JPWO2009057422A1 - 銅アノード又は含燐銅アノード、半導体ウエハへの電気銅めっき方法及びパーティクル付着の少ない半導体ウエハ - Google Patents

銅アノード又は含燐銅アノード、半導体ウエハへの電気銅めっき方法及びパーティクル付着の少ない半導体ウエハ Download PDF

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Abstract

半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノードであって、銅アノード又は燐を除く含燐銅アノードの純度が99.99wt%以上であり、不純物であるシリコンの含有量が10wtppm以下であることを特徴とする半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノード。電気銅めっきの際に、被めっき物、特に半導体ウエハへのパーティクルの付着を効率良く防止できる電気銅めっき方法、電気銅めっき用含燐銅アノード及びこれらを用いて電気銅めっきされたパーティクル付着の少ない銅層を備えた半導体ウエハを提供する。

Description

本発明は、電気銅めっきの際に、被めっき物、特に半導体ウエハへのパーティクルの付着を防止する電気銅めっき方法、電気銅めっき用含燐銅アノード及びこれらを用いて電気銅めっきされたパーティクル付着の少ない銅層を備えた半導体ウエハに関する。
一般に、電気銅めっきは、PWB(プリント配線板)等において銅配線形成用として使用されているが、最近では半導体の銅配線形成用として使用されるようになってきた。電気銅めっきは歴史が長く、多くの技術的蓄積があり今日に至っているが、この電気銅めっきを半導体の銅配線形成用として使用する場合には、PWBでは問題にならなかった新たな不都合が出てきた。
通常、電気銅めっきを行う場合、アノードとして含燐銅が使用されている。これは、白金、チタン、酸化イリジウム製等の不溶性アノードを使用した場合、めっき液中の添加剤がアノード酸化の影響を受けて分解し、めっき不良が発生するためである。一方、可溶性アノードの電気銅や無酸素銅を使用した場合は、溶解時に、一価の銅の不均化反応に起因する金属銅や酸化銅からなるスラッジ等のパーティクルが発生し、被めっき物を汚染してしまうことがあるためである。
これに対して、含燐銅アノードを使用した場合、電解によりアノード表面に燐化銅や塩化銅等からなるブラックフィルムが形成され、一価の銅の不均化反応による金属銅や酸化銅の生成を抑え、パーティクルの付着が少ない銅層を形成することができるためである。
しかし、上記のようにアノードとして含燐銅を使用しても、ブラックフィルムの脱落やブラックフィルムの薄い部分での金属銅や酸化銅の生成があるので、完全にパーティクルの生成が抑えられるわけではない。
このようなことから、通常アノードバッグと呼ばれる濾布でアノードを包み込んで、パーティクルがめっき液に到達するのを防いでいる。ところが、このような方法を、特に半導体ウエハへのめっきに適用した場合、上記のようなPWB等への配線形成では問題にならなかった微細なパーティクルが半導体ウエハに到達し、これが半導体に付着してめっき不良の原因となる問題が発生した。
このような問題を解決するための方法を、本発明者らはいくつかの解決策を提案した(特許文献1−4参照)。これらは、従来の含燐銅アノードを使用した半導体ウエハへのめっきに比べ、格段にパーティクル発生を防止できる効果があった。しかし、このような解決策を講じても、なおかつ微細なパーティクル発生が多少とも存在するという問題があった。
特開2000−265262号公報 特開2001−98366号公報 特開2001−123266号公報 特開平3−180468号公報
本発明は、電気銅めっきの際に、被めっき物、特に半導体ウエハへのパーティクルの付着を効率良く防止できる電気銅めっき方法、電気銅めっき用含燐銅アノード及びこれらを用いて電気銅めっきされたパーティクル付着の少ない銅層を備えた半導体ウエハを提供することを課題とする。
本願は、以下の発明を提供する。
1)半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノードであって、銅アノード又は燐を除く含燐銅アノードの純度が99.99wt%以上であり、不純物であるシリコンの含有量が10wtppm以下であることを特徴とする半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノード。
