JPWO2009047831A1 - モータ制御装置、電気掃除機及び手乾燥装置 - Google Patents

モータ制御装置、電気掃除機及び手乾燥装置 Download PDF

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Abstract

火花発生の検出を安価な構成で実現でき、寿命末期時の異常過熱による発煙・発火を防止する電気掃除機を提供する。整流子11fとブラシ11jとを有するモータ7に流れる電流を検出する電流検出部3aと、電流検出部3aの出力を整流する整流部3bと、整流部3bの出力をデジタル値としてサンプリングするA/D変換部3cと、A/D変換部3cによりサンプリングされたデジタル値が第1の閾値を超えたときに、モータ7に異常火花が発生したと判断する火花判断手段4と、火花判別手段4により異常火花と判断されたときにモータ7への電源供給を遮断し運転を停止させる駆動手段5とを備えた。

Description

本発明は、整流子とブラシとを有するモータを制御するモータ制御装置、それを搭載した電気掃除機及び手乾燥装置に関するものである。
従来のモータ制御装置は、例えば、ファンと整流子モータからなる電動送風機、整流子モータに流れる電流を検出する電流センサ、ハイパスフィルタ等を有し、商用電源電圧のゼロクロスを基点とする所定のタイミングから所定周期で電流センサの出力をA/D変換器でサンプリングし、前回サンプリングした電圧と今回サンプリングした電圧とを比較し、商用電源から供給される1周波数内で変化する電圧の大小変化が連続的に変化していればスパーク(以下、「火花」という)が発生していないと判断し、電圧の大小変化が不連続の場合には、火花が発生していると判断する(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−136780号公報
前述した従来のモータ制御装置では、ノイズ成分を抽出するように構成されているので、本来の測定ノイズ成分以外の外来ノイズも測定することになり、このため、火花発生の誤判断をする恐れがあり、火花判断の精度が低くなるという課題があった。
また、所定のタイミングから所定のサンプリング周期でサンプリングするように構成されているが、サンプリング周期はA/D変換器のA/D変換時間以上である必要があるため、火花判断の精度を高くするためにサンプリング周期を小さくすると、火花の発生を判断するためのデータ処理や、他のプロセスの処理ができるようにするために、結果的に処理速度が速い高性能なマイコン等が必要となり、コストが高くなるという課題があった。特に電源から供給される電流の1周期における変化をハイパスフィルタにより抽出する従来技術ではこの課題が顕著となる。
つまり、火花発生の判断を電源から供給される電流の1周期における変化をハイパスフィルタにより抽出する従来技術では、今回測定と前回測定とを比較するサンプリング周期を、少なくとも火花によるノイズ成分の大小の差が生ずる電源から供給される電流の1周波数よりさらに非常に短い時間の範囲内である必要があり、A/D変換器の変換速度及びこの信号を処理して火花発生の判断をする処理速度が速い高性能なマイコン等が必要となり、コストが高くなるという課題があった。
また、サンプリング周期が小さい場合には今回測定と前回測定との差は、火花発生によるノイズ成分のみの小さな値となるために、A/D変換器は高分解能又は高精度のものが必要となり、コストが高くなるという課題があった。
加えて従来のモータ制御装置は、火花を検出してその発生時にモータの回転を低下させるなどの制御により火花発生を抑制するだけのものであるため、ブラシ摩耗によるモータの寿命末期が近づくと、頻繁にモータの回転が低下し、低い能力での吸込みしかできず、使用者に製品故障と受け取られかねないという課題があった。
また、頻繁に火花が発生するような、ブラシ摩耗によるモータの寿命末期時には、火花を抑制してはいるもののモータは回転を続けているので、完全に火花を除去することができず、整流子が過熱してモータの巻線被覆の溶融などに伴う発煙・発火が生じるという課題もあった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、火花発生の検出を安価な構成で実現でき、寿命末期時の異常過熱による発煙・発火を防止することができ、さらには、フトン圧縮袋吸込時、隙間ノズル装着時等の風量負荷が急変しやすい状況においても、火花による電流変動と区別することができ、火花判断精度が向上したモータ制御装置、電気掃除機及び手乾燥装置を提供することを目的とする。
本発明に係るモータ制御装置は、整流子とブラシとを有するモータに流れる電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段の出力を整流する整流手段と、整流手段の出力をデジタル値としてサンプリングするA/D変換手段と、A/D変換手段によりサンプリングされたデジタル値が第1の閾値を超えたときに、モータに異常火花が発生したと判断する火花判断手段と、火花判別手段により異常火花と判断されたときにモータへの電源供給を遮断し運転を停止させる駆動手段とを備えたものである。
