JP2007250034A - 光ピックアップ用受光素子の位置調整方法 - Google Patents

光ピックアップ用受光素子の位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受光素子の受光領域を位置調整に使用する目的で分割することなく、受光素子の位置調整を容易、且つ低コストに行える光ピックアップ用受光素子の位置調整方法を提供する。
【解決手段】光記録媒体の半径方向と平行なトラッキング方向に対物レンズを移動させた場合に、光記録媒体で反射された反射光が受光面に集光して形成するスポット光が、受光面上を移動する方向であるX方向の受光素子の位置調整は、対物レンズをトラッキング方向に振動させながら、受光素子で反射光を受光した場合に得られる出力信号を観測して行われる。
【選択図】図4

Description

本発明は、光ピックアップに備えられる受光素子の位置調整方法に関する。
コンパクトディスク(以下、CDという。)やデジタル多用途ディスク(以下、DVDという。)といった光記録媒体が普及している。また、最近では、光記録媒体の情報量を更に増やすために、光記録媒体の高密度化に関する研究が進められ、例えば、ブルーレイディスク(以下、BDという。)といった高密度化された光記録媒体も実用化されてきている。
このような、光記録媒体に情報を書き込んだり、光記録媒体から情報を読み取ったりする装置として光ピックアップがある。例えば、光ピックアップを用いて光記録媒体の情報の読み取りを行う場合、光源から出射された光ビームが、対物レンズにより光記録媒体の記録面に集光され、この光記録媒体で反射された反射光が受光素子で検出される。
この際、光軸に対して受光素子の位置調整が不十分であると、受光素子における光の検出量が不正確となり、情報の読み取り品質が劣化するといった問題が発生する。このため、受光素子の位置調整は非常に重要であり、光ピックアップの組立て工程で重要な位置を占める。
ところで、光ピックアップに備えられる受光素子に設けられる受光領域は、その目的や設計上の都合により、様々な形態で配置される。例えば、光ピックアップの光源から出射された光ビームのスポット位置が常に光記録媒体の記録面に合うように制御するために必要となるフォーカスエラー信号を得るために、図5に示すように、O、P、Q、Rの4つの領域に分割された受光領域が受光素子に設けられる場合がある。また、同様にフォーカスエラー信号を得るために、図6に示すように、S、T、Uの3つの領域に分割された受光領域が受光素子に設けられる場合もある。
なお、図5の場合は、いわゆる非点収差方式によりフォーカスエラー信号を得る構成であり、図6の場合は、いわゆるスポットサイズ方式によりフォーカスエラー信号を得る構成である。
また、光ビームのスポット位置が光記録媒体に形成されるトラックに追従するように制御するために必要となるトラックエラー信号を得る目的でも、例えば、図5に示すような4つの領域に分割された受光領域が受光素子に設けられる場合や、図6に示すような3つの領域に分割された受光領域が受光素子に設けられる場合もある。なお、図5の場合は、例えば、いわゆるDPD(Differencial Phase Detection)方式でトラックエラー信号を得る構成であり、図6の場合は、例えばいわゆるコレクトファーフィールド方式でトラックエラー信号を得る構成である。
このような受光素子の位置調整を行う場合、従来、X方向とY方向とに受光素子を移動させながら最適な位置を見つけて配置する方法が用いられる。なお、ここで、X、Y方向はいずれも受光素子の受光面と平行な面内に存在し、X方向は光記録媒体の半径方向と平行なトラッキング方向に対物レンズを移動させた場合に受光素子上に集光される光スポットが移動する方向で、Y方向はX方向と直交する方向である。
そして、例えば、図5に示すような受光素子の場合には、領域O、P、Q、Rで得られる信号をSO、SP、SQ、SRとした場合に、以下の式(1)を満たすように位置調整すれば、受光素子を最適な位置に位置調整できる。
(SO+SQ)−(SP+SR)=0 (1)
しかしながら、図6に示すような受光素子の場合には、領域S、Uで得られる信号をSS、SUとした場合に、以下の式(2)を満たすように調整すれば、Y方向の位置調整はできるが、X方向については信号を検出しながら位置調整することができない。
SS−SU=0 (2)
このため、従来は、図7に示すように、受光領域が有する一部又は全部の領域をY方向に分割し(図7においては領域Tが分割されている)、これにより、X方向についても信号を検出しながら、受光素子の位置調整が行えるようにしていた。