2)不純物であるシリコンの含有量が1wtppm以下であることを特徴とする上記1)記載の半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノード。
3)不純物である硫黄の含有量が10wtppm以下、鉄の含有量が10wtppm以下、マンガンの含有量が1wtppm以下、亜鉛の含有量が1wtppm以下、鉛の含有量が1wtppm以下であることを特徴とする上記1)又は2)記載の半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノード。
4)前記含燐銅アノードの燐含有率が100〜1000wtppmであることを特徴とする上記1)〜3)のいずれか一に記載の電気銅めっき用含燐銅アノード。
また、本願は、以下の発明を提供する。
5)銅アノード又は燐を除く含燐銅アノードの純度が99.99wt%以上であり、不純物であるシリコンの含有量が10wtppm以下である銅アノード又は含燐銅アノードを用いて半導体ウエハへの電気銅めっきを行い、半導体ウエハ上にパーティクル付着の少ない銅めっき層を形成することを特徴とする半導体ウエハへの電気銅めっき方法。
6)不純物であるシリコンの含有量が1wtppm以下である銅アノード又は燐含有銅アノードを用いることを特徴とする上記5)記載の半導体ウエハへの電気銅めっき方法。
7)不純物である硫黄の含有量が10wtppm以下、鉄の含有量が10wtppm以下、マンガンの含有量が1wtppm以下、亜鉛の含有量が1wtppm以下、鉛の含有量が1wtppm以下である銅アノード又は燐含有銅アノードを用いることを特徴とする上記5)又は6)記載の半導体ウエハへの電気銅めっき方法。
さらに、本願は、下記の発明を提供する。
8)前記請求項1〜4の銅アノード又は含燐銅アノードを用いて半導体ウエハ上に形成されたパーティクルの発生の少ない銅層を備えた半導体ウエハ。
本発明は、電気銅めっきを行う際に、パーティクル付着の少ない半導体ウエハへの電気銅めっきを安定して行うことができるという優れた特徴を有する。本発明のアノードを使用した電気銅めっきは、細線化が進む他の分野の銅めっきにおいても、パーティクルに起因するめっき不良率を低減させる方法として有効である。さらに、本発明の銅アノード又は含燐銅アノードは、被めっき物へのパーティクルの付着及び汚染を著しく減少させるという効果があるが、さらに従来不溶性アノードを使用することによって発生していた、めっき液中の添加剤の分解及びこれによるめっき不良が発生することもない、という効果を有する。
一般に、半導体ウエハの電気銅めっきを実施する場合には、硫酸銅めっき液を有するめっき槽、アノードとして銅アノード又は含燐銅アノードを使用し、カソードにはめっきを施すための、例えば半導体ウエハとする。
上記のように、電気めっきを行う際、アノードとして含燐銅を使用する場合には、表面に燐化銅及び塩化銅を主成分とするブラックフィルムが形成され、該アノード溶解時の、一価の銅の不均化反応に起因する金属銅や酸化銅等からなるスラッジ等のパーティクルの生成を抑制する機能を持つ。本願発明は、通常の銅アノードを用いて銅めっきする場合にも有効であるが、特に有効であるアノードとして含燐銅を使用する場合を例に説明する。
ブラックフィルムの生成速度は、アノードの電流密度、結晶粒径、燐含有率等の影響を強く受け、電流密度が高いほど、結晶粒径が小さいほど、また燐含有率が高いほど速くなり、その結果、ブラックフィルムは厚くなる傾向がある。
逆に、電流密度が低いほど、結晶粒径が大きいほど、燐含有率が低いほど生成速度は遅くなり、その結果、ブラックフィルムは薄くなる。
上記の通り、ブラックフィルムは金属銅や酸化銅等のパーティクル生成を抑制する機能を持つが、ブラックフィルムが厚すぎる場合には、それが剥離脱落して、それ自体がパーティクル発生の原因となるという大きな問題が生ずる。
逆に、薄すぎると金属銅や酸化銅等の生成を抑制する効果が低くなるという問題がある。したがって、アノードからのパーティクルの発生を抑えるためには、電流密度、結晶粒径、燐含有率のそれぞれを最適化し、適度な厚さの安定したブラックフィルムを形成すること、そしてそれが脱落しないアノードの表面状態(結晶粒径)にすることが必要であるという認識であった。
しかし、半導体ウエハ等被めっき物へのパーティクル付着状況を観察すると、アノードは、それだけでは不十分であり、必ずしも被めっき物へのパーティクル付着が減少していないことが分かった。
