JPWO2008140128A1 - 粉末洗剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、JP−A 8−67896には、アミノアルキル変性シリコーンオイル含む洗濯用のすすぎ助剤を洗剤に配合できることが開示されている。しかし、これはすすぎ工程での消泡効果を目的としたものである。
(A)成分:ジメチルポリシロキサン及びその誘導体から選ばれる少なくとも1種、
(B)成分:下記一般式(I)で表される基:
式(I):−E1−(OA)n−E2−R
(式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、nは0〜300の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基(−OCO−又は−COO−)を示し、Rはヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す。)で置換され、但し、式(I)の置換基(置換基(A))のヒドロキシ基の水素原子は更に式(I)の置換基(置換基(A))で置換されていてもよく、この置換基を単糖単位1000個あたり1〜100個有する、重量平均分子量1、000〜5、000、000の多糖誘導体。
発明の詳細な説明
上記の背景技術では、シリコーンは通常の洗濯のような処理では、水中で繊維に吸着させることが困難であり、その為に十分な効果が発現しない。疎水化したセルロース誘導体は、シリコーンの吸着性を高めるものの、一方で再汚染防止性を低減させてしまうという問題がある。
本発明は、洗浄効果が良好で、繊維製品に対する柔軟性の付与効果により優れた、シリコーンを配合した粉末洗剤を提供する。
本発明によれば、洗浄効果が良好で、繊維製品に対する柔軟性の付与効果により優れた、シリコーンを配合した粉末洗剤組成物が提供される。 衣料用粉末洗剤組成物に適している。
<(A)成分>
本発明の(A)成分は、ジメチルポリシロキサン及びその誘導体から選ばれる。
(A)成分のうち、ジメチルポリシロキサンの誘導体としてはアルキル変性シリコーン、アラルキル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、脂肪酸エステル変性シリコーン、フルオロアルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、メタクリル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、ビニル変性シリコーン等の変性シリコーンが挙げられる。柔軟性、吸着性の観点から(A)成分はジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンであることが好ましい。
(A)成分の好ましい条件としてHLBが、繊維への吸着性及びすすぎ時の脱落防止の点から、6以下、好ましくは4以下、さらに好ましくは2以下となることである。
ここで、(A)成分についてのHLBは、下記、測定方法(1)が利用できるものは(1)によって、一方、溶剤に溶けない場合などの測定方法(1)が利用できない場合は(2)によって得るものとする。
<HLBの測定方法(1)>
評価試料0.5gを98%エチルアルコール5mlに溶解し、25℃に保ちながらかき混ぜながら2%フェノール水溶液で滴定し、液が混濁を呈する時を終点とする。この滴定に要した2%のフェノール水溶液のml数を曇数Aとする。HLBは下記の式より算出する。
HLB値=0.89×A+1.11
<HLBの測定方法(2)>
HLBは界面活性剤便覧(西一郎ら編集、産業図書株式会社、昭和35年発行)の324ページに記載されている下記の方法により測定した曇数Aから算出できる。
又、(A)成分は、粘度(25℃)が2000mPa・s以上、更に5000mPa・s以上、特に10000mPa・s以上であることが、繊維製品に対する風合い向上の点で好ましい。粘度の上限は100000mPa・s以下であることが好ましい。
粘度はB型粘度計(例えばTOKYO KEIKI社製 DVM−B型)を用い、適宜ローター及び回転数を選択して測定することができる。
本発明の粉末洗剤組成物は、(A)成分を、柔軟性の観点から、0.1〜10質量%、更に0.1〜8質量%、特に0.5〜5質量%含有することが好ましい。(A)成分は、当該(A)成分を含有する造粒物として配合することもできる。その場合、当該造粒物は、粉末洗剤組成物中の(A)成分の含有量がこの範囲となるように用いることが好ましい。
<(B)成分>
本発明の(B)成分は下記一般式(I)で表される基:
式(I):−E1−(OA)n−E2−R
(式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、nは0〜300の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基(−OCO−又は−COO−)を示し、Rはヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す。)で置換され、この置換基を単糖単位1000個あたり1〜100個有する、重量平均分子量1、000〜5、000、000の多糖誘導体である。 さらに、式(I)の置換基(置換基(A))のヒドロキシ基の水素原子は更に式(I)の置換基(置換基(A))で置換されていてもよい。
本発明の(B)成分は次の形態を含む。
(B)成分:下記一般式(I‘)で表される基を、グルコース単位1000個あたり1〜100個有する、重量平均分子量10、000〜5、000、000のヒドロキシエチルセルロース誘導体:
式(I‘):−CH2−CH(OH)−CH2−(OA)n−O−R
[式中、Aは炭素数2〜4のアルキレン基、nは平均付加モル数であり、0〜20の数を示し、Rは炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。]
また、式(I)または(I‘)において、nは1〜20がより好ましく、2〜15が更により好ましく、3〜12が更により好ましい。
本発明の多糖誘導体は、多糖類としてはセルロース類、イヌリン、クラスターデキストリン、グアーガムなどが挙げられる。
多糖誘導体としてセルロース類を用いた場合を例に挙げれば、その繰返し単位は次のような一般式(III)で例示される。
〔式中、Rは同一又は異なって、(1):水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等、(2):ポリオキシアルキレン基を含む置換基(A)、(3):スルホアルキル基(B)、(4):カルボキシアルキル基(C)、(5):カチオン性置換基(D)から選ばれる基を示し、Qは同一又は異なって、炭素数2〜4のアルキレン基を示し、a、b及びcは、同一又は異なって0〜10の数を示す。QO基、R基、a、b及びcは、繰り返し単位内で又は繰り返し単位間で同一でも異なってもよい。 また上記置換基(A)〜(D)のヒドロキシ基は更に他の置換基(A)〜(D)で置換されていてもよい。 ただし、Rとして少なくとも置換基(A)を有する。〕
上記ポリオキシアルキレン基を含む置換基(A)は一般式(I)で表される基であってもよい。
ポリオキシアルキレン基を含む置換基(A)の一般式(I)におけるE1としては炭素数2又は3のものが好ましく、具体的にはエチレン、プロピレン、トリメチレン、2−ヒドロキシトリメチレン、1−ヒドロキシメチルエチレン、1−オキソエチレン、1−オキソトリメチレン、1−メチル−2−オキソエチレン等が好ましい。
一般式(I)におけるAとしては、炭素数2又は3のものが好ましく、具体的にはエチレン、プロピレン及びトリメチレンが好ましい。nで表される(−OA−)の重合度としては増粘効果及び乳化安定性の点から8〜120、特に10〜60が好ましく、n個のAは同一でも異なってもよい。ここでnは平均付加モル数の意味である。E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基であるが、エーテル結合が好ましい。
一般式(I)におけるRとしては、炭素数5〜25、特に6〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、また、安定性の点から、アルキル基、特に直鎖アルキル基が好ましい。具体的にはオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基等が好ましい。本発明の多糖誘導体における置換基(A)による置換度は、構成単糖残基当たり0.0001〜1.0、更に0.0005〜0.5、特に0.001〜0.1の範囲が好ましい。
本発明の多糖誘導体は、上記置換基(A)に加え、更に以下に示す置換基(B)、(C)及び(D)から選ばれる1以上の基で置換されていてもよい。また、置換基(A)〜(D)のヒドロキシ基の水素原子は、更に置換基(A)〜(D)で置換されていてもよい。