しかしながら、図7に示す場合のように、本来分割する必要が無い領域を分割した場合には、受光領域1つが有する領域が増える分だけアンプが余分に必要となり、コストアップの問題があった。また、本来分割する必要がない部分を分割しているために、この分割した部分については、信号を足し合わせて得ることとなり、信号にノイズが発生する原因ともなっていた。
そして、受光素子の位置調整の方法については、従来、特許文献1や特許文献2等に紹介されているが、上述のX方向の位置調整について発生する問題点について解決する方法についての提案はなされていない。
特開2002−109782号公報 特開2004−334935号公報
以上の問題点を鑑みて、本発明の目的は、受光素子の受光領域を位置調整に使用する目的で分割することなく、受光素子の位置調整を容易、且つ低コストに行える光ピックアップ用受光素子の位置調整方法を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、光記録媒体から反射された反射光を受光する受光素子の受光面と平行な面内で互いに直交するX方向とY方向とに、前記受光素子を移動しながらその位置調整を行う光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、前記X方向は、光源から出射された光ビームを前記光記録媒体の記録面に集光する対物レンズを、前記光記録媒体の半径方向と平行なトラッキング方向に移動した場合に、前記反射光が前記受光面に集光して形成するスポット光が、前記受光面上を移動する方向であって、前記X方向の位置調整は、前記対物レンズを前記トラッキング方向に振動させながら、前記受光素子で前記反射光を受光した場合に得られる出力信号を観測して行うことを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、前記対物レンズの前記トラッキング方向への移動は、前記対物レンズを搭載する対物レンズホルダを移動可能とする対物レンズアクチュエータを用いて行われることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、前記対物レンズの振動幅は、前記受光素子上に配置され、位置調整に用いられる受光領域のX方向の幅から、前記光ビームが前記受光領域に形成するスポットのX方向の最大幅の半分を差し引いた長さと略同一であることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、前記受光素子上に配置されるいずれの受光領域も、前記Y方向と平行な線で分割される領域を有さないことを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、前記受光素子上には、前記対物レンズの焦点位置が前記光記録媒体の記録面上に存在するように制御するために用いるフォーカスエラー信号を、スポットサイズ方式で得られるように受光領域が形成されることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、前記受光素子上には、前記焦点位置が、前記光記録媒体に形成されるトラックに追従するように制御するために用いるトラックエラー信号を、コレクトファーフィールド方式で得られるように受光領域が形成されることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、光ピックアップに備えられる光記録媒体から反射された反射光を受光する受光素子の位置調整のうち、対物レンズをトラッキング方向に振動した際に、受光素子に集光するスポット光が受光素子の受光面上を移動する方向の位置調整を、受光素子の受光領域を位置調整用に分割することなく、受光素子で得られる信号を用いながら簡易な構成で行うことができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、光ピックアップに備えられる対物レンズアクチュエータを用いて、受光素子の位置調整が実現できるため、位置調整時に余分な作業負担やコストがかからない。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、受光素子を最適な位置に配置しやすい。