JPWO2008114406A1 - 光ピックアップ、及び再生装置 - Google Patents

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Abstract

光ピックアップ(100)は、記録媒体(1)に光(L)を照射する光源(101)と、照射された光の光路内に配置されると共に、記録媒体の表面に近接して配置される固体浸レンズ(108)と、光路内の一部に配置され、照射された光の一部が固体浸レンズの底部に形成するスポットのサイズを拡大するスポットサイズ拡大手段(102)と、光の一部に起因する前記底部からの反射光を受光して、前記表面及び固体浸レンズ間のギャップを制御するためのギャップエラー信号を出力するギャップエラー信号生成手段(110)とを備える。

Description

本発明は、固体浸レンズを備える光ピックアップ、及び再生装置に関する。
この種の光ピックアップを備える再生装置には、例えば、エバネッセント光発生用レンズの記録媒体に対向する面で反射される戻り光の強度から、エバネッセント光発生用レンズと記録媒体との間隙(即ち、ギャップ)をモニタし、該間隙がほぼ一定となるように、或いは、前記間隙の変化に対してエバネッセント光発生用レンズへの入射光強度が一定となるように、フィードバック制御を施すものがある(特許文献1参照)。
特開2000−285486号公報
しかしながら、上述の背景技術によれば、ピットやランド等の凹凸によって情報が記録されている記録媒体を再生する際には、凹凸によってモニタされる間隙が変化する。この変化する間隙(即ち、モニタリングされたギャップの値)に基づいて、間隙をフィードバック制御してしまうと、レンズが記録媒体に衝突する可能性があるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、レンズが記録媒体に衝突することを確実に回避できる光ピックアップ、及び再生装置を提供することを課題とする。
本発明の光ピックアップは、上記課題を解決するために、記録媒体に光を照射する光源と、前記照射された光の光路内に配置されると共に、前記記録媒体の表面に近接して配置される固体浸レンズと、前記光路内の一部に配置され、前記照射された光の一部が前記固体浸レンズの底部に形成するスポットのサイズを拡大するスポットサイズ拡大手段と、前記光の一部に起因する前記底部からの反射光を受光して、前記表面及び前記固体浸レンズ間のギャップを制御するためのギャップエラー信号を出力するギャップエラー信号生成手段とを備える。
本発明の光ピックアップによれば、例えば半導体レーザである光源から出射された光は、例えば、回折格子であるスポットサイズ拡大手段を透過し、集光レンズ等によって固体浸レンズ(SIL:Solid Immersion Lens)の底部に集光される。ここに「固体浸レンズの底部」とは、固体浸レンズの記録媒体に対向する側をいう。
固体浸レンズは、記録媒体の表面に近接されて配置されており、集光された光を近接場光として、ピットが形成されている記録媒体の表面に出射する。ここに「ピット」とは、記録媒体の光入射面に形成された凹部をいう。
ギャップエラー信号生成手段は、受光素子、及び該受光素子から出力された信号を処理して、記録媒体の表面及び固体浸レンズの底部間のギャップを示すギャップエラー信号を生成する回路を含んで構成されており、固体浸レンズの底部からの反射光を受光して、ギャップエラー信号を出力する。
本願発明者の研究によれば、固体浸レンズを有する光ピックアップが読み取る記録媒体の中には、カバー層が設けられていない記録媒体がある。記録媒体のピットの深さは、例えば30nmであるので、近接場光のスポットが、記録媒体のピット部分にある時と、ピット以外の部分(即ち、ランド部分)にある時とで、生成されるギャップエラー信号の強度は、ピットの深さ(ここでは、30nm)分異なる。固体浸レンズ及び記録媒体の表面(即ち、ランド部分)間のギャップは、例えば25nmになるように制御されており、このギャップエラー信号の強度変化によって大きく影響を受ける。この結果、仮に何らの対策もとらずに、凹凸表面に集光された光に基づいて生成されるギャップエラー信号に従って、固体浸レンズに係る微小なギャップを制御するのでは、固体浸レンズが記録媒体に衝突してしまう可能性があることが判明している。