(B)ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基又はその塩置換基(B)としては、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基が好ましい。これら置換基(B)は、その全てあるいは一部がNa、K、Ca、Mg等の1族又は2族元素、アミン類、アンモニウム等の有機カチオンなどとの塩となっていてもよい。これら置換基(B)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0、更に0〜0.8、特に0〜0.5の範囲が好ましい。
(C)ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数2〜6のカルボキシアルキル基又はその塩置換基(C)としては、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシブチル基、カルボキシペンチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より、カルボキシメチル基が好ましい。これら置換基(C)は、その全てあるいは一部がNa、K、Ca、Mg等の1族又は2族元素、アミン、アンモニウム等の有機カチオンなどとの塩となっていてもよい。これら置換基(C)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0、更に0〜0.8、特に0〜0.5の範囲が好ましい。
(D)下記一般式(II)で表される基
〔式(II)中、D1はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、R1、R2及びR3は同一又は異なって、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、X−はヒドロキシイオン、ハロゲンイオン又は有機酸イオンを示す。カチオン性置換基(D)におけるD1としては、炭素数2又は3のものが好ましく、具体的にはエチレン、プロピレン、トリメチレン、2−ヒドロキシトリメチレン、1−ヒドロキシメチルエチレン等が好ましい。
カチオン性置換基(D)におけるR1、R2及びR3としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2−ヒドロキシエチル基等が挙げられ、中でもメチル基及びエチル基が好ましい。
カチオン性置換基(D)におけるX−で表されるハロゲンイオンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等が、有機酸イオンとしては、CH3COO−、CH3CH2COO−、CH3(CH2)2COO−等が挙げられる。X−としては、ヒドロキシイオン、塩素イオン及び臭素イオンが好ましい。これらカチオン性置換基(D)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜0.5、特に0〜0.3の範囲が好ましい。
中でもヒドロキシエチルセルロースは、セルロースを構成する単糖単位(グルコース単位)にヒドロキシエチル基が導入されたものであり、本発明の(B)成分は、更に、当該ヒドロキシエチルセルロースの単糖単位において、ヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが上記一般式(I)で表される基で置換されたものであることが好ましい。 一般には、ヒドロキシエチル基のヒドロキシ基における水素原子、グルコース骨格に結合するヒドロキシ基の水素原子が、不規則に一般式(I)の基で置換されるものが好ましいものとして挙げられる。(B)成分の製造方法としてはWO−A 00/73351に記載する方法が挙げられる。
本発明の(B)成分の一般式(I)におけるRは柔軟性・溶解性の観点から炭素数10〜20が好ましく、更に12〜18が好ましく、中でもアルキル基であることが好ましい。
本発明の(B)成分の一般式(I)におけるnは溶解性および水中における組成物の安定化の観点から、1〜200がより好ましく、2〜100が更により好ましく、3〜50が更により好ましい。
nが0の場合、(B)成分は、−E1−E2−Rで表される基を有する。
本発明の(B)成分は、一般式(I)で表される基を、単糖単位1000個あたり1〜100個有する。溶解性の観点から1〜50個が好ましく、1〜20個が更に好ましい。なお、一般式(I)で表される基の個数は、WO−A 00/73351に記載する方法により測定されたものである。
本発明の(B)成分の重量平均分子量は1、000〜5、000、000であり、柔軟性の観点から1、500〜800、000が好ましく、2、000〜500、000が更に好ましい。なお、重量平均分子量は、GPCを用いた定法により測定されたものである。
