JPWO2009063969A1 - Rna製造方法及びプロモーター - Google Patents
Rna製造方法及びプロモーター Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2009063969A1 JPWO2009063969A1 JP2009541182A JP2009541182A JPWO2009063969A1 JP WO2009063969 A1 JPWO2009063969 A1 JP WO2009063969A1 JP 2009541182 A JP2009541182 A JP 2009541182A JP 2009541182 A JP2009541182 A JP 2009541182A JP WO2009063969 A1 JPWO2009063969 A1 JP WO2009063969A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rna
- dna
- sequence
- promoter
- seq
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P19/00—Preparation of compounds containing saccharide radicals
- C12P19/26—Preparation of nitrogen-containing carbohydrates
- C12P19/28—N-glycosides
- C12P19/30—Nucleotides
- C12P19/34—Polynucleotides, e.g. nucleic acids, oligoribonucleotides
Abstract
Description
現在のところ、これら機能的RNAの人工的な合成は専ら化学合成もしくは試験管内転写によりなされている。
なお、これまで、RNAを菌体外で生成させることを目的としてインビボで発現させる系は、本発明者が知る限り、全く知られておらず、その発想自体全くないものであった。また、先述のとおり、非特許文献2には、自然現象として、宿主由来のRNAが菌体外に分泌されることが開示されているが、任意のRNA、特に外来性RNAが分泌されるか否かは不明であり、本発明以前には、RNAの菌体外生産系に利用するとの発想も全くなかった。
(1)前記RNAを転写可能なDNAを含む発現ベクターで前記微生物を形質転換する工程、
(2)得られた形質転換体を培養する工程、及び
(3)菌体外に生成されたRNAを回収する工程
を含む、RNAの製造方法により解決することができる。
本発明の製造方法の好ましい態様によれば、前記微生物が、ロドビュルム スルフィドフィラム(Rhodovulum sulfidophilum)である。
(A)配列番号9で表される塩基配列又はその部分配列を含み、且つ、ロドビュルム属(Rhodovulum)に属する微生物においてプロモーター活性を示すDNA、
(B)配列番号9で表される塩基配列又はその部分配列において、1又は数個の塩基が欠失、置換、又は付加された塩基配列を含み、且つ、前記微生物においてプロモーター活性を示すDNA、及び
(C)配列番号9で表される塩基配列からなる核酸にストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることのできる塩基配列を含み、且つ、前記微生物においてプロモーター活性を示すDNA
からなる群から選択されるDNA;
前記DNAを含む、発現ベクター;
前記発現ベクターを含む、形質転換体
に関する。
また、本発明によれば、形質転換体を培養することによりRNAを培養液中に合成することができるため、化学合成や試験管内転写によりRNAを合成するよりも簡易で、安価な人工RNAの生産方法として工業的に有利に利用することができる。例えば、化学合成法と比較すると、1/10以上の低コストで製造可能である。
本発明で使用する海洋性光合成細菌(特にロドビュルム スルフィドフィラム)は有害性がなく、その点でも優れている。
更に、本発明の新規プロモーターは、公知プロモーターと比較して、極めて高い転写活性を示し、本発明のRNA製造方法にも好適に用いることができる。
(1)製造対象RNAを転写可能なDNAを含む発現ベクターで宿主を形質転換する工程、
(2)得られた形質転換体を培養する工程、及び
(3)菌体外に生成されたRNAを回収する工程
を含む。
(A)配列番号9で表される塩基配列又はその部分配列を含み(好ましくは、配列番号9で表される塩基配列又はその部分配列からなり)、且つ、ロドビュルム属に属する微生物においてプロモーター活性を示すDNA;
(B)配列番号9で表される塩基配列又はその部分配列において、1又は数個の塩基が欠失、置換、又は付加された塩基配列を含み、且つ、前記微生物においてプロモーター活性を示すDNA;及び
(C)配列番号9で表される塩基配列からなる核酸にストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることのできる塩基配列を含み、且つ、前記微生物においてプロモーター活性を示すDNA
からなる群から選択することができる。