しかるに本発明では、スポットサイズ拡大手段が、光源から出射された光の一部をギャップエラー信号生成用の光として、光の一部が固体浸レンズの底部に形成するスポットのサイズを拡大している。このため、拡大されたスポットの中心が、記録媒体のピット及びランドのどちらにあったとしても、スポットの面積に占めるピットの面積の割合はほぼ一定になる。従って、光の一部に起因する固体浸レンズの底部からの反射光に基づいているギャップエラー信号の強度もほぼ一定となる。
例えば、スポットサイズ拡大手段が、回折格子である場合には、透過0次光を主に再生用に用い、透過1次光や透過−1次光等を主にギャップエラー信号生成用に用いればよい。或いは、スポットサイズ拡大手段が、レンズである場合には、光源から出射した光を、例えば無偏光ビームスプリッタ等で分岐して、分岐した光の一方の光が固体浸レンズの底部に形成するスポットのサイズを拡大して、ギャップエラー信号生成用に用い、他方の光を再生用に用いればよい。
以上の結果、本発明の光ピックアップによれば、固体浸レンズが記録媒体に衝突することを確実に回避することができる。
本発明の光ピックアップの一態様では、前記照射された光の他の部分を、前記固体浸レンズを介して、前記表面近傍に集光する対物レンズと、前記集光された光に起因する前記表面からの反射光を、前記固体浸レンズを介して受光して、前記表面に記録された情報信号を出力する情報信号生成手段とを更に備える。
この態様によれば、対物レンズは、固体浸レンズの底部に形成するスポットのサイズを拡大されない光を、固体浸レンズを介して記録媒体の表面近傍に集光する。ここに、「記録媒体の表面近傍」とは、記録媒体の表面及び固体浸レンズの底部間のことを意味する。該間であれば、対物レンズは、光を固体浸レンズの底部に集光してもよいし、記録媒体の表面に集光してもよい。
尚、記録媒体の表面近傍に集光される光は、固体浸レンズを透過した光及び近接場光である。情報信号生成手段は、受光素子や、例えばRF(Radio Frequency)信号である情報信号を生成する、情報信号生成回路等を含んで構成されている。情報信号生成手段は、集光された光に起因する記録媒体の表面からの反射光を受光して、情報信号を出力する。これにより、記録媒体に記録された情報を再生することができる。
本発明の光ピックアップの他の態様では、前記スポットサイズ拡大手段は、回折格子である。
この態様によれば、スポットサイズ拡大手段が、例えば、回折溝が輪帯状の透過型回折格子であるので、例えば、光源から出射された光を分岐したり、該分岐した光毎に光学系を設けたりする必要がないので、小型化に適することができる。
本発明の光ピックアップの他の態様では、前記照射された光を第1及び第2の光に分岐する分岐手段を更に備え、前記スポットサイズ拡大手段は、前記第1及び第2の光のうち一方の光を前記光の一部として、前記一方の光が前記底部に形成するスポットのサイズを拡大する。
この態様によれば、例えば、無偏光ビームスプリッタである分岐手段は、光源から出射された光を第1及び第2の光に分岐する。例えば、レンズであるスポットサイズ拡大手段は、第1及び第2の光のうち一方の光が固体浸レンズの底部に形成するスポットのサイズを拡大する。
本発明の光ピックアップの他の態様では、前記一方の光の偏光方向を、前記第1及び第2の光のうち他方の光の偏光方向と異ならしめる偏光手段を更に備えていてもよい。
このように構成すれば、ギャップエラー信号の生成に用いられる固体浸レンズの底部からの反射光と、再生に必要なRF信号等の信号の生成に用いられる近接場光に起因する記録媒体からの反射光とを1つの受光素子で受光することが可能となる。この場合、受光素子は、少なくとも固体浸レンズの底部からの反射光を受光する領域と、近接場光に起因する記録媒体からの反射光を受光する領域とに分割されている。