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1から第3のいずれかの構成の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、従来においては、受光素子の受光領域を余分に分割していたような場合でも、余分な分割をすることなく、受光素子から得られる信号を用いて受光素子の位置調整を実現できる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第4の構成の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、フォーカスエラー信号を得るために受光素子に設けられる受光領域がY方向と平行な線で分割される領域を有さない構成となるスポットサイズ方式の受光領域を有する受光素子の場合について、受光素子の受光領域を余分に分割をすることなく、受光素子から得られる信号を用いて受光素子の位置調整を実現できる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第4又は第5の構成の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、トラックエラー信号を得るために受光素子に設けられる受光領域がY方向と平行な線で分割される領域を有さない構成となるコレクトファーフィールド方式の受光領域を有する受光素子の場合について、受光素子の受光領域を余分に分割することなく、受光素子から得られる信号を用いて受光素子の位置調整を実現できる。
以下に本発明の内容を詳細に説明するが、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
本発明の光ピックアップ用受光素子の位置調整に関する説明を行う前に、本発明が適用される光ピックアップの構成例について説明する。図1は、本実施形態の受光素子の位置調整が行われる光ピックアップの光学系を示す概略図である。図1に示すように、光ピックアップ1は、光源2と、ビームスプリッタ3と、コリメートレンズ4と、ホログラム光学素子5と、1/4波長板6と、対物レンズ7と、受光素子8と、を備える。
半導体レーザで構成される光源2から出射された直線偏光の光ビームは、ビームスプリッタ2で反射され、コリメートレンズ4で平行光に変換される。コリメートレンズ4で平行光に変換された光ビームは、偏光性を与えられたホログラム光学素子5を透過し、1/4波長板6で円偏光とされ、対物レンズ7で光記録媒体9の記録面9aに集光される。
そして、光記録媒体9で反射された反射光は、対物レンズ7を透過後、1/4波長板6で往路の光ビームに対して90°回転された直線偏光となる。往路に対して90°回転された直線偏光の光ビームは、往路の場合と異なり、ホログラム光学素子5で回折されて回折光を生じる。なお、図1においては、回折光については示していない。
ホログラム光学素子5を通過した光ビームは、コリメートレンズ4を透過後、往路の光ビームに対して90°回転された直線偏光であるために、今度はビームスプリッタ3を透過し、受光素子8へと集光される。
このような光ピックアップ1において、対物レンズ7と、1/4波長板6と、ホログラム光学素子5とは図示しない対物レンズホルダに搭載され、対物レンズアクチュエータ10で、光軸方向と平行な方向であるフォーカス方向と、フォーカス方向と直交し、光記録媒体9の半径方向と平行なトラッキング方向とに移動可能とされている。
また、ホログラム光学素子5は、光記録媒体9で反射された反射光から回折光を生じることによって、受光素子8に形成される受光領域との関係で、フォーカス制御用のフォーカスエラー信号とトラッキング制御用のトラックエラー信号とを得られるようにする。本実施形態においては、フォーカスエラー信号をスポットサイズディテクション(SSD)方式で、トラックエラー信号をコレクトファーフィールド(CFF)方式で得られる構成となっている。ホログラム光学素子5と受光素子8に形成される受光領域との関係について、以下に詳細に説明する。
なお、フォーカスエラー信号は、対物レンズ7の焦点位置が記録面9a上に常に合うように制御するフォーカシング制御用の信号で、トラック誤差信号は、対物レンズ7の焦点位置が光記録媒体9に形成されるトラックに追従するように制御するトラッキング制御用の信号である。
図2は、ホログラム光学素子5の構成を説明するための図で、ホログラム光学素子5に入射する光ビームの光軸と略直交する2つの面のうち、回折パターンが形成された一方の面の構成を模式的に示した模式図である。
図2に示すように、ホログラム光学素子5は、ホログラム光学素子5に入射する光ビームの光束中心19を通る第1分割線20aで、第1領域11と第2領域12との2つの領域に分割されている。そして、この第1領域11と第2領域12とは、更に、第1分割線20aと直交し、且つ光束中心19を通る第2分割線20bによって、それぞれ領域11a、11bと領域12a、12bとに分割されている。
