JPWO2008123272A1 - 通信装置、同期通信システムおよび同期通信方法 - Google Patents

通信装置、同期通信システムおよび同期通信方法 Download PDF

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Abstract

通信装置が伝送路に直列に接続された場合でも、各通信装置に接続された機器が同期し、通信周期を短くすることができる通信装置・方法を提供する。第2通信装置(2)に記憶装置を経由しない中継路(260)および折り返し経路(261)と、それらの経路切り替えスイッチ(250)を備え、第1通信装置(1)が伝送路(5)から折り返し経路(261)の切り替えを指示して伝送路遅延時間を計測して第2通信装置(2)に通知し、通信周期毎に第1通信装置の基準タイムを送信し、第2通信装置は、該伝送路遅延時間と該基準タイムで、自己の基準タイムを補正する。また、第1通信装置(1)は同期通信中に新たな第2通信装置(2)を発見したときも、通信周期の残り時間を用いて伝送路遅延計測を行う。さらに、第1通信装置、第2通信装置は、フレーム開始信号を検出して転送遅延を短くする手段を備える。

Description

本発明は、伝送路に接続された全ての通信装置が通信システムにおける基準タイムに同期する同期通信方法、およびそれに使われる通信装置とその同期通信システムに関する。
一般に製造システムでは、1台のプログラマブルコントローラやパソコンなどの制御機器が、複数台のセンサ、リレーおよびサーボドライブなどの機器と周期的に指令データと応答データの交換を行って制御している。各機器は伝送路に接続され、指令データと応答データの交換は通信を介して一定の通信周期で行われる。中でも、工作機械やチップマウンタなどのモーション制御システムでは、モーションコントローラが、伝送路を介してサーボドライブと制御ループを構成する。
従って、これらの機器が通信周期に同期して動作するため、揺らぎのない通信周期で指令データと応答データの交換が実現できる同期通信システムが要求される。このようなモーション制御の高性能化のためには、モーションコントローラからサーボドライブ等が受信した指令データの処理を開始するタイミングを同期させ、その同期ずれを最小にすること、および、モーションコントローラとサーボドライブが指令データと応答データの交換を行う通信周期をできるだけ短くすることが必要である。
従来、伝送路に接続された全ての通信装置が、通信システムにおける基準タイムに同期するには、基準タイムを管理する通信装置がそれ以外の1個以上の通信装置に対し基準タイムを通知する方法がとられてきた。
例えば、3台の通信装置が伝送路に並列に接続され、内1台の通信装置(第1通信装置)が基準タイムを管理する場合、前記第1通信装置が、基準タイムを残りの2台(第2通信装置#1および第2通信装置#2)に一斉同報で送信し、前記2台の第2通信装置がそれを受信して装置内基準タイマを合わせる方法がとられてきた。
この場合、第1通信装置が送信したデータを、前記2台の第2通信装置が受信する時間は、それぞれ異なる。これは、伝送路を信号が伝播する時間(伝播遅延時間)がかかるため、伝送路の長さに依存して到達時間に差が発生するためである。
しかし、通信装置間の伝播遅延時間の差は極めて小さい値である。このような通信システムでは、前記第1通信装置が通信周期先頭で通信データを一斉同報し、それを受信した全ての第2通信装置が、受信タイミングに同期して動作するだけでも、通信装置間での同期ずれの小さい同期通信システムを実現できる。
ところでOA分野では、パソコンやプリンタなどを接続して高速に通信する手段として、100BASE−Tや1000BASE−Tを物理層に採用したEthernet(登録商標)が普及している。Ethernetによる通信システムでは、機器をポイント・ツー・ポイント接続するのが一般的で、パソコンやプリンタなどの機器はHUBに接続され、通信装置間でデータを授受する際はHUBが中継局として転送を行う。
中継局としてのHUBには、図10−bの特許文献1に示されるようなスイッチング機能を備えたスイッチングHUBが一般に採用され、ストア&フォワードが一般的な転送モードとして採用されている。ストア&フォワードは、通信フレームを先頭から終端まで全てバッファに格納しエラーチェックを実施、結果が正常なものを送信先機器が接続されたポートに転送する手順をとる。
図10−aはEthernetの通信フレームのフォーマットである。プリアンブル500(7バイト)、SFD501(Start Frame Delimiter、1バイト)、送信先アドレス601(6バイト)、送信元アドレス602(6バイト)、タイプ603(2バイト)、データ620(46-1500バイト)とFCS606(Flame Check Sequence、4バイト)で構成されていて、最小フレーム長は送信先アドレス601からFCS606までで64バイトである。
前述の通り、ストア&フォワードでは通信フレームを終端まで受信した後に転送するので、伝送速度が100Mbpsの場合、少なくともSFD(1バイト)と最小フレーム長64バイトの受信に所要する5.2μsは通信装置内の転送遅延時間として発生する。
スイッチングHUBには、この転送遅延時間を削減する別の転送モードとして、カットスルーを実装したものもある。カットスルーは、送信先アドレス601を受信したタイミングで送信先機器が接続されたポートに転送を開始する転送方法である。しかし、この方法でもSFD(1バイト)と送信先アドレス(6バイト)の受信に所要する560nsは通信装置内の転送遅延時間として発生する。
OA分野におけるEthernet通信システムでは、HUBを中心に通信装置が並列に接続された構成をとるのが一般的だが、生産ラインなどの産業分野では、省配線化のために機器を伝送路に直列に接続することが多い。近年、高速な伝送速度の特長から、Ethernet技術を産業分野に応用する傾向があるが、伝送路に通信装置を直列に接続する場合、中継する通信装置の転送遅延時間が性能に影響する。
図11−aは、前述のカットスルーで中継する通信装置を直列に接続した、従来システムの構成図である。図において、1101が基準タイムを管理する第1通信装置、1102および1103が前記通信装置1101に同期して動作する第2通信装置#1および#2である。製造システムの場合、第1通信装置には、例えば、プログラマブルコントローラまたはパソコン、第2通信装置には、例えば、サーボドライブ、センサまたはリレー等が該当する。
ここで、第1通信装置のポート1(1150)と第2通信装置#1のポート1(1151)、および、第2通信装置#1のポート2(1152)と第2通信装置#2のポート1(1153)とが直列に接続されている。第1通信装置と第2通信装置#2とが、通信データを交換する場合、第2通信装置#1が通信データの中継を行う。例えば、第1通信装置から第2通信装置#2へ送信する場合、第1通信装置が送信したデータはポート1(1151)から第2通信装置#1内を通過しポート2(1152)から送出された後、ポート1(1153)を経由して第2通信装置#2に受信される。
図11−bは従来システムにおける、通信と同期動作のタイミングを示すタイミングチャートの例である。図において、Sは通信装置1101がシステム全体の通信同期を行うために通信周期の先頭で一斉同報する同期フレームであり、CMD#1は通信装置1101が通信装置1102へ送信する指令フレーム、RSP#1は通信装置1102が通信装置1101に送信する応答フレームである。指令フレームはリレーのON/OFFやサーボドライブの目標位置の通知に、応答フレームはセンサの現在値やサーボドライブの位置フィードバック値の通知に使用される。CMD#2およびRSP#2は、それぞれ通信装置1103に対する指令フレームおよび応答フレームで、内容はCMD#1およびRSP#1と同等である。