固体浸レンズの底部からの反射光の偏光方向と固体浸レンズ底部を透過した光及び近接場光に起因する記録媒体からの反射光の偏光方向とは90度異なっている。このため、予め分岐された第1及び第2の光のうち一方を、例えば、2分の1波長板である偏光手段によって偏光させることによって、固体浸レンズの底部からの反射光の偏光方向、及び固体浸レンズを透過した光及び近接場光に起因する記録媒体からの反射光の偏光方向をそろえることができる。
本発明の再生装置は、上記課題を解決するために、記録媒体に光を照射する光源と、前記照射された光の光路内に配置されると共に、前記記録媒体の表面に近接して配置される固体浸レンズと、前記光路内の一部に配置され、前記照射された光の一部が前記固体浸レンズの底部に形成するスポットのサイズを拡大するスポットサイズ拡大手段と、前記光の一部に起因する前記底部からの反射光を受光して、前記表面及び前記固体浸レンズ間のギャップを制御するためのギャップエラー信号を出力するギャップエラー信号生成手段と、前記照射された光の他の部分を、前記固体浸レンズを介して、前記表面近傍に集光する対物レンズと、前記集光された光に起因する前記表面からの反射光を、前記固体浸レンズを介して受光して、前記表面に記録された情報信号を出力する情報信号生成手段とを備える。
本発明の再生装置によれば、ギャップエラー信号生成手段は、スポットサイズ拡大手段によって、固体浸レンズの底部に形成したスポットのサイズを拡大された光の一部に起因する固体浸レンズからの反射光を受光してギャップエラー信号を出力している。このため、出力されるギャップエラー信号は、主に、固体浸レンズ及び記録媒体の表面間のギャップに依存している。言い換えれば、表面のピット等の凹凸による影響を受けない。
制御手段は、出力されたギャップエラー信号に基づいて、固体浸レンズ及び記録媒体間のギャップを制御する。これにより、固体浸レンズが記録媒体に衝突することを確実に回避することができる。
一方、情報信号生成手段は、固体浸レンズの底部に形成するスポットのサイズを拡大されない光に起因する記録媒体の表面からの反射光を受光して、情報信号を出力する。これにより、記録媒体に記録された情報を再生することができる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされよう。
第1実施形態に係る再生装置のブロック図である。 第1実施形態に係る固体浸レンズに入射する光の光路を示す概念図である。 第1実施形態に係る固体浸レンズ及び記録媒体間の距離と生成されるギャップエラー信号の信号強度との関係を示す概念図である。 第2実施形態に係る再生装置のブロック図である。 第2実施形態に係る信号生成部のブロック図である。
符号の説明
1 記録媒体
10、20 再生装置
11 ギャップエラーサーボ回路
12 再生信号処理部
13 トラッキングサーボ回路
14 アクチュエータドライバ
15 パワー比較器
16 レーザドライバ
100、200 光ピックアップ
101 半導体レーザ
102 回折格子
103、201、204 無偏光ビームスプリッタ
105、205 偏光ビームスプリッタ
104 フロントモニタ
106 4分の1波長板
107 対物レンズ
108 固体浸レンズ
109 RF信号生成部
110 ギャップエラー信号生成部
111 レンズアクチュエータ
202 スポットサイズ拡大用レンズ
203 2分の1波長板
207 集光レンズ
208 信号生成部
以下、本発明の再生装置に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の再生装置に係る第1実施形態を、図1乃至図3を参照して説明する。
先ず、図1を参照して本実施形態に係る再生装置の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。
図1において、再生装置10は、光ピックアップ100、ギャップエラーサーボ回路11、再生信号処理部12、トラッキングサーボ回路13、アクチュエータドライバ14、パワー比較器15、及びレーザドライバ16を備えて構成されている。再生装置1は、更に、図示しない、記録媒体1を回転させるスピンドルモータ、操作ボタン、表示モニタ等を備えている。ここに、本実施形態に係る「アクチュエータドライバ14」は、本発明に係る「制御手段」の一例である。