なお、これらの類似配列には、例えば、配列番号9で表される塩基配列からなる核酸にストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることのできる塩基配列も含まれる。本明細書において、「ストリンジェントな条件下」とは、一般的なハイブリダイゼーション反応後、低塩濃度かつ高温条件下(60〜68℃程度)で洗浄した状態を意味し、具体的には、一般的なハイブリダイゼーション反応を、(Tm値−25℃)〜(Tm値−20℃)の温度で行い、その後、0.1% SDSを含む0.1×SSC[15mmol/L NaCl、1.5mmol/L クエン酸ナトリウム(pH7.0)]溶液中において、68℃の条件下で15分間の洗浄を2回行った状態を意味する。これにより、約80〜100%のホモロジーを有する塩基配列がハイブリダイズすることができる。
本実施例では、以下に示す手順に従って、大腸菌由来β−ガラクトシダーゼ遺伝子を含むプラスミドでロドビュルム スルフィドフィラムを形質転換し、その形質転換体の菌体外において、β−ガラクトシダーゼ遺伝子のmRNAが検出されることを確認した。
光合成細菌由来のpufプロモーター制御下におかれたβ−ガラクトシダーゼ遺伝子(lacZ;mRNAの塩基長=3075nt)が組み込まれているベクタープラスミドpPS100(Masuda, S. et al., J. Bacteriol., Vol. 182, No 10, 2778-2786, 2000)をエレクトロポレーション法[1.8kV;E. coli Pulser(BIO RAD社製)]により大腸菌S17−1(Simon, R. et al., Bio/Technology Vol. 1, 37-45, 1983)に導入した。ベクタープラスミドpPS100の構造を図1に示す。図1において、Tetrはテトラサイクリン耐性遺伝子であり、Smr、Sprはストレプトマイシン耐性遺伝子及びスペクチノマイシン耐性遺伝子である。
前記(1)で得られた形質転換体[ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(pPS100)]を、MYS(2%NaCl含)液体培地(表1、表2)に20μg/mLストレプトマイシンを添加して調製した培地50mLに接種し、30℃、嫌気明条件で2日間培養した後、菌体を遠心回収し、培養液と菌体を分離した。この培養液をフィルター滅菌(MILLIPORE MILLEXTMGP0.22μm)後、エタノール沈殿し、菌体外核酸を回収した。
結果を図2に示す。図2における各レーンは以下のとおりである。
レーン1:100bpマーカー
レーン2:宿主(ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374)の菌体外RNAのRT−PCR産物
レーン3:宿主の菌体内RNAのRT−PCR産物
レーン4:形質転換体[ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(pPS100)]の菌体外RNAのRT−PCR産物
レーン5:形質転換体の菌体内RNAのRT−PCR産物
レーン6:β−ガラクトシダーゼ遺伝子のPCR産物
本実施例では、以下に示す手順に従って、ストレプトアビジンRNAアプタマー(例えば、Srisawat C. and Engelke D. R., RNA 7, 632-641, 2001参照)を発現可能なプラスミドでロドビュルム スルフィドフィラムを形質転換し、その形質転換体の菌体外において、ストレプトアビジンRNAアプタマーが検出されることを確認した。
ベクターpCF1010(Lee
J.K. and Kaplan S., J.B.C 270(35), 20453-20458, 1995)に、光合成細菌由来のpufプロモーター制御下におかれた5’側リボザイム配列(配列番号4における第30番〜第82番の塩基からなる配列)、ストレプトアビジンアプタマー配列(配列番号4における第89番〜第136番の塩基からなる配列)、3’側リボザイム配列(配列番号4における第143番〜第208番の塩基からなる配列)がこの順で且つ連続して組み込まれているベクタープラスミドpCF−P5A3を構築した。
得られた大腸菌S17−1の形質転換体(1.0×1010細胞/mL)と、ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(1.0×1010細胞/mL)とを、1:5の割合で混合し、LBプレートにスポットして30℃、暗条件下に16時間インキュベートした。得られた形質転換体については、ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(pCF−P5A3)と命名した。
前記実施例1(2)に記載の手順に従って、前記(1)で得られた形質転換体[ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(pCF−P5A3)]を培養し、菌体外核酸を回収し、菌体外RNAを調製した。
図5に示すとおり、菌体内及び菌体外のいずれも、ベクタープラスミドpCF−P5A3を含む形質転換体のみで、65bpのバンドが確認された。
以下に示す手順に従って、ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374株由来rrnプロモーターの探索を行った。
ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374を、MYS(2%NaCl含)液体培地(表1、表2)50mLに接種し、30℃にて定常期まで培養した後、菌体を遠心回収した。回収した菌体を2.5%NaCl溶液5mLで洗浄後、1mLずつ分注した。さらに菌体を遠心回収し、リゾチーム(10mg/mL)を含むTE溶液250μLに懸濁し、10分間室温にてインキュベートした。この溶液にSTE溶液(0.5% SDS、50mM Tris−HCl、50mM EDTA)20μLを加え、プロテイナーゼK(30μg/μL)溶液2μLを加えた後、30分間室温でインキュベートした。その後フェノール/クロロホルム抽出し、溶液100μLに5M NaCl溶液6μLを加えエタノール沈殿した。その後70%エタノールで洗浄、風乾し、RNアーゼA(0.01μg/μL)を含むTE溶液100μLを加え、37℃、一晩インキュベートしRNAを分解した。RNアーゼ処理した溶液をフェノール/クロロホルム抽出、エタノール沈殿によりゲノムDNAを回収した。
