JPWO2008149925A1 - 撮像装置、画像表示装置、プログラム - Google Patents

撮像装置、画像表示装置、プログラム Download PDF

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Abstract

撮像装置は、被写体を撮影して撮影画像を取得する本撮影手段と、本撮影手段が撮影画像を取得する前または後に予備撮影を行い、予備画像を取得する予備画像取得手段と、予備画像取得手段により予備画像が取得されたときの撮影状況に関する撮影情報を取得する撮影情報取得手段と、撮影情報と撮影画像とを関連付けて記録媒体に記録する記録手段とを備える。

Description

本発明は、撮像装置、画像表示装置、プログラムに関する。
従来、撮像素子を用いて撮影画像データを取得し、取得した撮影画像データを記録することで撮影を行うデジタル方式の撮像装置において、撮影前の被写体像をスルー画像として表示するものが知られている(特許文献1参照)。
特開2005−201995号公報
特許文献1に開示されるような従来の撮像装置において、スルー画像は撮影者が構図の確認をするために利用される程度である。本発明は、スルー画像を取得した際に得られる情報を、スルー画像の撮影とは別に行われる本撮影などの処理に利用することを目的とする。また、再生時などに利用される情報をスルー画像の取得の際に得ることを目的とする。
本発明の第1の態様による撮像装置は、被写体を撮影して撮影画像を取得する本撮影手段と、本撮影手段が撮影画像を取得する前または後に予備撮影を行い、予備画像を取得する予備画像取得手段と、予備画像取得手段により予備画像が取得されたときの撮影状況に関する撮影情報を取得する撮影情報取得手段と、撮影情報と撮影画像とを関連付けて記録媒体に記録する記録手段とを備える。
本発明の第2の態様によると、第1の態様の撮像装置において、撮影情報取得手段は、時間経過に応じて予備画像取得手段により取得された複数の予備画像に基づいて、予備画像における被写体の様子を表す撮影情報を取得し、記録手段は、撮影情報を時間経過と共に記録することが好ましい。
本発明の第3の態様によると、第2の態様の撮像装置において、撮影情報取得手段は、予備画像における被写体の動きまたは点滅状態のいずれか少なくとも一つに基づいて、撮影情報を取得することがさらに好ましい。
本発明の第4の態様によると、第2または第3の態様の撮像装置は、記録媒体に記録された撮影画像および撮影情報に基づいて、予備画像における被写体の様子を表した、撮影画像による再生画像を表示する再生表示手段をさらに備えてもよい。
本発明の第5の態様によると、第4の態様の撮像装置において、記録媒体に記録された撮影情報は、予備画像における被写体の動きを表し、再生表示手段は、その撮影情報が表す被写体の動きに応じて、再生画像中の被写体の位置をスライドさせて表示することが好ましい。
本発明の第6の態様によると、第4の態様の撮像装置において、記録媒体に記録された撮影情報は、予備画像における被写体の動きを表し、再生表示手段は、その撮影情報が表す被写体の動きに応じて、再生画像における各輝点の長さを変化させて表示することとしてもよい。
本発明の第7の態様によると、第4の態様の撮像装置において、記録媒体に記録された撮影情報は、予備画像における被写体の点滅状態を表し、再生表示手段は、その撮影情報が表す被写体の点滅状態に応じて、再生画像の一部を点滅表示することもできる。
本発明の第8の態様によると、第4の態様の撮像装置において、記録媒体に記録された撮影情報は、予備画像における被写体の動きを表し、再生表示手段は、その撮影情報が表す被写体の動きに応じて、再生画像中の異なる複数の位置に被写体をそれぞれ表示することができる。
本発明の第9の態様によると、第4の態様の撮像装置において、記録媒体に記録された撮影情報は、予備画像における被写体の動きを表し、再生表示手段は、その撮影情報が表す被写体の動きに基づいて撮影画像中で被写体がぶれているか否かを判定し、ぶれていると判定した場合は再生画像において被写体のぶれを補正することとしてもよい。
本発明の第10の態様によると、第1の態様の撮像装置において、撮影情報取得手段は、予備画像の一部を切り出した画像を撮影情報として取得することができる。
本発明の第11の態様によると、第10の態様の撮像装置は、記録媒体に記録された撮影画像および撮影情報に基づいて、予備画像における被写体の様子を表した、撮影画像による再生画像を表示する再生表示手段をさらに備えてもよい。この撮像装置において、撮影情報取得手段は、予備画像における被写体の揺れ動きを表す情報を撮影情報としてさらに取得し、再生表示手段は、その撮影情報が表す被写体の揺れ動きに応じて、再生画像中の被写体の位置または形状のいずれか少なくとも一つを変化させて表示すると共に、予備画像の一部を切り出した画像に基づいて、被写体の位置または形状のいずれか少なくとも一つを変化させたときの背景を表示することが好ましい。
本発明の第12の態様によると、第10の態様の撮像装置は、予備画像の一部を切り出した画像により撮影画像の一部を置き換えた再生画像を表示する再生表示手段をさらに備えてもよい。
本発明の第13の態様によると、第1の態様の撮像装置において、撮影情報取得手段は、予備画像取得手段によって予備画像が取得されたときの焦点距離、絞りまたは焦点調節状態のいずれか少なくとも一つの変化に基づいて、予備画像取得時の設定変化を表す撮影情報を取得することができる。
本発明の第14の態様によると、第13の態様の撮像装置は、記録媒体に記録された撮影画像および撮影情報に基づいて、予備画像取得時の設定変化を表した、撮影画像による再生画像を表示する再生表示手段をさらに備えてもよい。
本発明の第15の態様によると、第14の態様の撮像装置において、記録媒体に記録された撮影情報は、予備画像が取得されたときの焦点距離の変化を表し、再生表示手段は、その撮影情報が表す焦点距離の変化に応じて、再生画像の拡大率を変化させて表示することが好ましい。
本発明の第16の態様によると、第14の態様の撮像装置において、記録媒体に記録された撮影情報は、予備画像が取得されたときの絞りの変化を表し、再生表示手段は、その撮影情報が表す絞りの変化に応じて、再生画像のうち背景部分のボケ状態を変化させて表示することとしてもよい。
本発明の第17の態様によると、第14の態様の撮像装置において、記録媒体に記録された撮影情報は、予備画像が取得されたときの焦点調節状態の変化を表し、再生表示手段は、その撮影情報が表す焦点調節状態の変化に応じて、再生画像のボケ状態を変化させて表示することもできる。
本発明の第18の態様によると、第1の態様の撮像装置は、本撮影手段により撮影画像が取得される前に予備画像取得手段により予備画像が取得されたときに、撮影情報取得手段により取得された被写体の動きを示す撮影情報に基づいて、被写界への進入物を検出する進入物検出手段と、進入物検出手段による進入物の検出結果に応じて、本撮影手段による撮影を許可または禁止する制御手段とをさらに備えることができる。
本発明の第19の態様によると、第18の態様の撮像装置において、制御手段は、進入物の被写界への進入方向または大きさに基づいて、本撮影手段による撮影を許可または禁止することが好ましい。
本発明の第20の態様によると、第19の態様の撮像装置において、撮像装置の動きを検出する動き検出手段をさらに備え、制御手段は、動き検出手段により検出された撮像装置の動きによる進入物の被写界への進入方向については、本撮影手段による撮影を許可することがさらに好ましい。
本発明の第21の態様によると、第18〜第20いずれかの態様の撮像装置において、記録手段はさらに、進入物検出手段による進入物の検出結果を、撮影画像に関連付けて記録媒体に記録することが好ましい。
本発明の第22の態様によると、第1の態様の撮像装置は、予備画像取得手段により予備画像が取得されたときに、撮影情報取得手段により取得された被写体の動きを示す撮影情報に基づいて、被写界への進入物を検出する進入物検出手段をさらに備えてもよい。この撮像装置において、記録手段は、進入物検出手段による進入物の検出結果を撮影画像に関連付けて記録媒体に記録することが好ましい。
本発明の第23の態様によると、第21または第22の態様の撮像装置において、記録手段は、本撮影手段が撮影を行う前に、進入物が被写界の外に移動した場合には、進入物の検出結果を記録対象から除外することが好ましい。
本発明の第24の態様によると、第1の態様の撮像装置は、上記の撮影情報に基づいて、本撮影手段が撮影を行う際の撮影条件を設定する撮影条件設定手段をさらに備えることができる。
本発明の第25の態様によると、第18〜第23いずれかの態様の撮像装置は、記録媒体に記録された撮影画像の中から、被写界への進入物のある撮影画像を抽出して再生する抽出再生手段と、抽出再生手段により再生された撮影画像を記録媒体から削除するか否かについて決定するための画面を表示する削除画像決定画面表示手段とをさらに備えてもよい。
本発明の第26の態様による画像表示装置は、第1〜第17いずれかの態様の撮像装置により記録媒体に記録された撮影画像および撮影情報に基づいて、予備画像が取得されたときの撮影状況を表した、撮影画像による再生画像を表示する。
本発明の第27の態様による画像表示装置は、第18〜第23いずれかの態様の撮像装置により記録媒体に記録された撮影画像の中から、被写界への進入物のある撮影画像を抽出して再生し、再生された撮影画像を記録媒体から削除するか否かについて決定するための画面を表示する。
本発明の第28の態様によるコンピュータ読み込み可能なプログラムは、第1〜第17いずれかの態様の撮像装置により記録媒体に記録された撮影画像および撮影情報を記録媒体から読み出すステップと、記録媒体から読み出された撮影画像および撮影情報に基づいて、予備画像が取得されたときの撮影状況を表した、撮影画像による再生画像を画面表示するステップとをコンピュータに実行させる。
本発明の第29の態様によるコンピュータ読み込み可能なプログラムは、第18〜第23いずれかの態様の撮像装置により記録媒体に記録された撮影画像の中から、被写界への進入物のある撮影画像を抽出して再生するステップと、再生された撮影画像を記録媒体から削除するか否かについて決定するための画面を表示するステップとをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、スルー画像を取得した際に得られる情報を、スルー画像の撮影とは別に行われる本撮影などの処理に利用することができる。また、再生時などに利用される情報をスルー画像の取得の際に得ることができる。
撮像装置の構成の一例を示すブロックダイアグラムである。 撮影モードに設定されたときに実行される処理のフローチャートである。 被写体像の変化情報を取得する際に実行される処理のフローチャートである。 撮影モードの設定を行う際に実行される処理のフローチャートである。 撮影処理を行う際に実行される処理のフローチャートである。 動きベクトルを算出するときのスルー画像の例を示す図である。 点滅情報を取得するときのスルー画像の例を示す図である。 スライド再生により表示される再生画像の例を示す図である。 花火再生により表示される再生画像の例を示す図である。 ズーム変化再生により表示される再生画像の例を示す図である。 絞り変化再生により表示される再生画像の例を示す図である。 ピント変化再生により表示される再生画像の例を示す図である。 揺れ動き再生により表示される再生画像の例を示す図である。 連続再生により表示される再生画像の例を示す図である。 目つぶり補正再生により表示される再生画像の例を示す図である。 ぶれ補正再生により表示される再生画像の例を示す図である。 夜景再生により表示される再生画像の例を示す図である。 撮影画像を抽出して削除する際に実行される処理のフローチャートである。 パーソナルコンピュータを画像表示装置として使用する例を示す図である。
1.構成
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態による撮像装置の構成の一例を示すブロックダイアグラムである。図1において、撮像装置は、撮像素子1と、撮影レンズ2と、レンズ駆動回路3と、制御回路5と、操作部材7と、撮像素子駆動回路8と、信号処理回路9と、データ処理回路10と、圧縮/伸張回路11と、モニタ13と、表示制御回路14と、測光回路15と、振れ検出センサ16とを有し、さらに記録媒体12が設けられている。
記録媒体12は、メモリカード、小型ハードディスク、DVD等の光ディスクなどにより構成される。なお、記録媒体12は、撮像装置に内蔵されるものであっても、着脱可能に装着されるものであってもよい。また、撮像装置の外部に設けられるものであってもよい。その場合、記録媒体12と撮像装置とは有線または無線で電気的に接続される。
撮影レンズ2は、撮影光学系を構成する複数枚のレンズ群で構成されており、撮像素子1の撮像面上に被写体像を結像させる。撮影レンズ2は不図示のフォーカスレンズを含む。このフォーカスレンズは、レンズ駆動回路3によって光軸方向に進退駆動される。これにより、撮影レンズ2の焦点調節状態が変化し、撮影レンズ2のピント調節が行われる。また、撮影レンズ2は不図示のズームレンズを含む。このズームレンズは、レンズ駆動回路3によって光軸方向に進退駆動される。これにより、撮影レンズ2の焦点距離が変化し、撮影レンズ2のズーム調節が行われる。