光ピックアップ100は、半導体レーザ(LD)101、回折格子102、無偏光ビームスプリッタ(NBS)103、フロントモニタ(FM)104、偏光ビームスプリッタ(PBS)105、4分の1波長板106、対物レンズ107、固体浸レンズ108、RF信号生成部109、ギャップエラー信号生成部110、及びレンズアクチュエータ111を備えて構成されている。ここに、本実施形態に係る「半導体レーザ101」、「回折格子102」、「RF信号生成部109」、及び「ギャップエラー信号生成部110」は、夫々、本発明に係る「光源」、「スポットサイズ拡大手段」、「情報信号生成手段」、及び「ギャップエラー信号生成手段」の一例である。
RF信号生成部109は、受光素子とRF信号生成回路とを含んで構成されており、ギャップエラー信号生成部110は、受光素子とギャップエラー信号生成回路とを含んで構成されている。尚、RF信号生成部109の受光素子は、2又は4分割受光素子である。一方、ギャップエラー信号生成部110の受光素子は、分割型受光素子でなくてもよいが、4分割受光素子であれば、チルトを検出することも可能となる。
半導体レーザ101から出射された光Lは、回折格子102によって複数の回折光に分離される。回折格子102を透過した光Lは、無偏光ビームスプリッタ103、偏光ビームスプリッタ105、4分の1波長板106、及び対物レンズ107を介して固体浸レンズ108に到達する。尚、無偏光ビームスプリッタ103に入射した光Lの一部は、フロントモニタ104によって受光される。
固体浸レンズ108に到達した光Lの一部は、近接場光として記録媒体1に出射され、他の一部は固体浸レンズ108の底部で反射する。記録媒体1からの反射光は、再び固体浸レンズ108に入射し、対物レンズ107、及び4分の1波長板106を介して偏光ビームスプリッタ105に到達する。半導体レーザ101から出射される光Lの偏光方向と、固体浸レンズ108を透過した光及び近接場光に起因する記録媒体1からの反射光の偏光方向とは90度異なっている。このため、固体浸レンズ108を透過した光及び近接場光に起因する記録媒体1からの反射光は、RF信号生成部109の受光素子によって受光される。
一方、固体浸レンズ108の底部で反射した光は、対物レンズ107、4分の1波長板106、及び偏光ビームスプリッタ105を介して、無偏光ビームスプリッタ103に到達する。固体浸レンズ108の底部で反射した光の一部は、ギャップエラー信号生成部109の受光素子によって受光される。
ここで、図2を参照して、回折格子102を透過した光Lの光路について説明を加える。図2は、固体浸レンズ108に入射する光Lの光路を示す概念図である。尚、以降の図においては、図1で示した、再生装置1の詳細な構成要素については適宜省略し、直接関連のある構成要素のみを示す。
図2(a)において、回折格子102に入射した光Lは、回折格子102によって直進する光L1(即ち、0次光)と回折光L2とに分離される。尚、図2(a)において、光Lは複数の回折光に分離されるが、説明の便宜上複数の回折光のうち一つの回折光L2のみを示している。
光L1及び回折光L2は、対物レンズ107及び固体浸レンズ108によって、固体浸レンズの底部108aに集光される。図2(b)に示すように、光ピックアップ100を構成する対物レンズ107や固体浸レンズ108等は、典型的には、光L1が固体浸レンズ108の底部108において焦点を結ぶように設定されている。ここに、図2(b)は、固体浸レンズ108の底部108a付近を拡大した拡大図である。従って、図2(c)に示すように、回折光L2の固体浸レンズ108の底部108aにおけるスポットs2のサイズは、光L1のスポットs1のサイズより大きくなる。ここに、図2(c)は、記録媒体1の一部を拡大して、光の入射側から見た拡大平面図である。
次に、図3を参照して、ギャップエラー信号生成部109において生成されるギャップエラー信号について説明する。図3(a)及び(b)の上部は、固体浸レンズ108の底部108a付近を拡大した拡大断面図であり、下部は、記録媒体1の一部を拡大して、光の入射側から見た拡大平面図である。図3(c)は、固体浸レンズ108及び記録媒体1間の距離と生成されるギャップエラー信号の信号強度との関係を示す概念図である。