本発明によれば、整流子とブラシとを有するモータに流れる電流を検出し、この検出電流をデジタル値としてサンプリングし、デジタル値が第1の閾値を超えたときに、モータに異常火花が発生していると判断して、モータへの電源供給を遮断し運転を停止させるようにしたので、異常火花の検出を精度良く、安価な構成で実現でき、寿命末期時の異常過熱による発煙・異臭を防止することが可能になる。
本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 商用電源の電圧を示す波形図である。 本発明の実施の形態1における火花検出手段の電流検出部及び整流部の出力を示す波形図である。 本発明の実施の形態1における火花検出手段のA/D変換部の検出タイミングを示す図である。 本発明の実施の形態1における電動送風機のモータの概略回路、及び火花とモータ電流との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1における電流検出部の出力を整流部により整流した電流の波形図である。 図6に示す整流電流をA/D変換部でサンプリングしたときの状態を示す図である。 本発明の実施の形態2を示す電気掃除機の概略構成図である。 電動送風機の構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3を示す手乾燥装置の外観斜視図である。
符号の説明
1 商用電源、2 モータ制御装置、3 火花検出手段、3a 電流検出部、3b 整流部、3c A/D変換部、4 火花判断手段、5 駆動手段、6 報知手段、7 モータ、10 電気掃除機本体、11 電動送風機、11e 電機子、11f 整流子、
11g 固定子、11i 排気口 11j ブラシ、11k スプリング、11m 回転軸、12 集塵室、13 吸入口、14 ホースユニット、15 ホース、16 接続部、17 手元ハンドル、18 延長管、19 床用吸込具、20 排気口、30 本体ケース、31 高圧空気流発生部、32 水受部、33 手挿入部、34 エアーノズル、35 吸込口、36 排水孔、37 導水枠、38 水受け板、39 ドレン容器、
Im モータ電流、Va 火花電圧、Vs 商用電源電圧、Zm インピーダンス。
実施の形態1.
まず、本発明のモータ制御装置により制御される電動送風機について図9を用いて説明する。図9は電動送風機の構成を示す縦断面図である。
図9に示す電動送風機11は、ファンカバー11a、ファンカバー11aの中心部に設けられた吸気口11b、回転軸11mに取り付けられたファン11c、案内羽根11d、回転軸11mに固着された電機子11e及び整流子11f、固定子11g、モータフレーム11h、このモータフレーム11hに設けられた排気口11i、カーボン製のブラシ11j、このブラシ11jを整流子11fに押し付けるスプリング11kより構成されている。
このように構成された電動送風機11に電力が供給され、電機子11eと固定子11gの巻線に電流が流れると、固定子11gにより励磁された磁界により、電機子11eに回転方向の力が発生する。この時、回転軸11mに取り付けられたファン11cも回転を始め、吸気口11bから空気を吸入する。吸入された空気は、案内羽根11dを経由し、モータフレーム11hの筒内に配置された電機子11eとブラシ11jを冷却しつつ、モータフレーム11hに設けられた排気口11iから外部へ排気され、電動送風機11の冷却が保たれている。
次に、本発明のモータ制御装置について図1から図7の図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。
このモータ制御装置2は、火花検出手段3と、火花判断手段4と、この火花判断手段4により異常火花と判断されたときにモータ7への電源供給を遮断し運転を停止させる駆動手段5と、火花判断手段4により異常火花と判断されたときに、モータ7の寿命末期による運転停止の旨を報知する報知手段6とから構成されている。火花検出手段3は、モータ7に流れる電流を検出する電流検出部3aと、電流検出部3aにより検出された電流を整流する整流部3bと、整流部3bの出力をデジタル値としてサンプリングするA/D変換部3cとから構成されている。図中のモータ7は、前述した電動送風機11に設けられ、電機子11e及び整流子11fと、固定子11gと、ブラシ11jとから構成されている。
図2は商用電源の電圧を示す波形図、図3は本発明の実施の形態1における火花検出手段の電流検出部及び整流部の出力を示す波形図である。図3(a)はモータ7に火花が発生していないときに電流検出部3aにより検出された電流(出力)の波形を示し、図3(b)はモータ7に火花が発生しているときに電流検出部3aにより検出された電流(出力)の波形を示し、図3(c)は火花発生時に整流部3bにより整流された電流(出力)の波形を示す。
図4は本発明の実施の形態1における火花検出手段のA/D変換部の検出タイミングを示す図である。図4(a)は整流部3bの出力をサンプリングするタイミングを示し、図4(b)は整流部3bの出力をA/D変換部3cによりサンプリングしたときの電流値(デジタル値)を示す。