次に、制御の開始タイミングについて説明する。第2通信装置#nとその前段の通信装置間の伝送路における伝播遅延時間をTtr_n、中継する通信装置内の転送遅延時間をTrptとし、第2通信装置#1および#2は、第1通信装置から送信された同期フレームSを受信したタイミングで通信同期割込みを発生させて同期動作を行うとすると、伝送路の伝播遅延と転送遅延により第2通信装置#1と#2では通信同期割込みを発生するタイミングに(Trpt+Ttr_2)の時間差がある。
ここで、通信装置内の転送遅延時間と伝送路の伝播遅延時間を合わせて伝送路遅延時間と呼ぶと、第1通信装置が送信した同期フレームSを第2通信装置#nが受信するまでの伝送路遅延時間#nは下式で表される。ただし、ここでは全ての通信装置においてTrptは同じ値と仮定している。
伝送路遅延時間#n:


このため、複数の第2通信装置または第2通信装置に接続された機器が同期して動作するためには、各第2通信装置が備える基準タイムは、第1通信装置が備える基準タイムを伝送路遅延時間によって補正したものでなければならない。
伝送路遅延時間を計測する例として、基準タイムを管理する通信装置との折り返し遅延時間(データが往復するのに要する時間)をそれぞれ測定し、往路および復路に要する時間が等しいことを前提として各通信装置までの遅延時間を計測する方法がある。
図9は特許文献2で引用されている従来の通信システムの例であり、図9ではn台の通信装置1001〜1005が、伝送路1012に直列に接続されている。このような構成において、各通信装置の時刻を同期させるには、先ず第1通信装置1001が第2通信装置1002に対して測定用のデータを2回送信し、第2通信装置1002はその測定用データをそれぞれ入力端と出力端で折り返すことで、伝播遅延時間Tab(≒Tba)および装置内転送遅延時間TB1(≒TB2)を測定する。
その後、第1通信装置は第3通信装置1003へ同様に測定データを送信し、遅延時間Tbc(≒Tcb)およびTC1(≒TC2)を測定する。同様に第1通信装置1001は、第nの通信装置1005まで遅延時間を測定後、各通信装置へ遅延時間を通知し、各通信装置は、第1通信装置1001から通知された遅延時間により、その時刻を補正し基準タイムに同期させていた。
しかしながら、図9に示すような通信システムでは通信装置内で往路および復路で異なる内部メモリを通過するため、往路の遅延時間と復路の遅延時間の差が遅延時間の誤差になっていた。
加えて、前期伝送路遅延時間は、第1通信装置が第2通信装置#nへ指令フレームを送信する場合や、第2通信装置#nが第1通信装置に応答フレームを送信する場合にも同様に発生するため、第1通信装置が第2通信装置#nと指令フレームおよび応答フレームを交換する際の応答時間は、前式の2倍の時間が無駄時間として発生する。
例えば、第2通信装置が10台接続された通信システムの場合、10番目の通信装置では転送遅延時間だけでも10.08μsが無駄時間になる。したがって、10台全ての第2通信装置で合計すると転送遅延時間だけでも50.4μsとなり、100μsオーダの通信周期を行う場合には、通信周期の大半を占めていることになる。結果、通信周期を短縮できないため、高速な通信を利用してもモーション制御の性能を上げることができない。
特表2000−503828(第39頁、図4) 特開平10−142361号公報(第6頁、図4)
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、通信装置が伝送路に直列に接続された場合でも、遅延時間を計測して各スレーブの基準タイムを補正して制御周期の開始タイミングを基準タイムベースで指定して同期させ、かつ、通信装置の転送遅延を削減して通信周期ができるだけ小さい同期通信を可能にする通信装置、同期通信システムおよび同期通信方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、通信装置に係り、伝送路に接続されて送受するデータを制御する通信制御部と、前記通信制御部と接続されて前記通信制御部が受信したデータと内蔵の接続装置情報記憶部のデータとを基に演算処理を実行して送信データを作成し前記通信制御部に送信するホストCPUと、を備えてなる通信装置であって、
前記通信制御部が、論理信号を電気的な信号に変換するPHY部と、前記PHY部に接続されて前記PHY部の受信したデータを入力するRxFIFO部(受信先入れ先出し部)と、前記PHY部に接続されて受信したデータを前記PHY部へ出力するTxFIFO部(送信先入れ先出し部)とをそれぞれ2組と、あらかじめ設定されたタイミングで割り込み信号を発生する装置内基準タイマを内蔵したLINK部と、を備え、
かつ、2組の前記RxFIFO部と前記TxFIFO部とをそれぞれ中継路で結び、前記2本の中継路と前記LINK部とがそれぞれ接続され、
前記LINK部は同期補正対象指定フレームと伝送路遅延計測フレームと同期フレームを送信することを特徴としたのである。
また、請求項2に記載の発明は、通信装置に係り、伝送路に接続されて送受するデータを制御する通信制御部と、前記通信制御部と接続されて前記通信制御部が受信したデータと内蔵の自局情報記憶部のデータとを基に演算処理を実行して送信データを作成し前記通信制御部に送信するホストCPUと、を備えて成る通信装置であって、
前記通信制御部が、論理信号を電気的な信号に変換するPHY部と前記PHY部に接続されて前記PHY部の受信したデータを入力するRxFIFO部(受信先入れ先出し部)と、前記PHY部に接続されて受信したデータを前記PHY部へ出力するTxFIFO部(送信先入れ先出し部)とをそれぞれ2組と、あらかじめ設定されたタイミングで割り込み信号を発生する装置内基準タイマを内蔵したLINK部と、を備え、
かつ、2組の前記RxFIFO部と前記TxFIFO部とをそれぞれ中継路で結び、前記2本の中継路と前記LINK部とがそれぞれ接続され、かつ、前記2つの中継路にそれぞれ経路切り替えスイッチが挿入されると共に中継路にそれぞれ折り返し経路の一方が接続され、前記経路切り替えスイッチが自己の中継路を切断したときは前記折り返し経路の他端に接続されるようになり、しかも2個の経路切り替えスイッチの前記動作が同時に行なわれ、
前記LINK部は、通常は前記経路切り替えスイッチを切り替え動作させず一方のPHY部で受信したデータをもう一方のPHY部に転送する中継路を構成し、しかし同期補正対象指定フレームを受信すると、前記経路切り替えスイッチの切り替え動作によりPHY部で受信したデータを折り返す折り返し経路を構成し、
同期補正対象指定フレームの受信後所定回数の伝送路遅延計測フレームを受信すると前記経路切り替えスイッチにより再度前記中継路を構成し、
請求項1記載の通信装置が送信する同期フレームを受信すると、前記装置内基準タイマの補正を行って通信システムにおける基準タイムに同期することを特徴としたのである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の通信装置において、前記RxFIFO部の前段には、SFD(フレーム開始信号)検出部が具備され、前記SFD検出部は一方の前記PHY部から受信したデータの中にプリアンブルに続くSFDを検出すると直ちに、受信したデータをもう一方の前記PHY部から伝送路へ転送することを特徴としたのである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記RxFIFO部の前段には、SFD(フレーム開始信号)検出部が具備され、前記SFD検出部は一方の前記PHY部から受信したデータの中にプリアンブルに続くSFDを検出すると直ちに、受信したデータをもう一方の前記PHY部から伝送路へ転送することを特徴としたのである。