さらに、撮影レンズ2は不図示の振れ補正用レンズを含む。この振れ補正用レンズは、振れ検出センサ16の出力に基づいて、レンズ駆動回路3により、撮影レンズ2の光軸に直交する方向に駆動される。これにより、撮像素子1上に結像される被写体像の位置が撮像装置の振れを打ち消す方向にシフトされ、振れ補正が行われる。このような振れ補正を行うことにより、撮像装置は、撮影者の手振れを軽減して撮影を行うことができる。
なお、上記のように振れ補正用レンズを駆動する代わりに、可変頂角プリズムを用いてその頂角を変化させることにより、撮像素子1上に結像される被写体像の位置を撮像装置の振れを打ち消す方向にシフトして、振れ補正を行うようにしてもよい。あるいは、撮像素子1を撮影レンズ2の光軸に直交する方向に駆動させ、撮像装置の振れを打ち消すようにすることで、振れ補正を行うようにしてもよい。
撮像素子1は、撮影レンズ2により結像された被写体像に基づいて、画素ごとに電荷を蓄積し、蓄積した電荷量に応じた電気信号を画像信号として信号処理回路9へ出力する。これにより、撮像素子1において被写体像の撮像が行われ、その被写体像が電気信号に変換されて出力される。なお、撮像素子1は、たとえばCCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の撮像素子などによって構成される。
撮像素子駆動回路8は、制御回路5から出力される指令に応じて、所定タイミングの駆動信号を発生し、発生した駆動信号を撮像素子1へ供給する。この駆動信号が供給されることにより、撮像素子1において、電荷の蓄積や、蓄積された電荷量の読み出しが制御される。
制御回路5は、測光回路15により検出された被写体の測光データに基づいて、被写界の明るさの情報を求め、この明るさの情報に基づいて、撮像素子1の電荷蓄積時間、撮影レンズ2の絞り、撮像素子1より出力される画像信号の増幅度などを決定する。なお、被写界の明るさの情報は、撮像素子1から出力される信号から求めるようにしてもよい。この場合には、撮像素子1が測光回路15として機能する。
撮像素子1から出力された画像信号は、信号処理回路9において入力される。信号処理回路9は、制御回路5からの指令に応じて、入力された画像信号に対して、増幅、直流再生、A/D変換、ホワイトバランス、ガンマ変換等の各種信号処理を行う。そして、信号処理後に得られたデータを撮影画像データとしてデータ処理回路10へ出力する。
データ処理回路10は、制御回路5からの指令に応じて、信号処理回路9から出力された撮影画像データを圧縮/伸張回路11に出力すると共に、モニタ13に再生画像を表示させるために必要な解像度変換処理、すなわち画素数の変換を行う。そして、解像度変換処理後の撮影画像データを表示制御回路14へ出力する。なお、データ処理回路10は、電子ズーム処理を行うこともできる。この電子ズーム処理の際には、入力された撮影画像データに対してズーム倍率に応じた解像度変換処理を行い、処理後の撮影画像データを圧縮/伸張回路11および表示制御回路14へそれぞれ出力する。
表示制御回路14は、制御回路5からの指令に応じて、データ処理回路10から出力された撮影画像データに所定の信号処理を施した後、モニタ13へ出力する。表示制御回路14はさらに、モニタ13へ出力する撮影画像データに、たとえば撮影メニューやカーソルなど所定のオーバーレイ画像のデータを重畳する処理を行う。これにより、オーバーレイ画像が重畳された被写体画像がモニタ13に表示される。
圧縮/伸張回路11は、制御回路5からの指令に応じて、データ処理回路10から出力された撮影画像データに対して、所定の画像圧縮方式による圧縮処理を行い、圧縮後の撮影画像データを記録媒体12へ出力する。なお、撮影者は操作部材7を操作することにより、画像データを圧縮せずに記録するよう撮像装置に対して指示することもできる。その場合、圧縮/伸張回路11は、圧縮処理を行わずに、データ処理回路10から出力された撮影画像データをそのまま記録媒体12へ記録する。
操作部材7は、レリーズボタンを含む。撮影者がこのレリーズボタンにより撮影操作を行うと、その撮影操作に応じて、制御回路5から撮像素子駆動回路8、信号処理回路9、データ処理回路10および圧縮/伸張回路11に対して、撮影指令が出力される。この撮影指令が制御回路5から出力されると、撮像素子駆動回路8、信号処理回路9、データ処理回路10および圧縮/伸張回路11において、上記のような処理や制御がそれぞれ実行される。これにより、撮像素子1により出力された画像信号に基づく被写体像の撮影画像データが取得され、記録媒体12に記録される。このようにして、撮像装置において被写体が撮影され、撮影画像が取得されて、その撮影画像が記録媒体12に記録される。なお、被写体が撮影されたときには、上記のように表示制御回路14からモニタ13へ解像度変換処理後の撮影画像データが出力され、撮影画像の再生画像がモニタ13に表示される。
表示モニタ13には、記録媒体12において既に記録されている撮影画像データに基づいて、撮影済みの撮影画像による再生画像を表示することもできる。このように撮影済みの撮影画像による再生画像を表示するモードは、再生モードと呼ばれている。
撮像装置において再生モードが選択されると、圧縮/伸張回路11は、制御回路5からの指令に応じて記録媒体12に記録されている撮影画像データを読み出し、その読み出した撮影画像データに対して圧縮を解除するための復号化処理を施した上で、復号化後の撮影画像データをデータ処理回路10へ出力する。データ処理回路10は、圧縮/伸張回路11から出力された復号化後の撮影画像データに対して解像度変換処理を行い、表示制御回路14へ出力する。この解像度変換処理後の撮影画像データが表示制御回路14からモニタ13へ出力されることにより、モニタ13において撮影済みの撮影画像による再生画像が表示される。
なお、記録媒体12に非圧縮の撮影画像データが記録されており、その非圧縮の撮影画像データが記録媒体12から読み出された場合は、圧縮/伸張回路11において復号化処理は行われない。圧縮/伸張回路11は、可逆圧縮、すなわちロスレス符号化により、圧縮処理および復号化処理を行うようにしてもよい。
操作部材7は、上記のレリーズボタンに加えて、さらにズーム操作部材を有している。制御回路5は、このズーム操作部材が撮影者に操作されることにより、操作部材7からズーム操作信号が出力されると、それに応じて前述のレンズ駆動指令を発生し、レンズ駆動回路3に出力する。レンズ駆動回路3は、制御回路5から出力されたレンズ駆動指令に基づいて、撮影レンズ2のズームレンズを前述のようにして進退駆動させる。これにより、撮影レンズ2の焦点距離が変化し、撮像素子1の撮像面上に結像される被写体像が拡大もしくは縮小されて、光学的にズーム調節が行われる。
さらに、操作部材7からズーム操作信号が出力されると、制御回路5はデータ処理回路10へ、前述の電子ズーム処理を行うための指令をズーム倍率と共に出力する。データ処理回路10は、制御回路5から出力されたズーム倍率に応じて前述のように解像度変換処理を行い、処理後の撮影画像データを表示制御回路14へ出力する。このときの解像度変換比率は、電子ズーム倍率に対応して決定される。これにより、モニタ13に表示される被写体の画像が拡大もしくは縮小され、電子ズームが行われる。
上記の電子ズームにおいて、高倍率側にズーム倍率を変化させた場合、被写体画像の中心部分が徐々に拡大されてモニタ13に表示される。このとき、ズーム倍率が上がるほど表示される被写体画像の範囲が狭くなる。反対に、低倍率側にズーム倍率を変化させた場合、被写体画像が徐々に縮小されてモニタ13に表示される。このとき、ズーム倍率が下がるほど表示される被写体画像の範囲が広くなる。レリーズボタンにより撮影操作が行われると、そのときモニタ13に表示されている被写体画像の範囲に対応する撮影画像データが記録媒体12に記録される。
振れ検出センサ16は、撮像装置の筺体内に設けられており、たとえば角速度センサ、ジャイロセンサ等により構成される。振れ検出センサ16は、撮像装置の動き、すなわち撮像装置の筺体の振れを少なくとも光軸と直交する二方向について検出し、検出した振れ量に応じた検出信号を制御回路5へ出力する。制御回路5は、この検出信号に基づいて、筺体の振れに伴って生じる撮像素子1の撮像面における被写体像の移動が打ち消されるように、前述のような振れ補正を行う。なお、この振れ補正は、撮影時だけでなく、後述するスルー画像の取得時にも行うことができる。
2.全体動作
次に、以上説明した撮像装置が撮影を行う際の全体動作について説明する。操作部材7の操作により、撮影を行うための撮影モードに設定されると、制御回路5において、図2に示すフローチャートの処理が実行される。ステップS10において、制御回路5は、操作部材7のレリーズボタンが撮影者によって半押し操作されたか否かを判定する。半押し操作が行われ、その半押し操作に基づく半押し操作信号が操作部材7から制御回路5へ入力されると、制御回路5は次のステップS20へ進む。
ステップS20において、制御回路5は、被写体のスルー画像を取得する。次のステップS30において、制御回路5は、ステップS20で取得したスルー画像を表示モニタ13に表示する。
上記のステップS20において、制御回路5は、撮像素子駆動回路8へ指示を送り、スルー画撮影動作を実行するための駆動信号を撮像素子駆動回路8に出力させる。撮像素子1は、この駆動信号を受けて、所定のフレームレート、たとえば30フレーム毎秒で、画素ごとに蓄積された電荷量に応じた画像信号を連続的に出力する。信号処理回路9は、撮像素子1から出力された画像信号に前述のような信号処理を施すと共に、撮像素子1上において互いに近傍に位置する同色画素の信号同士を加算する。これにより、後述する本撮影時に比べて低解像度、すなわち画素数のより少ない撮影画像データを、スルー画像用の撮影画像データとしてデータ処理回路10へ出力する。これにより、本撮影前の予備撮影が行われ、その予備撮影による予備画像として、被写体のスルー画像が取得される。なお、この際の露出条件は、測光回路15による測光データに基づいて決定される。このとき、同色画素の信号同士を加算する代わりに、撮像素子1からの画像信号を間引いて読み出すようにしてもよい。
データ処理回路10は、信号処理回路9から出力されたスルー画像用の撮影画像データに対して解像度変換処理を行った後、処理後のデータを一時的に記憶すると共に、表示制御回路14へ出力する。なお、データ処理回路10には、解像度変化処理後のスルー画像用の撮影画像データを一時的に記憶するためのメモリが備えられている。上記のステップS30において、制御回路5は、表示制御回路14に対して、データ処理回路10から出力されたデータに基づくスルー画像をモニタ13に表示させる。これにより、被写体のスルー画像がモニタ13において表示される。こうしてスルー画像が表示されることにより、撮影者は、これから撮影しようとする被写界の状態をモニタ13の画面で観察することができる。なお、以上説明したステップS20のスルー画像の取得と、ステップS30のスルー画像の表示とは、並行して行われる。
なお、上記のスルー画像を取得する際には、本撮影よりも低い画素解像度で被写体が撮影される。すなわち、撮像素子1の各画素における電荷量を間引いて読み出す、あるいは、複数の画素における電荷量を合算して読み出すことにより、本撮影よりも低い画素解像度でスルー画像を取得する。これにより、高フレームレートでの撮影を可能としている。また、取得されたスルー画像のデータは、記録媒体12に記録されない。
以上説明したようにしてスルー画像を取得する際には、必要に応じてオートフォーカス動作を実行することにより、前述のようにして撮影レンズ2のピント調節を行うようにしてもよい。なお、このピント調節の際に必要な焦点調節状態は、たとえば、撮像素子1に設けられた焦点検出用の画素と、その画素の各々に対して設けられたマイクロレンズ等の焦点検出光学系を用いて、周知の瞳分割方式の位相差検出により検出することができる。焦点検出用の画素を有する素子を、撮像装置1とは別個に設け、当該素子を用いて焦点調節を行う構成としてもよい。あるいは、コントラスト方式など他の方法を利用することとしてもよい。
ステップS40において、制御回路5は、撮影情報を取得する。この撮影情報は、ステップS30においてスルー画像が取得されたときの撮影状況に関する情報であり、スルー画像における被写体の様子、またはスルー画像が取得されたときの撮像装置の設定変化を表している。すなわち、制御回路5は、撮影情報を取得することにより、スルー画像が取得されたときの被写体の様子または撮像装置の設定変化を把握して、そのときの撮影状況を知ることができる。ここで撮影情報を取得する具体的な方法については、後で図3のフローチャートにより詳しく説明する。
ステップS50において、制御回路5は、ステップS40で取得した撮影情報に基づいて、撮影モードの設定を行う。ここで撮影モードを設定する具体的な方法については、後で図4のフローチャートにより詳しく説明する。
ステップS60において、制御回路5は、操作部材7のレリーズボタンが撮影者により全押し操作されたか否かを判定する。全押し操作が行われ、その全押し操作に基づく全押し操作信号が操作部材7から制御回路5へ入力されると、制御回路5はステップS70へ進む。一方、全押し操作信号が入力されなかった場合には、制御回路5はステップS10へ戻る。
以上説明したステップS10〜S60の処理により、半押し操作が行われている間は、被写体のスルー画像が所定のフレームレートで連続的に取得され、モニタ13に表示されると共に、そのときの撮影状況に関する撮影情報が取得される。なお、取得された撮影情報は、制御回路5において予め定められたメモリ容量に応じたフレーム数分が一次記憶される。このメモリ容量を超えると、古い撮影情報から順に廃棄され、新しい内容に更新される。