(B)成分は、当該(B)成分を含有する粒子として組成物中に存在することが好ましい。(B)成分を含有する粒子としては、(B)成分単独の粉末、(B)成分が他の成分と結合した粉末(例えば(B)成分と他の成分とを含む造粒物、(B)成分が他の粒子を被覆した粉末など)などが挙げられる。(B)成分を含有する粒子としては、(B)成分の粉末、他の粒子が(B)成分により被覆された粒子、(B)成分と(A)成分とを含有する粒子が好ましい。(B)成分を含有する粒子の平均粒径は50〜1000μm、更に100〜700μmが好ましい。
本発明の粉末洗剤組成物は、(B)成分を、柔軟性の観点から、0.01〜10質量%、更に0.01〜8質量%、特に0.05〜5質量%含有することが好ましい。
また、本発明の粉末洗剤組成物は、柔軟性の観点から、(A)成分と(B)成分の質量比が、(A)成分/(B)成分で0.1/10〜10/0.01、更に0.1/8〜8/0.01、特に0.5/5〜5/0.05であることが好ましい。
<その他の成分>
本発明の粉末洗剤組成物は、衣料用洗剤の分野で公知の洗浄成分として、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤を含有させることができる。
陰イオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、α−オレフィンスルホン酸又はその塩、アルキル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩、α−スルホ脂肪酸エステル又はその塩、脂肪酸又はその塩等が挙げられる。
陽イオン界面活性剤としては、ジ長鎖アルキル型第4級アンモニウム塩、モノ長鎖アルキル型第4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキルイミダゾリンアミド4級塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルイミダゾリニウム塩、N−アルキル‐ポリオキシアルキレントリメチルアンモニウム塩等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、アルキルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシアルキレナルキロール(脂肪酸)アミド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルカルボキシベタイン、アミドプロピルベタイン、ヒドロキシスルホベタイン、アミドアミノ酸塩、アルキルアミノジカルボン酸、アルキルジアミノエチルグリシン、アミンオキシド等が挙げられる。
これら界面活性剤の含有量は、本発明の粉末洗剤組成物中、0.1〜50質量%、更に1〜40質量%、特に5〜25質量%であることが好ましい。
本発明の粉末洗剤組成物は、必要に応じ、更に、衣料用洗剤の分野で公知のビルダー、再汚染防止剤、その他の柔軟化剤、蛍光染料、抑泡剤、酵素、酵素安定化剤、着色剤、香料等を含有させることができる。
ビルダーとしては、非晶質アルミノ珪酸塩、ピロリン酸ナトリウム、有機系ビルダー(アミノカルボン酸塩、ヒドロキシアミノカルボン酸塩、ヒドロキシカルボン酸塩、シクロカルボン酸塩、エーテルカルボン酸塩及び有機カルボン酸(塩)ポリマー等)が挙げられ、再汚染防止剤としては、ポリアクリル酸塩、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール等が挙げられる。また、抑泡剤としては、石鹸、シリコーン等が、酵素としてはプロテアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ等が挙げられる。
以上のような組成を有する本発明の粉末洗剤組成物は、前記各成分を公知の方法で混合することによって製造することができ、流動性および耐ケーキング性の点で、表面改質剤を用いて表面改質されても良い。
本発明の粉末洗剤組成物は、低温溶解性、安定性の点で、JIS K 3362:1998記載のふるい分け機械によるふるい分け方法によって測定される粒度から求められる平均粒径は200〜1000μmが好ましく、より好ましくは250〜900μm、更に好ましくは300〜800μmである。また、低温溶解性、安定性の点で、JIS K 3362:1998記載方法によって測定される見かけ密度は300〜1200g/Lが好ましく、400〜1100g/Lがより好ましく、600〜1000g/Lが更に好ましく、700〜980g/Lが特に好ましい。