第1領域11と第2領域12とでは、形成される回折パターンが異なっており、光記録媒体9で反射された反射光が、この領域11、12を通過する際の光ビームの回折のされ方が異なる。一方、第1領域11と第2領域12とを更に分割する第2分割線20bによって分けられた領域11aと領域11b、及び領域12aと領域12bとは、それぞれ回折のされ方は同じである。第2分割線20bは、第1領域11及び第2領域12で回折された回折光が受光素子8で受光される際の光ビームのスポットを分割する機能のみを果たす。
なお、本実施形態においては、第2分割線20bによって第1領域11と第2領域12とを分割する構成としているが、これに限定されず、第2分割線20bによる分割を行わない構成としても構わない。ただし、第2分割線20bによって、第1領域11と第2領域12を分割した場合の方が、光ピックアップ作動時に、例えば対物レンズ7と受光素子8との位置ずれ等が原因となって生じる反射光の受光領域に対するスポットずれの影響を抑制できる等の理由により、第2分割線20bによって第1領域11と第2領域12とを分割する構成が好ましい。
図3は、ホログラム光学素子5を通過して生じる0次光13及び±1次光14a、14b、15a、15bと受光素子8との対応関係を模式的に示した図であり、図3(a)は、ホログラム光学素子5からの0次光13及び±1次光14a、14b、15a、15bが到達する受光素子8の受光面8a上の位置を示した図で、図3(b)は、図3(a)に対応させて、0次光13、±1次光14a、14b、15a、15bが到達する受光面8a上に形成される受光領域16、17a、17b、18a、18bを示した平面図である。
反射光のうち、ホログラム光学素子5を回折されることなく透過する0次光13は、5つの受光領域16、17a、17b、18a、18bの真ん中に配置される受光領域16で受光される。この光受光領域16で受光された光情報は、RF信号に変換され、光記録媒体9に記録される情報の再生等に用いられる。
第1領域11を通過する反射光は、回折されて+1次光14aと−1次光14bとを生じる。+1次光14aは、受光面8aの手前(図3(a)ではホログラム光学素子5と受光面8aとの間)で焦点を結び、−1次光14bは、受光面8aの先(図3(a)では受光素子8の下側)で焦点を結ぶ。そして、+1次光14aは受光領域17bで、−1次光14bは受光領域18aで受光される。
また、第2領域12を通過する反射光は、回折されて+1次光15aと−1次光15bとを生じる。+1次光15aは、受光面8aの手前で焦点を結び、−1次光15bは、受光面8aの先で焦点を結ぶ。そして、+1次光15aは受光領域18bで、−1次光15bは受光領域17aで受光される。
第2領域12で生じる−1次光15bを受光する受光領域17aと、第1領域11で生じる+1次光14aを受光する受光領域17bと、はSSD方式で得られるフォーカスエラー信号の検出を行う領域で、それぞれ3つの領域B、C、D、及びG、H、Iに分割される。各領域B、C、D、G、H、Iについて、光情報から得られる電気信号をそれぞれ、SB、SC、SD、SG、SH、SIとすると、フォーカスエラー信号(FES)は次式(3)の演算で得られる。
FES=(SB+SH+SD)−(SG+SC+SI) (3)
一方、第1領域11で生じる−1次光14bを受光する受光領域18aと、第2領域12で生じる+1次光15aを受光する受光領域18bとは、CFF方式で得られるトラックエラー信号の検出を行う領域で、それぞれ2つの領域A、E及びF、Jに分割される。各領域A、E、F、Jにおいて、光情報から得られる電気信号をそれぞれ、SA、SE、SF、SJとすると、トラックエラー信号(TES)は次式(4)の演算で得られる。
TES=(SA+SE)−(SF+SJ) (4)
以上のように構成される光ピックアップ1の受光素子8の位置調整について、以下説明する。なお、ここで説明する位置調整は、受光素子8の最終的な調整である、受光素子8のX方向とY方向(図3(b)参照)の位置調整である。また、ここで言うX、Y方向は、いずれも受光素子8の受光面8aと平行な面内に存在し、X方向は光記録媒体9の半径方向と平行なトラッキング方向に対物レンズ7を移動させた場合に受光素子8上に集光される光スポットが移動する方向で、Y方向はX方向と直交する方向である。
本実施形態の光ピックアップ1の場合、X方向に分割線を有する受光領域はあるが、Y方向に分割線を有する受光領域は存在しない。この場合、Y方向の位置調整は、受光領域17a、17b、18a、18bのうちのいずれか一つ受光領域を用いれば、従来の方法で調整可能である。