これを検討した結果、銅アノード又は含燐銅アノードの純度が大きく影響しており、銅アノード又は含燐銅アノードの純度を99.99wtppm以上、さらには99.995wtppm以上が必要であることが分かった。しかし、これだけでは、まだ不十分で、さらにパーティクル付着状況の観察を進めた結果、パーティクルを増加させる大きな原因は、銅アノード又は含燐銅アノードに含有するシリコン(Si)であることが分かった。
以上から、半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノードは、銅アノード又は燐を除く含燐銅アノードの純度が、99.99wt%以上であり、不純物であるシリコンの含有量が10wtppm以下であることが極めて有効であることが確認できた。不純物であるシリコンが微量に含有されていても、それが銅アノード又は含燐銅アノードの中で偏析し易く、この偏析したシリコンが、抜け落ちて空洞を形成し、めっき液中でのパーティクル発生の主原因であることをつきとめた。
半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノードについては、このようなアノードの純度が大きな要因であるということには、全く気付いておらず、このような純度を実現した銅アノード又は含燐銅アノードは存在していない。特に含燐銅アノードについては、ブラックフィルム層が表面に現れるため、アノード内部の問題、すなわちアノードの純度に気付くことは無かったと言える。
上記から明らかなように、銅のアノードの純度とシリコンの低減が、パーティクル発生防止の効果を有するものであるから、銅アノード又は含燐銅アノードを特に区別する必要は無く、双方に有効であることが理解できると考える。
さらに、銅アノード又は含燐銅アノードの純度は、99.995wt%以上で、不純物であるシリコンの含有量が1wtppm以下であることが、特に望ましいと言える。
一般に、銅アノード又は含燐銅アノードに含有する不純物は、シリコンの影響が大であるが、その他の不純物も大なり小なり、パーティクル発生に影響を与えるものである。したがって、シリコンの低減は第一義的ものではあるが、他の不純物、すなわち不純物である硫黄の含有量を10wtppm以下、鉄の含有量を10wtppm以下、マンガンの含有量を1wtppm以下、亜鉛の含有量を1wtppm以下、鉛の含有量を1wtppm以下とすることも、有効である。
本願発明は、より好適な条件として、上記の各種不純物を低減することを提案するものである。しかし、これらが、上記の範囲を超える場合でも、銅アノード又は含燐銅アノードの総合的な純度を維持し、さらに上記シリコン量上限値を維持できれば、それほど大きな影響を与えるものでないが、より好ましい条件であることが分かる。
本願発明は、上記の通り銅アノード又は含燐銅アノードの不純物低減が、発明の大きな構成要件であるが、半導体ウエハへの電気銅めっき方法及びパーティクル付着の少ない半導体ウエハも亦、本願発明の要件であることは理解されるべきことである。
上記の通り、本発明のアノードを使用して電気銅めっきを行うことにより、パーティクルが半導体ウエハに到達して、それが半導体ウエハに付着してめっき不良の原因となるようなことがなくなる。
このような銅アノード又は含燐銅アノードを使用した電気銅めっきは、細線化が進む他の分野の銅めっきにおいても、パーティクルに起因するめっき不良率を低減させる方法として有効である。
上記の通り、本発明の銅アノード又は含燐銅アノードは、パーティクルの大量発生による被めっき物の汚染を著しく減少させるという効果があるが、従来不溶性アノードを使用することによって発生していた、めっき液中の添加剤の分解及びこれによるめっき不良が発生することもないという利点もある。
めっき液として、硫酸銅:10〜70g/L(Cu)、硫酸:10〜300g/L、塩素イオン20〜100mg/L、添加剤:(日鉱メタルプレーティング製CC−1220:1mL/L等)を適量使用することができる。
その他、めっき浴温15〜35°C、陰極電流密度0.5〜10A/dm、陽極電流密度0.5〜10A/dmとする。上記に、めっき条件の好適な例を示すが、必ずしも上記の条件に制限される必要はない。
本発明の実施例について説明する。なお、本実施例はあくまで一例であり、この例に制限されるものではない。すなわち、本発明の技術思想の範囲内で、実施例以外の態様あるいは変形を全て包含するものである。
(実施例1)
純度が99.995wt%であり、シリコンの含有量を5wtppmとした含燐銅アノードを使用した。また、この含燐銅アノードの燐含有率を460wtppmとした。また、陰極に半導体ウエハを使用した。合計の不純物量は、0.005wt%(50wtppm)である。