また、請求項5に記載の発明は、同期通信システムに係り、請求項1または請求項3に記載の第1通信装置と、1個以上の請求項2または請求項4に記載の第2通信装置とを備えて成り、前記第1通信装置および第2通信装置が所定の通信周期で通信を行う同期通信システムであって、
各通信装置の2個のPHY部のうち一方のPHY部を他の通信装置のPHY部に接続し、他方のPHY部を他の通信装置のPHY部に接続して成り、
前記第1通信装置が、前記第2通信装置までの伝送路遅延時間を個別に計測し、前記伝送路遅延時間を当該装置に個別に通知し、通信周期ごとに通信システムにおける基準タイムの現在値を送信し、
前記第2通信装置は、通知された前記伝送路遅延時間で、受信した前記基準タイムの現在値を補正して自己の装置内基準タイマに設定することを特徴としたのである。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の同期通信システムにおいて、前記第1通信装置は、割り込み出力タイムを前記同期フレームに格納して前記第2通信装置に送信し、前記第2通信装置は受信した前記割り込み出力タイムを自己の装置内基準タイマに設定し、そのタイマ値が前記割り込み出力タイムに到達した時に同期割り込み信号を出力することを特徴としたのである。
また、請求項7記載の発明は、請求項5または6に記載の同期通信システムにおいて、前記第1通信装置が、前記第2通信装置に対する同期フレームと指令フレームの送信、前記第2通信装置からの応答フレームの受信を含む一定の通信周期での同期通信を開始した後、
前記第1通信装置は、前記第2通信装置と同期通信中に該同期通信システムに新たに接続された前記第2通信装置を検出すると、通信周期内で所定の通信を実施した残り時間で、前記第1通信装置が当該第2通信装置までの伝送路遅延時間を計測し、前記伝送路遅延時間を当該第2通信装置に通知することを特徴としたのである。
また、請求項8に記載の発明は、送受信データを制御する通信制御部と該通信制御部が受信したデータを基に演算処理を実行して送信データを作成するホストCPU部とをそれぞれ有する1つの第1通信装置と1個以上の第2通信装置が伝送路に接続された通信システム内で前記通信装置が同期通信を行う同期通信方法において、
前記第1通信装置は、予め接続装置情報記憶部に格納された前記第2通信装置の情報に従い同期補正対象通信装置を指定するステップと、該同期補正対象通信装置へ伝送路遅延計測フレームを送信すると同時に送信時刻を記憶するステップと、前記同期補正対象通信装置からの折り返しデータを受信した場合に受信時刻を記憶し、折り返しデータを受信しなかった場合は前記接続装置情報記憶部に遅延計測失敗を追記するステップと、前記送信時刻および前記受信時刻から伝送路遅延時間を算出し前記接続装置情報記憶部へ追記するステップと、前記算出された伝送路遅延時間を前記同期補正対象通信装置へ通知するステップとを備え、前記接続装置情報記憶部に格納された全ての第2通信装置に対して前記ステップを繰り返した後、同期通信を開始することを特徴としたのである。
また、請求項9記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記同期通信において、前記第1通信装置が、前記第2通信装置に対する同期フレームと指令フレームの送信、前記第2通信装置からの応答フレームの受信を含む所定の通信を実施した後に、
前記接続装置情報記憶部に遅延計測失敗が格納されている第2通信装置からの応答をチェックするステップと、応答がなければ前記通信周期終了を待って再度同期通信を行うステップと、応答があれば伝送路遅延計測時間を算出し、前記通信周期の残り時間で伝送路遅延計測が可能かどうかチェックするステップと、残り時間で伝送路遅延計測が不可能ならば前記通信周期終了を待って再度同期通信を行うステップと、残り時間で伝送路遅延計測が可能ならば同期補正対象通信装置を指定するステップと、該同期補正対象通信装置へ伝送路遅延計測フレームを送信すると同時に送信時刻を記憶するステップと、前記同期補正対象通信装置からの折り返しデータを受信した場合に受信時刻を記憶し、折り返しデータを受信しなかった場合は前記通信周期終了を待って再度同期通信を行うステップと、前記送信時刻および前記受信時刻から伝送路遅延時間を算出し前記接続装置情報記憶部へ追記するステップと、前記算出された伝送路遅延時間を前記同期補正対象通信装置へ通知するステップと、前記通信周期終了を待って再度同期通信を行うステップを備えることを特徴としたのである。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記伝送路遅延計測時間は、前記接続装置情報記憶部に格納された伝送路遅延時間の最大値と、前記遅延計測を行う回数と、回路構成により決定される通信装置内の中継時間を用いて算出することを特徴としたのである。
また、請求項11記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の発明において、前記第2通信装置は、前記第1通信装置が指定した同期補正対象通信装置が自局である場合は、経路切り替えスイッチを受信元へ折り返す設定にするステップと、前記第1通信装置から前記伝送遅延計測フレームを受信し、伝送路遅延時間を通知された場合に前記経路切り替えスイッチを中継先へ接続するステップと、前記伝送路遅延時間と前記第1通信装置が送信した同期フレームに格納された基準タイムにより装置内基準タイマを補正するステップにより、基準タイムと装置内基準タイマを同期させることを特徴としたのである。
また、請求項12に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の同期通信方法において、前記第2通信装置は、前記同期補正対象指定フレームに格納された遅延計測を行う回数を記憶し、該遅延計測回数+1だけ伝送路遅延計測フレームを受信した後に前記経路切り替えスイッチを中継先へ接続し、伝送路遅延計測フレームを受信すると伝送路遅延計測フレームに格納された伝送路遅延時間を記憶し、前記伝送路遅延時間とその後受信した同期フレームに格納された基準タイムの現在値により装置内基準タイマを補正することを特徴としたのである。
請求項1、請求項2、請求項5、請求項8または請求項11に記載の発明によると、第2通信装置の中継路に経路切り替えスイッチを実装して、第1通信装置がその切り替えスイッチを制御するだけで各第2通信装置に対する伝送路遅延時間を、容易に精度よく計測し、その計測結果および同期通信システムの基準タイムを各第2通信装置に通知することができる。そして、第2通信装置は、その伝送路遅延時間と基準タイムで自己の基準タイムを補正するので、第1通信装置の基準タイムに同期した基準タイムを利用することができる。
請求項6に記載の発明によると、第2通信装置があらかじめ設定されたタイミングで割り込み信号を発生させることができるので、すべての第2通信装置に接続された機器が、指令フレームに含まれる指令データの処理を、同一のタイミングで開始することができる。