上記(1)で調製したゲノムDNA5μgについて、制限酵素BssHII処理[1ユニット/μL BssHII、10mM Tris-HCl(pH7.5)、10mM MgCl2、50mM NaCl、1mM DTT]を50℃で一晩行い、フェノール/クロロホルム抽出、クロロホルム抽出し、エタノール沈殿により断片化したゲノムDNAを回収した。断片化したゲノムDNAについて、溶液150μL中でライゲーション反応[0.001μg/μL DNA、5ユニット/μL T4 DNA リガーゼ、66mM Tris−HCl、6.6mM MgCl2、10mM DTT、0.1mM ATP]を16℃で一晩行った。このライゲーション溶液10μLを用いて、PCRを行った。PCR反応は、熱変性;94℃で1分間、アニーリング;47℃で1.5分間、伸長;72℃で2分間を1サイクルとして、3サイクル行い、その後、熱変性;94℃で1分間、アニーリング;57℃で1.5分間、伸長;72℃で2分間を1サイクルとして、32サイクル行った。プライマーとしてEcoRI26−8[5’-atgaattctgttaggcctgccgccagc-3’(配列番号7):下線はEcoRIサイト]及びBamHI298−317[5’-acggatccgaaggaatcttggacaatg-3’(配列番号8):下線はBamHIサイト]を用いた。このPCRにより16SrRNA遺伝子上流の塩基配列(1500bp程度)を増幅可能である。このPCR産物について、EcoRI、BamHI処理[0.6ユニット/μL EcoRI、0.5ユニット/μL BamHI、50mM Tris−HCl(pH7.5)、10mM MgCl2、100mM NaCl、1mM DTT]を37℃で一晩行った。このPCR産物の塩基配列決定を行うため、ベクタープラスミドpGEM−3Z(プロメガ社)のEcoRI、BamHI処理を37℃で行い、制限酵素処理したPCR産物とpGEM−3Zについてライゲーション反応を16℃で行った。このライゲーションしたプラスミドDNAをエタノール沈殿により回収し、エレクトロポレーション法[1.8kV;E. coli Pulser(BIO RAD社製)]により大腸菌JM109へベクタープラスミドを導入した。得られた形質転換体(大腸菌JM109)からプラスミドDNAをアルカリ−SDS法(Birnboin, H. C. and Doly, J., Nucleic Acids Research, vol. 7, No. 6,
1513-1523, 1979)により回収し、市販キット[Thermo Sequenase Cycle
Sequencing Kit (USB corporation)] に従い、M13プライマー (forward
or reverse) (IRD800) を用いて16SrRNA遺伝子上流の塩基配列の決定を行った。
その後、ベクタープラスミドpCF1010(Lee J.K. and Kaplan S., J.B.C 270(35), 20453-20458, 1995)のNotI−EcoT22Iサイト間に、PCRにより増幅したrrnプロモーター部位をライゲーションにより組込んだ。このベクタープラスミドをpR2とした。pR2の構造図とインサートの配列(rrnプロモーターの配列:配列番号12)を、図7に示す。
本実施例では、以下に示す手順に従って、大腸菌由来β−ガラクトシダーゼ遺伝子を含むプラスミドでロドビュルム スルフィドフィラムを形質転換し、その形質転換体のβ−ガラクトシダーゼ活性を測定し、各プロモーター(pufプロモーター、rrnプロモーター)の活性を比較した。現在、ロドビュルム スルフィドフィラムにおいて開示されており使用可能なプロモーターはpufプロモーター(Masuda, S. et al., J. Bacteriol., Vol. 182, No 10, 2778-2786, 2000)のみである。
光合成細菌由来のpufプロモーター制御下におかれたβ−ガラクトシダーゼ遺伝子(lacZ;mRNAの塩基長=3075nt)が組み込まれているベクタープラスミドpPS100、前記実施例3で構築した、光合成細菌由来のrrnプロモーター制御下におかれたβ−ガラクトシダーゼ遺伝子が組み込まれているベクタープラスミドpR2をエレクトロポレーション法[1.8kV;E. coli Pulser(BIO RAD社製)]により大腸菌S17−1(Simon, R. et al., Bio/Technology Vol. 1, 37-45, 1983)に導入した。
