22aまたは下部浮き子止め22bの形状は、円柱で前記円柱の胴部において前記浮き子部材と接触する構成としてもよい。
また、前記上部浮き子止め22aまたは下部浮き子止め22bは、先端の尖った突起部22aaを有し、前記突起部の頂点において前記浮き子部材と接触する構成としてもよい。
また、前記反射面19は前記液体収納容器1の壁面に固定してもよい。さらに、前記反射面に対応する前記液体収納容器の底面が前記液体収納室側に突出し、前期最小印字可能な量の液体を残す構成にしてもよい。
本発明の構成によれば、適用する記録装置等が予めもっているプログラムに対して誤動作することなく適切に対応でき、容器内に最終的に残る液体の量を大幅に減少することができる。
本発明は、液体収納容器内の液体の減少に伴って前記液体の液面が通常印字可能な量の液体を残した位置まで低下した時に、前記記録装置からの判別情報を送り返す予備報知手段を有する構成としているので、インクジェットプリンタに用いる液体インク容器(インクカートリッジ)全般に適用できる。

Claims (15)

  1. 記録装置に供給する液体を吐出するための液体吐出口と大気を導入するための大気孔を備え液体を吸収する負圧発生部材が装填された負圧発生部材収納室と、液体を収納する液体収納室を有する液体収納容器において、前記負圧発生部材収納室の容積が前記液体収納室の容積の1/2より小さく且つ前記負圧発生部材収納室に吸収される液体量は前記液体収納室に収納される液体量より少ない関係を満足して充填されるものであり、前記液体収納容器内の液体の減少に伴って前記液体の液面が前記負圧発生部材収納室内のインク量との合算で少なくとも最小印字可能な量の液体を残した位置まで低下した際に、前記記録装置からの判別情報を送り返す予備報知手段を有することを特徴とする液体収納容器。
  2. 前記液体の液面が少なくとも最小印字可能な量の液体を残した位置が、前記液体収納容器内の液体が「無」の状態を示す位置であることを特徴とする請求項1に記載の液体収納容器。
  3. 前記最小印字可能な量の液体は、前記液体収納容器内のインク量との総和が、前記記録装置の残量検知手段が液体無を判断する液体使用量よりも多いことを特徴とする請求項2に記載の液体収納容器。
  4. 前記予備報知手段は、前記記録装置の光信号を反射する反射面を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体収納容器。
  5. 前記反射面は、前記液体収納容器の底面との間に前記液体のメニスカスを形成しない間隔をもって保持されていることを特徴とする請求項4に記載の液体収納容器。
  6. 前記間隔が3mm以上であって、収納される前記液体が黒系液体である請求項5に記載の液体収納容器。
  7. 前記反射面は可動部材からなることを特徴とする請求項6に記載の液体収納容器。
  8. 前記可動部材は、前記液体収納容器内の液体の減少に伴って下降する前記液体より比重の小さい浮き子を含む浮き子部材からなることを特徴とする請求項7に記載の液体収納容器。
  9. 前記浮き子部材は、前記浮き子と前記浮き子を支持する浮き子竿と前記浮き子竿の端末に装備された前記反射面と前記浮き子竿を回転可能な状態に保持する浮き子支軸とからなり、前記液体収納室の液面の下降とともに浮き子支軸を軸にして回転しながら下降することを特徴とする請求項8に記載の液体収納容器。
  10. 前記浮き子が前記液体収納容器内の液体の減少に伴って下降した時に前記浮き子部材の一部に接触して前記反射面の下限を設定するための下部浮き子止めが前記液体収納室内に設けられていることを特徴とする請求項8または9に記載の液体収納容器。
  11. 前記浮き子が前記浮き子部材の一部に接触して前記浮き子の上限を設定するための上部浮き子止めが前記液体収納室内に設けられていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の液体収納容器。
  12. 前記上部浮き子止めまたは下部浮き子止めの形状が円柱であって、前記円柱の胴部において前記浮き子部材と接触することを特徴とする請求項10または11に記載の液体収納容器。
  13. 前記上部浮き子止めまたは下部浮き子止めが先端の尖った突起部を有し、前記突起部の頂点において前記浮き子部材と接触するよう形成されたことを特徴とする請求項11または12に記載の液体収納容器。
  14. 前記反射面が前記液体収納容器の壁面に固定されていることを特徴とする請求項4または5に記載の液体収納容器。
  15. 前記反射面に対応する前記液体収納容器の底面が前記液体収納室側に突出し、前期最小印字可能な量の液体を残すことを特徴とする請求項4乃至14のいずれか1項に記載の液体収納容器。
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