図5は本発明の実施の形態1における電動送風機のモータの概略回路、及び火花とモータ電流との関係を示す図である。図5(a)はモータ7の整流子11fとブラシ11iの間で発生する火花の大きさとモータ電流Imとの関係を説明するためのモータ7の模式図を示し、図5(b)は火花電圧Vaとモータ電流Imの関係及び火花の大きさとモータ7の寿命の関係を示している。
まず、火花発生とモータ電流Imの関係について説明する。
モータ7が回転する前は当然火花が発生していないため、火花判断手段4は正常と判断し、駆動手段5は、商用電源1の電圧をモータ7に供給し、モータ7の運転を開始する。運転開始後の火花が正常な場合の電流検出部3aの検出電流は図3(a)に示す波形となるが、モータ7の整流子11fとブラシ11jとの間に火花が発生した場合には、火花による電圧降下が生じてモータ7に作用する電圧が低下し、モータ7に流れる電流(以下、「モータ電流Im」という)も低下する。このため、電流検出部3aの検出電流は図3(b)に示すような波形となり、整流部3bの出力(整流)は図3(c)のようになる。この現象においては、火花が不安定なためにモータ7に作用する電圧の低下も不安定なものとなり、これに伴ってモータ電流Imも不安定な状態となる。
このようなモータ7では、ブラシ11jの摩耗が少ない状態のときには、火花の発生程度も小さいため、モータ電流Imのピーク値の変化量も小さいが、ブラシ11jが摩耗していくと、整流子11fにブラシ11jを押し付けているスプリング11kの押出し力が低下していくため、ブラシ11jと整流子11fとの接触力が低下し、火花の発生頻度が高まるとともに、火花の大きさも大きくなる。さらに、ブラシ11jの摩耗が進んだ場合には、さらに大きな火花が発生し、ブラシ11jと整流子11fの接触が保てなくなる時点でモータ7の寿命が短くなり、ブラシ11jと整流子11fの間に発生する火花が大きくなっていく。火花が大きくなるに従い、カーボン製のブラシ11j及び整流子11fの温度上昇も大きくなるため、これらに混合された樹脂が融点又は沸点に達すると融解及び気化を起こす。このときに発生した異臭が電動送風機11の排気口11iから外部に排気される。また、製造品質が悪く、ブラシ11jの摩耗がなくとも火花が異常な場合には、前記と同様に異臭が発生し電動送風機11の排気口11iから排気される。
次に、モータ電流Imについて定量的に説明する。図5(a)において、固定子巻線7aと接続されたブラシ11jと整流子11fとの間に火花が発生したときの火花電圧Vaと、モータ電流Imとの関係は、商用電源1の電圧をVs、モータ7のインピーダンスをZmとしたとき、ブラシ11jの2箇所での火花電圧が2Vaとなるため、Im=(Vs−2Va)/Zmとみなすことができる。
ここで、便宜上、Zmが火花の発生により大きさが変化しないものとすると、火花が発生していないときのモータ7に流れるモータ電流Im1は、火花電圧Va=0(ゼロ)であるため、Im1=Vs/Zmとなる。しかし、火花が発生すると火花電圧Vaが発生するため、このときのモータ7に流れる電流をIm2とすると、Im2=(Vs−2Va)/Zmとなる。Vaは0と同じかそれより大きい値であるから、前記のケースでモータ電流Imを考えると、Im1>Im2となる。この場合、火花電圧Vaは火花の大きさに比例して変化するから、モータ7に流れるモータ電流Imを表す式にあてはめると、結果的に火花の大きさに比例して、モータ電流Imも変化することになる。
この火花電圧Vaとモータ電流Imとの関係は、図5(b)に示すようになり、火花は不安定であるため、火花電圧Vaは、モータ電流Imのピーク値を不安定とする一つの変数的な作用をする。つまり、モータ電流Imのピーク電流を計測すると、商用電源1の電圧の最大値とほぼ同期して、モータ電流Imのピークが現れる。そして、火花が発生した際には、その大きさに比例した火花電圧Vaが発生するため、モータ電流Imの実効値や瞬時値の値を不安定にする要素となっている。さらに、整流子11fとブラシ11jとの接触状態も不安定なために接触抵抗値も不安定となり、この影響も受けてモータ電流Imは不安定になっている。
このような考え方に基づき、モータ電流Imを検出する電流検出部3aの出力を、図3(c)に示すように、例えばダイオードブリッジ(図示せず)等からなる整流部3bによって全波整流する。A/D変換部3cは、整流部3bの出力を商用電源1の周期に同期して、所定の時間の位相差で所定回数サンプリングする。即ち、図4(a)に示すように、商用電源1の電圧の正極側及び負極側の各ゼロクロス(図2のゼロクロス1〜ゼロクロス6)から所定のタイミングT1後に、例えば商用電源1の1/4周期の時間(商用電源1の周波数が50Hzの場合、T1=5ms)で、図3(c)に示す整流部3bの出力を例えば1回サンプリングする。このようにしてA/D変換部3cによりサンプリングされた電流値(デジタル値)は図4(b)のようになる。
ところで、電動送風機11を用いた装置の場合、高風量と低風量(場合によっては密閉状態)を繰り返し、風量負荷が急変しやすい状況を無視することができなくなっている。即ち、火花判断手段4は、使用環境に伴う電流変化と火花発生時の電流変化の区別も考慮したうえで火花を判断しなければならず、誤った火花判断を行なってしまうと、誤検知による早期市場不良を招くことになる。そこで、火花発生時の電流変化と使用環境変化とによる電流変化の相違点について以下に説明する。