前記(1)で得られた形質転換体[ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(pPS100)またはロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(pR2)]を、MYS(2%NaCl含)液体培地(表1、表2)に20μg/mLストレプトマイシンを添加して調製した培地50mLに接種し、30℃、対数増殖期まで培養した後、濁度(OD600)を測定した。その後菌液10μLを回収し、菌体を遠心回収した。この菌体にZバッファー(1mM MgCl2、50mM 2−メルカプトエタノール、10mM KCl、60mM Na2HPO4、40mM NaH2PO4・2H2O)0.64mLを加え懸濁後、リゾチーム(10mg/mL)を含むZバッファー0.16mLを加え懸濁し、37℃で5分間保温した。その後10%トリトンX−100(8μL)を加え懸濁し氷冷した。この溶液を遠心分離し、上清を2分間30℃で保温した。この溶液にo−ニトロフェニル−β−ガラクトピラノシド(4mg/mL)を含むZバッファー0.2mLを加えた。この時間を0とし、一定時間反応させた後、1M Na2CO3(0.4mL)を加え反応を停止した。その後この溶液のA420を測定しβ−ガラクトシダーゼの活性を次式により算出した。
β−ガラクトシダーゼ活性(Miller units)=1000×A420/(t×OD600×V)
[tは反応時間(分)、Vは菌液の量(mL)(今回は10μLなのでV=0.01)]
結果を図8に示す。図において記号「pCF1010」、「pPS100」、「pR2」は、各々のプラスミドを保持したロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374であることを意味し、各々の記号の下に示した数値はβ−ガラクトシダーゼ活性値を意味する。
図8に示すとおりrrnプロモーターはpufプロモーターよりも100倍程度活性が高いことが判明した。
本実施例では、以下に示す手順に従って、ストレプトアビジンRNAアプタマー(例えば、Srisawat C. and Engelke D. R., RNA 7, 632-641, 2001参照)を発現可能なプラスミドでロドビュルム スルフィドフィラムを形質転換し、その形質転換体の菌体外において、ストレプトアビジンRNAアプタマーが検出されることを確認した。
ベクターpCF1010(Lee
J.K. and Kaplan S., J.B.C 270(35), 20453-20458, 1995)に、光合成細菌由来のpufプロモーターもしくはrrnプロモーター制御下におかれた5’側リボザイム配列、ストレプトアビジンアプタマー配列、3’側リボザイム配列、pufターミネーター(Masuda, S. et al. J. Biol. Chem. 247, 10795-10801, 1999参照)がこの順で且つ連続して組み込まれているベクタープラスミドpCF−P5A3tもしくはpRSAを構築した。ベクタープラスミドpCF−P5A3tのインサート配列(配列番号3、配列番号13、配列番号14)を図9に、ベクタープラスミドpRSAのインサート配列(配列番号15、配列番号16、配列番号14)を図10にそれぞれ示す。ベクタープラスミドに組み込んだインサート配列は、自己切断型のリボザイム配列でアプタマー配列を挟む構造をとっており、インサート配列が転写されると、RNAアプタマーが切り出される。
得られた大腸菌S17−1の形質転換体(1.0×1010細胞/mL)と、ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(1.0×1010細胞/mL)とを、1:5の割合で混合し、LBプレートにスポットして30℃、暗条件下に16時間インキュベートした。得られた形質転換体については、ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(pCF−P5A3t)およびロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(pRSA)と命名した。
前記実施例に記載の手順に従って、前記で得られた形質転換体[ロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(pCF−P5A3t)およびロドビュルム スルフィドフィラムDSM1374(pRSA)]を培養し、菌体外核酸を回収し、菌体外RNAを調製した。
調製したRNAをHybondTM−N+メンブレン(GE Healthcare社製)にスポットし、ドットブロット法によりストレプトアビジンRNAアプタマーの検出を行った。プローブは市販キット(PCR DIG Probe Synthesis Kit; Roche社製)を用いて調製した。プローブ調製の際、プライマーとしてApt−R−Etプライマー(配列番号5)およびApt−L−Aプライマー(配列番号6)を用いた。調製したプローブを用いてメンブレン上にスポットしたRNAとハイブリダイゼーションを行った。ハイブリダイゼーション反応の前処理として、調製したプローブを95℃、5分間保温した後、氷冷して変性させた。ハイブリダイゼーションの反応は、50℃でDIG Easy Hyb(Roche社製)溶液中で16時間行った。ハイブリダイゼーション反応後、メンブレンを低ストリンジェンシーバッファー(0.1% SDS、2×SSC)中で室温5分間洗浄した。洗浄は2回行った。低ストリンジェンシーバッファーで洗浄後、高ストリンジェンシーバッファー(0.1% SDS、0.1×SSC)中で50℃にて15分間洗浄した。洗浄は2回行った。高ストリンジェンシーバッファーで洗浄後、市販キット(DIG Nucleic Acid Detection Kit; Roche社製)を用いてストレプトアビジンRNAアプタマーの検出を行った。
pufプロモーターもしくはrrnプロモーターのいずれの場合にも、菌体外におけるストレプトアビジンRNAアプタマーの存在が確認された。
以上、本発明を特定の態様に沿って説明したが、当業者に自明の変形や改良は本発明の範囲に含まれる。