請求項7、請求項9または請求項11に記載の発明によると、通信システムが一定の通信周期で同期通信を行っている最中に新たなに接続された第2通信装置に対して、第1通信装置がその同期通信の通信周期を乱すことなく、伝送路遅延時間を計測して通知し、該第2通信装置が同期通信を行なえるようにすることができる。
また、請求項10に記載の発明によると、第1通信装置が、新たに接続された第2通信装置に対して伝送路遅延時間を計測するための時間を見積もることができる。
請求項12に記載の発明によると、第1通信装置は第2通信装置の各々に対して複数回の伝送路遅延時間を計測し、より精度の高い伝送路遅延時間を取得することができる。
請求項3または請求項4に記載の発明によると、各通信装置に具備された2つのRxFIFO部の前段にSFD検出部を具備し、中継路では前記受信データのフレーム開始信号以降につづくデータの監視を一切行わないので、プリアンブルの後に続く正しいSFDを検出した場合にのみ、中継路へデータを渡すことができる。また、特に直列に接続が必要なシステムではカットスルー方式と同様に不要な誤データの中継を無くし、尚且つ必要なデータだけをより高速に中継できる。この結果、例えば通信装置を10台直列に接続したときの転送遅延時間は従来のカットスルー方式と比べて、50.4μsから7.2μsに短縮できるのである。
本発明の方法を適用する通信装置の構成を示すブロック図 接続装置情報記憶部の構成例 自局情報記憶部の構成例 本発明を適用した通信システムの例 本発明の第1通信装置の遅延計測手順を示すフローチャート 本発明の第2通信装置の遅延計測手順を示すフローチャート 本発明の第1通信装置が同期通信中の遅延計測手順を示すフローチャート 本発明の通信のデータフォーマットの例、(8−a)同期補正対象指定フレーム、(8−b)伝送路遅延計測フレーム、(8−c)同期フレーム、(8−d)指令フレーム、(8−e)応答フレーム 従来の通信システムの構成 標準的な通信フレームと通信装置の構成、(10−a)標準的な通信フレームの構成、(10−b)標準的な通信装置の構成 従来通信システムの構成とタイミングチャート、(11−a)従来通信システムの構成、(11−b)従来通信システムのタイミングチャート 本発明の通信同期のタイミングチャート
符号の説明
1 本発明の第1通信装置
2 本発明の第2通信装置#1
3 本発明の第2通信装置#2
4 本発明の第2通信装置#3
5 伝送路
10、20 ホストCPU部
100、200 通信制御部
11 接続装置情報記憶部
1110 第2通信装置の接続可能台数格納領域
1102 第2通信装置#1
111 第2通信装置#1の情報記憶部
1111 第2通信装置#1のアドレス格納領域
1112 第2通信装置#1の伝送路遅延計測完了/失敗情報格納領域
1113 第2通信装置#1の伝送路遅延時間格納領域
1103 第2通信装置#2
112 第2通信装置#2の情報記憶部
1121 第2通信装置#2のアドレス格納領域
1122 第2通信装置#2の伝送路遅延計測完了/失敗情報格納領域
1123 第2通信装置#2の伝送路遅延時間格納領域
11n 第2通信装置#nの情報記憶部
11n1 第2通信装置#nのアドレス格納領域
11n2 第2通信装置#nの伝送路遅延計測完了/失敗情報格納領域
11n3 第2通信装置#nの伝送路遅延時間格納領域
21 自局情報記憶部
211 遅延計測回数格納領域
212 伝送路遅延時間格納領域
213 基準タイム格納領域
110、210 PHY部
115、215 SFD検出部
116、216 受信信号
117、217 転送許可信号
118、218 割り込み信号
120、220 TxFIFO部
130、230 RxFIFO部
140、240 LINK部
141、241 装置内基準タイマ
250 経路切り替えスイッチ
160、260 中継路
261 折り返し経路
500 プリアンブル
501 SFD(フレーム開始フラグ)
601 送信先アドレス
602 送信元アドレス
603 データタイプ
604 データ長
605 遅延計測回数
606 FCS
615 伝送路遅延時間
616 基準タイムの現在値
617 割り込み出力タイム
618 指令データ
619 応答データ
620 データ
1001、1101 従来の第1通信装置
1002 従来の第2通信装置
1003 従来の第3通信装置
1004 従来の第n−1通信装置
1005 従来の第n通信装置
1012 従来の伝送路
1150、1151、1153 ポート1
1152、1154 ポート2
以下、本発明の方法の具体的実施例について、図に基づいて説明する。以下、異なる図においても同じ器具符号を持つものは、同一の内容を示している。
図1は、本発明の通信装置の構成を示すブロック図である。
図1では第1通信装置1と第2通信装置2が伝送路5によって直列に接続されている。第1通信装置1は、LINK部140内部に通信システムの基準タイムを管理するための装置内基準タイマ141を具備し、第2通信装置2はLINK部240内部に通信システムの基準タイムと同期するための装置内基準タイマ241を具備している。
基準タイムは、同期通信システムが、その動作の開始等の基準とするものであり、各通信周期の最初に、同期フレームに格納されて第1通信装置から各第2通信装置に送信されるものである。
たとえば、各第2通信装置は、自己の基準タイムをディクリメントして、その値があらかじめ設定された割り込み出力タイムになったときに、割り込み信号を出力する。同期通信システムは、その割り込み信号を利用することによって、全てが同じタイミングで処理を開始することができる。本例では装置内基準タイマをLINK部内部に実装しているが、LINK部外部に専用のタイマとして実装しても良い。
第1通信装置1は送受信データを制御する通信制御部100と、通信制御部100が受信したデータを基に演算処理を実行し、送信データを作成するホストCPU部10とを備えている。
ホストCPU部10は、伝送路に接続された他の通信装置の情報を記憶する接続装置情報記憶部11を備える。
通信制御部100は、伝送路に接続され、データをその伝送路に送出するため論理信号を電気的な信号に変換するPHY部(別名、第1層とも物理層(Physical Layer)とも言う)110と、PHY部110とデータの送受信を行うLINK部140と、PHY部110の受信したデータを保持するRxFIFO部130と、LINK部140およびRxFIFO部130からの送信データを保持するTxFIFO部120を備える。それぞれ2個のPHY部110、RxFIFO部130およびTxFIFO部120は、図1に示すように、PHY部110の一方が受信したデータをもう一方のPHY部110に転送するような2系統の中継路160を構成する。
すなわち中継路160により、一方のPHY部110が受信したデータはそのままもう一方のPHY部から他の通信装置へ転送される。また、PHY部110とRxFIFO部130との間には、SFD検出部115を備え、受信したデータのプリアンブルに続くSFDを監視する。SFDとは、ヘキサデシマルで表示すれば‘5D’である1バイトのフレーム開始フラグである。
SFD検出部115は、SFDを正しく検出したら、PHY部110が出力した受信信号116をRxFIFO130とTxFIFO120を経由して、直ちに、もう一方のPHY部110へ転送許可信号117として出力するとともに、受信したデータをRxFIFO130を経由してTxFIFO120へ転送する。
この転送許可信号を受けたPHY部110は、直ちに、TxFIFO120から転送された受信データを伝送路5へ転送する。
この転送許可信号と受信データは、当該フレームの転送を終了したときまたは当該フレームが伝送エラー等によって途切れたときには、RxFIFO130へ出力されない。つまり、この後次のSFDを正しく検出するまで、受信したデータのPHY部110から伝送路5への転送は停止したままとなる。