すなわち、例えば、受光領域17aを用いて、領域B、Dから得られる信号をそれぞれSB、SDとした場合に、式(5)に示すY方向調整信号がゼロとなるように、信号値を見ながら受光素子8を移動させれば、Y方向の位置調整ができる。
Y方向調整信号=SB−SD (5)
しかしながら、X方向については、従来と同様な方法では調整できない。そこで、以下のようにX方向の位置調整を行う。なお、本発明によれば、X方向の位置調整は、領域16、17a、17b、18a、18bのいずれを用いても調整可能であるが、ここでは、領域16を用いて調整する場合を一例として示す。
X方向の位置調整を説明するにあたっては、図4を参照しながら行う。図4は、受光領域16のX方向の位置と、受光領域16で検出される出力信号の変化を説明するための模式図である。
X方向の位置調整を行う場合、まず対物レンズアクチュエータ10により対物レンズ7がトラッキング方向に振動される。対物レンズ7が振動すると、光源2から出射されて受光素子8へと集光される0次光13(図3(a)参照)のスポット位置は、受光面8aのX方向で振動することとなる。なお、本実施形態においては、対物レンズ7の振動幅は、受光領域16のX方向の幅から、スポット光のX方向の最大幅の半分(本実施形態ではスポット光の半径に該当)を差し引いた長さと略同一とされている。
また、図4において、実線で囲まれる円は、対物レンズ7がトラッキング方向の中央に位置する場合のスポット光を示し、点線で囲まれる円は、それぞれ対物レンズ7がX方向の左右へ最大移動した場合のスポット光を示す。
図4(a)の状態は、受光領域16が本来のX方向の最適位置から、右側に大きくずれた状態であり、対物レンズ7の振動によりスポット光が右側に移動された場合に、受光領域16に僅かにスポット光が当たる時間があるという状態である。出力信号は、受光領域16にスポット光が当たった場合に発生し、当たった光の面積に応じてその大きさが変わるために、図4(a)の状態では、スポット光が受光領域16に当たる僅かな時間のみ小さな信号が得られることとなる。
すなわち、図4(a)のような出力信号が得られた場合には、受光素子8の位置が最適位置から大きくずれていることがわかるために、X方向のいずれかの方向(図4では左右のいずれか)に受光素子8の移動を行う必要がある。図4(a)の状態から、右方向に受光素子8を移動すると、スポット光が受光領域16に当たる時間及び面積が更に減り、遂には信号が検出されなくなる。一方、左方向に受光素子8を移動すると、スポット光が受光領域16に当たる時間及び面積が増加するために、図4(b)のような出力信号が得られる。このため、受光素子8をどちらの方向に移動すれば良いかがわかる。
なお、受光素子8の位置がX方向のいずれかの方向に大きくずれている場合には、±1次光14a、14b、15a、15bのスポット光が受光領域16で受光され、それによる出力信号が観測される場合も考えられるが、初期段階では、受光素子8をX方向の両側に大きく動かしながら出力信号を観測することにより、X方向の最適位置がどの近辺かの予想をつけることが可能である。そして、最適位置近傍に受光素子8を移動した後は、0次光13のスポット光以外が、受光領域16に入射することはない。
図4(c)は、受光素子8が最適位置近傍にある状態を示しており、詳細には最適位置よりもやや右側にずれた状態である。この場合には、対物レンズ7の振動によりスポット光が、受光領域16より僅かにはみ出すために、出力信号は図4に示すように、出力信号レベルが低下する場合がある。
一方、図4(d)のように受光素子8が最適位置に配置された場合には、スポット光がはみ出すことがなくなるために、出力信号は最大値で一定となる。すなわち、出力信号が最大値で一定となる位置を見つけることにより、X方向の位置調整を行うことができる。
なお、本実施形態では、対物レンズ7の振動幅を受光領域16のX方向の幅から、スポット光のX方向の最大幅の半分を差し引いた長さとしているが、これに限定される趣旨でなく、対物レンズ7の振動幅を受光領域16のX方向の幅と同等とする等、種々の変更が可能である。ただし、本実施形態のように構成した方が、最適位置となった場合に出力信号が一定となり、最適位置の判断が容易となるので好ましい。
また、本実施形態においては、1つの受光領域16を用いてX方向の位置調整を行う方法としているが、必ずしもこの方法に限定される趣旨ではなく、X方向の位置調整を行うのに、受光素子8上に設けられる2つ以上受光領域を用いる方法等としても構わない。
また、本実施形態では、対物レンズアクチュエータ10を用いて対物レンズ7を動かす構成としているが、この構成に限定される趣旨ではなく、例えば、対物レンズ7を含む光学系を光記録媒体の半径方向に移動するキャリッジの移動によって対物レンズ7を移動する構成等としても構わない。ただし、この場合には、受光素子8はキャリッジの移動と共に動かず、固定配置されている構成となっている必要がある。