図6は本発明の実施の形態1における電流検出部の出力を整流部により整流した電流の波形図である。図6(a)は火花の発生及びモータ7の負荷変動がそれぞれないときの整流電流の波形を示し、図6(b)は異常火花が発生しているときの整流電流の波形を示し、図6(c)は火花が発生していないものの、モータ7の負荷変動があったときの整流電流の波形を示す。
図7は図6に示す整流電流をA/D変換部でサンプリングしたときの状態を示す図である。図7(a)は火花の発生及びモータ7の負荷変動がそれぞれないときのサンプリング状態を示し、図7(b)は異常火花が発生しているときのサンプリング状態を示し、図7(c)は火花が発生していないものの、モータ7の負荷変動があったときのサンプリング状態を示す。
前述したように、火花が発生した際には、その大きさに比例した火花電圧Vaが発生するため、モータ電流Imの実効値や瞬時値の値を不安定にするが、この電気的接触が不安定な状態は、電機子11eの回転周波数、あるいはブラシ11jのスプリング11kの振幅等に起因するため、電流変動の振幅周期は200Hz以上となり商用周波数を大きく上回り、電流検出部3aの検出電流の波形は商用周波数の振動数である10ms以下の短い周期で変動する。このため、前述の異常火花の発生時における、火花正常時のモータ電流Imに対する電流低下(Vs−2Va)/Zmも、商用周波数に比べて短い周期で変動することになり、整流部3bの出力(電流)は図6(b)のような波形となる。この場合、電気的接触が不安定な状態においても、商用周波数の周期に比べて非常に短い周期で火花電圧Vaがゼロに近くなる瞬間があるため、図7(b)に示すように、検知区間1内の最大値であるmax1と最小値であるmin1との差が大きくなり、次の検知区間2内においても最大値であるmax2と最小値であるmin2との差が大きくなる傾向にある。
一方、使用環境の変化によりモータ7が負荷変動を受けた場合、少なくとも商用周波数の数倍以上長い周期の電流変化の影響を受けるため、整流部3bの出力(電流)は図6(c)のような波形となる。この場合、電気的に安定し、商用周波数の数倍以上の周期で電流値が変動するため、図7(c)に示すように、検知区間1内の最大値であるmax1と次の検知区間2内の最大値であるmax2との差が大きくなり、また、検知区間2内の最大値であるmax2と次の検知区間3内の最大値であるmax3との差が大きくなりやすい傾向にある。
本実施の形態1においては、前述した傾向を利用して異常火花が発せしたか否か、また、使用環境の変化によるものか否かを火花判断手段4で判断するようにしたものであり、以下、図7を参照しながらモータ制御装置2の動作を説明する。
A/D変換部3cは、図7に示すように、1/T秒のn倍(図7はn=5で示してある)の区間を一つの検知区間として、整流部3bの出力をゼロクロスから商用電源1の1/4周期の時間でサンプリングしてデジタル値に変換し、これを繰り返し行う。一方、火花判断手段4は、A/D変換部3cによりサンプリングされたデジタル値を読み込んで、検知区間内の最大値と最小値のデジタル値を判別して変化量を算出し、第1の閾値と比較して異常火花が発生したか否かを判断する。図7(b)に示すように、検知区間1内の最大値がmax1、最小値がmin1の場合、max1とmin1の差を求め、その変化量と第1の閾値とを比較し、変化量が第1の閾値を超えたときは、異常火花と判断する。また、変化量が第1の閾値以下の場合は、異常火花でないと判断して、検知区間2内の最大値(max2)と最小値(min2)を判別して変化量を求め、前記と同様に第1の閾値と比較する。これを検知区間毎に行って異常火花が発生しているか否かを判断する。
また、火花判断手段4は、検知区間1、2において、異常火花が発生していないと判断したときは、図7(c)に示すように検知区間1の最大値(max1)と検知区間2の最大値(max2)の差を求め、その変化量(Δmax1)と第2の閾値(第1の閾値>第2の閾値)とを比較する。変化量が第2の閾値を超えたときは、使用環境の変化による電流変化と判断して、検知区間3内で異常火花が発生したか否かの判断に入る。検知区間2、3において、異常火花が発生していないと判断したときは、検知区間2の最大値(max2)と検知区間3の最大値(max3)の差を求め、その変化量(Δmax2)と第2の閾値とを比較する。即ち、一つの検知区間内の最大値と最小値の差が第1の閾値を超え、かつ、二つの検知区間のそれぞれの最大値の差が第2の閾値以下の場合のみ、真の異常火花の発生と判断する。
火花判断手段4は、異常火花と判断したとき、その旨を駆動手段5と報知手段6とに通知する。駆動手段5は、その通知を受けたときにモータ7への電源供給を遮断し運転を停止する。これにより、未然にカーボン製のブラシ11jと整流子11fとの間に発生する異常火花による異臭の発生を防ぐことが可能となる。また、報知手段6は、異常火花の検知の通知を受けたときに、モータ7の寿命末期である旨を表示する。これにより、何故に運転が停止したのかを使用者に報知することが可能となる。