めっき液として、硫酸銅:20g/L(Cu)、硫酸:200g/L、塩素イオン60mg/L、添加剤[光沢剤、界面活性剤](日鉱メタルプレーティング社製:商品名CC−1220):1mL/Lを使用した。めっき液中の硫酸銅の純度は99.99%であった。
めっき条件は、めっき浴温30°C、陰極電流密度3.0A/dm、陽極電流密度3.0A/dm、めっき時間1minである。
めっき後、パーティクルの発生量及びめっき外観を観察した。なお、パーティクル数は、上記電解条件で電解を行った後、半導体ウエハを交換し、1分間めっきを行い、12インチφ半導体ウエハに付着した0.2μm以上のパーティクルをパーティクルカウンターで測定した。
また、めっき外観は、上記電解条件で電解を行った後、半導体ウエハを交換し、1分間のめっきを行い、ヤケ、曇り、フクレ、異常析出、異物付着等の有無を目視観察した。埋め込み性はアスペクト比5(ビア径0.2μm)の半導体ウエハのビア埋め込み性を電子顕微鏡で断面観察した。
以上の結果、本実施例1ではパーティクル数が7個/枚であり、極めて少なく、まためっき外観及び埋め込み性も良好であった。
(実施例2)
次に、純度が99.997wt%であり、シリコンの含有量を0.03wtppmとした含燐銅アノードを使用すると共に、硫黄の含有量を3.4wtppm、鉄の含有量を4.4wtppm、マンガンの含有量を0.1wtppm、亜鉛の含有量を0.05wtppm、鉛の含有量を0.17wtppmとし、これらの合計不純物量を8.15wtppmとした。他の不純物量を含めた不純物の総計を約0.003wt%(30wtppm)とした。
また、この含燐銅アノードの燐含有率を460wtppmとした。陰極に半導体ウエハを使用した。めっき液及びめっき条件は、実施例1と同様とした。
めっき後、パーティクルの発生量及びめっき外観を観察した。パーティクル数は、上記電解条件で電解を行った後、半導体ウエハを交換し、1分間めっきを行い、12インチφ半導体ウエハに付着した0.2μm以上のパーティクルをパーティクルカウンターで測定した。
めっき外観は、上記電解条件で電解を行った後、半導体ウエハを交換し、1分間のめっきを行い、ヤケ、曇り、フクレ、異常析出、異物付着等の有無を目視観察した。埋め込み性はアスペクト比5(ビア径0.2μm)の半導体ウエハのビア埋め込み性を電子顕微鏡で断面観察した。
以上の結果、本実施例2ではパーティクル数が3個/枚であり、極めて少なく、まためっき外観及び埋め込み性も良好であり、実施例1に比べさらに改善された。
(比較例1)
次に、純度が99.99wt%であり、シリコンの含有量を10.9wtppmとした含燐銅アノードを使用すると共に、硫黄の含有量を14.7wtppm、鉄の含有量を11wtppm、マンガンの含有量を16wtppm、亜鉛の含有量を3.3wtppm、鉛の含有量を1.8wtppmとし、これらの合計不純物量を57.7wtppmとした。そして、他の不純物量を含めた不純物の総計を約0.01wt%(100wtppm)とした含燐銅アノードを使用した。また、この含燐銅アノードの燐含有率を460wtppmとした。陰極に半導体ウエハを使用した。
めっき液として、上記実施例と同様に、硫酸銅:20g/L(Cu)、硫酸:200g/L、塩素イオン60mg/L、添加剤[光沢剤、界面活性剤](日鉱メタルプレーティング社製:商品名CC−1220):1mL/Lを使用した。めっき液中の硫酸銅の純度は99.99%であった。
めっき条件は、実施例と同様に、めっき浴温30°C、陰極電流密度3.0A/dm、陽極電流密度3.0A/dm、めっき時間1minである。
めっき後、パーティクルの発生量及びめっき外観を観察した。パーティクル数、めっき外観、埋め込み性を実施例と同様にして評価した。
以上の結果、比較例1ではめっき外観及び埋め込み性が良好であったが、パーティクル数が、27個/枚であり、半導体ウエハへの付着が著しく、悪い結果となった。
(実施例3)
純度が99.995wt%であり、シリコンの含有量が0.02wtppm、硫黄の含有量が2.0wtppm、鉄の含有量が2.5wtppm、マンガン、亜鉛、鉛の含有量がそれぞれ0.1wtppm、(以上の不純物含有量は合計で4.82wtppm、その他の不純物含有量が30wtppm)である純銅アノードを使用した。また、陰極に半導体ウエハを使用した。上記から、合計の不純物量は、34.82wtppmである。