なお、PHY部は論理信号と電気信号との変換を行うもののみならず、論理信号と光信号との変換を行うもの、あるいは、論理信号と電波信号との変換を行うものであっても構わない。
図2は図1に示す第1通信装置1の接続装置情報記憶部11の構成例である。
接続装置情報記憶部11には、第1通信装置1に接続される1個以上の第2通信装置#1、#2、〜#nの接続可能な台数(図2ではn台)を格納する接続可能台数格納領域1110と、その接続可能台数nの数だけの各第2通信装置の情報を格納する第2通信装置の情報記憶部111、112、〜11nとを備える。
更に、その各情報記憶部111、112、〜11nには、それぞれ、通信装置個別のアドレス格納領域1111、1121、〜11n1と、伝送路遅延計測完了/失敗情報格納領域1112、1122、〜11n2と、伝送路遅延計測の結果得られる伝送路遅延時間格納領域1113、1123、〜11n3とを備えている。
なお、第2通信装置の接続可能台数は、実現するアプリケーションシステムに必要な台数であって、図示しないエンジニアリングツール等によって、あらかじめ接続可能台数格納領域1110に書き込まれる。同様に、第2通信装置を特定するためのアドレスも、あらかじめアドレス格納領域1111、1121、〜11n1に書込まれる。
さて、図1に戻って、第2通信装置2は送受信データを制御する通信制御部200と、通信制御部200が受信したデータを基に演算処理を実行し、送信データを作成するホストCPU部20とを備えている。
また、ホストCPU部20は、自局の情報を記憶する自局情報記憶部21を備え、更に、通信制御部200は、伝送路に接続され論理信号を実際の電気的な信号に変換するPHY部210と、PHY部210とデータの送受信を行うLINK部240と、PHY部210の受信したデータを保持するRxFIFO部230と、LINK部240およびRxFIFO部230からの送信データを保持するTxFIFO部220を備える。それぞれ2個のPHY部210、RxFIFO部230およびTxFIFO部220は、経路切り替えスイッチ250が中継路260に接続されている場合、PHY部210の一方が受信したデータをもう一方のPHY部210に転送するような2系統の中継路260を構成する。
一方、経路切り替えスイッチ250が折り返し経路261に接続されている場合、PHY部210の一方が受信したデータを同じPHY部210に折り返すような転送経路を構成する。折り返し経路261は、後述するように、第1通信装置から当該第2通信装置までの伝送路遅延時間を計測するときに使用される。また、経路切り替えスイッチ250は、受信データの経路および後述の転送許可信号の経路を、同じタイミングで、中継路260側または折り返し経路261側に接続するものである。
経路切り替えスイッチ250が通常動作時の中継路260に接続されている場合、2系統の中継路はRxFIFO230とTxFIFO220を1個ずつ含む。
経路切り替えスイッチ250が折り返し経路261に接続されている場合もRxFIFO230とTxFIFO220を1個ずつ含む。
いずれにしても、転送されるデータは、RxFIFO230とTxFIFO220をそれぞれ1回通過する様になっている。また、PHY部210とRxFIFO部230との間には、SFD検出部215があり、受信したデータのプリアンブル以降に続くSFDを監視する。
SFD検出部215は、SFDを正しく検出したら、PHY部210が出力した受信信号216をRxFIFO230とTxFIFO220を経由して、直ちに、もう一方のPHY部210へ転送許可信号217として出力するとともに、受信したデータをRxFIFO230を経由してTxFIFO220へ転送する。
この転送許可信号を受けたPHY部210は、直ちに、TxFIFO220から転送された受信データを伝送路5へ転送する。
この転送許可信号と受信データは、当該フレームの転送を終了したときまたは当該フレームが伝送エラー等によって途切れたときには、RxFIFO230へ出力されない。つまり、この後次のSFDを正しく検出するまで、受信したデータのPHY部210から伝送路5への転送は停止したままとなる。
なお、図1において、第2通信装置2のみが経路切り替えスイッチ250を実装しているが、第1通信装置1にも経路切り替えスイッチ250を実装して両者の回路構成を同じにしてもよいことはいうまでもない。
図3は図1の自局情報記憶部21の構成例である。自局情報記憶部21には、自局に対して送信された同期補正対象指定フレームに格納された遅延計測回数605(図8−a)を格納する遅延計測回数格納領域211と、伝送路遅延計測フレームに格納された伝送路遅延時間615(図8−b)を格納する伝送路遅延時間格納領域212と、同期フレームに格納された基準タイムの現在値616(図8−c)を格納する領域である基準タイム格納領域213を備えている。
図4は本発明を適用した通信システムの例である。
本例では4台の通信装置が伝送路に直列に接続されている。基準タイムを管理するのが第1通信装置1で、第2通信装置#1〜#3(2〜4)は図1の第2通信装置2と同様のブロック図からなり、第1通信装置1の基準タイムに同期する。
本例では第1通信装置1を伝送路の末端となる様に接続しているが、図1で説明した通り、第1通信装置1も中継機能を実装しているので、伝送路の途中に接続してもよい。
図5は本発明の伝送路遅延時間の計測手順を示す第1通信装置のフローチャートであり、ホストCPU10が実行するものである。このフローチャートは定周期通信開始前の図で、定周期通信開始後のフローチャートに関しては後述する。
第1通信装置1(図1)は、ステップS101で、予め接続装置情報記憶部11に格納された第2通信装置#1〜#n(図2)のうちの1台を同期補正対象通信装置(以下、「対象通信装置」と言う。)に指定し、その第2通信装置に遅延計測回数を格納した同期補正対象指定フレーム(図8−a)を送信する。
次に、ステップS102で、伝送路遅延計測フレーム(図8−b)を対象通信装置に送信するとともに、その送信した時刻を記憶しておく。
次に、ステップS103で、対象通信装置から折り返されて来た伝送路遅延計測フレームを受信した場合はステップS104へ進み、受信しなかった場合はステップS105へ進み、遅延計測失敗を接続装置情報記憶部11へ格納してステップS110へ進む。
遅延計測を失敗したということは、図2に示す接続可能台数格納領域1110から判断すれば存在するはずである第2通信装置に対して伝送路遅延計測フレームを送信したが折り返しデータを受信できなかった等を意味する。受信できなかったことの判断は、図示しないタイマのタイムアップ等により行うものとする。
対象通信装置から折り返されて来た伝送路遅延計測フレームを受信した場合、ステップS104で折り返し受信時刻を記憶し、次にステップS106で伝送路遅延計測フレームの送信時刻と折り返し受信時刻から伝送路遅延時間を算出し、接続装置情報記憶部11の当該対象通信装置の情報記憶部内にある伝送路遅延時間格納領域1113〜11n3に格納する。
ここで、伝送路遅延時間の算出方法について説明する。図1の第2通信装置2のブロック図に記載の通り、経路切り替えスイッチ250が通常動作時の中継路260に設定されている場合と、同期遅延計測用に折り返し経路261に設定されている場合とで、転送されるデータは、SFD検出部、RxFIFO、TxFIFOをそれぞれ1回通過し、かつ、RxFIFO部は受信したデータをTxFIFO部へ直ちに転送し、TxFIFO部は直ちに伝送路へデータを送信するため往路、復路の遅延時間に差はないと見なすことができる。