ステップS70において、制御回路5は、被写体を撮影するための撮影処理を行う。この撮影処理は、撮影者による操作部材7のレリーズボタンの全押し操作に応じて実行される。これにより、被写体が撮影され、撮影画像が取得される。こうして行われる被写体の撮影は、本撮影と呼ばれる。なお、撮影処理の具体的な内容については、後で図5のフローチャートにより詳しく説明する。
ステップS80〜S100において、制御回路5は、前述のステップS20〜S40と同様の処理をそれぞれ実行する。すなわち、制御回路5は、ステップS80において、被写体のスルー画像を取得し、ステップS90において、取得したスルー画像を表示し、ステップS100において、そのときの撮影状況に関する撮影情報を取得する。
ステップS110において、制御回路5は、ステップS70で撮影処理を実行してから所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間、たとえば2秒間が経過していれば次のステップS120へ進み、所定時間が経過していなければステップS80へ戻る。これにより、ステップS70の撮影処理により本撮影が行われた後においても、所定時間が経過するまでの間は、予備撮影が行われ、その予備撮影による予備画像としてスルー画像が取得されると共に、そのときの撮影状況に関する撮影情報が取得される。
ステップS120において、制御回路5は、ステップS70の撮影処理において取得した撮影画像データと、ステップS40およびS100において取得した撮影情報に基づく撮影情報データとを、記録媒体12に記録する。この撮影情報データは、スルー画像データそのものではなく、取得した撮影情報の内容をデータ化したものであり、撮影画像データに関連付けて記憶される。すなわち、本撮影によって得られた撮影画像(本撮影画像)と、予備撮影時に取得された撮影情報とが関連付けて記憶される。なお、この際に、データ処理回路10のメモリに一次記憶されていたスルー画像データは消去される。これにより、記録媒体12から本撮影画像データを読み出す際に、その本撮影画像が取得されたときの撮影情報データを読み出すことができるようにする。あるいは、撮影情報データに加えてスルー画像中の局所領域のデータを記録媒体12に記録する構成としてもよい。
ステップS120を実行したら、制御回路5は、図2のフローチャートを終了する。以上説明したようにして、撮像装置において撮影が行われる。
なお、ステップS20〜S40の処理と、ステップS80〜100の処理とは、いずれか一方のみを実行するようにしてもよい。すなわち、スルー画像を取得して表示すると共に、その際の撮影状況に関する撮影情報を取得する処理は、本撮影の前と後のいずれか一方のみにおいて行うこともできるし、本撮影の前および後に行うこともできる。あるいは、本撮影後にレリーズボタンが全押し操作されている間だけステップS80〜100の処理を行うようにしてもよい。さらに、設定された撮影モードに応じて、上記の処理を行うタイミングを決定するようにしてもよい。
3.撮影情報の取得
次に、図2のステップS40およびS100において撮影情報を取得する際に実行される図3のフローチャートについて説明する。ステップS210において、制御回路5は、前述のようにデータ処理回路10によって記憶されたスルー画像用の撮像画像データを読み出すことにより、現在よりも前のフレームにおいて取得されたスルー画像を読み出す。なお、ここでは、1フレーム分のスルー画像のみを読み出すこととしてもよいし、複数フレーム分のスルー画像を読み出すこととしてもよい。
ステップS220において、制御回路5は、ステップS210で読み出した前フレームのスルー画像と、直前に実行されたステップS20またはS80において取得された最新フレームのスルー画像とに基づいて、そのスルー画像同士を比較することにより、パターンマッチングを行う。このパターンマッチングにより、前フレームから最新フレームにおけるスルー画像の変化が検出される。なお、パターンマッチングは、スルー画像と本撮影画像との間で行われるものであってもよい。
ステップS230において、制御回路5は、ステップS220で実行したパターンマッチングの結果に基づいて、被写体の動きがあるか否かを判定する。被写体の動きがある場合、すなわちスルー画像において被写体の位置に変化がある場合には、制御回路5はステップS240へ進む。一方、スルー画像に変化がなく、被写体の動きが見られない場合には、制御回路5はステップS260へ進む。
ステップS240において、制御回路5は、ステップS220のパターンマッチングの結果に基づいて、動きベクトル(スルー画像における被写体の動きの速さや方向)を算出すると共に、その被写体の大きさを算出する。被写体の大きさとは、たとえば、画面全体の大きさに対する、動きを伴う被写体の大きさ(当該被写体領域の画素数)などで示される。次のステップS250において、制御回路5は、ステップS240で算出した動きベクトルを、スルー画像における被写体の様子を表す撮影情報として取得する。
ステップS240において動きベクトルを算出する方法を、図6に示すスルー画像の例により説明する。時刻t1から時刻t5において、被写体21を予備撮影した(a)〜(e)に示すようなスルー画像が順に取得されたとする。これらのスルー画像同士を比較してパターンマッチングを行うと、右上方向から左下方向に向かって被写体21が所定の移動速度で移動していると判断することができる。ステップS240では、被写体21の大きさと共に、このような被写体21の動きの速さや方向が、動きベクトルとして算出される。
ステップS260において、制御回路5は、ステップS220のパターンマッチングの結果に基づいて、スルー画像において被写体に点滅部分があるか否かを判定する。点滅部分がある場合、制御回路5は、ステップS270において、その点滅状態を表す点滅情報を、スルー画像における被写体の様子を表す撮影情報として取得する。一方、点滅部分がない場合、制御回路5は、ステップS270を実行せずにステップS280へ進む。
ステップS270において点滅情報を取得する方法を、図7に示すスルー画像の例により説明する。時刻t1から時刻t5において、一定の周期で点滅を繰り返す被写体22を予備撮影した(a)〜(e)に示すようなスルー画像が順に取得されたとする。これらのスルー画像同士を比較してパターンマッチングを行うと、被写体22の位置、輝度、点滅周期などを判断することができる。ステップS270では、被写体22の点滅情報として、これらの情報が取得される。
なお、被写体の点滅部分が複数ある場合は、その各点滅部分について点滅情報がそれぞれ取得される。このとき、点滅タイミングのずれを表すために、点滅の位相情報も合わせて取得することが好ましい。さらに、連続的に輝度が変化する場合や、発光色が変化する場合にも、同じようにその変化の状態を点滅情報として取得することができる。なお、この際に、振れ検出センサ16の出力に基づいて、点滅を判断する構成としてもよい。すなわち、点滅物体間の間隔が、振れ検出センサ16の出力する移動量より大きい場合に、複数の点滅物体があると判断する。
ステップS280において、制御回路5は、ズーム変化があるか否かを判定する。ズーム変化がある場合、すなわち撮影者によるズーム操作部材の操作に応じて、撮影レンズ2のズームレンズが前述のように駆動されて焦点距離が変化した場合には、制御回路5は、ステップS290において、その焦点距離の変化状態を表す焦点距離変化情報を取得する。これにより、スルー画像取得時の撮像装置の設定変化を表す撮影情報として焦点距離変化情報が取得される。一方、ズーム変化がない場合、制御回路5は、ステップS290を実行せずにステップS300へ進む。
ステップS300において、制御回路5は、絞りの変化があるか否かを判定する。撮影者の操作などに応じて撮影レンズ2の絞りが変化された場合、制御回路5は、ステップS310において、その絞りの変化状態を表す絞り変化情報を取得する。これにより、スルー画像取得時の撮像装置の設定変化を表す撮影情報として絞り変化情報が取得される。一方、絞りの変化がない場合、制御回路5は、ステップS310を実行せずにステップS320へ進む。
ステップS320において、制御回路5は、ピント変化があるか否かを判定する。ピント変化がある場合、すなわち、前述のようなオートフォーカス処理や撮影者のマニュアル操作によってピント調節が行われることで、撮影レンズ2の焦点調節状態が変化した場合には、制御回路5は、ステップS330において、そのピント変化の状態を表すピント変化情報を取得する。これにより、スルー画像取得時の撮像装置の設定変化を表す撮影情報としてピント変化情報が取得される。一方、ピント変化がない場合、制御回路5は、ステップS330を実行せずにステップS340へ進む。
ステップS340において、制御回路5は、カメラの動きがあるか否かを判定する。カメラの動きがある場合、すなわち、撮影者が図1の撮像装置に対してパンニングやチルティングを行うことにより、撮像装置の筺体に生じた振れが振れ検出センサ16において検出された場合には、制御回路5は、ステップS350において、その動きの方向や大きさなどの状態を表すカメラ動き情報を取得する。これにより、スルー画像取得時の撮像装置の設定変化を表す撮影情報としてカメラ動き情報が取得される。一方、カメラの動きがない場合、制御回路5は、ステップS350を実行せずにステップS360へ進む。
ステップS360において、制御回路5は、ステップS220のパターンマッチングの結果に基づいて、スルー画像において被写体の揺れ動きがあるか否かを判定する。ここでは、空気や水の流れによって被写体がなびく動きや、一定の周期で規則的に繰り返される被写体の反復動作などを、被写体の揺れ動きとして判定する。たとえば、人物が手を振っているときの手の動作や、鯉幟、旗、髪などが風になびく動作、花びらや葉が舞い散る動作、炎がゆらめく動作、火の粉が舞い上がる動作などが、被写体の揺れ動きとして判定される。上記の手、鯉幟、旗、紙、炎などを予め被写体認識した上で、画面上の領域を特定し、認識された被写体の領域について揺れ動きを判定する構成としてもよい。このような揺れ動きがある場合、制御回路5はステップS365へ進む。一方、被写体の揺れ動きがない場合、制御回路5はステップS375へ進む。
ステップS365において、制御回路5は、ステップS220のパターンマッチングの結果に基づいて、被写体の揺れ動きを表す揺れ動き情報を取得する。ここでは、たとえば前述したような被写体の揺れ動きの種類や、揺れ動きの振幅および周期などの情報を揺れ動き情報として取得する。制御回路5は、このような揺れ動き情報をスルー画像における被写体の様子を表す撮影情報として取得する。
ステップS370において、制御回路5は、ステップS360で揺れ動きがあると判定した被写体の背景画像をスルー画像から切り出し、切り出した背景画像を撮影情報として取得する。ここでは、複数のスルー画像から揺れ動いている被写体の周囲の部分をそれぞれ切り出し、切り出した画像同士を合成することにより背景画像を取得する。このようにすることで、揺れ動いている被写体の背景画像、すなわち被写体の揺れ動きによって見え隠れする部分の画像を取得することができる。
なお、好ましい実施の形態は以下のように構成することができる。制御回路5は、スルー画像データをメモリに記憶する。制御回路5はさらに、本撮影画像中の揺れ動きがあると判定された被写体と比較して、当該被写体の揺れ動き量が最も大きいスルー画像の中で、少なくとも本撮影画像では当該被写体の領域であったが、スルー画像では背景となった局所領域のスルー画像データを、本撮影画像に関連付けて記録する。このような構成とすることで、少ない付加データにより被写体が揺れ動く様子を再生することができる。
ステップS375において、制御回路5は、撮影シーンが集合写真であるか否かを判定する。集合写真である場合はステップS380へ進み、それ以外の撮影シーンである場合はステップS385へ進む。なお、この判定は、スルー画像から人物の顔の特徴を有する部分を識別することによって行うことができる。すなわち、人物の顔の特徴を有する部分がスルー画像中に複数識別できた場合は、撮影シーンが集合写真であると判定し、そうでない場合は撮影シーンが集合写真ではないと判定する。これ以外の方法によって集合写真であるか否かを判定してもよい。たとえば、撮影者が集合写真用の撮影モードを撮像装置において設定できるようにしてもよい。
ステップS380において、制御回路5は、スルー画像から人物の目の部分にあたる画像(目画像)を切り出し、切り出した目画像を撮影情報として取得する。このとき、スルー画像に写っている複数の人物について、それぞれの目画像を切り出して取得する。なお、各人物の目が開いているか否かを判定し、目が開いているときに目画像を取得するようにしてもよい。
ステップS385において、制御回路5は、スルー画像の輝度などに基づいて、撮影シーンが夜景の撮影であるか否かを判定する。夜景撮影である場合はステップS390へ進む。ステップS390において、制御回路5は、背景画像をスルー画像から切り出し、切り出した背景画像を撮影情報として取得する。ここでは、本撮影時に被写体に向けてフラッシュ発光すると、照明された被写体に比べて輝度が低くなるために撮影画像に写らなくなってしまうような背景の画像を、フラッシュ発光していない時にスルー画像から切り出して取得する。
ステップS390を実行したら、制御回路5は、図3のフローチャートを終了する。一方、夜景撮影でない場合、制御回路5は、ステップS390を実行せずに図3のフローチャートを終了する。以上説明したようにして、スルー画像における被写体の様子またはスルー画像取得時の撮像装置の設定変化を表す撮影情報が取得される。また、スルー画像の一部を切り出した画像や、スルー画像における被写体の揺れ動きを表す情報なども、撮影情報として取得される。