以上のように実施の形態1によれば、モータ7に流れるモータ電流Imを検出し、検出したモータ電流Imを整流し、この電流Imをデジタル値としてサンプリングすることにより、ノイズ成分を抽出するためのハイパスフィルタなどが不要となり、さらに、外来ノイズを測定してしまうことによる火花発生の誤判断を極力防止することができる。また、モータ7の負荷変動による電流変化と火花発生による電流変化を区別して検出することができるため、検出精度が高く、安価な構成で実現することができる。
また、モータ電流Imのサンプリングにおいて、所定の位相角におけるモータ電流Imをサンプリングするように、商用電源電圧の半周期毎に、商用電源電圧のゼロクロスから所定のタイミングT1で1回サンプリングするようにしているので、高速のA/D変換器やデータ処理を必要とすることがなく、一般的な変換速度のA/D変換器や一般的なデータ処理速度のマイコン等で良く、このため、モータ制御装置2を安価な構成とすることができ、さらに、モータ7の寿命末期における異常火花による発煙・発火が無い安全なモータ制御装置2を提供することが可能である。
また、火花判別手段4は、A/D変換部3cがサンプリングした今回のデジタル値と前回のデジタル値との変化量(差の絶対値)を求め、その変化量と第1の閾値とを比較して異常火花か否かを判断するようにしているので、少量の検出値を加算して積み上げる積分手段などが不要となり、火花発生の検出を安価な構成で実現することができる。このため、安価な構成で、寿命末期における異常火花による発煙・発火が無い安全なモータ制御装置を提供することが可能である。
なお、前述した実施の形態1では、モータ電流Imの検出を商用電源電圧の正極側及び負極側の各ゼロクロス毎(図2に示すゼロクロス1〜ゼロクロス6)に行う場合を説明したが、これに限定されるものではなく、正極側(図2に示すゼロクロス1、3、5)又は負極側(図2に示すゼロクロス2、4、6)の何れか一方のみで行っても同様の検出が可能である。このような構成とした場合、測定精度をほぼ前記と同様のレベルに維持しながら、さらなるコストダウンを図ることができる上に、外来ノイズの影響をさらに低減することができる。また、サンプリングする波形を例えば10個に1個、20個に1個と絞る構成でも良く、さらなるコストダウンを図ることができる。しかしあまり絞りすぎると商用電源1の電圧変動等が火花発生の検出などに影響を及ぼすため、少なくとも1秒に1回以上を対象としてサンプリングすることが望ましい。
さらに、実施の形態1では、整流部3bの出力をサンプリングするための所定のタイミングT1を、商用電源電圧のゼロクロスから商用電源1の1/4周期の時間、例えばT1=5msとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、4msでも6msでも良く、モータ電流ImのA/D変換後における今回のデジタル値と前回のデジタル値とを比較する際に、所定のタイミングT1が同じであれば問題なく同様の検出ができることは言うまでもない。
また、電流検出部3aの出力を商用電源電圧の周波数成分とノイズ成分を分別することなく、A/D変換部3cでサンプリングするように構成しているが、火花によるノイズ成分の影響が強い場合や外来ノイズの影響を受ける場合には、適切なカットオフ周波数を設定し、回路の適切な位置、例えば、A/D変換部3cの前段又は電流検出部3aの後段に、ローパスフィルタを設けることで、異常火花をさらに確実に検知ができることは言うまでもない。このように構成することでノイズ成分をより良好に除去することができ、正確な異常火花の検知を行うことができ安全性等を高めることが可能になる。
また、電流検出部3aの出力を整流部3bで整流した後にA/D変換部3cによりデジタル値に変換しているが、整流部3bを設けることなく適当に電子回路を設計したり、適当にA/D変換部3cのデジタル値をデータ処理することで、電流検出部3aの出力を直接A/D変換部3cでデジタル値に変換するようにしても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、整流部3bは、電流検出部3aの出力を全波整流するダイオードブリッジからなっていることを説明したが、半波整流回路でもA/D変換部3cのサンプリングするタイミングを適当にすれば、同様の効果が得られることは言うまでもない。このような構成とした場合、測定精度をほぼ前記と同様のレベルに維持しながら、さらなるコストダウンを図ることができる上に、外来ノイズの影響をさらに低減することができる。
また、所定のタイミングT1後に、1回だけA/D変換するような構成で説明したが、所定のタイミングT1後に複数回数のA/D変換を行うようにしても良い。この場合は、複数回数のA/D変換して得られたデジタル値から平均値を算出し、所定のタイミングT1後のデジタル値としてその平均値を扱う。このように構成した場合、より高性能な回路素子やマイコンなどが必要とされるが、より異常火花の検知精度を向上させることが可能となる。
さらに、所定のタイミングT1は、商用電源電圧のゼロクロスを基点として説明したが、商用電源電圧の所定の電圧値を基点としても良く、同様の効果が得られることは言うまでもない。
実施の形態2.