したがって、伝送路遅延計測フレームを送信した時刻をTs、折り返しデータを受信した時刻をTrとすると、伝送路の伝送路遅延時間は、(Tr−Ts)/2で算出できる。
次に、ステップS107で遅延計測回数だけ伝送路遅延計測フレームを送信したかチェックし、送信していなければステップS102からステップS106を繰り返す。送信していればステップS108で、例えば平均値等の最適伝送路遅延時間を算出して、接続装置情報記憶部11の当該対象通信装置の情報記憶部内にある伝送路遅延時間格納領域1113〜11n3に格納し、ステップS109で、伝送路遅延時間615に最適伝送路遅延時間を格納した伝送路遅延計測フレーム(図8−b)を対象の第2通信装置へ送信する。
ステップS110で接続装置情報記憶部11に格納された接続可能台数分の第2通信装置に対し伝送路遅延計測を完了したかをチェックし、完了していない場合はステップS112で対象通信装置を更新してステップS101へ進み、以下ステップS101からステップS110を繰り返す。完了した場合は、ステップS111で同期フレーム(図8−c)を全ての第2通信装置に対して送信する。
図6は本発明の伝送路遅延時間の計測において、第2通信装置が行う処理の手順を示すフローチャートであり、ホストCPU20が実行するものである。
第2通信装置2(図1)は、ステップS301で自局宛ての同期補正対象指定フレームを受信し、ステップS302で受信した同期補正対象指定フレームに格納された遅延計測回数を自局情報記憶部21の遅延計測回数格納領域211(図3)に格納し、ステップS303で経路切り替えスイッチ250(図1)により折り返し経路261(図1)に設定する。
ステップS304で、伝送路遅延計測フレームの受信を待ち、受信するとステップS305で伝送路遅延計測フレーム(図8−b)に格納された伝送路遅延時間615を自局情報記憶部21の伝送路遅延時間格納領域212(図3)に格納する。この伝送路遅延時間は、上書きされるので、最後に受信した値が有効になる。
そして、ステップS306で、遅延計測回数+1回、伝送路遅延計測フレーム(図8−b)を受信したかをチェックし、遅延計測回数+1回受信していない場合、ステップS304へ戻る。遅延計測回数+1回受信した場合ステップS307へ進み、経路切り替えスイッチ250(図1)を中継路260(図1)に接続して通常動作時の構成に設定する。
次にステップS308で同期フレーム(図8−c)の受信を待ち、最後にステップS309で、受信した同期フレームに格納された基準タイムと伝送路遅延時間により装置内基準タイマ241(図1)を補正する。
この補正は、たとえば、図12に示される実施例のように基準タイムから伝送路遅延時間を減算した値に装置内基準タイマ241を書き換えることによって行われる。また、前記装置内基準タイマをアップカウンタとした場合は、基準タイムに伝送路遅延時間を加算した値に書き換えることになる。
図7は、接続情報記憶部11の接続可能台数1110(図2)分第2通信装置が接続されていない状態で、第1通信装置1(図1)が一定の通信周期で同期通信を開始した場合に、第2通信装置2(図1)が新しく接続されたときの伝送路遅延時間を計測する手順を示している。この手順による処理は、ホストCPU10が実行するものである。
同期通信とは、第1通信装置が各第2通信装置に対して伝送路遅延時間を設定し、同期フレームを1回送信した後、第1通信装置と第2通信装置とが、あらかじめ決められた一定の通信周期で行われる通信のことである。
この同期通信では、一定の通信周期で、第1通信装置が各第2通信装置に対して同期フレームを送信し、指令フレームを送信し、各第2通信装置から応答フレームを受信する等の通信を行う。
同期通信が開始されている状態において、第1通信装置1は、通信周期開始時間になるとステップS201で接続装置情報記憶部11に格納された第2通信装置#1〜#n(図2)の全てに(接続可能台数1110に格納された台数分)対し同期通信を開始する。
同期通信完了後、ステップS202で接続装置情報記憶部11に遅延計測失敗と記録されている第2通信装置のいずれかから応答を受信しているかをチェックし、受信していなければステップS208へ進んで通信周期の終了を待ち、ステップS201へ進む。
受信していればステップS203へ進み、通信周期の残り時間と伝送路遅延計測にかかる時間を比較し、伝送路遅延計測が通信周期残り時間で完了可能かをチェックする。
このとき、伝送路遅延計測時間は、接続装置情報記憶部11に格納された伝送路遅延時間の最大値Tmax_dly(第1通信装置から最も離れた第2通信装置までの伝送路遅延時間)と、遅延計測を行う回数Ncntと、回路構成により決定される通信装置内の中継時間Trptを用いて、式1で示した計算式で求めた値を使用する。

伝送路遅延計測時間=
(2×Tmax_dly + Trpt)×(Ncnt+1)+α ・・・・・(式1)

なお、式1は、既に伝送路遅延時間計測を完了している第2通信装置であって、第1通信装置から見て最も遠い位置に接続されている第2通信装置に、新しく接続された第2通信装置を対象としたものである。また、αは、第1通信装置において、図7に示すフローチャートの処理にかかる時間であって、Tmax_dlyやTrptに起因しないもの、たとえば、平均値を算出する等にかかる時間を意味する。
S203のチェックで不可能と判定された場合はステップS208へ進み、S203のチェックで可能と判定された場合はステップS204へ進む。なお、S208では、図示しないディスプレイ等に、伝送路遅延時間を計測することができない旨を表示することもできる。
ステップS204で、応答を受信した遅延計測失敗と記録されている第2通信装置(以下、「対象通信装置」という。)へ遅延計測回数605を格納した同期補正対象指定フレーム(図8−a)を送信する。
次に、ステップS205で対象通信装置に伝送路遅延計測フレーム(図8−b)を対象通信装置に送信するとともに、その送信した時刻を記憶しておく。
次にステップS206で、対象通信装置から折り返されて来た伝送路遅延計測フレームを受信した場合はステップS207へ進む。受信しなかった場合はステップS208へ進む。
対象通信装置から折り返されて来た伝送路遅延計測フレームを受信した場合、ステップS207で折り返しデータを受信した時刻を記憶し、次にステップS209で伝送路遅延計測フレームを送信した時刻と折り返しデータを受信した時刻から伝送路遅延時間を算出し、接続装置情報記憶部11の当該対象通信装置の情報記憶部内にある伝送路遅延時間格納領域1113〜11n3に格納する。伝送路遅延時間の算出方法は、図5の場合と同様である。
図1の第2通信装置のブロック図に記載の通り、経路切り替えスイッチ250が通常動作時の中経継路260に設定されている場合と、同期遅延計測用に折り返し経路261に設定されている場合とで、RxFIFO、TxFIFOをそれぞれ1回通過し、かつ、RxFIFO部は受信したデータをTxFIFO部へ直ちに転送し、TxFIFO部は直ちに伝送路へデータを送信するため往路、復路の遅延時間に差はないと見なすことができる。
したがって、伝送路遅延計測フレームを送信した時刻をTs、伝送路遅延計測フレームを受信した時刻をTrとすると、その伝送路の伝送路遅延時間は、(Tr−Ts)/2で算出できる。