光L1のみが存在する場合において、図3(a)に示すように、スポットs1が記録媒体1のランド1bにある場合に生成されるギャップエラー信号の理論値は、図3(c)における破線aのようになる。一方、スポットs1が、図3(b)に示すように、記録媒体1のピット1aにある場合に生成されるギャップエラー信号の理論値は、図3(c)における破線bのようになる。尚、図3(c)における原点Oは、記録媒体1の表面、即ちランド1bの位置と一致している。また、点線uは、固体浸レンズ108の底部108aの位置を示している。
本願発明者の研究によれば、実際の動作時には、光の記録媒体1を走査する速度は、ギャップエラー信号生成回路における信号処理の速度より速いので、仮に、光ピックアップ100が回折格子102を備えていないとすると、図3(c)における一点鎖線qのような、破線a及び破線bの中間の信号強度を有するギャップエラー信号が得られる。従って、例えば、固体浸レンズ108の底部108a及び記録媒体1の表面間の距離を25nmに設定する場合に、破線aと点線uとの交点の信号強度になるように、固体浸レンズ108の位置を制御すると、固体浸レンズ108の底部108a及び記録媒体1の表面間の距離が設定した距離よりも短くなる、或いは、固体浸レンズ108が記録媒体1に衝突してしまう。
加えて、この一点鎖線qで示される信号強度は、一定ではなく、例えば、比較的ピット1aが多く形成されているトラックやピット1aがほとんど形成されていないトラックを走査する場合には、大きく変動する可能性があることが判明している。
光ピックアップ100は、回折格子102を備えているので、図2(c)に示すように、光L1のスポットs1に加え、回折光L2のスポットs2が存在する。この場合、スポットs2の面積に占めるピット1aの面積の割合は、スポットs2の中心(即ち、スポットs1)がピット1a上であっても、ランド1b上であっても、ほぼ一定になる。従って、ギャップエラー信号生成部110から出力されるギャップエラー信号は、主に、固体浸レンズ108の底部108a及び記録媒体1の表面間の距離に依存する。
また、スポットs2における、ランド1bの面積はピット1aの面積より多い。すると、得られるギャップエラー信号は、図3(c)における実線pに示すように、破線aに近づく。
従って、この実線pで示される信号強度に基づいて、固体浸レンズ108を制御することにより、固体浸レンズ108が記録媒体1に衝突することを確実に回避することができる。
尚、回折光L2のスポットs2が存在するため、読み取りの対象となっている位置(即ち、スポットs1の位置)以外からの固体浸レンズ108を透過した光及び近接場光に起因する反射光が存在するが、スポットs2の光の密度は、スポットs1の光の密度に比べて小さいため、RF信号生成部109によって生成されるRF信号における影響は小さい又は無視できる。
再び、図1に戻り、ギャップエラー信号生成部110によって生成されたギャップエラー信号は、ギャップエラーサーボ回路11に送信される。ギャップエラーサーボ回路11は、生成されたギャップエラー信号と基準信号REF1とを比較し結果(例えば、差分信号)を、アクチュエータドライバ14に送信する。アクチュエータドライバ14は、ギャップエラーサーボ回路11からの信号に基づいて、固体浸レンズ108の底部108a及び記録媒体1の表面間の距離が所定距離になるようにレンズアクチュエータ111を制御する。尚、レンズアクチュエータ111は、対物レンズ107及び固体浸レンズ108を一体として駆動する。
RF信号生成部109によって生成されたRF信号は、再生信号処理部12及びトラッキングサーボ回路13に送信される。再生信号処理部12は、例えば、復調回路、エラー訂正回路、デコード回路等を含んで構成されており、生成されたRF信号に基づいて、映像信号や音声信号等を生成する。
トラッキングサーボ回路13は、生成されたRF信号より誤差成分を検出し、トラッキングエラー信号を生成し、アクチュエータドライバ14に送信する。アクチュエータドライバ14は、生成されたトラッキングエラー信号に基づいて、スポットs1の位置が所定の位置になるようにレンズアクチュエータ111を制御する。