4.撮影モードの設定
次に、図2のステップS50において撮影モードの設定を行う際に実行される図4のフローチャートについて説明する。ステップS410において、制御回路5は、撮影情報として動きベクトルが取得されたか否かを判定する。図3のステップS250が実行されることにより動きベクトルが取得されていた場合は、ステップS420へ進む。一方、図3のステップS250が実行されておらず、動きベクトルが取得されていなかった場合は、ステップS450へ進む。
ステップS420において、制御回路5は、取得された動きベクトルが所定の条件を満たすか否かを判定する。所定の条件を満たす場合、たとえば、撮影画面の下から上方向に所定の大きさ以下の輝点が移動していることが動きベクトルによって表されているような場合には、制御回路5はステップS430へ進む。一方、このような条件を満たさない場合、制御回路5はステップS450へ進む。
ステップS430において、制御回路5は、取得されたスルー画像の明るさ(画面全体の平均の明るさ)が所定値以下であるか否かを判定する。なお、スルー画像の明るさは測光回路15によって取得する構成としてもよい。スルー画像の明るさが所定値以下である場合、制御回路5はステップS440において、花火撮影モードの設定を行う。この花火撮影モードは、花火の撮影に適した撮影条件を撮像装置に対して設定するモードであり、たとえば、シャッター速度をバルブに設定したり、被写界内で移動する被写体に合わせて自動的に焦点調節を行ったりする。さらに、花火が鮮やかに撮影できるようにするため、色の飽和度を強調する処理をデータ処理回路10において行うようにしてもよい。このようにして花火撮影モードを設定したら、制御回路5は、図4のフローチャートを終了する。なお、花火撮影モードではなく、輝度の低い動体を撮影するモードがあれば、そのモードに設定する構成としても構わない。一方、ステップS430においてスルー画像の明るさが所定値以下ではないと判定した場合、制御回路5は、ステップS450へ進む。
ステップS410、S420またはS430からステップS450へ進んだ場合、ステップS450において、制御回路5は、撮影情報として点滅情報が取得されたか否かを判定する。図3のステップS270が実行されることにより点滅情報が取得されていた場合は、ステップS460へ進む。一方、図3のステップS270が実行されておらず、点滅情報が取得されていなかった場合は、ステップS480へ進む。
ステップS460において、制御回路5は、取得されたスルー画像の明るさ(画面全体の平均の明るさ)が所定値以下であるか否かを判定する。なお、スルー画像の明るさは測光回路15によって取得する構成としてもよい。スルー画像の明るさが所定値以下である場合、制御回路5はステップS470において、イルミネーション撮影モードの設定を行う。このイルミネーション撮影モードは、イルミネーションなどを含む夜景を撮影するに適した撮影条件を撮像装置に対して設定するモードであり、たとえば、撮影レンズ2の絞りを開放に設定したり、点滅部分以外の主要被写体、たとえば人物などを探索し、その主要被写体に合わせて自動的に焦点調節を行ったりする。なお、この際の点滅部分は、被写体の変化情報として取得された点滅情報に基づいて判断される。このようにしてイルミネーション撮影モードを設定したら、制御回路5は、図4のフローチャートを終了する。一方、ステップS460においてスルー画像の明るさが所定値以下ではないと判定した場合、制御回路5は、ステップS480へ進む。
ステップS450またはS460からステップS480へ進んだ場合、制御回路5はステップS480において、標準撮影モードの設定を行う。この標準撮影モードは、上記の花火撮影モードまたはイルミネーション撮影モード以外の撮影モードである。標準撮影モードが設定されている場合は、撮影者が予め設定された撮影条件にしたがって撮影が行われる。標準撮影モードを設定したら、制御回路5は、図4のフローチャートを終了する。以上説明したようにして、撮影モードの設定が行われる。
なお、以上説明した内容以外に、取得された撮影情報に応じて様々な撮影モードを設定することとしてもよい。たとえば、撮影情報として取得された動きベクトルに基づいて、シャッター速度を短く設定したり、手ぶれ補正を有効に設定したりして、高速で移動する被写体を撮影するための撮影モードを設定することができる。これ以外にも、様々な撮影モードを設定することができる。
5.撮影処理
次に、図2のステップS70において撮影処理を行う際に実行される図5のフローチャートについて説明する。ステップS610において、制御回路5は、撮影情報として動きベクトルが取得されたか否かを判定する。図3のステップS250が実行されることにより動きベクトルが取得されていた場合は、ステップS620へ進む。一方、図3のステップS250が実行されておらず、動きベクトルが取得されていなかった場合は、ステップS650へ進む。
ステップS620において、制御回路5は、撮影情報として取得された動きベクトルに基づいて、被写界への進入物の検出を行う。ここでは、主要被写体以外の物体について動きベクトルが取得されていた場合に、その物体が進入物として検出される。なお、主要被写体は、たとえば撮影画面内の位置や、オートフォーカス時の焦点検出エリアの設定位置などに基づいて判断することができる。
ステップS630において、制御回路5は、ステップS620において検出された進入物について、その進入物の被写界への進入方向または大きさが、予め定められた所定の条件を満たすか否かを判定する。この所定の条件は、進入物が主要被写体を遮るような状態に応じて設定される。たとえば、進入物が横方向から被写界へ進入してきた場合や、撮影画面に対して進入物の大きさが所定の大きさ以上である場合には、ステップS630において所定の条件を満たすものと判定される。このような条件を満たすと判定された場合、制御回路5はステップS640へ進む。一方、このような条件を満たさない場合、制御回路5はステップS650へ進む。
ステップS640において、制御回路5は、取得された動きベクトルに基づいて、ステップS620で検出された進入物が被写界内を通過したか否かを判定する。進入物が被写界内を通過するまで、制御回路5はステップS640に留まり、通過したら次のステップS650へ進む。これにより、進入物が検出された場合は、その進入物が通過するまで本撮影を禁止して、被写体の撮影を禁止する。
以上説明したように、ステップS620において被写界への進入物が検出されると、その検出結果に応じて、ステップS630およびS640の処理により、後で説明するステップS680における本撮影が許可または禁止される。すなわち、検出された進入物の進入方向や大きさが所定の条件を満たす場合には、その進入物により主要被写体が遮られるものとして、進入物が被写界内を通過するまで撮影が禁止される。それ以外の場合は、進入物が検出されても撮影が許可される。
なお、ステップS630において、パンニングやチルティング時における撮像装置の動きに対応する進入方向については、撮影を禁止する進入方向から除外することが好ましい。すなわち、振れ検出センサ16によって撮像装置に横方向の動きが生じている(パンニング)ことが検出された場合、被写体が静止していたとしても、その被写体は被写界に対して横方向から進入してくるように動く。したがって、このような場合には、進入物が横方向から被写界へ進入してきた場合であっても、ステップS630の判定対象から除外して、撮影を許可するようにする。
なお、以上説明したステップS610〜S640の処理は、必ずしも実行する必要はなく、省略しても構わない。たとえば、撮影者の操作に応じて、進入物が通過するまで本撮影を禁止したい場合にのみ実行するようにしてもよい。また、スルー画像において被写体が動いていないときに、そのことを撮影情報として取得し、本撮影を許可するようにしてもよい。
ステップS650において、制御回路5は、撮像装置においてイルミネーション撮影モードが設定されているか否かを判定する。図4のステップS470が実行されることによりイルミネーション撮影モードが設定されている場合はステップS660へ進み、イルミネーション撮影モードが設定されていない場合はステップS670へ進む。
ステップS660において、制御回路5は、撮影情報として取得された点滅情報に基づいて、撮影タイミングを決定する。ここでは、たとえば、点滅情報により表された各点滅部分の点滅周期、位相、輝度などに基づいて、最も多くのイルミネーションが点灯していると予想される瞬間を撮影タイミングに決定する。
ステップS670において、制御回路5は、ステップS660で決定した撮影タイミングになったか否かを判定する。撮影タイミングとなるまでの間、制御回路5はステップS670に留まり、撮影タイミングとなったら次のステップS680へ進む。これにより、イルミネーション撮影モードが設定されている場合は、適切なタイミングで本撮影が行われるように制御する。
ステップS680において、制御回路5は、本撮影を実行する。このとき、前述のように制御回路5は、撮像素子駆動回路8、信号処理回路9、データ処理回路10および圧縮/伸張回路11に対して、撮影指令をそれぞれ出力する。撮像素子駆動回路8は、この撮影指令に応じて、撮像素子1へ本撮影を実行するための駆動信号を出力する。撮像素子1は、撮像素子駆動回路8からの駆動信号を受けて、測光回路15による測光データに基づいて決定された本撮影用の露出条件にしたがって電荷蓄積を行い、蓄積された電荷量に応じた画像信号を出力する。なお、本撮影用の露出条件は、直近のスルー画像から得られる被写界の明るさ情報に基づいて決定されるようにしてもよい。
信号処理回路9は、撮像素子1から出力された画像信号に対して前述のような信号処理を施し、前述したスルー画像用のものよりも高解像度の撮影画像データを、本撮影用の撮影画像データとしてデータ処理回路10へ出力する。データ処理回路10は、信号処理回路9から出力された本撮影用の撮影画像データを圧縮/伸張回路11へ出力すると共に、解像度変換処理を行って表示制御回路14へ出力する。これにより、本撮影によって得られた撮影画像データが圧縮/伸張回路11から記録媒体12に出力され、記録媒体12において記録されると共に、本撮影画像がモニタ13において表示される。このようにして本撮影が行われることにより、被写体が撮影され、撮影画像が取得される。
ステップS690において、制御回路5は、前述のステップS620において進入物が検出されたか否かを判定する。ステップS620で進入物が検出されていた場合、制御回路5は、ステップS700へ進む。
ステップS700において、制御回路5は、ステップS620における進入物の検出結果を記録媒体12に記録する。この進入物検出結果は、本撮影により得られた撮影画像データに関連付けて記録される。すなわち、本撮影画像と関連付けて、進入物の検出結果の情報が記録媒体12に記録される。これにより、特にステップS610〜S640の処理が省略されていた場合などに、記録媒体12に記録された撮影画像データに対して、その撮影時に進入物が検出されたか否かを容易に判断することができる。
なお、上記のステップS700では、進入物が検出されても、ステップS630において所定の条件を満たさないと判定された場合や、ステップS640の処理により進入物が通過するまで撮影が禁止された場合には、その進入物を検出結果の記録対象から除外するようにしてもよい。すなわち、被写界への進入方向や進入物の大きさにより、その進入物が主要被写体を遮らないと判断された場合や、ステップS680において被写体が撮影される前に進入物が被写界の外に移動した場合は、その進入物を検出結果の記録対象から除外することができる。このようにすれば、撮影に影響しなかった進入物の検出結果を記録対象から除外して、不要な進入物検出結果の記録を避けることができる。
また、スルー画像のコントラストや明るさが不足しており、進入物を検出できないような状況であった場合には、制御回路5は、その情報を進入物検出結果の代わりに記録媒体12に記録することが好ましい。このようにすれば、実際に進入物が写っている場合と区別することができる。
ステップS700を実行したら、制御回路5は、図5のフローチャートを終了する。一方、進入物が検出されなかったとステップS690において判定された場合、制御回路5は、ステップS700を実行せずに図5のフローチャートを終了する。以上説明したようにして、撮影処理が行われる。
6.撮影画像の再生
ここでは撮影画像の再生について説明する。本撮像装置では、前述した再生モードが選択されると、圧縮/伸張回路11により、記録媒体12に記録された撮影画像データが読み出される。読み出された撮影画像データは、圧縮/伸張回路11によって復号化処理が行われ、さらにデータ処理回路10によって解像度変換処理が行われた後、表示制御回路14へ出力される。表示制御回路14は、この撮影画像データをモニタ13へ出力する。このようにして、記録媒体12に記録された撮影画像データに基づいて、撮影画像による再生画像がモニタ13に表示される。このとき、図2のステップS120において撮影画像データに関連付けて記録された撮影情報データを読み出すことにより、その撮影情報データが表す撮影情報の内容に基づいて、以下に説明するように、スルー画像が取得されたときの撮影状況を表した様々な再生画像を表示することができる。
初めに、撮影情報における動きベクトルの内容に基づいて行われるスライド再生について説明する。図3のステップS250において動きベクトルが取得されると、その動きベクトルに基づく撮影情報データが、本撮影により得られた撮影画像データに関連付けて、前述のように記録媒体12に記録される。スライド再生では、この動きベクトルが表す被写体の動きに合わせて、再生画像中の被写体の位置をスライドさせて表示する。