Claims (6)
- ロドビュルム属(Rhodovulum)に属する微生物を用いるRNAの製造方法であって、
(1)前記RNAを転写可能なDNAを含む発現ベクターで前記微生物を形質転換する工程、
(2)得られた形質転換体を培養する工程、及び
(3)菌体外に生成されたRNAを回収する工程
を含む、RNAの製造方法。 - 前記微生物が、ロドビュルム スルフィドフィラム(Rhodovulum sulfidophilum)である、請求項1に記載の製造方法。
- (A)配列番号9で表される塩基配列又はその部分配列を含み、且つ、ロドビュルム属(Rhodovulum)に属する微生物においてプロモーター活性を示すDNA;
(B)配列番号9で表される塩基配列又はその部分配列において、1又は数個の塩基が欠失、置換、又は付加された塩基配列を含み、且つ、前記微生物においてプロモーター活性を示すDNA;及び
(C)配列番号9で表される塩基配列からなる核酸にストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることのできる塩基配列を含み、且つ、前記微生物においてプロモーター活性を示すDNA
からなる群から選択されるDNA。 - 請求項3に記載のDNAを含む、発現ベクター。
- 請求項4に記載の発現ベクターを含む、形質転換体。
- 前記発現ベクターとして、請求項4に記載の発現ベクターを使用する、請求項1又は2に記載の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007295188 | 2007-11-14 | ||
JP2007295188 | 2007-11-14 | ||
PCT/JP2008/070749 WO2009063969A1 (ja) | 2007-11-14 | 2008-11-14 | Rna製造方法及びプロモーター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2009063969A1 true JPWO2009063969A1 (ja) | 2011-03-31 |
Family
ID=40638815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009541182A Pending JPWO2009063969A1 (ja) | 2007-11-14 | 2008-11-14 | Rna製造方法及びプロモーター |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPWO2009063969A1 (ja) |
WO (1) | WO2009063969A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5999786B2 (ja) | 2012-03-23 | 2016-09-28 | Necソリューションイノベータ株式会社 | Atpまたはampの分析用デバイスおよび分析方法 |
WO2013141291A1 (ja) * | 2012-03-23 | 2013-09-26 | Necソフト株式会社 | ストレプトアビジンの分析用デバイスおよび分析方法 |
CN110494567A (zh) | 2017-03-28 | 2019-11-22 | 味之素株式会社 | 生产rna的方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002024904A2 (de) * | 2000-09-23 | 2002-03-28 | Bachmann Till T | Verfahren zur herstellung von ribonukleinsäure (rns) |
-
2008
- 2008-11-14 WO PCT/JP2008/070749 patent/WO2009063969A1/ja active Application Filing
- 2008-11-14 JP JP2009541182A patent/JPWO2009063969A1/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002024904A2 (de) * | 2000-09-23 | 2002-03-28 | Bachmann Till T | Verfahren zur herstellung von ribonukleinsäure (rns) |
Non-Patent Citations (6)
Title |
---|
JPN6009006696; ANDO, T. et al: 'Characterization of Extracellular RNAs Produced by the Marine Photosynthetic Bacterium Rhodovulum su' J. Biochem. Vol. 139, 2006, p. 805-811 * |
JPN6009006697; 鈴木宏道他: '海洋性光合成細菌Rhodovulum sulfidophilumが菌体外へ生成するtRNAの解析' 第9回日本RNA学会年会(第9回RNAミーティング)要旨集 , 20070728, p. 104 * |
JPN6009006698; 安藤智朗他: '細胞外に分泌されるRNA:海洋性光合成細菌Rhodovulum sulfidophilumの菌体外RNAの解析' 第6回日本RNA学会年会(第6回RNAミーティング)要旨集 , 2006, p. 46 * |