フロントモニタ104からの光Lの強度を示す信号は、パワー比較機15に送信される。パワー比較機15は、受信した信号と基準信号REF2とを比較し結果を、レーザドライバ16に送信する。レーザドライバ16は、受信した信号に基づいて、半導体レーザ101の出力を制御する。
以上の結果、本実施形態に係る再生装置10によれば、固体浸レンズ108が記録媒体1に衝突することを確実に回避することができる。
<第2実施形態>
本発明の再生装置に係る第2実施形態を、図4及び図5を参照して説明する。第2実施形態では、光ピックアップの構成が異なる以外は、第1実施形態の構成と同様である。よって、第2実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図4及び図5を参照して説明する。図4は、図1と同趣旨の、本実施形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。
図4において、光ピックアップ200は、半導体レーザ101、4分の1波長板106、対物レンズ107、固体浸レンズ108、アクチュエータ111、無偏光ビームスプリッタ201及び204、スポットサイズ拡大用レンズ202、2分の1波長板203、偏光ビームスプリッタ205、ミラー206、集光レンズ207、並びに信号生成部208を備えて構成されている。
ここで、図5を参照して、信号生成部208について説明を加える。図5は、信号合成部208の構成を示すブロック図である。
信号生成部208は、受光素子208a、ギャップエラー信号生成部208b、及びRF信号生成部208cを含んで構成されている。受光素子208aは、図5に示すように、固体浸レンズ108を透過した光及び近接場光に起因する記録媒体1からの反射光を受光する受光部aと、固体浸レンズ108の底部108aからの反射光を受光する受光部bとに分割されている。受光部aは、更に4分割されている。尚、受光部bも4分割されていてもよい。
受光部aは、固体浸レンズ108を透過した光及び近接場光に起因する記録媒体1からの反射光を受光し、信号をRF信号生成部208cに送信する。受光部bは、固体浸レンズ108の底部108aからの反射光を受光し、ギャップエラー信号生成部208bに送信する。
再び、図4に戻り、半導体レーザ101から出射された光Lは、無偏光ビームスプリッタ201によって、本発明に係る「第1及び第2の光」の一例としての光L3及びL4に分岐される。光L3は、スポットサイズ拡大用レンズ202、及び2分の1波長板203を介して、無偏光ビームスプリッタ204に到達する。ここに、本実施形態に係る「スポットサイズ拡大用レンズ202」、及び「2分の1波長板203」は、夫々、本発明に係る「スポットサイズ拡大手段」、及び「偏光手段」の一例である。光L3は、2分の1波長板203によって、その偏光方向が90度偏光される。
無偏光ビームスプリッタ204に到達した光L3の一部は、偏光ビームスプリッタ205、4分の1波長板106、及び対物レンズ107を介して、固体浸レンズ108に到達する。尚、無偏光ビームスプリッタ204に到達した光L3の他の一部は、無偏光ビームスプリッタ204を透過し、フロントモニタ104によって受光される。
一方、光L4は、ミラー206、無偏光ビームスプリッタ205、4分の1波長板106、及び対物レンズ107を介して、固体浸レンズ108に到達する。ここで、光ピックアップ200を構成する対物レンズ107や固体浸レンズ108等は、光L4が固体浸レンズ108の底部108aにおいて焦点を結ぶように設定されている。
光L4に起因し、固体浸レンズ108から出射された透過光および近接場光は、記録媒体1で反射し、再び固体浸レンズ108に入射し、対物レンズ107、4分の1波長板106、偏光ビームスプリッタ205、無偏光ビームスプリッタ204、及び集光レンズ207を介して、信号生成部208に到達し、受光素子208aの受光部aによって受光される。
一方、光L3に起因し、固体浸レンズ108の底部108aで反射した光は、対物レンズ107、4分の1波長板106、偏光ビームスプリッタ205、無偏光ビームスプリッタ204、及び集光レンズ207を介して、信号生成部208に到達し、受光素子208aの受光部bによって受光される。