洗浄性能、柔軟性能、損傷性の点で、本発明の粉末洗剤組成物のJIS K3362:1998記載の20℃で測定する0.1質量%の水溶液のpHは8〜12が好ましく、9〜11.5がより好ましく、9.5〜11が更に好ましく、10〜11が特に好ましい。
洗浄性能、柔軟性能の点で、本発明の粉末洗剤組成物の下記測定方法によるカルシウム捕捉量は、20〜300CaCO3mg/gが好ましく、50〜200CaCO3mg/gがより好ましく、100〜150CaCO3mg/gが更に好ましい。
(カルシウム捕捉量の測定方法)
カルシウム捕捉量(Ca捕捉量)は、JP−A3−277696の3頁右下欄6行目から4頁左上欄6行目記載の方法(但し、陰イオン性界面活性剤を粉末洗剤組成物と読み替える)により求める。
実施例1(粉末洗剤組成物の製造例)
表1に示す成分を用いて粉末洗剤組成物を製造した。すなわち、EPSのNo.1とシリコーン1を、洗剤基本組成(アニオン界面活性剤(LAS)10質量部、ノニオン界面活性剤(エトキシレートノニオン)10質量部、PEG1質量部、石鹸1質量部、ゼオライト24質量部、ソーダ灰27質量部、芒硝11質量部、過炭酸Na 3.1質量部、NaCl 3質量部、オリゴマーD 5.1質量部、結晶性シリケート1.1質量部、漂白剤0.4質量部、酵素0.4質量部、水分1.5質量部)に対し、それぞれ0.1質量部、1質量部配合して粉末洗剤組成物を得た。この粉末洗剤組成物を用いて洗濯後の柔軟性等を以下の評価をした。
他の実施例及び比較例についても、上記実施例1に準じて粉末洗剤組成物を製造した。
なお、EPSは、ヒドロキシエチルセルロース誘導体であり、表1、2に示すグルコース単位1000個あたりの一般式(I)で表される基の個数(表中、変性率と表記する)、エチレンオキサイド平均付加モル数(表中、EOpと表記する)を有し、且つ式(I)中のRが表に示す炭素数(表中、Rの炭素数と表記する)のアルキル基を有するものである。また、各EPSは、以下の方法で溶解率を評価した(便宜的にHECもEPSとして溶解率を評価した)。その結果も表1、2に示す。
〔セルロース誘導体の溶解率の評価方法〕
20℃に調製した71.2mgCaCO3/リットルに相当する1リットルの硬水(Ca/Mgのモル比7/3)を1リットルビーカー(内径105mm、高さ150mmの円筒型、例えば岩城硝子社製1リットルガラスビーカー)の中に満たし、20℃の水温をウォーターバスにて一定に保った状態で、攪拌子(長さ35mm、直径8mm、例えば型式:ADVANTEC社製、テフロン丸型細型)にて水深に対する渦巻きの深さが略1/3となる回転数(800rpm)で攪拌する。0.2000±0.0010gとなるように秤量した表中の各EPSを0.2000±0.0010gの硫酸ナトリウム(和光純薬工業(株)試薬特級硫酸ナトリウム(無水))とともに、攪拌下の水中に投入・分散させ攪拌を続ける。投入から30分後にビーカー中のEPS分散液を質量既知のJIS Z 8801(ASTM No.200に相当)規定の目開き74μmの標準篩(直径100mm)で濾過し、篩上に残留した含水状態のEPSを篩と共に質量既知の開放容器に回収する。回収した洗浄剤組成物の溶残物を105℃に加熱した電気乾燥機にて1時間乾燥し、その後、シリカゲルを入れたデシケーター(25℃)内で30分間保持して冷却する。冷却後、乾燥したEPSの溶残物と篩と回収容器の合計の質量を測定し、次式によってEPSの溶解率(%)を算出する。尚、質量の測定は精密天秤を用いて行うこととする。溶解率は90%以上にて十分に溶解しているものとする。
溶解率(%)={1−(T/S)}×100 (1)
S:EPSの投入質量(g)
T:上記攪拌条件にて得られた水溶液を上記篩に供したときに、篩上の残存するEPSの溶残物の乾燥質量(g)
EPS以外のセルロース誘導体も同様に評価できる。
得られた粉末洗剤組成物は、全て、JIS K3362:1998記載の20℃で測定する0.1質量%の水溶液のpHは10〜11の範囲、カルシウム捕捉量は50CaCO3mg/g〜200CaCO3mg/gの範囲、平均粒径は300〜800μmの範囲、見かけ密度は700〜980g/Lの範囲であった。
得られた洗剤組成物の柔軟性を以下の方法に従って評価した。結果を表1、2に示す。
〔柔軟性の評価方法〕
(評価用タオルの調製)
市販の綿タオル(綿100%)を全自動洗濯機(National製「NA−F70AP」)を用い、またその際の前処理剤には市販の衣料用洗剤(アタック)を標準使用量にて用い、水温20℃、水量40L、浴比20の条件下で標準コースで5回処理を繰り返し、処理剤を除去したものを使用した。
(柔軟処理)