図8は、スライド再生により表示される再生画像の一例を示している。たとえば、図6で説明したようなスルー画像による動きベクトルが記録されていた場合は、モニタ13において、図8(a)〜(e)に示すように、その動きベクトルに合わせて、被写体21が撮影されている撮影画像30を移動させてスライド表示する。このとき、制御回路5の制御により、撮影画像30のうちモニタ13と重なっている部分の画像データを記録媒体12から読み出し、その表示位置を変更しながら表示制御回路14へ順次出力することにより、モニタ13において撮影画像30をスライド表示することができる。このときのスライド表示の速度を、動きベクトルが表す被写体の動きの速さに応じて変更するようにしてもよい。また、撮影画像30の移動方向を逆方向とする構成としてもよい。
以上説明したようなスライド再生を行うことにより、記録媒体12に記録された撮影画像データおよび撮影情報データに基づいて、スルー画像における被写体の様子を表した、撮影画像による再生画像を表示する。これにより、静止画像である撮影画像のデータに基づいて、被写体の動きに応じた動的な再生表示を行うことができる。したがって、撮影画像により表示する再生画像において、スルー画像が取得されたときの撮影状況を示すことができ、臨場感のある再生画像の表示が実現される。
なお、上記では動きベクトルに基づく撮影情報データを利用してスライド再生を行う例を説明したが、カメラ動き情報に基づく撮影情報データを利用しても、同様のスライド再生を行うことができる。すなわち、図3のステップS350においてカメラの動き情報が取得され、その内容に基づく撮影情報データが本撮影により得られた撮影画像データと共に記録媒体12に記録されている場合は、このカメラの動き情報から被写界の移動方向を判断することができる。被写体が静止しているとすれば、こうして判断された被写界の移動方向と反対の方向に被写体が相対的に移動するため、被写体の移動方向に応じてスライド再生を行うことができる。
さらに、撮影画像のうち主要被写体、あるいはその背景の部分に、その被写体の動き、あるいはカメラの動きに応じたブラー効果、すなわちぼかし(流れ)効果を付加するようにしてもよい。このようにすれば、より臨場感の高い再生表示を行うことができる。
次に、本撮影時に花火撮影モードが設定されていた場合に、撮影情報データにおける動きベクトルに基づいて行われる花火再生について説明する。図3のステップS250において取得された動きベクトルに基づく撮影情報データが記録媒体12に記録されると共に、図4のステップS440において花火撮影モードが設定されて撮影された画像の再生が指示されたときには、花火再生が行われる。この花火再生では、花火の動きが再現されるように、撮影画像の一部を変化させながら再生表示する。
図9は、花火再生により表示される再生画像の一例を示している。花火再生では、図9(a)〜(c)に示すように、被写体として撮影された花火23が動きベクトルに合わせて動的に表示される。すなわち、スルー画像から算出された花火23の各輝点の軌跡による動きベクトルが撮影情報データとして記録されている場合は、その軌跡に沿って、本撮影の撮影画像において記録された各輝点の長さを変化させるように再生表示する。これにより、図9(a)〜(c)に示すような画像が連続的に再生表示される。なお、このときの本撮影の撮影画像は、図9(a)〜(c)いずれであってもよい。あるいは、被写体として花火23が撮影されていれば、これ以外の撮影画像であってもよい。
以上説明したような花火再生を行うことにより、記録媒体12に記録された撮影画像データおよび撮影情報データに基づいて、スルー画像における被写体(花火)の様子を表した、撮影画像による再生画像を表示する。これにより、静止画像である撮影画像のデータに基づいて、花火の撮影画像を動的に表示することができる。したがって、前述のスライド再生と同様に、撮影画像により表示する再生画像において、被写体である花火についてスルー画像が取得されたときの撮影状況を示して、臨場感のある再生画像を表示することができる。さらに、動画撮影の場合と比べて、記録する撮影画像のデータ量を削減することができる。なお、花火以外の被写体について同様の再生表示を行うようにしてもよい。
次に、本撮影時にイルミネーション撮影モードが設定されていた場合に、撮影情報データにおける点滅情報に基づいて行われるイルミネーション再生について説明する。図3のステップS270において取得された点滅情報に基づく撮影情報データが記録媒体12に記録されると共に、図4のステップS470においてイルミネーション撮影モードが設定されたときには、イルミネーション再生が行われる。このイルミネーション再生では、イルミネーションの点滅動作が再現されるように、撮影画像の一部を点滅させて再生表示する。
たとえば、前述の図7(a)〜(e)に示すスルー画像が取得され、被写体22が撮影されたとする。この場合、点滅情報として記録された被写体22の位置、輝度、点滅周期などに基づいて、図7(a)〜(e)のような点滅動作が再生画像において再現される。なお、被写体の点滅部分が複数ある場合には、その各点滅部分における点滅タイミングのずれが、点滅情報として記録された位相情報に基づいて再現される。さらに、連続的な輝度の変化や、発光色の変化についても、点滅情報に基づいて再現することができる。
以上説明したようなイルミネーション再生を行うことにより、記録媒体12に記録された撮影画像データおよび撮影情報データに基づいて、スルー画像における被写体(イルミネーション)の様子を表した、撮影画像による再生画像を表示する。これにより、静止画像である撮影画像のデータに基づいて、イルミネーションの点滅動作に応じた動的な再生表示を行うことができる。したがって、前述のスライド再生や花火再生と同様に、撮影画像により表示する再生画像において、被写体であるイルミネーションについてスルー画像が取得されたときの撮影状況を示して、臨場感のある再生画像を表示することができる。なお、イルミネーション以外の被写体について同様の再生表示を行うようにしてもよい。
次に、撮影情報データにおける焦点距離変化情報の内容に基づいて行われるズーム変化再生について説明する。図3のステップS290において焦点距離変化情報が取得されると、その内容に基づく撮影情報データが、本撮影により得られた撮影画像データに関連付けて、前述のように記録媒体12に記録される。ズーム変化再生では、この焦点距離変化情報が表すズーム変化の状態に合わせて、撮影画像を拡大または縮小させながら再生表示する。
図10は、ズーム変化再生により表示される再生画像の一例を示している。ズーム変化再生では、図10(a)〜(c)に示すように、被写体24が徐々に縮小表示される。すなわち、スルー画像の取得時におけるズーム変化状態が撮影情報データとして記録されている場合は、そのズーム変化に合わせて、本撮影の撮影画像の拡大率を変化させながら再生表示する。これにより、図10(a)〜(c)に示すような画像が連続的に再生表示される。
なお、上記のようにしてズーム変化再生を行うためには、図10(c)のようなワイド側の撮影画像が本撮影において撮影されている必要がある。すなわち、図10(c)のような撮影画像データが記録媒体12に記録されているとき、そのうちの一部分を最初に拡大して、図10(a)のような再生画像を表示する。その後、徐々に拡大率を小さくしながら、(b)、(c)のような再生画像を順次表示する。
または、記録媒体12に記録されている撮影画像データに基づいて、最初に図10(c)のようなワイド側の再生画像を表示し、そこから(b)、(a)のような再生画像を順次表示することにより、被写体24を徐々に拡大させながらモニタ13に表示するようにしてもよい。あるいは、図10(a)のようなテレ側の再生画像を縮小して画面内の一部分に最初に表示し、その後、その再生画像を徐々に大きく表示していくようにしてもよい。このようにした場合は、図10(c)のようなワイド側の再生画像が記録媒体12に記録されていなくても、焦点距離変化情報が表すズーム変化の状態に合わせて、被写体24を徐々に拡大させながらモニタ13に表示することができる。
次に、撮影情報データにおける絞り変化情報の内容に基づいて行われる絞り変化再生について説明する。図3のステップS310において絞り変化情報が取得されると、その内容に基づく撮影情報データが、本撮影により得られた撮影画像データに関連付けて、前述のように記録媒体12に記録される。絞り変化再生では、この絞り変化情報が表す絞りの変化状態に合わせて、撮影画像の背景部分のボケ状態を変化させながら再生表示する。このようなボケ状態の変化は、たとえば、データ処理回路10によってディジタルローパスフィルタの係数を変化させることで実現することができる。
図11は、絞り変化再生により表示される再生画像の一例を示している。絞り変化再生では、図11(a)〜(c)に示すように、主要な被写体24はそのまま表示されるが、背景の被写体25はぼけている状態から徐々にはっきりと表示される。すなわち、スルー画像の取得時における絞り変化状態が撮影情報データとして記録されている場合は、その絞り変化に合わせて、本撮影の撮影画像のうち、主要な被写体24を除いた背景部分のボケ状態を変化させて再生表示する。これにより、図11(a)〜(c)に示すような画像が連続的に再生表示される。
なお、上記のようにして絞り変化再生を行うためには、図11(c)のように背景のボケが少ないときの撮影画像が本撮影において撮影されている必要がある。すなわち、図11(c)のような撮影画像データが記録媒体12に記録されているとき、そのうちの背景部分を最初にぼかして、図11(a)のような再生画像を表示する。その後、徐々にボケ量を小さくしながら、(b)、(c)のような再生画像を順次表示する。または、ズーム変化再生と同様に、最初に図11(c)のような再生画像を撮影画像データに基づいて表示し、そこから(b)、(a)のような再生画像を順次表示することにより、背景部分を徐々にぼかしながらモニタ13に表示するようにしてもよい。
ところで、上記のようにして撮影画像の背景部分をぼかすためには、撮影画像において主要被写体を判別する必要がある。この主要被写体の判別は、たとえば、焦点検出エリアの設定に応じて行うことができる。すなわち、スルー画像の取得時にオートフォーカス動作を行う際には、撮影レンズ2の焦点状態を検出するための焦点検出エリアが設定される。この設定された焦点検出エリアに対応する画像部分は、主要被写体領域の一部であると考えられる。したがって、設定された焦点検出エリアの位置情報を本撮影時に撮影画像と共に記録しておき、その焦点検出エリアの位置情報を再生時に読み出すことで、主要被写体領域の位置を判別することができる。
さらに、設定された焦点検出エリアの位置に対応する画像部分の周囲の画像特徴量を色やテクスチャなどにより演算し、その演算結果に基づいて、主要被写体領域の範囲を判別する。たとえば、撮影画像を複数のブロックに分割し、各ブロック内における画像特徴量のヒストグラムを算出する。このヒストグラムが単峰性を示す場合、すなわち画素特徴量の集中する部分がブロック内に一箇所である場合は、そのブロックは同一の被写体領域であると判断する。一方、ヒストグラムが多峰性を示す場合、すなわち画素特徴量の集中する部分がブロック内に二箇所以上ある場合は、そのブロックは複数の被写体領域で構成されていると判断する。この場合は、ブロックをさらに分割して、ヒストグラムが単峰性を示すまで上記と同様の処理を繰り返す。
以上説明したような処理に加えて、たとえば、人の顔の特徴を示す部分を顔領域と判断し、その下の部分を胴体領域と判断する。これにより、主要被写体領域の範囲を判別することができる。なお、このときさらに、毛髪部分の領域などを判断するようにしてもよい。このようにして、主要被写体を判別することができる。
あるいは、上記のような主要被写体の判別方法に替えて、次のような方法を用いてもよい。すなわち、スルー画像の取得中に絞りを変化させた際には、各スルー画像を小ブロックに分割し、その各ブロックの周波数分析を絞り変化と共に行う。この周波数分析の結果に基づいて、周波数変化の少ない領域を主要被写体領域と判断する。こうして判断した主要被写体領域の情報を、本撮影時に撮影画像と共に記録しておくことにより、撮影画像を再生表示する際に主要被写体を判別できるようにしてもよい。
なお、以上説明したような絞り変化再生を行う際には、主要被写体部分に対して背景部分のぼかし度合いを急激に変化させるのではなく、なだらかに変化させるようにすることが好ましい。すなわち、主要被写体に近い領域ではぼかし度合いを小さくし、主要被写体から離れるほど徐々にぼかし度合いを大きくする。このようにすれば、撮影画像を自然なぼかし状態で再生表示することができる。
次に、変化データにおけるピント変化情報の内容に基づいて行われるピント変化再生について説明する。図3のステップS330においてピント変化情報が取得されると、その内容に基づく撮影情報データが、本撮影により得られた撮影画像データに関連付けられて、前述のように記録媒体12に記録される。ピント変化再生では、このピント変化情報が表すピントの変化状態に合わせて、撮影画像全体のボケ状態を変化させながら再生表示する。