次に、ステップS210で遅延計測回数だけ伝送路遅延計測フレームを送信したかをチェックし、送信していなければステップS205からステップS209を繰り返す。送信していればステップS211で例えば平均値等の最適伝送路遅延時間を算出して、接続装置情報記憶部11の当該対象通信装置の情報記憶部内にある伝送路遅延時間格納領域1113〜11n3に格納し、ステップS212で伝送路遅延時間615に最適伝送路遅延時間を格納した伝送路遅延計測フレーム(図8−b)を対象の第2象通信装置へ送信し、ステップS213で通信周期終了を待ち、ステップS201へ戻る。以上のステップを繰り返す。
なお、ステップS202において、受信した応答フレームに含まれる応答データが、同期通信エラーが連続して発生した第2通信装置からの応答データであるか否かのチェックを行えば、同期通信中に一旦離脱して再接続される第2通信装置に対しても、図7に示されたのと同様の手順で、伝送路遅延時間を計測することができる。
図8は、第1通信装置1(図1)が送信または受信する同期補正対象指定フレーム(図8−a)、伝送路遅延計測フレーム(図8−b)、同期フレーム(図8−c)、指令フレーム(図8−d)および応答フレーム(図8−e)の例である。
5つのデータには共通して、プリアンブル500、SFD(Start Frame Delimiter) 501、送信先アドレス601、送信元アドレス602、データタイプ603、データ長604に加えて伝送データの誤りを検出するFCS(Flame Check Sequence)606がある。本例では、データタイプ603にて5つのデータを識別する。
なお、データはこの5種類に限るわけではなく、適宜、アプリケーション等の必要に応じて、異なる構成のフレームを追加することができる。
図8−aは、第1通信装置が、遅延時間を計測する対象となる第2通信装置(同期補正対象通信装置)に対して送信する同期補正対象指定フレームの例である。送信先アドレス601には、同期補正対象通信装置の個別のアドレスを格納する。そのアドレスは、接続装置情報記憶部11の第2通信装置1〜nの情報記憶部111〜11n(図2)に格納されている。
図8−bは、第1通信装置が同期補正対象通信装置に対して送信する伝送路遅延計測フレームの例である。伝送路遅延時間615には、1回目の送信時には0を格納して、m回目の送信時にはm−1回目に計測した結果を格納して、同期補正対象通信装置へ送信する。あらかじめ設定した遅延計測回数分の計測を行った後、第1通信装置は、それらの計測した結果の最大値、平均値または平均値に余裕時間を加算した値等の最適伝送路遅延時間を算出して、伝送路遅延時間615に格納し、同期補正対象通信装置へ送信する。
図8−cは本発明で使用する同期フレームの構成の例を示す。基準タイムの現在値616は同期フレーム送信時の装置内基準タイマ141(図1)の値を格納する。割り込み出力タイム617は、各第2通信装置が、ホストCPU20(図1)に対して割り込み信号を出力するタイミングを設定するものであり、ホストCPU10(図1)がLINK140(図1)を介して書き込む。
割り込み出力タイムは、例えば、第1通信装置から最も離れた第2通信装置が指令フレームを受信し、指令フレームに含まれる指令データの処理を開始するタイミングに設定される。
あるいは、割り込み出力タイムは、第1通信装置が全ての第2通信装置に指令フレームを送信し、その指令フレーム最後に受信した第2通信装置が、その指令フレームに含まれる指令データの処理を開始することができるタイミングに設定されることもある。
図8−dは、第1通信装置が、第2通信装置に対して送信する指令フレームである。通常、第2通信装置は、割り込み出力タイムに出力された割り込み信号に同期して、指令データ618の処理を開始する。
図8−eは、第1通信装置が、第2通信装置から受信する応答フレームである。通常、第2通信装置は、第1通信装置から指令フレームを受信した後、この応答フレームを送信する。
図12は、通信システムを構成する前記第1通信装置および1個以上の第2通信装置がそれぞれ内蔵している装置内基準タイマ141および241(図1)を同期させる様子を示す例である。第1通信装置から同期フレームSが送信されると、第2通信装置#1が最初にこのフレームを受信する。
このフレームを受信した第2通信装置#1は予め計測された第1通信装置から第2通信装置#1までの伝送路遅延時間Tdly_1を、同期フレームに格納された基準タイムの現在値616(図8−c)から差し引いた値で装置内基準タイマ241を更新することで第1通信装置内の装置内基準タイマ141の現在値と同じにする。つぎにこの同期フレームを受信した第2通信装置#2も同様に、予め計測された第1通信装置1から第2通信装置#2までの伝送路遅延時間Tdly_2と基準タイムの現在値616から装置内基準タイマ241更新する。
以上より第1通信装置内の装置内基準タイマ141と、第2通信装置#1および#2内の装置内基準タイマ241が同一時刻を計時する。また同期フレームに格納された割り込み出力タイム617と第2通信装置#1および#2内の装置内基準タイマ241の値が一致した時に割り込み信号を出力するので、各通信装置は同一の時刻で通信同期毎の割り込みをホストCPUに対して出力できるのである。
なお、各通信装置の装置内基準タイマは、それぞれ図示しない個別のクロックをベースにして動作しているが、クロックの周波数の個体差は無視して構わない。通信周期毎に補正される基準タイムよりはるかに小さいからである。
このように、本発明によれば、すべての各通信装置は、伝送路に直列接続された場合であっても、同一の通信周期で与えられた指令データの処理を同一の割り込みタイミングで開始することができるとともに、その通信周期を短くすることができる。
従って、第2通信装置として複数のサーボアンプ、リレーおよびセンサ等を備えたモーション制御システムの制御性能の向上に寄与できる。

Claims (12)

  1. 伝送路に接続されて送受するデータを制御する通信制御部と、前記通信制御部と接続されて前記通信制御部が受信したデータと内蔵の接続装置情報記憶部のデータとを基に演算処理を実行して送信データを作成し前記通信制御部に送信するホストCPUと、を備えてなる通信装置であって、
    前記通信制御部が、論理信号を電気的な信号に変換するPHY部と、前記PHY部に接続されて前記PHY部の受信したデータを入力するRxFIFO部(受信先入れ先出し部)と、前記PHY部に接続されて受信したデータを前記PHY部へ出力するTxFIFO部(送信先入れ先出し部)とをそれぞれ2組と、あらかじめ設定されたタイミングで割り込み信号を発生する装置内基準タイマを内蔵したLINK部と、を備え、
    かつ、2組の前記RxFIFO部と前記TxFIFO部とをそれぞれ中継路で結び、前記2本の中継路と前記LINK部とがそれぞれ接続され、
    前記LINK部は同期補正対象指定フレームと伝送路遅延計測フレームと同期フレームを送信することを特徴とする通信装置。
  2. 伝送路に接続されて送受するデータを制御する通信制御部と、前記通信制御部と接続されて前記通信制御部が受信したデータと内蔵の自局情報記憶部のデータとを基に演算処理を実行して送信データを作成し前記通信制御部に送信するホストCPUと、を備えて成る通信装置であって、
    前記通信制御部が、論理信号を電気的な信号に変換するPHY部と前記PHY部に接続されて前記PHY部の受信したデータを入力するRxFIFO部(受信先入れ先出し部)と、前記PHY部に接続されて受信したデータを前記PHY部へ出力するTxFIFO部(送信先入れ先出し部)とをそれぞれ2組と、あらかじめ設定されたタイミングで割り込み信号を発生する装置内基準タイマを内蔵したLINK部と、を備え、