20℃の水7Lに表1、2の粉末洗剤組成物5.83g、綿タオル0.3kg(70cm×30cmで4枚)を投入し、7分間洗った。脱水後、水5Lで3分ためすすぎ、脱水、3分ためすすぎ(2回目)、脱水して風乾した。
粉末洗剤組成物で洗ったタオルと前処理タオルとを一対として5人の判定者が手触りの柔らかさを官能評価した。差がない場合及び硬くなる場合を0点、わずかに柔らかくなる場合を1点、少し柔らかくなる場合を2点、明らかに柔らかくなる場合を3点とし、5人の合計点を以下のように示した。この際、○以上を合格レベルとした。
評価基準
◎:合計10点以上
○:合計6点以上10点未満
△:合計3点以上6点未満
×:合計3点未満
・シリコーン1:ジメチルシリコーン(信越化学工業(株)製、「KF96−3万cs」、粘度(25℃)29200mPa・s)
・シリコーン2:ジメチルシリコーン(信越化学工業(株)製、「KF96−5000cs」、粘度(25℃)5000mPa・s)
・HEC:ヒドロキシエチルセルロース(重量平均分子量20万、ダイセル化学工業(株)製)
・エトキシレートノニオン:炭素数10〜14の1級アルコールにエチレンオキサイドを平均6モル付加させたもの
・LAS:アルキル基の炭素数12〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・α−SFE:炭素数14〜18の脂肪酸メチルエステルをスルホン化したもの
・AS:炭素数12〜15のアルキル硫酸ナトリウム
・石鹸:炭素数12〜20の脂肪酸塩
・結晶性シリケート:プリフィード顆粒品(株式会社トクヤマシルテック製)
・PEG:ポリエチレングリコール(重量平均分子量10000)
・ゼオライト:「ゼオビルダー」(ゼオビルダー社製、メジアン径:3.0μm)
・オリゴマーD:ポリアクリル酸(平均分子量1.5万;GPCによる測定、ポリエチレングリコール換算)
・酵素:「セルラーゼK」(JP−A63−264699記載)、「カンナーゼ24TK」(ノボザイム社製)、「サビナーゼ6.0T」(ノボザイム社製)を3:1:2の質量比で使用
・漂白剤:ラウロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム
・過炭酸塩:過酸化水素濃度として20質量%含有するナトリウム塩を使用
実施例26
実施例1の粉末洗浄剤組成物〔(B)成分単独の粉末を用いて得た組成物〕において、(B)成分で他の粒子であるEPSを予め被覆して配合した組成物(実施例26−1)、(B)成分を(A)成分と混合して両者が結合した同一粒子として配合した組成物(実施例26−2)について、実施例1と同様に柔軟性を評価した。結果を表3に示す。
表4の成分を用いる他は実施例1と同様にして粉末洗剤組成物を製造した。実施例1と同様に評価した。 多糖誘導体の溶解率は上記セルロース誘導体の溶解率の評価方法と同様に評価した。 結果を表4に示す。
Claims (7)
- 下記(A)成分と(B)成分を含有する粉末洗剤組成物:
(A)成分:ジメチルポリシロキサン及びその誘導体から選ばれる少なくとも1種、
(B)成分:下記一般式(I)で表される基:
式(I):−E1−(OA)n−E2−R
(式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、nは0〜300の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基(−OCO−又は−COO−)を示し、Rはヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す。)で置換され、但し、式(I)の置換基のヒドロキシ基の水素原子は更に式(I)の置換基で置換されていてもよく、この置換基を単糖単位1000個あたり1〜100個有する、重量平均分子量1、000〜5、000、000の多糖誘導体。 - (A)成分のHLBが6以下であって粘度(25℃)が2000mPa・s以上である請求項1記載の粉末洗剤組成物。
- (A)成分0.1〜10質量%及び(B)成分0.01〜10質量%を含有する請求項1又は2記載の粉末洗剤組成物。
- (B)成分を含む粒子が存在する請求項1〜3何れか1項記載粉末洗剤組成物。
- (B)成分を含む粒子が、(B)成分の粉末である請求項4記載の粉末洗剤組成物。
- (B)成分を含む粒子が、(B)成分により被覆された粒子である請求項4記載の粉末洗剤組成物。
- (B)成分を含む粒子が、更に(A)成分を含有する粒子である請求項4記載の粉末洗剤組成物。
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