図12は、ピント変化再生により表示される再生画像の一例を示している。ピント変化再生では、図12(a)〜(c)に示すように、主要な被写体24および背景の被写体25がぼけている状態から徐々にはっきりと表示される。すなわち、スルー画像の取得時におけるピント変化状態が撮影情報データとして記録されている場合は、そのピント変化に合わせて、本撮影の撮影画像全体のボケ状態を変化させて再生表示する。これにより、図12(a)〜(c)に示すような画像が連続的に再生表示される。このようなボケ状態の変化は、たとえば、データ処理回路10によってディジタルローパスフィルタの係数を変化させることで実現することができる。
なお、上記のようにしてピント変化再生を行うためには、図12(c)のような合焦側の撮影画像が本撮影において撮影されている必要がある。すなわち、図12(c)のような撮影画像データが記録媒体12に記録されているとき、その撮影画像の全体を最初にぼかして、図12(a)のような再生画像を表示する。その後、徐々にボケ量を小さくしながら、(b)、(c)のような再生画像を順次表示する。または、上記のズーム変化再生や絞り変化再生と同様に、最初に図12(c)のような合焦側の再生画像を撮影画像データに基づいて表示し、そこから(b)、(a)のような再生画像を順次表示することにより、撮影画像の全体を徐々にぼかしながらモニタ13に表示するようにしてもよい。
あるいは、以上説明したズーム変化再生、絞り変化再生およびピント変化再生を、スルー画像における被写体の様子を表した撮影情報データに基づいて行うようにしてもよい。たとえば、焦点距離を変化させたときのスルー画像における被写体の大きさの変化をスルー画像から求め、それを撮影情報として記録媒体12に記録しておく。撮影画像を再生する際には、この撮影情報を参照することにより、被写体の大きさの変化を取得し、それに応じて撮影画像を拡大または縮小させながら再生表示する。これにより、前述のようなズーム変化再生を行うことができる。また、たとえば、絞りや焦点調節状態を変化させたときのスルー画像におけるボケ状態の変化をスルー画像から求め、それを撮影情報として記録媒体12に記録しておく。撮影画像を再生する際には、この撮影情報を参照することにより、ボケ状態の変化を取得し、それに応じて撮影画像の一部または全部のボケ状態を変化させながら再生表示する。これにより、前述のような絞り変化再生およびピント変化再生を行うことができる。
以上説明したようなズーム変化再生、絞り変化再生またはピント変化再生を行うことにより、記録媒体12に記録された撮影画像データおよび撮影情報データに基づいて、スルー画像取得時の撮像装置の設定変化を表した、撮影画像による再生画像を表示する。これにより、静止画像である撮影画像のデータに基づいて、撮像装置の設定変化に応じた動的な再生表示を行うことができる。したがって、前述のスライド再生、花火再生およびイルミネーション再生と同様に、撮影画像により表示する再生画像において、スルー画像が取得されたときの撮影状況を示すことができ、臨場感のある再生画像の表示が実現される。
次に、撮影情報として取得された被写体の揺れ動き情報に基づいて行われる揺れ動き再生について説明する。図3のステップS365において揺れ動き情報が取得され、さらに続くステップS370において背景画像が取得されると、これらの内容に基づく撮影情報データが、本撮影により得られた撮影画像データに関連付けられて、前述のように記録媒体12に記録される。揺れ動き再生では、この揺れ動き情報が表す被写体の揺れ動きに応じて、再生画像中の被写体の位置または形状のいずれか少なくとも一つを変化させながら表示する。
図13は、揺れ動き再生により表示される再生画像の一例を示している。ここでは、風になびいている旗を被写体として撮影したときの再生画像を例示している。揺れ動き再生では、図13(a)〜(c)に示すように、被写体26の形状を時間と共に変化させながら表示する。すなわち、撮影画像から被写体26を抽出し、抽出した被写体26の画像に対して所定の画像処理を行うことにより、被写体26を動的に変形させて表示する。このときの形状変化のさせ方や周期は、スルー画像において撮影情報として取得した揺れ動き情報の内容に基づいて決定することができる。
さらに、上記のようにして揺れ動き再生を行うときには、撮影情報として取得された背景画像を被写体26の背景に表示する。すなわち、撮影画像から被写体26を抽出して変形させると、その変形によって撮影画像の一部に空白が生じる。この空白部分にスルー画像の一部を切り出した背景画像を埋め込むことにより、再生画像において空白部分が生じないようにする。なお、スルー画像と撮影画像の解像度が異なる場合は、その解像度の差に応じて、背景画像が補間または圧縮される。
以上説明した図13の例では、被写体26の形状が変化しているが、位置は変化していない。しかし、揺れ動きながら被写体が移動した場合、たとえば花びらや葉が舞い散る場合などは、揺れ動き再生において被写体の位置を変化させてもよい。あるいは、被写体の位置のみを変化させ、形状を変化させなくてもよい。すなわち、揺れ動き再生では、撮影情報が表す被写体の揺れ動きに応じて、再生画像中の被写体の位置または形状の少なくとも一つが変化して表示される。それと共に、スルー画像の一部を切り出した背景画像に基づいて、被写体の位置または形状のいずれか少なくとも一つが変化したときの背景が表示される。
次に、撮影情報における動きベクトルの内容に基づいて行われる連続再生について説明する。連続再生は、図3のステップS250において動きベクトルが取得され、その動きベクトルに基づく撮影情報データが撮影画像データに関連付けられて記録媒体12に記録されているときに、ユーザの指示等に応じて行われる。この連続再生では、撮影情報が表す被写体の動きに応じて、再生画像中の異なる複数の位置に被写体をそれぞれ表示する。これにより、長時間露光または連続撮影したときと同様の視覚効果を再生画像において表現する。
図14は、連続再生により表示される再生画像の一例を示している。連続再生では、図14(a)〜(f)の画像が所定時間ごとに順次切り換えて表示される。こうして被写体27を再生画像中の異なる複数の位置に離散的に表示することにより、被写体27の軌跡が分かるようにしている。あるいは、図14(a)〜(f)の画像を順次表示するのではなく、図14(f)のような重ね合わせ後の再生画像のみを表示してもよい。
なお、撮影画像における被写体27の位置は、図14(f)に示す各位置のうちいずれであってもよい。また、被写体27の位置を離散的に表示するのではなく、被写体27を再生画像中で移動させるようにしてもよい。こうした連続再生は、撮影される形状が移動中に変化しない被写体、たとえばボールなどの球形の被写体や、撮像装置の前を横切る自動車などに対して行うことが好ましい。
上記の連続再生において、スルー画像を取得していない期間、すなわち予備撮影の前後における被写体の位置を動きベクトルに基づいて予測し、予測した位置に被写体を表示してもよい。また、スルー画像から動きベクトルを検出する際に録音を行い、録音された音声を撮影画像の連続再生時に合わせて再生出力することにより、さらに臨場感のある再生画像表示を実現してもよい。
次に、撮影情報として取得された目画像に基づいて行われる目つぶり補正再生について説明する。図3のステップS380において目画像が取得されると、その内容に基づく撮影情報データが、本撮影により得られた撮影画像データに関連付けられて、前述のように記録媒体12に記録される。目つぶり補正再生では、撮影画像において目をつぶっている人物がいた場合に、目画像により撮影画像の一部を置き換えて再生表示する。
図15は、目つぶり補正再生により表示される再生画像の一例を示している。本撮影の前または後に行われる予備撮影において、たとえば図15(a)に示すように、3人の人物28a〜28cが写っているスルー画像が取得されたとする。このとき、人物28a〜28cに対して、目画像29a〜29cがスルー画像からそれぞれ切り出され、撮影情報として取得される。
さらに、人物28bが目をつぶってしまったときに本撮影が行われ、図15(b)に示すような撮影画像が記録媒体12に記録されたとする。このような場合、目つぶり補正再生において、撮影画像のうち符号29dに示す部分が、撮影情報として取得された目画像29bと置き換えられて表示される。その結果、人物28bが目をつぶっていない図15(c)に示すような再生画像が表示される。
なお、撮影画像中で置き換える部分を目以外としてもよい。たとえば、視線や顔の向きなどが適切でない場合に、その部分をスルー画像から切り出した画像に置き換えて再生表示してもよい。置き換えの対象とする部分を予備撮影時にスルー画像から切り出し、撮影情報として取得しておけば、どのような部分であっても置き換えの対象とすることができる。
次に、撮影情報における動きベクトルの内容に基づいて行われるぶれ補正再生について説明する。ぶれ補正再生は、動いている被写体を撮影した撮影画像において、その被写体にぶれが生じているときに行われる。なお、被写体にぶれが生じているか否かは、図3のステップS250において取得された動きベクトルと、撮影時のシャッター速度とに基づいて判断される。すなわち、撮影画像を再生表示する際には、撮影情報として取得された動きベクトルが表す被写体の動きに基づいて、撮影画像中で被写体がぶれているか否かが判定される。そして、被写体がぶれていると判定された場合は、ぶれ補正再生を行うことにより、再生画像において被写体のぶれが補正される。
図16は、ぶれ補正再生により表示される再生画像の一例を示している。たとえば、図16(a)に示すような撮影画像が本撮影によって取得され、記録媒体12に記録されていたとする。この撮影画像では、被写体31がぶれて記録されている。この撮影画像に対してぶれ補正再生を行うと、被写体31のぶれが補正され、図16(b)に示すような再生画像が表示される。なお、被写体31のぶれ補正は、所定の画像処理方法により行われる。たとえば、被写体31のぶれ方向に対して中心部分を残し、その中心部分からぶれ量に応じた範囲を削除すると共に、削除した部分の画像を周囲の画素値に基づいて補間することにより、ぶれ補正を行う。このとき、中心部分のエッジを強調したり、あるいは補間する画像をスルー画像から切り出したりしてもよい。これ以外の方法でぶれ補正を実現してもよい。
次に、夜景撮影時に撮影情報として取得された背景画像に基づいて行われる夜景再生について説明する。図3のステップS390において背景画像が取得されると、その内容に基づく撮影情報データが、本撮影により得られた撮影画像データに関連付けられて、前述のように記録媒体12に記録される。夜景再生では、この背景画像により、撮影画像において失われた背景の部分を置き換えて再生表示する。
図17は、夜景再生により表示される再生画像の一例を示している。本撮影の前または後に行われる予備撮影において、たとえば図17(a)に示すように、被写体32と背景33が写っているスルー画像が取得されたとする。このとき、背景33の画像がスルー画像から切り出され、撮影情報として取得される。
さらに、本撮影時にフラッシュが発光されて被写体32が照明され、図17(b)に示すような撮影画像が記録媒体12に記録されたとする。この撮影画像では、本撮影時に照明された被写体32の明るさに合わせて絞りとシャッター速度が調節された結果、相対的に輝度の低い背景33が見えなくなっている。このような場合、夜景再生において、撮影画像の一部が撮影情報として取得された背景33の画像と置き換えられて表示される。その結果、背景33が写っている図17(c)に示すような再生画像が表示される。このときに背景33の画像の輝度を落として表示してもよい。
なお、夜景撮影時の背景以外にも、スルー画像では表示されるが撮影画像には記録されないものであれば、どのようなものを切り出しの対象としてもよい。すなわち、上記と同様にして予備撮影時にスルー画像から切り出し、撮影情報として取得しておけば、どのような部分であっても置き換えの対象とすることができる。
以上説明したような揺れ動き再生または連続再生を行うことにより、スルー画像が取得されたときの撮影状況を示した臨場感のある再生画像の表示を実現することができる。また、ぶれ補正再生を行うことにより、再生画像において被写体のぶれを補正することができる。さらに、揺れ動き再生、目つぶり補正再生または夜景再生では、撮影画像の取得時に失われた情報をスルー画像により補間し、再生画像において表示することができる。
7.撮影画像の削除
次に、本撮像装置が行う撮影画像の削除について説明する。本撮像装置は、図5のステップS700において記録媒体12に記録された進入物検出結果の情報に基づいて、撮影時に進入物が検出されたか否かを判断し、その判断結果に応じて、削除候補とする撮影画像(削除候補画像)を抽出する。こうして抽出された削除候補画像に対して、撮像装置の操作者が削除することを選択した場合には、その削除候補画像を削除して記録媒体12から消去する。このようにして、撮影画像を削除する。
図18は、以上説明したようにして撮影画像を抽出して削除する際に、制御回路5において実行されるフローチャートである。ステップS800において、制御回路5は、記録媒体12に記録された進入物検出結果の情報を参照して、被写界への進入物のある撮影画像を、記録媒体12に記録された撮影画像の中から抽出して再生表示する。この処理により、進入物が撮影されている撮影画像が削除候補画像として抽出され、その削除候補画像がモニタ13において表示される。
ステップS810において、制御回路5は、ステップS810で再生表示された削除候補画像を記録媒体12から削除するか否かについて決定するための削除画像決定画面を表示する。この削除画像決定画面では、操作者が操作部材7を操作することにより、再生表示された削除候補画像を削除するか否かを選択することができる。あるいは、ステップS800において複数の削除候補画像が抽出されてモニタ13に表示された場合は、その複数の削除候補画像のいずれかを削除画像として選択することができる。