図8は本発明の実施の形態2を示す電気掃除機の概略構成図である。
図中に示す電気掃除機は、電気掃除機本体10、ホースユニット14、延長管18、及び床用吸込具19より構成されており、電気掃除機本体10には、空気を塵埃と共に吸上げる動力としての電動送風機11が内蔵され、電動送風機11の上流側には集塵室12が設けられている。その電動送風機11は、実施の形態1で述べた電動送風機11と同じものである(図9参照)。
ホースユニット14は、可撓性を有するホース15及びホース15の一端(上流側)に取り付けられた手元ハンドル17からなり、ホース15の他端(下流側)が電気掃除機本体10の吸入口13側に設けられた接続部16に着脱可能に連結されている。延長管18は、一端(下流側)が手元ハンドル17に着脱可能に連結され、他端(上流側)が床用吸込具19に着脱可能に連結されている。電動送風機11が動作しているときは、床用吸込具19から集塵室12までが負圧の風路となり、集塵室12の下流側から排気口20までが排気風路となっている。
また、この電気掃除機には、図8に示していないが、実施の形態1のモータ制御装置2が用いられている。モータ制御装置2の火花検出手段3,火花判断手段4及び電動送風機11のモータ7を駆動する駆動手段5が電気掃除機本体10内に設けられ、モータ制御装置2の報知手段6が例えばホースユニット14の手元ハンドル17に配設されている。
前記のように構成された電気掃除機においては、電動送風機11が駆動しているときモータ制御装置2がモータ7の整流子11fとブラシ11jとの間に異常火花が発生しているか否かを判別している。実施の形態1で述べたように、モータ制御装置2の火花判断手段4は、A/D変換部3cによりサンプリングされたデジタル値を読み込み、検知区間毎に最大値と最小値のデジタル値を判別して変化量を算出し、それぞれ第1の閾値と比較して異常火花が発生したか否かを判断する。変化量が第1の閾値以下の場合は、異常火花でないと判断し、変化量が第1の閾値を超えたときは、異常火花と判断して、その旨を駆動手段5に通知してモータ7への電源供給を遮断させて運転を停止させ、手元ハンドル17上の報知手段6に通知してモータ7の寿命末期による運転停止の旨を表示させる。
また、一つの検知区間内で異常火花が発生していないと判断したときは、前回の検知区間内の最大値と今回の検知区間内の最大値の差を求め、その変化量と第2の閾値(第1の閾値>第2の閾値)とを比較し、変化量が第2の閾値を超えたときは、使用環境の変化による電流変化と判断する。これは、床用吸込具19に代えてノズルを用いた布団圧縮袋の吸込みや、エアコンフィルタの吸込み等、高風量と低風量(場合によっては密閉状態)を繰り返している状態で、この場合は、次の検知区間内で異常火花が発生したか否かの判断に入る。即ち、一つの検知区間内の最大値と最小値の差が第1の閾値を超え、かつ、二つの検知区間のそれぞれの最大値の差が第2の閾値以下の場合のみ、真の異常火花の発生と判断する。
以上のように実施の形態2によれば、電気掃除機本体10内に実施の形態1のモータ制御装置2を設けて電動送風機11の制御を行うようにしたので、モータ7の異常火花に伴う発煙や発火を防止することができ、このため、掃除中の室内に煙を排出することがなくなり、また、煙で不快な臭いが付着することもなくなり、異常火花による室内の衛生面を損なうことがない。また、モータ7の発火を防止して火災に関連する安全性の高い電気掃除機を提供することができる。さらに、電気掃除機の制御装置を極めて簡便で、部品点数も少なく安価で信頼性が高いものとすることができる。
また、床用吸込具19に代えてノズルを用いた布団圧縮袋の吸込みや、エアコンフィルタの吸込み等、高風量と低風量(場合によっては密閉状態)を繰り返すようなことがあっても、モータ7の負荷変動による電流変化と異常火花の発生による電流変化とを区別することができるため、検出精度が高く、安価な構成で実現することができる。
また、異常火花の検知により駆動手段5がモータ7への電源供給を遮断して運転を停止させた際には、報知手段6を通してモータ7の寿命末期を知らせるようにしているので、使用者が何故に運転が停止したのかを容易にわかるという効果がある。
なお、実施の形態2では、報知手段6をホースユニット14の手元ハンドル17に設けたことを述べたが、報知手段6を電気掃除機本体10の上部に設けてもよい。この報知手段6は、例えば液晶表示素子、LED等で構成された表示素子や、スピーカ等の音によるものでも良い。
実施の形態3.