    かつ、2組の前記RxFIFO部と前記TxFIFO部とをそれぞれ中継路で結び、前記2本の中継路と前記LINK部とがそれぞれ接続され、かつ、前記2つの中継路にそれぞれ経路切り替えスイッチが挿入されると共に中継路にそれぞれ折り返し経路の一方が接続され、前記経路切り替えスイッチが自己の中継路を切断したときは前記折り返し経路の他端に接続されるようになり、しかも2個の経路切り替えスイッチの前記動作が同時に行なわれ、
    前記LINK部は、通常は前記経路切り替えスイッチを切り替え動作させず一方のPHY部で受信したデータをもう一方のPHY部に転送する中継路を構成し、しかし同期補正対象指定フレームを受信すると、前記経路切り替えスイッチの切り替え動作によりPHY部で受信したデータを折り返す折り返し経路を構成し、
    同期補正対象指定フレームの受信後所定回数の伝送路遅延計測フレームを受信すると前記経路切り替えスイッチにより再度前記中継路を構成し、
    請求項1記載の通信装置が送信する同期フレームを受信すると、前記装置内基準タイマの補正を行って通信システムにおける基準タイムに同期することを特徴とする通信装置。
  3. 前記RxFIFO部の前段には、SFD(フレーム開始信号)検出部が具備され、前記SFD検出部は一方の前記PHY部から受信したデータの中にプリアンブルに続くSFDを検出すると直ちに、受信したデータをもう一方の前記PHY部から伝送路へ転送することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記RxFIFO部の前段には、SFD(フレーム開始信号)検出部が具備され、前記SFD検出部は一方の前記PHY部から受信したデータの中にプリアンブルに続くSFDを検出すると直ちに、受信したデータをもう一方の前記PHY部から伝送路へ転送することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 請求項1または請求項3に記載の第1通信装置と、1個以上の請求項2または請求項4に記載の第2通信装置とを備えて成り、前記第1通信装置および第2通信装置が所定の通信周期で通信を行う同期通信システムであって、
    各通信装置の2個のPHY部のうち一方のPHY部を他の通信装置のPHY部に接続し、他方のPHY部を他の通信装置のPHY部に接続して成り、
    前記第1通信装置が、前記第2通信装置までの伝送路遅延時間を個別に計測し、前記伝送路遅延時間を当該装置に個別に通知し、通信周期ごとに通信システムにおける基準タイムの現在値を送信し、
    前記第2通信装置は、通知された前記伝送路遅延時間で、受信した前記基準タイムの現在値を補正して自己の装置内基準タイマに設定することを特徴とする同期通信システム。
  6. 前記第1通信装置は、割り込み出力タイムを前記同期フレームに格納して前記第2通信装置に送信し、前記第2通信装置は受信した前記割り込み出力タイムを自己の装置内基準タイマに設定し、そのタイマ値が前記割り込み出力タイムに到達した時に同期割り込み信号を出力することを特徴とする請求項5に記載の同期通信システム。
  7. 前記第1通信装置が、前記第2通信装置に対する同期フレームと指令フレームの送信、前記第2通信装置からの応答フレームの受信を含む一定の通信周期での同期通信を開始した後、
    前記第1通信装置は、前記第2通信装置と同期通信中に該同期通信システムに新たに接続された前記第2通信装置を検出すると、通信周期内で所定の通信を実施した残り時間で、前記第1通信装置が当該第2通信装置までの伝送路遅延時間を計測し、前記伝送路遅延時間を当該第2通信装置に通知することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の同期通信システム。
  8. 送受信データを制御する通信制御部と該通信制御部が受信したデータを基に演算処理を実行して送信データを作成するホストCPU部とをそれぞれ有する1つの第1通信装置と1個以上の第2通信装置が伝送路に接続された通信システム内で前記通信装置が同期通信を行う同期通信方法において、
    前記第1通信装置は、予め接続装置情報記憶部に格納された前記第2通信装置の情報に従い同期補正対象通信装置を指定するステップと、該同期補正対象通信装置へ伝送路遅延計測フレームを送信すると同時に送信時刻を記憶するステップと、前記同期補正対象通信装置からの折り返しデータを受信した場合に受信時刻を記憶し、折り返しデータを受信しなかった場合は前記接続装置情報記憶部に遅延計測失敗を追記するステップと、前記送信時刻および前記受信時刻から伝送路遅延時間を算出し前記接続装置情報記憶部へ追記するステップと、前記算出された伝送路遅延時間を前記同期補正対象通信装置へ通知するステップとを備え、前記接続装置情報記憶部に格納された全ての第2通信装置に対して前記ステップを繰り返した後、同期通信を開始することを特徴とする同期通信方法。
  9. 前記同期通信において、前記第1通信装置が、前記第2通信装置に対する同期フレームと指令フレームの送信、前記第2通信装置からの応答フレームの受信を含む所定の通信を実施した後に、
    前記接続装置情報記憶部に遅延計測失敗が格納されている第2通信装置からの応答をチェックするステップと、応答がなければ前記通信周期終了を待って再度同期通信を行うステップと、応答があれば伝送路遅延計測時間を算出し、前記通信周期の残り時間で伝送路遅延計測が可能かどうかチェックするステップと、残り時間で伝送路遅延計測が不可能ならば前記通信周期終了を待って再度同期通信を行うステップと、残り時間で伝送路遅延計測が可能ならば同期補正対象通信装置を指定するステップと、該同期補正対象通信装置へ伝送路遅延計測フレームを送信すると同時に送信時刻を記憶するステップと、前記同期補正対象通信装置からの折り返しデータを受信した場合に受信時刻を記憶し、折り返しデータを受信しなかった場合は前記通信周期終了を待って再度同期通信を行うステップと、前記送信時刻および前記受信時刻から伝送路遅延時間を算出し前記接続装置情報記憶部へ追記するステップと、前記算出された伝送路遅延時間を前記同期補正対象通信装置へ通知するステップと、前記通信周期終了を待って再度同期通信を行うステップを備えることを特徴とする請求項8に記載の同期通信方法。
  10. 前記伝送路遅延計測時間は、前記接続装置情報記憶部に格納された伝送路遅延時間の最大値と、前記遅延計測を行う回数と、回路構成により決定される通信装置内の中継時間を用いて算出することを特徴とする請求項9に記載の同期通信方法。
  11. 前記第2通信装置は、前記第1通信装置が指定した同期補正対象通信装置が自局である場合は、経路切り替えスイッチを受信元へ折り返す設定にするステップと、前記第1通信装置から前記伝送遅延計測フレームを受信し、伝送路遅延時間を通知された場合に前記経路切り替えスイッチを中継先へ接続するステップと、前記伝送路遅延時間と前記第1通信装置が送信した同期フレームに格納された基準タイムにより装置内基準タイマを補正するステップにより、基準タイムと装置内基準タイマを同期させることを特徴とする請求項8または9に記載の同期通信方法。
  12. 前記第2通信装置は、前記同期補正対象指定フレームに格納された遅延計測を行う回数を記憶し、該遅延計測回数+1だけ伝送路遅延計測フレームを受信した後に前記経路切り替えスイッチを中継先へ接続し、伝送路遅延計測フレームを受信すると伝送路遅延計測フレームに格納された伝送路遅延時間を記憶し、前記伝送路遅延時間とその後受信した同期フレームに格納された基準タイムの現在値により装置内基準タイマを補正することを特徴とする請求項8または9に記載の同期通信方法。
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