JPN6009006699; 鈴木宏道他: '海洋性光合成細菌の菌体外核酸分泌に関する研究' 第28回日本分子生物学会年会 講演要旨集 , 2005, p. 135 * |
JPN6009006700; 鈴木宏道他: '海洋性光合成細菌Rhodovulum sulfidophilumが菌体外に分泌するRNA' 第27回日本分子生物学会年会 プログラム・講演要旨集 , 2004, p. 834 * |
JPN6009006701; NOPARATNARAPORN, N. et al: 'Production of RNA by a marine photosynthetic bacterium, Rhodovulum sp.' Biotechnology Letters Vol. 22, 2000, p. 1867-1870 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2009063969A1 (ja) | 2009-05-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2022100158A4 (en) | Improved methods for modification of target nucleic acids | |
JP6125493B2 (ja) | 転写終結配列 | |
EP1794299B1 (en) | Host-vector system for antibiotic-free cole1 plasmid propagation | |
Resch et al. | Downstream box‐anti‐downstream box interactions are dispensable for translation initiation of leaderless mRNAs. | |
CN110331146A (zh) | 一种调控sgRNA转录的启动子、表达载体,及其基因组编辑系统和应用 | |
CN110699407B (zh) | 一种长单链dna的制备方法 | |
CN106520824A (zh) | 多靶点编辑系统及其用途 | |
JPH04346787A (ja) | Dna、組換えベクター、微生物、dnaの取得法、組換え蛋白質の取得法及び組換え蛋白質 | |
Heck et al. | Effect of the pufQ‐pufB intercistronic region on puf mRNA stability in Rhodobacter capsulatus | |
JP5641297B2 (ja) | 構成型プロモーター | |
KR20240055073A (ko) | 클래스 ii, v형 crispr 시스템 | |
JPWO2009063969A1 (ja) | Rna製造方法及びプロモーター | |
GB2436835A (en) | Method for cloning and expressing a target gene by homologous recombination | |
KR20220150328A (ko) | 낮은 내지 중간 발현을 부여하는 구성적 박테리아 프로모터를 생산하는 방법 | |
JP7061018B2 (ja) | 新規プロモーター、および同プロモーターを用いたタンパク質の製造方法 | |
US20170342454A1 (en) | METHOD FOR PREPARING RECOMBINANT PROTEINS THROUGH REDUCTION OF rnpA GENE EXPRESSION | |
WO2023076952A1 (en) | Enzymes with hepn domains | |
CA3225082A1 (en) | Enzymes with ruvc domains | |
WO2021224152A1 (en) | Improving expression in fermentation processes | |
KR20220149567A (ko) | 이. 콜라이 및 바실루스에서의 발현을 위한 셔틀 벡터 | |
JP2004321013A (ja) | Rhodococcus属細菌における組換えタンパク質を生産する方法 | |
JPWO2005017144A1 (ja) | dsRNA分解およびRNA合成方法 | |
US20070218524A1 (en) | Polypeptide Having Rnase III Activity | |
JP2022157275A (ja) | 2-ヒドロキシイソ酪酸産生能を有する微生物及び2-ヒドロキシイソ酪酸の製造方法 | |
WO2023193837A1 (en) | Expression vector for production of recombinant proteins in prokaryotic host cells |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110808 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20110808 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130115 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130318 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130423 |