図10は本発明の実施の形態3を示す手乾燥装置の外観斜視図である。
図中に示す手乾燥装置は例えば埋込型で、本体ケース30内の上部に高圧空気流発生部31が組み込まれ、本体ケース30の下部に水受部32が設けられている。高圧空気流発生部31と水受部32との間には、手の出し入れが可能な空間を有する手挿入部33が形成されている。高圧空気流発生部31は、この図には示していないが、整流子とブラシとを有するモータ7と、このモータ7により回転駆動するターボファン(図示せず)とで構成されている。モータ7は、本体ケース30内に設けられた実施の形態1のモータ制御装置2により制御される。このモータ制御装置2のうち報知手段6は本体ケース30の前面上部に配置され、例えばLEDよりなっている。
高圧空気流発生部31の下部側には本体ケース30の幅方向に延びて形成されエアーノズル34が設けられ、エアーノズル34の両側に外気を吸引するための吸込口35が設けられている。モータ7によってターボファンが回転駆動すると、吸込口35から外気を吸引し、ターボファンによりその外気を圧縮して高圧空気を生成し、エアーノズル34から水受部32に向けて高速の気流を吹き出す。水受部32には、エアーノズル34からの高速気流によって吹き飛ばされた手に付着の水を排水孔36に導く導水枠37、この導水枠37に着脱可能に保持された水受け板38、排水孔36からの水を受容するドレイン容器39などから構成されている。このドレイン容器39は、水受部32に着脱可能に取り付けられている。
前記のように構成された手乾燥装置においては、ターボファンの回転駆動によりエアーノズル34から高速気流が噴射されているとき、モータ制御装置2がモータ7の整流子11fとブラシ11jとの間に異常火花が発生しているか否かを判別している。実施の形態1、2で述べたように、モータ制御装置2の火花判断手段4は、A/D変換部3cによりサンプリングされたデジタル値を読み込み、検知区間毎に最大値と最小値のデジタル値を判別して変化量を算出し、それぞれ第1の閾値と比較して異常火花が発生したか否かを判断する。変化量が第1の閾値以下の場合は、異常火花でないと判断し、変化量が第1の閾値を超えたときは、異常火花と判断して、その旨を駆動手段5に通知してモータ7への電源供給を遮断させてターボファンによる高速気流の噴射を停止させ、報知手段6であるLEDを点灯あるいは点滅させてモータ7の寿命末期による運転停止の旨を報知する。
また、一つの検知区間内で異常火花が発生していないと判断したときは、前回の検知区間内の最大値と今回の検知区間内の最大値の差を求め、その変化量と第2の閾値(第1の閾値>第2の閾値)とを比較し、変化量が第2の閾値を超えたときは、使用環境の変化、例えば使用者により吸込口35やエアーノズル34が塞がれたことによる電流変化と判断して、次の検知区間内で異常火花が発生したか否かの判断に入る。この場合も一つの検知区間内の最大値と最小値の差が第1の閾値を超え、かつ、二つの検知区間のそれぞれの最大値の差が第2の閾値以下の場合のみ、真の異常火花の発生と判断する。
以上のように本実施の形態3よれば、実施の形態1のモータ制御装置2を搭載し、モータ7とターボファンとから成る高圧空気流発生部31の制御を行うことにより、モータ7の異常火花の発生による発煙・発火を防止できるので、手挿入部33に挿入して乾燥をしようとした手に炎が噴出して火傷するようなことはなく、また、乾燥をしようとした手に煙が掛かって異臭が付着することもなく、また、煙を体内に吸込むこともなくなる。さらに、エアーノズル34から煙や炎が出ないために慌てて乾燥しようとしていた手を遠ざけた際に、思わぬところに当たって怪我をすることもなく、かつ、火災関連の安全性が高く、怪我に対する安全性も高く、衛生的にも高い手乾燥装置を提供することができる。
なお、前記の実施の形態1〜3では、異常火花が発生しているか否かを一つの検知区間毎に行うようにしたが、複数の検知区間の中から最大値と最小値を判別して差を求め、その変化量と第1の閾値とを比較するようにしても良い。この場合、変化量が第1の閾値を超える状態が所定回数連続したときに異常火花と判断する。このようにすることにより、異常火花の検知精度を向上させることが可能となる。
また、電源投入時にモータ7に流れる突入電流で異常火花を検知しないように第1の閾値より高い第3の閾値を火花判断手段4に別途設定しておき、電源投入から所定時間の間、第3の閾値と変化量(最大値と最小値の差)とを比較するようにし、その後、第1の閾値と比較するようにしても良い。このようにすることにより、突入電流の影響による異常火花の誤検知がなくなり、異常火花の検知精度を向上させることが可能になる。