ステップS820において、制御回路5は、ステップS810で表示した削除画像決定画面において、削除画像が決定されたか否かを判定する。削除画像が決定された場合はステップS830へ進み、ステップS830において、その削除画像を記録媒体12から削除する。このとき、削除画像として選択された撮影画像のデータと、その撮影画像データに関連付けて記録された撮影情報データおよび進入物検出結果の情報とが、記録媒体12から消去される。ステップS830を実行したら、制御回路5は、図18のフローチャートを終了する。一方、ステップS820において削除画像が決定されなかった場合は、ステップS830を実行せずに図18のフローチャートを終了する。この場合、撮影画像の削除は行われない。
なお、上記の説明では、撮影画像に関連付けて記録媒体12に記録された進入物検出結果の情報に基づいて削除候補画像を抽出することとしたが、撮影画像に関連付けて記録媒体12に記録された撮影情報データに基づいて削除候補画像を抽出するようにしてもよい。たとえば、撮影情報データが表す前述の動きベクトルなどに基づいて、撮影画像を取得した際にスルー画像における被写体の変化が所定の大きさ以上であったか否かを検出する。その結果、所定の大きさ以上の被写体の変化が検出された撮影画像を、削除候補画像として抽出することができる。
以上説明したようにして撮影画像の削除を実行することにより、被写界内に進入物が進入してきた際に本撮影が行われ、撮影画像が取得された場合であっても、その進入物が存在する撮影画像を容易に抽出し、削除することができる。なお、進入物が存在する撮影画像を抽出するのではなく、反対に進入物が存在しない撮影画像を抽出することで、ベストショットを選択するような構成としてもよい。
また、以上説明したような撮影画像の再生表示や撮影画像の削除を、撮像装置以外の画像表示装置において行うようにしてもよい。この場合、上述したような制御に関するプログラムは、CD−ROMなどの記録媒体やインターネットなどの電気通信回線を通じて画像表示装置に提供することができる。図19は、パーソナルコンピュータを画像表示装置として使用する例を示している。パーソナルコンピュータ100は、CD−ROM102を介してプログラムの提供を受ける。あるいは、パーソナルコンピュータ100は通信回線101との接続機能を有し、サーバ103から上記のプログラムを提供されることとしてもよい。通信回線101は、インターネット、パソコン通信などの通信回線、あるいは専用通信回線などである。サーバ103は、通信回線101を介してプログラムをパーソナルコンピュータ100に送信する。すなわち、プログラムを搬送波上のデータ信号に変換して、通信回線101を介して送信する。このように、プログラムは、記録媒体や搬送波などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
上記のパーソナルコンピュータ100には、前述のような撮影画像データ、撮影情報データおよび進入物検出結果が記録された記録媒体12が装填される。パーソナルコンピュータ100は、CD−ROM102またはサーバ103から提供されたプログラムを実行することにより、撮影画像データおよび撮影情報データを記録媒体12から読み出し、読み出された撮影画像データおよび撮影情報データに基づいて、前述のようなスルー画像が取得されたときの撮影状況を表した、撮影画像による再生画像を画面表示する。すなわち、スルー画像における被写体の様子や、スルー画像取得時の撮像装置の設定変化を表した再生画像を画面表示する。または、パーソナルコンピュータ100は、CD−ROM102またはサーバ103から提供されたプログラムを実行することにより、図13のフローチャートを実行する。これにより、記録媒体12に記録された撮影画像の中から、被写界への進入物のある撮影画像を抽出して再生する。そして、再生された撮影画像を記録媒体12から削除するか否かについて決定するための画面を表示する。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)制御回路5は、撮影者の操作に応じて、被写体を撮影して撮影画像を取得する(ステップS680)。こうして撮影画像を取得する前または後に、制御回路5は、予備撮影を行って被写体のスルー画像を取得し(ステップS20、S80)、そのスルー画像が取得されたときの撮影状況に関する撮影情報を取得する。(ステップS40、S100)そして、取得した撮影情報と撮影画像とを関連付けて記録媒体12に記録する(ステップS120)こととした。このようにしたので、スルー画像を取得した際に得られる情報を、スルー画像の撮影とは別に行われる本撮影などの処理に利用することができる。
(2)制御回路5は、ステップS40またはS100において、時間経過に応じてステップS20またはS80で取得された複数のスルー画像に基づいて、スルー画像における被写体の様子を表す撮影情報を取得する。そして、ステップS120において、その撮影情報を時間経過と共に記録することとした。このようにしたので、撮影状況を的確に表した撮影情報を取得することができる。
(3)ステップS40およびS100において、制御回路5は、スルー画像における被写体の動きまたは点滅状態のいずれか少なくとも一つに基づいて、撮影情報を取得することができる(ステップS250、S270)。このようにしたので、被写体が変化しているときに、その変化の様子を的確に表す撮影情報を取得することができる。
(4)再生モードが選択されると、データ処理回路10、圧縮/伸張回路11および表示制御回路14は、記録媒体12に記録された撮影画像データおよび撮影情報データに基づいて、スルー画像における被写体の様子を表した、撮影画像による再生画像をモニタ13に表示する。または、スルー画像取得時の撮像装置の設定変化を表した、撮影画像による再生画像をモニタ13に表示する。このようにしたので、静止画像として記録された撮影画像から臨場感のある再生画像を表示することができる。
(5)記録媒体12に記録された撮影情報データが被写体像の動きを表すときに、データ処理回路10、圧縮/伸張回路11および表示制御回路14は、その撮影情報データが表す被写体の動きに応じて、図8のように再生画像中の被写体の位置をスライドさせて表示することとした。このようにしたので、被写体の動きを的確に再現した再生画像を表示することができる。
(6)本撮影時に花火撮影モードが設定されていた場合、データ処理回路10、圧縮/伸張回路11および表示制御回路14は、記録媒体12に記録された撮影情報データが表す被写体の動きに応じて、図9のように再生画像における各輝点の長さを変化させて表示することとした。このようにしたので、花火などの被写体の動きを再現した再生画像を表示することができる。
(7)記録媒体12に記録された撮影情報データが被写体像の点滅状態を表すときに、データ処理回路10、圧縮/伸張回路11および表示制御回路14は、その撮影情報データが表す被写体の点滅状態に応じて、図7のように再生画像の一部を点滅表示することとした。このようにしたので、輝度や色が周期的に変化するイルミネーションなどを撮影した場合に、その点滅状態を再現した再生画像を表示することができる。
(8)連続再生時に、データ処理回路10、圧縮/伸張回路11および表示制御回路14は、撮影情報データが表す被写体の動きに応じて、図14のように再生画像中の異なる複数の位置に被写体をそれぞれ表示することとした。このようにしたので、長時間露光や連続撮影時と同様の視覚効果を再生画像において表現することができる。
(9)また、データ処理回路10、圧縮/伸張回路11および表示制御回路14は、撮影情報データが表す被写体の動きに基づいて撮影画像中で被写体がぶれているかを判定し、ぶれていると判定した場合は、図16のようなぶれ補正再生を行うことにより、再生画像において被写体のぶれを補正することとした。このようにしたので、撮影画像で被写体がぶれていても、ぶれのない再生画像を表示することができる。
(10)制御回路5は、所定の条件を満たすときに、スルー画像の一部を切り出した画像を撮影情報として取得する(ステップS370、S380、S390)。この撮影情報を利用することで、揺れ動き再生、目つぶり補正再生、夜景再生の各再生方法を実現することができる。
(11)被写体の揺れ動きがある場合、制御回路5は、スルー画像における被写体の揺れ動きを表す情報を撮影情報としてさらに取得する(ステップS365)。また、データ処理回路10、圧縮/伸張回路11および表示制御回路14は、図13のような揺れ動き再生を行うことにより、撮影情報が表す被写体の揺れ動きに応じて、再生画像中の被写体の位置または形状のいずれか少なくとも一つを変化させて表示すると共に、スルー画像の一部を切り出した画像に基づいて、被写体の位置または形状のいずれか少なくとも一つを変化させたときの背景を表示する。このようにしたので、被写体が揺れ動いている様子を再現した臨場感のある再生画像を表示することができる。
(12)さらに、データ処理回路10、圧縮/伸張回路11および表示制御回路14は、図15のような目つぶり補正再生または図17のような夜景再生を行うときに、予備画像の一部を切り出した画像により撮影画像の一部を置き換えた再生画像を表示することとした。このようにしたので、撮影画像の取得時に失われた情報を再生画像において補間して表示することができる。
(13)また、ステップS40およびS100において、制御回路5は、スルー画像が取得されたときの焦点距離、絞りまたは焦点調節状態のいずれか少なくとも一つの変化に基づいて、スルー画像取得時の撮像装置の設定変化を表す撮影情報を取得することができる(ステップS290、S310、S330)。このようにしたので、撮影状況を的確に表した撮影情報を取得することができる。
(14)記録媒体12に記録された撮影情報データがスルー画像取得時の焦点距離の変化を表すときに、データ処理回路10、圧縮/伸張回路11および表示制御回路14は、その撮影情報データが表す焦点距離の変化に応じて、図10のように再生画像の拡大率を変化させて表示することとした。このようにしたので、ズーム変化を再現した再生画像を表示することができる。
(15)記録媒体12に記録された撮影情報データがスルー画像取得時の絞りの変化を表すときに、データ処理回路10、圧縮/伸張回路11および表示制御回路14は、その撮影情報データが表す絞りの変化に応じて、図11のように再生画像のうち背景部分のボケ状態を変化させて表示することとした。このようにしたので、絞りの変化を再現した再生画像を表示することができる。
(16)記録媒体12に記録された撮影情報データがスルー画像取得時の焦点調節状態の変化を表すときに、データ処理回路10、圧縮/伸張回路11および表示制御回路14は、その撮影情報データが表す焦点調節状態の変化に応じて、図12のように再生画像のボケ状態を変化させて表示することとした。このようにしたので、ピント変化を再現した再生画像を表示することができる。
(17)制御回路5は、本撮影による撮影画像が取得される前にスルー画像が取得されたときに、ステップS40において取得された被写体の動きを示す撮影情報に基づいて、被写界への進入物を検出する(ステップS620)。この進入物の検出結果に応じて、ステップS680における被写体像の撮影を許可または禁止する(ステップS630、S640)こととした。このようにしたので、進入物によって主要被写体が遮られているときに撮影が誤って行われてしまうのを防止することができる。あるいは、主要被写体が遮られないまでも、本撮影画像に目障りな不要被写体が写ってしまうことを防止することができる。
(18)制御回路5は、ステップS620で検出した進入物の被写界への進入方向または大きさに基づいて、本撮影を許可または禁止する(ステップS630)こととした。このようにしたので、進入物によって主要被写体が遮られるような状況を的確に判断し、本撮影を禁止することができる。
(19)なお、上記のようにして本撮影を許可または禁止するときに、制御回路5は、振れ検出センサ16により検出された撮像装置の動きに対応する進入方向については、本撮影を許可することとした。このようにすれば、パンニングやチルティングを行いながら撮影する際に、撮影しようとする被写体が進入物として検出されることで誤って撮影が禁止されてしまうのを防ぐことができる。
(20)制御回路5は、ステップS620における進入物の検出結果を撮影画像データに関連付けて記録媒体12に記録することとした(ステップS700)。このようにしたので、記録媒体12から撮影画像データを読み出す際に、撮影時に進入物が検出されたか否かを容易に判断することができる。
(21)上記のようにして進入物の検出結果を撮影画像データに関連付けて記録媒体12に記録する際に、制御回路5は、本撮影が行われる前に進入物が被写界の外に移動した場合は、その進入物を検出結果の記録対象から除外することとした。このようにしたので、撮影に影響しなかった進入物の検出結果については、記録対象から除外することができる。
(22)制御回路5は、取得した撮影情報に基づいて撮影モード設定を行う(ステップS50)ことにより、ステップS680において本撮影を行うときの撮影条件を設定することとした。このようにしたので、被写体に合わせて最適な撮影条件を設定することができる。
(23)制御回路5は、記録媒体12に記録された撮影画像の中から、被写界への進入物のある撮影画像を抽出して再生し(ステップS800)、再生された撮影画像を記録媒体12から削除するか否かについて決定するための画面をモニタ13に表示する(ステップS810)こととした。このようにしたので、被写界内に進入物が進入してきた際に本撮影が行われ、撮影画像が取得された場合であっても、その進入物が存在する撮影画像を容易に抽出し、削除することができる。