更に、本発明は、本実施形態に示すような構成の受光素子に限らず、種々の形態の受光領域を持つ受光素子に適用可能である。ただし、受光素子が有する受光領域の中に、Y方向に分割された領域を有さない受光素子において、本発明は特に有用である。
本発明によれば、受光素子の受光領域を位置調整用に分割する必要を無くすことが可能となるために、不要なアンプの増加等を回避でき低コスト化に繋がる。また、受光素子の位置調整を容易に行うことができる。このため、光ピックアップの組立て工程で必須となる受光素子の調整方法に適用することが可能である。
は、本実施形態の光ピックアップの光学系の構成を示す概略図である。 は、本実施形態の光ピックアップが備えるホログラム光学素子の構成を説明するための図で、回折パターンが形成された面の構成を模式的に示した模式図である。 は、ホログラム光学素子を通過して生じる0次光及び±1次光と受光素子との対応関係を示した説明図である。 は、受光領域のX方向の位置と、受光領域で検出される出力信号の変化を説明するための模式図である。 は、従来の受光素子の構成を示す平面図である。 は、従来の受光素子の構成を示す平面図である。 は、従来の受光素子の構成を示す平面図である。
符号の説明
1 光ピックアップ
2 光源
7 対物レンズ
8 受光素子
8a 受光面
9 光記録媒体
9a 記録面
10 対物レンズアクチュエータ
16、17a、17b、18a、18b 受光領域

Claims (6)

  1. 光記録媒体から反射された反射光を受光する受光素子の受光面と平行な面内で互いに直交するX方向とY方向とに、前記受光素子を移動しながらその位置調整を行う光ピックアップ用受光素子の位置調整方法において、
    前記X方向は、光源から出射された光ビームを前記光記録媒体の記録面に集光する対物レンズを、前記光記録媒体の半径方向と平行なトラッキング方向に移動した場合に、前記反射光が前記受光面に集光して形成するスポット光が、前記受光面上を移動する方向であって、
    前記X方向の位置調整は、前記対物レンズを前記トラッキング方向に振動させながら、前記受光素子で前記反射光を受光した場合に得られる出力信号を観測して行うことを特徴とする光ピックアップ用受光素子の位置調整方法。
  2. 前記対物レンズの前記トラッキング方向への移動は、前記対物レンズを搭載する対物レンズホルダを移動可能とする対物レンズアクチュエータを用いて行われることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法。
  3. 前記対物レンズの振動幅は、前記受光素子上に配置され、位置調整に用いられる受光領域のX方向の幅から、前記受光領域に形成される前記スポット光のX方向の最大幅の半分を差し引いた長さと略同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法。
  4. 前記受光素子上に配置されるいずれの受光領域も、前記Y方向と平行な線で分割される領域を有さないことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法。
  5. 前記受光素子上には、前記対物レンズの焦点位置が前記光記録媒体の記録面上に存在するように制御するために用いるフォーカスエラー信号を、スポットサイズ方式で得られるように受光領域が形成されることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法。
  6. 前記受光素子上には、前記焦点位置が、前記光記録媒体に形成されるトラックに追従するように制御するために用いるトラックエラー信号を、コレクトファーフィールド方式で得られるように受光領域が形成されることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の光ピックアップ用受光素子の位置調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013084329A (ja) * 2011-09-29 2013-05-09 Panasonic Corp 光ピックアップ装置および光記録再生装置
CN107917753A (zh) * 2017-07-31 2018-04-17 河南中基阳光电子技术有限公司 一种适用于光器件探测器的自动耦合方法

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