また、モータ7を最初に運転してからの累積運転時間が所定時間経過するまで第1の閾値より高い第4の閾値(但し第4の閾値は第3の閾値よりも低い)で異常火花が発生したか否かを判断するようにしても良い。これは、モータ7が新しいときカーボン製のブラシ11jと整流子11fの接触面積が小さく、運転時には大きな火花が発生するからである。つまり、接触面積により大きな火花が発生しない所定時間経過するまで第4の閾値を用いて異常火花と判断しないようにし、所定時間経過後に第1の閾値を用いるようにする。このようにすることにより、異常火花の誤検知がなくなり、異常火花の検知精度を向上させることが可能になる。
本発明に係るモータ制御装置は、整流子とブラシとを有するモータに流れる電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段の出力を整流する整流手段と、整流手段の出力をデジタル値としてサンプリングするA/D変換手段と、A/D変換手段によりサンプリングされたデジタル値が第1の閾値を超えたときに、モータに異常火花が発生したと判断する火花判断手段と、火花判断手段により異常火花と判断されたときにモータへの電源供給を遮断し運転を停止させる駆動手段とを備えたものである。

Claims (9)

  1. 整流子とブラシとを有するモータに流れる電流を検出する電流検出手段と、
    該電流検出手段の出力を整流する整流手段と、
    該整流手段の出力をデジタル値としてサンプリングするA/D変換手段と、
    該A/D変換手段によりサンプリングされたデジタル値が第1の閾値を超えたときに、前記モータに異常火花が発生したと判断する火花判断手段と、
    該火花判別手段により異常火花と判断されたときに前記モータへの電源供給を遮断し運転を停止させる駆動手段と
    を備えたことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記A/D変換手段は、前記モータに供給される商用電源の周期に同期して、所定の位相差で所定回数、前記モータに流れる電流をサンプリングし、
    前記火花判断手段は、前記A/D変換手段によりサンプリングされたデジタル値の所定時間内における最大値と最小値との差を求め、その変化量が前記第1の閾値を超えたときに、前記モータに異常火花が発生したと判断することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記火花判断手段は、前記A/D変換手段によりサンプリングされたデジタル値の所定時間内における最大値と最小値との差を求め、その変化量が前記第1の閾値より予め設定された連続回数大きかったときに、前記モータに異常火花が発生したと判断することを特徴とする請求項1又は2記載のモータ制御装置。
  4. 前記火花判断手段は、前記A/D変換手段によりサンプリングされたデジタル値の所定時間内における最大値と、前記所定時間以外の区間でサンプリングされた所定時間内における最大値との差を求め、その変化量が前記第1の閾値より低い第2の閾値を超えたときに、前記モータに発生する火花が異常でないと判断することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のモータ制御装置。
  5. 前記火花判断手段は、前記モータへの電源投入開始から所定時間経過するまで、前記変化量を前記第1の閾値より高い第3の閾値と比較し、前記モータに流れる突入電流による火花を異常と判断しないようにしたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のモータ制御装置。
  6. 前記火花判断手段は、前記モータを最初に運転してからの累積運転時間が所定時間経過するまで、前記変化量を前記第1の閾値より高く前記第3の閾値より低い第4の閾値と比較し、前記モータに発生する火花を異常と判断しないようにしたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のモータ制御装置。
  7. 前記火花判断手段により判断された異常火花に関する情報を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のモータ制御装置。
  8. 整流子とブラシとを有するモータと、請求項1乃至7の何れかに記載のモータ制御装置とを備えたことを特徴とする電気掃除機。
  9. 整流子とブラシとを有するモータと、請求項1乃至7の何れかに記載のモータ制御装置とを備えたことを特徴とする手乾燥装置。
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