めっき液として、硫酸銅:20g/L(Cu)、硫酸:200g/L、塩素イオン60mg/L、添加剤[光沢剤、界面活性剤](日鉱メタルプレーティング社製:商品名CC−1220):1mL/Lを使用した。めっき液中の硫酸銅の純度は99.99%であった。
めっき条件は、めっき浴温30°C、陰極電流密度3.0A/dm、陽極電流密度3.0A/dm、めっき時間1minである。
めっき後、パーティクルの発生量及びめっき外観を観察した。なお、パーティクル数は、上記電解条件で電解を行った後、半導体ウエハを交換し、1分間めっきを行い、12インチφ半導体ウエハに付着した0.2μm以上のパーティクルをパーティクルカウンターで測定した。
また、めっき外観は、上記電解条件で電解を行った後、半導体ウエハを交換し、1分間のめっきを行い、ヤケ、曇り、フクレ、異常析出、異物付着等の有無を目視観察した。埋め込み性はアスペクト比5(ビア径0.2μm)の半導体ウエハのビア埋め込み性を電子顕微鏡で断面観察した。
以上の結果、本実施例1ではパーティクル数が7個/枚であり、極めて少なく、まためっき外観及び埋め込み性も良好であった。
上記実施例以外については、具体的な数値には示さないが、銅アノード又は燐を除く含燐銅アノードの純度が99.99wt%以上であり、不純物であるシリコンの含有量が10wtppm以下である銅アノード又は含燐銅アノードは、いずれもパーティクル数が10個/枚以下となり、極めて少なく、まためっき外観及び埋め込み性も良好であるという結果が得られた。
電気銅めっきを行う際に、パーティクル付着の少ない電気銅めっきを安定して行うことができるという優れた特徴を有し、本発明のアノードを使用した電気銅めっきは、細線化が進む他の分野の銅めっきにおいても、パーティクルに起因するめっき不良率を低減させる方法として有効である。さらに、本発明の銅アノード又は含燐銅アノードは、被めっき物へのパーティクルの付着及び汚染を著しく減少させるという効果があり、従来不溶性アノードを使用することによって発生していた、めっき液中の添加剤の分解及びこれによるめっき不良が発生することもないという効果を有するので、半導体ウエハへの電気銅めっきとして極めて有用である。

Claims (8)

  1. 半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノードであって、銅アノード又は燐を除く含燐銅アノードの純度が99.99wt%以上であり、不純物であるシリコンの含有量が10wtppm以下であることを特徴とする半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノード。
  2. 不純物であるシリコンの含有量が1wtppm以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノード。
  3. 不純物である硫黄の含有量が10wtppm以下、鉄の含有量が10wtppm以下、マンガンの含有量が1wtppm以下、亜鉛の含有量が1wtppm以下、鉛の含有量が1wtppm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体ウエハへの電気銅めっきに使用する銅アノード又は含燐銅アノード。
  4. 前記含燐銅アノードの燐含有率が100〜1000wtppmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の電気銅めっきに使用する含燐銅アノード。
  5. 銅アノード又は燐を除く含燐銅アノードの純度が99.99wt%以上であり、不純物であるシリコンの含有量が10wtppm以下である銅アノード又は含燐銅アノードを用いて半導体ウエハへの電気銅めっきを行い、半導体ウエハ上にパーティクル付着の少ない銅めっき層を形成することを特徴とする半導体ウエハへの電気銅めっき方法。
  6. 不純物であるシリコンの含有量が1wtppm以下である銅アノード又は燐含有銅アノードを用いることを特徴とする請求項5記載の半導体ウエハへの電気銅めっき方法。
  7. 不純物である硫黄の含有量が10wtppm以下、鉄の含有量が10wtppm以下、マンガンの含有量が1wtppm以下、亜鉛の含有量が1wtppm以下、鉛の含有量が1wtppm以下である銅アノード又は燐含有銅アノードを用いることを特徴とする請求項5又は6記載の半導体ウエハへの電気銅めっき方法。
  8. 前記請求項1〜4の銅アノード又は含燐銅アノードを用いて半導体ウエハ上に電気銅めっきされたパーティクルの発生の少ない銅層を備えた半導体ウエハ。
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