なお、以上の実施の形態を記録装置に適用しても構わない。記録装置の場合には、撮影手段はなくても構わない。
また、以上説明した実施の形態において、予備画像すなわちスルー画像の撮影中に進入物が検出され、その進入物の検出結果と、その進入物の動きを表す動きベクトルとが撮影画像に関連付けて記録媒体12に記録された場合は、これらの情報に基づくクロッピング処理を行うようにしてもよい。
クロッピング処理を行う場合、制御回路5は、記録媒体12に記録された動きベクトルに基づいて本撮影画像中の進入物の位置を推定し、その進入物を除外した矩形領域をクロップ領域として撮影画像上に設定する。こうして設定したクロップ領域内の撮影画像を、クロップ候補画像としてモニタ13に表示することで、そのクロップ候補画像を撮像装置の操作者に提示する。こうしてモニタ13に表示されたクロップ候補画像に対して、操作者はこれを確認し、記録媒体12に記録するか、あるいはクロップ領域を変更するためのトリミング処理を実行するかを選択する。
クロップ候補画像を記録媒体12に記録することが操作者によって選択された場合、制御回路5は、撮影画像と共にクロップ領域を特定するための情報を記録媒体12に記録する。これにより、撮影画像を再生表示する際に、クロップ領域内の部分のみが表示されるようにする。あるいは、撮影画像からクロップ領域内の部分を切り出すことにより、クロップ候補画像自体を記録媒体12に記録することとしてもよい。
一方、トリミング処理の実行が操作者によって選択された場合、制御回路5は、操作者の操作に基づいてトリミング処理を実行し、クロップ領域を変更する。こうしてトリミング処理を行った結果、クロップ領域が決定されたら、制御回路5は、撮影画像と共にそのクロップ領域を特定するための情報を記録媒体12に記録する。あるいは、撮影画像からそのクロップ領域内の部分を切り出して、トリミング処理後の画像自体を記録媒体12に記録する。
なお、以上説明したようなクロッピング処理は、撮像装置において本撮影の直後に行われるものであってもよいし、または、本撮影後に記録媒体12に記録された撮影画像を読み出して行うものであってもよい。あるいは、撮像装置とは別の装置においてクロッピング処理を行うようにしてもよい。
なお、以上説明した実施の形態は、あくまで本発明の実施の形態の一例である。したがって、発明を解釈する際、上記の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係には何ら限定も拘束もされない。また、発明の特徴が損なわれない限り、本発明は上記の記載内容に限定されるものでもない。
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
日本国特許出願2007年第153169号(2007年6月8日出願)

Claims (29)

  1. 被写体を撮影して撮影画像を取得する本撮影手段と、
    前記本撮影手段が前記撮影画像を取得する前または後に予備撮影を行い、予備画像を取得する予備画像取得手段と、
    前記予備画像取得手段により前記予備画像が取得されたときの撮影状況に関する撮影情報を取得する撮影情報取得手段と、
    前記撮影情報と前記撮影画像とを関連付けて記録媒体に記録する記録手段とを備える撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮影情報取得手段は、時間経過に応じて前記予備画像取得手段により取得された複数の前記予備画像に基づいて、前記予備画像における前記被写体の様子を表す撮影情報を取得し、
    前記記録手段は、前記撮影情報を時間経過と共に記録する。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記撮影情報取得手段は、前記予備画像における前記被写体の動きまたは点滅状態のいずれか少なくとも一つに基づいて、前記撮影情報を取得する。
  4. 請求項2または3に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された撮影画像および撮影情報に基づいて、前記予備画像における前記被写体の様子を表した、前記撮影画像による再生画像を表示する再生表示手段をさらに備える。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された撮影情報は、前記予備画像における前記被写体の動きを表し、
    前記再生表示手段は、前記撮影情報が表す前記被写体の動きに応じて、前記再生画像中の前記被写体の位置をスライドさせて表示する。
  6. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された撮影情報は、前記予備画像における前記被写体の動きを表し、
    前記再生表示手段は、前記撮影情報が表す前記被写体の動きに応じて、前記再生画像における各輝点の長さを変化させて表示する。
  7. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された撮影情報は、前記予備画像における前記被写体の点滅状態を表し、
    前記再生表示手段は、前記撮影情報が表す前記被写体の点滅状態に応じて、前記再生画像の一部を点滅表示する。
  8. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された撮影情報は、前記予備画像における前記被写体の動きを表し、
    前記再生表示手段は、前記撮影情報が表す前記被写体の動きに応じて、前記再生画像中の異なる複数の位置に前記被写体をそれぞれ表示する。
  9. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された撮影情報は、前記予備画像における前記被写体の動きを表し、
    前記再生表示手段は、前記撮影情報が表す前記被写体の動きに基づいて前記撮影画像中で前記被写体がぶれているか否かを判定し、ぶれていると判定した場合は前記再生画像において前記被写体のぶれを補正する。
  10. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮影情報取得手段は、前記予備画像の一部を切り出した画像を前記撮影情報として取得する。
  11. 請求項10に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された撮影画像および撮影情報に基づいて、前記予備画像における前記被写体の様子を表した、前記撮影画像による再生画像を表示する再生表示手段をさらに備え、
    前記撮影情報取得手段は、前記予備画像における前記被写体の揺れ動きを表す情報を前記撮影情報としてさらに取得し、
    前記再生表示手段は、前記撮影情報が表す前記被写体の揺れ動きに応じて、前記再生画像中の前記被写体の位置または形状のいずれか少なくとも一つを変化させて表示すると共に、前記予備画像の一部を切り出した画像に基づいて、前記被写体の位置または形状のいずれか少なくとも一つを変化させたときの背景を表示する。
  12. 請求項10に記載の撮像装置において、
    前記予備画像の一部を切り出した画像により前記撮影画像の一部を置き換えた再生画像を表示する再生表示手段をさらに備える。
  13. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮影情報取得手段は、前記予備画像取得手段によって前記予備画像が取得されたときの焦点距離、絞りまたは焦点調節状態のいずれか少なくとも一つの変化に基づいて、前記予備画像取得時の設定変化を表す撮影情報を取得する。
  14. 請求項13に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された撮影画像および撮影情報に基づいて、前記予備画像取得時の設定変化を表した、前記撮影画像による再生画像を表示する再生表示手段をさらに備える。
  15. 請求項14に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された撮影情報は、前記予備画像が取得されたときの焦点距離の変化を表し、
    前記再生表示手段は、前記撮影情報が表す焦点距離の変化に応じて、前記再生画像の拡大率を変化させて表示する。
  16. 請求項14に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された撮影情報は、前記予備画像が取得されたときの絞りの変化を表し、
    前記再生表示手段は、前記撮影情報が表す絞りの変化に応じて、前記再生画像のうち背景部分のボケ状態を変化させて表示する。
  17. 請求項14に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された撮影情報は、前記予備画像が取得されたときの焦点調節状態の変化を表し、
    前記再生表示手段は、前記撮影情報が表す焦点調節状態の変化に応じて、前記再生画像のボケ状態を変化させて表示する。
  18. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記本撮影手段により前記撮影画像が取得される前に前記予備画像取得手段により前記予備画像が取得されたときに、前記撮影情報取得手段により取得された前記被写体の動きを示す前記撮影情報に基づいて、被写界への進入物を検出する進入物検出手段と、
    前記進入物検出手段による進入物の検出結果に応じて、前記本撮影手段による撮影を許可または禁止する制御手段とをさらに備える。
  19. 請求項18に記載の撮像装置において、
    前記制御手段は、前記進入物の前記被写界への進入方向または大きさに基づいて、前記本撮影手段による撮影を許可または禁止する。
  20. 請求項19に記載の撮像装置において、
    前記撮像装置の動きを検出する動き検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記動き検出手段により検出された前記撮像装置の動きによる前記進入物の前記被写界への進入方向については、前記本撮影手段による撮影を許可する。
  21. 請求項18〜20いずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記記録手段はさらに、前記進入物検出手段による前記進入物の検出結果を、前記撮影画像に関連付けて前記記録媒体に記録する。
  22. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記予備画像取得手段により前記予備画像が取得されたときに、前記撮影情報取得手段により取得された前記被写体の動きを示す前記撮影情報に基づいて、被写界への進入物を検出する進入物検出手段をさらに備え、
    前記記録手段は、前記進入物検出手段による前記進入物の検出結果を前記撮影画像に関連付けて前記記録媒体に記録する。
  23. 請求項21または22に記載の撮像装置において、
    前記記録手段は、前記本撮影手段が撮影を行う前に、前記進入物が前記被写界の外に移動した場合には、前記進入物の検出結果を記録対象から除外する。
  24. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮影情報に基づいて、前記本撮影手段が撮影を行う際の撮影条件を設定する撮影条件設定手段をさらに備える。
  25. 請求項18〜23いずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記記録媒体に記録された前記撮影画像の中から、前記被写界への前記進入物のある撮影画像を抽出して再生する抽出再生手段と、
    前記抽出再生手段により再生された撮影画像を前記記録媒体から削除するか否かについて決定するための画面を表示する削除画像決定画面表示手段とをさらに備える。
  26. 請求項1〜17いずれか一項に記載の撮像装置により前記記録媒体に記録された前記撮影画像および前記撮影情報に基づいて、前記予備画像が取得されたときの撮影状況を表した、前記撮影画像による再生画像を表示する画像表示装置。
  27. 請求項18〜23いずれか一項に記載の撮像装置により前記記録媒体に記録された前記撮影画像の中から、前記被写界への前記進入物のある撮影画像を抽出して再生し、再生された撮影画像を前記記録媒体から削除するか否かについて決定するための画面を表示する画像表示装置。
  28. 請求項1〜17いずれか一項に記載の撮像装置により前記記録媒体に記録された前記撮影画像および前記撮影情報を前記記録媒体から読み出すステップと、
    前記記録媒体から読み出された前記撮影画像および前記撮影情報に基づいて、前記予備画像が取得されたときの撮影状況を表した、前記撮影画像による再生画像を画面表示するステップとをコンピュータに実行させるコンピュータ読み込み可能なプログラム。
  29. 請求項18〜23いずれか一項に記載の撮像装置により前記記録媒体に記録された前記撮影画像の中から、前記被写界への前記進入物のある撮影画像を抽出して再生するステップと、
    前記再生された撮影画像を前記記録媒体から削除するか否かについて決定するための画面を表示するステップとをコンピュータに実行させるコンピュータ読み込み可能なプログラム。
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