尚、光L3に起因し、固体浸レンズ108から出射された、記録媒体1からの反射光は、偏光方向が90度偏光するので、偏光ビームスプリッタ205を透過し、信号生成部208に到達することは殆どない。同様に、光L4に起因し、固体浸レンズ108の底部108aで反射された光も偏光ビームスプリッタ205を透過し、信号生成部208に到達することは殆どない。従って、受光素子208の受光部aから出力される信号、及び受光部bから出力される信号は、夫々、光L3に起因する記録媒体1からの反射光、及び光L4に起因する固体浸レンズ108の底部108aからの反射光の影響は非常に小さい又は無視できる。
以上の結果、本実施形態に係る再生装置20によれば、固体浸レンズ108が記録媒体1に衝突することを確実に回避することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う光ピックアップ及び再生装置もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。

Claims (6)

  1. 記録媒体に光を照射する光源と、
    前記照射された光の光路内に配置されると共に、前記記録媒体の表面に近接して配置される固体浸レンズと、
    前記光路内の一部に配置され、前記照射された光の一部が前記固体浸レンズの底部に形成するスポットのサイズを拡大するスポットサイズ拡大手段と、
    前記光の一部に起因する前記底部からの反射光を受光して、前記表面及び前記固体浸レンズ間のギャップを制御するためのギャップエラー信号を出力するギャップエラー信号生成手段と
    を備えることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記照射された光の他の部分を、前記固体浸レンズを介して、前記表面近傍に集光する対物レンズと、
    前記集光された光に起因する前記表面からの反射光を、前記固体浸レンズを介して受光して、前記表面に記録された情報信号を出力する情報信号生成手段と
    を更に備えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  3. 前記スポットサイズ拡大手段は、回折格子であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  4. 前記照射された光を第1及び第2の光に分岐する分岐手段を更に備え、
    前記スポットサイズ拡大手段は、前記第1及び第2の光のうち一方の光を前記光の一部として、前記一方の光が前記底部に形成するスポットのサイズを拡大する
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  5. 前記一方の光の偏光方向を、前記第1及び第2の光のうち他方の光の偏光方向と異ならしめる偏光手段を更に備えることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の光ピックアップ。
  6. 記録媒体に光を照射する光源と、
    前記照射された光の光路内に配置されると共に、前記記録媒体の表面に近接して配置される固体浸レンズと、
    前記光路内の一部に配置され、前記照射された光の一部が前記固体浸レンズの底部に形成するスポットのサイズを拡大するスポットサイズ拡大手段と、
    前記光の一部に起因する前記底部からの反射光を受光して、前記表面及び前記固体浸レンズ間のギャップを制御するためのギャップエラー信号を出力するギャップエラー信号生成手段と、
    前記照射された光の他の部分を、前記固体浸レンズを介して、前記表面近傍に集光する対物レンズと、
    前記集光された光に起因する前記表面からの反射光を、前記固体浸レンズを介して受光して、前記表面に記録された情報信号を出力する情報信号生成手段と
    を備えることを特徴とする再生装置。
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